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2008年10月

2008年10月31日 (金)

面白い試合

面白い試合の定義については、百論あるところだと思う。

やたら豪打のKOファイトがベストだと言う人も多く、

玄人っぽい技術のやり取りが、たまらないというファンもいるだろう。

                                                        

自分はとにかく、“気合”の入っているボクサーが好きで、

技術と経験の差はあっても、リング上に気合が滲み出ている試合は面白いと思うし、

気迫に満ちた眼光に出会うために、試合場へ通う。

                                                        

面白い試合は、いつ訪れるか分からない。

やたら面白い試合が続く日もあれば、8試合くらいの全てに納得がいかず、

「なんだかなあ、今日は……。」 と、

溜息が出て、疲労感だけが残るような夜も、実はある。

                                                        

面白い試合は、ファイナルの時もあるけど、第一試合の場合もあるので、

たとえ最も期待感の大きい試合が後半に組まれている日でも、

とにかく、早く行く。

もし、そのボクサーの会場入りが見たい場合には、

時間が許せば、5時過ぎの開場でも、3時頃の待ち伏せもするし、

試合後の様子が気になれば、1階で向かいのビルの壁に寄りかかりながら、

出口の方をうかがう。

こうなると、まるで宝塚の入り待ち、出待ちだな。

                                                         

一番つまらないのは、何をしにリングに上がってきたのかが解りにくい試合で、

たとえば、まだお互いB級くらいのボクサーなのに、

まるで世界タイトルの初防衛戦でもやってるがごとく、

やたら慎重になってしまって、いつまでもビビッてチョンチョンやってる試合。

そもそもボクシングなんて理不尽なスポーツを選んだ理由が解らない。

                                                         

それから……。

5~6戦くらい場数を踏んで来て、

勝てそうな流れや、負けるパターンが解かってきたせいか、

まるで安サラリーマンみたいに、何とかマアマアのところで終わらせたいとでも

思っているようなボクサーの試合。

                                                       

更に、更に……。

なかなか思うようにいかないもんで、もう試合後の言い訳を考えているようなボクサー。

そもそも君のそのパンチは、相手を倒そうとしている気迫に全く欠けてるよ。

こういうのは、A級ボクサーの中にもたまにいるね。

                                                                                                                

それと……。

タイからやって来たボクサーとの試合は、ほぼ100%がクダラナイ試合になる。

殆どが、そこそこ有名な日本人ボクサーが恥をかかないように仕組まれた調整試合だし、

戦績やらランキングも、そこはかとなくいかがわしい。

構えからして、前日までムエタイやってましたっていう感じのもいるし、

都内のエスニック料理屋からバイトでやって来たような、緩んだ体の兄ちゃんもいる。

「何だ、アイツまた来たのか。」っていうのもいるよ。

                                                         

初めからガチンコじゃなくて、日本人の半分もパンチを出さないのもいれば、

「最初の2ラウンドはこっちが行きますが……。」 とか、

「強めの左ボディをきっかけに……。」 なんて、事前の取り決めでもあるかのような

試合のオンパレード。

プロレスじゃないんだからさあ。                                                        

それに比べると、フィリピンとかインドネシアから来るボクサーは、もう少しまともだな。

                                                        

そんな気迫に欠けたクダラナイ試合を見続けるのは、拷問に等しいので、

そういう時は、さっさと席を外して、ロビーでタバコを吸うか、

一旦外に出て、柔軟体操をしたり、食事をしたり、本屋で時間を潰す方が賢い。

ファイナルがそんな試合なら、ドームやオフトの帰り客ともかち合うこともなく、

空いた電車で速く帰れる。

                                                        

でも、気迫に満ちたガチンコの試合は、やっぱり無上に面白い。

                                                         

ちなみに、今年これまでのところの極上の試合は、ドカーン一発型では、

何と言っても、小堀佑介さんだな。今更付け加えることは何もない。

2008年の年間最優秀試合にならなかったら、おとなしい自分も黙ってはいない。

                                                                                                                        

それから、中森宏さんと石井一太郎さんのタイトル戦もショッキングだった。

自分は勢いの違いで、中森さんのKO勝ちを予想してたんだけど、

その中森さんがペースを取ったかなと思った瞬間の、石井さんの一撃は凄かったなあ。

まるで少し前の湯場忠志さんと牛若丸あきべえさんの試合を見るようだった。

                                                                                                                        

今にして思えば、あの日ホールの入場前、中森さんは、沢山のサポーターに囲まれて、

握手されたり、写真を取られたりで大変だったんだ。

これも、自分だけのジンクスなんだけど、

試合前にジム関係者以外の人たちと接触し過ぎるのは良くないと思っているんだ。

あの真鍋圭太さんも負け始めの頃、よく観客席でファンたちと談笑していたよなあ。

中森さんの敗因もこれだな。

                                                                                                                           

ドカン型のもう一つの試合、沼田康司さんと湯場忠志さんのタイトル戦も衝撃だった。

沼田さんも1回くらい壁に当たる時期だよなあって思っていたもんで、驚いたっけなあ。

遠目の“you tube” の後、何とかTV局のダビングものをゲットしたんだけど、

避けるだけじゃだめなんだ、すれ違いざまに、打ち込むことができないと、

あのレベルでは勝てないんだと痛感したな。

                                                                                                                           

今年は4回戦にも例年になく、素敵なボクサーが沢山出てきた。

以前も書いたけど、藤原陽介君の新人王トーナメントでの第一試合。

やっぱり普通じゃなかった。

彼は試合に勝つと、素直に思いっきり喜びを前面に出すとことも好感が持てる。

「こんなの当然じゃん。」 っていう感じの子もけっこう多いからね。

                                                                                                                           

それから、池田一晴君もそうだったけど、一度ダウンされたにもかかわらず、

あとの3ラウンドを必死に頑張って逆転勝ちをするような試合が沢山あって、

ずいぶん元気を貰ったなあ。この2カ月くらいで5試合はあったよ。

                                                                                                                        

倒し、倒されの派手さはないけど、ジックリ面白かったのは、

ローマン・ゴンザレスと松本博志さんのフルラウンドの攻防。

どう見ても無茶な対戦だと思っていたけど、

強打の相手に気後れせず、かかっていく姿は、去年の本望信人さんを彷彿とさせた。

あれだけ打たれても頑張り通した根性は立派!

ほぼフルマークで負けてるのに、

「パンチにはもっと緩急をつけなくちゃあ」 ってゴンザレスに教訓垂れたっていうのが、

オカシクテ、オカシクテ。

                                                                                                                           

彼は、11月17日ミニマム級8位の鈴木誠さん(野口)と対戦するんだけど、

将来は競艇の選手になりたいってことで、

もしかしたらこれが最後の試合になるかも知れないんだ。

                                                                                                                           

それから、三枝健二さんと久永志則さんの試合も素晴らしかった。

ディフェンスに少し課題を残しているんだけど、

ハートを前面に出した鋭い動きが身上の久永さんは、1Rからガンガン攻めて、

「君はどれだけできるの?」 って感じでスタートした三枝さんの出鼻をくじいての

いきなりのダウンゲット。

                                                                                                                           

これで目が覚めた三枝さんが、「俺を誰だと思ってんの?」 って、

タイトル戦経験者としての意地を見せながらの猛反撃開始。

あとは、スリルスリルで、結局上位者の本気に最後まで抵抗し続けることができて、

久永さんの判定勝ち。

                                                                                                                           

彼は、笑うと全く別人のようになる。

そう言えば、何年か前に彼を負かした月花正幸君は今どうしてるの?

                                                          

チャンピオンカーニバルで面白かったのは、河野公平さんと相澤国之さんとのやり取り。

相澤さんが以前より積極的になっていて、最後まで目まぐるしいパンチの交換が続いた。

攻守を見極めるのに、とても疲れた試合だったけど、見ごたえはあったなあ。

                                                           

ただ相澤さんは、その後冨山浩之介さんとのタイトル戦で、

また以前に戻ってしまったようで、残念。

                                                           

それから、榎洋之さんと粟生隆寛さんの試合。

これも以前書いたけど、

どっちの方がというと、榎さんの方に失うものが多い試合だったから、

右フックをバシバシ振ってまで詰めるべきだったとは、今でも思っていない。

大きなパンチの交換がもっと多かったら、展開は違っていたと思うけど、

有効打の少ない試合では、ジャブの評価が増すのは当然だし、

その点榎さんは冷静に試合を進めたと思う。

                                                          

粟生さんは、試合開始のレフェリーの注意の際、いつも天井を見上げるけど、

この日は、これ以上首が上がらないっていうほど、上を向いていた。

                                                        

もっと動き回って、一時期の大場浩平さんみたいにやるのかと思っていたから、

ちょっとイメージが違った。

彼は、榎さんより5才も若いんだから、まだまだやり直しはきくんだから、

もっと行ってもいいんじゃないかと思ったな。

でも、あの時の二人の殺気は氷のように凄かった。

                                                           

二人とも、その後の世界挑戦は残念な結果だったんだけど、

粟生さんには、ラリオスとの再戦の話が進んでいるらしいね。

そっちの方は、そっちの方で、いいんだけど、

自分としては、榎さんと粟生さんの再戦を是非、是非見たいのだけれど……。

                                                          

                                                          

                                                          

2008年10月30日 (木)

こんなんじゃダメだ。

昨日(29日)の試合は、3人の角海老ボクサーを見に行った。

                                                       

鈴木翔君は、ひょんなことからプロテストにも立ち会って、その時の、

頭抜けたパフォーマンスに驚いて、それから注目しているミニマム級の19才。

ただ、これまでの3戦(2勝1分け)は、すべて新宿フェイスだったので、

彼の実戦をみたのは、実は昨日が初めて。

                                                        

根性込めた、ちゃんとした打ち合いができる子で、自分の目に狂いはなかったんだけど、

何度か相手をグラつかせるような有効打では上回ったものの、

手数不足ということか、結果は1-2の判定負け。

                                                        

負けはないと思っていたもんで、ジャッジの見方に片寄が出たっていう感じなんだけど、

そもそも、そんな評価が分かれる微妙な試合をしたことがいけなかったんだ。

                                                        

試合後まず、圧倒的なスピード不足と手数不足とを自覚して欲しいと思った。

今の彼のボクシングは、フェザー級くらいの動きだって、伝えた。

そして、彼には、上の方のボクサー達の試合の録画を見せてあげることにした。

今の日本の上位4人、つまり黒木健孝さん、辻昌建さん、堀川謙一さん、

八重樫東さん達のボクシングを見て、今の自分との違いをハッキリ

認識することから始めれば、いいんだからね。

本当の意味での上昇志向があるのなら、彼は絶対に伸びる。

                                                        

青木幸治君も新人戦のときから、殆ど全試合見ている。

打たれ弱そうな顎をカバーすべく、ディフェンスもうまくなってきたし、

なかなか上手なコンビネーションブローも備えつつあるA級になったばかりの子。

初めての8回戦の相手が、ランク5位だっていうんだからキツイけどね。

それも変則ストリート系だっていうんだから……。

こういうのに弱いのは、角海老の伝統みたいなもの。

                                                       

結局最後まで、きちっとしたボクシングをさせてくれず、

ペースを乱され、為すすべもなくのTKO負け。 もう完敗!

