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2012年9月29日 (土)

東日本新人王準決勝戦 (B)

                                                          

驚いたなあ、ホールに入ったら、前の日にあんな激闘終えたばかりの横田知之君、

左目の下、まだ赤く腫らせたままの顔で、決勝戦の対戦相手見に来てたんだわ。

彼、自分のブログ読んでくれてて、アリガトゴザイマスって言われたんだよね。

                                                           

                                                         

今日は決勝戦の大胆予想付きってことで……。

                                                            

                                                            

☆山本浩也君(全日本P)×大久保雅章君(角海老)……Mm

4勝(1KO)0敗の21歳・千葉県と、3勝(1KO)1敗の27歳・福島県。

                                                          

この試合、昨日も書いたけど、大久保君の棄権により山本君、不戦勝。

事実上の決勝戦だと思ってたもんで、ホント、残念なんだよなあ。

大久保君、めげないで、またここからやり直しってことで……。

                                                            

11月4日の決勝は、成塚亮君となんだけど、山本君が圧倒すると思うんだよね。

                                                          

                                                        

                                                          

☆大城聖都君(ドリーム)×藤井貴博君(金子)……LF

2勝(1KO)0敗の21歳・沖縄県と、

3勝(1KO)1敗1分のサウスポー、23歳・神奈川県。

                                                             

1R、

大城君、動きのいいバランスとれた攻撃が売り物の相手に対して、

まずはガチガチガードの頭からのにじり寄りフットワーク、

取り付いたとこで左右フックのガンガン攻撃って、ドリームスタイルボクシング。

                                                            

ドリームジムの若手ボクサー達がよくやる戦法で、

相手に嫌気差させた上、負けないボクシングするにはとっても有効なんだけど、

見た目美しくないこと、この上なくて、自分は好きではないんだけどね。

                                                           

そういう相手に対して藤井君、足使っての出入りから、細かく突いてるんだけど、

ちょっと見、派手な当たり方してるのは、大城君の方だなあ。

                                                         

2R、

市街地ゲリラ戦なんかの場合だと、圧倒大城君の勝ちだと思うんだけど、

今やってるのはボクシングなもんで、力技一辺倒、頭突っ込み系、

押し相撲パフォーマンスがどれだけ、評価されるかなあって感じなんだよね。

                                                            

この回、藤井君、左右への動き、出入りの早さで相手の圧力交わしながら、

ちょっとオープン気味ではあったんだけど、ショートフック連打でポイントゲット。

                                                            

3R~4R、

試合の様子は全く変わらなくて、大城君、ズリズリにじり寄り、

相手押し付けながらのガチャガチャ大攻勢の中、

結構大きな右ショット、かなり当て込む場面増えていって、

藤井君、足使いきれなくなってるせいか、簡単に貰い過ぎなんだわ。

                                                             

一発大きな有効打と、トコトコショットの積み重ねとの比較で迷うとこなんだけど、

自分のスコアでは、39-37で大城君だったんだけど、

結局、39-37、39-38、38-39の2-1で、藤井君の判定勝ち。

                                                            

そもそものジャッジの好みが露骨に出たって感じだったなあ。

                                                          

                                                              

自分、北席に紛れてたんだけど、藤中周作君が見つけて寄ってくれて、

第一試合がなくなってしまったもんで、藤井君の応援に間に合わなかったんだけど、

控室に行く前に、自分の感想伝えといたんだよね。

                                                         

                                                           

試合後暫くして、藤井君と偶然話す機会あったんだけど、

負けたと思った感想そのまま伝えた上で、

多分、ボクシングの神様がもう一度チャンスくれたんだよって伝えたんだわ。

藤井君、ホント真面目に話聞いてくれたんだけど、

もっと足使えたはずなんだから、その点だけは反省なんだよね。

                                                            

難敵をクリアした藤井君、決勝の相手の横山隆司君はとってもやり易いから、

スピードとキレで殆ど問題ないんじゃないかなあ。

                                                            

                                                          

                                                           

☆金子智之君(国際)×長嶺克則君(マナベ)……F

4勝(2KO)0敗の21歳・東京都と、4勝(4KO)0敗の21歳・沖縄県。

                                                          

