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2016年9月15日 (木)

後楽園ホール・9月14日

 

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“黒子のバスケ”

 

スポーツアニメっていうのはプレイに現実味を欠くことがあって、

幾らなんでもそんなことは有り得ないだろっていう魔法系も多いんだけど、

これはそのギリギリのところをキープしてるって感想を持ってて、

登場人物達キャラ設定も明確で、特に黒子は夫婦でお気に入りなんだわ。

 

 

 

ホールのエレベーターの中で川崎新田ジムの古橋岳也さんとバカ話をした後、

ホールに入って八王子中屋ジムの廣隆トレーナーとヤギの話になって、

今自力でヤギ小屋を建設中ってことで、これがまあ相当本格的なもので、

間もなく母仔2頭を受け容れ予定なんだってさ。

ヤギを飼える環境を羨ましく思いながら始まり始まり……。

 

 

そう言えば昨日は丁度今年60回目の現場観戦だったんだけど、

赤青コーナーがいつもとは逆のセッティングだったね。

 

 

 

① 伊佐春輔君(川崎新田)×上町大君(E&Jカシアス)……Mm 4R

デビュー戦の18歳・神奈川県と、1勝(1KO)1敗の26歳・神奈川県。

 

<1R>

勢い的には大差は無かったんだけど、

上町君にはディフェンス面と腕振りそのものにまだまだ課題が多くて、

伊佐君の右を簡単に山ほど貰ってしまって早くも左顔面が赤く腫れてきたんだわ。

 

ストレートをきちんと打てない分辛いよなあって見てて、

このままだと長くは持ちそうに無い感じだったんだけど、

ほぼ一方的になったところから上町君も必死に立て直してたんだわ。

 

<2R>

上町君、腰が浮き気味になってきたもんでパンチに力を込め切れず、

頑張ってはいるんだけど攻撃もブツブツ切れで中々見せ場を作れないままで、

やっぱり伊佐君の打撃の正確性と効果を評価せざるを得ないんだよなあ。

 

<3R>

こうなったら上町君、ここまでかなり飛ばして来た伊佐君はデビュー戦だし、

相手の打ち疲れに期待できないかってところで、

そこから挽回の糸口を求めたいところでもあったんだけど、

その伊佐君はまだまだ動きに劣化が見られなくてその願いも叶いそうになくて、

1分過ぎには強めの右ストレートを続けざまに2発貰ってしまって鼻血。

 

それでも踏ん張って反攻はしてたんだけど止められそうな雰囲気だったなあ。

 

<4R>

体力と気力を十分に見せてくれた上町君だったんだけど、

ポイント的にはどうにもならないところまで差がついてしまったし、

顔面は益々腫れてきてるしそろそろ諦めるかって思い始めたんだけど、

彼はまだまだまだまだって感じで手を止めないで、

残り1分過ぎてもレフェリーのストップの判断を先延ばしにしてたんだわ。

 

伊佐君のパンチは見た目ほど効きが良くないのかとそれは思えるほどで、

一体どこまで続けるのかって徐々にハラハラしてきたんだけど、

2分33秒、強烈な右ストレートを喰らって頭をガックン弾かれたところで、

ついにやっとやっとって感じのレフェリーストップだったんだけど、

その時の上町君はレフェリーに抱えられながらもまだ相手を殴りにいってて、

どれだけの根性の持ち主なのかって正直驚いてしまったんだよね。

 

 

最初に書いたように技術的には課題満載ではあったんだけど上町君、

あそこまで踏ん張って頑張る気持ちはどこから出てくるんだろなあ……。

 

 

 

② 小泉良太君(川崎新田)×田村啓君(花形)……56.5㎏ 6R

6勝(4KO)11敗(5KO)2分のサウスポー、31歳・神奈川県と、

6勝(2KO)23敗(6KO)2分の33歳・神奈川県。

 

負け数が勝ち数の2倍ほどあるボクサーと4倍もあるボクサーとの一戦で、

年齢的にどちらも多分イーブン戦績に戻せるとは思ってないと推測するんだけど、

ボクシングを続けるモチベーションは何処にあるのか、

A級に昇格することを最終目標にしているのか、

止めない理由は何なのかってことなんだよね。

 

 

