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2009年11月17日 (火)

後楽園ホール・11月16日

勿論、MGMグランドも面白いけど、後楽園ホールだって熱いのさ。

                                                        

どういう神経なんだか、大声で、解説垂れまくりの関係者、常連達から距離を置き、

ファインダーサイズのボクシング、楽しいっていうのは勝手だけれど、

でも何とかならない、どんだけ撮るのかっていう、そのバカっぽい連射音、

っていうのを避けながら、“今日も行きます、後楽園ホール!”

                                                         

◆瀬藤幹人さん(協栄)×青木幸治君(角海老)………SB 8R

29勝(16KO)8敗1分、ランク3位の30才・千葉県と、

8勝(3KO)4敗の23才・福岡県。

                                                        

瀬藤さん、もう大好きなボクサーで、ずっと以前、ボソッと話したこと二回あって、

何ていいヤツなんだ、ってなってから、ますます傾斜していったんだけど、

普段の様子と、ボクシングやってる時のギャップ、心惹かれるんだよなあ。

いつもキップのいい、というか、ケレン味ないパフォーマンスだし、

気持ちが前面に出てるとこ見てると、こっちも嬉しくなるんだよなあ。

                                                         

一方の青木君、自分、デビューから殆ど全部の試合見てるもんで、

だから、こういう試合、ちょっとシンドクて、どっち中心に見たらいいか分かんないし、

つまり、どっちか一方に肩入れするってのが難しいんだよなあ。

                                                       

だけど、今回は、ご存じ、角海老名物の超ハードマッチメイクなもんで、

それは、誰の目にも明らかで、で、青木君、申し訳ない、今日の君は、

例の、ジャパニーズ・ワンワンボクサーの役目かって、実は思ってしまったんだわ。

                                                         

それから、瀬藤さんも、残念ながら、実はちょっと限界見えてるとこ、つまり、

最近、攻撃パターンの発展型を探すのに、戸惑ってるとこあるんだけど、

だけど、今日のところは、取りあえず、キャリア的貫禄勝ちだよなあ、って予想。

                                                         

1R、相変わらず、瀬藤さん、カッコいいよなあ。

グローブ、腰まで下げて、上半身立てた、独特の誘いのポーズ、今日も健在。

                                                       

だけど、だけど、意外に青木君、、ビッグネームに全くビビってないし、

下がらされもしないし、十分互角のスタートで、

瀬藤さんのトリッキーフェイント混ぜた攻撃にも、戸惑うとこもなかったんだわ。

これには、ちょっと驚いたなあ。

                                                         

2R以降も、青木君、強いプレスに負けないで、先に先に手を出して、

とにかくペース取られないように、上下の打ち分けもできてるし、

特に、ボディブローがいいし、相手のパンチに合わせて打ち出すってのもできて、

瀬藤さんも、そう気楽に入っていけない状況になっていって、

打った後や、打たれたらすぐクリンチするっていう、不本意な展開になってるよ。

少なくとも、瀬藤さんに、明確なポイント、流れてないんだわ。

                                                        

5R、流石に瀬藤さん、本気になって、得意のワンツー、ブチ込み始めて、

2~3発、スパーンって、右をクリーンヒットさせたんだけど、あれっ? て思ったのは、

今までだったら、それで倒してたでしょ、っていう感じのパンチ、

青木君、普通に耐えてるんだよなあ。    おかしいなあ。

この日の瀬藤さん、どういうもんか最後まで、驚くほどパンチ、軽かったんだわ。

そのせいか、何だか瀬藤さん、ムキになってるぞお。

                                                       

6R、瀬藤さん、なんだか攻撃、単調、単発になってしまって、

青木君の方が、懸命に打ち分け頑張るし、オイオイ、微妙だぞ。

                                                        

7R、あああっ、瀬藤さん、距離取り始めたぞ。

で、素早いワンツー、立て続けに決めて、見栄えのいいショットが戻って来たよ。

でもでも、それでも青木君、そんなダメージ深くないようで、動き若干落ちたけど、

負けずに、懸命に打ち返してるよ。 彼、変ったね。

                                                         

ここまででも、まだそんなにハッキリ、優劣付いてなくて、

そりゃあ、見栄えは瀬藤さんだけど、青木君も細かいパンチ、結構当ててるんだわ。

                                                        

いよいよ最終8Rに入って、30秒過ぎ頃、リング中央やや北寄りのとこで、

二人、ガチャガチャって寄った瞬間、短いパンチ交錯して、何と何と、

青木君の、右ショートフック、直撃受けて、瀬藤さん、膝ガックン。

                                                       

