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2008年9月

2008年9月30日 (火)

ロボコップ Ⅱ・栄光

そりゃあ、クリス・ジョンは強いさ。

生半可じゃ9回も防衛できるわけがないからね。

                                                        

一方、榎さんはと言えば、性格的に相手に合わせたボクシングはしないし、

フットワークを使ってチャカチャカ動くこともしない。

器用なフェイントを仕掛けることもないし、

ダギングやウィービングもうまい方じゃない。

                                                        

それなら、何故ここまで来れたかというと、

そう、やっぱり、“エノキングジャブ”でしょ。

                                                        

“エノキング”というのは、後援会の方が付けたニックネームなんだけど、

これが榎さんのイメージにピッタリ!

「ウルトラマン」の中に出てきそうで、

俊敏なイメージは浮かんでこないけど、

目がデカくて怪力の、ベージュ色の怪獣が目に浮かぶ。

                                                        

対戦相手に聞くと、榎さんのジャブは、まずとても見にくいんだそうだ。

それから、当てられた時の衝撃がとても大きくて、

まるでグローブの中に石が入っているみたいなんだと。

その“エノキングジャブ”について、以前本望さんがアドバイスしてたけど、

二人の話はレベルが高かったなあ。

                                                         

“エノキングジャブ”に続いて、背骨を中心にねじり上げられた右フック、

つまり、“ロボコップフック”を一発でもまともに喰らったら、

クリス・ジョン君、君はまず立っていられないだろうな。

                                                        

かつて、KO率が2割にも満たなかった本望さんが、

スーパーフェザーの王座を、返上するまで8回も守り通したことを思い出す。

何か他人より頭抜けたものを持ってれば、絶対何とかなるんだということなんだ。

本望さんは、極上のディフェンスと、しなやかな打たれ強さを持っていた。

                                                         

榎さんには、“エノキングジャブ”と“ロボコップフック”がある。

やれる!やれる!やれる!

                                                         

もう周知のことだけど、

榎さんとクリス・ジョンの誕生日はまったく同じ、1979年9月14日。

そして、デビューも同じ、1998年。

これは偶然というより、奇跡的なマッチなのだ。

                                                         

試合数は榎さんが29戦、クリス・ジョンは42戦。

二人とも無敗。

KO率は、榎さんが70%なのに対し、クリス・ジョンは54%。

身長は、榎さんの方が3㎝高い。

こりゃあ、勝てるな。

                                                         

ただ、クリス・ジョンは相手がハードパンチャー系だと見極めると、

徹底して距離を保とうとして、意識的にパンチのスピードを上げて、

出入りの速さで翻弄してくる、とても器用なボクサーだ。

でなければ、KO率50%nほどで、チャンピオンであり続けることなどできはしない。

                                                        

でも、榎さんは勝てる。

小堀さんが、アルファロの右を何度も何度も耳の横でかわしながら、

最後に左クロスをぶち込んだように、

皮や少しばかりの肉は切られる覚悟をして、

クリス・ジョンの骨を断てばいいのだ。

                                                         

行け!

我らがロボコップ!

栄光の光の中へ!

2008年9月28日 (日)

ロボコップ Ⅰ・初心

ずっと以前、後楽園ホールの前で榎さん一家に出会ったときのこと。

                                                         

アナウンサー出身の奥さまは、やっぱりキリットした感じの色白美人だった。

傍らのバギーには、お嬢さんが乗っていたんだけど、あの時は驚いたなあ。

                                                        

榎さんの一番の外見的特徴は、その“眼力(メヂカラ)”だと思うんだけど、

その赤ちゃんの“メヂカラ”も半端じゃなかった。

まだハイハイがやっとって感じなのに、

あんなに力強い目をした赤ちゃんは見たことがなかった。

                                                        

それから……。

榎さんは、物事をハッキリ言う性格だけども、

どうやら奥さまも、物おじするようなタイプではないらしく、

あの時、何かを持ってきて貰おうと頼む際に、

ちょうどその場に居合わせた小堀佑介さんを呼び捨てにして、パシリに使ってた。

小堀さんは既に、日本チャンピオンだったんだけど、

ニコニコ嬉しそうにしてたのが、おかしかったなあ。

                                                        

