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2008年12月

2008年12月31日 (水)

年の瀬の敗者達よ……。

見た目がどうであろうとも、心の中にギラギラしたものがないと、試合には勝てない。

その上に、相手より早く動けるか、強く正確に打てないと、試合には勝てない。

ギラギラして、早く動けて、強く正確に打てれば、誰にも負けない。

何かが足りないと、相手によって、勝ったり負けたりすることになる。

                                                        

五十嵐俊幸さんは、早く動けていたけど、ギラギラしてなかったし、強く打ててなかった。

                                                         

バルドンは、ギラギラしてもいなくて、動きも遅くて、強くも打ててなかった。

身内に不幸でもあったのか。

                                                         

江口啓二さんは、体が緩んでて動きが雑だった。

                                                         

音田隆夫さんは、上腕部が緩んだようなあやふやなパンチしか打てなかった。

                                                        

山口真吾さんは、内藤さんの打ち返しが気になったのか、強く打ち切れなかった。

                                                         

デラホーヤは、レイジェスの茶色のグローブがカッコいいだけだった。

                                                        

山口さんは、11Rレフェリーが試合を止めそうな素振りで左から近付いてくるのを感じて、

本能的に抵抗するアクションを見せ続けて、自分の胸を熱くした。

彼、燃え尽きたかなあ?

                                                        

音田さんは、もう波打つようにしかパンチを打てなくなってしまったんだろうか、

沼田康司さんが憧れたあのギラギラには、変わりがないんだけど……。

だけど、今のスーパーウェルターなら、誰にでもチャンスがあると思うな。

                                                         

それから、ミドル級は、ランカーが全部で9人しかいないし、実力伯仲だから、

もう定期トーナメントで決着つけるような方法がいいのかも知れないな。

勿論江口さんにも、十分チャンスはあるし、いきなり田中徹さんってのも面白い。

                                                         

五十嵐俊幸さんは、今一番帝拳らしいボクシングをするボクサーなんだけど、

今回清水さんから、きっと何かを学んだと思うな。

矢代義光さんの持ってる心の逞しさみたいなのを身につけたら、強くなると思うな。

清水さんは、内藤大助さんから、油断したらダメだって教わったんだよ、きっと。

                                                         

デラホーヤとパキャオは、来年再戦して、今度はデラホーヤが勝って、

再来年決着を付けるっていうシナリオじゃないの? それで全部で50億づつってか。

                                                         

デンカオセーンは、初めから超ギラギラしていて、強く打ちまくった。

ペース配分なんか全く考えていないようだった。

それをやり過ごすには、坂田健史さんの動きは早くなかった。

打ち返しのパンチも力のこもりが感じられず、全く中途半端だった。

アマチュアがプロにやられたような負け方だったな。

昔のことは知らない。とにかく、今日の坂田さんは正直最低だった。

全く自分を出さないままに負けてしまったんだからね。

このままじゃ彼自身も許せないだろうし、自分も納得いかないから、

是非もう一度やって欲しい。もうダメなのか、まだやれるのか、それで決めようぜ。

                                                        

午前中にアメ横に行って買い物。

帰りに忍の池に寄って、カモを見に行った。

昔は随分通って、図鑑見ながら観察したもんで、

だから今でもカモの名前を知ってるし、オスメスも判別できる。

オナガガモ、ハシビロガモ、キンクロハジロ、カルガモとホシハジロがいたけど、

ホントはもっといろいろいるはずだし、数もまだまだ少なかった。

                                                        

寒くなるのはこれからだからなあ……。

                                                        

2008年12月30日 (火)

ルーキーズ

今年の年末年始は、ほぼ8連休で、

ほぼ10年前に、生き方と、生活のパターンを全く変えてしまったので、

忘年会や新年会、それに新年ゴルフコンペも無いし、

何百枚も書いてた年賀状も書かないし、もともと友達は少ないし、

ちょっと実家に行くだけで、息子や娘達も、昔からそれぞれの毎日を送っているし、

だから、正月休みは、奥さんと二人だけで、ダラダラが基本。

                                                         

それで、28日にソファーで寝ころんでTV見てたら、“ルーキーズ”ってのをやってた。

大体の学園ドラマと同じように、まず設定に無理があるし、

そんな教師はいないだろうし、不良はそんなにあっけらかんとはしてないし、

臭いセリフがテンコ盛りで、こっちが照れてしまうぜ。

そもそも、そんなにうまく事は運ばないだろうって……。

                                                        

ところが、不覚にもこれにハマってしまった。

まず、市原隼人にまいってしまった。惚れるなあ。

ああいう男になりたかったなあ。

「おまえがやらせてくれたら、俺はもっと頑張るぜ。」ていうのは、永遠のテーマだよな。

                                                       

それを言わせた相手の女の子が、“タッチ”の南ちゃんより、現実感があっていいし、

3年生の先輩が、あの木村登勇さんにそっくりだったし、

それから、市原隼人は、安仁屋っていう昔広島カープにいたピッチャーの名前だし、

他の登場人物の名前も、みんな元プロ野球選手の名前なんだけど、

ちょっと阪神の選手が多過ぎることと、

途中で、賃貸マンション屋のCMに出てくる女が、とても不潔な感じがするのと、

化学素材メーカーのコマーシャルが、超ダサくて納得いかなかったな。

                                                        

ただ、年甲斐もなく、“夢にときめけ!” “明日にきらめけ!”って、考えてしまったな。

明日が最終回。

                                                        

いよいよ年末になったもんで、年を越す前に、ここで一つだけ謝っておきたい。

実は、榎洋之さんにとても申し訳ないことをしてしまったのだ。

10月24日、クリス・ジョンとのタイトル戦の時、

あの日、何と自分は、WBCのTシャツを着ていくという、間抜けをやってしまったのだ。

それが、敗戦の理由だと知人も言っていて、ずっと引っかかっていたんだ。

榎さん、ホントに申し訳なかったです。

この次は、絶対そんなことのないように注意しますから、勘弁して下さい。

年末らしいことと言えば、今日は、部屋の中を掃除したよ。

                                                         

2008年12月28日 (日)

12月度ランキング

一番初めから数えて、この稿が100回目になった。

                                                        

新人王の決勝戦があったもんで、12月度のランキングの発表は、少し遅れた。

今月の各クラスの12位は、スーパーウェルター以外は、全員21日の勝者になってる。

あの日の勝者たちにとっては、この12月のランキング表は宝物なんだろうね。

君たち自身と、他のランカー達の試合のタイミングにもよるんだけど、

誰が最後まで、このランキングを維持、アップしていくのか、とても楽しみにしているよ。

                                                        

さてと……。

まず世界チャンピオンが一人増えたな。ホルヘ・リナレス。 これで、7人になった。

                                                        

OPBFチャンピオンは、3つばかりの防衛戦があったけど、11人全員そのまま。

                                                         

世界ランキングを見てみると、

ランクを下げたのは、山口真吾さんが、WBCの4位から13位に、

ロリー松下さんが、WBAの7位から12位、榎洋之さんがWBAの4位から8位に。

ランクアップ組は、黒木健孝さんが、WBCの3位から2位へ、WBA5位から4位に、

三浦数馬さんが、WBA10位から9位、WBC12位から9位に、

内山高志さんが、WBAは13位のままだけど、WBCは13位から、9位へアップ、

それと、矢代義光さんが圏外から、WBCの13位へランクイン。

                                                          

ちょっと不思議だったのは、粟生隆寛さんが、WBCの3位のままでいること。

榎さんの試合とのスコア比較なのかなあ。

                                                         

さて次は、日本ランキング。

ミニマム級。

黒木さんが返上したので、今チャンピオンは空位。

それと、3位に突然金光佑治さん(六島)がランクイン。 あれっていう感じ。

あとは、微動程度。

                                                        

ライトフライ級。

山中力さん(帝拳)が、1位にアップ。

家住勝彦さん(レイスポーツ)は、5位に下がり、あとは微変。

                                                         

フライ級。

清水智信さん(金子)が、正規王者になって、五十嵐俊幸さん(帝拳)は4位に、

林徹磨さん(セレス)と上間大貴さん(大橋)がランク落ちしてしまった。

2位~10位は、殆ど変わらず。

                                                        

スーパーフライ級。

中広大悟さん(広島三栄)が、杉田純一郎さん(ヨネクラ)を破ってチャンピオンに。

杉田さんは4位に落ちて、三枝健二さん(新開)が1位になった。

本田猛さん(尼崎)がランク落ち、赤穂亮さん(横浜光)が6位にアップ。

本田秀伸(グリーンツダ)は、6位から11位にダウン。

                                                        

バンタム級。

新人王のエントリーのため、吉村祐紀さん(横浜光)がランク落ち。

あとは、殆ど変わらず。

                                                       

スーパーバンタム級。

ここも、新人のエントリーのため、橋詰知明さん(井岡)が、ランク落ち。

あとは、微動。

                                                         

フェザー級。

ここの入れ替わりランク落ちは、武本康樹さん(千里馬神戸)で、あと変わらず。

                                                        

スーパーフェザー級。

7位にいた森下裕己さん(新日本大阪)が、いきなりランク落ち。

更に、金丸清隆さん(正拳)と木原和正さん(ウォズ)が、ランク落ちして、

川波武士さん(大鵬)と、小口雅之さん(草加有沢)に勝った木村勇大さん(石川)が、

新たにランクイン。 ただ、ここは当分矢代さんの天下が続きそうだな。

                                                                                                                

ライト級。

鮫島康治さん(グリーンツダ)が、ランク落ちしただけで、あとは微動だにせず。

                                                        

スーパーライト級。

木村登勇さん(横浜光)は、どこまで行くのか。

小野寺洋介山さん(オサム)が1位に、亀海喜寛さん(帝拳)が2位だよ。

残念ながら、迫田大冶さん(横田スポーツ)ランク落ち。

                                                        

ウェルター級。

ルイス・オカモトさん(相模原ヨネクラ)が、ランク落ちして、

二見広信さん(北陸イシマル)がランクイン。

あとは、試合の勝ち負けで微妙な上下が……。

                                                        

スーパーウェルター級。

チャールズ・べラミーがウェルターから転級してきて、4位に。

川崎タツキさん(草加有沢)が引退して、如月紗那(六島)もランク落ちして、

同じジムから細川貴之さんがイン。

下川原雄大さん(角海老)と、湯場忠志さん(都城レオスポーツ)の順位が入れ替わり。

                                                       

ミドル級。

江口啓二さん(姫路木下)が、驚愕のタイトル戦敗退で、鈴木哲也さん(進光)が、

チャンピオンに、古川明裕さん(ワールド日立)は、4位から9位に落ちた。

ここは、新人王が参入しても、8位までしかないんだけど、橋本平馬さん(三迫)が、

ランク落ちしてしまった。

                                                                                                               

ランキングを獲得、維持できたみんな、

新年をランカーで迎えられることが確定して、ホントにおめでとう。

何にしろ日本ランカーに絞ってみても、全部で151人いるんだけど、

2,600人ほどのプロボクサーのうちの頂点の6%なんだからね。 凄いよね。

                                                        

2008年12月26日 (金)

吉謙さん、帰還!

