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2010年11月 4日 (木)

東日本新人王・決勝戦

昨日、朝目が覚めた途端、新人王決勝戦のこと、いきなり頭に浮かんで、

時間的には、8時間も先のことなのに、もう気になって、気になって……。

                                                           

ズーッと見てきたもんで、全員の名前と顔一致するし、どんなボクシングするか、

どんな相手とやってきたか、頭の中に入ってるもんで、話したことは殆どないんだけど、

何だかみんな知り合いみたいなもんで、そりゃもう気になる訳で……。

                                                          

                                                          

ドーム周辺、パヒュームのコンサートってことで、浮かれた兄ちゃん達が溢れてて、

それをムッツリ面で、避け避けしながら、厳かにホール入場。

                                                          

                                                         

こういう日は、自由席から先に埋まるんだよね。

今日は、読む方も、相当な覚悟いるほど長くなると思うから、

20分以上時間ある時、読んで下さいね。

                                                            

                                                        

◆安慶名健君(横浜光)×原隆二君(大橋)……Mm 4R

4勝(3KO)0敗の23才・沖縄県と、3勝(2KO)0敗の20才・静岡県。

                                                            

原君には大応援団付き。

二人とも、殆ど同じ背丈なんだね。

                                                         

原君、準決勝の大平剛君との一戦見た時、このままじゃ安慶名君の勢いに、

ひとたまりもないんじゃないかって思ってたんだけどね。

                                                           

1R、いつものように安慶名君、とにかくガンガン虫で、原君、クールな立ち上がり。                                                  

特に、相手の打ち終わりに左フック合わせようとする意識高くて、振りも鋭いんだわ。

                                                         

2R、原君、ちょっとボディフェイントかけた後、いきなりの左フック直撃させたら、

安慶名君、思わずの尻餅ダウンで、場内もう大騒ぎで、それ、1分20秒頃。

                                                         

当然、原君、猛ラッシュなんだけど、残り30秒切ったとこで、

何と何と、今度は、安慶名君が右フック一発ブチ当てて、ダウン奪い返したんだわ。

                                                             

こっちの方がダメージ大きくて、そこからの追撃、再度の右フック喰らって、

原君、ガクッて膝折ってしまって、そこ一気攻めかってとこで、終了ゴング。

                                                           

何とまあ、激しい展開で、続く3Rの二人の負けん気連打、もうホント凄かったなあ。

                                                         

4R、ここが勝負どこってことは両者とも充分理解してて、

で、更なる過激な攻撃の交換になったんだけど、

この日の原君、前回とは別人というか、すっかり立ち直ってたというか、

フワフワしたとこ全くなくて、安定した下半身したタイトなボクシングだったんだわ。

                                                         

で、前のラウンド後半からの左ボディ、更に力込めて打ち込んで、

それ、バスバスバスバス、直撃で、安慶名君、明らかに消耗していって、

そうなると、ここ一番の挽回、顔面強打に賭けるしかなくて、

でも、足元おぼつかなくなるというか、踏ん張れなくなってしまったんだわ。

                                                           

結局、39-37、39-38、38-37の3-0で、原君の勝ちだったんだけど、

ダウン一個づつでチャラになってるもんで、自分的には、

37-35、37-36、36-35の方が、激闘の実体現わしてると思うんだけどね。

                                                          

原君見るの三試合目だったんだけど、これがベストパフォーマンスで、

動きとかパンチの緩急、とっても巧かったし、攻撃のバリエーションも沢山持ってて、

見てて楽しい、ワクワクするようなボクシングだったなあ。

                                                          

安慶名君の方は、それと比べると、攻撃が一本調子だったのは否めなくて、

でも、清々しい頑張りは、いつものように、好感持てたんだわ。

                                                          

もし、2Rにもうちょっと時間あったら、大逆転も充分あった訳で、

勝負のアヤっていうのは、ああいうとこに転がってるんだなあって思ったな。

                                                           

                                                       

◆山口隼人君(湘南RYUJU)×多打魔鎖獅君(TI山形)

