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2008年11月

2008年11月30日 (日)

残量不足

ATMで、金を引き出そうとして、金額を打ち込んだら、

“残高不足”って出てくると、訳もなく、とりあえず焦るよね。

                                                       

自分の場合は、パソコンで競馬をやってるもんで、

開催日の翌日は、開催中の入出金を確定するために、口座が凍結されるんだけど、

3日開催なんてのがあると、その事を忘れたまま、引き出そうとして、

“現在お取り引きができません”なんてコメントが出て来ると、エライ驚いてしまう。

“詳しいことは、電話でご確認下さい” なんて書かれてあるのを見ると、

何か大問題でも勃発したのかって、オタオタしてしまうよ。 25日がそうだった。

                                                       

それでも、預金の残高不足なら、何とかすると不足の状態から脱却できるんだけど、

頭髪の残量不足は、いかんともし難いものがある。

                                                         

今更カッコつけても意味無いし、オネエチャンにもてようとも思わないんだけど、

どうも気になるというか、腹が立ってくる。

いかにも「お前は、老いぼれていくんだぞ。」って言われているようで、ムカつく。

                                                        

昔は、いや大昔は、これでも女の子に人気あったんだ。

“我が社の一押し独身男性”って、女性週刊誌の特集にも載ったことだってあんだ。

それが、どうよ……って悲しいわけさ。

                                                        

で、どう対処するってことになるんだけど、ここからが男の分かれ道になるんだな。

まず、カツラ問題の登場だな。

                                                        

芸能人や役者なら許す、商売に影響を及ぼすなら許す、

でも、ニュースキャスターとか、評論家、思想家、政治家なんかは、ダメでしょ。

つまり、本音勝負が生業かどうかというのが、境界線だな。

                                                        

以前知人が、突然カツラを、それも帽子みたいなのを頭に乗せてきたもんで、

周囲が腰を抜かしてしまって、どう対応したらいいのか、右往左往していた時のこと。

みんなの前で、いきなりベリッとカツラを剥がして見せて、

「最近のは、こういう風になってんだよ。」 って説明された時は、まいったよなあ。

彼としては、一大決心でカツラを被って、

思いっきり開き直って、明るく周囲に話したつもりなんだろうけど、

自分たちは、「ホオー、そうなってんの」 とか感心できる余裕もなくて、弱ったよなあ。

あの時、笑いながら喋ってた彼の額に、あぶら汗浮いてたっけなあ。

                                                         

カツラって言えば、あれはカツラではないんだろうけど、

ずっと前、浅草で、向こうからやって来る汚い身なりのホームレスが、

頭だけは、キッチリ七三に分けていて、不思議なヤツだなあって見ていて、

そして、すれ違って、タマゲタことがあった。

                                                        

何とヤツは、ハゲ頭に黒マジックで、髪の毛を書いていたんだ。

あんまり面白かったので、少し後をつけてみると、分け目ん所を残して、

あとは、頭中真っくろけに塗りたくってて、太陽に反射してビカビカ光ってやんの。

鉄腕アトムじゃないんだからさあ……。 あれには、死ぬほど笑ったなあ。

                                                        

そしたら、先週偶然それに匹敵するような、変わった頭に出会った。

駅前をやって来る、太った普通のサラリーマン。

おでこの所が、何か変だなあって、見てたら、

生え際に黒い糊みたいなのが塗ってあって、そこに、TVCMでやってるような、

黒い粉(髪の毛を細かく刻んだもの)を貼り付けてるんだ。

世の中意表を突いてくる人達が、まだまだいるもんだなあ。

あれで、平然と街中を歩いてるっていうのは、驚異だ。

                                                        

ってことで、被るのも、何か貼るのも、やっぱ止めよう。

なら、植えるのは?ってことだけど、

そういうのも、何となく自分の生き方としてはなあ……。

                                                        

となると、これからどうするかってことになるんだけど……。

つまり、残量不足のヘアスタイルにどう向き合うかってことだな。

                                                         

間抜けな政治家や、いかにも年金生活者っていうのも嫌だしなあ、

育毛剤なんか使ったことないしなあ、第一もう遅いだろうしなあ。

いっそツルツルに剃ってしまおうかって言ったら、奥さんが別れるって言うし……。

                                                       

ショーン・コネリーとかジャック・ニコルソンとかカッコいいよなあ。

やっぱり、禿げてても目に力があると、何とかなるもんだよなあ。

そうか、ポイントは眼力(メヂカラ)なんだな。 榎洋之さんみたいな目だな。

これからは、少し目に力を入れて世間を見ることにしよう……ってか。

                                                                               

それと、髭はやして、ちょっと悪っぽいサングラスでもかけたら、

万全なんじゃないかって思ってるんだけど、どお?

角海老ジムの田中トレーナーも、なんかカッコいいよなあ。

                                                        

                                                         

2008年11月28日 (金)

大逆転3連発!

昨日(27日)は、東京ドームで、小田和正のコンサートがあったもんで、

水道橋駅から、そっちの方への道は、ウルウルする気満々の女性達で溢れていた。

                                                       

そりゃあ小田和正は、まだまだ見れるし、聞けるけど、

つまり、お盆の頃なんかに、NHKや東京12チャンネルでやってるような、

懐かしのメロディーに出てきて、様子もすっかり変わってしまって、声も出なくなっていて、

夢を壊すような変貌ぶりに、悲しくなってしまう、というようなことはないのだけど、

やっぱり、オフコースの時がベストだと思うんだ。

                                                         

彼らのレパートリーの中では、“愛を止めないで” “さよなら” “言葉にならない”と

“Yes-No”なんかが有名だけど、ちょっと前にソロで吹き込みなおしたものと、

ジックリ聴き比べてみたんだけど、昔の方が断然いいと思ったな。

想い出の曲は、その時のままで聞きたいっていうのが、自分の中にはしっかりあって、

アレンジを変えたり、フェイクなんか入れられたりすると、腹が立ってしまうな。

                                                        

それでも、、ドームは満タンで、後楽園ホールは、スカスカ。

この日は、高室洋臣君(角海老)と佐藤祐太君(ワタナベ)を見に行った。

                                                        

高室君は、今回の新人王トーナメントでなかなかいい動きをしていて、、

今は引退してしまった、あの大場浩平さんに大善戦した、同じジムの新保力君に

見た目も、ボクシングスタイルもとてもよく似ているボクサーなんだ。

残念ながらトーナメントでは、負傷してしまって次に進めなかった後の、復帰第一戦。

                                                        

あれ、あれ、でもこの日の高室君は、まるであの高室君ではないぞ。

動きも悪いし、手数も少ない、そもそもその距離は全く相手の距離でしょって。

正直4Rまでに3ポイントは取られているっていう、殆ど一方的な展開になってるよ。

相手は、4勝7敗と負け越し3つの和氣年邦君(MT)なんだけど、

とても気持ち良さそうに、余裕を持って、試合を進めている。

                                                       

どう見ても、このままじゃ絶対ダメだっていう5回。

応援に来ていた久永志則さんの大声のアドバイスをやっと聞き入れて、

自分でも、倒さなければ負けてしまうと気持ちを入れ替えたのか、

高室君が詰めて、詰めて、猛然と打ち合いを挑むようになった次の瞬間、

ドコンと一発右フックが炸裂して、和氣君は目がグルグルしてしまって、THE END!

ノーカウントの大逆転TKO決着。

                                                        

次の試合は、斎藤純彦君(輪島スポーツ)と前之園啓史(石丸)の8回戦。

10勝4敗と7勝2敗、26才と25才。ともにKO率50%ほど。

前之園君は、2004年の新人王だったボクサーでちょっと低迷というか、久し振り。

齋藤君は、名前をスミヨシと読むんだそう。前之園君の方は、ヒロフミとのこと。

この試合も、3R前半までは、圧倒的な齋藤君のペースだったんだけど、

中盤過ぎ、少し粗雑な感じの前之園君の大振りフックが、出会いがしらにブチ当たり、

これも一発大逆転TKO。

                                                        

3試合目は、佐藤祐太君。

彼の友達なもんで、久永さんも続けて応援。

佐藤君は、笛木亮さんを少し可愛くした感じの、浅黒いシュッとした23才。

これまで6勝(1KO)3敗1分だから、そんなに凄いボクサーではないんだけど、

バランスの取れた、小気味のいいボクシングをする子だ。

相手の守崎将己君(キクチ)は、6勝(2KO)4敗1分の28才。

                                                         

1R、全ての点で、佐藤君が守崎君を圧倒しているよ。

2Rも同じようなペースで、佐藤君が思い通りに試合を進めていて、

このままなら、KO勝ちも有りうるな、と思った瞬間、

多分左フックだと思うけど、守崎君の思いっきりのタイミングで振り回したのが、

まともに当たってしまい、佐藤君ダウン。

立ち上がって、反攻に出ようと頑張るんだけど、ダメージが大きくて、

その後、続けて2回のダウンを喰らってしまって、またもや大逆転のKO決着。

                                                         

この日は、こんなのが連続して3試合も続いたもんで、色々考えさせられたな。

油断しちゃダメなんだ。

諦めずに、頑張ればいいことあるんだ。

                                                        

さすがに4試合目は、そんなビックリすることは続かなかったけど、

それでも5R負傷判定で、早く試合が終わった。

竹内佑典君(JBスポーツ)と堀茂男君(ワタナベ)。 22才と32才。

堀君がデビューした1997年、竹内君はまだ小学生だったんだ。

堀君は、11年間に22戦やってて、途中ブランクがあったんだろうけど、

通算12勝9敗1分って勝ち越してるのは立派だよね。

堀君はバッティングで出血したあたりから、積極的になって、大分挽回したんだけど、

残念ながら0-3負け。次頑張れ!

                                                        

一試合中止になったし、ファイナルは、タイ人がらみだったもんで、ここで帰宅。

初めから試合数が少ない上に、KO決着が多かったし、TVも入っていないから、

どんどん進行したもんで、家に着いたら、まだ8時半頃だったぞ。

                                                       

2008年11月27日 (木)

トランクス

殆どのボクサー達は、トランクスに思いっきり想いを込めるもんだけど、、

中には全く無頓着なボクサーも、いることはいる。

                                                        

彼らは、そもそもリングシューズもとても地味なものを履いているし、

トランクスにも自分やジムの名前も入れず、黒とかの無地一色。

まるで練習用のものをそのまま身に付けているように見える。

今西秀樹さんもそうだったと思うけど、代表は、石井一太郎さんだな。

以前の小堀佑介さんもそうだった。

金がなくて、そこまで手が届かないっていう場合もあるんだろうけど、

主義として、それを貫いているボクサーもいるようだ。今は大分少なくなった。

                                                       

それ以外の殆どのボクサー達は、舞台衣装感覚でトランクスをあつらえる。

最近ではデビュー戦からいきなり、それも鳴り物入りのボクサーでもないのに、

ランカー並み以上の凝ったデザインのトランクスで出てくるのも増えている。

そういう子は、シューズも凄くて、勿論ヘアスタイルもバッチリ!

