後楽園ホール・12月15日
一昨日のことなんだけどね、ホールからの電車の中でね、
殆ど満員状態だったんだけど、自分のそばにいた乗客達、急に無理やり、
反対側のドアの方へ移動するもんで、十分ユックリ降りられるでしょ、何焦ってんだよ、
って感じで、彼らが移動してできた隙間の方へ、仕方なく押し流されたんだけど、
その辺り、急に、スペース緩くなってて、すぐ隣にオヤジいて、マスクしてたんだけど、
何とそいつ、顔下向けて、オエッ、オエッとかなってて、
要するに、ちょっとヤバそうな状況になってて、で、みんな逃げたんだなって、
でも、自分、i-pod 聴いてたもんで、分かんなくて、今、腕触れ合うとこにいるし、
オヤジ、まだオエーッとか言ってるし、自分、もう逃げるとこ、全くないし、
どうしたもんかなあって考えて、もし本格的なことになったら、そのオヤジの首根っこ、
強引にドアに押し付けるしかないな、って作戦立てて、身構えてたんだけど、
そしたら、オヤジ、次の次の駅で降りるらしくて、反対側のドアの方に動き始めて、
で、それまでそっちの方に逃げてた客達、大慌てで、折角逃げてたのに、って感じで、
女の子、悲鳴上げそうだったし、再度のパニックで、あれは、面白かったなあ。
結局、オヤジ、オエーッとか、オオーッとか言いながら、降りて行ったんだけどね。
自分も、一度やってみるかなあ。 客達の慌てぶり、ホント面白かったからなあ。
あのね、思うんだけどね、凄ーく下手くそなボクサー同士の試合の場合、
軽いクラスだと、文字通り、全く面白くないんだけど、重い階級の場合だと、
やってる事メチャクチャではあるんだけど、とにかく一発当たると豪快に倒れるから、
実際、当たんなくても、当たったら凄いことになるぞお、って感じなもんだから、
それなりにワクワクするよね。
昨日の3試合目と4試合目、SL級だったんだけど、大男のぎこちない乱闘って感じで、
4人とも、倒す気満々の、スリル満点で、あれはあれで、とっても面白かったね。
5試合目も、珍しいライトヘビー級で、凄かったよお。
1R、驚くほどキッチリ、ボクシングする真面目そうな方が、イケメン相手に、
始まって20秒、真面目なコンビネーションで、ダウンゲットして、
その後も、キッチリ自分を通して、残り1分、見事に仕留めてたよ。
以前と違って、最近の重いクラスのボクサー、ちゃんと動けるようになったよなあ。
昨日は、青野弘志さん×鬼ヶ島竜さん、ブンブン東栄さん×吉田アーミー真さんの、
試合が目当てだったんだけど、ホール、心地よく空いてて、とても良かったよ。
この日、三谷大和ジム、4人出しだったんだけど、あそこ、いつもそうなんだけど、
ジム仲間総出で、会長、熱血指導だし、何だか、部活みたいだね。
ただ、思うんだけど、会長、初めから最後まで、とにかく大声指示、出しまくりで、
もう、何から何までっていう感じなもんで、ボクサー、自分で考えるって事しないもんで、
そこそこ強いボクサー作るの上手いとは思うんだけど、何だか規格品ばかりで、
意表を突いたような面白いのが、育ちにくくて、でもまあ、これは見る方の勝手で、
勝たせるボクシング、っていう点では、あれ、正解なのかも知れないけどね。
◆青野弘志さん(角海老)×鬼ヶ島竜さん(三谷大和)………LF 8R
8勝(3KO)1敗の22才・埼玉県と、9勝(4KO)3敗のランク11位、21才・香川県。
二人とも、顔の作りから、体格、ボクシングスタイルまで、ホントよく似てるんだわ。
生粋のファイター同士なもんで、見てて飽きなくて、参考になること多いんだわ。
正直言うと、直近の2試合くらい、鬼ヶ島さん、もう限界なのかなあ、っていうほど、
輝き無くなってたもんで、前回の試合、KO負けはしたけど、
今日は、青野さんじゃないかって思ってたんだわ。
驚いたなあ、この日の鬼ヶ島さん、新人王トーナメント戦ってた頃の動き取り戻してて、
相手のパンチの外し方とか、打ち出しのタイミングとか、格別の上達見せてくれて、
一皮むけたというか、ちょっと別人みたいに変身、進化してたんだわ。
一方の青野君、減量シンドかったの聞いてたし、打たれ弱さをカバーするべく、
もう少しガードに配慮しなくちゃいけないとこ、残念ながら、以前のままだったし、
そういうの、直すのなかなか難しいんだけど、もうひたすら、残念だったなあ。
1~2R、ポイント、大きく流れるほどのことはなかったんだけど、
鬼ヶ島さんの進化、ハッキリ見えて、結末予感させるとこさえあって、
手数の青野さん、見栄えの鬼ヶ島さん、っていう感じ。
5Rまでの基本的な流れは、こんなもんだったんだけど、各ラウンド終了間際、
山作ろうって意識、二人とも同じで、足止めて、打ち合う、打ち合うで、大盛り上がり。
それにしても、青野さん、鬼ヶ島さんのいきなりの右、ダイレクトに喰らったり、
