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2016年7月

2016年7月30日 (土)

後楽園ホール・7月29日

 

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“フォア・アンド・モア” マイルス・デイビス。

 

マイルスのレコードは60枚ほど持ってたんだけど、

今でも一番だと思ってるのはライブ盤のこの一枚。

 

同じ日のミュート(弱音器)プレイのLPも必聴ではあるんだけど、

力強くて突き抜けるような、野太くてかつリリカルな絶頂期のマイルスはこれっ!

 

 

 

ホールの入り口で 「岸です。」 って丁寧に挨拶してくれたのは岸文昭君で、

彼とは一度も話をしたことないのに、7年振りだっていうのに自分も覚えてて、

宮田ジムのボクサーで3勝(1KO)0敗1分って無敗のまま2009年の夏、

新人王トーナメント予選で負傷引き分けして以来だったんだよね。

 

戦闘的なとってもいいボクサーだったんだけど、それ以来全く見掛けなくて、

事情を聞いたらケガで引退してたんだってね。        

ホールも久し振りってことで元の所属ジムの仲間の応援だったんだわ。

 

 

 

昨日は東日本新人王トーナメントの準々決勝戦で11試合が組まれてたんだけど、

2試合が一方の棄権で中止になって全部で9試合だったんだわ。

 

昨日で5連続目のボクシングでその間40~50試合の現場観戦で、

流石に疲れたというか、試合を見る目が雑になってたせいか、

魅力的に思える試合が少なかったんだけど、

それは必ずしも自分の見間違いばかりでもなかったみたいで、

何人かの負けたボクサーと共に勝った方のボクサーでさえも、

「今日はボロカスに書いて下さい。」 って試合後に言ってたんだわさ。

 

試合役員達も連日の試合に疲労が溜まってたか、

思わず首を傾げてしまうような判定が多くて、特にまだ経験の浅いジャッジ達は

自分とは全く違う視点を持ってるような感じさえしたんだよね。

第一に評価されるのは手数ではなくて有効打だと思うんだけど、

取り敢えず手を出してればパタパタパンチでも優勢点を振ってたもんなあ。

 

 

 

① 田中公士君(三迫)×金子健君(REBOOT)……F

1勝1敗(1KO)のサウスポー、26歳・大阪府と、

3勝0敗1分の28歳・新潟県。

 

この試合は金子君の棄権で田中君が不戦勝ってことで、

10月4日に中谷潤人君と準決勝戦なんだけど、かなりシンドいんじゃないかなあ。

 

 

 

② 沼澤拓也君(F原田)×福永亮次君(宮田)……SF

0勝1敗(1KO)の33歳・神奈川県と、

4勝(4KO)2敗(1KO)のサウスポー、29歳・大阪府。

 

沼澤君、この戦績の上の相手棄権による準々決勝戦だったんだけど、

それにしてもリングアナ、もっと気合の入ったコールが出来ないもんかなあ……。

 

<1R>

二人の力量差は開始30秒ほどでハッキリしてしまって、

ジャブから始まって福永君、右でも左でも当て放題だったんだわ。

 

殆ど無抵抗の相手のお蔭で福永君のボクシングっていうのが良く解って、

開始1分当たりから早くも止め時の問題になってしまって、

そのまま一発も被弾することなく圧倒差のままの1分17秒、

連続攻撃からの最後は左ストレートだと思ったんだけど、

綺麗に打ち込んで沼澤君が大きく体を揺らがせたところでストップエンド。

 

福永君の準決勝戦の相手は次の試合の勝者なんだよね。

 

 

 

③ 小野力也君(E&Jカシアス)×吉野ムサシ君(八王子中屋)

                            ………SF

2勝1敗のサウスポー、21歳・神奈川県と、2勝1敗(1KO)の23歳・山梨県。

 

アマ27戦と9戦の戦いは随分アマらしくなかったんだよね。

 

<1R>

前回の試合で馬力というか中々の勢いを見せてた小野君なんだけど、

この日はとにかくイッセノセの左ストレート一発オンリーで、

それも頭を下げながら突っ込んで行くもんでいきなり危ない危ないで案の定、

開始1分13秒でガッツンしてしまって吉野君がドクターチェック。

 

小野君は右を有効活用する気が無かったみたいだったなあ。

 

<2R>

二人共、無暗に突っ込み過ぎのガチャガチャ系に突入してしまって、

残り1分12秒でのバッティングでは今度は小野君がドクターチェック。

 

相変わらず小野君が左ストレート一本突っ込みだったのに対して、

吉野君は返しの左ショットにまで配慮してたんだけど、

とにかく全体の出来上がりとしては美しくないボクシングと言わざるを得ず、

イッセノセボクシングがすっかり固まってしまったんだよね。

 

<3R~4R>

リーチのある割には小野君は片寄った接近戦に終始してて、

打ち込みながら体屈めて頭下げての危ない危ないのままで、

ショートブローも打ってる割にはパタパタ系で評価し難かったんだよなあ。

 

 

ってことで自分は39-37で吉野君だったんだけど発表されたスコアは

39-37×2、38-38ってことで小野君の2-0勝ちだったんだわ。

 

自分的にはちょっとなあって感じではあったんだけど、

とにかく小野君、こんな風だと福永君には苦戦するんじゃないかなあ……。

 

 

 

④ 若松大輝君(ワタナベ)×清田亨君(大橋)……Fe

4勝(3KO)1敗(1KO)の20歳・神奈川県と、4勝(3KO)0敗の21歳・熊本県。

 

若松君は最近の上昇度が半端じゃないし、清田君も優勝候補の一人だし、

この日の期待の一戦だったんだよね。

 

<1R>

若松君がいいプレスをかけてたんだけど、

グローブ前置きと共に一回り体のデカイ清田君の懐がとっても深くて、

ちょっとばかり距離が辛そうだったんだわ。

 

同じようなタイミングでの出入りを繰り返してた若松君が

踏み込みざまに打ち合わされることが多くて、

清田君も少し振り幅が大き過ぎるところはあったんだけど、

それでも有効打の90%以上をゲットしてたんだわ。

 

<2R>

若松君が更に前詰めを厳しくしていって最初の1~2発勝負と、

そこからの回転打ちも混ぜ込んで挽回挽回。

 

清田君はカウンターを合わせるのは巧いんだけど連打戦は不得意みたいだね。

 

お互い残り50秒で、効果的な右を交換してたんだけど、

清田君は意外に簡単に若松君の右フックを幾つも貰ってしまってたんだわ。

 

<3R>

お互い、殆どボディを攻めない片寄った攻撃に終始してたんだけど、

いつの間にか清田君の顔面の方がより赤くなってきてたんだよね。

 

ラウンド序盤から中盤に懸けては清田君が先制して、

終盤にかけて若松君が反撃っていうパターンで若干清田君だったかなあ。

 

<4R>

初めの40秒間に若松君が右3発を有効ヒットして先行したんだけど、

清田君が直後に右を打ち返して若松君の左目上をヒットカットした後、、

1分半まででほぼチャラにして残り1分。

 

次の有効打が勝敗を決めそうだったんだけど、

清田君の右アッパーからの左フックが決定打になって、

若松君は残り30秒からも飛ばし切れてなかったんだわ。

 

 

ってことで自分は僅差ながら39-37で清田君だったんだけど結局、

39-38×2、38-38ってことで若松君の2ー0勝ちだったんだわ。

 

何とか勝ち上がった若松君なんだけど、

この日のように後半まで踏ん張り切れないと次の相手の木村吉光君は、

多分そういうのを許してくれないから苦戦かなあ……。

 

 

そう言えばその若松君なんだけど、眼窩底をやられたみたいで、

救急車で搬送されてたんだけど大丈夫なのかなあ……。

 

これを書いてた直後連絡が入ってやっぱり若松君、

眼窩底骨折ってことで準決勝戦は棄権せざるを得ないってことで、

そうなると自動的に木村吉光君の決勝進出が決まったってことで……。

 

 

 

⑤ 新座宏君(F赤羽)×安藤和隆君(L玉熊)……Fe

3勝(2KO)1敗(1KO)の34歳・埼玉県と、3勝(1KO)0敗の23歳・東京都。

 

この試合は安藤君の棄権によって新座君の不戦勝で、

この後の試合の勝者が準決勝戦の相手なんだわ。

 

 

 

⑥ 乾諒介君(花形)×中川公弘君(ヨネクラ)……Fe 

3勝(1KO)0敗のサウスポー、20歳・大阪府と、

5勝(3KO)1敗1分の24歳・秋田県。

 

<1R>

中川君がいいプレスで始めてたんだけど、

乾君は徹底したアウトボクシングで、相手の入って来るところにひたすら、

ひたすら左ストレートを合わせたい合わせたい系で、

後はグルグルメリーゴーラウンドボクシングだったもんで、

噛み合わない噛み合わないのままが延々で、

乾君の作戦が余りに見え見えだったもんで中川君、

無暗に入れない、行くに行けない戸惑いボクシングになってしまったんだわ。

 

<2R>

中川君は巧いことガチャガチャ系に持ち込めばいいんだけど、

こういう相手とは初めてみたいで、踏み込みも中途半端なままで、

一次踏み込みをフェイクに使って二次三次踏み込みが要るところだったんだけど、

諦めが早いまま追い切れない詰め切れないのままで、

彼としては全く試合にならないような展開になってしまったんだわ。

 

ってことで相変わらず乾君は遠くから左ストレートをカツンって打ち込んで、

あとは逃げ逃げボクシングに徹してたもんで、自分も欠伸が出てしまって、

観戦も連続してたせいもあってか我慢できなくなっての退席。

 

 

案の定、展開はあのままだったみたいで39-37、39-38、38-38ってことで、

乾君の2-0勝ちだったんだけど、中川君も負けた気がしなかっただろうなあ。

 

乾君はこの日次不戦勝だった新座宏君となんだけど、

正直、どっちでもよくなってしまったなあ。

 

 

 

⑦ 利川聖隆君(横浜光)×高島裕樹君(宮田)……SFe

4勝(3KO)3敗(1KO)の20歳・神奈川県と、

3勝(2KO)3敗(1KO)1分の29歳・佐賀県。

 

高島君の方には沢山の応援団が大声援だったなあ。

 

<1R>

体が一回り大きい高島君が初っ端から積極的に攻め込んでたんだけど、

構えた時も打ち出し中でも二つのグローブの間隔が空き過ぎてて、

要するにガラガラガードなもんでいきなり危ない危ないだったんだわ。

 

中間距離から力づくの相手に対して利川君は終始冷静な対応が出来てて、

ショートレンジでの力量差を見せ付けてた残り8秒のリング中央、

クリンチの離れ際に鋭い左フックを直撃させて実に見事なダウンゲット。

 

<2R>

高島君はショットの全てがかなりおおまかで、いきなりの右アッパーとか

右フックとか、とにかくロングレンジからの大振り一発に終始してて、

そりゃまともに当たれば必殺系ではあるんだけど、ちょっと高望み過ぎというか、

もっと地道にまずはボディ攻めじゃないのかなあ。

 

利川君は相変わらず実にタイトな振り込みのヒットヒットを重ねていってたし、

ディフェンスに対する配慮が疎かになるってことも全く無かったんだわ。

 

1分40秒辺りからはほぼ一方的になってしまったもんで、

高島君の陣営は早々のタオルを準備してたんだよね。

 

それでも何とか踏ん張った高島君だったんだけど、

相当な被弾数だったもんで次行けるのかって感じだったんだわ。

 

<3R>

利川君には何の劣化も見られなくて足元がとってもシッカリしてたし、

強く振り込んでもバランスを崩すってことが全く無かったんだわ。

 

高島君も何とか何とかって頑張ってはいたんだけど、

利川君の落ち着いた的確な攻撃を際立たせるだけだったんだわ。

 

それにしても利川君、いい構えをしてるんだよなあ。

 

<4R>

開始直後から止め時だけがポイントになって、

今更高島君に大逆転KO勝ちの目があるとも思えなかったんだけど、

開始27秒に利川君のまずは左フックがハードヒットして、

その後も防戦一方になってしまって、そろそろ陣営の判断だなあって、

そう見てた1分07秒にタオルが投入されてのTKOエンドだったんだわ。

 

 

利川君の次戦の相手はこの後の試合の勝者なんだわ。

 

 

ここからの4試合分全部の試合メニューのボクサーが、

パンフレットの記載と実際の赤青コーナーが逆になってて、

全くもう見難いったらなかったんだわさ。

 

 

 

⑧ 及川唯君(川崎新田)×大浦直毅君(伴流)……SFe

3勝2敗のサウスポー、23歳・北海道と、

3勝(2KO)2敗(1KO)1分の31歳・埼玉県。

 

<1R>

人力車系の仕事仲間達の大応援を背中に初っ端から及川君がイケイケで、

戦績的には拮抗してる大浦君が何だか少し怖がってたみたいで、

それを見透かした及川君の勢いを更に増していって、

ドカドカ連打打ちまくってのほぼ一方的な展開で大浦君、

下がらさせるまま北ロープに詰まってしまって、

最後は体を折るようにして崩れ落ちてしまって即のストップエンドだったんだわ。

 

 

前回の及川君はカッチリはしてたんだけど弾け切れない

何となく大人しいボクシングをしてたんだけどいい感じで脱皮出来てたなあ。

 

ってことでこの日の2分20秒での初KO勝ちは次戦への期待が募るんだけど、

現時点ではやっぱり利川君の方が上回ってるんじゃないかなあ。

 

 

 

⑨ 粟田祐之君(KG大和)×齋藤建夫君(マナベ)……SFe

4勝(3KO)3敗(1KO)のサウスポー、25歳・神奈川県と、

2勝2敗(1KO)の30歳・埼玉県。

 

<1R>

前回のブログで名前を間違って栗田君って書いてしてしまった粟田君、

この日は何だかタイミングが悪いっていうかテキパキ感に欠けてて、

もっと圧倒するんじゃないかって思ってたんだけど相手に合わせてたんだわ。

 

一方の齋藤君もリーチがあって懐の深い相手に対してまだまだ踏み込み不足で、

ってことで、お互い何となく緩い展開になってた残り1分07秒、

粟田君のチョン打ち系左ストレートが齋藤君をヨロケさせて1ポイントゲット。

 

<2R>

鼻血に見舞われ始めた齋藤君、手と足のバランスが良くなかったし、

先制し切れずカウンターも狙えずの中途半端感が漂ってたなあ。

粟田君の方も大したこと無かったんだけどね。

 

<3R>

お互いにヒッチの大き過ぎるショットが目に付いたんだけど、

徐々に齋藤君のシツコイ前詰めからの粘っこい攻撃が目立ってきて、

それに手を焼き始めたような粟田君、ボディを嫌がってたなあ。

 

<4R>

どっちももっと行かないとダメだと思うんだけど、

粟田君の左ストレートは全く吹っ切れてなかったし、

齋藤君も飛ばしきれないままだったんだけど、

粟田君の消耗の方が著しいような印象だったんだよね。

 

 

ってことで自分は38-38だったんだけど結局、

39-37、39-38、38-38ってことで粟田君の2-0勝ちだったね。

 

 

試合後暫くして粟田君とバッタリしたら彼は自分のことを知ってるみたいで、

自らの試合の出来に関してエヘヘへッて感じだったんだわ。

その粟田君の準決勝戦の相手は次の試合の勝者ってことで……。

 

 

 

⑩ 高木秀明君(F赤羽)×廣濱慎太郎君(伴流)……SFe

3勝1敗2分の31歳・埼玉県と、4勝(3KO)3敗(1KO)3分の27歳・鹿児島県。

 

二人共、よく似たボクシングスタイルなんだけど、

何が得意技だか解り難かったし、そもそも当て勘が悪過ぎなんだよなあ。

 

正直に言って、今年のSFe級は他の階級と比べて見劣り感が強くて、

勝ち残った利川聖隆君以外はほぼ団子状態なんだよなあ……、

 

 

ってボヤーッと考えてたら途端に興味が失せてしまって、

それにこれで5連投の42試合目くらいで疲れてしまったし、

ってことで一旦休憩タイムってことで……。

 

 

結局この試合は40-36、39-37×3ってことで廣濱君の3-0勝ちだったね。

 

粟田君と廣濱君ってことになると、この日の調子ならどっちもどっちって感じで、

いずれにしても最後は利川君にやられてしまいそうなんだよね。

 

 

 

⑪ 亀山磊輝君(協栄)×坂口幹治君(P堀口)……SL

3勝(2KO)3敗(2KO)のサウスポー、29歳・兵庫県と、

1勝5敗(2KO)3分の36歳・神奈川県。

 

普通にやれば亀山君だなって思ってたんだけど、

その亀山君がまあまあ普通に出来て40-37、39-37、39-38って、

無難な3-0勝ちだったんだけど、

それでも前詰めされると意外にモロイんだなとも思ったんだよね。

 

坂口君は接近してからのドカ打ちに執着し過ぎてたし、

亀山君もきちんとしたジャブを当てられないままだったんだよね。

 

 

その亀山君の準決勝戦の相手は小林孝彦君なんだけど、

二人の持ってる引き出しの数の差でやっぱり小林君だなあ。

 

 

 

少し離れた所から清田祐三さんが声を掛けてくれて引退以来で、

海へでも行ってたのか焼けた肌をしてて、記念のサインをもらったんだわ。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 利川聖隆君

② 福永亮次君

③ 特にナシ

 

 

 

朝起きて顔を洗った後にやるのはバルコニーでのストレッチなんだけど、

今朝は殴りかかってくるような強い日差しが久し振りで、

自分の中では今日から夏ってことで……。

 

 

 

2016年7月29日 (金)

後楽園ホール・7月28日

 

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“インクレディブル・ジャズギター” ウェス・モンゴメリー。

 

彼がジャズギターの頂点的巨匠っていうことに誰も異を唱えないと思うけど、

モダンジャズの入門系としてもとっても聞き易いんだよね。

 

トミー・フラナガン(p)、パーシー・ヒース(b)、アルバート・ヒース(ds)っていう

3名のリズムセクションも実に控え目なテクニシャン達なもんで、

とってもリラックスして聞くことが出来るんだよね。

 

 

 

昨日のホールには沢山の知り合いが来てて、

色々色々とっても楽しかったんだわ。

 

テレビが入る日のホールは照度を上げるもんで暑かったなあ……。

 

 

 

① 工藤宏樹君(ドリーム)×宮川大吾君(日東)……Fe 4R

1勝7敗(1KO)2分のスイッチ、36歳・神奈川県と、

2勝5敗(2KO)2分の23歳・東京都。

 

シンドイ戦績同士のナニクソの一戦で、

そりゃこの戦績だから弱点とか欠点を抱えながらのパフォーマンスな訳で、

動き全体にテキパキ感が欠如してるとか、打ち出しが緩いとか、

そりゃもう色々あるんだけど、両陣営からは必死のアドバイスなんだよね。

 

自分の気持ち的には何とか工藤君に勝って欲しかったんだけど、

ポイントの振り分けが難しいやったり取ったりの末の結果は、

39-38×3ってことで宮川君の僅差判定勝ちだったんだわ。

 

 

 

② 澤田京介君(JBS)×相川学己君(三迫)……B 8R

4勝(2KO)2敗(1KO)1分の28歳・北海道と、

7勝(1KO)3敗1分の23歳・東京都。

 

相川君はこの日が誕生日だったんだよね。

 

<1R>

二人共、とってもこなれたいい動きをしてて、

澤田君はタイミングを見計っての踏み込み一発強打狙い、

相川君はあくまでキッチリジャブから組み立てる中間距離派なんだよね。

 

試合序盤から相川君のグッドなフットワークがとってもいい感じで、

鋭くて伸びのいいジャブで澤田君の踏み込みのタイミングを外してて、

残り56秒、いきなりの右ストレートからの左フックが綺麗にヒットヒット。

 

逆ワンツーが実に素直に出てた相川君、

残り24秒にも右ストレートを当て込んで明確なポイントゲットだったなあ。

 

<2R>

距離を潰しかねてた澤田君がさてどうするってところだったんだけど、

若干のリーチ差が実際以上に大きく見えてきたし、

プレスを掛けてるのは却って相川君の方のままに推移してた残り1分19秒、

リング中央で向かい合った一瞬の間隙を突いたのは澤田君だったんだわ。

 

瞬間、待ってましたって感じで澤田君の右ストレートが激しくヒットして、

思わず相川君がヨロけてしまった直後に間髪無い追撃で、

西ロープ前で実に手際のいいダウンゲット。

 

まだ十分な時間を残してのリスタートだったもんで相川君、

凌ぎ切れるかどうか陣営からは山ほどのアドバイスが飛んでたんだけど、

何とか逃げ切れるかって思われた残りあと10秒ほどのところだったなあ、

澤田君が一気に相川君を青コーナーに追い込んでいったんだわ。

 

ガードを固めた相川君に対して澤田君、フィニッシュブローが実にグッドグッドで、

焦ってやたらの左右フックを顔面狙いなり易いところ、

左ボディでガードを下げさせた途端の右フックを強烈打ち込みだったんだわ。

 

堪らず相川君がドッスンって感じで腰から座り込んでしまった所でストップエンド。

 

 

試合序盤攻めあぐんでた澤田君だったんだけど、

一瞬のチャンスを見逃すことなくの見事な勝利で2分51秒のTKO勝ち。

 

相川君の方は序盤はいい動きが出来てたのにとっても残念で、

もっと集中が必要だったと思う訳で、

4Rほどまでは相手の焦りを呼び込むような動きが欲しかったんだよね。

 

 

伊藤雅雪さんの相手は良く知らないし、

この日の自分的ダブルメインは次の第3試合と第5試合だったんだよね。

 

 

 

③ 宇津見義広君(ヨネクラ)×勅使河原弘晶君(輪島S)

                         ………54.5㎏ 8R

12勝(7KO)7敗(1KO)3分の32歳・東京都と、

11勝(6KO)1敗2分の26歳・群馬県。

 

<1R>

体格的には一回りほど小さい宇津見君なんだけど戦闘心は人一倍で、

思ってた通り初っ端から激しい打ち合いになったんだけど、

宇津見君は動きが予想される範囲でのスピードスターなんだけど、

勅使河原君の方は変幻自在系のマジシャン的な動きで相手を翻弄したんだわ。

 

どの距離でもやれますよって感じの勅使河原君が敢えての近い距離で、

角度を工夫した緩急のあるショートブローをヒットヒットで大先行。

 

相手が詰め詰めしてくるもんで仕方なかったのかも知れなかったんだけど、

この日の勅使河原君は若干腰高だったし、ちょっと手打ち系だったなあ。

 

ラウンド序盤に強烈右ヒットを貰った宇津見君、

左目をとっても痛そうにしてしてたのを克服しつつだったんだけど、

有効打の総数的には10:8.5ほどもの差を付けられてしまったんだわ。

 

<2R>

前の回に立ち遅れた宇津見君だったんだけどメゲずに細かく攻めていって、

残念ながら目立った有効打は無かったんだけど手数の頑張りは凄かったなあ。

 

勅使河原君は見栄えのいいオイシイ場面を拾いまくって、

そこそこ強烈な打ち込みを見せてたんだけど宇津見君もよく耐えてたよなあ。

 

<3R>

宇津見君は体も気持ちもとってもタフで、一向にペースが落ちない落ちないで、

被弾した直後にすぐ反撃していってるし中々の根性なんだわ。

 

それでも大きくアピールする場面が中々訪れなくて、

残り12秒では勅使河原君に左ボディを3発連続で打ち込まれて、

その切り返しの右まで貰ってしまってたんだわ。

 

<4R>

顔面がかなり傷んできても宇津見君はまだまだ踏ん張る頑張るで、

行ったり来たりした中でお互いの左ボディがグッドグッドだったんだけど、

宇津見君が主導権を取り戻すまでにはどうしてもいかなくて、

残り1分15秒で貰った勅使河原君の右ボディが一瞬効いてしまったみたいで、

そこからはメッキリ感が目立ってしまったんだよね。

 

<5R>

このまま徐々に劣化してしまうのか宇津見君、って感じで見てたんだけど、

驚異的なスタミナを見せながら残り30秒からは明確な攻勢だったんだわ。

 

試合開始当初から二人共かなり飛ばして来たもんで、

このままのペースで持つのかって思ってたんだけど、

勅使河原君は少し休み加減に見えて、

ジャブも控えながらショート戦に備えてたみたいだったんだわ。

 

<6R>

序盤から追い追いしてた宇津見君は何とかドサクサ戦に持ち込みたがって、

そこでの若干変則ドカドカパンチ狙いのように見えたんだけど、

中々思うようにさせて貰えないまま残り1分からは勅使河原君の逆襲で、

終盤は足元が踏ん張り切れてなくてパンチも流れ始めてしまったんだわ。

 

<7R>

密着系になると手数を増やすんだけど宇津見君、

振り出すパンチに明らかに勢いが無くなってきてたし、

残り1分からの勅使河原君のヒットヒットに大分弱ってしまってたなあ。

 

この日の勅使河原君は全体にフワフワした感じが抜けなかったんだけど、

それでも防御と攻撃のメリハリは見てて気持ち良かったし、

試合を楽しんでるかのような攻撃バリエーションの広さだったんだよね。

 

<8R>

宇津見君が鼻血治療用の綿棒を左右に二本差し込んだままだったもんで、

ドジョウすくいのオッサンっていうか、

バカボンのオヤジ風になってしまってたもんでちょっと笑ってしまったんだわ。

 

その宇津見君が懸命な手数ではあったんだけどハードには打ち切れてなくて、

一段落した後の残り1分からは勅使河原君タイムってことで宇津見君、

残り30秒からは立ってるのがやっとやっとって感じになってしまったんだわ。

 

最後は宇津見君、勅使河原君につかまり立ちするのがやっとの止められる寸前で、

クニャクニャのイカのようになってしまっての終了ゴング。

 

 

発表されたスコアは78-74×2、78-75で勿論勅使河原君の3-0勝ちで、

ちなみに自分は79-73だったんだけどね。

 

 

試合の後聞いたんだけど実は宇津見君、

1Rで既に左目横の骨をやられてしまってたらしいんだよね、

よく頑張ったよね。

 

それにしても勅使河原君はフルラウンドをキッチリ動き切れてたし、

最後のラッシュにはまだまだ飛ばせるぜっていうような余裕さえあったんだよね。

 

 

 

④ 小浦翼さん(E&Jカシアス)×ビンボ・ナショナレス……Mm 8R

7勝(4KO)0敗のランク8位、21歳・神奈川県と、

13勝(3KO)11敗1分の26歳・フィリピン。

 

小浦さんはやるべきことが全てキッチリ出来てたのに対して、

相手のナショナレスは正直、名前通りのビンボー・ボクシングで、

1Rの1分30秒までには勝負の行方が決まってしまって、

残り2秒、北西ポスト前で殴り倒されてしまったところで離席したんだわ。

 

結局次の2R0分41秒、当然の如く小浦さんのKOかちだったんだけど、

フィリピンにもこんなヘタレがいるんだって感じしかしなかったなあ。

 

 

 

⑤ 与那覇勇気君(真正)×長嶺克則さん(マナベ)……52㎏ 8R

7勝(5KO)2敗のOPBF10位、25歳・沖縄県と、

11勝(7KO)1敗(1KO)のランク5位、25歳・沖縄県。

 

少し前に試合を終えたばかりの勅使河原さんがすぐ隣に座ってきて、

「どうでした僕の試合?」 って聞いてきたもんで少し感想を伝えたんだけど、

左目周辺に氷嚢を当てながら長嶺さんの応援だったんだよね。

 

関東だと与那覇君の戦績はかなり優秀なんだけど、

同じ25歳の沖縄県人としてのプライドが東京で激突ってことで……。

 

お互いに、OPBFと日本ランクをバーターにした真剣勝負だったんだけど、

二人のトランクスが同じようなヒョウ柄で被ってて、アレレレッだったんだわ。

 

<1R>

そろそろ長嶺さんも大人のボクシングってことで、

昔のようにいきなり大きく仕掛けるってことがない様子見スタートで、

相手との間合いを計りながらリズムとタイミングを確認してたみたいで、

まずは与那覇君がいい前詰めから始めて、

とってもスムースなジャブを出してたんだけど、

ちょっと素直過ぎるかなあってその時は感じたんだよね。

 

徐々にプレスを強めていった長嶺さんの衝撃のパンチは残り59秒、

グイッと寄って一瞬体を左に振ったところからの左フックが一発大直撃で、

ほぼリング中央であっけなく与那覇君がダウンしてしまったんだわ。

 

何とかリスタートした与那覇君だったんだけど、

そういう状況に追い込まれてもやっぱりごく普通の真面目ボクシングで、

ヤケクソにも超攻撃的になるでもなくのままだったんだけど、

それならってことで長嶺さんは残り8秒からもヒットヒットを重ねまくって、

与那覇君から更なるダウンゲットで、最早勝負あったかなあ……。

 

