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2010年10月 2日 (土)

後楽園ホール・10月1日

ホールに行く前に、お茶の水のミズノのショップに寄って、スニーカー買ったんだわ。

                                                        

タウンユースはニューバランスに決めてんだけど、

996や576は、ジョギングとかウォーキングには向いてないもんで、

店の人に、色々相談に乗って貰って、とてもいいのがゲットできたよ。

踵がすり減ったら、3,000円ちょっとで張替もできるんだけど、

そんなスニーカーがあるなんて知らなかったなあ。

                                                        

                                                         

昨日、赤コーナーは全員角海老ボクサーの日。

                                                          

◆中山和幸君×黒沢広人君(KG大和)……SF 4R

1勝0敗の26才・埼玉県と、1勝(KO)1敗の21才・神奈川県。

                                                          

中山君、見たまんまの真面目ボクシングなんだけど、体硬そうだし、

そもそも、優し過ぎるというか、最後まで、全く凶暴さが感じられなかったなあ。

                                                          

自分、ボクサーってのは、初めは、ある程度の荒々しさとか凶暴さがあった方が、

いいって思ってて、それを順次、角取っていくようにするのが良くて、

初めから大人しい、紳士的なボクシングに、後で凶暴さを加味するってのは、

殆ど不可能だって思ってるんだよね。

                                                        

その点からすると、黒沢君の荒っぽさは、先々の可能性を感じさせてくれて、

とにかく彼、強烈な左の意識ハッキリ持ってて、途中色々あったんだけど、

とにかく、最後はブチ込んでやるぞっていうのが見えてたもんなあ。

                                                        

ボクシングに対する気持ちの違いが、そのまま浮き出るような試合経過の末、

4R、30秒過ぎ、凶暴さが優しさを駆逐して、黒沢君のTKO勝ち。

                                                       

                                                        

◆外村セビオ鉄人君×鈴木義行君(マナベ)……L 4R

3勝(1KO)5敗1分の22才・千葉県と、3勝(1KO)3敗2分の30才・埼玉県。

                                                          

外村君も外見と違って、優しさの方が前面に出てしまうタイプで、

戦績、惜しいとこでイーブンにならないんだよなあ。

                                                          

1R、始まって15秒ほどのとこ、リング中央で、二人の乱闘始まった途端、

多分、左アッパーだと思うんだけど、とにかく外村君のそれが、鈴木君直撃して、

いきなりのダウンゲットで、今日は勢い違うかあって思わせたんだけど、

何と、外村君、そこからの一気攻めには行かなくて、相手の様子見てるんだわ。

                                                           

長期戦じゃなくて、4回戦なんだし、新しい外村君見せるチャンスだし、

どう考えても、ここは一気の鬼の追撃でしょ、って考えるのは間違ってるかなあ。

                                                           

案の定、鈴木君、徐々に回復してしまって、また以前の外村君に戻ってて、

その後の、バッティングで鈴木君の出血ひどくなってしまって、

結局、残り40秒前後で、ドクターストップのドローエンド。

外村君、どう考えても、あそこは、千載一遇の凶暴なラッシュじゃないかなあ。

                                                        

                                                         

この試合の途中に、コーチ義人君、そばに来てくれて、

29日の試合での右目上のバッティングカットの傷、見せて貰ったんだけど、

エライ腫れてて、目もまだ充血してて、激戦の跡まざまざだったなあ。

自分、あの試合で感じたこと、思いっ切り伝えたんだけど、真面目に聞いてくれたよ。

                                                           

                                                         

◆一場仁志君×宮田茂樹君(W日立)……60.0㎏ 6R

4勝(2KO)1敗1分の22才・神奈川県と、6勝(4KO)3敗の31才・福島県。

                                                          

一場君、以前よりはずっと改善されてはいるけど、

それでも、まだまだ、体から腕離れがちで、宮田君の強烈ワンツーに対して、

左のガード、いかにも低いし、離れ過ぎなんじゃないかって思ってたんだけど、

1R、残り1分切ったとこで、その強烈右ストレート喰らってしまって、

リング半分くらいよろめいて、青コーナー近くで、ダウン。

                                                         

倒れ方の割にはダメージ、思いの外少なくて、2R以降の激闘に入ったんだけど、

二人とも、体格とかスタンス、ボクシングスタイルまで、とても良く似てて、

気持ちのこもった、戦闘的ファイターなもんで、ただでは済まない感じ満々だったね。

                                                        