パンチ外されたとこ、キッチリ当てられたり、ポイント徐々に取られていって、
鬼ヶ島さん、軽く打つってことしないもんで、ダメージも溜まっていったんだよなあ。
6R、でも、でも、青野さんも男なもんで、鬼のボディブロー連発で、相手の動き止めて、
手数、またアップしていって、物凄い挽回、挽回で、
鬼ヶ島さんの手数、明らかに減っていったし、いい勝負になっていったんだわ。
7R、青野さんの手数の反撃、鬼ヶ島さんの一発有効打、って展開そのまま進んで、
でも、青野さんの根性が上回り始めて、鬼ヶ島さん、苛立っていって、とうとう、
中盤過ぎ、青野さんを上手投げしてしまって、減点喰らってしまって、いよいよ微妙に。
8R、会長の、ボクシングしろ!っていうゲキに鬼ヶ島さん、また気入れ直して、
最後の力を込めたパフォーマンス全開して、ホント、勝負はこのラウンドにかかってる、
って自分も思ってたんだけど、気持切り替えた鬼ヶ島さんのパンチ、気合入ってて、
青野さんの蓄積ダメージ、呼び起こされてしまうほどで、結局、1分半過ぎ、
いくつかいいのを喰らって、青コーナーに詰まったとこで、レフェリーストップ。
後で、ビータイトの瀬端さんや、青野さんのトレーナーに聞いたんだけど、
二人とも、ストップ仕方ないね、って言ってたけど、
自分としては、早過ぎじゃないかって思ったんだけどね。
それにしても鬼ヶ島さん、いいボクシングできたよねえ。
二人とも、好きなボクサーなもんで、こういう試合は、見ててシンドイんだけど、
青野さん、やっぱり、今日は簡単にいいのを貰い過ぎたよねえ。
それと、減量辛かったの、よく分かったよ。
相手のパンチ受けた時、足腰の踏ん張り効いてなかったもんなあ。
これで、でも8勝2敗、つまり4勝1敗ペースだから、まだ君、一流ボクサーだからね。
◆ブンブン東栄さん(一力)×吉田アーミー真君(戸高秀樹)………LF 8R
13勝(7KO)4敗1分のランク8位、23才・フィリピンと、
7勝(4KO)2敗2分の26才・北海道。
二人とも、このクラスでは高いKO率持ってるもんで、気抜けないぞお、
って思ってた1R、残り1分ほどのところ、ユッタリしたクリンチの離れ際、
軽く振り出した、東栄さんの右フック、吉田君の顎先かすめただけなんだけど、
吉田さん、後ろ向きに昏倒してしまって、上半身起き上がろうとしたとこで、
無常なテンカウントが終ってしまったんだわ。
これで同じクラスかってほど、上背も体格そのものも、東栄さんが上回ってて、
そういう相手に対して、この日の吉田君、いつもと全然違ってて、
ゴング鳴った途端、何だかとてもイキリ立ってて、イキリ立ち過ぎで、
自分の知ってる吉田君と全く別人みたいになってて、、とにかく突っ込む、突っ込む、
っていう立ち上がりだったんだけど、何があったのかなあ。
◆音田隆夫さん(一力)×西禄朋君(新田)………68.2㎏ 8R
20勝(15KO)7敗のランク6位、34才・鳥取県と、
6勝(2KO)6敗1分の30才・神奈川県。
驚いたなあ、音田さんの入場曲、オリジナルは、ディック・デイルの “ミザルー” だぜ。
もう50年近く昔の曲で、ディック・デイルってのは……、それはまた別の機会に……。
応援団、見事に色分けされてて、面白かったなあ、ガテン系とチャラヤン系。
西君、ほぼ2年近く振りだし、ランカー初挑戦の6勝6敗だし、ここはもう、音田さん、
本日の最後に、気持ち良く、豪快に決めちゃって下さい、ってのが場内の殆どで、
音田さん、ガッテンですって、もうゴング鳴った途端からの、万振りオンパレード。
フットワークも、ガードもあるかあ、コンビネーションなんかクソ喰らえって感じで、
何だか、泥酔した坂本博之さんがボクシングしたら、こんなんだろなあ、って感じの、
もう、殆どデタラメに近くて、一方の西君、平然と普通のボクシングするもんで、
二人の対比が面白かったんだけど、1Rからいきなり、音田さん、直撃受けて、
それも何発も喰らって、西君、全くパンチ力ないから助かったけど、
普通のボクサー相手だったら、それで終わりだろうってほどの直撃で、
ヤンチャラ系応援団、もう大騒ぎ、大騒ぎ。
2Rに入っても、驚いたことに、音田さん、全く戦法変えなくて、まるでバカ丸出しで、
もう、単なる酔っ払いの大男みたいになってしまって、殆どヘロヘロで、
3R、根性込めて、ますますのバカ丸出しの殴り合いに突入して、案の定、
いくらパンチ力ないって言っても、サンドバッグみたいに殴らせてくれれば、
そりゃあ、段々効いていくもんで、結局、曙みたいにみっともなく殴り倒されて、エンド。
アホ臭かったなあ、情けないっていうか、悲しくさえなったな。
さて、気持を入れ替えて、今日は3連投目。
福原力也さん、斉藤幸伸丸さん、尹文鉉さん×菊地廣隆君、池田一晴君、
それに土屋修平君達を見に行くぞ。
特に、池田君、久し振りだよなあ、自分も力入るぜよ。