後楽園ホール・3月26日
自分行きつけの店、従業員、みんないいヤツばっかりで、
料理旨くて、いいヤツいるから、行きつけになるんだろうけど、
民家改造したイタリアン・レストラン、1ヶ月前、スプーンやナイフ、フォーク新調して、
もうピッカピカなんだけど、自分は以前の方が好きだったもんで、そう伝えたら、
自分行った時だけ、古いヤツ出してくれて、そんな事、頼んだ憶えないし、
第一面倒だろって言ったら、そこのボスが、いいっすって答えて、そのままになってて、
そう言えば、あの路地の日本料理屋も、今日は何が食べたいかって聞いて来て、
全くメニューにないもの、作ってくれるし、角の焼き肉屋にも自分メニューあるし、
開店以来の狭いラーメン屋、麺の茹で方から、スープの濃さまで自分オリジナルだし、
自分行くと、あの寿司屋、必ず店長握ってくれるし、
焼き鳥屋にも、自分オリジナルメニュー持ってるし、あのパン屋も……。
これ、みんな、夜ご飯じゃなくて、昼飯の話で、そこそこ忙しい中、感謝、感謝で……。
あんた、人にトリイルの巧いからなあ、なんて、嫌味言われてるんだけど、
ホント、みんないいヤツばっかりなんだわ。
オフト饗宴の後始末の中、今日も、天は我に味方してくれなかったかと、
外れ馬券、散乱する床、シミジミ眺め、雨空見上げる視線に力失せてる連中と、
ドーム巨人開幕戦目がけた、既に舞い上がってる連中とが交差する中、
今日も、自分、後楽園ホール、突撃です。
この日、唯一のデビューボクサー、横山隆司君(Wスポーツ)。
とてもバランス取れたサウスポーで、まだまだ上半身硬くて、ぎこちなくて、
ちょっと危なっかしい判定勝ちではあったんだけど、
何か、光るもの見えてきて、試合慣れしたら、いいボクサーになると思うなあ。
◆木下良介君(イマオカ)×中野敬太君(KG大和)………SB 6R
4勝(1KO)5敗1分の30才・愛媛県と、4勝(1KO)6敗2分の24才・福岡県。
二人とも、良く似たタイプで、一応シッカリしたボクシングできてて、
残念ながら、揃ってパンチ力不足なもんで、なかなか決定的場面作れないんだけど、
負け越すほどじゃないと思って見てたんだわ。
木下君の方が、4R辺りから、バランス悪くなって、徐々に自分から行けなくなって、
パンチも見切られるようになってしまったんだけど、
中野君、段々調子上げてって、打ち出しのタイミングもいいし、
最後まで軸、シッカリしてるし、ホント、こんな戦績には見えなかったなあ。
ただ、まだ当ててるだけって感じなもんで、もうちょっと腕の振り出し、強くしたり、
当たる瞬間、グローブ強く握る意識持ったら、効果的なパンチ打てると思うけどなあ。
結局、59-55、59-56×2の3-0で、中野君の圧倒勝ち。
◆田村友宏君(イマオカ)×荻野敦君(Wスポーツ)………SB 6R
4勝(3KO)4敗の31才・栃木県と、5勝(2KO)3敗の27才・埼玉県。
田村君、こんな戦績なんだけど、負けた相手、益田健太郎君、濱田修士君、
播磨真輝君って、結構ハードな連中だったし、
彼、とてもいい左ストレート持ってるもんで、ずっと見てきたんだけど、
この日の相手、荻野君の荒くれ系、一発ドカン式ボクシングに戸惑わされて、
全くのいいとこ無しで、気持ちの面でも押されてしまったみたいで、
打ち込まれると、必要以上に体折るもんで、印象も良くなかったなあ。
結局、ペース乱されてしまって、決めの右ストレート、力み過ぎで、精度悪かったし、
何から何まで、荻野君に巻き込まれてしまった感じ。
一方の荻野君、あんまり見た事ないんだけど、今日は作戦成功ってことなんだけど、
ちょっと荒っぽ過ぎで、穴だらけだし、もっと細かく打てるようになったら、
気持ち前面に出す、いいパーフォーマンス持ってるんだから、強くなると思うなあ。
とにかく、3R以降、二人とも、グズグズ状態に突入してしまって、
5R過ぎる頃、もうヘロヘロみたいだったし、知り合いだけが興奮するって感じで、
反省点は多いと思うんだよね。
結果、58-57×2、57-58の2-1で、荻野君、辛勝なんだけど、
つまり、どっちでもいいかなって、裁定だったんだよね。
◆深山一裕君(セレス)×三田村拓也さん(Wスポーツ)………Mm 6R
5勝(2KO)5敗1分の25才・千葉県と、
6勝(1KO)無敗のランク11位、26才・福井県。
