« 6月のボクシング (追補) | トップページ | 新人王戦 (6/3) »

2010年6月 3日 (木)

後楽園ホール・6月2日

昨日の鳩山首相の民主党議員総会での演説、

在任中の色んな訳分かんない演説に比べて、なかなか良かったって、思ったな。

原稿見ないで、自らの言葉で、ストーリー、ちゃんと整理されてたし…。

                                                        

喜んだのは、社民党で、連立は離脱したけど、選挙協力頼まざるを得ないもんで、

これで、少しは民主党のイメージアップなもんで、大助かりのはずで、

反対に困ってしまったのは、谷垣オボッチャン自民党で、カネと普天間の張本人達、

取り敢えず姿消してしまったもんで、矛先どうするか、悩むってことで、

攻め方として、公明、共産、その他の雑多新党と、どう差別化するかが大問題。

                                                        

                                                         

中5日の後楽園ホール。

オフトは、大きなレースがあるらしく、周辺のマイナス・オーラ、半端じゃなく大きくて、

ホールへは、突っ切っていった方が、全然近いんだけど、

自分の週末の競馬に影響出るとヤバいもんで、遠回り、遠回り。

                                                        

この日は、全部で46ラウンドで、このくらいの方が助かる訳で、

9時に終わったもんで、9時半には家に着いたもんね。

                                                        

この日は、ランカー四人出だったんだけど、場内適度の混み方なのも、良かったなあ。

                                                          

何だかボーッとした感じのデビューボクサーが、案の定、ボコボコにされて、

でも、このまま何にも出来ないで、ヘロヘロ負けっていうのは、

応援に来てくれた人達に、申し訳立たないって、途中頑張ったんだけど、

一時は消耗戦に持ち込みかけたんだけど、残念、再度のボコボコに遭ってしまって、

もう勝負になってないんだから、セコンド、タオル、タオルって思ってたんだけど、

デビューボクサーに、そこまでの目に遭わせるのは、どうかと思ってたんだけど、

レフェリーがやっとこさストップ掛けて、2R終了ってのが第一試合で、

次は、双方エライ応援団の数だったんだけど、知り合いだけが大騒ぎの、

明日に繋がり難い試合で、結構シンドかったな。

                                                       

◆大沼弘宜君(協栄)×一場仁志君(角海老)………SFe 6R

5勝(1KO)3敗1分の23才・北海道と、4勝(2KO)1敗の21才・神奈川県。

                                                        

大沼君、対峙した時、相手に与える恐怖感、半端じゃないサウスポーなんだけど、

戦績、今一つなもんで、何でかなあって見てたんだけど、

やっぱり、攻撃、極端に単調過ぎで、いっつもワンツーで完了してしまって、

左の強打外れた時の、次っていうのが全く出ないもんで、

相手の攻撃の糸口、簡単に与えてしまってるんだよなあ。

                                                        

それと、5~6Rには、見せたんだけど、本気モードに入るのが遅すぎるみたいで、

それ作戦なのかも知れないけど、何だか余力残した感じもしたんだよね。

                                                        

彼、立ち姿とってもいいし、空振りした時、ちょっとバランス崩すとこはあるんだけど、

全体のバランスや、パンチの打ち出しなんかも、惚れ惚れするくらいなもんで、

勿体ないなあって思うんだよね。

                                                         

一方の一場君、初めから見てる人は知ってると思うけど、

彼、左ジャブ打つ時、どういうもんか、右手がヒョイって上に上がってしまって、

何だか、フラメンコか、ギッチョのフェンシングみたいなとこあったんだけど、

本人も気にしてたんだけど、大分良くなってて、もう殆ど大丈夫。

                                                        

ちょっと怪我して、治るの長引いて、ホントは、今年の新人戦だったんだけど、

だから、試合間隔、恐ろしく空いてしまったんだけど、なかなかいい立ち上がり。

                                                        

