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2010年4月24日 (土)

後楽園ホール・4月23日

秋葉原までの山手線の中、斜め前に座ってる女子、25才あたりか、

腰、前にずらせて、短い太い足拡げて、後頭部窓に押し付けながら、爆睡なんだけど、

化粧やたらケバクて、蛾みたいなんだけど、大口、パックリ空けてて、まるで南極1号。

なかなか、ああはいかないだろなあって、思わず見とれてしまったな。

                                                        

昨日は、角海老ボクシングだったもんで、OB達の懐かしい顔、沢山あったよ。

中島吉兼さんと、秋葉慶介さん、子供連れてきてて、色んなボクサー達と、

かわりばんこに、写真撮ってて、みんないいオッサンになってるんだわ。

                                                       

江口さんの弟さんも来てたし、伊藤克憲さんや、木嶋安雄さんの顔もあったなあ。

小林生人さんも奥さんと一緒で、ちょっと話たんだけど、とっても、気持ちのいい人で、

ハッキリ系の聡明な感じだったなあ。

                                                         

◆石井大輔君×中嶋孝広君(Boy’s水戸)………Fe 4R

デビュー戦の19才・秋田県と、0勝1敗の23才・茨城県。

                                                        

二人のリングインの時、榎さん、会場入りだったな。

                                                        

サウスポーの石井君、まずは無難な立ち上がりだったんだけど、

マウスピースのサイズ、合ってないのか、口開いた時、はみ出しがちになってたけど、

まだ両腕、体から離れがちで、ガード甘くなって、余計な被弾、多過ぎなんだけど、

最後まで、気持ち保って、前へ前へって、頑張り通したのが評価されて、

39-38×2、37-39の2-1で、判定勝ち。

                                                         

中嶋君、ごく普通のボクサーではあるんだけど、パンチ、内側からキチンと打つし、

2Rから盛り返して、ホント、惜しいとこだったんだけど、最後の頑張り良かったなあ。

                                                        

石井君も、3R形勢崩されそうになったとこで、よく踏ん張り直してたし、

もう少し重心、前に置くようにしたら、もっと良くなると思うな。

                                                        

◆蓮沼テツヤ君×阿部ひろし君(W日立)………SL 6R

4勝(3KO)2敗1分の30才・埼玉県と、4勝(3KO)5敗の22才・茨城県。

                                                        

蓮沼君、結構多彩な移籍経歴持ってんだけど、なかなかいい雰囲気持ってるね。

頭低くして、ズリズリ迫る相手に対して、ちょっとやりにくそうだったけど、

1R、残り10秒切ったとこで、左ショートフック一発で、ダウンゲット。

                                                        

阿部君、その1Rに、バッティング減点も喰らってしまって、いきなり3Pハンデで、

その後も、相手に体預けてから、トコトコ当てるのに専念するんだけど、

見てて、なんかだらしないボクシングになってしまって、残念。

                                                         

蓮沼君、結局、59-54、57-56の3-0勝ちなんだけど、

相手の打ち終わりに合わせることできれば、簡単に終わってたと思うし、

中盤、相手に合わせた、ダレた攻撃になってしまったとこ、反省だと思うな。

                                                         

◆加藤大輔君×相澤健治君(オサム)………M 6R

6勝(5KO)6敗の28才・東京都と、6勝(1KO)5敗の26才・宮城県。

                                                          

パンフレットの写真だと、そうは見えないんだけど、正面から見ると、

二人とも、良く似た顔付してて、体形も、ボクシングスタイルも、ホント、似てるんだわ。

                                                         

終始、殆ど一方的な展開で推移してて、5Rには、加藤君の連打で、相澤君、

グラついて、赤コーナーまでズリズリ下がらされて、もう、止められるぞってとこで、

終了ゴングに救われたんだけど、その相澤君、最後の6R、

もうここまで来れば、一発大きいのブチ当てるしか活路ないって感じで、

ブンブン行って、加藤君、ちょっと処置に困って手が止まったとこに、

ホント、残り10秒切れたとこで、そのブンブンの一発喰らってしまって、

ズリーッとした感じで、ダウンしてしまったんだわ。

                                                         

