後楽園ホール・9月25日
ホール観戦中に入ってきた情報だと、亀田大毅さんと坂田健史さんの世界戦、
結局、判定になって、それも詰まんない内容ってことだったので、
録画してたの見ないまま、消去してしまったんだけど、
佐藤洋太さんが日本タイトルゲットってことで、これはメデタイ、メデタイ。
二度もダウンさせて、エライ大差だったらしいけど、
倒しきらないとこが、何か佐藤さんらしいね。
前座でやった、青木幸治さんも圧倒3-0だったみたいで、これもメデタシだわ。
ただ、つくばでの黒木健孝さんのOPBF戦は、8RTKO負けってことで、
これは大ショックで、9月20日の福原力也さんもそうだったし、
フィリピンには強いのが沢山いるんだよなあ。
あの、黒木さんが、相手の正面に立ち過ぎて、パンチ貰いまくったってのには、
驚いたけど、そう言えば、最近ちょっと、動きにムラあったからなあ。
井上庸さんは、5R、難なくTKO勝ちってことだったけど、
海老澤宏太君は、どうだったのかなあ。
(追記、後で分かったんだけど引き分けだったらしいね。)
5時半に後楽園に着いたら、ドーム周辺、お姐ちゃんだらけで、
どっかのアイドルコンサートらしくて、警備員に聞いたら終了9時予定なんだってさ。
帰りに、こういうのとバッティングすると悲惨なもんで、ちょっと心重くなったな。
ホール入ったら、いきなり鈴木翔君と久し振りで、ちょっと話して、
リング見たら、遠藤一充さん、アップしてて、またちょっと話して、
すぐ横、中嶋孝文さん、通ったもんで、またまた挨拶して、
それから、それから、客席に安西政人君いたもんで……、
とにかく、昨日は、初めから、知り合い満載だったなあ。
それにしても、みんな、東京ビッグサイトの方へ行ってしまったんだろね、
記者席には、最後まで一人もいなかったなあ。
◆中井雄規君(船橋ドラゴン)×西原俊樹君(伴流)……B 4R
1勝2敗1分の22才・北海道と、1勝0敗の20才・東京都。
二人とも、動きにキレないし、パンチに力強さ欠けてるんだけど、
5戦目の中井君が、2戦目の西原君を経験差で圧倒した感じ。
西原君、気持ちは出てたんだけど、体の芯シッカリしてなくて、タイト感なかったし、
目線切るのも早過ぎで、全体にちょっと雑だったよなあ。
中井君、手数も圧倒してたし、上背とリーチ生かして、
上下の打ち分け、チャンとできてたね。
で、結局、40-36、40-37×2の3-0で、中井君納得勝ち。
◆小川裕輝君(ワールドS)×久野伸弘君(オサム)……SB 4R
1勝(1KO)1敗の29才・東京都と、1勝(1KO)の24才・埼玉県。
1R、小川君、マウスピースの納まり悪いらしくて、ゴング鳴った途端のタイムで、
ちょっと不吉な予感したんだけど、その通りになってしまったな。
その小川君、パンチ、押し出すみたいになってるし、ガードも甘、甘なんだわ。
相手の久野君、いかにも剛腕系で迫力十分なんだけど、少し突っ込みキツ過ぎで、
2R、頭から行き過ぎってことで、減点喰らってたな。
3R、小川君、距離詰められるの嫌がってたんだけど、30秒過ぎ、
久野君に右フック直撃されて、膝カックンしてしまって、
そこからの久野君の詰め、とても雑ではあったんだけど、
それでもとにかく、殆ど一方的に攻め込まれて、フラフラになって、ストップエンド。
小川君、あくまで距離取ってやりたいなら、鍛えるのはフットワークだよね。
◆箕浦康年君(湘南RYUJU)×小野良祐君(国際)…B 4R
2勝6敗2分の26才・神奈川県と、2勝5敗1分の25才・北海道。
二人とも、ちょっとシンドイ戦績なんだけど、
そうなった理由の一番は、距離の取り方にあるんじゃないかって思ったんだよね。
箕浦君も小野君も、そこそこのリーチあるのに、お互いとにかく距離近過ぎで、
終始、力こもらないとこでパンチ当ててるんだよなあ。
このクラスで二人合計、18戦もやってるのに、KO勝ちが一つも無いってのは、
そんなとこも基因してるんじゃないかなあ。
それと、箕浦君は、パンチが外側から出過ぎで、ガード甘くなるってとこ、
小野君は、少しアップライトに構え過ぎってとこが、改善ポイントだと思うな。
思ってた通り、最後は、もたれ合いのグズグズ状態に突入してしまって、
何か、良く分かんないままの終了ゴングで、
結局、39-37、39-38、38-38の2-0で、箕浦君の粘り勝ち。
この後、リング上で、意味不明のキッズダンス、不意打ち的に始まったもんで、
首傾げながら、タバコ吸いに行ったら、八王子中屋の筒井さんとバッタリで、
お互い、どうして東京ビッグサイトの方へ行かなかったのか、話したよ。
◆橋元隼人君(ワールドS)×鳥本大志(角海老)……SB 8R