金銭的に恵まれた環境の子なんだろうなあって思うな。

                                                        

昔のトランクスは、丈がずっと短くて、裾も狭くなってキチキチしていたけど、

今では、全体にユッタリできていて、随分長くなってきているよなあ。

一番長く、ユッタリ見えるのは、加治木了太さんだな。

彼はただ足が短いだけなのかも知れないけど、まるでハカマみたいに見えるよ。

それから最近は、アンダースパッツを履くのを前提にした、

いろんなデザインカットを入れたトランクスも台頭してるな。

一番初めにやったのは、渡邊一久さんかも知れない。

今、日高和彦さん、沼田康司さん、久永志則さん、下川原雄大さん達が愛用している。

                                                        

登場が派手気味なボクサーのトランクスは、大体手が込んだものが多いな。

今んとこ、一番ド派手なトランクスは、やっぱり木村登男さんでしょ。

彼は、サインを書くときも色紙をわざと横向きにするし、いろんなこだわりを

持ってるんだろうと思うな。

                                                        

自分や所属ジムの名前、スポンサーのロゴのほかにも、

座右の銘なんかも縫い込んであるもんで、

そして、トランクス自体も何色もの生地を使っているもんで、

もうガチャガチャのとんでもない仕上がりになってしまっているものもあるんだけど、

自分は、試合を見ながら、なんて書いてあるのか一応チェックしてみるんだ。

                                                        

沼田康司さんと小野寺洋介山さんのトランクスには、

“なにくそ”って同じ言葉が縫い付けられているんだけど、

沼田さんは、小野寺さんに一言入れてるのかなあ?

                                                       

この1年で一番面白かったのは、一回だけリングに上がってKO勝ちした、

接骨医院の院長の伊藤さんってのが、

伊藤院長っていうリングネームで出た時、彼のトランクスに

“お大事に”って縫い取りがあったんだけど、あれは面白かったなあ。

彼またやらないかなあ。なかなかいいファイトだったんだけどなあ。

                                                         

今も、昔風の短いトランクスを履き続けているのは、福島学さん。

ちょうどラグビーパンツくらいの長さしかない。

ジムも移ったこともあり、心機一転っていうことで、トランクスも新調したんだけど、

それもローズピンクの総ラメみたいなやつなんだけど、

丈がやっぱり以前と同じで、膝上の短いものにしている。

もうこうなると、短パンタイプは、福島さんのトレードマークということだな。

                                                        

それと、今とても気になっているのは、榎洋之さんのトランクスのことだな。          

彼のトランクスには、“無敗”って刺繍が入っているんだけど、

ずっと以前彼に話した際には、

「もしいつか負けたら“無”を外して、“一敗”ってすればいいじゃん。」って、

言ったんだけど、まさかね……。

                                                         

2008年11月26日 (水)

何だかなあ……。

23日の日帰り旅行で、疲れてしまったもんで、24日は、一日家にいて、

録画した映画でも見て過ごそうかとも思ったけど、やっぱり後楽園ホールへ行った。

                                                       

笛木亮さん(ジャパンスポーツ)を見に行ったんだ。

笛木さんは、2006年の新人王トーナメントの東日本の決勝戦で、

あの加治木了太君(協栄)に、確か最終ラウンドにTKOで負けたのが、唯一の敗戦。

実は、加治木君とは、前の年の2005年、笛木さんのデビュー2戦目で対戦していて、

この時は、TKOで勝っていたんだけどね。

                                                        

その後頑張って、12勝(10KO)1敗1分けで、

今では、フェザー級の9位にランキングされている24才のハードパンチャー。

この日は、山崎武人君(本多)とのセミファイナル8回戦。

山崎君は、2年続けて新人王トーナメントの1~2回戦で敗退した後、

その後も有力どころとの対戦もないまま、勝ち負けを繰り返して、

通算8勝(2KO)7敗まで戻してきている26才。埼玉と千葉の戦い。

                                                        

二人は、体型からボクシングのスタイルまで、とてもよく似ていて、

山崎君は、何だか笛木さんを裏返した感じの右利き。

                                                         

あれーっ?

楽勝かとも思っていたんだけど、今日の笛木さんは何だかおかしいぞ。

動きが遅いし、パンチにも、いつものキレが全くないよ。

ランクインを目指して、異常に頑張る山崎君が立派なんだけども、

それにしても、笛木さん、パンチ貰い過ぎ。あんなに腫れた顔は見たことがない。

                                                        

負けることはない流れなんだけど、でもどう見ても、いつもの笛木さんではないので、

何だか心苦しくなってしまって、7ラウンドが終わったところで、帰ったよ。

多分本人が、一番イラついていたんだろうなあ。

                                                        

この日のファイナルは、初めから見るつもりは全くなかったもんで、

家に着いたら、まだ3時頃だった。

                                                        

この日前半の5試合目までは、まるで記憶に残らない試合ばかりだったけど、

6試合目の阿部展大君(角海老)と竹中良君(古口)の試合は、そこそこ面白かった。

エリートデビューの竹中君に対して、

この日阿部君は、ストリート系のボクシングを仕掛けて行ったんだけど、

何とこのアマチュアエリート君が、結構ストリート系もこなせることができて、

とにかくガチャガチャした展開になっていった。

                                                         

4Rまでで、ダウンも1度奪って、竹中君の4ポイント差位の圧勝ムードだったんだけど、

その4Rにバッティングで終了の負傷判定。

3Rラウンドあたりから、阿部君のA級魂のこもった鬼の反攻が目立ってきて、

いよいよこれから盛り上がるぞってところだっただけに、残念だったなあ。

それにしても、この竹中君は、相当伸びそうだな。

                                                                                                                 

実はこの日の午前中、ホールへ出かける前に、以前録画しておいた、

西日本の新人王トーナメントの決勝戦を見たんだけど、みんな荒っぽかったなあ。

テクニックだけ比べれば、東日本の優勝者たちの敵ではないと思ったな。

全体の力量差も、去年よりもっと広がっているような感じがしたけどね。

ただ、全体的にプレスが強いことは、留意しておいた方がいいよ。

それと、ルックスでは、西日本の方が圧倒してるな。

                                                                                                                                                                         

それにしても、会場が閑散としてるんだよねえ。ガラガラだったよ。

その上、それぞれのコーナー近くの10人ほどが騒いでいるだけで、

場内が全く盛り上がるってことがないんだからね。みんなシラーッと見ていたよ。

ラウンド間のインターバルの時、一瞬音声が故障したかって思ったほどなんだ。                                                       

驚いたのは、ラウンド終了のゴングも、たった1発しか叩かないってことだった。

沢山叩かなくて済むほど、場内が静かなんだ。当然野次も飛ばない。

とても寂しい会場風景だった。

                                                        

それにしても、あの厚生省の元官僚たちを襲った男だけど、何で自首したのかなあ。

実は、今でも世直しとか仕事人とかの裏組織があって、

あれは、いわゆる天誅的事件で、

実行犯は、その組織の下で働くプロの殺し屋なんじゃないかって、

だから、絶対捕まらないんじゃないかって、秘かに思っていたんだけど……。

なんだあ、結局単なる目立ちたがり屋の、ろくでもないバカだったってかあ、

捕まえてくれないと目立てないってことで、自首したってかあ、

金もないし、刑務所で飯食わせて貰おうってかあ。

力抜けてしまったぜ。

                                                         

で、厚労省は、これから入館チェックを厳しく見直すってことなんだけど、

そもそも自分たちの身の安全にすら無頓着な連中が、

国民の将来の生活保障を、命かけて真面目に考えてる訳ないだろうなって、思ったな。

                                                       

この日は、朝からボクシング漬けだったけど、

何だかいろいろ、体の力が抜ける一日だった。

何だかなあ……。

                                                       

                                                         

2008年11月25日 (火)

日光日帰り

23日、突然思い立って、奥さんと二人で日光日帰り。

勿論紅葉の季節は終わっていたんだけど、そんな事はかまうことない。

もともと、最盛期の観光地なんて大嫌いで、行くならオフシーズンでしょって……。

今頃の江ノ島も寒々しくて、いいよねえ。

                                                        

朝8時半浅草発で、東武日光に着いたのが、10時半頃。

駅前に立つと、いきなり中国人たちの団体がいたよ。それにしても、

彼らはどうして、いつもあんなに大声で、それもケンカ腰で話をするんだろうね。

                                                        

駅からは、どこへ行くにしても登り坂。

特にどこへ行くと決めてるわけでもない、少し大掛かりな散歩っていう設定なもんで、

とりあえず東照宮でも行こうかと……。

東参道から三仏堂、東照宮、薬師堂、二荒山神社、大猷院を廻って、

西参道から戻る順路で、約3時間くらいかな。

                                                         

ずーっと登りなもんで、それも急な階段も結構あるもんで、いい運動だったな。

途中“鳴き龍”って、ある特定の場所で拍子木を叩くと、天井に描かれた龍が鳴くって、

いうんだけども、その鳴き声はどう聞いても、

よくある音の反射に伴うこだまでしかなくて、勿体つけ過ぎだと思うな。

あんなに思いっきり拍子木を叩けば、どんな部屋でもそこそこ響くでしょって……。

龍が鳴くっていうから、ウウォーッって感じかと思ってると、ホントこけるよ。

あんな怖そうな見てくれなのに、鈴みたいにコロコロ鳴いて、どうすんのって感じ。

実は、何十年も前に一度来たことがあって、その時は確か、今みたいな柵はなくて、

各自がそのポイントに行って自分で手を叩いて、それを聞くことができたんだ。

                                                       

この辺り一帯は、要するに徳川家縁の地ということで、

家康の墓が東照宮の裏にあったり、大猷院には家光の墓があるってことになってる。

一番ゆっくりと見たのは、その大猷院(たいゆういん)で、

なかなか細かいところまで細工が行き届いていて、いかにも金がかかっているって感じ。

ここの真っ直ぐで太い杉も、見てて元気が出るな。

それにしても、よくこんな高いところまで、これだけ沢山の石を運び上げたもんだ。

                                                                                                                 

2時頃昼ごはんを食べたんだけど、これが驚くほど不味いんだ。

“名物に旨いものなし”とはよく言ったもんで、こっちは事情を知らないから、

国道沿いの適当な店に入ったんだけどね。

隠れた名店っていうのは、きっとどこか別の所にあるんだろうね。

                                                       

帰りの電車にはまだ随分間があるし、トロトロ歩いてたら、日光総合会館ってとこで、

アマチュアのブラスバンドのコンサートをやってたもんで、休憩がてら覗いてきた。

全くスウィングしないグレン・ミラーみたいなのを聞かされたあとの、

ビッグバンドはなかなか良くて、特にアルトサックスの一人がとても上手かったなあ。

                                                       

ところで……。

東武鉄道の車輌は、何でこんなのにするかなあってほど、

デザインや内部の作りは、昔からまるでアカ抜けないんだけど、

そこに携わっている人たちのレベルは、首都圏の中では最高だと思う。

電話の応対から始まって、駅員や車内放送の様子、それから清掃関係者の態度に

至るまで、細かいところにまで、実に教育と配慮が行き届いてるって感じなんだ。

                                                        

帰りの電車、外はもう真っ暗なんだけど、多分栃木近辺だと思うんだけど、

所々畑のビニールハウスに電球が灯されていて、ボアッと幻想的だったな。

                                                       

高天原の神々の祭典の場所だっていう、砂利が敷かれた舞台から、

石コロ一個拾ってきたよ。

                                                         

特急券と乗車券で、一人片道2,320円也。

                                                                                                                        