1R~2R、相手の攻撃の単調さに比べて、一場君、3発目、4発目まで意識いってて、

セコンドからの、力じゃない、回転だぞってアドバイスに忠実に応えて、

ポイント稼いでいったんだけど、段々、両手が体から離れ過ぎる癖も出てきて、

その割には、頭の位置が動かないもんで、大沼君の鋭いのを喰らうようになって、

5R頃から、大沼君の遅まきながらのガムシャラさ出てきたもんで、

徐々に結構混沌として来て、6R、勝つにはここが勝負ってことになったんだわ。

                                                       

それ、二人とも分かってるようで、お互い引かない、いい打ち合いだったんだけど、

実は、一場君、久し振りの試合のせいか、消耗度大きくて、腕下がって来るし、

バランス悪くなって、2度もスリップダウンしてしまって、

で、余力的には大沼君、圧倒だったんだけど、彼も決定的な攻撃に至れなくて、

どっちもアリだなって感じのまま、終了ゴング。

                                                       

ジャッジも同じような印象だったらしくて、

結局、58-56、57-58、57-57の1-1で、引き分け。                                                        

大沼君には、戦法の工夫、一場君はスタミナ、ってテーマ出てたね。

                                                        

一場君の応援に、コーチ義人君、青木幸治君、それに小林生人さんも来てたな。

石川貴章君もいて、ちょっと話したんだけど、彼、試合7月17日に決まったってね。

                                                       

それと、堂本佳吾君、ボクシング止めたらしいね。

前回の試合の出来、気にしてるんなら、引退の切っ掛けにする必要ないと思うけど、

何か、勝っても負けても、心決めてたみたいだね。

                                                         

彼、移籍してきた直後、小堀さんとアルファロ戦、間近に見ることできて、

それだけでも、角海老に来て、良かったですわあ、みたいなこと言ってたっけなあ。

                                                       

故郷へ帰るのか、こっちで何かするのか知らないんだけど、

自分もめげないでやってんだから、君も頑張ってね。

最後の試合、君はとっても君らしく出来てて、とっても良かったって思ってるんだよね。

いつかどっかで自分見掛けるようなことあったら、気軽に声掛けてよね。

                                                       

この後、白石豊土さんの試合だったんだけど、

1R見ただけで、距離感とか、攻め方とか、防御、とにかく試合の進め方全部、

もう圧倒的な差があって、つまり試合になってなかったもんで、休憩。

                                                       

その次、松崎博保さんの相手も、欧米では見られない頭下げた相撲ボクシングで、

それ、自分、不得意科目なもんで、ダブル休憩突入。

                                                         

その次、加藤壮次郎さんの試合も、元々対等って感じじゃなくて、

相手、1Rからグラグラなのに、この日の加藤さん、どっか体調悪いみたいな、

ダルそうなボクシングで、延々ゆったりしたスパーリングみたいだったし、

で、ランカー三人続けての、トリプル休憩ってことで……。

                                                         

自分、普段、ボクシングは一人で見るのが基本って思ってるんだけど、

この日は、時間潰しに、知り合いと一緒に来れば良かったなあって思ったんだよね。

                                                         

今週の自分、ヒドイ精神状態で、それ一気にフッ飛ばして貰いたかったのに、

もう、あと試合一個しか残ってないぞお、って感じだったんだけど、

オイラの瀬藤さん、やっぱ凄かったよなあ。

                                                       

あの人、子供もいる、もう30才だってのに、いつも見る人絶対裏切らないんだよなあ。

どっちかって言うと、普段、隅の方で静かにしてるような感じなんだけど、

リングに上ると、あなたはホントに、あの瀬藤さん? って別人になるんだよなあ。

                                                         

◆瀬藤幹人さん(協栄)×笛木亮さん(ジャパン・スポーツ)……56.0㎏

29勝(16KO)8敗2分のランク1位、30才・千葉県と、

14勝(10KO)3敗1分の26才、埼玉県。

                                                        

