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2016年2月24日 (水)

後楽園ホール・2月23日

 

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VLADMIR ASHKENAZY。

 

今年78歳のウラディミール・アシュケナージは現在は指揮者なんだけど、

以前はピアノ奏者だったロシア人。

 

1978年から1980年頃の録音のモノが最高で、

特にベートーヴェンの三大ピアノソナタである “月光” “熱情” “悲愴” は、

中音域の深みと伸びのいい録音も相まって実に心に沁みるんだよね。

 

ジャズでもクラシックでもロックでもあんまり大人数な構成は好きではなくて、

ビッグバンドジャズ、オーケストラ、ブラスロックっていうのは得意じゃなくて、

クラシックでもソナタ系を聞くことが多いんだよね。

 

で、この間、イグナツ・ヤン・パデルスキー(1941年没)を聞いてみたんだけど、

余りに古い録音のモノはやっぱり音質的にシンド過ぎだったんだわ。

 

 

 

夕方5時過ぎにホールに着いた時、

ちょっと前だったらかなり薄暗くて人の顔が見定められなかったのに、

最近では随分明るくなってきたんだよね。

そう言えば日の出も30分ほど早くなってるしね……。

 

 

 

昨日はドームでアイドルコンサートがあって、

いつものことなんだけど、客が立ち上がってジャンプを繰り返すもんで、

ホールが何度かユラユラ揺れて船酔いみたいな感じになったんだけど、

この日は特にそれが多くて、煩いガキどもだって腹立つほどだったんだよね。

 

 

 

29日に試合を控えてる溜田剛士さんとトイレでバッタリで、

挨拶交わした後、有澤会長とか石川ジムの田中マネジャーとよもやま話をして、

石川ジムのマスコット犬のマッチとひとしきり遊んで始まり始まり……。

 

 

 

① ライダー・ヒロ君(ナックルS)×保坂椋君(オザキ)

                          ………SFe 4R

0勝2敗(1KO)の29歳・東京都と、デビュー戦の23歳・東京都。

 

腰にオモチャの仮面ライダーのベルトを巻いて赤いスカーフ姿のヒロ君、

デビュー2連敗中なもんで、今日負けたら出落ちボクサーで終わってしまう訳で、

それなりのプレッシャーはあったんじゃないかなあ……。

 

<1R>

そのヒロ君、実にいい体をしてるんだけどそれが殆どボクシングに繋がってなくて、

そもそも距離の観念が全くないみたいで前詰めと打ち出しのタイミングが悪くて、

勿体ない動きを繰り返してたのは前回の試合と変わるところがなかったなあ。

 

よりきちんとした組み立てを目指してたのは圧倒保坂君の方で、

前の手の使い方で優位に立ってたんだけど、

終盤にかけてはヒロ君の力強い押しからの仕掛けに苦戦してたけどね。

 

<2R>

明らかに保坂君、細かい手数でも後れを取るようになって、

相手のプレスに下がる下がるを繰り返してるうちに

徐々に両手も下がってきてディフェンスも怪しくなっていったんだわ。

 

どっちにしろ中途半端同士の元気を貰えないやり取りが続いてたもんで、

ここで一旦休憩タイムってことで通路をブラッとしてたら、

坂本尚志君と彼の応援に来てた大野兼資さんと佐々木洵樹君がいて、

ちょっと言葉を交わしてね……。

 

後で確かめたら39-37、39-38、38-38ってことでヒロ君の2-0勝ち。

 

 

 

② 本吉豊君(reason)×坂本尚志君(青木)……SFe 5R

5勝(4KO)8敗(4KO)の28歳・東京都と、

6勝(1KO)6敗(2KO)の34歳・福井県。

 

<1R>

頭半分デカイ坂本君が慎重に立ち上がる中、

本吉君がフェイントからの右ストレートや打ち終わりに合わせた左フックとか、

結局それほどのクリーンヒットはなかったんだけど、

それでも先制に成功してまずはポイントゲット。

 