ジムワークで大汗をかいた後、榎さんは、グローブを取るとまず外に出て、

上半身を前に傾けて、両手を膝で支えながら、道路に汗を滴らせる仕草をする。

初めの頃は、ジムの床を汚さないように気を使ってのことだと思っていたけど、

アスファルトに滴る汗の跡を見つめ、息を整えながら、

その日こなした練習の量と内容を確認しているんだろうな、と今では思ってる。

                                                        

本望信人さんが現役を引退したころ、

「これからは、榎さんがジム頭だからね。」と話したとき、

とても真剣な眼差しをしていたのを思い出す。

                                                        

後楽園ホールで後輩たちの試合に立ち会う機会があると、

榎さんは大声で、声援とアドバイスを送る。

ああいうのは、自信と思いやりの両方がないと、できないことだと思う。

                                                        

榎さんは、一本気なところがあるし、喜怒哀楽の感情も一般人より深いから、

だから、タイトル戦の記者発表の際にも、思わず涙してしてしまったんだけども……。

                                                       

日本タイトル挑戦のときも、確か1位のまま9ヵ月も待たされたし、

今回の世界戦も、幾つかの前哨戦を経て、ようやく、という感じだったし、

とにかく、榎さんは、待って、待って、待ってだった。

                                                         

その間、後輩の小堀さんのラッキーな世界挑戦も目の当たりにして、

内心ジクジたるものがあったに違いないんだから、

そりゃあ、泣けるさ。

                                                         

でもね、思うんだけど、

小堀さんには、あのタイミングがベストだったんだろうし、

つまり、小堀さんは性格的に、

榎さんほど辛抱強く待つことは、できなかったんじゃないかって……。

                                                        

そして、待つことのできた榎さんも、このタイミングで世界戦ができるというのが、

ベストだと思うべきじゃないかって……。

                                                         

それからね……。

榎さんは、サインをするときに、「初心」って書いていたのを

最近止めたらしいけど、あえてもう一度心の中に、

「初心」という文字をかいてみてはどうかなって思っているんだ。

                                                        

髪を伸ばしていたデビューの頃、榎さんは、

やっぱり基本的にはフットワークを多用するタイプではなかったけど、

実は、今よりもっともっと殺気立っていて、超攻撃的だった。

ガシャッ、ガシャッと、まるでロボコップのような足取りで相手を追い詰めていった。

                                                         

だから思うんだ。

これまでのことは全部忘れて、

負けることが許されなかった過去の試合のことは、全部忘れて、

ガムシャラに殴りかかって欲しいって。

ちょうど10年前の榎洋之君のように。

2008年9月27日 (土)

東日本新人王・準決勝 Ⅱ

25日の帰り、後楽園ホールのエレベーターの中で内藤大助さんと出会った。

連れの男性と飛び込んで来て、いきなり「ヤベ!屁が出そうだ。」と言ったもんで、

女性を含めた同乗者4~5人が吹き出した。あの人は全く天然なのだ。

そして、1階でドアが開いたとき、ホントに一発やって帰って行った。

                                                        

昨日は、準決勝戦の2日目。

                                                        

ホールの入口に、昨日Sフライで決勝進出を決めた藤原君がいたので声を掛けた。

彼、右目の上に絆創膏を貼り、両手にはまだ薄いテーピングがしてあって、

前夜の激しさを漂わせていた。

勿論決勝の相手の見極めをしに来たんだけど、

二人とも宮森卓也君(18古河)ということで一致した。

                                                        

その宮森君は、おそろしくタフな立山昌幸君(白井具志堅)に少し手こずりはしたけど、

余裕の3-0勝ち。

                                                        

この日の大注目は、勿論、池田一晴君(ワールドスポーツ)。

彼の脚は、割りばしのように細く長く、一見とても頼りない。

腕も細いし、開始のゴングが鳴って、胸の前でグローブを構える際に、

両肘をキュッと絞る仕草がとても女の子っぽい色白長髪の22才。

一般的に、こういうタイプは距離を取ったボクシングをしたがる傾向が強いんだけど、

この子は、意表を突くような凄いファイターに変身する。

遠いのも近いのもガンガン行く。絶対引かない。むちゃくちゃ頑張る。

                                                        

