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2010年7月24日 (土)

後楽園ホール・7月23日

チョット前まで、まつ毛長ーくして、髪染めて、キャピキャピやってた女子達が、

そりゃ、やっぱり就職だわさって、この酷暑の中、葬式みたいな黒服まとって、

企業訪問に、汗、ダ―ラダラで歩いてるの見ると、大変だなあ、って思うね。

                                                          

                                                       

大変て言えば、相撲の維持員席がらみで、ボクシング関係者の名前挙がって、

関係してるジムも映像と実名、テレビで流されたけど、あれ、どうなるんだろね?

                                                         

だけどね、思ったんだけど、チケット渡した相手が、その筋ではなかったんだけど、

その先が、ってことになると、どこまで責任問われるかについては、微妙だよなあ。

                                                         

自分の事、考えても、友達の知り合いの、そのまた知人の友人の関係者まで、

遡ったら、なんか、それっぽい業界の人に繋がる可能性、充分あると思うんだよね。

                                                         

知人の知人が、ってことになると、多少問題あること予測できないことないけど、

その辺のとこ、どうなんだろねえ。

                                                       

                                                        

昨日は、仕事、ちょっと押したもんで、ホール着いたら、二試合目やってるとこで、

お互いの友人、知人達だけが大騒ぎしてる、何かの発表会みたいだったな。

                                                          

                                                          

◆松土翼君(ワタナベ)×上野雄大君(ウィン三迫)…SL 4R

2勝3敗1分の25才・東京都と、2勝(2KO)2敗の26才・山形県。

                                                       

二人とも、何か上手くいかねえなあって、首傾げながらやってるような試合で、

残念ながら、それぞれが目指してるボクシング、全く見えて来なかったな。

                                                         

このウェイトで、接近戦して、力こもり切らないショットをコツコツやっても、

ポイントに繋がり難くて、採点しようがないって、感じだったなあ。

                                                        

もっと、殴るっていう気持ち必要で、ビシッて打つ感覚持たないとダメで、

最後はマスみたいになってて、結局、やっぱりドロー。

                                                      

                                                            

◆ジェームス村重君(KG大和)×齋藤大樹君(ウィン三迫)…L 4R

2勝(1KO)2敗の25才・東京都と、2勝(2KO)4敗の21才・青森県。

                                                           

佐藤君の方が、上背あって、懐深いし、当然リーチもあるもんで、

村重君、どうやって入り込むかってのがポイントだったんだけど、

1R、常にプレスかけ気味なのは、村重君の方だったんだけど、

齋藤君、中に入られないようにするのが上手くて、常に先、先って、手出してる。

                                                          

で、試合は、齋藤君のペースで進んでるように見えたんだけど、

2Rに入って、村重君、スピード上げていって、左右の動きも増やしたら、

何だか、齋藤君、対応できなくなってしまって、徐々に距離詰められてしまって、

1分20秒過ぎ辺りかな、村重君、トントンって小さい左右の後、

シュンって右ストレート一閃したら、それ、まともに齋藤君に一発直撃で、

北西コーナーポストのとこで、その場に崩れてしまったんだわ。                                                          

あまりのクリーンヒットだったもんで、直後に青コーナーからタオル投入でエンド。

                                                          

村重君、元々いいモノ持ってるし、攻撃的姿勢、素晴しいんだけど、

ここんとこ、ちょっと精彩欠いてたもんで、復活の兆しかもね。

                                                         

                                                          

◆伊原健太君(三迫)×中村賢輔君(協栄)……L 4R

1勝0敗の18才・東京都と、1勝1分の24才・東京都。

                                                       

中村君、左ジャブ打つ時、アゴ上がるもんで、ホント、ヤバイ、ヤバイで、

ガードの意識も低いし、それに、丸太振るような、ダルーンとしたパンチなもんで、

左下から右上へのコンビネーションでも、打ち終わりに合わせても、

とにかく、伊原君、簡単にカタ付けるんじゃないかなって、思ってたんだけど、

その伊原君、エライ気負い過ぎで、当て勘良くない割に、大振りなもんで、

なかなかカタ付かないまま、最終ラウンドまでいってしまったんだわ。

                                                          

4R、2分過ぎ、伊原君の右ドカン一発、やっとこさ、

それ、ちょっとオープン気味だったんだけど、とにかく当たって、

それまで中村君、結構、無制限に喰らってたこともあって、ここでレフェリーストップ。

                                                        

                                                           

◆輪島大千君(輪島S)×桜田卓巨君(コ―エイ工業)…W 4R

3勝(2KO)1敗の33才・東京都と、3勝(3KO)3敗の34才・神奈川県。

                                                         

