2017年8月20日 (日)

PLANET 9 (3)

 

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≪ファイトマネー≫

 

 

あくまで男子プロボクサーのファイトマネーに限っての話なんだけどそもそも、

肝心のボクサー達が自らの正当なファイトマネーの金額を知らないというか、

ジムから知らされてない場合や意図的に隠されてる場合がとっても多いんだよね。

 

「ボクシングはカネじゃないんだから。」 なんていうまるで石器時代のような、

詭弁というか嘘ぶいた物言いでウヤムヤにしたまま、

出稽古を禁止してるようなジムの殆ど全部はアウトであって、

まともなファイトマネーを支払ってない搾取系のジムだってことが、

外部に漏れるのを極度に恐れてのことなんだけど、

規程されたファイトマネーが高過ぎる、マネージメント料が安過ぎるって、

正面切って反論するジムが皆無の中、搾取系ジムの会長達は、

まともに払ってない事をひたすら隠す実に情けない毎日を過ごしてるんだわ。

 

 

今、プロを目指してる練習生がまず一番に心しておくべきことは、

そのジムが搾取系なのかそうではないのかをハッキリ見極めるべきってことで、

現住所とか仕事の関係で身近なジムで練習してるとしても、

そのジムでプロテストを受けるかについては慎重の上にも慎重な判断が必要で、

先輩達やジム会長からファイトマネーとマネージメント料及び、

最終的な手取り額に関する正確な情報を得ておくべきなんだよね。

 

こと練習生のジム移籍に関しては何の拘束も規制も無いんだけど、

(それでも中には練習生の移籍に関しても協会に文句を言うジム輩もいるし、

そのジム輩をサポートする協会理事さえいるんだけどね。)

一旦そのジムでプロテストを受けてライセンスを取得したとなると、

その後何かの事情が生じて移籍しようとすると膨大な障壁が待ってる訳で、

移籍や移籍金に関しては何の規定もないのをいいことに、

ジム側から実に法外な移籍金を要求されたり、

あくまで移籍届にサインをしないままそのボクサーを潰してしまうっていう、

底意地の悪い目に遭わされたりするんだよね。

 

 

では、今日の本論であるボクサーのファイトマネーに関して書くんだけど、

自分は全国4地区の規程ファイトマネー額の全てを把握してる訳ではないんだけど、

多分東日本におけるそれが基準になってると思うから、

以下はそれに基づいて書いていきますね。

 

 

 

【ボクサーに対するファイトマネー一覧】

 

☆ 4回戦……………  60,000円

☆ 6回戦……………100,000円

☆ 8回戦以上………150,000円

 

更に……。

☆ 9位~15位のランカー………200,000円

☆ 5位~8位のランカー……… 300,000円

☆ 2位~4位のランカー……… 400,000円

☆ 1位のランカー……………… 500,000円

 

更に更に……。

☆ 日本、OPBFチャンピオン………1,000,000円

 

*世界戦に限りチャンピオン、挑戦者共にプロモーターが決定する。 

*日本とOPBFの両方にランクされてる場合は上位を選択する。

*どういう訳か関西では4回戦のファイトマネーだけが安くて5万円なんだわ。

 

 

 

ボクサー各位は上記の金額について改めて確認しておく必要があるんだけど、

このことさえ知らないボクサーが特に地方ジムにはとっても多いんだよね。

 

改めて言うまでも無く表示の数値はあくまで現金ベースの金額であって、

プロモーターの都合によってはチケットで支給されることも多くて、

その場合には現金の2倍の額面のチケットが支給されることになってるんだわ。

 

そのことは協会の会則の何処にも記載がないんだけど、

過去の理事会の議事録にはあるって聞いたこともあるんだけど、

そもそも長い間そういう慣習になってるんだよね。

 

また、主催地ではない地域から出張参戦するボクサーに関しては、

当地でのチケット販売は難しいだろうっていう配慮から

現金支給が原則になってるんだよね。

 

 

そもそも現金に代わるチケット支給については、

法律的根拠とか解釈に関する疑問を残したままであって、

有価証券とは認めにくいチケットで代払いするっていうことはつまり、

代物弁済を自ら認めることに通じてるんじゃないかと思う訳で要するに、

現金が不足してる家電メーカーが給料の代わりに、

電気釜やCDプレーヤーを従業員に支給するのと同じじゃないのかってことで、

協会としてはこの点に関する理論武装がまずは必須だと思ってて、

一番最初の取っ掛かりのところでのこの不鮮明さというか曖昧さが、

ファイトマネーの支払いに関するトラブル全ての出発点だと思ってるんだよね。

 

協会の顧問弁護士がこの点に関してどういう見解を持ってるのかって事で、

そもそも現金払いじゃないこと自体が許せないっていうジムもあるんだよね。

 

 