瀬藤さん、必死になって、青木君に抱きついたんだけど、

自分、あれ、一瞬左膝着いてたって思ったんだけど、

西側のジャッジ、セーフの合図で、ダウンって認定されなかったんだけど、

瀬藤さんの左膝と、その膝のリングの影、一瞬くっついたって見えたけどね。

自分、動体視力自信あって、3倍速のボクシングで、パンチ見分けられるし、                                                       

両方のジムとJBCも、ビデオ撮ってるだろうし、一度チェック要だと思うな。

                                                         

自分、この時、実に複雑な心境で、あん時、青木君、スッと離れれば、

瀬藤さん、間違いなく、前のめりに倒れてたのに、とも思ったし、

瀬藤さん、良かったなあ、助かったなあ、とも思ったんだわ。

いずれにしても、青木君、パッキャオみたいなカウンターで、お見事!

                                                         

このラウンド、残り時間十分あって、瀬藤さん、もう、コット以上にヘロヘロで、

抱きつき、クリンチ作戦しかなくて、で、途中でホールディングの減点喰らって、

それでも、まだヤバくて、青木君、あともう一発、クリーンヒットがあったらね。

                                                        

採点発表されるまで、実はちょっと時間かかって、その間、場内静まり返って、

こりゃ均衡してるなってこと、みんな分かってるもんで、息殺してたんだわ。

結果は、初め、77-76、76-76、75-75 ってことで、

1-0青木君なんだけど、つまり要するに、ドローだったんだけど、

だけど、このスコア、後で、76-76×2、75-75に変更されたってね。

単なる計算違いなのかな、ドローはドローなんだけどね。

                                                         

それにしても、こういうケースの時、いつもなら、リングアナがいきなり、

“ドロー”っていうもんで、驚くこと多いもんで、やっぱり、スコア言ってからの方が、

つまり今日みたいなやり方の方が、格段にいいと思ったな。

                                                       

帰り道の通路で、あるマスコミの二人が、言ってたな。

“瀬藤、負けたと思ったけどな”

                                                                                                              

瀬藤さん、調子悪かったっていうより、青木君が格段に進歩してたんだわ。

実は、彼、A級になる前の方が成長凄くて、これからどんなボクサーになるかって、

楽しみにしてたとこあったんだけど、その後、伸び悩むというか、

やっぱりA級の壁、厚かったのか、勝ち負けは別にしても、

何だか、残念な試合が続いてたもんで、この日の成長、目を見張ったね。

                                                         

青木君、努力したんだろなあ。

彼、腕畳んで強いパンチ打つの得意じゃないように見えてたもんで、

瀬藤さんに、飛び込まれたら、それこそひとたまりもない、って予想してたもんで、

よくわたり合ったなあ、って大驚きだったな。

ワンワンボクサーなんて言って、ホント申し訳なかったっス。

瀬藤さんの方は、反省、反省、反省、反省なんだろなあ。

                                                         

◆松崎博保さん(協栄)×橋本弘幸君(協栄カヌマ)………SFe 8R

18勝(9KO)4敗1分のランク7位、27才・埼玉県と、

6勝(2KO)3敗1分の22才・福島県。

                                                         

小堀さんも、矢代さんも、松崎さん倒して、あっと言う間に頂点登り詰めたけど、

二人とも、もういなくて、松崎さん、まだランカーで頑張ってて、ホント、エライ。                                                        

橋本君のこと、よく知ってるけど、腕っぷし太くて、体の圧力、半端じゃないんだわ。

                                                       

1R、橋本君の方は、いつもの、ゴリゴリぶん回しファイト、満開なんだけど、

あれーっ、松崎さん、何かおかしいぞお、体ガキゴキになってて、打ち負けてる。

                                                        

心配したスタートだったんだけど、やっぱり、松崎さん、歴戦の優者で、

中盤過ぎから、動き柔らかくなってきて、得意の左も当たり出してきて、

終了ゴング寸前、というか鳴ってたかもしれないんだけど、

とにかく、ワンツースリー見事に決めて、橋本君から、ダウンゲット。

                                                       

2R、松崎さん、もう完全に調子戻ってて、やり放題のパンチ繰り出して、

それにしても、橋本君、そんなの喰らうかってほど、大きいの喰らい過ぎで、

もう動きが別の人になってしまって、パンチもユルユルなんだわ。

                                                         