立ち直った一場君、挽回一直線なんだけど、やっぱ腕が外側から出るもんで、

隙間のできたとこ、宮田君に突かれてたなあ。

                                                             

その宮田君、伝統のW日立スタイルボクシングで、つまり、なかなか凶暴で、

攻撃、とても単調なんだけど、とにかく内側、内側から鋭いのを打ってるんだよね。

                                                         

一場君の踏ん張りと、気持ち溢れた反攻も、見てて気持ち良かったんだけど、

ボディバランスやガード、宮田君の方が上回ってて、

最後は、一場君、左目の上ヒットカットされて、

更には右側頭部バッティングカットしたとこで、終了ゴング。

                                                           

結局1Rのダウンが大きくて、59-55×2、58×55の3-0で、宮田君。

                                                         

二人とも、抱き付きなくて、グニュグニュにもならなくて、

最後まで、正面切った殴り合いで、とっても気持ちのいいボクシングだったな。

                                                         

                                                       

◆石川雄策君×又吉康幸君(沖縄WR)……53.2㎏ 8R

2勝0敗の24才・沖縄県と、6勝(2KO)3敗の25才・沖縄県。

                                                          

沖縄出身同士が、東京で殴り合うって図式。

                                                           

サウスポーの石川君、右手の前さばき、とっても巧みなボクサーで、

相手のジャブに被せて、結構鋭いのを当ててペース掴むのがとても巧いんだわ。

                                                            

その石川君、初め慎重な様子見からスタートしたんだけど、

2Rにはもう彼、ペース掴んで、バランスいいフットワークから、

キレのいい左右を打ち込んで、ポイント稼いでいったんだわ。

                                                          

又吉君の方も、とても攻撃的で、かつクリンチに逃げるって場面全くないし、

いきなりの飛び込みざまから、破壊力秘めた右、狙ってるんだわ。

                                                        

4~5R、相変わらず、石川君、自分の距離で試合進めてるし、

元々、当て勘もいいもんで、安心して見ていられるラウンドが続いて、

又吉君、顔面徐々に紅潮していったんだわ。

                                                            

ただ、6R、又吉君、このままじゃマズイって、かなり攻勢強めていって、

石川君、ちょっと緩んだような感じの動きになったこともあって、

効果的なパンチ、幾つか打ち込むことできて、一瞬盛り上げたんだわ。

                                                          

でも、総合的には、石川君、圧倒してるもんで、その後、7Rに又吉君鼻血で、

最後は、何とか当たれって感じの、荒っぽいショットが多くなってしまったな。

                                                           

石川君、初めての8回戦だったんだけど、最後までフルに動けてたし、

被弾してからの挽回攻撃もできてたし、期待通りのパフォーマンスだったなあ。

結局、78-74、78-75×2の3-0で、余裕の判定勝ち。

                                                         

                                                         

トイレに寄った帰りのロビーに、宮崎辰也君がいて、

この間の試合のこと、聞いてみたい衝動にかられて、つい声掛けたんだわ。

だって、どう考えても、27日の動き、まるで別人だったから、

どうだったのか確かめたかったもんでね。

                                                          

そしたらね、あの日は、体調万全じゃなくて、スパーリングで脇腹痛めてて、

思い通りの動きができなかったんだってさ、やっぱりね……。

                                                          

スパーの相手、藤中周平君で、実は、彼も翌日負けてしまったんだけど、

SLの第一候補と、Wの第二候補が、スパー仲間で同時沈没ってことで……。

                                                        

宮崎君、自分のブログ読んでくれてるらしくて、それも、かなり以前かららしくて、

小堀佑介さんのアルファロとの世界戦の時の、グローブテープの話出して来て、

それ、ほとんど二年前のことだし、こんなとこに固定客さんいたかと思ったら、

それも、自分が好きなボクサーが読んでくれてるって分かって、ホント嬉しかったな。

                                                          

彼、外ですれ違ったら、つい道開けてしまうような、ちょっと三垣龍次さん系で、

坊主頭のゴッツイボクサーなんだけど、優しい声してんだよお。

                                                         

                                                                                                              

◆工藤洋平君×楠岡正海君(本多)……B 8R

6勝(3KO)3敗1分の愛知県と、6勝(2KO)3敗の30才・千葉県。

                                                           