<2R>

お互い淡泊な攻めに終始してて、特に坂本君、

以前のような彼の仕事にはそぐわないような若干ムチャな仕掛けが見られなくて、

最近はハードなメンバー相手に3連敗中のせいか、

何か大人しく納まってしまってるって感じなんだよなあ。

 

何となく流れは本吉君だなあって思ってた残り10秒を切った辺り、

最初に右ストレートを当てたのは坂本君で、

ヨシッて感じで更に詰め寄ろうとしたその瞬間、残り1秒のところだったんだけど、

本吉君の右が実にタイミングよくカウンターヒットして坂本君、

一瞬両手両足が宙に浮いてしまってのスットンダウン。

 

本吉君、勝率は良くないんだけどパンチ力は半端じゃないんだよね。

 

<3R>

5回戦なもんで1個のダウンハンデを取り戻すのは簡単ではないんだけど、

坂本君は挽回目指して激しくギアアップするって感じにはなってなかったし、

本吉君の方も腕力では圧倒的なんだからもっと打ち合えばいいのにって感じで、

お互い、一次攻撃をしかけてその度に一段落してしまってたんだよね。

 

開始1分02秒に坂本君の右クロスがヒットした以降は平々凡々の展開で、

このまま何となく終わるのかなあって見てた残り2秒の青コーナーのすぐ前、

またしても終了ゴング寸前だったんだけど、

本吉君のワンツーがまともヒットして坂本君がこの試合2度目のダウン。

 

 

残り2つのラウンドで倒し切る力は元々坂本君には備わってないし、

この日の彼はどことなく覇気に欠けて鋭さからは程遠かったもんで、

これで勝負あったなあって感じで2回目の休憩タイム。

 

 

聞こえてきた判定結果は49-46、48-46×2ってことで、

思ってたほどの差が付かなかったけど、それでも本吉君の3-0勝ちだったね。

 

 

 

③ 米永章吾君(宮田)×山口結人君(K&W)……B 5R

6勝(3KO)3敗(1KO)の27歳・宮崎県と、

4勝(1KO)5敗(1KO)1分の23歳・栃木県。

 

<1R>

いきなり力強く仕掛けて行ったのは米永君で、

山口君の方は性格がそのまま現れてるようないつもの大人しい立ち上がりで、

終始米永君に最初の攻撃を許してしまってたし、

一旦接近戦になった際にもショートブローに気合が入ってなかったなあ。

 

米永君の方は多少無駄な動きも目立ってたんだけど、

それでも打ち終わりを狙われないような配慮も出来てたし、

とにかく戦闘的な気持ちを前面に出して常に攻勢をかけ続けてたなあ。

 

<2R~3R>

山口君も徐々にテンポアップはしていったんだけど、

密着戦でのシツコサで相手に圧倒されっ放しだったし、

展開力の乏しい同士ではあったんだけど、

我慢比べ、意地の手数戦共に常に米永君が主導権を握ってたなあ。

 

ってことで山口君の怒りの大挽回も見られそうになかったもんで3試合連続離席。

 

 

結局試合はそのままだったみたいで、50-45、49-46×2ってことで、

やっぱり米永君の圧倒3-0勝ちだったみたいだね。

 

 

それにしても山口君、そこそこいいモノ持ってると思うんだけど、

折角のプロボクサーなんだからたまには思いっ切り弾けてみてはどうなのかなあ。

 

 

フラッとしてたら粕谷君の応援に駆け付けた臼井祐介さんと橋口雄斗君がいて、

臼井さんは仕事を休んでのことだったし、

2年近くリングを離れてる橋口君も近々また再開するってことで……。

 

 

 

④ 金子智之君(国際)×佐宗緋月君(小田原)……LF 5R

7勝(4KO)6敗(1KO)1分の24歳・東京都と、

6勝(2KO)2敗の20歳・神奈川県。

 

そこそこ注目してたカードで4連敗中ではあるんだけど金子君、

以前の様に吹っ切れて出来れば活きのいい佐宗君でも十分圧倒出来るって……。

 