輪島君、左肩で相手押して、体勢崩させたり、距離取ったりするの上手いんだけど、

ボクシングそのものは、特別のことなくて、

1R、左ショートアッパーでダウンさせた時も、ちょっと押し気味だったもんね。

                                                        

2R、プレスかけてるのは、桜田君の方で、輪島君が左手ルーズになりがちなとこ、

そうだよ、そこだよって右パンチ、打ち込むことできて、ダウンを取り返したんだわ。

                                                         

結構なダメージあったし、残り二分以上あったもんで、決着かなって見てたんだけど、

その桜田君、そこからの詰め、ジレッタイほど甘くて、後は延々。

                                                           

輪島君も、まあまあ回復したんだけど、最後まで、キレとリズム感なくて、

ダルそうなボクシングだったなあ。

結局、37-37×3って、絵に書いたようなドロー。

                                                          

                                                        

◆石川幹也君(三迫)×金子達也君(横浜光)……F 4R

2勝(1KO)2敗の20才・東京都と、4勝3敗の23才・神奈川県。

                                                          

この試合だけ、新人王トーナメントの準々決勝。

                                                          

金子君はシードなんだけど、石川君はTKO勝ち上がり。

二人とも、自分の中での優勝候補ではないんだけど、結構いい動きするんだわ。

                                                        

1R、力の差、殆どなくて、ほんのちょっとした行き違いに、差が出るような試合で、

1分過ぎ、リング中央で、ガツガツって打ち合った時、金子君の右ショートが、

石川君の顔面にヒットして、クラッとした石川君、思わず、グローブ着いて、ダウン。

                                                          

2R、石川君、ダメージ大きくなくて、ここからガンガン挽回に入って、

最後まで、頑張り通して、大分取り戻したんだけど、ちょっと届かなかったんだわ。

                                                         

金子君の方も、その後、決定的な場面作ることできなくて、

手数は多いんだけど、なんか、押すようなパンチで、力こもってなかったな。

                                                          

結局、40-36×2、39-37の3-0で、勿論、金子君なんだけど、

それほどの差、なかったと思ったけどね。

                                                          

金子君、次は8月3日の勝者となんだけど、多分、平龍一郎君勝ち上がって来ると、

思ってんだけど、この日の感じだと、ちょっとシンドイかも知れないな。

                                                        

                                                       

◆阿知和賢君(ワタナベ)×福本雄基君(三谷大和)…SF 8R

6勝(1KO)4敗2分の24才・神奈川県と、10勝(3KO)3敗の24才・千葉県。

                                                         

この試合、4Rになっても、主導権ハッキリしなくて、

でも、ペースとしては、阿知和君の得意な展開で、距離詰めたハードな打ち合い。

                                                         

ホントは、福本君、もうちょっと離れて、スタイリッシュにやりたいとこなんだけど、

阿知和君の追い込みキツくて、まあ、今日はしょうがないかって諦めて、

剛腕、乱闘系のボクシングに付き合ってる感じがしたな。

                                                           

終始、相手の土俵でのパフォーマンスだったんだけど、

福本君、正面きっての消耗戦に挑んでいって、相手の万振り大フック掻い潜りながら、

所々で、見栄えのいいパンチ、差し込むように打ってたよ。

                                                        

阿知和君、突っ込んでってのブン廻し以外、特に技ないもんで、相手が引かないと、

バッティングだらけになるんだけど、で、両目上カットして、福本君も右目上カットだし、

二人とも、血流しながら、気合と意地の正面衝突で、凄かったよお。                                                       

テクニック的には、正直、見るべきモノ、何にもなかったけど、気持ち溢れてたなあ。

                                                           

結局、78-74、77-76、75-77の2-1で、福本君。

でも、この試合で、78-74 ってのはないなって、思ったな。

                                                          

福本君、激乱闘もこなせること、分かったけど、

いつものように、出入りの速さと、左右の動き、ちゃんとやれば、

もっと楽に進めることできたと思うけどなあ。

どっか、悪かったのかなあ? 終わった時、泣いてたし……。

                                                         

                                                        

◆平山悦久君(ワンツー)×岩井大君(三谷大和)…58㎏ 8R

8勝(3KO)5敗の29才・栃木県と、6勝(3KO)2敗の21才・千葉県。

                                                          

1R、少し太目の平山君の方が、ピョンピョンフットワークで、

岩井君、ジックリ落ち着いて見てたよ。

                                                       

平山君、ジャブ、チョコチョコ出すんだけど、ジャブの為のジャブで終わってしまって、

次に繋がるショットになってなくて、他のパンチのスピードも、遅過ぎなんだよね。

                                                           

