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2011年8月13日 (土)

後楽園ホール・8月12日

                                                         

後楽園ホールの照明の一部が新タイプのLEDに変わったのは、

もう何ヶ月も前なんだけど、これがまあちょっと不評でね。

                                                           

ラスベガスなんかの会場だと、普段は客席の方を照らし出してたライトが、

開始ゴングと同時に一気に収束して、リングを真上から照らす可動式のがあるけど、

ホールのはずっと同じ位置で、斜め上から照らし付けるようになってるもんだから、

リングに近ければ近いほど、ダイレクトの光線が眩しい眩しいなんだよね。

                                                           

そのLED照明使用は別料金なもんで、普段使われることはなくて、

テレビが入る時や、昨日の戸高ジムの興行みたいに派手な演出する場合に、

限られるんだけど、ジャッジも眩しいし、一番苦労してるのはカメラマン達なんだよね。

ハレ―ションというか、昔でいうまともな逆光なもんで、露出大変なんだってさ。

                                                           

                                                        

後ろからその頭の形見たら、メガネかけてても荒井遼晴君だったもんで、

ヤアって声掛けて、そう言えば元の所属ジムのボクサー出るもんでね。                                                              

彼、東北震災のボランティア、今まで4回も行ってて、色々話聞かせて貰ったよ。

                                                          

                                                           

その後、ホールに入ってロビーで東日本新人王のトーナメント表確認してたら、

瀬端さんと一緒にいた人が、わざわざ名刺くれて、コンニチワってことで、

実はその人、ボクシングのフォトブログで有名な人だったんだよね。

で、その人、このブログ読んでくれてるみたいで嬉しかったね。

○○さん、これからもヨロシクです。

                                                          

                                                            

☆鶴田一之君(岡野)×大和菊地君(戸高)……F 4R

デビュー戦の29才・茨城県と、0勝0敗1分の23才・宮城県。

                                                           

この日の戸高ジムの旗振りは、吉田アーミー真君の役目だね。

                                                           

1R、大和君、名字が二つ並んだような変わった名前なんだけど、

これがまあ、信じられないほどの大振りフッカーで、それも殆ど右一本で、

それがスローモーションみたいに遅いもんで、場内ちょっと笑いが満ちてたんだわ。

                                                            

一方の鶴田君、こういうボクシングする相手とスパーしたことないらしくて、

初めから戸惑いっ放しで、遅い大振りパンチ、パカパカ貰ってんだわ。

                                                             

2R、大昔のヘビー級ボクシングみたいな相手を前にして、鶴田君、

細身のバッタみたいな弱々しいショットしながら下がる一方で、

ボディも打たれてつらそうなんだよなあ。

                                                             

3R、大和君、大振り右フックをフェイクに使って、左ボディ強く打てばいいのになあ。

鶴田君の方は、何だか戦意喪失してしまったみたいで、もうボディが大変。

                                                           

4R、相手がヘロヘロなのに、止め切れない大和君も問題大きくて、

あまりにもタル―イ試合なもんで、場内あっちこっち雑談だらけだったんだわ。

                                                            

記者席に誰―も座ってない第一試合は結局、40-36×3のパーフェクト3-0で、

勿論、大和君の初勝利だったんだけど、ジム関係者達、もうニッカニカだったなあ。

                                                           

                                                          

久し振りにアーミー真君に会ったんだけど、彼、これからもガンガン頑張るって聞いて、

自分、彼のボクシング、大好きなもんでとっても嬉しくてね。

二年近く前、赤ちゃんあやしながらバルコニーで観戦してた彼の奥さんと、

一度だけ話したことあるんだけど、彼女、元ボクサーなんだってね。

そんな感じには全然見えなかったけどなあ。

彼、ライトフライなんだけど、握手したら、思いの外デカクてシッカリした手してたなあ。

                                                           

                                                           

☆榎本大地君(山上)×柴田隆宏君(花形)……SB 4R

デビュー戦の23才・東京都と、0勝0敗1分の25才・神奈川県。

                                                            

1R、榎本君、体に力入り過ぎのせいか、打った後バランス崩すこと多いんだわ。

                                                        

そんな相手に柴田君、冷静に相手見ながら的確なワンツーでペース握ったんだけど、

1分過ぎ頃、クリーンヒット一発から更に流れ一気に引き寄せたら、

榎本君、その後は追われる一方の戦意喪失みたいな感じだったなあ。

                                                           

で、結局1分40秒、柴田君、榎本君を西側ロープに詰めて、

一気攻めしたとこでレフェリーストップゲット。

                                                          

                                                       

☆市山怜君(MT)×川名子憲一君(古口)……58.6㎏ 4R

0勝1敗の21才・北海道と、デビュー戦の29才・東京都。

                                                           

1R、いきなり酒場の乱闘風の殴り合いを仕掛けたのは川名子君の方で、

恐ろしいほどのブンブンムチャ振りから始まったんだけど、

市山君、戸惑うことなく結構冷静に対応できて、細かく鋭く空いたとこ打ち込んで、

川名子君、常に突っ込みっ放しなもんで、それ次々のモロカウンターで、

早かったなあ川名子君、1分14秒、テンカウントダウン喰らってしまってのKOエンド。

                                                              