笛木さんも好きなボクサーで、今は大阪に移ってしまった、加治木了太さんとの二戦、

1勝(1KO)1敗(1KO)っていうのは、ホント凄かったし、

今度タイトル戦やる、あの天笠尚さんに、確かB級トーナメントの決勝で、

1ポイント差ではあったけど、2-0勝ちしてるんだよね。

昨日は、髪の毛染めてなかったね。

                                                         

とにかく、どっち応援するんだよ、って感じで、

こういう時は、頭冷やして、リング上の行方、静かに、ホント静かに、

見つめるより他、ないんだよね。

                                                       

1R、予想通り、笛木さん、まず様子見るってとこから始めたもんで、

そうなると、瀬藤さん、いきなりペース掴んで、もうプレス掛け通しで、

笛木さん、この後、ズーッとロープに押し込まれる場面、続いたんだよなあ。

瀬藤さんに初めにペース掴まれると、途中からそれ取り戻すの、とっても難しくて、

だから、先制攻撃が必須なんだけど、怖くて行きにくいしなあ……。

                                                         

2Rまで、瀬藤さん、押し込んで、押し込んで、だったんだけど、

笛木さんもロープ背にしながらも、振りの小さいフック、それでも肘軸にした、

鋭いのを巧いこと打ち返して、決定的なポイント流れるのを必死に防いでる。

                                                        

3R、瀬藤さん、この回1分過ぎから、突然、今度は距離取って、両手下げて、

相手のパンチ誘って打ち返し狙ったり、いきなりの右アッパーかましたり、

もう、色々百貨店みたいで、笛木さん翻弄し始めて、ホント巧いんだよなあ。

                                                         

4R、笛木さんも、強気丸出しで、絶対引かないもんで、二人、頭ガツガツ当たって、

笛木さん、左目上バッティングカット、瀬藤さんも右目上辺りカットして、

もうトランクス、血だらけで、激闘一色になっていったんだけど、

試合作ってるのは、終始瀬藤さんで、ラウンドごとに距離の取り方変えていってて、

笛木さん、それに着いて行けなくて、攻撃の見せ場、全く作れなくて、

決定的なパンチ喰らわないようにするのが精一杯な感じで、

徐々に消耗していって、それにつれ、瀬藤さん、ポイント加算し続けたんだわ。

                                                       

5R、瀬藤さん、二つ目のパンチ、もっと低く打たないと、っていう場面続いたんだけど、

異常なほどのスタミナで、全くペース落ちずに、6Rにはまた突っかかっていって、

7R、今度は誘いのラウンドにしてって、もう瀬藤ワールド全開だったな。

                                                        

笛木さんも、流石男気ボクサーなもんで、最後までパンチに力こもってて、

何回もドクターチェック受けながらも、圧倒的なポイント差、ひっくり返そうって、

倒しボクシングしてたんだけど、1分半過ぎ、続行不能ってことで、負傷判定。

                                                        

となると、ポイント的には、いかんともし難いものあって、

70-64×2、69-64の圧倒3-0で、勿論瀬藤さん。

                                                         

最後は、二人とも、顔面真っ赤だったなあ。

瀬藤さんの真っ白なトランクス、血と汗で、全体が薄ピンク色になってたね。

                                                        

瀬藤さん、いつどんな試合でも、今日はどしたの? ってこと決してなくて、

プレス負けしたこと、全く無くて、めげない、緩めない、引かないボクシングで、

相手が誰であろうと、常にフルパワーで、凄いよなあ、感動だよなあ。

                                                           

自分、やっと最後の最後で、元気貰って、何となくのイライラ納めることできて、

ホント、アリガトございますです。

                                                        

瀬藤さんのお母さん、多分、このブログ読んでくれると思うんですけど、

貴方の息子さんは、この夜、確実に、

一人のオッサンの息、吹き返さすことできたんですよ。

                                                         

« 6月のボクシング (追補) | トップページ | 新人王戦 (6/3) »