2008年11月22日 (土)

スパーリング

スパーリングが面白いのは、普段ではとうてい見ることのできない、

とんでもない組み合わせのボクシングが実現することだな。

                                                        

後楽園ホールで見たものの中では、引退興行のときの、坂本博之さんと本望信人さん、

それと小堀佑介さんと内山高志さんのが興味深かったな。

二つとも、勿論ガチではなかったけど、それでもお互いの動きの特徴とかが見てとれて、

それはそれで面白かったな。

                                                        

でも、やっぱりジムの中でのスパーリングの方が、圧倒的に凄いね。

                                                         

同じジムの選手同士の場合だと、ランカークラスがC級とかB級のボクサー達に、

稽古をつけてあげるって言う感じになって、下位のボクサー達が上へ行くための、

壁を見せてあげて、何が必要なのかを教えてあげる場になっているし、

                                                       

同じレベル同士の場合にも、体重の重いクラスとスパーをすることによって、

プレスに耐える力を養い、より重いパンチに慣れる経験を積ませている。

                                                        

それから、同じようなクラスのランカークラス同士ともなると、更に熱が入ってきて、

ライバル心が剥き出しになってくるし、練習生達の注目はあるしで、

トレーナーが怒鳴り合うなか、もう試合みたいだからね。

                                                        

でも一番凄いのは、ジムをまたがってのスパーリングだな。

この場合は、近々の試合を想定したものも多くて、

お互いのジムが仮想対戦者として、特定のボクサーを指名しあうケースも多いようだ。

次の対戦者が、動きの速いボクサーだとか、パンチの強いボクサーだとか、

それぞれが目的を持って、スパー相手を探すことになる。

                                                          

それから、同じ階級に上のレベルの選手がいないような場合だと、

他流試合で鍛えて貰うっていうのも、とても大切なスパーの目的となる。

出稽古にやって来たボクサーが、超有名選手の場合ともなると、

練習生達の興味と注目、憧れの対象なもんだから、横目で見ながらになって、

ジムの中のいろんな音が小さくなってしまうし、練習もおろそかになっていくよ。

                                                       

小堀佑介さんのバレラとかバレロ、リナレスとのスパーは、

勿論録画でしか見たことがないけど、あれは金が取れるな。

あれで鍛えて貰って、小堀さんは世界のレベルってものを体で知って、

あそこまで行くことができたんだ。

                                                        

以前、角海老ジムのライト級のランカー、加藤善孝さんがワタナベジムへ行って、

あのOPBFチャンプの内山高志さんに稽古をつけて貰った最初のスパーリングに、

居合わせたことがあるんだけど、あれは凄かったぞ。

                                                         

当時の加藤君は、伸び盛りのノーランカーという立場だったんだけど、

もう内山さんにボコボコにされてしまったんだ。

あの強烈な左右のボディを何度も何度も喰らって、倒れそうにもなったんだ。

惜しげもなく見せてくれた内山さんには、ホントに大感謝だね。

その後の内山さんとの幾度かのスパーを経て、加藤さんは、上だけではなくて、

下を含めたコンビネーションの大切さを身にしみて知ったんだと思うな。

そして、あっという間にランカーの仲間入りを遂げた。

今では小堀さんの優秀なスパーリングパートナーにまでなっている。

                                                        

それから、角海老にはもう一人最近ランク入りした重いクラスで、

下川原雄大さんがいるけど、彼にもランクインをサポートして貰ったボクサーがいる。

それはウェルター級チャンピオンの沼田康司さん(トクホン真闘)。

                                                       

ロープ越しに見てたんだけど、この人のスイッチが入ったスパーリングは物凄かった。

全力で付き合ってくれて、チャンピオンのパンチを見せてくれたな。

下川原さんは、メチャメチャ鍛えられて、強くなっていった。

ホントに驚くほど突然に強くなったんだ。彼の中で、何かがパッと弾けたんだと思うな。

                                                                                                                 

今まで、スパーフェザー以下と比べると、少し見劣りしていた角海老ジムの

重いクラスの台頭は、やっぱり他のジムの強い選手に稽古をつけて貰った結果の

賜物だと思うな、絶対。

上のレベルのボクサーとのテーマを持ったスパーリング、

上達の秘訣の一つは、間違いなくここにある。

                                                                                                                

そう言えば、今年の東日本新人王戦でもウェルター級で高山樹延君が優勝したし、

つい先日も、スーパーライト級の坂本大輔君が8位のランカーを破って、

日本ランクの9位に入ったし、

これから角海老ジムの重量級は期待できる……ってか。

                                                         

2008年11月21日 (金)

11月度ランキング

11月19日現在、世界チャンピオンは、6名で変わらず。

                                                        

OPBFチャンピオンは、ライトフライ級で和田峯幸生さん(筑豊)が、エントリー。

ミニマム級は、和賀寿和さん(畑中)に代わって、黒木健孝さん(ヤマグチ土浦)が、

日本タイトルと共にダブル保有ということになった。で、現在合計10名。

                                                        

世界ランクを見て、アレッと思うのは、あの新井田豊さん(横浜光)が、

WBAの6位から4位に上がっていること、これは何?

                                                        

その他は、OPBF戦で敗れた和賀さんが、順位を落としたな、やっぱり。

それから、OPBFチャンプになった和田峯さんが、WBCの14位にエントリー。

亀田興毅さん(亀田)が、WBAの1位から2位へダウン。

升田貴久さん(三迫)が、WBCの11位にエントリーするとともに、

WBAの順位も13位から9位に上げている。

                                                        

WBA9位にいた久高寛之さん(仲里アツミ)は、世界ランクを抜けて、

日本ランクの2位に編入。

                                                        

國重隆さん(大阪帝拳)や、清水智信さん(金子)、佐藤幸治さん(帝拳)、

サーシャ・バクティン(協栄)、三浦数馬さん(ドリーム)たちは、ジワッと

ランクアップしているけど、三谷将之さん(高砂)、大場浩平さん(大一スペースK)、

内山高志さん(ワタナベ)達は、微妙に順位を落としている。

                                                         

少し驚いたのは、下田昭文さん(帝拳)が、WBCランクを失い、

WBAも4位から11位に大きく落としたこと。

それから、粟生隆寛さん(帝拳)がWBCの9位から、3位にアップしていること、

それに榎洋之さん(角海老)もWBAの4位のままでいること。

締切のタイミングなのかなあ。

                                                         

日本ランクでは……。

ミニマム級は、鈴木誠さん(野口)が、松本博志さん(角海老)に敗れて、

順位を落としたけど、順位の入れ替わりでだけで、メンバー変わらずの欠員2名。

                                                         

ライトフライは、和田峯さんが、OPBFチャンプで抜けたので、順次上がって、

メンバー不動の欠員1名。

                                                        

フライ級は、久高さんが編入してきて、順次下がって、丁度12名になって欠員なし。

                                                        

スーパーフライは、本田秀伸さん(グリーンツダ)が、3位から6位に落ちて、

順位変動があって、バンタム級も川端賢樹さん(姫路木下)が、タイトル戦で

大場さんに負けて、2位から5位に落ちての順位変動だけで、新規参入なし。

                                                        

スーパーバンタムは、古口学さん(古口)がランク落ちして、

ジェロッピ瑞山さん(千里馬神戸)が11位にランクイン。

                                                        

フェザー級は、児島芳生さん(明石)がランク落ちして、

小路尚也さん(グリーンツダ)が、11位にランクイン。

                                                        

フェザーでは、山崎晃さん(六島)がいなくなって、金丸清隆さん(正拳)が、11位に、

ライト級では、方波見吉隆さん(伴流)が落ちて、小出大貴さん(緑)が、10位に、

そして、スーパーライトでは、大崎丈二さん(ウォズ)に代わって、

坂本大輔さん(角海老)が、9位にそれぞれランクインしている。

坂本さんに敗れた、迫田大治さん(横田スポーツ)は、ギリギリの12位に留まった。

                                                        

ウェルターでは、上石剛さん(コーエイ工業小田原)が、

斉藤幸伸丸さん(輪島スポーツ)に負けて、順位を入れ替えたけど、メンバー不動。

ただ、牛若丸あきべえさん(協栄)が、9位のままだけどリングネームを本名の

渡部あきのりさんに変更しているな。

                                                        

スーパーウェルターの丸元大成さん(グリーンツダ)は、OPBF戦で、

日高和彦さんに負けたもんで、1位から5位に落ちて、順位変動はあったけど、

メンバーは不動。

                                                         

ミドル級は、もともと8位までしかいないもんで、余程ヒドイことにならない限り、

ランク落ちはないもんで、何だかリーグ戦の様相を呈しているクラスだな。

                                                        

11月の日本ランキング表をザーッと眺めてまず言えることは、

バンタム級以下の軽いクラスにニューカマーが全くいないことだな。

やっぱり、現在の軽いクラスの充実度は凄くて、

なかなか入り込む余地がないってことだな。

                                                        

2008年11月19日 (水)

インスペクター

インスペクターとは、監督官、検査官といった意味で、その試合の公正な進行と、

公式裁定、記録に関する現場の最高執行官というのが、その実体的な役割なんだ。

ボクシングのルールブックには、レフェリーやジャッジの項目はあるけど、

実はインスペクターの項目はないけどね。

それでも、ルールブックには、いろんなところにインスペクターが登場する。

                                                         

例えば、ボクサーが傷ついた際に、それが有効なパンチによるものなのか、

はたまたバッティングに起因するものなのかの最終決定は、

全てインスペクターの確認後、リングアナウンサーから発表されるものだし、

ボクサーのトランクスとファウルカップの位置を修正させたり、

グローブテープの巻き方に注意を与えたり、

コーナーでタオルで風を送るのを止めさせたり、ゲロッパの位置を直させたり、

興奮してコーナーを登りかけて声援しているトレーナーを諌めたり、

コーナー付近の水滴を拭かせたり、マット上のゴミなどの異物を取り除かせたりもするし、

時に、ルール上行き詰ってしまったような場合、裁定に加わったりもする。

                                                       

それから、日本タイトル戦の時は、コミッショナーの認定書を代読したりもするし、

つまり、試合が公正かつ円滑に運営されることを目指した全ての行為が、

その役割になっているということ。                                                           

それはもうやることが沢山あって、いろいろ大変なんだ。

                                                        

一つ確かなのは、試合中、この人が目立った活躍をするようだと、まずいということ。

現在の内田さんは、ちょっと前まで、レフェリーをしてたんだけど、

テキパキしていて、その上結構厳しいレフェリングだったよね。

                                                        

インスペクターってのは、いいよなあって……。

だって、関東で行われる試合のほとんど全部を、最前列のど真ん中で、

それに勿論タダで見られるんだからさあって、以前は思っていたけど、

これが意外と重労働なんじゃないかって……。

                                                         

だってまず、さっき言ったような試合進行上のあらゆる責任を負わされるのだし、

その為試合中は、一瞬たりとも目を離すこともできないし、

中にはもうどうしようもない、正直見るに堪えないクダラナイ試合も、

とにかく全試合ジッと注視し続けなければならないんだからね。

                                                       

一般の観客なら、余程詰らない試合のときには、席を外してしまえばいいけど、

インスペクターには、そんな事絶対許されないんだからね。

これはもう苦痛だろうし、拷問に等しいんじゃないかって……。

                                                       