上記に規定されたファイトマネー額の確認の次は、

其々のボクサーの手取り額に関する具体的な計算に入るんだけど、

まず控除されるのが33.3%のマネージメント料と2%の健保金であって、

その他8回戦以上だと2,000円の月間賞協賛金、

(後楽園ホールで試合をする東日本のボクサーのみで、

タイトル戦の場合には3,000円。)

それから10.21%の源泉徴収税額(4回戦は源泉控除ナシ)が控除されるんだわ。

 

ってことでボクサーの最終的な取り分は一体どういう事になるかって言うと、

便宜上、ここではランカーではない東日本所属の普通のA級ボクサーが、

後楽園ホールで試合をした場合の現金払いとチケット支給の場合との違いを

書いてみるね。(なお追加チケットに関しては別稿。)

 

 

(A) 現金支給の場合

<収入>

・現金;150,000円

 

<支出>

・50,000円(マネージメント料)

・3,000円(健保金)

・2,000円(月間賞協賛金)

・10,210円(源泉徴収税額)

→【150,000円-50000円(基礎控除)】×0.1021

 

*最初の原稿ではこの部分に若干の間違いが有りまして、

あるジムの方に正確な情報を戴きましたので訂正させて頂きました。

尚、基礎控除額はファイトマネーが幾らであっても50,000円なのです。

 

* <収入150,000円>-<支出65,210円>=84,790円

 

 

(B) チケット支給の場合

<収入>

・チケット額面総額;300,000円

 

<支出>

同上

 

* <収入300,000円>-<支出65,210円>=234,790円

 

 

(A)と(B)とを比較するとチケット支給の場合の方が、

2.8倍ほども手取り額が多いんだけど、

これはボクサー自身がチケットを額面額で完売したことを前提にしてるし、

現金支給の場合だとチケット販売の手間が不要ってことも併慮すべきで、

一概にどっちがいいって言えないところもあって、

だからジムによっては(A)と(B)のどちらかを選択させるところもあるんだよね。

 

また、同じチケット払いの場合でも、

チケットの3分の1をマネージメント料として控除するジムもあって、

その場合にはボクサーの取り分の計算はチケット20万円分からスタートする訳で、

最終的な受取額は179,700円になるんだよね。

 

そしてジムが控除した10万円分のチケットはそのまま一般に販売すれば、

ジム側は本来のマネージメント料の倍額をゲットできることになる訳だし、

5掛け~8掛けで追加分チケットとしてボクサーに買い戻させれば、

5万円~8万円をマネージメント料として受領するこが出来るんだわ。

チケット払いに伴うこの程度の応用問題は、

次稿で例に挙げる数多の悪徳系搾取ジムの所業と比較すると、

まだまだ可愛い部類なんだけどそれでも、

ファイトマネーの支払いとマネージメント料の関係について、

曖昧なままに放置し過ぎてるのは大問題だって思ってるんだよね。

 

 

いずれにしてもファイトマネーとマネージメント料に関しては、

試合ごとにキッチリした明細書を発行しないジムは明白な搾取系なんだけど、

たとえ明細書は発行しても意図的にとっても解り難い構造にしてたり、

会長の交通費や1,500円ものバンデージ代を別欄請求してるケースもあるし、

真偽さえ疑わしいスパーリング経費等を差し引いたり、

源泉徴収しておきながら源泉徴収票をボクサーに渡さないっていう、

所得税法違反組も混じってるんだわ。

 

 

ファイトマネーにしろマネージメント料にしろ、

定められた金額は其々最低の金額であり、最高の控除率なんだけど、

どれだけボクサーからかすめ取ってやろうかって腐心してるジムが多い一方、

ファイトマネーを規程以上に支払ってたり、

規程以下のマネージメント料しか取ってないジムも厳然として存在してるんだわ。

 

ファイトマネーとマネージメント料に関しては、

ジムによってその違いは天空とドブほどもの差があって、

現役を10年続けててタイトルを獲得したことのあるボクサーなら、

貯金額が1,000万円っていう単位で違ってきて、

その差額分はジム会長の高級車に化けてたり、

酒や女遊び、パチンコ代なんかに消えてしまってるんだよね。

 

 

ファイトマネーに関する数々のジムの悪行については、

次稿にまとめてみるけど、悲惨な話しになると思うなあ……。

 

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2017年8月17日 (木)

PLANET 9 (2)

 

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本題に入る前に……。

 

【山中慎介さんのこと……。】

もし山中さんが敗けるならああいう感じしか無いって自分は思ってて、

近接系の超ガンガンボクサーに主導権を獲られて、

早い回に決着されるっていう最悪のパターンになってしまったんだわ。

 