試合前、廊下で会った時、自信に溢れてたんだけどね、長嶺君。

                                                             

1R、

ゴング直後から金子君、持ち前のハードヒット武器に積極的な攻め込みで、

長嶺君、取り敢えずは様子見だったんだけど、

グローブで顔の前ガードしてるうちに、右フックで耳の後ろ辺り殴られてるし、

そもそも、金子君にリズミカルで気持ちいい動きを許してしまってるんだわ。

                                                             

で、初めの1分間で二発ほど、キツイの貰ってしまって、

長嶺君、明らかに膝カックンさえしてたなあ。

                                                            

一方の金子君、強打の相手に対して全く怯むことなく、持ってるモノ全部出して、

予想通り、太い体躯から力強いショット繰り出していったんだわ。

                                                          

長嶺君、残り1分からの局面打開は流石だったんだけど、

それでも、それまでの強い被弾が彼の何かを狂わせたか、

自分の中での彼のスピードとか、パンチのキレとかとは随分かけ離れてたんだわ。

                                                          

2R、

相手が力任せに打ってくるとこ、長嶺君、立て直せるのかってとこだったんだけど、

腕振りにキレ欠いてるせいか、当たりが軽い感じがしてならないんだわ。

                                                          

それでも、長嶺君、まずまずの修正なんとか叶って、ペース取り返しつつ、

全体的には優勢に進めてはいるんだけど、正直、迫力的には今一で、

金子君の一発に秘めた脅威に予断許さない感じ充分残ってるんだよね。

                                                       

残り40秒、左フックのクリーンヒットで、やっと自分の心、落ち着き始めたんだよね。

それにしても、金子君、やっぱり水準以上の動きができてて、

とにかく、打たれ強いのにはタマゲテしまうほどだったね。

                                                           

3R、

長嶺君、やっとのことで少し余裕でてきて、大きなのを打たれる危険性、

殆ど失せてきたもんで、こっちも安心して見てたんだけど、

相変わらず、一撃後の追い込みにはいつもの鋭さ感じられなくて、

変に振りもタルイとこあるし、バランス的にも相変わらずの今一感で、

やっぱり初回の被弾で、脳のどっかの回路が繋がり切ってないみたいなんだわ。

                                                              

4R、

金子君もここまで全勝の自信とプライドあるんだろうけど、

持ち直した長嶺君には、やっぱりちょっとシンドくて、もうかなり顔面赤くしてるね。

                                                         

初めの1分半で3発ほど、相手の届きのいい左右の大きいの貰ってしまって、

金子君、その都度頭跳ね上げられ、腰伸びてるんだけど、

そこからの詰め、この日の長嶺君、精度良くなく甘かったせいもあったんだけど、

それでも、金子君、その度その度、ホント、よくぞの踏ん張りだったんだわ。

                                                          

結局、見た目通りの39-37×3ってのは、誰にも異存ないスコアだったね。

                                                          

                                                             

自分の消化不良感はやっぱり長嶺君の方にあって、

そういうのは前の日の勅使河原弘昌君のケースと似てたんだけど、

もっとやれるはずなんだけどなあって感じ、最後まで拭いきれなくて、

何度も何度も何度も、カウンターのチャンス、逃がしまくってたんだよね。                                                          

やっぱ、初っ端の被弾が狂わせたとこ、大きかったのかなあ。

                                                          

                                                             

試合後、あっちこっち挨拶回り済んだ後、ヘッヘッヘッーって感じで寄ってくれて、

その時は、宮崎辰也君もそばにいたんだけど、長嶺君と色々話したんだよね。

                                                         

顔面のダメージは全く見られなかったんだけど、

左耳の後ろだったかなあ、ピンポン玉みたいにボコッと腫れ上がってたもんなあ。

                                                           

本人は2R以降は、いい動きができてたって感想だったんだけど、

自分の中では、やっぱりキレ的に足りてなかったって思ったんだよね。                                                         

それにしても、1R以降、大きな被弾しなかったのは流石だったね。

                                                          

決勝の相手、佐藤拓茂君はスタイル的にやり易いと思うし、

昨日のようなこともなく、殆ど楽勝するんじゃないかなあ。

                                                         

