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2011年4月 7日 (木)

後楽園ホール・4月6日

                                                           

福島原発のニュース報じる時、“深刻な状態が続いてる……” って、

枕詞から始るんだけど、この言葉ひっかかるんだよなあ。

                                                          

これ、ちょっと英語的な表現のような感じがして、“seriously” ってことで、

とっても大雑把で、どれくらいヤバイのかが伝わって来にくいんだよなあ。

                                                         

女房との仲が深刻な状態にあるとか、会社の経営状態が深刻な状態なんだわ、

っていうのは、ヤバイっていうのは分かるんだけど、即破滅的になってしまうのか、

ダラダラ緊張状態が続くのか、捉えドコないんだよね。

                                                          

そういうのは、放射線漏れに際しての “ただちに人体に影響を及ぼすものではない”

っていう言い方にも感じてて、これも “immedistely” ってことで、

すぐに影響は出ないけど、そのうちジワジワ効いてきますよ、

って言われてるようじゃない?

                                                            

                                                           

ホールへ向かう電車の中で、また佐藤幸治さんと会ったよ。

どうも、彼の練習かバイトに行く時間帯と重なるみたいで、

それに、乗車位置も全く同じみたいで、今年もう三回目だもんね。

隣の隣の席に座って、一心に携帯見てたから、勿論、声掛けなかったけどね。

                                                           

                                                         

上田竜玄君(戸高)×工藤篤志君(古口)……SFe 4R

デビュー戦の23才・東京都と、デビュー戦の20才・東京都。

                                                           

1R、初め、入れ込み気味に突っかけていったのは、上田君だったんだけど、

トンって、工藤君の右ストレート喰らってからは途端に勢い落ちてしまって、

1分30秒、両足揃ったとこに、もっとまともな右ストレート貰ってしまって、

上田君、スットン尻餅ダウン。

                                                          

立ち上がっては来たんだけど、上田君、その後は殆ど一方的に攻め込まれて、

レフェリーに止め時探られながら、下がり下がりしてたんだけど、

結局、2分35秒、またもやの尻餅ダウン喰らってしまって、TKOエンド。

工藤君の冷静勝ちだったね。

                                                          

                                                         

◆下薗亮太君(ワタナベ)×相馬一哉君(一力)……L 4R

3勝(1KO)0敗の27才・福岡県と、1勝(1KO)1敗の21才・福井県。

                                                             

ここから三試合は、新人王トーナメントの予選で、両方とも、応援団沢山なんだわ。

                                                         

1R、相馬君、ジャブは形だけだし、手数不足の右横振りだけなのに対して、

下薗君、色んな角度から強いパンチ繰り出してて、いきなり圧倒してて、

こりゃ、早目決着しそうな感じなんだわ。

                                                         

2R、ところがところが、強いの喰らった訳でもないのに、

下薗君、急に何故かのパワーダウンで手数も随分減ってしまって、

その分、相馬君の前向きさが目立ってきたんだわ。

                                                           

それでも、相馬君の単調な攻め、下薗君を弱らせるまでにはいかなくて、

後半、殆どチャラにされるほど、逆襲くらってたけどね。

                                                         

3R、下薗君、上下の打ち分けや、コンビネーションも巧いし、

返しまで意識してるんだけど、なんか疲れたみたいで、

振り緩くなってるし、バランス崩してるんだよなあ。

で、力残してるのは、却って相馬君の方なんだわ。

                                                          

4R、相馬君、追撃ドコなんだけど、残念、相変わらず当て勘良くなくて、

残り1分、お約束の体寄せ合ってのゴニョゴニョ大作戦のまま終了ゴング。

                                                         

結局、39-37×3の3-0で、下薗君、勝ち上がり。

それにしても、下薗君、スタミナ付ければ、絶対いいとこまで行くと思うんだけどなあ。

                                                          

                                                        

◆加國竜一君(上滝)×立山翔悟君(横浜光)……B 4R

1勝(1KO)2敗の28才・山口県と、1勝(1KO)3敗1分の20才・神奈川県。

                                                            