この試合、1Rから波乱含みで、まず工藤さんが楠岡さんダウンさせたんだけど、

その直後、楠岡さんもダウン奪い返して、ハラハラしながら見てたんだけど、

二人とも、右、左って、それぞれの効き手が、危険度満々のタイミングで交差してて、

どっちが倒されてもおかしくない展開だったんだわ。

                                                          

4R半分頃、工藤君の絶妙なボディフェイントからの右ストレートが直撃して、

楠岡君、この日二度目のダウン。

そんな強打ではなかったんだけど、タイミングダウンって感じだったな。

                                                           

5~6R、そんなにテクニックある訳じゃなんだけど、楠岡君、力強く打てるし、

で、一発大きいのをフェイクで振ってからの連続攻撃に活路なんだろうけど、

ちょっと上体のしなやかさ不足なもんで、粘りのある攻撃ができなくて、残念。

                                                           

7R1分過ぎ、リング中央で、工藤君の右、またもや当たって、

楠岡君、思わずの腰落としで、そこは当然、工藤君の一気攻めで、

赤コーナーに詰められて、連打浴びてしまったとこで、レフェリーストップエンド。

                                                            

楠岡君、やけに打たれ弱いとこ露呈してしまったなあ。

工藤君、これまで、線の細さが目立ってたんだけど、

この日は、前向きに、気持ちの強いボクシングが出来てたね。

                                                           

                                                          

◆殿村雅史さん×将生潤君(ワタナベ)……53.0㎏ 8R

13勝(6KO)6敗1分のランク10位、28才・奈良県と、

7勝(4KO)4敗3分の31才・東京都。

                                                            

活きのいいサウスポー同士。

                                                          

青コーナーのリングサイドには、内山高志さんや河野公平さんもいるね。

                                                          

将生君の方が3~4㎝ほどデカイんだけど、この日はいつもより動きよくて、

1Rの初っ端から、エライ積極的なんだわ。

                                                            

それに比べて、一方の殿村さん、明らかに不調で、活き良くなくて、

体が流れて、当て勘悪いし、フットワークもダメで、スピード無かったし、                                                        

それに相手に正対し過ぎるもんで、避けられるパンチも浴び過ぎなんだよなあ。

                                                            

将生君、リーチ生かしたジャブ、初回から絶好調だし、

時たま繰り出す、絶妙なタイミングの左アッパーがとっても良くて、

4~5Rになると、心に余裕と、ボクシングに幅が出てきて、楽しそうにやってたな。

                                                       

一方の殿村さん、回復の兆し、全く見えて来なくて、攻撃単調過ぎなんだわ。

                                                          

6から7R、もう倒すしか勝ち目ないってことまで追い込まれた殿村さん、

大分強めに振っていったんだけど、単調な攻撃修正できないもんで、

スッカリ、将生さんに見切られてしまって、

8R、更に行かなきゃいかないって、最後の突っ込みするとこ、

将生さんの例の強烈左アッパー混ぜられての連打喰らって、ダウン。

                                                             

何とか立ち上がりはしたんだけど、直後に左のいいのブチ込まれてしまって、

もう、続行不能って判断されて、1分30秒ほどのとこで、レフェリーストップエンド。

                                                            

いやあ、ボクシングっての、やってみないとホント分かんなくて、

殿村君の体調、ホントはどうだったのかなあ。

それにしても、ここんとこワタナベジム絶好調で、ランク取りの嵐だね。

                                                          

                                                         

◆大内淳雅さん×田口良一さん(ワタナベ)……LF 8R

13勝(3KO)5敗1分のランク5位、25才・兵庫県と、

12勝(4KO)1敗のランク8位、23才・東京都。

                                                         

二人とも良く知ってるし、とっても好きなボクサーなもんで、

こういう試合は、ただ静まり返って見守るだけなんだよね。

                                                         

大内さんも調子上向きだし、田口さんも、負けたの瀬川正義さんだけだもんね。

                                                           

勿論、田口さんの方が、5㎝以上上背あるし、リーチも差あるんだけど、

大内さんの踏み込み、半端じゃないもんで、殆どイーブンなんだよね。

                                                         

1R、田口さんの方が、プレスかけ気味なんだけど、

スピード上回って、手数圧倒してるのは、むしろ大内さん。

                                                         