一見ひ弱そうで、ケンカになると、人が変わってもの凄くなるヤツ。

子供の頃、池田君みたいなヤツが憧れだったなあ。

                                                        

KO率7割近い倉永丈雄君(T&T)の重いのを喰らって、幾度か顔をそらす場面も

あったけど、その都度余計ムキになってやり返す。いいなあ。

大満足の3-0勝ち。

                                                        

ジョージ・ハリスンに“I’m darkhorse”っていう曲があるけど、

Lフライ級の青野弘志君(角海老)がまさにそれ。

優勝候補の一人と思ってた、これまで全勝の沼田慶一君(京浜)を

余裕の3-0で下して、決勝進出だぜ。

                                                        

彼、首が前付きな分、つまり肩の位置から見て頭が少し前に出ている分(亀田長兄も)

少しばかり不利な体の構造をしているけど、その前向きな気持ちがボクシングに

キッチリ出るし、タイミングのいいカウンターが打てるから、KO率も高い。

期待できるね。

                                                        

ミニマム級も面白かったな。

やっぱり鬼ヶ島竜君(三谷大和)の勢いは半端じゃなくて、

それまで試合巧者だと思っていた宜志富昭誠君(協栄カヌマ)もタジタジだった。

相手の方が強そうだと感じてしまうと、なかなかいつもの自分が出せなくなるんだな。

鬼ヶ島君は、とてもプレスが強くて驚くよ。

容貌やボクシングスタイルが、角海老の宮田芳憲さんにとても似ている。

                                                         

あと、バンタムの片桐秋彦君(新田)、Sバンタムの中村幸裕君(ピューマ渡久地)、

フェザーの斉藤司君(三谷大和)、Sフェザーの玄間晃裕君(三谷大和)、ライト級の

麻生興一君(ワタナベ)、Sライト級の伊文鉉君(ドリーム)たちも、予想した通り

決勝進出を遂げた。

                                                         

今年の東日本新人王トーナメント決勝の注目点は以下の通り。

                                                        

①三谷大和の4人の準決勝進出者全員が決勝に進んだよ。

②ワールドスポーツと新田、2つジムが決勝戦同門対決になったよ。

 2組ともそれぞれが、全く同じようなキャリアを残しているってのも面白い。

③巧者は多いけど、残念ながら圧倒的な猛者(もさ)がいない。KO率は低い。

                                                        

それから……。

11月の決勝戦の勝者予想は以下。

☆ミニマム……  鬼ヶ島君

☆Lフライ………  青野君

☆フライ …………池田君

☆Sフライ………  藤原君

☆バンタム………片桐君

☆Sバンタム…… 中村君

☆フェザー………斉藤君

☆Sフェザー…… 玄間君

☆ライト………… 麻生君

☆Sライト…………伊 君

ウェルター、ミドルは全く見てないもんで……。

                                                         

このあいだCSで、関西の方の新人王トーナメントをチラッと見たんだけど、

今年もレベルは、相対的に東日本の方が上だな。

ということは、今度勝てば、君たちはもう日本ランカーなんだぜ。

2008年9月26日 (金)

東日本新人王・準決勝 Ⅰ

9月21日のコラムの中に間違いがあった。

昨日の準決勝戦のLフライ級の進出者は、元木謙太君(レパード玉熊)じゃなくて、

三品友宏君(戸高秀樹)だった。

元木君の初戦の1RKO勝ちの印象がとても強かったので、

どこかで入れ替わってしまったようだ。申し訳ないです。

                                                        

昨日の大一番は、自分の中では、Sフライの森島君と藤原君の一戦だったんだけど、

危惧したとおり、藤原君は自分の記憶の中の藤原君ではなくて、リングインの時から、

何だか覇気に欠けていた。案の定動きに怖さとキレがなく、手数も少なかった。

3-0で勝ったけど、次はどうかなあ。

ただ、最終ラウンドの彼の動きは特筆もので、打ち終わりと同時に左に動いて

相手をやりすごし、次の攻撃を横から仕掛けようとして、非凡なところを見せていた。

                                                       

