6月のボクシング (追補)
昨日夕方、次の仕事まで2時間ほど、丸々空きができたので、
近所の図書館に出かけて行って、ブルーノートのジャズ本やら、ストーンズの写真集、
それから、オーディオの雑誌なんかパラパラめくった後、またトロトロ散歩して、
公園のベンチに腰掛けて、この日、2回目のMJQ “ラスト・コンサート”。
“Softly, As In A Morning Sunrise” (朝日の如く爽やかに)から始って、
2回目のアンコール “Bag's Groove” まで、全22曲、CD2枚分、1時間半位。
集中したなあ。
MJQ、1952年に結成されて ’74年まで活動してたんだけど、
このライブレコーディングが、ラストで、確かニューヨークのタウンホール。
もうホント、これで最後だぜって感じが、メンバー全員に溢れてて、
でも実はこの後、1981年にリユニオンされて、お前ら、都はるみか、なんだけど、
でも1974年のこの日の時点では、もうこれで終わりだぜ、だったのは間違いなくて、
それが、オープニングの “Softly,~” の、ミルト・ジャクソンのヴィブラホンの、
第一音のヒッティングにモロに出てて、ザーッて、鳥肌立つんだよね、いつも……。
ボクシングファンで、かつモダンジャズが好きっていう人、どれだけいるんだか、
少なくとも自分の周囲には全くいないんだけど、だから、こんな文章書くってのは、
どうかと思わないでもないんだけど、このブログ、実は自分の遺書みたいなとこあって、
適当な時期に、本にして、家族とか、知り合いとか、
ボクシング含めて、世話になった色んな人達に届けたいなって思ってるもんでね…。
でね、表題の事が出て来るのは、大分後になると思うので、
興味のない方々は、ダーッてスクロールして下さいな、携帯は大変だけどね。
MJQってのは、何てことない Modern Jazz Quartet のことで、メンバーは四人。
◆ジョン・ルイス(ピアノ)……彼がリーダーなんだけど、元々クラシックの出なもんで、
オスカー・ピーターソン系の、ノリノリ、ハイテク、饒舌、豊暁、積極果敢な、
プレイの真逆に位置してて、質素、落ち着き、秩序、沈思型のピアニストで、
ビル・エバンスに近いとこにいるんだけど、もっとポツポツ、ポロポロしてて、
自分、O・ピーターソンのもう少し手前にいるような、例えば、ソニー・クラークとか、
ホレス・シルバーみたいなピアニストが好きなもんで、
彼のソロレコーディング聞いてると、途中で寝てしまうくらいで、つまり、
お気に入りって訳じゃないんだけど、この日のM・ジャクソンとのコラボだけは、
もう最上の組み合わせだよなあ、って思うんだよね。
◆ミルト・ジャクソン……ジャズ・ヴァイブでは、ワン&オンリーの大天才で、
性格もプレイも、とってもファンキーな男なもんで、実はこのグループでは、
元々ちょっと浮いた存在だったんだけど、天衣無縫の暴れん坊と、
他のジェントルメンとの、喧嘩バランスというか、絶妙のインタープレイが、
聞いてる方としては、堪んない訳で、このラストコンサートでの彼のパフォーマンス、
音質もとってもいいし、ダラーッて口開けて、首傾けながら、
一音一音のイントネーションと、音の重なり確かめながら……、
とにかく、もう最高なんだわさ。
◆パーシー・ヒース(ベース)……日本公演の時の、ディープ・パープルの
“Smoke On The Water” のイントロのベースのカットインやってみたくて、
ベースとアンプ買ったんだけど、ホントにやりたかったのは、
実はジャズのウォーキングベースで、目標は、P・ヒースなんだよね。
彼、実に知的でカッコ良くて、それに、全く派手派手しいとこなくて、
堅実で、なおかつイマジネイティブなとこ、ヒッソリ盛り込んだりして、
もうホントの大人の男って感じなんだよなあ。
このラストコンサートでは、他のレコーディングの時より、キッチリ音録りできてるし、
彼もテンション上がってたし、フィンガリングの微妙なニュアンスとか、
弦のタワミ感とかネジレ感まで、もう、目に見えるようなんだわ。
◆コニー・ケイ(ドラムス)……MJQの初代ドラマーは、ケニー・クラークで、
すぐにコニー・ケイに代わったんだけど、このグループのコンセプトやバランス感は、
彼の方がずっと良くて、まさにJ・ルイス系のドラマーなんだよね。
もう、地味地味のドラマーで、思いっ切り叩くとこ、全く見たことないほど、
ドラミングにある種のポリシー持ってるんだけど、スネアの裏のスティールベルト、
ちょっと緩る張りなんじゃないかって思ってて、大好きドラマーじゃないんだけど、
彼のシンバルワークは、ホント凄くて、シンバルの色んなとこ、色んな強さで叩いて、
色んな音色を出して来るもんで、タマゲルんだよね。
シンバルワーク巧いドラマーに、トニー・ウィリアムスってのがいるけど、
彼の、前へ前へっていうスタイルと違って、あくまでバッキングの意識なんだよね。
感情の吐露、溢出、なるべく抑えて、いつものように、これまでのように、
落ち着いたインタープレイ、四人とも目指してるんだけど、
それぞれが、折々に気持ちが出てしまう、この日のパフォーマンスなんだけど、
三人が舞い上がり過ぎそうになるのを、ジョン・ルイス、きっちり抑えこんでるのが、
流石というか、あのレベルのリーダーっていうのは、やっぱ凄いんだよね。
自分、これから先も、ずっと聞き続けると思うし、
それは、ビートルズの最初のLPと同じだし、
小説で言えば、山岡荘八の “徳川家康” っていうことだな。
ここで、やっと6月のボクシング予定の追加補充のこと。
相変わらず、JBCのホームページには、6月18日までの試合予定までしかないけど、
同じJBCの6月のスケジュールポスターには、書いてあるんだけど、
その後、どうしたのかなあって思ってた、十二村喜久さんとレブ・サンティリャンの試合、
6月25日のメインイベントに組まれてて、セミは、東上剛さんと山崎武人。
この日のビータイト、盛り沢山なんだよなあ、ってこれだけ。
そう言えば、奈須勇樹さんと金城智哉さんがやるって話も、小耳に挟んだけど……。
表題とはエライ違う内容、前振りだけの一文で、スンマセン、ってことで……。
(追)
午後にね、ボクシングの事、軽く流し過ぎだってクレーム来たもんで、
ちょっと、追加しときますね……。
十二村君、移籍後の初リングで、もう待ちに待ってて、長い事試合できなくて、
ホント、気の毒だったんだけど、練習の感じだと、何か誰にも負けない勢いみたいで、
当日、入れ込みが過ぎない限り、格別のパフォーマンスが期待できそうなんだわ。
長い期間空いた後の、移籍初戦の相手としては、若干ハードだとは思うんだけど、
なんとかクリアして貰って、みんなに勇姿見せて上げて欲しいよなあ。
東上さんとは、もう殆どダチの関係で……、
嘘です、たまにこのブログ読んでくれてるみたいなんだけど、
二回ほど話しただけなもんで、自分の顔、忘れてるかも知れないんだよね。
ただ、彼のボクシング、大好きなもんで、また見ることできて、嬉しいよなあ。
今、ランク9位って、微妙なとこにいるし、相手は必死のランク取りに来るもんで、
もう、絶対ビシッとした試合、お願いしますね。