それに最前列なもんで、血や汗、鼻汁なんかも飛んでくるし、

ろくにオシッコにも行けないんだ、

そんなのが年間100日以上あるとなると、ちょっと考えてしまうな。

                                                         

何でも仕事となると、シンドイってことだな。

                                                        

2008年11月18日 (火)

スニーカー

スニーカーに関する歌っていえば、

近藤真彦の“スニーカーブルース”とチューリップの“虹とスニーカーの頃”かな。

終始音を外しまくってたけど、そもそも“スニーカーブルース”って、なんのこっちゃ。

それと、“あのスニーカーは、もう捨てたかい?”ってのも、

未練たらしくて、大きなお世話だっての。

                                                        

自分は、もう何十年も前から、スニーカーは、ニューバランスって決めている。

初めて店頭で見た時は、確かまだ都内には“ABCマート”なんかもなくて、

そもそも日本のメーカーだと思ってたからね。

                                                        

NB(ニューバランス)は、モデルごとに、三桁の番号で表示しているんだけど、

ちょと前までは、その最上級モデルは、“996”で、2万円もするもんで、

それも、過去に1回もバーゲン対象商品になったことがなかったので、

初めはなかなか手が出せなかったんだけど、段々グレードを上げて行って、

やっとこさ“996”に到達した時は、嬉しかったなあ。

                                                        

その間、他の色々なメーカーの物も試してはみたんだけど、

アディダスは、アスリートっぽ過ぎて、年代的にも若すぎるし、

ナイキは、自分の足幅には狭すぎて、結局NBに戻っていったんだ。

                                                        

ところが、その、大事に大事に履いていた“996”も、

そろそろ買い替えかなって思った今年の春。

久し振りに御徒町の“ABCマート”に寄ってみたら、何と、“996”は廃番になってた。

自分にとっては大人買いできる金額じゃないから、

まとめて買い置きしておくなんてことはできないから、ショックだったなあ。

気に入ってたのになあ。

                                                        

店員が言うには、後継モデルは“576”になるんだそうで、やっぱり2万円するんだ。

仕方ないから、黒の“996”は、もう少し履き続けることにして、

結局その日は、エンジの“576”をゲットした。

                                                        

シューズの底のゴムの感じは、“996”とほぼ同じなんだけど、

靴の内側のスポンジが以前より厚くなったせいか、

フワフワして、少しキレがなくなった感じがするな。

                                                        

まあこんなもんかと履いていたんだけど、今度は紺が欲しくなったので、

ちょっと後にまた“ABCマート”に行って、

「“576”の紺のUSサイズ9.5を見せて下さい。」って言ったら、

全然違う“576”が出てきたもんで、驚いてしまった。

事情を聞いたら、同じ“576”でもアメリカで生産したものと、イギリスで作ったものとは、

工場が別なもんで違うんだと。 

ちょっと前に自分が買ったのは、アメリカ製の“576”だったんだ。

二つは、全く別のモデルと言っていいほど、違うんだから、

それなら、違う番号で売るべきでしょって……。

                                                        

イギリス製の方は、まず靴底の構造がまるで違うし、インナースポンジの量も少なくて、

全体のシルエットも細くなっているもんで、シャープな出来上がりになっている。

履いてみると、これがアメリカ生産のものより、ずっと良くてキレが戻った感じ。

少しハードな履き心地も気持ち良くて、エンジもこれにすればよかったなあ。

                                                       

で、“576”を買うなら、絶対イギリス製の方がおすすめだからね。

ただ、少し不満があるのは、底のゴムの表面が、黒ゴムの1枚貼りなせいか、

靴底が安っぽく見えるのと、油分の残った床面だと、少し滑りやすいこと、

それに靴ヒモが短いことだな。

                                                        

先頃発売されたipodの新製品を、9色全色まとめて買っちゃうっていう人が、

かなりいたそうなんだけど、“576”を全色いっぺんに買う人もいるんだろうか。

自分はとりあえず、次は黒が欲しいんだけどなあ……。

                                                        

2008年11月17日 (月)

常連

物販関係であろうと飲食店であろうと、気に入った店ができると、

そこに通うことが多くなるのはごく自然なことで、いわゆる行きつけの店ができる。

                                                        

店側からすれば、その客が上客か否かは別にしても、定客・常連客となる。

そうなると、店の従業員とも親しくなり、会話を交わすことは勿論、

有形無形の様々なサービスの提供を受けるようにもなる。

                                                        

飲食店では“いつものやつ”が通じるようになり、いい席を取ってくれたりもする。

丁寧に扱われると気分が良くなり、人は優しい気持ちになるので、

お互いに親密になっていく。

                                                        

昔、お茶の水のあるジャズ喫茶に通い詰めていた頃の話。

ある時期、特定のギタリストにはまって、そいつのレコードばかりをリクエストしてたら、

自分が店に入っていくと、

黙っていてもそれらのレコードが勝手にかかるようなことがあった。

                                                       

その後何度もそんなことがあるもんだから、偶然とは思えなくなって、

「あれっ?」って感じでマスターを見やると、彼は二ヤッと返してきた。

その日を限りに、自分は店を替えた。

                                                        

常連になってしまうのは自然の流れだけど、

露骨に常連客扱いされるのは、とても厭だった。

それはとても恥ずかしく、何だか見透かされているようで、

かつ、とても下品なことのように思える。

お互いに常にある距離が欲しいと思ってる。

自分は、時々ひねくれたところを出してしまう。

素直じゃないと言われるが、性分だから仕方がない。

                                                       

沢山の試合を見るようになると、ボクシングのスタイルなどから、

どうしても応援したくなってしまうボクサーが出てくるけど、

なるべく彼らには近寄らないように、心がけている。

                                                        

他のスポーツと違ってボクシングの場合、チャンピオンクラスのボクサーとさえ、

距離が思いのほか近いので、つい話しかけてしまいそうになるんだけど、

これでもグッとこらえている。

                                                        

今日はどこが良かったか、どこが今一つだったか伝えてあげたい気持ちも起こるけど、

「常日頃彼を見ているトレーナーがいるんだから…」と、

なるべく自重することにしている。

                                                        

女性客のケツを追っかけながら、飲んだくれるのだけを目的にやって来る、

あの男が一番恥ずかしいけど、

素人っぽい悪意丸出しで、全くイケてない野次をガナっている、あの中年男や、

スポンサー風吹かせて、謙虚さを忘れてしまったようなのも実に恥ずかしい。

                                                       

それから、流血とダウンシーンだけを期待しながら、

長いこと後楽園ホールに通っていることを大声で吹聴しながら、

早目のストップに怒り狂ってる、あの年寄りも恥ずかしい。

                                                       

更に、一般客と常連客とで応対が違うJBCや、

その下品な常連客の肩を叩きながら、空いているボックス席を教えてやったり、

オフなのにホールへやって来て、ろくに試合も見ずに、

観客席で協会の女性職員ベラベラ私用の話ばかりしているような、

あのアホバカ審判員たちも邪魔だし、見ていてとても恥ずかしい。

                                                        

他のスポーツでこんなことあるかあ?

                                                         

とにかく総じて、ボクシングの常連(関係者)には、恥ずかしいのがとても多い。

自戒の日々なのだ。

                                                        

そんな中で、静かに、でもとても熱心に第一試合から観戦している常連客も、

わずかながらいる。

                                                        

それから、有名ジムの有力者であるにもかかわらず、下品な連中から距離を置き、

いつも隅の方からヒッソリと試合を見ているような素敵な人も、

実はほんの数人いるのだ。

                                                        

それと……。

このブログを読んでくれている人たちは、常連客ではないからね、

あなた方は、固定客なんだから……。

                                                        

2008年11月16日 (日)

激闘二題

15日のセミファイナルは、迫田大治さん(横田スポーツ)と坂本大輔君(角海老)。

二人とも、とても重いものを背負った同士。

で、会場はエライ盛り上がりだったんだけど、

自分は、最後まで奥歯をかみしめるようにして、静かに試合を見守った。

                                                        

迫田さんは、飛び込むようにしていきなりの左ストレートを打ち込んで、

それをきっかけにして、左右の連打で相手を攻略するんだけど、

そして、その初めの左で下がってしまって、みんなはやられてしまったんだけど、

1R、坂本君もやっぱり出会いがしらにそれを喰らってしまって、早々のダウン。

                                                          

ああ、今日も迫田さんのペースかと思っていたら、

この日の坂本君は、ここから頑張った。最後まで決して下がらなかった。

KO率70%近いランカー相手に対し、腕が体から離れて危ない場面もあったけど、

前回より冷静にセコンドのアドバイスに従い、かつ激烈に闘った。

ランカーポイントがあったと思うから、1P差の2-1の僅差だったけど、

十分な勝利だったと思う。

                                                         

来月から、坂本君は、坂本さんになるんだな。

これで坂本君の再起はなったから、次は迫田さんの出直しだな。

                                                         

OPBFスーパーウェルター級タイトル戦の挑戦者は、丸元大成さん(グリーンツダ)。

いかにも関西系のボクサーって感じで、亀田兄弟の親父さんみたいで、

つまり関西系のボクサーは、ボクシングをスポーツとしてよりは、

何だかケンカの延長とみているボクサーが多いような気がしていて、

そりゃあ、関東にもケンカ腰のボクサーもいることはいるけど、

気合入れるのとは、ちょっと違うような気もするし、ランク1位なんだからさあって……。

                                                        

この日の丸元さんも、試合前リング上で既に、おかしな目付きで、

日高和彦さん(新日本木村)を睨みつけて、試合中バッティングが起こった際も、

チャンピオンがグローブを差し出しても返礼もしないもんだから……。

あれじゃあ反感買うだけだと思うんだけどなあ。

                                                        

一方の日高さんは、誰にでもおそろしく腰が低いし、ボクサー仲間からの信頼も厚くて、

とてもファンを大切にする人だもんで、場内は味方が一杯。                                                        

それで、4R日高さんの左がドコーンとブチ当たると、場内もう大喜びの大騒ぎさ。

                                                       

実は日高さんは、このクラスにしては、正直ひ弱で、顔は小さいし、骨は細くて、

打たれ強いとは思えないんだけど、巧みなボディーワークとスピードでそれを

克服して、当て勘のいい左ストレートで相手を攻略してきたボクサーだ。

柴田明雄さんの時のように、油断さえしなければ、

ただゴリゴリ寄って来て、右フックをブン回すだけのファイターの敵ではなかった。

                                                        

力の入った激闘は、見ていてこっちもグッタリしてしまうんだけども、

学歴も社会的地位も高く、大きな権力を持っていて、金もあるし、

いい服も着ている連中の、何だ最近のテイタラクはってことが多いもんで、

気が滅入ってしまうんだけども、

一直線に頑張っている目に出会うと、自分は自分のこと頑張ろうなって気持になるね。

                                                       

2008年11月15日 (土)

イーグル

本名は、イーグル・デーン・ジュンラパン。

最後はこの名前でリングに立ったけど、今はもういない。

目が悪くなったっていうけど、本当のところは解らない。

                                                        

イーグルは、リングネームがコロコロ変わって、

イーグル赤倉→イーグル奥田→イーグル京和→イーグル・デーン・ジュンラパン。

その時々の後援者が変わるたびに、名前を変えてきた、

というか、変えさせられてきた。

                                                         