                                                           

☆伊藤健剛君(本多)×サンダー伊藤君(戸高)……58㎏ 6R

8勝(5KO)8敗の29才・千葉県と、10勝(2KO)9敗5分の31才・愛知県。

                                                          

1R、開始ゴングと同時に、またもや絵に描いたような乱闘系ボクシングの始まりで、

ジャブもクソもあるかあの当たったモン勝ちの荒っぽい展開なんだわさ。

それでも、サンダー君の方が相手の打ち終わりにちゃんと意識いってるみたいだね。

                                                             

2R、ところが、フィジカルと腕振りの強さで、徐々に圧倒し始めたのは伊藤君の方で、

サンダー君、ディフェンスの穴ビシバシ突かれて直撃増やされて、

目に見えて動き緩くなってしまったんだわ。

                                                           

それにつれ伊藤君、益々ドライブかかって、ガンガン攻撃の勢い増していって、

サンダー君、防御もままならなくなって、ほぼ一方的になっていく中、

もうそろそろかなあって頃見計らって、戸高サイドからのタオル投入エンド。

2分29秒のとこだったね。

                                                             

                                                           

☆久保幸平君(セレス)×佐々木章人君(緑)……SF 8R

9勝(5KO)3敗1分のサウスポー26才・千葉県と、

9勝(1KO)5敗1分の27才・愛知県。

                                                               

久保君、今年2月野崎雅光さんに1-2負けした後の再起戦なんだけど、

大好きボクサーの一人で、とっても楽しみにしてた試合だったんだけど、

2009年の全日本新人王だった佐々木君、もう全く、全然相手になってなくて、

ホントにガッカリの極致で、1R1分過ぎたら、もう顔面真っ赤の鼻血なもんで、

久保君、こういうボクシングをやりたいんだなってことだけ確認して休憩タイム。

                                                           

結局、3R1分30秒、久保君のTKO勝ちだってさ。

久保君、次はもっと骨のあるボクサーとの試合だよね。

                                                           

                                                           

☆守屋和明君(石川)×ガンバレ将太君(戸高)……F 8R

6勝(1KO)3敗のサウスポー、24才・東京都と、

7勝(2KO)1敗1分の27才・東京都。

                                                             

赤コーナーのセコンドに塩野翼さん、青コーナーに近藤康弘さんって、

一時期一緒に角海老ジムに在籍してた同士なんだよね。

                                                              

1R、将太君、いつも以上に初っ端から気負い過ぎで、力入り過ぎなせいか、

とにかくリズム感、とっても悪くてどうしたんだろね。

それに、この日のリングマット、CMペイントのとこが滑り易くなってるみたいで、

将太君、バランス悪いとこもあってか、このラウンド3度もスリップしてるんだよなあ。

                                                               

1分過ぎ、それまで仕掛けっ放なしの将太君、若干無鉄砲な感じで詰め寄るとこ、

東ロープのとこで、守屋君の左ショートアッパーをカウンターで貰ってしまって、

そのままズルズル膝着きダウン。

守屋君、終始下がりながらではあったんだけど、冷静に対応できてたね。

                                                          

2R、将太君、大分落ち着いたか、無暗に突っ込まなくなって冷静になってるね。

                                                             

それにしても守屋君、ちょっと相手からのきっかけ待ち過ぎのボクシングで、

正直、見てて詰まんないんだよなあ。

                                                            

3R、プレスかけてるのは常に将太君の方なんだけど、

お互い時折ガツッと寄り合って、チャチャッて左右交換するだけの単調さが延々で、

二人とも、もう少し工夫ってのもが欲しいとこなんだよなあ。

とにかく、守屋君、後ろ歩きばっかりなんだよなあ。

                                                             

4R、お互い、イッセノセ突っ込みばっかりで、ひたすらバッティングがヤバくて、

結局この回、将太君の方がバッティング減点喰らってしまってたなあ。

                                                             

それにしても、二人とも、全く噛み合いが良くないというか、

効果上げにくい距離で殴り合ってて、スリル、無い無い。

自分の都合で1~2発打って、後はひたすら組み合ってお終いっていうのは、

そういうの延々と見せられるのは、ちょっとツライもんで、再びの休憩タイムゲット。

                                                          

後で聞いたら、77-75、76-74、76-75の3-0で、守屋君の勝ちだってさ。

                                                             

                                                             

☆三谷拓也君(セレス)×小澤大将君(戸高)……SFe 8R

8勝(3KO)6敗3分の24才・千葉県と、19勝(11KO)6敗2分の27才・東京都。

                                                           

1R、常にプレスかけてたのは小澤君の方だったんだけど、

まず右ストレート当てた後、始まって1分17秒、リング中央で、

ガツッと絡んだ瞬間、教則本にあるような右からの返しの左、見事な直撃で、

三谷君からダウンゲットしたんだわ。

                                                           

その三谷君、力勝負したら絶対敵わないんだから、戦法が違うと思ったけどなあ。

                                                          