<2R>

与那覇君には特に別の攻め方があるようには見えなかったし、

何だか明らかに気後れというか萎縮してしまったようにも見えて、

長嶺さんが相手を見切ってしまった様な感じさえしたんだけど、

それでもまずはジャブからって実に真っ当な立ち上がりだったね。

 

その後開始21秒に右フック、直後に左ボディを2発連続強烈打ち込みで、

そのまま一気怒涛の攻め込みはすぐにレフェリーに止め時の判断を迫って、

反撃は勿論ガードもままならなくなった0分42秒のストップエンド。

 

 

結局、与那覇君はジャブだけで帰阪することになってしまったんだわ。

申し訳ないけど与那覇君、これでOPBF10位っていうんだから、

伊藤さんの相手の15位っていうのはどれほどのモノだろうかって思ったんだわ。

 

 

試合の少し前の日にホールで真部会長と会った際、

「絶好調ですよ、長嶺!」 って聞いてたんだけどホントだったね。

 

 

 

⑥ 小浜雅哉君(UNITED)×戸部洋平さん(三迫)……B 8R

6勝(3KO)4敗(2KO)1分の23歳・千葉県と、

10勝(6KO)2敗(1KO)1分のランク5位、29歳・千葉県。

 

試合に勝っても何のご褒美もない戸部さん、

ランクキープの為だって切り替えられてないところがあったみたいで、

更にはウェイトを一個上げての正直楽な相手だったこともあったか、

自分には普段の半分ほどしか持ってるモノを発揮できてなかったっていう印象で、

結局、4R2分13秒にTKO勝ちしたんだけど、

周囲で見てたボクサー達にも不評だったんだわさ。

 

 

 

⑦ 伊藤雅雪さん(伴流)×アーニー・サンチェス

              ………OPBF SFe タイトル戦 12R

18勝(8KO)1敗1分のチャンピオン、25歳・東京都と、

15勝(6KO)7敗(2KO)1分のランク15位、24歳・フィリピン。

 

サンチェスはほぼ2勝1敗ペースのランク15位ってことで、

伊藤さんの相手としては余りに凡庸過ぎるって思ってたんだけどね。

 

<1R>

サンチェスは一見若い頃のパッキャオみたいな風貌をしてて、

殆どジャブを打たない一発決着屋のように見えたんだわ。

 

伊藤さんは鋭くて届きのいいストレートに近いジャブが抜群だったし、

グローブの上からでも効きそうな強烈な右フックをブチかましてて、

右手の具合も問題無さそうな感じのスタートだったんだよね。

 

3分間の80%以上を伊藤さんが攻めてる時間で、

如何にも不器用そうなサンチェスは殆ど何も出来ないままだったもんで、

こりゃもう勝負にはなり難いなあってことで、一旦休憩タイム。

 

 

4R~5Rまでには決着が付きそうな感じもその時にはあったんだけど、

実はサンチェスはちょっと信じ難いほどのタフマンで、

そこそそこの直撃を上下に散らされてたにも関わらず、

ラウンド終盤に痛めつけられても次のラウンドには立て直すっていうのが連続で、

7R頃までは殆どビクともしないままで、

却って伊藤さんの打ち疲れが心配されたほどだったんだわ。

 

 

試合は思いの外長引いての11R1分32秒、勿論伊藤さんのTKO勝ちで、

途中スコアは4R終了時点では40ー36×2、40ー37で、

8R終了時点では80-72、80-73、79-73ってことだったんだわ。

 

伊藤さんは元々のハードパンチャーではないんだけど、

最近のパンチ力の充実には目覚ましいモノがあるんだけど、

11ラウンドフルを動きまくって手数も落ちなかったし、

腕振りの劣化も殆ど無かったっていうのが自分的な大きな成果だったんだけど、

一方では幾つかの今一感を感じたのも事実だったんだよね。

 

その一つは試合の途中途中で何度も、

サンチェスの右のイッセノセボクシングに付き合ってしまったことで、

相手はそれ一本で振って来てるっていうのに男気を見せ過ぎで、

危険な相打ちを敢えて挑んでいってたことだったんだわ。

 

もう一つはそういう相打ちに挑んでいった割には、

相手の雑で大きな右の振り終わりの瞬間を狙えてなかったことで、

いつものカウンターのセンスを封じこんでしまったように見えたことなんだよね。

 

これらはあくまで自分の感想なもんで、

いつかホールで伊藤さんに会うことがあれば一度確かめてみようかなあ。

それにしてもあれだけ振り込んでた右手は大丈夫だったのかなあ……。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 長嶺克則さん

② 勅使河原弘晶君

③ 伊藤雅雪さん

 

 

 

今日は今年55回目の現場観戦になるんだけど、

東日本新人王トーナメントの準決勝戦ってことで、

自分の中での優勝候補達が9人も出場するんだわ。

 

同時に恐怖の5連投ボクシングの最終日でもあって、

ホールの改修工事(耐震補強)の為、

自分のボクシングにも1ヶ月間の空きが出来るんだよね。

 

 

 

2016年7月28日 (木)

後楽園ホール・7月27日

 

Image_2

 

“ブルー・トレイン” ジョン・コルトレーン。

 

自分の中でジャズテナーで一番好きなのはコルトレーンで、

もう50年ほど前に亡くなってしまってるんだけど、

一時、彼のレコードは海賊版も含めて80枚も持ってたことがあるんだけど、

今でも一番よく聞くのはブルーノートレーベルのこの一枚だね。

 

 

 

中国とかロシアっていう国はその成り立ち上、行動の規範は正義ではなくて、

自国にとっての利益不利益だけで動く国で、

自らの横暴やインチキが招いた事態なのにもかかわらず、

追い込まれるとやたら相手に噛み付きまくるんだよなあ。

東シナ海での領海侵犯とかドーピング問題とかさあ……。

 

 

 

10countの鳥海会長とかSRSの吉兼さんと言葉を交わして始まり始まり……。

 

試合用パンフレットっていうのは色んなプロモーターが、

色んな思惑の下に作製してるんだろうけど、

今のところ自分にとって “DANGAN” のそれが一番見易いんだよね。

 

 

 

① 増田勝真君(鎌ヶ谷)×石井優平君(宮田)……B 4R

デビュー戦の21歳・千葉県と、デビュー戦の19歳静岡県。

 

<1R>

デビュー戦同士の二人、気が触れたようないきなり狂熱のブン殴り合いで、

お互いが振り回すブンブンフックの大きさを競うような中の開始僅か10秒、

増田君の右のフックだかストレートが殆ど偶然の大ヒットで石井君がダウン。

 

そこそこの当たりだった割には石井君は気丈なリスタートだったんだけど、

何が何だか解らないままその7秒後に今度は振り戻しの左を喰らってまたダウン。

 

これでほぼ終わったかなあって思ってたら石井君はまだまだ大丈夫で、

コノヤロコノヤロって相手に向かっていった1分15秒、

石井君のどこにそんな勢いと負けん気があるのかって思うほどの一気攻めで、

相手を北西ポストに追い込んだところでブン回した右のフックだかストレート、

そいつが恐ろしいほどの大直撃で今度は増田君が一発大の字ダウン。

 

仰向けになって動かない増田君を見てレフェリーが即のストップエンドで、

1分17秒、あれよあれよの大逆転で石井君の派手派手TKO勝ちだったんだわ。

 

 

テクニックも何もないただひたすら乱暴なだけではあったんだけど、

ボクシングの原点を思わせるような第一試合だったんだよね。

 

 

 

② 馬庭大樹君(ONE TWO)×松本英一君(10count)

                           ………SB 4R

1勝1敗1分の18歳・東京都と、2勝(1KO)1敗の33歳・神奈川県。

 

<1R>

松本君はスピードが無いのにガードが緩い上のジャブ抜き乱暴ボクシングで、

振り幅が大き過ぎるところを馬庭君に内側から狙われてたし、

一旦接近戦になると手を余してるような感じでもあったんだよね。

 

<2R>

パワフルではあったんだけど松本君、大まかな動きを見切られると辛い訳で、

開始25秒、大きく振り外したところを馬庭君に連続打ち込み打ち込みされて、

3~4発貰ってしまって北ロープ前でダウンしてしまったんだわ。

 

松本君がかなり効いたままのリスタートだった再開後の0分44秒、

馬庭君の左右右フックが軽くヒットしただけでクラッとふらついてしまって、

もう危ないって見計らったレフェリーが妥当な抱き留めストップエンド。

 

ブッ倒したい気持ちは解るけど松本君、

相手もそういう気持ちでやってるんだから防御のことも考えないとダメだなあ。

 

 

 

③ 堀井俊佑君(ワタナベ)×河野勇太君(SRS)……F 4R

デビュー戦の22歳・秋田県と、0勝1敗(1KO)の23歳・東京都。

 

堀井君には小口さんと高橋さん、それに佐々木さんも付いてたなあ……。

自分の横には川崎タツキさんが座ってコンチワって言い交わして開始ゴング。

 

<1R>

若干腰が引け気味にスタートした河野君は相手の攻め込みに受け身受け身で、

開始僅か26秒の西ロープ前で堀井君の右フックを貰ってしまってダウン。

 

それ程激しい被弾ではなくて思わず両手を着いてしまっただけの再開で、

リスタート後の河野君はガードを固めての立て直しだったね。

 

上々の出足の堀井君は自信を深めたような詰め詰めではあったんだけど、

明らかに狙い過ぎの手数落ちで仕留め時をやり過ごしてしまった感が強くて、

踏み込みとパンチの打ち出しのバランスが良くなくて、

終盤にはバッティングで左目上をカット出血してしまってたんだわ。

 

<2R>

試合序盤に大きなハンデを負ってしまった河野君だったんだけど、

相手がプレスを掛けてくる中、常に先手を取り始めての反攻開始で、

堀井君を詰め返して北西ポスト前で一気のラッシュラッシュだったんだけど、

彼、とってもきちんとしたショート連打を打つんだわ。

その精度は堀井君を圧倒して明確に1ポイントゲットバック。

 

<3R>

左手の使い方が今一の堀井君に対して河野君の上下打ち分けが抜群で、

殆どジャブ無しのままの単調な顔面狙いのワンツーに終始してた堀井君、

攻撃の組み立てに窮してるような感じだったんだよね。

 

大差っていう訳ではなかったんだけどやっぱり河野君が優勢だったなあ。

 

<4R>

前のラウンドまででイーブンの最後の勝負どころってことで、

どちらか踏ん張った方が勝ちっていう展開だったんだけど、

まだまだシッカリ腕が振れてた河野君に対して堀井君、

かなり消耗してきたのが見えてきてショットも何だかパタパタしてる感じだったなあ。

 

残り1分までを終始河野君が支配してて残り1分からも河野君で、

残り30秒になると堀井君が更にメッキリ落ちてしまって河野君が圧倒圧倒。

 

 

そのまま終了ゴングで自分は38-37で河野君だったんだけど結局、

発表されたスコアも38-37×3ってことで、河野君の逆転3-0勝ち。

 

 

こういう展開の試合は河野君陣営にとってはたまらない訳で、

坂本会長の喜び方も半端じゃなかったんだけど、

自分の大好物の試合展開でもあったんだよね。

 

 

次の試合は女子戦だったもんで一休みしてたんだけど、

最後の方を遠目に見てたら試合中にレフェリーがね、

一方の女子ボクサーのブラのストラップを直して上げてたのが可笑しかったんだわ。

 

 

 

⑤ 元吉豊君(reason)×本田正二郎君(10count)

                          ………58㎏ 5R

6勝(4KO)9敗(5KO)の28歳・東京都と、

6勝(4KO)6敗(4KO)の26歳・神奈川県。

 

開始ゴング直前に電話が入って、とっても大事な話だったもんで離席して、

そこから遠目に眺めやってたんだけど、多分圧倒すると思ってた本田君が、

アレッて感じで1R終了間際にダウン喰らってしまって、

ダメージが回復しないままの2Rに本吉君の右をまともに貰ってしまって、

そのまま即のストップエンドだったんだわ。

 

最初のダウンのきっかけになった流れを把握してないんだけど、

本吉君が巧かったのか、本田君が手緩かったのかなあ……。

 

 

 

⑥ 船井龍一さん(ワタナベ)×何チャラ・何チャラ……53㎏ 5R

24勝(16KO)7敗(3KO)のランク3位、30歳・東京都と、

8勝(4KO)3敗の17歳・タイ。

 

船井さんの相手はとっても発音しにくい名前のタイボクサーだったんだけど、

結局はタイの可愛い少年をいたぶってるような感じでもあったんだよね。

 

殆ど船井さんの自由にさせてくれてたもんで、

船井さんが目指してる元々のボクシングっていうのが良く見えてきて、

相手のタイミングをずらせながらテキパキした出入りを繰り返しながら

その中で如何に複雑なコンビネーションブローを組み立てるか、

緩急の効いたパンチを打ち込むかっていうその絶妙なバランスこそが

船井さんのボクシングってことなんだよね。

 

少し遠くからそれを見せて貰ってた3Rに華麗に決着させてたね。

 

 

 

ここからの4試合は自分的メインの東日本新人王トーナメントの準々決勝戦で、

4人の優勝候補が揃って出場する豪華メニューだったんだわ。

 

とにかく4試合ともこれ以上考えらないような激闘の連続で、

1R、2R、1R、2Rっていう強烈な決着だったんだわ。

 

 

 

⑦ 渡辺大地君(金子)×小林孝彦君(10count)……SL 4R

2勝(1KO)1敗(1KO)の23歳・佐賀県と、

3勝(3KO)1敗(1KO)の20歳・埼玉県。

 

ここのところ敗戦続きの10countジムからの最後の使者って感じの小林君、

自分の中ではBグループのほぼ圧倒的な優勝候補なんだけどね……。

 

色黒細身の小林君のこの日の対戦相手は若干太目色白の渡辺君。

 

<1R>

お互いに仕掛けが若干大きめで前の方で処理しようとするボクサーで、

ガードを固めてのズリ寄りタイプとは対極にあるんだわ。

 

最初のクリーンヒットは小林君の右ストレートで、

彼のパンチは見極めにくい出所と角度を持ってるんだよね。

 

小林君は懐を深く見せる手の使い方がとっても巧くて、

相手のタイミングを惑わすような使い方もするなあって見てた1分11秒、

フェイクに出したような右ストレートの直後に返し打った左フックがヒット、

リングほぼ中央で渡辺君が実にあっけない感じでダウンしてしまったんだわ。

 

今のは何なんだって感じでリスタートした渡辺君はどうも回復し切れてなくて、

立て直す間も殆どないまま倒し慣れてる小林君の前にはひとたまりもなくて、

またもやほぼリング中央のところで両手でフェイント掛けられた末の1分48秒、

強烈ワンツーを打ち下ろされて再度の倒れ込みだったんだわ。

 

何とか立ち上がりはしたんだけど渡辺君、

もう続行は無理ってことで抱きかかえられてのストップエンド。

 

渡辺君は何も出来ないままで、小林君には何のかすり傷さえ無かったんだわ。

 

 

小林君の準決勝戦の相手は29日に決まるんだけど、

どっちか勝ち上がって来ても万全なんじゃないかなあ。

 

 

 

⑧ 村松崇君(協栄山神)×中谷潤人君(M・T)……F 4R

2勝(1KO)3敗の24歳・神奈川県と、

5勝(4KO)0敗のサウスポー、18歳・三重県。

 

中谷君は全階級を通じての自分的圧倒優勝候補なんだよね。

 

<1R>

村松君も十分普通の動きが出来てたんだけど、

最初の1分間に3発の左ストレートを貰ってしまってたなあ。

 

中谷君も比較的前の方で処理するタイプで実に危なげなかった1分20秒、

左ストレートからの右アッパーを綺麗に打ち込んで村松君が大きく膝カックン。

 

村松君がスクワットでもするかのようにしゃがみ込んでしまったもんで中谷君、

早々のダウンゲットだなってことでクルッと背を向けて一瞬大きく勘違い。

 

陣営からの声で慌てて向き直って再度の追い込みってことで、

的確な連打を重ねて既にダメージを負ってた村松君からダウンゲット。

 

リスタート後の村松君も必死の踏ん張りで何とか凌いでラウンド終了ゴング。

 

それにしても中谷君、パンチの打ち出しのタイミングがやっぱり抜群だったし、

ショートブローには改良の余地があると思うんだけど、

緩急の効いたパンチはとても18歳には見えないんだわ。

 

<2R>

前の回を頑張り通した村松君だったんだけど、

回復はままにならなかったみたいで何だかぼやけたスタートだった開始15秒、

被せ打った中谷君の右フックを貰った途端、思わずクラッとしてしまって、

有らぬ方に目線がいってしまったところで即のレフェリーストップエンド。

 

予想通り期待通りの勝ち方をした中谷君、アマ14勝2敗はダテではないし、

プロ向きの実戦スタイルは実に半端じゃなくて、

準決勝戦の相手はアマ11勝2敗の田中公士君ではあるんだけど、

かなりの大差が付いてしまうんじゃないかって思ってるんだよね。

 

 

 

⑨ 木村吉光君(白井具志堅)×白石将晃君(帝拳)……Fe 4R

4勝(2KO)0敗の19歳・香川県と、3勝(2KO)0敗2分の25歳・長崎県。

 

帝拳ボクサーらしくない叩き上げの突っ込み乱闘系ボクサーの白石君に対して、

如何に冷静なボクシングをするといってもまだまだ若い木村君、

どれだけの対応力を見せられるかって興味深々の試合だったんだわ。

 

<1R>

例の如く、まずは白石君が相手の見境も無くの突貫ボクシングで、

相手が入って来るところに正確に合わせられるのか木村君だったんだけど、

最初からのキッチリヒットは難しかったみたいで、

開始約1分には白石君に青コーナーポストに押し込まれてしまったんだけど、

ここぞここぞの白石君の万振り連打に対してキッチリガードで凌いだんだわ。

 

一段落後の木村君は相手の顔面を狙い過ぎることなくまずは強烈左ボディで、

白石君の足を止めようとする実に冷静な組み立て直しだった直後の開始42秒、

相手のパンチを外しざまに抜群のタイミングで右ストレートを綺麗に打ち込んで、

これで19歳かって思うほどの実に冷静で巧みな攻防に驚いてしまったんだけど、

とにかくその右ストレート一発で白石君から見事なダウンゲットだったんだわ。

 

リスタート後の白石君に持ち前の突貫ボクシングを再開する元気は残って無くて、

そのまま一気に木村君に追い立てられて東ロープに詰まってしまって、

フィニッシュの決意を込めた木村君の連打をとっても凌げそうになくなって、

全く反撃できないまま南側にヨレてしまったところでストップエンドだったんだわ。

 

 

ってことで2分45秒、木村君の鮮やかなTKO勝ちだったんだけど、

Aグループから対戦相手は29日に決まるんだけど、

どっちにしても10月4日の準決勝戦は最大に近い見ものになるね絶対。

 

木村君はアマ経験のないまだ5戦目だったんだけど、

この日のような極端なスタイルの相手はとってもやり難くかったと思うんだけど、

その対応力の幅広さにはホント驚かされてしまうんだよね。

 

 

 

⑩ 槐勇人君(石橋)×坂本将哉君(元気)……SL 4R

2勝(2KO)0敗の26歳・神奈川県と、

4勝(3KO)1敗(1KO)のサウスポー、23歳・石川県。

 

そう言えば試合前、この試合の勝者との対戦が決まってる

石川ジムの大野俊人君がコンチワって挨拶に寄ってくれたんだわ。

 

<1R>

殴り屋倒し屋同士の二人は絶対普通には終わりそうになくて、

開始早々の2秒、まずは坂本君が飛び込んでの左ストレートをヒット。

 

お互いにストロークが長いというか振り幅の大きいパンチを打つもんで、

打ち終わりとかパンチの交差する場面では危険満々だったんだけど、

1分16秒、またもや坂本君の左ストレートがヒット。

 

槐君は右のイッセノセに頼り過ぎの丸太殴り系で、

フック系を大きく振り外すところを坂本君に内側から当てられてたんだわ。

 

<2R>

突然に驚愕のエンディングが訪れたのは開始45秒。

それまで坂本君の方が優勢のまま推移してたんだけど、

その坂本君が気分良く攻め込んで大きく右を振り込もうとしたその瞬間、

槐君の右もほぼ同時の振り出しで、

今度は坂本君のパンチの内側を瞬間になぞることが出来ての先当たりで、

勿論全て万振りの槐君のパンチを直撃されれば坂本君もひとたまりもなくて、

リングほぼ中央で体を捻じられるようにして一発失神ダウンしてしまたんだわ。

 

余りに激しい倒れ込みだったもんで当然の如くノーカウントストップで0分50秒、

槐君の実に刺激的な逆転系TKO勝ちだったんだけど、

この試合を見てた次の対戦相手の大野君はどう思ったのかなあ。

 

彼自身もこの間はこの試合の二人に近いような戦い方をしてて、

まるで丁半賭博のような当たったモン勝ちだったパフォーマンスに対して

若干反省してたみたいだったんだけどね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 木村吉光君

② 中谷潤人君

③ 河野勇太君

 

 

 

昨日は4回戦と5回戦だけだったんだけど、

組み合わせが面白いと試合も面白いってことで、

中途半端で訳の解らないA級の試合なんかより346倍ほど面白かったんだわ。

 

 

 

2016年7月27日 (水)

後楽園ホール・7月26日

 

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“ミーツ・ザ・リズムセクション” アート・ペッパー。

 

1950~60年代のアメリカにはアルトサックの名手が沢山いたんだけど、

彼の繊細な音とフレージングは心を落ち着かせる効果があるんだわ。

 

このレコードは彼が麻薬中毒治療施設から何度目かの退院した直後、

当時、“ザ・リズムセクション” とまで言われたレッド・ガーランド(p)、

ポール・チェンバース(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)の3人が、

彼を支えようとして集まって録音されたモノなんだけどね。

 

 

 

昨日の相模原の障害者施設での猟奇殺人の犯人。

 

あんなことをしでかしておいて自らはまともだって思ってる時点で異常な訳で、

実は自分が今関わってる案件の当事者もそれに近いモノがあって、

彼の人間性には大いに問題があるって周囲の多くが唱えてるにも関わらず、

当人は至って真面目風に捻じ曲がった自己愛を貫いてるんだよなあ。

 

彼は自分より弱い立場の人間に対しては徹底して高圧的に出るんだけど、

一旦自らに降りかかった火の粉は情け無くも自分では拭えなくて、

ひたすら他人に助けを求めるっていうある意味異常者でもあるんだわ。

 

 

 

昨日のホールの試合開始前のBGMは懐かしのオールディーズで、

ゲイリー&プレイボーイズの “恋のダイヤモンドリング” なんかね……。

 

 

 

① 石渡剛君(オサム)×柿島和規君(川崎新田)

                         ………49.5㎏ 4R

1勝(1KO)1敗1分の19歳・埼玉県と、

2勝6敗(4KO)のサウスポー、25歳・静岡県。

 

<1R>

石渡君はイッセノセ系のやたら頭から突っ込むスタイルで、

柿島君の方がキチンとした流れを作ろうとしてたんだけど、

打ちに行く時は怖がらずにもっと踏み込む必要があったんだよね。

 

<2R>

あくまで一発必殺系を目指してた石渡君に対して柿島君、

珍しくいいタイミングで左フックをヒットさせた直後、

どうだって感じで両手を拡げてアピールしてたんだけど、

それほど大したパンチではないのに見てる方がとっても恥ずかしなってしまって、

どっちもどっちだなあって感じしかしなかったもんでいきなりの休憩タイムゲット。

 

 

結局、39-38×2、38-38ってことで石渡君の2-0勝ちだったってね。

 

 

 

② 室田拡夢君(10count)×荒木侑也君(本多)

                         ………54.5㎏ 4R

1勝(1KO)0敗の20歳・群馬県と、1勝(1KO)0敗の28歳・千葉県。

デビュー戦KO勝ちの2戦目同士。

 

室田君は一見辰吉丈一郎さんのフェイクみたいな風貌をしてて、

一方の荒木君は体幹の太いガッシリした体型をしてたんだわ。

 

すぐ隣に座った金子トレーナーとこの前のクドゥラ君の試合の話をしたんだけど、

師弟はすぐ近所に住んでるんだってさ。

 

<1R>

二人共、そこそこいい動きをしてたんだけど、プレスは若干室田君だね。

 

室田君はひたすら強い右を打ちたがってるのが露骨で、

返しの左までは配慮出来てなかったんだよね。

 

それに比べると荒木君は左フックがとってもいい感じではあったんだけど、

彼も上体の動きが硬いっていう弱点を抱えてたんだよね。

 

お互いにまだまだ余裕がなくてボディブローまでは打ち切れてなかったなあ。

 

<2R>

強気攻めの室田君が徐々にいい感じを出してきて、

一瞬遅れがちな荒木君には気後れ攻め遅れが目立ってきたんだわ。

 

やっぱり荒木君、もっと上体を柔らかく使った方がいいのになあって思ってた

残り40秒、前がかりになってた室田君に荒木君がワンツーヒットで、

抜群のタイミングだった右を貰った室田君が大きくカックンってなってしまって、

それを見逃さなかった荒木君が即の追撃しての残り33秒、

精度の高いショート連打で室田君からダウンゲット。

 

南ロープ前で倒れた室田君、何とか立ち上がりはしたんだけど、

キッチリファイティングポーズが取り切れないままカウントアウト。

 

ってことで冷静に狙えた荒木君が2分42秒、

“チーム・テンカウント” からテンカウントアウトKOをゲットしたんだわ。

 

 

それにしても残念だったのは室田君で、

直前までとってもいい感じだったのを余りに攻撃に意識が片寄り過ぎたみたいで、

相手も二本の手を持ってることをつい失念したみたいだったんだわ。

 

 

 

③ 福島晋之祐君(八王子中屋)×山鹿拡君(新日本木村)

                             ………B 4R

0勝0敗1分の34歳・埼玉県と、0勝1敗の29歳・千葉県。

初勝利目指し組の一戦。

 

<1R>

グローブを手前に立て過ぎて構えてた山鹿君はちょっと頼りなさ気な印象で、

あの構えからだと強く打ち出すのは難しいと思うんだけどなあ。

 

ファーストブローは福島君の左ボディで直後の強烈右フックに繋げて、

実はその右はほぼ合い打ちだったんだけどショットの強さは福島君が圧倒してて、

弾かれた山鹿君が後退するところを福島君が見逃さなくて、

間髪を入れない福島君のスムースな即追撃はとってもグッドグッドで、

そのまま左右ショートの連打に繋げての北ロープ前の1分07秒、

戦意喪失して防戦一方になってしまった山鹿君にストップエンド宣告。                                                         

 

福島君、ガッシリした体躯通りの骨太のボクシングを見せたね。

 

 

 

④ 渡邊悟君(KG大和)×加藤広大君(戸高)……Fe 4R

1勝(1KO)0敗の21歳・神奈川県と、1勝(1KO)0敗の26歳・福岡県。

 

この試合もデビューKO勝ちした同士の2戦目。

 

<1R>

二人共、実にとっても肩が硬い感じの出会い頭系ボクシングなんだけど、

特に加藤君はショートブローが如何にも大き過ぎだったなあ。

それでも残り30秒までのやり取りは若干加藤君が優勢に推移してて、

残り30秒からは渡邉君も仕掛け直しってことで、

ボディブローを混ぜ込んでのコンビネーションで逆襲してたんだけどね。

 

<2R>

お互い、ジャブ抜きの雑ないきなり戦が続いてたんだけど、

1分半までの打ち合いは今度は渡邉君が征してたなあ。

 

それ以降我慢比べのショート戦に突入していったんだけど、

よりシンドそうにしてたのは加藤君の方だったんだけど、

それでもまだまだ必死手数で踏ん張ってたんだわ。

 

<3R>

二人共、決して巧いとは言えなかったんだけど気持ちの入った戦いで、

ヒット数に大差は無かったんだけど当たりの強さで渡邊君かなあ。

 

延々の接近戦はお互いの消耗度を競うような様相を呈していって、

最後は加藤君の手数が落ちてきたところでラウンド終了ゴング。

 

<4R>

渡邊君がまだまだシッカリした左ボディを打ってたのが印象的だったんだけど、

開始1分15秒、加藤君が突然のドクターチェックってことで、

最初は渡邉君の右アッパーで負傷したのかって思ったんだけど、

バッティングで加藤君の顎の辺りが傷んでのドクターストップだったんだわ。

 

ってことで自分は38-38だったんだけど結局、

40-38、39-37、39-39ってことで渡邊君の2-0勝ちだったんだわ。

 

それにしても何とも散らかったスコアだった訳で、

特に39-39って言う数字はちょっと記憶に無いよなあ……。

 

 

 

⑤ 高梨直人君(10count)×高橋秀治君(宮田)……SF 6R

4勝(3KO)9敗(2KO)2分の32歳・神奈川県と、

6勝(2KO)12敗(1KO)の33歳・東京都。

 