クリスマスイブの夜、奥さんと二人で寿司とケーキを食べたんだけど、その日の夕方。

そろそろ中島吉謙さんの一件の決着がついてるかと思って、

留置先の警察署に電話を入れてみた。 そしたら……。

まだ拘留中だけど、満期は翌日だから、同じ時間くらいに電話するようにとの事だった。

                                                        

それで、昨日25日に再度電話したら、留置係の人は、実は満期は26日で、

詳しいことは、扱い署つまり、王子警察署に聞いて下さいとのこと。

すぐ王子署に電話を入れたら、また一から自分の名前とか吉謙さんとの関係とか、

もう10回目くらいの説明を繰り返した後に、26日の夕方にはハッキリしてるとこの事。

                                                         

そうか、クリスマスまでの決着は無理だったかあ。

これだけ、限度一杯まで引っ張って留置するってことは、起訴はないなと、

反省させる期間に使っているんだなって思ってはいたんだけどね。

                                                        

そしたら、今日の午前中釈放されたって情報が入った。

良かったなあ。

全く容疑無しとのこと、つまり、

吉謙さんに関しては、監禁、脅迫の事実は全く無いとのことで決着したんだ。

事件の細かい事を記すのは、敢えてしないよ。どうでもいいことでしょ。

吉謙さんの潔白が明らかになったことだけで、いいでしょ。

                                                         

彼自身の不注意さは、彼自身が十分反省しているのは、間違いないところだし、

これからの彼の生活とか、仕事選びとかの場面で、何らかのハンデを背負うことで、

みんな、勘弁してあげようよ。

気持だけでもいいから、応援してあげようよ。

留置係の人も、話をするといい人間だよねえって言ってたんだから……。

                                                         

それから……

逮捕・連行される場面は、TVや新聞に大々的に取り上げられたけど、

その後を追跡して、今日の結果を知らせるのは、どこの誰?って思うけど、

そんなことどうでもいいか。

                                                         

吉謙さん、行けるねえ。

小堀さんの試合に行けるねえ。

                                                        

                                                                                                             

2008年12月22日 (月)

全日本新人王決勝戦

ミニマム級。

鬼ヶ島竜君(三谷大和)は、本調子じゃなかったと思う。

今までに比べ、動きがぎこちなくて、立ち上がりの硬さがそのまま最後まで続いて、

パンチの精度も悪いし、持前の乱暴さも影をひそめ、平凡な試合をしてしまった。

立松誠君(畑中)は、とてもおとなしいボクサーで、非力なんだけど、

手数は勝っていたから、1-2の判定負けは、ちょっと疑問が残ったな。

                                                        

ライトフライ級。

川本祐太君(中内)は、10㎝以上の身長差と同じくらいのリーチ差を生かし切れず、

かえって、とてもやりにくそうにしていたな。

一方、青野弘志君(角海老)は、背の高い相手とやり慣れているせいか、

全くいつものように、チャカチャカ動きながら、突然突っ込んで行く、彼を出していた。

序盤に、相手の右を交わしざまに打つ左フックが何度も決まり、ペースを掴んで、

3~4ポイント差、3-0の圧勝。

                                                        

フライ級。

この日、安西政人君(ワールドスポーツ)は、自信に満ちた表情、茶髪で登場。

出足も良くて、なかなかいい動きをしていて、前回より上手くなっていたね。

いろんな角度から、様々なパンチを見せてくれたし、緩急も素晴らしかった。

相手の加藤毅君(ヨシヤマ)も、特に左の使い方が上手くて、

4R、5Rの頑張りも見所十分で、この試合は、なかなか見応えがあった。

2~3ポイント差で、安西君の3-0勝ち。

                                                       

後に出てきた中村幸裕君の印象が強く残ったせいか、

安西君は、それほどのデカ頭ではなかったな。 池田一晴君は、来てたの?

                                                       

スーパーフライ級。

森川真一郎君(高砂)を相手に、藤原陽介君(ドリーム)は、実は少しおかしかった。

いつものように左は、とてもスムースに出て、それだけでも森川君の顔面が

紅潮していったんだけども、それに続く右のパンチがどうもぎこちないというか、

力がこもっていないような感じだったんだ。1~2ポイント差、2-1で際どく判定勝ち。

                                                        

試合後に聞いたら、これまでの試合で右の拳を痛めていたんだってさ。

彼は、三垣龍次さん似の風貌で、ちょっとコワイ系なんだけど、

話をすると、とてもいい子だよ。

                                                        

森川君も、さすがに西日本のMVPの片鱗を見せてくれて、

短い距離で、肘をたたんで強いパンチを打つのがとても上手かったなあ。

特に、右アッパーは、18才にしては、一級品だね。

この子も、揉まれたら強くなると思うなあ。

                                                        

バンタム級。

古橋大輔君(新田)は、涙もろいテクニシャン。

だけど、この日のパフォーマンスに、技能賞ってのは少し疑問がねえ……。

4R、この日5試合目にして、初めてのダウンを奪うんだけど、

残り2分を残して、攻めきれず、結局ズルズルいってしまった。

越智大輔君(ビッグアーム)も、決定力に欠けてはいるんだけど、

他のラウンドで、結構有効打を放っていたもんで、越智君の判定勝ちかなって……。

3-0で、古橋君というのは、少し首を傾げてしまった。

                                                         

スーパーバンタム級。

違う人種の戦いかと思うほど、二人の体格には差があったな。

中村幸裕君(ピューマ渡久地)は、ライトフライ級の青野君のように、

果敢に飛び込んで、左右のフックを打ち込んでいった。

                                                         

菊地永大君(真正)には、トレーナー繋がりということなのか、

帝拳の粟生さんや、前の日に試合をしたばかりの亀海さんも来てたな。

余談だけど、亀海さんのセコンドをやってた、田中繊大トレーナーっていう人は、凄いね。

詳しいことは言えないけど、彼の試合中のアドバイスは、

他のどんなトレーナーとも違っていて、シミジミなるほどって思ってしまうよ。

                                                        

普段、菊地君がどんなボクシングをするのか全く知らないんだけど、少なくとも、

西日本の決勝戦を見た時よりは、動きが緩慢で、攻撃的な気持ちにも欠けていて、

体を寄せ合っても、何だかグズグズした感じになってしまったな。

リーチを生かして、左ジャブで中村君の突進を牽制することもできないまま、

結局、2~3ポイント差の3-0で中村君の判定勝ち。

                                                        

中村君は、事あるごとに、慶応大とか言われて、エリート扱いされているようだけど、

彼、ホントはとても大変な思いをしながらボクシングやってるんだ。

試合のたびに、8kg前後も減量しなくてはならないんだからね。

じゃ階級上げればって、ことなんだけど、あの体格でフェザーは絶対無理なんだから。

ラグビーのナンバー8には、向いてる体格だけど、頭の大きさと、ふくらはぎの太さで、

体重をくってしまうもんで、とても大きなハンデを抱えながらやってるんだからね。

君は、エライと思う。

                                                        

フェザー級。

斉藤司君(三谷大和)は、他にこれといった該当者がいなかったもんで、

残念ながら、それほど衝撃的に突出したボクサーがいなかったもんで、

今回のMVPにはなったけど、正直それほどのことはなかったと思うな。

まだ18才だから仕方ないのかも知れないけど、もっと試合に集中するべきだな。

なかなか早いワンツーを持ってるんだけど、もう少し相手の打ち初めや、終わりに

意識した手の出し方を工夫をしたら、強くなると思うな。

                                                        

渡部巧君(中日)は、90%近いKO率を持つハードパンチャーなんだけど、

いかにも体が硬かったね。何だかカンフーの使い手みたいだった。

                                                        

スーパーフェザー級。

西日本サイドで勝ったのは、この吉野典秀君(進光)だけだったもんで、

お決まりの敢闘賞だったんだけど……。

阿部隆臣君(新日本木村)も含めて二人とも、この夜は工夫が欠けていて、

何だかガチャガチャした試合になってしまったなあ。 3-0で吉野君。

                                                        

ライト級。

何とも恐ろしい殴り合い。

ああいうのは、細川バレンタイン君(宮田)だけだと思ってたら、

浦秀晃君(竹原)も同じような一発屋だったもんで、別世界の展開になった。

あんなに振り回しても、精度が良くないもんで、二人とも予想外のKO率50%。

データ通りの判定になって、3-0で細川君。

彼が一番カッコイイのは、試合後の英語のスピーチ。

この日は、最後に“Merry Christmas!”って言ってたよ。

                                                        

スーパーライト級。

瀧波大祐君(千里馬神戸)は、長嶋健吾さんを細くしたような容貌だな。

彼、動きの方は、まあまあなんだけど、それ以上の策が乏しくて、

結局、チョンチョンやるだけに終始していた感じで、残念。

                                                        

一方の尹文鉉君(ドリーム)は、昔角海老ジムにいた伊藤忍君に良く似てるな。

気持ちが入っていたのも、手数が多かったのも、尹君の方で、圧倒的な3-0勝ち。

                                                         

ウェルター級。

高山樹延君(角海老)は、小林勇介君(仲里ATSUMI)よりも、

10㎝以上背が低いんだけど、相手の長い手をかいくぐって、強いフックを当てていた。

まず飛び込んで、右フックをボディに、返す左で小林君の顔面を何度も攻め続けた。

                                                        

小林君は、見た目も含めて、まるで右利きの方波見吉隆さんみたいで、

つまり、最後までカウンター専門ボクサーから抜け切れなくて、

動きの全てを、高山君に見切られていたな。

高山君、練習の成果をバッチリ見せることができて、フルマークの3-0圧勝!