                                                          

                                                            

☆山口祥之君(RK蒲田)×加藤義明君(新日本木村)……SF

4勝(3KO)3敗1分の25歳・神奈川県と、4勝(2KO)5敗の29歳・山形県。

                                                             

山口君の右隣に川村貢治さん、トレーナーで付いてたんだけど、

相変わらずカッコ良かったなあ。

                                                            

1R、

山口君、行ききれない、加藤君、無理に行き過ぎって感じだったね。

                                                            

山口君、上背とリーチ圧倒してるし、スピードも上回ってるんだから、

もっと自信持って、リズミカルにガンガン攻め立てればいいのになあ。

                                                           

加藤君の方は、何もかもがいきなり過ぎで、全てを決めショットみたいに打つし、

要するに、二人とも全く流れの良くない途切れ途切れのポキポキボクシングで、

自分の中でストレス溜り始めてしまって、申し訳ないっす、休憩タイムってことで…。                                                            

山口君、色んなモノ吹っ切ってやれたら、相当いいと思うんだけどなあ。

                                                              

戻ってスコア確かめたら、40-37、39-37、38-39の2-1で、

山口君が決勝進出ってことだったんだけど、

この試合にも、ジャッジの中にユダヤとイスラムが混在してたみたいで、

それは多分、戦いに向けての山口君の気持が見え難かったっていう、

そういう理由からじゃないのかなあって、勝手な憶測したんだけどね。

                                                           

元々このクラスは混沌としてるんだけど、山口君、どうしても勝ち味が遅いから、

決勝戦ではやっぱり齋藤祐太君かなあ。

                                                           

                                                            

                                                            

☆立川雄亮君(P渡久地)×宮坂航君(角海老)……B

5勝(2KO)2敗1分の22歳・東京都と、5勝(2KO)0敗1分の23歳・東京都。

                                                              

1R、

勝ちに貪欲だったのは立川君の方だったみたいで、残り1分、

少しもつれての離れ際、宮坂君が一瞬抜けたとこ、

立川君、抜かりなく左フック打ち込んでダウンゲット。

                                                            

それほどのダメージ残してない中の再開後、気持ち入れ直した宮坂君、

残り15秒のとこで、被せ打つように左右フック直撃させて、相手の膝カックンゲット。

                                                            

ただ、宮坂君、どんないいショット見せようと、マイナス2Pは取り戻せない訳で、

ここからあと3ラウンド、挽回大作戦なんだよね。

前の日も沢山のボクサー達が、同じ試練を踏み越えたんだからね。

                                                             

2R、

返しの左フックは宮坂君、右ショットは立川君。

                                                           

徐々に被弾して、立川君、ちょっとヘバッタか、バランス崩すようになってるし、

パンチも流れ気味になってるんだよね。

                                                            

このラウンド奪取しないと、お先真っ暗の宮坂君、ここはガツガツ行くとこで、

正しくそのつもりは出てるんだけど、パンチの当て勘いつも以下で、

空振り後のフォローも全くできてないで、ちょっと力入り過ぎかなあ。

それでも何とか、優勢キープしたんだけどね。

                                                             

3R、

勝負はこのラウンドで間違いない訳で、お互いそれ解ってる真剣度だったんだけど、

立川君が、右ストレートボディで流れ渡すまいとしてるのに宮坂君、

その入って来るとこ、正確に狙いきれてないし、全体にミスショット目立ってて、

立川君の緩急つけた攻撃に、ちょっと翻弄されてる感じなんだわ。

                                                               

初っ端のハンデが重かったか、宮坂君、いつものように内側から打ててないし、

とにかく、ミスショットの山で、そうさせた立川君の動きが勝ってたってことかなあ。

この回宮坂君、バッティングで眉間カット。

                                                           

4R、

ヘバッて口開き加減になってるのは却って立川君の方なんだけど、

宮坂君、最後まで相手を捕まえきれなくて、強くは打ってるんだけど、

キレがないもんで、相手に致命的なダメージ与え切れないままなんだわ。

                                                           