こういう戦績同士の戦いでもとっても面白いモノもあるんだけど、

この試合は正直ハズレで、

2Rには早くもグズグズのヘバリヘバリ系になってしまって、                   

下がりながらもコツコツ当て込むタイプと、

ゴリゴリ詰め寄りからの左右フックを狙うボクサーとが、

共に自らのスタイルを見失ってしまっての残念過ぎる時間だったんだわ。

 

5Rに戻って遠くから見てたら二人共既に朦朧としてしまってたみたいで、

身内や知り合いだけがハラハラする展開のままの終了ゴングだったなあ。

 

結局、59-56、58-56、58-57ってことで高橋君の3-0勝ちだったね。

 

 

 

⑥ 若林駿君(K&W)×木野田俊翔君(小田原)……56㎏ 6R

4勝(1KO)3敗(1KO)の25歳・東京都と、5勝(1KO)1敗の21歳・神奈川県。

 

<1R>

突っ立ち気味のムエタイスタイルみたいな若林君、

勝つ為に有効で自らに適した手段と確信してのことなんだろうけど、

常に距離キープしてのチョン当てボクシングは刺激が全く無くて、

木野田君にどれだけ瞬発力があるのかの方に興味が向いてしまったんだわ。

 

<2R>

相手が入って来るところを狙ってのチョン当て省エネボクシングの若林君、

に対して木野田君も二次三次の踏み込みが出来ないままで、

何も始まりそうにないリング上はまるで世界戦の第1ラウンドのようなままで、

我慢の限界を越してしまったモンでここでお終いってことで、

後で確かめたら59-55、58-57×2ってことで若林君の3-0勝ちだってね。

 

 

 

⑦ 何チャラ・バッタナー×大塚隆太さん(鴻巣茂野)

                          ………54㎏ 8R

6勝(4KO)4敗の19歳・タイと、

15勝(5KO)9敗(4KO)2分のランク11位、30歳・埼玉県。

 

勝って当然、勝ち方が問題なんだよねって言われると、

言われたボクサーは多分相当緊張する部分があると思うんだけどね……。

 

<1R>

そう言われたであろう大塚さんが初っ端から行く気満々だったんだけど、

相手のタイボクサーもそこそこ戦闘的なガッチリ体形をしてて、

フレーム的にもワンサイズ上の様に見えたんだよね。

 

それでもランカーとしての形を見せないといけないって感じで大塚さん、

ガンガンの前詰めからのここで一発って狙いに行った瞬間の北西ポスト前、

アラララーッて感じでタイボクサーの左フックをカウンターで貰ってしまってダウン。

 

気が付けばそのガッチリタイボクサー、

相手の打ち出しや打ち終わりを一発狙い打っていくタイプで、

ここは大塚さん、大事なのはひたすらの回復で、

変に逆上して仕返しとか挽回を目指さないことでもあって、

取れらた2ポイントは2R、3Rにジックリ返せばいいんだからさ。

 

粗雑だけど実にパワフルな右ショットを振り回すタイボクサーに対して大塚さん、

残り10秒で無理に絡んでいっての打ち合いも危険だったんだけどなあ。

 

<2R>

とにかく大塚さん、急ぎ過ぎないことが大事な訳で、

相手はコツコツポイントを獲りに来るタイプじゃないし、

必ずペースは取り戻せるんだからここは一番、

相手の動きのパターンを把握した上での1ポイントゲットバックなんだわ。

 

<3R>

まだまだボディショットまでは行き届いてなかった大塚さんだったんだけど、

上体を細かく柔らかく使い始めてリズム感が良くなってきたし、

フェイントからのジャブが相手のタイミングを外しながらヒットヒットだったね。

 

残り30秒辺りからタイボクサーの動きに急に緩みが見えてきて、

若いのにもう疲れたのかって感じさえしたんだわ。

 

<4R>

トントン当てられ続けたタイボクサーの顔面がかなり赤くなってきたんだけど、

大塚さんの方も右を打ちに行く瞬間に左ガードが低くなるっていう

危うさを引きずりつつではあったんだけど、

とにかくここに至ってすっかりペースを取り戻したんだわ。

 

<5R>

最近のタイボクサーは明白なヘタレが減ってきて、

この日のタイボクサーもまだまだ危険な右を合わせ打ってたんだけど、

開始1分07秒の北西ポスト近く、大塚さんがまずは綺麗なワンツーヒットで、

直後に一瞬タイミングをずらせた右ストレートを直撃させて華麗なダウンゲット。

 

リスター後の大塚さん、下、下、下、からの上、上の連続鬼追撃で、

これが俺のやりたかったボクシングですって感じで気持ち良さそうにしてて、

このまま終了ゴングかって思わせた残り僅か1秒、またもや北西ポスト前で、

下、下、上、上を連続ヒットさせてこの回2度目のダウンゲットだったんだわ。

 

<6R>

それまではそこそこ踏ん張ってたタイボクサーも消耗著しく、

殆ど動きに劣化の見られなかった大塚さんのそろそろフィニッシュタイムで、

残り1分07秒、今度もまたもや北西ポスト前だったんだけど、

怒涛の攻め込みに耐えきれずタイボクサーが倒れ込んでしまったところで、

レフェリーはもう止めようねストップエンドだったんだわ。

 

 

ってことで1分54秒、大塚さんの逆転TKO勝ちだったんだけど、

ダウンを喰らったところからの冷静な立て直しは実に見事だったんだわ。

 

この先、大塚さんと対戦するボクサー諸兄は、

彼の北西ポスト近辺でのラッシュにはくれぐれも気を付けた方がいいんだわ。

 

 

 

⑧ 濱田修士さん(RBOOT)×ガンバレ将太君(戸高)

                           ………SF 8R

13勝(2KO)8敗(3KO)4分のランク12位、28歳・東京都と、

12勝(2KO)6敗(3KO)1分の32歳・東京都。

 

KO率が低くて勝率も近いモノがある同士の戦いの見所はただ一つ、

正確な当てっこ競争なんだよね。

 

<1R>

勿論将太君も歴戦士だから一方的にはさせなかったんだけど、

打ち出しのタイミングが良かったのは圧倒的に濱田さんの方で、

手数にそれほどの大差は無かったんだけど有効打の殆どは濱田さんで、

リーチ差が全く問題にならないほどいいジャブも届かせてたんだわ。

 

<2R>

濱田さんはお互いの腕が交差した際の打ち込みが実に巧みで、

将太君も中盤にいい場面を作りかけてはいたんだけど、

序盤と終盤を征した濱田さんが連続ポイントゲットだったなあ。

 

<3R>

将太君もいつもと劣ることなく動けてはいたんだけど、

印象的なパンチの少なさが致命的だったし、

工夫に満ちた攻撃が中々見られなくて単調な感じに終始してたんだわ。

 

やっぱり濱田さんのショートブローのタイト感が美しかったなあ。

 

<4R>

結局、6Rのコールを二度やって修正してたんだけど、

この辺りからホールのラウンド表示とリングアナのラウンドコールの両方が

一個先へ進んでしまってたんだわ。

 

 

将太君は少しばかりギアアップしてきて、ここからの彼がシツコくて、

そのまま劣化することなく最後まで粘り通すのが彼の身上なんだよね。

って見てたら濱田さんが何だか腰高になってきたんだよね。

 

<5R>

開始35秒から将太君がいきなりのボディラッシュで、

濱田さん、何発目かの左ボディが明らかに効いてしまって、

大きく体を屈めてたし、一休みしたがってたんだわ。

 

将太君のパンチはそれほど威力あるとは思ってないもんで、

どうしたの濱田さんって感じが拭えなかったんだけどね。

 

明らかにボディを嫌がってるその濱田さんに対して将太君、

この場面では多少強引にでもボディ攻撃を続けるべきだったんだけど、

その追撃の甘さは信じられなかったほどで、

濱田さんに一息入れさせてしまったんだよね。

 

<6R>

濱田さんの回復が気になったんだけどボディへのダメージは長引く訳で、

ディフェンスのバランスが崩れつつあるようにも見えたんだけど、

まだまだ攻め時だった将太君は明らかに踏ん切りの良くないボクシングで、

何を躊躇してるのかって感じが拭えなかったんだわ。

 

<7R>

かなり拮抗した展開だと思った割には二人の盛り上がりは半端半端で、

行ったり来たりの2分が過ぎてから飛ばしていったのは濱田さんの方で、

大きく攻勢をかけてのショート連打で将太君の右目上をヒットカット。

 

<8R>

将太君はまだ同じような一本調子のボクシングだったんだけど、

濱田さんの方もどれだけ状況を把握してたか知らないけど、

最後の必死飛ばしでは気持ちを見せてはいたんだけど、

最初の2分間を殆ど無為に過ごしてしまってポイントロスだったなあ。

 

 

それでも自分のスコアは77-75で濱田さんだったんだけど結局、

濱田さんから見ての78-75、76-77、76-76ってことで1-1ドロー。

 

 

例の5Rでの落ち込みに関して試合後に確かめたら濱田さん、

練習中にある部分を痛めてたってことで仕方が無かった部分もあったんだけど、

それでも最終ラウンドにもう少し必死を貫き続けてれば、

2-1勝ちも十分にあった訳で残念至極だったんだよね。

 

 

 

⑨ 伊藤和也君(宮田)×佐藤矩彰さん(新日本木村)

                            ………SL 8R

11勝(6KO)4敗の32歳・山形県と、

3勝1敗(1KO)1分のランク6位、サウスポー、31歳・福島県。

 

元ランカーの伊藤君が何かを思っての5年振りのリングだったんだけど、

坊主頭の姿形からウェイトは勿論のこと、

当時と全く変わらない試合スタイルでの登場だったんだわ。

 

伊藤君は例のアヒル歩きの寄り寄りからのショートフックを雨あられなんだけど、

両肘を腹に固定したまま団扇を仰ぐようなパタパタフックなもんで、

その全部がオープンブローなんじゃないかって自分は当時から思ってて、

ただ、それを延々続けることが出来る驚異的なスタミナの持ち主なもんで、

対戦相手はついには嫌気を差してしまって消耗してしまうケースが多くて、

果たして佐藤さんは入って来る前にたじろがせるように打ち込めるかって、

それがただ一点の興味だったんだけどね……。

 

 

結局、佐藤さんは一発必殺系で左ストレート打っていくボクサーではなくて、

あくまでコツコツ当て込むアマ系ポイントゲットボクサーなもんで、

殆ど派手な場面が訪れないままの我慢系退屈ボクシングで、

伊藤君のあのパタパタフックをどう評価するのかっていうのが全てだったんだわ。

 

 

結局、80-72、78-74、77-76ってことで、

佐藤さんの3-0勝ちだったんだけど、1P差から8P差っていうのは普通ではなくて、

やっぱり伊藤君のショートフックに対する評価は大きく割れるんだよね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 大塚隆太さん

② 荒木侑也君

③ 福島晋之祐君

 

 

 

今日は“DANGAN”のオール4回~5回戦なんだけど、

自分的には密かに期待してる試合が幾つかあってね……。

 

 

 

2016年7月26日 (火)

後楽園ホール・7月25日

 

Image

 

“THE TRIO” オスカー・ピーターソン・トリオ。

 

入門系ジャズピアノトリオっていえばやっぱりO・ピーターソンが聞き易いんだわ。

自分には少し音符過剰過ぎるところもあるんだけど、

それでも抜群のノリの良さとテクニックは必聴なんだよね。

 

 

 

今日未明、神奈川県相模原市の障害者施設に26歳の男が侵入して、

15人を刺殺して45人にケガを負わせたんだってさ。

 

無差別大量殺人は一瞬、ヨーロッパでのテロのようなモノを想起させたんだけど、

その男は施設の元職員って事で何らかの恨み絡みからみたいなんだよね。

 

事件直後に自首したところをみると死刑を覚悟しての犯行だと思うんだけど、

男がその施設でどういう処遇を受けてたのかは知らないけど、

無関係の入所者を殺害する事で恨みを晴らし得たとは思えないし、

一つの事で行き詰った際に “それじゃあ次!” って、

切り替えが出来なかったもんかって思ったんだよね。

人生の中では “それじゃあ次!” って場面が多いんだけどなあ……。

それにしてもその施設の保安面はどうだったのかな。

 

 

 

昨日のホールはメニュー的にもとっても充実してて、

第一試合から楽しみだったんだよね。

 

 

 

① 斎藤一貴君(角海老)×レッカー・何チャラ……SL 6R

デビュー戦の23歳・東京都と、8勝(2KO)5敗2分の34歳・タイ。

 

斎藤君はアマ83勝14敗を誇るアメリカ人とのハーフで、

事前情報では半端じゃないって噂だったんだよね。

 

<1R>

斎藤君のトランクスはジムワッペンが付いてるだけの赤無地で、

ちょっとキツそうな感じも受けたんだけど、動きは抜群で、

半端じゃない二の腕の逞しさの割にはキッチリジャブから始めるスタイルで、

1分半を過ぎる頃にはすっかりペースを掴んでたね。

 

相手はタイ人にしては初っ端からそこそこ強気のパフォーマーだったんだけど、

斎藤君が隙の無い余りにタイトで正確で力強い打ち込みをするもんで、

終盤にかけてはディフェンス重視でメッキリ手数が落ちてしまったんだわ。

 

終了ゴングが鳴った時にはタイボクサーの顔面はそこそこ赤くなってたなあ。

 

<2R>

斎藤君のワンツーは実にパワフルで、左ボディの角度もグッドグッドで、

とにかく変な大振りをしないところがとっても良かったんだよね。

 

勝負としては圧倒的ではあったんだけど、いい実戦練習が出来たってことで、

スッと寄ってのワンツースリーフォーのショート連打を当て込んで、

開始1分08秒、美しいダウンゲットでそのままテンカウントアウト。

 

ってことで1分19秒、斎藤君のデビュー戦KO勝ちだったんだけど、

小堀トレーナーとしても最初の生徒ってことで嬉しそうにしてたなあ。

 

齊藤君は近い将来、スポンサーが沢山付きそうなボクサーだったんだけど、

これから先マッチメイクには苦労しそうな感じもしたんだよね。

 

 

 

② 坂本大輔さん(角海老)×何チャラ・ヨンジム……W 6R

11勝(6KO)8敗(1KO)3分のランク1位、34歳・千葉県と、

7勝(2KO)4敗1分の29歳・タイ。

 

坂本さんにとってはランクキープの為と同時に、

その勝ち方が問われる一戦だったんだよね。

 

<1R>

相手のタイボクサーは体の緩んだ乱暴系のボクサーだったんだけど、

パンチを貰うと笑顔を見せるようなふざけた野郎だったんだわ。

 

この日の坂本さんはジャブがとっても鋭かったし、

3発目の左フックがとっても的確で、ショットの全てをタイトに振れてたんだわ。

 

残り時間が僅かになったところで坂本さん、相手を南東ポストに一気追込みで、

7~8発を連続打ち込みして残り1秒、相手からしゃがみ込みダウンゲット。

 

それにしてもこの時の坂本さん、従来とは大分違ってて、

大きなムチャ振りに走ることなくあくまで素早くタイトな腕振りだったんだわ。

 

タイボクサーが何とか立ち上がったところで終了ゴンだったんだけど、

勝負的にはここまでって感じだったもんで一旦離席。

 

結局次の2R2分12秒、坂本さんのテンカウントアウトKO勝ちだったね。

 

 

 

③ 緒方勇希さん(角海老)×荒木貴裕君(極東)……SFe 8R

22勝(4KO)2敗(1KO)1分のランク9位、32歳・佐賀県と、

8勝(4KO)5敗(2KO)の29歳・三重県。

 

リーチ差とか懐の深さとから判断して、荒木君が苦戦するだろうなあって、

そう思ってたんだけどね……。

 

荒木君にはいつもより沢山の応援団が来てたし、

この一戦に懸ける気持ちの表れか新品のランバードの真っ白シューズだったね。

 

<1R>

一個上げての転級初戦の緒方さんはごく普通の立ち上がりをしてたんだけど、

荒木君はジャブの的にならないような微妙な動きから始めてて、

若干体を右に傾けながらいつもより低く構えてたね。

 

緒方さんのジャブはジャブの為のそれのようだったんだけど、

荒木君はあくまで右を打つきっかけにする為のジャブって感じだったし、

一瞬の回転力では明らかに緒方さんを上回っててんだわ。

 

<2R>

チョンチョンジャブを貰うようになって荒木君の顔面も赤くなってきたんだけど、

緒方さんにはまだまだ綺麗な打ち込みが見られなかった中、

残り1分17秒、若干薄かったんだけど荒木君の右ロングフックがクリーンヒット。

 

<3R>

緒方さんはいい距離いいタイミングの右を打ち切れないままで、

中間距離での左フックは良かったんだけど、

一旦距離が縮まった局面での荒木君の回転力がとっても見栄え良かったんだわ。

 

<4R>

緒方さんにもう少しの誘いパンチが欲しかったところ、

荒木君はクリンチ際での右ショートフック2発で先制して感じを掴んだみたいで、

残り40秒からは2~3発のショートヒットを重ねて明白なポイントゲット。

 

<5R>

ちょっと前から薄々気が付いたんだけど、この日の緒方さんは絶不調で、

それはまるでウェイト作りに失敗したボクサーのような感じさえあって、

相手のカウンターを警戒するあまり潔い攻め立てが出来ないみたいでもあって、

1分30秒ではまたもやクリンチ際で簡単に被弾を重ねてしまってたんだわ。

 

緒方さんはもっと自分から仕掛ける必要があったし、

ショートブローも雑としか言いようがなかったんだよね。

 

それに比較して荒木君はラウンドが進むにつれ自信を深めていったみたいで、

ここまで1ポイントしか取れなかった緒方さんは元々一発系ではないし、

残り3ラウンドの全部をゲットする可能性も乏しいって思ったモンで、

自分は渋々離席したんだけど結局、78-75、77-75、77-76ってことで、

前回判定負けした直後の初ランカー挑戦でチャンスをモノにしたんだわ。

 

 

試合後にちょっと彼と話したんだけど、いい笑顔してたんだよね。

 

 

 

④ 福本翔馬さん(角海老)×和田直樹君(花形)……M 8R

8勝(6KO)1敗(1KO)のランク3位、25歳・千葉県と、

10勝(2KO)9敗(3KO)2分の33歳・神奈川県。

 

自分の中の福本さんはもっとやれていいんじゃないかって常に思ってて、

もっと弾けるというか溌剌としたボクシングが見たいところだったんだわ。

 

<1R>

攻め方は雑だったんだけどランクゲットに和田君が懸命な手数で、

ちょっと先に打たせ過ぎじゃないか福本さんって感じのスタートで、

和田君が粗っぽく入って来るところを狙えないもんかなあって見てたんだわ。

 

それでもパンチがきちんとしてたのは圧倒的に福本さんの方で、

和田君は顎を上げながら下がるもんで危ない危ないだったんだわ。

 

残り26秒の北ロープ前、和田君がグイッて入って来るところに福本さん、

トンって感じで出した左ジャブが出会い頭にカウンターヒットして、

和田さんから先制のダウンゲット。

 

それにしても和田さん、余りにもあっけ無さ過ぎの倒れ込みだったなあ。

 

<2R>

間合いとタイミングを掴んだ福本さんが積極攻め攻めで、開始55秒、

またもや同じようなパターンでのまたもや出会い頭の左ショットが直撃で、

またもや和田君があっけなくダウン。

 

何とかリスタートはしたんだけど和田君、でもあとは時間の問題だなって感じで、

この日の福本さんはとっても手際のいい初動攻撃からの追撃で、

西ロープ前の1分30秒、縦位置だったもんでよく見えなかったんだけど、

倒し切る意思満々の強烈ワンツーを連続ヒットさせて、

和田君から致命的な仰向け大の字ダウンゲット。

 

レフェリーがカウントファイブまで進んだところでのストップエンドだったんだわ。

 

 

出だしに立ち遅れる傾向はこの日も若干あったんだけど福本さん、

結構すぐさま立て直しての本来あるべき姿を見せてくれたんだよね。

 

 

それにしても和田君、力づくの割にはそれに徹しきれてないようなところがあったし、

それよりも何よりも顎を上げっ放しっていうのは理解不能だったなあ。

 

 

 

⑤ 岡田博喜さん(角海老)×青木クリスチャーノさん(駿河)

                 ………日本 SL タイトル戦 10R

12勝(10KO)0敗のチャンピオン、25歳・東京都と、

11勝(7KO)4敗(2KO)2分のランク3位、27歳・静岡県。

 

試合前にちょっと青木さんと話したんだけど気合入ってたなあ。

 

自分のすぐ横に座ってた人が声を掛けてくれて、

元協栄ジムのボクサーだったらしいんだけど子供さん連れで青木さんの応援で、

試合中も中々鋭い適切なアドバイスを送ってたんだよね。

 

<1R>

青木さんはいつもの地下足袋シューズで、初っ端からとってもいい動きをしてて、

岡田さんが間合いとタイミングを計ってた中、ガンガンの右フックで、

そんな強振をどこまで続けられるかって感じはあったんだけど、

男気に溢れた勇敢な挑戦者だったんだわ。

 

それでもやっぱり岡田さんの威圧感が大きかったみたいで、

折々のプレスは歴然としてたんだけどね。

 

最初のクリーンヒットは開始40秒での青木さんの右だったんだけど、

残り17秒での岡田さんのカウンターの右ストレートが一番だったなあ。

 

そのショットは結構まともなヒッティングだったんだけど、

頑丈な青木さんがビクともしてなかったのは驚いたなあ。

 

青木さんが若干力み過ぎな中、岡田さんのキレはやっぱり目立ってたんだわ。

 

<2R>

青木さんが全てのパンチを全力打ちする傾向が強かったのに対して岡田さん、

持ち前のパンチの緩急がこの日も実に快調だったんだわ。

 

<3R>

青木さんがパワフルなのは間違いないんだけど的確性には欠けてて、

ジャブから複雑に組み立てるボクシングではないもんで見切られ易くて、

途中で右フックのいいのを一発打ち込んで、

岡田君の左目上をヒットカットさせてたんだけど主導権を握るまでには至らず、

どうしても岡田さんの美しいパンチの方に目が行ってしまうんだよね。

 

<4R>

開始30秒から青木さんがこの日初めてのラッシュラッシュで、

岡田さんを北西ポストに追い込んでの連打連打の30秒間だったんだけど、

強く正確に当て込むまではいかなくて、余りの振り込みに疲れてしまったか、

一段落後には岡田さんの大逆襲を喰らってしまってたし、

その後もいい感じで一発当てても波状的な攻め立てに移れないまま、

動き全体も徐々に緩くなってきてしまってたんだわ。

 

<5R>

青木さんが有効なボディショットを殆ど打ててなかった中、

岡田さんは左フックや右ストレートのボディブローが様々で、

そこからの右ストレート、左フックへの繋がりもとってもスムースで、

攻撃の幅っていう点でかなりの違いを見せ付けていったんだよね。

 

半分終わっての中間採点は49-46×2、49-47ってことで、

勿論岡田さんの3-0だったんだけど、自分も49-46だったなあ。

 

<6R>

まずは最初の30秒を青木さんが飛ばしていって、

いつの間にか岡田さんの顔面も徐々に赤く腫れていって、

左目上をバッティングカットしたもんでかなり傷んできたように見えたのが

青木さんを元気付けたような感じでもあったんだよね。

 

<7R>

このラウンドも序盤先制は青木さんの方で1分半を頑張ってたんだけど、

それを過ぎるとメッキリ感が強まっていったんだよね。

 

ただ岡田さんの方も何だかこの回は休み加減だったんだけどね。

 

<8R>

二人のテクニック的な差は明らかなんだけど、

青木さんの気持ちの強さは特筆モノで、

開始1分01秒に右ストレートをハードヒットされた後、

残り40秒からは気持ちのこもった大巻き返しで、

危険な距離でのショート戦を打ち勝ってたんだよね。

 

<9R>

いよいよ終盤に差し掛かって来たんだけど青木さん、

最低ダウンゲットを目指さないといけない局面になってきて、

その青木さんが更に前が掛かりになって行った途端の開始40秒過ぎ、

お互いの頭が激しくバッティングしてしまって青木さんの方がドクターチェック。

 

直後に陣営のトレーナーが呼ばれての即のストップエンドだったんだわ。

 

ここで止められれば青木さんの勝ちは有り得ない訳で結局、

9R0分51秒での負傷判定で、88-84×2、88-85ってことで、

自分も88-84ってことで岡田さんの余裕の3-0勝ちだったんだけど、

この試合の青木さんは岡田さんに何回か強烈に打たれ込んでも、

一度も体を揺らがすってこともなくてその頑丈さを如何なく発揮してて、

却って岡田さんの攻めあぐみや行き詰まりさえ感じさせたんだよね。

 

 

この先は青木さん、フィジカルの強さを土台にしての技術磨きってことで、

まずはボディブローを含めた攻撃の幅を拡げる事とパンチの緩急じゃないかなあ。

 

 

ストップの原因になったバッティングの件なんだけど、

一見大したこと無さそうに見えてたんだけど骨が見えてたんだってさ。

 

 

試合後暫くして青木君が寄ってくれたもんで二人で話したんだけど、

左目上の10針縫った治療跡の絆創膏は痛々しかったんだけど、

それでもその他は殆ど目立った傷跡も見当たらなかったんだよね。

 

 

 

⑥ 高山樹延さん(角海老)×ジャック・ブルベイカー

              ………OPBF W 王座統一戦 12R

24勝(8KO)1敗の暫定王者、30歳・秋田県と、

10勝(5KO)1敗1分の正規王者、24歳・オーストラリア。

 

<1R>

10㎝近く上背優位なブルベイカーは見るからに強そうで、

中間距離からのジャブがとっても鋭くて意外にきちんとしたボクシングをしてて、

相手が打って来ないタイミングを捉えるのが巧かったんだわ。

 

一方の高山さんは若干様子見しながらの突破口探しで、

細かい回転では打って来ないブルベイカーに対してまずは一発警戒なんだわ。

 

<2R>

開始11秒、ブルベイカーが右フックをきっかけにしての一気攻めだったんだけど、

1分22秒での高山さんの右フックも十分対抗し得てて、

二人共、同じくらいに顔面を赤くしていったんだわ。

 

その後高山さんの左ボディがグッドグッドな喰い込みで、

ブルベイカーは明らかに腹を打たれるのが平気じゃなかったみたいで、

更にブルベイカー、何となくスタミナ自慢じゃないような感じだったんだよね。

 

ただ高山さんの方にもカウンターのタイミングでのショットが少なかったんだわ。

 

この回の高山さん、バッティングで右目上をカット。

 

<3R>

高山さんの動きが明らかに良くなってきて、

ブルベイカーは踏み込まれるのを嫌がって努めて距離を取ろうとしてたなあ。

 

<4R>

ブルベイカーはコンビネーションを使い分ける器用なタイプでは全くなかったし、

高山さんのボディショットを極端に嫌がり始めたんだよね。

 

ここまでの自分の採点は38-38だったんだけど公開されたモノは、

39-37、37-39、38-38だったんだよね。

 

<5R>

この回初っ端から攻勢を取ったのはブルベイカーの方で、

1分40秒に右、左フックをヒットさせてから更に攻勢度を上げていったんだけど、

残り1分からの高山さんの逆襲もそこそこ有効度が高くて、

ブルベイカーは被弾する度にわざとらしく歯を見せてたし、

休みたそうにもしてたんだよね。

 

<6R>

明らかにブルベイカーの勢いが落ちてきてやっぱりタフではなかったみたいで、

大振り単発にとどまって返しまで打ち切れてなかったんだわ。

 

相手が誤魔化し系になった中、高山さんが細かい手数で優勢優勢。

 

<7R>

ブルベイカーは右フックだけになってしまって、

開始45秒からは高山さんの反攻が始まった途端、

ボディを狙われるとすぐに腰を屈める見栄えの良くないポーズを取るようになって、

思いの外ダメージの少ない高山さんの方が流れを握った感じだったんだわ。

 

残り35秒、ボディボディから上へ繋げられての強烈打ち込みされてブルベイカー、

ちょっとヨレ始めて、このラウンドは10:8.5程もの差があったなあ。

 

力を溜めての相手の右フックにさえ注意してれば高山さん、

殆ど問題ないんじゃないかってこの時は思ったんだけどね。

 

インターバルでのブルベイカーの呼吸は随分早かったしね。

 

<8R>

疲れたかブルベイカーはチョンジャブでの誤魔化しボクシングで1分26秒、

高山さんの右ボディフックを貰った時には歯を喰いしばってシンドそうで、

後は高山さん、相手の大振り右フックの打ち終わりを狙えたらって感じで、

この回左目上をバッティングカット出血してたとはいえ更に優勢優勢。

 

この回までの中間採点は78-74、77-75、75-78ってことで、

ちょっと驚いたブルベイカーの2-1優勢だったんだわ。

 

帰国して非国民ってなじられるを怖がったオーストラリア人は最早信用出来なくて、

残された第三国のフィリピンジャッジが頼りだったんだけど、

4R終了時点で多分38-38って付けてたっていうのに、

どうして77-75でブルベイカーなのか全く理解不能だったなあ。

ちなみに自分は77-75で高山さんだったんだけどね。

 