                                                        

ミドル級。

殆ど期待していなかったんだけど、これがなかなか見応えがあったよ。

動きの遅い、トロトロした試合なら、帰ろうと思ってたんだけど、

二人とも、ちゃんとしたボクシングをしてた。

                                                        

1Rと2Rで、田中徹君(横浜光)が、庄司卓司君(大星森垣)をダウンさせるんだけど、

田中君の詰めが甘いのか、庄司君の回復力が凄いのか、結局ファイナルまでいった。

特に、4Rの攻防は、二人の一生懸命さが伝わってきて、こっちも熱くなったよ。

結局、田中君の大差3-0判定勝ちなんだけど、

終わった時の庄司君の態度がとても清々しくて、長い一日の疲れが取れたよ。

                                                         

【いろいろメモ】

*優勝は、東日本が11名、西日本が1名。またもや、東日本が圧勝。

                                                        

*全部で24名なんだけど、実は、東日本出身者は9名、西日本出身者が15名。

  東日本のジムでも、首都圏出身者は、5名のみで、19名が地方出身者。

  つまり、日本中から東京目がけてボクシングをしに来てるっていう感じかなあ。

                                                        

*最多試合数は、この日が13戦目の加藤毅君。  

  最少試合数は、5戦目の、立松誠君、尹文鉉君、小林勇介君の3名。

                                                         

*結果全勝は、青野弘志君、安西政人君、藤原陽介君、古橋大輔君、

  斉藤司君、尹文鉉君、高山樹延君の7名。

                                                        

*最高年齢は、庄司卓司君の32才。

  一番若いのは、森川真一郎君と斉藤司君の18才。平均は、23.3才。

                                                         

*東日本から2名出しした、3つのジムの選手は、全て優勝。

  三谷大和、角海老宝石、ドリーム。

                                                        

*名前の件で気が付いたのは、古橋君と越智君は、二人とも大輔っていうんだ。

  それと、庄司卓司君は、姓名に2度も“司”っていう字を使ってるよ。

                                                        

*ぜーんぶ判定だったもんで、5時から10時40分、さすがに疲れたけどね……。

                                                         

勝ったボクサーには、楽しい正月が待ってるけど、くれぐれも忘れないようにね。

君たちのボクシングは、ホントにまだまだなんだからね。

ランカー達のレベルは、半端じゃないんだから。

殆どが、ボコボコにされて、あっという間にランク落ちすると思うけど、

絶対這い上がってやるっていう、気持で頑張ってね。

                                                        

今年の後楽園ホールも、これで終わった。

こんなに長いの、誰か読んでくれるのかな……。

                                                         

2008年12月21日 (日)

後楽園ホール・12月20日

岡畑良治君(セレス)と森本一春君(江坂)の6回戦。

それほどパンチ力があるわけではないけど、二人ともなかなか活きが良くて、

メリハリの利いた、男らしい打ち合いが見れて面白かったよ。

3R、岡畑君が右瞼から出血して、4Rに入ってからは、左目も腫れ上がってしまい、

結局5R負傷判定負けしてしまったんだけど、4Rの打ち合いは見ごたえあったなあ。

                                                         

人見斉光君(帝拳)と高橋勇治君(横浜光)の6回戦。

この試合2-1で人見君が勝ったんだけど、二人共近い距離の打ち合いが得意なのか、

安易にクリンチすることもなく、ボディブローやアッパーの工夫を凝らしていた。

すぐ横に、日高和彦さんがいたんだけど、参考になるって言ってたな。

7Rに入ると、高橋君の方が蓄積ダメージが大きかったのか、

パンチが流れ始め、パンチもオープン気味になっていった。

3人のジャッジも全て1~2ポイント差の僅差だったよ。

                                                         

OPBFライト級タイトル戦は、ランディ・スイコと石井一太郎さん(横浜光)。

スイコは、トランクスの前に“Koizumi”、後ろに“TEIKEN”の刺しゅうが入った、

コラボボクサーなんだけど、セコンドが試合中怒鳴りっぱなしで、ウルサイ、ウルサイ。

荒川仁人さんの時よりは、良かったけど、ただタフっていうだけで、

反応も鈍くなってるし、もはや峠は過ぎたっていう感じだったな。

                                                         

一方、石井さんの方は、中森さんとの時よりも、もっと動きが良くなっていて、

体格的にハンデがあるにもかかわらず、相変わらずの超攻撃性が気持ち良かった。

2-1で石井さん勝ちなんだけど、外国人ジャッジの一人が、スイコの1ポイント勝ち

っていうのは、不思議だったな。

レフェリーが7ポイントも石井さんにあげたっていうのは、もっと理解不能だったけどね。

石井さんは、7Rにローブローで1点減点されてるっていうのにねえ……。

この日のOPBFのジャッジは、もう出鱈目だったよ。そこが、この試合の見所だったな。

                                                        

木村登勇さん(横浜光)と西尾彰人さん(姫路木下)とのスーパーライトのタイトル戦。

木村さんは、世界戦の時とは違って、以前のスタイルに戻っていて、

とてもやりにくいボクサーになっていて、ガ―ッと突っ込んでからのガチャガチャ作戦が、

功を奏して、西尾さん血だらけで4RTKO終了。

結局西尾さんは、どういうボクシングをする人か、全く分からないで終わってしまった。

                                                        

木村さんが、ガーッと突っ込んで来るのを防ぐ方法を榎さんに聞いたら、

足を使うとか、入って来る瞬間を狙うとか答えるかと思ったら、一言、

下がらなければいいんだってさ。なるほどね。

                                                        

体を寄せてからの木村さんのショートの連打は、小野寺洋介山さんのように、

少しオープン気味なので、ナックルを効かせた強いショートアッパーが打てれば、

かえってそこに勝機があるんじゃないかって、思ってるんだけどね。

                                                        

この日期待していて、結果的にも一番の見物だったのは、やっぱり、

亀海喜寛さん(帝拳)と伊藤博文さん(相模原ヨネクラ)の一戦。

亀海さんとしては、初めての有力どころとの対戦は、激闘だった。

                                                        

伊藤さんは、前回ちょっと不甲斐ない試合をしてしまったもんで、

今回はどんなものか心配してたけど、頑張った、頑張った。

大分反省して、作り直したんだろうなあ。

そんな伊藤さんを、6RTKOで退けた亀海さんは、やっぱり本物だった。

                                                        

実は、この試合ちょっとした不具合があったんだ。

1R残り30秒あたり、ビニー・マーチンが突然試合を止めたので、

別にバッティングがあったわけでもないのに、どうしたの?

伊藤さんの左眉あたりを探って、インスペクターに見せたり、

伊藤さんのセコンド話しかけたり……。 何か剥がしたぞお。

アーッ、あれは水絆創膏なんじゃないの?

その後再開した後にも、今度は右眉から白いテープが垂れ下がってきて…・・・、

やっぱり水絆創膏だよ、多分。

関係者たちは、みんなシラーっとしてたけど、本当は失格なんじゃないの?

試合後、伊藤さんのスタッフが、帝拳に頭を下げていたけど……。

                                                        

いずれにしても、この事を境に、亀海さんが突然凶暴になったように見えた。

あんなに怒ったようにガンガン行く亀海さんは見たことがない。顔付も変わったよ。

伊藤さんの懐の深さ、リーチの長さも、何の優位性も持たなくなってしまって、

時折サウスポーやノーガードにもなって、コンビネーションの美しさや、

いきなりの乱暴な右フックをぶち込んだり、ウィーブとダグを織り交ぜ、

まるで、手品師のようなキラキラ技を惜しげもなく見せてくれた。面白い、面白い。

                                                        

でも、あれだけ攻め込まれても、伊藤さんは倒れなかった。

そんな事は今までなかった。さすがに根性を入れ替えたランカーだった。

5R頃、亀海さんも、さすがにちょっと打ち疲れ感が浮き出て来た。

伊藤さん、よく耐えたんだけど、強烈な打ち返しが気になるのjか、

思いっきりのパンチを放つことができず、全体に中途半端に終わってしまった。

                                                        

亀海さんは、いい意味で相手に合わせたボクシングができる人だから、

小堀佑介さんに通ずるところもあるから、これからはドンドン強い人とやるべきだよ。

やっぱり、やっぱり、木村さんの相手は亀海さんしかいないよ。

                                      

さあ今日は、全日本新人王の決勝戦だ。

1週間にホール3回は、ちょっと眠いけど、気合いを入れての観戦。

                                                                           

2008年12月18日 (木)

後楽園ホール・12月17日

東京と名古屋だけが寒いっていう、雨の後楽園ホール。

                                                         

悲しかったのは、真鍋圭太さん。

ほぼ一年振りで、ジムも変わって、心機一転というところだったんだけど……。

トランクスも替えてくるかなって思っていたんだけど、

トランクスはおろか、ヘアスタイルから、ヒゲまで、何から何までもが、

以前と全く同じ真鍋さんだったもんで、リングに上がった途端、

実は、暗いイヤな予感がしたんだ。                                                         

唯一変わったのは、ウェイトを一つ上げてきたことだけなんだけど、

残念ながら、鍛え上げた体には見えなくて、肌に艶はないし、筋肉のハリもなかった。

                                                       