                                                        

「すんません。」 って言ってきたけど、

ボクシングの出来は、相手によるもんだなあと、つくづく思った。

ブン回してくる相手に対しては、いっそ、こっちもブン回して勝負に出るか、

ブン回してくるタイミングに合わせて、交わしざまを狙うしかないと思うんだ。

中途半端だと、殆どが情けない結果に終わってしまう。

                                                       

青木君は、後の方を目指すのがいいと思うんだけどね。

                                                         

金沢知基君は、これが3回目のランカー挑戦。

相手は、これも若干ストリート系のブン回しボクサー。

これまでと同じような展開になるんじゃないかって、心配してたんだけど、

昨日の金沢君は、一皮むけてたな。

                                                       

相手の大きなパンチに、ガクッとさせられながらも、

ひるむことなく、最後までガムシャラに打ち返していた。

男になった金沢君を見た。

                                                       

8R左フックがブチ当たり、相手はダウンして、フラフラになったんだけど、

セコンドからの「抱きついてしのげ!」の指示を忠実に守り、逃げ切られての引き分け。

ホールディングの反則を取られるギリギリだったけどね。

それにしても、三浦会長はうまいよなあ。

                                                         

金沢君、追い詰め切れなかったところに課題は残るけど、

やりにくそうな相手によく頑張ったよ。

ショートレンジで肘を畳んで回転鋭く、打ち込めれば、もうある程度の完成型だな。

もともと持ってる極上の左ストレートを中心に、こんどこそ日本ランカーだぜ。

                                                        

3人の夜は、それぞれ満足のいかないものだったのかもしれないけど、

自分的には、帰り道ガックリということは、全くなかったな。

                                                         

君たちがそれぞれの、“こんなんじゃダメだ。”を克服すれば、

間違いなく、未来は明るいんだからね。

                                                         

それに比べて、自分なんか、何だか人格の全てが“こんなんじゃ、ダメだ。”だらけで、

どこをどういじって、どう直せばいいのか解んなくなってしまっているし、

そもそも残り時間も少なくなってしまっているし、ホント君たちが羨ましいよ。

                                                         

驚いたのは、その場に榎さんが来ていたこと。

もっとユックリ休めばいいのにと言うと、

スパーリングに付き合ってもらった連中だからって、答えた。

いい人だよなあ。

まだ、思いっきり顔が腫れていて、左目は真っ赤に充血してるんだよ。

                                                        

それと……。

亀海喜寛さんは、松田直樹さんと一緒に来ていて、中嶋孝文さんとも仲良しで、

三浦数馬さんは、中嶋さん達の応援に来ていて、松田さんと数馬さんは、

仲良しみたいだった。

ボクサー達の拳のネットワークは、いろいろ面白いね。

                                                         

                                                         

                                                         

2008年10月29日 (水)

ボクシング人気

例の“亀田騒動”のとき、

これでボクシングの人気が落ちていくだろうとか、

とりあえず世間の注目を集めることができて正解だとか、いろいろあったけど、

関係者には申し訳ないんだけど、個人的には、

ボクシングはあまりメジャーにならない方がいいんだけどなあと、ずっと思っている。

                                                       

超有名ボクサーが出場したり、タイトルマッチがある場合などを除いて、

定員が2,000人ほどの後楽園ホールが満杯になることはほとんどない。

この若干ダラーンとした空間が自分は大好きで、見るポジションを替えたり、

試合の終わったボクサー達とちょっと話をしたりして、幸福な時間を過ごしている。

                                                          

これがもし、プロ野球やJリーグのように、

何万人も入るスタジアムなどで開催されるほどの人気競技になってしまったら、

東京ドームのナイター観戦のように、狭いシートにギュウ詰めにされて、

ボクサーに近づくことはおろか、彼らの表情さえも見えず、

ストレスが溜るだろうなあと思う。

                                                        

そしたら即、TV観戦派に転向だな。

たまに、録画したものを音声を消して見るんだけど、

大袈裟でうるさいだけのアナウンサーや、的外れの解説にイラつくこともなく、

試合に集中できて、これはこれでなかなかいい。

                                                        

以前、試しに武道館や有明コロシアムの最後列に行ってみたことがあるけど、

なんだかタコ壺の底で、エビが跳ねているみたいだったし、

アリーナも中途半端な位置だと、前の客の頭が邪魔になることも多い。

                                                        

だから今のところ、ボクシングを見るには後楽園ホールくらいのサイズと構造が

ちょうどいいと思っているんだ。

近くにJCBホールというのができだけど、定員3,000人はボクシングには大き過ぎて、

ダラーンじゃなくて、ガラーンになってしまうんじゃないかと心配してだけど、

こっちの方は賃料がバカ高くて、

世紀の一戦レベルじゃないと使いこなせそうにないとのことで、一安心。

で、当分後楽園ホールは安泰ということ。

                                                        

でもって、自分は相変わらずダラーンとできてとても満足なんだけど、

これではボクサーはいつまでもシンドイ状況が続いていくことになる。

あれだけ身体的なリスクを負った競技で、あれだけ情けない収入というのも

世間に見当たらない。

日本チャンプでさえ、何か別の仕事を持たないと暮らしが成り行かないんだからね。

                                                        

プロスポーツは、集客力とスポンサーが命っていうところがあるので、

競技としての人気が国民的レベルまで高まらないことには、

仕方のないことなのかも知れないけど、

ボクサー第一主義に立ってる自分のジレンマも何とかしたいし……。

                                                         

で、打開策なんだけど、JBCが24時間ボクシングの試合を流しっぱなしの

有料のCATVを立ち上げるってのはどお?

いつなんどきでも、何かしらのボクシングを見れるんだぜ。いいよなあ。

                                                       

地方在住なもんで、なかなか後楽園ホールまでは来れないというファンも多いだろうし、

交通費とか入場料を合わせて1回1万円というのは、

いかにも痛いと思っている近郊の愛好者も少なくないんじゃないかな。                  

自分も、関西を中心にしたボクシングシーンを是非覗いてみたいと思っている。

                                                        

チャンネルを維持運営するのにどれだけの金がかかるのか全く見当もつかないけど、

市場調査くらいはやってみる価値はあるんじゃないかな。

WOWOWみたいに配給経費がかかるわけでもないんだし、

1カメラの会場音声のみで、解説も一切付けないということにしたら、

制作経費も安く済みそうだし、いいと思うけどなあ。

どお?

                                                         

一昔前のような放映権料が復活することなんて、全く有り得ないんだから、

視聴率だけが全ての情けないキー局には何にも期待しないということにしてさ。

                                                        

自分だったら月3,000円~5,000円くらいならすぐエントリーするけどなあ。

10万人は集まらないかなあ。

月4憶ほどになるけど、それくらいではダメなのかなあ。

ボクシングの興行のあり方そのものも、変わっていくと思うけどね。

                                                         

そこからの収益金をボクサーのファイトマネーに上乗せしたり、

ジムへの分配金も賄うということにすれば、多くのボクサーやジム関係者が、

プロとしての暮らしができるようになると思うんだけどなあ。

みんな本当にシンドイ生活してるんだから……。

                                                         

このままだとジリ貧になって、ボクシングをやる若者がいなくなってしまうよ。

格闘技を目指す子が、みんなK1や総合の方へ行ってしまうよ。

ホントに……。

2008年10月28日 (火)

やっぱり、凄いんだあ……。

24日の試合で、榎さんの顔は、とんでもないことになってしまったけど、

病院で精密検査してもらったら、どこも何ともなかったんだってさ。

凄い体だよなあ。

                                                         

左目の下の青タンは、まだまだ激戦の痕跡を残しているらしいんだけど、

榎さんは、スパーリングで若い者にやられた時にも、あんな感じになるから、別にね。

                                                         

それに比べて、クリス・ジョンの方は、何と合計で70針近くも縫ったんだってさ。

1ヶ月ほど静養しないといけないんだと。

うーん何だか、勝ったような気がするね。

                                                         

それからね、地元のインドネシアでは、榎さんの評価がとても高くて、

「彼は、サムライだ!」って言われてるんだってさ。

                                                         

やっぱり、榎さんは、凄い!