<9R>

途中採点を聞いた高山さんの集中が緩んだか、

残り1分、相手がボディが辛そうにしてたのに一気の攻め立てが出来なくて、

一緒に休んでるような感じがしてとっても勿体無かったんだよね。

 

それに途中途中でガードポジションを取ったまま相手の自由に打たせてたのも

印象が良くなかったんだよね。

 

<10R>

とにかく高山さん、そろそろどこかで飛ばさなくてはいけなくて、

そんなに倒し屋でもないんだけどダウンゲットでも目指さないとダメだったんだけど、

高山さんの両目周辺からの出血を見て、それを気にしてる高山さんを見て、

ブルベイカーが元気を取り戻したかのような攻勢攻勢で、

多少オープン気味ではあったんだけど右フックを連発して、

その殆どが有効ヒットしてなかったんだけど、取り敢えずの攻勢キープってことで、

案の定、残り30秒からは緩んできたっていうのに高山さんは反転攻勢取れなくて、

勿体無い勿体無い、9R、10R連続ロスで自分の中ではこれでマッチイーブン。

 

<11R>

前へ出る出るの高山さん、下がり下がりのブルベイカーで始まって、

開始45秒に左右をヒットさせてから主導権は常に高山さんのままの残り31秒、

北側ロープに追い込みながら左右フックの後に右アッパーをフォローして、

それまでにかなり弱り切って踏ん張りの効かなくなったブルベイカーから、

最後は北西ポスト前で場内驚愕のダウンゲット。

 

立ち上がったブルベイカーはもっと来い来いって、

要するに大したボクサーではない印のような安っぽいポーズを取ってたなあ。

 

<12R>

ブルベイカーの回復度が気になったんだけど、

取り敢えずは高山さん、ここは倒し屋に変身ってことで、

下半身がバタバタしてきたブルベイカーを1分間追いまくってたんだわ。

 

残り1分からはフラツキが激しくなったブルベイカー、

チョン当てしては逃げまくるもんでお互いクリーンヒットがないままの終了ゴング。

 

 

自分は115-112で高山さんだったんだけど、

中盤以降オーストラリア応援に回ったフィリピンジャッジも反省のないままで結局、

116-111、115-112、113-115ってことでブルベイカーの2-1勝ち。

 

ことほど左様なスコアだったんだけど、

高山さんのボディショットに対する評価が意外に低くて、途中途中での

高山さんのガードポジションを取ってる時間の長さを厳しく評価したって、

そういうことなんだなってことで……。

 

後で思い返しても詮無いことなんだけど、

9Rと12Rにもっと明確に追い込んでたら充分2-1勝ちだったんだよね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 荒木貴裕君

② 福本翔馬さん

③ 斎藤一貴君

 

 

 

街中では “ポケモンGO” が大流行りなんだけど、

自分はごく初期のテレビゲームでテニスを始めて、

インベーダーゲームにハマってその後 “ゼビウス” までやったんだけど、

RPG系を含めて結局、コンピューターに遊ばれるのが嫌いなことに気が付いて、

以降は一切のゲーム類から遠ざかってるもんであくまで他人事なんだよね。       

一見無料に見せかけてる提供側の裏仕掛けも何だか嫌らしいしね。

 

“ポケモン” っていうのは元々は “ポケット・モンスター” なんだけど、

欧米で “ポケット・モンスター” っていうと、

「俺のズボンのポケットの中の怪物が女を狙って暴れるぜ。」

っていう風に使われることが多くて、

だから任天堂は “モンスター” じゃなくて “モンキー” って言い換えてたんだけど、

今では “ポケモン” って略して使うようにしてるんだよね。

 

 

 

2016年7月22日 (金)

後楽園ホール・7月21日

 

Image_2

 

江戸錦。

 

沢山の種類がある金魚のうち一番好きなのが江戸錦で、

色々な模様が出るんだけど体型はランチュウほどまがまがしくなくて、

ちょっと不器用そうにユッタリ泳ぐ様子がとっても可愛いんだよね。

 

東京直下型地震が来るってことなもんで、

室内に水槽を置くのは控えてるんだけど、また飼ってみたいよなあ……。

 

 

 

昨日は東日本新人王トーナメントの準々決勝で、

全部で12試合が組まれてて自分の中での優勝候補が9名も出場したんだよね。

 

 

 

① 稲葉直樹君(P渡久地)×長岡舜也君(角海老)……F

3勝(1KO)3敗(2KO)の21歳・三重県と、

2勝(1KO)3敗(3KO)の25歳・茨城県。

 

<1R>

立ち姿とか構え方は稲葉君の方が圧倒的に良くていいプレスもかけてて、

少し突っ立ち気味の長岡君の立ち遅れ感が目立ってたんだわ。

 

その長岡君、アピールする場面を作れないままのフィジカル負けだったなあ。

 

<2R>

相手が入って来る瞬間を狙えるかってところだったんだけど長岡君、

もうちょっと体全体の力を抜いて無駄玉でもいいから手数も欲しいところで、

効果的なパンチを打てる距離を潰されまくって立て直しきれなくて、

試合の流れはほぼ一方的に稲葉君に傾いていったんだわ。

 

<3R>

アレレーッて感じで稲葉君が落ち込み始めて、

疲れてきたのかすぐ頭を下げるようになったし、振りもタルくなってきて、

長岡君の踏ん張り直しが目に付くようになったんだけど、

それでも残念ながらポイントバックするまでには至ってなかったんだわ。

 

<4R>

初っ端からガチャガチャモゴモゴしたんだけど、

稲葉君も最後の力を振り絞っての奮戦奮戦で、

長岡君からの大きな逆襲が無かった中の1分40秒の北ロープ際、

右ストレートからの左フックを綺麗に当て込んで、

横倒しダウンゲットで即のストップエンド。

 

稲葉君の準決勝戦の相手は次の試合の勝者なんだわ。

 

 

 

② 川崎元君(京浜川崎)×山田大輔君(REBOOT)……F

3勝(2KO)3敗のサウスポー、23歳・神奈川県と、

3勝(1KO)2敗のサウスポー、31歳・福岡県。

 

<1R>

お互いに右の使い方から始まってよく似た戦い方をするボクサーで、

開始直後からとっても活発というか戦闘的だったんだけど、

クリンチワークは川崎君の方が巧かったし、

残り20秒での左ストレートで僅かに川崎君のように見えたんだけど、

それほど大差のない出だしだったんだわ。

 

<2R>

川崎君のガードはそこそこシッカリしてたんだけど、

狭いところを細かく突いてた山田君のヒットヒットが印象的だったし、

残り50秒辺りからのお互いにとって危険なタイミングの打ち合いも征してたし、

有効打的に随分差が付いてきたんだけど、その山田君も、

終了間際の左フックの相打ちの際にマウスピースを飛ばされてたんだわ。

 

<3R>

川崎君の攻撃時間が長続きしなくなるにつれ、

山田君の効果的な右フックでいつの間にか川崎君の左顔面が腫れてきて、

プレスも有効ヒットも山田君が圧倒し始めたんだわ。

 

<4R>

お互い、我慢比べの接近戦に突入していって開始1分半まではイーブン。

 

直後にショートのワンツーと左フックで山田君が優位に立って、

残り30秒からは川崎君も最後の飛ばしに賭けたんだけど、

当たりの正確さで山田君に及ばないままの終了ゴング。

 

 

ってことで自分は39-37だったんだけど結局、

39-37、39-38、38-38ってことでやっぱり山田君の2-0勝ち。

 

 

前の試合の稲葉君と山田君ってことになると、やっぱり山田君だと思ってて、

彼はこの日勝ち上がった唯一の30代ボクサーなんだよね。

 

 

 

③ 友利優貴富君(シュウ)×當大幸君(川島)……SF

4勝(1KO)1敗の21歳・沖縄県と、3勝(3KO)0敗1分の21歳・鹿児島県。

 

<1R>

開始1分26秒、最初のクリーンヒットは友利君の左フックで、

その直後からの激しいやり取りも友利君優勢に推移してて、

彼、中々鋭い返しの左フックの持ち主なんだわ。

 

當君も負けないくらい腕振りが力強いんだけどミスショットが多かったんだよね。

 

<2R>

當君はいきなり強いのを当てようとし過ぎで、

間隙縫った友利君の左で一瞬ふらつかされてたなあ。

 

當君の左ボディショットも中々のモノだったんだけど、

鋭く差し込むように打つ友利君のショートブローの見栄えが圧倒的だったんだわ。

 

<3R>

いい感じで飛ばしてた友利君に疲れの色が見え隠れしてきて、

當君に一発ビッグヒットの可能性が見えてきて、

残り18秒では左フックで友利君をオットットッて後退させたんだけど、

1ポイントを取り戻すのがやっとって感じだったんだよなあ。

 

<4R>

ハッキリした勝ちをゲットするか、引き分けに持ち込めるのか、

お互いに力を込めた最後の打ち合いだったんだけど、

最初の1分半を友利君のショートのコンビネーションが征して、

その後の當君の折々のボディブローとの比較だったんだけど、

ラスト30秒からもキッチリ当て込んでたのは圧倒友利君だったんだわ。

 

 

ってことで自分は39-37だったんだけど結局、

ジャッジ3人の感想も全く同じの39-37×3ってことで友利君の3-0勝ち。

 

 

當君は前振りナシのいきなり決着パンチが多過ぎだったと思ったなあ。

友利君の準決勝戦の相手はこの次の試合の勝者なんだわ。

 

 

 

④ 今川未来君(木更津GB)×大平智成君(新日本カスガ)

                               ………SF

2勝2敗(1KO)のサウスポー、20歳・千葉県と、

0勝1敗(1KO)1分の32歳・長野県。

 

<1R>

大平君は構え方からしていきなり危なっかしくて、

顎を上げたままのディフェンスも実に心許なかったんだよね。

 

スタミナに課題があってそれ程のテクニックも備えてない今川君なんだけど、

この日の相手は彼にとっては十分だったみたいで、

開始1分過ぎには大平君は早くも顔面を赤くしてたなあ。

 

で、残り50秒の北ロープ前、今川君が左ストレートを一直線の打ち込みで、

まともに貰ってしまった大平君が大の字ダウンしてしまったんだわ。

 

何とか再開してラウンド終了ゴングが鳴ったんだけど、

勝負になりそうになかったもんで離席したんだけど、

その後今川君も戸惑ってしまったのか大平君が頑張り直したのか、

決着は最終ラウンドまで進んで4R1分49秒、今川君のTKO勝ちだってね。

 

 

今川君の次の相手は友利君なんだけど、これは如何にも難しそうだなあ……。

 

 

 

⑤ 佐々木小次郎君(レイS)×山崎真儀君(協栄)……SB

4勝(2KO)2敗(1KO)の29歳・北海道と、

4勝(1KO)2敗(1KO)1分のサウスポー、21歳・福岡県。

 

<1R>

頭半分ほどデカイサウスポー相手に佐々木君、

戸惑わないかって思ってたんだけど、山崎君がジャブを打って来ないもんで、

意外に簡単に踏み込むことが出来て、開始40秒までに左フックを2発ヒットヒット。

 

残り15秒からの接近戦では山崎君も挽回の流れを作り直してたんだけど、

ラウンド総体としては佐々木君のポイントだったと思ったなあ。

 

<2R>

要するに山崎君はあれだけのリーチを持ちながら何故か中間距離は不得意で、

近いところでやり合うのが好きな偏りの強いボクサーだったんだけど、

一方の佐々木君の方もセーノって感じの安易な突っ込みボクシングで、

入るところを狙われてなかったから助かってたけど、ちょっと危ない感じだったね。

 

一旦接近すると激しい打ち合いが交換されたんだけど、

それが一段落するとどちらかともなく一休みするってことが多かったなあ。

 

<3R>

左アッパーがいい感じを見せつつあったんだけど山崎君、

大きく振り外すことも多くて、途端に危険な体勢を晒すようになってしまって、

残り1分ほどのところで佐々木君の右ショートフックを貰ってしまって、

リングほぼ中央で崩れ落ちるようにしてダウン。

 

カウントツーまで進んだんだけど要するに即に近いストップエンドで、

1分51秒、佐々木君余裕のTKO勝ちだったね。

 

佐々木君の次の相手は次の試合の勝者なんだよね。

 

 

 

⑥ 林大誠君(白井具志堅)×定常育郎君(T&T)……SB

1勝(1KO)2敗1分のサウスポー、22歳・東京都と、

4勝(1KO)0敗1分のサウスポー、25歳・神奈川県。

 

T&Tの新しいジムTシャツは黒だけじゃないらしくて、

この日はとっても目立つ、かといって下品ではない蛍光系のピンクだったね。

 

ここまで相手棄権と1-0優勢勝ちだった林君にとって、

定常君は厳し過ぎる相手だったんだけどね……。

 

<1R>

林君は思いの外いい動きをしてたんだけど、

テキパキ感ではやっぱり定常君が圧倒してて、開始40秒のほぼリング中央、

相打ちの左ストレートだったんだけど定常君の方がクロス気味にハードヒットして、

林君から実に見事なダウンゲット。

 

何とかリスタートした林君だったんだけどダメージを引きずってたのは明らかで、

立て直す余裕もないまま定常君の一気の鬼追撃の前にひとたまりもなく、

そのまま西ロープに詰められての連打連打の途端のストップエンド。

 

 

定常君が予想通りの勝ち方の0分59秒のTKO勝ちだったんだけど、

この日の彼は以前のように小生意気過ぎることもなくて彼も徐々に大人だね。

 

彼は10月4日に佐々木君と対戦するんだけど、

同じような動き方をする同士ではあるんだけど、

フットワークの多様性と攻撃の幅っていう点で定常君じゃないかなあ……。

 

 

 

⑦ 宮地隆佳君(石川)×平原直君(鹿島灘)……SB

4勝(4KO)1敗(1KO)の23歳・東京都と、

2勝(1KO)2敗(2KO)1分の24歳・福岡県。

 

見た目だけなら宮地君が圧倒的に強そうで、

いつも思うんだけど体格的にもSB級のボクサーに見えないんだよね。

 

<1R>

若干ひ弱な感じのする平原君は首を前に突き出すような危険な構え方をしてて、

そんなんじゃ危ないぞおって見てたんだけど、宮地君も同じ感想だったみたいで、

初っ端から大きく飛ばし過ぎるほどだったんだわ。

 

残り40秒ほどになると平原君の顔面は既にかなり赤くなってたんだけど、

途中途中の宮地君の万振り左右ボディショットも強烈だったんだよね。

 

平原君のセコンドから飛んでた 「どっか当てろ!」 の指示が可笑しかったなあ。

 

<2R>

パンチのパワーも違い過ぎるし、こりゃ早い回の決着かなって見てたんだけど、

打ち合いのきっかけの殆ど全てを宮地君が作ってたもんで平原君、

耐える場面が多かったんだけど、あくまでメゲルってことなくて、

ラスト10秒からは意地を見せるほど実は気が強いボクサーだったんだわ。

 

宮地君、ちょっと雑に走る傾向が出てきたかなあ……。

 

<3R>

平原君は開き直ったようなパフォーマンスで、

宮地君の打ち終わりに敢えて合わせにいき始めたし、

却って前詰めするようにもなっていって、

この回も残り15秒からショートのワンツーをヒットしてたんだよね。

 

相手の状況を見て宮地君の方は力任せから調整したみたいで、

この日は繋ぎのパンチとか含めて、

以前の試合より手数がちゃんと出てたんだよね。

 

<4R>

ダウンゲットしないと勝てない平原君は腹をくくった感じではあったんだけど、

まだ打ち合いのきっかけを相手に求めるようなところが多くて、

密着戦ではかなり頑張ったんだけど、倒すようには打ててなかったんだよね。

 

 

ってことで自分は40-36だったんだけど結局、

40-36、40-37、39-37ってことで勿論宮地君の圧倒3-0勝ちだったね。

 

 

宮地君は終盤の接近戦でも明らかに打ち勝ってはいたんだけど、

大きく被弾しなかったから助かってたけど、

ショート戦でのガードについては次戦に向けての課題じゃないかなあ。

 

 

宮地君の次の相手は松本竜也君なんだけど、

スピードと回転力では宮地君を上回ってると思うからそこそこ激闘覚悟だね。

 

 

久し振りの筒井さんと一緒に本多ジムの美佐子マネジャーと色々とね……。

 

 

 

⑧ 白鳥大珠君(八王子中屋)×森田陽君(M・T)……L

5勝(2KO)1敗(1KO)のサウスポー、20歳・東京都と、

4勝(1KO)3敗(2KO)のサウスポー、24歳・神奈川県。

 

森田君には自分のすぐ後ろに石川元希君が応援に来てて、

そのちょっと後ろには宮崎辰也君も控えてたんだわ。

 

自分は白鳥君が一蹴すると思ってたもんで大ショックだったんだよね。

 

<1R>

白鳥君は立ち姿に迫力があって美しいし、

コンビネーションにも圧倒的なスピードがあってとっても見栄えがいいんだよね。

 

ただ自分にはこの日の白鳥君はいきなり大きく振り過ぎるように見えて、

もっときちんとジャブから始めるべきじゃないかって思ったんだよね。

 

戦績を比べて相手を見下してるんじゃないかってほど、

実は白鳥君は粗雑な入り方をしてるように見えたんだけどね。

 

<2R>

白鳥君は強烈ボディショットも健在だったし、

1分13秒には綺麗な左フックも当て込んでたんだけど、

やっぱり全体に大味で、早くも顔面が傷んで赤く腫れてきた森田君に対して、

早い決着を目指した力強かったけど大まかな攻撃に終始してたんだわ。

 

<3R>

ここまで終始劣勢だった森田君だったんだけど、

気持ちを強く保って思いの外シツコク食い下がって徐々に距離を潰していって、

結構頑張るなあって見てた残り1分19秒のリング中央、

お互いのパンチが交差した刹那、元々ガードの緩い白鳥君なんだけど、

一瞬早く森田君の左ショートフックがカウンターのタイミングでヒットして、

顎先を打ち抜かれた白鳥君が瞬間体を捻じるようにしてそのままダウン。

 

倒れ方の激しさを見たレフェリーが即のストップエンドで、

1分52秒、森田君のTKO勝ちだったんだよね。

 

 

以前の試合を見た後の森田君に対するショートメモは、

“戦績以上に巧いボクサー” だったんだけど、気持ちも強かったんだよね。

 

森田君の準決勝戦の相手は小石直輝君なんだけど、

これはちょっと解らなくなったんだよね。

 

 

 

⑨ 石井龍輝君(船橋D)×関根翔馬君(ワタナベ)……L

1勝1敗(1KO)のサウスポー、25歳・千葉県と、

3勝(1KO)3敗(1KO)2分の30歳・東京都。

 

<1R>

ガード固めてゴリゴリ詰め寄ってからが勝負どころの関根君なんだけど、

そこからの左右フックがちょっと大き過ぎるんじゃないかなあ。

 

石井君は相手が入って来るところに右ジャブとか左ストレートとか、

とにかく内側内側から冷静にヒットヒットで充分な対応が出来てて、

ラウンド半分が過ぎる頃にはすっかり感じを掴んだみたいだったなあ。

ってことで既に勝負あったってことで一旦休憩タイム。

 

 

結局、次の2R0分34秒に石井君のTKO勝ちだったんだってね。

 

石井君の次の試合は10月5日なんだけど、

どっちが勝ち上がって来ても大丈夫なんじゃないかなあ……。

 

 

 

⑩ 大野俊人君(石川)×小玉将君(新日本仙台)……SL

3勝(3KO)0敗の20歳・東京都と、1勝(1KO)0敗の28歳・秋田県。

 

大野君は “シュント” じゃなくて “ハヤト” っていうんだわ。

 

<1R>

お互い、示し合わせていたかのようないきなり突然の街中のケンカボクシングで、

そんなに相手に合わせなくてもいいのに大野君、

売られたケンカは断れないって感じの粗雑乱雑系で違うボクサーかと見紛う程で、

それにしても二人共、そんな感じで最後まで持つのかって感じだったんだわ。

 

フィジカルで勝る大野君が攻勢を取り続けた残り42秒、

ブン回した右フックが小玉君の左側頭部をかすったら小玉君がクラッとして、

直後に大野君がまたもやの右フックを追い打って強烈なダウンゲット。

 

何とか再開して何とか終了ゴングを迎えたんだけど二人共っていうか特に大野君、

確かに面白かったけど、そんなに客受けするボクシングをすることはないんだわ。

 

<2R>

お互いに立て直す必要があったんだけど簡単にはいかなかったみたいで、

その後も当たったモン勝ちの若干バカ振り系になってしまってたなあ。

 

小玉君も頑張って手は出してたんだけど、明らかにダメージが溜まってて、

チョイ打ちしては相手にもたれかかるばかりになってしまってたんだわ。

 

時間の問題っていうのがハッキリしてきて大野君は終始余裕の追い込みで、

最後は東ロープ際だったんだけど、最早反撃ままならなくなって、

防戦一方になってしまった小玉君を見てレフェリーが割って入ってのエンド。

 

 

2分42秒、大野君の豪快と言えば豪快なTKO勝ちで、

友人達が大喜びだったと思うんだけど、

この次はもう少しタイトなボクシングが見たいよなあ。

 

そうは言っても次の相手はどちらが勝ち上がっても倒し屋ボクサーだから、

またもや刺激的な試合になってしまうかも知れないね。

 

それにしても最近の石川ジムは若いボクサーがいい感じで育ってるんだよなあ。

 

 

 

⑪ 山口拓也君(W日立)×三村利伸君(マナベ)……W

2勝(1KO)4敗(1KO)2分の30歳・茨城県と、

4勝(3KO)1敗(1KO)1分のサウスポー、29歳・埼玉県。

 

どう考えても三村君の大楽勝じゃないかって思ってたんだけどなあ……。

 

<1R>

山口君が自分で突っ込んでコロンって転んでしまって、

まずは掴みはOKって感じで始まったんだけど、

頭一個ほど上背のある三村君が相手が入って来るところに我慢強くのジャブで、

それを延々丁寧にやってれば何の問題もないと思ってたんだけど、

とにかく密着しないとっていう山口君も相当しつこくて、

かなりコツコツ当てられていきなりの消耗が見えてきたにも関わらず、

まるで闘牛とマタドールのようになってしまったんだわ。

 

<2R>

山口君の唯一の工夫はスイッチしながら突っ込む戦法だけなんだけど、

実は三村君の方にもいつものスピードが感じられなくて、

何だか嫌気が差し始めたようでもあって、

右ジャブとショートワンツーだけでいい筈なのに徐々に密着度が上がってきて、

出来がった絵図らとしては若干汚い感じになってしまったし、

場内も半笑しながら見てる人が多くなっていって……、

ってことで一旦離席したんだけど、その後も延々だったみたいで結局、

39-37、39-38×2って意外なほどの僅差で、

でもとにかく三村君の3-0勝ちだったんだけどね。

 

 

三村君にとっては次の豊嶋亮太君の方が戦いやすいのかも知れないけど、

豊嶋君の安定感のある力強さは抜群だからなあ……。

 

 

 

⑫ クドゥラ金子君(本多)×入江翔太君(KG大和)……W

3勝(2KO)0敗のサウスポー、18歳・アフガニスタン。

3勝(2KO)3敗の28歳・神奈川県。

 

<1R>

お互いに前の二人の試合よりも圧倒的にスピードがあったし、

比較にならないほどの緊迫感に満ちた立ち上がりだったんだけど、

若干圧力が強いのは金子君の方だなあって見てた開始30秒過ぎ、

それ程の直撃ではなかったんだけど金子君が左フックを引っ掛け打った直後、

アララーッて感じで入江君が一瞬よろけてしまったんだわ。

 

それを見逃さなかった金子君が途端に一気のラッシュラッシュで、

西ロープの北西ポスト近くに追い込んでの左右フック系をドッカンドッカンで、

入江君も足元踏ん張ってガードポジションを取ってはいたんだけど、

多少屈み気味の耐え耐え姿勢に終始してたもんで、

レフェリーにはもう勘弁して下さいポーズに見えてしまったか、

6~7発打ち込まれたところでレフェリーストップエンドだったんだわ。

 

直後、実に不満そうな態度を見せた入江君を片渕会長がなだめてたんだけど、

あの場面、打ち返すチャンスを窺ってたのかもしれないんだけど入江君、

一方ではガード位置が低すぎて危険だったのも事実だったし、

窮地から体を入れ替えることも出来なかったし、

いっそのことクリンチを仕掛けた方が良かったって思ったんだけどね。

 

 

いずれにしても金子君が0分37秒のTKO勝ちってことで、

次戦は10月5日、アマ30戦の辻夲純兵君が相手なんだけど、

もし負けでもしたら同門同士の決勝戦で一方棄権になる可能性が高いもんで、

ここは一番何としてでも勝ち上がって欲しいんだよね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 宮地隆佳君

② クドゥラ金子君

③ 定常育郎君

 

 

 

☆ 和氣慎吾さん(古口)×ジョナタン・グスマン

             ………IBF B 王座決定戦 12R

20勝(12KO)4敗2分のランク1位、サウスポー、28歳・岡山県と、

21勝(21KO)0敗のランク2位、27歳・ドミニカ。

 

グスマンはジャブから組み立てるっていうタイプではなくて、

タイミングを見計らっていきなりガァーッって突っ込みながら、

大きく振りかざしてくる実にとっても乱暴系のボクサーだったんだけど、

踏み込みと腕振りのスピードが半端じゃなかったし、

打ち出しの角度が色々だったもんで和氣さんが対応し切れなくて、

左ストレートか右フックのカウンターを狙ってはいたと思うんだけど、

中々思うようにさせて貰えなかったなあ。

 

スピードとキレが売り物の和氣さんにとっては、

カウンターのタイミングを外されたままのガードの低さが致命的だったし、

相手に攻め込まれるとすぐに腰を折って屈んでしまって、

グスマンの万振りアッパーを好きなようにさせてしまって、

貰わなくてもいいパンチをやたら貰ってしまった様な感じがしたんだわ。

 

以降の流れを決めてしまったのは2Rでのバッティング直後のダウン劇で、

ぶつかった瞬間右目下を大きくカットした和氣さんがアピールした途端の悲劇で、

レフェリーが動くまで気を抜いたらダメだっていう見本で、

そういう事を自分で決めてしまってはいけないんだよね。

 

都合4回のダウンを喰らっての11RTKO負けっていう結果だったんだけど、

どう考えても自分の中では2Rのあのバッティング場面が全てで、

序盤の入り方から中盤以降のあの時あの場面を、

ああすれば良かったのにとか顧みるのは如何にも虚しいことであって、

劣勢のままの7Rにもあれだけ踏ん張り返せるのなら、

もう一回立て直して和氣さんらしいボクシングが出来るって思ってるんだけどね。

 

 

 

2016年7月20日 (水)

後楽園ホール・7月19日

 

Image

 

オニヤンマ。

 

子供の頃、体長10㎝以上もあるコイツが飛来すると自分らは大騒ぎで、

まるで重爆撃機のように悠然と飛んでた姿は忘れられないんだわ。

 

トンボは4枚の羽根で飛ぶんだけど、

写真を見るとこんな風に羽を動かすんだっていうがよく解るんだよね。

 

 

 

共和党の次期大統領候補のドナルド・トランプの3人目の女房は、

如何にもって感じがするヨーロッパ系のモデル上がりなんだけど、

彼女の応援演説はオバマ大統領夫人の演説を丸っきりパクったもので、

いくらなんでもあんな下品な夫婦には次のアメリカを任せたくないって、

共和党の重鎮達は党大会を欠席したんだってね。

 

 

 

昨日は横浜光ジム主催だったんだけど、

メニュー通りのとっても充実した内容の試合が多かったんだわ。

 

光ジムは “DANGAN” と同様に今回から動画配信を開始したんだけど、

本来ならそういうことはJBCと協会が協力して先行するべきだって、

ずっと前から関係者達に言ってたんだけどね……。

 

 

 

① 松本雄大君(横浜光)×荒川竜平君(中野サイトウ)

                            ………SF 4R

1勝(1KO)1敗(1KO)の28歳・神奈川県と、

デビュー戦のサウスポー、26歳・宮崎県。

 

<1R>

マウスピースが合ってない感じだった荒川君がいきなりの飛ばし飛ばしで、

充分なリーチのある松本君にしてはジャブが足りな過ぎた中、

元気のいい攻勢でまずは僅差ポイントゲットだったかなあ。

 

松本君も右のカウンターを合わせるタイミングは合ってたんだけど、

危ないタイミングで相手の左ストレートも飛んできてたんだよね。

 

<2R>

松本君が少し柔らかい対応が出来るようになってきて、

残り1分25秒からの打ち合いを征して僅かにポイントゲットしたんだけど、

届かせようとするジャブを上体を伸ばしながら打つもんで危ない危ないで、

足元のシッカリ感でも後れを取ってたんだけどね。

 