とても悲しいことだけど、ハッキリ言って、真鍋さんは、もうリタイヤした方がいいと思う。

もしかしたら、小堀さんに倒された時に、既に終わっていたのかも知れない。

試合後、相手をなめてかかって、油断したから負けた、頭にくるって、コメント聞いた時、

それは、違うなって思ったけど、彼はずっと勘違いをし続けていたのかも知れない。

その後の戦いでも、みんなが知ってた、あの真鍋さんを見ることはできなかった。

                                                        

天性の打たれ弱さを潜在的に持っていたにしろ、

それを暴露させなかっただけの動きの良さも今は面影すらなく、

“祝!復帰戦”向けに用意された相手の、あんな粗雑なパンチをまともに喰らうなんて。

もう反射神経そのものが、やられてしまってるんじゃないだろうか。

来年は30才になるんだし、今後の生活や体のためにも、

そろそろ君にとっての止め時を真剣に考えるべきだと思うよ。

湿った薪に火を灯すのは、とても難しいことだよ。

みんなは、きっと君のこと憶えてるから……。

                                                        

この日、2試合目と3試合目は、出場した4人が全て、1戦1勝1KOの4回戦。

これは面白かったね。

                                                        

小野一生君(ワタナベ)は、1Rいきなりダウンを奪ったんだけど、

あれはスリップくさかったね。それでも、2ポイントのハンデは大きいよ。

相手の田中聡太郎君(角海老)は、出て来たとき、まるで僧侶のように見えるんだけど、

これが、なかなかしぶとくて、前回も同じような展開から、逆転KOしたんだけど、

2Rから、猛然とボディ打ちに専念して、

それが、トレーナーの指示によるものなのか、そもそも自分が好きなのか、

とにかく、顔面を犠牲にしてまでも、ボディ打ちに執着して、相手を弱らせていって、

残りの3ラウンドでポイントを取り返して、2-0の勝ち。

                                                        

両方とも、歯を食いしばっての大奮闘で、最後はヘロヘロになってたよ。

正直二人とも下手くそだけど、ボクシングの原点みたいものが、そこにはあったな。

                                                         

次の一場仁志君(角海老)、この子は、将来のランカー候補だな。

この前の試合の時も思ったんだけど、一場君は、ガチャガチャの打ち合いになった時も、

結構相手が見えてるみたいだし、力強いパンチを連続して打つこともできるし、

無意識に、相手のパンチに自分の腕を交差させながらカウンターを打つこともできてる。

腕の回転力も半端じゃなくて、一瞬腕が4本に見えそうだよ。

第一、前向きな闘争心が素晴らしい。

                                                                                                                 

まだまだ、荒っぽいけど、素質ある子が、小堀さんや生人さんに鍛えられて、

田中トレーナーが厳しく仕込むんだろうから、強くならないはずはないと思うな。

角海老宝石ジムのスーパーフェザーの次の次の後継者は、君かも知れない。

結果、1Rカウント中止による見事なTKO勝利。 まだ、20才。

                                                         

チャールズ・べラミー(八王子中屋)と古川明裕さん(ワールド日立)との戦いは、

1R、たった一発で終わってしまった。

見た目普通のサラリーマン、その実乱暴な殴り屋って感じの4位の古川さん。

対するは、試合ごとに確実に上手くなっている2位のチャールズ。

お互い、次のタイトルを狙う位置にいる同士なもんで、

そんなに乱暴な入り方はしないんだけど、

背の低いチャールズの方が、丁寧に左ジャブを当てていく中、

古川さんがガアッーて殴りかかるチャンスをうかがっていた、その刹那、

チャールズの力を込めたワンツーが、特に右が古川さんの顔面を直撃。

一巻の終わり。ホントのワンパンチKO。

                                                       

その試合の最初の攻撃的パンチを、まともに喰らってしまったんだ。

油断していたわけではないんだろうけど、突然のスピードアップに対処できなかった。

チャールズは、今後ウェルターとスーパーウェルターのどっちでやるのかなあ。

                                                         

セミファイナルは、三垣龍次さん(MT)と鈴木拓也さん(W日立)が、フルラウンド。

4R鈴木さんの右アッパーが、三垣さんの顎を捉えて一瞬チャンスあったんだけど、

後が続かなかったのと、その後のアッパーがちょっと安売り気味で、

三垣さんに読まれてしまったり、不十分な姿勢から繰り出すもんで、効果が半減。

鈴木さんは、ちょっと変則的な頑張り方をするボクサーなんだけど、

あと一歩の工夫が、足りないような気がするなあ。

ちょっと前の加藤善孝さん(角海老)との試合の時の印象と、全く変わりないからね。

結局、4~5ポイント差の3-0で、三垣さんの勝ち。

                                                       

三垣さんは、自分の好きな風貌とスタイルのボクサーなもんで、良かったな。

彼は、デビュー戦であの清田広大さん(協栄)に、KO負けしたのが唯一の敗戦。

これで、12勝(8KO)1敗。 4年間負けていない。

二人に対戦経験のある、加藤さんは勿論観戦に来ていた。

                                                         

スーパーフライの王座決定戦は、予想通り、中広大悟さん(広島三栄)の2-1勝ち。

KO率50%同士だったけど、結局フルラウンドまでいった。

なかなか密度の濃い試合だったんだけど、自分は、3ポイントほど中広さんだった。

杉田さんは、最初の新人戦の時に負けて以来、4年間不敗で、

次の年の全日本新人王になってランカーになった後も、一度もランク落ちすることなく、

ここまできたんだけど、そしてそれはとても立派なことに違いないんだけど、

今1位になってるのは、他のランカー達の自然落下に押し上げられたものだって、

いうことも事実だと思ってる。

何しろ、今のランカー達の誰とも対戦した経験がないんだからね。

                                                         

中広さんと杉田さんのポイント差は、これまでの対戦相手の質の違いだっていうことは、

素直に認めなくてはいけないと思う。

つまり、経験の差、ランカー慣れしていないっていうこと。

もともと素質は極上なんだから、あんまり安易なマッチメークばかり組まないで、

若いうちに鍛えた方が、ずっと強くなると思うんだけどなあ。

                                                        

以前中広さんにTKOで負けたことのある、奈須勇樹さん(角海老)がじっと見てたな。

                                                        

自分は、杉田さんの応援団のど真ん中にいたんだけど、

会場を見ていて面白かったのは、

ファンというものは、自分が応援するボクサーのパンチだけしか見えなくて、

相手に打たれたパンチは、すぐに忘れてしまうものなんだっていうこと。

杉田さんサイドの応援団は、彼の勝利を全く疑っていないようだったからなあ……。

自分は、両方好きだから、クールに見れたせいかも知れないけど、

例え東京ディシジョンがあったとしても、中広さんで、間違いないって思ってたからね。

                                                         

杉田さん、初の10回戦は、やっぱりきつかったですか?

10Rには、ぱったり手数が減ってたもんねえ。

それに比べて、中広さんは、手数もスピードも全然落ちなかったからなあ。

やっぱり、ランカー慣れだって。

                                                         

祐次郎君がコーナー近くで、一生懸命応援してたな。

彼、最近見ないけど、まだボクシングやってんのかな?

                                                        

2008年12月16日 (火)

あと3回

今年も、あと半月くらいしか残ってない。

イヤイヤ仕事だと、なかなか時間が経たないもんだけど、

振り返ってみると、月日は何て早く過ぎるんだろうと、いつも思う。

40才を過ぎた頃から、キズの治りが遅くなったけど、

時が過ぎるのは、段々早くなってるような気もしている。

                                                                                                                        

後楽園ホールに行くのは、多分今年あと3回。

12月17日は、中広大悟さんと杉田純一郎さんとのタイトルマッチ、

三垣龍次さんと鈴木拓也さん、チャールズ・べラミーと古川明裕さんの試合、

それと、真鍋圭太さんの復活戦がある。

真鍋さんは、ジムが変わったけど、トランクスはあのままのゼブラ柄なのかなあ。

                                                                                                                        

12月20日は、木村登男さんと西尾彰人さんのタイトル戦、石井一太郎さんと

ランディ・スイコとのやっぱりタイトル戦、それと、亀海喜寛さんと伊藤博文さんの試合。

亀海さんは、ジムが大事に大事に育ててる関係からか、

なかなかハードなマッチメイクをしないんだけど、いよいよこれから本気モードだな。

個人的には、今の木村さんを倒せるのは、亀海さんだけだと思ってるんだけどね。

                                                                                                                        

12月21日は、ホールでの今年最後のボクシングでもあり、全日本の新人王決勝戦。

珍しく今年は、東日本のメンバー達の名前と顔が一致しているので、待ち遠しいな。

角海老ジムからは、青野弘志君と高山樹延君が出るんだけど、

最近の彼らのスパーリングの様子を見てると、負けるとは思えない。

高山君は、下川原雄大さんとやってるのを見たんだけど、

動きがどんどん早くなってるし、上手にプレスをかけられるようになってる。

青野君は、藤井龍二君や鈴木翔君と、本番さながらの激しい打ち合いが頼もしかった。

彼、独特のリズム感があるし、超攻撃的な姿勢が素晴らしいよ。

                                                                                                                        

その後……。

連行された警察署へ電話したら、こっちの身元や本人との関係をいろいろ聞かれたり、

あっちこっち3回も電話を回されたもんで、逆探知されてるのかって思ったよ。

結局今は、他へ移されているってことなので、その移送先へ電話したら、

同じようにいろいろ聞かれて、その上少し待たされて、ようやく教えてくれた。

吉兼さんは、まだ拘留中で、接見禁止なんだって。

容疑者として逮捕はされているけど、まだ起訴されているわけではないせいか、

電話の人は、「その方(かた)は、……。」 って、とても丁寧な扱いをしていた。

こうなったら、事情斟酌と情状酌量でもって、何とか不起訴処分になることを祈るよ。

絶対悪い人じゃないんですから……、十分反省してると思いますし……、

何とかお願いしますよって言ったら、

相手の人は、「私は、担当でないもんで……。」って少し困ったように答えた。

                                                        

吉兼さん、近場で面白い試合が沢山あるのに、残念だね。

正月も近いっていうのにねえ。

                                                           

                                                                                                                           