2008年10月27日 (月)

ケンカ腰の老いぼれ

通勤のため、駅に行く時間は大体決まってくるけど、そうなると、

駅から降りてきた人たちとすれ違う中に、何人かは顔見知りができてくる。

                                                       

そいつは、年の頃70才ちょい手前って感じの、身なりが少々みすぼらしい男。

志村けんや、きみまろが婆さんネタでやってるように、膝と腰が曲がっているもんで、

バランスを取るように、両手を後方に開き加減にパタパタさせながら、歩いてくる。

茶色の色つき眼鏡をかけて、物凄く不機嫌な顔をしているので、

そして、対向する人を全く避けずに、直進して来るもんで、

行き交うみんなは、何となくそいつを避けながら駅に向かう。

客商売にかかわっているとは思われず、駐車場の係員てとこかな。

                                                        

ワザワザもめることはないかと、普段は自分もそいつに道を開けてやってるんだけど、

二週間ほど前のある日、ちょっとバッグに目を落した時、

すれ違いざまに、そいつの右手と軽くぶつかった。

もともとペンギンみたいに両手を広げて歩くもんで、人込みでは十分有り得るでしょ。

                                                        

自分は、「あっ、どうも」と言ったんだけど、何とそいつは、

「バカヤロー!このヤロー!」って、怒鳴り上げてきた。

                                                         

この場合、全くイーブンだし、2回もヤローってのはないだろうと思ったので、

思わずムッときたんだけど、何しろ相手は70近くの、全くの老いぼれ。

人差し指でチョンと押しただけで、バランス崩してコロンといってしまいそうなんだわ。

                                                         

こんな老いぼれとゴタゴタしても、男がスタルってもんだし、見た目も悪いだろうって、

「そんな調子でやってると、そのうちケガするぞ、爺さん。」と言ってやったんだけど、

「うるせー、バカヤロー!」って、立ち去りながらも、まだゴロ巻いているんだ。

                                                        

みすぼらしくて、みっともない老いぼれだっていうのは、本人も自覚しているだろうに、

何であんなに強気でいられるんだろうって、不思議だったなあ。

                                                       

いろいろ考えたんだけど、多分、みんなが大体自分と同じような接し方、つまり

やり放題やっても、ドツかれるようなことにはならないって経験が積み重なって、

強気になっていったんだろうなっていう結論に至った。

と言うことは、これからも年々日々強気になっていくんだろうなあ。

今度すれ違うようなことがあったら、どうしようかなあ。

こっちの気分によるってこともあるしなあ。

                                                         

ケンカ腰の老いぼれっていうと、あと川内康範を思い出すなあ。

2008年10月26日 (日)

敗北……?

6ポイントから8ポイント差というのは、要するにボロ負けということなんだけど、そして、

自分の心の中の採点でも、4~5ポイントは取られているなと思っていたんだけど、

何だか、負けたっていう気がしないんだよなあ。

                                                                                                               

頭の中のシナリオはもともと二つしかなくて、

そのうちの一つに収まったっていうことなんだけど、

途中に何ポイント取られようと、そのうちロボコップフックが炸裂すれば、

それでいいんだ、それが二つ目のシナリオだからって見ていたもんで、

結局ゴム人間には、単発では足りなかったか、というのが素直な印象。

                                                       

そのロボコップフックがいつ出るんだろうかと、ジーッと見続けたもんで、

あんなにジーッと見続けたことは過去なかったもんで、試合後はグッタリしてしまった。

翌日も何だか一日ボーッとしてた。まるで日帰り強行登山から帰ったみたいだった。                                             

初めて榎さんを見た人には、どう映ったか知らないけれど、

長く見てきた人達は、粟生さんとの戦いまでを真剣に謙虚に見直して、

見事に改良した姿をあの場で見せてくれたことに、とても感動していると思う。

                                                        

実はあの日、スタッフの何人かに特別のチェックシートが渡っていて、

ある欠点が出そうな兆候があったら、アドバイスを飛ばすことになっていたんだけど、

そして、それは榎さん自身の依頼だったんだけど、

結局ただの一度も、そいつの出番はなかったんだ。

                                                        

試合に負けたのは冷徹な事実だけど、

榎さんは間違いなく自己を克服して、進化していたんだ。

だから、負けたというような気がしてこないんだな。

                                                        

観戦中、偶然隣に河野公平さんがいて、いろいろ話したんだけど、

クリス・ジョンが勢いづいたのは、やっぱりあのボディブローだって言ってた。

でも、その後、

絶妙な右フック、強烈な左右のボディをいろんな角度や緩急で打ち込まれて、

ガクッとさせられたときにも、決定的な追撃を受けないように、前へ前へ詰め、

手を出し続け、榎さんは、最後まで渾身の力で戦い通した。

12Rは、二人ともヘロヘロだったなあ。

                                                        

試合後みんなが一番驚いていたのは、榎さんの打たれ強さ。

ドコンドコンいいのを喰らっても、手が下がる場面は一度もなかった。

左顔面は、ヒドイことになってしまったけど、

控室に戻ったクリス・ジョンの顔も、これまでにないほど腫れ上がっていたらしい。

                                                         

以前、うまくかみ合うだろうって書いたけど、

今では、粟生さんだったら、ひとたまりもなかったんじゃないかなって……。

二人の気持の持ちようには、断然の差があると思うからね。

                                                        

暫くはジムにも来ないで、いろいろ考えながら休むんだろうけど、

自分としては、再始動、再挑戦の道をとって欲しいと切に思っている。

                                                        

それは単なる感傷的な発想からではなくて、

10年もやってきて、まだ進化することができる姿を見ることができたからだ。

今回の試合で足りなかったものが何なのかが分ったら、

その分を補充すればいいんじゃないの?って思うから。

                                                          

全てを出し尽くしたって言うかも知れないけど、それは10月24日時点での話でしょ。

明日になれば、また新しい挑戦すべきテーマが出てくるんじゃないのかな。

                                                        

挑戦っていうのは、目標にしているその試合のことだけじゃなくて、

見つかったそのテーマに対してにもあると思うんだけど……。

                                                         

榎さん、あなたの生き方、美意識の中には無いのかもしれないけど、

自分としては、こっちが「もう、いいからさあ。」って言い出すまで、続けて欲しいよ。                                                        

ずっと前、止め時はボクサーが自分で決めるべきだなんて書いたけど、

ちょっと訂正するよ。

                                                                                  

「こりゃあ、強いわあ。」っていう相手に初めて会って、

一つ壁みたいのを経験して、違うフィールドを見て、

榎さん、これからがいよいよ“GⅠ”参戦だよ。

2008年10月24日 (金)

控室

後楽園ホールの選手控室は、4階にあるんだけど、

そこへの階段や廊下は、ホールの中と同じように、暗く薄汚れていて、

とてもいい雰囲気を持っている。

                                                        

控え室は幾つもの小部屋に分かれていて、ファイナリストは広いスペースを貰うけど、

4回戦のボクサー達は、狭い所に何人も詰め込まれるので、相当ゴチャゴチャしてる。

対戦相手は、勿論別の部屋にまとめられている。

                                                        

多いときには10人ほどがひしめき合っているにもかかわらず、

部屋の中はある種の静寂が支配していて、モニターで試合の進行を確認しながら、

それぞれが黙々と準備を整えている。

バンデージを巻きながらも、トレーナーとボクサーに今更の会話はない。

他人の介入を拒絶する雰囲気が充満しているんだ。

だから、今は試合前の控室には行かないようにしている。

                                                       

試合が終わった時、名前の知れたボクサーの場合には、

控室はマスコミを含め、関係者で大賑わいになるので、やっぱり行かない。

まだ無名のボクサーが、心に沁みるような試合を見せてくれた時、

たまに祝福を伝えに行くことがある。

                                                        

そんな時でも、試合に負けて壁に向かって嗚咽しているボクサーとすれ違うと、

胸が締め付けられる。 控室の周辺には、いつも歓喜と無念が渦巻いている。

                                                        

去年、有明コロシアムの本望信人さんとエドウィン・バレロのタイトルマッチの際、

奇跡的な偶然で、試合前の本望さんの控室に入れて貰えることがあった。

ジム関係者が3人、田中トレーナー、坂本博之さん、それと榎洋之さんがいた。

                                                         

さすがに、後楽園ホールで見てたスペースの何倍もあって、

本望さんは床に大きなバスタオルを敷いて、ストレッチを始めたところだった。

微笑んでしまったのは、一緒にいた坂本さんも、自分でタオルを敷いて、

同じように柔軟を始めたこと。この人は、ホントにジッとしてるということがない。

そうか!そうだ! あれは、坂本さんなりの無言の応援歌だったんだ。

                                                         

7人もいて、誰も何も言わない。

部屋の隅に追いやられるくらいの、圧倒的な緊迫感だった。

                                                         

榎さんは、それと知れるかどうかというほどの、わずかな目くばせで挨拶をくれて、

みんなとは少し離れたところで、足を組んで床を見つめて、

自分自身が試合を控えているような、物凄い何かを体から漂わせていた。

                                                        

試合が終わった時、榎さんは、本望さんのグローブを掴んで、オイオイ泣いたんだ。

                                                         

実はあの日、本望さんが負けたのは、

試合前に自分が控室に行ったせいだと思っているもんで、

今日も、榎さんの控室には行かない。

                                                        

今日は、榎さんの人生の大一番! 

で、仕事は休んで、朝風呂。

あとは、小堀さん時と同じ、ニューバランス“996”の黒を履いて、

ホールのあの便器で小便すれば、万全だ!

