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2015年11月

2015年11月30日 (月)

12月のボクシング

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徒歩で10分くらいの近くの公園。

この中に密かに自分がいるんだけど、

自然に同化するべく念を込めてたところを盗撮されたもの。

 

 

 

12月のボクシングは2日から始まって大晦日まで結構ギッチリしてるんだわ。

 

 

【12月のボクシングスケジュール】

*左側が勝者予想、敬称略。

 

 

・12月 2日………(後楽園)

ガンバレ将太×長井一、藤原陽介×熊谷直昭、望月直樹×渡邊秀行、

上田有吾×山本大智。

 

 

・12月 5日………(後楽園)

赤穂亮×白石豊土、松永宏信×齋藤志朗、松尾雄太×堀陽太、

中川公弘×舟山大樹。

 

 

・12月 6日………(山口)

柳達也×アクセル住吉。

 

 

・12月 7日………(後楽園)

永田大士×鈴木義行、嶋崎俊×藤本直人。

 

 

・12月 8日………(後楽園)

土屋修平×松山和樹、細川バレンタイン×青木クリスチャーノ、

山元浩嗣×横川聡也、大久保大騎×櫻井孝樹。

 

 

・12月11日………(後楽園)

氏原文男×正木脩也、清田祐三。

 

 

・12月11日………(神戸)

長谷川穂積×カルロス・マチュカ、山中竜也×成塚亮。

 

 

・12月14日………(後楽園)

内藤律樹×尾川堅一、伊藤雅雪×江藤伸悟、戸部洋平×ライアン・ビト、

勅使河原弘晶×濱田修士。

 

 

・12月17日………(後楽園)

大橋建典×河野洋佑、小國以載、坂本大輔、中川勇太、今野裕介、中村慎太郎。

 

 

・12月19日………(大阪)

中澤奨×渡部大介。

 

 

・12月20日………(後楽園) 全日本新人王決定戦

小浦翼×北村流生、梶颯×井上太陽、武田航×清瀬天太、

市村蓮司×金井隆明、萱沼撤平×仲里周磨。

 

 

・ 12月21日………(後楽園) 後楽園はこの日が千秋楽。

石本康隆×久我勇作、岩井大×芹江匡晋、塚田祐介×高畑里望、

田之岡条×中川健太。

 

 

・12月27日………(新宿)

高林良幸×齋藤裕太。

 

 

・12月27日………(京都)

拳四朗×堀川謙一。

 

 

・12月29日………(有明)

井上尚弥×ワルリト・パレナス、八重樫東×ハビエル・メンドーサ、

井上拓真×レネ・ダッケル、下田昭文×細野悟。

 

 

・12月31日………(名古屋)

田中恒成×ビック・サルダール。

 

 

・12月31日………(大阪)

大塚隆太×石田匠。

 

 

・12月31日………(大森)

内山高志×オリバー・フローレス、田口良一×ルイス・デブローザ。

 

 

 

【12月度ボクシング期待度ベスト40】

*左側が勝者予想

 

① 内藤律樹×尾川堅一   

② 伊藤雅雪×江藤伸悟

③ 内山高志×オリバー・フローレス

④ 田口良一×ルイス・デブローザ

⑤ 下田昭文×細野悟

⑥ 萱沼徹平×仲里周磨

⑦ 小浦翼×北村流生

⑧ 八重樫東×ハビエル・メンドーサ

⑨ 斉藤幸伸丸×野中悠樹

⑩ 拳四朗×堀川謙一

⑪ 勅使河原弘晶×濱田修士

⑫ 井上尚弥×ワルリト・パレリス

⑬ 石本康隆×久我勇作

⑭ 梶颯×井上太陽

⑮ 土屋修平×松山和樹

⑯ 井上拓真×レネ・ダッケル

⑰ 武田航×清瀬天太

⑱ 山元浩嗣×横川聡也

⑲ 田ノ岡条×中川健太

⑳ 塚田祐介×高畑里望

 

(21) 細川バレンタイン×青木クリスチャーノ

(22) 望月直樹×渡邊秀行

(23) 赤穂亮×白石豊土

(24) 永田大士×鈴木義行

(25) 松永宏信×齋藤志朗

(26) 藤原陽介×熊谷直昭

(27) 戸部洋平×ライアン・ビト

(28) 市村蓮司×金井隆明

(29) 嶋崎俊×藤本直人

(30) ガンバレ将太×長井一

(31) 松尾雄太×堀陽太

(32) 大橋建典×河野洋佑

(33) 中川公弘×舟山大樹

(34) 氏原文男×正木脩也

(35) 岩井大×芹江匡晋

(36) 上田有吾×山本大智

(37) 大久保大騎×櫻井孝樹

(38) 長谷川穂積×カルロス・マチュカ

(39) 大塚隆太×石田匠

(40) 田中恒成×ビック・サルダール

 

(補)

中澤奨×渡辺大介、高林良幸×齋藤裕太、柳達也×アクセル住吉。

 

 

見ることが出来そうにない試合はどうしても低い順位になってしまうんだわ。

ちょっと沢山の試合を盛り込み過ぎかとも思ったんだけど、年末だしね……。

 

2015年11月29日 (日)

ゼビオアリーナ仙台・11月28日

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オナガガモとカルガモ、サツキとツツジの区別は出来るんだけど、

ツバキとサザンカの区別が今一で、これはツバキ? サザンカ?

 

 

 

昨日は夕方からWOWOWで仙台でのW世界タイトル戦を見たんだけど、

二つの試合には質的に大きな違いがあって、

木村悠さんは頑張ったなあ、江藤光喜さんは気の毒だったなあ。

 

実際の試合順序に逆らって面白くなかった方の試合から先に片付けてしまうね。

 

 

 

☆ カルロス・クアドラス×江藤光喜さん(白井具志堅)

             ………WBC SF タイトル戦 12R

33勝(26KO)0敗1分のチャンピオン、27歳・メキシコと、

17勝(13KO)3敗(1KO)1分のWBC2位、27歳・沖縄県。

 

自分は115-113だったんだけど結局、

117-111×2、116-112ってことでクアドラスが大差3-0勝ちしたんだけど、

あんたはそんなにまでしても勝ちたいかって感じしかしなかったなあ。

 

最後は両手を挙げて万歳ポーズしながらロープ際を逃げまくってたけど、

全く意味が解らなくて、とっとと国へ帰れとしか思えなくて、

同じメキシカンでもマルケス兄さんやアルバレスとはエライ違いだったんだわ。

 

クアドラスの流儀を辿ればメイウェザーがいて、

それはずっと以前のカシアス・クレイに繋がるんだけど、

なるべく危険を冒さないで巧く立ち回って効果を上げるっていうのは

まるで凡庸な公務員とか安サラリーマンの処世術を見せられるようで、

非日常的なものに遭遇したい為にボクシングを見る自分にとっては、

唾棄すべきパフォーマンス以外の何物でもなかったんだよね。

 

江藤さんは最後まで懸命に何とか何とかって攻め込んでて、

中間距離以上からの右のストレートとか左フックの威力は抜群で、

それを怖がったクアドラスが終始逃げ回ってたんだけど、

相手を疲れさせてからが勝負どころっていうのが元々の戦法だったのか、

序盤の5ラウンド分をやや無為に過ごしてしまった印象が強かったし、

詰めたところからが大まか過ぎで、もっと細かく鋭く回転で打つべきところを、

体から肘が離れたままの雑振りでディフェンス面でも今一感が強かったんだよね。

 

それでも9Rの残り1分20秒からの左右ボディをきっかけにしての攻勢は圧巻で、

そこからクアドラスのメッキリ感が目立ってきたんだから、

今思えば序盤から無理してでももっともっとのボディブローが欲しかったところで、

更に言えば、下がりながら打って来たクアドラスの戦い方を阻止する為に、

キッチリ当てないでもいいから追いながらのジャブも必要だったんじゃないかなあ。

 

 

いずれにしてもクアドラスの試合はもうお腹一杯で、

そういう風にやって一生防衛してろってことで……。

 

 

 

☆ ペドロ・ゲバラ×木村悠さん(帝拳)

              ………WBC LF タイトル戦 12R 

26勝(17KO)1敗1分のチャンピオン、26歳・メキシコと、

17勝(3KO)1敗(1KO)1分のWBC3位、32歳・千葉県。

 

ゲバラのことは殆ど知らなかったんだけど、

それでも勝率とかKO率、それに年齢的なものを考えると、

木村さんの勝ち目は30%ほどしかないんじゃないかって実は思ってたんだわ。

 

自分は多少木村さんに厳しく見てたもんで、6R、7R、9R~12Rは獲ったけど、

序盤の1R~5Rまでの全部と8Rを獲られたって事で114-114だったんだけど、

結局、115-113×2、111-117の2-1で木村さんが見事王座ゲット。

 

それにしても111-117っていうのはどう考えても理解不能で、

そのジャッジは最初っからゲバラの投票要員に決まってて、

ゲバラのパンチしか見てなかったとしか思えなかったんだよね。

 

ゲバラはパンチの種類だけじゃなくて攻撃方法にも沢山のパターンを持ってて、

バネを感じさせリズム感に富んだ動きの中に適度な荒っぽさも混ぜ込んで

真面目ボクシング一辺倒の木村さんとの好対照を演出してて、

派手と地味の対決は5Rまで派手ゲバラが圧倒しまくってたんだわ。

 

ゲバラは右クロスを確実にヒットさせながら、左アッパーを上下に打ち分けて、

総数としての手数も常に上回ってたんだけど特に5Rの1分07秒、

絶妙なタイミングで右ストレートを当て込んで木村さんがバランス崩した際には、

「こりゃ長いことないかもなあ……。」 って自分は思ってたんだよね。

 

その後、相打ちを恐れる余りか木村さん、徐々に手が出なくなるところがあって、

益々ゲバラを調子付かせるばかりだったんだけどその後、

6Rに木村さんが意識的にボディを攻め始めてから急遽展開が動き出して、

相手が露骨にそれを嫌がる素振りを見せたと同時に攻撃の糸口が見えて来て、

木村さんのカウンターとかワンツーのタイミングも合い始めて、

若干遅まきながらではあったんだけど歯車の噛み合いが良くなってきたんだわ。

 

これだなって確信した木村さん、普段は余り見たことがないんだけど、

足が止まりつつあったゲバラに頭突込みなんかもしてたなあ。

 

それでも5R分のハンデを一気にチャラにしてしまうようなパンチ力は、

残念ながら木村さんは持ってないし、よく頑張ったよねで終わるんだろうなあって、

7R頃には思ってたんだけど、ペースが落ちない木村さんに対してゲバラ、

その後もボディを貰った時のメッキリ感が目立ってきたし、

カウンターのタイミングも明らかにズレ始めてたし、

今まで当たらなかった木村さんのワンツーがガンガンヒットし始めてたし、

ゲバラはチャンピオンらしくない下がり下がりを見せ始めて、

10Rには足元が踏ん張り切れてないような打ち方をするようになってたんだわ。

 

何とか逃げ切りたいゲバラだったんだけど益々迫力が無くなってきて、

印象的なパンチの殆どを木村さんに持っていかれてたし、

パンチも流れ始めて、そうかあスタミナに問題あるのかあってことだったんだけど、

木村さんの真面目な当て込みの積み重ねがダメージを与えてたのも間違いなくて、

11Rにアレッて気が付いたら木村さんは殆ど傷んで無かったのに対して、

ゲバラは顔面全体、特に左顔面がかなり腫れてきてたんだわ。

 

9Rから連続3ラウンド分ポイントを奪い返されたゲバラだったんだけど、

それでもまだ最終ラウンドを前にして自分の中では1ポイント分の余裕があって、

それならここで飛ばし切れば引き分けか僅差防衛が決まるってことで、

最後の力を振り絞って手数をアップして1分30秒まで明らかに優勢で、

やっぱり木村さん、ここまでだったかあって感じを抱かせたんだけど、

残り30秒からは木村さんが男気爆発させての一気の巻き返しで、

実に印象的なクリーンヒットをゲットしたところで終了ゴングだったんだわ。

 

 

で、自分は114-114だったんだけど、

この最終12Rラスト30秒からの頑張りこそが結果的には勝利を呼び込んだ訳で、

最後まで自らの本文、真面目な学生さんボクシングを貫き通したご褒美って事で、

絶妙な距離感と相手の力量と動きを見極める冷静さと堅実なディフェンス能力、、

それに常に自らの全力を尽くすっていう正直者の勝利って感じだったなあ。

 

 

始めて木村さんを見たのは2006年か2007年だったんだけど、

その頃実は印象が薄くてここまで来るボクサーにはとても見えなくて、

9年がかりの真面目な努力が頂点を極めた訳でシミジミ感慨深いんだよね。

 

ずーっと以前、木村さんが石本康隆さんと一緒にいた時に、

自分の中では彼らが同じ匂いのするボクサーだって伝えたことがあるんだけど、

ってことになると、12月21日の石本さんの日本タイトル戦も期待できそうだね。

 

 

 

【村木田渾身競馬】

11月は先週まで1レースもゲット出来ず43レース連続のスカだったんだけど、

昨日の東京12Rの三連複とワイドをゲットして回収率416%。

ただ、それでもやっと11月分の負けをチャラにしただけなんだけどね。

 

今日は東京の3レースだけしか参加条件を満たさなくて、

8Rは5番、10Rは3番、それに11Rは18番を軸にしてみるね。

 

 

 

来週は3ボクシングあるし、11月のベストボクシングとか、12月の予定だとか、

11月度のランキング、全日本新人王決定戦の予想だとか、

とにかく今日から怒涛の8連続アップを目指しますんで、

皆さんも根性入れて付いて来て下さいな。

 

2015年11月27日 (金)

東日本新人王・昨今比較

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モネの “印象・日の出” は テレビの左斜め上に飾ってあるんだけど、

見ればみるほど “夕陽の印象” っていうタイトルでもいいんじゃないか、

そもそも日の出の太陽の色はこんなにオレンジ色ではなくて、

もっと白っぽい黄色じゃないかって思うし、

薄曇りの中の朝焼けにしてはやっぱりオレンジ色がキツイんじゃないかとか、

色々と想像をかき立てられるんだわ。

 

画面右奥には工事中のドック、左奥には4本マストの帆船と共に、

蒸気船が描き込まれてるんだけど、蒸気船は何だかあやふやだし、

ドックそのものが浮島になってるようななってないような感じだし、

手前にはこれから漁に出ようとしてる2艘の小型漁船が描かれてるんだけど、

その左奥には更に3艘が漂ってるようにも見えるし単なる波影のようにも見えるし、

この時期のモネの風景画は遠景まで細かく描き込まれてることが多いのに、

ほんの一時間ほどで描き上げたんじゃないかって思うほどで、

とにかく全体にキッチリ描かれてなくて、だから “印象” なのかなあって……。

それでも一番手前の小舟と波間に光る朝日の位置関係に惚れ惚れなんだよね。

 

印象派の画家にはモネの他、セザンヌやルノアール、マネなんかがいるんだけど、

その印象派っていうグループの称号はこの絵のタイトルが由来なんだよね。

 

そのモネなんだけど、ついこの間例の蓮の連作のうちの1点が

オークションにかけられて32億円っていう値段がついたんだけど、

この “印象・日の出” はどう考えても200億円は下らないんだってさ。

 

自分は17歳の頃、モネもドガもセザンヌも詳しく知らない頃、

近所の図書館で受験勉強をしてた際に偶然見つけたんだけど、

そんなに有名な絵だなんて全く知らなかったんだよね。

 

 

 

さて今日の本題なんだけど、何の事かっていうと、

其々新人王になった時点での実力のままもし戦えばってことで、

要するに去年と今年の東日本新人王とではどっちが強いのかって事なんだわ。

 

*戦績は新人王になった時点、左側が2015年度。

 

 

【東日本新人王・昨今比較】

 

☆ ミニマム級……小浦翼君×久保祐希君

5勝(3KO)0敗と、6勝(1KO)1敗。

 

久保君は全日本新人王決定戦に敗れた後に引退して来年はパパになるんだわ。

 

小浦君は久し振りに現れたMm級の全日本クラスのスター候補生で、

ここはどう考えても小浦君の圧倒勝ちだね。

 

 

 

☆ ライトフライ級……細谷大希君×大野兼資君

4勝(1KO)0敗1分と、6勝(3KO)1敗(1KO)。

 

大野君は全日本新人王をゲットして今もランキングを維持してて現在12位。

 

リズム感タイミング感、それに対応力の幅の広さで大野君の勝ちを予想。

 

 

☆ フライ級……志賀弘康君×山下賢哉君

6勝(3KO)0敗と、6勝(4KO)0敗。

 

山下君は全日本新人王になってランキングを得た直後に陥落したんだけど、

その後再度のランキングゲットして今は12位。

 

強気のインファイターに弱い志賀君とアウトボクサーが得意じゃない山下君、

微妙なところなんだけど、山下君の一気攻めの勢いが征するっていう予想。

 

 

 

☆ スーパーフライ級……梶颯君×米永章吾君

3勝(2KO)0敗と、6勝(3KO)1敗(1KO)。

 

米永君は全日本新人王決定戦に敗れてその後の戦績は0勝1敗。

 

試合数には倍ほどの差があるんだけど、力量差は逆に圧倒してて、

梶君が負けるっていうイメージは全く浮かばなくて、

小浦君と梶君は今年の新人王の中では飛び抜けた存在だと思うんだよね。

 

 

 

☆ バンタム級……武田航君×高橋竜平君

7勝(2KO)0敗1分と、4勝1敗1分。

 

高橋君は全日本決定戦でも相手を翻弄しまくって今もランク15位をキープ。

 

お互いに一発の決定力はないんだけど、動きの激しい高橋君にも武田君、

十分対応ができると思うし、リーチを生かした攻撃でも圧倒すると思うなあ。

 

 

 

☆ スーパーバンタム級……市村蓮司君×松戸佑生君

5勝(4KO)2敗と、8勝(4KO)1敗。

 

松戸君は全日本新人王決定戦で敗退した後2勝1敗。

 

当時の松戸君も勢いがあったんだけど、

市村君の強くなり方は半端じゃなくて、試合を重ねるごとの進歩が著しくて、

タイプは若干違うんだけど、フレームのデカさもあるしやっぱり市村君かなあ。

 

 

 

☆ フェザー級……萱沼撤平君×阿部麗也君

6勝(4KO)0敗と、7勝(KO)1敗。

 

阿部君は全日本新人王になった後ランク落ちして2勝1敗。

 

阿部君も天才肌ではあるんだけど、萱沼君の勢いは度を超えてて、

その点に関しては今年の東日本新人王達の中では一番だと思ってて、

更に最近ではその中に冷静な試合運びも混ぜ込んできてるもんで、

このレベルの中では殆ど無敵なんじゃないかなあ。

 

 

 

☆ スーパーフェザー級……石川元希君×粕谷雄一郎君

7勝(5KO)0敗と、5勝(1KO)0敗。

 

粕谷君はそのまま全日本新人王を獲得した後現在もランク15位をキープ。

 

お互い、かなりタイプの違ったボクシングスタイルだから、

どっちが自らのペースを掴むかだと思うんだけど、

若干の打たれ弱さは気になるとこではあるんだけど、

一発の決定力と気持ちの強さで石川君が優勢だと思うんだけど、

粕谷君のきめ細かさも捨て難いし実に微妙なところで、

それでも是非にということであれば僅かな差で石川君かなあ……。

 

 

 

☆ ライト級……中嶋龍成君×平岡アンディ君

7勝(3KO)1敗(1KO)と、6勝(3KO)0敗。

 

平岡君は全日本決定戦を棄権した後、そのまま試合から遠ざかってて、

引退したのか休養中なのか解らないんだけどね。

 

平岡君は多少気弱なところが見受けられるんだけど持ってる技術は圧倒的で、

力技戦には慣れた中嶋君も苦戦するんじゃないのかなあ。

 

 

 

☆ スーパーライト級……河田神二郎君×木田尚遥君

5勝(5KO)1敗1分と、6勝(3KO)0敗。

 

木田君も平岡君と同様、全日本決定戦を棄権したまま、その後不明なんだわ。

 

河田君の決定力も魅力ではあるんだけど、

自分は去年のメンバーの方が優れてたと思うし、

そもそも木田君は去年の新人王トーナメントで河田君に3-0勝ちしてるし、

ってことでここは木田君が優勢っていう判断なんだわ。

 

 

 

☆ ウェルター級……永野祐樹君×松永宏信君

6勝(4KO)2敗(1KO)と、6勝(3KO)0敗。

 

松永君は全日本新人王を獲得後もランキングを維持してて現在はSW級9位。

 

永野君は去年の倍以上のエントリーの中での優勝だったんだけど、

自分は松永君の安定感の方を推したいなあ。

 

 

 

☆ ミドル級……長濱陸君×成田永生君

2勝0敗1分と、7勝(4KO)1敗(1KO)。

 

成田君もそのまま全日本新人王になって今は松永君と同じSW級で11位。

 

ここは経験や決定力の差で成田君が圧勝するっていう予想だね。

 

 

 

2014年の東日本新人王12名のうち全日本決定戦を棄権したのが2名いて、

残り10名のうちそのまま全日本新人王になったのは7名で、

そのうち1年後の今もランキングを維持してるボクサーは6名いるんだよね。

 

 

全勝のまま東日本新人王になったボクサーは去年5名いたんだけど、

今年は8名に増えてるんだわ。

 

 

東日本新人王の昨今対決予想は結局上記のように6勝6敗だったんだけど、

今年の東日本新人王のうち小浦君、梶君、それに萱沼君の3人は、

西軍代表に誰が出てこようと圧倒撃破するんじゃないかって思ってるんだけど、

その点に関する検討は後日西軍代表決定戦のVTRを見てからね……。

 

2015年11月25日 (水)

後楽園ホール・11月24日

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ある日の試合前というか開場前の収容人員2,000名ほどの後楽園ホール。                                                         

清掃と椅子並べが終わったところを南席から撮ったんだけど、

若干薄暗い中、一人黙々とリングでアップ中の4回戦ボクサーがいてね……。

 

 

 

先週の木曜日かなあ、黒澤明の “素晴らしき日曜日” って映画を見たんだけど、

自分が生まれる少し前、終戦から僅か2年後の1947年製作のモノで、

街の風景、人の服装、走ってる車や都電、省線(今のJR)等々、

当時の世相がとっても興味深く描かれてたんだわ。

 

庭付き一戸建てが10万円、コーヒー一杯が5円っていう物価の時代、

それほど才覚のない貧しいカップルが明るい未来を目指すっていうストーリーで、

二人合わせて1,200円の給料では権利金2,000円、賃貸料600円の貸間も、

殆どボロボロの6畳一間の貸間さえもままならなくて、

さあどうするってことなんだけど、何となく沁みてきたんだわさ。

 

 

 

ちょっと前にカメラマンのノブさんに撮って貰った写真が出来上がってね。

帝拳ジムの長野さんとreasonの瀬端さんと自分のスリーショットなんだけど、

みんな中々いい感じに撮れてて大事なものが一個増えたんだわ。

 

 

久し振りのチャーリー太田さんと頑張ってねタッチをして始まり始まり……。

 

 

 

① 高橋竜平さん(横浜光)×横山一喜君(古口)……54㎏ 8R

7勝1敗(1KO)1敗のランク15位、25歳・新潟県と、

7勝(5KO)3敗(3KO)の32歳・福岡県。

 

高橋さんのチーフセコンドの瀬川さんが試合開始の挨拶の際に逆位置で……。

 

<1R>

高橋さんがいつものようにテキパキ動く中、横山君の詰め寄りも力強くて、

0分52秒、その横山君が右フックをクリーンヒットさせてまずは先制。

 

感じを掴んだ横山君が更に攻め込んでた1分13秒のリング中央、

横山君が振り込んできたところに高橋さん、タイミングよく右を被せ打って、

大きく流れを取り戻す見事なダウンゲット。

 

リスタート後の高橋さんは時折サウスポーチェンジを混ぜ込みながら、

プレスをかけ返していってたんだわ。

 

高橋さんはそれ程のハードパンチャーではないし、タイミング系のダウンだったし、

で、横山君もそれほどのダメージを負ってなかったんだけど、

終了ゴング寸前にまたもや高橋さんに危ないタイミングを狙われてたんだわ。

 

<2R>

横山君はこの日も左を巧く使えてないまま右のハードヒットに頼り過ぎで、

捨てパンチを使ったり細かいヒットから始めれば全然違ってくると思うんだけど、

そういうのは彼の流儀ではないみたいなんだよね。

 

で、力を溜めたところからの強振一本槍って感じになって、

山ほどの手数ボクシングを目指す高橋さんとの対比が目立ってたなあ。

 

<3R>

この日の高橋さんのテキパキ感は実は今一歩で、

もう少し工夫しないと横山君の力づくボクシングに押し戻されそうで、

辛うじてヒット数で上回ってたんだけど、当たりの強さでは遅れをとってしまって、

最後は左目上をヒットカットされてしまってたんだわ。

 

横山君がもう少し力を抜いてその分を手数に向けることが出来てたら、

とっくにランカーだと思うんだけどなあ……。

 

<4R>

1分15秒での左フックの相打ちを征したのは明らかに横山君で、

高橋さんは攻め手に困っても安易なイッセノセに付き合うべきではないんだわ。

 

出入りの緩急では圧倒してるんだから高橋さん、

相手の打ち終わりを狙うべきだって思ったんだけど、ちょっと萎縮してるみたいで、

躊躇してるうちにそこそこ顔面が赤くなっていったんだわ。

 

<5R>

高橋さんに殆ど余裕が見られなくなって序盤のダウンゲット分も吐き出して、

自分の中ではこのラウンドがこのままなら丁度イーブンだなあって見てた残り1分、

細かい打ち合いの中で高橋さんの右フックがタイミングよくカウンターヒットして、

横山君が思わず大きく膝カックンした途端、それは実に電撃的だったんだけど、

ダメージが大きいって判断したらしいレフェリーがいきなりのストップエンドで、

2分05秒、高橋君の初TKO勝ち。

 

 

ただ、自分にはこのストップは如何にも早い感じがして、

横山君は最初のダウンからの回復も早かったし、

何回も言うけど高橋君はハードパンチャーではないし、

そもそも4回戦の試合ではなくてランク取りがかかった試合だったんだし、

倒れ込んでしまった訳でもないから、

もう少し様子を見るべきじゃなかったのかって思ったんだけどね。

 

 

納得がいかないってことで古口会長が試合後に抗議してたんだけど、

試合の流れが横山君に傾いてきたところでもあったから解らなくもなかったけど、

自分が思うに抗議を向けた相手が間違ってて、レフェリー本人ではなくて、

インスペクターをしてた試合役員にするべきじゃなかったかって思った訳で、

こういう時、レフェリーやジャッジに直接抗議をするっていうのは、

結果的には余計な個人的反感を受けてしまうだけだと思うんだよね。

 

 

 

試合に勝った高橋さんもスカッとしたTKO勝ちではなかったのを自覚してて、

自分が東席に移ったらすぐ隣で苦笑しながら挨拶してくれたもんで、

少しばかり反省会をしたんだけど、強打の横山君に最後まで戸惑ってしまって、

事前に考えてたことの殆どが出来なかったって言ってたなあ。

 

 

 

② 山田健太郎君(全日本P)×スパイス松下さん(セレス)

                           ………60㎏ 8R

8勝(6KO)6敗(2KO)1分の31歳・新潟県と、

14勝(2KO)8敗(2KO)のランク11位、32歳・熊本県。

 

松下さんのサポートに久保幸平さんが付いて、

ちょっと離れたところで弟の祐希君と久保パパが控えてたんだよね。

 

山田君は山元浩嗣さん、内藤律樹さん、伊藤雅雪さん、緒方勇希さん×2って

そりゃ強豪ばかりではあったんだけどここんとこ5連敗で、

もう3年間も勝ち星から見放されてるんだけど、

ホントはもっと伸びるだろうって実は思ってた期待外れ組で、

最近は元々持ってたモノだけでやってるって感じしかしないんだよなあ。

 

<1R>

山田君は軸をシッカリ保ったカッチリプレスの中々の立ち上がりで、

少し腰引き気味にスタートした松下さんとの力関係が薄っすら見えてきて、

殆ど有効打はなかったんだけど、それでも右のショートフックが目立ってたね。

 

<2R>

相手は近いところでパワフルに攻め立ててくるから松下さん、

常に適当な距離キープが望まれるところだし、

イッセノセのタイミングで相打つとパンチ力の差がシンドイから要注意なんだわ。

 

<3R>

大ヒットは無かったんだけど松下さん、例のずれたタイミングでの打ち出しで、

対戦しないと解らないらしいんだけど独特のリズム感を刻み始めて、

山田君がすっかり罠にハマってしまったかのようにギクシャクし始めて、

ひたすら単調な攻撃を繰り返す中、松下さんは繋ぎのパンチもグッドグッドで、

いよいよの松下ワールドを全開にさせていったんだわ。

 

<4R~8R>

そうなると実は残念ながら試合としての面白さは徐々に失われていく訳で、

山田君のテイタラクが際立ってくるばかりで、展開変えられないまま、

ズルズルの揉み合い接近戦を嫌々強いられてるみたいで、

そのグズグズの中、何とか何とかって頑張ってたのは常に松下さんだったんだわ。

 

一度固まってしまった流れを山田君、最後までどうする事も出来なかったというか、

その工夫の無さは残念至極で、何をどう練習してるのかって感じがしたんだわ。

 

5R頃からは余り真剣には見てなかったんだけど、

それでも松下さんの勝利は揺るぎがなくて結局、

78-74×2、77-76っていうのは納得だったなあ。

 

 

 