倒さないと負けってつもりで、宮坂君、最後まで踏ん張ったんだけど、

結局、立川君に巧いこと立ち回られてしまったままの終了ゴング。

                                                           

39-36、39-37×2ってのは仕方なくて、立川君の3-0勝ち。

                                                            

立川君、決勝の相手は勅使河原弘昌君なんだけど、

動きの全ての点で、彼は宮坂君の比じゃないから、シンドイと思うんだよね。

                                                           

                                                           

                                                           

☆久野伸弘君(オサム)×小池信伍君(角海老)……SB

6勝(4KO)1敗1分の26歳・埼玉県と、4勝(2KO)0敗の22歳・山形県。

                                                              

当初は決め手に欠けてるって思ってた久野君、自分に見る目なかったみたいで、

久我勇作君とか柴田隆宏君って、強豪下していった過程でハッキリ見えてきて、

彼、強いとはまだ言い切れないんだけど、実はとっても巧いボクサーなんだわ。

                                                            

1R、

久野君、先攻めできるし、カウンターも打てるし、ここぞの一気攻めの勢い、

ホント、半端じゃなくて、そこに至るまでのスピードと大きな格差付けるもんで、

相手は一瞬付いて行けなくなるようなとこあって、とっても危険なんだよね。

                                                           

一方の小池君、そんな相手の威圧感、感じてるのか感じてないのか、

いつもの飄々パフォーマンスからスタートしながら、

不思議なとこから意外に強いの打ち込んでるんだわ。

                                                            

2R、

久野君、それじゃあってことで、少しばかり変則度アップさせながら、

相手が打って来そうにない時は、思いっ切りガード下げて左右連打いよいよ厳しく、

軸ブレのない、精度高い打ち込みでポイントさらっていくんだわ。

                                                           

3R、

小池君も決して悪いって訳じゃないんだけど、ペースは完全に久野君のもので、

山とか見せ場とか、小池君、作れそうなとこから、その度チャラにするんだわ。

試合組立とか、攻めの緩急とか、ホント、久野君、見せ方知ってるんだわ。

                                                             

4R、

久野君、重心低いし安定感あるし、連打してもバランス崩さないし、

一発振り込んだ直後、それきっかけに一気に距離詰めての思いのままで、

そういうのを波状的に繰り返されるもんで、殆どの相手が疲弊してくるわけで、

いつの間にか、やりたいこと封じられてしまうんだよなあ。

                                                          

相手の粘っこい攻撃に、小池君、本来のいいモノ出し切れないまま終了ゴング。

                                                            

結局、39-37×3って、誰もが納得の久野君の3-0勝ち。

                                                               

久野君、去年の新人王戦でマナベジムの藤田敏明君に殆ど完封負けしたの、

今では全く信じられないくらいなんだわ。

                                                            

決勝戦は上岡泰君となんだけど、上岡君、組み合わせに恵まれたとこあるし、

足は使えるんだけど、ちょっと積極性に欠けるとこあるもんで、

久野君、この日の小池君よりは余裕持って戦えるんじゃないかなあ。

                                                           

                                                          

                                                         

☆高林良幸君(RK蒲田)×山尾和幸君(協栄)……Fe

5勝(3KO)1敗のサウスポー、23歳・北海道と、3勝1敗2分の29歳・福島県。

                                                           

山尾君、ちょっとガムシャラ系の力技重視なんだけど、

振り回す割にはそれほどのパンチ力ないし、そもそも当て勘良くないし、

ここは高林君、サイドステップ効かせながらの、素早い出入りもできるし、

適度な距離からポジションチェンジしながらの高速連打と、

ノーモーションのミサイルレフトで仕上げでしょって感じで見てたんだけど、

えらいこっただったんだわ。

                                                           

1R、

高林君、まずは距離取りながらの冷静な様子見スタート切る中、

山尾君、先手取られるとヤバイって感じで、いきなり積極的に攻め込む攻め込む。

                                                             

2R、

やっぱり山尾君、肩というか体全体に力入り過ぎなんだけど、

動き始めた高林君も、相手の土俵で捻じ伏せてしまおうってそう思ったのか、

自分にはいつもと全然違うパフォーマンスに見えたんだけど、

敢えて前掛り一辺倒の格闘技系力技ボクシングになってて、

距離自分から詰めてるもんで、折角のリーチ殺してしまってるというか、

まるで手余してしまってるんだよなあ。

                                                            