2008年10月23日 (木)

10月度のランキング

10月のランキング表を見せて貰った。

                                                        

日本ランクの中での移動で、驚いたのは、

下田昭文さんが、WBA4位とWBC14位(先月は7位)だけになって、

日本ランクから外れていること。これからは、西岡晃さんのような路線で行くのかな。

                                                        

それと、先月までフライ級の1位にランクされていた升田貴久さん(三迫)も、

ランクを外れ、新たにWBCの13位に移っている。

                                                        

フライ級では、村中優さん(フラッシュ赤羽)がランク落ちして、

小林タカヤスさん(川島)が、スーパーフライから転級してきて、結局12位が空き。

                                                       

ミニマム級は相変わらず、空き2名で、田中教仁(ドリーム)がランク落ちで、

中島敏浩さん(久留米櫛間)がランクイン。

                                                               

ライトフライ、バンタムは殆ど変化がなくて、スーパーフライに、本田猛さん(尼崎)が、

ランク入り、下田さんが抜けたスーパーバンタムには、田内絹人さん(横浜光)が、

いきなり7位に入って来た。

                                                         

フェザー級のチャンピオンには、松田直樹さん(帝拳)が収まったので、

今チャンピオンが空位なのは、スーパーフライだけ。

ここは、12月17日に1位の杉田純一郎さん(ヨネクラ)と、

WBC6位の中広大悟さん(広島三栄)とで決定戦が行われる。

                                                       

スーパーフェザーでは、これまで大きな勘違いをしてたのを発見した。

18日のOPBFタイトル戦のことを書いたコラムで、細野悟さん(大橋)のことを、

ノーランカーだって言ってしまったけど、スンマセン。

彼は9月まで、日本ランクの7位でありました。遅まきながら間違いを訂正いたします。

                                                         

このスーパーフェザーには、ライト級から岡田誠一さん(大橋)が転級してきて、

そのライト級には、スーパーライトから加藤義孝さん(角海老宝石)が転級してる。

スーパーライトの新顔は、大崎丈二さん(ウォズ)。

                                                         

スーパーウェルターでは、荒井操さん(草加有沢)がランク落ちして、

新たに、田島秀哲さん(西遠)が入って来た。

                                                       

ライト級以上は、最近は大方のメンバーが固定されていて、

何だかリーグ戦の様相を呈してきているな。

                                                       

次に、世界ランクの方に目を向けてみると……。

黒木健孝さんは、WBC3位、WBA5位、和賀寿和さんは、同じく11位と14位。

二人はOPBFのタイトルをかけて、来月16日名古屋で戦う。見たいよなあ。

                                                       

スーパーフライの河野公平さんは、WBC10位、WBA6位。

サーシャ・バクティンは、6位(先月は10位)、と3位。

粟生隆寛さんは、WBCの9位に留まっている。

ホルヘ・リナレスは、相変わらずWBAの2位。

内山高志さんは、少し落として、14位と11位。

佐藤幸治さんは、いよいよ圏内か、WBCの12位から7位にランクアップしている。

                                                         

OPBFチャンピオンは、先月11名だったのが、榎洋之さん、ロリー松下さんが、

それぞれ10月24日、と30日に世界タイトルに挑戦するために返上して、

新たに細野悟さんが増えて、結局10名になった。

                                                       

今一番エライ日本ランカーは、スーパーバンタムの玉越強兵さん(千里馬神戸)だな。

角海老宝石ジムの中島吉兼さんと、一度だけ日本タイトル戦をやってから、

もう4年にもなるっていうのに、まだ頑張っていて、ジリジリ順位を上げてきて、

今月は3位だっていうんだからね。ホントにボクシングが好きなんだろうな。

2008年10月22日 (水)

昼飯

昔の流行り歌には、えらい貧乏臭いのがたくさんあってね、

事実、みんな今よりずっと貧乏だったから、仕方ないんだけど、

かぐや姫の“赤ちょうちん”には、「キャベツばかりをかじってた…」なんて歌詞があるし、

あがた森魚は、“赤色エレジー”で、「お布団も一つ欲しいよね。」なんて、

殆ど泣きそうな声で歌ってたな。

                                                        

それでも、その時代のある側面を切り取っていて、大衆の共感を得たもんだから、

そこそこ流行って、“四畳半フォーク”なんて貧乏臭く、くくられてた。

                                                        

そこいくと井上陽水は、当時からひとひねりしていて、

同じ貧乏でも、開き直るような所があって、“傘がない”でも面白かったなあ。

                                                        

世間では若者の自殺が増えていたり、日本の将来のことでTVや新聞がいろいろ

騒いでるけど、彼自身にとっての切迫した問題は、

これから彼女に会いに行こうとしてるのにもかかわらず、外は雨降り。

で、自分は傘を持っていないっていうことなんだ。

                                                        

当時ビニール傘なんて物は無くて、傘は何百円ではなくて、何千円の世界だったので、

十分有り得た話なんだけど、それを大声で延々叫ぶもんだから、ひっくり返ったよなあ。

最終的に彼は、ずぶ濡れになって彼女の所へ向かうんだけどね。

                                                        

今世の中は、政治も経済も、金持ちの為だけの矮小な金儲けの手段になり下がり、

国家の安全や社会保障の枠組みもガタガタだし、

個々の人間も種としての限界がきてるのか、役人とか警官、教師も超デタラメだし、

職人は手抜き仕事を自慢し合い、若者に怒気無く、女に色気無し、

ホームレスは恥ずかしげもなく、堂々と街中を徘徊してる。

                                                        

エコだけに共感の切り口を求めるのは、安易過ぎるし、

はかない効果を小出しにされて、またぞろ金儲けの片棒を担がされるだけだ。

もうホモサピエンスとしての、限界なのかも知れない。

50年後日本は無いぞ。もしかしたら、地球も無いかも知れないぞ。

                                                        

なーんて考えてはいても、実は自分にとっての最近の大問題は、昼飯なのだ。

                                                       

自分の勤め先の近所には、大学や短大、女子高はあるし、大手の電機メーカーや、

銀行、商社の本社ビルもあるし、飲食店の数には事欠かないのだけど、

なかなか行きつけの店が増えないのだ。

週一度行くと決めていたトンカツ屋と天ぷら屋が、親父が入院して休業になったり、

腰を悪くした店主が、店を閉めてしまったりが重なってから、

急に行き場が少なくなってしまった。

                                                        

和定食屋もたくさんあるんだけど、旨いと思ってたところが、割り箸を止めて、

次々に、使い回しの箸になってしまって、これにも困っている。

                                                        

自分はどうしても、あの使い回しの箸ってやつがダメで、汚い婆さんや、

脂ぎったオヤジ達が口を付けたのを想像すると、全く食欲がなくなってしまうのだ。        

だから、高級中華屋の象牙の箸も、韓国料理屋の鉄の箸もダメ。

                                                        

この間、仕事が長引いたときの間食で、久しぶりに“松屋”へ行ったら、

ここも、割り箸を止めてしまって、ビックリしてしまった。

                                                         

エコの時代とかってやつなんだろうけど、割り箸でどんだけの効果があるの?

マイ箸っていうのを使ってるのを、たまに見かけることがあるけど、

食べ終わって、紙かなんかで拭いて、箸箱みたいのに入れてる男を見ると、

かえって何だか汚らしく、貧乏臭くて、嫌だなあ。

                                                       

困ってるのは、特に中華関係でトラブルが多いこと。もう鬼門としか思えない。

くわえ煙草で調理してたり、店主が客の間を歩き煙草してたり、バイトの兄ちゃんが

手も洗わずにいきなり野菜切り始めたり、コックが代わって急に味が変わったり、

全員が中国人なもんで、ずーっとベラベラうるさい上に何度も注文間違えたり、

早く行くほど、前の日から保温し続けたゴワゴワのご飯を食わされたり、

胸のデカイおねえちゃんだけが売り物の全てがまずい店。                                                         

そんなんばっかりで、ホント困ってるんだ。

                                                        

それから……。

常連には明らかに盛りが多い洋食屋。

何事かと思うほど化粧の濃いうどん屋のおばば。

絶対中国産なのに国内産だって言い張るウナギ屋。

ゆで過ぎの蕎麦屋……。

                                                        

「だーけども、問題は、今日の昼飯……。」

2008年10月21日 (火)

ランキング

1年ほど前から、日本ランクは12位までが表示されている。

それまでは10位までだったのを改定した経緯については、ハッキリ憶えていないけど、

確か、全日本新人王がいきなり10位にランクされることによって、

それまで頑張ってきて、やっとランクインしたボクサーが圏外に落ちてしまうのが、

気の毒だからっていうのも、大きな理由だったんじゃなかったっけ?

                                                        

アマチュアエリートとは別に、一般のボクサーに夢と目標を提供するという意義と

無条件にランク落ちしてしまうボクサーを救済する方法として、

なかなかの良案とは思うけど、それなら11位までの設定で十分じゃないかって思う。

                                                       

ミニマムやミドルは、常に12名フルエントリーされたことがないし、ちょっと前は、

スーパーフライ級でさえ欠員があったんだ。

                                                       

11位というのを、新人王エントリー枠と同時に有望上昇枠ないし、Jリーグのように

入れ替え予備枠、ランク落ち危険枠として設定すればいいんじゃないかな。

つまり、12位までは要らないということ。

                                                        

ランキングのことで、疑問があるのは、WBCの40位までっていうやつ。

専門誌によると、OPBFにしろ、IBFやWBO、WBAまでが全て15位までなのに、

何故WBCだけが? って思ってる。

ほかの団体の公式な発表も、本当は40位まであるのかな。

                                                        

それにしても、38位に矢代義光さん、石井一太郎さん、清田祐三さんっていうのは、

どう理解したらいいんだろう。

                                                        

それと、エドウィン・バレロ、下田昭文さん、内山高志さん、長嶋健吾さん達が、

WBAとWBCの両方にランキングされているのに、

ホルヘ・リナレス、粟生隆寛さん、小堀佑介さん、榎洋之さんたちが、

片方にしかランクされていない理由も解らない。

いろいろあるんだろうな。一度誰かに聞いてみよう。

                                                         

実は昨日の夕方、角海老ジムに行って来た。

小堀さんの世界戦の時、試合の4日前に行っていいことがあったので、

それは大事なジンクスってことでしょうって……。

                                                        

クリス・ジョンの公開練習日だったので、榎さん本人はいなかったんだけど、

アルファロの時と同じように、ポスターにクリス・ジョンのサインを貰って、

これで準備完了!