                           ………LF 4R

4勝2敗の21才・北海道と、3勝(2KO)1分の21才・山形県。

                                                            

金田聖博君の棄権のアシストあったし、これまでの相手にも恵まれた多打君より、

ここまで撃破した相手から考えて、山口君、圧倒するんじゃないかって、

思ってたんだけど、ここまで来るってのは、何のかの言っても大したもんなんだわ。

                                                        

1R、山口君、何だかいつもより舞い上がり気味なのに対して、

多打君、いたってクールな立ち上がりなもんで、ちょっと驚いたな。

                                                           

2R、常に先制してたのは山口君で、多打君、カウンタカーからの逆襲狙いみたいで、

ただ、手数は山口君、圧倒してるもんで、作戦このままでいいのかって……。

多打君、左目上バッティングカット。

                                                            

3R、山口君、相変わらず、いつもの手数命の熱闘ボクシングで、

多打君頑張って、色々工夫して、タイミングのいいのを打ち込んでるんだけど、

残念、決定打には至らなくて、手数とのテンビンみたいな展開で、

つまり、どっち転んでもアリっていう微妙な内容のまま4Rへ突入。

                                                        

ここが勝負ポイントだっていうのは、前の試合と同じで、

で、二人ともガンガンで、最後まで、互いの自分らしさが出たいい試合だったよ。

                                                            

それ程の見栄えのいい有効打はなかったんだけど、

顔赤くしながら、とにかく最後まで手数を落とさなかった、山口君にポイント流れて、

39-37、39-38、38-38の2-0で、逃げ切ったね。

                                                            

ボクシング経験の浅いうちは、何だか急に巧くなったり、

あれええってほど、失望するってこと多いんだけど、

多打君、7月と比べると、思いの外、巧くなってて驚いたな。

                                                           

山口君、この年で自分のボクシング見極めてるみたいで、

一発パンチ力に頼らない、地道な速攻連打、すっかり身に付けてるもんなあ。

                                                         

                                                             

◆堀陽太君(横浜光)×平龍太郎君(石神井S)……F 5R

6勝(3KO)0敗のサウスポー、23才・福岡県と、5勝(2KO)1敗の21才・鹿児島県。

                                                          

堀君、ホント、ボクシングよく知ってるもんで、平君、一蹴されるんじゃないかって、

思ってたんだけど、この日の平君、予想以上だったなあ。

                                                         

1R、負けん気ビッグパンチャーの平君、大きく振りかぶりながらの特攻大作戦。

                                                         

2R、フルショットの殴り合い挑まれて、逃げる訳には行かないって、

堀君、リスク高い、相手の土俵に敢えて踏み込んでって、過信もあったか、

で、平君の左でグラッとしてしまって、その直後の右アッパーも喰らってしまって、

何と何と、波乱の堀君ダウン。                                                        

でも、それほどの大ダメージじゃなかったもんで、堀君、慌てず挽回開始。

                                                             

3R、一発当てた後の、平君の追撃の激しさ、半端じゃないんだけど、

何分、全てがフルショットなもんで、疲れること、この上ないし、

いつの間にか、結構な被弾数で、顔面赤くなってるし、口も空きだしたんだわ。

フィジカルの強さ、堀君の方が圧倒的だし、堅実な挽回進んでるみたい。

                                                           

4R、顔だけ見ると、ダメージ溜まってるように見えるのは、平君の方で、

消耗度も激しいし、一気に流れ変わるかって感じもあったんだけど、

その度に、平君、根性の踏ん張りで、それ食い止めてるんだわ。

                                                         

5R、前のラウンドまでで、殆どイーブンって判断した方がいいっていうのは、

三試合連続で、最後の二分間で、堀君、三発ほどいいのを当てたもんで、

何とか逃げ切ったんじゃないかって思ったら、

48-47、47-48、47-47の1-1ドローで、優勢点、堀君だったな。

                                                           

序盤、堀君、ちょっと余裕見せ過ぎたのが、混迷の原因なんだけど、

平君、あんだけ振り切って、ヘロヘロになりそうなとこ、踏ん張り通したのは立派。

                                                         