フライ級の安西政人君(ワールドスポーツ)は、サムライ綾君(協栄)の動きに

戸惑わされるようなところがあって、ガードの甘さもつかれ、随分パンチを喰らった。

撃ち合いの中で、右のショートを上手く当ててダウンを奪ったけど、

やっぱり以前より印象が良くない。少し頭がデカイのも不利だよなあ。

                                                        

残念だったのは、Sライトの松岡政君(大橋)が、

練習中のケガとかで、棄権してしまったこと。ガッカリだわさ。

                                                        

それに、フェザー級の決勝進出者として期待してた青山慶洋君(角海老)が、

バッティングによる負傷引き分けルールによって、敗退してしまったのも悔しいね。

でもね、相手の澤井大祐君(シャイアン山本)が、申し訳なさそうにしてたのが、

好感持てたし、青山君もとてもスッキリ対応していたな。

                                                       

Sフェザーの打馬王那君(ワタナベ)も、

どうしたのかなっていう出来で0-3で負けたんだけど、

帰りに1階で見てたら、右手を肩からつって出て来たから、

骨折か脱臼でもしたんじゃないかな。

                                                       

なかなかスンナリいかないもんだなあ。

いつものようにやったら、何てことなく勝つのになあと思ってるボクサーが、

「おい、おい今日はどしたんだあ?」っていうことがたまにあるけど、

あれはホントにどうしてなんだ?

                                                        

もしかしたらだけどね……。

長いこと何とかしたい、何とかしたいって思い続けていた女の子が、何の拍子か

何とかなるってなったのが、何と試合の前日だったっていうこともあるんじゃないかな。

自分だったら絶対何とかしに行くよな。

                                                        

今日もいろんな何んとかを背負いながら戦場に突っ込んでいく若者が見れるぞ。

実は、今日の方が、バトル的には面白いのだ。

                                                         

夜は、明日の競馬の予想もしなくちゃならない。

忙しくて、仕事なんかしてられないのだ。

2008年9月25日 (木)

iphone

正直に言うと、自分は仕事のことは10%くらいしか頭にない、とんでもない勤め人で、

普段は、音楽のことや映画や競馬のこと、それとボクシングのことで頭が一杯なんだ。

そんな心地よい生活が、ここ2か月ほどiphoneのせいで、無茶苦茶にされてしまった。

                                                        

物心ついた頃から、列に並んで何かするというのがとても嫌いで、

小学校の朝礼とか給食の時間とかが、とても憂鬱だったのを憶えている。

                                                        

品行方正な学生ではなかったけど、少年院とか刑務所に行くのだけは、

だから絶対避けたいと思っていた。

ああいうとこは、何から何まで、まず列作って「イチニッ!イチニッ!」でしょ。

                                                         

それから、行列のできるほど人気の食べ物屋とかも行ったことがないし、

限定、先着とかで商品を入手したこともない。

今のところ、電車に乗るときだけ、仕方なく列に並んでいる。

                                                        

だから、7月11日iphoneが発売されたときも、別に並んで買ったわけではなくて、

その日駅前のソフトバンクショップに偶然あったからなんだ。

                                                         

使い倒した携帯の調子が大分おかしくなっていたし、

ほぼ同じ時期にギガビートの充電器に不具合も起きたので、

それに、今まで2台だったのが1台で済むというのがとても魅力的だったもんで、

いずれ手に入れようと決めてはいたんだけどね。

                                                        

それからだ、苦難の日々が続いたのは……。

                                                        

絵文字、デコメールやワンセグがダメっていうのは、何の不都合もなかったし、

指先からの微弱な静電気に反応して画面が動くので、

オネエチャンの長が爪では操作できないっていうのも、関係のない話。

                                                        

だけどね、まず電話帳の移動を自分でやらなければならないし、

そのために貰った変換ソフトがぶっ壊れているし、

いろんなアカウントの設定がスンナリいかないし、

日本語入力もままならないし、ネット画面はすぐ固まるし、電池の減りは早いし、

肝心のギガビートとipodの音楽ファイルに全く互換性がないもんだから、

3,000曲以上を新たにインポートしなおさなければならなかったし、

まだ、できてないのが1,000曲ほどあるし……。

                                                                                                                