結局、終了ゴングに、今度は加藤君、救われたんだけど、

もう少し時間あったら、それまで、結構打ち疲れてたとこあったもんで、

ヤバイことになってたかも知れなかったんだよね。

                                                        

でも、採点、とっても分かり易くて、58-55×2、58-56の3-0で、

勿論、加藤君の勝ちだったんだけど、決められる時、決めておかないとな、

っていう、ちょっと反省、残ったよね。

                                                        

◆鳥本大志君×萩原猛君(T&T)………B 6R

8勝(1KO)2敗2分の29才・群馬県と、6勝(6KO)2分の24才・神奈川県。

                                                          

ここから、角海老ランカー、四人続けざまに出て来るんだけど、

四人とも、ランキングとしては、12位、12位、8位、10位なもんで、

負けたら、一気に普通のA級ボクサーに陥落っていう、危機孕んでるし、

相手のボクサーにとっては、夢の日本ランカーのチャンスなんだよね。

                                                          

相変わらず、ゴツゴツボクシングの鳥本君、動き見てると、

何だか、榎さん、彷彿とさせるんだけど、不思議と負けないボクサーなんだよね。

                                                          

相手の萩原君、宮森卓也君KOしてるし、安沢栄二君とは引き分けだし、

だだ、キャリアの初め頃にKO勝ち多いもんで、

それでボクシング、ちょっと雑に固まってしまったのかも知れないな。

                                                       

で、気持ちは十分に出てるんだけど、基本的には、攻め単調だし、

そもそも、ボディブロー殆ど打たないし、左右の動きも出来てなくて、

全体に、チャカチャカした、やっぱり雑な印象のボクシングで、

4R頃、鳥本君、ちょっと攻めあぐんでた時、あそこ、チャンスだったんだけど、

鼻血ひどくなってて、シンドそうだったしなあ。

                                                         

一方、鳥本君、やっぱり真っ正直一筋で、少しキッチリやろうとし過ぎで、

1R、相手が下がるとこ、右大フックかすり気味に当たって、ダウンゲットして、

余裕の立ち上がりだったんだけど、その後は、決めきるとこまでいかなくて、

もう少し、遊び感覚出てくると、いいと思うんだけどなあ。

それでも、随所随所で、キッチリした印象に残る有効打数で圧倒してたもんで、

60-54、59-55×2、っていう3-0圧倒勝ち。

                                                         

◆緒方勇希さん×道産子ファイター早坂君(ワタナベ)………58.0㎏ 6R

9勝(2KO)1分けのランク12位、26才・佐賀県と、

7勝(1KO)5敗2分の32才・北海道。

                                                          

この日、誕生日の緒方さん、相手からして、キッチリ決めなくちゃいけないんだけど、

結局、最後まで行って、60-53、60-54×2っていうんだから、反省だよね。

                                                         

もう初めっから、勝負にならないほど、力量差あって、仕留めるタイミング、

そこらじゅうにあって、6Rには、開始15秒ほどのとこで、

連打でダウンまでゲットしたっていうのにね。

                                                        

相手の早坂君、ポイント取れるボクシングになってなかったけど、

ナンボ打たれても、顔真っ赤にしながら、気持ちで負けないで、根性あったな。

                                                         

繰り返しになるけど、緒方さんは、大反省だと思うな。

この辺で、ランク守るようなボクシングしてると、先の希望薄れてくるから、

鬼のようなコンビネーション、この次は見せてね。

                                                          

◆杉崎由夜さん×小野澤洋次郎君(ワタナベ)………SFe 8R

11勝(4KO)5敗1分のランク8位、23才・神奈川県と、

8勝(5KO)7敗5分の28才・東京都。

                                                          

杉崎さん、パンフの写真よりずっとスッキリ締まった感じで登場して、

鋭い、とてもいい目してて、今日はキレのいいとこ、見せてくれそうな感じ。

                                                         

小野澤君の方は、内山高志さんとの激しいスパーもこなして、調子上々らしくて、

本気のランク取りに来てて、セコンドも凄かったもんね。

                                                         