                                                         

◆清水大樹君(横浜光)×佐藤宗史君(石神井S)……SF 5R

6勝(2KO)0敗の25才・愛媛県と、5勝(3KO)0敗の29才・山形県。

                                                            

正直、このクラス、元々層が薄かったんだけど、

佐藤君も、初めて見た時、正直あんまりスマートには見えなかったし、

その後も組み合わせに恵まれて、勝ち上がったと思ってたもんで、

そんな中では、距離感良くて、ポイント取るの上手い清水君だなって思ってたんだわ。

                                                          

1R、清水君、いつものように、とっても真面目なボクシングで、

佐藤君は、何だか楽しそうにやってるんだよね。

その佐藤君のいきなりの右が、とっても有効で、清水君、避けられないんだよね。

                                                          

2R、佐藤君、右アッパー混ぜながらの攻めがとっても良くて、

この回、明らかに手数アップして、ポイント確実にゲット。

清水君の方は、ちょっと真っ正直過ぎるボクシングから抜けられないなあ。

                                                         

3R、ここまでポイント持ってかれてるんだから、清水君、

ここ一番のギアアップ必要なんだけど、思うようにならず、平凡なラウンド続いて、

もっと、そうだなあ、取り敢えずパンチの緩急付けて攻撃に幅持たせないとなあ。

                                                           

4R、結局、清水君、動きに覇気戻らなかったし、完全に気合負けだったし、

トコトコ、ぺトぺト当てるだけに終始してしまって、体調崩してたのかなあ。

                                                         

5R、佐藤君も、それまでの頑張り過ぎが動きに出てきてしまって、

二人とも、急に迫力なくなっていって、平々凡々のまま終了。

                                                           

で、50-45、50-46、49-47の3-0で、佐藤君だったんだけど、

こんな感じだと、相手のこと、全く知らないけど、全日本はシンドイいかなあ。

                                                           

                                                           

◆堤英治君(ONE TWO S)×高橋康弘君(ドリーム)

                              ………B 5R

4勝(3KO)0敗のサウスポー、27才・東京都と、7勝(1KO)2敗の27才・秋田県。

                                                          

二人とも、予想通りの勝ち上がりだったんだけど、

全ての点考えると、ここは堤君圧倒なんじゃないかって……。

                                                            

堤君の応援、多かったなあ。

                                                           

1R、二人とも、ランカー目前にしてるもんで、当然なのかも知れないけど、

ちょっと、肩の力入り過ぎなんだよなあ。

それでも、高橋君、プレスの強い堤君に気後れしないで、よく踏ん張ってる。

                                                          

2R、いつもは頑強で、かつしなやかな動きする堤君なんだけど、

この日は、この力みのまとわりが取れなくて、カクカクした動きから脱せなくて、

ひとたまりもないんじゃないかって思ってた高橋君の善戦を生んでたな。

                                                          

3R、堤君、完全に別の人で、攻撃の単調さ、目を覆うばかりで、

相手ジムを活気付けさせていって、高橋君のヤル気を本気にさせていったんだわ。

                                                          

4R、堤君、全くダメで、相手の不器用そうなワンツー、まともに浴びてしまって、

一瞬動き止まって、その後の追撃甘かったから助かったけど、危ない、危ない。

それでも、これで目覚めたか、堤君、やっとこさのらしさ取り戻して、逆襲開始。

                                                            

5R、それまでも、堤君一方的に追い込まれてたっていう訳じゃなかったんだけど、

あまりに期待外れの動きだったもんで、ハンデしょってる気分だったんだけど、

一発いいの喰らってから、元に戻ったみたいで、始まって30秒辺りのとこで、

効き手の左から右ショート鋭く返すことできて、見事な一発ダウンゲット。

                                                            

それまでも、単発ながらもキツイのを喰らってた高橋君、

プッツリ切れたような四つん這いダウンだったもんで、即のレフェリーストップ。

                                                        