③ チャーリー太田さん(八王子中屋)×ステファン・ゲラワ

                            ………SW 8R

24勝(16KO)3敗1分の34歳・アメリカと、

6勝(4KO)0敗1分の国内2位、24歳・フィリピン。

 

太田さんの応援に八王子中屋ジムから渕上誠さんや鈴木悠介さん、

それとワタナベジムの荒川仁人さん達が応援に来てたね。

 

太田さんは少し前から帝拳ジムで練習してる関係からか、

この日のセコンドは三人共帝拳のトレーナーだったね。

 

太田さんにとっては約1年振りの試合で、相手は10歳年下の無敗ボクサーだし、

練習環境も大きく変わったもんでどうなのかなあってことで……。

 

<1R>

ゲラワっていうのは結構強気でパワフルな頑張り屋なんだけど、

ショートブローのコンビネーションはそれほど巧くはなくて、

これなら太田さん、大丈夫だねって感じだったし結構動けてたね。

 

<2R>

ゲラワが初っ端から飛ばしてきたんだけど1分半過ぎると一段落で、

彼がスタミナ自慢ではないことが解ると同時に太田さんに余裕が生まれてきて、

残り25秒では左強烈ボディ、残り8秒には右ショートフックをナイスヒットで、

早くもしっかりペースを掴んだみたいだったなあ。

 

<3R>

ゲラワは1分半頑張るとその後2分半の休憩が必要なボクサーみたいで、

その点とっても解り易くて手数が落ちたところを見計らって太田さん、

ダブルのボディから顔面へ左フックを3発華麗に打ち込んでたし、

残り25秒にもその左フックを二発強烈打ち込みしてたんだわ。

 

<4R>

前の回のインターバルで如何にもシンドそうにしてたゲラワ、

このラウンドはこれまでの様にラウンド序盤にも出て来れなくて、

太田さんのチョン打ちの左だけで後ろにヨロケてて、

もうショートのコンビネーションだけで十分って感じで、

後はもう少しカウンターのタイミングで狙えればフィニッシュって感じで、

残り50秒からのゲラワはロープを背にしっ放しだったんだわ。

 

<5R>

ゲラワは更にハァーハァーしてきてもう時間の問題だったんだけど、

一気に決着するかと思ってた太田さんも何だか若干緩んできて、

やっぱり1年振りの試合だったっていうのが透けて見えてきたんだよね。

 

<6R>

ゲラワは耐えて忍んで力溜めての一発カウンター狙いに絞ってきて、

もうそれしか手が無かったんだけど、そんなに簡単には当たらないまま、

開始42秒には太田さんが北西ポストに押し込んでのボディからの連続打ち込みで、

既に限界に達してたゲラワがポストにもたれかかりながら崩れ落ちダウン。

 

精根尽き果てた中でカウントを聞かされたところにコーナーからタオルが投入され、

同時にゲラワのセコンドがリングに入ってきて0分53秒、太田さんのKO勝ち。

 

 

少し動きが緩んだところはあったんだけど太田さん、

それは久し振りだったってことで、これまでのような一発ビッグショット狙いを封じて、

ショートブローのコンビネーションに徹してたのは中々のものだったんだわ。

 

 

この後少し休み時間ってことだったもんでロビーをブラブラしてたら、

帝拳の長野さんと三迫の久保さん、それに “DANGAN” の古澤さんがいて、

楽しそうにしてたもんで混ぜて貰ったんだよね。

 

 

 

④ ローマン・アルシリャ×岩佐亮祐さん(セレス)……B 10R

8勝(1KO)2敗の国内13位、21歳・フィリピンと、

19勝(12KO)2敗(2KO)のサウスポー、IBF6位、25歳・千葉県。

 

<1R>

リングサイドで山中慎介さんが見つめる中での開始だったんだけど岩佐さん、

初っ端から冷静なジリジリプレスでアルシリャは明らかに威圧されてたなあ。

 

岩佐さん、ジャブ2発からの左ストレートがとっても美しかったし、

ワンツーの左ストレートを最初は明らかに相手の顔面を狙い打とうとしてたのに、

隙がないと見るや一瞬でボディ打ちに切り替えたり流石のレベルだったんだわ。

 

アルシリャの方はワンツーを軽く一回だけヒットさせてただけだったんだわ。

 

<2R>

アルシリャも頑張って手数をアップさせてきたんだけど、

岩佐さんのアッパーを混ぜ込んでの上下打ち分けが圧倒的で、

最後は左目上をヒットカットされてしまってたんだわ。

 

そのアルシリャ、先攻を封じられて後半はカウンター狙いにシフトしてたね。

 

<3R>

元々器用な方ではないアルシリャ、余裕がなくなって単調なワンツーに終始してて、

ただ連打を諦めた一発必殺系で突っ込みながら振り込んでくるようになって、

危ないなあって思ってたら1分10秒、そのアルシリャがバッティングカットで、

結局続行されたんだけど左目上にドクターチェックが入ったんだわ。

 

岩佐さんには倒すタイミングを計ってるような雰囲気が漂ってきたなあ。

 

<4R>

左顔面の出血が著しいアルシリャが凌ぐので一杯一杯になってきて、

1分20秒を過ぎる頃からのメッキリ感が尋常じゃなくて、

ここで変にドクターストップになってバッティング傷が原因になってしまうと、

試合そのものが成立しなくなるから岩佐さん本人もセコンドも、

そしてもしかしたらレフェリーさえも気が気じゃなくて、

自分も 「岩佐さん、あんまり攻め込まないほうがいいよ。」 って思ってたんだよね。

 

<5R>

このラウンドに入ってさえしまえば岩佐さん、あとは余裕の余裕で、

さあどう決着するかってところだったんだけど、

初っ端目立ったのはアルシリャの渾身の踏ん張りで、

判定では勝負にならないってことで更に馬力をアップしていったんだけど、

いきなり真っ直ぐ突っ込んでいって、案の定またもや激しくバッティングで、

今度は右目上を大きくカットでドクターチェック。

 

前の回で止めてもいいところだったもんで待ってましたの即のストップエンドで、

開始僅か15秒のところでの負傷判定の結果は50-46×3ってことで、

勿論、岩佐さんの圧倒3-0勝ちだったね。

 

 

岩佐さんの安定感は抜群で、相手だけ傷付いたバッティング技術も超人的で、

本人は殆ど全く傷んでなくて驚いてしまったんだわ。

 

 

 

また休憩時間ってことでブラッとしてた時にある元ボクサーと話したんだけど、

かつて自分が書いた彼の試合記事を今でも読み返すことがあるって言ってくれて、

何だかとっても嬉しかったなあ。

 

 

 

⑤ 五十嵐俊幸さん(帝拳)×ジョナサン・フランシスコ

                          ………SF 10R

21勝(11KO)2敗1分のサウスポー、

WBC4位、WBA5位、IBF12位、31歳・秋田県と、

8勝(2KO)4敗の国内11位、22歳・フィリピン。

 

岩佐さんの相手は4勝1敗ペースで、五十嵐さんの相手は2勝1敗ペースだから、

ここはもう圧倒的な決着で締めて欲しいって思ってたんだけどね……。

 

<1R>

フランシスコはそこそこバランスが取れてたしスピードもあったんだよね。

それでもポジショニングとかフットワーク、パンチの組み合わせとか、

やっぱり総合力で五十嵐さんがかなり上回ってたんだわ。

 

<2R>

フランシスコにとっては五十嵐さんの沢山の世界ランクはそれこそ垂涎もので、

だからやたら気合入った動きが出来てたと思うんだけど、

最初の1分で左ストレート、直後に左右ショート連打を喰らったにも関わらず、

そこから一方的になることを食い止めての反撃開始で、

いきなりの左アッパーだとか変則右フックを駆使して打ちかかっていったんだわ。

 

五十嵐さん、こういうひたすら荒っぽい攻撃を仕掛けてくるボクサーはホント、

久し振りだったもんで対応に面食らってたようなところもあったんだけど、

それにしても右目上と下唇を一気にヒットカットされてしまったんだわ。

 

実はこの日の五十嵐さん、自分の中では万全のようには全く見えなくて、

いつもならこの程度のボクサーの動きなら早々に見切ってしまって、

テキパキ素早い動きの中から鋭いショットを打ち込んでたし、

あんな雑なパンチを簡単に貰い過ぎじゃないかって思ったんだよね。

 

<3R>

相当強気にフルショットしてくる相手に五十嵐さん、

開始1分13秒からはこの日一番の連続攻撃が叶って、

そうそうそうだよって感じを抱かせたんだけど、

残り20秒、またもやフランシスコの大雑把な左フックを貰ってしまって、

相手がハードパンチャーじゃないから助かってたけど、

スリップアウェイしてたとはいえ、ホントに危ないタイミングで当てられてたんだわ。

 

<4R>

フランシスコは細かい前振りが出来ないし、カウンターも狙えてないんだけど、

倒し屋でもないのに何故かやたら強気のブンブン丸で、

コノヤロ、コノヤロって感じで中々潔いんだよね。

 

五十嵐さん、この回は何だか手抜きで、相手のやることを遠目に見てて、

次のラウンドに飛ばす為に一息入れてるって感じだったなあ。

 

<5R>

相手のムチャ振りに五十嵐さん、ちょっと攻めあぐんでる感じのままで、

そのまま大したことなくの残り1分07秒、

相手が突っ込んでくるところを五十嵐さんもまともに受けてしまって、

アレレーッて感じのガッツンバッティングで五十嵐さんの額が大きくカット。

セコンドも呼ばれて確認の末の1分52秒、実にあっけなく負傷ストップエンド。

 

 

自分は48-47だったんだけど結局、49-47、48-48×2ってことで、

五十嵐さんから見ての1-0ドロー。

 

 

何だかとっても締まらないエンディングだったんだけど、

こういう事もたまにはある訳で、これからだったかも知れなかった五十嵐さんも、

ごく普通のA級ボクサーレベルで終わってしまって痛恨だったろうなあ。

そういえばここんところやたら痛恨系が多いんだわさ。

 

 

 

ってことで……。

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 特にナシ

② 特にナシ

③ 特にナシ

 

 

 

昨日は南席の一番奥の方でやたら指示飛ばしまくってた客がいて、

大声であそこ打てここ打てってひたすら指示出しまくってて、

フィリピンボクサーには日本語でアドバイスまでしてまるでバカ丸出しで、

要するに単なる酔っ払いなんだろうけど、邪魔なだけで恥かしかったなあ。

 

2015年11月24日 (火)

エキサイトマッチ・11月22日

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有名観光地の紅葉じゃなくても、足元の雑木でさえ秋の色を見せてくれる訳で、

まだ緑色を維持してる葉から枯れ落ちる寸前のものまで、

たった一株でそのバリエーションの全てを見せてくれるんだわ。

 

 

 

22日放送分のエキサイトマッチを昨日みたんだけど、

そこそこ面白かったのは三浦隆司さんの試合だけだったなあ。

 

 

☆ ジェイソン・ベレス×ロニー・リオス

            ……WBC Fe シルバータイトル戦 12R

23勝(16KO)0敗1分のWBC2位、27歳・プエルトリコと、

24勝(10KO)1敗の25歳・アメリカ。

 

リーチ優位なベレスのジャブで始まったんだけど、何となく自信無さげで、

明らかにパワフルなリオスを前にして威圧を感じっ放しのようだったなあ。

 

ほぼ拮抗してた3Rまでを経て、4R以降はリオスの工夫が勝ってきて、

巧いこと相手の長いリーチをかいくぐってのワンツーがヒットヒットで、

5Rにはローブローで減点喰らったにも関わらずのほぼ圧勝で、

97-92、96-93、95-94ってことでリオスの3ー0勝ちだったんだけど、

相変わらずラスベガスのジャッジのクオリティーは高くなくて、

この試合を見て1ポイント差っていうのは信じがたかったなあ。                                           

多分、チョンチョン当て逃げボクシングをそこそこ評価するっていう風潮だね。

 

これでホントにランク2位なのかっていうベレスのテイタラクは実に情けなくて、

7R以降は腰引け気味の下がり下がりで見てられないほどだったなあ。

 

 

 

☆ ギジェルモ・リゴンドー×ドリアン・フランシスコ……SB 10R

15勝(10KO)0敗の31歳・キューバと、

28勝(22KO)1敗1分の33歳・フィリピン。

 

やっぱりリゴンドーの試合は詰まらなくて、

ノニト・ドネアとの一戦で評価は上げたんだけど、

基本的には徹底したアマスタイルのボクシングなんだよなあ。

 

フランシスコも飛び込みざまの1発に固執するだけの不器用一辺倒だったし、

リゴンドーはひたすらの空き巣狙いで、お互いまともに打ち合うことのないまま、

場内は終始静まり返ってたんだわ。

 

ってことで途中から早回し早回しだったんだけど、

それでも詰まらなくて、結局8Rでお終いで結果なんかどうでもよかったなあ。

 

 

 

☆ ミゲール・コット×サウル・アルバレス

                 ………WBC M タイトル戦 12R

40勝(33KO)3敗の35歳・プエルトリコと、

45勝(32KO)1敗1分の25歳・メキシコ。

 

この試合は間違いなくアルバレスがTKO勝ちするなって思ってたんだけど、

結局、決着に至らないままアルバレスの圧倒3-0勝ちだったんだわ。

 

コットが敢えて打ち合いに来なかったもんで、

アルバレスのKO勝ちは有り得ないかなあって試合中盤には感じたね。

 

コットにとってはペナルティ付きの試合だったもんで、

これに勝ってもタイトルが獲れないってことでまずは大ケガしないように、

それでなくてもアルバレスの一発は致命的だからってことか、

この階級の割には、更には年齢の割には足元の素軽さを駆使して、

終始徹底したアウトボクシングしてたからなあ。

 

それでもアルバレスはいつものアルバレスで、

まるで重戦車のようなユッタリした前詰めからの一瞬の踏み込みが鋭くて、

何発連続打ってもガッシリした軸に揺るぎなくてもう惚れ惚れなんだよね。

 

いつもは音ナシなんだけど、思い立って久し振りに音声を出してみたら、

アナウンサーのいちいちの絶叫がウザイったらなくて、

結局、即の音消しだったんだけど、無理にでも盛り上げる必要があるのかなあ。

 

 

 

☆ 三浦隆司さん(帝拳)×フランシスコ・バルガス 

              ………WBC SFe タイトル戦 12R

29勝(22KO)2敗2分のチャンピオン、サウスポー、31歳・秋田県と、

22勝(16KO)0敗1分のランク1位、30歳・メキシコ。

 

三浦さんは12年間で33戦してるから年平均2.75試合ペースなんだけど、

バルガスは5年で23戦だから年平均は三浦さんの倍ほどもあって4.6試合。

年齢が変わらないのにバルガスは随分遅いプロデビューだったんだね。

 

三浦さんがウィニング、バルガスがエバーラストだったんだけど、二人共黒。

 

<1R>

プレスの強い三浦さんを前に、バルガスはちょっとひ弱そうな印象だったんだけど、

開始1分16秒、いきなりの右ショートストレートをカウンターヒットさせて、

それ、アレレーッってほど効いてしまって三浦さん、大きくヨロけてしまって、

勿論当然のようにバルガスが更なる追撃で三浦さん、

結局何とか凌ぎはしたんだけど、相当危ない局面に追い込まれてしまったんだわ。

 

<2R>

少し持ち直した三浦さんだったんだけど、既に相当顔面を赤くしてたし、

全体に腕振りが大きく雑になってクリンチワークでも後れを取ってたんだわ。

 

バルガスはオスカー・ラリオスを小規模にしたようなボクシングをしてたんだけど、

ショートブローは三浦さんより小さく鋭く打ててたなあ。

 

<3R>

三浦さんは上体の動きが緩慢だったし打ち終わりもルーズで、

つまり、いつも以上にガードが緩くて簡単に貰ってしまうことが多かったんだわ。

 

<4R>

ボディブローをきっかけに流れを戻しつつあるように見えてた残り24秒、

コーナー近くで三浦さん、タイミングのいいワンツーを華麗にヒットさせて、

バルガスをポストに吹っ飛ばして形勢大きく逆転のダウンゲットだったんだわ。

 

<5R>

それでもこの日の三浦さん、まだまだ出来がいいとは言えなくて、

返しのタイミングが合ってなかったし、ガードも下げ過ぎだと思うんだよなあ。

 

<6R~7R>

三浦さん、まだバルガスの小さいのを貰い続けてたんだけど、

それほど強い被弾ではなくて、却って三浦さんの力強さが目立ってきたんだわ。

 

<8R>

初っ端先攻して渾身のボディブローを打ってきたのはバルガスで、

再度の頑張りを見せてたんだけど、一段落後は三浦さんの逆襲で、

残り14秒には左ストレートを直撃させてバルガスを下がらさせてたんだわ。

 

ここにきて流れはハッキリ三浦さんに傾いてきて、

バルガスは最後まで持ちそうにないような感じになってきたんだわ。

 

ここまでの自分のスコアは77-74で三浦さんの3ポイントリードだったんだけど、

衝撃の結末は次の9R、始まってすぐにいきなり訪れたんだわ。

 

<9R>

それは開始直後だったんだけどゴングが鳴って僅か8秒、

見た目にはチョンチョンって軽い感じだったんだけど三浦さん、

バルガスの左右ショートを貰った途端に両膝を大きくカックンで、

直後のもっと軽いチョンチョンで大きくゴロンっとひっくり返ってしまったんだわ。

 

開始11秒で三浦さん、その時点で既にとってもヤバそうで、

立ち上がってリスタートを求めるその仕草も冷静さからほど遠くて、

案の定、そこからは殆どバルガスにされるままで、

相手にもたれ掛かかりながら朦朧としてて、それはまるで夢遊病者のようで、

いつ止められるかだけになってしまった1分29秒、

軽い右ストレートを貰ってしまったところでストップエンドだったんだわ。

 

 

途中からそれほど力を入れて振り込んではいなかったんだけどバルガス、

やっぱりKO率70%っていうのは半端じゃなくて、

一見軽そうに見えたパンチを貰い過ぎたっていうのが三浦さんの敗因で、

徐々に反応を悪くしていった結果だったと思うんだけど、

やっぱり三浦さん、頭とか手の位置、打ち終わりの際の配慮が足りてなかったなあ。

 

 

 

前日のブログで藤中周作さんの敗戦について書いたんだけど、

この日の三浦さんの試合も良く似た感想で、

攻め込んでるその瞬間とか、攻勢を取って余裕が出てきたその途端が、

一番危険な場面でもあるっていう典型だったんだよね。

 

 

 

今日は後楽園ボクシングなんだけど、比較的手緩いマッチメイクの中、

高橋竜平さん×横山一喜君の試合が見ものかなあ……。

そういえば佐々木健介君の試合は結局流れてしまったみたいだね。

 

2015年11月22日 (日)

痛恨の藤中周作さん

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昨日は朝から久し振りの晴天だったもんで、いつもの河川敷チャリ。

 

このレモンイエローのチャリが自分ので、

ママチャリとロードレーサーの中間の範疇の街中もロードもOKっていう、

所謂クロスバイクってやつで変速機は前3枚、後ろ5枚の15段変速なんだけど、

そんなに使い分けをするケースは少ないもんで、

自分の場合、前2枚の10段で十分なんだけど選択の余地がなかったもんでね。

 

最近のチャリは100万円を超えるモノも普通にあるんだけど、

自分のは7万円ほどのごくごく手軽なものなんだけど、

GIANTの “エスケープ” はこれが二代目で、

装着されてるシマノの変速機とチェーンとの相性がとっても良くて、

ペダルを漕ぐ時のシャーシャーいう音が極端に小さいもんで気に入ってるんだわ。

 

ドロップハンドルは元々タウンユースには向かないし、

ヘッドギアとかそれなりの仰々しいカッコを求められるのが面倒臭くもあって、

自分はストレートバーハンドルのを普段着乗りしてるんだよね。

 

 

 

18日に藤中周作さんに転送して貰ったYouTube画像を昨日チェックしたんだけど、

多分、感想を書けっていう含みもあったんじゃないかと思うんもんで、

ちょっと書いてみるけど読んでくれるかなあ。

 

映像は10月4日の韓国どこかの体育館での試合だったんだけど、

この日のメインが何かは知らないけど、とにかくガーラガラだったなあ。

 

リングマットもリングロープも真っ黒だったから結構見やすかったんだけど、

純アフリカ系のボクサーだったら色が馴染み過ぎると思ったね。

 

 

 

☆ 藤中周作さん(金子)×ランドール・ベイリー

     ………WBO アジア太平洋 W 王座決定戦 12R

12勝(8KO)6敗(3KO)2分の国内7位、29歳・宮崎県と、

46勝(39KO)8敗(3KO)の41歳・アメリカ。

 

ベイリーはIBFのウェルター級、WBOのスーパーライト級の元チャンピオンで、

元WBAの元暫定チャンピオンでもあったんだけど、

一体どれだけ振りの試合だったのかも知らないんだわ。

 

そのベイリーの方がやっぱり上背もフレームも若干デカくて、

藤中さんにとっては距離の違いが大きなポイントになりそうだったんだわ。

 

二人共、レイジェスの赤を使ってたね。

 

 

結局、ベイリーはスタミナが最大の課題のロートルで、

小銭稼ぎのパートボクサーでしかなかったんだけどね。

 

1R~2Rまでの藤中さんは相手との距離を縮めるのにかなり苦慮してたんだけど、

3R以降は踏み込みドライブをアップしていったり、二次三次踏み込みしたりして、

徐々にショートブローまで届くまでにしていって、

特に2Rにジャブ3連発で一気に詰めてからは感じを掴んだみたいだったなあ。

 

ロートルベイリーはあくまで省エネボクシングを目指してて、

2発以上は打たない或いは打てない終始究極のアウトボクシングで、

何だか弱気で下手クソなメイウェザーみたいだったんだわ。

 

接近戦で消耗したくないのが見え見えのベイリーに対して藤中さん、

そこからが出番って感じでその度に後先考えない潔いラッシュラッシュで、

テンポやリズムを工夫しながら、4R以降は完全にペースを掴んだんだわ。

 

基本的に打ち合いを避ける相手に藤中さん、若干やり難そうにはしてたんだけど、

脅かしの右大フックで下がらせたり、引っ掛け左フックでのけ反らせたり、

この分なら楽勝なんじゃないのって感じの5R~6Rで、

ベイリーはその都度ガード固めて頭下げるっていう情けなさに終始してたんだわ。

 

 

勿論、藤中さんが7RにKO負けしたっていうのは事前に知ってたんだけど、

負けるならこういうパターンじゃないかって、

5R頃に思ってた通りのエンディングが突然訪れてしまったんだわ。

 

前のラウンドまでの様に藤中さんがショート連打で相手を追い込んで、

それまで腰を折って頭を低くして凌いでたベイリーが、

最早後ろに逃げ下がるスペースが無くなって、

ロープを背にして伸び上ってしまったのが彼にとっては正しくケガの功名だった訳で、

殆ど無意識に振り出した左ショートフックが前掛かりになってた藤中さんに、

藤中さんの右顔面に絵に描いたようにカウンターヒットしてしまったんだわ。

 

元々46勝の内39ものKO勝ちがあるベイリーのパンチ力は、

やっぱり半端じゃなかったみたいで、藤中さんが一発仰向けダウン。

 

コリアンレフェリーのカウントは日本より少し早いように感じたんだけど、

藤中さんのダメージも深刻だったのも事実なわけで、結局そのままカウントアウト。

 

 

それは必ずしも藤中さんの油断に起因したものだったとは思わないんだけど、

ボクシングっていうのは気分良く攻め立ててるその瞬間こそが、

実はとっても危険な時間帯なんだっていうことが実証された瞬間で、

藤中さんにとっては返す返すも痛恨の敗戦だったんだわ。

 

 

もうすぐ二人目が生まれるって言ってた藤中さん、

落ち込む必要が全くないまま再起戦を待つって感じだね。

 

2015年11月20日 (金)

後楽園ホール・11月19日

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この猫は勿論野良で、

7か月ほど前まで住んでた家のポーチに置いてた物置の上にドカッとね。

 

体が大きくて粗暴なオス猫だったもんで体中傷跡が絶えなくて、

自分が寄って行っても 「フーッ!」 ってふてぶてしく歯を剥くんだけど、

それでもしょっちゅう御飯を食べに来てたし寝てたんだよね。

 

 

 

かなり早めにホールに入れて貰って、前の日の寝不足分をリカバリーした後、

久し振りにSRSジムの坂本会長と吉兼トレーナーと話したんだけど、

この日デビューの二人のボクサー達にリングインの仕方から教えてたなあ。

 

 

その後、マニラ帰りの中屋ジムの一生会長とフランスでのISテロの話をして、

彼、ちょっと人と違った視点も持ち合わせてて結構面白いんだよね。

 

 

昨日は “DANGAN” のオール4回戦だったんだけど、

デビューボクサーが12人もいて色々面白かったんだよね。

 

ここんとこ今一系の興行が多くて腐り気味だったんだけど、

破格のデビュー同士のその試合を見ることが出来て、

その一試合を見ることが出来ただけで見に行った甲斐があったんだよね。

 

 

 

① 宇和島昭紀夫君(RK蒲田)×高橋ルガー大毅君(駿河男児)

                              ………W

0勝1敗(1KO)の34歳・神奈川県と、デビュー戦のサウスポー、27歳・静岡県。

 

<1R>

お互い、しなやかさには欠けてたんだけど十分なパワーは見て取れた中、

まず先制したのは若干おどけ気味の仕草を見せてた宇和島君だったんだけど、

1分半を過ぎる頃からはメッキリだったなあ。

 

で、途端の形勢逆転で高橋君が一気一気で、残り43秒、

綺麗な左ストレートをヒットさせて宇和島君を両膝カックンさせてからは一方的で、

危ない危ないの連続が続いて、見かねたレフェリーが割って入っての2分28秒、

高橋君のデビュー戦TKO勝ちだったね。

 

 

 

② 山崎真儀君(協栄)×寺井俊太君(小熊)……54.5㎏

2勝(1KO)2敗(1KO)1分のサウスポー、21歳・福岡県と、

2勝(2KO)2敗(1KO)1分の22歳・東京都。

 

<1R>

懐が深く長いリーチの山崎君を前に寺井君、とってもやり難そうにしてて、

やたら飛んでくる足の長い左ストレートを如何にかいくぐるかだったんだけど、

中々巧いこと行かずいきなりの苦戦を強いられてたんだわ。

 

<2R>

山崎君のジャブは相手にとって邪魔過ぎるほどの数で、

どんなことをしても距離を詰めたい寺井君の踏込を阻み続けてたなあ。

それほど大きな有効打は無かったんだけど山崎君の攻勢ポイント。

 

<3R>

それでも寺井君、強い気持ちは維持し続けてて何とか何とかって踏ん張って、

密着揉み合い戦になった途端、ここぞここぞの凶暴さを発揮してたんだけど、

殆ど効果を上げられないまま徐々にケンカみたいになってしまったんだわ。

 

<4R>

倒さない限り勝利のない寺井君だったんだけど、

打ちたい距離とタイミングを捉えきれないまま、常に山崎君の先攻を許してて、

全く打開策を見出し得ないまま、残り10秒を切ったところで、

レフェリーから減点宣告されて敗戦が決まってしまったんだわ。

 

山崎君は最後まで腕振りに緩みがなくて終始ペースを渡さなかったね。

 

で、自分は40-35だったんだけど結局、40-36、39-37×2ってことで、

勿論山崎君の順当3-0勝ち。

 

 

それにしても最終ラウンドでの減点理由が当初全く解らなくて、

ホールディングだったのかなあって思ってたら、

試合後に肘打ちって発表されて初めて知ったんだよね。

 

確かにこの試合のレフェリーは途中途中でやたら色々注意が多かったんだけど、

何のことを注意してるのかが最前列にいても届いてこなくて、

そういうのは当事者だけじゃなく観客にも伝わらないと不親切だと思うんだけど、

それにしても肘打ち減点って何年振りかなあ……。

 

 

 

③ 横里真一君(reason)×徳岡裕章君(五代)……B

0勝4敗のサウスポー、27歳・東京都と、0勝1敗1分の24歳・埼玉県。

 

<1R>

初勝利目指し組の一戦はまずは徳岡君のボディブローから始まって、

その後1分20秒、横里君が左フックを挽回ヒットさせてたんだけど、

二人共、自らの距離が解ってないような中途半端さで、

で結局、終盤はゴチャゴチャの中でのフィジカル戦になってしまったんだわ。

 

<2R>

とにかく二人共、もつれ合い過ぎで腕振りとは違う部分で消耗が進んでて、

特に横里君、そんなに詰まる前にもっと手前から仕掛けるべきで、

サウスポーチェンジなんかしてる場合じゃないと思うんだけどなあ。

 

ってことで一旦休憩タイムってことで、

後で確かめたら38-37×2、37-38ってことで、

途中で横里君のダウンがあったみたいで徳岡君の2-1勝ちだってね。

 

 

 

④ 矢代明博君(日東)×大内俊太朗君(KG大和)……56.5㎏

2勝2敗(1KO)1分のサウスポー、21歳・東京都と、

1勝3敗(2KO)の22歳・神奈川県。

 

<1R>

二人共、変に絡むことなくそこそこテキパキしてたんだけど、

開始当初、よりこなれた動きが出来てた矢代君が徐々にバラついてきて、

それにつれ中盤以降、大内君の的確なヒットが目立ち始めたんだわ。

 

<2R>

1分20秒、矢代君のカウンターのワンツーがヒットしたんだけど、

それに味をしめたかそれ以降は露骨な待ちボクシングに終始してて、

真面目にジャブを打つこともなく大内君が入ってくるところをひたすら待ち待ちで、

そういうのはどうなのかなあっていう思いを強く感じたんだよね。

 