中間距離での差し合いに終始すれば山中さんの土俵だったんだけど、

ルイス・ネリはジャブ抜きの接近乱打戦一本狙いで、

山中さんは早い回の決着を目指した余りか、

相手の戦い方を簡単に受け容れ過ぎたんじゃなかったのかなあ。

 

山中さんがショートブローが巧くないとは言わないけど、

その回転力と爆発力っていう点ではネリの方が圧倒的だったし、

常に頭の位置に留意してたネリに比べて山中さん、

初回からディフェンスが多少甘かった感じもしたんだよね。

 

4Rでのタオルインに関しては自分には特別の違和感は無くて、

残り50秒以上も残してた山中さんには凌ぎ切れそうになかったし、

レフェリーの我慢もギリギリのところのように見えてたし、

あんなにバタバタした山中さんを見るのは初めてでストップの直前、

相手の左フックを貰った時の顔面の吹っ飛ばされ方も尋常じゃなかったし……。

 

ただ陣営内ではタオルインに関して見解が分かれたってことなもんで、

出し切って敗けたのではないボクサーに対しては、

本田会長は安易な引退を許さないから、

そりゃ勿論山中さん自身の思いもあるだろうけどね……。

 

自分としてはこの日の山中さんは戦い方を間違えたに過ぎなくて、

2R終了ゴング寸前の左フックのダメージを多少ながら引きずってたネリに対して、

山中さんが3Rの初っ端から飛ばさなかったのが不思議だったし、

4Rは逆にムキになって行き過ぎただけだと思ってて、

あの場面、このままだと止められそうだって思ったら、

敢えて自分から手を着いてのダウンも有りだったと思う訳で、

いずれにしてもだから、何とか再度立て直して欲しいって思ってるんだけどね……。

 

 

 

 

≪日本ボクシング協会≫

JBCと同様この名称も自分は正しくないと思ってて、

“日本プロボクシング協会” ってするのが妥当だと思ってるんだよね。

(英語表記ではJPBAってなってるんだけどね……。)

 

自分が目を通したのは “東日本ボクシング協会” の会則・会規なんだけど、

東日本の理事や相談役が全日本の役員を兼ねてることが多いから、

基本的には全日本にも共通してると思ってるから、

これから書くことは “日本プロボクシング協会” に関するってことで……。

 

 

協会の会則には協会は各ジムオーナー達の連合組織ってことになってて、

各理事は新人王トーナメント運営やチャンピオンカーニバル担当、月間賞、

プロモーター委員会、女子ボクシング、社会貢献、U-15、名義問題等々を

担当してるんだけど、その他は健保金管理とか財務、広報の部門があるだけで、

JBCルールと同様、ジムとボクサーの関係には全く触れてなくて、

だからジムとボクサーとの間に発生したファイトマネーの支払いや

移籍に関する各種のトラブルの受け皿にもなり得てなくて、

ボクサーにとっては相談の道が全く閉ざされてるんだよね。

 

協会には適宜苦情処理委員会というものが設けられるんだけど、

それはあくまで名義貸し問題等ジム同士のトラブルに限ってのことで、

ジムとボクサー間のトラブルはジム内で解決してくれっていうのが基本スタンスで、

だからジム側のやり放題が増長してるっていうのが現状なんだよね。

 

 

ってことで協会っていうのは要するに仲良しクラブの延長のような組織であって、

その不完全な側面だけを強調してみると、

ボクサーに背を向けた欺瞞に満ちた搾取的な集団と言えなくも無いんだわ。

 

 

今、協会の中には法人化する動きがあるんだけど、

そんな論議は自分には言語道断としか思えず、

ジムオーナー達が新たな利益の確保を画策してるだけとしか思えず、

そんな事よりもっと先にやる事があるんじゃないのかって強く思うんだよね。

 

 

そんな協会の体質というか現状を何とか改善したいと思ってる役員や

会員達も勿論少なくはないんだけど、

協会が定めたファイトマネーを支払ってない理事の数も多くて、

理事でさえそんな状況なんだから一般会員なら更に推して知るべしであって、

ほぼ無法状態に近いモノがあるんだよね。

(ファイトマネーの支払い状況に関しては後日詳述するけどね……。)

 

 

ボクシングの試合では興行ごとに協会事務局から “興行明細表” が発行されて、

そこにはプロモーター費や健保金、月間賞協賛金等が記されてるんだけど、

その計算基準額として出場ボクサー達のファイトマネーも記載されてるから、

自分が思う将来的なあるべき姿としては、

各出場ジムはそれに準じたファイトマネーを支払ったことを証明する手段、

即ちボクサーの領収書提出を義務づけるべきだと思ってるんだよね。

 

 

他のプロスポーツと違ってプロボクサーは選手寿命が極端に短いこともあって、

所謂選手会のような組織が馴染めないところがあることを逆手に取って、

目に余るようなジム側の横暴がまかり通ってることも多いから、

将来的には協会の中にジムとボクサー間のトラブルだけを管轄する

第三者委員会のようなものを設置する必要も感じてて、

勿論協会員はその委員には就任できないってことが前提だけどね……。

 