<3R>

前の回頑張り過ぎたか、松本君に消耗の兆しが見えてきて、

お互いに目立ったヒットが無かった中、僅かな手数差で荒川君かなあ。

 

<4R>

どっちもどっちもの最終回、お互いに必殺系では打てて無くて、

腕振りの鋭さの違いで荒川君が優勢かなあって感じがしてたんだけど、

残り1分30秒からのズブズブ状態を経て、

ラスト1分から踏ん張り直したのは明らかに松本君だったんだよね。

 

 

ってことで自分は38-38だったんだけど結局、

ジャッジ3人の見解も全く同じだったみたいで38-38×3の0-0ドロー。

 

 

 

② 松浦大地君(ワタナベ)×石澤将博君(輪島S)……SB 4R

0勝1敗(1KO)1分の27歳・広島県と、1勝1敗の32歳・富山県。

 

来週に試合を控えてる勅使河原弘晶君が石澤君の応援に来てて、

嶋崎俊君とか宮崎辰也君も一緒に並んでたんだよね。

 

<1R>

お互いにジャブが出ないままいきなり距離の潰れた接近戦になってしまって、

力の入り切らないところでのゴニョゴニョ戦に突入してしまって、

気迫というか溢れる気持ちも見えて来ない残念な展開で、

それでも、こんな感じだと松浦君の方がズルズル勝ちじゃないかって、

そう思いながら一旦離席ってことで……。

 

 

結局、39-37、39-38×2ってことで松浦君の3-0初勝利だったね。

 

 

 

③ 高橋竜平君(横浜光)×ヨドシン・何チャラ……SB 8R

8勝(1KO)2敗(1KO)1分の26歳・新潟県と、

8勝(1KO)7敗1分の21歳・タイ。

 

高橋君に対してこんな戦績のタイボクサーは失礼と言わざるを得なくて、

中々試合相手が決まらなかった結果だとは思ったけど……。

 

で、少し離れた所から見てたんだけど、

4~5㎝ほど上背のある相手に対して高橋君、

動きの鋭さで圧倒はしてたんだけど、

ちょっと伸び上るような打ち出しが多くての何だか腰高で、

そこのところを狙ってくるような相手ではなかったから問題無かったけど、

相手を見下しての余裕ってことかって思ったんだわ。

 

 

結局、勝負になりそうになかったもんで1Rで離席したんだけど、

やっぱり案の定、2R2分52秒、高橋君のTKO勝ちだったね。

 

試合後暫くして高橋君とバッタリしたもんで少し話したんだけど、

彼自身も1Rは腰高だったってこと自覚してたんだってさ。

 

 

 

④ 野口将志さん(船橋D)×相馬一哉君(一力)……L 8R

10勝(4KO)5敗(4KO)1分のランク5位、26歳・山口県と、

7勝(6KO)9敗(3KO)2分の36歳・福井県。

 

試合前の相馬君はいつもより力みが少なくて、とってもいい感じだったんだわ。

 

<1R>

正直、ちょっと前の野口さんはそれ程のボクサーではないって思ってたんだけど、

ランカーになってからは著しくて自信を深めてるようでもあって、

この日も例のサウスポーチェンジを織り交ぜてのスタートだったんだけど、

オーソドックスからサウスポーへからのオーソドックスへっていうチェンジが、

実に何ともまあとってもスムースで、いつの間にかいつの間にかって感じで、

試合後に相馬さんに確認したら、やり難いったらなかったってことで、

訳解らないところから左フックが飛んできたっていうような言い方をしてたんだわ。

 

その上野口さん、とにかくチャカチャカ動きまくって突っ突き廻すって感じで、

相馬君が対応に苦慮してるのが手に取るようだったんだけど、

対応が甘かったのはクリンチの際でも同様で、

最初のクリンチの離れ際にそこそこのを一発貰ってしまったんだわ。

 

相馬君は持ち前の打たれ強さに頼り過ぎてるような感じもあって、

野口さんのやりたいようにやらせ過ぎでもあった残り50秒、

またもやクリンチの離れ際で一発貰ってしまった直後、

西ロープに詰められながら野口さんが大得意にしてる右アッパーをまともに、

ホントにまともに貰ってしまって思わず腰を落とした瞬間が全てで、

相馬君はその瞬間をよく覚えてて、まだ大丈夫だって思ってたらしいんだけど、

意識の通り体が動かなくて、直後の野口さんの畳み掛けを一発も外せなくて、

そのまま膝を折り腰を砕かせて自分の目の前で崩れ落ちてしまったんだわ。

 

時間的には2分07秒ってことで、

レフェリーは即のストップエンドだったんだけど、あれは妥当だったね。

 

 

試合後暫くして相馬君が声掛けてくれたもんで、

この日出場の36歳達はまだまだ頑張ってるよ、

だから君もまだ頑張り切れるはずだって伝えたんだよね。

 

 

 

⑤ 阿部麗也君(KG大和)×草野慎吾君(ヨネクラ)……Fe 8R

11勝(5KO)2敗のサウスポー、23歳・福島県と、

11勝(4KO)4敗1分のサウスポー、27歳・福島県。

 

阿部君は1年ちょっと前に草野君に0-2負けしてる再戦だったんだけど、

サウスポー同士の二人は共に福島県出身だったんだね。

 

草野君の応援に有岡康輔君とか中川公弘君達が詰めてたね。

そう言えば溜田剛士さんも 「ホントは俺も今日試合するはずだったんですよ。」

って言ってたなあ……。

 

<1R>

多少粗っぽかったんだけど最初の仕掛けは草野君で、

左ストレートボディから始まってワンツーも薄くヒットヒットさせてたなあ。

 

その後阿部君のカウンターも鋭い打ち出しを見せ始めて、

残り14秒には左ストレートを当て込んでたんだけど、

ラウンド総体としては若干草野君じゃなかったかなあ。

 

<2R>

右手の使い方は草野君優勢に見えてたんだけど、

この試合最初の激しい連打では最後の阿部君の左カウンターショットが抜群で、

ラウンド終了ゴングが鳴った時には草野君の方が顔面を薄赤くしてたんだわ。

 

<3R>

草野君の動きは変わらなかったんだけど、

前の回の終盤近くから阿部君のリズムがとっても良くなってきて、

左右への上体振りとか、体の沈め方とかも色々やり出して、

随分余裕を感じさせるようになってきたんだわ。

 

それにつれ草野君が若干攻めあぐむようになってきたし、

攻撃のパターンも画一化してしまって正直さが目立ってきたんだよね。

 

以前は若干浮ついた素振りが目立ったこともあった阿部君なんだけど、

この日の彼は同じ相手に絶対連敗できないっていう強い意志が見受けられて、

常に落ち着いた強い視線はやっと大人になったかって感じがしてて、

それはトランクスの刺繍が “天才ですから” から、

より譲歩したというか謙虚な “天才?” に変わってたことにも現れてたんだわ。

 

<4R>

阿部君の実に有効なギアチェンジが更に草野君を戸惑わすようになって、

ジャブさえ圧倒的だったし、左フックの相打ちでも草野君を退かせてたし、

カウンター気味の左がまたしてものクリーンヒットだったんだわ。

 

草野君の方はいつもの振りが大きくなり過ぎる癖は納まってたんだけど、

当たりのキッチリ感で明らかに後れを取ってたんだよなあ。

 

<5R>

阿部君の2ポイントリードで迎えたこの回開始55秒、

直前のショート連打戦の際にバッティングカットしたかと思われた阿部君、

レフェリーの判断は草野君の有効打による右目上ヒットカットってことで……。

 

多分ここが勝負の分かれ目だったと思うんだけど、

草野君にしてみれば一気挽回の大チャンスってことで、

このまま阿部君の傷を悪化させれば逆転KO勝ちも十分有り得た訳で、

だから多分一段と攻勢度を上げていったんだと思うんだけど、

前掛かりなったそういう瞬間こそが一番危ない瞬間でもあって、1分45秒、

エイッて草野君が振り込む寸前に阿部君の左フックがカウンター気味に大直撃して、

草野君がリング中央で一発大の字ダウンしてしまったんだわ。

 

 

余りに激しい倒れ方だったもんで勿論レフェリーは即のストップエンドで、

1分47秒、阿部君が実に見事な雪辱のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

 

⑥ 臼井欽士郎さん(横浜光)×丸亀光君(T&H)……SB 8R

25勝(10KO)4敗(1KO)のランク12位、36歳・宮崎県と、

5勝(3KO)1敗1分の26歳・広島県。

 

宮崎君と勅使河原君はその後そのままの観戦で、

余りに面白かったもんでラウンドごとに今のはどっち? ってやりあったんだわ。

自分は今勢いのある上昇株の丸亀君が優勢って思ってたんだけどね……。

 

<1R>

殆ど同じようなフレームサイズの二人だったんだけど、

若干様子見加減の臼井さんに対して丸亀君が積極プレスからの先制だったなあ。

 

それでも臼井さんは左手の使い方がやっぱり流石で、

相手の打ち終わりに合わせた右の打ち出しもとっても正確だったんだわ。

 

どっちかなあって見てたラウンド終盤、臼井さんが左ダブルを上下に打ち分けて、

その美しさと有効性でまずは余裕のポイントゲットだったなあ。

 

<2R>

いきなり接近戦が多くなっていったんだけど二人共、

全くゴニョゴニョすることなくの見所山盛りのテクニックの交換で、

お互い、頭の位置に配慮しながらの肘の使い方が巧い巧いだったんだけど、

残り20秒からの左フックと最後の右ショートの打ち下ろしで丸亀君だったなあ。

 

<3R>

足元のシッカリ感は臼井さんの方が上回ってて、残り43秒、

揉み合って離れた瞬間、丸亀君が横向きになってしまった所を見逃さなくて、

即の追い込みから見栄えのいい右フックをヒット。                                                         

丸亀君は何だか一瞬気を抜いてしまうような仕草をたまにするんだよね。

 

その丸亀君も相手の顔面を狙って強いのを打ち込んでたんだけど、

やっぱり下半身の安定感不足のせいか結果的には今一の威力だったんだわ。

 

このラウンドも1分20秒からの臼井さんの2発の左ボディを超えるショットは無くて、

これで臼井さんの1ポイントリード。

 

<4R>

すっかり感じを掴んだか臼井さん、この回からは左右への動きが抜群で、

体を寄せ合ったところで一押ししてその瞬間に右へ抜けての左フック、

左へ体を逃がしながら右フックって、もう圧倒的な見栄えで、

そういう動きを残り1分までに3回も見せ付けながらの大差のポイントゲット。

 

<5R>

このラウンドは終始、相手の動きを見切ったような臼井さんのパフォーマンスが

目立ってたんだけど、残り1分からは丸亀さんが試合を作り直して、

多少直線的過ぎるような印象が強かった前詰めを更に強めていって、

最後は臼井さんに南ロープを背負わせながらの一気ラッシュラッシュで、

何とかポイントが流れるのを阻止しての1ポイント差戻し。

 

<6R>

前へ出る出るからスタートした丸亀君だったんだけど、

いつの間にか臼井さんと比較にならないほど顔面が腫れてきて、

力強く伸びるジャブだけで3度も顔を跳ね上げられてたんだわ。

 

臼井さんはとってもそういう年齢には見えない実に溌剌としたボクシングで、

左右への細かいステップワークで丸亀君を惑わせながら、

実に緩急の効いたパンチをキッチリ上下に打ち分けて相手を翻弄してたんだわ。

 

<7R>

丸亀君も手数落ちはしてなかったんだけど貰い方の形が良くなくて、

中盤では気持ちを高めて逆襲を掛けていったんだけど、

残り30秒、臼井君のローブローに対してレフェリーの注意があった直後、

一気に飛ばし返していったのはその臼井君の方で、

ここでも丸亀君は一瞬一段落してしまったというか気を抜いてたみたいで、

折角の流れを自ら相手に渡してしまった様な感じだったんだわ。

 

<8R>

またもや臼井さんのジャブが正確なヒットヒットだったし、

打ち合っても最後の締めくくりの一発を綺麗に合わせて見栄え良かったなあ。

 

残り1分20秒にバッティングで丸亀君が右目上をカットしてドクターチェック後、

残り45秒で臼井さんがまたもやの左フックをドッカンヒット。

 

その後丸亀君も右顔面を血だらけにしながらの奮闘奮闘で、

最後の最後まで右フックを必殺系で振り込んでたんだけど、

きっちり当て込むことが出来ないままの終了ゴング。

 

 

ってことで自分は78-74だったんだけど結局、

79-73、78-75×2ってことで勿論臼井さんの3-0勝ち。

 

 

この日の臼井さんのキレッキレぶりはちょっと信じ難いほどで、

試合直後、いい試合だったねえって石井会長と話してたんだけど、

通りがかった臼井さんは若干反省気味に話してたんだわさ。

 

 

 

⑦ 胡朋宏さん(横浜光)×秋山泰幸さん(ヨネクラ)……M 8R

15勝(15KO)4敗(4KO)のランク1位、27歳・兵庫県と、

10勝(8KO)6敗(2KO)1分のランク4位、36歳・神奈川県。

 

<1R>

ジャブの数だけは秋山さんが勝ってたんだけど、

その精度と威力は胡さんだなあって思ってた1分22秒、

お互いがガッツンバッティングしてしまって胡さんがリングにしゃがみ込んで、

オイオイオイって感じだったんだけど、二人共出血することなくの再開。

 

胡さんのいきなりの右特大フックから左特大ボディフックが凄かったね。

 

<2R>

秋山さんのジャブも良くなってきたんだけど、

胡さんの左右フックの方が効果的で秋山さんの右目下が腫れてきたね。

 

それにしても青コーナーリングサイドはギャーギャー騒々しくて、

最前列だっていうのにすぐ立ち上がるもんでいきなりウザくて席移動。

 

<3R>

腫れが進みそうな秋山さんが飛ばしていったんだけど印象的なパンチは少なくて、

残り7秒での胡さんの右フックがそれまでの全部をチャラにしてしまって、

秋山さんは新たに右目上をヒットカットされてしまったんだわ。

 

<4R>

一段落後に右を貰ってしまって鼻血を見舞われはしたんだけど、

それまでの秋山さんのショートのコンビネーションはグッドグッドで、

胡さんの被弾数もこれ以降徐々に増えていったんだわ。

 

それにしても秋山さんは残り1分からが急に甘くなってしまって、

もう少し頑張り切れなかったかなあって感じだったんだけどね。

 

<5R>

秋山さんは殆どボディを攻めないし、返しの左フックが余り巧くなくて、

却ってバランスを崩してしまう場面も多かったんだけど、

一方の胡さんも少し疲れてきたのか精度が著しく落ちてきたんだよね。

 

<6R~7R>

胡さんってこんなに当て勘が悪かったっけ? ってほど緩くなってきて、

まだ一度もKO負けの無い秋山さんのスタミナ系が挽回挽回だったんだけど、

決定的な場面には追い込み切れず、その都度胡さんの反撃に遭ってたんだけど、

その胡さんにも行くような行かないような中途半端さが目に付いたんだよね。

 

<8R>

試合序盤とは流れがかなり変わってきて、

秋山さんにハードヒットが叶えば逆転の可能性も見えてきた開始50秒、

そのハードヒットを叶えたのは胡さんの方で、一閃した右ストレートが大直撃で、

秋山さんは南ロープ、青コーナー近くへ吹っ飛ばされてしまったんだわ。

 

後ろへ倒れ込んでしまうところをロープに支えられた秋山さんが

何とか何とかって体勢を立て直そうとしたんだけど、

ここぞの胡さんの一気の鬼追撃には全く揺るぎが無くて、

手際のいい連続打ち込みであっと言う間のレフェリーストップだったんだわ。

 

ってことで、0分59秒、胡さんの豪快なTKO勝ちだったんだよね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 臼井欽士郎さん

② 阿部麗也君

③ 野口将志さん

 

 

 

この日の試合の事前予想の中では相馬君と丸亀君が負けてしまったんだけど、

その両方の試合がとっても感動的だったんだよね。

 

 

 

2016年7月16日 (土)

後楽園ホール・7月15日

 

Image_3

 

デイブ・ブルーベック・カルテット。

 

ピアノを弾いてるのがD・ブルーベックで、右がポール・デスモンド、

一番左がドラムスのジョー・モレロでそのすぐ右がベースのユージン・ライト。

 

このグループのベストアルバムは “TIME OUT” だと思うんだけど、

その中の “TAKE FIVE” は永遠のお気に入りなんだよね。

 

変則4分の5拍子のEフラットマイナーのミディアムテンポの曲で、

アルトサックスを吹いてるP・デスモンドが作ったんだけど、

一番の聞きどころは実はドラムスのJ・モレロのプレイなんだよね。

 

1957年の録音にしてはとってもいい音で録れてて、

モレロのシンバルワークとかバスドラの踏み込みが感動的なほどなんだわ。

 

作曲者のP・デスモンドは1977年に亡くなったんだけど、

他の楽曲も含めて著作権の全てをアメリカ赤十字に寄贈して、

それは今でも年間10万ドルほどの収益を生んでるんだよね。

 

 

 

案の定、中国は今回の国際仲裁裁判所の裁定には従わないってことで……。

 

東シナ海に勝手な領海ラインを設定した事でフィリピンに訴えられてたんだけど、

中国は裁定が出る前からそれには一切従わないって表明してたってことは、

自らに不利な結論が出るっていうのを事前に自覚してたからであって、

国際機関の決定であろうと自国に不利な結論には絶対従わないってことで、

それは自らが国際社会の一員でないことを白状してるようなものなんだわ。

 

彼の国の正式名称は中華人民共和国ってことで、

自分らがあくまで世界の中心であるっていう中華思想に執着してるんだけど、

あんなんで国連の安全保障理事会の常任理事国っていうんだからなあ……。

 

一度も選挙が行われたことのない共産党一党独裁の貧乏国家だったのが、

世界の下請け工場になってから富を蓄えた途端の強気強気なんだけど、

彼らとの付き合い方は半端半端のほどほどにした方がいいんだよね。

 

最近就任したフィリピンの大統領は中国寄りだから結局、

中国はフィリピンとカネで解決しようとするんじゃないかなあ……。

それに応じればフィリピンは中国の属国ってことになるんだけどね。

 

 

 

昨日ね、KG大和ジムの関島トレーナーが話し掛けてくれて、

試合以外の記事も読んでくれてるみたいで嬉しかったんだけど、

5月6日に試合をした粟田祐之君のことを “栗田” って間違えてたってことで、

早速訂正しておいたんだけど、粟田君、ホント申し訳なかったです。

ちなみに粟田君の名前は “ユウジ” っていうんだよね。

 

 

セレスジムの小林会長とEBISU K’s BOXの加山会長、T&Tの本木会長、

RK蒲田の柳光会長にご挨拶した後、田之岡条さんともチョコットね……。

その後あるジムのあるトレーナーさんにある事でお詫びをして始まり始まり……。

 

 

 

① 一條武蔵君(W日立)×黒崎雪仁君(久米川木内)……SB 4R

デビュー戦の32歳・福島県と、デビュー戦のサウスポー、18歳・東京都。

 

黒崎君は “ユキト” って読むんだけど、

二人共、アニメの主人公のような名前だなあ……。

 

<1R>

年齢差のあるデビュー戦同士だったんだけど、

とっても荒っぽかったんだけど初っ端から勢いで勝ってたのは黒崎君の方で、

一條君とは比較にならないほど強気強気で攻め立てていったんだわ。

 

いきなり流れが決まってしまったように見えた開始0分37秒の北西ポスト前、

エイヤッて感じで振った一條君の左右のうちの左フックがカウンターで直撃して、

アラララーッて感じで黒崎君がダウンしてしまったんだわ。

 

リスタート後の黒崎君は無暗な攻め込みを控え目にして立て直してたね。

 

<2R~3R>

ある人と話し込んでたもんで、キッチリ見てた訳ではないんだけど、

立て直した黒崎君は適度の粗っぽさを維持しながらの再度の攻勢攻勢で、

折角ポイントリードしてスタート出来た一條君はその後は勿体ない展開で、

って見てたら2Rに黒崎君の左ストレートが直撃して一條君がダウン。

 

その後、もう一回ダウンを重ねられたかも知れなかった次の4R、

一條君が再度攻勢を取り返すことが出来ないままの1分28秒、

黒崎君が一條君を青コーナーに追い込んでの激しい一気攻めで THE END。

 

 

第二試合は女子戦だったもんでちょっと休憩タイム。

 

 

③ 安藤暢文君(高崎)×菊池利則君(EBISU)……67.5㎏ 4R

2勝(2KO)5敗(2KO)のサウスポー、27歳・長野県と、

2勝(2KO)3敗(2KO)の32歳・茨城県。

 

<1R>

少しばかりフレームのデカイ安藤君がタイミングを見計らっての飛び込み系で、

それ以外は比較的待ち待ちしてることが多かったもんで菊池君、

入っていくところを狙われて中盤まではやり難そうにしてたんだけど、

1分35秒、吹っ切って接近戦を挑んでのショート連打で反撃反撃。

 

<2R>

開始29秒、安藤君に左フックを綺麗に当てられて菊池君、

この時はホントに危なくて一瞬膝を着きそうになってしまったんだわ。

 

その後も勢いの差がそのまま出てしまった感じで菊池君、

目線を切るのが若干早くて、詰め詰めはするんだけどそこからが甘くて、

攻撃の組み立てに迷ってるような感じだったなあ。

 

<3R>

疲れたのか安藤君が自分の距離が保てなくなってのグズグズ戦になってしまって、

彼が手を余す中、菊池君の細かいヒットヒットが目立つようになったんだわ。

 

<4R>

安藤君のパンチが何だかダルそうになってきて、

揉み合いが多くなる中、菊池君の粘りが優勢優勢で、

それほど強いパンチは無かったんだけど、

安藤君の打たれ方の形が如何にも悪かったんだよね。

 

ってことで自分は39-37で菊池君だったんだけど結局、

39-38×3ってことで逆に安藤君の3-0勝ちだったんだわ。

 

 

 

④ 高原亮君(オサム)×加藤裕君(ワタナベ)……60.5㎏ 4R

0勝1敗の27歳・埼玉県と、0勝2敗(2KO)の27歳・千葉県。

 

加藤君のセコンドには山元浩嗣さんが付いてて、

アレッと思ったら八王子中屋の林和希君も応援に来てたなあ。

 

試合前の加藤君に “DANGAN” 興行で4回戦が使うグローブのことを聞いたら、

ナックルの部分が若干薄くてレイジェスっぽいって言ってたんだわ。

 

<1R>

高原君は詰めも腕振りもとってもパワフルなんだけど基本的には雑々で、

ガード緩めながらの明らかにイッセノセ系なんだよね。

 

加藤君の方はちゃんとジャブから組み立てようとするボクシングで、

1分25秒、それほど強くは無かったんだけどまずはワンツーヒット。

 

<2R>

お互いに攻防に穴を持ってる同士だったんだけど、

この回は高原君の攻勢が目立ってて加藤君が明らかに振り負けしてたし、

ボディブローへの配慮も忘れてたみたいだったんだわ。

 

<3R>

お互いに有効打や見栄えのいいパンチが殆ど無かった中、

それでも高原君のボディブローが印象的で加藤君、

もう少し派手に売り込むというか若干ムチャ打ちする必要があって、

キッチリ当て切る自信が無くても数負けするよりはいいんじゃないのかなあ。

 

<4R>

インターバルでセコンドから物凄い檄を飛ばされてた加藤君、

やっと目覚めたような初っ端からの積極手数で、

いきなりスタミナ切れしてきたような高原君を攻め立てていったんだけど、

実はもっともっと激攻めしていい場面で一段落見してしまうことも多くて、

ダウンゲットのチャンスもあったと思うんだけど見過ごしてしまったんだよね。

 

最後は高原君がヘロヘロになってしまったところで終了ゴング。

 

ってことで自分は38-38だったんだけど結局、

39-38、38-39、38-38ってことで絵に描いたような1-1ドロー。

 

加藤君、4Rのような気持ちで序盤から戦えたらなんてことなかったのになあ……。

 

 

 

⑤ 安藤教祐(KG大和)×吉越勇貴君(セレス)……LF 4R

1勝(1KO)0敗の24歳・宮崎県と、0勝1敗(1KO)の28歳・埼玉県。

 

<1R>

吉越君、いいプレスはかけてたんだけどそこからが甘かったなあ。

 

安藤君はいきなり大きめの右フックとか、

フェイントを掛けながらのワンツーとかの組み合わせ攻撃に長けてて、

終了ゴングが鳴った時には早くも吉越君の左目下が少し腫れてたんだよね。

 

<2R>

安藤君の打ち終わりに合わせる吉越君の右はかなりタイミングがずれてて、

反対にそこに合わされてしまうってこともあって、いつの間にか鼻血だなあ。

 

長いリーチを生かしきれないままの吉越君に対して安藤君、

既にキッチリ相手の動きを見切ってたみたいな余裕のパフォーマンスで、

残り時間が少なくなったラウンド終了12秒前、

まずはワンツーで安藤君のマウスピースを吹っ飛ばして、

更に直後の青コーナー前で強烈右を一発ドッカンヒットで見事なダウンゲット。

 

余りにも激しいバッタンダウンだったもんでレフェリーは即のストップエンドで、

2分57秒、安藤君のデビュー2連続KO勝ち。

 

 

 

⑥ 當銘義愛君(マナベ)×沢田石伸雄君(UNITED)……Fe 4R

2勝3敗(2KO)1分の23歳・沖縄県と、3勝2敗(1KO)の31歳・東京都。

 

この試合は沢田石君の棄権で中止。

 

 

全身刺青だらけ、それこそ額から頬アゴに始まっての両手両足、

とにかく目に見える部位の全てが刺青だらけの青年が前をよぎって、

ガリガリに痩せてるもんで全く似合ってなかったんだけど、

何かの宗教か実はアフリカの部族の出身なのか、

多分彼はポコチンの先まで刺青を入れてると思ったなあ。

 

 

 

⑦ 荒谷龍人君(KG大和)×熊谷直昭君(T&T)……Fe 8R

9勝(2KO)4敗(2KO)1分のランク10位、28歳・神奈川県と、

7勝(4KO)4敗(2KO)の26歳・東京都。

 

熊谷君の応援に福本雄基さんが来てたね。

 

<1R>

お互い実はそれほどの倒し屋ではないんだけど如何にも倒し屋系の動きで、

初っ端から危険な雰囲気が漂ってたんだけど開始43秒のリング中央、

スッと素直に出した熊谷君の右ストレートがいきなりの大直撃で、

荒谷君が思わずスットンダウンしてしまったんだわ。

 

苦笑しながらのリスタートだった荒谷君は明らかにダメージを引きずりながらで、

熊谷君の追撃が多少緩かったこともあって、

残り1分には何とか持ち直したかに見えたんだけど、

残り30秒からは再度熊谷君に押し押しされてたんだわ。

 

<2R>

二人共、きっちりしたジャブを省略しての打撃戦になったんだけど、

残り1分10秒からは荒谷君が一気のラッシュラッシュで、

それ程打たれ込んだようには見えなかったんだけど熊谷君の消耗が著しくて、

お互いがもつれるような接近打撃戦になった途端、何かを喰らってあるいは、

足がもつれて残り6秒、熊谷君が前のめりになって両手を着いてしまったんだわ。

 

仕方ないなあこりゃダウン取られるなあって見てたらレフェリーが、

全くダウンコールも無しにいきなりの抱き上げストップエンドにしてしまったんだわ。

 

12日にストップが遅過ぎて論議を呼んだこともあってかって思ったんだけど、

とにかく2分57秒、荒谷君の逆転KO勝ちだったんだわ。

 

 

熊谷君、いいところまでいったんだけど、やっぱり大きく振り過ぎの事が多くて、

体や顔の周りに隙が沢山出来てしまってたんだよね。

 

 

 

⑧ 住友将吾君(RK蒲田)×田之岡条さん(小熊)

                        ………52.5㎏ 8R

6勝(5KO)8敗(6KO)1分の28歳・愛媛県と、

12勝3敗3分のランク8位、サウスポー、22歳・埼玉県。

 

前回は負け試合だったとはいえ、あの強打の中川健太さんに、

ダウン食らった上での僅差1-2負けは大したもんだった田之岡さん、

この日も当たれば必倒の相手に同じような注意が必要だったんだよね。

 

<1R>

田之岡さんが比較的ユックリしたリズムを刻む中、

住友君は上体を細かくチャカチャカ動かしながら的を絞らせなかったし、

ガードを高く設定して田之岡さんのジャブを防いでたんだよね。

 

住友君はグイグイ寄って頭を下げながらの左右フックが拠り所なんだけど、

開始1分14秒、田之岡さんを南東ポストに近くに追い込んだところで、

いきなりの左フックを一閃したら田之岡君が思わず腰ガックンで、

こりゃまた中川さんの試合の時の二の舞かって思わせたんだけど、

足腰シッカリ鍛えてたんだろね、ここはシッカリ踏ん張って田之岡さん、

住友君の思いの外の雑な追撃にも助けられて何とかやり過ごして、

ここは何とか1ポイントハンデで留めたって感じだったんだわ。

 