きわめて個人的な意見なんだけど、イーグルは結局、日本に馴染もう、

日本語を覚えようと積極的になったことは、一度もなかったような気がしている。

最後まで人前では、「頑張ります。」と「よろしくお願いします。」

以上の言葉を使おうとはしなかったからね。

                                                        

それは、彼が、結果的には、転々とタライ回しにされたような印象を持ったことと

無関係ではないんじゃないかって思っている。

つまり大事にされていないんじゃないかって……。

                                                         

でもそれは、大きな勘違いなんだけどね。

ジム関係者がどれだけ彼に誠実に、優しく接していたかを自分はよく知っているからね。

だから今では、結局すべては彼自身の不幸な性格に基因していたんだって思ってる。

恵まれなかった生い立ちが、彼の性格を少しばかり歪めてしまって、

人の善意を信頼しきれない、自らの真意を表に出さないっていう傾向を、

強めていったんじゃないかって……。

ジムの方からは、やりたくなったらいつでも帰っておいでねって言われているんだけど、

どうなるのかなあ。 

                                                        

タイへ戻って、出家して坊主にした後、一時帰ってきたとき、

彼の頭をなでながら、「戻っておいでよ。お金稼ごうよ。」って言ったんだけどなあ。

                                                        

目が悪くなったって言うけど、もともと彼の動体視力は異常に凄かったんだから、

少々落ちても、まだ水準以上のものは十分あるんだから、やれると思うけどなあ。

                                                       

以前、NHKでも彼の飛び抜けた視力のことを、放映したことがあるけど、

0.1秒の単位で、相手のパンチを見切ることができるんだってさ。

それから、

自分の手元には、イーグルがダブルボールをやってるところを映したDVDが、

残っているんだけど、これにはホントたまげるよ。腰を抜かすよ。

                                                        

パンチングボールには、頭上の板から吊り下げたシングルボールと、

天井と床からのゴムで支えたダブルボールとがあるんだけど、

シングルボールの方は、比較的すぐに使いこなすことができて、

ダダダダ、ダダダダと小気味のいいリズムを刻むことができるんだけど、

ダブルボールとなると、これがなかなか人前で見せるまでにはいかなくて、

陰で密かに猛練習しないことには、とてもできるもんじゃないんだ。

あらゆる方向にボールが動くので、

的確に中心を打ち抜かないことには、3発も続かないんだ。

                                                        

それをイーグルは、2ラウンド分打ちっ放しなんだから……。

左右の4連発の後、反動で戻って来るボールを耳のスレスレでかわして、

また4連発、次はアッパー2連発、ボールを交わしながら、大きな右ストレートを3連発、

そしてまた、左右を4連発、次に6連発……て延々やるんだからね。

                                                        

白いバンデージが、クルクル、クルクル、あんなのは見たことがなかった。

何回見ても飽きないし、何回見ても凄いよ。

練習生の手が止まってたなあ。

あれだけでも、イーグルの存在価値はあったな。

で、彼、またやらないかなあ。

                                                        

タイの方では、一族の稼ぎ頭にみんなが乗っかっちゃうっていう、

いいんだか、悪いんだか判らない風習があるっていうし、

親族たちが、「また、日本で稼いでくれないかい。」ってなことにならないかなあ。

新しいリングネームも考えたんだけどね。

“デーン・ザ・イーグル”

何だか覆面レスラーみたいでもあるけど……。

                                                        

                                                         

2008年11月14日 (金)

福島さん、浜田君、鈴木さんと松本さん

昨日の後楽園のセミファイナルは、あの福島学さん。

相手は6勝(1KO)7敗という負け越しノーランカー。

彼にとって、この試合の意味がどこにあるの? モチベーションは大丈夫かって……。

2度もダウンを奪ったにもかかわらず、その度に決着を付けるというところまでいけず、

結局最終ラウンド負傷判定までいってしまった。

                                                              

かつては、こんなことはなかった。勝って観客に詫びるようなことはしなかった。

もう34才だし、正直やっとこさのランク7位だし、

いまさらタイトル戦はどうみても無理でしょってことの、単なる顔見世試合なのかって、

初めは少し悲しくなってしまったんだけど……。

                                                       

世界戦が決まってたのに、相手や自分のケガで、結局フイにしてしまったんだよなあ、

人生の一番の目標をその時の不運に流されて、チャラにされちゃったんだよなあって、

考えてたら、何だか段々身につまされてきて、ジムも変わって、トランクスも新調して、

あてがわれた相手は、えらい格下だったけど、

だけどまだ、頑張ってボクシングを続けてるのはとてもエライんじゃないかって、

ファンもそんな彼の姿を見るのが嬉しいのかなって、思うようになった。

                                                            

スパッと止めてしまうのも、その人にとっての止め時なんだろうけど、

福島さん、あなたはあと3年、体を壊さないという条件だけど、最後までやって下さい。

ここにもまだ燃え尽きていないボクサーがいたんだ。

                                                       

少し仕事が長引いたもんで、ホールに着いたときは、3試合目が始まったところだった。

何だかまるで覇気を感じられない残念なデビュー戦をいくつか見せられた後の、

同じくデビュー戦なんだけど、浜田祐輔君(角海老)と道見和也君(JBスポーツ)。

                                                        

これは面白かったな。結局浜田君は、大差判定負けしてしまったんだけども、

ダウンを喰らっても、何度も何度も強い気持ちで、立ち向かって行ったんだ。

大振りのうえに、ガードがメチャクチャ甘いもんだから、

そりゃあボコボコ殴られてしまうんだけども、最後まで闘う男の目をしていた。

デビュー戦であんなにやられると、普通ああはいかないもんだよ。

                                                         

この日のファイナルは、鈴木誠さん(野口)と松本博志さん(角海老)の8回戦。

鈴木さんは、さっきの浜田君のトレーナー役で来ていた阿部弘幸さんとは1勝1敗、

それから、新井田さん、小熊坂さん、三澤さんとも試合をしてる。

松本さんも、確か小熊坂さんとは試合してたな。

                                                       

その二人は、今や36才と31才。

これまで1度も戦ったことはなかったんだけど、

お互い十分知り尽くしているって感じで、それぞれのボクシングを展開した。

                                                       

スピードに勝る松本さんが、4,5,6ポイント取って、3-0で圧勝したんだけど、

鈴木さんも、ゴリゴリ寄って行って、何とか右フックをブチ当てようと、そしてもし、

それが当たると松本さんも危なかったんだけど、出入りの速さで被弾を避けていた。

                                                         

最終ラウンド、それまでにかなり打ち込まれ、スタミナを消耗していた、鈴木さんの

両足が揃ってしまったところに、松本さんのタイミングのいい左ストレートが決まり、

鈴木さんダウン、カウント8で再開というところで、終了のゴング。

                                                       

不器用でスピードもない、鈴木さんだけど、いつも不屈の闘う心を持っている。

見切られても、見切られても、得意の右フックを当てるまで一直線に頑張ってる。

こういうボクシングもいいよなあ。

                                                        

松本さんも、思わずガーッて行きがちだけど、今日はセコンドの言うこと聞いていたね。

だけど、あなたは、もう少し早く動けるよねえ。

                                                       

それと……。

自分の身元が、またある人にバレてしまったよ。

おそるおそる尋ねられると、以前に何か怒られるようなこと書いたっけって、

一瞬頭の中で過去の文章をグルグル思い起こして、慌ててしまうね。

でも、いい人に読んでもらってるのが解ると嬉しいね。

                                                        

2008年11月13日 (木)

ボクサー病

【花粉症】

自分は、5~6年前に突然花粉症になってしまった。

それまでは、「軟弱な人間だから、そんな病気になるのだ。」と、

少しばかり馬鹿にしていたようなところがたあったから、ホントに驚いた。

症状は、ある日突然にやって来るので、諸兄もくれぐれも覚悟をしておくように。

それにしても、花粉症のボクサーってのは、聞いたことがないな。

クシャミしながら、鼻水たらして試合をやってる場面に遭遇したことがないし、

第一、目がシバシバしたんじゃ試合にならないだろうし……。

で、ボクサーは花粉症にならない! 本当かな?

                                                        

【ガッツポーズ症候群】

カメラを向けられると、いつなんどきでも、利き腕でガッツポーズを作ってしまう。

友達と旅行に行ったり、居酒屋でのスナップなんかの全くのプライベートな場面でさえ、

ついつい、お約束のポーズが出てしまうんだなあ。

これって本当?

                                                        

【斜め立ち症候群】

これも一種の職業病で、電車に乗って、吊り革にぶら下がったときなど、

どうも平行に立つことができず、思わず一方の足を少し後ろに引いて、

ゴルフでいうクローズドスタンス気味に立ってしまいがちになる。

これはどお?

                                                         

【ウルトラマン症候群】

仕事にしろ遊びにしろ、集中力が3分しかもたない。

                                                        

【チョクチョク職質症候群】

キチットしているつもりなのに、どういうわけか、

しょっちゅう警官が近づいて来る。

                                                         

【頂点目指し過ぎ症候群】

インタビューの際、あまりにも気安くチャンピオンを目指すことを期待されるので、

なんでもついつい安易に一番を目指してしまう癖がついてしまった。

                                                          

【有名なのか不明症候群】

ランカーでも、ましてやチャンピオンでもないので、マスコミに登場することも

全くないので、名前や顔が世間に知られているわけがないと油断していたら、

ある日突然、とんでもない所で声をかけられたり、

後楽園ホールで、サインや握手を求められたもんで、

「俺もそこそこ来てるのかあ?」と戸惑ってしまうが、

その後はサッパリなもんで、

自分が有名なのか、そうでもないのか、

全く分からなくなってしまうという、不安症の一種。

準備もしてなくて、急にサインを求められても困るので、

練習しとこうかとも思うが、

いつから始めたらいいのか、誰か教えてほしいと思っている。

2008年11月12日 (水)

榎洋之さん、再起!

11月9日、自身のブログで、

榎洋之さんが、まだボクシングを続ける決心をしたことを、伝えてくれた。

つい最近まで、その可能性は半々だったから、とりあえず良かったなあ。

                                                       

坂本博之さん→本望信人さん→榎さんって流れてきた角海老のジム頭ボクサーが、

当分残ることになって、ホントに良かったと思っている。

                                                        

ずっと思ってることなんだけど、

それぞれのジムには、ボクサー達の中に、必ず核になるボクサーがいるべきであって、

それは、必ずしも、ランク最上位者でもなく、最長在籍者でもなく、勿論年齢でもないし、

やっぱり周囲も認めるような、ボクサーとしての品格を備えていて、

人望もある人物が自然にその位置に付くんだろうなって……。

                                                        

そういう風に考えると、今榎さんが退いたら、後は誰? って迷ってしまうからね。

まだまだ後釜が育っていないっていうのが、現状なんじゃないかな。

                                                        

小堀佑介さんは、世界チャンプではあるけど、そういうポジションのボクサーではないし、

そのボクサーが一声かけたら、「しょうがねーなー。」 というのも含めて、

とにかくそこそこの人数を集められる、

人望とか存在感みたいなものを持っているボクサーは、

角海老では、今のところ榎さん以外は考えられないからね。

                                                        

そういうジム頭として必要とされているだけじゃなくて、

ボクサーとしても、まだまだやれる、まだやり残している、進歩の余地がある、

そして、結局、まだ燃え尽きていないということなんだな、榎さんは……。

だから、やる。

                                                                                                               

そして……

周囲の人たちの様々な思惑に配慮した、彼の言葉は「やらせてもらいます。」となる。

また見れるぞ、エノキングが……。

                                                        

相手は、誰がいい?