 

ジム設立から協会加盟の何から何までを借金だらけで始めたジムなんて、

間違って入会してしまったボクサーや練習生が不幸になるだけなんだけど、

協会員の中には月々13,000円ほどの会費を滞納してるジムさえあって、

協会は早く払って下さいって督促するだけなんだけど、

ボクサーの月謝代ほどの金額に窮してるジムの存在の意味は何処にあるのか、

そんなジム名を公表しない協会はどれだけ甘々なのかって呆れてしまうんだよね。

 

協会が身内に甘い単なる仲良しクラブにしか過ぎないと思ってしまう理由は、

会員達の背徳行為や世間一般では業務上横領と疑われる事案をスルーしたり、

海外での刑事事件を全くの不問にして目を瞑ったり、

ファイトマネーの支払いや移籍金の件で、

ジム側の出鱈目を放置し続けてるケースが余りに多いからで、

ボクサーが暴力沙汰含めた不始末を起こした際には、

異常なほどの早さと厳しさで処断されるのと比較すると、

そのバランス感覚の欠如は大きく公平性を欠いてるとしか思えないんだよね。

 

 

その他、自分が常日頃不思議に思ってることは、

協会長が変わっても昔からの理事達が相変わらず居座ってるってことで、

中には興行権さえ持ってるのか不明なジムも混じってることで、

普通総理大臣が変われば内閣総辞職だと思うんだけど、

プロボクサーがほんの数人しかいないのにも関わらず、

相変わらずそこそこの発言力を持ってるのは不思議の上の大不思議で、

会長が総員の選挙で選ばれるのなら、こういう人達の発言力が強いままだから、

旧態然は改善されないままだと思うんだよね。

 

 

 

色々書いてきたんだけど必ずしも充分書き切れたとは言えなくて、

若干とっ散らかり気味にもなってしまったんだけど、

それでも一番言いたいことはやっぱりボクサー第一主義に関することで、

彼らの不満と疑問に対する相談窓口として、

協会の中に第三者委員会を早急に設置すべきだってことなんだわ。

 

このまま受け皿を作らないで放置すれば、

そのうちにボクサー達はまどろっこい訴訟手続きなんかスルーして、

労働基準法違反だとか職業選択の自由剥奪、不公正な取引関係じゃないのか、

強要罪、恐喝罪、詐欺罪じゃないのかって、

いきなり所轄官庁や警察署に助けを求める事態が起こるのは必然で、

事実一部では既にそういう動きが始まってるんだよね。

 

今ここで何とか対処しないとホントに10年後にプロボクシングは消滅してるって、

自分は心底思ってるんだよね。

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2017年8月13日 (日)

PLANET 9 (1)

 

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≪JBC≫

 

JCB(日本信販)と間違い易いんだけど、

JBCはジャパン・ボクシング・コミッションってことで、

日本のプロボクシング界全般を仕切ってる一般財団法人なんだけど、

自分が考えるにJBCはアマチュア・ボクシングは管轄してないんだから、

JPBC(ジャパン・プロボクシング・コミッション)とする方が、

正当じゃないかって思ってるんだよね。

 

JBCは東京を本部にしてて日本プロボクシング協会と同じように

全国に関西と中部、西部それと何故か北海道に其々事務局を置いてて、

プロボクシングそのものと試合全般を管理運営してるんだわ。

 

管轄する広範な業務に対処するために、

各種の委員会が適宜開催されることになってて、

ランキング、選手権、渉外、苦情処理、健康管理、審判、倫理、資格審査、

サポート、総務財務の10種の委員会がそれで、

更に全国4つの事務局をくくる形で本部に統括本部長職が設けられてるんだわ。

 

自分は他の地区の事務局に関する事情は全く知らないから、

これから書くことはあくまで本部事務局に関することに限られるんだけど、

現在のJBCの最大の問題点は統括本部長職が空席の中、

本部事務局長が二人存在してるっていう異常事態なんだよね。

 

自分は揶揄を込めて事務局長Aと事務局長Bって呼んでるんだけど、

Aには一人の部下もいなくて、全ての職員はBに付いてるっていう現実の中、

もしAとBが同等の権利と義務を有してるとすれば、

日常業務を遂行する上での各員のストレスは如何ばかりかと思うし、

重要な事案について適切な判断と決定が為されるのかって疑問にも思う訳で、

JBCの内部抗争の行方とか落としどころが見えて来ない現在、

重要な案件に関する種々の見解は後日覆されてしまう危惧さえある訳だし、

自らの保身に汲々とする余り、プロボクシング界の将来あるべき姿の探求とか、

不当な扱いをされ続けてるボクサー達の処遇改善等は殆ど期待し得ず、

そういう事態を陰でほくそ笑んでる悪徳ジムの会長達と変わることが無く、

その日暮らしのホームレスとの違いを見い出すのが難しいとさえ言えるんだわ。

 