<2R>

これでいいんだって自信を深めた住友君がまたもやのガッチリガードで、

田之岡君は若干攻めどころを見失ったまま真っ直ぐ下がることも多くて、

明らかに対処し切れてないというか手を焼いてる感じだったんだよね。

 

オイオイ田之岡さん、2ポイントハンデなんだけど大丈夫なのかあ……。

 

<3R>

住友君の動きがいいもんで中々捉えられなかった田之岡さんが、

この回序盤過ぎからボディワークと共に足捌きが突然良くなってきて、

相手の突っ込みに対して右フックを引っ掛け気味に叩きながら右へ移動して、

それと同時の左ボディフックが理想的な食い込みを見せ始めたんだわ。

 

途中、頭から突っ込み過ぎることを注意されてから住友君の動きが半端になって、

終了ゴングが鳴る頃には結果的に大分顔面を赤くしてたんだわ。

 

<4R>

中々ガチャガチャにさせて貰えなくて住友君は行き詰まり始めて、

薄っすら鼻血も出てきた中、他に秘策がある訳でもないもんで辛い辛い。

 

前詰め鋭い相手をやり過ごすことに自信を深めた田之岡さんが、

気持ち良さそうなリズムを刻み始めて、

やっとこれでイーブンに戻したなあって見てた残り6秒だったんだわ。

 

そこまでボディショットを攻撃組み立てのメインにしての攻勢攻勢だったんだけど、

何気に下がり加減だった住友君に対して田之岡さんのそれはまるで、

岩佐亮祐さんを倒した時の山中慎介さんの左を一瞬彷彿とさせたんだけど、

シュンと伸びた左ストレートが住友君のグローブの間を縫っての大直撃で、

思わず住友君がオットットットッて後ずさりながらの腰砕けで、

それを見た田之岡さんが、「エエーッ、今のがそれほど効いたの?」 って感じで、

一瞬の間を置いての大追撃開始で住友君を赤コーナーに押し付けたところで、

キリッと口を結んだ柳光会長からタオルが投げ込まれて2分58秒、

田之岡さんとしては人生初のKO勝ちで、それも逆転系のKO勝ちだったんだわ。

 

小熊会長は 「彼はこれから倒し屋になる。」 って冗談言ってたんだけど、

劣勢だった序盤を冷静に立て直しての逆転系アニメボクシングみたいで、

見ててとっても面白かったんだよね。

 

 

目立った傷が無かった田之岡さんに対して住友君は若干痛々しくて、

一度は当てたハードヒットをその後は再現出来なくて悔しそうだったんだよね。

 

バットでもクラブでも芯を喰った時はそれ程の手応えはないものなんだけど、

あの左ストレートの手応えはどうだったのかなあ……。

 

 

 

⑨ 粉川拓也さん(宮田)×大嶽正史さん(石橋)

                ………日本 F タイトル戦 10R

26勝(13KO)4敗のチャンピオン、31歳・東京都と、

15勝(7KO)14敗(5KO)3分のランク7位、37歳・東京都。

 

大嶽さんっていうのは間違いなく熱闘派ではあるんだけど、

ホントに強いのかは実は良く解らなくて、格下には必ず勝つんだけど、

格上には必要以上の意識が働いて動きが悪くなるっていう感じがしてて、

そう言えばこの日声を掛けてくれた田部井要さんとは引き分けてたんだよね。

 

それにしても4連敗後に去年暮れにランカーに勝ってのランクゲットで、

もうこれが最後になるかも知れない37歳での初タイトル戦ってことで、

ここまで15年かかった割にはそれなりに幸運なボクサーなのかも知れないなあ。

 

ってことで大嶽さん周辺には粉川さんを上回る応援団が来てて、

ちょっと当たっても大騒ぎしてたんだけど、

試合そのものは粉川さんの巧さをやたら見せ付けられるような内容で、

実は自分は2Rで勝負としては見切れたもんで、以降は遠目に見てたんだよね。

 

粉川さんはコンビネーションを細かく早く、或いは大きく強めに使い分けたり、

特に返しの左フックの角度の多様さと言ったら絶賛モノだったし、

いきなりの特大右フックを3連発してみたり、実に変幻自在だったんだわ。

 

大嶽さんも圧倒的ポイント差を付けられていたにも関わらず全くメゲルことなく、

最後の最後まで気持ちを溢れさせてて、

幾度かあった右の相打ちの場面が大きなチャンスだったんだけど、

これでもう思い残すことは無いって感じだったんだよね。

 

 

結局、100-90×2、99-91ってことで粉川さんの圧倒3-0勝ちだったけど、

途中決着できなかった粉川さんの方に悔いが残ったんじゃないかなあ……。

 

 

 

【本日のベスト3ボクシング】

① 田ノ岡条さん

② 安藤教祐君

③ 荒谷龍人さん

 

 

 

最後に中国ネタをもう一つ……。

 

つい最近、中国のある昆虫学者が新種の昆虫を発見して、

習近平にへつらって習近平虫って名付けたんだけど、

それはゴミ虫の一種で、つまり “習近平ゴミ虫” ってことで大笑いしたんだけど、

これもやっぱり案の定、

激怒した習近平がその昆虫学者のサイトを閲覧禁止にしたんだってさ。

 

 

 

2016年7月13日 (水)

後楽園ホール・7月12日

 

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三菱ギャランGTOと日産ブルーバードSSS。

 

1970年代、車は今みたいにワンボックス一辺倒ではなく様々な車種があって、

全体的に活気があったし、エンジンもコンピューターに支配されてなかったもんで、

其々自分で勝手に色々いじり回したもんだったんだわ。

 

当時、如何にも走り屋って感じでブイブイ言わせてたのがギャランGTOで、

自分はもう少し大人しい外見をした510型ブルーバードSSSだったんだわ。

 

この車は作家の大藪春彦をして “羊の皮を被ったオオカミ” と言わしめた車で、

DOHC(ダブル・オーバーヘッド・カムシャフト)のツインキャブ仕様で、

自分はしょっちゅうキャブレターの調整をしたもんだったんだよね。

 

 

 

昨日、鳥越俊太郎が出馬するに至って都知事選がいきなりのヒートアップで、

党の了解無しままの自民党小池百合子の先走り出馬表明から始まって、

その出しゃばり加減が都連の反感を買ってしまって、

最終的に自民党は増田寛也を公認候補にしての分裂選挙ってことになって、

そこに割って入ってきたのが野党統一候補としての鳥越ってことで……。

 

で、多分、共産党系の宇都宮健児は降板せざるを得ないんだろうけど、

大物対立候補の登場ってことで自民は小池を恨みながらの混迷の極みで、

結果、自民党票が分裂して、自分は鳥越の勝利じゃないかって思ってるんだわ。

 

例え増田の勝利に終わっても猪瀬や舛添よりはまだ数段マシだし、

如何にも自信たっぷりの物言いと尊大な態度の小池よりも余程グッドな訳で、

7月31日の投票に向けて楽しみが一個増えたって感じなんだよね。

 

 

 

ホールの入り口で久保兄弟の親父さんとバッタリで久し振りの世間話の後、

弟の祐希君に子供の写真を見せて貰って始まり始まり……。

 

 

① 薮崎賢人君(セレス)×亀山大輝君(ワタナベ)……LF 4R

デビュー戦の18歳・千葉県と、0勝1敗のサウスポー、19歳・静岡県。

 

18歳と19歳の若いモン同士の対決だったんだけど、

この日がデビューの薮崎君には既に沢山のスポンサーが付いてるみたいで、

トランクスには前後に10個ほどもステッカーが貼ってあって、

地味なイデタチの亀山君とは随分な対比があったんだわ。

 

<1R>

全体のバランスが良かったのは薮崎君の方で序盤の手数で先行したんだけど、

亀山君も打ち出しのタイミングが良くて終盤に懸けては挽回挽回で、

当たりの強さで亀山君だったんじゃないかなあ……。

 

<2R>

薮崎君は相変わらず少し突っ突き気味の優しい打ち出しで、

シッカリ打ててたのはやっぱり亀山君の方で、

もう少しボディブローへの配慮が欲しいところだったんだけど優勢優勢。

 

薮崎君は揉み合ったところでの頑張りは目立ってたんだけど、

中間距離があまり得意じゃないみたいでその点がなあ……。

 

<3R>

薮崎君、詰め詰めはするんだけど決定的場面を作れないままで、

その度に亀山君に巧いこと捌かれてるって感じが続いてたんだけど、

それでもこのラウンドは僅かながら薮崎君の踏ん張り手数勝ちだったなあ。

 

<4R>

このラウンドの頑張り方で勝ちをもぎ取れるか引き分けに持ち込めるかで、

それが解ってるのかって感じで二人の戦い方を見てたんだけど、

大きく展開が変わらないままの残り30秒ほどから亀山君が一気の大攻勢で、

右フックを4発ほど振り込んでのラッシュラッシュで、

一瞬対応の遅れた薮崎君を圧倒したままの終了ゴング。

 

 

ってことで自分は39-37だったんだけど結局、

40-37、39-37×2ってことで亀山君の3-0初勝利。

彼、デビュー戦負けを糧にしての実に見事な戦いぶりだったんだわ。

 

 

 

② アンドリュー・バラス×萱沼徹平さん(帝拳)……Fe 6R

5勝(2KO)5敗1分の国内14位、22歳・フィリピンと、

7勝(5KO)0敗1分のランク14位、22歳・埼玉県。

 

其々の国内14位同士のそれも22歳同士でもあって、

日本ランクと日本人ボクサーのクオリティーが問われる試合ってことで……。

 

<1R>

二人は良く似た肌の色と体型をしててなる程ねって感じがしたんだけど、

ボクシングスタイルにはかなり違いがあって積極的だったのは萱沼さんの方で、

強いプレスからの左フックをまずはボディと直後に顔面へ振り込んで、

それほど明確ではなかったんだけどまずは主導権ゲットだったね。

 

パラスには体を寄せていく瞬間にスッと頭を下げる癖があるもんで、

どこかでバッティングするんじゃないかって心配されたんだけど萱沼さん、

頭の位置に対する配慮が巧くて試合の最後まで無事故だったんだわ。

 

終了ゴングが鳴った時、早くもパレスの顔面が赤くなってたんだよね。

 

<2R>

何か特技があるようには見えなかったパラスだったんだけど、

それでも左右に大きく振り出すフック系には十分な力がこもってたんだよね。

 

ふと気が付くとこの日の萱沼さんは少し力み過ぎてたというか、

体全体の動きが硬かったし攻防の切り替えが何となく重ったるくて、

攻撃の流れというかペースが一本調子で単調な感じがしたんだよね。

 

<3R>

出入りを含めて萱沼さんの動きが若干素軽くなってきたんだけど、

中々いいのを当て切れてなかったパラスも頑張る気持ちが固まったみたいで、

萱沼さんの左目上を薄くヒットカットさせてたし、鼻血も見舞ってたんだわ。

 

合計のヒット数ではまだまだ萱沼さんが優位に立ってたんだけど、

ヒットカットと鼻血をどう判断するかで評価が分かれるところだったんだけど、

自分はパラスにポイントを振ったんだけどね……。

 

<4R>

タフな相手に萱沼さん、中々カウンターのタイミングで打てなかったんだけど、

大きな効果を上げきれないままの残り35秒に右を2発ビッグヒットで、

ここはそのまま一気だろうって思ったんだけど結構控え目にしてて、

あんな風には見えるんだけど萱沼さんは無暗攻めをしないタイプなんだわ。

だけど自分はあの場面はもっと攻め込むべきだったって今でも思ってるけどね。

 

<5R>

終盤までの萱沼さんは刺激的なシーンを作れないままだったんだけど、

残り15秒からは一気の飛ばし攻め込みで、

赤コーナーに追い込まれたパラスはドカドカ連打を喰らってシンドそうだったなあ。

 

<6R>

パラスの消耗がかなり目立ってきたんだけど、

残り1分からは萱沼さんも疲労の色が濃くなってしまって、

このままズルズル逃げ切り勝ちなのかなあって思ってた残り35秒、

一発当ててからのラッシュラッシュには気持ちがこもってて、

チケット買ってくれた客に喜んで貰おうって倒し屋ボクサーへの最後の変身で、

パラスを南東ポストに押し込んでの激連打だったんだわ。

 

もう少し時間が残ってたら彼の望み通りになったんだろうけど、

ヘバリながらもパラスも最後の踏ん張りを見せたところで終了ゴング。

 

 

ってことで自分は59-55だったんだけど結局、

60-54、60-55×2ってことで勿論萱沼君のセミパーフェクト3-0勝ち。

 

 

折々の萱沼君の左ボディは実に大きな音を響かせてたんだけど、

ドスッじゃなくてバスンって感じのナックルが返ってないような、

所謂手の平打ちの音で、そういうのは立てる音ほどには効果がないんだけど、

試合後にあるトレーナーに確かめたら、

ナックルが返ってなかったってことではなくて、

体が開いてたことが一番の原因ってことで、なる程ねだったんだわ。

 

その暫く後に萱沼さんとも話したんだけど、

倒し切れなかったことが表情に若干の影を落としてたんだけど、

今まで短い回に終わることが多かった中、

タフな相手に6ラウンドをフルに戦い切ったんだからさって伝えたんだよね。

 

 

 

③ オリオン拓也君(セレス)×玉川裕大君(渡嘉敷)

                         ………58.5㎏ 8R

9勝(4KO)11敗(3KO)3分の29歳・千葉県と、

8勝(2KO)7敗(2KO)1分のサウスポー、22歳・東京都。

 

勝ち負けは拮抗してるけどA級を支える中堅ボクサー同士で、

これからランカーになれるかを争う同士でもあったんだよね。

 

<1R>

お互いに相手の試合スタイルは良く知ってたと思うんだけど、

だからか二人共、試合の入りは実に慎重な間合い計りに終始してて、

玉川君はもっと弾けて一気にランク入りするボクサーだと思ってたんだけど、

最近は何だか老成したようなボクシングで、

キッチリ当てる自信がないと中々打ち出さない傾向が強くなりつつあって、

元々序盤は様子見って決めてるようなオリオン君とシッカリ噛み合ってしまって、

これは長引きそうだなあってことで一旦休憩タイムをゲット。

 

 

結局、玉川君の勝利は事前の予想通りで、

4Rにダウンゲットした後の8R0分35秒にTKO勝ちだったんだってね。

 

 

空いた時間にブラブラしながら石本康隆さんと話したり、

ジム仲間の応援に来てた田口良一さんとか阿知波賢さん、

それに仁平宗忍君とか三瓶一樹君達と他愛のない話をしたり、

スパー仲間の青山功君の応援に来てた藤井貴博君とコンチワしたりして……。 

 

 

 

④ 青山功君(セレス)×中山佳祐君(ワタナベ)……51.3㎏ 8R

8勝(1KO)3敗(1KO)1分の27歳・千葉県と、

6勝(3KO)2敗1分のサウスポー、28歳・佐賀県。

 

中山君は九州のジムから移籍しての初戦ってことで、

今自分にも色々関連があるもんで是非応援したかったし、

最近の身辺の多忙さが半端じゃなくて、この後も大阪行きが決まってて、

そんな中でも自ジムのボクサーを見に来てた渡辺会長も応援したくて、

なもんで渡辺会長の横に座って一緒観戦したんだよね。

 

<1R>

青山君はリーチがあって少し独特のリズム感を持ってて、

少し遅れたタイミングで右ストレート打ってくるボクサーなもんで中山君、

まず距離感が肝要だし、相手のタイミングで打たせてるとペースを取られるって、

そんな感じで見てたんだけど、いい感じだったのは青山君だったなあ。

 

腕振りが強かったのは中山君だったんだけど殆ど届いてなくて、

当たりは薄かったんだけどヒット数で青山君が優位に立ったんだよね。

 

<2R>

前の回とほぼ同じような展開に終始してて、

中山君はまだ距離の取り方が巧く出来なくて、

もっと乱暴な踏み込みが必要だったし、

一次で終わらなくて二次三次の踏み込みをしないとなあってことで、

この回のポイントも青山君だったんだわ。

 

<3R>

どう見ても中山君は戦い方を間違ってるとしか思えなかったんだけど、

ラスト30秒を切ってからのセコンドの激に反応しての飛ばし飛ばしで、

一気に形勢を取り戻してのやっと1ポイントをゲットバックしたんだわ。

 

<4R>

セコンドからの指示を忠実に行動に移し始めた山中君が徐々にいい感じで、

鋭く詰め寄ったところでの左右ボディフックが力強く喰い込み始めて、

途端に青山君に嫌がる素振りが見えてきて、

ここは一気に攻め込むべきではあったんだけど中山君、

相手と同じように若干休んでしまって残り30秒からも平凡だったんだわ。

 

それでもこれでやっとイーブンに持ち込んだってことで……。

 

<5R>

終盤に2発ほど右ストレートを貰ってはいたんだけど中山君、

序盤からのボディショットで更に青山君を痛めつけて、

青山君は特に右腹を打たれるのを嫌がって手が下がるようになってたんだわ。

このまま中山君がダウンゲットしそうな感じも一瞬あったんだよね。

 

<6R>

中山君にとって大事なのは相手に右ストレートをタイミング良く打たせないことで、

常にその意識を保つのがポイントになってきたんだけど、

彼も打ち疲れたか、15ヶ月ぶりの試合だったってことか、

とにかく中山君にも疲労の色が浮かんできて、

左の出し方がだらしなくなってきたし、返しの右への繋がりも悪くなって、

その間隙を狙って青山君の右ストレートが飛んできたんだわ。

 

相手が元々ハードヒッターじゃないから助かってたけど中山君、

もっと注意深くやらないと折角積み上げてきたものがチャラになるからね。

 

青山君の方も中間からの右ストレート一本絞りの攻撃になっての単調単調で、

中山君の意表を突くような攻撃が仕掛けられないままだったんだけどね。

 

色々やり取りはあったんだけど、まだ中山君が打ち勝ってたと思ったなあ。

 

<7R>

青山君が必死の踏ん張り返しで、2発ほどいい打ち込みがあったんだけど、

終了ゴングが近づくにつれ目立たなくなる傾向が強くて、

最後の頑張りではやっぱり中山君の方が抜きんでて、

トータルのヒット数でもシッカリ挽回し直してたんだわ。

 

<8R>

この回の最初のクリーンヒットは青山君の右のショートで、

次の左フックで開始1分20秒までに大きくリードしてて、

あれだけボディを痛めつけられたところからの立て直しは大したもんで、

その後中山君も残り1分までは盛り返してたんだけど、

ラウンド序盤のハンデを取り戻すまでには至らないまま終了ゴング。

 

 

ってことで自分は77-75で中山君だったんだけど結局、

77-75、77-76、76-76ってことで中山君の2-0辛勝だったんだわ。

 

 

 

⑤ スパイス松下さん(セレス)×脇田将士君(堺東ミツキ)

                           ………SFe 8R

15勝(2KO)8敗(2KO)1分のランク9位、33歳・熊本県と、

6勝(2KO)3敗(1KO)2分のサウスポー、20歳・愛知県。

 

<1R>

脇田君は松下さんよりワンサイズフレームの大きいサウスポーで、

思いの外きちっとした正統派ボクサーで

苦労人の松下さんにとってはそこそこ大変そうな雰囲気から始まったんだけど、

若い脇田君はまたもや思いの外の慎重慎重で、

ジャブはいい感じだったんだけど、取り敢えずはそれを見せるだけに終わってて、

松本さんが若干粗雑な一瞬の踏み込みからの右ストレートをヒットさせて、

他には殆ど何もなかったもんで松本さんが1ポイントゲットだったなあ。

 

<2R>

長いリーチを前にして松本さんも攻めあぐみ気味だったんだけど、

脇田君もいつまで経っても遠くからチョンチョンやってるだけで、

勝負所は終盤って決めてたのかも知れないんだけど、

それは格上のボクサーの試合態度な訳で、

ランク取りの若いボクサーのパフォーマンスとしては完璧落第ってことで、

いきなり詰まらなくなってしまったもんでコーヒータイムってことで……。

 

 

結局、フルラウンドの結果の松本さんの2-1勝ちで、

78-75、77-75、76-77だったんだってね。

 

 

 

⑥ 島倉裕矢君(岐阜ヨコゼキ)×正木脩也君(帝拳)……L 8R

7勝(3KO)1敗2分の21歳・岐阜県、4勝(2KO)0敗の22歳・大阪府。

 

西の方のこの戦績だと関東では7勝4敗くらいじゃないかなあって、

そう思ってたんだけど島倉君はとっても踏ん張りの効くボクサーだったんだわ。

 

<1R>

一つ前の西方ボクサーと違って島倉君は初っ端からとっても戦闘的で、

前詰め詰めからの左右フックを思いっ切り振り出していってたし、

こなれた動きからスムースに手が出てたんだわ。

 

正木君はジャブの鋭さと精度で優位に立って、

ラスト10秒を切ってからの怒涛の攻め込みを見せてはいたんだけど、

それまでの右ストレート、左ボディフックの有効性で島倉君のポイントだったなあ。

 

<2R>

体を寄せていっての手数でまたもや島倉君が先制していって、

正木君の顔面も明らかに赤みを帯びてきて、

まだまだ焦った様子は見せてはいなかったんだけど、

若干ガチャガチャした島倉君のパフォーマンスにかき回されてるって感じで、

とにかくやたらの手数に困ってたようだったんだわ。

 

<3R>

島倉君の試合序盤からの飛ばしがどこまで続くのかってところだったんだけど、

追い追いしながらの左右ボディフックは相変わらずそこそこ強烈で、

正木君はこの先どうするつもりなのかなあって見てた1分10秒過ぎ、

それじゃあ行きますかって感じで正木君が一気の攻め攻めで、

その後島倉君も反撃してたんだけど精度的には比較にならなくて、

ここに来てやっと正木君が余裕のポイントゲットだったんだわ。

 

<4R>

開始20秒、正木君のタイミングのいい右ストレートが激しく直撃して、

島倉君が左目の上を大きくヒットカットされて出血。

 

試合の流れはその辺りから一変していって、

相当な被弾数を重ねたにも関わらず島倉君はそれでも前に出てきたんだけど、

彼の左右フックは明らかにオープン気味になってたし、

右ストレートも担ぐような打ち出しになってきたんだわ。

 

<5R>

まだまだ勢いは保ってたんだけど島倉君、

パンチの緩急を含めて攻めのバリエーションが如何にもシンプル過ぎで、

徐々に中間距離ではやりたく無さそうになっていって、

カウンターを狙うでもない単調な接近戦希望は正木君に見切られてしまって、

見栄えのいい上下のコンビネーションで圧倒的な差を付けられてしまったんだわ。

 

<6R>

それでも頑張る島倉君が先手を切ったんだけど、

一段落後に正木君の攻め返しを受けて出血が著しくなった開始45秒、

島倉君のカット傷にドクターチェック。

 

リスタート後から1分半までは島倉君も手数頑張りしたんだけど、

目立った有効打のないままの残り1分05秒に再度のドクターチェック。

 

もう終わってもいいのになあって思いながらの再々スタートで、

今度は正木君がいきなり飛ばしまくって残り20秒からも更にヒットヒットで、

島倉君は攻防がハッキリし過ぎてきたというか、

防御姿勢を取る時間が増えていったんだわ。

 

<7R>

開始14秒、島倉君の右アッパーがヒットして始まったんだけど、

その後残り1分20秒からのショートラッシュで正木君が逆転して、

残り45秒、まだ前に出てくる島倉君に正木君の右がカウンターヒットして、

もう諦めるか島倉君ってところだったんだけどまだ気持ちを振り絞ってたなあ。

 

<8R>

出血が止まらないままの島倉君、1分20秒過ぎからは防戦一方で、

大きく挽回打ち倒すようには腕は既に振れてなくて、

一振りしたら相手にクリンチに行くのが精一杯っていうのが連続で、

周囲から止めろ止めろの声が上がり始めて、

自分も少なくとも陣営からのタオル投入だろうって思ってたんだけど、

陣営が全くの盲目だったもんでストップの役目はレフェリーに移ったんだけど、

そのレフェリーもシラーッと続行させててまるで上の空って感じだったんだわ。

 

陣営やレフェリーがこの先に何を求めてるのかが全く解らなくなって、

っていうより激烈に腹が立ったもんで自分は終了ゴング前に離席したんだわ。

 

結局、この後島倉君は顔面痛々しく車椅子に乗せられて、

タクシーか救急車で病院へ直行だったんだわ。

 

手前で止めてたらそういう事にならなかったっていう保障はないけど、

あそこで何故タオルを入れなかったのか、

何故ストップエンドにしなかったのかについては是非説明が欲しいところで、

ポイント的にも大差のついてたあの状況の中で、

あのズブズブの場面からの逆転KOでも有り得るかって、そう思ってたのか。

 

 

倒し切れなかった正木君が申し訳なさそうにしての圧倒3-0で、

自分は78-74だったんだけど結局、79-73×2、79-74だったんだわ。

 

 

島倉君はフィジカルもメンタルもとっても優秀なボクサーだと思うんだけど、

戦い方の幅に関しては決定的な弱点があったし、

あんな場面に追い込まれてる彼を最後まで放置してた陣営のやり方から見て、

正直に言って指導者に恵まれてないなっていう感じを強く持ったんだよね。

 

 

試合後の正木君は自分を見て若干苦笑いだったんだけど、

8ラウンドをフルに動き切れるのを見せて貰って面白かったよって伝えたんだわ。

彼、少し顔が腫れてちょっと小堀佑介さんみたいだったんだわ。

 

 

 

⑦ 岩佐亮祐さん(セレス)×何チャラ・ポトン

                          ………56㎏ 10R

21勝(13KO)2敗(2KO)のIBF8位、サウスポー、26歳・千葉県と、

15勝(5KO)5敗のIBF12位、サウスポー、34歳・タイ。

 

同じ団体のすぐ下の12位ってことだったし、

普通のタイボクサーではなさそうだからって見てたんだけど、

結局、他の何チャラボクサーと全く変わるところが無くて、

岩佐さんのレベルが高いからってこともあったんだろうけどホントに12位なの?