やや小泉君が優勢だったなあって思いながら1Rだけ見たんだけど、

結局、59ー57×2、57-57ってことで田村君の2-0勝ちだったんだけど、

詰めかけてた大勢の田村君応援団からはそれこそ歓喜の大声援で、

10連敗から脱してのほぼ8年振りの勝利だったせいもあってか、

それはまるで広島カープが優勝した瞬間みたいだったんだわ。

 

多分田村君と小泉君、それと彼らを取り巻く応援団達には普通とは異なる、

ちょっと違うフィールドのボクシングがあるみたいで、

それはそれで心がときめいてしまったんだけど、

この日の彼らはボクシングを止めない理由を見つけることが出来たのかなあ……。

 

 

 

③ 日野僚君(川崎新田)×何チャラ・サイトーン……Fe 8R

7勝(3KO)1敗1分のサウスポー、26歳・神奈川県と、

7勝(3KO)4敗の21歳・タイ。

 

この試合は全く見てないで、E&Jカシアスジムの内藤会長とか律樹さん、

大平真史さんの応援に来てた宮崎辰也君達と色んな話をして、

黒田雅之さんにコンチワって挨拶交わして、

渡邊卓也さんと青木会長にもご挨拶してたんだわ。

 

結局、4R0分22秒、日野君の当然KO勝ちだったね。

 

 

 

④ 黒田雅之さん(川崎新田)×大平真史さん(マナベ)

                         ……51.5㎏ 8R 

24勝(14KO)7敗(1KO)3分のランク2位、30歳・東京都と、

6勝(2KO)6敗(4KO)2分のランク14位、32歳・神奈川県。

 

色々考えても黒田さんの勝利は揺るぎなかったんだけど、

大平さんが一体どこまでやれるかっていう点についても興味深くて、

もし彼がこの試合をクリアするようなことになれば、

彼にもまた別の世界がいきなり開けて来る訳で……。

 

普段会うと黒田さんは目が無くなってしまうほどの笑顔を見せるんだけど、

いざ勝負ってことになると勿論全くの別人になる訳で、

一度頂点を極めたところから再チャレンジしての現在ランク2位だし、

タイトル戦をほぼ目前にして例えこの日の相手がランカーだとはいえ、

格上って事をキッチリ見せ付けなければっていう自分追い込みだったんだわ。

 

<1R>

大平さんは気合を入れ過ぎたり最初っからムキにならずに、

若干様子見加減でスタートした方がいいって思ってたんだけど、

黒田さんの思いはもっと激しく整ってたみたいで、

開始ゴングが鳴った直後から既に大平さんを呑み込んでしまったかのようで、

何の躊躇もないプレスプレスからのいきなり大仕掛けな攻め込みだったんだわ。

 

元々実力差のある相手に対して番狂わせを味あわせる可能性というか、

少なくとも黒田さんのリズムを乱れさせたり、

タイミングをずらそうとする大平さんの試みさえ全く許さないままの1分過ぎ、

それまで左ボディが幾つか有効ヒットしてた効果も大きかったと思ったんだけど、

黒田さんはその左フックを今度はいきなり顔面にハードヒットさせて、

青ポスト近くの北ロープ際で大平さんから吹っ飛ばしダウンゲット。

 

何とかリスタートした大平さんは明らかにダメージを引きずったままで、

こりゃもう危ないなあって見てたら赤コーナー前で激しく右フックを被弾、

途端にガックンしてしまったのが止め時かとも思ったんだけど、

大平さんは気丈にもそこから立て直しての踏ん張り直しだったんだわ。

 

ただ大勢としては如何ともし難かったのは事実な訳で、

残り31秒でも更に追い打ちの左フックを貰ってしまってもうガクガクで、

こりゃダメだ1R終了まで持ちそうにないって感じだったんだけど、

黒田さんが多少大振りに過ぎて精度を欠いたこともあって、

何とか何とかって気持ちで凌ぎ切ってしまったんだわ。

 

<2R>

前の回に仕留めきれなかった黒田さんが当然の如くいきなりの飛ばし飛ばしで、

誰が見てもダメージを払拭し切れてない大平さんにいきなりの襲いかかりで、

開始僅か15秒だったなあ、狙い澄ました渾身の右特大フックが直撃ヒットで、

大平さんがオットットットッって感じで北西ポストまで飛ばされたところでストップ。

 