                                                         

どんな感じだったと聞いたら、体がゴムみたいなヤツだったとのこと。

マネジャーはヤバそうだけど、本人の人柄はとてもいいらしいよ。

2008年10月20日 (月)

どっちが上なの?

格としては、OPBFチャンピオンの方が、日本チャンピオンより上だと思ってたけど、

最近の状況を見てると、本当はどっちが強いの?って疑問が湧いてくることが多いな。

                                                        

18日のOPBFフェザー級のタイトル戦を見に行ったんだけど、

ボクシングの試合としては、それなりに面白かったけど、

これがタイトル戦となると、それはどうなの?って感じだった。

                                                        

榎さん、粟生さんの後で、日本タイトルの行方も少し見劣りしてるっていうのに、

その日本ランクにも入っていない同士で、いきなりOPBFタイトル戦って一体何?

                                                        

二人とも嫌いなボクサーではないけど、

真教杉田さんは一年前、当時の榎チャンプに挑戦した試合くらいしか記憶になくて、

他に名の知れた日本人ボクサーとの試合経験は全くないし、

通算25勝もしてるんだけど、その7割が名前も聞いたことない、

東洋人ボクサー相手なんだからね。

                                                       

一方の細野悟さんにしても、真鍋圭太さんを倒して、脚光を浴びてきたんだけど、

あの当時の真鍋さんは、もうかなり劣化していたんだし、

12戦のうち9戦は、やっぱりよく知らないアジア人ばっかりなんだからね。

亀田兄弟のホントの実力が分からないように、

この二人の力も全然見えてこないんだな。

                                                         

真教さんのパンチは、猫をなでるように優しすぎるし、細野さんの大振りフックも、

意外に大したことないのか、真教さんが打たれ強いのか、お互いに何の工夫もなく、

結果の出ないラウンドが延々と続くもんで、正直飽きてきたな。

                                                        

どっちが勝っても、榎さんや粟生さんには勿論、

松田直樹さんにも、イッポコペンにやられてしまうと思うな。

                                                        

現在日本には、OPBFのベルトが10本もあるんだけど、

自分の独断では、OPBFチャンプとして尊敬されるのは、

日高和彦さんと佐藤幸治さんの二人だけだと思ってる。

                                                        

ミニマム、バンタム、スパーフェザーは日本チャンピオンと実力が拮抗していて、

それなりに興味深いけど、

あとの4階級については、明らかに日本チャンピオンの方が、強いと思ってるんだ。                                                        

階級によってのアンバランスがとても大きくて、見る方にも混乱をきたすと思うな。

                                                        

そういう点からすると、11月16日に黒木健孝さんと和賀寿和さんが、

決着をつけるような試合をするのは大歓迎!

大場浩平さんとロリー松下さん、矢代義光さんと内山高志さんの試合とか、

見たいよなあ。

                                                        

でね、思うんだけど……。

どんな路線を取って、OPBFチャンプになっても、それはいいけど、

タイトルを取ったら、必ず日本チャンピオンと戦うというルールにしたらどうだろうか。

その場合、日本チャンプの方は、常にベルトを返上しての挑戦ということにするし、

負けた方は、日本ランクの6位以降くらいに戻すという条件でね。

OPBFチャンピオンが外国人の場合でも、

積極的にそういうマッチを組む努力をするべきだと思うな。

そうすれば、OPBFチャンピオンが常に日本チャンピオンの上位にあるっていうことで、

とても解りやすくなると思うけどね。

                                                                                    

この日、翁長吾央君も見たんだけど、相手がタイ人なもんでね……。

                                                        

一番面白かったのは、八重樫東さんと須田拓弥さんのガチンコマッチだったな。

もう二人とも一生懸命で、擦り傷だらけになって、ゲロ吐きそうなほど打ち合って、

元気貰ったなあ。

                                                        

あんまり悪口は言いたくないんだけど、

サラサスは、この日もドジやってしまって、もうしようがないね。

以前クリンチしてるとこへ、何も言わずヌーッて入って行って、ボクサーに殴られて、

気絶してしまったことがあるし、そもそもガタイがでかくで動きが鈍いもんだから、

近くで見れば見るほど、見にくくてしょうがないよ。

                                                        

ジャッジをすれば、主催者や上位ボクサーに初めから2ポイントほどあげてるような

採点するし、もうえらい年寄りなんだから引退したらどうなの?っていつも思う。

いっそ自分が替ってあげようか。                                                        

それは、ダウンなの? スリップなの?

結局スリーノックダウンのKOなの? 相手の試合放棄なの?

大きな試合は、絶対任せられないし、そもそもボクサーが気の毒だ。

                                                        

第一試合は、内戦中の兵士同士みたいな、ムチャクチャな殴り合いのデビュー戦。

ドリームの工藤宏樹君が、序盤に村部俊輔君(厚木平野)にボコンと倒されてしまい、

もはやこれまでかと思ってたら、頑張って、頑張って3-0の判定勝ち。

こういう試合はいいよなあ。

                                                        

三浦会長が、思いっきり喜んでニッカニカ笑っていたなあ。

数馬さんがタイトル取った時より嬉しそうだったな。

2008年10月17日 (金)

後は知るかああーっ!

長谷川穂積さんは、初めバルデスの右が邪魔で、少しうっとおしそうにしてたけど、、

2Rに入ると、「とりあえず、自分のボクシングをやるか。」ってな感じで、

いつもの穂積さんに戻って行った。

こうなると、まず負けないね。

                                                        

その2Rの中盤頃、一発いいのが当たった途端、穂積さんは鬼のようになった。

「後は知るかああーっ!」って感じで、当たろうが、当たるまいが、

とにかくブンブン振り回して、振り回して、

その殆どが、空振りか、スカみたいなもんだったんだけど、

穂積さんのそんな一気の勢いが、レフェリーの少し早目のストップを招いたんだ。

                                                        

事実、バルデスがカウントナインまで休んでいたようには見えなかったし、

目にはハッキリとした戸惑いの色もあったし、あれは相当効いていたんだ。

                                                       

バンタム級の勇者たちを全部知ってるわけではないけど、

穂積さんに勝るボクサーは、今いないんじゃないかな、

ただ一人、サーシャ・バクティンを除いてはね……。

                                                        

結局粟生隆寛さんに欠けていたのは、

この「後は知るかああーっ!」 じゃなかったかと思ってる。

                                                        

ドキドキしながら聞いた1R開始のゴング。

勝負にならないという感じは全くなくて、むしろ粟生さんの方が優勢だった。

                                                        

2R、口を開けるのはいつものことだけど、ラリオスの背中は既に汗で光っていて、

顔面も大分紅潮して、それでも強烈な右フックをドコン、ドコンと振ってくる。

                                                        

実はこの日粟生さんは、ボクサーからファイターに変身していて、

華麗なフットワークをあえて封印して、真っ向から打ち合っていた。

                                                        

これは手ごわいと思ったのか、3Rラリオスが足を使い始めたよ。

                                                         

そして運命の4R、分かれ目の4R。

残り1分以上を余したあたり(場内には時計がないのでハッキリしないけど……)、

ガチャガチャっと両者のパンチが交錯したと思った瞬間、

粟生さんの右フックがカウンターとなって、ドソッとラリオスが倒れた。

                                                        

場内は悲鳴、狂乱、騒然、怒号……。

結構効いてるぞお!

                                                       

粟生さんは、相手を倒したときにいつも見せるパフォーマンスでリングを一周した。

その時、その瞬間に実は、粟生さんは、それまでの粟生さんに戻ってしまったんだ。

倒した相手のダメージを推し量り過ぎるんだ。

そこからイタブルように相手を追い詰めていく、これが彼のいつものパターンで、

彼のその余裕が、ガムシャラさを抑えてしまうところがあると思っているんだ。

                                                        

あの時粟生さんは、「後は知るかああーっ!」って突っ込んで行くべきだったんだ。

穂積さんも、小堀さんもそうして勝ったんだ。

相手が倒れなくても、いいパンチが当たった感触があったら、

とにかく行くことなんだ。残りラウンドなんか計算しちゃいけないんだ。

レベルの高い同士の戦いになったら、そんなに沢山チャンスはないと思った方が

いいんだから。

                                                         

4Rに決めきれなかったその後、6~7Rになると粟生さんの顔面も紅潮して、

徐々に消耗していって、ラリオスの術の中にはまっていってしまった。

                                                         

ラリオスは、パンチとバッティングで両目の上をカットしてしまい、

本当の赤鬼のようになってゴリゴリかかって行く。

どう見ても下手くそなオッサンで、

それに、いかり肩なもんだから、もともとパンチがスムースではないし、

腕も変に波打つ感じなもんで、放つというよりは、押し込むという感じの

ロスの多いパンチなんだけど、

でもこのオッサン、武骨に異常に頑張るもんで、好きなんだなあ。

                                                        

実は自分はまだ、粟生さんのサインを持っていないのだ。

殆どの試合を見ているし、そりゃあ凄いボクサーなのは認めるけど、

生来の天の邪鬼のせいか、“エリート”という言葉に根深い抵抗感を持ってるのと、

彼の余裕を見せた試合運びがどうもねえ……っていう感じだったので……。

                                                        

そりゃあ日本人だから、応援するのは粟生さんでしょってことなんだろうけど、

どうも中途半端な観戦になってしまって、それで何故がトチ狂って、

ついスコアカードを付けてしまって、4Rのバッティングのワンぺナも計算に入れて、

無理に10-9にしないようにして、それでも結局ラリオスの115-114だったな。

                                                       

アレッと思ったのは、ジャッジが3人ともアメリカ人だったこと。

フーンと思ったのは、メキシコ人はラリオスのことを、「ラリオー!」って応援してたこと。

                                                        