ところが2R、残り40秒位のとこで、それまで気持ち良く攻めてた大内さんに、

田口さん、いきなりの大攻め開始で、連打で赤コーナーに詰め込んだとこで、

しなりのいい左右、ドカドカ打ち込んだもんで、大内さん、手止まってしまって、

ロープダウン宣告されてしまったんだわ。

                                                            

それでも、立ち上がった大内さんも男なもんで、前にも増して、手数アップして、

力込めて打ち返していって、田口さんの追撃を許さなかったんだわ。

                                                          

3R、僅かに残ったダメージは、そのフットワークに出てたんだけど、大内さん、

次のラウンド含めて、フルパワーで、根性の大挽回、凄かったんだわ。

そりゃあパンチ力、それほど無いんだけど、回転力は度を超えてるからね。

                                                          

5R、勢いは完全に大内さんで、元々田口さん、フッと集中力途切れるのか、

ラウンドの中で、途中、ちょっと流してしまうようなとこあって、

大内さん、そこ、見事に突いて、一気に挽回したんだわ。

反撃食らった田口さんの方が、危ない場面もあったんだからね。

                                                        

6R、流れは完全に大内さんに移って、残り40秒からの猛ラッシュのお陰で、

形勢は逆転してて、ここまでで、2Pほど大内さんが取ってる感じなんだわ。

                                                          

7R、それまでもたまに威力発揮して、ダメージ与えてた、

田口さんのアッパーがポイントだなって思ってたんだけど、

何と何と、それが8R、最後のとこで、キッチリ姿見せてきて、

若干ポジション移動させての、右ボディアッパーがエライ勢いで打ち込まれて、

大内さん、それ一発で、深いダメージ受けてしまって、体くの字になってまって、

それ見れば、田口さん当然、元気100万倍ってことで、

ここぞの鬼の集中打で、大内さん、一気に追い込んでのレフェリーストップ。

                                                            

逆転、再逆転のスリル満点、ワクワクの試合ではあったんだけど、

自分にとっては、実に複雑極まりない気持ちだったんだわ。

                                                          

帰りのホール出口で、大内さんに会ったんだけど、

いい試合だったよ、惜しかったねとしか言えなかったなあ。

                                                           

                                                          

◆十二村喜久さん×出田裕一さん(ヨネクラ)……67.0㎏ 8R

12勝(4KO)5敗4分のランク8位、26才・千葉県と、

12勝(7KO)2敗のランク11位、25才・東京都。

                                                          

十二村さん、風貌とかボクシングスタイルとか見ても、

それと、ちょっとブランクあったせいか、とてもまだ26才とは思えないんだよなあ。

                                                           

1R、出田さんが一発強打秘めながら、大人しいスタート切ってる中、

十二村さん、ジャブの差し合い征しながら、右の強いのも打ち込んでるよ。

                                                        

2R以降も、出田さん、この日は、何か普通過ぎるボクシングで、

動きのいい十二村さんに翻弄されてる感じで、攻撃とても単調だったなあ。

                                                            

4R、十二村さん、左目の上バッティングカットしてしまって、

それ結構深手なんだけど、ここまで優位に進めてる十二村さん、

何とか5Rまではって、積極ボクシング緩めないし、

一方、出田さんの方も、このままだと形勢不利のままの負傷判定必至だし、

ってんで、一転、前掛りのボクシングに切り替えて、で、二人の距離一気縮まって、

6R以降は、クリンチ場面も増えていって、違った局面の試合運びになったんだわ。

                                                            

まず、十二村さんのジャブが一気に減ってしまって、

代わりに出田さんの、いきなりの左フックが当たるようになって、

それを経ると、お互い消耗したのか、もみ合い場面増えていって、

出田さんの乱暴豪打一発も出る幕なくなってしまって、

最後は、グズグズ状態に突入してしまったんだけど、

ある意味、実はそれは、十二村さんの土俵だったんだよなあ。

                                                           

結局、何度かドクターチェック受けた後、7R、負傷判定エンド。

69-65、68-66×2の、してやったり3-0で、十二村さんの勝ち。

                                                             

                                                       

最後の方は、もたれ合う場面が多くなってしまって、正直退屈だったんだけど、

で、宮崎辰也君も適当なとこで帰ったんだけど、

帰りしな、彼、遠くにいたのに、これで帰りますからって、わざわざ寄ってくれて、

そんなに気使わないでいいのに、自分の方がファンなんだからさあ。

                                                         

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