あのね、そもそもテレビCMのように、サクサク画面が動かないからね。

知人や息子にも半笑いされたんだから。

                                                        

自分はワープロがまあまあ打てるだけで、エクセルすら昔、若いもんに頼んで

作ってもらってたし、そもそもパソコン用語もろくに理解できないし、

このブログを立ち上げるのにも半日もかかってしまうほど、

コンピュータに関する知識は貧弱なんだよ。

                                                        

その上、その上だよ、店頭の販売員さえiphoneの知識がまるでなくて、

「へえー、こういう風になってんですかあ。」だぜ。

                                                        

初めの2週間で20回くらい店に通ったよ。

しまいには、10人ほどの店員と全部顔見知りになったけど、

自分が行くと、連中顔を伏せてたな。

                                                        

それから、iphoneはアップルとソフトバンクの共同製作みたいなところがあって、

担当の責任範囲が不明瞭だったのもまいったし、

サポートセンターなんか全然電話通じないんだからね。

                                                         

ボクシング関係者でiphoneをゲットした人がいたもんで、その人の助けも借りて、

何とかあるレベルまで来たけど、あの頃はホントまいったね。

                                                        

そんななか驚いたのは、自分があれだけ苦闘していたのを見ていたくせに、

うちの奥さんがiphone購入を決めたこと。16GBのホワイトバック。

                                                        

彼女は、自分がとっくに諦めてしまった領域にも貪欲で、

パソコンとiphoneを睨みながら、「ったくもう!」なんて言いながら、とっくんでいる。

                                                        

もともと、メカに挑戦的なタイプだし、デパートの実演販売や、

ビルの解体現場が大好きなガテン系の血が流れているせいだな。

                                                       

こんな年齢で、夫婦揃ってiphone使ってるなんてのは、日本にそうはいないと思うな。

                                                        

最近やっと、ネットにも繋げる電話付きipodとして、まあまあ満足してるけどね……。

音楽を聴いているときに、電話がかかってくると、音量が徐々に絞られて、

コール音がして、そのままイヤホンコードに組み込んである超小型マイクで

応答できるとこなんか、なんか未来的で、とても気に入ってるんだ。

                                                        

でも、ここまでくるのにホント2か月かかった。

2008年9月24日 (水)

モセスの倒し方

いろんな話が伝わってきてたけど、小堀佑介さんの初防衛の相手は、

やっぱりモセスに絞られたらしい。

                                                        

で、モセス攻略に関する独り言。

                                                        

≪モセスのボクシングスタイル≫

今年の5月19日小堀さんのセミファイナルの時と、去年の暮れ近く、

どっかの地区タイトル戦のときの2つしか見ていないんだけど、殆ど同じスタイルだ。

                                                       

☆スピードとバランスに優れている。

☆教科書通りというか、とにかくまず左ジャブから組み立ててくる。

 いきなり右を振ってくることは、まずない。

☆早く、伸びる左ジャブからきっかけを作りたがるため、 十分な距離を取りたがる。

☆ジャブを当てた後の右フックは、力を込めて打ってくる。

☆ジャブに強い自信を持っていること、そしてそれを比較的低い位置から操ることが

 得意なせいか、どうしても左手が下がる傾向がある。

☆常に先手を取りたがる傾向が強く、殆どカウンターは使わない。

☆一発必殺パンチで相手を倒すというよりは、切れのいいパンチを積み重ねて、

 徐々に弱らせていくという感じ。とにかく左ジャブ。

                                                        

≪モセス攻略法≫

☆相手の左足を踏むくらいのつもりで、とにかく距離をつぶすこと。

☆左のガードが甘いので、相手のジャブに合わせて、右フックを打ち込むのが

 一番有効だと思う。少しオーバーハンド気味のをいきなりでもいい。

☆左ジャブは鋭いが、パンチ力はそれほどでもないので、相討ち右クロスで勝負!