この試合、当然、三田村さんが圧倒するって思ってたんだけど、
三田村さんの出来、今まで見た中で最悪だったのと、深山君の頑張りで、
最後まで行方分かんないような試合になってしまったんだわ。
深山君、ガード固めて、頭下げ加減で、小さくタイトに振り始めて、、
でも右一本に頼り過ぎで、返しの意識あんまりないんだけど、
三田村さんのフットワーク、良くなかったこともあって、終始自分の距離作れてて、
そりゃあ、三田村さんの方が、テクニック的に数段上なもんで、
追い込まれる場面もあったんだけど、その都度、気合入れ直して、頑張ったんだわ。
特に、4R後半からボディ連発されて、元気なくなりそうなとこ、
何度も何度も踏ん張って、ホント、最後まで本分果たしてたね。
残念だったのは、三田村君で、初めから動き、今一つだったし、
パンチの振り出しも大き過ぎだったし、特に、フック系が、体の捻りで打てなくて、
腕、体から離れ過ぎで、危ない感じだったんだわ。
深山君、右打った後の返しのパンチ、殆ど無いんだから、
打ち終わりに、左フック被せればいいのに、それ以前は出来てたのに、
全くやらなくて、何だか、殴り屋みたいな、荒っぽいボクシングになってたな。
終盤も、何か全体にチャカチャカしてて、いつものようなカチッとした立ち姿から、
タイトに左ジャブ多用するってイメージと遠かったなあ。
判定、どっちか分かんないぞって見てたら、59-57、58-57、57-57の、
2-0で、まあ、ランカーディシジョンみたいな感じで、やっとこさの2-0勝ち。
後で、深山君に会ったら、両目凄いことになってて、パンダみたいになってたけど、
ホント、良く頑張ったよなあ。
◆守崎将己君(キクチ)×橋本浩次君(国際)………SB 8R
7勝(3KO)6敗1分の29才・福岡県と、7勝(2KO)3敗1分の27才・和歌山県。
守崎君、イケメンと言うより、男前って感じで、キップのいいボクシングするんだよね。
橋本君、良く知らないけど、何か地味なボクシングするタイプかって思ってたもんで、
守崎君を都合3回ダウンさせて、それも壮絶な右ストレートなもんで、タマゲタな。
1R、橋本君、いきなりの右ストレート大直撃させて、ダウンゲットしたんだけど、
それ、かなり効いてたんだけど、詰め、全く甘くて、結局ゴングに逃げられてしまって、
2R、守崎君、やり直し、やり直しって感じで、丁寧に再開したもんで、
そのうち挽回するんじゃないかって見てたら、またもや、橋本君の右、
今度は少し浅くて、守崎君、膝カックンダウンだったんだけど、
今度こそって、橋本君、詰めて詰めて、またもや右ストレート、今度は、
いかにも破壊的な直撃で、それで守崎君、ドーンって、バタン倒れしてしまって、
レフェリー、その途端のストップでエンド。
三発とも、全く同じ、右ストレートだったんだけど、
それ見てた、あるジムのトレーナー、あいつの右、見にくいんだよなあって言ってて、
なるほどなあって、思ったんだけど、ただ、守崎君、体傾ける時、
何か、目線切ってしまうようなとこあって、余計見えないんじゃないかって思ったな。
俺、どういう風にやられたんですか? って、守崎君、トレーナーに聞いてたな。
◆大竹秀典さん(金子)×工藤洋平君(角海老)………SB 8R
12勝(5KO)1敗3分のランク7位、28才・福島県と、
6勝(3KO)2敗1分の28才・愛知県。
石川貴章君が言ってたように、多分、工藤君、限界まで練習したんだと思うけど、
だから、最後まで、フットワーク保てたし、初めからそんなんで持つのかって、
心配になるほどの手数出してたし、勝つためには、そうなのかなあって、
一部納得できる、足の使い方で、とにかく距離取って、距離取ってだったんだけど、
残念ながら、引きながら打つパンチ、効果期待できないし、
大竹さんが、一気に攻め込んだら、とっても持たないだろうなあっていう、
そこはかとない、ひ弱さ感じてたんだよね。
でも、この日の大竹さんにも問題あって、1~2R、相手の様子、クールに見極めて、
っていう感じで、元々スロースターターのとこあるし、って見てたんだけど、
なかなかエンジンかけなくて、何だか寝起きすぐみたいで、
トロトロ、トロトロした追い込みしかできなくて、どおしたんだあって……。