<3R>

相手はそれほどのハードヒッターではないんだから大内君、

多少の被弾構わずもっともっと出て行った方がいい訳で、

中途半端にやってると矢代君のクリーンヒットの方にポイントを取られてしまうから、

踏ん切り付けて出ろ、ひたすら追い立てろって感じだったんだよね。

 

<4R>

矢代君のチョン当て逃げ逃げはちょっと目に余るほどになってしまって、

敢えて打ち合いに行かないそういう姿勢は多分、

ジャッジと観客の両方から共感を受けられない訳で、

口を開き始めた矢代君を前にして大内君、相手に息付かせることなく、

ここを飛ばしきれば勝利が見えてくるところだったんだわ。

 

 

ってことで自分は39-37だったんだけど結局、

39-37、39-38、38-38ってことでやっぱり大内君の2-0勝ちだったんだわ。

 

 

 

⑤ 富岡達也君(REBOOT)×佐藤剛君(角海老)……48.5㎏

デビュー戦の17歳・埼玉県と、デビュー戦のサウスポー、18歳・東京都。

 

冒頭に破格のデビュー同士の試合って言ったのはこの試合のことで、

富岡君はその筋には名の知れてる “富岡4兄弟” の次男坊で、

佐藤君の兄さんは元角海老ボクサーだったんだよね。

 

<1R>

開始直後から二人のレベルの高さは度を超えてて、

まずは富岡君が仕掛けていってその攻防のシッカリ感を見せてたんだけど、

直後に佐藤君も鋭く左をヒットさせての互角互角だったし、

返しの右フックも左ストレートもホントにデビュー離れしてたんだわ。

 

中盤の攻防で佐藤君が左目上をヒットカットされてたんだけど、

その佐藤君、全く怯むことも緩むこともなく、

残り1分からの二人のラウンド最後の見せ場をヒット数で上回ってたんだわ。

 

それにしても二人共、技術だけじゃなくて気持ちの強さも光ってたなあ。

 

<2R>

お互いにカウンターセンスが抜群で、佐藤君もきちっと左を合わせてくるもんで、

富岡君も安易に踏み込むのは危険だって思い始めてたと思うんだけど、

開始44秒の北ロープ前、その佐藤君のカウンターが綺麗にワンツーヒットして、

思わず富岡君が後ろ向き尻餅ダウンしてしまったんだわ。

 

殆どダメージを残さないままのリスタートが出来た富岡君は、

慌てずの立て直しだったし、佐藤君も追撃に舞い上がることもなく、

17歳と18歳のパフォーマンスとしてはホントに別格だったんだよね。

 

ここまでの試合とはまるで比較にならないほど厳しく激しい戦いを前に、

場内は最高度の盛り上がりだったなあ。

 

<3R>

意外なほど顔面を赤くしてたのは佐藤君の方だったんだけど、

まずは逆ワンツーを綺麗にヒットさせて、1分50秒には右アッパーを打ち込んで、

その後もいきなりの左ストレートとか突然の右フックとかバリエーションに富んでて、

ここに来て若干攻めに単調さを見せ始めた富岡君に差をつけ始めてたんだわ。

 

試合当初から飛ばしてきたもんで、お互いに手数は多少減りつつあったんだけど、

そんな中でも佐藤君のヒットの方が印象が強かったんだよね。

 

<4R>

冷静に激しく挽回を目指す富岡君がまずはワンツースリーフォーをグッドヒットで、

まだまだ正確にカウンターのタイミングを捉えてて予断ならないままだったんだわ。

 

ここまで激しく動き回ってた割には二人共、全くバランスを崩すって事もなかったし、

腕振りの緩みもないままで、ホントにこの子達は凄かったんだわ。

 

倒さなくては勝てない富岡君がそれなりの攻め込みをしてきたのに対して、

佐藤君も何とか逃げ切ろうなんてケチくさくなくて、左目からの出血が続く中、

倒してやろう気満々のままの終了ゴング。

 

 

自分は39-36だったんだけど結局、40-36、39-36、38-37ってことで、

やっぱり見たまんま佐藤君の3-0勝ちだったんだけど、

もしダウンが無かったらイーブンっていう採点は全く理解不能だったなあ。

 

 

佐藤君には終始阿部トレーナーから 「足でタイミングを取れ!」 って、

アドバイスが飛び続けてたのがとっても印象的だったんだよね。

 

 

二人共、将来有望な優秀なボクサーであることは間違いないんだけど、

元々持ってる身体能力の高さで連勝してたけど一度負けるとメッキリで、

その後立て直すこともなく姿を消してしまったボクサーも山ほど見てきたし、

彼らがそういう連中とは違うことを願うんだけど、

時折垣間見せてたあの気の強さなら大丈夫なんじゃないかなあ。

 

 

スコア的には離れてしまったんだけど、

ほんのちょっとしたことの積み重ねだったからそれほどの大差はなかったんだよね。

 

この日の契約ウェイトからすると二人共、来年の新人王トーナメントでは

ライトフライ級じゃないかと思うんだけど、ABグループに分かれることを祈るね。

 

 

 

⑥ ビバリー塚田君(ワタナベ)×河野勇太君(SRS)……53㎏

デビュー戦のサウスポー、27歳・鹿児島県と、デビュー戦の22歳・東京都。

 

<1R>

アップではとってもしなやかな動きをしてた河野君だったんだけど、

初っ端いきなり飛ばしていったのは、何がビバリーなんだか解らない塚田君で、

目にも止まらないほどではなかったんだけどそれでも一気の速攻で、

開始僅か15秒で左、右のフックを連続ヒットさせて河野君からダウンゲット。

 

リスタート後の河野君も何とか何とかって踏ん張ってたんだけど、

何がビバリーなんだか解らない塚田君の勢いも止まらなくて、

そのまま河野君を青コーナーに追い込んで、

またもやの右左のショートフックを今度は巧いこと小さく鋭く打ち込んだったんだわ。

 

堪らず河野君がコーナーポストに寄り掛かりながらスットン尻餅ダウンしてしまって、

1分05秒、何がビバリーなんだか解らない塚田君のツーダウンKO勝ち。

 

 

 

⑦ 関根大樹君(ランド)×上町大君(E&Jカシアス)……Mm

デビュー戦の26歳・福島県と、0勝1敗の25歳・神奈川県。

 

右に内藤会長、左に律樹さんに挟まれての一緒観戦。

 

<1R>

二人共、よく似た戦い方をするボクサーだったんだけど関根君、

ジャブを打つ度にヒョイヒョイって右手が高く上がる癖があって、

それはあの一場仁志さんのデビューの頃を彷彿とさせて変に懐かしかったなあ。

 

周囲からの 「先に行け!」 の声を受けて上町君が何とか何とかの手数アップで、

残り1分近辺で突然、ホントに突然って感じで関根君が倒れ込んでしまったんだわ。

 

上町君の右が当たってはいたんだけど、必ずしもそれが直接の原因ではなくて、

その直前のボディブローが効いてしまってたんじゃないかなあ。

 

もっと言えばその30秒前の西ロープ際での接近短打戦で既にその兆候があって、

それが時間差で徐々に効いてしまったって感じだったんだけど、

とにかく律樹さんが 「ボディ!ボディ!」 って絶叫してたのが功を奏したね。

 

関根君はとっても苦しそうなままカウントを聞かされてたんだけど、

こりゃダメだなってレフェリーに判断されてカウント途中ストップの2分00秒、

上町君のTKO勝ち。

 

 

「今日は気持ちよく帰れるなあ。」 って内藤会長が言ってたんだわ。

 

 

 

⑧ 富岡哲也君(REBOOT)×吉越勇貴君(セレス)……LF

デビュー戦の20歳・埼玉県と、デビュー戦の28歳・埼玉県。

 

さっきの達也君の兄さんなんだけど、同じ日にデビューっていうのも珍しいね。

 

相当の力量がないと多分、シンドイんじゃないかって思ってたんだけど、

やっぱり吉越君には荷が重かったんだよね。

 

<1R>

そもそも構え方からして大きな差があって、ちょっと動いてもっと差が出来て、

1分過ぎには勝負になり難そうになってたんだわ。

 

吉越君のヒットは1分14秒での右ストレートが唯一で、

終盤にかけては富岡君のやりたい放題のまま鼻血も出されてもいたし、

クリンチ一つとっても心構えが違ってて、吉野君はシンドくなる一方だったんだわ。

 

それにしても富岡君、ここぞってところでの連打には迫力あったなあ。

 

 

ってことで、結果が見えてきてしまった勝負を後に席を外してたら、

何と来年もエリック・クラプトンが武道館コンサートするっていうメールが入って、

彼、ちょっと前に体力的にシンドイもんで世界ツアーは止めるって言ってたのに、

何だそりゃ、まだカネが要るのかって感じだったんだわ。

 

彼のベストはあくまで2001年の来日コンサートであることに間違いなくて、

その後はそれの焼き直しにしか実は過ぎなくて、

去年はもう見納めだからってボクシングを休んで行ったのにまたこのザマで、

元々のスローハンドに益々磨きがかかるだけだと思うし、

トロトロやり続けてるストーンズじゃあるまいし、自分は断固拒否なんだよね。

 

 

会場内の戻ったら既にこの試合は終わってて、2R1分50秒、

やっぱり富岡君のTKO勝ちだってね。

 

 

 

⑨ 坂本忠政君(斎田)×高橋史君(ヨネクラ)……SF

デビュー戦の28歳・福島県と、0勝2敗(2KO)のサウスポー、29歳・埼玉県。

 

高橋君は “ちかし” って読むんだってね。

 

<1R>

圧倒的に戦闘的だったのは坂本君の方で高橋君、

上体の動きと踏込が甘いまま1分過ぎたらもう顔面が赤くなってて、

1分24秒に若干ムチャ振りではあったんだけど左、右、左って、

坂本君の連続フックを貰ってリング中央でダウン。

 

まだ十分の時間が残されてたし高橋君、何だかいきなりダメそうだったんだけど、

相手の粗っぽい追撃のお蔭もあったんだけど、歯を食いしばっての踏ん張りで、

耐えに耐えて結局凌ぎ切ってしまったんだわ。

 

<2R>

「中に入ってボディ、ボディ!」 っていう指示を忠実に守り過ぎる余りに高橋君、

若干ガードを無視して突っ込むもんで、そこんところを顔面ヒットされて、

またもや危ない場面を迎えつつあったんだけど、

坂本君の方も試合序盤からの打ち疲れがモロに出てきてしまって、

二人共、消耗系の頑張り合戦のドロドロで……。

 

<3R>

二人共、巧くないんだけど気持ちの溢れさせ方は尋常じゃなくて、

それは席を外そうとしてた自分を思いとどまらせるほどで、

お互い、ランナーズ・ハイならぬボクサーズ・ハイに入ったかのようだったなあ。

相手に害を与えるようには打ててなくて、撫でるようではあったんだけどね。

 

<4R>

ここに来て更に前へ前へって頑張ってたのは高橋君の方だったんだけど、

乱雑な横振りオンリーで開いた相手の真ん中をストレート狙いって訳にもいかなくて、

1分過ぎからはほぼ力尽きてしまったのは坂本君と変わらなくて、

お互い、全く効きそうにないゆる~いパンチを繰り返すばかりで、

それはまるで夢遊病患者の所作のようで、

最後はグローブが重たそうにもしてて、

もうボクシングはこりごりっていう感じで疲れ果ててたんだわ。

 

 

自分は39-36だったんだけど結局、40-36、39-36、39-37ってことで、

それでもやっぱり坂本君の3ー0勝ちっていうのは妥当だったなあ。

 

 

 

⑩ 関根翔君(厚木ワタナベ)×豊田和也君(小熊)……Fe

0勝2敗(1KO)のサウスポー、20歳・神奈川県と、デビュー戦の26歳・埼玉県。

 

<1R>

連敗してるとはいえ経験の差が出た立ち上がりで、

何から何まで力づく過ぎでブツブツ切れの豊田君に対して関根君、

キッチリしたジャブから右ストレートにスムースに繋げてたなあ。

 

結局、豊田君は右ストレートを大きく一発ヒットさせただけで、

細かいショットを積み重ねた関根君のポイントゲットだったなあ。

 

<2R>

一発大きくブン回してそれでお終いって豊田君はやっぱり大雑把過ぎで、

丁寧に上下を打ち分けてた関根君の方に圧倒的に分があって、

1分20秒、ワンツーをクリーンヒットさせた後も左ボディの食い込みもよかったし、

左ストレートからの右フックもそこそこ見応えあって、

徐々に豊田君の顔面が赤く腫れてきたんだわ。

 

関根君、不用意な一発さえ貰わなければって条件で初勝利が見えてきたなあ。

 

<3R>

更に関根君、プレスも強めていって相手のタイミングで打たせてなかったし、

引く時はあくまで潔く引いて被弾を避け続けてたなあ。

 

一方の豊田君、最早大きく挽回すべくのショットを打ちきれなくなって、

そもそもスタミナの心配も見えてきたんだわ。

 

<4R>

関根君、ここまでくれば取り敢えずのチョンチョンジャブ打ちだけでも十分で、

って見てたら1分40秒、多分ガッツンバッティングのせいだと思ったんだけど、

豊田君の右目上が大きくカット出血してドクターチェック。

 

何とか続行されたんだけどそれ以降は何となく豊田君、

関根君の左ストレートが全く見えてなかったようだったんだよね。

 

 

ってことで自分は関根君の圧倒40ー36だったんだけど結局、

39-37、39-38、38-38ってことで、やっぱり関根君の2ー0勝ち。

それにしてもこの試合がイーブンなのかあ……。

 

 

 

BGMからはビリー・ジョエルの “Uptown Girl” が流れてきたんだけど、

どうしても “よっちゃんガール” に聞こえてしまうのは自分だけなのか。

それに途中で “とっちゃんボーイ” っていうのも出てくるんだけど……。

 

 

 

⑪ 松浦大地君(ワタナベ)×佐々木和君(SRS)……Fe

デビュー戦の26歳・広島県と、デビュー戦の31歳・群馬県。

 

渡辺会長は年末のビッグマッチで色々忙しい筈なんだけど、

4回戦の試合までキッチリ見に来るんだよね。

 

佐々木君、“和” って一文字で “やまと” っていう名前なんだわ。

 

<1R>

いきなり始まった激しいぶつかり合いが1分間ほど続いて、

その後残り1分10秒からは佐々木君の大きなショットが立て続けにヒットして、

そこから一気に行くかってところだったんだけど、

佐々木君にはスタミナ面に課題があるような一段落で、

松浦君が命拾いしてたんだわ。

 

<2R>

松浦君、もう少し気持ちを強く持って打ち合わないと勝機は訪れ難くて、

佐々木君が休み休みになってたから助かってたけど、

同じように休み休みしてたんじゃ取り返しようがなかったんだよなあ。

 

で残り17秒、変な間を作ってしまったとこに佐々木君の左フックを貰ってしまって、

ほぼリング中央で痛恨のダウンを喰らってしまったんだわ。

 

ここでのダウンは致命的だなあって思いながらのリスタートだったんだけど、

回復ならないまま何とか終了ゴングに助けられるかって感じだった残り1秒、

赤コーナーからのタオルインで2分59秒、佐々木君のTKO勝ち。

 

 

あのまま続行させても先々の希望が見えてた訳でもなかったし、

ダメージもそこそこ堪ってたみたいだったし、まあまあ妥当な判断だったね。

 

 

 

自分がベストボクサーを選ぶにあたって頭に置いているのは、

そのボクサーがどれだけ相手を圧倒したかってことでは必ずしもなくて、

いい試合は相手も強かったってことで成り立つってことなんだよね。

ってことで昨日のベストは以下の通りで……。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 佐藤剛君

② 富岡達也君

③ 上町大君

 

 

 

自分のすぐ後ろにそこそこ有名な元ボクサーが座ってたんだけど、

いちいちの解説がこれ見よがしのウザ過ぎで、連れの女もやたらの知ったかで、

「向いてないね無理だよ、止めた方がいいよ。」 なんてホザいてたもんで、

正義の味方としての自分は当然の如く黙っておらず、

揉めるのも覚悟で振り向いて思いっ切り眼飛ばしてやっ たら、

「何だー、コノヤロ」 すらの返答もなく黙り込んでしまって、

途中でコソコソいなくなってしまったなあ。

 

適当な所に偉そうに座って適当なことをホザいてるのは他の常連の中にもいて、

元々ライセンス入場でしかないのにデカイ面してリングサイドでそっくり返ってる、

アイツもアイツもアイツも実に恥かしいったらない訳で、

そういうヤツラはそういうヤツラ同士でつるんでるだけで、

まともな業界人には適当にあしらわれて殆ど相手にされてないんだけどね……。

 

2015年11月19日 (木)

後楽園ホール・11月18日

Image_2

 

これは後楽園ホールの入口なんだけど、

看板は隣の “後楽園飯店” の方が目立ってるんだよね。

 

 

 

開場前のエレベーターホールで藤中周作さんとバッタリで、

10月4日、韓国で7RKO負けしてしまった試合を見て欲しいってことで、

YouTube映像を送ってくれたんだわ。

 

 

昨日は金子ジム主催で赤コーナーは全て金子ボクサーだったんだけど、

メインの大竹秀典さんの試合相手はタイボクサーだったし、

手際よく手抜かりなく処理してしまうと思ってたもんでセミファイナルで帰ったもんで、

その点どうぞ悪しからずだし、他の試合も若干スッカスカで……。

 

RK蒲田の柳光会長と草加有澤ジムの会長さんと少し話をして始まり始まり……。

 

 

 

① 深野颯君×蒲山直輝君(小熊)……B 4R

0勝1敗の20歳・東京都、デビュー戦の18歳・埼玉県。

 

玉木善文君親子がセコンドに付いてて、田之岡条さんもリングサイドに来てたんだわ。

いよいよ始めますって合図があった後何故かリング上の照明が点かなくて、

ちょっと間抜けな時間が流れてたなあ。

 

<1R>

試合前に彼女らしき子とラブラブだった蒲山君、いきなりちょっと腰が引け気味で、

大丈夫かあって見てたら最初の打ち合いを経験してからは吹っ切れたみたいで、

俺は手数で勝負しますって感じでガンガン行き出したんだわ。

 

届きのいいジャブを打ってた深野君なんだけど、そこから右への繋がりが今一で、

そもそもそれほど気の強い方でもないみたいで押し切られそうだったんだわ。

 

結局、山のような短打で蒲山君がラウンドゲットだったかなあ。

 

<2R>

いきなり手数勝負のショートが始まって、まずは深野君が優位に進めてて、

一段落後に蒲山君が盛り返してたんだけど、その蒲山君、

ペトペトしたショートの左右フックの殆どがよく見るとオープンブローの事が多くて、

これはポイントになり難いんじゃないかなあって思ったんだよね。

 

休み休みながらも深野君の方がより印象的な打ち込みをしてたんだよね。

 

<3R>

まずは蒲山君のコツコツ連打から始まったんだけど、

1分30秒過ぎからは深野君の強い打ち返しが目立ってたなあ。

 

蒲山君、もう少し力強く打てないもんかなあとは思ったんだけど、

それでもその後の打ち合いを征して、これは蒲山君のラウンドだなって、

そう思ってた残り11秒、深野君の右ストレートが目覚ましいほどのヒット。

 

<4R>

蒲山君、手数を若干落としてでももう少し強く打つ方がいいと思うんだけど、

それは次回以降の検討課題にするとして、

今のこの試合に関してはやっぱりパタパタオープンフックを頑張るしかなくて、

手数的には圧倒し続けてたんだけど、ポイント評価的には疑問だったなあ。

 

終盤はお互い、残った力を振り絞ってのヘロヘロ戦になっていったんだけど、

ポイントは最後まで形のいいパンチを打ってた深野さんの方じゃないかなあ。

 

 

で、自分は39-37で深野君だったんだけど結局、38-38×3ってことでドロー。

 

 

当初はこの後に渡辺大地君の試合が組まれてたんだけど、

相手が見つからないまま結局流れてしまったんだよね。

 

 

 

② 飯塚誠君×坂井祥吾君(久米川木内)……Fe 4R

2勝(1KO)1敗(1KO)1分の30歳・茨城県と、

2勝(1KO)2敗1分の26歳・東京都。

 

<1R>

坂井君、ガードが緩いというかとにかく低い位置で腕を振るもんで危なそうだし、

接近戦が得意じゃないみたいだなあ。

 

飯塚君の方がジャブのタイミングが良くて若干押し気味に推移してたんだけど、

残り25秒のリング中央、離れ際に下がり気味になって両足が揃ったその瞬間、

坂井君の右チョン打ちを貰ってしまってダウン。

 

<2R>

殆どダメージを引きずらずに一から出直しの飯塚君、

まだまだ十分挽回可能な動きが出来ててラウンド半分頃から一気に頑張って、

途中、一瞬坂井君をクラッとさせる場面も作ってたんだけど、

そこを一気追撃しきれてなかったのが如何にも残念残念。

 

やっぱり坂井君のガードには問題あると思ったなあ。

 

<3R>

より積極的にスタートしたのは飯塚君だったんだけど、

スタミナ的に課題があるみたいですぐにメッキリ感が覆ってしまって、

それは坂井君もほぼ同様で、二人共いきなりグズグズになってしまって。

お互い、メリハリに欠けたペトペトパンチに終始してて殆どまともに当たってなくて、

ってここで一旦休憩タイムだったんだけど結局、

39-37×2、38-37ってことで坂井君の3-0勝ちだったね。

 

 

 

③ 笠井鴨也×阿部勝也君(RK蒲田)……L 4R

3勝(2KO)5敗(2KO)1分の29歳・千葉県と、3勝7敗(5KO)の34歳・京都府。

 

笠井君、開始ゴング前に右膝に貼ったキネシオテープみたいなものを

レフェリーに剥がされてたんだけど、ああいうのはダメなんだよね。

 

<1R>

阿部君、打たれない届かない距離を維持しようとする超慎重な立ち上がりで、

そもそも戦う姿勢を疑われるような感じだったなあ。

 

打ち込みの強さは笠井君が圧倒的で流れはいきなり決まってしまったんだわ。

 

<2R>

笠井君の方もリーチ優位なのに必要以上に詰め過ぎるもんで、

阿部君に打ち易くしてしまってるようなところもあったんだけど、

相手の一段落が解りやすかったし追い込まれるまでは至らなくて、

基本的には笠井君優勢なままに推移してたんだわ。

 

阿部君も必ずしも手数負けしてた訳ではないんだけど、

何かモソモソした感じのパンチで笠井君との見劣り感が強かったんだわ。

 

で、勝負あったなってことで自分はこの回で離席したんだけど結局、

3R1分52秒、笠井君のKO勝ちだってね。

 

 

 

④ 細川チャーリー忍君×古川善広君(三谷大和)……M 4R

2勝(1KO)2敗の31歳・宮崎県と、2勝(2KO)1敗(1KO)の24歳・福岡県。

 

<1R>

開始ゴングが鳴った途端、細川君がいきなりの大ラッシュラッシュで、

面食らった古川君は体勢が整わないままボッコボコ思いっきり打たれ込んで、

ズルズル北ロープに追い込まれるまま、

二人が絡まったところで一旦レフェリーが割り込んで、

さあこれからどうする古川君ってところだったんだけど、

その古川君が酷く顔をしかめて痛がって、いきなりのストップエンド。

 

何事かと思ったら古川君、細川君のフルショットの右をまともに左肩に受けて、

脱臼したか骨折ってしまったみたいなんだわ。

で、0分38秒、あっという間の細川君のTKO勝ちだったなあ。

 

 

 

自分のすぐ近くにたまに来るんだけど、30代後半の女二人組。

ボックスシートを譲って貰ってるみたいなんだけど、

こいつらが全くの邪魔者以外の何物でもなくて、

缶ビールとか山ほどの乾き物を貧乏臭く持ち込んで、

試合なんか一切見ない3時間ほどの安上がりなおしゃべりタイムってことで、

リングサイドの最前列でそれはないだろってほどの不謹慎で、

その上二人共、許し難いほどのブスなもんでドヤしてやろうかとも思ったんだけど、

そうもいかないもんで我慢の限界を超えたところで席移動だったんだわ。

 

 

 

⑤ 大和藤中君×上田龍君(石神井S)……H 6R

6勝(2KO)3敗(1KO)の30歳・宮崎県と、

4勝(2KO)0敗のサウスポー、23歳・東京都。

 

この日の自分的なメインイベントだったんだけど、

この試合はもう上田君の圧倒劇でしかなくて、

60-54×2、60-55っていうのは極めて妥当だったなあ。

 

大和君より頭半分デカイ上田君、リーチもそれなりの優位を保ちつつ、

遠いところからの左ストレートは届きも威力も十分だったなあ。

 

大和君としては如何にして距離を詰めるかってところだったんだけど、

一次踏込だけで終わってしまうことが多くて、それをフェイクにするか、

捨てパンチを使って二次三次踏込が要るところだったんだけど、

最初の攻め込みでブンって大きなフックを振って終わる攻撃に終始してて、

倒されないままに終えたことだけが彼のプライドって感じだったんだよね。

 

上田君、そもそもバランスとかポジショニングがとってもいいし、

短い距離でも鋭く振り込めてたし、相手が入ってくるところに的確に合わせてたし、

攻めても受けても常に攻防の切り替えが抜群だったんだわ。

 

粗っぽい打ち合いにでもなれば大和君にもチャンスはあったと思うんだけど、

上田君が若い割には冷静なパフォーマンスを維持してたもんでままならず、

手も足も出なかったというしかなかったんだわ。

 

最終6ラウンドには明らかに倒しに行くように始めてたんだけど上田君、

ここに来て予想外なほどのペースダウンで、

始めての6回戦だったもんで仕方ないところもあったんだけど、

スタミナ強化っていう今後の課題が垣間見えたんだよね。

 

 

上田君はどこまでを目指してるのか、ジムは彼をどう育てようとしてるのか、

それによって今後が決まると思うんだけど、

いずれにしてもこの階級のボクサーが国内だけで伸びるのには限界があって、

海外修行の可能性を探る必要があるんじゃないかなあ。

 

 

 

⑥ 藤井貴博君×何チャラ・ヨンジム……F 8R

7勝(2KO)4敗(1KO)1分のサウスポー、26歳・東京都と、

12勝(4KO)7敗の22歳・タイ。

 

この試合、結果的には80-72、80-73、78-74ってことで、

勿論藤井君の圧倒3-0ではあったんだけど、

試合内容としては極めて凡庸と言わざるを得なくて、

自分は4Rが終わったところで帰ったんだよね。

 

試合開始当初はとっても慎重だったタイボクサーが、

恐るるに足る相手ではないって見切ったような動きを徐々に見せてたんだけど、

藤井君の方は敢えてのリスクを負わないっていう方針だったみたいで、

スリルに富んだ打ち合いにはならないままだったんだよね。

 

 

そういえばこの後の大竹秀典さんの試合も結局、6RTKO勝ちだったってね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 特にナシ

② 上田龍君

③ 特にナシ

 

 

 

プレミア12とかで野球の国際試合をやってて、

日本が絶好調ってテレビ中継で大騒ぎしてるんだけどアメリカは勿論、

ベネズエラもキューバも現役のMLBプレーヤーは一人も出してなくて、

つまりは3流4流のチーム相手に勝っただけでハシャギ過ぎで恥かしいんだわ。

 

2015年11月18日 (水)

マイアミの小原佳太さん

Image

 

写真はバルコニーから見た景色の夜版で、

首都高を行き交う車のヘッドライトの流れを見てるのも結構面白いんだわ。

ヘッドライトの色っていうのも色々あって、

白っぽいのからやや黄味がかったのまでそれこそ様々なんだよね。

 

 

 

昨日テレビ見てたら新潟県の燕三条のタイタスタンブラーっていうのを紹介してて、

チタン製のカップ類なんだけど、チタンを薄く加工するっていうのはとっても難しくて、

抜群の遮温性があって、熱いものは冷めにくいし、冷たいものはあくまで冷たいし、

手に持っても熱が伝わりにくく出来てるんだってさ。

 

以前、自分はアイスコーヒーはバカラのウィスキーグラス、

ホットには陶器製のカップを使ってたんだけど、

今はステンレスの真空二重構造のカップを使ってて、

その遮温性は経験済みなんだけど中国製っていうのが何だか今一で、

日本製のモノを探したことがあるんだけど見つけられなかった経緯があるんだわ。

 

よしっ、これだって思ったんだけど、一番安いもので11,000円なんだよなあ……。

 

 

 

昨日、三迫会長から送ってもらったYouTube映像を昨日見たんだわ。

 

 

☆ 小原佳太さん×ウォルター・カスティーリョ

               ………IBF SL 挑戦者決定戦 12R

15勝(14KO)1敗(1KO)1分のランク6位、28歳・岩手県と、

26勝(19KO)3敗1分のランク9位、27歳・ニカラグア。

 

小原さんは親指の部分が赤色になってる黒のグラント、

カスティーリョは黒のエバーラストだったんだけど、

グローブテープは其々のコーナーカラーのモノが使われてたんだわ。

ラスベガスなんかと違ってリングロープは一切広告が入ってない黒一色で、

とっても見やすかったんだよね。

 

 

<1R>

こんな風な立ち上がり方をするんだって思ったのはガッチリ型のカスティーリョで、

実に慎重で小原さんの出方を窺ったままの3分間だったんだわ。

 

小原さんの方はいつもと殆ど変りなくとっても落ち着いた感じのスタートで、

プレス効かせながらきちんとジャブを届かせてたんだわ。

 

大きな有効打はなかったんだけど、まずは小原さんが攻勢点をゲット。

 