3R、

こういう展開、山尾君の望むとこなもんで、もう生き生きしてやってて、

高林君、持ち前の華麗な豪快さ全くの封印で、ムキになり過ぎてて、

相手の思うようにさせなかった山尾君が巧かったのかも知れないんだけど、

自分には敢えて進んでそういう風にやってるとしか思えなかったんだよなあ。

                                                           

4R、

リング上、もう大乱闘に近い状況で、お互い、先に手出さないと負けるって、

そういう強迫感だけが支配してるみたいで、高林君、別人のようだったなあ。

                                                             

そんな中、より細かくより鋭く正確なヒット続けてたのは、山尾君の方で、

雑ではあったんだけど、取り敢えず自分の土俵でやってる感あったんだよね。

                                                         

大きな出来事全くないまま、それにしては二人とも、大きく消耗した中、

終了ゴング鳴って、結局、39-38×2、38-38の2-0で、山尾君が辛勝。

                                                             

自分としては、決勝戦で伊藤雅雪君と高林君の対決見るつもりだったもんで、

伊藤君対山尾君のイメージは持ってなかったんだけど、

少なくとも伊藤君は前日、とってもやり難くそうだった変則ボクサー相手に、

終始冷静に対処して、最後はキッチリ自分を貫き通してたし、

元々持ってる技量には随分差がありそうだし、やっぱり伊藤君だなあ。

                                                            

                                                           

試合終わってかなり経ってから、伊藤君とやれなくなってしまいましたって、

柳光会長が苦笑気味に話しかけてくれて、傍らに高林君もいたんだけど、

自分、彼と直接話したことなかったもんで、頷くだけにしたんだけど、

シャワー浴びて、ザンバラ系のヘアスタイルになって見違えそうになった彼、

流石に悔しそうに口きつく閉じてたなあ。

                                                           

                                                           

                                                            

☆松山和樹君(山上)×ジェームス村重君(KG大和)……L

6勝(3KO)2敗の26歳・青森県と、4勝(3KO)2敗1分の27歳・東京都。

                                                            

どういうもんか、プロボクサー含めて松山君を高く評価する人の方が、

圧倒的に多かったんだけど、自分、揺るぎなく村重君支持だったんだよね。

                                                            

1R、

まずは松山君、これまでの通り、元々SL級の体躯生かしたフィジカルボクシングで、

一回りも小さい村重君に余裕の威圧かけていったんだわ。

                                                            

村重君、ガード主体で相手の様子うかがいながら、距離とタイミング測ってるね。

                                                            

で、残り1分切った辺りから、村重君、いよいよ始動ってことで、

持ち前のリズム感のいいコンビネーション駆使し始めたんだわ。

                                                            

2R、

ホントは松山君、もっと距離置いて、十分な力込めきれるとこから打つべきなのに、

安易というか舐めてるというか、殆ど適当なとこから、フィジカル頼りの大雑々で、

ブンブンフック振り回してるんだけど、ショートフック連打は間違いなく巧くなくて、

殆どがペトペトした感じのオープンブローで、まるでデンデン太鼓みたいなんだわ。

                                                             

村重君、こういう相手はオイシイ訳で、まるで水を得た魚って感じになってきて、

先の可能性一気に増していったんだよね。

                                                           

3R、

村重君、それほど詰めなくても的が近いとこにあるもんで、

ボディブローから右フック、右アッパーから左ボディって、

まるで絵に描いたような得意のコンビネーション出しまくりで、

体格差はあるけど、そんなにまともに貰ったら、巨人松山君もダメな訳で、

どんどんどんどん、タルークなっていってしまったんだわ。

                                                           

既に、動き劣化してるし、腕振りも緩いし、そう言えば、松山君、

あんなにリーチあるのに、全くボディブロー打たないんだよなあ。

                                                            