後で、ちょっと話したんだけど、堤君、顔全く綺麗なままで、

そう言えば堀君も激闘の後って感じじゃなかったから、

二人ともノーダメージのまま、全日本決勝やれそうだね。                                          

                                                          

◆大橋健典君(角海老)×コーチ義人君(角海老)……SB 5R

5勝(4KO)0敗の21才・東京都と、6勝(2KO)0敗の19才・東京都。

                                                           

角海老ジムってのは、同門対決っての、過去にも普通にやってて、

江口さん兄弟で日本タイトル戦ってのもあったし、

新人王戦でも、2006年、眞栄城寿志君と高橋尚貴君とで、準決勝戦やってんだわ。

                                                         

今回の対戦は、一発ブチ当てれば、それで終わりでしょうってのと、

華麗で、見栄えのいいボクシング目指してますってのとの対決なんだわ。

                                                           

大橋君、小野木協栄君の棄権もあったし、相手メンバーに恵まれたとこもあったし、

一方のコーチ君のグループ、高橋謙太君、新垣翔太君、岩崎悠輝君、

佐々木洵樹君、千波丈二君、松尾翼君っていう、キラ星のようなメンバーの中、

勝ち上がってきたし、彼、高校生で小堀佑介さんの付き人みたいにしてて、

田中トレーナーに、子犬のようにつきまとってた頃からの知り合いなのもあって、

クールに見ながらも、心の底では、コーチ君応援ってのが、自然な流れなもんで……。

                                                           

コーチ君、また加藤善孝さんのトランクス履いてきたなあ。

                                                           

何としても勝つ、慎重なポイントアウトでシッカリ逃げ切るって戦法って聞いてたけど、

事前の思い通りに行かないのが、ボクシングなんだよなあ。

                                                          

1R、いつものように、俺一発行きますからっていうボクシングの大橋君、

ザクザク詰めて、ブワ―ンって感じの殴りかかりっていう、普通の立ち上がりで、

勝負に来てる相手に、コーチ君、華麗なステップワークだけで済む訳なくて、

二人、いきなり正面切った殴り合いに大突入。

                                                            

大橋君の骨太のプレスも半端じゃないもんで、

コーチ君、いつものように、まず誘いパンチで相手に打たせて、

それに左フック合わせてみるっていうような、様子見スタート切ってる間なくて、

自分からも仕掛けていくもんで、彼の自在性、凄いなあって思ったな。

                                                          

残り1分切ったとこからは、コーチ君、ホント凄くて、ホント早くて、残り20秒、

二人の両腕が鋭く交差する中で、一瞬の右ショート、大橋君の左アゴの上、

耳の下辺りに見事なブチ込みで、大橋君、南側ロープから弾じき出されて、

記者席にフッ飛ばされるほどで、衝撃のダウンゲット。

                                                            

大橋君、何とかリスタートしたんだけど、もうそこそこ効いてしまってたし、

そうなったらのコーチ君の速攻追撃、初めて見る人でもあれは誰?

っていうほど凄くて、残り5秒きったとこで、キッチリ、またもやの右直撃させて、

この子の当て勘、ホント驚異的で、慌てずキッチリ時間内に二度目のダウンでエンド。

                                                         

この日のコーチ君、なんか、小堀さんを彷彿させるボクシングしたね。

どこに出しても恥ずかしくない子ってのは、彼みたいなボクサーのことで、

終わった後、ニッカリして、殆ど被弾なくて全く綺麗な顔してたなあ。

                                                          

                                                                  

小野田昌史君(ワタナベ)×関豪介君(角海老)……Fe 5R

5勝(3KO)2敗1分の25才・東京都と、4勝0敗のサウスポー、24才・熊本県。

                                                           

ここも、正直若干手薄なクラスなもんで、誰が来てもアリだったんだけど、

二人とも準決勝で敗退なんじゃないかって、実は思ってたんだわ。

                                                         

二人比べると、少しアイデア不足で特徴の無い小野田君より、

とにかくパフォーマンスキャラはっきりしてる、関君行けるかなって……。

                                                          