自分の横にはE&Jの内藤会長がドッカリ座って、

度々スパーの相手をし合ってる佐宗君のサポートで、

そう言えば律樹さんとか小浦翼さんも応援に来てたんだよね。

 

<1R>

金子君は初っ端から力強い詰めからの実にタイトな腕振りで、

安易な先攻めを許すと気を良くする佐宗君の出鼻を挫いていって、

中々グッドグッドな立ち上がりを見せてたんだわ。

 

一方の佐宗君、右の強打に頼り過ぎでフォロー不足が目立ってたんだけど、

それ以上に気になったのはすぐに頭を下げて早めに目線を切ってしまうことで、

見た目の印象も良くないし、相手のパンチを交わす方法が偏り過ぎなんだわ。

 

<2R>

皮肉にも早めに目線を切ってしまう佐宗君のノールックの左右フックが、

この回は3発もクリーンヒットして、相手の打ち出しのタイミングを捉えるのは巧くて、

単調なワンツーばかりを繰り返してると金子君、しっかり読まれてしまうから、

たまには逆ワンツーとか、いきなりの左フックとかがいいと思ったんだけどなあ。

 

<3R>

少し感じを掴んできたってことか佐宗君、

若干チャラっぽい仕草も混ぜ込み始めたんだけどそんなのは余分の余分で、

案の定、残り40秒からは金子君の根性手数に晒されっ放しだったんだわ。

 

<4R>

佐宗君は徐々にジャブ無しの雑な一発系ボクシングに片寄り始めて、

力を込めて打ってはいるんだけどそんなに簡単には当たらない訳で、

隣の内藤会長が 「手数!手数!」 って声飛ばしてたんだけど、その通りなんだわ。

 

<5R>

この日の金子君は最後まで集中を切らさなかったし、

攻め続ける体力も十分だったみたいで、

徐々にヘバリが見えてきて反応も鈍くなってきた佐宗君にほぼ一方的で、

こりゃダウンゲットも有り得るかなって思ってた残り12秒、

金子君が多少攻め一方で防御の意識が薄らいでたところに佐宗君、

右のショートフックを綺麗に溜め打ちして金子君の膝を一瞬揺るがせたんだわ。                                                          

ただ、時としては余りに遅過ぎでそのまま終了ゴング。

 

自分は若干金子君に厳しく見てたもんで48-47だったんだけど結局、

50-45、49-46×2ってことで勿論金子君の圧倒3-0勝ちだったんだわ。

 

 

緩くない相手続きだったとはいえ金子君、

もし5連敗ともなると流石に続行に躊躇が出てくる筈で、

だからまた彼を見れるってことで目出度し目出度しだったんだよね。

 

 

 

⑤ 塚田直之君(セレス)×高橋悠斗君(K&W)……LF 5R

4勝(2KO)3敗(1KO)3分の27歳・千葉県と、4勝(2KO)1敗の22歳・東京都。

 

テキパキ動きのいい高橋君が優勢じゃないかって思ってたんだけどね……。

 

<1R>

仕掛けが早かったのは塚田君で、詰め詰めからの常に先手で、

高橋君の方も正確には狙えてたんだけど手数で圧倒されてたなあ。

 

<2R>

塚田君、こんなに頑張るボクサーだったっけ? って感じで、

必ずしもクリーンヒットばかりでなかったんだけど、

あと一発あと一発の踏ん張りが尋常じゃなくて、

明らかに後れを取ってしまった高橋君は先攻めのきっかけを与え過ぎだったなあ。

 

<3R>

高橋君にいつものキレというかテキパキさが欠けてて、

中々展開を動かしきれないままの残り32秒、

塚田君の渾身の右を貰ってしまって思わず腰を落としてしまってたなあ。

 

それにしても変に揺れ続けるこの日のホールだったなあ。

 

<4R>

塚田君は相変わらず出る出る打つ打つで、

残念ながら八方塞の高橋君、ラウンドが進むごとに1ポイントづつ失う展開で、

一発大逆転の望みも見出しにくくなってしまったもんで再々再の離席……。

 

 