これは昔からの自分だけの考えなんだけど、オーソドックスボクサーなら、

最低限、左ボディブローがきちんと打てること、それと接近戦になったとき、

ナックル返して差し込むように右フックが打てないと強くなれないって、そう思ってて、

そういう観点からすると、正直、松山君は力技一辺倒でやり過ぎてて、

その二つが全くできてないって思ってるんだよね。

                                                              

4R、

村重君、相手の半ばヤケクソ気味の大振り、余裕でかわしながら、

益々的確ヒット増やしていったもんで、流石の松山君も体グニャグニャしてきて、

最後は倒されそうになって、全くいいとこナシのまま終了ゴング。

                                                            

結局、39-37、39-38×2の3-0で、村重君の勝ちだったんだけど、

自分はマスト方式だから、勿論39-37だったんだけど、

スコア以上の差、二人の間にはあったと思うなあ。

                                                            

これで村重君、決勝戦は遠藤健太君となんだけど、

遠藤君は松山君より数段巧い動きができるし、パンチ力も半端じゃないから、

苦戦必至だと思うんだけど、若干振りのデカいとこ、巧いこと蜂のように刺して、

何とかするとこ見たいよなあ、って思ってるんだけどね。

                                                            

                                                            

                                                           

☆菅沼卓君(川島)×岡田博喜君(角海老)……SL

4勝1敗の23歳・愛知県と、3勝(3KO)の22歳・東京都。

                                                              

特定のボクサーだけしか興味ない人は除いて、

この日、誰もが注目してたのが岡田君だったんだけど、

実は菅沼君も、どこへ出しても恥ずかしくないボクサーなんだよね。

それでもこの対決、自分は10:0で岡田君。

                                                            

1R、

対戦相手の全員がまず戸惑うのが岡田君の懐の深さなんだよね。

                                                         

すぐ近くでスパー見たこと何回もあるし、手合せしたボクサーも言ってたんだけど、

普通にやってたんじゃ、ボディには何とか当てることできるけど、

顔面に打ち込むってのは、ホント、異常に難しいんだってさ。

                                                             

生半可なストレートではまず届かないし、

フック振り込んだ時には既にもうそこに頭はないし、

上体の動かし方、両手の位置、頭の移動が超絶的で、

無駄な動き殆どないまま、相手のパンチやり過ごすことできるから、

刹那の打ち返しが超人的なほどスムースで、それも滅法早いもんで、

4回戦レベルで、それに対応するってのは殆ど無理だと思ってるんだよね。

                                                          

そんな中、菅沼君は少なくとも今までの対戦相手以上の勇気を持ってて、

何の惑いもなく、精一杯の踏み込みで好感もてたんだよね。

                                                             

それでも岡田君、相手の詰め寄り交わしながら、要するに下がりながらも、

大きく鋭く、被せるようなショット、とっても正確に打ち込んでるんだよなあ。

                                                            

2R、

岡田君、いつもの通り、どこも力むとこなく、とってもナチュラルな動きしてて、

始まってすぐの26秒、殆どリング中央のとこで、フェイクのワンツー軽く振って、

岡田君がそれに合わせて強い左打ち出してくる瞬間に、

コンマの単位の秒差ずらせた見事な右ストレート一閃したんだわ。

                                                            

このショットだけ見れただけで、昨日出掛けた甲斐があるってことで、

なんだか自分の中では、もう試合が終わってるような感じさえしたんだわ。

                                                            

あんまりまともだったもんで、もう立ち上がれないんじゃないかって、

そう思ったんだけど、菅沼君、根性のリスタートだったんだよね。

                                                                  

それでも、もう既に殆ど時間の問題にはなってたし、まだ時間タップリ残ってるし、

岡田君、冷静で余裕の追撃で、惚れ惚れ左ボディ打ち込んでの右の返し、

そこにまたもや右フックの被せ打ちって、惜しげもなくの全部出しで、

菅沼君、もう足元バタバタしてるし、顔面赤く腫れ上がってるし……。

                                                           

それでも菅沼君、魂の反撃試みようとしてて、ロープに追い込まれながらも、

必死のモガキ抵抗で、それ岡田君の最後の詰めの最中だったこともあって、

あっという瞬間、ガッツン一発モロバッティングしてしまって、

岡田君の左目上パックリ割れてしまって、ドクターチェック。                                                           

岡田君、何か両目上ともカットしてしまったみたいなんだわ。

                                                              