3R、もう時間の問題だなってほど、左フック、絶好調で、

橋本君、攻撃のアイデア全く出け来なくて、為すすべないまま、

コーナーに追い詰められてしまって、パンチ浴びる一方になってしまったもんで、

レフェリー割り込んで、TKOストップ。

                                                        

橋本君、真っ直ぐな男らしいボクシングなんだけど、

もう少し、相手のこと、見た方がいいよ。

松崎さんの方にも、ちょっと反省あって、

この日の相手は格下だったから無事に済んだものの、

相変わらず、ディフェンス良くないヨオ。

                                                        

松崎さん、一流企業の社員なもんで、応援席には、ネクタイ、スーツ姿の、

そのまんまサラリーマンが山ほどで、ちょっと雰囲気変わった応援席だよね。

                                                        

◆青山大樹君(協栄)×森田大介君(角海老)………SB 4R

1敗の25才・千葉県と、1敗の20才・愛媛県。

                                                         

二人とも、まだ勝ちのない、1敗同士だったんだけど、

形になってるのは、サウスポーの青山君。

森田君、何だかひ弱そうで、真面目な学生さんって感じ。

                                                       

案の定、青山君、気持ちよく攻めてて、結構パンチも多彩なもんで、

まだ、あんまりパンチの種類身に付いてません、って感じの森田君、

分かり易いストレート一本なもんで、こりゃあ、苦戦するな、って見てたんだけど、

1Rの半分頃、真面目なストレート連発、突然、青山君に命中してしまって、

青山君、意外に簡単にダウンしてしまって、なんとか立ち上がったんだけど、

カウント途中で、膝カックンしてしまって、ここでレフェリーストップなんだわ。

森山君の喜び方、度を超えてて、こっちもう嬉しくなるくらいだったな。

                                                       

◆吉住壽祐君(協栄)×佐藤豊君(ヨネクラ)………60.0㎏ 8R

10勝(6KO)6敗1分の24才・東京都と、8勝(3KO)8敗3分の31才・宮城県。

                                                         

吉住君、連敗はしないんだけど、定期的に負けるっていう、

良く分かんないボクサーなんだけど、基本的には、いいボクサーなんだわ。

                                                       

佐藤君、もうゴリゴリというか、正しくけんかボクシングで、

とにかく猛牛のように突っ込んでって、渾身の力で、殴りまくるってスタイル。                                                        

かたくななまでのボディ打ち、続けるんだけど、ときたま上も狙うもんで、

勘狂うと、直撃喰らうんだけど、1R、吉住君、右大フック直撃されて、ダウン。

                                                       

戦績的には負ける相手ではないと思うんだけど、狂わされた調子最後まで戻らなくて、

この乱暴者、どう処理していいか分かんなくて、途中バッティングの傷悪化して、

6R負傷判定負け。

                                                         

試合中、米倉会長、ニコニコしながら佐藤君のこと見てたな。

                                                         

あのね、吉住君、相手のパンチ防ぐのに、ブロックに頼り過ぎなんだわ。

少し体動かせば、やり過ごせるのに、相手に当てる感覚を与え過ぎだと思うよ。

それと、相手の攻撃が一段落したら、こっちが攻めるっていうのばかりじゃダメで、

相手のパンチに合わせて打ったり、交わしざまに攻めたり、

とにかく、相手が攻撃してくる時は、こっちもチャンスだっていう考え方要ると思うな。

                                                       

◆中村雅敏君(協栄)×在塚太一郎君(伴流)………54.㎏ 4R

3勝(3KO)の22才・神奈川県と、3勝(3KO)の25才・東京都。

                                                         

ここも、二人とも3戦全勝、それも3KO同士の決戦。

                                                            

両手が体から離れがちになるんだけど、

いろんな構えから、いろんなパンチ繰り出して、動きもトリッキーなのが在塚君。

                                                       

一方の中村君、ちゃんとしたボクシングするタイプなんだけど、

在塚君の動きにちょっと面喰って、戸惑う場面が多くて、

在塚君、そんなに早くはないんだけど、とにかく変則な動きするもんで、

その上、とてもネチッコイもんで、どう攻めていいのか、途方に暮れてる。

                                                          

結局、最後まで、在塚君のペースで、中村君、全く何もさせて貰えなくて、

40-37×2、39-38の3-0で、在塚君の一方的判定勝ち。

こういう相手には、素早い出入りが、できないとなあ。

                                                           

昨日、面白かったのは、結局、この5試合かな。

帰り道、ドームの屋根から、“きよしこの夜” が流れてたよ。

                                                        

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