☆ショートレンジで揉み合った時の右アッパーも効果大。

☆詰め合っての打ち合いは嫌いなようで、そんな時彼は、

 頭を下げて相手のパンチをやりすごそうとするので、

 フリッカー気味の右をブチ込めばいい。アッパーじゃなくてね。

                                                        

あと、秘策中の秘策があるんだけど、

何かの拍子に相手方に漏れるとまずいので、公開はしない。

                                                         

どう見ても、モセスが打たれ強いとは思えない。

小堀さんのブン回し右フックがブチ当たり、リングに倒れるモセスが見える。

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2008年9月23日 (火)

角海老ボクシング

実は、角海老ジムのボクサーは、ここんところ6連敗だったんだ。

                                                         

それで、第一試合田中聡太郎君が、単なる大男同士の殴り合いみたいになって

しまったデビュー戦で、とにかくTKO勝ちしたもんで、まずはよかった、よかった。

                                                        

でも、この日一番よかったのは、奈須勇樹さんが、勝ったこと。

相手の小室裕一朗さんは、佐藤常次郎さんに負けて、伊藤克憲さんに勝った人で、

大きく負け越してはいるけれど、切れないで真っ正直なボクシングをする。

奈須さんは、いつもより抑え目で、2連敗を払拭する、確実に勝つ試合運びをした。

4~5ポイント差の3-0勝ち。これで、待避線から本線に戻ることができる。

自分は、翁長吾央さんを倒すところを是非見たいのだ。

                                                        

一番残念だったのは、

大内淳雅君が、自分のボクシングを始める前に倒されてしまったこと。

久田恭裕さん(横浜さくら)は勝率は5分なんだけど、はじめからガアーッとくるタイプ。

大内君は、もともと徐々にしかテンションを上げられないところがある。

リングに上がる時の気持ちのもっていき方さえ改善すれば、君は絶対強くなる。

                                                        

下川原雄大さんは、沼田康司さん(トクホン真闘)とのスパーリングを通して、

それまでとは次元の違うボクシングに触れて、急速に良くなっていった。

闘う気持が前面に出てきた。

あとは、接近戦になった時に、まだパンチがパタパタ団扇みたいになるところを

直していったら、すぐ5下のランカーだな。

                                                         

この日会場が一番盛り上がったのは、坂本大輔君の復帰戦。

10か月のブランク後の、まだ4戦目だっていうのに、ランク6位とぶつけるんだから、

相変わらず角海老はキツイね。

2度ダウン喰らって、2度も反則減点されて……君は一久か。

あれだけボコボコにされて、最後までやって、とにかく君が打たれ強いことはわかった。

会場を揺れるほど沸かせて、さすが吉本経由のボクサーだ。

それなりに大成功の復帰戦だったけど、次の試合はもう少しだけちゃんとやろうぜ。

和宇慶勇二さん(ワタナベ)は、圧倒的に優勢だったにもかかわらず、

最後まで乱打戦に付き合ってくれた。彼も熱い性格なんだ。

1才下の弟ボクサーがいたんだけど、まだやってるのかな。

                                                        

久永志則さんは、相変わらずガードが甘いんだけど、天性の勘の良さで、

相手のパンチをかわしてた。

フットワークは圧倒していたんだから、打ち終わりに左右に体を入れ替えて、

相手の反撃をかわし、同時にフックを打ち込むようにすれば、もっと早く終わってたな。

彼のいい所は、一つ一つのパンチに常にしっかり力が入っているところ。

山口憲一さん(ワタナベ)の戦法も正解で、打ち終わりを狙い続けられて、

ヒヤッとする場面も幾度かあったけど、

相手を倒そうとする、凶暴でまっとうな闘争心が6RTKOを呼び込んだ。

ボクシングには、ある種の画策された凶暴さが絶対必要なんだ。

                                                         

その凶暴さを、まだ画策され、コントロールされた上ではなかったけど、

とにかく見せてくれたのが、第2試合の一場仁志君。

最近の角海老ジムには、この凶暴さに少し欠けるようなボクサーが増えているように

思っていたもんで、楽しみだな。

まだディフェンスもくそもない状態だけど、田中トレーナーに鍛えて貰えば、

きっと伸びるな。とても強い目をしている。この日の一番の掘り出し物。

                                                         