黒田さんが0分15秒のTKO勝ちだったんだけど、

ストップされたタイムは場内の時計では0分17秒だったけどね。

 

 

元チャンプで2階級目の王者を目前の目標としてるボクサーが、

意を決して襲いかかるとやっぱり凄いってことで、

試合後暫くして大平さんと行き合った際に、

要するにそういうことなんだわって事を話したんだけどね……。

 

 

 

この日のメインイベントが西田光さんのケガで中止になったもんで、

淵上誠さんと同門の成田永生君とのスパーリングが組まれてて、

少し前に成田君がわざわざ挨拶に寄ってくれたんだけど、

その永田君の名前は “ひさお” って読むんだよ。

 

若干遠慮勝ちだった成田君に対して淵上さんが最後は本気打ちで、

お蔭で成田君がすっかり消耗してしまったんだけど、

実はスパーを終えた後の淵上さんの挨拶がとっても心を打つもので、

彼の応援に来てくれた観客に対する感謝は勿論のこと、

西田さんに対する配慮に彼の人間的な優しさを感じたんだよね。

 

その西田さんは11日にジムの階段を踏み外してしまったみたいで、

頭部を強打して救急車で運ばれたらしいんだけど、

全くの不注意だったのか減量に関わる影響だったのかは知らないけど、

いずれにしても相手方に対する違約金だとか、

販売済のチケットの処理だとかそれはもうとっても大変だと思うけど、

何とか頑張り直してよね。

 

 

 

⑤ 渡邊卓也さん(青木)×アミン・ソー・ワンモー

   ………WBO アジアパシフィック SFe 王座決定戦 12R

29勝(15KO)6敗1分の同1位、27歳・東京都と、

14勝(11KO)1敗2分の同6位、28歳・タイ。

 

<1R>

ワンモーの戦績には目覚ましいものがあるし、フレームもデカイし、

それ程スピードは無かったんだけど実にパワフルパワフルだったんだわ。

 

ワンモーの動きを見てたらフェイントからの攻撃がとっても有効そうで、

ワンワン言いながらフルショットしてくるタイミングをずらせば良さそうで、

渡邊さん、まずはジャブと左ボディの届きを確認してたみたいだったんだわ。

 

<2R>

ワンモーは中間距離からの技巧派を目指してるような感じでは全く無くて、

そこそこ感じを掴んだような渡邊さんといきなり激しい局面に突入で、

まずは0分57秒、最初のワンツークリーンヒットは渡邉さんで、

こりゃ行けそうだなって思ったすぐ後の1分20秒、

ワンモーの力づくの右ストレートがいきなりの大直撃で、

渡邊さんが思わず大きく膝カックンしてしまったんだわ。

 

ずっと以前の打たれ強くは無いっていう印象だった渡邊さんを思い出して自分、

少し固まってしまったんだけど、その後の相手の攻め込みが意外なほど淡泊で、

あの場面で小さいパンチを連続して正確の打ち込まれたら、

それこそ万事休すって場面も有り得た訳だったもんで助かった助かったんだわ。

 

後で思い返して見ればあの場面がワンモーにとっての唯一のチャンスだった訳で、

勝負事にたらればは禁物なんだけど、くれぐれもだった訳で、

お蔭で残り40秒には渡邊さんもスッカリ回復しての攻め返しだったんだよね。

 

試合序盤にキツイのを貰って渡邊さんも再度の締め直しだったろうし、

試合後半になっての被弾ではなくてくれぐれも良かったんだよね。

 

<3R>

後々に効果を発揮しそうな渡邊さんの左ボディが数多く決まり始めて、

それが連打の最後を締めくくるようにヒットしてたもんで、

一連の攻撃の見栄えをとっても良くしてたんだわ。

 

ワンモーは相変わらず不器用な一発狙いに終始してて、

そりゃ威力は十分だったんだけど如何にもヒッチや軌道そのものが大きくて、

渡邊さんにすっかり見切られてしまってたんだよね。

 