試合を決めると同時に20位以下からの急遽のランクアップで、

試合の格を保っただけじゃないのって感じしかしなかったんだけどなあ。

 

ちゃんとしてたのはジャブだけで、大振りのトロッくさい左右フックは、

岩佐さんが目を閉じてさえいなければ全部余裕で避けられそうな程だったし、

スピードも無くて何の怖さも感じさせない単なるロートルだったもんで、

自分は1Rで退散したんけど結局3R2分17秒のKO勝ちだってね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 正木脩也君

② 中山佳祐君

③ 萱沼徹平さん

 

 

 

パソコンに原因があるのかネット環境に不具合があったのか、

色々支障が出てしまってアップが遅れてしまいましたとさ……。

 

 

 

2016年7月11日 (月)

日記・7月11日

 

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ミツツボアリ。

 

巣穴の天井に一生ぶら下がって、仲間達の栄養源となる蜜を腹に貯めるアリ。

 

この貯蔵アリの他にもミツツボアリには働きアリとか育児担当アリもいるんだけど、

最初の巣作りに際しては複数の女王アリが協力するっていうのも実に変わってて、

多いときは10匹ほどの女王アリが同時に産卵するんだわ。

 

そうやって一気に個体数を増やすんだけど、

産卵能力の劣る女王は自らが産んだ子供アリに次々と食われてしまって、

最後、女王はたった一匹になるんだってさ。

 

それにしても一度も地上に出ることもなく、

巣穴の奥の暗い天井にぶら下がったまま一生を終えるアリって……。

アリゾナ砂漠での話なんだけどね。

 

 

 

“マトリックス” 3部作を一気見したんだけど、

現実社会と仮想現実(バーチャル・リアイリティ)の行ったり来たりの他、

同じ仮想現実の中にも様々なプログラムが併存してて、

互いの繋がりとか存在目的が把握し切れないところがあって中々難しくて、

最後は機械社会のボスが自ら創出したはずの部品の暴走に手を焼いて、

現実社会の人間との取引に応ずるっていうストーリーって理解したんだけど……。

 

格闘場面や銃撃機械戦のグラフィック処理も興味深かったんだけど、

それにしてもキアヌ・リーブスはこの映画で一度も笑顔を見せなかったなあ。

 

 

 

日曜日の参院選は甚だ面白くない結果に終わってしまって実に不快なんだけど、

安倍首相の姑息さというか小物感は拭いようもなかったんだけど、

かといって野党の方にカリスマを感じさせてくれるような人材も皆無ってことで、

そういう事なら大きな変化を求めるのは甲斐のないことにもなる訳で、

っていう風に考えれば充分予想された結果なんだろうなあ。

 

自民党は小賢しくも改憲や消費税増税の先送りなどの問題を争点から外して、

未だに訳の解らないアベノミクス一本絞りにして、

野党側が間抜けにもそれに引きずられてしまってのテイタラクの図式だったし、

社民党以下の雑多な政党はその主張に自民党や民進党との間に

僅かで微妙な差があるだけで全く独自性や別物感を感じさせないもんで、

知り合いだけしか票を入れないっていうような状況だったなあ。

 

知り合いっていえばソイツを知ってるってだけで投票してるのも相変わらず多くて、

だから芸能やスポーツなんかで今は落ちぶれた連中も堂々の当選ってことで、

そんなのも入れての投票率55%ほどっていうのも問題だと思うんだよね。

 

それにしても政治家が小役人の延長にしか見えない今日この頃ってことで、

吉田茂とまでは言わないけど、池田勇人とか佐藤栄作が懐かしい訳で、

社会党にも浅沼稲次郎なんて武骨な論客がいたんだけど、

田中角栄が大ヘマをしでかした以降はどういう訳か、

政治家が一気に小物化してしまったような気がするんだよね。

 

その田中角栄は正しく政商そのものだったのかも知れないんだけど、

昨日立ち寄った本屋では彼のコーナーが作られてたんだわ。

 

 

 

【村木田渾身競馬】

6月19日から7月3日までの5日間は20レース連続外しで、

元々不得意な夏競馬だしって元気を無くしつつあったんだけど、

7月9日の福島12R、7月10日の福島11Rって3連複を連日のヒットヒットで、

一気に盛り返しつつあるんだわ。

函館は出生頭数とオッズの関係でまだ1レースもエントリーしてないんだけど、

それが良かったのかなあ……。

 

 

 

 

2016年7月 9日 (土)

後楽園ホール・7月8日

 

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アン・ハサウェイ。

 

ジュリー・アンドリュースと共演した “プリティ・プリンセス” の頃の彼女は、

とっても素敵だったんだけど、目鼻立ちが余りに大きくハッキリし過ぎてるせいか、

インテリジェンスを感じさせるような役には中々恵まれなくて、

アクション系でもなかったもんでその後は露出系を目指さざるを得なかったのか、

それにつれ意識の彼方に行ってしまったんだけど、今年33歳なんだわ。

 

 

 

今抱えてるプロジェクトが最終段階に入ってるもんで、

ここ2~3日は何人かの人達に会って色々話を聞かせて貰ってたんだけど、

昨日のホールでも幾つかの確認事をさせて貰ったり、

自分がやってることの進行具合を探りに来る人も結構多かったんだよね。

 

 

 

セミは中川健太さんがチャチャッと片付けてしまうって思ってたし、

村中優さんは一時追い込まれてた際に二人で話をした直後、

彼の身辺に立て続けて3個もシンドイ状況が発生してしまって、

彼にとって自分は疫病神じゃないかっていう思いもあって、

自分はジンクスを大事にする方なもんで、今回はってことで……、

要するに最後の2試合は全く見てないもんでくれぐれも悪しからずって事で……。

 

 

 

① 岡田信之介君(スターロード)×新冨凌君(JBS)……Mm 4R

1勝(1KO)6敗(2KO)2分の35歳・東京都と、1勝0敗の?歳・東京都。

 

パンフには新冨君は1987年生まれの18歳ってなってたんだけど……。

 

<1R>

二人共、そこそこテキパキはしてたんだけど全体にちょっと硬くて、

お互いのワンツーには優劣が無かったんだけど、

あと一発の左フックを頑張ってた新冨君がヒット数で優位だったなあ。

 

ただそのあと一発の左を意識し過ぎる余りか新冨君、

左ガードが甘くなって岡田君の右を簡単に貰い過ぎることも多かったんだわ。

 

<2R>

最初の1分半は岡田君の挽回飛ばしが目立ってたんだけど、

一段落した直後の新冨君もショート連打で巻き返していって、

さあどうなんだろうって感じだったんだけど、

ハードヒットの多さで若干岡田君だったかなあ……。

 

<3R>

開始20秒の北西ポスト前、新冨君の4発目の右フックがクリーンヒット、

それがタイミングよく岡田君に喰い込んで綺麗なダウンゲット。

 

それほどのダメージのようには見えなかったんだけど岡田君、

リスタート後は打ち返す際の力がかなり落ちてしまってたんだわ。

 

<4R>

倒し返すボクシングが出来るかに懸かってた岡田君だったんだけど、

必死の手数ではあったんだけど明らかに力を込め切れてなくて、

相変わらずのシッカリ感で新冨君に大きく後れを取ったままの終了ゴング。

 

 

自分は39-36だったんだけど結局、40-35、39-36×2ってことで、

やっぱり見たまんまの新冨君の圧倒3-0勝ちだったんだわ。

 

ただ新冨君、最後の最後まで左ガードの甘さが直らないままで、

上の方へ進んだらああいうのは致命的だと思うから改善要だと思ったなあ。

 

 

 

② 長谷川晃亮君(熊谷コサカ)×小林泰君(マナベ)……LF 4R

0勝2敗(2KO)の20歳・埼玉県と、デビュー戦の26歳・愛知県。

 

小林君の応援には宮崎辰也君とか大平真史さん、神津徳臣君達が来てて、

リングに上がった様子見てたら何となく小林君が勝ちそうな感じだったんだよね。

 

<1R>

3~4㎝ほど上背優位な長谷川君の方がキッチリしてたんだけど、

主導権を取るほどまでには至ってなくて、

お互い、決め手に欠けるままだったんだけど、

残り40秒、長谷川君の右ストレートがヒットして、

このままだと長谷川君のポイントかなあって思ってた残り16秒、

小林君がフック系のワンツーをハードヒットさせて長谷川君からダウンゲット。

 

それにしても長谷川君、相手のパンチの凌ぎ方が絶対間違ってて、

目線を切って腰を屈めるような仕草のところを狙い打たれたんだよね。

 

<2R>

さあどう挽回するか長谷川君ってところだったんだけど、

前の回のボディブローも効いたままだったみたいで全く勢いが無くて、

開始僅か23秒で小林君の左フックをまたもやボディに貰ってしまって、

北ロープ前で崩れ落ちダウンしてしまったんだわ。

 

リスタート後の長谷川君は戦い続けるのがとっても無理そうで、

弱々しいまままたもや腰を屈めながら変な逃げ方をしたところに再々の被弾で、

東ロープ前でコロンってヘタレ混んでしまって、

その余りのひ弱さにレフェリーも途端のストップエンドで、

1分39秒、小林君がデビュー戦TKO勝ちだったんだわ。

 

長谷川君は試合をする前にもっともっと体を鍛えるべきだと思ったなあ。

 

 

 

④ 二瓶直樹君(F赤羽)×屋根内譲太君(REBOOT)

                         ………53.3㎏ 4R

0勝1敗(1KO)の35歳・福島県と、0勝1敗(1KO)の20歳・三重県。

 

同じ0勝1敗の初勝利目指し組で年齢差15歳の対決。

 

<1R>

二瓶君は最初っから何だか弱々しくて、

シッカリした構え方が出来てたのは圧倒的に屋根内君の方で、               

その屋根内君、常にプレスを掛けながらの積極手数で二瓶君を圧倒圧倒。

 

いきなり年齢差が出てしまった様な展開だったもんで一旦休憩タイム。

 

その後4Rに戻って遠目に見てたんだけど、

二瓶君は左顔面が随分腫れてたし、足元が踏ん張り切れてなくて、

体もパンチも流れて全く威力を欠いてたんだよね。

 

一方の屋根内君の方も攻撃が単調過ぎて詰めも甘かったんだけど、

ポイントを取られるような追い込まれ方はしてなかったんだよね。

 

ってことで40-36×3ってことで屋根内君のパーフェクト3-0勝ち。

 

 

 

③ 大黒福太君(F赤羽)×井田洋介君(石川)……SB 4R

0勝1敗(1KO)の30歳・鹿児島県と、デビュー戦の27歳・東京都。

 

井田君の応援には粕谷雄一郎さんとか伊藤敏君達が来てたね。

二人の立ち姿を見た感じだけだと明らかに井田君が勝ちそうだったんだわ。

 

<1R>

細身長身の大黒君に対して井田君、

懐の深い相手にどうするかってところだったんだけど、

詰め寄ってからの攻撃にはとっても勢いがあったね。

ただ彼はパンチを交わす際に少し危なっかしい避け方が多かったけどね。

 

一方の大黒君は折角の長いリーチを生かしきれなくて、

ジャブが実に中途半端で井田君の攻め込みを簡単に許してしまってたんだわ。

 

<2R>

これじゃあダメだって大黒君がまずは初っ端から積極的に打っていって、

一段落後は井田君が巻き返すっていう図式になったんだけど、

大黒君の手打ち系のパンチは相手にダメージを与えきれてなかったし、

スタミナにも課題があるのか、いい攻撃を長く続けられてなかったんだわ。

 

<3R>

この回は逆に井田君の先制から始まって、

勢いのまま自分距離の接近戦に持ち込んで、開始42秒のリング中央、

何発目かの右フックをカウンターヒットさせて大黒君からダウンゲット。

 

元々ひ弱なのか大黒君、リスタートしても怒りのようなモノも感じられず、

更に勢いを増した井田君の早速の餌食になってしまって、

薄い当たりだったんだけどワンツーを連続被弾してしまって、

顔面を大きく振られて南ロープに下がらされてしまったところの0分57秒、

レフェリーが割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

デビュー戦の井田君、落ち着いて手際のいいエンディングだったね。

 

 

 

⑤ 芦屋昌彦君(元気)×ゴルゴ中川君(三谷大和)

                           ………SFe 4R

2勝(1KO)3敗(3KO)2分の27歳・埼玉県と、

3勝(3KO)1敗(1KO)の34歳・千葉県。

 

この試合は結局、3R0分42秒に中川君がTKO勝ちしたんだけど、

自分は殆ど試合の方は見てなくて、ある人物とその周辺を

なるほどねって感じで目を皿のようにして見てたんだわさ。

 

 

 

⑥ 土屋浄司君(F赤羽)×遠藤健太郎君(大橋)……SL 6R

4勝(4KO)3敗(2KO)2分の22歳・東京都と、

5勝(4KO)7敗(2KO)の27歳・岩手県。

 

<1R>

土屋君はジャブを恐々というか明らかにおざなりに出してて、

相手の入ってくるとこ狙いの自分からは行かずの極端なボクシングで、

それが解った上での遠藤君のパフォーマンスが見どころになった訳で、

個人的には何とか遠藤君に頑張って欲しかったんだよね。

 

相手の右カウンターが待ち構えてた中、遠藤君はそれほど躊躇することなくて、

そこそこの積極攻め込みでまずは頑張りポイントゲット。

 

<2R>

正直、遠藤君はそれほど巧いとは思えないんだけど、

その一生懸命さには好感が持てて全く怯むことのないプレスプレスで、

中々いい感じだなあって見てた開始1分34秒、

土屋君を南ロープに追い込んでいった直後、

詰められた土屋君が反撃に出ようとしたその瞬間、

君が打ちたかったのはこんな感じのカウンターでしょって感じの右が直撃ヒットで、

土屋君はその一発でロープ際に崩れ落ちてしまったんだわ。

 

一瞬様子を見てたレフェリーがこりゃ無理だなって判断しての即ストップで、

1分39秒、遠藤君の真面目TKO勝ちだったんだわ。

 

 

 

⑦ 氏原文男君(F赤羽)×岩原慶君(本多)……SFe 6R

4勝(3KO)4敗(2KO)の29歳・高知県と、

6勝(3KO)3敗(1KO)のサウスポー、25歳・埼玉県。

 

この試合は自分的には59-55だったんだけど結局、

60-54、60-55×2ってことで岩原君の殆どパーフェクト3-0勝ちで、

試合後の二人とちょっと話をする機会があったんだけど、

ポイントの差は二人の顔面の傷み方に如実に現れてて、

岩原君には目立つような傷跡がなかったんだよなあ。

 

 

試合前の岩原君陣営は氏原君の右強打をかなり警戒してたんだけど、

リング上の岩原君は常に適度の距離をキープし続けてて、

最後の最後まで一発の決定打を許さなかったっていう完勝だったんだよね。

 

ただその彼も5R以降は消耗が目立ってきて倒し切る勢いまでは感じさせなくて、

後半は若干休みたがってたような印象だったんだわ。

 

 

氏原君についてはやっぱり距離の縮め方にもう一段の工夫が欲しかった訳で、

一瞬のそれも一回の詰めの中から必殺系を当て込むのはやっぱり難しくて、

一次或いは二次の踏み込みさえフェイクに使っていくような工夫かなあ、

とにかくもっと何かを上乗せしないとジャブの巧いボクサーにはシンドくて、

同じようなことを繰り返してしまいそうな感じがするんだよね。

 

これで氏原君は負けが一個先行してしまったんだけど、

自分としては彼の勢いのある見てて気持ちのいいボクシングが好きなもんで、

何とか復活復活期待なんだわ。

 

 

 

この後の試合は結局、中川健太さんは3R1分47秒でTKO、

村中優さんも79-74、78-74×2の圧倒3-0で、

其々タイボクサーとフィリピンボクサーに勝ってたね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 遠藤健太郎君

② 岩原慶君

③ 井田洋介君

 

 

 

昨日はホントに久し振りにワタナベジムの大川泰弘さんに会って、

あれからの色々を聞かせて貰ったんだけど、

この日は彼の興味を惹くようなカードが無かったのに何故って感じだったんだけど、

そうなんだわ清田祐三さんの引退式があったんだわ。

 

様々な事で毎日多忙の極致の渡辺協会長も出席してて、

一緒にテンカウントで見送ったんだよね。

 

清田さんほど立ち姿が力強くて美しいボクサーは、

極めて稀だっていう思いは今でも変わらなくて、

会えば挨拶を交わすくらいでそれほど親しくは無かったんだけど、

これからも元気で楽しい人生を送って下さいねってことで……。

 

 

 

2016年7月 7日 (木)

6月度ランキング

 

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ハーマンズ・ハーミッツ。

 

自分には少しばかり軽妙過ぎてコミック系バンドって感じだったんだけど、

独特の声質のボーカルが印象的で、 “ミセスブラウンのお嬢さん” とか、

“ヘンリー8世君” “見つめ合う恋” なんかがそこそヒットしてたなあ……。

 

 

 

“将軍アイゼンハワーの決断” は2004年のアメリカ映画なんだけど、

ノルマンディー上陸作戦を決行するにあたってアイゼンハワーが、

最高司令官として米英やカナダ、オランダ、オーストラリア連合軍を調整しつつ、

空挺部隊と上陸部隊の配置と機能を一体化させながら、

悪天候に対する危惧を抱えながら最終決断をする姿が描かれてるんだわ。

 

数十万の将兵の命とヨーロッパの未来に関する全ての責任を

一人で負う覚悟の上の孤独な決断は時には長年来の友人にも厳しく、

ジョージ6世やチャーチル、ドゴール、更にはモンゴメリーやパットンっていう

名だたる将軍達をもキッチリ説得していく意思の強さは絶大だったなあ。

 

“史上最大の作戦” と比べてどういう戦闘場面が描かれるのかって、

とっても興味が持たれたんだけど具体的な戦闘場面は全く出て来なくて、

最後に 「失敗するはずはなかった……。」 って台詞で終わるんだわ。

 

「権力を持つということは決定力を持つことであって、

100万の人間を死地に送り命を賭けさせることもできるが、

一人の人間を思いやり彼を守ることでもある。」 って言葉が心に沁みたね。

 

アイゼンハワーはその後第34代のアメリカ大統領になったんだよね。

 

 

 

 

≪6月度ランキング≫

6月度のランキングは5月30日~6月28日までの試合を対象にして

6月30日に発表されたんだわ。

 

 

【世界チャンピオン】

田口良一さん(3)、八重樫東さん(1)、井岡一翔さん(2)、河野公平さん(3)、

カルロス・クァドラス(6)、井上尚弥さん(2)、山中慎介さん(10)、

ホルヘ・リナレス(2)の計8名は変わらず。

 

 

 

【OPBFチャンピオン】

山本隆寛さん(1)、久保隼さん(1)、竹中良さん(1)、伊藤雅雪さん(1)、

中谷正義さん(5)、高山樹延さん(獲得)、細川貴之さん(獲得)、

松本晋太郎さん(獲得)の計8名は変わらず。

 

 

 

【日本ランキング】

 

【ミニマム級】……福原辰也さん(1)

6月17日にノーランカーに3-0勝ちした小西伶弥さんは3位のまま。

 

大平剛さんが保留選手リストから転入して4位にランクイン。

 

6月4日、大野兼資さんに8RKO負けした須田和弥さんは最下位のままで9位。

空きが1名減って6名分。

 

 

 

【ライトフライ級】……拳四朗さん(1)

6月26日にノーランカーに3-0勝ちした小野晃輝さんは

7位だった大前貴史さんが9位にダウンしたもんで一個上がっての7位。

 

6月17日、ノーランカーに2-0勝ちした杦本健太さんも同じ事情で8位にアップ。

 

6月4日に須田和弥さんに8RKO勝ちした大野兼資さんが2個上がって10位。

空き2名分は変わらず。

 

 

 

【フライ級】……粉川拓也さん(2)

6月9日に渡邊秀行君に2RKO勝ちした松尾雄大さんは勿論1位のまま。

 

6月20日、藤北誠也君に6RKO負けした阪下優友さんは2位から8位にダウン。

藤北さんは6位に新規ランクイン。

 

6月6日にタイボクサーに1RKO勝ちした山下賢哉さんは10位のまま。

 

6月4日、ノーランカーに3RKO勝ちした望月直樹さんが濱田修士さんと

11位と12位を入れ替わってるね。

 

7位だった林徹磨さんが試合離れしてのランクアウト。

 

 

 

【スーパーフライ級】……石田匠さん(5)

ちょっと意外だったんだけど、

この階級のランカー達は6月には誰も試合してなかったんだよね。

 

 

 

【バンタム級】……益田健太郎(1)

益田さんは6月4日、川口裕さんとの防衛戦に2-1勝ちして初防衛。

敗れた川口さんは1位から4位にダウン。

 

6月13日に瀬藤幹人君に7RKO勝ちした上林巨人さんが

中野敬太さんと順位を入れ替わったけど同じ14位。

 

保留選手リストにいた松本亮さんが突然編入してきたもんで、

6月20日にノーランカーに5RKO勝ちした武田航さんが残念残念ランクアウト。

 

 

 

【スーパーバンタム級】……石本康隆さん(1)

6月13日に中嶋孝文さんに2-1勝ちしたジョナタン・バァトは勿論1位のまま。

 

6月6日、タイボクサーに2RKO勝ちした田村亮一さんも8位のまま。

 

6月7日にノーランカーに8RKO勝ちした古橋岳也さんはテイル渥美さんと

入れ替わって9位にアップ。

 

6月26日、高林良幸君に3-0勝ちした川島翔平さんが中澤奨さんと

13位と14位を入れ替わってるね。

 

 

 

【フェザー級】……細野悟さん(6)

細野さんは6月26日に韓国でノンタイトル戦をやって2RKO勝ちしてたね。

 

6月5日にノーランカーに7RKO勝ちした坂晃典さんが上野則之さんと

入れ替わって6位にアップ。

 

6月9日、ノーランカーに3RKO勝ちした岩井大さんは

SFe級の10位から転級して9位にランキング。

 

9位だった緒方勇希さんがSFe級へ転出。

 

6月13日にジョナタン・バァトに1-2負けした中嶋孝文さんが

臼井欽士郎さんと入れ替わって13位にダウン。

 

10位だった関豪介さんが引退ランクアウトして出来たスペースに

大橋建典さんがランクインして15位で、萱沼徹平さんが一個アップの14位。

 

 

 

【スーパーフェザー級】……尾川堅一さん(1)

6月4日に高畑里望さんに3-0勝ちした金子大樹さんが

杉田聖さんと入れ代って4位にアップ。

 

Fe級9位から転入した緒方勇希さんは同じ9位にランキング。

 

6月4日に江藤伸悟さんに3-0勝ちした末吉大さんが14位から10位にアップ。

敗れた江藤さんは9位から12位にダウン。

 

6月17日、タイボクサーに1RKO勝ちした中谷有利さんは15位のまま。

 

 

 

【ライト級】……荒川仁人さん(獲得)

6月4日に斉藤正樹さんに3-0勝ちした野口将志さんが

西谷和宏さんと入れ代って5位にアップして、

敗れた斉藤さんは8位から10位にダウン。

 

6月5日、フィリピンボクサーに3ー0勝ちしたアクセル住吉さんが

11位から3個アップして8位。

 

6月6日、小山拓見君と1-0引き分けた山田智也さんは一個上がって11位。

 

SL級13位だった前田紘希さんが転入して14位にランク。

 

10位だった斉藤司さんは納得づくの上のランクアウト。

 

 

 

【スーパーライト級】……岡田博喜さん(4)

6月13日にタイボクサーに1RKO勝ちした近藤明広さんはそのままの1位。

 

6月9日、松山和樹さんに8RTKO勝ちした永田大士さんが

11位から5位に大幅アップして、敗れた松山さんは3位から7位にダウン。

 

13位だった前田紘希さんがL級に転出したもんで空き1名分発生。

 

 

 

【ウェルター級】……有川稔男さん(獲得)

6月20日にノーランカーに3-0勝ちした今野裕介さんが

大川泰弘さんと入れ代って4位にアップ。

 

6月24日、タイボクサーに1RKO勝ちした藤中周作さんは6位のまま。

 

最下位9位にランクされてた渡部あきのりさんが試合枯れ?引退?ランクアウト。

で、空き1名増えて7名分。

 

 

 

【スーパーウェルター級】……野中悠樹さん(4)

6月9日にタイボクサーに2RKO勝ちし斉藤幸伸丸さんは2位のまま。

空き4名分も変わらず。

 

 

【ミドル級】……西田光さん(獲得)

6月19日にノーランカーに3RKO勝ちした淵上誠さんが

福本翔馬さんと入れ代って2位にアップ。

 

この階級は空きの方が多くて9名分もあるんだわ。

 

 

 

2016年7月 5日 (火)

6月のベストボクシング

 

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スウィンギング・ブルージーンズ。

 

彼らの唯一のヒット曲がこの “Hippy Hippy Shake” で、

シンプルなコード進行で次ぎの音が容易に推測できるロックンロールなんだけど、

適度に強調されたベースラインの支えがとっても気持ちいいんだわ。

 

 

 

東京都民の端くれからすると、

猪瀬、舛添っていうカネに汚い知事の連鎖は腹立つことこの上ないんだけど、

それでは誰が適当かと問われても中々即答できないんだよね。

 

それでも自民党議員でありながら都連に事前打診をすること無く、

自信満々で立候補を表明した鉄面皮小池百合子には絶対任せたくはなくて、

これまで5回も様々の政党を渡り歩いてきた彼女の一貫性の欠如と共に、

丸川珠代にも感じるんだけど、とかくキャスター上がりの女性議員っていうのは、

元々上昇志向が強いというか目立ちたがりのせいか態度が生意気なんだわ。

 

 

                                                      6月は9ボクシングに参加して70試合ほど見たんだけど、

それほど大きく期待してなかった試合に心をときめかされた事が多くて、

やっぱりボクシングは第一試合からなんだよね。  

 

 

【6月度ボクシングベスト20】

*左側が勝者、( )内は事前期待度順位、敬称略。

 

① 岩井大×林崎智嘉志 (8)……3RKO

② 神津徳臣×ビバリー塚田 (14)……3-0

③ 大野兼資×須田和弥 (12)……8RKO

④ 新島聖人×上野太一 (6)……3-0

⑤ 中川公弘×佐々木和 (13)……1RKO

⑥ 上林巨人×瀬藤幹人 (9)……7RKO

⑦ 武田航×古谷裕樹 (21)……5RKO

⑧ 古橋岳也×鈴木鹿平 (16)……8RKO

⑨ 若原義敬×佐宗緋月 (26)……3-0

⑩ 石井龍誠×佐野祐一郎 (ー)……4RKO

⑪ 松尾雄大×渡邊秀行 (15)……2RKO

⑫ 望月直樹×太田輝 (18)……3RKO

⑬ 永田大士×松山和樹 (3)……3RKO

⑭ 松本竜也×船山大樹 (22)……3-0

⑮ 富岡達也×大島滉平 (17)……3-0

⑯ 大間和友×金澤圭介 (25)……1RKO

⑰ 渡久地辰優×佐藤剛 (ー)……2RKO

⑱ 尾崎誠哉×酒井大成 (ー)……2RKO

⑲ 末吉大×江藤伸悟 (2)……3-0

⑳ 藤北誠也×阪下優友 (11)……6RKO

 

*事前期待度順位10位以内で選モレした試合は、

ジョナタン・バァト×中嶋孝文(1)…2-1、益田健太郎×川口裕(4)…2-1、

諏訪佑×白石将晃(5)…中止、野口将志×斉藤正樹(7)…3-0、

山田智也×小山拓見(10)…1-0の計5試合。

 

*⑳の試合はホントはもっと上位でしかるべきだとは思うんだけどね……。

 

 

 

2016年7月 3日 (日)

後楽園ホール・7月2日

 

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花盛り。

 

ポトンと落ちたサツキの花をサラダボールに盛ってみたんだわ。

これで今年のサツキは完全に終わった訳で、

また来年ヨロシクって感じなんだよね。

 

 

 

簡単に皮の剥けるゆで卵の作り方の完璧版。

 

ゆでる前により大きい方の底に小さな穴を開けておくとか、

ゆで上がったら氷水につけるとか、

一方に穴を開けてそこから思いっ切り息を吹き込むとか、

色々試したんだけど、パリパリ気持ちよく剝けるようにするには……。

 

まず予め鍋の水を沸騰させておく、

生卵の大きい方の底にほんの小さな穴を開けて、

(爪楊枝くらいの太さくらいの穴でほんの数ミリに留めてで奥まで差し込まない。)

それを沸騰した水の中に入れてそれでお終い。

ポイントは沸騰しない前の水に卵を入れないことなんだよね。

 

 

 

昨日は座間でも試合があったんだけど、

内藤律樹さんは6R負傷判定の2-0勝ちだったし、

チャールズ・ベラミーさんも3-0判定って何となく地味な結果だったんだけど、

多分最後の試合だった鳥海純平君が2-1勝ちしたのがヨカッタヨカッタで……。

 

 

昨日のホールでは前川君と大保君っていう龍斗対決が組まれてたんだけど、

前川君の棄権で中止になってしまって残念残念だったなあ。

この日最初の2試合は新人王戦のウェルター級の準々決勝だったんだわ。

 

 

 

① 辻本純平君(帝拳)×馬場一浩君(角海老)……W 4R

0勝1敗(1KO)の22歳・長崎県と、4勝(3KO)4敗(2KO)1分の23歳・東京都。

 

辻本君はパンフでは “辻夲純兵” になってたけどこれが2年振りの試合で、

とっても恵まれた体躯をしてて頭も小さいんだわ。

辻本君が何とか勝ち上がるんじゃないかっていう予想だったんだけどね……。

 

<1R>

上背で10㎝以上デカい辻本君なんだけどそれほど力強くは無かったし、

遠いところからのワンツーオンリーのボクシングなもんで馬場君、

これなら何とかなりそうだったんだけど、顔面狙いに走り過ぎだったし、

体を寄せ合った場面ではもうひと踏ん張り欲しいところだったんだよね。

 

<2R>

最初のワンツーはそこそこ強いんだけど辻本君、

そこで終わってしまうフォロー無しの打ち出しは見極められ易くて、

あと一発あと一発を踏ん張ってた馬場君の返しの左フックが目立ってたし、

右フックの被せ打ちも有効性が高かったんだわ。

 

<3R>

相変わらず辻本君は返しとかフォローパンチに対する意識が低くて、

終始馬場君の攻勢が目立ってたんだけど、

残り12秒での右フックがポイントゲットを確かなモノにしてたんだわ。

 

ただお互いに山場作りに対する意識は十分ではなかったんだけどね。

 

<4R>

それでもこのまま最後の飛ばしに繋げれば何てことなかったのに馬場君、

ここに来て意味の解り難い見過ぎ待ち過ぎのいきなりのトロトロで、

お互い、休み休みの中で馬場君の一段落の方が極端に見た目が悪くて、

スコアが拮抗してた中、何だこれはって感じのまま終了ゴング。

 

 

ってことで自分は38-38だったんだけど結局、

39-37、38-38×2ってことで馬場君の1-0ドローだったんだけど、

引き分け優勢点の2つ共が振られて辻本君が準決勝進出。

 

その辻本君は次は10月5日、クドゥラ金子君×入江翔太君の勝者となんだけど、

そのどちらが勝ち上がって来てもこの日のパフォーマンス程度だと正直、

勝ち目はとっても薄いと思ってるんだよね。

 

 

 

② 豊嶋亮太君(帝拳)×南優作君(川島)……W 4R

3勝(2KO)1敗1分の20歳・福岡県と、

1勝(1KO)1敗(1KO)の24歳・神奈川県。

 