ここでストップかかったら、まだ2Rだし、負傷判定にもならない引き分けで、

オイオイオイオイって感じだったんだけど、ドクターがベテランさんで助かって、

ああいう場合、新人ドクターだとビビってしまってすぐ止めたがるのが多いんだけど、

とにかく良かったね、続行判断だったんだわ。

                                                            

3R、

岡田君、一刻も早い決着付けようって、明らかに初めっから倒しに出てて、

始まってすぐの31秒、またまた絵に描いたような、

今度は左フック、空気を水平に割くような居合抜き的直撃で、

菅沼君、まるで殴られたこと解んなかったような、一瞬の間、時間差あっての、

腰からのスットンダウンだったんだわ。

                                                              

これまでのダメージ、かなりのモノだったし、倒れた瞬間のストップエンドだったね。

                                                           

これで、決勝戦は福地健人君待望の同門対決ってことになったんだけど、

試合終わった直後、角海老のあるボクサーがやって来て、

ショック!!  岡田君、傷が酷くて次棄権だって伝えてきたんだわ。

                                                           

それで今朝確認したら、やっぱりその傷深くて、とっても無理なんだってさ。

岡田君もジムサイドも、色々アイデア持ってたのに、悔しいだろうなあ。

                                                            

もしかしたら、本人以外で一番残念に思ってるのは、福地君じゃないのかなあ。                                

リング上で、雌雄決すること、ホント、それ目指して、彼、頑張って来たからなあ。

                                                             

いずれにしても、事故は事故、誰の責任でもなくて、

ハイ、次って考え方、みんなに必要なんだよね。

                                                           

それにしても昨日ホールに来た人達は、まだまだ幸福ってことで、

これで暫くは岡田君のパフォーマンス、見ることできないんだからね。

                                                           

自分、実はもっと沢山の人達に彼を見て欲しかったんだけど、

それはまた別の機会にってことで……。

                                                           

                                                          

                                                           

☆大村朋之君(イマオカ)×今野裕介君(角海老)……W

4勝(1KO)2敗の31歳・兵庫県と、4勝(1KO)0敗の23歳・神奈川県。

                                                           

1R、

今野君、型にはまれば絶大なんだけど、ちょっと片寄ったことあるし、

より汎用性のある大村君の可能性も捨てがたいんだよね。

                                                           

殆ど対等な、甲乙付けがたい打ち合いを経ての残り30秒、

西ロープ際のとこで、二人が体寄せ加減のショートの打ち合いになった時、

今野君、巧いことサイドチェンジしながら、右フック打ち込み大成功で、

虚を突かれたような大村君、何とストーンってダウンしてしまったんだわ。

今野君、こんなに巧かったっけ?

                                                           

2R、

今野君、何かこの日は超人みたいな変貌遂げてて、始まって23秒、

今度は得意の右フック、見事な差し込み打ちってことで、

前の回のダメージ、回復仕切れてないみたいだった大村君からダウンゲット。

                                                           

何とかリスタートはしたんだけど、大村君、簡単にスリップダウンしてしまうくらいだし、

再開後もほぼ一方的で、今野君、ここは大振り封印してのショート攻勢で、

その幾つかは大村君、上手く避けてはいたんだけど、

今野君の手数止まないまま、トコトコ連続打ち込みされてしまって、

ついに耐え切れず、最後前のめりになって崩れ落ちてしまったんだわ。

                                                            

2分22秒、この回二度目のダウンってことで、今野君のKO勝ち。

                                                            

ってことは、この階級も角海老ジム決戦で、糸山良太君が相手なんだけど、

二人大きくタイプの違うボクシングだし、とっても難しくて、

お互い、試合するごとに強く、巧くなってるし、

ってことで、ここはもう少し自分なりに考えてみるね。

                                                           

                                                          

                                                           

☆尾島賢勇君(ワタナベ)×入澤和彰君(P堀口)……M

3勝(1KO)0敗の35歳・東京都と、3勝(2KO)4敗の28歳・神奈川県。

                                                          