ヘタすりゃ、3Rまで全部取られて、いつもみたいな、シュッシュッシュッって、
連発左ジャブきっかけに、距離詰めて、ドコン右決め込み、っていうの全然出なくて、
オイオイオイオイって感じで、応援席もシーンとしてたんだわ。
そろそろっと、やる気見せ始めたのが、4Rで、距離詰めた瞬間、
工藤君の元々ガードの甘いとこ突いて、右ストレート、狙い澄ましで当てることできて、
やっとこさ、工藤君の体、揺らがせることできたんだわ。
体とパンチの強さ、圧倒してるんだし、相手は、踏み込んで打って来ないから、
力伝わって来ないんだから、相打ちでもいい訳で、って確認できたのか、
大竹さん、やっと本格的にやる気見せて、パンチのキレも良くなっていったんだわ。
6R、1分半頃、キレキレの右ストレートブチ込んで、ダウンゲットして、
例の鬼攻め、この日、初めて見せてくれて、でも、ここは工藤君、何とか踏ん張って、
7R、工藤君、気合入れ直して、元気に飛び出して行って、まだまだやれるって、
手数元に戻して、攻めて行って、岩みたいな野武士ボクサー相手に、エライ。
でもでも、目覚めた野武士ボクサー、勢い止まるべくも無く、
工藤君の打ち終わりにも目を付け、タイミング探ってて、
終了15秒前に、揉み合いの中、またもや、シュンって、キレ右ブチ当てて、
距離潰されたら、いよいよ、工藤君のランカーへの道、閉ざされつつあるんだわ。
8R、近場で打ち合う時も、工藤君、パンチ外回りして、ガードすっかり空くもんで、
そこヤバイって思った途端、その思い、大竹君も同じだったらしくて、
右直撃、また右直撃ってブチ込んで、工藤君、のけ反りながら下がったとこで、
レフェリーストップ、強い直撃かなり喰らってたからなあ、1分30秒あたりかな。
工藤君、やることやったけど、残念、相手は、これまで強いのと随分揉まれてるし、
工藤君も、距離潰された時のこと、ガードの事、もう一回考え直してみようね。
それにしても、大竹さん、あんなんで、調子どうだったのかなあ。
あんなもんじゃないって思ってるんだけどね。
リングサイドから、清水智信さん、思いっきり声出して応援してたけど、聞こえもた?
清水さん、めったにホールに来ないもんで、勿論、サイン貰ったさ。
この日は、金子ジムの主催だったんだけど、ここ、よく間にイベント挟むんだけど、
そりゃあ、スポンサー大事にしてること分かるんだけど、
試合の合間、合間で、どっかのダンス教室の発表会みたいなの見せられたり、
昨日は、この他にもフィンガー5の残党が、二曲も歌ったり、
チャンピオンの石田順裕さん相手に、60過ぎの老いぼれ出て来て、
テンガロンハット被って、2Rのスパーって、タコ踊りみたいのやってるし、
そんなのみんな、町内会の夏祭りでやってろ、って感じで、ホント、ムカついたなあ。
観客サービス履き違えてて、そのうち、ストリップでもやりそうなんだよなあ。
スポンサーサービスに目向け過ぎで、観客ないがしろにするもんで、
こんなダラダラたまらんって、メインイベントの時、客めっきり減ってたもんなあ。
もうまったく、他のジムが真似するようになったら、どうすんのよ。
無駄なことに時間費やすもんで、帰ったら10時半過ぎてたぜ。
ドームの浮かれ残党達、通行の邪魔で、二重に腹立ったな。
あのね、ワタナベジムにいた、韓国人のトレーナー、止めたって聞いてたけど、
昨日、金子ジムのトレーナーに収まってたね。
それから、今日はいよいよ黒木さんなんだけど、
聞くところによると、今日から、試合後、バンデージ回収なんだってね。
以前、亀田兄弟の試合の時、陰で色々言われてて、グローブやバンデージに、
疑惑起こった事あるんだけど、その影響なのかな。
ここで、急に起こって来る話じゃないもんなあ。
バンデージチェック受けた後、こっそり巻き直すって方法もあり得るし、
あらかじめグローブの方に、仕掛けしておくって手も考えられるし、
そんなこと言ってたら、試合できなくなると思うんだよなあ。
そんなことしてまでも、勝ちたいボクシングって、一体何なの? ってことで……。
昨日は、プロスパー松浦さんと色々話させて貰えて、嬉しかったなあ。
ホントに一度、遊びに行くかなあ。
安西政人君、遠くから自分のこと、見つけてくれて、話に寄ってくれて、アリガトね。
またまた、色々満載になってしまって、スンマセン。