そもそもJBCの役員は東京ドームの役員、即ち読売の息の掛かった人達の他、

弁護士や医者達も混じってるし、

協会からも渡辺日本協会長や中部日本協会長も加わってるんだけど、

AとBとの内部抗争が最高裁までいった尋常ではない時間と経費の無駄使いを

役員である弁護士が何故阻止出来なかったのかって首を傾げる訳で、

あんな事案が最高裁で覆される筈がないっていうのはほぼ常識な訳で結局、

JBCの役員っていうのも単なる飾り物なんだなって思ったんだよね。

 

JBCはそれ以前にも亀田ジム問題とか健保金管理に関する疑惑だとか、

チャンとした組織では考え難いような様々の事案を抱えることが多くて、

組織としての機能不全が顕著だったんだけど、

その体質が改善される前にまた今回の二人事務局長問題ってことで、

JBCは最早組織としての体を為していないとさえ自分には思えるんだわ。

 

 

自分は業界の人間ではなくて色々な関わりが無いからこそ、

無責任なことも言える立場にあるっていうのは承知してるけど、

フリーな立場だからこそ業界の人達が言いたくても言えない事が言えるのも、

また一つの事実だと思ってるんだよね。

 

フリーな立場からといってもスタンス的には圧倒的にボクサーサイドにあって、

今もこれからも自分の発言は常にボクサー第一主義に基づくものであって、

その点だけは再度明確にしておきたいんだわ。

 

だから、所謂大人の理論で反論するであろう旧態然としたジム経営者達を含めて、

JBCや協会の無作為で安泰を感じてきた人達の意見とは絶対相容れない訳で、

その点では全くの孤軍奮闘にしか過ぎないんだけどね……。

 

 

 

結局、<PLNET 9> の1回目の最大の論点は、

最早自浄能力を欠いた組織だっていうことをJBC自体が構成職員自身が、

其々自覚してるのかってことで、自覚してても改善手段に窮してるってことなら、

最終的な手段として外圧に頼るしかないってことでもあるんだわ。

 

そもそも、部下の全員がそっぽを向いてるような会社に出勤するっていうのは、

全く共感を感じない上司に形だけ仕える為に出勤するっていうのは、

自分にはとっても耐えられそうにない状況であり、

精神衛生上これ以上ないほど不健全であって、

其々は日常の些事な業務に気を紛らせるしかないんだろうけど、

結果的にはお互いに最低限の仕事しかしなくなってしまう訳で、

業界の為には特にボクサー達の為には何の役にも立ちそうにないんだわ。

 

 

JBCのルールブックを全文丹念に読み込んだ人は少ないと思うんだけど、

必ずしも毎年更新されるものではなくて改定事項があるごとの発行なんだけど、

2010年の発行責任者は事務局長Aで、2016年のモノは事務局長Bで、

この二つを比べ読むと2016年の方が大分読み易い配列になってるんだわ。

 

ただ、2016年の改定事項の中に自分には絶対納得し難い項目があって、

2010年版ではマネージメント料はファイトマネーの33.3%だったものが、

2016年版では試合報酬の33.3%に変更改定されてたことで、

(2010年版の81頁、2016年版の101頁参照。)

勿論この変更はJBCが単独で行ったモノではなく、

協会との話し合いの中で決定されたものだと思うんだけど、

いつ誰と誰が話し合ってどういう評決が為されたかは不明であって、

日本有数の大手ジムを含めて数多くのボクシングジムの会長達も知らなくて、

何らのサポート組織も持たないボクサー達には勿論事前に何の相談さえもなくて、

自らの金儲けに一心不乱な大人達が勝手に決めてしまったことなんだわ。

 

同じ33.3%といってもファイトマネーのそれと試合報酬のそれとは

大きな違いがある訳で、前者の場合だとマネージメント料は、

決められたファイトマネーの33.3%だけだったものが、

(C級ボクサーの場合だと現金換算で6万円の内の19.980円。)

去年の改定だとそのボクサーが試合をすることによって得ることが出来た例えば、

プロモーターからの各種の報奨金(KO賞とかトーナメント賞金)や、

協会からの月間賞の他、ファンからの激励賞の内の33.3%は勿論、

極論すれば送られた花束の3分の1までも、

ジム側が堂々と獲れるってことになる訳で、

元々規程のファイトマネーさえ支払ってないジムを更に優遇してる訳で、

JBCはその独立性を失ってコミッションとしての良心は何処に行ったのかって事で、

協会との邪悪な持ちつ持たれつが過ぎると思ってるんだよね。

 