1R、頭半分デカイ小野田君相手に、関君どれだけ入り込めるか、

それに対し、小野田君のボディブロー、今日はどうなの? って感じのスタート。

                                                         

2R、パンチ力ないけど、その分3倍打てばいいんでしょ作戦順調だったんだけど、

関君、残り40秒のとこで、ヘナーッて出した、小野田君の右フック喰らってしまって、

一瞬、フラッとしてしまったんだわ。

                                                           

3R、そうなると小野田君、俄然元気取り戻して反攻開始なんだけど、

気持ちには出てたんだけど、具体的な戦法には現れにくくて、

4R、一方の関君、もう気持ちだけの、それだけは誰にも負けないって感じの、

トコトコ連打の嵐で、アラララ、小野田君の右目上ヒットカットさせてるぞお。

                                                        

5R、大きなカットじゃなかったんだけど、それでも小野田君、

途中ストップ喰らったら堪んないって、必至の頑張りで、

もう倒すしか勝ち目ないっての分かってるみたいで、渾身のショットするんだけど、

無数のトコトコ連打喰らって、顔面、エライことになってたなあ。

                                                         

トコトコ連何発分が、小野田君の一発に相当するのか微妙なとこあったんだけど、

判定は、49-47×2、48-48の2-0で、関君の優勝。

                                                             

勝った方も、激闘の跡クッキリで、お互い消耗度の大きい一戦だったなあ。

                                                        

                                                           

◆荒井翔君(ワタナベ)×高畑里望君(ドリーム)……SFe 5R

4勝(3KO)0敗の27才・北海道と、6勝(2KO)1分の31才・茨城県。

                                                           

高畑君の勝ち進むにつれての失望感、拭えないとこあるんだけど、

やっぱり剛腕系、ボディブローの名手ってイメージあったもんで……。

                                                            

1R、今日はどうなの? って高畑君見てたんだけど、準決勝戦よりはいいみたいで、

荒井君も、例の仁王立ちからのブルド―ザー寄り、順調みたいなんだけど、

正直、二人ともSFe級としての動きからすると、遅過ぎだと思うなあ。

                                                           

2R、この回、もう既に距離取れなくなったってことは、荒井君のペースってことで、

例の、ドスガスフック、岩石パンチ全開で、高畑君、得意のボディ全く出ないなあ。

                                                       

3R、なんか重量級みたいに鈍重で、胸ときめかない展開で、

お互い、自分勝手に自分の事情で、交代交代に単調な攻撃繰り返すだけで、

全く工夫が見られないのが延々続いたんだわ。

                                                           

こうなったら、荒井君、一気にラッシュして決着付けてよって感じなんだけど、

それも叶わなくて、スリルに乏しい、特にというか別にっていうのが、

4Rも5Rも続いて、ようやく終了。

                                                            

結局、50-46、49-46、48-47っていうダレたような判定の3-0で、

荒井君の勝ちなんだけど、彼、スピード身に付けたら、強くなると思うけどなあ。

                                                             

                                                             

◆中澤将信君(帝拳)×土屋修平君(角海老)……L 4R

3勝(1KO)1分の28才・福島県と、6勝(6KO)0敗の24才・愛知県。

                                                             

中澤君のこれまでの対戦メンバーと、土屋君のグループのメンバー比べると、

土屋君、まるでハンデ負わされたかっていうほどの違いがあって、

大久保大騎君とか林和希君なんか、半端じゃなかったし、

それに、二人の試合内容からしても、ここは事故でも起こらない限り……。

                                                         

それにしても、土屋君、試合するごとに応援増えてるみたいだなあ。

                                                          

もう会場満々に近くなってるし、例年だと、知り合いのボクサーだけ見て帰る、

ってのが多くて、場内、人の出入りで煩わしいこと多いんだけど、

今年は、どうせなら全部見ていくかっていう人達多かったなあ。

                                                        