<4R>

以前細野悟さんとのタイトル戦に2-0負けして暫く経った後に、

渡邊さんと二人で話したことがあって、

行くべきところは行かなきゃダメじゃん的なことを伝えたことがあったんだけど、

この日の渡邊さんにはフッと気が抜けるようなところが全く無くて、

フェザー級でデビューした頃の線の細さとはまるで別人のような逞しさで、

明らかにフィジカルでは上回ってた相手に押し負けるって事も無かったし、

強烈な左右ボディを攻撃の重点に置きながらも、

的確な上下のコンビネーションが異常なほどの見栄えの良さを見せてて、

特にガードに配慮しながら左ボディを打つ際の体の傾け方とか、

下半身の踏ん張りとかは内山高志さんを彷彿とさせるほどだったんだわ。

 

試合後のインタビューでワンモーは渡邊さんのボディブローについて、

「それほど大したことはなかった。」 って言ってたんだけど、

それは間違いなく彼なりの精一杯の負け惜しみであって、

このラウンドの終盤になるとワンモーは足元の踏ん張りが効かなくなってたし、

腕振りもタルくなっていって、残り20秒からは相当シンドそうにしてたんだよね。

 

<5R>

渡邊さんは場内東西南北全ての観客に綺麗なボディショットを披露し続けて、

残り55秒からはワンモーを南東ポストに押し付けての大攻勢で、

10:8.5ほどもの大差ポイントゲットを成し遂げたんだよね。

 

<6R>

自分の関心はワンモーがどこまで耐えられるのかってことになっていって、

渡邊さんもここまでかなり力を込めて打ち続けてたもんで、

彼の打ち疲れ消耗はどうなのかってことでもあったんだけど、

後者については何の懸念も不要だったみたいで、

相変わらずワンモーの顔面をボッコボコにしてたんだわ。

 

1分が過ぎる頃からはレフェリーも明らかに止め時を見計らってるかのようで、

終始ロープ際から逃れられなくなって反撃もままならず、

ついには腰を屈めるに至ったのを確認してついにストップエンドで、

渡邊さん、2分13秒の見事なTKO勝ちだったなあ。

 

 

この試合のレフェリーはスラット・ソイカラチャンっていうタイ人だったんだけど、

試合開始の 「ボックス!」 の仕草がとってもカッコ良かったし、

ポジショニングとか途中途中のクリンチ分けとかも抜群にスマートだったし、

止め時の判断もこれ以上ないほど的確だったんだよね。

 

 

ジャッジの中にもタイ人が1人混じってたもんで、

どうせ途中まではタイボクサー寄りの採点だったんだろうなって、

そう思いながら採点表を見せて貰ってとっても驚いてしまったんだわ。

 

他の2人の日本人ジャッジが5Rまでを49-46ってしてたのを、

メキン・スモンっていう名前のタイジャッジは49-45にしてて、

ダウンが無かった5Rを渡邊さんの10-8にしてたんだよね。

自分はこの日、タイ人達を大いに見直した訳で尊敬の念すら抱いたんだわ。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 渡邊卓也さん

② 上町大君

③ 黒田雅之さん

 

 

 

実はこの日渡邊さんの相手のワンモーのチーフセコンドに付いてたのは

何となんとナントのあのデンカオセーン・カオウィチットってことで、

自分はポーン・キングピッチより彼の方がずっと好きなんだわ。

 

2年半前の河野公平さんとの一戦が自分的な彼の最終試合だったんだけど、

パフォーマンスの潔さと共にその風貌は殆ど憧れに近くて、丁度40歳なんだわ。

 

負け試合のセコンドだったもんで当然話し掛けるのもはばかられて、

っていうよりそもそも全く言葉が通じないんだけど、

それでも諦めきれなくてインタビューとか片付けが終わるまでずっと待ってて、

「ふざけんなバカヤロ!」 って言われてもいいって最後は覚悟を決めて、

「あなたのサインが欲しいんですけど……。」 的な言葉と態度を示したら、

デンカオセーンはとっても嬉しそうな笑顔を見せてくれて、

サインしてくれた上に両手で丁寧に握手してくれたんだわさ。

 

書き終わった文字を見ても、どれがデンカオセーンか、

どこがカオウィチットか全く解らないんだけど、

取り敢えず大事な宝物が一つ増えたんだよね。

 

 

 

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