元々JBCのルールブックっていうのは60年ほど前の太平洋戦争後、

確かアメリカのフロリダ州ルールをそのまま持ち込んだものが基礎になってて、

だからジムとボクサーの契約書からボクサーのジム移籍届に至るまで、

当初の契約の主体はジムのマネジャーだったんだけど、

主体者をジム会長に訂正せず実体にそぐわないまま現在まで延々の放置で、

トラブル絡みの移籍の際には別にジム会長のサインも求められるっていう

矛盾というか不都合さえも平気で抱えたままで、

ボクサーの取り分をいとも簡単に削ってしまう片棒を担ぐっていうのに、

こんな簡単なことさえ改定できないのかって思ってしまうんだわ。

 

更に言えばそもそもJBCはジムとボクサーとの所属契約を民法上、

雇用契約と捉えているのか一般業務委託契約と判断してるのか、

或いは別種の契約としてるのかってことで、

この点の位置付けが甚だ不明瞭なもんで法律もボクサーを守り切れてなくて、

ファイトマネーや移籍に関してボクサーが意を決して訴訟を起こしたとしても、

裁判所としては未払い分ファイトマネーを移籍金とチャラにするっていう、

ボクサーにとっては実に情けないゼロ和解の道しか残されてないんだわ。

(ファイトマネーと移籍金の実態については後日別稿。)

 

結局、協会メンバー達のジム都合だけのボクシングをキッチリ仕切れてない

JBCの現在に至るまでの膨大な不作為と無策が諸悪の根源とさえ言えるんだわ。

 

 

 

今日書いたことやこれから書こうとすることに関しては、

「あんたは発言力があるんだから自重してよ。」 とか、

「そんな事してるとあんたもボクシングが見られなくなっちゃうよ。」 とか、

大人達から既に色々言われてるんだけど、

今回 <PLANET 9> に関するブログだけはコメント欄を開放して、

賛否や異論反論を募ってみるつもりで、

場合によっては自分の考え違いの修正にも役立てたいって思ってるんで、

何卒ヨロシクです。

 

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2017年8月11日 (金)

後楽園ホール・8月10日

 

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“ハニー・メイプルナッツ”

 

カシューナッツやアーモンド、クルミ、マカダミアナッツ、ぺカンナッツ等を

ハチミツとメイプルシロップでコーティングしたもので3,000円ほどもするもんで、

エイヤッて自作したのを元の瓶に入れてみたんだわ。

 

ハチミツやメイプルシロップを多過ぎないようにするのがポイントで、

フライパンの火は弱目にしてシロップが無くなるまでかき混ぜながら熱して、

出来上がったら即冷蔵庫で冷やすのがいいようなんだわ。

 

何も参考にしない自己流だから最初は2回連続で失敗してしまったんだけど、

今回はそこそこの満足度で、

次はナッツのツルツル感というかテカリ感を増すのが課題なんだよね。

 

 

 

昨日は “ダイヤモンド・グローブ” だったもんでいつものように、

赤青コーナーが逆だったんだけど、最終試合では赤青を逆にしたり、

途中の試合でも同じジムが赤になったり青になったり面倒だったなあ……。

 

 

 

① 内山大志君(ワールドS)×保坂倫之君(稲毛)……SFe 4R

デビュー戦の24歳・大阪府と、デビュー戦の32歳・千葉県。

 

<1R>

まるで事前に二人で打ち合わせでもしてたかのように、

開始ゴング直後からガードを固めて頭寄せ合ってのゴニョゴニョ戦で、

それがもう延々だったもんでいきなりの休憩タイムで、

リング上は殴ってもいいレスリングって感じだったんだわ。

 

後で結果を確かめたら39-37×2、38-38ってことで内山君の2-0勝ち。

 

 

 

② 何チャラ・トーゴー×大湾硫斗君(白井具志堅)……6R

8勝(3KO)2敗2分の20歳・タイと、1勝(1KO)0敗の19歳・沖縄県。

 

大湾君は強いんだろうとは思うんだけどデビューから2連続タイボクサー相手で、

ってことはやっぱり自分としてはスルーしかなくて、

いつか日本人と試合するときに真面目に見るつもりなんだわ。

 

ってことで当然の如く大湾君の1R1分11秒って1揃いのKO勝ちで、

B級デビューしての2連勝でこれでA級昇格ってことで……。

 

 

 

③ 掃部真志君(ワールドS)×中川公弘君(ヨネクラ)

                         ………Fe 6R

5勝(4KO)2敗1分の23歳・広島県と、6勝(3KO)2敗1分の25歳・秋田県。

 

掃部君は8戦してるんだけど見覚えが無いなあって思ったら、

この試合が移籍初戦だったんだわ。

 

