後楽園ホール・6月25日
ホール四連投ともなると、楽しいんだけども、昼間眠くなるんだよね。
昨日の午後、この間、i-phone4 予約したソフトバンク行ってみて、
どうなの状況は? ってことなんだけど、
昨日現在で、15日の予約客の半分ほどしか、受け渡しできてないんだってさ。
自分は、17日に予約したんだけど、こんな風だと、まだ大分先になりそうだね。
不親切というか、アップルのいつもの作戦で、数量はっきりさせないから、
店側もボヤ―ッとしたことしか答えられないし、ホントはアップル本体へ行った方が、
いいんだけど、ソフトバンク、歩いて二分のとこにあるもんでね。
その店ね、ソフトバンクオンリーなんだけど、直営店じゃなくて、代理店なもんで、
もう、優先順位としては、圧倒最下位なもんで、情報、入らない、入らない。
気、長ーく待つより仕方ないね。
昨日の後楽園ホール、蔦谷貴法さん、東上剛さん、十二村喜久さん、それに、
斉藤司さん×原純平君を見に行ったんだけど、みんなの激闘に、もうクタクタさ。
◆第一試合……始まって15秒、イケメン・デビューボクサーが、ダウンゲットして、
簡単に終わるかって思ってたら、やられた方の二戦目ボクサーが、
その後異常に頑張って、オープン減点取られながらも、奮闘して、でもTKO負け。
◆第二試合……デビュー同士で、1R、1分過ぎ、いきなりヒッティングカットでエンド。
◆第三試合……1R、残り1分で一方がダウン、その30秒後に相手がダウン。
行方どうなるかって見てたら、その後は、ごく普通のボクシングで結果不明。
◆将生潤君(ワタナベ)×蔦谷貴法さん(博多協栄)
……54.5㎏ 8R
7勝(4KO)3敗3分の30才・東京都と、5勝(3KO)1敗の24才・福岡県。
将生君、あんな美形のボクサーで、もてないはず筈ないと思うけど、
勿論、実際もてるんだろうけど、それがなんであんなボクシングするかなあ、
もう、いっつもガッチャガチャになってしまって、美しくないんだよなあ。
一方の蔦谷さん、まっとうなボクシングが信条なんだけど、
こういう難敵で大丈夫かなあって、心配してたんだけど、
まだこの戦績なのに、ペース乱されなくて、集中途切れさせないで、
真っ向から受けて立って、全く噛み合わないんだけど、でも、頑張り通したんだわ。
将生君、自分の都合で2~3発ほど打った後は、ひたすらの抱き付き戦法で、
で、途中、二回もホールディングの減点喰らって、ちょっと見るに耐えなくて、
勝つためには仕方ないのかも知れないけど、一度ビデオ見直して、
外見にふさわしい、カッコイイボクシング目指したらいいと思うんだけどなあ。
この試合結局、7R終了時点で、将生君の右目の上のヒッティング傷悪化して、
それ、もう大分腫れあがってて、続行不能ってことで、蔦谷さんのTKO勝ち。
蔦谷さん、毎度遠いとこからで、ご苦労さん。
始め、ちょっと主導権取られそうな流れだったんだけど、
3R以降、そうか、今日はこういうボクシングになるのかって、納まり付た後、
打ち合いの時間より、抱き合ってる時間の方が長い展開だったんだけど、
それでも、最後までキレずに、ホント、よく頑張ったと思うな。
◆山崎武人君(本多)×東上剛さん(ドリーム)……58.0㎏ 8R
9勝(2KO)9敗の27才・千葉県と、
9勝(2KO)7敗3分のランク9位、29才・大阪府。
やっとホンマもんのボクシングらしくなって、距離感やら、コンビネーションやら、
色々見せてくれて、なかなか面白かったよ。
二人とも、ボクシングスタイルとしては、とても良く似てて、噛み合ったいい試合で、
だから、攻防が目まぐるしく変わる、採点の難しい内容だったな。
より力込めて振ってるのは、終始東上さんの方だったんだけど、