これだから、デビュー戦を見るのを止められない。

2008年9月21日 (日)

'08 新人王トーナメント

東武線の竹ノ塚駅のそばに、「ワールドスポーツ」というジムがある。

正式には、「ワールドスポーツボクシングジム」といって、

今どきちょっと冗長過ぎるようなネーミングなんだけど、

ここのボクサーはなかなかイキがいい。

                                                       

確か、去年の暮れまでは、C級ボクサーが6名いるだけだったんだけど、

その6名の去年一年の合計戦績が、17戦17勝だっていうんだから、タマゲル。

普通じゃない。

あの『プロスパー松浦さん』がトレーナーで在籍している。

                                                         

そして、今はC級ボクサーが12名に増えていて、そのうち半分の6名が、

今回の新人王トーナメントにエントリーしている。

その中で特に注目しているのが、フライ級の『安西政人君』と『池田一晴君』。

                                                         

☆20才と22才。

☆デビューは、2006年の11月と12月。

☆出身は、福岡と福島。(福・福)

☆戦績は、まったく同じ6勝(3KO)無敗。(8/4準々決勝終了時点)

☆今回の新人王トーナメントでは、二人ともシードされていて、

 第1試合は、共に1RTKO勝ち。

 第2試合も、何と二人とも一度ダウンを喰らってしまったんだけど、

 他のラウンドでポイントを圧倒して、3-0の判定勝ち。

                                                         

同じジムの同じ階級で、こんなに酷似した戦績を辿るライバル関係は見たことがない。

ちょっとだけ話をしたことがあるんだけど、二人とも競争心ムキ出し。

だけど、とても気持ちのいいボクサーだよ。

                                                       

2005年SFe級の準決勝で、角海老ジム同士の『眞栄城寿光君』と『高橋尚貴君』が

戦ったことがあるけど、二人が次の準決勝を勝ち進むと、決勝で対決することになる。

                                                        

「ワールドスポーツ」は、他にライト級の『李豪哲君』も準決勝進出を決めているので、

6人中3人までが、準決勝まで進んでいることになる。

この確率は、すごいね。

                                                        

今回の東日本新人王トーナメントの準決勝進出者は、全部で48名いるけど、

ジム別にみて、一番多いのは「角海老宝石」の5名。

次は、「三谷大和」の4名。続いて「ワールドスポーツ」と「ワタナベ」が3名。

それから、「戸高秀樹」「ドリーム」「大橋」「新田」「白井具志堅」「セレス」「宮田」の

7ジムが各2名。

路線が違う「帝拳」と「協栄」は、1名づつになっている。

                                                        

クラス別にみると……

                                                        

ミニマム級は、『太田光亮君(大橋)』と『宜志富昭誠君(協栄カヌマ)』の勝負だと

思っていたんだけど、『太田君』が敗退してしまった今、勢いが半端じゃない

『鬼ヶ島竜君(三谷大和)』との戦いが事実上の決勝戦ではないかと……。

今年「三谷大和」は、各階級にハードパンチャーを揃えてきている。

                                                        

ライトフライ級では、予想していた『加藤裕君(新日本木村)』や

『元木謙太君(レパード玉熊)』『沼田慶一君(京浜)』が、順当に勝ち進んできたけど、

優勝候補の一人と思っていた『濱岡直矢君(津軽山龍)』をKOで下した

『青野弘志君(角海老)』が試合ごとに強くなっている。何かを掴んだのかもしれない。

ここにきて、ダークホースとして、戦線に絡んできた。

                                                         

フライ級は、冒頭で書いたように、決勝戦で『安西君』と『池田君』の一騎打ちを是非

見てみたいんだけど、『江藤大喜君(白井具志堅)』を1RKOで倒した

『倉永丈雄君(T&T)』も侮れない。

                                                       

スーパーフライ級では、以前取り上げことのある『藤原陽介君(ドリーム)』が一押しで、

『森島勇治君(大橋)』と『宮森卓也君(18古河)』がそれに続くと思っていたが、

最近『藤原君』の出来に若干ムラがあるのと、体格的に減量が心配なところ。

                                                        