エーッと、粟……。

                                                         

2008年11月11日 (火)

昨日の試合

昨日は、鎧塚真也君と上石剛さんを見に行ったんだけど、

全部で9試合のうち、5試合も面白い試合に出会えた。

実は、事前にはそれほど大きな期待はしてなかったもんで、

すごく得したような気分で帰ることができた。

やっぱり、足げく通うもんだな。

                                                         

4回戦のバンタム級。

和泉凛君(ワタナベ)はデビュー戦で、福田勇輝君(ワンツー)は1勝後の2戦目。

まあ二人ともよく打ち合うんだな、これが。

和泉君の方が、パンチ力はあるんだけど、福田君も一発喰らうと、

鬼のように反撃して、今度は和泉君が、鼻血を出して、一瞬危なそうになるんだけど、

気を取り直して、ちょっと長めの髪を振り乱しながら、ガンガン行くんだ。

手数の点で、若干福田君有利かな、と思ってたら、1-1の引き分け。

でも、お互い気持の入ったとてもいい試合だったな。

和泉君は、27才なんだけど、もう少し早くから始めていれば良かったのになあ。

                                                        

この日は、8回戦が4カード組まれていたんだけど、その全てが好試合だった。

                                                       

福本雄基君(三谷大和)と殿村雅史君(角海老)との試合は、前半殿村君がダウンを

喰らって、「やっぱり、ストリート系には弱いなあ。」 って思っていたら、

彼の眼はそれほど戸惑ったところがなくて、つまりあんまり効いてなかったようで、

そこから大反撃が始まって、ダウンを奪い返すまでになって、場内大盛り上がり。

ダメージは、福本君の方が大きかったんだけど、殿村君が詰め切れずにいるうちに、

福本君も回復していって、もうコノヤロ、コノヤロ状態で終了のゴング。

結果は、2-0で殿村君の勝ち。

                                                         

三谷大和ジムは、新人戦でも活躍してるし、会長の求心力は半端じゃなくて、

若いボクサー達の応援が統制がとれていて凄いんだ。

会長のアドバイスを大声で復唱する係も決まっているし、

いくつかの攻撃のパターンが暗号化されているので、相手に悟られることなく、

指示が出されているようだったな。

いきなりの利き腕によるフックを特別な暗号で言われると、相手は絶対戸惑うよ。

                                                       

三谷大和やドリームなんかは、会長のワン&オンリーみたいなジムなもんで、

こういう風に、攻撃パターンを暗号化して共有するっていうようなことも可能なんだな。

結構興味深いよ。

                                                        

それにしても、殿村君は小島よしおに似てるよなあ。

                                                          

次の試合は、注目の鎧塚真也君(協栄)の試合。

協栄ジムでは、彼と加治木了太君の行方に興味を持ってるんだ。

                                                        

その鎧塚君は、去年まで8勝、今年も2連勝してるんだけど、

最近の試合には何となく精彩が感じられなくて、心配してたんだけど、

昨日は頑張った、っていうより目付きが全然違ってた。

                                                        

相手の小池浩太君(ランド)も、9勝(3KO)2敗の25才で、同年で同じような戦績。

お互いガッツガツの打ち合いになって、小池君の手数も水準を超えていたんだけど、

パンチの力強さでは、鎧塚君の方が圧倒していて、自分の知ってる彼に戻った。

最近は、なるべく打たれないようにって感じで試合してたのが、この日は違ってた。

歯を食いしばって、打ち合いに応じ、4Rついに小池君を倒した。

                                                        

これで、11勝(5KO)2敗1分。

2敗というのは、新人王トーナメントと、A級トーナメントのそれぞれ準決勝でのもので、

だから彼は、トーナメント戦には不向きなんだと思ってる。

                                                        

それにしても、小池君も踏ん張ったよなあ。

倒されるまで、2回も、マットに膝が付く寸前までガクガクってなったんだけど、

その度に、気力振り絞って立て直したんだよなあ。感動したよなあ。

                                                         

谷口浩嗣君(横浜光)は、24才の伊藤博文さん系イケメンハードパンチャーで、

朝山哲嗣君(国際)は、31才、10勝13敗という多戦負け越しボクサー。

二人とも“嗣”という字が付くという、珍しい組み合わせ。

戦績から見ても、谷口君の一方的な展開かと思ってたんだけど、

この多戦負け越しボクサーが奮闘したんだ。

結果的には0-3負けしたんだけど、顔腫らしながらブンブン頑張ったんだ。

そんな気持ちが観客にも伝わったのか、会場も最後まで盛り上がってたなあ。

                                                       

谷口君の応援に、以前同じジムに所属していて、今は角海老ジムに移った、

小林生人君が来ていた。彼、何となく悲しそうな感じでボクシングをする子で、

自分の中でズーッとひっかかってるボクサーなんだ。

その彼は、1月下旬に移籍第1戦を控えている。

                                                       

ファイナルの試合は、上石剛さん(コーエイ工業小田原)と齋藤幸伸丸さん(輪島)。

上石さんは、髪とヒゲを少しのばして、まるで細面の小堀佑介さんみだいだぞ。

その上石さんは、実はそれほど強くはなくて、(9勝6敗3分)

ただ、あきべえさんを倒したり、沼田康司さんに初めてのダウンを見舞ったりしたのが、

鮮烈に残っているもんで、気にかかっているボクサーなんだ。ホントは強いの?

                                                        

この日の上石さんは、初めからおかしかった。

動きに全くキレがなくて、近寄り過ぎては、手を余してしまうようなパターンが多かった。

                                                        

一方の齋藤さんは、若干ズングリした体つきなんだけど、仕上がりはいいみたいで、

動きで上石さんを翻弄して、サウスポー対策も万全で体を入れ替えながら、

強い左右のフックを打ち込んでいた。

                                                       

もともと、対戦相手を考慮した上でのこれまでの戦績を見ても、(10勝6KO2敗1分)

齋藤さんの方が上石さんを上回っているんだけど……。

齋藤さんの2敗というのは、新人王トーナメントとB級トーナメントの準決勝で、

2回とも新井恵一さん(高崎)に負けたもので、だからもう、

トーナメントには参加しない方がいいし、新井さんともやらない方がいいと思うよ。

そして、やっぱり上石さんとはこれくらいの実力差があったのかなあって……。

上石さんも後半、相討ち覚悟の必死の反撃をしたんだけど、

結果は見たまんまの3-0で、齋藤さん。

ただ、上石さんは万全じゃなかったことだけは憶えておこう。

                                                        

それと、齋藤さんのセコンドの一人は、大竹まことにそっくりだったよ。

                                                        

オフトは終わってたし、ドームもノーイベントだったので、電車もユッタリ帰れた。

サイゼリアで遅い晩ごはん、腹一杯。

                                                        

2008年11月10日 (月)

ギターとギタリスト (Ⅱ)といろいろ

ギブソンのレスポールは、ジャズとポップスの中間派だったギタリストのレスポールが、

創作したものだけど、本人もこれほど歴史に名を残すとは思ってなかっただろうな。

                                                        

そのレスポールは、1958年から60年までの期間のマホガニー使用の

“チェリーサンバーストモデル”が有名だけど、

58年製は茶色がきつく、60年製は赤すぎる。で、59年製がベスト。

B'zのギタリストが宝物にしているのも多分この頃のもので、2,000万円だとさ。

                                                        

同じ時期の黒のカスタムモデル“ブラック・ビューティ”にもゾクゾクしたもんだ。

ジミー・ペイジは、その“ブラック・ビューティ”を3マイクにして使ってたな。

                                                        

レスポールは、初めセミアコースティックで軽いんだろうと思っていたから、

実はソリッドタイプで、エラク重くて驚いたのを憶えている。

                                                         

同じギブソンでは、ES335も有名で、リバプールの連中がけっこう使ってた。

近くでは、ラリー・カールトンもそうだった。

                                                        

ロックギタリストで、レスポールかストラトキャスターを持ってない人は、

まず、いないんじゃないかな。

フェンダーでは、ストーンズのキース・リチャーズや、シャドウズが使ってた、

テレキャスターも有名だけど、何と言ってもストラトキャスターでしょ。

                                                         

初期のベンチャーズは、ボブ・ボーグルがジャズマスターをリードギターに、

ドン・ウィルソンがストラトをバッキングで使っていたので、

ストラトキャスターは、サイド用のギターなのかと思ってた。

こういう組み合わせは、当時のホットロッドやサーフィンバンドの多くも採用していて、

ビーチボーイズ、シャンティーズ、アストロノウツ、ホンデルズ、サファリーズなんかも、

そうだった。

                                                         

ストラトキャスターは、初めはマホガニー塗装で、

その後単色塗装モデルが圧倒的になったけど、

そのデザインは、もう50年も前からズーッと同じっていうんだから凄いね。

                                                        

年代物のラージヘッド、メイプルネックのプレミア物は、軽く100万円を超える。

どれもNO.3マイクが少し斜めに取り付けてあるけど、その理由は知らない。

リッチー・ブラックモアは、NO.2マイクをオフにしていたんだけど、その理由も知らない。

                                                        

エリック・クラプトンの“ブラッキー・ストラト”は、超有名で、

2004年のチャリティーオークションでは、何と1億2,000万円の値がついたんだ。

で、その後フェンダーと山野楽器が組んで、何から何まで“ブラッキー”とそっくりで、

キズまでも再現したモデルを売り出したんだけど、あれは一体いくらだったのかなあ。

                                                        

何でも一流の製品を作る日本だけど、こと楽器については、

ヤマハのピアノ以外に世界レベルのものはない。

エレクトリックギターについても、テスコとかグヤトーンとかがあったけど……。

                                                        

ギターに比べて、ベースには圧倒的な名器はないようだ。

フェンダーのジャズバスは、ストラトキャスターをそのまま大きくしただけのように見えて、

何だか間抜けで完成度も今一つだと思うな。

                                                        

ソリッドタイプのものよりも、ストーンズのビル・ワイマンなどが使ってた、

ES335のデザインに似ていたセミアコースティックタイプのものか、

ポール・マッカートニーのカールヘフナーが斬新で見た目のバランスがよくて好きだな。

カールヘフナーは、昔タイガースにいた岸部一徳も使ってたな。

                                                        

ベーシストだと、ピックの持ち方が優しくて、

不機嫌な顔をしながらの早弾きビル・ワイマン。

展開力があったポール・マッカートニー、とにかく乱暴なスタンリー・クラーク。

それと、ゴールデンカップスのハーフのベーシストも当時としては凄かった。

                                                        

この頃からポップスからロックに入って、曲の大きな下支えとしてのベースの役割が

どんどん重要になっていたんだ。

                                                         

ディープ・パープルの“スモーク・オン・ザ・ウォーター”は、イントロのドラムの

バリエーションの後に、ベースがカットインしてくるところが、

もうホントに大好きで、そこだけ何度も聞くことが、今でもよくあるよ。

それも、絶対ライブ盤でね。

                                                        