<2R>

この回はカスティーリョが少し前に出てきてプレスをかけ始めてて、

彼、スピードは無かったんだけど、意外なほどガードはシッカリしてたし、

十分な重量感を発揮してそのKO率の高さを垣間見せてたなあ。

 

<3R>

カスティーリョも何となくペースが掴めたみたいで動きがスムースになって、

小原さんもラスト30秒からはそこそこ巻き返してたけど、

ラウンド全体としてはカスティーリョだったかなあ。

 

<4R>

カスティーリョはラウンド序盤に飛ばしてくることが多くて、

中間距離は甘いんだけど接近すると俄然勢いが増していって、

ショート連打の際には手首の内側でも殴ってるような感じだったんだわ。

 

小原さんはこの後に見栄え感を増したコンビネーションからの左フックがグッドで、

大きな可能性を随所に見せてたなあ。

 

賢祐さんがコーナーリポーターのインタビューを受けてたね。

 

自分は小原さんに若干キツ目に見てたもんでこのラウンドまでで丁度イーブン。

 

<5R>

案の定、ラウンド中盤以降に一段落してしまうカスティーリョに対して小原さん、

1分20秒からの一気攻勢は見せ場十分で、

左右のアッパーを混ぜ込んだショートブローの正確さで圧倒してたんだわ。

 

<6R>

パワフルではあるんだけどカスティーリョ、体全体の動きはタルかったし、

反応がいい方でもないし、この回は印象的なパンチが全く無かったんだわ。

 

一方の小原さんは相変わらず左の届きは良かったし、

ダブルジャブから繋げる右もグッドグッドで、

残り30秒からはカスティーリョはひたすら下がるばかりだったんだわ。

 

<7R>

このままじゃマズイってカスティーリョ、攻勢強めて手数もアップしてきたね。

ただ、彼はスタミナ面に自信がある方ではないみたいで、

この回もやっぱり残り30秒からはメッキリ感が強まったんだよね。

 

<8R>

小原さん、ラウンド中盤までをイーブンにやり過ごせたら、

終盤にかけて山場を作るのはそれほど難しそうではなくて、

そういうのは小原さん自身も感じてるかのようなパフォーマンスで、

1分08秒、右ストレートをクリーンヒットさせてからは殆ど一方的で、

カスティーリョは気持ちが萎えてしまったかのような印象だったんだわ。

それは技術的な有意差を見せ付けられてメゲテしまったって感じでね。

 

<9R>

思った通り開始直後は出てくるんだけどカスティーリョ、

ここまで見ててもボディブローが殆ど打ててなくて得意じゃないみたいなんだけど、

それでも一旦接近戦ともなると俄然息を吹き返してきて、

肘とか手首とかその間の部分とかも総動員して殴ってる感じがするんだよね。

 

<10R>

小原さんは勝つ為に十分なパフォーマンスが出来てたと思うんだけど、

それでも若干誤魔化し誤魔化しになってきた相手に対して、

もっと攻め込んでもいいんじゃないかって思うことも多くて、

ヒットさせた後のフォローを躊躇するような場面もあったし、

当てた後に相手の様子を見定めるような一段落感も強かったんだよね。

 

それと、気になったのは事あるごとにグローブで顔を撫でる仕草で、

打たれたところを気にしてるような印象も与えてたんだよね。

 

<11R>

この回初っ端から攻め込んでいったのは小原さんの方で、

って見てたら開始26秒にカスティーリョの右まぶた傷にドクターチェックで、

それがまあ日本では考えられないほど実に入念なチェックだったんだけど、

原因がバッティングなのかヒッティングによるものなのかは不明だったなあ。

 

カスティーリョが足元を踏ん張り切れてなくて徐々にヨレてきて、

何となくやる気そのものが失せてしまったような感じを漂わせてきて、

ラウンド半分が過ぎた頃からは小原さんのヒットヒットヒットが目立つばかりで、

この回はカスティーリョの出番は全く無かったんだわ。

 

相手が雑に大きく振り出してくるところに小原さん、

右のショートストレートをカウンターヒットすれば劇的場面も作れそうだったんだわ。

 

<12R>

セコンドがチンタラしてて中々開始ゴングが鳴らなかったのは、

カスティーリョ側の作戦だったと思うんだけど、

ストゥールから立ち上がったカスティーリョは何だか機嫌悪そうだったなあ。

 

一応最終ラウンドらしい動きはしてたんだけどカスティーリョ、

連打は打てないし既にパンチは流れてたし気持ちも萎えてしまってたみたいで、

大きく挽回のダウンゲットを目指してるようには全く見えなかったんだよね。

 

 

ってことで、ラウンドマストで判断して自分は4Rまではイーブン、

それ以降の8個のラウンドは小原さんが6個、カスティーリョが2個、

其々ゲットってことで都合116-112で小原さんの勝ちだったんだけど、

発表されたスコアは既に知れてるように115-113、114-114×2ってことで、

小原さんの1-0ドローだったんだよね。

 

イーブンのラウンドを2個作ったジャッジが小原さんの2ポイント優位で、

マストで判断した二人のジャッジがイーブンってしたのはちょっと理解不能で、

僅かながら小原さん優勢かなあって判断したとしても、

イーブンラウンドにするっていうことはアウェイだと十分予想出来るんだけど、

厳正にマストで見てる中でのこれはちょっとどうなのと思ったんだよね。

 

それは予め東洋人には勝たせたくないっていう暗黙の意志があったって感じで、

もしこれがヨーロッパなら文句なく小原さんの3-0勝ちだったと思ったなあ。

 

ただ、一方の小原さんの方に全く反省点が無かったという訳でもなくて、

終始少々手堅くやり過ぎた感じが拭えないこともなくて、

どこかのラウンドで倒し切るっていう強い意志を全開させて、

見栄えを意識したパフォーマンスが必要だったんじゃないかって思ったんだよね。

 

 

 

今、バルコニーからの日差しがとっても心地いいんだけど、

ホールに出かける頃には雨っていう予報はホントなのかなあ……。

 

2015年11月17日 (火)

後楽園ホール・11月16日

Image

 

東京ドーム周辺は冬に向けてあっちこっちライトアップが始まってて、

ここはシティホール前の道をドームに向かう途中の階段で、

上には幸運が待ち受けてるような感じがしたんだよね。

 

 

 

後楽園ホールの前の柱の陰からニッコリ笑いながら顔を出した女性がいて、

「俺はこの子の知り合いなのか?」

「彼女は俺を誰かと勘違いしてるんじゃないのか?」 って、

頭がグルグルしてたら中嶋孝文君の奥様で、彼のお姉さんも一緒だったんだわ。

 

ボクサーの奥さんってなんでまあこうも知的で綺麗な人が多いのかって、

またもやそう思わせるような極上で明るい人だったんだよね。

中嶋君の姉さんは目の辺りがよく似てて、妹さんみたいな印象だったなあ。

 

 

 

昨日は最後の試合は元々見るつもりはなくて、

タイボクサーとの試合で面白いのは100試合のうちせいぜい2~3試合で、

時間の無駄というかガッカリ感が募るばかりなもんでね……。 

 

調整試合が必要だとは勿論思うんだけど、

それはあくまでそっち側の事情で善意の第三者が見るものではないんだよね。

それも含めて昨日は正直大外れの興行で中身はスッカスカになるなあ、多分。

 

 

 

① 田中洋介君(船橋D)×宮脇健次君(T&T)……SFe 4R

0勝1敗の29歳・栃木県と、デビュー戦の23歳・神奈川県。

 

<1R>

開始21秒、宮脇君の右ボディから右顔面フックの連打で田中君、

思わずクラッとしてしまって、それで流れが決まってしまったなあ。

 

二人共、肩がガッチガチに硬かったんだけど気持ちの強かったのは宮脇君で、

田中君の方はリーチが長いのにちゃんとしたジャブも打てなくて、

最後まで殆ど何のヒットもないままだったなあ。

 

<2R>

田中君、ワンツーもままならないし、どういうボクシングがしたいのか見えてこなくて、

残り1分からは二人ともグズグズになってしまったんだけど、

それでも何とか何とかってもがいてたのはやっぱり宮脇君だったなあ。

 

<3R>

流れは全く変わらず、残り1分からは田中君が止められそうで、

宮脇君、あと一発綺麗に当て込めたら終わってたのにね。

 

<4R>

レフェリーは止めたそうな感じだったんだけど、

田中君も踏ん張り手数を止めなかったままのズルズルだったんだけど、

二人共、ヘロヘロの中、最後までちゃんと当ててたのは宮脇君だったなあ。

 

で、自分は40-36だったんだけど結局、

40-36、40-37、39-37ってことで勿論宮脇君の圧倒3-0勝ち。

 

 

 

② 今淵啓輔君(石神井S)×恵謙真君(T&T)……Fe 4R

0勝2敗(1KO)の29歳・北海道と、デビュー戦の21歳・神奈川県。

 

<1R~2R>

拮抗した序盤を経てペースを掴んだのは明らかに恵君で、

2R開始11秒のリング中央、ワンツースリーを軽やかに打ち込んでダウンゲット。

 

で、恵君、リスタート後も一気追撃だったんだけど、

それほどのダメージではなかった今淵君がまるで目覚めたような盛り返しで、

手数アップアップの中、却って恵君が口を開き始めたんだわ。

 

<3R~4R>

今淵君が回復一気反撃を強めるにつれ恵君のスタミナ切れが目立ってきて、

お互い、必死手数の気持ち戦に突入していったんだけど、

最後、凌げるかって感じまで追い込まれてたのは恵君だったんだわ。

 

それでもダウンを取り返すまでには至らなかった今淵君の劣勢は免れなくて、

自分は38-37だったんだけど結局、39-36、38-37×2ってことで、

やっぱり恵君の3-0勝ちだったんだわ。

 

 

 

③ 守谷友二朗君(中野サイトウ)×定常育郎君(T&T)

                           ………SB 4R

1勝0敗の32歳・宮城県と、0勝0敗1分のサウスポー、18歳・神奈川県。

 

<1R>

守谷君が慎重に立ち上がって若干見過ぎだった中、

定常君が活き活きした動きで圧倒しての攻め攻めで、

相手が安易なワンツーを打ってくるところにきっちりした左ストレートが抜群で、

こりゃ守谷君、もう少しペースを上げないとヤバイぞうって見てた残り6秒、

左ストレートがまたもやのカウンターヒットで守谷君が一発ダウン。

 

青コーナー前で腰から吹っ飛んでしまったし、それまでの被弾も半端じゃなくて、

ってことでレフェリーが即のストップエンドだったんだけど、

ほぼ同時に赤コーナーからもタオルインってことで2分58秒、

定常君のTKO勝ち。

 

 

ここまでの3試合、T&Tジムが3人出しの3人勝ちだったんだわ。

 

 

 

④ 久保宗義君(伴流)×本間靖人君(勝又)……SL 4R

1勝1敗の36歳・北海道と、

1勝(1KO)5敗(4KO)のサウスポー、31歳・千葉県。

 

本間君は “せいじ” っていうらしいんだわ。

 

<1R>

プレスを効かせてたのは久保君だったんだけど、

お互いにジャブ省略系の一発ガッツン狙いの粗っぽいボクシングで、

細かい技の巧拙より気持ちの強さが勝負を決めそうだったんだわ。

 

それにしても二人共、4ラウンドしかないんだからもっともっとの手数が要るんだわ。

 

<2R>

開始10秒、久保君がいきなり一気の右、右、右、右で、

本間君、ズルズル下がらされながらの被弾被弾被弾で、

いきなり左目周辺が赤く腫れ上がってたし鼻血だったなあ。

 

一見すると本間君、凶暴そうに見えるんだけどそれを発揮する場面がないまま、

追い込まれ続けて、そもそも打たれ方が如何にも危なくいなあって見てたら、

レフェリーも同じ見解だったみたいで、2分53秒、

もうそろそろいいかなあって感じのストップエンドだったんだわ。

 

 

本間君、トランクスの後ろに“打つべし、討つべし”って刺繍が入ってたんだけど、

中々その通りには行かなかったみたいだね。

 

 

 

⑤ 野口将志君(船橋D)×相馬一哉君(一力)……L 8R

8勝(4KO)5敗(4KO)1分のスイッチ、26歳・山口県と、

7勝(6KO)8敗(2KO)2分の35歳・福井県。

 

昨日一番期待してたのがこの試合だったんだけど、

会場に着いたら野口君の事情で中止になったって聞かされてのガッカリで、

それじゃあ帰るかって思ったほどだったんだよね。

 

そしたら代わりに相馬君が宮崎辰也君とスパーリングをするってことで、

だから居残ったっていう感じだったんだよね。

 

 

 

2分2ラウンドだったんだけど、相馬君はリングインの際に自分をギロッと睨んで、

宮崎君には長嶺克則君がセコンドで付いてたんだけど、

こういうスパーリングっていうのは試合より余程緊張するんだってね。

 

二人はとっても近しい関係で実際に試合するのはシンドイだろうけど、

スパーならボッコボコも有りなんだけど、

それでも主役は相馬君だから宮崎君も多少の遠慮が絡むって感じかなあ。

 

いきなりのオファーだったのに宮崎君もそこそこ体が出来てたし動きもそこそこで、

それまでの4試合とはまるで次元の違った迫力に満ち満ちてたんだよね。

 

宮崎君のタイミングをずらせたサーカス系左フックも見せ場を作ってたけど、

相馬君の足元シッカリ感からのバランスのいい振り込みが実に素晴らしくて、

途中キレのいい右ストレートで宮崎君をキッチリたじろがせてたんだわ。

 

お互いに盛り上げるパフォーマンスを心掛けてたってところもあったもんで、

若干低調な試合が続いた後の観客も大いに沸いてたんだわ。

 

で、終了後のインタビューで相馬君が宮崎君がもうすぐ父親になることを告げたら、

場内から大きな拍手が起こったんだけど、それがこの日一番大きな拍手だったね。

 

 

 

⑥ 中嶋孝文君(T&H)×デニス・トゥビエロン……123P 8R


23勝(10KO)7敗(2KO)1分の31歳・青森県と、

19勝(8KO)5敗(3KO)2分のサウスポー、国内12位、26歳・フィリピン。

 

リングサイドで間近に見るほどの試合ではないって思ったもんで、

北の板席に移動したら、後ろから肩をポンって叩いて来たのが溜田剛士さんで、

中嶋君とはスパー仲間だってね。

 

 

結局中嶋君が80-73、79-73、78-74で圧倒3-0勝ちしたんだけど、

残念ながら見どころが全く無くて、自分は5R頃からあんまり真面目に見てなくて、

7Rには帰ってしまったんだけど、中嶋君、一体どうしたのかなあ……。

 

自分の中にある彼の動きのテキパキさとかパンチのキレだとか、

そもそもの強気のパフォーマンスとかのかけらも見られなくて、

こんな不出来の彼を見るのは初めてだったもんでショックだったんだよね。

 

体調不良だったのか、相手が直前にOPBFランクを失ってしまったもんで、

途端にやる気が失せてしまったのか、その辺のところは解らないんだけどね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 相馬一哉君

② 特にナシ

③ 定常育郎君

 

 

 

三迫会長がアメリカでの小原佳大さんの試合の映像を送ってくれたもんで、

さっそく今日にでも見させて貰おうかなあ……。

 

その試合の解説をしてたシュガー・レイ・レナードのこととか、

IBFの試合進行だとかドーピングのこと、グローブテープのこととか、

色々聞かせて貰ってとっても興味深かったんだよね。

 

 

 

3週間ほど滞在してた娘が今度はニュージーランドとかで、1年間なんだとさ。

 

2015年11月14日 (土)

後楽園ホール・11月13日

Image_6

 

写真は自分の家の南側バルコニーからの景色で、

右隅が例の事故の多い首都高で、中央に見える川が石神井川で、

すぐ先で隅田川に吸収された後、画面のずっと奥を左から右に流れてる荒川と

2㎞ほど左のところで合体してるんだわ。

 

 

 

ホール1Fのエレベーター前で三迫会長と久保マネジャーとバッタリで、

小原佳太さんの記者会見帰りってことで、ちょっと立ち話して、

ワールドスポーツジムの斎田会長とセレスジムの小林会長に

其々業務連絡を済ませて始まり始まり……。

 

 

① 今井健裕君(ワールドS)×青木日向君(五代)……SFe 4R

1勝0敗の22歳・埼玉県と、1勝2敗(1KO)の19歳・埼玉県。

 

青木君のセコンドに付いてた太田輝君がコンチワって声掛けてくれたんだけど、

彼が自分のことを知ってるとは思わなかったなあ。

 

<1R>

二人共、溢れる気持ち満開にさせてのスタートだったんだけど、

体がそれに付いて行ってないって感じが続いてたんだわ。

 

それでも徐々にカッチリ感を出していったのは今井君の方で、

残り1分20秒くらいから青木君の目力が極端に落ちていって、

遠い所も近い距離でもどう戦ったらいいのか混乱してたみたいだったんだわ。

 

<2R>

明らかに劣勢の青木君が戸惑ったままだったもんで今井君は益々勢い付いて、

即追い込み姿勢になった途端の0分19秒、青木君が右目上をヒットカットして、

ドクターチェック後即のストップエンドだったんだわ。

 

 

 

② 藤本孝二君(青木)×佐藤寛之君(新松戸高橋)……SB 4R

0勝3敗(1KO)のサウスポー、28歳・愛知県と、

0勝1敗(1KO)のサウスポー、29歳・新潟県。

 

<1R>

初勝利目指し組同士だったんだけど、

向き合った途端、佐藤君の突っ立地気味の構え方が如何にも弱々しくて、

ジャブ出すのさえ腰引き気味の恐々のような感じが拭えなかったんだよね。

 

そういうぎこちなさは藤本君にも通ずるところがあったんだけど、

何となく勝つのは藤本君じゃないかなあって思わせるくらいは優勢だったんだわ。

 

とにかく二人共、このクラスに求められるであろう半分以下の手数で、

トボトボした全く緊張感のない展開だったもんで、取り敢えず休憩タイムゲット。

 

 

 

通路に出るところで声掛けてくれたのがポンポンタ君で、

ちょっと色々話してたら彼、いきなり鼻血出しちゃってさあ、驚いたなあ。

 

その後ロビーで渡邊卓也さんとこの間の細野悟さんとの試合のことなんかね。

 

 

結局この試合は3R2分26秒、思った通り藤本君のTKO勝ちだったね。

 

 

 

③ 宮本しょうぐん君(セレス)×福島晋之祐君(八王子中屋)

                              ………SB 4R

デビュー戦の27歳・茨城県と、デビュー戦の33歳・埼玉県。

 

<1R>

二人共、近い所ではもっと小さく鋭く振らないとダメなんだけど、

デビュー戦同士だから仕方ないかあ……。

 

ひたすら顔面狙いの宮本君に対して福島君、

結構真面目にボディブローを頑張ってたんだけど、ほんの僅かで宮本君かなあ。

 

 

アレッ? って気が付いたらホール全体がかすかに微妙に揺れ始めて、

そうか東京ドームはこの日アイドルコンサートだったかあってことで……。

 

<2R>

福島君、相手との距離を詰める際が若干ルーズで、

その度に顔面に被弾してしまうっていうのを繰り返してたんだよね。

 

で、徐々に宮本君が攻勢を強めていってそのまま押し切るかって見えたとこ、

南東ポスト前のゴチャゴチャの中で福島君の右フックが当たったような、

当たらなかったような、それが宮本君の体勢が崩れた瞬間とちょうど重なって、

とにかく宮本君が倒れ込んでしまってダウン宣告。

 

殆ど全くダメージを残さないままの再開だったんだけど、

福島君にとっては大きく挽回して先に希望を繋げたラウンドだったんだわ。

 

<3R>

ちょっと飛ばし過ぎだったか福島君、徐々に体のキレが無くなってきて、

そもそも当てられ方が良くなくてついに右目上をヒットカットされてしまったなあ。

 

<4R>

自分の中での前の回までのスコアは丁度イーブンだったもんで、

正しくこのラウンド勝負だったんだけど、お互い同じような消耗度の中、

顔面の傷み方の違いのままの宮本君の若干優勢が続いてたなあ。

 

福島君、真面目にボディ攻撃を意識する余り顔面の防御が疎かになって、

相変わらず見栄えの良くない打たれ方が続いてたし、

最後の踏ん張りも宮本君が上回ってたなあ。

 

で、自分は38-37で宮本君だったんだけど結局、

38-37、37-38、37-37ってことで1-1ドローだったんだわ。

それにしても37-37っていうスコアはどこから来たのかなあ?

 

 

 

④ 山本要君(ワールドS)×春崎武裕君(上滝)……Mm 4R

1勝0敗の20歳・埼玉県と、デビュー戦の33歳・長崎県。

 

2試合続けて33歳デビューボクサーの登場だったんだけどね。

 

<1R>

お互い、とっても積極的で見てて気持ち良かったんだけど、

勝負的にはいきなりハッキリしてしまって、

手数そのものと細かいヒット数で山本君が圧倒圧倒で、

春崎君は肩の力が抜けてなかったし、繋ぎのパンチが出ない単発一振り系で、

そんなに大きく振りかぶっても当たらないと思うんだけどなあ。

 

<2R>

効くようには打ちきれてないんだけど山本君、それでも手数は無尽蔵で、

後はもう少し上下の打ち分けさえ出来れば十分合格点なんだわ。

 

一方の春崎君はどっかで一発デカイのを当てないとどうにもならないままで、

たまに訪れる右のイッセノセのタイミングで合わせる他はなかったんだけど、

中々巧いこといかなくて顔面が赤くなる一方でうっすら鼻血も出てたなあ。

 

それにしてもこの日のラウンドガールは全く夢を感じさせてくれなくて、

普通のデブいオネエチャンだったもんで、手を振っても誰も応えてなかったんだわ。

 

<3R>

余裕の為せる技か山本君、益々いい動きが出来るようになってきてて、

足の送りも良かったし、しっかりしたバランスでやってたんだわ。

 

<4R>

山本君が動きも手数も落ちない中、春崎君は鬼のように殴り込まないと、

ヤケクソでもいいからメチャ打ちしていかないとお先真っ暗なままなんだけど、

残り1分半を切る頃にはメッキリ感が目立ってしまってたし右目上もヒットカット。

 

 

ってことで自分は40-36だったんだけど結局、40-36×2、39-37ってことで、

勿論山本君の圧倒3-0勝ち。

 

山本君、打ち込み方を改善すればもっといいボクサーになると思ったなあ。

 

 

 

⑤ 吹野一真君(東拳)×新井隆介君(野口)……B 4R

0勝3敗(3KO)2分の22歳・東京都と、0勝4敗(2KO)2分の25歳・東京都。

 

2人で11戦して勝ち星ナシって、これもある意味サバイバル戦ってことで……。

 

<1R>

吹野君はきっちりジャブが出せてるし結構ちゃんとしてたんだけど、

新井君は余りにも両肘を絞り過ぎだと思ったし、

とにかく決心しないと手が出ないタイプみたいで、

もっと無意識のうちにパンチが出せるようにならないとシンドイって思ったなあ。

 

中盤以降2発ほど右のロングフックを当ててはいたんだけど新井君、

やっぱり絶対的手数で大きな差があったんだよね。

 

<2R>

新井君、ショート戦になると更に打ちきれないというか腕の使い方が巧くなくて、

遠いところも近距離も吹野君が圧倒し続けてて、

それは何故彼が今まで勝てなかったのかが不思議なくらいだったんだよね。

 

ここまで来ればもう吹野君の勝利は間違いのないところで、

相変わらず新井君からは気迫のようなものが感じられないままだったもんで、

このラウンドで離席したんだけど結果は結構拮抗してて、

39-37、39-38、38-38ってことで吹野君のギリ勝ちだったってね。

 

 

この後、どっかのダンスの発表会みたいのが組まれてたもんで更に長休憩で、

デシエルト長池君とコンチワした後、

リングアナの須藤さんとラウンドコールなんかの事で話をしたんだよね。

 

 

 

 

⑥ らいす林君(青木)×中村駿介君(新松戸高橋)……W 4R

3勝(2KO)1敗(1KO)の28歳・北海道と、2勝(1KO)0敗の22歳・東京都。

 

中村君には相当な応援団が集まってたなあ。

 

二人共、そこそこスピードがあるんだけど思いの外近いところで始めてて、

重いクラスの迫力ある打ち合いがいきなり期待されたんだけど、

林君が真面目な一直線型ボクシングを目指してた中、中村君、

明らかにメイウェザー教の信者みたいで、

右フックを打ち込まれてもまだ間抜けなL字ガードなんかやってたし、

舌出して逃げ回ったりヘラヘラ笑ったりして全く何のつもりなのかってことで……。

 

彼、ちゃんとまともにやればかなりのポテンシャルを持ってると思うんだけど、

目指してるところが只の仲間受けだけだったみたいなもんで早々の離席。

 

 

結局は当て逃げチョンチョン作戦で中村君が勝ってしまうんじゃないかって、

そう思ってたら、なんと中村君から見て39-38、38-38×2ってことで、

やっぱりジャッジの反感も買ってしまったみたいだね。

 

 

 

⑦ 井上岳志さん(ワールドS)×美柑英男君(渥美)……SW 8R

4勝(2KO)0敗1分のランク8位、25歳・東京都と、

7勝(2KO)9敗(1KO)1分の30歳・鳥取県。

 

この日はラウンドごとに追いかける必要がある試合が少なくて、

この試合も次の試合も正直工夫の乏しい実に単調なリング上だったんだわ。

 

上背もリーチも体型自体は美柑君が優位だったんだけど、

全くそれを生かせずの半端半端な距離のままで、

ディフェンスも巧くないし、そもそも得意の攻撃手段っていうのが見えてこなくて、

攻められるとすぐ頭を下げるし、ボディもコンビネーションも打てない単発系で、

余程のことがない限り上位のA級ボクサーには敵いそうになかったんだわ。

 

そういう相手を前に井上さんもきちっとしたボクシングがやり切れてなくて、

フィジカルの強さだけを前面出しにした実に雑な単調ボクシングで、

そりゃ勢い付いた時の迫力は十分だったんだけど、

カウンターのタイミングで打つってことが念頭にさえ無かったみたいだったんだわ。

 

その井上さん、5R1分半にはショートのワンツーでダウンゲットして、

明らかに決着ラウンドだったにも関わらず、ズルズル逃げられてしまってたし、

自分はこの時点で席を外してしまったんだけど井上さん、あんなもんだったっけ?