結局、49-46、48-47、47-48って少し解り難い2-1だったんだけど、

それでもやっぱり塚田君の判定勝ちだったね。

 

 

 

通路へ出ようとしたら本多ジムの美佐子マネジャーとクドゥラ金子君がいて、

あれ? 誰の応援って尋ねたらスパーリングの相手をしたしってことで、

樹延さんの応援に来てたんだよね。

 

これまでクドゥラ君とは話したことはなかったんだけど、

この間の試合の感想を伝えたらとっても真面目に聞いてくれて、

試合の際に感じた印象は間違ってなかったことが確認できたんだけど、

それにしても彼、眼差しに謙虚さや正直さが溢れてたなあ。

 

彼は今年の新人王戦にエントリーしてるんだけど、

その初戦の相手がなんと1月末に試合したばかりの入江翔太君なんだよね。

 

 

 

⑥ 三瓶数馬さん(協栄)×粕谷雄一郎君(石川)……SFe 8R

12勝(4KO)2敗(2KO)のランク11位、サウスポー、21歳・埼玉県と、

8勝(1KO)0敗の19歳・東京都。

 

粕谷君の応援ってことで塚田祐介さんも来てたなあ。

二人の試合は距離の奪い合いが全てじゃないかって思ってたんだけどね……。

 

<1R>

初っ端の動きが良かったのは三瓶君の方でキチッと前傾姿勢が取れてたし、

相変わらずの目の良さを発揮して近いところも余裕で交わしてたんだわ。

 

ポイントだって思ってた距離はいきなり三瓶君のやりたいところで始まって、

粕谷君、中々いいプレスを掛けてたんだけど、

腕振りがいつもより若干鈍いんじゃないかって見えたんだよね。

 

<2R>

前の手の出が良かったのは三瓶君だったんだけど、

粕谷君も相手が入って来るところを的確に狙えてて互角以上のヒット率だったね。

 

ただ、相手のタイミングで自由に飛び込ませないように粕谷君、

無駄玉でもいいからもう少し沢山のジャブが欲しいところでもあったんだよね。

 

<3R>

大差無い中、狭くなったところでも小さく打ち込んでる粕谷君のヒット数が多くて、

三瓶君、徐々に右頬が赤く腫れてきてたなあ。

 

<4R>

ショートレンジでの打ち合いが増えてくるにつれ三瓶君の迫力が増してきて、

打ち終わりの右フックも良くなってきたし、とにかく丁寧な打ち込みが目立ってて、

粕谷君も引かない打ち合いが続いたんだけど、

やっぱりもう少し意識的に中間距離を維持した方がいいんじゃないかなあ。

 

で、自分のスコアはここまでで丁度イーブンだったんだよね。

 

<5R>

前の回の中盤過ぎからより感じを出してきたのは、

三瓶君の方だったのかも知れなかったんだけど、

粕谷君の方も真面目なボディ攻めから上へ繋げてのヒットヒットに見応えあって、

一瞬三瓶君の膝を揺るがす場面も作ってて、

このラウンドは明らかに手数勝ちしてて最後は三瓶君の左目上をヒットカット。

 

<6R>

多分ボディブローが効いてきたせいじゃないかって思ったんだけど、

三瓶君が少しばかり踏ん張りが効かなくなってきて、

左目上の出血も酷くなるもんだから、止められたら負けるって必死の手数で、

1分23秒、ドクターチェックが入った後は更に激化していったんだけど、

もう少しの手数が欲しかったところ連打の一段落は思いの外早くて、

やっぱりスタミナ的にかなりシンドクなってる感じだったんだよね。

 

ただ、粕谷君の手数的な落ち込みも見過ごせない状況だったんだよね。

 

<7R>

いきなり飛ばして出る打つを繰り返していったのは三瓶君で、

三瓶君ほどには鋭く振り返せてない粕谷君が押し込まれ気味だった1分20秒、

連打の中で何が一番効いたのかは見極められなかったんだけど、

何かが鋭く当たって粕谷君がユラッとした途端一気に危険度が高まってしまって、

そこからの三瓶君の怒涛のような追撃の前にいきなり相当危なくなっていって、

あと一発クリーンヒットがあればセコンドもタオルを投げ入れそうだったし、

レフェリーも粕谷君の表情を覗きっ放しになってしまったんだわ。

 

