仕事上の上下関係というか、発注者と受注者あるいは、
金を払う立場と、受け取る立場の違いを露骨に出してくるヤツが、昔から大っ嫌いで、
やたら下手に出てくるヤツは信用できないし、エラそうにしてくるのは、ムカつく。
昨日の仕事終わり近くになって、運悪くそんなヤツと話をしなければならなくなって、
昨日の場合は、後者のケースなんだけど、そいつにとっての客も連れて来たもんで、
自分はキッチリ仕切れてる、ってとこ客に見せたいもんで、余計力んで、
そんな事情、こっちは解ってんだから、普通にやれば立ててやるのに、
そいつバカだから、必要以上に、自分らに横柄な態度取り続けるもんだから、
ついにムカついて、「あのですね……。」 って、自分が話そうとしたら、
この 「あのですね……。」 が、物事や状況をとてもヤバイ方向に行かせてしまう、
ってのを知ってる同僚が、「後は任せて下さい。ボクシングに行っちゃって下さい。」
って、そっと言うもんだから、昨日も第一試合に間に合ったよ。
初めの3試合の中で、デビュー戦の海老澤宏太君(ヤマグチ土浦)が、とても良かった。
まだ19才なんだけど、ちょっと荒くれ気味の相手に、気合い負けしないで、
冷静に対処して、1R、相手の出会い頭の左フックでダウン取られたんだけど、
2R、徐々に相手を消耗させていって、終了間際にTKO勝ち。
二人とも、アドレナリンだらけで、ジャブもなければ、ストレートも打たなくて、
万振りフックの応酬だったんだけど、
そんな中でも海老澤君、ちゃんと相手の動きを見定めてたな。 次も見たい!
この日の興行は、ヤマグチ土浦ジム主催だったもんで、
地元のお客さんの帰りの足に配慮して、全部で6試合、38ラウンドだったんだけど、
ホント言うと、自分もこのくらいの方がいいと思ってるんだよなあ。
全部見るっていうのは、意外と疲れるもんで、40ラウンド位までがいいなあ。
それにしてもジムのTシャツ、後ろから見ると、“ヤマグチ土浦” のロゴがないもんで、
まるで、“ラーメン山岡家” ジムみたいだね。
◆工藤貢君(ファイティング原田)×小口雅之さん(草加有沢)
7勝(1KO)6敗の工藤君は、小口さんにとっては楽勝の相手だと思ってたんだけど、
何だか小口さんも、最近疲れてしまったのか、一時の勢いが全くなくて、
この日も、残念な展開が続いていって、お互い一発で倒せるパンチはないもんで、
小口さん、もともとカウンターが上手じゃないし、ガードもない者同士なもんで、
一見、盛り上がった打ち合いのようには見えるんだけど、
お互いドローンとしたポクポクしたパンチが200発以上当たって、顔真っ赤かで、
こういうのが、後で障害が出るんだよなあ、っていう7Rにやっと決着。
やっと勝ったんだけど、小口さん、このままだと対戦申込みが殺到するな。
◆黒木健孝さん(ヤマグチ土浦)×大内淳雅さん(角海老)
途中からノンタイトル戦になって、12Rが8Rに減ったもんで、
後で黒木さんも言ってたけど、この日の黒木さんは、珍しく1Rから飛ばしてた。
結果は、80-72、73、76で、 3-0 黒木さんの圧倒勝ちで、
数字だけ見ると、やっぱり大内さん、勝負になんなかったのかあ、ってのと、
そんなにポイント離してて、黒木さん、倒せなかったの、って感じなんだけど、
会場にいた人達は、みんな知ってんだけど、大内さんの頑張りは想像以上で、
大いに会場沸かせたし、黒木さんの方は、ちょっと残念な試合だったんだわ。
二人ともよく知ってるし、好きなボクサーなもんで、ちょっと複雑だったんだけど、
大内君、いろいろ教えて貰おうな、ってのが観戦のコンセプトだったんだけど、
初めの3Rまでなら、大内君にも倒すチャンスがあるかも知れない、
それ過ぎたら、5~6Rに倒されるんじゃないかってのが、具体的な予想でね。
その予想は、初めに言ったけど、1Rから黒木さんが飛ばしてきたもんで、
まるで狂ってしまったんだけど、大内さん、戸惑いながらも、攻め込む、攻め込む。
黒木さんは、入っていく時、いろんなパターンを駆使するもんで、そして、
いろんなとこから、いろんなパンチ打って来るもんで、その対処に大変なんだけど、
更に、3Rくらいからドンドン試合巧者ぶりを発揮していって、大内さんイラついてるぞ。
だけど正直言って、この日の黒木さん、早くて強いいつもの黒木さんじゃなくて、
まだランカーになったばかりの相手に対して、横綱ボクシングが全然できなくて、
真っ直ぐ行けなくて、倒すボクシングができなくて、ちょっと情けなかったんだ。
一方大内さん、本来それほど気持の強いボクサーじゃないし、
彼がやっとこA級になった頃、もう既に黒木さんは日本チャンピオンになってて、