この日最後の一戦のミドル級、自分の中では尾島君が圧勝して、

この試合見に来てた、横田知之君との一騎打ちだって思ってたんだけどね。

                                                          

1R、

この二人も、前日の二人ほどには動けてて、中々見栄えのいいボクシングで、

コンビネーションとか、合わせ打ちとかカウンターとか、

ちゃんと見据えたボクシングしてるんだわ。

                                                            

全体によりバランスいいのは尾島君の方で、

入澤君、フック系のショットが波打ち加減だし、鋭さに欠けてるかなあ。

                                                             

2R、

他のショットには、正直、あまり見るべきモノないんだけど、入澤君、

右アッパーだけは、なんでそんなに綺麗に打てるのかってほどで、

少し浅かったんだけど、尾島君、全然見えてなかったみたいなんだわ。

                                                             

尾島君、元々スイッチヒッターなんだけど、ここでいきなりのスイッチで、

これは相手をかく乱するためのモノではなくて、

自身が少し慌てたせいの、気分転換的なものだと思ったなあ。                                                        

打ち込まれてからのスイッチっていうのは、相手に効いてること知らせるのと同じで、

自分はあんまり賛成できないんだけどね。

                                                           

3R、

入澤君の右アッパー以降、勝負は一気に対等化していったんだけど、

それでもまだまだ、全体の流れは尾島君優位に推移していったんだよね。

                                                          

衝撃の結末はここからで、残り1分、このまま尾島君かなあって見てた途端、

残り40秒辺りのとこだったんだけど、入澤君の右アッパー、久し振りの大直撃で、

尾島君、一瞬ヨロッとしたとこからの入澤君の大猛攻で、

尾島君、あっちこっちに体ブレ始め、足元完璧不如意って感じで、

入澤君、乾坤一擲勿論ここぞの大追撃で、尾島君、殆ど手出せないまま、

ガッツーン右フック打ち込まれてしまって、思わずの大膝カックンで、

殆どリングに膝着きそうになってしまったんだわ。

                                                           

あそこで、つかまり立ちしないで姿勢を戻したのは凄かったんだけど、

尾島君、自分が見ても続行危険そうで、止む無くここでレフェリーストップエンド。

で、2分44秒、入澤君のTKO勝ち。

                                                           

入澤君、次は11月4日、横田知之君となんだけど、

横田君、この日入澤君の右アッパー充分頭に入ったと思うし、

その以外のパンチ、正直、それほど怖くはないから、横田君が勝ちそうだね。

                                                           

                                                            

試合終わったばかりの尾島君、止められたのが早かったって不満気味で、

トレーナーに、あれで正解だったんだよって慰められてたんだけど、

ことほど左様に、こういうエンディングの場合、

ボクサー本人の認識がかけ離れてるってこと多いんだよね。

                                                       

                                                           

                                                            

昨日も10試合が組まれてたんだけど、勝敗予想外したのが2試合あったなあ。                                                            

                                                             

                                                           

【本日のベスト3ボクサー】

① 岡田博喜君

② 久野伸弘君

③ ジェームス村重君、今野裕介君

                                                 

                                                    

                                                  

昨日に続いて、帰りの電車の中の話なんだけど、

途中で自分の隣に座ってきた30代の女性、

いきなり 『離婚の何チャラ』 なんて本を表紙に何も被せないまま膝の上に広げて、

“離婚で名前はどう変わる” って項を一心に読みふけりながら、

赤線引いてたんだけどね、

そういうことを人前で平然とやるようなあんただからこそ、

そういう問題に巻き込まれてしまったんじゃないかって、そう思ったんだよね。

                                                           

他人に配慮がきかないというか、全く他人が気にならないってのが今の風潮で、

時代が違うって言えばそれまでなんだけど、

そういう時代には長くは生きていたくないって自分は持ってるんだよね。

                                                          

                                                           

                                                           

アクセス解析はすぐパンクしてしまって、結局昨日は4,000近くもあって、

こんな、コメント欄も開放してない、ダラダラ長々の勝手言い放題のとこへ、

わざわざ訪ねてくれて、全国から訪ねてくれて、みなさん、ホント、アリガトです。

                                                          

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