この試合は圧倒的に豊嶋君が優勢だっていう予想だったんだわ。

 

<1R>

上背は南君が優位だったんだけど力強さはやっぱり豊嶋君が圧倒してて、

南君はリーチを利したいいジャブを打ってたんだけど、

それで終わってしまってるようなところがあって何だか中途半端だったんだわ。

 

一方の豊嶋君は上体を動かしながらの力のこもった左右フックがグッドグッドで、

特に左フックが抜群の出来だったんだわ。

 

<2R>

南君は右ショットのタイミングが良くなかったしそもそものキレも全く無くて、

早くもどこかで豊嶋君の一発ドカンを貰ってしまいそうな雰囲気が漂ってきて、

自信を深めつつあった豊嶋君の勢いは留まるところを知らなくて、

残り7秒ほどからの波状攻撃の前に南君は正に風前の灯だったんだわ。

 

<3R>

南君の気後れ感が拭いようが無くなった中、豊嶋君は益々攻勢を強めていって、

最後は青ポスト前だったんだけど、南君がほぼ一方的に打ち込まれるに至って、

1分37秒、レフェリーが割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

 

豊嶋君は次は10月4日、多分三村利伸君が勝ち上がって来ると思ってて、

同じような身長差だと思うんだけど、この日のようには絶対いかなくて、

それはもうかなりの激戦になることを予想してるんだよね。

 

 

 

③ 川名北斗君(白井具志堅)×中村慎太郎君(角海老)

                         ………60.5㎏ 6R

4勝(3KO)2敗(2KO)の22歳・栃木県と、

6勝(2KO)5敗(2KO)1分のサウスポー、27歳・青森県。

 

<1R>

川名君もスムースさに欠けてたんだけど、

中村君も今まで見たことが無いほどガキゴキして硬かったなあ。

 

川名君のフック系の多くはオープン気味だったんだけど、

それでも殆ど全く有効打の無かった中村君よりは少しだけマシだったんだわ。

 

<2R>

中村君は実に踏ん切りの良くない動きに終始してて、

もっと行かないとダメでしょって思いに変わらなくて、

一体どういうボクシングがしたいのかが全く伝わって来なかったんだよね。

 

<3R~4R>

遠目に見てても中村君の劣勢は明らかで、

3Rの終盤には既にこの先長くは持ちそうにないほど消耗が進んでて、

4R早々の26秒、やっぱりねって感じの最後は青ポスト前でストップエンド。

 

何がどうしたのか中村君って感じのテイタラク振りだったなあ。

 

 

 

④ 長濱陸さん(白井具志堅)×川端哲也君(姫路木下)

                           ………SW 6R

4勝0敗1分のランク6位、24歳・沖縄県と、

4勝(1KO)9敗(6KO)1分の30歳・兵庫県。

 

長濱さんはランク6位なんだけど要するに最下位ってことで、

自分としては階級を落とせたら面白い試合が見れるって期待してるんだわ。

 

相手の川端君の戦績だとかなりシンドイんじゃないかなあ……。

 

<1R>

長濱さんの強いプレスに川端君はいきなりたじろぎ気味で、

そんなんで大丈夫なのかって思ってたらやっぱり大丈夫じゃなくて、

開始早々の44秒、ほんのチョイ打ち右ストレートであっけなく尻餅ダウン。

 

殆どダメージ無しで再開できた川端君だったんだけど、

コノヤロー頭に来たって凶暴になるでもなくの恐々シオシオのままで、

その後も長濱さんに追い立てまくられたままの最後は1分31秒、

またもやの右ストレートを直撃されて南ロープに吹っ飛ばされてしまって、

クシャッと倒れ込んでしまったところで早々のレフェリーストップエンド。

 

 

この日の長濱さんは動きも素軽かったし、この階級の方がいいと思ったなあ。

 

 

 

⑤ 前川龍斗君(白井具志堅)×大保龍斗君(横浜さくら)

                            ………SF 8R

11勝(7KO)0敗1分の20歳・北海道と、

9勝(2KO)2敗1分の21歳・神奈川県。

 

自分の中では結構な夢のカードだったもんで甚だ残念至極なもんで、

前川君の事情が改善されたら是非再マッチメイク希望なんだわ。

 

 

 

混雑してた通路で声を掛けてくれたのが青木ジムの坂本尚志君で、

以前所属してた帝拳ボクサー達の応援に来てたんだけど、

近々のタイでの試合を最後に引退するってことで、

わざわざ挨拶に寄ってくれたんだよね。

彼は東大出のバリバリの弁護士なんだけど、

これから先が長いってことでホントご苦労さんだったんだよね。

 

 

 

⑥ 佐々木洵樹君(帝拳)×杉山令耕君(岐阜ヨコゼキ)

                           ………Fe 8R

15勝(6KO)3敗のサウスポー、25歳・北海道と、

7勝(5KO)5敗(2KO)3分の33歳・岐阜県。

 

試合巧者の佐々木君に対してまたもやシンドそうな出張ボクサーで……。

 

<1R>

開始24秒に軽い左ストレートを貰っただけで杉山君、

いきなりヨロッとしてしまったんだけど、それ以前に勝敗は明白になってて、

思いっ切りガチガチガードに切り替えてからは殆ど全く手を出さず、

まるでディフェンスの練習に来たかのような亀の子ボクシングだったんだわ。

 

こんなんでホントにA級なのかっていうくらいの巧く無さ加減で、

これなら佐々木君、スパーの方が余程キツかっただろうって思ったなあ。

10:8.5ほどもの大差がついてしまったもんでいきなりの休憩タイム。

 

 

その後暫く遠くから見てたんだけど、流れは全く変わらないままで、

4R位までには倒し切ってしまいそうだったんだけど、

それ以降は何となく佐々木君も集中力を欠いてしまったみたいだったんだわ。

 

そりゃ確かに杉山君は打たれ強かったんだけど、

佐々木君の攻撃も一本調子のまま芸が無くて右フックの使い方とか、

パンチの緩急含めて倒し切る為の工夫に欠けてたとしか言わざるを得なくて、

長くて退屈な時間が過ぎていったんだわ。

 

 

結局、最終ラウンドまで進んでしまって杉山君の踏ん張りが却って目立ってて、

スコア的には80-72×2、79-74ってことで、

勿論佐々木君の圧倒3-0勝ちではあったんだけどね……。

 

 

 

⑦ アーデン・ディアレ×比嘉大吾さん(白井具志堅)

                 ………OPBF F タイトル戦 10R

31勝(15KO)9敗(4KO)3分のチャンピオン、27歳・フィリピンと、

9勝(9KO)0敗のランク5位、20歳・沖縄県。

 

実は自分の中での比嘉さんの評価はまだ固まってなくて、

彼はこれまで9戦9KO勝ちではあるんだけど、

日本人との試合は負け越しボクサーとやった4回戦1回だけで、

後はフィリピンボクサーとの5戦と3人のタイボクサーなもんでね。

 

登場したディアレは分厚い上半身をしたガッチリ系で、

8連勝中なんだけど、ここのところの4試合は全て判定勝ちなんだよね。

 

<1R>

入場曲は意味不明なほどトロトロのスローテンポではあったんだけど比嘉さん、

開始ゴングと同時のフル回転、吹っ切れたような躊躇無しボクシングで、

相手を見極め切ってるような軽快な動きから0分38秒、

左ダブルからの右フックを最初のクリーンヒット。

 

終始強めのプレスを掛けていった比嘉さんに対してディアレ、

ジャブを真剣に打つ気はないみたいで、

詰まったところでの連打乱打戦に備えてたみたいだったんだわ。

 

<2R>

テクニックより明らかにパワー重視のディアレに対して比嘉さん、

豪胆かつ細やかな動きからの左右、上下のコンビネーションがとっても美しくて、

かなりのダメージを与えるほどの左ボディも喰い込ませてたんだわ。

 

残り14秒、鋭いコンビネーションから比嘉さんが最後は右ボディを払い打って、

アレッと思ったらディアレが背を向けて北ロープ前で自ら膝着きダウン。

 

この時ちょっと不可解な出来事が起こってしまって、

カウントアウトだって勘違いした比嘉さん陣営が思わずリングインしてしまって、

厳密に言うならばその時点で比嘉さんが失格になってしまうところで、

その直後0.5秒くらい後にラウンド終了ゴングが鳴ったから不問にされたけど、

後で試合役員に確かめたらカウントは9で止めてたってことで、

危うくセコンドが大事な試合を台無しにしてしまうところだったんだわ。

 

<3R>

すっかり主導権を握った比嘉さんが無茶をしないかなり余裕の攻め込みで、

1分22秒、青コーナー前で左フック強烈一撃でディアレから座り込みダウンゲット。

 

リスタートしたディアレもめげることなくの踏ん張り反撃だったんだけど、

残り40秒ほどからは比嘉さんがディアレを殆どロープに押し付けっ放しで、

その手数の物凄さは尋常じゃなくて、それも緩急を付けた巧みさで、

チョン打ちしながら相手の隙を見つけて強打を混ぜるっていう巧みさで、

本気出した時の比嘉さんに改めて驚かされてしまったんだわ。

 

<4R>

そろそろ比嘉さんの仕留め時が気になってきた開始32秒、

ディアレを西側ロープに追い詰めて、それは自分のすぐ目の前だったんだけど、

色々当て込んだ最後は多分左ボディだったと思うんだけど、

ドッスン打ち込みで堪らずディアレがこの試合3度目のダウン。

 

これはちょっと辛そうだなあって見てたんだけど、

何とか何とかって立ち上がろうとしてはいたんだけどディアレ、

結局、屈みこんでカウントしてたレフェリーに応えきれずのテンカウントアウト。

 

 

2分39秒、実に見事なTKO勝ちで比嘉さん、

あなたがホントに強いってことが今日解ったんだわ。

 

ディアレはWBO6位、IBF7位でもあったもんで、

比嘉さんは世界ハイランカーになるってことで、

いきなり世界戦に近いところに進出したんだけど、

この日のようなパフォーマンスが出来ればゾウ・シミンなんか全く目じゃなくて、

カシメロとかエストラーダとでも十分戦えるんじゃないかなあ。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 比嘉大吾さん

② 豊嶋亮太君

③ 長濱陸さん

 

 

 

昨日のホールにはあと少しで移籍が叶うボクサーが遠くから来てて、

東京での住居探しを兼ねての上京ってことだったんだけど、

幾つもいい試合を見ることが出来てホント良かったんだわ。

 

以前のジムで彼が受けてた扱いの酷さはちょっと想像を超えるほどで、

他に色々耳に届いてる中でも最悪と言えるほどで、

紳士面して表裏を使い分ける会長の悪辣さは実に許し難いんだわ。

 

不信を抱えながらボクシングを続ける状況から力強く脱したO君、ガンバレ!

 

2016年7月 2日 (土)

7月ボクシング

 

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トンボ。                                                            

今年初めて見掛けたトンボなんだけど、アキアカネ系なのかなあ……。

 

夏の始まりはまずシオカラトンボ、麦わらトンボって相場が決まってたんだけど、

いきなり初秋の赤トンボ系ってことで心なしか元気不足だったね。

 

自分らの子供の頃の格上のトンボはギンヤンマだったんだけど、

最上級は誰が何と言ってもオニヤンマで、

ギンヤンマより一回り大きさくて、オニグモのような黄色と黒の模様をしてて、

ソイツが悠然と飛ぶ様子には正に王者の風格があって、

自分らは網を持って追いかけ回したんだけどいつも高い所を飛んでたんだわ。

何かの拍子に捕獲出来た子は暫くの間は英雄扱いだったもんなあ……。

 

 

 

7月ボクシングは今日から始まって自分は11ボクシングを予定してるんだけど、

新人王トーナメントが大分煮詰まってきたもんで、

期待の試合を30までに絞り切れなくなってしまったんだわ。

それにしても月末近くの真夏の5連投は如何にもハードなんだよなあ

 

6月のベストボクシングとか6月度ランキングについては来週書きますね。

 

 

 

【7月のボクシングスケジュール】

*左側が勝者予想、敬称省略。                                                          

 

・7月 2日………(後楽園)

比嘉大吾×アーデン・ディアレ、豊嶋亮太×南優作、馬場一浩×辻本純平、

佐々木洵樹、中村慎太郎、長濱陸。

 

 

・7月 2日………(座間)

チャールズ・ベラミー×エルフェロス・ベガ、内藤律樹、鳥海純平。

 

 

・7月 8日………(後楽園)

岩原慶×氏原文男、村中優、中川健太。

 

 

・7月12日………(後楽園)

玉川裕太×オリオン拓也、岩佐亮祐、正木脩也、スパイス松下、萱沼徹平。

 

 

・7月15日………(後楽園)

田之岡条×住友将吾、荒谷龍人×熊谷直昭、粉川拓也×大嶽正史。

 

 

・7月19日………(後楽園)

胡朋宏×秋山泰幸、丸亀光×臼井欽士郎、阿部麗也×草野慎吾、

相馬一哉×野口将志、高橋竜平。

 

 

・7月20日………(大阪)

和氣慎吾×ジョナタン・グスマン。

 

 

・7月21日………(後楽園) 東日本新人王トーナメント

クドゥラ金子×入江翔太、三村利伸×山口拓也、大野俊人×小玉将、

白鳥大珠×森田陽、宮地隆佳×平原直、定常育郎、當大幸×友利優貴富、

山田大輔×川崎元。

 

 

・7月25日………(後楽園)

高山樹延×ジャック・ブルバーガー、岡田博喜×青木クリスチャーノ、

福本祥馬×和田直樹、緒方勇希×荒木貴裕、坂本大輔、斉藤一貴。

 

 

・7月26日………(後楽園)

佐藤矩彰×伊藤和也、濱田修士×ガンバレ将太、大塚隆太。

 

 

・7月27日………(後楽園)

中谷潤人×村松崇、坂本将哉×槐勇人、木村吉光×白石将晃、

小林孝彦×渡辺大地、船井龍一。

 

 

・7月28日………(後楽園)

伊藤雅雪×アーニー・サンチェス、長嶺克則×与那覇勇気、

勅使河原弘晶×宇津見義広、相川学巳×澤田京介、戸部洋平、小浦翼。

 

 

・7月29日………(後楽園) 東日本新人王トーナメント

亀山磊輝×坂口幹治、栗田裕之×齋藤建夫、大浦直毅×及川唯、

利川聖隆×高島裕樹、中川公弘×乾諒介、安藤和隆×新座宏、

清田亨×若松大輝、吉野ムサシ×小野力也、福永亮次×沼沢拓也、

田中公士×金子健。

 

 

 

【7月ボクシング期待度ベスト40】

*左側が勝者予想、敬称略。

 

① 岡田博喜×青木クリスチャーノ

② 伊藤雅雪×アーニー・サンチェス

③ 高山樹延×ジャック・ブルバーガー

④ 比嘉大吾×アーデン・ディアレ

⑤ 勅使河原弘晶×宇津見義広

⑥ 濱田修士×ガンバレ将太

⑦ 長嶺克則×与那覇勇気

⑧ 相馬一哉×野口将志

⑨ 田ノ岡条×住友将吾

⑩ 相川学巳×澤田京介

⑪ 緒方勇希×荒木貴裕

⑫ 福本祥馬×和田直樹

⑬ 阿部麗也×草野慎吾

⑭ 中川公弘×乾諒介

⑮ 白鳥大珠×森田陽

⑯ 胡朋宏×秋山泰幸

⑰ 岩原慶×氏原文男

⑱ 中谷潤人×村松崇

⑲ 木村吉光×白石将晃

⑳ 清田亨×若松大輝

 

(21) 丸亀光×臼井欽士郎

(22) 豊嶋亮太×南優作

(23) クドゥラ金子×入江翔太

(24) 利川聖隆×高島裕樹

(25) 福永亮次×沼沢拓也

(26) 大野俊人×小玉将

(27) 宮地隆佳×平原直

(28) 玉川裕太×オリオン拓也

(29) 馬場一浩×辻本純平

(30) 粉川拓也×大嶽正史

(31) 三村利伸×山口拓也

(32) 吉野ムサシ×小野力也

(33) 荒谷龍人×熊谷直昭

(34) 定常育郎×林大誠

(35) 亀山磊輝×坂口幹治

(36) 田中公士×金子健

(37) 栗田祐之×齋藤建夫

(38) 大浦直毅×及川唯

(39) 山田大輔×川崎元

(40) 當大幸×友利優貴富

 

 

 

2016年7月 1日 (金)

後楽園ホール・6月30日

 

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ザ・ビートルズ。

 

デビュー間もない頃のテレビショーでのワンショットで、

ジョンはリッケンバッカー、ジョージはグレッチ、ポールはカールヘフナー、

ジョージの陰で見えないリンゴのドラムスセットはラディックだったんだよね。

 

 

 

昨日は最後の2試合には全く興味が沸かなくて、

特にファイナルはランクキープの為の単なるタイボクサー戦に過ぎないのに、

半年前にもタイボクサー相手にわざわざ東京まで出張って来たボクサーで、

ジムなりに考えてる事とか連続KO記録とか色々事情はあるんだろうけど、

そんな試合は九州で勝手にやってなさいって感じなんだけどなあ……。

 

ってことで8時に終了しての早め帰宅だったもんで悪しからずってことで……。

 

 

 

① 木野村知也君(横田S)×齋藤洸之介君(T&T)……Fe 4R

デビュー戦のサウスポー、27歳・岐阜県と、0勝1敗の21歳・神奈川県。

 

T&Tジムの本木会長とコンチワしたらジムTシャツを新調してて、

黒字にパープルの文字が中々カッコ良かったんだわ。

 

<1R>

木野村君は右ガードをL字下げしたメイウェザー風だったんだけど、

彼の長いリーチを前にして齋藤君はとってもやり難そうにしてたなあ。

 

その齋藤君、ちょっと怖がりのようなところも垣間見せてしまって、

中途半端な動きに終始してたんだけど、

一方の木野村君も当て勘の悪さが目立ってたんだよね。

 

<2R>

齊藤君は思いの外近いところが巧くなくて、

相手が入って来るところに右を合わせたがってたみたいだったんだけど、

ちゃんとしたジャブが殆ど打ててなかったのが致命的で残り1分20秒、

木野村君に左ストレートをカウンターヒットされてたなあ。

 

シツコサも見せない淡泊な攻撃に終始してた齊藤君はディフェンスも今一で、

全体的に戦法っていうのが見えて来なかったんだよね。

 

木野村君もそれほど巧いボクサーではなかったんだけど、

動きに緩急を付けながら瞬間のワンツーを目指すっていう意図は伝わってきて、

何となくやってるような感じの齋藤君との差が大きくなるばかりで一旦離席。

 

 

遠くから見てた4R、一発当てた後珍しく攻勢に出た齋藤君だったんだけど、

余りに無我夢中だったせいか思わずガードへの配慮を忘れたところに、

木野村君の左ストレートがまともに直撃して齋藤君がダウン。

 

北ロープ前での0分59秒のことだったんだけど、

倒れ方を見たレフェリーが即のストップエンドで木野村君のデビュー戦TKO勝ち。

 

 

 

② 伊藤敏君(石川)×大内俊太朗君(KG大和)……56.5㎏ 4R

2勝(1KO)2敗(2KO)1分の25歳・愛知県と、

2勝3敗(2KO)1分の23歳・神奈川県。

 

伊藤君の名前は “はや” って言うんだってさ。

 

<1R>

10㎝ほど上背優位な伊藤君がまずは先制していった開始40秒、

その伊藤君の右ストレートと二人の軽いバッティングが重なってしまって、

弾かれた大内君が踏ん張り切れずのスリップダウン。

 

距離を詰めないと始まらない大内君だったんだけど、

伊藤君にももっともっとのジャブが要るところで、

その上伊藤君、一旦打ち合いになると両腕が体から離れ過ぎてて、

もっと小さくタイトに振らないと隙が多くなってしまうし、

ムキになる余りか顎が上がってしまうんだよね。

 

<2R>

接近戦に危険を孕みながらも伊藤君、

それでも中間距離からのヒットヒットで優勢に進めてた1分30秒、

その伊藤君がリング中央でここぞって打ちに行った瞬間、

狙い澄ましてたような大内君の右ストレートが一発大直撃して伊藤君がダウン。

 

効いたままリスタートした伊藤君は凌ぎ切れそうになくて、

勢い増して一気一気の大内君が更に攻め立てていって、

右ストレートを2発ほど追い打ち込んだところでレフェリーストップエンド。

 

 

2分04秒、大内君のTKO勝ちだったんだけど、

彼、控室への帰り道に片渕会長に思いっ切り抱き付きに行ってたし、

「KO勝ちだ、KO勝ちだ!」 って大声上げて物凄い喜び方をしてたんだわ。

 

(追)

最後の所で伊藤君のTKO勝ちって間違って書いてしまって、

ある人から電話が入って訂正しました。

お二人にはくれぐれもスミマセンでした。 (15:00)

 

 

 

 

③ デシエルト長池君(青木)×平井雅樹君(宮崎W)……Mm 6R

6勝2敗1分の29歳・東京都と、4勝(2KO)15敗(2KO)3分の31歳・宮崎県。

 

平井君ほど大きく負け越したボクサーは関東では滅多にお目に掛かれなくて、

一体どんなボクシングをするのかって興味深かったんだけど、

結構ガッチリした体型をしてたんだわ。

 

その平井君は九州からの出張ボクサーで、

だからスタッフ達も後楽園ホールに慣れてなかったんだろうけど、

それにしても周囲が見えてないマナーの良くない連中だったなあ。

 

<1R~2R>

まずは平井君の詰め詰めラッシュから始まったんだけど、

何処にも力が入ってない如何にも弱々しいヘロヘロラッシュで、

正直、これでは中々勝てないだろうなあって感じだったんだよね。

 

ただ、この日の長池君も自分が知ってる彼ではなくて、

初めの2ラウンド分を殆ど様子見に使ってたみたいで、

相手は体を屈めてのひたすら密着戦しかないっていうのはすぐ解ったのに、

いつまで経ってもペースを上げなくて腕振りもタル過ぎで、

相手の余りの手数に手を焼いてるって感じしかしなかったんだわ。

 

取り敢えず平井君の最大の弱点はボディで間違いないって感じがしたね。

 

<3R>

お腹が痛くなってきたのか平井君、足元踏ん張れなくて膝もガクガクしてきて、

これはもう久し振りのボディショットTKOかなって感じが漂ってきて平井君、

左腹を打たれるのを嫌がってかサウスポーチェンジなんか始めたんだわ。

 

これほどボディの弱いボクサーも初めてで長池君の初KO勝ちも目前で、

平井君はまるで80歳過ぎの年寄りのように深く腰を屈め始めて、

杖を貸して上げたくなる程だったんだわ。

 

<4R>

何回も言うけどこの日の長池君は実はいつもほどのことは全くなくて、

相手が勝手に弱っていった中、まだまだ圧倒的に手緩過ぎで、

必死に踏ん張る平井君に同情票が集まりつつあった1分58秒、

赤コーナー近くで平井君のヘロヘロ度が最高潮になったところでストップエンド。

 

 

少しばかり早い感じもあったんだけど、

まあ時間の問題だったからどうでもいいかあって感じでもあったんだよね。

 

 

 

④ 若原義敬君(協栄)×佐宗緋月君(小田原)……Mm 6R

7勝(4KO)6敗(3KO)の34歳・兵庫県と、6勝(2KO)3敗の20歳・神奈川県。

 

14歳差あるし、勢い差で佐宗君が勝つっていう予想だったんだけどね……。

 

同じMm級の6回戦だったんだけど、一つ前とはエライ違いで、

40~50倍ほどシッカリした試合だったんだわ。

 

<1R>

開始直後から佐宗君が気持ち良さそうに動いてて、

中間距離からの的確なコンビネーションがとっても見栄え良かったんだけど、

彼の悪い癖が出てしまったか思わず攻撃に意識が行き過ぎたところに、

上背で4~5㎝ほど、フレーム的にも明らかに劣ってた若原君が

タイミングのいい返しの左フックを綺麗にヒットさせて思わず佐宗君が膝カックン。

 

トータルのヒット数は圧倒的に佐宗君だったんだけど、

たった一発の有効ヒットで若原君がポイントゲット。

 

<2R>

佐宗君が横着というか雑に流れず慎重に立て直せるかってところで、

パンチの軌跡の綺麗さとか鋭さは圧倒してるんだから、

後は彼の攻防のバランスが鍵になっていって、

このラウンドはお互いの左フックがポイントになったんだけど、

当たりのハードさで佐宗君がポイントバックしてたなあ。

 

前詰め欠かさず懸命懸命の手数ではあったんだけど、

若原君の顔面は早くも赤く腫れてきたんだわ。

 

<3R>

相変わらず前詰め厳しい相手に対して佐宗君、

ポジション取りが巧くて体を入れ替えるのも思い通りに出来てたんだけど、

優勢のまま終えるかって思われた残り40秒を切ってから、

若原君の踏ん張り逆襲が目立って右を2発有効ヒットさせてたんだわ。

 

<4R>

手数的には大差なかったんだけど、

粘っこい左右フックの当たりの綺麗さで若原君かなあ……。

 

<5R>

ここからあと2つのラウンドの頑張りの違いが勝敗を決めそうだったんだけど、

最初の1分間は若原君が細かいヒットヒットで優勢を保ってて、

そこからやったり取ったりのどっちとも言えない軽いパンチの交換が続いて、

残り30秒からは若干佐宗君が取り戻しての終了ゴング。

 

<6R>

初っ端は佐宗君が飛ばしていったんだけど、

消耗が進んでたか持続的な攻撃が出来ないまま、

今度はって感じで若原君が盛り返していったんだけど、

実は彼にも疲労の色が濃くて大きくアピール出来ないままで、

残り1分、残り30秒を切った段階になってもお互いに、

ラウンドの行方を決定付けるパンチが出ないままの終了ゴングだったんだわ。

 

 

自分は58-56だったんだけど結局、59-56、58-56×2ってことで、

若原君の頑張り3-0勝ちだったんだわ。

 

若原君、思わずめげそうになってしまったところからの頑張り直しとか、

14歳も年下の相手にあと一発あと一発にこだわり続けたことが、

ジャッジ達の共感を呼んだのかも知れないね。

 

 

 

⑤ 岡本ナオヤ君(東拳)×藤岡飛雄馬君(宮田)……B 8R

9勝(5KO)5敗(2KO)の28歳・三重県と、

7勝3敗(1KO)1分のサウスポー、24歳・東京都。

 

藤岡君は例の如くソンブレロからウェア、リングシューズに至るまで、

オレンジピンク一色の派手派手ファッションなんだけど、

この日は同じ色のちょんまげ風パイナップルヘアまでもコーディネイトさせて、

初めて見る人はどれだけ派手なボクシングをするのかってことなんだけど、

彼は11戦してKO勝ちゼロの結構な慎重堅実派なんだよね。

 

一方の岡本君はどこかで右一発に拘り続けるボクサーなんだよね。

 

<1R>

岡本君にとっても誰にとっても、

慣れないと瞬間突っ込み系の手足の長いサウスポーはやり難くて、

案の定、岡本君も残り1分30秒から左ストレートを連続被弾してしまって、

入り方が単調なところにキッチリ合わされてしまってたんだわ。

 

<2R>

岡本君には連続技からのヒッティングが欲しいところだったんだけど、

何とか何とか右一発をって感じが中々抜け切れないまま、

残り36秒にまたしても藤岡君に左ストレートをカウンターヒットされてたなあ。

 

<3R>

藤岡君が益々気持ち良さそうにやってたんだけど、

やっとやっとのことで岡本君、少し薄かったんだけど左フックを連続ヒットで、

そこから目に見えて動きが良くなっていって可能性を見せ始めたんだわ。

 

<4R>

藤岡君のパンチが少し流れ初めてきて、

岡本君に俄然のチャンスが訪れたんだけど、

その岡本君の攻撃のバリエーションが残念過ぎるほど不足してて、

明白なポイントを取り切るところまではいってなかったんだよね。

 

それにしても二人共、ボディブローの少なさは驚くべきほどで、

攻撃の単調さに繋がってたし、試合としての面白さを失わせしめてたんだわ。

 

<5R>

二人共、疲れてしまったかトロトロの更に詰まらない方向へまっしぐらで、

お互い、完全にA級の壁にぶち当たってるとしか言いようが無くて、

元々の得意技に磨きをかけると共に、新しい武器を身に付ける必要があって、

このままだと勝ち負けを繰り返すんじゃないのかなあって思いながらの離席。

 

 

こりゃどっちもどっちだろなあってスコア発表を聞いてたら、

77-76×2、76-77ってことで岡本君の際どい2-1勝ちだったね。

 

 

これ以上緊張感のない試合には付き合いきれないもんで早々の退散。

 

 

 

【本日のベストボクサー】

① 若原義敬君

② 大内俊太朗君

 特にナシ 

 

 

 

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