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2009年11月20日 (金)

ロッキー・マルシアーノ

中学の頃から、ラジオの深夜放送、聞きながら寝る癖ついてるもんで、

今だに、何か音がしてないと眠れないっていう習性が残ってて、

北野武や、中島みゆき、とんねるず達の頃までは、民放だったんだけど、

目ぼしいのが引退したり、テレビへ流れてしまってからは、ずっとNHK。

                                                        

昨日の深夜3時過ぎ、フッと目が覚めたら、オフコースの特集やってて、

オフコースが流れてきたから、目覚めたのか、ちょっと不明なんだけど、

とにかく、4時頃まで、何となく聞いてしまったな。

                                                        

小田和正って、今年62才だってね、よく出るよなあ、あんな透明な高い声。

前の日の夜、NHKテレビに、井上陽水出てて、“リバーサイドホテル” 歌ってて、

彼も一つ下の年令で、負けずに “オッオッオ、リバーサイド” ってやってたけど、

二人とも、よく維持してるよなあ。

                                                       

陽水っていえばね、自分の息子、陽水の息子と同じ中学に通ってたことあって、

ある日、家へ遊びに行ったら、そん時、陽水、普通にソファーに寝転んでて、

“いらっしゃーい” って言ったんだってさ。   もう何十年も前の話だけどね。

                                                         

自分も昨日は、一日中、ソファーに寝転んでたんだけど、

録画しておいた、メル・ギブソンの “パトリオット” 見て,

筋金入りの平和主義者でも、自分の息子殺されたら、やっぱ戦争、行くよなあ、って。

                                                       

夕方、午前中に録画した、ムービープラスの “ロッキー・マルシアーノ” 見たんだわ。

                                                       

ストーリー、殆どそのまま、スタローンの “ロッキー” に使われてるんだけど、

この映画では、彼が、ジョー・ルイスと闘うまでのことが、描かれてんだけど、

その当時、ルイスは、ヘビー級1位のまま事実上引退してた37才で、

通算、68勝(54KO)2敗で、マルシアーノも、当時無敗、っていうか、

彼、生涯無敗なんだけどね。

                                                         

マルシアーノ、この試合に勝てば、いよいよタイトル戦っていうとこで、

結局、8RKO勝ちして、その後タイトル戦を経て、ヘビー級王者になるんだけど、

ルイスはずっと尊敬するボクサーだったもんで、

マルシアーノ自身が引退したずっと後も、面会に行ったりしてるんだけど、

現役の時と、引退後を、交互に見せる手法も、なかなか面白かったよ。

                                                       

マルシアーノの奥さん、とっても素敵でね、“負けたら、俺には何も残らねえ” って、

彼が言うのを、“私が、残ってるじゃない” って答えるんだよなあ。

男なら、一回言われてみたいよなあ。

                                                         

ルイスは、不幸者というか、ついてない男の典型みたいに描かれてて、

合計25回もタイトル防衛してんのに、結局、離婚と破産を同時に背負いこんで、

その後も落ちぶれて、最後は、精神病院に収監されてしまうんだけど、

そこへ、マルシアーノが訪ねて行って、あんまり汚い病室なもんで、

替えてやってくれって、自分が、ラスベガスのショーで稼いだカネ全部、

病院に渡してしまって、それ25,000ドルもあって、今だったら、900万くらいで、

その場面、バックに流れてたのは、“プラトーン” のラストと同じ音楽みたいだったな。

                                                        

ボクシングの場面では、この種のどの映画でも同じなんだけど、

そんなパンチまともに喰らって、立ってられるわけないじゃん、って思うほど、

みんな、度を超えて打たれ強いんだよなあ。

それと、リングやトランクス、みんなエバーラストだったんだけど、

あの時代からあったブランドなのかなあ。

                                                                                                              

マルシアーノ、結局1956年に、王者のまま引退したんだけど、

ヘビー級チャンプで、生涯無敗だったのは、今だに彼だけだからね。

                                                         

マルシアーノは、イタリヤ系アメリカ人で、本名、ロッコ・フランシス・マルケジャーノ、

っていうんだけど、180㎝、83㎏しかなかったんだけど、

1952年、当時のチャンピオン、ジョー・ウォルコットとタイトル戦やった時、

初回にダウン喰らって、その後も12Rまで圧倒リードされたのを13R、

あの伝説の右フック、“スージーQ” 一発でKO勝ちして、

その後は年2回の防衛続けて、1955年、アーチー・ムーアを倒した後、

“もう、戦う相手がいない” って言って、56年に引退したんだわ。

そして、1969年、仕事から自宅へ帰る途中のセスナ機事故で、死んだんだけど、

その時、45才で、誕生日の前日で、だから、雨の中、無理したんだってさ。

                                                         

69年っていえば、ビートルズが例の “ゲットバックセッション” を終えて、

いよいよ、解散秒読みって頃だよなあ。

                                                       

“スージーQ” は、クリーデンス・クリアウォター・リバイバルってバンドが曲にしてる。

あはは、それは、スージー・クアトロのことかあ、

いやあ、これは、全く別のイケイケ女の話ですわ。

                                                       

マルシアーノ、生涯成績、50勝43KO無敗。

                                                         

ジョー・ルイスは、その後、1981年、67才で没。

今では、角海老の田中トレーナーんとこの、愛犬の名前になってる。

                                                                                                                  

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