 

 

後でスコアを確かめたらやっぱりズルズル最後までいってしまったみたいで、

結局、80-70、80-71、79-71ってことで勿論井上さんの3-0勝ち。

 

 

 

⑧ 山田健太君(セレス)×大保龍斗君(横浜さくら)……F 8R

8勝(1KO)4敗1分の31歳・和歌山県と、

7勝(2KO)2敗1分の21歳・神奈川県。

 

田之岡条さんや長嶺克則君、興法裕二君達が大保君の応援に来てたんだわ。

 

10歳差の二人なんだけど、山田君も大保君もこの日が誕生日なんだよね。

 

自分は大保君の圧倒的なパフォーマンスに期待してたんだけど、

この日の彼は何から何までいいところがなくて、そもそも体調不良じゃないかって、

そう思わせるほど山田君の頑張りの方が目立ってたんだよね。

 

相手が大きく振ってくる中、序盤は工夫に満ちた細かい打ち込みをしてたんだけど、

大保君、ラウンドが進むにつれ徐々に相手にフィジカル負けし始めて、

途中途中で形のいい印象的な打ち込みで何とかはしてたんだけど、

圧倒するってところまではいかなくて、消耗が目に付いた終盤にかけては、

攻撃時間が短くなる一方になってしまってたんだわ。

 

お互いにパンチ力がある方ではないし、

その上山田君は大保君より若干見劣りのする形の打ち込み方だったんだけど、

それでも山のような必死手数で大保君の顔面全体を赤くさせてたんだわ。

 

結局は大保君、間欠泉系の攻撃ではあったんだけど、

折々の見栄えのいいパンチで優位を保ってて特に右ボディが目立ってたんだよね。

 

自分はその余りの単調さに飽きてしまってスコアを付けてなかったんだけど、

大保君は流石にポイントを渡さない最低限のパフォーマンスが出来てた中、

山田君の不器用ながらの一生懸命さの方に心が動いたんだよね。

 

 

ジャッジの判定にもそういうのが反映されたみたいで、

結局は80-73、78-74、77-75だったんだけど大保君の3-0勝ち。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 特にナシ

② 特にナシ

③ 山田健太君

 

 

 

暇な時間が多かったもんでホールの係員の若い子と話したんだけど、

自分らが小学生の頃は学校のトイレでウンコするのは圧倒的にタブーで、

後で延々からかわれるから必死に避けたもんだって言ったら、

自分の息子より若い彼も、やっぱりそうだったって言ってたなあ。

 

2015年11月12日 (木)

日記・11月12日

 

昨日、国産初のジェット旅客機が初フライトテストを成功させてたね。                                                            

三菱重工製のリージョナル系の小型タイプのモノなんだけど、

デモ機が仕上がる前に既に407機分の注文が入ってるんだってね。

一機57億円っていうのは競争相手のカナダとブラジルのとほぼ同等なんだけど、

燃費が20%くらいいってことで可能性が拡がるんだよね。

 

 

 

1ヶ月ほど前にモネ展を見に行った際に頼んでおいた、

“印象・日の出” の複製画が昨日届いたんだわ。

 

今の複製画っていうのは写真コピーではなくて3Dプリンターで実に立体的に、

カンバスの布目も塗られた絵の具の凹凸までも忠実に再現されてるんだよね。

 

一点一点注文生産なもんで日数を要するし、原寸大のモノは7万円もするもんで、

ちょっと小さい4万円ほどのにしたんだけど、

予め決めておいた場所に吊るしたらとってもグッドグッドだったんだわ。

 

実物は薄暗い展示スペースの中、真っ黒い壁に飾られて、

明る過ぎるほどのスポットで浮き上がるように照らされてたもんで、

イメージとは違ってかなり白らっちゃけて安っぽくさえ見えたんだけど、

日光が直接当たらないリビングのその位置はとっても納まりが良くて、

いつも使ってる一番明るい暖色のLEDシーリングライトの中が最高なんだわ。

 

 

 

中国政府は国民の求心力を強める為に仇敵外敵として日本を設定して、

反感を高めることで国民の不満が国政に向かわないように腐心してるんだけど、

ロシアがインチキしてまでも競技に勝とうとするのも、

国威発揚の為には手段を選ばないっていうやり方も中国とよく似てる訳で……。

 

今回彼の国の陸上選手達がドーピングまみれだったことが告発されて、

来年のリオ・オリンピックには参加させないようにっていう勧告が出されたんだわ。

 

ロシア陸連は1,000以上の検体を隠ぺい破棄したっていうし、

反ドーピング機関のボスが選手に隠ぺいの為の賄賂を要求したんだってさ。

 

当時の国際陸連のセネガル人会長も全く酷いもんで、

ロシアから8,000万円ほどの賄賂を貰って隠ぺいに協力したっていうしなあ……。

 

FIFAもカネまみれ体質を暴露されてる最中だし、そう言えば、

ある国のアマボクシング界も一子相伝って予め決められてるかのような、

それはまるで柳生新陰流かって思われるほどで、

とにかくプロアマを問わずスポーツ界も決して清々しいだけのものではなくて、

それはつまり、殆どの人間は正義だけを基準に動いているのではないってことで、

多分正義なんだろうなあっていう部分だけを信頼してコンタクトを持つべきで、

それが相手の正義ではなかったことが判明しても相手を責めることはしないで、

自らの見極める力の無さを恥ずべきなんじゃないかって思ってるんだけどね。

 

 

インチキで思い出したんだけど、9日の興行で不正入場者がいてね……。

 

コソコソしてたところを自分に見られたソイツはまるで下着泥棒のようで、

係員に教えてやったら逃げ足だけは早くて観客の中に隠れ混ざってたけど、

以前捕まった奴は他の客の前で恥をかかされた上に永久出入り禁止になってたし、

プロモーターの怒り方によっては警察を呼ばれるし、

インチキ入場したジム生のお蔭でそこそこの金額を謝罪で払ってた会長もいたし、

余り簡単に考えてると後で酷い目に遭わされるんだわ。

自分の中ではあと数名怪しいのがいるんだけどね……。

 

 

 

昨日の後楽園ボクシングの結果なんだけど、天笠尚さんは余裕の7RTKO勝ち、

山田智哉君も良く頑張って4RTKO勝ちしてのランクゲットだったんだけど、

松戸佑生君は予想に反して田村亮一さんに6RTKO負けしてしまったんだわ。

田村さんはそれ程のハードヒッターでもないんだけど、

ランカーになってから自信を深めてボクシングのレベルも上がったのかなあ。

 

 

 

昨日は5日振りだかの晴天だったもんで、早速の河川敷チャリだったんだけど、

途中、土手上の道に暖かい日差しを浴びながらセックス中のトノサマバッタがいて、

危うく轢き殺してしまいそうになったんだけど、

それにしてももう11月半ば近くだから繁殖には遅過ぎじゃないのかなあ。

 

2015年11月10日 (火)

後楽園ホール・11月9日

 

以前にも書いたんだけど、自分の近所の自販機缶コーヒーはとっても安くて、

普通130円のジョージアでも100円っていうのが多いんだけど、

色々良く見てみると120円っていうのや110円っていうのもあって、

どうやら販売価格は自販機の設置者に任されるみたいなんだよね。

 

メーカーやベンダーの価格は変わらないと思うから、

販売価格が100円でも利益が出るということは、

その卸値は多分80円くらいじゃないのかなあ。

 

となるともし自販機設置者が130円で販売すると1缶当たり

50円ほどの利益ってことで……。

って思ってたら、ごく最近80円で販売してる自販機を見つけたんだわ。

 

それは流石にジョージアのような有名ブランドではなくて、

伊藤園コーヒーだったんだけど、そうなると卸値はもっと安いことになるんだけど、

そもそもお茶の伊藤園がコーヒーにまで手を出すんじゃないって、

そういう話しでもあるんだよね。

 

 

 

後楽園ホールの控室で他のジムの連中に嫌がられるジムっていうのがあって、

それは必ずと言っていいほど新設ジムに限られるんだけど、

試合の前後に大勢が群れて室内に入って来てワーワー煩くて、

集中を高めたいところを邪魔されてとってもウザイんだってさ。

 

そこそこ以上の歴史のあるジムの人達は控室での仁義をわきまえてるから、

そういう事は一切ないんだけど、新しいジムの雰囲気は何だか部活とか

同好会のノリに近いんだってね。

 

 

 

ホールに入ってワタナベジムの石原トレーナーと山元浩嗣さんに挨拶して、

リングでアップしてたボクサー達を眺めてたんだけど、

石川ジムの宮地隆佳君が実に入念だったのが印象的だったなあ。

 

コンチワって声掛けてくれたのはその石川ジムの熊澤祥大君で、

彼、ケガとか色々あって暫く試合から遠のいてるんだけど、

来年には復帰するみたいなんだよね。

 

 

この日出場の2人の女子ボクサーには沢山のサポーター達が付いてて、

その人達の応援コールの練習を聞かされて始まり始まり……。

 

 

 

① 春田賢志君(協栄)×上野太一君(石川)……B 4R

0勝1敗(1KO)の27歳・神奈川県と、1勝(1KO)0敗の17歳・山梨県。

 

「殺しちまえ!」 とか 「山梨を舐めんじゃねえ!」  とか、

やたら騒々しいヤンチャが混じってて、一緒に居た仲間も恥ずかしそうにしてて、

「終わったらキャバクラだぞ!」 って言われながらも上野君、頑張ってたなあ。

 

<1R>

10㎝近く上背優位な上野君の方がプレスを効かせてたし、

振り出すジャブに相当な鋭さがあったもんで春田君、

初っ端から腰が引け気味だったし、明らかに怯んでたなあ。

 

その春田君、若干詰まったところではそこそこ頑張るんだけど、

その攻撃の幅が如何にも狭いもんで全体的には劣勢を強いられっ放しで、

こりゃシンドそうだなって見てた残り約1分、

上野君の強い右、右を連続で貰ってしまってダウン。

 

<2R>

上野君、くれぐれも応援団の無責任で適当な煽りに乗せられないように、

その反対の事をやるようにって願ってたんだけど、

彼、若いのに結構冷静に対処出来た上での強い意志の下のラウンドの入りで、

すっかり気後れしてしまったような春田君を一気追い込みで、開始45秒、

東ロープ前での連続攻撃の最後をアッパー気味の右フックで締めくくって、

春田君から仰向けバッタンダウンをゲット。                                  

当たり方も倒れ方も劇的だったもんで、レフェリーが即のストップエンド。

 

 

2戦2KO勝ちと2戦2KO負けっていう冷酷な対比が残されたんだけど、

春田君は一度初っ端から前後不覚になってムチャ攻めしてみるといいんだわ。

 

上野君の方は連続KO勝ちに奢ることなく、

この後に出場する粕谷雄一郎さんのスタイルを参考にするといいって思ったなあ。

 

 

この後の2試合は女子戦だったもんで休憩だなって思ってたんだけど、

その女子ボクサーの中にあるボクサーの彼女がいるってことで、

チラッと見てしまったんだわ。

 

それにしてもこの日の二人のワタナベ女子ボクサーは異常なほど可愛くて、

これじゃあサポーターが集まるのは当然って感じで、

入会するのに面接でもあるのかって渡辺会長とも話したんだよね。

その彼女も運よくTKO勝ちしてたね。

 

 

 

④ 佐藤亨也君(S根本)×宮地隆佳君(石川)……54㎏ 4R

2勝1敗1分のサウスポー、23歳・岩手県と、

2勝(2KO)1敗(1KO)の22歳・東京都。

 

<1R>

佐藤君はアマ経験があるような細かい体の使い方が出来てたんだけど、

初めの2分間は宮地君の攻勢が上回って右4発で圧倒リード。

 

残り1分からは佐藤君も細かく当て返していったんだけど、

当たりの強さでは今一感が強くて、大きく挽回するまでにはいってなかったなあ。

 

それでも佐藤君の細かい打ち分けを積み重ねられるのは危険なもんで宮地君、

くれぐれも粗っぽくならないようにね……。

 

<2R>

佐藤君、相手の打ち終りを目掛けてしつこく狙っていくし、

そもそも止まらない手数なもんで徐々に宮地君も顔面が赤くなっていったんだわ。

 

二人共、もう少し上下打ち分けが出来るといいと思うんだけど、

それにしても佐藤君、打たれ強いっていうか、

どれだけ貰っても殆ど腫れたり赤くなったりしないもんで、

顔面だけ見てたらまるで宮地君の方が追い込まれてるみたいなんだわ。

 

<3R>

へこたれてない姿勢は保ち続けてたんだけど佐藤君、

やっぱり宮地君の強打を貰い過ぎだったのも事実で、

徐々に反応が鈍ってきた中、宮地君は益々の絶好調で、

ラウンド半分頃からはそれこそ一気一気で、

左ボディから右フックっていう組み合わせを3連続ヒットさせた途端、

その打たれ方が余りにも簡単だったもんで危険を感じ取ったレフェリーが、

東ロープ前の1分40秒、割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

 

試合後に宮地君と話す機会があったんだけど、

やっぱり佐藤君の顔面が赤くならない事を不思議に思ってたらしいんだけど、

自分が若干パンチが緩みがちじゃなかったか、

もう少しキリッと打った方がいいんじゃないかなあって伝えたら、

彼自身もデビュー戦の方がいい感じで振れてたって言ってたんだわ。

 

 

 

⑤ 名雪貴久君(船橋D)×荒木貴裕君(極東)……58㎏ 8R

11勝(2KO)12敗(6KO)の28歳・千葉県と、

7勝(3KO)4敗(2KO)の28歳・三重県。

 

体格の違いの通り、タイプの違うボクシングをする二人の主導権争いで、

それはお互いに距離をどうするかってことでもあったんだよね。

 

<1R>

もう少しジャブが要ると思うんだけど名雪君、そもそも届いてなくて、

リーチでハンデのある荒木君の方が良く届かせてたんだわ。

 

それでも名雪君、徐々に感じを掴んで逆攻勢をかけていって、

ラウンド半ばでの右の相打ちで明らかに打ち勝って、

それを期に更に攻勢に出ようとしたその瞬間は残り38秒の東ロープ前、

ちょっと雑に打ち掛かったところに綺麗な右クロスをストレートヒットされてダウン。

 

丁度前掛りになってたところだったもんでダメージの大きかった名雪君、

リスタート後も回復がままならなくて東ロープから逃れ切れないまま、

手緩くない荒木君の猛追撃に耐え切れずのワンツー被弾で再度の崩れ落ち。

 

頃合いを見計らってたレフェリーが途端のストップエンドで、

2分30秒、荒木君の手際のいいTKO勝ちだったなあ。

 

 

 

⑥ 阿知和賢君(ワタナベ)×田部井要君(宮田)……53㎏ 8R

9勝(3KO)11敗(1KO)4分の29歳・神奈川県と、

10勝(7KO)9敗(3KO)2分の30歳・東京都。

 

二人共、決して華々しい戦績とは言えないんだけど、

そこそこのハードマッチメイクの結果のキャリア10年同士なんだよね。

 

<1R>

ちょっと村中優さんと風貌の似てる田部井君がまずは穏当なプレスだったんだけど、

開始1分20秒、その田部井君が滑って体勢崩したところから様相一変で、

それまで飛ばすきっかけを待ってたような阿知和君に機を与えてしまって、

そこからは阿知和君、一気一気で形勢を作り上げてしまったんだわ。

 

クネクネ粘着系ボクシングと、真っ直ぐ過ぎる程の正直ボクシングとの

図式だったんだけどね。

 

<2R>

相手がウィーブやダグを多用するもんで田部井君、中々正確に当てられなくて、

ちょっと困ったなあっていうのが見えた残り53秒、ほぼリング中央だったんだけど、

シュンって放った阿知和君の右ストレートがダイレクトヒットして田部井君がダウン。

 

それまで阿知和君、相手の打ち終りに合わせた細かい当て込みが抜群で、

なんとかしなくちゃって田部井君が一瞬固まったところでの直撃だったもんで、

KO率10%に満たない阿知和君のパンチでも効果絶大だった訳で、

リスタート後の田部井君も凌ぐので一杯一杯だったもんなあ。

 

<3R>

田部井君は腕振りは力強いんだけど、全てが大まかな一本調子で、

それを見極められると他に打開策を持ってないもんでシンドクなる訳で、

もっとパンチの大小と緩急、それに攻め込みにもバリエーションが必要で、

キャリアの浅い頃はそれでもその腕力で押し通して勝ってたんだけど、

相手もレベルを上げて来るんだから彼にも改善が要求されると思うんだけどなあ。

 

阿知和君は初っ端から決着付けてしまおうって勢いで、

田部井君も何とか何とか反撃しようとしてたんだけど反応が悪くなる一方で、

最後は北ロープに詰められて一方的になってしまったところで、

見かねたセコンドからのタオルインで1分18秒、阿知和君のTKO勝ち。

 

 

 

通路をフラフラしてたらあるボクサーがスッと寄って来て、

「村木田さんの予想をひっくり返してやろうって思ったんですけど……。」 って、

悔しそうに苦笑いしながら話し掛けてくれたんだわ。

自分の予想は(競馬と同じように)良く外れるんだけどなあって、

慰めにもならないようなことを返したんだけどね……。

 

 

ロビーでまた別の人に声を掛けられて、ちょっと憶えがなかったもんで、

「エート……。」 って感じでモゴモゴしてたら、

この間の東日本新人王の決勝戦で小浦君の技能賞を共に願ってた人ってことで、

あの時自分の左斜め前にいた人で、「今日は誰の応援ですか?」 って聞いたら、

粕谷雄一郎さんってことで……。

 

粕谷君の応援にはスパー仲間の塚田祐介さんも駆けつけてたんだよね。

 

 

 

⑦ 太田啓介君(L玉熊)×粕谷雄一郎さん(石川)……59.5㎏ 8R

9勝(2KO)8敗(2KO)の31歳・神奈川県と、

7勝(1KO)0敗のランク15位、19歳・東京都。

 

2倍以上のキャリア差と丁度一回りの年齢差の一戦。

 

粕谷さん、黒にシルバーのトランクスなんだけど、

その配色と同じナイキのシューズがとってもカッコ良かったなあ。

 

試合前、その粕谷さんとちょこっと話をして、貴方はギリギリの15位なんだから、

変な色気は出さないで負けない試合をする事をまず第一にって伝えたんだよね。

シッカリ負けない試合を積み上げてから倒すボクシングに取り掛かればいいって、

自分は思ってたもんでね……。

 

<1R>

立ち上がりの左の差し合いはリーチ差もあってやっぱり粕谷さん圧倒で、

1分24秒には右のショートストレートを見事にカウンターヒットさせてたし、

残り1分20秒にもまたもや右ストレートを当て込んでて1.5ポイントほど優勢で、

一旦距離が詰まったところでのショート戦でも打ち負けてなかったんだよね。

 

<2R>

粕谷さん、左ダブルを上下に打ち分ける余裕も見せ始めたんだけど、

太田君の方も力は込め切れてなかったけど、狭い所を差し込んで打つのが巧くて、

相手に一方的にさせずに手数勝負に持ち込みたがってたんだわ。

 

ただ太田君、中間距離ではガードポジションから打ち出すタイミングが微妙に遅くて、

大きく打撃ポイントを稼ぐ機会を失ってるって感じだったんだよね。

 

<3R>

まずは太田君の細かいコンビネーションが先行して、

その後右のダブルフックに繋げていい感じを取り戻してたんだけど、

1分半過ぎからは粕谷さんの反転攻勢のヒットヒットが目立ってきて、

ラスト30秒からも上2発の右フックから左ボディへ見栄え良く効果的に繋げてて、

自らが作った流れを渡さないようにほぼ完璧なパフォーマンスだったんだわ。

 

<4R>

左3発に右2発って粕谷さんがいきなり初っ端からの攻勢で、

その後の打撃戦も明らかに征してたんだけど、

何度か粕谷さんが攻勢を強めていっても太田君はその度に踏ん張って、

若干休み休みにはなってたけどへこたれないで打ち返していってたんだわ。

 

ただ、消耗してたせいもあってか太田君、ショートの連打が打ち込むんじゃなくて、

何だか掻き回してるような感じだったんだけどね。

 

<5R>

あと半分を残してお互いどうするかってところだったんだけど、

粕谷さんを追い込むまでには至らなかったけど太田君、

流石に歴戦のA級勝ち越しボクサーであることは間違いなくて、

その粘り強さはホント半端じゃなくて、粕谷さんに楽をさせてなかったんだよね。

 

<6R>

開始40秒、粕谷さんが北西ポストに太田君を追い込んで、

決着付けようとするかのようなラッシュラッシュだったんだけど、

太田君はここでも諦めない必死踏ん張りで、

残り30秒には若干打ち疲れた粕谷さんに却って手数勝ちしてたんだよね。

 

<7R>

序盤から太田君が前に出る出るで細かい有効ヒットで上回ってて、

残り23秒には粕谷さんに右ショートをキッチリ合されはしたんだけど、

それでクラッとさせられながらもまだまだ頑張る手数手数で、

ホントに実に太田君、ハートの強いボクサーなんだよなあ。

 

<8R>

お互い、最後の根性見せ合い大会だったんだけど、

まず先攻したのは太田君で、始めの1分半を主導してたんだけど、

残り1分からは粕谷さんが太田君を西ロープに詰めての一気攻めだったんだけど、

ラス30秒から最後まで手を止めなかったのは太田君の方だったんだわ。

 

 

終了ゴングが鳴った時の自分のスコアは79-73だったんだけど結局、

79-74、79-75、78-74ってことで勿論粕谷さんの圧倒3-0勝ち。

 

 

粕谷さんも途中頑張って倒しにいってたんだけど叶わなくて、

悔しいとは思うけどそれでも初の8回戦をフルに動き通すことが出来てたし、

沢山の課題を一度で解決するのは元々無理は話しな訳で、

機を見ての先攻めと同時に敢えてのカウンター狙いを混ぜ込めばいいだけの話で、

それはシッカリした基盤を築いた上でこその武器である訳で……。

 

 

 

⑧ 柴田明雄さん(ワタナベ)×前原太尊康輝さん(六島)

………日本&OPBF M タイトル戦 12R

26勝(12KO)8敗(5KO)1分のWチャンピオン、33歳・神奈川県と、

9勝(9KO)1敗(1KO)1分のOPBF1位、日本5位のサウスポー、26歳・大阪府。

 

すぐ後ろの関西系応援団がとっても煩くて、

興味は最後の試合だけなもんで、それまでどっかに行ってればいいのに、

やたら無意味なことをしゃべりまくって動かなくて、

中の女性がまるで今いくよ、くるよの細い方とそっくりのケバイおばさんで、

彼女の留まることのない関西弁が鬱陶しい鬱陶しいだったもんで、

最後は北席に移動したんだけど、隣に渡辺会長の奥様が座ってくれて一緒観戦。

 

 

最初に前原さんがリングインした際にはそのデカさと共に、

バランスの取れた体格と小さい頭が実に印象的で、

柴田さんは当てることが出来るのかってちょっと心配したんだけどね……。

 

<1R>

「自分より背の高いボクサーは初めてだったもんで……、」 って、

最初はやっぱり少し戸惑ったって試合後に柴田さんが言ってたんだけど、

ホント立ち会い初見は自分も大丈夫なのかって思ったんだけど、

意外と呆気なく柴田さんのジャブが届きまくって驚いてしまったんだわ。

 

パワーは圧倒的なんだけど前原さん、

スピードが全く水準に達してないっていうのは観客達の全員も、

そして勿論も柴田さんも、開始1分で解ってしまったんだよね。

 

更に3倍ものキャリア差もやっぱり半端じゃなくて、

何かのタイミングで柴田さんが相手の左強打さえ貰わなければっていう雰囲気が、

そこはかとなく会場全体を覆っていったんだよね。

 

前原さんは小さく鋭く振るっていうことには全く慣れてないみたいで、

それは佐々木左之介さんを除いたら無名の日本人とタイ人相手ばかりだったから、

それほど工夫することなくKO勝ちを重ねてきたから無理もないんだけどね。

 

だから終始ブワ~ンって感じの大雑把な丸太殴りだったんだけど、

その半分も振り終らないうちに動きの素早い柴田さんは既にもうそこにはいない、

ってそういう状況が続いたんだけど、結局そういうのが最後まで改善されなくて、

次元が違うっていうかボクシングの品質自体が違ってたんだよね。

 

更には相手の長いリーチも柴田さんにはそれ程の妨げになってなかったみたいで、

残り17秒には前原さんが強引に入ってきたところに右ショートフックを

綺麗に鋭く当て込んでたんだよね。

 

<2R>

とにかく前原さん、遠い所から大きくドッカーンって当て込みたい訳で、

それは特にその他にこれと言った技を持ってないってことでもあって、

プレスは掛けていってるんだけど先攻できてないのは、

さっきみたいな柴田さんのカウンターを警戒しての躊躇だったみたいだなあ。

 

<3R>

柴田さんの細かい動きに全く付いていけてない前原さんは、

まるで只の鈍重な剛腕って感じ以上ではなかったんだけど、

それでもとにかく剛腕は剛腕なのは間違いないところで、

何かの拍子に一発ヒットすれば柴田さんが一巻の終わりってことも有り得る訳で、

そういう意味では相変わらずの緊迫感ではあったんだよね。

 

それにしても前原さん、あんなに長い腕をしてるのに全くボディを打たないなあ、

って見てた残り1分06秒、直前に珍しくちょっといい当たりをしたもんで前原さん、

ここだなって攻め込んでいったところに柴田さんの右ストレートがカウンターヒット。

 

それを踏ん張れないかって感じで前原さん、

全く足送りができなくて両足揃えたまま後ろ向きダウン。

 

やっぱりダウンゲットはタイミングなんだよねっていうリスタートだったんだけど、

前原さん、すっかり意気消沈してしまったみたいで、

その後も柴田さんの右ストレートを3発も喰らってしまってたんだわ。

 

<4R>

カウンターを警戒して前原さん、益々中に入れなくなって、

攻撃はボディブロー無しの片寄ったまま右の返しもズレまくってたし、

更にスピード差が目立っていって鈍クサさが際立ってしまったんだわ。

 

残り28秒、柴田さんの左ボディからの右ストレートがヒットヒットしてたなあ。

 

 

ここで中間スコアが発表されて、40-35×3だったんだけど、

誰がどう見てもそのスコア以外は有り得ないって感じだったんだよね。

 

<5R>

この回初めて前原さんのボディブローがヒットして、

相手の攻め手が変わってきたのに戸惑ったのかも知れなくて柴田さん、

その後もボディを攻められて何だかいきなりマッタリしてしまったんだよね。

 

そうかこれかって勢い付いた前原さんを前にして柴田さん、

足使え、休めってみんなに言われまくってたんだけど、

柴田さん、圧倒差で勝った試合でも途中よくこういう場面があって、

観客や陣営をヒヤヒヤさせるシーンを必ずと言っていいほど作るから、

それは試合を盛り上げる為の故意の仕業かと思う程なんだよね。

 

明らかに効いてる柴田さんを前にして前原さん、

もっともっと激しく攻め込むかって思ってたらそれ程のことはなくて、

後で思い返せばここが唯一のチャンスだったんだけど、

彼もそれまでの被弾消耗が半端じゃなかったのかも知れないね。

 

<6R>

それでも攻め手はボディだって前原さんが遅まきながらのボディ狙いで、

柴田さんがそれに合わせての右カウンターをストレートとフックで対抗して、

結局前原さんが追い切れないまま流れは徐々に柴田さんに傾いていって、

残り1分10秒からはその柴田さんの一気一気で、最後は青ポスト前で残り7秒、

前原さんがヘロヘロになってしまったところでロープダウン宣告。

 

<7R>

前原さんは椅子から立ちたくなさそうにしてたし、セコンドはアウトを催促されてたし、

それに比べて10歳以上年上の柴田さんは目を爛々とさせてのいきなり飛ばしで、

並んで見てた内山高志さんと田口良一さんも二人総立ちだったなあ。

 

既に相当参ってたみたいで前原さん、柴田さんのチョン打ちだけでふらついてたし、

反撃も形ばかりに終わってしまって更に柴田さんを勢い付かせて、

アレッと思ったらさっきと同じ青コーナーだったんだけど、

逃げ場を失って一方的な攻撃に晒されてしまったところで、

1分32秒、レフェリーが割って入ってのTKOエンドだったんだわ。

 

 

柴田さんは最近になく鋭く早く動けてて、以前は若干不甲斐なかったんだけど、

これなら村田諒太さんとでも充分出来るんじゃないかなあって思ったんだよね。

 

 

前原さんは最後までボクシングがまだまだ子供だっていう印象が拭えなくて、

それは老練な柴田さんとの対比で更に際立ってしまったんだけど、

いい体してるし若くて可能性あるとも思うんだけど、

この階級のランカーは全て関東ジムだから、

中々いいスパーリングが出来ないっていうのもあるからなあ……。

 

 

 

昨日は石川ジムが3人、ワタナベジムが4人出しだったんだけど、

初めっから勝利が予想されるような安易なマッチメイクではなかったにも関わらず、

石川ジム、ワタナベジム共に全勝で、

特にワタナベジムなんかは4戦4KO勝ちだったんだよね。

 

 

 

本日のベスト3ボクサー】

① 柴田明雄さん

② 阿知和賢君

③ 粕谷雄一郎君

(次) 太田啓介君

 

 

 

今週は13日の他、実は11日にも興行が組まれてるんだけど、

女子の世界戦ってことでボックスシートが使えないんだってさ。

 

男子の世界戦だったら使えないのは以前から承知してるし、

ちょっと前でも13日の女子世界戦でもボックスシートOKなんだけど、

11日は客が集まるカネが獲れるってことでリングサイド3万円の超強気なんだわ。

 

ホントは天笠さんの試合とか、松戸佑生君×田村亮一さん、

それと山田智哉君×恩床健太さんの試合は見たかったんだけど、

3万円も出すんだったらCD10枚かニューバランス買うってことで欠席するもんで、

天笠さん、松戸君、山田君、頑張ってね。

 

2015年11月 8日 (日)

後楽園ホール・11月7日

 

先週の末にサツキの置き肥を除去して彼等もいよいよ休眠期に入るんだわ。                                                               

植物の手入れをしてると季節の移り変わりを結構敏感に感じるんだよね。

 

 

 

自分らの世代っていうのは好むと好まざるに限らず乃至は多かれ少なかれ、

アメリカ文化の影響を受けてると思ってるんだけど、

こと自分に関しては若干アメリカかぶれとも言える程だと思ってるんだわ。

 

生活様式そのものやそこで使われる家具や電気製品、車やファッション、

それに自分にとっての映画や音楽のルーツは間違いなくアメリカだった訳で、

アメリカ文化がそれこそ怒涛の如く流入してきた昭和30年代(1950年代)、

その時代を経験した事こそが自分のアイデンティティーの源だとも思ってるんだわ。

 

自分が今まで小銭入れっていうものを持ったことがないのもその影響で、

当時見た映画の主人公達は全て小銭を直接ポケットに入れてて、

それをジャラジャラって取り出す仕草がとってもカッコいいって思ったんだよね。

 

出来たら財布さえ持たずに紙幣を折りむだけにしたいとも思ってるもんで、

財布の中に色んなポイントカードを入れ込んでパンパンになって、

まるでオバサンバッグみたいになってるのは最悪だと思ってるし、

そもそも大事そうにポイントを集めるっていうのも自分の主義ではないんだよね。

 

 

 

ホールエレベーターの中で具志堅会長と業務連絡を済ませた後、

自分の席に座ってたら 「また来てたのね。」 って感じで、

帝拳ジムの長野さんが横に座ってくれたもんでこの日の試合のこととか、

東日本新人王トーナメントのこととか、他愛ない世間話とか色々とね……。

そこに “DANGAN” の瀬端さんも寄ってくれて、

で、カメラマンのノビーさんに3人並んでるところを写真撮って貰って始まり始まり。

 

 

 

① 林大誠君(白井具志堅)×ザッパ・トウキョウ君(P渡久地)

                                ………SB 4R

1勝(1KO)1敗のサウスポー、21歳・東京都と、2勝(1KO)0敗の29歳・ドミニカ。

 

自分の隣にはユージ・ゴメスが座ってたし、ザッパ君コーナーは外国人だらけで、

飛び交ってたアドバイスの全てが全く理解できなかったなあ。

 

<1R>

ザッパ君は只の粗暴な振り回し屋に過ぎないんだから林君、

相手の大きな振り終りを冷静に狙えば何てことないと思うんだけど、

彼も同じ系統だったもんで実に偶発系のボクシングが出来上がってしまったなあ。

 

それにしても二人共、トロトロの動きがまるでライトヘビー級くらいにしか見えなくて、

思わずパンフで確認したらスーパーバンタムだったもんでタマゲテしまったんだわ。

 

 

ってことで第一試合からいきなりの休憩タイムだったんだけど結局、

40-37、39-37、39-38ってことでザッパ君の3-0勝ちだってね。

 

 