1R、始ってすぐ、場内から溜息出るほど、スピードもコンビネーションも、

杉崎さん、頭抜けてて、相手のパンチ怖がらない、度胸満点だし、

2R、明らかに、小野澤さん、ビビリの表情浮き出てきたんだけど、

セコンドから、激飛ばされまくって、自分でも開き直ったのか、その後、

倒されること覚悟で、ドンドン前へ出るようになっていったんだわ。

                                                         

お互い、目指してるボクシングに明らかな隔たりあって、

小野澤さん、頭から突っ込んでってからの乱闘に活路、って感じなんだけど、

徐々にダメージ溜めていったのは、やっぱり小野澤さんの方で、

途中からバランス悪くなって、パンチも流れてしまうようになって、

6R後半以降は、足元、ポクポクして、安定感無くなっていったんだけど、

それでも、セコンドからの絶叫的指示に、最後まで忠実に頑張ったんだわ。

                                                        

杉崎さんの方は、初め早い回決着かなって思ってたんだけど、

途中から、小野澤さんのスタイルにちょっと嫌気差してしまったのか、

攻撃の集中力、ちょっと散漫になっていって、攻守ハッキリするようになって、

見栄えのいいボクシング、貫けなくなっていったもんで、自分的には不満残って、

後で、小堀さんも良くないデキだって言ってたらしいね。

                                                         

5~6Rにかけて、小野澤さんの乱打的攻撃に対して、頭下げたり、

クリンチで凌いだりする場面増えて、印象落とし加減だったんだけど、

強烈ボディの連発含めて、クリーンヒットでは、比べようもないって思ってたもんで、

79-75、78-76、76-77の2-1っていうのは、正直全く納得いかなかったなあ。

                                                         

最近、ちょっと採点、おかしんじゃないのって話、よく聞くんだけど、

ジャッジによって、片寄り目に付くもんで、一度再確認しておいた方が、

いいと思うんだけど、それ別にしても、杉崎さん、ちょっと甘かったなあ。

期待してるモノ、大きいもんで、不満残ったんだわ。

                                                         

最後の8R、二人のノーガードの殴り合いは、それでも圧巻だったね。

あんな時、行かなくていいって言っても行くのが、杉崎さんの男気の部分なんだよね。

                                                         

◆高山樹延さん×中村尚平太君(八王子中屋)………W 8R

10勝(3KO)無敗のランク10位、24才・秋田県と、

10勝(4KO)7敗2分の29才・東京都。

                                                         

高山さん、幾つか花束貰ってたけど、みんな綺麗な女子だったなあ。

                                                        

いつものように、相手の方が、7~8㎝背高くて、リーチもあるんだけど、

スピード、手数、コンビネーション、ディフェンスのどれとっても、

高山さん、圧倒してて、1R始って30秒ほどで、中村君、もう負け顔になってたな。

                                                        

1R、残り10秒辺りのとこで、ドコンドコンって直撃弾喰らって、

中村君、ダウンしてしまって、ゴングに救われたんだけど、もう顔赤くなってて、

2R、高山さん、獲物仕留める目付きになって、でも慌てず、冷静に前へ出て、

中村君、明らかに、もうダメで、セコンドも声失っていって、

A級とC級ほどの差、どうにもならなくて、戦意喪失みたいなまま、ストップ。

                                                          

ここまでの試合、幾つも消化不良みたいな感じのがあったもんで、

ここでやっと、スッキリしたんだわ。

とにかく、角海老、ここまで全勝で、ランキングも何とか守ったっていうことで……。

                                                        

◆榎洋之さん×ルベルト・ガルサ(メキシコ)

28勝(20KO)3敗2分の日本ランク8位、30才・秋田県と、

21勝(17KO)4敗1分けのWBCランク11位、24才。

                                                         

チーフセコンド、シャーに代わったんだよね。

奥様経由の話なんだけど、榎さん、気分転換できて、とても楽しく練習できてたって、

聞いてたんだけど、結果は、既にご存知の通り、9RTKO負けだったんだわ。

                                                        