ここ5年間負けなしだし、このクラスでKO率70%なんていう、
WBC1位、WBA2位の、OPBFチャンピオンなんていう、
とんでもない怪物ビッグネーム相手だっていうのに、ホントに頑張ったんだわ。
そりゃあ、4Rは危なかったし、その後も何度か気持ちが折れそうになったんだけど、
一瞬止められそうになったこともあったんだけど、
その度に、そこから気持ちを持ち直して意地見せたんだ。
低くくる相手に対して、もう少し、的確にアッパーを当てることができたら、
一発でも得意の返しの左フックを直撃できたら、黒木さんも危なかったんだからね。
間違いなく、一発一発のパンチの力は、大内さんの方が上だったと思うな。
それほど、気合い込めて打ってたたからね、大内さんは。
中盤に入ると、黒木さんの腕は何だか緩んでるように見えて、
少しズルズルしたパフォーマンスになっていって、
パンチにも力が込められなくなって、だから最後までいってしまったんだけど、
それにそもそもフットワークも良くなくて、だから、大内さんに抱きついたり、
ちょっと見っともない形になることが多くて、みんなを失望させてたな。
6R以降は、黒木さんの連続攻撃か、大内さんの一発か、って展開になって、
最終ラウンドまでもつれたんだけど、ゴング鳴った時、大内さん力使い果たして、
思わずキャンバスに膝着いてしまうほど、全部の力出し尽くしたんだわ。
後で聞いたら、もう膝ガクガクだったんだってさ。
黒木さん、やっぱりさすがで、一発いいの貰うと、それを帳消しにしよう、って動き、
半端じゃないほど巧くて、貫禄勝ちっていうとこだったな。
それでもね、2Rに早々顔赤くしてたのは、大内さんなんだけど、
試合終了後、顔を腫らせてのは、黒木さんの方だったんだよ。
1年前の大内さんが、ここまでになったかって、異常に嬉しかったもんで、
控室に行ったら、みんなが良くやったよ、って言ってって、
暫くして、ジムの人達や記者がいなくなった後、二人だけで話したんだわ。
もう、自分、基本バカ褒めで、間にちょっと感想言って、彼の感想聞いて、
彼も今後の方向性ちょっと見えてるみたいで、じゃあね、って軽く握手して、
試合後のボクサーと握手するのは、なるべく止めた方がいいんだけど、
やっぱり誰でも試合のダメージ残ってるもんでね、だからほんのちょっと手握って、
次に井上庸さんの試合見に行こうとした時、ちょうど医務室から出て来た
黒木さんとバッタリで、「いやあー、やっちゃいました。」 って言ってて、
やっぱり納得いってないんだって思って、でも、彼、とてもいいヤツで、
機嫌悪くしてなくて、いつも前向きなもんで、大内君どうだった? って聞いたら、
ちょっと寄ります、って一緒に大内さんの控室に行ってくれて、
アンダーパンツいっちょ同士が握手してさあ、大内さん、最敬礼で直立して、
黒木さん、少し壁にもたれながら、3人だけで20分以上話したんだ。
黒木さん、格下の若いボクサーにもエラぶらないし、明るいし、いいんだよなあ。
大内さんは、自分からドンドンしゃべる方じゃないもんで、代わりに聞いたんだけど、
試合内容についての改善点とか、どうしたらもっと強くなれるか、とか、
とても丁寧に教えてくれるんだよなあ。
「俺、こんなに腫れたの5年ぶりくらいだわあ。」 って言って鏡見て、
確かに、顔だけ見ると黒木さんの方が負けたみたいに、左顔面腫れてて、
男前が台無しになってて、パンチ強いわあ、って言われて、大内さん、喜んでたなあ。
その後、自身のボクシングの反省するもんで、自分も、ちょっと言ってもいい?
って尋ねてから、いろいろ感想を伝えたんだけど、真剣に聞いてくれて、
「そおかあ、俺もっと……………………………………………………しなくちゃなあ。」
って、答えてくれて、二人の発言の核心部分については、
しゃべってはいけない事だと思うから、オープンにはできないけど、
最後は、パンツ一丁の男が肩抱き合って、いいよなあ、こういうの、って………。
黒木さんに御礼言って、会場に戻ったら、ファイナルの6Rが終わったとこだったな。
加藤壮次郎さん(協栄)が、左顔面血だらになってて、会場係の I 君に聞いたら、
バッティングで、ここまではいい勝負だって言ってたけど、何だか二人ともフラフラで、
結局、7R負傷判定引き分けで終わったね。
ああそうだ、黒木さんが育ててたベランダのプチトマトは、大豊作だったらしいよ。
それとね、彼は、パンツまでオレンジ系なんだわ。
これくらいは、しゃべっても怒られないだろな。
それにしても、黒木さん、昨日の今日だっていうのに、
朝6時過ぎには、もうブログ更新してんだから、エライよなあ。
こういう事、きちんとやるから、応援者が多いんだろなあ。