<1R>

掃部君は打ち出しのタイミングがとっても良かったし、

返しのショットもシッカリ打ててたんだわ。

大きな差が無かった中、若干のヒット差でまずは掃部君がポイントゲット。

 

<2R>

この日の中川君は何だか腰がフワフワして安定感に欠けてて、

ジャブとボディブローはそこそこだったんだけど、

決めショットの殆どの当たりが薄かったなあ。

 

上下に打ち分けてた左右フックの印象が良くて掃部君が連続ポイントゲット。

 

<3R>

力のこもった掃部君のパンチを直撃され続けて中川君、

顔面がかなり赤くなってきたんだわ。

 

その中川君は相変わらず最初の2発くらいまでで攻撃を終えてしまう事が多くて、

刺激的な有効ヒットに繋げられてなかったんだよね。

 

<4R>

これじゃあヤバいってことで中川君が立て直していって、

初っ端から飛ばしていって最初の30秒までの間に左フックを3発ヒット。

 

それがそこそこの直撃になった途端、掃部君が明らかにペースダウンして、

その後のショート戦でも掃部君の緩みが目立ってたんだわ。

 

その後はそれ程のハードヒットは無かったんだけど中川君、

山ほどの小ヒットを積み重ねて1ポイントバック。

 

<5R>

中川君のボディショットは掃部君を大いに嫌がらせて、

最初の1分間を優勢に推移させてたんだけど、

中川君にも打ち疲れが浮き出てきて二人共若干休み休みになってしまって、

その一段落は返す返すも中川君にとって惜しいほどの今一感で、

その後踏ん張った掃部君に挽回を許してしまったんだわ。

 

<6R>

ダウンゲットしない限り中川君の勝ち目は無かったんだけど、

掃部君の方が休みたがってたのに飛ばし切れないままで、

お互い残り1分からは最後の踏ん張りを見せてはいたんだけど、

中川君の消化不良感が強いままの終了ゴング。

 

 

ってことで自分は58-56で掃部君だったんだけど結局、

58-56×2、58-57ってことでやっぱり掃部君の3-0勝ちだったんだわ。

 

自分の中では中川君のベストはまだ有岡康輔君とのスパーなんだよなあ……。

 

 

 

④ 中川兼玄君(三迫)×木村吉光さん(白井具志堅)……Fe 6R

4勝(3KO)4敗(2KO)の22歳・大阪府と、

7勝(3KO)0敗のランク15位、20歳・香川県。

 

これはもう木村さんが瞬殺というか圧倒してしまうって予想してたんだけどね。

 

<1R>

距離が詰まったところでの木村さんの馬力は尋常じゃないから兼玄君、

フットワークを駆使した上でのジャブが命綱だと思ってたんだけど、

木村さんが若干様子見で始めてた中、

兼玄君が中々の動きを見せながら吹っ切れた打ち出しを見せてて、

全く可能性が無い訳じゃないなって思わせたんだわ。

 

<2R>

木村さんは左肩から一気に突っ込みながらの右フックが得意技だから兼玄君、

くれぐれもの左ガードが肝要なんだけど、ちょっと緩いかなあ……。

 

それでもほぼ互角に戦えてた残り50秒、

兼玄君の右ショットの打ち終わりに木村さんが右ストレートを綺麗に合わせ打って、

直撃喰らった兼玄君が北ロープに飛ばされてしまってダウン。

 

リスタート後の木村さんは余りに力づくの一本調子だったし、

兼玄君もそれほどのダメージを引きずってなかったもんで、

そのまま何とか凌ぎ切ったんだわ。

 

<3R>

決着を付けようと木村さんがガンガン攻め込んでいった中、

兼玄君もフットワークと左ガードに留意しながらの立て直しで、

相手に先手を取られる前の小ヒットの積み重ねで頑張る頑張るで、

残り7秒には木村さんに右ストレートをハードヒットされてはいたんだけど、

ほぼ互角の勝負を譲らなかったんだわ。

 

<4R>

最初の30秒を兼玄君の攻勢で終えた開始1分前、

相手の一段落をきっかけに木村さんが怒涛の進撃で、

ラウンド半分までを飛ばしまくって兼玄君を圧倒したんだわ。

 

やっぱり流れは木村さんかなあって見てた残り1分から今度は兼玄君の逆襲で、

残り35秒にはヒットヒットで木村さんを追い詰めてたし、

残り12秒での赤コーナー前ではショートのワンツーを連続ヒットさせて、

思わず木村さんの腰を揺るがせて膝カックンさせてたんだわ。

 

<5R>

兼玄君の顔面もかなり腫れてたんだけど、木村さんもかなり赤くなってて、

ラウンド開始当初のダメージは木村さんの方が大きかったように見えたんだけど、

兼玄君が飛ばし切れなかったことが幸いしての徐々にの回復で、

1分過ぎでの左フックとそこからのショートコンビがポイントを分けた訳で、

兼玄君としては間断のない攻め込みが欲しいところだったんだよね。

 