どっちかの偶然ヒットで早々に終わりそうな感じだったんだけど、

予想外にフルラウンド判定で結構時間が出来たもんで、

近くにいた18鴻巣の松村マネジャーと泉トレーナーと遊んでたんだわ。

 

 

 

② 木村吉光君(白井具志堅)×成沢哲君(S根本)

                             ………57.5㎏ 4R

1勝0敗の19歳・香川県と、1勝4敗1分の31歳・東京都。

 

デビュー勝ちした後4連敗中の成沢君なんだけど、

ちゃんと練習してたのかってほど緩々の体をしてて、

腕にも腹にも殆ど筋肉の境目がなくて、いきなり如何にも頼り無かったんだけど、

案の定、立ち上がりから動きもトロトロでいきなり危なそうだったんだわ。

 

で成沢君、エアボクシングみたいなワンツーをワンセット振っただけで、

後は全く勝負になってなかったままの1分35秒、赤コーナーの真ん前で、

木村君に左ボディ喰らって、それだけでいきなり倒れ込んでしまったんだわ。

 

 

結局、そのままテンカウントアウトってまるでタイボクサーのようなエンディングで、

1R1分45秒、木村君のあっけないほどのTKO勝ち。

ボクシングを舐めてるとしか思えなかったし、危ないから止めた方がいいね。

 

 

 

③ 白鳥大珠君(八王子中屋)×有岡康輔君(ヨネクラ)

                              ………60㎏ 4R

2勝(1KO)0敗のサウスポー、19歳・東京都と、

3勝(3KO)2敗(1KO)の21歳・東京都。

 

有岡君には申し訳なかったけど、この試合は白鳥君が圧倒するって、

80%以上の確率で予想してたんだけどね……。

その白鳥君、ジャニーズ系のイケメンだし強いしスター性充分なんだよね。

 

<1R>

有岡君は詰まったところでのショートブローがとっても鋭いんだけど、

身長が5㎝以上優位な白鳥君に距離を取られるとちょっと辛くて、

実に素直に出て来る左ストレートが見えてないみたいなんだよね。

 

白鳥君は先攻も待ち打ちも両方こなせる万能タイプなんだけど、

目が良くて上体の動きがいいもんで実はディフェンスが後回しになりがちで、

そこのところだけがちょっと気になってるんだけどね。

 

若干後追いになってた有岡君だったんだけど、気持ちの強さは絶大で、

それが試合のクオリティーをぐんぐん高めていって、

二人共、4回戦とは思えない程の殺気を漂わせてたんだわ。

 

<2R>

それでもやっぱり、リズム感とタイミングに関しては白鳥君の方がスムースで、

そこそこ細かく動けてた有岡君だったんだけど、

振り出す瞬間を狙われて白鳥君に右フックを被せ打ちされてたんだわ。

 

綺麗な左ストレートボディも打ち込まれてた有岡君だったんだけど、

それならって感じでそれまで左から入ってたのを右、左ってパターンも混ぜ込んで、

それをフィジカルの強さを支えにして一方的にさせてなかったんだわ。

 

<3R>

二人共、3発目4発目まで頑張り打ちしてたんだけど、

それをより徹底してたのは有岡君の方で、

少し見過ぎの兆候が見えてきた白鳥君を押し返し始めて、

山ほどの手数で反撃ののろしを上げたって感じだったなあ。

 

で、残り1分を切ったところから始まったショート戦は、

実は有岡君にとっては待ってましたの展開で、

まずは細かく早く激しい互角の打ち合いだったんだけど、

青コーナー前で最後に鋭く角度良く当たったのは有岡君の返しの左フックで、

それは実は白鳥君の右でも有り得たって思ってるんだけど、

とにかく有岡君の左が恐ろしいほどのハードヒットで白鳥君、

ほんの0.5秒ほどの間を置いてユラッと大きく崩れ落ちてしまったんだわ。

 

当たりと倒れ方の過酷さを見てレフェリーが即のストップエンドで、

2分07秒、有岡君の実に見事なTKO勝ちだったんだわ。

 

 

試合後ずっと後になってからその有岡君と横井トレーナーと話したんだけど、

やっぱり白鳥君の左ストレートは早くて強かったって言ってたなあ。

 

彼、前戦では今年の東日本新人王トーナメントで優勝した石川元希君に

1Rに瞬殺されてしまったもんで、同じサウスポーで大丈夫かって思ってたんだけど、

相変わらずケレンミの無い男気溢れたボクシングだったね。

 

 

白鳥君は次、ディフェンスにも配慮したところを見たいもんだよね。

 

 

 

④ 前川龍斗君(白井具志堅)×クリス・アルファンテ……SF 6R

10勝(6KO)0敗の19歳・北海道と、

11勝(4KO)5敗のサウスポー、23歳・フィリピン。

 

移籍初戦の前川君だったんだけど、充分な練習ができてなかったみたいで、

いつものキビキビした動きとは程遠かったし、

2Rには鼻血を出してたし、アルファンテのボディ攻撃にすっかり参ってたみたいで、

切れのいい畳み掛ける攻撃は最後まで見られないまま、

3R以降は常に先手を取られるまま単発を繰り返す単調過ぎるボクシングで、

今まで見た中で一番彼らしくないパフォーマンスだったんだわ。

 

 

結局、58-57、57-58,57-57ってことで1-1ドローだったんだけど、

感想を聞いた誰もが首を傾げてた判定結果だったね。

 

 

この日3名のフィリピンボクサーが登場して、

マッチメイクしたのは三迫ジムだったんだけど、

貴志会長は小原佳太さんとマイアミ出張だったもんで、

八王子中屋ジムの一生会長が通訳を手伝ってたんだけど、

アルファンテが自分のすぐ近くで友人の応援に来たときに、

「俺は少なくとも3ポイント、君が勝ってたと思うよ。」 って通訳して貰ったんだよね。

 

一生さんにはかなり以前オスカー・ラリオスにも、

「自分はメキシコのボクサーではファン・マヌエル・マルケスの次に君が好きだ。」

って代わりに伝えて貰ってラリオスの苦笑と握手をゲットしたことがあったっけなあ。

 

 

 

⑤ 川名北斗君(白井具志堅)×ジュナール・アダンテ……SFe 6R

4勝(3KO)1敗(1KO)の21歳・栃木県と、

5勝(2KO)2敗1分の25歳・フィリピン。

 

これはもう言葉通り、あっという間の決着だったんだわ。

 

1R開始直後からガツガツ仕掛けていったのはアダンテの方で、

まずは左右のボディフックで川名君を下がらせて、

一旦離れて再度の踏み込みからそれこそブワ~ンって感じで振り放った右フック、

その特大強烈右フックが川名君が引き足使ったところに大直撃して、

川名君が一発昏倒ダウンしてしまったんだわ。

 

倒れ方が余りにも壮絶だったもんでレフェリーが即のストップエンドで、

そこまで僅か0分31秒のことだったんだよね。

 

川名君、心の準備が出来てなかったというか体勢が整う前だったなあ。

 

 

 

⑥ 横山雄一君(帝拳)×高見良祐君(18鴻巣)……L 8R

15勝(13KO)3敗(3KO)の25歳・東京都と、

7勝(6KO)1敗(1KO)の22歳・埼玉県。

 

自分にはこの試合がこの日のメインイベントで、

隣に大塚隆太さんとゾンビ泉さんが並んで一緒観戦。

 

横山君は少しばかりイメージが違ってて、

両サイドを刈り上げたヘアスタイルの上ヒゲを生やしてたもんで、

まるでフィリピンボクサーのような風貌になってたんだわ。

 

二人の試合振りとかKO率から判断して絶対只では終わらないって予想で……。

 

<1R>

まず攻勢を取ったのは高見君の方で、いつものように予断を封じた攻め込みで、

いいプレスもかけてたしボディブローも中々だったんだわ。

 

ただ、その後攻勢に転じた横山君の飛ばし返しにも力がこもってて、

ラスト30秒からの手数でポイントを奪い返したって感じだったんだよね。

 

<2R>

開始30秒からは二人共早くもフルスロットルで、

横山君のジャブはまるでストレートに近かったし、

高見君も1分40秒までの間に右ストレートボディを凄打ちしてたんだけど、

とにかくお互いにグローブの上からでも殆どが万振りで迫力あったなあ。

 

<3R>

高見君サイドからは 「行き過ぎるな!」 「頭の位置!」 「距離!」 「足使って!」

って様々なアドバイスが飛んでたんだけど高見君、そこそこ聞こえてたみたいで、

反応も良かったんだけど、それでもこの回の攻勢は明らかに横山君で、

開始30秒まで飛ばした後、1分20秒でも再ラッシュで細かいヒットも抜群で、

その上この日の横山君のガッチリガードは秀逸だったんだよね。

 

<4R>

ラウンド序盤1分間を飛ばしてその後少し休んで、

最後にまた飛ばすっていうパターンを決めてたみたいで横山君、

飛ばす際の右ショートアッパーの組み込みが実に巧みだったんだけど、

一段落してた1分30秒、高見君はこの日最初の鋭い右フックを決め込んで、

思わず横山君をたじろがせて、残り40秒からはそれこそ一気一気で、

途端に横山君が凌ぐのに一杯一杯になってしまって、

終了ゴングが鳴った時には顔面が相当傷んでたんだよね。

 

<5R>

開始直後に飛ばして来ない横山君はやっぱり前の回のダメージを残してたか、

左目下がかなり腫れてくると同時に打ち返しのパンチにも

明らかに力強さが欠けてきたんだけど、

それでも踏ん張って下がらなかったのは流石だったなあ。

 

高見君の方は抜群のスタミナを背景にしての絶好調のイケイケで、

残り1分からはこれでお終いにしてしまおうって感じのヒット、ヒット、ヒットで、

強烈な左右フックと左ボディを打ち込み続けたんだわ。

 

ところが残り36秒、こりゃ危ないなあってところから何とナントなんと、

必死必死の反撃姿勢見せてた横山君の左フックが見事なカウンターヒットで、

高見君、それ一発でクラッと明らかに効いてしまって大変大変だったんだわ。

 

隣りで見てた大塚隆太さんが 「パンチが死にかけてたから助かった。」

って言ってたんだけどホントにその通りで、

2回ほど前だったらそれこそ一発で倒されてしまいそうなタイミングだったんだわ。

 

<6R>

消耗の進んだ横山君はそれでもまだキッチリやろうと踏ん張ってて、

若干休み休みではあったんだけどそれでも何とか何とかって頑張ってて、

これまでの横山君だと余りに追い込まれると、

心の影が透けて見えたこともあったんだけど気持ちを強く保ってたなあ。

 

それでもここまで来ると高見君の大優勢には全く揺るぎが無くて、

右ストレートボディを都合3発強烈打ち込みされて横山君、

如何にも辛そうに身を屈めてたんだよね。

 

残り1分になっても落ちない落ちないの高見君を前に横山君、

残念ながら最後まで持ちそうにない感じになってきたんだわ。

 

<7R>

またもやいきなりの右ストレートボディで横山君が下がらされて、

そこから高見君の鬼追撃が始まったんだけど、

残り1分からは横山君もそれこそ必死必死で、

どれだけ打たれ込んでもへこたれない反撃の姿勢は感動的ですらあって、

いやあいい試合に巡り会えたなあってつくづくの充足感だったんだけど、

ただ勝負としては既に決してて横山君、ここにきての手数負けは致命的だったなあ。

 

 

って見てたらやっぱりって感じで横山君がここで棄権ってことで、

高見君の7R終了時点TKO勝ちだったんだわ。

 

 

被弾の多少と直撃度は終わってみれば二人の顔面の傷み方の差に現れてて、

高見君、殆どと言っていいほど傷跡がなかったんだけど、

それでもこの試合は最近では稀に見る心に残る激闘だったんだよね。

 

 

 

少し休憩時間が入ったもんで三迫ジムの久保マネジャーと話して、

小原佳太さんの試合当日の組み合わせコピーを戴いたんだけど、

赤青コーナー表示が日本とは逆になっててちょっと面白かったね。

 

 

 

⑦ 比嘉大吾さん(白井具志堅)×レンレン・テソリオ

              ………WBCユース F タイトル戦 10R

7勝(7KO)0敗のチャンピオン、国内8位、20歳・沖縄県と、

15勝(4KO)6敗(2KO)3分のOPBF4位、23歳・フィリピン。

 

この試合を盛り上げたのはひとえにテソリオの我慢強さであって、

最後10Rにはついに力尽きてTKO負けしてしまったんだけど、

それまで何度も倒れ込みそうになったのを懸命に踏ん張ってたんだよね。

 

それと共に驚異的だったのは比嘉さんのスタミナで、

あれだけ打ち続けて最後まで全くヘバッてなかったし、

倒し切るような飛ばし飛ばしを何度も繰り返して、

その度にそれが叶わずのやり直しだった割には、

最後まで気持も切れないままだったのも大したモンだったんだわ。

 

 

この20歳の若者のポテンシャルは実は思ってた以上に大きそうで、

これまでの7勝のうち6勝が外国人相手の短いラウンドが多かったもんで、

今回10ラウンド殆どフルに見てその可能性を知らされたんだよね。

 

これで8戦8KO勝ちなんだけど、ただちょっと改善点があるとすれば、

試合終盤が若干マンネリ化してしまったことで、

ここまでは結局、持ち前の馬力で押し切ってきたってことは間違いなくて、

攻撃のパターンが少しシンプル過ぎるってことと、

相手のパンチが軽かったから助かったけど、結構簡単に貰ってしまうことかなあ。                                   

それでも、一旦機が熟した時の連続攻撃の迫力は圧倒的なんだけどね。

 

 

それにしてもゴールドのラインの入った黒のロンズデールのハーフカットブーツ、

テソリオのシューズはカッコ良かったなあ。

 

 

 

【本日のベスト5ボクサー】

① 高見良祐君

② 比嘉大吾さん

③ 有岡康輔君

④ 横山雄一君

⑤ レンレン・テソリオ

 

 

 

この日はとっても中味の濃い興行だったことは間違いなくて、

昨日の京都の最終レースで狙った馬が最後の最後で、

4着に落ちてしまった悔しさを忘れさせてくれたんだわ。

 

2015年11月 6日 (金)

後楽園ホール・11月5日

 

眼下の石神井川で殆ど毎日釣りをしてるジイサン達が3~4人ほどいるんだけど、

アイツラ、全く唾棄すべき釣り人だったっていうことが解って、

最初の頃は釣り上げた魚を川に戻すシーンを目にしたもんで、

持って帰る訳じゃないんだって見てたんだけど、

ある日、比較的大きな鯉を釣り上げた際にそのジイサンは、

先に鉤の付いた棒で鯉の腹を引っ掛け上げたのには驚いてしまったなあ。

 

それも1回で成功しなかったもんで何回も何回もグサグサそんなことをやって、

やっとのことで陸に揚げたと思ったら、そのまま地面に投げ捨てたんだわ。

 

アイツラ、すぐ近くに公衆トイレがあるっていうのに河原で立小便はするし、

一度ブチノメシテやるか……。

 

 

 

ふと思い立って地球の自転速度っていうのはどれくらいなんだろうかって調べたら、

驚いたなあ、時速1,700㎞もあるってことで、

それは毎秒470mにもなる訳で自分ら、よく立ってられるなあって思うんだわ。

 

時速1,700㎞で自転してるこの地球は太陽の周囲を回ってるんだけど、

その公転速度ともなると何とナントなんとの時速10万㎞、秒速30㎞ってことで、

目が回らないのが不思議だし、吹っ飛ばされないのも不思議なんだよなあ。

 

全ては引力と慣性モーメントの為せる技なんだけど、

もしもいきなり地球の自転が止まったり、急に逆回転でもしようものなら、

その時には間違いなく自分らはバタバタひっくり返ってしまうんだよね。

 

それでもまだ地面がそんなに早く動いてるんだから、

ピョンと跳ねたら地面だけが先に行ってしまいそうな気もしないでもなくて、

自分は小学2年生くらいの頃、電車の中でそういう思いにかられてしまって、

少しでも飛び上ったら電車だけが先に行ってしまうんじゃないかって、

ひたすらそういう恐怖にかられたことがあったんだよね。

っていうようなことを昨日ホールに来てた荒川仁人さんと話したんだわ。

 

 

 

ホールに入った途端、青木ジムの有吉会長とデシエルト長池君とバッタリで、

その後、小山拓見君や10countジムの鳥海会長、RK蒲田の川村貢治さん、

ワタナベジムの小口さんや佐々木トレーナー、

それに最後に粉川拓也さんと言葉を交わしたんだけど、

この日は出場16名のうち知り合いのボクサーが9名もいて、

会えば話をする同士の戦いが4試合もあったもんでちょっと複雑な観戦だったね。

 

 

 

① 松本英一君(10count)×中村賢治君(世田谷)……B 4R

0勝1敗の32歳・神奈川県と、デビュー戦30歳・北海道。

 

<1R>

30歳デビューの中村君、相手が10㎝以上もデカイのに戸惑ったか、

最初っからドギマギしたような感じで、相手の動きを見極められないまま、

はなはだ心もとない腕振りに終始してたなあ。

 

一方の松本君の方もまだまだ自分の距離が解ってないみたいで、

それさえ会得すれば大分違ってくるんじゃないかって思ったんだよね。

 

残45秒からはガッチャガチャの密着戦になっていって、

中村君は鼻血、松本君は右目上をバッティングカットしてたね。

 

<2R>

お互い、無分別なほど飛ばしまくってて、

君達、ホント大丈夫なのかって感じだったんだけど、

偶然のようなヒットが徐々に片寄っていくと、それは二人の力量差ってことで、

流れは完全に松本君に傾いていったんだわ。

 

<3R>

中村君のヘバリが一層目立ってきたもんで松本君、

ここで一気に攻め立てれば初勝利が目前だったんだけど、

中々ままならないままの見ててイライラだったんだけど、

それでも中村君の前詰めが甘くなった分、丁度彼の距離になっていったんだわ。

 

<4R>

勝負としては既にハッキリしてしまって、中村君の鼻血は酷くなる一方で、

止められないで最後まで出来るかだけになってしまったんだけど、

極端に動きが緩慢になってしまったところでやっぱりレフェリーストップエンド。

 

0分44秒、気持ちと頑張り手数で圧倒して松本君が初勝利。

 

 

 

② 三瓶一樹君(ワタナベ)×山田健太君(草加有澤)

                            ………56.5㎏ 4R

3勝(1KO)2敗(1KO)の24歳・福島県と、3勝(3KO)1敗1分の21歳・東京都。

 

この試合も10㎝以上も身長差のある一戦で三瓶君、デカイなあ。

 

<1R>

三瓶君がきちんとジャブを打ち続けられるかが大きなポイントなんだけど、

それにしてもこの日の三瓶君はかなり突っ立地気味だったし、

相手が小さいもんで低い位置での腕振りが目立ってて、

余りにもガードが甘いというか低過ぎるのが気になって気になって……。

 

山田君の方は詰まったところでの強連打のチャンス狙い一点なんだよね。

 

殆ど目立ったヒットが無かった中、三瓶君がジャブでポイントゲットだったね。

 

<2R>

山田君、どうやって中に入るか、相手の打ち終りにどう合わせるかだったんだけど、

まだまだ三瓶君のジャブが優勢なままだったんだけど、

徐々に山田君の踏み込み強打が届くようになっていった残り40秒、

その山田君が右、左ってショートブローを綺麗にヒットさせてダウンゲット。

 

三瓶君の打たれ弱さが露呈したシーンだったんだけど、

それでも打ち合いの際のポジショニングに無配慮過ぎって感じもしたんだよね。

 

<3R>

相変わらず三瓶君の緩いガードが気になったんだけど、

ラスト30秒からの踏ん張り直しでポイントを取り返したって感じでこれでイーブン。

 

ただ、お互いのヒット数にそれほどの有意差がないと

当たりの強さで徐々に山田君に傾きそうな雰囲気ではあったんだよね。

 

<4R>

1分30秒までは殆ど拮抗してたんだけど、それを過ぎた途端、

山田君が更に攻勢強めての右をヒットさせて、そのすぐ後の残り1分10秒、

今度は右アッパーを綺麗に打ち上げて、三瓶君をクラッとさせたんだわ。

 

勿論山田君、相手のそんな様子を見逃すほど甘くはなくて、

そういうところから爆発的な追撃が出来るからこそのこのKO率な訳で、

そこからは殆どあっと言う間の畳み込みで1分54秒、

青コーナーの真ん前で三瓶君を倒し込んで即のストップエンドだったんだわ。

 

山田君はこれで晴れてB級昇格なんだけど、

この戦績だとマッチメイクに困るだろうなあ。

 

それにしても三瓶君、どこでも打ってくださいって程の緩々ディフェンスだったなあ。

 

 

 

③ 沢田石伸雄君(UNITED)×工藤宏樹君(ドリーム)……Fe 4R

2勝2敗(1KO)の31歳・東京都と、

1勝6敗(1KO)2分のスイッチ、35歳・神奈川県。

 

<1R~2R>

この日も工藤君からは力強さみたいなものが伝わって来なくて、

パンチも押すような感じで如何にも弱々しかったんだわ。

 

相手がそんな感じなのに沢田石君もいつまでも中途半端なままで、

一見するともっとやれそうなのに何をそんなに躊躇してるのかって……。

 

何だか二人共、実にトロトロしてて見てられなくなって離席したんだけど、

工藤君、ホントに危ない打たれ方するんだよなあ。

 

 

後で確かめたら、40-37×3ってことで沢田石君の3-0勝ちだってね。

 

 

 

④ 市川雅之君(角海老)×デシエルト長池君(青木)……Mm 6R

6勝(2KO)2敗の25歳・東京都と、4勝2敗1分の29歳・東京都。

 

<1R>

お互いに大したヒットは無かったんだけど、手数差で長池君だったね。

 

その長池君、シッカリガードしたままのジリジリプレスだったもんで、

市川君がやたら攻め難そうにしてたんだよね。

 

<2R>

常に攻めてる感じを出してたのは長池君で、

市川君には攻めあぐみが目立ってたんだけどどうしたのかなあ……。

 

お互いに弾け切れず有効打の少ない展開のままだったんだけど、

それでも当たりが綺麗だったのは市川君だったかな。

 

<3R>

そろそろ市川君が本気モードを出すんじゃないかって思ってたんだけど、

開始30秒までのショート戦は明らかに長池君の優勢に推移してて、

市川君、全く気持ちが見えて来ないんだわ。

 

その市川君、途中右アッパーを2発ほどヒットさせてはいたんだけど、

貰った左ボディが効いてしまったみたいで下半身を踏ん張って打ててなかったし、

密着戦でも明らかにフィジカル負けしてたんだわ。

 

終了ゴング寸前か寸後かとっても微妙なところだったんだけど、

最後の最後、市川君の返しの左フックがヒットして長池君がダウン。

結局、終了ゴング後ってことだったんだけどね。

 

<4R>

長池君は殆どダメージ残さずの中、まずは市川君が右を強烈ヒットさせて、

いよいよここから一気に行くのかって見てたらそれでも全く行かなくて、

左右ボディフック貰った途端、却ってズルズル下がらされてしまってたんだわ。

 

この日の市川君は結局ダメそうだなあっていう雰囲気が大きく漂ってきたんだわ。

 

<5R>

パンチのクオリティー的にはかなり劣るんだけど長池君、

その分気持ちで圧倒し続けて後は最後までそのペースが保てるかだったんだけど、

市川君がシオシオに萎えたままなもんで何とかなりそうな感じだったんだよね。

 

<6R>

長池君がスタミナ負けしなかったもんで、市川君には全くノーチャンスで、

長池君、威力は殆ど無かったんだけど最後まで手を止めることなくの終了ゴング。

 

 

で、自分は59-55だったんだけど結局、59-56、58-57、57-57ってことで、

とにかく長池君の2-0勝ちだったんだわ。

 

 

納得がいかなかったのはこのスコアと共にこの日の市川君のパフォーマンスで、

若干憮然としながら離席したら途中で久保パパに声を掛けられて、

直後に久し振りの裕希君もとっても残念そうにしてたんだよね。

 

 

その後、仁人さんとか拳四朗さんと話してたら次の試合が終わってたね。

 

 

 

⑤ 小浜雅哉君(UNITED)×渡辺健一君(ドリーム)……B 8R

6勝(3KO)2敗1分の22歳・千葉県と、

5勝(3KO)2敗(1KO)1分の28歳・東京都。

 

ってことでこの試合は1R2分58秒、渡辺君のTKO勝ちだってね。

 

 

 

⑥ 頴川裕君(RK蒲田)×小山拓見君(草加有澤)……SFe 8R

7勝(4KO)3敗(2KO)1分のサウスポー、26歳・鹿児島県と、

9勝(7KO)4敗1分の25歳・埼玉県。

 

この試合が自分的なセミファイナルで、

お互い良く似たボクシングスタイルしてるから、

噛み合った激しい打ち合いを予想してたんだよね。

 

頴川君は現在2連勝中なのに対して小山君は2連敗中って、

置かれた立場や精神的にも対照的な二人だったんだよね。

 

<1R>

まずプレスかけていったのは小山君の方で手数でも優勢だったんだけど、

開始1分28秒、頴川君のいきなりの左ストレートがヒットして、

小山君、思わずちょっと効いてしまったみたいで一旦身を引いた形を取って、

そこを頴川君が更にの攻勢を強めていったんだけど、

残り1分弱の小山君、チラッと時計を見やって何とか凌げそうだったし、

このラウンドは相手に渡して無理に打ち合わないようにって感じだったんだわ。

 

残り20秒での頴川君のボディラッシュも目を引いたなあ。

 

<2R>

ラウンド序盤に頴川君の今度は右フックを貰ってしまって小山君、

その右フックとさっきのような左ストレートの両方を警戒しなければならなくなって、

防御と攻撃をどう組み立てるかで戸惑い始めたみたいだったんだわ。

 

頴川君の方は益々自信を深めていったみたいで、

下半身のドッシリ感が半端じゃなかったし、

目を使ってのフェイントからの左フックを巧いこと上下に打ち分けてたなあ。

 

<3R>

ペースは完全に頴川君が握ってそのテキパキ感で圧倒して、

残り1分、南東ポストに追い込まれた際にも的確な右、左を当て込んでたし、

若干焦り気味の小山君の馬力系フルショットを避けまくってたんだわ。

 

<4R>

流れはスッカリ固まってしまったかなあって見てたこの回1分過ぎ、

ガガーッてこの試合何度目かの小山君の詰め寄りで、

頴川君が北ロープに下がって腰が浮いたところに、

それは見間違いで打ち込まれて腰が伸びたのかも知れないんだけど、

とにかく小山君の左フックが気持ちのこもった直撃で頴川君、

思わずクラッとしてしまってからは小山君の鬼の一気一気で、

そのまま横へずれて北西ポストに頴川君を押し付けたままの大ラッシュで、

頴川君がポストに寄りかかるだけになってしまったところでロープダウン宣告。

 

それはラウンド半ばの1分32秒のことだったんだけど、

何とか再開はしたんだけど頴川君、実はカウント9まで両手をロープに乗せてて、

シッカリしたファイティングポーズを取りきれてなかったんだよね。

 

自分のスコアでは前の回まで全部負けだった小山君、

ここしかない正しく怒涛の進撃の巨人って感じの大迫力の追撃で、

何とか何とか凌ぎたかった頴川君を追い立て回してリスタート30秒後、

さっきと全く同じ北西ポストに再度追い込んで全力決め打ち連打。

 

頴川君が無理そうなのはすぐに知れて間もなくのレフェリーストップエンドで、

2分14秒、小山君の大逆転TKO勝ちだったんだわ。

 

 

もしこの日負けて3連敗ってことになってたら小山君、

いかに普段強気にしてても流石に凹んでしまっただろうから、

まずは良かったヨカッタだったんだよね。

 

 

この日の頴川君はショートブローも大きなショットもホントにキレキレで、

その自信に満ちた体の動きと腕振りは見ててとっても心地良くて、

あの瞬間さえ無ければって感じだった訳で、

あの場面の少し前からやり直させてくれって感じだったと思うんだよね。

 

 

彼等の試合はいつ見ても絶対面白いから、

これからは定期戦にして貰いたいんだわ。

 

 

それにしてもいつも思うんだけど、

福地さんのスタンディングストップエンドの仕草にはとっても心がこもってて、

片手でボクサーの頭を優しく支えて包み込みながら、

よく頑張ったよ、お疲れさんっていう感じが伝わって来るんだよね。

 

 

 

⑦ 斉藤正樹さん(10count)×坂本尚志君(青木)……SFe 8R

12勝(3KO)10敗(1KO)5分のランク10位、30歳・神奈川県と、

6勝(1KO)5敗(1KO)の34歳・福井県。

 

勝率自体は殆ど同じようなモノなんだけど、

27戦と11戦っていう試合数が絡むとその意味は俄然違ってくる訳で、

若干ムラッ気のある斉藤さんなんだけど、

ランカーになってからはそれらしいボクシングが身に付きつつあるんだよね。

 

一方の坂本さんはこの日も弁護士事務所か裁判所からの直行って感じで、

ネクタイにスーツのままのホール入りだったんだよね。

 

<1R>

斉藤さんの方が頭半分以上デカイもんで坂本君、如何にもやり難そうにしてて、

覆い被されるようにされると全く勝機が無くなるんだけど、

一体どうするつもりなのかなあ……

 

斉藤さんの方は如何に遠い所でやりきれるか、相手の踏み込みを拒絶するべく

どれだけ多くのジャブを正確に打てるかってことで……。

 