二人とも、バランス悪いし、軸無いし、当て勘良くないし、

初めっからもうガッチャガチャで、ちょっとスコア付け難いのが最後まで続いて、

結局、39-38、38-39、38-38の1-1ドローだったんだけど、

優勢点、立山君ってことで、二回戦進出。

次は、尾島祥吾君とだけど、これはシンドイんじゃないかなあ。

                                                            

                                                           

◆菅沼卓君(川島)×椎名優一君(一力)……SL 4R

2勝0敗の21才・愛知県と、1勝(1KO)0敗の30才・埼玉県。

                                                          

1R、キッチリ、スマートにやりたいのと、力技系の対決なんだけど、

どっちも中途半端で、自分のスタイル通し切れてないなあ。

                                                           

2R、椎名君、体一回りデカクて、いかにもパワーありそうなんだけど、

ゴリゴリ襲いかかるまでは行かなくて、攻めあぐんでるなあ。

                                                          

菅沼君、前傾の浅いちょっと突っ立ち気味な構えで、下がりながらではあるんだけど、

要所要所で軽いけど見栄えいいの打ち込んでるね。

                                                          

そういうのが最後まで続いて、最終ラウンドではかなり打ち合ったんだけど、

結局は、椎名君、菅沼君の巧さを打ち砕くことできない消化不良の試合で、

40-37、39-37×2の3-0で、菅沼君が妥当勝ち抜け。

                                                          

                                                           

◆ハメド・アリ・カツマタ君(勝又)×山田健太郎君(全日本P)

                             ………SFe 6R

2勝2敗1分の25才・イランと、5勝(3KO)1敗1分の27才・新潟県。

                                                           

1R、山田君、左ダブルとかボディブローとってもビューティフルで、

上下の打ち分けもちゃんとできてるし、パンチに緩急あってとってもいいね。

                                                          

一方のハメド君、タフガイではあるんだけど、いつもの通り、

いっせのせの横振り一発なもんで、見切られると辛くて、

ちゃんとしたボクシングされると、らしさ全く封印されてしまうんだよなあ。

                                                           

2R、山田君、相手の右大振りにさえ注意してれば、全く問題ない訳で……。

                                                          

3R、あれ、山田君、ちょっと相手に付き合い過ぎで、雑になってきてないかあ。

もっと細かくタイトにやんないと、相手の思うツボなんだけどなあ。

                                                          

ハメド君、体よろけたり、膝落とし気味のとこからが粘り強いんだわ。

それでも、かなり打たれ込んでるもんで、左目下ヒットカットされてるなあ。

                                                         

4R、ハメド君、ちょっとでも当てられると、すぐバランス崩すし、振りも弱くなってて、

下がる場面がとっても多くなってるんだけど、山田君もなかなか決められないなあ。

山田君も多少ムキになってるせいか、この回、右目上ヒットカットされてるよ。

                                                           

5R、ハメド君、2勝してB級ってことなんだけど、とてもそういう風には見えなくて、

もう休み休みしないと、強いの打てなくなってるなあ。

                                                          

6R、ハメド君、踏ん張り凄いんだけど、もうとても挽回は無理そうのヘロヘロ状態で、

決着付け切れない山田君も問題だったんだけど、

でもとにかく、ハメド君、どう見てもの消耗度だったもんで、1分11秒、

もう止めようねって、妥当なレフェリーストップエンド。

                                                        

いつも彼の応援で、イスラム系とか沢山外人来るんだけど、もうブーイングの嵐で、

ジムの外人トレーナーも見てて分かんないかなって程の意味分かんない荒れ様で、

担当外なのにリング上ってガナってて、流石に会長に引きずり降ろされてたけどね。

                                                         

ハメド君、メディカルチェックも受けないで、客席でドーモ、ドーモしてたけど、

あの外国人女性、極端なローライズジーンズで、ケツの割れ目10㎝ほど見えてて、

もう少しで肛門見えそうなほどで、こっちはそこまでの期待してなかったし、

それに、ウエストがどこだか分かんない体形だったもんで、ガッカリだったけどね。

                                                         

                                                            