8勝(2KO)1敗1分の27才・東京都と、
9勝(1KO)2敗2分のランク12位、29才・群馬県。
この試合、正直、橋元君の圧勝じゃないかって思ってたんだけど、
勝つには勝ったんだけど、あんまりいいとこ見られなくて、ちょっと残念。
橋元君には、会長、松浦さん、天野さんって、超豪華セコンド付いてたなあ。
1R、鳥本君、いつものユックリスタートで、って言うより、
彼、基本的に最後までユックリなんだけど、橋元君、少し警戒し過ぎ。
2R~3R、鳥本君のボクシング、何か居合抜きみたいなもんで、
相変わらず橋元君、戸惑ってるみたいで、とにかく、二人共、リズム感、皆無。
それでも、橋元君、手数だけは圧倒してて、何とか攻勢とってるね。
一方の鳥本君、その独特のリズムで、相手困惑させながら勝ってきたんだけど、
上の方行くと、それだけでは、なかなか勝負し難いとこあるもんで、苦戦、苦戦。
4R以降になると、どっちかが2~3発打つと、すぐくっ付いてしまって、
それでお終いってのが、もう延々で、戦績の割にはワクワクさせてくれなくて、
二人とも、爆裂パンチ持ってる訳じゃないもんで、何か眠くなってしまったな。
ラウンド進むにつれて、場内、身内同士、大盛り上がりだったんだけど、
正直、内容的には、今一つだったんだよなあ。
それでも、終始攻撃的気持ちとポジション、取り続けたのは橋元君の方で、
79-74、78-75、77-75の3-0ってのは、妥当な結果だと思うな。
◆中嶋孝文さん(ドリーム)×太田ユージ君(ヨネクラ)…SB 8R
15勝(5KO)5敗1分の26才・青森県と、7勝(3KO)2敗2分の23才・東京都。
昨日の一番のお目当ては、この後の遠藤一充さんと、中嶋孝文さんだったんだわ。
太田君の方が、少し背高いんじゃないっかって思ってたんだけど、
あれれれ、中嶋さんの方が、ほんの少しだけど、上背あるんだわ。
1R、リーチは、明らかに太田君優位だったんだけど、
この日の中嶋さん、動きのキレ抜群で、コンビネーションもアイデアに富んでたし、
そもそものスピード圧倒してるし、久し振りに、スゲエカッコ良かったんだわ。
中嶋さん、残り1分ちょっとのとこで、シュンって感じの鋭い右フック一発、
それ、太田君の顔面大直撃で、太田君、その場にバッタリ、カエルダウン。
この日の中嶋さん、そこから舞い上がることなく、それでも鬼の追撃で、
残り10秒切ったとこ、またまた、さっきのVTRみたいな、右フック炸裂で、
太田君、またまた、さっきと同じ格好の四つん這いカエルダウンしてしまって、
根性振り絞って、何とか立ち上がっては来たんだけど、もうフラフラなもんで、
そこで、レフェリー、カウントストップしてTKOエンド。
中嶋さん、お見事、デビュー戦以来の1RKO勝ち。
後で、控室通路で会った時、太田君と二人で、何か話してたね。
そばに、田中教仁さん、花束抱えて立ってて、
つい最近の最強後楽園で、ブンブン東栄さん、ブチ倒した時の事思い出して、
そう言えば田中さんも、1R、いきなりの右フックだったよねえって、話になって、
この間のが参考になりましたって、中嶋さん、おどけて田中さんに頭下げてたよ。
だけど、二人とも、ホント良く似たような倒し方だったなあ。
◆遠藤一充さん(船橋ドラゴン)×佐藤洋輝君(ワタナベ)
……SF 6R
10勝(6KO)1敗1分のランク12位、26才・千葉県と、
1勝(1KO)1敗の24才・岩手県。
SFの若手一押しサウスポーの遠藤さん、
小林生人さんや大内淳雅さん系の、ちょっと幸薄そうな一重まぶたの醤油顔で、
自分、好きな風貌してて、その上、とってもキップのいいボクサーなんだよね。
相手はアマ60戦とはいえ、デビュー戦、石川貴章君(角海老)に圧倒0-3負けで、
ついこの間、超変則サウスポー、時松友二君(熊谷コサカ)に勝っただけなもんで、
まあ余裕の展開なんじゃないかって思ってたもんで、ショックだったなあ。
この日の佐藤君、自分が知ってる彼じゃなくて、坊主頭の野武士って感じそのまま、
打たれ強いし、体幹太くて圧力強いし、何しろ芯の太いボクシングするんだわ。
1R始まってすぐ、いきなり右打ち込まれた直後、20秒ほどのとこで、
遠藤さん、相手のワンツー、まともに浴びてしまって、ダウンしてしまったんだわ。
ゲゲーッなんだけど、フラッシュぽくて、それほどダメージ残ってないんだけど、
それでも、ゲゲーッに変わりはないもんで、とにかく驚いてしまったなあ。
遠藤さん、油断してたってことはないと思うんだけど、
とにかく、佐藤君、一見すると、ガタイ前面出しのブルドーザーにしか見えないし、
繊細なコンビネーションとはほど遠いパフォーマンスなんだけど、