前座の一つに岩佐亮佑君が出てたので、初戦は乱暴な勝ちっぷりだったけど、

今日はどうかな?って注目してたんだけど、正直見どころが全くなくて、残念。

リズム感が全くなく、とても雑なパフォーマンスに終始していたな。

昨日は、アマチュアエリートにとって鬼門の日だったのかもしれない。

                                                         

穂積さんの試合が早く終わってしまったので、予備カードの一つが

本当のファイナルになったんだけど、岡本庄一郎君(角海老)の1敗後の2戦目。

                                                        

担当トレーナーがあの榎さんと同じなもんで、24日の試合を占うつもりで、

結構熱を入れて見た。

                                                        

相手の高野竜二君(オーキッドカワ)は、デビューなのに、普通じゃないテクニシャンで、

多分、かなりアマチュア経験があるボクサーだと思うな。

                                                        

2R、それまでいい調子で来てたのが、少し足が揃ったところを

突然右フックをカウンターで喰らってしまって、ダウン。

                                                         

4回戦でダウンすると、挽回するのにとっても大変なんだけど、

岡本君は、とてもとても頑張って、38-37くらいで勝った。

                                                         

こんなシーン見たことあるな、と思っていたら、

そうだ!新人王準決勝の時の池田一晴君と安西政人君だあって思いだした。

                                                        

ラリオスの血が飛び散っているキャンバスで、

ラリオスと同じ勝ち方をした岡本君、君はエライ!

本当は、榎さんはラリオス、粟生さんはクリス・ジョンの方がそれぞれ噛み合うと

思っていたんだけど……。

とにかくこれで、榎さんのタイトル戦にも大きな希望が湧いてきた。

2008年10月16日 (木)

ジンクス

誰でも何かする時には、無意識に、あるいは意識的に、

その人なりの何らかの段取りを踏むものだ。

それは仕事の場合にもあるし、遊びの際にもある。

                                                        

無意識にやってしまうのをクセといい、意識的に行うものをジンクスという。

ジンクスが積み重なると、いつの間にかクセになってしまいがちだけど、

大事なことをする場合であればあるほど、単なるクセにはしないで、

その人特有の意識的な段取りを大切にするものだと思う。

                                                        

ゴルフにおけるショットの前のルーティーンは、

それが他人の目にはどんなに奇異なものに映ろうとも、

当人にとっては、非常に重要な儀式であり、

たとえ直後のショットがとんでもない方向に飛んで行ったとしても、

それをやらなかったら、もっともっと曲がったに違いないんだから……多分。

                                                        

プロ野球のピッチャーは、ベンチとマウンドを往復する際に、

ホームベースと一塁ないし三塁を結んだラインを決して踏まないという。

レッドソックスの松坂大輔などは、

そのラインを越えるときに、ピョンと跳ねてさえみせる。

                                                       

人が最もジンクスにこだわるのは、勝負事にかかわるときだな。

競馬やパチンコをやる際、

みんなも、きっと他人には言えないような段取りを踏むんだろうな。

                                                        

今は、競馬はパソコンか携帯でやるもんで、

ずっと以前、ウィンズへ行っていた頃のことだけど、

レースが始まるたびに、そのレースが行われる競馬場の方角に身を向ける男がいた。

ファンファーレが鳴るたびに、府中の方を向いたり、

京都や新潟の方角を向いたりするんだぜ。

それで、“気”を送るんだと……。 おかしかったなあ。

そういう自分にもジンクスがあるんだけど、恥ずかしいから言わない。

                                                        

同じボクサーを幾度も見ていると、試合に臨むにあたって、

彼らもそれぞれいろんな段取りを踏むのがよく分かる。

コーナーポストの下で、シューズに松脂の粉を付けながら、

うがいをする仕草にそれぞれ特徴があるし、

ロープのくぐり方、リング上での簡単なストレッチにも特有のものがある。

名前をコールされた時のパフォーマンス、

試合開始のゴング直前のトレーナーとのやり取りなど、

みんなそれぞれ独特の段取りを踏んで勝負に向かう。

                                                         

戦いに備えるのは、なにもボクサーだけではない。

好きなボクサーが出場する場合には、こっちも勝負がかりになっているので、

自分だけのジンクスを大切にしている。

                                                        

後楽園ホールの5階の男子トイレには、小便器がちょうど20台あるんだけど、

何としても勝たせたいボクサーがエントリーしている日に使用する便器は特定している。

実は、その便器の勝率はとても高いのだ。

                                                        

いつもは使わない。

ここぞという時にだけ使う。

                                                        

絶対に誰にも教えてやらない。

2008年10月14日 (火)

サイン

色紙にするサインのこと。

                                                        

自分の部屋には、およそ60枚くらいの色紙が飾ってある。

名前が知れ渡ったボクサーのもあるけど、まだ殆どの人が知らない若手のものも

あるし、結局知られないまま引退してしまったボクサーのものも結構ある。

                                                         

サインを貰おうと思うのは、彼らのボクシングを見て、心が揺さぶられた時だな。

必ずしも強い弱いではなく、上手い下手でもなく、

きっちりとした闘争心を見せてくれるボクサーが、とにかく好きだな。

                                                        

それから、試合中に偶然のバッティングが発生した時など、

ニコッて微笑みながらグローブを交わす姿なんか見ても、グッとくる。

平野博規(角海老)さんが、そんなボクサーだった。

彼は、現役当時レストランチェーンで働いていたけど、

あのままなら、そこそこ重要なポジションに付いているんじゃないかな。

                                                        

チャンピオンになって年月を経ているボクサー達は、サイン慣れしていることが多く、

サラサラと書くけど、若手で、そんな事をするのは初めてだという場合には、

一様にある種の戸惑いの表情を見せる。

                                                        

まだランカーになったばかりの帝拳の佐藤幸治さんと下田昭文さんが、

並んでホールの通路に立っていた時、サインを頼んだんだけど、

二人は互いに顔を見合せて、驚いて困った表情をしていたなあ。

                                                        

その2週間後くらいに、その二人に亀海喜寛さんが加わっていた時のことだけど、

今度は亀海さんにサインを頼んだら、初め「俺なんかより、佐藤さんとか……。」と

遠慮してたのが、印象的だった。

                                                        

ものすごく書き慣れているっていう感じだったのは、木村登男さんで、

ちゃんとジムの名前を入れるのは、彼くらいだと思う。

                                                         

黒木健孝さんは、ヤスタカの部分をひらがなで書くもんで、事情を尋ねたら、

「読みにくいもんで……。」と優しい配慮を見せていた。

                                                         

ホルヘ・リナレスは、初めからカタカナも書き添えていた。

                                                         

イーグルのは、暗号みたいな文字と数字が混じっている。タイ語かなあ?

                                                       

角海老ジムでは、前田宏行さんや、中島吉兼さん、坂本博之さん、本望信人さん達は、

さすがに書き慣れている感じだけど、渡邊一久さんが、その先輩たちと同じくらいに、

書き慣れているっていうのが、彼らしくて面白かったなあ。

                                                         

榎さんや小堀さんの色紙には、ランカーになった時、日本チャンプになった時、それに

OPBFチャンプになった時の日付を、マジックの色を変えて書いて貰っている。

小堀さんの色紙には、だから4つの日付が入っている。

榎さんのも、もうすぐ……。

                                                        

沼田康司さんほど、丁寧にサインを書く人は、見たことがない。

それこそ書き初めに挑戦する小学生のように、一生懸命に書いてくれた。

とてもキッチリ、バランスのいい字が残っている。

彼は植木屋さんだけど、きっといい仕事をするんだろうと思う。

                                                        

それらの全てが宝物なんだけど、今一番気に入っているのは、

やっぱり小堀さんの世界戦の時のものだな。

通常より一回り大きいポスターに、アルファロと小堀さんのサインが並んでいる。

あの時は、異常に嬉しかったもんで、

嫌がる田中トレーナーにも強引に頼み込んでサインして貰ったなあ。

2008年10月12日 (日)

ハードパンチャー相手に……。 

ハードパンチャー相手に試合をする際、一番注意しなくちゃいけないのは、

そりゃあ当然、相手のパンチをまともに貰わないことだけど、

狙っていて、あるいは何かの拍子に、

うまいこと相手強打者の急所にパンチを打ち込むことができて、

場内がドーッと湧き上がるようなダウンシーンを演出できたとき、その瞬間にも、

実は大きな危険が潜んでいると思っている。

                                                        

強打者っていうのは、相手からダウンを奪うことに強く執着するボクサーで、

だからその分、振りが大きくなりがちで、ガードも甘くなり、

前体重になりやすくなる分、カウンターのダメージも大きくなると思ってる。

                                                        

つまり、同じパンチでも普通のボクサーよりも大きなダメージを受けやすいということ。

特に、出来の良くない時のハードパンチャーは、よく倒れる。

普通のボクサーより簡単に倒れる。

                                                         

でも、それでもハードパンチャーは、やっぱり基本的にはとても危険なボクサーなのだ。

当然にも、あるいは幸運にも相手をダウンさせることができたとき、

相手がビッグネームのハードパンチャーであればあるほど、

本人は、舞い上がってしまいがちだけど、まず言いたい。

「ダウンした相手の目を見ろ!」 って。

                                                        

相手にプレッシャーをかけ続けることができていても、調子に乗らないで、

常に相手の目の色に敏感であるべきだと思うんだ。

                                                        

1ヶ月ほど前になるけど、9月6日。

試合が始まってすぐ、江口啓二さんは、上体を左右に大きく振りながら距離を詰め、

タイミングよく放った左で、佐藤幸治さんの右側頭部を叩き、

リングの端まで吹っ飛ばした。

                                                        