2Rに入ってからは、殆ど岩井君のペースで、相手の左、分かり易いし、

コンビネーションで惑わせてくるってこともないもんで、色々試してるみたいで、

右アッパーから左フックなんて、とってもビューティフルな動きで見せてくれて、

ちょっと、三田村拓也君みたいなとこもあるし、なかなか面白かったよ。

                                                         

4Rには、岩井君、やり放題に、相手のアゴ跳ね上げたり、顔面ハリ飛ばしたり、

もう絶好調で、そろそろ時間の問題になっていったんだわ。

                                                          

このラウンドの後半、平山君、右目上パンチカットされてしまったし、

5Rになったら、もう両眼周辺、赤く腫れあがってしまって、人相変わってて、

気持ちだけで立ってたんだけど、もう、パンチ浴び過ぎだよねって、ストップエンド。

                                                           

なかなかいいパーフォーマンスだったんだけど、岩井君、

上体の動き、まだまだ硬いし、頭の位置の動かし方も工夫いると思うんだよね。

巧いボクサー相手だと、いつも両足の中間に頭あるなって思われたら、

足元見ながら、顔面殴られるってこと、あるからね。

貰わなくてもいい、易しい軌道のパンチ、いくつか貰ってたもんなあ。

                                                        

                                                         

◆千葉透さん(国際)×吉田真さん(宮田)……SW 8R

12勝(9KO)2敗1分のランク11位、23才・青森県と、

12勝(5KO)2敗2分のランク7位、27才・岩手県。

                                                          

戦績これだけ似かよったランカー対決なんて、そう見られるもんじゃないのに、

この日、一番の見モノなのに、ゾロゾロゾロゾロ、観客帰ってしまうんだよなあ。

                                                          

千葉さんの方が、3~4㎝背高いし、リーチもあるし、頭小さいんだわ。

                                                        

吉田さん、全く同姓同名のボクサーが、戸高ジムにいて、

だからその後輩、吉田アーミー真って名乗ってるんだけど、

この日の入場曲、AKB48ってのは、自分としては……。

                                                          

一瞬のキレに賭けるボクサーと、踏み込み豪打系ボクサーの戦い。

                                                           

1R、元々スピードに自信あるもんで、千葉さん、ちょっとガード緩いんだけど、

打ち合いになった時、相手が背低くしてくるので、両手とも、もっと下がるもんで、

何だか危ないんだけど、吉田さん、そんな細かいとこ見てないらしくて助かってるな。

                                                         

2R、尋常じゃない荒っぽさなんだけど、吉田さん、一振り一振り、力満々なもんで、

何が起こるか分かんないんだけど、このラウンドの後半までには、千葉さん、

相手の動き、見切ることできたみたいで、余裕が出て来たよ。

                                                          

そうなると、どういう決着するのかってのが、興味の焦点なんだけど、

この日の、千葉さん、バランスはとってもいいんだけど、

何だか倒すようにパンチ打ってないような感じで、

まずは相手の消耗狙いで、後半勝負って考えてるみたいだったな。

                                                         

少し離れた席から、伊藤和也君、ボーッとした様子で見てたんだけど、

吉田さんに明るい見通し全く見えて来ないし、一発当てたらこっちのもの作戦も、

ズーッと不発のままで、空振りと、コツコツ連打受けて、徐々に疲労度高まって、

5Rには、顔面紅潮してたし、ハアハア、口開いて呼吸してたもんなあ。

                                                        

7R、ソロソロ感、高まっていったんだけど、千葉さん、

相手が、雑に入って来るとこ、右を合わせるのは巧いんだけど、

それ、軽くしか打たないもんで、左ショートをカウンターで強目にゴツンって打てば、

簡単に終わるんじゃないかって、思ったんだよね。

                                                          

それでも、残り30秒ほどのとこかな、別に、倒れる寸前でもなかったし、

危なそうなパンチ、直撃された訳でもないのに、

青コーナーから、ヒラヒラ、ライトグリーンのタオル投げ入れられたもんで、

観客達、どうしたの? って感じだったんだけど、

それ、大正解で、もう全く勝負になってなかったからね。

                                                                                                                           

千葉さん、負けたのは、迫田大治さんと出田裕一さんの二人なんだけど、

両方とも、僅差の1-2、0-2 で、それ二年以上前もことだし、

今なら、いけるかも知れないね。

                                                         

                                                       

ホールから出たら、淀んだ熱気が一気にムワ―ッと攻めてきて、参ったね。

                                                         

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