2R、小澤君、突っ込みざまの左ボディ、とっても効果的なんだけど、

それにしても、ちょっと力技に頼り過ぎなんじゃないかなあ。

                                                         

三谷君の方は、少し距離取って、軽いんだけどリズム感のいいコンビネーションで、

自分らしさ取り戻してるみたいで、なかなかいい感じになってきたよ。

                                                          

3R、三谷君、こりゃ行けるかもって思ったか、また1Rのようになってしまって、

小澤君の望むとこにハマり込んでしまって、一気殴り合いが始まってしまったんだわ。

                                                              

こうなると、一発一発のパワーの差元々ハッキリしてるもんで、

三谷君、ドコンドコン打ち込まれてしまって、あっと言う間に形勢決まってしまって、

始まって41秒、南東ニュートラル付近で、右、左、右ってデカイの打ち込まれて、

ドーンと倒れ込んでしまって、それ余りにも激しい倒れ方だったもんで、

レフェリー、カウント途中ストップのTKOエンド。

                                                          

三谷君、不相応な戦い方してしまって、小澤君、自分のボクシングやったってことで。

                                                              

                                                              

☆中堀剛君(本多)×庄司恭一郎さん(戸高)……SW 8R

16勝(7KO)8敗1分の29才・千葉県と、

8勝(3KO)2敗4分のランク6位、33才・北海道。

                                                          

中堀君、2002年の全日本新人王で、基本2勝1敗ペースではあるんだけど、

いまだにいいポジションでやってるんだよなあ。

庄司さん、ちょっと斉藤幸伸丸さん系で、ボクサーらしいボクサーなんだよね。

                                                              

1R、丸太系とナイフ系のパンチ持った同士の戦いなんだけど、

庄司さん、回転力とキレで圧倒してるんだけど、中堀さんのブン廻しも迫力充分。

                                                           

2R、中堀君、近接した時に一気にパワー差見せ付けたいんだけど、

なかなか思うようにさせて貰えないんだわ。

庄司さんの方も、ジャブはいいんだけど、返しに打つ左の精度が悪いんだよなあ。

                                                             

3R、前半中堀君、かなり飛ばして攻勢かけていったんだけど、

終盤近く、庄司さんが右のいいのを当ててから一気の乱打戦突入で、

庄司さんが大分追い込んだとこで、二人とも、ガツガツ全く引かないもんで、

ついにバッティングで、庄司君が左目上カット。

                                                            

4R、庄司さんの出血チェック後、お互いここで止められたらヤバイって感じで、

セキ切ったような大ラッシュ合戦で、血が目に入ってやりにくそうにしてはいたけど、

庄司さん、細かいのを巧いこと差し込むように打つことできて、乱打戦を征してたな。

                                                               

5R、庄司さん、左ボディから右打ち下ろしフックとか、右のダブルとか、

ここに来て、更に見栄えのいいのを打ち込むことできてて、

中堀君の攻撃の単調さとか、不器用さが浮き出てきてしまってるんだわ。

                                                          

6R、ここまでのとこで庄司さん、フィジカルの強い相手に踏ん張りながら、

かなり振り込んで来たもんで、相当消耗進んでるみたいで、ちょっと休んでるなあ。

                                                           

中堀君、スタミナ抜群で、口開いて目剥いて、初回から変わらないほどの強打で、

ここからが勝負って感じで、ガンガン攻めたててるなあ。

                                                           

7R、中堀君、倒さなければ勝てないってこと充分認識してるもんで、

若干ガード無頓着にしつつ、とにかく攻撃、攻撃。

                                                             

庄司さん、直撃度は圧倒してるんだけど、相手グラッともしないし、

ここに来て、元々のパンチ力の軽さが見えてきたんだよね。

                                                             

8R、中堀君、まだまだ行けますって感じで、更なる攻勢強めてるんだけど、

とにかく直撃率、いかにも足りてなくて、力が散らばっちゃってる感じなんだよなあ。

                                                              

明らかに疲労のピークに達してる庄司さん、

色んなモノ振り絞って、最後まで踏ん張る、踏ん張るのまま終了ゴング。

                                                           

結局、78-76×2、77-77の2-0で、庄司さんの判定勝ち。

                                                         

お互い、相手に巻き込まれることなく、自分のスタイル最後まで貫き通して、

それなりに面白い試合だったなあ。

                                                          

庄司さん、自分のボクシング、ホント、よく知ってるのに対して、

中堀さん、あんな大振りなんだけど、実はKO率50%割ってる普通のボクサーで、

だから、もう少しスタイル変えて、一発に頼り過ぎないボクシングも目指してみたら、

いいんじゃないかって思ったんだけどね。

                                                         

                                                        

                                                           

下品というか、マナーの良くないエライさんが仕切ってるジムには、

有力ボクサーが殆どいないというか、少なくとも、

優秀ボクサー沢山抱えてるジムのエライさんはちゃんとしてるっていうのが、

自分だけの都市伝説なんだわ。

                                                                                                               

                                                         

                                                         

【本日のベスト3ボクサー】

① 小澤大将君

② 庄司恭一郎さん

③ 市山怜君

                                                

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