2008年12月13日 (土)

小堀さんと吉謙さん

仕事の都合がつかなかったので、

12月11日(木)の小堀さんのスパーリングは見ることができなかったんだけど、

そりゃあ、凄かったらしいよ。

最終の公開スパーは、24日か25日くらいらしいけど、

その頃になれば、時期的に、もうそんなに激しいスパーリングなんかしないから、

見るなら、今頃なんだよなあ。

                                                         

マスコミを中心に見物人が50人ほどになったもんで、中はムンムンだったらしいけど、

小堀さんが、ガンガン攻め込んで、ドコンドコン大きいのを打ち込むもんだから、

歓声が上がるほどだったらしいよ。 

ヘッドギアしてなかったら、完璧に倒してたってさ。

                                                        

終わった時、相手から、凄く褒められて、「なかなか、やるじゃん。」って言われて、

「Yes、I Can.」って答えたって聞いて、大笑いさ。

                                                         

鬼気迫るってのは、ああいうのだねって言ってた人もいたらしいよ。

そうかあ、鬼気迫ってたかあ……。

でも小堀さん、ホントは頭に来てたんじゃないかな。

どこにも持って行きようのない、怒りのようなものが充満して……。

吉謙さんのことで……。

                                                        

2003年5月3日。

この日は、本望さんの二度目の日本タイトル防衛戦の日だった。

セミファイナルは、前田宏行さんが出ていて、4回戦には、渡邊一久さんも出た。

そして、小堀さんは、前田さんの一つ前に、

刈屋貴憲さん(新日本仙台)と8回戦を戦ったんだけど、0-2で負けたんだ。

                                                        

角海老ジムは、当時今よりもっと厳しくて、連敗なら勿論、連敗でなくても、

情けない負け方をしたら、寮から追い出されてしまうようなことがあったんだ。

小堀さんも、そんな風に追い込まれていったんだけど、

その時一緒に悔し泣きしたのが、中島吉謙さんだった。

                                                        

吉謙さんとは、そんなに沢山話したことは、なかったけど、

2005年に木村章司さん(花形)にタイトルを奪われて、引退した時に、

何故?早いんじゃない?って話たっけなあ。

そして、そのちょっと後に会った時、小堀さんのことを、

「一番可愛いっすね。あいつ伸びますよお。」 って言ってたなあ。

                                                        

今回警察が内偵していた相手は、実は同席していた暴力団の方で、

その延長線上で、運悪く引っかかってしまったみたいだ。

                                                         

吉謙さんが10月に転職したことは、知らなかった。

以前の会社のホームページには、まだ彼の笑顔の写真が載っている。

                                                        

会社変わったばっかりだし、そりゃあ社長の言うことに従わなければまずいよね。

転職したばっかりで、またまた転職するっていう覚悟が、瞬間でできなければ、

その場から立ち去るなんてことできないよね。

どう見てもヤバそうなメンバーが同席して、ヤバそうな展開になったとして、

さっさと消えること、自分にできるかなあ。

                                                         

揉め事が起こった時、裁判沙汰にする前に、内々で話し合おうよって、

まずなるよねえ。 でも、その場に暴力団はまずかったなあ。

例え法的には、ぎりぎりセーフになったとしても、

監禁・恐喝の片棒担ぎっていうのは、どう考えても、道義・道徳上ダメでしょ。

止むに止まれぬ暴力沙汰より、ダメでしょ。

                                                                                                                

最近の暴力団は、いかにもってのは少なくなって、

経済ヤクザなんてのは、見た目普通のサラリーマンと変わらないって言うしなあ。

二人がヤクザだったって知らなかったんじゃないの、吉謙さんは。

結果的に、いつの間にか巻き込まれてしまった……とか。

なんか、三浦数馬さんを思浮かべてしまうよなあ。

                                                        

ホントにボクサーって不器用だからなあ。

男気一発の世界だから、真っ直ぐ過ぎだよなあ。

人間関係に練れてないし、策とか技とか簡単に掛ってしまうんだろうなあ。

                                                         

吉謙さん、どうすんの?

1月3日、どうすんの?

来れるんなら、絶対おいでよね。

後輩の小堀さんが、必死で頑張るのを見て、そこから何かを貰って、

また、新規巻き直しすればいいんだからね。

ホントだよ。

みんな、きっと待ってるから……。

                                                         

2008年12月11日 (木)

オーラ

この間、過去のことをズーッと振り返ってみたんだけど、

どうやら自分は、他人とのトラブルごとが、一般の人より多いようだと気が付いた。

普通の人なら、何気なく見過ごすか、やり過ごしてしまうような何でもない事に、

いちいち引っかかってしまうことが、その原因なんだと思う。

性格みたいなもんだから仕方ないと言えば、それまでなんだけど、

今年もいろいろあったよなあ。

                                                         

*赤信号なのに横断歩道に突っ込んできたタクシーが謝罪もしないもんで、

  ちょっとしたトラブルに発展。

                                                        

*駅の改札で、横入りして来たオヤジに注意したら、ケンカ腰で返してきたので、

  ちょっと駐輪場まで連れ込もうとして逃げられた事件。

                                                        

*風の強い出勤時間帯に横断歩道でくわえ煙草をして、

  灰を飛ばしてきたオッサンとの軽いトラブル2件。

                                                        

*チンピラが、他人にブチ当たりながらやって来たとき、大名行列を避けるようには

  道を開けなかったので、結局肩がぶつかり、50人ほどの前でちょっとトラブル。

                                                         

*同じく、見たまんまのチンピラが、自分の前を蛇行しながらチャリンコ乗ってて、

  ぶつかりそうになった時の軽いトラブル。

                                                        

*電車の中で中国人同士のレズビアンが、いきなり抱き合ってケツ撫でまわしたり、

  キスをし始めたので、軽く怒鳴り倒して、国へ帰れって言った事件。

                                                         

*女に取り入るためだけに、ボクサーにサインを書かせて、

  無差別にばら撒いてる常連客を軽くどついた件。

                                                        

*電車の中で、酔っ払ったオッサンが、座っている自分の膝に手提げカバンを

  何度もぶつけてきたので、二度も注意したのに無視してきたので、

  ネクタイを引っ張り寄せて、ほんの軽く頭突きをかました件。

  同じようなケースで、「しょうがねえだろー。」って相手が開き直ったもんで、

  軽くドヤしつけて、おとなしくし向こうに行ってもらったケースが別に2件。

                                                        

もっともっと、あったような気もするけど……。

                                                         

全く無分別で、そのうち、大ケガするよって、奥さんに言われるんだけど、

こっちだってバカじゃない。 いかにもヤケクソで、命なんかいらねえって感じで、

ナイフでも持ってそうなチンピラにかかっていくようなことはしないさ。

でも、とにかく昔から、いろいろトラブル多かったよなあ。

                                                         

今までで、一番面白かったのは、昔オウム真理教が選挙に出だした頃、

高田馬場の駅前で、大勢の信者とトラブった時だな。

初め向こうから声をかけてきたもんで、

2~3人の信者に対して、「あんたら、おかしいでしょ。」っていろいろ話してたら、

周りを20人ほどの白装束の集団に囲まれてしまって、それでもガンガン言ってたら、

その周りを更に大量の野次馬が取り囲んでしまって、周辺は大混雑。

結局、ヤツらは自分を納得させることができなかったんだけど、

お互いに証明できる論議じゃなかったもんで、どうどう巡りなんだけどね……。

                                                        

そのちょっと前、自宅近くの公園で下の娘と遊んでたら、

青い像の帽子を被ったオウムの信者が近寄って来て、

娘に風船なんか渡そうとするもんで、一悶着あったばかりだったんだ。

その時は、あとでちょくちょくTVに出ていた麻原の、

2番目だか3番目だかの妾が、エラク息巻いてたっけなあ。

                                                         

ことほど左様に、自分にはいろんなトラブルが舞い込んでくるんだ。

何だかストレス環境を呼び込む、いわば負(マイナス)のオーラのようなものが、

体から出ているんじゃないかな。 考え込んでしまうよね。

ケガをさせたり、したりしたら、離婚だからねって、

奥さんからは言われているもんで、ホントに気を付けなくてはいけないんだ。

                                                       

でもね、もう少しオーラのことを言うとね、

自分の中からは、これまでに書いたマイナスのオーラだけではなくて、

何か全く別の種類のオーラも、実は出ているんじゃないかって思ってるんだ。

                                                         

それは、自分が行く飲食店は、どういうものか流行っていくっていうこと。

誰もいなかったのに、自分が入った途端、次々客が入って来るってことが多いし、

いつの間にか、それまで座ってた席に座れなくなっていくようなことが、よくあるんだ。

あの中華屋のカウンターの一番手前も、もっと早い客に先を越されるようになったし、

決まったテーブルについてた、あの魚割烹屋も、今はカウンターで食べてるし、

つい最近も、それまで常に一番客で、カウンターの最奥に座れてたラーメン屋が、

突然TVで紹介されて、もう行列しなければ食べられなくなってしまって、

ほとぼりが冷めたらまた来るね、って言ったばかりだ。

あの店の魚臭過ぎたスープを改良させたのは、自分だっていうのにさあ。

                                                         

だけど、これはまさしく、正(プラス)のオーラだと思ってるんだけど……。

どうせ出るオーラなら、もっと華々しい、輝くようなものが希望なんだけど、

とにかく、自分の体からは、何か出てるぞ。

                                                        

それから、オーラっていう言葉で思い浮かぶのは、今の日本の政治家っていうのは、

無能のオーラしか出してないんじゃないかっていうこと。

                                                                                                               

あの程度の見識や頭脳の持ち主なんか、民間にゴロゴロいるし、

だから当然、百戦錬磨の官僚達に、半笑いで小馬鹿にされるんだわ。

安月給のボランティア気分なら、仕方ないかと諦めもつくけど、

あんだけの高給取りが、あの程度の仕事しかしないっていうのは、どうなの?