この瞬間、江口さんは舞い上がってしまった。

既に腰を着いている佐藤さんに、この日一番の左フックを浴びせかかったこの時点で、

江口さんは、冷静でなくなっていたと思う。

                                                        

あの時、佐藤さんの目は死んでいなかった。

江口さんの極上の左フックを、座っていながら造作なくかわすことができたんだからね。

江口さんは、佐藤さんのダメージを冷静に推し量るべきだったんだ。

                                                        

再開後、勢いのままガアーッて行って、結局倒し返されてしまったのは、

あきべえさんや上石さん、柴田さん、それと、あのアルファロのときと同じだ。

                                                        

劣勢を強いられたり、ダウンを喰らったとき、

湯場さん、沼田さん、日高さん、小堀さん達の目も、決して死んではいなかった。

                                                       

再度スイッチを入れ直したとき、

その時こそ、ハードパンチャーが最も恐ろしくなるのだ。

                                                         

同じ日の一つ前は、スーパーフェザーの日本タイトル戦だった。

注目度は矢代義光さんの方が圧倒していて、

松崎博保さんがホール入りする際には、誰からも声をかけられていなかったなあ。

                                                        

この人が面白いのは、普段の方が目付きが鋭くて、

リングに上がると、何かひょうひょうとした感じになること。

                                                        

以前小堀さんを苦しめたように、

この日も、まるでクモみたいなボクシングをするもんで、

矢代さんも、やりにくそうにしていた。

                                                        

松崎さんが徐々にペースを掴みかけたきたと思われた4R、

コーナーに追い詰めていった瞬間、

たった一発でやられてしまった。

                                                         

この日、矢代さんは終始プレスをかけられ続けていたけど、

目の殺気に戸惑いはなかった。 それにしても、

あんなに振り幅の小さいパンチで倒すことができるっていうのは、ホント凄いね。

                                                         

だからね、

格上の相手や、ハードパンチャーを追い込んだときこそ、

相手の目の色を冷静に判断することが重要なんだ。

ハードパンチャーの逆襲は、本当に怖いんだから……。

                                                         

セコンドも、「行けーっ!」か「あせるな!」か、

状況を見て、声をかけてあげることがとても大事だと思う。

2008年10月11日 (土)

よかったああ!

東日本新人王トーナメントの準決勝戦で、眼底骨折してしまって、

決勝を棄権した、池田一晴君(ワールドスポーツ)の症状が判って、

全治約1ヶ月ほどなんだそうだ。

                                                         

眼底骨折っていうのは、ボクサーによく起こりうるケガなんだけど、

手術をして、何か月もかかるものもあるし、

場合によっては、ボクシングを諦めなければならないこともあるから、

これは軽傷、軽傷。

よかったああ!

2008年10月10日 (金)

固定客100人

今これを読んでくれているあなたは、自分にとっての固定客であります。

                                                        

角海老ジムでの間借り生活から、とりあえず独り立ちして、3週間が経ったんだけど、

それまでついでに読んでくれていた人たちの中に、わざわざここを訪ねてくれる人が、

毎日約100人もいるもんで、正直驚いている。

その数字が、減りもしないし、増えもしないというところが、とても気に入っていて、

だから、自分の固定客は100人ということ。

                                                        

不思議なのは、その100人が一日何度もアクセスしてくれていること。

ほかのサイトへリンクしているわけでもないし、何故かなあ、

何度も更新を確認してくれてるのかなあとも思ったけど、

ある人に、「お前の文章は分かりにくいんだよ。」と言われた。

そおなのかあ、少し反省だな。

                                                       

100人のうち10人ほどは、顔見知りなもんで、

このコラムは自分のためと、その人達に向けて書いてきたんだけど、

これからはあと90人の未知の固定客の人たちも思い浮かべながら、

続けていこうと思っている。

                                                                                                                

90人というと、日本各県に2人づつっていう勘定になるけど、                                                        

この数字もなんだか夢があって、とてもオシャレだな。

固定客の一人一人が、各県の代表みたいでしょ。

                                                        

毎日深夜1時~2時に必ずアクセスしてくれる人、3時~4時のあなた、

朝の5時~7時の人、アクセスが多いのは、やっぱり昼前後と夜なんだけど、

毎日の時間的な分布がほとんど変わらないんだよね。

みんなの生活が透けて見えてくるなあ。

                                                        

このブログは、実はココログのカテゴリー分類にも登録していないし、

だから当然、ブログランキングサイトにもエントリーしてないし、

だから当然、フリーの新規顧客の参入も有り得ないし、(何だか会員制みたい)

そもそもコメントもトラックバックも受け付けていない。(大体トラックバックって何?)

                                                        

じゃ、何のためにそんなもん書いてんの? ってことなんだけど、

これはやっぱり、自分に対する言いっ放しの遺書に近いもんだって思ってる。

全体としてモノクロの暗い印象で、そもそもブログタイトルさえ読みにくいし、

それと、バックの写真のことだけど、自分では死の宮殿へ向かう人の列で、

手前中ほどの男が自分だと想定してるんだ。

自分の死に際をどうするかを、意識の片隅にでも置いておくべきだと思ってね。

                                                        

間違いを直してもらったり、知識を膨らませたいなら、固定客の人達からの

コメントを聞かせてもらった方がいいのに、と思わないでもないんだけど、

以前、角海老のコラムの時、亀田問題について書いたら、話が変な方へ行って、

読者同士のいがみ合いみたいになってしまったのを経験してから、

ちょっと消極的になってるんだ。

                                                        

ここは固定客だけの為の超マイナーなアングラサイトなんだから、

大丈夫だと思うんだけどね……。

固定客の人たちと、ちょっと話をしてみたい気持ちもあるけどね……。

                                                        

それと……

書けと言われれば、一日2回でも書けるけど、それじゃああんまりうるさいだろうし、

固定客の人達のためには、更新のスケジュールを決めておくのが親切だと思うので、

だいたい一日おきくらいを基本にしようかと考えている。

                                                         

それから、ボクシングの試合については、相変わらず速報もできないし、

心にとまったものでも、その日のアップはできない。

当日は余韻を味わったり、反芻したりで、一杯、いっぱいなもんで……。

                                                       

じゃ、これからもよろしく。毎日読んでくれてありがとね。

2008年10月 9日 (木)

“最強後楽園”……?

ボクシングを見に行く時は、いつもロックを聴きながらホールへ向かう。

ベースラインとドラムのビートに心を煽られながら、

出場ボクサー達を思い浮かべて、テンションを高めていく。

ここんとこは、ディープパープルとヴァン・ヘイレンのライブ盤が多い。

やっぱ、ジミー・ペイジより、リッチー・ブラックモアがシンプルでいいなあ。

                                                        

初めから、ファイナルは見るつもりはなかったから、中止になっても全然OK。

ミドル級と、ウェルター、ライト級はKO決着であとは、判定かなあと思ってたけど、

ウェルター以外は全て、それも2-1のスプリット。

                                                        

意表を突くような判定もあったけど、

どっちにころんでも、片一方から不満が出そうって裁定が多かったなあ。

6試合でも全部が8Rだと、それもいわゆる玄人受けするような試合が続くと、

正直疲れるね。これが“最強”かあ?なんてのが続くと、だから、疲労が倍加するね。

                                                        

フェザー級なんか、上手なB級ならあれくらいはやれそうっていう感じだったし、

ミドル級も、だいたい3~4回くらいまでに決着しないと、

あとはダラダラ行ってしまうことが多いし……。

で、初めの2試合は、途中で席を外してしまった。

                                                        

面白かったのは、ウェルターとミニマム、バンタムの3試合。

                                                         

とても残念だけど、牛若丸あきべえさんはもうシンドイんじゃないかな。

3戦続けて、全く同じパターンの無残な負け方だった。

元来打たれ弱いなら、ガードのレベルをもっと上げるべきだろうと思ってたし、

あの粗雑さ加減を見ると、KO記録作りの為の安直なマッチメークを強いられ続けた

結果の被害者なんじゃないかって……。

初めについてしまった癖は、なかなか取れないっていうからね。

                                                         

勝った中川大資さんは、以前沼田康司さんに判定勝ちしてるんだけど、

正直、今の沼田さんに勝てるランカーはいないんじゃないかって思ってる。

                                                         

ミニマム級は、凄かったな。

判定は微妙で、全体に見栄えが良かったのは、辻さんだったと思うけど、

パンチの効力という点では、堀川さんの方が上回っていたと思う。

いつもより顔面が赤くなった辻さんが、珍しくイキリ立っていたからね。

辻さんの止めどないスタミナと、黒木健孝さんのパンチ力の勝負が待たれるなあ。

                                                        

臼井欽士郎さんと三枝健二さんの試合も、対照的な体格の二人の攻防が見どころ。

三枝さんは、あんなに手が長いのに近いところで戦いたがるのが、面白い。

でも、どうしても腕が余る傾向があるので、ガードが甘くなってしまって、

臼井さんの右を貰いすぎたな。

                                                       

正直に言うと、熊野和義さんのボクシングは自分の肌に合わないので、

下劣なサポーターの手を離れた中森宏さんに、ここで一発

ガツンとやってもらいたいと思っていたんだけど、相変わらず熊野さんは上手いわ。

                                                        

それに、中森さんも体の外側でパンチを振りすぎの上、ガードが極端に甘いもんで、

突っ込んだところを狙われて、右カウンターを浴びて、グラつく場面が何度もあった。

もともと中森さんの左ジャブは、物凄い切れを持ってるんだけど、

そこからの展開がとても甘くて、右の出し方がまるで素人っぽく見えるんだけど、

どうなのかなあ。ガードのことも含めて、基礎から見直したらいいと思うけどなあ。

                                                         

昨日は周囲に知り合いのボクサーが沢山いたもんで、

いろいろ教えて貰いながら観戦できて楽しかったな。

                                                         

ところで、昨日のドームは巨人が勝ったんだけど、

その巨人が、もし優勝すると、ボクシングの方にもにもエライ影響が出そうなんだと。

それは、榎さんの世界戦のTV中継のこと。

巨人が優勝するとクライマックスシリーズのスケジュールの関係で、

榎さんのTV中継はなくなるらしいよ。

巨人ファンで、かつ榎さんを応援したい人はどうなんだろう。

どっちを応援するんだろうか?

