エキサイトマッチ (9/20放送)
2~3日前かな、適当にCSのチャンネルいじってたら、
「アンディ・ウィリアムス・ショー」 やってて、1971年だってさ。
若い固定客のみなさん達は、多分見たことないと思うんだけど、
昔、アメリカでは、売れっ子タレントの1時間モノのショー番組沢山あって、
他にも、リック・ネルソンとか、ミッチ・ミラー、ディーン・マーティンとか、
サミー・デイビスJr、とか色々あったんだわ。
一番の楽しみだったのは、芸能記者上がりの、エド・サリバンがやってた、
“エド・サリバン・ショー” で、ここで初めて、動くビートルズ見たんだよね。
この日の「アンディ・ウィリアムス・ショー」 の最初のゲストは、ローン・グリーン。
彼、TVの西部劇シリーズ “ボナンザ” ってのに出てたんだよね。
次に出てきたのは、当時デビューした直後の、エルトン・ジョンで、
“Your Song” 歌ってたんだけど、若いんだわー。
サングラス掛けて、子供のパジャマみたいなTシャツで、雰囲気は今と同じだったな。
その後、レイ・チャールズが、“If You're Mine” と“Heaven Help Us All”。
最後は、アンディ自身の大ヒット曲 “Love Story” 。
途中、ママス&パパスのメンバーだった、キャス・エリオットも出てきて、
ボーっと見てたら、何かタイムスリップしたみたいな感じがしたな。
それにしても、アンディ・ウィリアムスの衣装は、凄くて、
真っ黄色やブルーのスーツに、それぞれ同じような色のネクタイしてるし、
最後は、グリーンのスーツにグリーンの靴なんて履いてて、
当時は、アメリカ人ってのは派手なんだなあって、かえって感心してたもんなあ。
今じゃ、場末の売れない漫才師しかやらないよ、あんな格好。
では、では、9月20日のエキサイトマッチ。
◆ビクター・オルティス×ビビアン・ハリス……W 10R
28勝(22KO)2敗1分のWBA、WBO SL1位、23才・アメリカと、
詳しいこと分かんない、元WBA SLチャンピオン、ガイアナ。
赤レイジェスと、黒レイジェス。
1Rは、お互いジャブ突き合いながら、距離計って、リズム掴もうとしてたんだけど、
2R30秒頃、それまで飛び込みのタイミング計り続けたオルティス、
一瞬の踏み込みから放った左ストレート一発で、ハリスダウン。
なんか、パンチスピード自体全然違ってて、相手が立ち上がってきたとこ、
今度は、右、左って当てて、ハリス、またもやのダウン。
まだ2分も残ってて、ハリス、もう大分弱ってしまったんだけど、
それでもオルティスの打ち終わりに、何とか強い左を合わせようって必死なんだわ。
そしてやっと半分が過ぎたんだけど、ハリス、またまたオルティスのワンツー喰らって、
またまたのダウンで、ここで終わりだと思ってたら、この試合フリ―ノックダウン制で、
驚いたことに、ハリス、まだまだヤル気充分で、この大劣勢の中、
何と二発ほど、そこそこ強い右カウンター当てることできたんだわ。
オルティスも流石で、一気攻めしたいとこ、距離取って慎重なんだよなあ。
でもやっぱり、3R40秒過ぎ、リング中央で二人クリンチした時、
オルティス、左手で相手をちょっと押して空間作って、
そこへ、いきなりの右ショートフック捻じ込んで、それ側頭部直撃で、
ハリス、もう全くのその場バッタリダウンで、どう見ても止め時の、ストップエンド。
ハリスの頑張りにも好感持ったんだけど、
オルティスの、あの若さでの、あのKO率なのに、あくまでクールなパフォーマンス、
実に素晴しかったなあ。
◆サウル・アルバレス×カルロス・バルドミール
33勝(25KO)0敗1分のWBC シルバーSWチャンピオン、20才・メキシコと、
45勝(14KO)12敗6分の元WBC Wチャンピオン、39才・アルゼンチン。
ウィニングとエバーラストなんだけど、色は二人ともシルバーで、
シルバータイトル戦に向けたものらしいね。
シルバーのウィニングなんて初めて見たけど、ピッカピカだったな。
二人の年令差19才っていうのと、KO率、74%と22%なんて数字見ると、
なんか無理なマッチメイクっていうか、結果予測容易で、全くその通りの結果。
バルミドール、少し体弛んでるし、スピードも今一で、回転力期待できないし、
3発、4発までの打ち合いになると、明らかな差が出てしまうんだよなあ。
ラウンド進むにつれて、バルミドール、おびただしく打ち込まれるんだけど、
決して引かないってとこだけは、立派だったんだけど、
二発打つと、五発返されるって展開なもんで、目に見えて弱ってしまって、
結局6R、残り30秒からのアルバレスのタイミングのいい連打、浴びまくってしまって、
それまでの消耗度も尋常じゃなかったし、で、残り10秒ちょっとのとこで、
崩れるように前のめりでバッタリ、最後は左フックだったな。
カウントアウトされて、アルバレスの調整試合みたいなKO勝ち。
◆シェーン・モズリー×セルジオ・モーラ……M 12R
46勝(39KO)6敗1NCの元三階級チャンプ、39才・アメリカと、
22勝(6KO)1敗1分の元WBC SWチャンプ、30才・アメリカ。
モズリー、トランクスと同じ、白×グリーン×赤のグラント、モーラは黒グラント。
この試合結局、116-112、113-115、114-114の1-1で引き分け。
あのモズリーといえども、自分のペースに持ち込めないと、
ごく普通のボクサーでしかないってこと、そんなことが良く分かった試合だったな。
相手のモーラ、長身でスタンス広いんだけど、動きとっても良くて、
距離詰めて、ガンガンやりたいモズリー、終始空回りさせてたもんなあ。
モズリーも、相手、KO率低いんだから、とにかくバカ攻めすればいいのに、
モーラの隙間狙いボクシングに苛立つだけで、攻めあぐんでばかりで……。
モーラの方も、ああいうボクシングだと、なかなかポイント取れないと思うんだけど、
観客のブーンにング浴びながら、それでも倒されるよりはマシだってことで、
で、とにかく、二人最後まで噛み合わなくて、中盤以降、クリンチの山で、
実に盛り上がりに欠けた試合だったなあ。
それでも、追い足の使い過ぎでスタミナ失っても、
最後の最後まで、執念持って攻め寄ってたモズリーの方に好感持ったもんで、
判定には不満残ったけどね。
得意パターンに持ち込めなかった時、著しくパフォーマンスのレベルが落ちるっての、
やっぱ、マズイわけで、でも、それって仕方ないことなのかなあ。