                                                        

それと、子供や孫がやっぱり政治家っていうのが多いのは、

それほどおいしい稼業だってことなんだろうなあ……って。

家元や歌舞伎役者じゃなんだから、世襲っていうのは、おかしいでしょ。

                                                        

周囲から「先生、先生」って持ち上げられて、悦に入って「うん、うん」 だって。

あいつら、しみじみバカだぞ。

                                                        

TV討論見てても、ホント単なる烏合の衆以上じゃないぞ。

このまま、トロトロやってると、そのうち暴動や革命が起きるぞ。

                                                                                                             

                                                          

2008年12月10日 (水)

KO率

通常目にする試合パンフレットの戦績表には、試合数、勝敗数、引き分け数とともに、

KO勝利数が記載されているけど、どういう訳か、KO負け数は載っていない。

                                                        

1ラウンド終了後のボクサーのプロフィール紹介の際にも、

リングアナがそれに触れることがないけど、これは明らかにバランスを欠いているな。

KO負けというのが、とても不名誉なことだからとでも言うんだろうか。

                                                        

観客は戦績表を見ることによって、そのボクサーのいろんなことを知ることができる。

単純な勝率のみならず、ハードパンチャー系なのか、テクニシャン系なのかは、

勝ち星数の内のKO率から想像できるが、もしKO負け数を知ることができれば、

そのボクサーの隠された打たれ弱さをも推測いうるというものだ。

                                                       

KO率が高いのは、パンチ力があることを示しているが、

打たれ強いか否かは、敗戦のうちのKO負け率から判断できるのではないだろうか,

ということ。

                                                        

階級によって多少の違いはあるのだろうけど、

勝率が6割くらいで、KO率も被KO率も高いボクサーの試合は、

常に倒すか倒されるかのスリルに富んだものになるだろうし、

勝率は8割以上あるが、KO率が3割くらい、被KO率が2割以下のボクサーは、

パンチ力はそれほどでもないけど、打たれ強く、テクニックに優れた、

粘り強いファイトをすると予想できる。

                                                        

かつてKO負けは無論、一度もダウンしたことがないようなボクサーが、

それでは打たれ強いのかというと、意外にそうでもないことも多い。

この辺がデータだけでは推し量れない、ボクシングの面白いところなのだ。

たった一発で、強打者があっけなく倒されてしまう場面によく出っくわすからね。

                                                        

そんな試合は、非常にインパクトが強いので、暴論・極論になるかもしれないけど、

あえて言いたくなる。

“ハードパンチャーは打たれ弱い!”

                                                        

真鍋圭太さん、福岡力也さん、山口祐司さん、牛若丸あきべえさん、湯場忠志さん、

クレージー・キムさん達みんなそうだった。

そう言えば、あのモハメド・アリ、マイク・タイソンや赤井英和さんも案外だったし……。

ちょっと前の金井昌聡さん、大之伸くまさんたちもそうだった。

ごく最近では、レブ・サンティリャン。

これまでは、まともにパンチを喰らう前に、相手を倒してきたけど、

実は、打たれ弱かったっていうことじゃないのかな。                                                       

今ならあのエドウィン・バレとロやホルヘ・リナレス、ローマン・ゴンザレスなんかも、

ボコンと打たれると、意外にモロイような気がするんだけど……。

                                                        

その点からすると、見るからに打たれ弱そうだと思ってたのに、

ラリオスの岩のようなパンチを何度喰らっても、耐え通した粟生さんは凄かったし、

顔が歪むほど鋭い右をバシバシ打ち込まれたにもかかわらず、

最後まで対等に戦い通した榎さんもホント打たれ強いボクサーだと言える。

                                                        

ずっと以前から思っていたんだけど、デビューから日の浅いボクサーが、

何かの拍子にKOで連勝してしまうのは、あまりいいことではないように思っている。

どうもその後のボクシングが荒くなる傾向が目立って、

少し質の高いメンバーとやるようになると、途端に伸び悩むことが多いからね。

そうなるとなかなか修正できないで、結局不本意なボクサー人生を送るハメになる。

                                                        

だから初めの4戦ほどは、3勝1敗(1KO勝ち、1判定負け)くらいが、

バランスもいいんじゃないかって思っている。

                                                       

以前にも書いたけど、毎年のチャンピオンカーニバルの出場者の最初の4戦は、

大体そんな戦績だし、徐々に強くなるためにも、B級になった頃、

一度ダウンか、KO負けを経験するのもいいと思っているんだけど……。

                                                         

2008年12月 9日 (火)

ジョン・レノン

本名は、ジョン・ウィストン・レノン。

1940年10月9日に生まれて、1980年12月8日に死んだ。

というか、25才のマーク・チャップマンという男に、自宅前で呼び止められて、

撃ち殺されたんだ。「ミスター・レノン」って声を掛けられて……。 40才だった。

「ヤツは、偽善者だ。」ってのが、殺害理由だったと思う。

昨日が命日。28年前のこと。

                                                         

声を聞いて、“A Hard Days Night”で動く姿を見て、彼は僕の憧れになった。

それ以前も以降も、あんな気持で芸能人を見つめたことは二度となかった。

                                                         

ビートルズが解散した後の“Stand By Me”や、

“Very Merry Christmas & ~”は、いいなあって聞いてたけど、

基本的には自分にとってのジョン・レノンは既に過去の人になっていたもんで、

死んだって聞いても、正直に言うと、そんなにショックではなかったんだけど、

一応のケリをつけようと、2年後にニューヨークの“ダコタアパート”を訪ねて、

追悼文を届けに行ったんだ。

拙い英語で懸命に事情を話したんだけど、

結局その時は、衛兵みたいな恰好をした門番に、ゴミみたいに扱われて、

取り次ぎさえしてくれなくて、仕方ないから、向かいのセントラルパークに行って、

大きな木の根元に埋めてきた。すぐ横をリスがよぎった。

                                                        

今生きていれば、68才だけど、自分にとっては、25才頃まで、

オノ・ヨーコに出会って、へタレテしまう前までのジョン・レノンが全てだったな。

もともとイギリスの田舎者だったジョン・レノンは、何か神秘的なにおいみたいなもの、

自分は全く信用してないんだけど、そんな何かを感じたんだろうか、

東洋のヒッピー女にコロッとやられてしまって、ドンドンおかしな方向へ行ってしまった。

                                                         

でも、あのまま行ってもビートルズは、結局音楽的に行き詰ってしまっただろうし、

つまり、70年前後から世の中は、ハードロックの時代に入っていったんだし、

レコーディングの場にもオノ・ヨーコが入ってくることを、メンバーが極端に嫌って、

徐々にポール・マッカートニーが主導権が取るようになって、ギクシャクもしていって、

グループに亀裂が生じたことが、解散を早めたのも事実なんだろうけど、

どう考えても、消滅するべくして、消滅したんだろうと思っている。

                                                       

初期のビートルズのユニフォームを着て、一番カッコよかったのは、

ジョージ・ハリスンだと思うけど、彼の体のバランスや膝下の長い脚は、

ゴアブーツを履いたタイトなパンツがとても良く似合っていたんだけど、

ブットイ太ももをして、ガニ股でリズムを取りながら、少し顔を上に向けて歌って、

リッケンバッカーを弾いていたジョン・レノンも、異常にカッコ良かったよなあ。

                                                        

彼が文字通り本気でシャウトした“Twist And Shout” の何と17回目のテイクは、

マイクに唾が飛ぶのが見えるようで、今でも自分を震えさせる。

“Please Please Me”のLPバージョンで、歌詞を間違えてしまって、

次の“Come on”に、少し吹き出しながら入っていったジョン・レノンも忘れられない。

                                                       

押しつけがましくない親分肌で、あらゆる権威に楯ついて、大人社会を皮肉って、

頂点目指して、自分がやりたい事をまっすぐやり通して……。

あの頃のジョン・レノンは、自分にとっては生き方の憧れだったんだ。

                                                        

彼の命日が昨日だって思い出したもんで、こんなものを書いたけど、

実は、今でもジョン・レノンを聞かない日は殆どないんだ。

全部40年以上昔の曲ばかりだけどね……。

                                                         

                                                         

                                                         

2008年12月 8日 (月)

12月6日の後楽園ホール

先週の土曜日は、田口良一君(ワタナベ)と小野寺洋介山さん(オサム)を見に行った。

だけど、残念なことに田口君の試合は、中止。

例の反政府勢力の空港占拠事件の影響で、

相手のタイ人が来日できないことになってしまったんだ。

世界の情勢がこんな所にも影響を及ぼすんだね。

彼は、前回の試合のとき、実は故障気味だったもんで、止めたかったんだけども、

確か、その日の試合にもう一つ中止試合があったもんで、無理に出場して、だから

いつもの動きができなかったんだけど、とにかく何とか勝つことができた後の初戦。

たとえ相手がタイ人であったとしても、ちゃんと見てあげようと思ったんだけどね……。

                                                             

その代わり、あまり期待してなかったのに、とても面白かった試合に出会うことができた。

                                                       

第一試合。

まだ18才だっていうのに、もう6戦目の北村忠晴君(陽光アダチ)の相手、

鈴木武蔵君(帝拳)は、とってもいいボクサーだね。

まだ、2戦目の23才のサウスポーなんだけど、いい目をしているし、スピードもあるし、

攻守のバランスがとってもいいんだ。

北村君は、いいパンチを貰うと、顔に出てしまうところを直した方がいいと思うんだけど、

セコンドからのアドバイスを試合中でも「ハイ!」って大きな声で答えるような素直さが

心地よかったね。

                                                           

鈴木君の右手の使い方が、誰かに似てるなあって思ってたんだけど、

2Rになって思いついた。同じジムの下田昭文さんにそっくりなんだ。

結局3Rに鈴木君がTKO勝ちするんだけど、二人の一生懸命さが心地よかったな。

                                                       

次の試合は、勝ち負けが拮抗したボクサー同士の戦いで、

重いクラスの、少し不器用な試合展開だったんだけど、

二人の負けん気が正面に出ていたもんで、それなりに見せてくれたな。

6R負傷判定になったんだけど、ジャッジ三人ともが、1ポイント差で、諏訪君の勝ち。

コブラ諏訪君(ピューマ渡久地)は、これで8勝6敗。

工藤貢君(ファイティング原田)の方は、7勝6敗。二人とも負け越すな!