3R頃から、バランス悪くなって、上体の動きに下半身が付いていってない感じで、
ちょっとパンチが流れてるような印象だったなあ。
それでも、一生懸命さ全面に出して、いつもの激闘ボクシング見せてくれたよなあ。
一方の山崎君、特にこれといった技、持ってないんだけど、
力、それほどこもってないんだけど、彼の根性の連打、見所充分で、
東上さんの空いてるとこ見極めながら、巧く打ち分けてて、
自分にとっては、正直敵なんだけど、あっぱれって感じなんだよなあ。
お互いに倒すパンチ力には恵まれてないんだけど、それだからこそ、
自らの持ち味に徹した、大人のボクシング見せて貰ったよ。
二人に有意差付けるのは、ちょっとシンドイとこだったんだけど、
結局、77-76×2、76-77の2-1で、山崎君ランカー破り。
それにしても、東上さん、初めから足元不安だったのかなあ。
◆十二村喜久さん(角海老)×レブ・サンティリャン(石神井S)
………SW 8R
11勝(4KO)5敗4分の26才・千葉県と、
26勝(19KO)6敗1分のランク8位、33才・フィリピン。
十二村さん、1年振り、移籍初戦だし、最近、ちょっと落ち目とはいえ、
でも現役ランカー相手なもんで、もう、心配で、心配で……。
真面目でいい子なもんで、何とか勝たせてあげたいなって気持ち強かったなあ。
1R、始まってすぐ、日高さん、大声で、右ガード!右ガード!って叫んでて、
そうなんだよなあ、あの左ストレートだけは、今でも威力、凄いからなあ。
2R、田中トレーナーが、バランス!バランス!って、アドバイス飛んで、
そうなんだわ、十二村さん、いくら山ほどのスパーこなしたからって、
実戦はまるで別物で、一年振りのせいか、初めの方の動き、全く悪くて、
サンティリャン、いつものように立ち上がり良くないから助かったけど、
動き硬くてリズム感無いし、パンチのキレ悪くて、大丈夫かあって感じだったんだわ。
十二村さんの硬さが取れてきたのは、実は4R以降で、
新しく教わった技も加えて、結構、いい動きになって来て、
パンチの緩急やら、コンビネーションにも冴えが出て来るようになったんだよね。
サンティリャン、ガードだけはしっかりしてるもんで、
クリーンヒット連発っていうわけにはいかないんだけど、でも攻勢点稼いでって、
あとは、例の左ストレート、左ショートアッパーだけ注意すればいいわけで、
手出し続けてる分には、危ない場面にならないから、ホントそれだけなんだよね。
6R、遅咲きサンティリャン、流石にこのままじゃヤバイってんで、
ますます左ブチ込むチャンスうかがうようになって、
とにかく一発当てたらいいんでしょって、プレス強めていって、
アラーッ十二村さん、何発か結構いいの喰らってしまって、ちょっと不安よぎって、
やっぱポイントは、こっちの手数減らさないことなんだわ。
最終8R、お互い距離詰めて、最後の殴り合いに突入して、
一発でもデカイの当たったら、それで決まるぞ、ってスリル満点のまま終了ゴング。
何とか逃げ切ったぞって思ってたんだけど、
判定、78-75×2、76-77 ってことで、十二村君、2-1で辛勝って結果。
でも、76-77は、贔屓目に見てなくても、有り得ないわけで、
例のあのジャッジ、また老眼進んでんじゃないのかなあ……。
なんかスッキリしないとこはあったんだけど、取り敢えず、ヨカッタ、ヨカッタ。
この一年間の色んな思い込めた、絶対負けられない戦いが、
そこにはあったもんでね……。
◆齋藤純彦君(輪島s)×土居コロニータ伸久君(ヨネクラ)
……56㎏ 4R
11勝(5KO)5敗の28才・東京都と、22勝(7KO)11敗8分の32才・東京都。
頭突きとローブロー王者にして、30才越えても、なお突貫小僧の土居さん。