死んでしまった鈴木ヒロミツがボーカルやってた、モップスってグループが、

“たどりついたらいつも雨降り”って曲で、

ベースの弦がボンボン弾ける音作りをしていて、あの当時の日本のバンドの中では、

秀逸だったな。

                                                         

ギターアンプについて言えば、

50~60年代は、フェンダーのセパレートタイプ型が断然だったけど、

その後出たマーシャルが業界を席捲してしまったね。

                                                        

ただ、2001年の武道館ライブでは、エリック・クラプトンは、フェンダーを使ってた。

ビートルズが使ってたヴォックスっていうのも、渋かった。

                                                        

                                                         

2008年11月 8日 (土)

ギタリストとギター (Ⅰ)

何カ月か前にTVで久しぶりに、ジミー・ペイジを見たんだけど、

昔からオッサン顔だったけど、その時はまるで、小沢征爾みたいになっていた。

もともとレッド・ツェッぺリンは、どうも能書きが多過ぎるようで、

当時も、あんまりのめり込めなかったけどね。

                                                        

あんまり難しいのは不得意だったので、

ギタリストなら今でも明快一発のリッチー・ブラックモアが大好きだな。

それに、ブライアン・メイもいい。

二人とも、たまにオリエンタルな香りを醸し出す。

                                                         

それから、ジョージ・ハリスンに呼ばれて、バングラデッシュの難民救援コンサートに

出ていた頃までのエリック・クラプトンも好きだし、

いつまで経っても悪ガキ風のジェフ・べックもいい。

彼が、初めて手にしたエレクトリック・ギターが、

何と日本のグヤトーンだったっていうのは驚いたな。

                                                       

「どうだ、この野郎!」 って感じのヴァン・ヘイレンも捨てがたい。

大昔、キンクスがヒットさせた“ユー・リアリー・ゴット・ミー”のライブバージョンは、

朝家を出るときに聞くと、とりあえず元気が出る。

                                                         

その、エリック・クラプトンやジェフ・べックがいたヤードバーズっていうバンドは、

今考えると凄いね。 “フォー・ユア・ラブ” しか記憶にないけど……。

                                                         

右利き用のビッグヘッドのストラトキャスターを逆さまに使ってた、

ジミ・ヘンドリックスも異常にカッコよかったなあ。

ただ、ギターにライターオイルをかけて火をつけたり、

アンプをぶっ壊すのは、意味解んなかったなあ。

前後して同じことやってた、ザ・フーってバンドもいまだにライブでの得意技にしてる

のを見ると、滑稽というか、何だか悲しくなってくる。

                                                        

時代は少しさかのぼるけど、お約束のフレージングがそれはそれで心地い、

モズライト以降のノーキー・エドワーズもお気に入り。

フェンダー時代、彼は確かベースだったと思うけど、

その頃のベンチャーズのLPを持ってたのは、みんな金持ちの息子だった。

自分の家には、まだポータブル・プレーヤーすらなかった。

                                                        

そのモズライトは、1965年ベンチャーズが初来日した時にお目見えしたんだけど、

寺内タケシとか加山雄三なんかは今でも使っている。

ちょっと荒っぽい音だけど、デザイン的には生き残っている。

寺内タケシのテクニックは当時頭抜けていたんだけど、

サウンド作りが全く下手くそで、全部が全部ぺナぺナした出来上がりになっているのが、

とても残念。周囲の人が何も言えないような雰囲気があったらしいけどね……。

                                                        

デビュー当時にジョン・レノンが使っていたリッケンバッカーは、

少し前に佐藤さんという日本人が復刻させて、30万円くらいで手に入る。

ビートルズの武道館公演では、ジョージとジョンが、その後期モデルを

使ってたけど、CCRのジョン・フォガティーも愛用してた。

ちょっととんがった音色をしてたな。

                                                        

カルロス・サンタナは、“ブラック・マジック・ウーマン” が有名だけど、

“哀愁のユーロッパ”の方が好きだな。

高中正義は、まるでサンタナの弟子みたいだけど、“ブルー・ラグーン”がいい。

だけど、初期のスタジオ録音がベストで、ライブ盤はまるでダメ。

それに、それ以外は聞くべきものが全くないのが残念。

最後までサンタナの呪縛から逃れられないみたい。

あと、布袋さんより、チャーが刺激的!

それと初期の中島みゆきのバックギタリストも好きだったなあ。

                                                         

ジョージ・ハリスンが、リッケンバッカーの前に使ってたのは、

ロカビリーやカントリー&ウェスタンでのド定番グレッチで、

ちょっと後では、バーズとかドリーマーズなんかも使ってたな。

                                                       

クリーム時代のエリック・クラプトンは、サイケデリック調に塗装した

ギブソンのバーンズを使ってたけど、

その塗装は2001年に来日した時のストラトキャスターにもやってたな。

バーンズは、60年代後半のブライアン・ジョーンズも茶色いヤツを使ってた。

                                                         

                                                         

2008年11月 7日 (金)

試合の感想

東日本新人王トーナメントの決勝戦の前日11月1日に、

内山高志さん(ワタナベジム)のOPBFタイトルの防衛戦があった。

                                                        

相手の韓国人は、とっても打たれ強くて、内山さんの強烈なボディブローを喰らっても、

初めはあんまり応えてはいないようだったけど、結局4Rに倒されてしまった。

                                                         

内山さんは、とてもいいパフォーマンスをしていて、長い距離は勿論、ショートレンジも、

臨機応変に対処していたと思ってたし、あのボディブローはそのうち効いてくるぞ、

間違いないって思っていたので、全く心配していなかったんだけども、

近くにいた観客の一人が、やたらけなしていたなあ。

                                                       

「あんなんじゃ、世界はとても無理だ。」

「ショートブローが下手だなあ。」

「あそこで打たなきゃダメだろが。」

「ボディが全然効いてねえじゃねえか。」

                                                         

同じ現場で試合見てても、ずいぶん違った感想もあるもんだなあと思った。

要求度が高いんだなあ。

                                                        

まだわずか11戦目なんだし、その割にはどう見てもスンゴイでしょ。

パンチの音だけ聞いてても、リナレスと同じような切れ味鋭い凄い音がするよ。

                                                        

対戦相手的には、まだ国内の有力どころとはやってないので、

少しばかりの疑問も残るけど、

確実に、矢代義光さん、リナレス、小堀佑介さんクラスにはあると思うけどなあ。

一発勝負で名前を挙げたいボクサー以外、ちょっと怖くて対戦を避けるんじゃないかな。

                                                         

この日楽しみだったのは、金城智哉さんの相手をした橋本建夫君(金子)。

ちょっと無謀なカードではあったけど、橋本君は、いつものように全く臆することなく、

今までで一番強い相手に、果敢にかかっていった。

                                                        

これまで、8勝(7KO)2敗で、9割近いKO率のいわゆるブン回しボクサー。

もう33才になったんだけど、髪の毛ボサボサの童顔で10才くらいは若く見える。

そして、いつも倒すか倒されるかの試合をする。

頭がデカくて、体も太いもんで、殆どの相手の方が、背が高い。

で、体格の不利を補うべく、橋本さんはとてもトリッキーな動きを織り交ぜ、たまに、

内藤大助さんみたいな、ユラユラしたフェイントも使うし、突然サウスポーにもなる。

考えられるあらゆる工夫をして、試合に臨んでいる姿に自分は好感を持っている。

                                                        

それに彼は、とても礼儀正しくて、試合中にバッティングすると、ホントにニッコリして、

優しくグローブを差し出すんだ。相手の方からぶつかってきた時もだよ。

                                                         

この日は、結局3RでTKO負けしてしまったんだけど、

金城さんに対して、「やっぱ、かなわなかったっす。」って、またニッコリ挨拶してたなあ。

笑うと子供みたいに可愛くなっちゃうし、いつも全力、一生懸命でいいよなあ。

                                                        

それと……。

ワタナベジムの船井隆一君は、これから伸びると思うな。気持のいいボクサーだよ。

                                                       

                                                         

2008年11月 5日 (水)

東日本新人王トーナメント決勝戦

11月2日(日)。

この日一番驚いたのは、池田一晴君のケガにともない、フライ級で不戦勝になった、

ワールドスポーツジムの安西政人君が、このブログを読んでくれてたことだったな。

池田君の回復具合を尋ねたら、一発でバレてしまった。

安西君は、藤原陽介君や古橋大輔君のことを応援してたもんで、事情を聞いたら、

スパーリング仲間なんだってさ。

こういうのは普段の試合にもよくあって、スパー仲間の輪ってけっこうあるんだよなあ。

それから、「頭デカくて、すんません。」 だって、まいったよなあ。

あまり見境いなく、誰にでも話しかけてると、こういうことになる。気を付けなくては……。

                                                                                                                

さて、肝心の新人王決勝の結果だけど……。

ミニマム級の鬼ヶ島竜君は、この日もゴリゴリプレスの竜で、難敵島津健人君に、

3Rまでは大分手こずったんだけど、4Rに右豪打一発でのTKO勝ち。

                                                         

ライトフライは、ダークホースの青野弘志君が、結局最終戦も勝ち抜いてしまった。

彼は試合するごとに強くなっていった典型だね。

足を使って動き回る相手に対して、最後まで切れずに根気よく追い詰めての3-0。

                                                         

スーパーフライの藤原陽介君は、これまで相手を一蹴してきた宮森卓也君に対して、

これまた3-0万全の試合をやったって思ったけど、

試合後のコメントでは、まだまだダメだって言ってた。

この子は、なかなか満足しないんだなあ。

それが単なる謙遜じゃなくて、真意だとしたら、相当伸びると思うな。

だけど、体格的にはバンタムだろうなあ。

                                                        

そのバンタム級は、同じジムの、それも中学時代は野球部の先輩後輩対決。

事前の予想では、片桐秋彦君の判定勝ちかなあと思っていたんだけど、

後輩の古橋大輔君が3-0で決着。

試合後、青コーナーの椅子に座りながら、古橋君は泣いていた。

負けた片桐君の方が、「まいったよなあ。」 って苦笑いしながら古橋君に近寄って、

祝福してたけど、古橋君は、もうこんな試合は二度としたくないって感じで、

ビービー泣いてた。

                                                        

スーパーバンタム級は、中村幸裕君の圧勝かと思っていたんだけど、

この日の安沢栄二君は、これまでになくアグレッシブで驚いたなあ。

相手が慶応大生で、大手の広告代理店に就職が決まってるっていう、

エリートってことで、何だか頭にきて異常に頑張ったのかも知れないな。

                                                        

中村君は、どっかで見たことがあるなあと思ってたけど、想い出した。

日本ランク1位の臼井欽士郎さん(横浜光)に似てるんだ。

MLBレイズの岩本選手みたいなソフトモヒカンもそっくりだし、体型もよく似ている。

彼は、体だけでなく、足も太いもんだから、身長的にはとても不利なんだけど、

懸命に相手の懐に飛び込んでいってた。攻勢努力の2-0勝ちかな。

                                                                                                                  

フェザー級は、この日一番インパクトの大きい試合で、1R1分ちょっとで、

斉藤司君のKO勝ち。教則本に出てくるような、ワンツーがドンピシャで決まった。

澤井大祐君は、これからっていう時に、何もしないで終わってしまった。

ゴングが鳴ったら、一気に集中しなくちゃいけないっていう見本だな。

                                                        

スーパーフェザーは、玄間晃裕君の勢いの方が上だと思っていたので、

予想は外れ。

阿倍隆臣君の大差3-0勝ちだったけど、玄間君が顔を血だらけにして、

最後まで奮闘したのには勇気を貰ったなあ。

それにしても阿倍君は、あんなに上手だったっけ?