その実、細かいフェイント巧いし、相手のパンチ、全く怖がらないし、追い足鋭いし、
とにかく、そのプレスの掛け方、尋常じゃないもんで、遠藤さん、困ってたなあ。
パンチのスピードとキレは、遠藤さん、圧倒してるんだけど、
何分、常に下がりっぱなしなとこからなもんで、効果半減だし、
そもそも、いつもの左カウンターや右の返しも、距離とタイミング外してしまって、
なかなか、効果的なパンチを打ち込むことできないんだわ。
それでも遠藤さん、序盤の劣勢挽回しようって、懸命に頑張るもんで、
こっちも力入ったんだけど、佐藤君のフィジカルの強さも驚異的で、
最終6Rになっても、全く緩まなかったなあ。
結局、初回のダウンが決め手になってしまって、
58-56×2、57-57の2-0で、佐藤君判定勝ち。
繰り返すけど、この日の佐藤君、なんか違うのが体に入ってたみたいだったな。
ショックが大きかったもんで、またもやのタバコタイムだったんだけど、
偶然そばを通りかかって、遠藤さん、「どうも、スイマセン。」 って言ってきたんだけど、
瞬間だったもんで、自分、「全然…、」 って返すのが精一杯だったんだけど、
高い山登る時、真っ直ぐってのは難しくて、スウィッチバック方式ってのがあって、
何回か行きつ戻りつしながら登るんだから、そういうのと同じで、
全然、問題ないよって言いたかったんだよね。
敗因分析して、次に備えればいいんだけど、素人考えだと、
あの追い足の上を行くフットワークとなると、自らの動き、乱し過ぎになりそうだから、
下がりながらでも、正確に強いパンチ打ち込む練習じゃないかって思うんだよね。
この日の遠藤さんのパンチ、相手の上を空転すること、とても多かったからね。
それにしても、佐藤君、意外なほど強かったよなあ、って考えてたら、
ワールドスポーツの会長さんとか、松浦さん、天野さんがいて、
橋元君の試合の事とか話できて、とても良かったよ。
三人とも、とても穏やかな人なんだよね。
◆方波見吉隆さん(伴流)×生田真教君(ワタナベ)…62.5㎏ 8R
16勝(11KO)5敗1分のランク5位、29才・東京都と、
12勝(6KO)6敗1分の29才・新潟県。
色んな人と話し込んでしまったもんで、戻った時には、5R始まるとこ。
二人とも、とても見慣れたボクサーなもんで、多分こんな感じだろうなって、
予測してた通りの試合で、生田君、ガード固めて、いつものにじり寄りボクシングで、
鼻血っぽくて、顔も紅潮してたね。
方波見さん、残念ながら、最近は見る度に勢い無くなってて、
ガードの上からでも、もっとガンガンかませばいいのにって思うんだけど、
なんか大人しいボクシングで、迫力、無い無い。
それに、方波見さん、元々首長いもんで、ちょっと打たれただけでも、
大げさに頭振れてしまうもんで、正直、見てくれ良くないんだよね。
6Rから最終8Rまで、展開の妙、まるで無いし、ワクワクするような見せ場無くて、
生田さん、ズーッとプレス掛け続けてるにしては、
その先がまるで出来てなくて、これまでの勝率が浮き出るような内容だったなあ。
見てた4ラウンド分だと、ほんの少しだけ、方波見さんかなあって感じだったんだけど、
結局、78-75、78-76、76-76の2-0で、方波見さんの勝ち。
◆小澤大将さん(全日本P)×山元浩嗣君(ワタナベ)…SFe 8R
19勝(11KO)4敗2分のランク9位、30才・東京都と、
9勝(2KO)4敗2分の27才・熊本県。
炎の万振りボクサー小澤さんなんだけど、
1R半分頃、山元君に、コツンって右フック当てられて、ユラッとしてから、
ちょっと大人なしくなってしまったんだわ。
一方の山元君の方も、基本的に上下のバランス良くないもんで、
一気攻めしたいとこ、足元バタついてしまって、詰め切れなくて残念。
2R、何だか二人とも、ちょっと一息入れたくなったみたいな小康状態で、
3R、相変わらず山元君、足元不如意だし、
小沢さんもガムシャラボクシングに入るキッカケ掴めなくて、鼻血も出してるし……。
4R開始ゴングと同時にタイムになって、アレレ何と小澤さん、水絆創膏使用で減点。
それダメだってこと知ってるはずなのに、試合始って殴り合えばすぐバレるのに、
本人も、周りの連中も何考えてんだろなあって思ったら、
無性に腹立ってきて、バカバカしくなったもんで、そこで帰ったさ、勿論。
結果なんて、もうどうでもいいもんね。
以前、亀海さんの相手が同じ事した時のレフェリーは何の減点もしなかったんだけど、
でも、その時は、直後に、怒り狂った亀海さんが、瞬時に相手ボッコボコにして、
スッキリしたってことあったの思い出したな。
お陰で、ドーム終わりの狂乱に巻き込まれないで、早く帰れたけどね。