                                                        

次もスーパーライト級の、それもランカー対決だったんだけど、

全くダレた試合で、両方とも疲れた中年みたいな動きで、見るに耐えなくなって、

申し訳ないけど、離席。

                                                       

その代わり、次のフェザー級の試合は面白かったなあ。

吉田尚司君(フラッシュ赤羽)と天笠尚さん(HS山上)。

天笠さんは、ランク10位なもんで、負ければランキングを失ってしまうし、

吉田君は、勝てばランカー。 こういう試合が、盛り上がらないはずはないんだけど、

やっぱり期待どおりのモチベーションの高い戦闘場面に出会うことができた。

                                                       

序盤慎重にスタートしたのは、天笠さん。

ランク落ちは絶対イヤだからね、まず相手を見極めていかなくてはね。

吉田さんの方は、もう1Rのゴングからガンガン行くしかないわけで……。

二人ともが、名前に“尚”という字がからんでいるという、珍しい組み合わせ。

2R中盤頃から天笠さんが本気を出し始めて、吉田さんの闘争心を封じ込めて行って、

4R、見事な10カウントKO。

                                                        

吉田君、やっぱりランカーの壁はキツイと思うけど、一つ負け越してしまったけど、

次のチャンス目指して頑張ろうな。

                                                       

後ろにいた例の老いぼれ常連が、今日も「まだやれるだろお!」ってがなってた。

それまで、吉田君はかなりいいのを貰い続けていたんだし、

それは見てて分かるだろうが……。

こいつは、血だらけになって、担架で運ばれるボクサーが見たいだけなんだ。

自分の孫があんな状態になっても、まだ続けろって言えるのかな。

いつかシメてやらなくてはいけないな。

                                                         

天笠さんも誰かに似てるなって、考えてたら、そうだ粟生隆寛さんだった。

                                                          

方波見吉隆さん(伴流)の試合は、吉田ケンジさん(笹崎)と同じくらいに見ないもんで、

小野寺洋介山さんの久しぶりの試合の相手だったもんで、仕方なかったんだけど、

やっぱり、どうしようもなかった。

カウンター戦法と言えば言えない事もないけど、まるで空き巣狙いのような戦い方は、

どうも性に合わないなあ。 4回戦ボーイの頃に、カウンターでKOを重ねてしまうと、

その気持ち良さに味をしめてしまって、こうい風になりがちなんだけどね。

上のほうに行ったら、それだけじゃあ絶対勝てないって。

素質は絶対いいもの持ってるんだから、流れの中でカウンターが打てるような、

そんなボクシングをやってみればいいのにと思うんだけどなあ。

                                                        

小野寺さんの50発に対して、1発なんてボクシングは、とても見ていられないので、

この試合も4Rで、離席してしまったよ。

方波見君も吉田さんも、勝とうとする努力があんなスタイルを生み出したんだろうと

思うし、それを理解してあげるべきだって、頭では思うんだけどね……。

                                                        

この日一番情けなかったのは、レブ・サンティリャン(石神井スポーツ)。

そもそも、目が眠そうだったし、動きがトロいし、押すようなパンチしか出せないし……。

この間も、佐々木基樹さん(帝拳)の死んだ振り作戦にやられたばっかりだっていうのに、

また、ほとんど同じラウンドに、全く同じパターンでKOされてるんだからね。

正直、もう止めたほうがいいと思うな。

                                                         

それでも、この日は鈴木君や天笠君がちゃんと見れて良かったよなあ。

田口君も金城智哉さんとのスパーリングで、動きのいいとこ見せてくれたし……。

                                                         

観客席には、日高さん、沼田さん、亀海さん、粟生さん、井上さん、下河原さん達も

来てたな。

                                                          

それと、ホールへ向かう電車の中で、東日本新人王トーナメントのスーパーバンタムで

優勝した中村幸裕君(ピューマ渡久地)が隣の隣に座ってたな。

やっぱデカイ頭だったなあ。

                                                         

デラホーヤとパッキャオの試合は、大昔のアントニオ猪木とモハメド・アリを思い出したな。

あれは、単なる金儲けのためのショーというか、芸能ネタだと思ってるんだけどね。

                                                          

2008年12月 5日 (金)

ドラマーとか……。

ちょっと前に、ギタリストのことを書いたけど、今日はドラマーとかいろいろ……。

                                                       

ロカビリーまでのドラマーは、ロック世代に入ると、どういうわけか、

左手のスティックの持ち方を右手と同じ握り方にしていった。

アメリカの音楽雑誌の写真では何度も見ていたんだけど、

初めて映像で見た時には、いかにもロックっぽくて興奮したなあ。

記憶だと、“エド・サリバン・ショー”のリンゴ・スターがその最初だった。

                                                        

ジャズの場合だと、左手でも細かく変則的なビートを刻む必要上、

やっぱり左手の手の平を上に向けた握りを続けているけど、

4ビートでは、その必要もなく、ビジュアル的にもロック握りがいいな。

ただ、そんな流れの中でも、ローリング・ストーンズのチャーリー・ワッツや、

バーズ、キンクスのドラマー達は、相変わらずジャズ握りでやっていた。

そう言えば、スティーブ・ガッドは、オーソドックスジャズとロックとで、

左手のスティックの持ち方を変えていたっけなあ。

                                                         

そのドラマーなら、「仕事だからね。」って感じの超渋のチャーリー・ワッツと、

チビのせいか、高いスツールに座って、バスドラを蹴り倒していた、

微妙な後乗りのリンゴ・スターが好きだった。

                                                        

リンゴ・スターっていうのは、アイドルバンドのヘタウマドラマーかと、

長い間思っていたけど、ある時現役バリバリのパーカッショニストと話す機会があって、

いろいろ興味深い話を聞かせて貰った際に、

彼は、村上ポンタ秀一さんとは師匠弟子の関係で、仲人もしてもらってるし、

彼の結婚式には、自分も出たんだけど、式の合間に列席していたジャズメン達が、

いきなり即興演奏を始めるっていう、とてもカッコイイ結婚式だったんだけど、

あの若さで、彼のアイドルドラマーが、ジーン・クルーパーとか

バディ・リッチだっていうんだから、驚くよなあ。

                                                        

その彼が言うにはね、リンゴ・スターは、実はウマウマのドラマーなんだってさ。

ギリギリにビートを刻むっていうのは、サウンド全体に重みを増すんだけど、

テクニックとしては、とても難しいんだと。

それにリンゴ・スターは、絶対生まれつきの左利きだって言ってた。

                                                         

他のドラマーといえば、いつも突っかかり気味で、ドコドコドッコイ、スットコドッコイって

感じの、前乗り盆踊り型のメル・テイラーもたまにはいい。

1965年初めてベンチャーズが来て、日本中がブッ飛んだ厚生年金ホールのライブ。

全部の曲が、オリジナルのテンポより早目に演奏されたんだけど、

メル・テイラーは、どんどん突っかかっていって、他のメンバーを刺激していったんだ。

                                                        

ビーチボーイズの三男坊、デニス・ウィルソンは、ギッチョそのままのドラマーだけど、

イキが良くてこれはこれで妙にカッコ良かったなあ。

それと、イギリスのバンドで、ハニカムスってのがあって、

このバンドのドラマーが、ハニー・ランドリーという女の子だったんだけど、

当時はそんなの考えられないことだったので、随分驚いたのを憶えている。

                                                         

リードボーカルがドラマーっていうバンドでは、イーグルスが有名だけど、

ライブではちょっとシンドイなっていう感じがしたな。

                                                        

次はボーカリストの話。

今でも一番好きなのは、1965年頃までのジョン・レノン。

ビートルズが最後に全米NO.1を取ったのが、1970年。

最後の全米年間トップ100以内は、1976年だったんだけど、

自分にとってのジョン・レノン、つまりビートルズは、

1964年の“抱きしめたい”から、1965年の“エイトデイズ・ア・ウィーク”までの、

2年間だったと思ってる。

                                                         

この辺については、当然異論百出なんだろうけど、正直に言うと、

バックコーラスとして、あの高音域と声の質は、ホント最高だと思うけど、

ソロ・ボーカリストとしてのポール・マッカートニーは、全く好きではないんだ。

だから、“イエスタデイ”も“ペイパーバック・ライター”や、

“ヘイ・ジュード” “ゲット・バック” “レット・イット・ビー”、それに最後の全米NO.1

“ロング・アンド・ワインディング・ロード”さえも、ipodには、入っていないんだ。

(ポールのソロで唯一好きなのは、“アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア”)

                                                        

とにかく、売れる直前直後のジョン・レノンは凄かった。

スーパースターになってからは、いろんな知識やテクニックが身に付いていくし、

どうしても立場的なウケネライ、新しさの提案にも迫られたんだろうけど、

デビューしたての頃の、一直線のジョン・レノンは、今でも自分の心を揺さぶる。

                                                       

あとは、ジョン・フォガティ、フレディー・マーキュリー、イアン・ギラン、ビリー・ジョエル。

ハスキー系で、とにかく喉の強さを感じさせてくれる声に魅かれる。

女性だったら、断然コニー・フランシスとダイアナ・ロス。

                                                        

バンドなら、初期のビートルズ、初期のローリング・ストーンズやビーチ・ボーイズ、

C.C.R.、クイーン、それに第一期のディープ・パープル。

                                                         

あの頃から今に至るまで、そこから出られないでいる、と言うか出ないでいる。

                                                         

2008年12月 4日 (木)

生観戦がベスト……?