今日で42戦目なんだけど、凄いよねえ、あの勢い全く止まんないんだからね。
1R、いつものようにゴングと同時に、ダーッて飛び込んでった土居さん、
初めからフルテンションで、齋藤君、ちょっと着いて行けないとこあって、
あと1分切ったあたりで、右クロス、まともに喰らってしまって、ダウン。
齋藤君、気取り直して臨んだ2R、正面きっての打ち合いになって、
細かい、でも鋭いパンチが交錯した時、土居君の多分左だと思ったんだけど、
フック一閃して、齋藤君、体半回転するほどハリ飛ばされて、
ドーンって、この試合二回目のダウン。
何とか立ち上がっては来たんだけど、このパンチのダメージ大き過ぎて、
結局、続行不能と見られて、土居君のTKO勝ち。
それにしても、輪島さん、老けてしまって、足腰大分弱ってきたなあ。
◆斉藤司さん(三谷大和)×原純平君(大橋)……60㎏ 4R
11勝(7KO)0敗の、19才・群馬県と、9勝(6KO)2敗1分の25才・神奈川県。
この試合見た人、自分含めて、幸せだったよなあ。
こんな超激闘、めったに見れるもんじゃなくて、
斉藤さんも、原君も正しく、カネの取れるボクサーだったよなあ。
原君、多分、今まで斉藤さんが相手した中では、一番骨のあるボクサーで、
最後まで、自信に満ちた戦いしてて、持ってるモノ全部出して、
最初は、斉藤さん側についてたんだけど、途中からそういうの超越してしまって、
目の前の、何だこりゃあって言うほどの、壮絶な殴り合いに没頭してしまったな。
1R、初めに仕掛けていったのは、原君で、斉藤さん、いつものように、
顔面シッカリガードで、相手のパンチ力測ったり、打ち出しのタイミング探ってる。
そして半ば過ぎから、いよいよスイッチ入れて、いきなり左ダブルや右アッパー、
とにかく斉藤司商店開店で、惜しげもなく、色んなモノ見せてくれたんだわ。
で、残り40秒位のところで、ガツンって右フック直撃させたんだけど、
原君、一瞬グラッとはしたんだけど、骨太で、装甲厚い体で踏ん張ったんだわ。
2Rに入って、二人の衝突は益々ヒートアップしていって、
原君、小刻みに、それでも結構鋭いのを斉藤さんの顔面にぶつけていくもんで、
色白の斉藤さんの顔面、紅潮していって、一方、その原君も鼻血。
このラウンドの1分半過ぎのショートレンジでの打ち合い、ホント凄かったよお。
3R、斉藤さん、この日は全部見せ公演なもんで、左トリプルから右アッパー、
体寄せてのショート6連打を、横下横横下上って腕出しで見せてくれて、
後ろから見ると、そんなに肘の位置変わってないし、
短かく早いストロークで、七色のパンチを繰り出していくもんで、
あまりの事に、こっちはもうオシッコ漏れそうなほどだったよ。
パンチの多彩さでは劣るものの、原君も、ガシガシ強いの打ちまくりで、
あんなに顔腫れた斉藤さん、初めて見たもんなあ。
4R、二人ともそれまで異常な頑張りだったんだけど、
君達、まだやれんのかあってほど、この回の攻防も凄まじくて、
原君、右目上ヒットカットから血流しながらの奮闘だし、
斉藤さんも茹でダコみたいになってるんだけど、どっちも腕、最後まで全然緩まなくて、
あと30秒ってとこからは、筆舌尽くし難い、地獄の死闘みたいになったんだわ。
結局、40-37、39-37、39-38の3-0で、斉藤さん、賞金ゲットなんだけど、
終了ゴングの時の場内拍手、最後の試合で何のタイトルも掛ってない試合で、
残ってる観客、勿論満タンって訳じゃなかったんだけど、物凄かったもんね。
世界戦じゃなくてもさ、極度の興奮、味わえるものなんだわ。
初顔の、名前さえ知らないボクサーからでも、感動貰えるもんなんだと思うな。
そういうの、後楽園ホールのあっちこっちに、転がってるんだもんね。