バンタム級は、5名の優勝候補者を選んでいたんだけど、残ったのは、

『古橋大輔君』と『片桐秋彦君』の新田ジムコンビだけになってしまった。

二人が次の準決勝を突破すると、ここでも同門対決が実現することになる。

なかなかいい試合をしていた『高室洋臣君(角海老)』が、負傷棄権してしまったのが、

残念。

                                                         

スーパーバンタム級の予想は、大外れ。

『橋元隼人君(ワールドスポーツ)』『矢島拓也君(ヨネクラ)』『小野遼太郎君(横浜光)』

らが、ことごとく敗退してしまったので、ここは『安沢栄二君(帝拳)』と

『中村幸裕君(ピューマ渡久地)』の対決に絞られそうだ。『中村君』かなあ。

                                                         

フェザー級の優勝予想者のうち、『清水開君(新田)』と『林崎洋大君(八王子中屋)』は

脱落してしまったので、今は『青山慶洋君(角海老)』と『斉藤司君(三谷大和)』が有力。

『斉藤君』の勝ち方にはとても勢いがあるが、

『青山君』も、ダウンを取られた後のTKO勝ちに勝負根性を見せた。

                                                        

今年のスーパーフェザーはエントリー数も少ない上に、ちょっとばかり小粒なもんで、

他のクラスと比較すると大分見劣りするようだ。

優勝候補と考えていた3人のうち、残ったのは『打馬王那君(ワタナベ)』ただ一人。

荒っぽいが、パワーを感じさせる『玄間晃裕君(三谷大和)』が相手か……。

                                                         

ライト級にはいいメンバーが揃っている。

『加藤健太君(三谷大和)』は、際どい判定で『細川バレンタイン君(宮田)』に負けて

しまったが、

『小沢剛君(18古河)』『李豪哲君(ワールドスポーツ)』『麻生興一君(ワタナベ)』は、

予想通りしっかり勝ち進んできた。ここは、大混戦。

                                                        

スーパーライト級には、あの『松岡政君(大橋)』がいる。

『中野真左人君(花形)』が敗れてしまったので、

相手は『伊文鉉君(ドリーム)』に絞られるのではないかな。

                                                       

ウェルター級とミドル級は、知らない選手が多かったので予想はしなかったけど、

体格の割には迫力に欠ける試合が多いように思う。

                                                        

新人王トーナメントには独特の雰囲気があって、なかなか興味深い。

殆どの場合、観客にはお目当てのボクサーが特定されているもんで、

つまりそれは家族だったり、学校時代の友人だったり、

勤め先の関係者だったりするもんで、

どんな試合内容になろうと、会場の盛り上がりが、そりゃあ凄い。

                                                       

そして、目当ての試合が終わるや、ゴソッと観客が入れ替わるところも面白い。

観客はボクシングを見に来ているんじゃなくて、その子を見に来てるんだ。

                                                        

その東日本新人王トーナメントの準決勝は、9月の25日と26日。

早めに仕事を切り上げて、後楽園ホールに駆けつけたら、

きっと熱い思いをさせてくれるに違いない。

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2008年9月20日 (土)

『引っ越し』

別にケンカ別れをした訳じゃないけど、これからはここで書くことにした。

「角海老ジム」は、70名ものプロを擁して、年間試合数160を超える大所帯なもんで、

各ボクサーの試合レポートが半端じゃない。

その上、田中トレーナーや坂本さんのレギュラーコラムはあるし、書籍紹介もある。

それから、『榎さん』の世界挑戦とか、『小堀さん』の防衛戦、はたまた、若手でイキのいい

連中のランカー挑戦もいくつか控えている

ここ2~3か月は、それこそテンテコ舞いの状況なんだ。

そんな中で、自分の気楽なコラムを投稿し続けるとスタッフに相当なストレスを与えてしま

うのはホント目に見えている。

自分も最近は欲が出てきて、書いておきたいことが沢山でてきたので、これがいい機会

だと思って、ジムのホームページから引退することにした。

今後も「角海老ジム」の周辺をウロツクだろうし、みんなに気安く話しかけることに変わり

はないと思う。

このブログを探し当てて、再訪してくれた人には感謝です。

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