今日は何を書こうかなあ? ってテーマに思いを巡らせて、

こんな段取りで行こうかって、おおまかな流れを考えるまでが約30分。

これは大体電車の中で、ipodを聴きながら……。

それが決まると、打ち込むのは30分もかからない。

打ち込む際は、句読点の位置も改行も何も配慮しないで、ただダーッと書き連ねる。

一番面倒なのは、最後に文章の流れと誤脱字をチェックしながら、

読みやすくするように、句読点の位置と改行を整理し直すことだな。

                                                                                                                        

この文章を携帯で見てくれている人たちには、この苦労もただの水の泡で、

単語の途中で、間抜けに改行されていたりするんだけど、

パソコン画面では、そこのところが綺麗になってるんだ。

この作業にやっぱり30分ほどかかるので、

1コ書き上げるのに全部で1時間半ほどかかることになる。

初めの頃は、1日おきくらいを考えていたんだけど、

書いておきたいことが次々出てくるもんで、最近はちょっとペースが上がっている。

長くてダラダラした文章が多いんだけど、いつも読んでくれてありがとね。

                                                         

さて、今日の本論。

                                                         

ボクシングを見るのに、やっぱり生観戦がベストっていう人が多いようだけどね、

そりゃあ、どの会場よりも後楽園ホールは、観戦に向いてるのは間違いないけど、

こんなんじゃあ、TVの方が良かったなあって思うこともよくあるんだ。

                                                         

前方の視界が遮られるっていうことは、コーナーポスト近くに座らない限り、

まずないから、座席の位置取りのことではなくて、

座った場所の周囲の環境のこと。

                                                        

つまり、周りにいる観客達にイラついてしまって、試合に集中できないことがあるんだ。

前にも書いたけど、ボクシング会場に来る人達には、殆どの場合、

お目当てのボクサーがいるもんだから、その彼が出てくるまでの試合は、

もうどうでもいいもんだから、連れの人間たちとのおしゃべりに夢中でうるさくて、

酒のお替りの立ったり座ったりも目障りだし、

常連達の、まるで余裕とセンスの感じられないヤジは、ただ恥ずかしいだけだし、

バカ面してタバコ吸いながら、やって来る相撲取り達は、横幅取り過ぎて、

暑っ苦しいし、的外れな指示をしまくるようなのがそばにいると、実にツラい。

                                                         

ずっと以前のことなんだけど、すぐ後ろにいた酔っ払った男三人と女一人の

4人連れが、とにかく騒ぎ通しで、とてもうるさかったんだけど、

お目当てのリナレスがリングに上がった途端、そのブサイクな女が狂ったように、

実に卑猥なヤジを大声で叫びまくって、止まらなくなった時のこと。

もうホントに聞くに耐えないほどだったんだからね。

                                                       

ついに我慢できなくなって、優しく怒鳴ってやったんだ。

そしたら、男達が急にケンカ腰になって、「表に出ろ!」 とか言ってきたもんで、

試合が終わったら行くから、下で待ってるように言ったことがある。

そん時は、主催ジムのエライさんが、上手に彼らを鎮めてくれて(摘まみ出した?)、

その後、「大変ご迷惑をおかけいたしました。」 って自分にも頭を下げて来た。

手際が良くて、さすがに大したもんだなあと感心したんだけど、

肝心の4人連れは、いくら探してもいなかったなあ。

                                                                                                                                                                        

白状すると、その事件の前にも、

実は、あと4回ほどトラブルっぽいことがあったんだけど、

それは過去のこと、今は自重している、ホントだよ。

                                                         

でも、ことほど左様に、試合現場ではストレスが溜る状況が容易に起こり得るんだ。

自分にとって、生観戦がベストなのは、

だから後楽園ホールが、スカスカな場合に限られるな。 

                                                         

 

2008年12月 3日 (水)

ダウン

気を失ったことは、これまでに3度ある。

                                                                                                               

一番初めは、小学校2年くらいのことで、あまり人は信じてくれないけど、

バナナを食べ過ぎて気絶した。

                                                        

自分が子供の頃、バナナは大変な貴重品で、

誕生日とかクリスマスだったり、病気をした時くらいしか口にできなかったんだ。

                                                      

そんなある日、何があったんだか知らないが、

父親が大きなバナナを房ごと買ってきて、好きなだけ食べろと言うもんで、

弟と競争で、一気に4本ほど平らげたら、急に腹の具合が悪くなり、

トイレへ行こうとしたら、気絶した。

                                                        

「それは、立ちくらみだ。」と友人たちに言われたが、

それ以前も以降も、立ちくらみなんて経験したことがないから、あれはやはり気絶だ。

                                                        

2回目は中学の時で、体育で走り幅跳びをやっている最中に気絶した。

以前も書いたけど、自分は瞬発力には大いに自信を持っていたので、

この際超絶的な記録を出してやろうと、超絶的なジャンプに挑み、

オリンピック選手がやるような、極度に前傾を深めた超絶的な着地を試みた際、

砂場にめり込んだ足首が予測ほどすべらず、そのせいで超絶的な勢いで、

前頭葉を膝頭にぶつけて気絶した。

気が付いたら保健室で寝ていて、いばらくは事情がつかめなかった。

                                                        

3度目は、同じく中学時代のことで、ケンカをして殴りかかった際に、

何と空振りしてしまって、校舎の板壁を思いっきり殴打してしまった時だ。

打ちどころが悪かったらしく、この時はゲロ吐いて倒れた。

あの時は、後々みんなに馬鹿にされたっけなあ。

                                                       

3度目はひどい苦痛を伴った気絶だったけど、ほかの2回の気絶は、

実はとても気持ち良かったのを憶えている。

                                                       

それで、ボクシングの試合中のダウンについてなんだけど、

あれはあれで、結構気持ちいいんじゃないのかなって……。

                                                        

首から上を強打されて、脳が異常な振動に耐えられなくなって引き起こされるのが、

失神・気絶のたぐいなんだろうけど、

ダウン直前のショックと痛みを記憶しているのなら、

あんなに恍惚と言うか、ボーッとした表情にはならないと思うからね。

                                                             

それから、自分が殴られた時の記憶を思い出してみると、

そこそこいいパンチを喰らった時には、殴られた場所に思わず手が行き、

そこを守ろうというか、異常がないか確認するような動作をしていたような気がする。

                                                        

で、試合中のボクサーが、打たれた辺りを、ふと撫でるような仕草をした場合には、

そのパンチは、そこそこ効いたんだと思っていいんじゃないかな。 どお?

                                                         

首から上への打撃によるダウンと違って、ボディブローによるダウンは、

例外なくみんな、とても痛そうな、気持悪そうな表情になる。

全てのダウンがこんなにツライと、ボクシングをやる若者がいなくなってしまう、

と思われるほど苦しそうだ。

                                                         

ボディには、くれぐれもご用心!

                                                                                                                        

2008年12月 2日 (火)

クラス慣れ

JRAが主催する中央競馬では、競走馬のクラス分けが為されていて、

2才新馬が初めてレースに参加する場合は、まず“新馬戦”にエントリーすることになる。

あのディープインパクトも、結局1勝もできないで終わった馬も、

その時は一緒に走ったのだ。

                                                       

何億円とかで取引された馬と、やっぱりダメかっていうようなオマケみたいな馬も、

ハンデ無しにやるのだ。

この辺は、プロボクサーの世界とは大分違う。

                                                        

新馬戦で勝てなかった殆どの馬は、次の“未勝利戦”に進み、                    

それ以降は獲得賞金額によって、“500万円下” “1000万円下” “1,600万円下”、

それから“オープン”へとグレードが上がっていく。

いわゆる“GⅠ”は、オープン馬による“グレード1級競争”ということだ。

                                                        

勿論すべての競走馬が、この出世街道をたどるとは限らず、と言うか、

ついに未勝利に終わってしまう馬の方が多く、

95%以上の馬が、“GⅠ”を経験することなくレース界を去るのだ。

                                                        

物凄く強い馬やボクサーは、まれに殆ど無意識のままで、

一気にトップまで登り詰めてしまうけど、

多くは、上のクラスに上がった時に、それまでとは違うクラスの実力差を知らされ、

壁に当たり、新たな工夫と努力を強いられることになる。

                                                        

ボクシングにおける毎年の新人王は、いきなりランクインしてA級ボクサーになるけど、

実はこのランキングを維持するのはとても難しいことで、

暫くすると、結局彼らのほとんどが圏外に落ちてしまう。

彼自身の試合のタイミングとか、他のランカーとの兼ね合いとかもあるようだけど、

やっぱり、A、B、C級には歴然とした実力差、格の違いがあるからだと思う。

                                                        

同じことは競走馬についても言うことができ、

クラスが上がると、やはりそのクラスに対する慣れが必要になるようで、

普通これを、“クラス慣れ”と呼んでいる。

                                                        

馬と一緒にして恐縮なんだけど、ボクサーにもこの“クラス慣れ”が、

ごく普通に求められると思うので、壁に当たってもそれほど落ち込むことはないのだ。

その壁をブチ破るべく、ギアを入れ替えて、スタミナ強化なのか、スピードなのか、

パンチ力のアップなのか、それともディフェンスの強化なのか、

それとも、コンビネーションパンチの上達なのか、

とにかく自分に必要なポイントの習得に努めればいいのだと思う。

                                                      

上位実力者がゴロゴロいるようなジムなら、先輩からそっと盗むことだと思うし、

ランカーたちのスパーリングと自分のそれとをビデオでジックリ比較するのもいい。

                                                        

問題が生じやすいのは、所属するジムにA級ボクサーの数が少なかったり、

本人より上位のボクサーがいないような場合だな。

天狗にならないように、気が緩んでしまわないように。

“クラス慣れ”は必要だけど、変な“ジム慣れ”にはくれぐれもご注意!

                                                        

その点からすると、本当に小さなジムであるにもかかわらず、

チャンピオンと、日本ランク1位を育て上げたヤマグチ土浦ジムはとても凄いと思う。

(2007年末現在・所属プロボクサー5名)

                                                       

そして、ポイントになるボクサーが出場するときには、

遠距離にもかかわらず、必ず現場に顔を出す、黒木健孝さんもエライ!

                                                        

それから、2年前に新人王になってから、一度もランク落ちすることなく、

というか確実にランクアップして、今やスーパーフライ級の1位にまで登り詰め、

17日に日本タイトル戦が決まった、杉田純一郎さん(ヨネクラ)はホントにエライ!

                                                                                                                

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