大体斉藤さん優勢のままだった残り50秒の坂本さん、

相手の打ち終りに右をそこそこクリーンヒットさせることが出来て、

そういうタイミングをこの先どれだけ捉えられるかだなあって思った残り16秒、

今度は斉藤さんの一気攻勢で坂本君が青コーナーまで詰められてしまって、

ショート連打の内の右ストレートをまともに貰ってしまって、

もう少しで崩れ落ちてしまいそうなほど大きく膝カックンしてしまったんだわ。

 

<2R>

キッチリとパンチを打ててたのは圧倒斉藤さんの方で坂本君、

自分のタイミングでシッカリ打たせて貰えてなかったなあ。

 

真っ直ぐの出入りだけじゃなくて坂本君、

もう少し左右への動きからの打ち込みが欲しかったところで、

体の大きな相手に正面勝負に行き過ぎだったなあ。

 

<3R>

坂本君が中々打開策を見つけられなくて行き詰ってる中、斉藤さん、

リーチを利した右クロスが面白いようにヒットし始めて、

坂本君も懸命に打ち返してはいたんだけど有効ヒットにはなりにくいままで、

って見てた残り1分19秒、リングほぼ中央で右フックを貰った坂本君がダウン。

 

被弾後に押されての倒れ込みのように見えたんだけど、

それでも被弾は被弾で間違いのないところで、それは再開後にすぐに証明されて、

ダメージを引きずった坂本君の反応が極端に悪くなってたんだよね。

 

で、リスタート直後からここぞの斉藤さんの猛追撃を前に如何ともし難いまま、

坂本君、ついに力尽きてしまって前のめりダウンしてしまって、

ダメージを見取ったレフェリーが即のストップエンドだったんだわ。

 

2分16秒、斉藤さん、見事なTKO勝ちだったね。

 

 

 

⑧ 粉川拓也さん(宮田)×林徹磨さん(セレス)

                  ………日本 F タイトル戦 10R

24勝(13KO)4敗のチャンピオン、30歳・東京都と、

25勝(9KO)3敗2分のランク1位、27歳・愛知県。

 

勝率だけで言えば粉川さんが6勝1敗ペースなのに対して、

林さんは8勝1敗ペースなんだよね実は……。

 

<1R>

序盤から余り飛ばし過ぎないようにって林さんが慎重に立ち上がる中、

より軽快な動きをしてたのは粉川さんの方だったんだけど、

開始1分12秒、グイッと強く寄ったところで林さん、

打ち合いの中返しの左フックを絶妙なタイミングでカウンターでヒットさせて、

粉川さんからいきなり衝撃の尻餅ダウンゲット。

 

それでも再開後の粉川さんにはそれほど慌てた様子は見られなくて、

それじゃあまた一からやり直すかって感じだったんだよね。

 

林さん、残り15秒でも綺麗なワンツーヒットで大きく流れを引き込んでたね。

 

<2R>

やっぱり粉川さんは半端じゃなくて、

細かい腕の使い方からの多彩なパンチは思わず見とれてしまうほどで、

林さんの真っ正直さが際立ってしまってたんだわ。

 

<3R>

粉川さん、益々細かいリズムを刻むようになってきて、

そうなると林さんは明らかにシンドイ訳で、明らかにテンポを乱してたなあ。

 

大きなヒッティングは無かったんだけど、これでイーブンだね。

 

<4R>

待ってたらダメだって言われたか林さん、初っ端から仕掛けていったんだけど、

1分12秒、右アッパーをきっかけにした粉川さんのラッシュで一蹴されてしまって、

とにかく粉川さん、体や頭の角度を色々変えながら打ち出しの工夫が抜群で、

結果的には色んな角度から様々なパンチを生み出していくもんで、

林さんの混乱を誘ってるみたいなんだよね。

 

<5R>

林さんが更に強い攻め込が出来るのかがポイントになってきたんだけど、

そこそこ強いパンチは単発に終わってしまってるし、

攻撃と攻撃あるいは攻撃と防御を有効に繋ぐ何かが足りてなくて、

徐々に一段落感が目立ってきて、

その辺の繋ぎの作業が巧い粉川さんとの差が拡がっていったんだわ。

 

 

公開された途中スコアは48-46×3だったんだけど、

自分も全く同じ48-46だったんだよね。

 

<6R>

あと残り半分、林君がどうするかだったんだけど、

相変わらず目覚ましい攻撃は粉川君に限られてて、

左右のショートフックの中にアッパーなんか混ぜ込んで粉川さん、

とっても見栄えが良くて、すっかり気持ち良さそうにやってたんだよね。

 

林さんにもまだまだ必殺系のパンチが残されてたんだけど、

それに至るまでの過程が心もとなくて、いきなりではやっぱり難しんいだよなあ。

 

<7R>

林さんは真面目な性格そのままのボクシングに終止してて、

もっと捨てパンチとかフェイントを駆使してハードヒットまでの筋道が必要で、

気持強く保って前へ出て行ってはいたんだけどちょっとまとも過ぎだったんだわ。

 

<8R>

粉川さんもここまで相当振り込んでたせいか若干腰が浮いてきたんだけど、

1分20秒からの激しいド突き合いを経た後も踏ん張って平然を装ってて、

その後も先手を取り続け常に手数で上回りながら、

消耗の進んだ林さんとの対比を際立たせてたんだわ。

 

<9R>

ここのところずっとラウンド最初の打ち出しは粉川さんで、

彼も多分疲れてはいるんだろうけど、それを表に出さない誤魔化しは流石で、

まだまだ体がよく動いてて大きな被弾を徹底的に避けてたんだわ。

 

それに比べると林さん、肝心なところでの打たれ方の形が良くないんだよなあ。

 

<10R>

お互いシンドイ中、踏ん張ってたのは流石流石の粉川さんで、

1Rを別にして最後の最後まで一方的にされるラウンドを決して作らなかったし、

3分間を一つの流れの様に使ってたのがとっても印象的だったんだよね。

 

一方の林さんも事ここに至ってもまだまだ気持ちの緩みは無くて、

相打ち覚悟の万振りで最後まで起死回生を目指してて、

残り30秒からもそれこそ必死必死ではあったんだけど、

残念ながら勝負はそのずっと前に決着してたって感じだったんだよね。

 

 

自分は97-92だったんだけど結局、97-93×2、96-94ってことで、

勿論粉川さんの余裕3-0勝ちだったなあ。

 

 

 

林さんにあと少しのずる賢さがあったら随分違ってたと思うけど、

何れにしてもこの階級では粉川さんの老獪さには揺るぎがなくて、

後は村中優さんとの再戦が見たいから粉川さん、それまで頑張ってって事で……。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 粉川拓也さん

② 小山拓見君

③ 斉藤正樹さん

 

 

 

“秋の日はつるべ落とし” とはよく言ったもので、

4時を過ぎるとホントにあっという間の夕暮れで、

日中の日差しを大事にしないとなあって感じのこの頃なんだよね。

 

2015年11月 4日 (水)

後楽園ホール・11月3日

 

江戸時代の画家に伊藤若冲(いとう じゃくちゅう)っていう人がいて、

“動植彩絵” (どうしょくさいえ)で知られてるんだけど、

超絶技法を用いながら植物の中に小動物を実に細密精密に描き込んでて

時には絹のカンバスの裏から絵具を薄く滲ませて、

それが結果的には対象物に光が当たってるような効果を生み出してるんだよね。

 

欧州の画家達が意識して光を表現しようとした100年も前に、つまり、

セザンヌやモネといった印象派の連中がそれを表現しようとしたそのずっと前に、

それを成し遂げてたってことで、とっても評価が高いんだよね。

 

彼の描いたニワトリなんかを見てるとその彩色の鮮やかさに驚かされると同時に、

紅葉したモミジに薄く日の当たるさまを目前にすると驚嘆するばかりなんだよね。

 

 

 

ジャズなんかの昼間の興行をフランス語でマチネーっていうんだけど、

昨日の東日本新人王トーナメントの決勝戦はそのマチネーの14時開始で、

ミドル級の試合以外はオール5回戦。

 

宮田会長にちょっとした業務連絡をして始まり、始まり……。

 

 

 

① 小浦翼君(E&Jカシアス)×佐宗緋月君(小田原)……Mm

4勝(3KO)0敗の21歳・神奈川県と、6勝(2KO)0敗の20歳・神奈川県。

 

思ってた通り、佐宗君の方が少しばかりデカかったんだわ。

 

<1R>

佐宗君、かき分けていくような力強さを前面に出してはいたんだけど、

この階級でジャブを省略したようなボクシングは有り得なくて、

接近しての強烈左右フックだけでは戦い方の幅に限界がある感じなんだよね。

 

当然のように小浦君も相手の分析を済ませてた上での冷静な対応で、

近寄った際に佐宗君の必殺系腕振りに遭遇しないような動きが充分出来てて、

相手のタイミングで入らせないようにジャブを鋭く伸ばしてたし、

瞬間を狙っての右ショートアッパーに彼の研究の跡を見たんだよね。

 

<2R>

開始0分58秒、この日初めて佐宗君の右フックがヒットしたんだけど、

直後のボディ合戦では明らかに後れを取ってしまって、

折角の序盤の攻勢をチャラにされた上、ディフェンスに迷いが見えてきて、

何となくいつもより上体の動きが硬いような感じが拭えなかったんだわ。

 

残り22秒辺りで小浦君がサウスポーチェンジして、

それはラストラウンドにも一瞬垣間見せてたんだけど、

気分転換の工夫なのかも知れないけど、あれは不要じゃないのかなあ。

 

<3R>

前の回までに既に相当打たれ込んでた佐宗君が更にガード固めての前々で、

大きく挽回目指してたんだけど、ラウンド半ばに鳩尾に左ボディを貰った途端、

無理に接近すると却って危険だって判断したみたいで、

それ以降は明らかに佐宗君の距離が不安定になってしまって、

かろうじてたまの単発に終始してた中、

小浦君が試合の流れを決定付けたラウンドだったなあ。

 

<4R>

それでも頑張る佐宗君が気持ちを立て直して更なるゴリゴリプレスだったんだけど、

1分を過ぎる頃からはメッキリで、休み休みになりがちの中、

色んな部分でズレが目立ってきたんだよね。

 

一方の小浦君は益々自らのボクシングに自信を深めてたみたいで、

試合当初の動きと比較しても何の劣化も見られなかったんだよね。

 

<5R>

こうなったら佐宗君、何かに賭けるしかなくなったんだけど、

それを見つけられないまま頭を下げる場面が増えていったし、

小浦君の左、左で更に消耗が進んでしまったんだわ。

 

踏ん張り打ちしなければいけない時に先にクリンチに行ってて限界が見えてきて、

佐宗君、気持ちだけはって頑張ってたんだけど体が付いて行かないまま、

最後はレベルの違いを見せ付けられての終了ゴングだったなあ。

 

 

で、自分は50-45だったんだけど結局、50-45、50-46、49-46ってことで、

見たまんま小浦君の圧倒3ー0勝ちだったんだわ。

 

 

 

② 塚田直之君(セレス)×細谷大希君(角海老)……LF

4勝(2KO)3敗(1KO)2分の27歳・千葉県と、4勝(1KO)0敗の20歳・東京都。

 

<1R>

プレスはかけるんだけど塚田君、そこからが若干腕ずく過ぎの大雑把で、

細かく鋭い対応が出来てた細谷君のペースが出来上がったんだわ。

 

<2R>

細谷君の右ストレートボディがこの回のスタートパンチで、

その後のクロスの右ストレートも中々のモノだったんだけど、

ホントは細谷君、もっとキビキビ動けるはずで、ちょっと相手に合わせ気味で、

単調ではあるんだけど塚田君にも少しばかりの可能性が見えてきたんだよね。

 

<3R>

このままじゃダメだって塚田君が初っ端からドライブアップしていったんだけど、

上下の打ち分けが出来てないシンプルなままだったもんで大きな効果上げられず、

細谷君の方もいよいよこれからって時に中途半端な動きが改善されなくて、

結局お互い、実にアピール度の低い展開に終始してて、

とにかく二人共、あと一発あと一発を踏ん張って打ち切る努力に欠けてたなあ。

 

<4R>

セコンドに言われたか細谷君、若干テキパキ度を上げていって、

特にボディブローを頑張り打ちしてたんだけど、

まだ動けるならもっと前へ、もっと打てってことで……。

 

<5R>

最終ラウンドなもんで二人共、流石に最後の踏ん張り合いだったんだけど、

より気持ちを出してたのは圧倒塚田君の方で細谷君、

ここはキチンと逃げ切らないとダメなのに見てる場面が多過ぎだったんだわ。

 

って見てたら1分22秒のほぼリング中央、

ガツッと寄り合ってお互いの右腕が交差したその瞬間、

塚田君の右ショートアッパーがここに来ての超絶クリーンヒットで細谷君、

思わずその場に膝着きダウンしてしまったんだわ。

 

ダメージは大したこと無かったんだけどポイント的には両陣営が大騒ぎで、

混乱の中、自分も思わずスコアをチェックしてしまったんだよね。

 

再開後残り1分になっても細谷君、まだやる気が充実してないかのようで、

今更のサークリングの意味が解らなかったんだよなあ。

 

 

ってことで自分は47-47だったんだけど結局、

細谷君から見ての48-46、47-47×2ってことで、

正式には1-0ドローだったんだけど、優勢点の一つが細谷君に振られてたもんで、

文字通り細谷君の辛勝だったんだわ。

 

試合序盤は今一感が拭えなかったんだけど、

リードされたところからの一生懸命さを評価して、

自分は塚田君の方に優勢点だったけどね。

 

 

 

③ 志賀弘康君(石神井S)×金田聖博君(ドリーム)……F

6勝(3KO)0敗の23歳・広島県と、6勝(1KO)0敗の29歳・埼玉県。

 

この試合は金田君の棄権によって志賀君の不戦勝。

 

 

 

④ 梶颯君(帝拳)×松原陵君(帝拳)……SF

3勝(2KO)0敗の18歳・神奈川県と、4勝(4KO)1敗の24歳・岐阜県。

 

松原君の棄権で梶君が不戦勝。

 

 

 

⑤ 垣永嘉信君(帝拳)×武田航君(角海老)……B

4勝(1KO)1敗の21歳・長崎県と、

6勝(2KO)0敗1分のサウスポー、21歳・神奈川県。

 

この試合のポイントは武田君がキッチリ距離キープが出来るか否かの一点で、

それを知った上で垣永君がどこまで迫れるかってことで……。

 

勿論中川勇太さんも、それに試合を終えたばかりの阪下優友さんも応援してたね。

 

<1R>

最初のクリーンヒットはフレームで優勢な武田君の右ジャブで、

それが彼の命綱なんだけど、まずまずの立ち上がりを組み立ててたんだわ。

 

相手がデカイせいか垣永君、多少突っ立ち気味になってたんだけど、

ユッタリした展開はそれでも垣永君ペースで、

詰まったところでのショート戦を挑むタイミングを見計らってたんだわ。

 

武田君、まだ若いのに常に失わない冷静さは大したモンで、

相変わらずジャブを正確に大事に打って良く届かせてたし、

残り1分前後には左ストレートも当て込んでまずはシッカリポイントゲットだったなあ。

 

<2R>

大きな展開は訪れないままではあったんだけど武田君、

とにかく売り物のジャブを全面出ししていって、何とか詰めたい、

何とかもう少しガチャガチャさせたいっていう垣永君の要望をしっかり封じてたね。

 

<3R>

多少強引になっても垣永君、何とか別の形を作らないとマズイ訳で、

左手をフェイク気味に大きく動かしながら突っ込むタイミングを探ってて、

残り1分にそこそこ効果的なボディショットを打ち込んでたんだけど、

武田君の動きを抑える為にホントはもっともっとだったんだよね。

 

<4R>

一瞬効果を上げそうかに見えた垣永君のボディ攻撃が一段落した後、

そんなら今度は俺の番ですって感じの武田君、

開始20秒に左ストレート、その30秒後に左ショートを再クリーンヒットさせて、

途端に垣永君の顔面を赤くしたんだわ。

 

武田君には目立った被弾の痕跡がないままだったんだけど、

勝ちに徹してか無理に行かないって決めてたかのようで、

だから粗っぽくならないもんで垣永君に付け入る隙を与えていなかったんだよね。

 

相手がそういう風なら垣永君、もっともっとの仕掛けが必要なんだけどね。

 

<5R>

武田君の煩いまでの右ジャブが治まらないままなもんで垣永君、

基本的には倒し屋ではないんだから波状波状の攻め込みが要るんだけど、

半ば諦めたというかお手上げ状態を克服できないまま顔面の傷みが進んでいって、

結局最後の最後まで、それは解ってたはずなんだけど、

武田君の巧妙な距離キープ作戦の前に何の手出しもできないままだったんだわ。

 

 

ってことで自分は50-45だったんだけど結局、50-45、49-46×2って事で、

終わってみれば武田君の圧倒3-0だったんだよね。

 

 

試合直後の武田君とちょっとだけ話したんだけど、

トーナメントはまず負けないってことが重要だから今日は大OKだって伝えて、

今回のトーナメントが一段落したらその先どういうボクシングを目指すのかを、

その時は観客ウケも配慮して決めればいいんだからねって話したんだよね。

 

 

 

⑥ 三浦仁君(三迫)×市村蓮司君(RK蒲田)……SB

6勝(1KO)0敗の21歳・青森県と、4勝(3KO)2敗の22歳・京都府。

 

この試合、若干体調面に支障があったにしろあの梶龍冶君にTKO勝ちした

三浦君が押し切ってしまうんじゃないかって予想してたんだけどね。

 

 

結局、この試合は開始1分ほどまでの市村君の左2発が全てだった訳で、

最初のジャブはそれほどのことはなかったんだけど、

二発目の左フックが三浦君の右側頭部にヒットして、

それほどのハードヒットではなかったんだけど、明らかに三浦君に影響を及ぼして、

後で確かめたらやっぱり少し効いてしまってみたいだったんだわ。

 

で、三浦君、一旦下がろうかとも一瞬思ったらしいんだけど、

そうなると相手に一気に詰め寄られそうだったし、

一発貰って殴り合わないっていうのは男じゃないしってことで、

敢えての打ち合いに挑んでいったんだけど、

そういう正面切った殴り合いでは市村君のパンチ力が幅を利かせる訳で、

残り1分05秒、グイッて踏み込みながらのワンツーを実に見事にヒットさせて、

それ、北西ポスト前だったんだけど三浦君、思いっ切り顎を跳ね上げられて、

ポストまで飛ばされてしまったんだわ。

 

直後体を入れ替えて逃げる三浦君を更に追い詰めて市村君、

今度は反対側南東ポスト近くの南ロープ前で、冷静に左右フックを打ち込んで、

やっぱりそうなるだろうなあって感じのとっても見事なダウンゲット。

 

その時点で三浦君、もう殆ど無理だったんだけど立ち上がるもんだから再開されて、

直後から無抵抗主義者のようになってしまった三浦君に容赦なく市村君、

最後はリング中央で振り下ろすように右を打ち込んで、

2分39秒、三浦君が二度目のダウンしたところでKOエンド。

 

 

実は市村君、正直以前はそれ程のボクサーとは思ってなくて、

普通の荒武者だって思ってたんだけど、試合をするごとに巧く強くなっていって、

色々考えながら丁寧にやってるのが見えて来てたとこではあったんだよね。

 

 

試合後に偶然二人其々と話をする機会があったんだけど、

三浦君はひたすら反省しまくってて、やっぱり開始直後の被弾が全てで、

あれで冷静さと集中を同時に失ってしまったみたいなんだよね。

 

近くにいたE&Jカシアスジムの内藤会長にも、

「早く忘れて、やり直しなさいね。」 って励まされたっけなあ……。

 

 

その後通路で市村君の横を通りかかったら、コックンって挨拶してくれて、

彼が自分の事を知ってると思ってなかったんだけど、

そんならってことで試合の感想を伝えたんだよね。

 

彼のことは自分がホールから帰る寸前に柳光会長とも話したんだけど、

とってもとっても嬉しそうにしてたんだよね。

 

 

 

⑦ 白石将晃君(帝拳)×萱沼徹平君(帝拳)……Fe

3勝(2KO)0敗1分の25歳・長崎県と、6勝(4KO)0敗の21歳・埼玉県。

 

この試合も白石君の棄権で萱沼君が不戦勝。

 

 

 

フラッとロビーに出たら 「村木田さんですよね。」 って声を掛けてくれた人がいて、

やっとお会いできましたねって感じの梶君兄弟の親父さんで、

やっぱり目元が良く似てたんだけど、このブログも丁寧に読んでくれてて、

良くない時は良くないってはっきり書いてやって下さいって言ってくれたんだよね。

 

 

 

⑧ 石川元希君(M・T)×岸文昭君(宮田)……SFe

6勝(4KO)0敗のサウスポー、22歳・アメリカと、

5勝(3KO)0敗1分の27歳・東京都。

 

梶君の親父さんとついつい話し込んでしまったもんで、

客席から聞こえてきた大歓声をきっかけに戻ったんだけど、

何があったの? って場内係の若者に聞いたら、

何と石川君が岸君の右を喰らって大きく揺らいだってことだったんだわ。

 

次の第2R、石川君はそのダメージを引きずったままの様な感じで、

開始僅か26秒の南東ポスト近辺のところだったんだけど、

大きくフェイントを掛けながら打ち出した岸君の左右のショートフックを

まともに貰ってしまって石川君、今度は本格的にダウンしてしまったんだわ。

 

だから石川君、序盤は気を付けて慎重であるべきだって書いたんだけど、

ウワーッ最早これまでなのかって感じになってしまったんだよね。

 

効いてたのか効いてなかったのか良く解らなかったリスタートだったんだけど、

勿論岸君はイケイケで一気に決着を付けにいったその瞬間、

エイッて振った石川君の多分左だと思うんだけど、

岸君が超前掛りになってノーガードのところにカウンターで直撃して、

岸君が阿鼻叫喚、衝撃のバッタンダウンしてしまったんだわ。

余りの倒れ方だったもんでレフェリーがカウント途中ストップしての1分11秒、

石川君の大逆転TKO勝ちだったんだわ。

 

 

まるで劇画の様な展開に場内は大騒ぎだったんだけど、

二人共、実は基本的にはガード軽視系の振り振りボクサーで、

特に攻撃に移った瞬間がいつも危険な超横振りタイプなんだよね。

 

 

 

⑨ 川西真央君(三迫)×中嶋龍成君(山龍)……L

4勝(1KO)1敗(1KO)の21歳・岡山県と、

6勝(3KO)1敗(1KO)のサウスポー、20歳・秋田県。

 

川西君は東京の練馬区出身だと思ってたんだけど、

この日のパンフでは上記のように岡山県出身ってなってるんだよね。

 

そもそも出身っていうのには明確な規定がないみたいで、

実はひとつ前の試合の石川元希君も聞いたところでは

アメリカのシアトル生まれのはずなんだよね。

出生地なのか現在の本籍なのか住民票所在地なのか、

そのどれでもいいのかってことで……。

 

 

<1R>

まず詰めていったのは川西君の方だったんだけど、

前日計量を一発クリア出来なくて減量に苦戦したらしい中嶋君の方が先手先手で、

川西君は仕掛けがデカ過ぎで、その分中嶋君の細やかさが際立ってたんだけど、

いずれにしても二人共、ライト級とは言え動き全体が鈍重過ぎなんだわ。

 

<2R>

一発ドカ振り対トコトコ連打の戦いの構図はシッカリ固まってしまって、

徐々に顔面を赤くしていったのは川西君だったんだけど、

中嶋君のL字ガードも意味が解らなかったなあ。

 

それにしても川西君、ジャブとストレートはまだ習ってませんって感じの

全てがフルショットフックなんだけど、そう簡単には当たらないと思うけどなあ。

 

<3R>

ウェイト作りを失敗した中嶋君がやっぱり疲れてきたみたいで川西君、

いきなりチャンス到来だったんだけど、ここでは弾け切れなくて、

実にとっても大味な展開になってしまったんだわ。

 

中嶋君のセコンドの一人が周囲にも聞こえる声で、

「おかしいなあ、左手を痛めてしまったかなあ。」 って言ってたけど、

単に疲れてしまってたのかも知れないし、そもそもどっちでも良くなってしまって、

正直元々層の薄いメンバーの中での勝ち上がりそのままのパフォーマンスで、

全体の動きもディフェンスも緩々だし、きちんと打ち切れてないしってことで、

この日初めての休憩タイムゲット。

 

 

色んな人達と話した後に確認したら、やっぱりあのままだったみたいで結局、

49-46、48-47×2ってことで中嶋君が3-0勝ちだってね。

 

 

この日、三迫ジムの2人のボクサー達は残念ながら敗退してしまったんだけど、

やっぱり貴志会長の檄が飛ばないとダメなのかなあって思ってしまったんだよね。

 

 

 

⑩ 土屋浄司君(F赤羽)×河田神二郎君(宮田)……SL

4勝(4KO)2敗(1KO)1分の22歳・東京都と、

4勝(4KO)1敗1分の25歳・北海道。

 

<1R>

二人の戦績とこれまでのパフォーマンスを見てれば、

そういう結果にもなり得るっていうのは充分に予想出来たんだけど、

それにしてもあっと言う間の瞬間芸で、

開始僅か12秒でいきなりの右をヒットさせた直後に河田君、

そのまま左右フックを連続打ち込みで土屋君からダウンゲット。

 

何とか立ち上がりはしたんだけど土屋君、そこそこのダメージを引きずってたし、

いきり立った猛牛河田君の勢いを止める術もなくのされるがままで、

リスタート直後の0分28秒、河田君かまたもやの右を強烈打ち込みで、

全く防御姿勢を取れないままだった土屋君が今度は激しい昏倒ダウンで、

一時は担架が出動しそうなほどだったツーダウンKOエンドだったんだわ。

 

 

 

試合後、大分経ってから帰り支度をしてた川島会長とバッタリしたもんで、

村中優さんの件では大変だったですねって伝えた後、

お疲れ様でしたって言ったら、「全然疲れてないよお。」 だってさ。

 

 

 

⑪ 永野祐樹君(帝拳)×海藤正晴君(シュウ)……W

5勝(4KO)2敗(1KO)のサウスポー、26歳・熊本県と、

4勝(1KO)0敗のサウスポー、27歳・山形県。

 

この日が誕生日の海藤君だったんだけど、

やっぱりいつもの通りのグルグル・ルーレットボクサーのままで、

準決勝では一気に倒してしまおうって勢い込み過ぎた三村利伸君に、

チョン当て左ショートカウンターでKO勝ちしたんだけど、

相手がそれだけで嫌気を差してしまう程の遠距離ボクサーなんだよね。

 

やっぱり海藤君がいつものままだったもんで、1Rが終わったところで離席。

 

 

沢山の人から今の試合どうでした? 判定をどう思います? って聞かれて、

つまり、尋ねてきた人の数だけ判定がおかしいって思った人がいるらしくて、

自分は全部を通しては見てなかったもんでそれに応える資格はなかったんだけど、

それにしてもジャッジ全員が48-47っていうのは絶対変だってみんなは言ってて、

自分が思い付きで 「東日本代表として彼を送り出すのは如何にも心苦しい。」

ってジャッジ達が思ったんじゃないのって言ったら、

「それが正解かもね……。」 って返って来たんだよね。

 

そんな中、「そうかも知れないけど、それでも判定は適正であるべきだ。」 って、

キリッと答えた人もいたんだけどね……。

 

 

いずれにしても海藤君は少し前の大場浩平さんとも通ずるところがあって、

要するにメイウェザー症候群なんだと思うんだけど、

自分とは違うフィールドのボクシングを目指してる訳で、

それがどれだけ一般受けするかって問題でもあったんじゃないかなあ……。

 

 

 

⑫ アルティン・ぺパ君(宇都宮金田)×長濱陸君(白井具志堅)

                                ………M 4R

4勝(3KO)1敗(1KO)の37歳・アルバニアと、1勝0敗1分の24歳・沖縄県。

 

二人共、さっきのライト級のボクサー達よりは動けてはいたんだけど、

見通しはその試合より余程簡単で、

長濱君が2Rまでを有効に使って、とにかく相手を動かしまくりながら、

自らは余り無理をせず相手のスタミナ切れを待って、後半一気勝負が出来れば、

それが出来れば何の問題もないんじゃないかって思ってたんだよね。

 

 

ここまで沢山の試合を見てきてもう5時間ほどが過ぎて正直疲れてたし、

この日のメインだと思ってた市村蓮司君×三浦仁君の試合が頭を離れなくて、

一体三浦君のどこが問題だったのかって色々思いやってたら、

試合から興味が遠のいてしまったんだけど、

4Rに再度リング上に目を戻したら案の定だったんだわ。

 

やっぱりぺパ君がボディを打たれるのを明らかに嫌がってて、

動き全体もほぼヘロヘロ状態になってて、

要するに長濱君が最後まで冷静な立ち回りをしたってことで結局、

39-37、39-38、38-39ってことで2-1勝ちしたんだわ。

 

 

 

全部の試合が終わった後、珍しく三賞が気になって残ってたら、

北板席に内藤律樹さんや鈴木鹿平君ってカシアスジムの人達が固まってて、

鈴木君に 「新宿フェイスには行かないんですよね。」 って、

彼の3年振りの復帰試合を見に行かないことを若干揶揄されたんだけど、

とにかく傍にいたサポーター達も一緒になって、

みんなで小浦翼君が技能賞に選ばれるのをひたすら待ってたんだわ。

 

MVPなんていうのは単に衝撃的だったか否かを争う賞で、

だから出会い頭の超偶発系出来事こそが最優先される訳で、

だからもし、別の試合が1R0分15秒で決着したとしたら、

そっちの方がMVPになるってシステムになってるみたいで全く関心が無くて、

敢闘賞は衝撃度はMVPには劣るけどって程度のモノだし、

自分が一番興味があったのはやっぱり技能賞なんだよね。

 