1R、中澤君サイド、土屋君のこと、事前研究してたの明らかで、

5㎝以上上背あって、リーチも長い中澤君、長い左ジャブ、際限なく繰り出しながら、

土屋君の打ち終わりに合わせていくって戦法みたいなんだわ。

                                                          

角海老ジムってのは伝統的に、出たとこ勝負って感じ強くて、

土屋君も殆ど、中澤君のこと見てないんじゃないかな。

                                                           

始まって15秒ほどのとこで、軽い右クロス当てられてから、

中澤君、更に慎重に試合進めてたね。

                                                           

その中澤君がセコンドの指示守って、上手に距離保ってたもんで、

土屋君、届かないこと多かったし、返しのパンチも合わなかったんだけど、

セコンドからは、それでいい、そのうち必ず合って来るってアドバイス飛んでたな。

                                                            

2R、自分としては、豪快右クロス、はたまた怒涛の返しの左フック、

いつブチ当てるのかって、興味深々で、今日は3Rまで行くのかって見てたんだけど、

1分40秒位かなあ、東南コーナー近く、距離詰まったとこで、

シュンシュンって出した短いブローのうち、右のショートアッパー直撃させたら、

それ、勿論、万振りではなかったんだけど、中澤君、ヘナヘナってその場ダウン。

                                                           

そして、レフェリー、カウント始めた途端っていうか、“フォー” あたりだったかなあ、

中澤君のセコンドから白いタオル、ヒラヒラ投入されて、エンド。

                                                            

帝拳サイドでは、もし一度でもダウン喰らったら、続行可能に見えても即タオルって、

事前に取り決めしてたんじゃないかって思うほど、早いタイミングだったんだわ。

                                                           

準決勝戦で、林和希君、アゴの骨折られたの、多分知ってたんだろうね。

控室通路で、浜田剛史さんが、中澤君に、大丈夫か? 分かるか? って、

声掛けてたな。

                                                          

やっぱり、大久保君とか林君の方が、動きに格段にキレあったもんで、

それと比べると中澤君、随分ユックリだったもんで、

この日の土屋君、なんかユッタリやってたなあ。

                                                             

彼の本気は、内山高志さんとのスパーの時、シッカリ見せて貰ったけど、

実戦では、まだまだ底見せてないって感じなんだよね。

                                                          

彼のお母さん、初めて彼の試合見に来たんだってさ。

                                                             

                                                          

◆山田智也君(協栄)×高橋光政君(角海老)……SL 5R

7勝(3KO)4敗の26才・千葉県と、6勝(2KO)0敗の22才・東京都。

                                                          

ここも自分の予想外れてしまって、本来は座間カイ君と宮崎辰也さんの決勝で、

宮崎君優勝のシナリオだったんだけど、伏兵山田君勝ち上がって来て、

それでも、座間君破った高橋君の方が、優勢なんじゃないかって……。

                                                           

二人とも、実は地味なボクシングで、接近戦でのシブトイ打ち合いが信条で、

山田君、これほど巧かったっけ? ってほど上達してて、

初めの1~2R、徹底して体寄せた打ち合いに臨んだんだけど、

短いのを鋭く、力込めて打ち込むのがとっても上手だったなあ。

                                                           

その後は、たまに自分から距離取って、大きな打ち込み見せたり、

また、距離詰めてショート合戦してみたり、相手のペース乱すの巧くて、                                                          

そういうの波状的に繰り返されて、高橋君、困ってしまったみたいで、

相手の方が倍ほどの試合数こなしてるもんで、その差が出てしまった感じだったなあ。

                                                           

で、判定は、49-47×2、48-47の3-0で、山田君だったんだけど、

自分の中では、もう少し差があったような気がしたな。

                                                       

途中で、偶然、SRSジムの中島吉兼さんが近くに来たもんで、挨拶して、

錨(イカリ)吉人君のデビューのこと聞いたら、年内ギリギリか、年明け早々考えてて、

来年の新人王トーナメントに参戦させるみたいで、多分SB級だと思うんだけど、

自分の中では、もう優勝候補の筆頭なんだもんね。

彼、顔立ち、本田圭佑系で、っていうことは、土屋修平君系なんだよね。

                                                          