1R、ガルサ、凄いって感じではないんだけど、これと言って、穴の無いボクサーで、

やたら、ツバ吐いて汚いんだけど、足あるし、コンビネーションあるし、

パンチの緩急巧いし、スイッチするし、バランスいいし、体にバネあるんだわ。

                                                       

それに対し、榎さん、ここんとこの数試合の反省からか、

初めから、やたら攻撃的で、まず左からっての封印して、

いきなり、坂本博之さんばりの右大フック振るったり、上体ウィーブしたり、

なるべくパンチ食わないような工夫かなり見せて、ちょっとイメチェンだったね。

                                                         

2Rには、左フック直撃させて、ガルサの右目上カットさせたんだけど、

実は、いいとこは、この辺までで、それ以降は、ガルサ、完全に榎さん見切って、

あんまり足とスピード、無いのもバレてしまって、距離、完全に征されてしまって、

残念、自分の中では、榎さん、どこまで持つのかって、なっていったんだわ。

                                                          

戦法の変更、榎さんの事知ってる、国内ボクサーには有効だったかも知れないけど、

メキシコ人には、ちょっと荒っぽいなっていう印象しか与え得なかったみたいで、

だから自分、3R以降、どっちかって言うと、相手も距離取りたい方なんだから、

左ジャブ主体の従来の戦い方に戻してみたら、いいんじゃないかって思ったんだよね。

                                                         

その思い、ラウンド進むにつれて強くなっていって、このまま同じ戦い方続けても、

明るい見通し見えて来ないんだから、目先変える意味でも、ってね。

                                                        

榎さん、最後まで左ジャブ封印したみたいなボクシングで、

とにかく気迫のプレス、かけ続けるんだけど、ガルサ、余裕で下がりながら、

小さいけど、見てくれのいいのを的確にヒットさせていって、

ポイント、ドンドン取ってくし、体寄せての接近戦でも、榎さんの2発に対して、

4~5発位のスピードで、打ってるし、勝負的には、もうどうにもならない感じで、

5R以降は、殆ど、ボコボコ状態になってしまって、

ガルサ、たまに笑み浮かべながら、もう余裕、余裕で……。

                                                         

それでも榎さん、クソッ、クソッて、気持ち絶対切らなくて、

体揺らぐほどのパンチ、何度も喰らいながら、クソッ、クソッてかかっていって、

たまに、いいのかするんだけど、段々パンチ流れ始めて、効果薄れていったし、

どれも単発で終わって、その後、続けさせて貰えないし、

で、8Rには、眉間、バッティング出血して、鼻血も出るし、右目上カットされるし、

コーナー戻る時、もう、ホント、ヤバくて、

自分、情けない事に、見てられなくなって、席外したんだけど、

そのすぐ後、9R58秒、もう止めようねストップだったみたいね。

                                                        

あとで聞いたんだけど、セコンド陣、そのチョット前から、既にタオル準備してたし、

レフェリーにも、合図送ってたんだってね。

                                                          

試合終わった時、いつもだと、自分サーッて帰ってしまうんだけど、

ちょっと榎さん見てたら、四方向の観客に挨拶した後、

また、何か思い立って、リング中央に向かって、長いこと、頭下げてて、

それで、、榎さん、もう止めるって決めたな、って思ったんだわ。

                                                        

リング降りる時、一瞬目が合ったんだけど、これで見納めなんだよね。

                                                          

榎さん、打たれ強いんだけど、すぐ腫れるし、内出血するし、

今頃、酷い顔になってんだろなあ。

                                                           

さっき、ジムの関係者に教えて貰ったんだけど、

昨日、念のため医者行ったら、大丈夫だってさ。

                                                         

ボクサー達に、あんまり近付き過ぎると、こういう時、ツライからってのもあって、

自分、なるべく距離置くようにしてるんだけど、

デッカイ星一個、落っこちたような感じなんだよなあ。

ズーッと前、ジムに遊びに行った時、アイスクリーム、奢って貰ったことあったけなあ。

奥さん、良い人だったなあ……。

                                                             

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