まるで、内山高志さんのような、強烈な左ボディを打ってたよ。

                                                         

細川バレンタイン君と麻生興一君のライト級決勝は、

1-1、優勢点細川君という決着だったんだけど、正直この採点には疑問が残った。

麻生君がダウンを取られての48-48だっていうなら、

その他のラウンドのポイントと攻勢面を考慮すれば、細川君優勢は有り得ないと思う。

試合後、ワタナベジムからスコアの問い合わせは来るし、麻生君は大泣きだし……。

ただ、ビニー・マーチンは信頼できるジャッジだし、見ていた位置も違うからなあ。

                                                         

スーパーライトは、やっぱり尹文鉉君圧勝の3-0。

それでも、山本直平君は3R、4Rのガンバリに30男の意地を見せてくれた。

                                                        

ウェルター級の高山樹延君は、10㎝以上の身長差と、同じくらいのリーチ差を武器に、

入って来るところを、オープン気味の右でパタパタはたき、

当てては逃げ、当てては逃げしてポイントを盗んでいく相手に、多少イラッとしながらも、

根気よく追い続け、最終5Rダウンを奪い、何とか2-1で勝利をおさめることができた。

トレーナーと一緒にビデオで相手を研究して、そこから得られた課題を最後まで、

忠実にやり通した君は、エライ!

                                                        

ジム別成績。

三谷大和、ドリーム、角海老宝石が各2名。

ワールドスポーツ、新田、ピューマ渡久地、新日本大宮、宮田、横浜光が各1名。

                                                        

とりあえず、みんなおめでとうね。

でも、君たちはまだほんの入り口にいるだけなんだってこと、忘れないようにね。

次は、12月21日に全日本の決勝戦があるんだから、

あんまり勝利の余韻にひたっている暇はないんだからね。                                                        

                                                        

2008年11月 4日 (火)

タイムキーパー(続)とリングドクター

タイムキーパーは、チーフとアシスタントの二人で仕事をこなしている。

ゴングを叩いたり、残り10秒でラウンドが終了するという合図の拍子木を打つのが、

チーフで、ラウンド開始10秒前のホイッスルを吹いたり、

ボクサーがダウンした時、初めの5カウントをアナウンスするのが、

アシスタントの役割になっている。

                                                       

タイムキーパーは、試合進行の時間的管理の全てを担う、

とても重要な仕事をしているんだけど、たまに「あれっ?」って思うようなこともある。

                                                         

それは、ボクサーがパンチやバッティングなどで負傷し、リングドクターのチェックを

受ける際に、レフェリーが明確に“タイムストップ”のジェスチャーを示さなかった場合に、

時計を止めるタイミングが不明瞭になることだ。

                                                       

もともとは、レフェリーのアクションがなかったり、遅れたりすることからくる事態で、

責任を持っていくのは、気の毒とも思えるけど、

このほんの数秒のズレが、試合の結果を決めかねないことがよくあるので、

この際キッチリ頼んます。

                                                       

最後の1秒でクレージーキムさんは、大逆転KOされてしまったんだし、

小堀佑介さんが2005年に鈴木哲也さんを、そして2006年に真鍋圭太さん、

2007年に大之伸くまさんを、それぞれ倒したのは、残り5秒を切ってたんだからね。

小堀さんのように、残り5秒からでも倒しに行くようなボクサーにとって、

この数秒のズレはとても大きいのだ。

                                                        

リングドクターが注目されるのは、ボクサーが負傷した時で、

試合の続行の可不可が彼の判断に任されている。

最近は、早めにストップをかける方向に傾いているので、

そのことに対し、大声で抗議をするセコンドも多くなってるな。

そのせいか、一緒に傷口を見ていたレフェリーが負傷者側のセコンドに、

ストップをかけることの事前の了解を得ようとするような行為がよく見受けられるけど、

それはどうなの?って思ってる。

                                                       

負傷に伴うストップの権限は、リングドクターにのみ

独占的に付与されているんじゃないの?

だから、ジムやセコンドの見解や都合など、斟酌する必要など全くないと思ってる。

                                                        

3月下旬のある4回戦の試合で、レフェリーが負傷ストップについて、

セコンドにお伺いを立てる場面に出くわしたんだけど、

その際、セコンドが不注意にも、レフェリーの裁定前にリング内に入ってしまって、

後日裁定が覆され不名誉が取り消されたとは言え、

その当座はそのボクサーが反則負けになってしまったことがあった。

                                                       

シラーッとして、特に悪びれた様子もなかったセコンドの態度にムカついたんだけど、

つまり、己の不注意で迷惑をかけたんだから、リング上でボクサーや観客に対して、

きちっと頭を下げるべきだと思ったんだけど……。

でも、でも、、そんな事になってしまったのは、そもそもレフェリーとリングドクターが、

続行か否かを判断する責任を放棄してしまったことにあるからだと思った。

あん時は、腹立ったなあ。

                                                        

後楽園ホールには4名ほどのリングドクターが交代で臨んでいて、

ごく稀に、女性が一人混じる。      

太ったドクターはいないんだけど、それは、診断するためにリングへ上がる際に、

タイムキーパーとインスペクターに挟まれたとても狭い場所から、

コーナーポストの階段よりももっと急激な角度を大股で、

一気に登り上がる必要があるからだと思うな。

                                                        

距離を詰めた凄まじい打撃戦の結果の負傷が、有効打によるものか、

はたまたバッティングによるものなのかが不鮮明になることも多いけど、

その後試合続行が不可能になった場合に、TKOとするか、負傷判定になるかは、

判断が分かれるところでもあるな。

                                                                                                                

2007年の小堀さんと三上朗央さん(帝拳)とのタイトル戦のケースも微妙だったな。

10ラウンドまでもつれ込んだんだけど、自分はTKO決着だと思ったけどなあ。

                                                        

ストップになった原因の負傷がパンチによるものなのか、バッティングに伴うものなのか

判断するのは難しいんだろね。

                                                        

初めほんのちょっとだけバッティングでできた傷を、

パンチで大きくされた場合なんてのは、どうなるの?

そして、その逆の場合は……?

2008年11月 1日 (土)

リングアナウンサーとタイムキーパー

後楽園ホールに登場するリングアナウンサーは通常3人いるけど、

それぞれ特徴があって、なかなか面白い。

                                                       

顔が赤くなるまで力んで、こちらの耳もガンガンするほどの大声を張るもんで、

メインに近くなると鼻息も荒くなり、声も枯れ気味になる少し太めの人。

正直、スピーカーの音量を落してほしいと思うほどだ。

                                                        

二人目は、淡々と職務をこなしていく、

まるで高級レストランの支配人みたいな感じの最年長の人。

                                                         

この二人がポマードを効かせたオールバックなのに対して、

残りの一人は、サラサラヘアーが特徴のイケメン風。

                                                        

このサラサラヘアー君は、試合が判定になった場合、スコアを発表する際に必ず、

3-0の場合だと「Unamimous Decisionにより……」と言うし、

採点が割れると「Split decisionにより……」か、「Majority Decisionにより……」とか、

ただ一人英語を交えて判定結果をアナウンスする。

                                                        

また、年かさの方のオールバックさんは、ラストラウンドをコールする際には、

「Now……」を必ず入れる。

自分としては、最終ラウンドをコールする際には、この「Now……」を入れる方が、

バランスがいいし、圧倒的にカッコいいと思っている。

                                                        

試合中、ボクサーが何かの拍子にスリップダウンする場合があるけど、

その際リングアナは、レフェリーの仕草を見て、速やかに「スリップ!」と

コールすることになっているが、次の試合の激励賞などの準備や、

その他の段取りをしていて、その瞬間を見逃してアナウンスが遅れたりすると、

インスペクターの注意を受けることになる。

リングアナもいろいろ大変で、ジャッジなみに試合を注視し続けなければならないのだ。

                                                       

試合が判定に持ち込まれた際に、レフェリーからジャッジペーパーを受け取った時の

リングアナの様子を注意深くみていると、

その試合の採点結果をおよそ推測することができる。

                                                                                                                    

3枚のシートが行きつ戻りつしていたら、殆どの場合判定が割れている事が予想でき、

時間がかかるようだと、引き分けの可能性も高くなる。                                                        

また、すんなり一通り見てお終いの場合なら、その試合は3-0ということ。

                                                        

ある時、行きつ戻りつさせながら、首を傾げるリングアナがいたけど、あれはマズイぞ。

確認に手間取ってるようには見えず、

「おかしな判定だな。」と感じているようにしか見えないからね。

                                                         

それと、試合直後のボクサーに、やたら気安く話しかけるのもどうかと思うよ。

好きなボクサーが勝って「おめでとう」と言いたくなる気持ちが起きるのも、

分からないでもないけど、慣れ合ってはいけないと思う。

ケジメの問題だな。

                                                       

それと……。

第一試合の4回戦ボクサーとメインイベンターをコールする際の声の出し方に

著しく差をつけるのも、ある意味当然なのかもしれないけど、

自分としては、どうかなと思っている。

ファイナルだから盛り上げようって絶叫することもない。

淡々とが、一番いい。

                                                                                                                           

タイムキーパーは、ボクシング関係者の中では最も地味な存在で、

人相も穏やかで、過激な感じの人はいないな。

                                                       

几帳面でなければ務まる仕事ではないけど、

それでも見ていると、彼らの職務も結構応用を求められていて、例えば、

ラウンド開始のゴングはセコンドのリングアウトを確認してから叩かねばならず、

終了のゴングも基本は4回だけど、終了間際にもつれた場合などは、

通常より力を込めて、かつ回数も多く5回ないし6回叩いている。

これまで自分が聞いた一番多い回数は、7回だな。

                                                        

それから、ダウンの最初の5カウントは、

タイムキーパーがマイクを通してカウントすることになっている。 

リングアナではないのだ。

                                                        

アメリカなどでは、ラウンド開始時のゴングも日本のように1回ではなく、

4~5回も叩くので、ちょっと変な感じがする。

これは多分、会場内が常にザワついていることからくるのではないかと思う。

試合中の観客席を見てても、どちらかが少しでもいいパンチを当てるたびに、

それこそ総立ちになってしまうので、当然と言えば当然なんだろう。

それと、アメリカのゴングは、日本の物より少しピッチが高いと思うな。

                                                       

ゴングで面白いのは、ラウンド開始時にチーフとアシスタントのタイムキーパーが、

「いっせいのせっ!」でゴングとストップウォッチのタイミングを合わせる仕草だな。

                                                        

そして、折角タイミングはバッチリだったのに、木槌がゴングの上っ面をかすってしまい、

スカみたいな情けない音しか出なかった時も、結構笑える。

                                                        

そんな時、二人はバックレて何事もなかったような顔をしてるけど、

内心は「うわあ、まずいよなあ。」と思っているに違いないんだ。

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