                                                             

◆林欽貴君(E&Jカシアス)×輪島大千君(輪島S)

                           ………W 5R

4勝(3KO)1分の23才・中国と、4勝(2KO)1敗1分の33才・東京都。

                                                             

圧倒的優勝候補だと思ってた、清水友輔君をTKOで下した林(リン)君優勢って、

思ってて、ただこのクラスはなんだかもうガチャガチャみたいになってしまって、

何が起こっても驚かないって感じだったんだわ。

                                                          

林君、中華屋さんで、以前、試合終わったら、その足でそのまま仕事場だって聞いて、

何だか応援したくなってて、伊藤和也さん系のマルコメ・ポワーッと系でもあるし……。

                                                              

1R、この日は、いかにも剛腕、ブッ飛ばし系の輪島君が相手ななもんで、

さてさて、どうなるのかなって見てたんだけど、あっけなかったなあ。

                                                              

林君、取り敢えず、まずワンツーですって出したら、それ眉間に当たっんだけど、

何と輪島君、それだけで一発ダウンしてしまって、立ち上がっては来たんだけど、

目は行っちゃてるし、足元おぼつかなくて、それでお終いってことで……。

                                                           

彼、ポワーン系の殺し屋ってことで、西日本の人、見た目に騙されると、

きっと、ヒドイ目にあわされると思うな。

                                                            

                                                            

いやあ、やっと全部終わったなあ。

                                                             

表彰式の前、優勝ボクサー達、通路に並んで暫く待たされるんだけど、

自分、毎年、それ見るの無常の楽しみで、7ヶ月以上シンドイこと乗り切った、

いやあ、我ながら良くやったなあって顔や、納得いく終わり方じゃなかったって顔、

色々混ざってて、でもとにかく終わったなあって、一様のホッと感漂ってて、

互いに知り合いだと健闘たたえ合って、顔見知りがいないようなのはシーンとしてて、

でも、お互い、この日のことと、メンバーのこと、きっと憶えてて、

話交わさないでも、この後、試合あるごとに気にかけるようになるんだわ。

                                                                

最後、係員に整理されて、ミニマムからミドルまで軽い順に並ばされるんだけど、

毎年、比較的綺麗な登り線になるんだけど、今年はちょっとジグザグだったぜよ。

                                                            

MVPが土屋君、技能賞は原君、敢闘賞がコーチ君ってのは、全く予想通りで

久し振りに納まり良くて、敢闘賞は林君もアリかなって思ってたけど、

これまでの全部の試合振り返ったら、やっぱりコーチ君かなって納得したな。

                                                              

                                                             

あと1ヶ月ちょっとで、西日本のボクサー達との全日本かけての決勝戦なんだけど、

原隆二君、掘陽太君、堤英治君、コーチ義人君、土屋修平君、山田智也君、

林欽貴君、岩崎和雄君の8人は、これまでの激闘のダメージ、殆ど残してないし、

どこに出て行こうと、どんな相手が来ようと、

常に人に元気与える、素晴しいパフォーマンスするし、全く問題ないと思うんだよね。

                                                              

それから、山口隼人君、佐藤宗史君、関豪介君、荒井翔君の4人は、申し訳ない、

相手次第ってとこあると思ってるもんで、どうぞムカついて貰って、

ふざけんな、トーシロ―があって怒って貰って、もっともっと進化したとこ見せてよね。

                                                            

                                                            

いやあ、昨日はホント、疲れたなあ。

いつもなら、何かしら息抜き的試合あるもんで、休憩付きなんだけど、

こうして11試合連続、それも気抜かないで見通すってのは、シンドイんだわあ。

                                                           

                                                           

これ書くの、思い出し思い出しするのに時間かかったし、

戦績とか年令とか、みんなのデータ、間違うとマズイって確認しながらだったもんで、

それ11試合分もあったもんで、何と3時間もかかってしまったんだけど、

これ、最後まで読み通してくれた人も、ホント、ご苦労さんで、アリガトです。

                                                          

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