◆清水義之君(上滝)×栗原慶太君(一力)……F 4R

0勝0敗1分の24才・東京都と、デビュー戦の18才・東京都。

                                                          

6回戦の後に4ラウンドのデビュー戦が組まれたもんで、

なんか意味あるのかと思ったけど、なんも無かったね。

                                                         

1R、開始ゴングと同時に、バネ仕掛けみたいな打ち合い始まったんだけど、

それ、とっても最後まで持ちそうにない破天荒なほどの勢いで、

前半、栗原君、中盤、清水君って、交互に攻勢かけてって、

集中切らせた方が負けって展開だったんだわ。

                                                         

で、終盤、栗原君再度の攻勢に出て、残り30秒ほどのとこで、

右ストレート直撃させたら、清水君、今度は致命的に弱ってしまって、

そこから栗原君、見事な一気攻勢で、2分50秒、レフェリーストップエンド。

なんか、早回しの音楽聞いてるみたいだったなあ。

                                                            

                                                            

◆ウォーズ・カツマタ君(勝又)×須田拓弥さん(沼田)……F 8R

12勝(10KO)5敗の国内4位、27才・フィリピンと、

10勝(2KO)8敗2分の30才・埼玉県。

                                                             

勝又ジム、外人集客っていう新しい作戦に出たみたいで……。

勝又ジム所属のフィリピンランカーって、なんかややっこしいんだわ。

                                                             

1R、このフィリピン人、左ジャブ一発出した瞬間、半端じゃないのはすぐ分かって、

元バリバリランカー、須田さん、ヤバいんじゃないかって即思ったんだわ。                 

初め様子見らしくて、あんまり手出さないけど、コイツ、ホント強そうなんだわ。

                                                         

2R、左ジャブの強さと伸び、尋常じゃないし、相手のパンチに合わせるの巧いし、

決めパンチっぽい右フックのタイミングもバッチリなんだよね。

                                                           

須田さん、ガチャガチャさせながらの活路しかないんだけど、

ウォーズ君、フットワーク使って本気の動きしだしたら、もうホント、怖い怖いで、

須田さん、いきなり左目上ヒットカット。

                                                         

3R、ウォーズ君、バランスいいし、打ち終わりに合わせるパンチ、絶品だし、

ホント、見栄えのいい打ち方してて、当て勘いいし、惚れ惚れなんだよなあ。

                                                         

須田さん、キズ悪化して、このままだと止められそうなもんで、

残り1分、一気の乱闘に持ち込むんだけど、ウォーズ君、一歩も引かないね。

                                                            

4R、やっぱり須田さんのキズ悪化してしまって、ドクターチェックの後、

1分54秒、続行不能のTKOエンドだったんだけど、

あのまま続けても、ほどなく完璧に倒されてたと思うなあ。

フィリピン、ホント、たまに凄いのいるんだよなあ。

                                                           

                                                         

◆國重隆さん(ワタナベ)×福本雄基さん(三谷大和)……F 8R

21勝(2KO)5敗2分のサウスポー、ランク9位、34才・大阪府と、

11勝(3KO)4敗のランク11位、25才・千葉県。

                                                             

福本君、入場曲なかなか流れて来ずのダラダラ待ちで、

結局、それ無しでのリングイン。

それにしても、青コーナーなのに、真っ赤なシューズに赤白トランクスってのは……。

                                                         

國重さんの試合、正直、いつも同じパターンで全くスリル感じられなくて、

バッティングとクリンチの嵐だし、ポテッて当ててすぐ逃げるだけだし、

KO率が全てだとは決して思ってないけど、7%っていうのはいかにも……。

                                                          

2Rまで見てて、結局最後は福本さん、根負けするんじゃないかって、

そもそもこの日は、入場曲も無かったし、あんなイデタチだしって、帰ったんだけど、

凄いね福本さん、どういう展開だったかは知らないんだけど、

我慢強い、いい試合したみたいで、78-75×2、78-77の3-0勝ちだってね。

                                                           

それにしても、國重さん、いつも山盛りの応援団、熱い大声援で、

彼、きっといい人で、人気者なんだろね。

                                                            

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