小雪か美咲かの選択を迫られることになるんだ。

2008年10月 8日 (水)

東京ドームか後楽園ホールか

昼過ぎに電話があって、今日の巨人ー阪神の内野A指定がゲットできたけど、

行くかあ?だってさ。

                                                          

ボクシングは止めて、野球に行こうだとおおおーっ?

                                                        

小雪と美咲なら大いに悩むとこだけど、

ボクシングと野球で悩むわけがないだろがあ。

                                                                                                                

今日は、なんたってホールでしょ。  “最強後楽園”なんだから……。

断固、一発に賭けた男の死闘の方を見に行く!

                                                        

結局、知り合いはみんなそっちに流れてしまってね……。

2008年10月 7日 (火)

残念な知らせ

9月30日に、とても残念な知らせが届いた。

                                                        

11月2日に開催される東日本新人王トーナメントの決勝戦12試合のなかで、

二名の棄権者が出た。

                                                         

一人はミドル級の平林隼人君(横浜さくら)。

もう一人は、何とあのフライ級の池田一晴君(ワールドスポーツ)なのだ。

                                                        

平林君の棄権理由は、不明なんだけど、

池田君は9月25日の準決勝の激戦の際、眼底骨折してしまったとのこと。

                                                       

対戦相手だった倉永丈雄君(T&T)は、KO率の高い重いパンチを持ってて、

あの日は、それを結構顔面に当てられていたし……。

                                                        

池田君は、頭をガクン、ガクンと、何度ものけ反らされながらも、それでも

その都度猛然と打ち返しにいって、その勇気に胸が震えて、

見た目の印象と、リング上のパフォーマンスとのギャップが衝撃的だった。

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ああいう試合は、見ててホントにワクワクするけど、

でも、やっぱり身体的な負担が大きいんだよなあ。

                                                        

眼底骨折というのは、病名は仰々しいけど、

程度によっては、それ程心配することはないケガなんだけど……。

一度様子を聞きに、ジムを訪ねてみようかなあ。

2008年10月 5日 (日)

小雪と美咲

いつも乗り降りする駅のホームの線路沿いに、ちょっと前まで大きな看板があって、

サントリーの小雪とチョーヤ梅酒の伊藤美咲が並んでこっちを向いて、ニコッと笑って

誘いをかけてくるもんで、どっちを取るかって毎日迷っていたことがある。

今日は小雪、明日は美咲っていうわけにはいかないとすると、ホントにどうしようかって。

                                                        

全くタイプは違うけど、自分にとって下田昭文さんと三浦数馬さんは、小雪と美咲。

下田さんは、帝拳風つまり、きちっとしたボクシングをする相手には滅法強いけど、

変則タイプには、少し手こずる傾向がある。

                                                        

一方三浦さんは、動きの全てにフェイントが絡んだような独特のリズムを持っていて、

あの瀬藤幹人さんによく似た動きをする。自分は、5分5分だと思ってた。

                                                        

お互いによく知っているんだろうし、

三浦さんにペースを取られたらヤバイと考えていただろうし、

最近の試合は勝つには勝ったけど……という自覚もあったんだろうし、

ジム仲間がどんどん世界戦をするのに乗り遅れたくないという思いもあったろうし、

で、下田さんは1Rの頭からいきなりデビューボクサーのように突っ込んで行ったんだ。

                                                         

ラウンドが進むにつれ、その気負いがどんどん空回りしていって、

下田さんは、ランカーになる前の彼に戻って行くようだった。

本田会長の再三のセコンドへの指示のかいもなく、修正が効かなくなって、

ますます慌てて、例のノーガードポーズを一度も見せる余裕がなかった。

                                                         

ところが何と、7Rに入ってから突然のボディーアタックに活路を見い出し、

頭の中の3Pのビハインドを挽回すべく、自分を立て直して三浦さんを倒しに行った。

よーし、これから物凄くなるぞお、と思った途端の8回、

それまでの自らの突っ込み過ぎが招いたバッティングでストップ。

                                                        

嗚呼、残念! ホントにもっと見たかったのに……。

だけど、いくらチャンピオン、主催者デシジョンがあるにしても、

ここまでの採点で、2-1はないと思うな。

                                                        

帝拳側のリングサイドには、西岡さん、佐藤さん、リナレスに亀海さん、五十嵐さん、

それに、間近に世界戦を控えた粟生さんもマスクをしながら応援していた。

みんな一生懸命に声援を送っていて、帝拳はエライ!

                                                         

ドリームジム初めてのチャンピオン。

やっぱり、三浦会長の指導力は半端じゃない。

                                                        

希望是非再戦!

                                                        

自分のすぐ前で、瀬藤さんが一人で、ジーッとリング上を見つめていた。

                                                        

セミファイナルも面白かったなあ。

32才と34才。40戦と33戦。勝率70%でKO率40%。

二人とも今までどこで何やってたのかって感じの回り道。

                                                        

お互いよく知らない同士の、独特の間合い。あんたはどう来るんだって感じの動き。

でも目つきに殺気がみなぎっている。二人とも小細工はしないと確認できたみたい。

                                                        

3R、澤永真佐樹さんの思いっきりの左が松田直樹さんをよろめかせた直後、

今度はそれを上回るほどの右が澤永さんを直撃した。このラウンドは凄かったね。

結局それが尾を引いて、5RTKO決着。

                                                        

松田さんの右ストレートはちょっと置きにいくようで、威力的に疑問が残るんだけど、

左右のフックはそれを補って余りあるほどのパワーが込められていた。

                                                         

30男の真っ直ぐな死闘、感動的な試合だった。

                                                        

もう一つ興味を持って臨んだのが、まだ化けきれていない山中慎介さんと、

今は広島に帰った寺畠章太さん(角海老)を引退に導いたサラゴサ上間さんの試合。

                                                         

山中さんもやっぱり、初めはやりにくそうにしていたけど、

持前の強引さで、最後まで上間さんにペースを取られることなく、

途中2度のダウンも奪い、ラウンド数以上の大差で判定勝ち。

                                                        

やっぱりそうか、寺畠さんに足りなかったのは、この強引さだったんだ。

でも、寺畠さんの優しいボクシングは好きだったけどね。

                                                        

ドームやウィンズ、オフトもなくて、電車も座れたし、

幾つも面白い試合見ることができたし、いい夜だったなあ。

2008年10月 2日 (木)

亀田二兄弟

新人王トーナメントの準決勝2日目の9月26日。

角海老ジムに亀田二兄弟がスパーリングにやって来たそうだ。

翌日もやる予定らしかったけど、何故かキャンセルになったとのこと。

マスコミは取り上げていなかったけど、相当面白かったらしいよ。

                                                        

角海老ジムは、ホントに開けっぴろげなジムなもんで、

時々、こうしたとんでもないビッグスパーが何気なく行われる。

                                                       

初めは斉藤直人さんが、長兄とやるはずだったらしいけど、

欠席で、末弟が代役を務めたのこと。

だけど、この代役が凄かったらしいよ。

もともと一部では、三兄弟の中で一番評価が高かったんだけど、

斉藤さんがブログで語っているように、意識が飛びそうになるほど打ち込まれたらしい。

周囲で見てた人も、完璧日本ランカークラスだってさ。

                                                         

ライトフライ級5位の斉藤さんは、少しへこんでしまったらしいけど、

相手の体重が5キロほど上、つまり3階級位上らしかったので、

それほど落ち込むことはないと思うな。

                                                         

亀田二男の相手をしたのは、青木幸治君。

彼は、基本的には負けん気が強いファイターなんだけど、

最近は、近いのも遠いのも上手にこなすテクニシャンになりつつある。

結果的には、相手をそうとうボコボコにしてやったらしいんだけど、

今度本人に確認してみよう。

                                                        

青木君は、10月29日にスーパーバンタム7位の芹江匡晋さん(伴流)とランクインを

掛けた大一番が控えているし、斉藤さんは、10月24日榎さんの世界戦の日に、

八巻裕一君(野口)と負傷回復後の大事な初戦に備えている。

普段の力さえ出せれば、間違いなく君たちが勝つ!

                                                       

亀田三兄弟に関しては、相変わらず色々言われているし、

自分も素直に受け入れるのに少し抵抗感を持っているんだ。

                                                        

でもね、ボクサーたちはすごいよ。

三兄弟の試合以外の数々のパフォーマンスや、取り巻きの連中のこと、

更には、マスコミの取り上げ方なんか、まるで眼中にないんだからね。

ボクサーたちが見てるのは、唯一つ、相手のボクシングだけ。

                                                         

自分は、試合中の彼らのパフォーマンス以外のことに目が行き過ぎるんじゃないか、

自分の好きなボクシングスタイルにあまりに拘泥しすぎるんじゃないかって、

最近大いに反省させられてる。心が狭すぎるんじゃないかって。

                                                        

他のスポーツ選手でも、俳優でも、アーティストでも、

とにかくその人のプレー、演技、作品だけ見てればいいんじゃないかって。

その人のほかの部分や、全人格的なところにまで立ち入るのは、

ナンセンスなんじゃないかって。

相手に親近感が湧くか湧かないかくらいに差が出るとしても、

彼らの本業の出来栄えの評価に影響を及ぼしてはいけないんじゃないかって。

                                                         

ボクサー達が、本心から対戦相手をけなしているのを自分は見たことがない。

ボクサー達は、密かにあるいは、おおっぴらに常に相手に敬意を払っている。

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