で、ウワーッ、粕谷君、最早これまでかって状況に追い込まれていったんだけど、

残り20秒からの粕谷君、何となんとの驚異的な反転攻勢さえ見せていって、

もう半分意識が飛んでたんじゃないかって感じだったんだけど、

実は一方では三瓶君のヘバリも相当進んでたみたいだったんだよね。

 

リング上は物凄いことになってしまって、

そりゃそれほどパンチ力がある同士じゃなかったせいもあったんだけど、

それにしてもお互い歯を食いしばっての鬼と夜叉の正面切った踏ん張り戦で、

ラウンド終了ゴングが鳴った時、粕谷君の左目上はまるでお岩さんのようで、

あの端正なイケメンが実に無惨な姿に変わってしまってたんだよね。

 

正直自分のここまでのスコアは粕谷さんの1ポイント勝ちで、

最終ラウンドの行方次第って感じだったんだよね。

 

<8R>

どっちの体力が、どっちの気力が勝ってるかの最後の見せ合いで、

手を止めた方が負けのショート戦は最初の1分半までを三瓶君が、

そこからの1分間を粕谷君優勢に推移してて、

さていよいよの残り30秒だったんだけど、

より力強く振れてたのは三瓶君の方だったんだけど、

最後の最後までコツコツ当て続けてたのは粕谷君だったなあ。

 

 

で、自分は77-75で粕谷君だったんだけど結局、

78-74、77-75、76-77ってことで粕谷君の2-1勝ちだったんだよね。

 

 

医務室戻りの粕谷君とオメデトタッチをしたんだけど、

「打たれ過ぎました。」

「それでもあの場面よく耐えて盛り返したのは立派だったよ。」

っていうような会話を交わしたんだけど、その後暫くして彼、急に気分を悪くして、

結局救急車で病院に運ばれることになってしまったんだわ。

 

自分は彼が運ばれるところまで見てたんだけど、

その後家に帰っても心配で心配で、

石川ジムは午後14時始まりだったんだけど、朝10時に電話を入れたんだわ。

 

誰もいないと思ってたら桜井トレーナーがおられて、

あの後、深夜1時過ぎまで色々あったもんで家に帰れずのジム泊りってことで、

「粕谷君、どうでした?」 って聞いたら、

全く大事には至らず脳も眼窩底の方も異常がないってことだったんだわ。

 

その後更に石川会長とか田中マネジャーとかにも連絡取って、

詳しい話を聞かせて貰ったんだよね。

 

それにしても稀に見る激しい試合だったのは間違いなかった訳で、

今思い出しても場内大騒ぎだったし、

観戦してたボクサー達の興奮度も高かったんだよね。

今のスコアはどうでしたって沢山の人にも聞かれたしね……。

 

 

三瓶君とは左目上を治療して貰って医務室から出てきたところで、

内田トレーナーと3人で試合レビューをしたんだけど、

7Rの大事なところで行き切れなかった、当て切れなかったことを凄く悔やんでて、

面白い試合するだけじゃなくて勝たなくてはダメなんですって言ってたんだよね。

 

 

 

⑦ 高山樹延さん(角海老)×ジョエル・デラ・クルーズ

          ………OPBF W 暫定王座決定戦 12R

23勝(7KO)1敗のOPBF3位、30歳・秋田県と、

19勝(7KO)23敗(9KO)3分のランク4位、30歳・フィリピン。

 

お互いに1階級上げての決定戦だったんだけど、

シッカリ体が出来てたのは高山さんで、

クルーズの方はあっちこっちにまだ余裕が見受けられたんだよね。

 

<1R>

頭一個ほどデカイクルーズだったんだけど、圧倒プレスは高山さんで、

しっかりガードからの仕掛けで優勢に推移させてたんだわ。

 