で、息を呑んで待ってた中、小浦君がそれに選ばれた瞬間、

その辺の人達とハイタッチハイタッチだったんだわ。

 

 

少し離れたところで内藤会長がポツンと座ってて、

いつものサングラスでその表情が見取れなかったんだけど、

「あれは喜んでますね。」 って、律樹さんが言ってたんだわ。

 

内藤会長は多分自分の素性を知らないと思うんだけど、

いつの頃からか会話を交わすようになって、

色んな試合の感想なんかを細かく説明してくれるんだよね。

 

 

 

今回は特別にベスト5まで選んでみたんだけどね……。

 

 

 

【本日のベスト5ボクサー】

① 小浦翼君

② 市村蓮司君

③ 石川元希君

④ 武田航君

⑤ 長濱陸君

 

 

 

結局、予想した9試合は市村蓮司君×三浦仁君の試合以外は的中したんだけど、

余裕だった試合もあればギリギリのモノも多かったんだよね。

 

 

それにしても決勝戦に穴を空けるっていうのは、

やっぱりどんな事情があるにしろ何とか避けるべきだと思った訳で、

どうしても棄権が不可避な場合には準決勝戦で敗れたボクサーを敗者復活させて、

それがKO、TKO負けでない限りっていう条件付きではあるんだけど、

とにかくなるべく穴を空けない様な何らかの工夫をするべきなんじゃないかなあ。

 

三賞の重みも失われなくて済むってこともあるしね……。

 

 

ちなみに相手が棄権しても決勝戦だけは前日計量をしなくてはならなくて、

相手の棄権をかなり前に知らされた場合でもそれを遵守する必要があるんだけど、

ちょっと意味が解らなくて、もしもオーバーしてたらどうなるのかなあ。

 

ただもしその規制が無くて、記念写真の際に何人かがボテッとしてたら、

それこそ見っともないからそれはそれでいいのかも知れないんだけどね……。

 

2015年11月 3日 (火)

後楽園ホール・11月2日

 

一昨日のメッツは3-5の逆転負けしてしまっての1勝3敗で、

昨日はもう後がない第5戦目だったんだけど、

余りにも昔の名前で出過ぎた89歳でヨレヨレのトニー・ベネットがやっぱり哀しくて、

彼のせいだとは勿論言うつもりはないけれど、ただひたすら哀しくて、

9回まで2-0でリードしてたのに投手交代ミスと内野手のエラーで同点にされて、

メッツは12回にあっという間に2-5負けしてしまったんだわ。

 

 

 

日曜日に池袋西武の “オシュマンズ” で ニューバランスの“996JFB”、

つまり、“ブルー・スウェード・シューズ” をゲットで24,000円也。

あのエルビス・プレスリーの “ブルー・スウェード・シューズ” なんだよね。

 

 

 

ホールの入口前で石川ジムの粕谷雄一郎君とバッタリで、

彼、今年から日体大に通ってるってことだったんだけど、

立川から横浜まで2時間ほどかかるってことで、エライよなあ。

自分なんか、受かった4校のうち自宅から一番近い大学に決めたんだよね。

 

 

 

中屋ジムの元マネジャーの筒井さんが久し振り~ってことで、

仕事とか親類付き合いとか色々忙しかったってことで始まり始まり……。

 

 

 

① 大野俊人君(石川)×加藤裕君(ワタナベ)……SL 4R

デビュー戦の19歳・東京都と、0勝1敗(1KO)の26歳・千葉県。

 

色んな事情に詳しい武士道ボクシング星島さんに大野君のことを教えて貰って、

加藤君は以前八王子中屋ジムの練習生だったって話を林和希君に聞いたんだわ。

 

大野君は “シュント” って読むのかと思ってたら “ハヤト” なんだってさ。

 

<1R>

いきなりガァーッと仕掛けて行った目パッチリ系の坊主頭の様子を見てたら、

何となく記憶が蘇って加藤君、1年振りくらいの試合なんだよね。

 

どうしてそんなにムチャクチャ振りまくるかなあって思ったんだけど、

それが元々加藤君の流儀で、この日がデビュー戦の大野君を脅かしまくって、

それにしてもジャブを省略してガード無配慮のブンブン殴りで、

そんな感じの相手を多分スパーリングでも経験したこともない大野君、

一気に追い込まれての危ない危ないだったんだけど、

あと一発まともに喰らったら終わってしまいそうなところの開始1分10秒、

まるでデンデン太鼓のような相手の腕振りをかいくぐって大野君、

必ずしも小さく鋭くを冷静に意図したものではなかったと思うけど、

加藤君が更に振りかざしてるくるところに左ショートフックを振り放ったんだわ。

 

それは加藤君が一気に倒し込んでしまおうって超前のめりになった瞬間のことで、

A級ボクサーとはいえあれほどのタイミングでのカウンターは珍しくて、

加藤君、たった一発でリング中央で仰向け昏倒ダウンしてしまったんだわ。

 

その倒れ方が余りにも壮絶だったもんで、

レフェリーがカウントする間もなくの1分15秒のストップエンドだったなあ。

 

 

 

元々はもう一試合組まれるはずだったのが結局成立しなくて、

残りは8回戦が4個ってことで、10分休みの上の2ヶ月分の月間賞の表彰式で、

時間が沢山できたもんで色々ブラブラしてたら偶然、

この日表彰される山下賢哉さんがいたもんでちょっと話したんだけど、

彼、頭のてっぺんから足先まで間違いなく極上の異彩を放ってて、

そんなんで街中で絡まれないかって聞いたら、大丈夫ですって言ってたなあ。

 

その山下さん、該当の試合に判定勝ちしたってリングアナに間違って紹介されて、

「6RKO勝ちしたんですけど……。」 って自分で訂正してたんだけど、

ちょっとなあって思ったのはその際のリングアナの対応で、

原稿現行通りに読んだんですけどっていう言い訳が実に見苦しくて、

「どうもスイマセンでした。」 ってそのまま素直に詫びればいいものを、

如何にも自分のミスではないっていう強調は実に薄っぺらで、

ああいう場合でのスタッフの非は後で内部で調整すればいいんだわ。

 

 

 

コンチワって声掛けてくれたのが大橋会長で、

この間の細野悟さんのタイトル戦のことを詳しく聞かせて貰ったんだけど、

其々のボクサーは其々の事情を抱えながらリングに上がってるんだなって、

改めてシミジミ思わせるような内容だったんだよね。

 

 

 

② 黒田雅之さん(川崎新田)×阪下優友さん(角海老)……F 8R

23勝(14KO)6敗(1KO)3分のランク2位、29歳・東京都と、

13勝(8KO)5敗(2KO)2分のランク3位、24歳・愛知県。

 

一時の今一感を引きずってるとすれば阪下さんにも充分チャンスはあるって、

試合前は思ってたんだけどね……。

 

それにしても入場曲の音量が小さ過ぎだなあ。

 

<1R>

スピード感は阪下君の方が優勢だったんだけど、

黒田さんの地力が見えない力になってかプレスは圧倒的で、

左手の使い方も最初っからレベルの差を見せ付けてたし、

最近の試合の中では極上の立ち上がりだったんだわ。

 

阪下さんは様子見主体の中、攻め方に若干の戸惑いを見せてて、

それを見取ったかのような黒田さんのパフォーマンスが際立ってたんだわ。

 

<2R>

殆ど被弾の無いままの黒田さんだったんだけど、

残り1分からは阪下さんのワンツーもそこそこ届くようになって、

いよいよかって雰囲気も出てはきたんだけど、

それでも全体の手数や上下打ち分けではまだまだ随分差があったんだわ。

 

阪下さん、このままだと黒田さんの威圧から逃れ切れなくて、

こりゃヤバイって感じのまま完全に主導権を握られてしまいそうなんだわ。

 

<3R>

先手は常に黒田さんの方で阪下さん、

流れを変えるべくもっと詰めての打ち合いに持ち込みたいところなんだけど、

中間距離でいいようにされてるんだよなあ。

 

かなり鋭い右フックを放ってはいるんだけど阪下さん、

そのフルショットの後のフォローが全く打ててない中、黒田さん、

攻撃の一段落を解り難くしてたしパンチの緩急も抜群だったなあ。

 

<4R>

そろそろ飛ばさないとマズイことになる阪下さん、

徐々に相手との手数差を埋めていってボディショットも使い始めたんだけど、

当たりの綺麗なのはあくまで黒田さんの方だったんだわ。

 

<5R>

黒田さん、突いたり引っ掛けたり、相変わらず左手の使い方が惚れ惚れで、

それを微妙なタイミングで色々組み合わせて繰り出すもんで、

阪下さんに強く綺麗に打ち込むタイミングを与えてないんだよね。

 

<6R>

接近戦になった途端、お互いのいいところが目立ち難くなってしまって、

ってことは阪下さんにもポイント奪取の機会が訪れにくいってことで、

求められてた強引なほどの波状攻撃を見せる場面を封じられてたなあ。

 

<7R>

阪下さんがもっともっと詰めようってするところ黒田さん、

巧いこと足を使っての距離キープだったんだけど、

開始1分からはまたもやの接近戦になっていって、

ここは阪下さんの強いショートブローの捻じ込み打ちが目立ってて、

元々クリンチワークはそれ程上手じゃない黒田さん、

そのせいか若干のヘバリ感が浮き出てきたんだわ。

 

<8R>

前の回で中々いい感じを取り戻しつつあったんだけど阪下さん、

それでも勝つには少なくともダウンゲットが必要な訳で、

前へ行く行くではあったんだけど、その分強いショットを当てる距離ではなくなって、

最後まで攻勢を取り続けてはいたんだけど、

残念ながら破壊的なクリーンヒットには繋がらなかったなあ。

 

 

阪下さん、スタミナは充分だったから試合序盤にもう少し何とか出来てたらって事で、

自分は78-74だったんだけど結局、78-74、77-76×2ってことで、

終わってみれば黒田さんの余裕3-0勝ちだったんだよね。

 

 

 

③ 坂本英生さん(フジタ)×益田健太郎さん(新日本木村)

                                ………B 8R

16勝(5KO)1敗3分のランク1位、29歳・佐賀県と、

22勝(11KO)7敗(3KO)のランク2位、32歳・鹿児島県。

 

九州対決だったんだけど坂本さん、嬉野市出身ってことで、

“うれしのし” って中々お洒落なんだよね。

 

自分の中ではとっても雰囲気の似た同士なんだけど、

益田さんが今一の周期に入ってて坂本さんがちゃんと出来たら、

坂本さんにも十分な勝機はあるって思ってたんだけどね。

 

<1R>

坂本さんのリーチはとっても魅力なんだけど、益田さんの踏み込みも鋭くて、

甲乙付け難い展開だったんだけど残り1分、

坂本さんが右を打ち出して来るとことろに益田さん、

タイミングのいい右ストレートを合せ打ってユラッとさせて、

その一発でまずはポイントゲットだったんだわ。

 

<2R>

同じ被弾数だとパンチ力の差がかなりあるもんで坂本さん、

いきなり薄っすら鼻血なんだけど、それでも相手のタイミングでやらせ過ぎで、

もう少し本来のらしさを出していかないと流れを取られてしまいそうなんだわ。

 

一方益田さんの方も一発狙い過ぎが目に付いて手数が減ってきてるんだよね。

 

<3R>

ジャブ抜きでいいから坂本さん、もっともっとの右ストレートが必要で、

やっぱりこの日の益田さんは残り1分頃からの手数落ちが著しいんだから、

そこからの3~4発をまとめ打ってポイントを明確にしないとダメだと思うけどなあ。

 

<4R>

初めの2分間を征した益田さんだったんだけど、

残り1分からはまたもや坂本さんの時間が始まって出る出るだったんだけど、

それでもまだ振りと当たりの強さで益田さんのラウンドだったなあ。

だから坂本さん、それに負けないようなヒットヒットじゃないと……。

 

<5R>

坂本さん、山場見せ場を作れないまま徐々に腕が体から離れるようになってきて、

内側から小さく鋭く振れてる益田さんとの対比が進んでいったんだよね。

 

それに坂本さん、この日は何だか集中が行き渡ってなかった感じもしたし、

カウンターのタイミングで狙えてないのが致命的だったんだよなあ。

 

<6R>

坂本さんが手数手数で踏ん張り直して益田さんのメッキリ感が目立ったんだけど、

ディフェンスだけはシッカリしてたもんで中々有効打には繋がらずのまま。

 

<7R>

基本的には坂本さん、一発の大きな被弾を4~5発で取り返すって感じで、

この回1分06秒、頭を低くして左右ボディを打とうとした瞬間だったかなあ、

益田さんが右ショートフックを直撃させて東ロープ前でダウンゲット。

 

リスタート後の坂本さん、バランス崩して足元も踏ん張り切れずのまま一杯一杯で、

それでも誤魔化し誤魔化ししてたんだけど、凌ぎ切れるかって見てた残り15秒、

ついに南東ポスト近くの南ロープ前に詰められたところでの追撃連打喰らって、

グズグズって崩れ落ちてしまって、正式には2分47秒にストップエンド。

 

結局、坂本さんは腕力差を手数差で縮められなかったってことで……。

 

 

 

偶然、村中優さんが近くにいて、「何とか3Rに間に合いました。」 って、

この日は益田さんの応援だったんだけど、その後二人でちょっと立ち話。

 

 

 

④ 杉崎由夜さん(角海老)×荒川仁人さん(ワタナベ)……L 8R

20勝(6KO)10敗(6KO)1分のランク1位、28歳・神奈川県と、

25勝(16KO)6敗1分のランク2位、サウスポー、33歳・東京都。

 

仁人さんのチーフセコンドは石原さんだったんだけど、

以前八王子中屋ジムで一緒だった井上トレーナーもサブセコンドに付いてたね。

 

2勝1敗ペースのKO率19%と、4勝1敗ペースのKO率50%の戦いで、

4~5Rまでの決着がない場合には仁人さんの余裕勝ちじゃないかって……。

 

<1R>

杉崎さん、相変わらず一瞬の切れ味は流石だったんだけど、

攻めと攻めの間を巧く繋げてなくて、どうしても単発系に見えてしまってたんだわ。

 

仁人さんの方は今や若干枯れたようなボクシングではあるんだけど、

そのリズム感とか距離感、タイミングを捉える目の確かさは鈍ってなかったなあ。

 

<2R>

1分過ぎの2度の相打ちは仁人さん優勢が明らかで、

シッカリした体幹の杉崎さんが思わずバランスを崩してたんだわ。

 

全てがほぼフルショットの杉崎さん、そのパンチには危険が満々だったんだけど、

上体を柔らかく使ってそれを巧いことやり過ごしながら仁人さん、

クリーンヒットの数で圧倒してたんだわ。

 

<3R>

気合を入れ直して更に強めに出て来た杉崎さんに対して仁人さん、

入って来るところでの迎撃ショートブローが抜群のタイミングだったし、

全体のリズム感が見ててとっても心地良かったんだよね。

 

<4R>

右二発ヒットをきっかけに杉崎さん、一気の攻勢をかけていったんだけど、

ワンツーのタイミングよりいきなりの右ストレート乃至左フックの方が圧倒良くて、

残り46秒に仁人さんの左ストレートをまともに貰ってしまって、

一瞬ヤバイことになってはしまったんだけど、それでも前半のポイントが優勢で、

大きく巻き返しそうな臭いがこの時はしたんだよね。

 

<5R>

残り1分、仁人さんの左ストレートボディの喰い込みが抜群で、

明らかに杉崎さんをたじろがせてたんだよね。

 

<6R>

杉崎さんもそれ程緩むことなく出来てたんだけど、

あんな腕振りしてるのにこのKO率の低さは何でかなあ?って思いが走って、

やっぱり単調な攻撃の中ではそれをタイミング良く当て難いってことかなあ、

正直過ぎる攻撃は相手に見極め易くしてしまってるって感じなんだよね。

 

お互いにそこそこ顔面が赤くなってきてた1分45秒、

杉崎さんの右ストレート、左フックが連続ヒットして場内に歓声が上がったんだけど、

残り40秒からの仁人さんの細かい当て込みの方が見栄えが良かったなあ。

 

若干ガツガツになる中、仁人さんが左目上をバッティングカット。

 

<7R>

攻撃自体やパンチの緩急、それに畳み掛けるような連続攻撃が欲しいところ、

杉崎さん、細かい場繋ぎ系のパンチを出し切れてなくてツライんだよなあ。

 

開始49秒に左ストレートを直撃されて杉崎さん、

南ロープに吹っ飛ばされてしまったハンデを取り返せないままだったなあ。

 

<8R>

少なくともダウンゲットしないと杉崎さんの勝ち目は全くない訳で、

それを解ってか杉崎さん、この日は最後まで諦めないボクシングで、

終始倒す気満々の男気フルショットだったんだけど、

仁人さんの方も敢えて引かない中での正面受け止めで、

最後の全力打ちでも全く負けてなかったんだよね。

 

 

お互いに大きく振り合ってた割には殆ど直撃弾がないままの終了ゴングで、

自分は78-74だったんだけど結局、79-73、78-75、78-76ってことで、

勿論仁人さんのかなり余裕の3-0勝ちだったんだわ。

 

 

強敵相手だったとはいえ仁人さん、加藤善孝さん、内藤律樹さんに2連敗中で、

かなりのプレッシャーの中、体硬くもならずほぼ意のままの動きが出来てて、

正統派サウスポーは見ててやっぱり心地良かったんだよね。

 

杉崎さんは徳永幸大さん戦に続いての2連敗目なんだけど、

特にどうってことなくての再起希望なんだけど、攻撃の変化というか、

緩急に対する意識で相手に意表を突かせた方がいいと思うんけどなあ。

 

 

 

この後この日の第一試合で負けた加藤裕君と話す機会があって、

林和希君と一緒に色々反省会したんだけど、                                                             

加藤君、髪の毛伸ばしたらそこそこのイケメンは間違いなくて、

そのせいか傍に控えてた奥様も可愛い人だったなあ。

 

 

 

⑤ 渡部あきのりさん(野口)×有川稔男さん(川島)……W 8R

33勝(28KO)4敗(4KO)のランク2位、サウスポー、30歳・埼玉県と、

11勝(9KO)4敗(3KO)のランク3位、30歳・東京都。

 

この試合は余り間近で見る必要はないって思ってたもんで、

北板席中段に移っての観戦だったんだけど、

思ってた通り、まずは1R開始早々から渡部さんがゴリゴリボクシングで、

相手の有川さんが想像以上に如何にも優しいボクシングで、

そのままでは一気に片を付けられてしまうぞおって見てたんだけど、

1分が過ぎる頃には渡部さんがいきなりの失速で、

勝負はいきなり混沌混沌としていったんだわ。

 

ただ、その混沌は好勝負のそれとは全く違ってのちょっとドロドロで、

ってことで自分は1分半頃にはもう飽きてしまったもんで1Rで離席したんだけど、

渡部さんのダルそうな感じだけがやけに目立ってたなあって、

通路であるボクサーと話してたら渡部さん、6RにTKO負けだったってね。

 

 

さもあらんって感じがしたんだけど、ある人に聞いたら渡部さん、

既に2Rにはスタミナ切れてたってね。

 

渡部さん、このウェイトでやるのが無理なのか、

それともボクシングを続けるのがもう無理なのか気になるところではあるなあ。

 

 

 

試合後に 「チワッ!」 って、有川さんが挨拶してくれたんだけど、

彼は自分のことを知ってるのかなあ……。

 

 

結局MVPの100万円は有川さんが獲得したんだけど、

単に劣化した相手に助けられた結果だとしか思えなくて、

KO勝ちの中でってことならば益田さんじゃないかって思ったし、

そもそも荒川仁人さんのパフォーマンスの方が

断然レベルが高かったんじゃないかなあ……ってね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 荒川仁人さん

② 黒田雅之さん

③ 益田健太郎さん

 

 

 

東日本新人王戦のファイナルなもんで今日も当然後楽園へ出動なんだけど、

それにしても14時からだから、いつものように昼寝なんかしてられないんだわ。

 

 

 

【村木田渾身競馬】

参加した日曜競馬8レースでは狙ってた馬のうち3頭が頑張ったんだけど、

他の3着内馬にそこそこの人気馬が入ってしまったもんでゲットならず。

 

ってことで10月競馬は結局丁度50レースに参加して回収率は90%。

1月からのトータルでは参加449レースで回収率は203%。

 

2015年11月 1日 (日)

東日本新人王最終予想

 

みんなの記憶からそろそろ遠のきつつある例のSTAPネエチャンなんだけど、

論文を訂正しろって言われてたのに期限1年間の約束をすっ飛ばして、

早大に博士号を剥奪するぞって言われて、もう少し猶予をくれって粘ってて、

あのネエチャン、まだまだしぶといところを見せてるんだけど、

早大は一切の縁を切りたいって思ってか、ふざけんじゃねえって返事なんだってさ。

彼女が博士号を持ってるか持ってないかなんてもう何の意味もないと思うし、

その資格を生かして職場にありつくのも無理なんじゃないのかなあ。

 

 

 

30日のMLBの試合前セレモニーでビリー・ジョエルが国歌斉唱してたんだけど、

そもそも全く声が出てなかったし、何のフェイクも加えなくて、

只の年取ったデブのオッサンの普通の歌でしかなくて哀しかったなあ。

 

そのMLBワールドシリーズの3戦目はメッツがホームに戻ってのドカ打ちで、

9対3で勝って1勝2敗にしたんだわ。                                                                                                                                                          

 

 

さてさて、今日の本題は以下の通り、11月3日に開催される

東日本新人王トーナメントの勝敗の行方についてなんだけど、

自分の予想は最近よく外れるんだよなあ……。

 

【2015年度 東日本新人王トーナメント決勝戦勝者予想】

*ミドル級以外は全て5回戦で、左側が勝者予想。

 

 

【ミニマム級】 

☆ 小浦翼君(E&Jカシアス)×佐宗緋月君(小田原)

4勝(3KO)0敗の21歳・神奈川県と、6勝(2KO)1敗の20歳・神奈川県。

 

この階級は元々小浦君が絶対の優勝候補だと思ってたんだけど、

初めは只の乱暴な殴り屋に過ぎないって思ってた佐宗君も、

試合をするごとに上達度を増して中々の強敵に育ってきたんだわ。

 

それでも総合的なレベルはまだまだ小浦君の方が圧倒してると思うから、

若干苦しみながらも何とかするんじゃないかって思ってるんだよね。

 

 

 

【ライトフライ級】 

☆ 細谷大希君(角海老)×塚田直之君(セレス)

4勝(1KO)0敗の20歳・東京都と、4勝(2KO)3敗(1KO)2分の27歳・千葉県。

 

二人共、チャチャッと決着をつけてしまうタイプではないんだけど、

細谷君の方が優れたディフェンスをしてるし対応力も上回ってると思うなあ。

 

ただ、塚田君もここまでひたすらガッチャガチャの相手とか、手数命とか、

様々なタイプの相手に辛勝してきてるから油断はならないんだけどね。

 

 

 

【フライ級】 

☆ 志賀弘康君(石神井S)×金田聖博君(ドリーム)

6勝(3KO)0敗の23歳・広島県と、6勝(1KO)0敗の29歳・?県。

 

この試合は金田君の棄権によって志賀君が不戦勝。

 

距離を置いた若干当て逃げ系の金田君に対して志賀君が、

力強くキッチリ追い詰めてガッツンヒットするところを予想してたんだけどね。

 

 

 

【スーパーフライ級】 

☆ 梶颯君(帝拳)×松原陵君(帝拳)

3勝(2KO)0敗の18歳・神奈川県と、4勝(4KO)1敗の24歳・岐阜県。

 

この試合は松原君が棄権してしまっての梶君の不戦勝なんだけど、

今大会屈指のカードだって思ってたもんで残念至極なんだよね。

 

決定力のある同士の稀に見る激闘を期待してて、

それでも、より細かい動きに秀でてる梶君が圧倒するんじゃないかって、

そういう予想をしてたんだけどね。

 

 

 

【バンタム級】 

☆ 武田航君(角海老)×垣永嘉信君(帝拳)

6勝(2KO)0敗1分のサウスポー、21歳・神奈川県と、

4勝(1KO)1敗の22歳・長崎県。

 

準決勝戦で想像以上のグッドなパフォーマンスを見せた垣永君なんだけど、

レベルの高いサウスポーとの対戦経験がないことが気に掛かるし、

判定になっても常に圧倒的な勝ち方をしてきてる武田君が優勢じゃないかなあ。

 

 

 

【スーパーバンタム級】 

☆ 三浦仁君(三迫)×市村蓮司君(RK蒲田)

6勝(1KO)0敗の21歳・青森県と、4勝(3KO)2敗の22歳・京都府。

 

若干体調が今一だったとはいえ梶龍冶君を3-0で下した三浦君なんだけど、

市村君も最近は確信に満ちたボクシングをしてて、

特に準決勝で石井龍誠君にダウンを喰らったところからの盛り返し勝ちは圧巻で、

諦めない粘り強さとパンチ力はとっても脅威なんだよね。

 

ただ、粘り強さでは三浦君も負けてないし、

元々一発の決定力に欠けてるせいもあってか、

とっても丁寧なボクシングを心掛けてるようなところもあるから、

剛腕をかいくぐって早い回転で細かく当て込むんじゃないかなあ。

 

 

 

【フェザー級】 

☆ 萱沼徹平君(帝拳)×白石将晃君(帝拳)

6勝(4KO)0敗の21歳・埼玉県と、3勝(2KO)0敗1分の?歳・長崎県。

 

この試合は白石君の棄権で萱沼君の不戦勝なんだけど、

この組み合わせも今大会NO.2の好カードだったんだよなあ。

 

勢い一発のように初めは感じてたんだけど萱沼君、

試合を重ねるごとに我慢するところとの緩急も身に付けてきてたし、

とにかくバランスのとれた美しいボクシングをするんだよなあ。

 

12月20日の全日本新人王決定戦ではベストのパフォーマンスを見せてよね。

 

 

 

【スーパーフェザー級】 

☆ 石川元希君(M・T)×岸文昭君(宮田)

6勝(4KO)0敗のサウスポー、22歳・アメリカと、

5勝(3KO)0敗1分の27歳・東京都。

 

無敗同士対決。

 

有力ボクサー達との対戦を結果的には巧いこと避けてきた岸君、

そこそこ決定力はあるんだけど、勢い付いた時の石川君は殆ど無敵で、

まだまだ粗っぽいところはあるんだけど、スタミナも十分だし、

長いラウンドになったら岸君も苦戦するんじゃないかなあ。

 

 

 

【ライト級】 

☆ 中嶋龍成君(山龍)×川西真央君(三迫)

6勝(3KO)1敗(1KO)のサウスポー、20歳・秋田県と、

4勝(1KO)1敗(1KO)の21歳・東京都。

 

二人共、準決勝戦では圧倒優勝候補(阿久津光正君)と、

頭からのガリゴリボクサー(上村優君)に苦戦しながらの2-0勝ちだったんだけど、

ここは阿久津君を下した中嶋君の試合巧者ぶりを押したいなあ。

 

 

 

【スーパーライト級】 

☆ 河田神二郎君(宮田)×土屋浄司君(F赤羽)

4勝(4KO)1敗1分の25歳・北海道と、

4勝(4KO)2敗(1KO)1分の22歳・東京都。

 

二人共、勝ちは全てKO勝ちってことで、

ポンポンタ君にTKO勝ちした土屋浄司君も衝撃的なボクシングをするんだけど、

河田君の決定力も半端じゃなくて、優勝候補だったらいす林君や坂本将哉君を

其々1RKO、2RTKOで下した試合は実に圧巻だったんだわ。

 

この試合、基本的にはどっちもアリだと思うんだけど、

土屋君の方が若干打たれ弱いんじゃないかと思うもんで河田君かなあ。

 

 

 

【ウェルター級】 

☆ 永野祐樹君(帝拳)×海藤正晴君(シュウ)

5勝(4KO)2敗(1KO)のサウスポー、26歳・熊本県と、

4勝(1KO)0敗のサウスポー、28歳・山形県。

 

この日が誕生日の海藤君は決勝に残った中で一番のアウトボクサー、

っていうよりグルグル・ルーレットボクサーって自分は呼んでるんだけど、

それじゃあってことでムキになって突っ込んでいったところで、

準決勝戦では三村利伸君がカウンターを貰ってしまったんだけど、

冷静な組み立てさえ出来れば永野君の決定力は圧倒的だから……。

 

 

 

【ミドル級】 

☆ 長濱陸君(白井具志堅)×アルティン・ぺパ君(宇都宮金田)

1勝0敗1分の24歳・沖縄県と、4勝(3KO)1敗の37歳・アルバニア。

 

ぺパ君は既に37歳になってて、崖っぷちのボクシングが続いてるんだよね。

 

アルバニアっていう国は一体何処にあるのかって検索してみたら、

知らなかったなあ、イタリアの先っちょの海を渡ったすぐ先にあるんだね。

 

正直、この階級についてはちょっと予測が出来なくて、

偶発的に一発大きく当たると展開が大きくコロッと変わってしまうんだよね。

 

スタミナと打たれ強さを考えると長濱君になってしまうんだけどね。

 

 

 

【村木田渾身競馬】

昨日の競馬は全ハズレだったなあ……。

 

それでも全くメゲルことなく今日は8レースに参加ってことで、

東京8R…2番と9番、東京9R…12番と14番、東京10R…5番と13番、

東京11R…2番と14番、東京12R…3番と6番、京都9R…10番と15番、

京都10R…9番と15番、福島11R…8番と9番。

 

各レースとも2点を軸に少し複雑な三連複のフォーメーションを組んで、

各10点買いってことで、どうよ!

 

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