クルーズは右ボディを多発してきたんだけど、

体を立てたままアッパー気味に打って来るもんで高山さん、

そこのところを敢えて狙って左フックを合わせればいいんじゃないのかなあ。

 

<2R>

クルーズにはそれほどの力強さもスピードもないし、

戦績表を見てたらここ10戦で2勝しかしてないほぼポンコツで、

高山さんがどういう勝ち方をするかだけがポイントだったんだけど、

まずは3年以上振りのKO勝ちが必須だったんだよね。

 

その高山さん、丁寧な左ボディからのダブルフックの打ち上げがグッドグッドで、

早くもクルーズの顔面を赤くしていったんだわ。

 

<3R>

セコンドに檄飛ばされたクルーズが少しだけ手数を上げていって、

ガツガツになる中、高山さんが右目上をバッティングカット。

 

高山さんはあくまで落ち着いて色んなパンチを試してるようなところもあって、

相手のオープン気味の右フックもすっかり見切ったみたいだったなあ。

 

<4R>

セコンドも真面目に真剣にタイトルを獲りに来てるって感じがしてて、

クルーズが更に手数アップしていったんだけど、

足元のシッカリ感が乏しいもんで手打ちの感じが免れなかったし、

決め打ちしてるフック系が妙にたわんでたんだわ。

 

で、自分はここまでで39-37だったんだけど、

公表された中間スコアは40-36×2、39-37ってことで、

勿論高山さんの3-0リードだったんだけどね。

 

<5R>

相手のアッパー気味の右ボディに左フックを合わせるっていうのは、

この日の高山さんの戦法にはなかったみたいだったんだけど、

それでも強く正確なヒッティングで圧倒し続けてて余裕余裕の安心安心。

 

<6R>

クルーズは何とかカウンターを合わせようとはしてたんだけど、

それを打ち出す前に高山さんのワンツーの方が早く届いてて、

何となく下がり下がりさせられるままの誤魔化しボクシングになってきたし、

簡単にバランスを崩してしまうことが多くなっていったんだわ。

 

このラウンドも高山さん主導のまま推移してたんだけど、

残り40秒からはクルーズも何とか何とかって必死の反撃で、

青コーナーのすぐ近くまで詰め寄ってのショート連打の真っ最中だったんだけど、

若干凌ぎ気味だった高山さんが強烈一閃の右ボディブローを打ち込んで、

それ、自分の目の前だったんだけど実にまあ恐ろしいほどの鳩尾喰い込みで、

こんな貰い方したら殆どのボクサーは耐えられないだろうってほどの喰い込みで、

途端にクルーズが糸の切れたマリオネットのようにヘタレ込んでしまったんだわ。

 

一瞬の失神系ではなかったもんで、これはもう文字通りの万事休すな訳で、

最近の流れのボディ決着がまたもや踏襲されたって感じだったんだよね。

で、2分53秒、カウントテンがコールされて高山さんが暫定王座ゲット。

 

 

試合後の医務室から出てきたところで高山さんとオメデトタッチしたんだけど、

あんなに弾けた笑顔の彼を見たのは初めてだったなあ。

 

 

暫くしたらクルーズサイドのチーフセコンドが自分のところに寄ってきて、

勿論初対面だったんだけど、煙草をくれないかって言ってきたもんで、

そこから二人で試合のことをちょっとレビューしたんだけど、

途中途中の高山さんのボディブローが最高度の効き目だったみたいね。

 

彼、コンサート終わりのドーム周辺の混み方にも驚いてたんだけど、

Tシャツ1枚なもんで 「フィリピンと比べて寒くないのか?」 って聞いたら、

「急に寒くなったぜ。」 って両腕ブルブルさせて面白い男だったなあ。

 

 

 

【本日のベスト4ボクサー】

① 粕谷雄一郎君

② 高山樹延さん

③ 三瓶数馬さん

④ 金子智之君

 

 

 

今はニュージーランド辺りを徘徊してる娘から朝メールが入って、

面倒なことを頼んできたもんだからブログを書き始めるのが遅れてしまって……。

 

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