<6R>

お互い最後の勝負どころの踏ん張り合いで、

まず先攻したのは兼玄君の方だったんだけど、

1分過ぎからは木村さんに打撃のシッカリ感が戻ってきて、

最後は気持ちの差も垣間見せての終了ゴングだったんだわ。

 

 

ってことで自分は58-55だったんだけど結局、

59-54、59-55、58-55ってことで勿論木村さんの3-0勝ちだったんだけど、

たまにその弱気を表情に見せてしまうようなところもあったんだけど兼玄君、

今迄の試合から思うとこの日の頑張りは想像以上で、

簡単に粉砕されてしまいそうなところから一瞬は相手を追い込みさえもして、

残念ながらこの日の試合で一個負け越してはしまったんだけど、

A級勝ち越し目指して気持ちを強く保って練習練習なんだわ。

 

 

それにしても木村さんは新人王トーナメントの頃から殆ど進歩が見られなくて、

元々持ってるモノだけで試合をしてる感じが拭えなかったなあ……。

 

 

 

⑤ 何チャラ・サイトーン×吉野修一郎さん(三迫)……62㎏ 8R

9勝(3KO)3敗1分の20歳・タイと、

4勝(2KO)0敗のランク1位、25歳・栃木県。

 

サイトーンジム相手にランク1位の吉野さんが負ける筈も無く、

3Rまでに倒せなかったら失格だっていう課題を勝手に与えて、

自分は離席してブラブラしてたら勅使河原弘晶さんがいてね、

彼、10月12日にWBOのAPタイトル挑戦ってことで、

リング挨拶に来たってことだったんだわ。

 

 

この試合は結局というか思ってた通り、

2R0分30秒で勿論吉野さんのTKO勝ちだってね。

 

 

 

⑥ 井上岳志さん(ワールドS)×長濱陸さん(白井具志堅)

               ………日本 SW タイトル戦 10R

10勝(5KO)0敗1分のチャンピオン、27歳・東京都と、

7勝(3KO)0敗1分のランク1位、25歳・沖縄県。

 

長濱さんは当然青グローブだったんだけど、

トランクスもシューズも赤くて何となくチグハグな感じがしたんだよね。

 

<1R>

5㎝ほど身長が上回ってる長濱さんの方がプレスかけて始めてたんだけど、

余り詰め過ぎると井上さん得意の距離になってしまうから要注意で、

ホントはもっと間隔を開けた方がいいんじゃないのかなあ。

 

井上さんは頭とか左肩から突っ込んでの左右フック狙い一本だったね。

 

<2R>

先制のジャブが必要な長濱さんだったんだけど、

打つ前に打たれることが多かったし、

足が使える方ではないから距離キープも不十分で、

接近戦では出番が無いまま距離差だけの試合が固まってきたんだわ。

 

<3R>

長濱さんは自分が打てるタイミングを見計らい過ぎで結果、

待ち過ぎての手遅れ気味が目立ってしまって、

左顔面もそこそこ赤くなってきたんだわ。

 

 

長濱さんはこの後も殆ど手をこまねいてる時間帯が長くて、

そもそも戦い方が絶対間違ってるとしか思えなくて、

このままでいい訳が無かったんだけど全くの井上さんペースを崩せなくて、

展開を動かせないまま、結局は最後まで行きそうになかったもんで、

自分は6Rに席を外してしまったんだけど結局、

8R1分52秒で井上さんのTKO勝ちだったってね。

 

 

長濱さんも木村吉光君と同じで、元々持ってる才能だけのボクシングで、

どの相手とも同じような戦い方をしてる感じだし、

井上さんがどういうボクシングをするのかを全く調べてなかったみたいだったし、

そういう相手を選んでのスパーをしてきたのかって感じだったんだよね。

 

 

 

⑦ 小原佳太さん(三迫)×ナロン・ボーンチャン

           ………WBO AP W 王座決定戦 12R

17勝(15KO)2敗(2KO)1分のWBO AP1位、30歳・岩手県と、

26勝(21KO)2敗(1KO)のWBO AP5位、34歳・タイ。

 

ボーンチャンはタトゥーだらけで褐色のとってもシッカリしたガタイをしてて、

首からふくらはぎまでかなり太い体躯をしてたんだわ。

 

ヨネクラジムから移った横井トレが小原さんのセコンドに付いてたね。

 

<1R>

KO率は小原さんと変わらないボーンチャンは如何にも如何にもで、

一発のパワーは半端じゃなさそうな雰囲気を漂わせての詰め詰めで、

ジャブを省略していきなりの左右フックを万振り強振してきたんだわ。

 

早くも見極めた小原さんが華麗なフットワークを駆使しつつ、

殆どストレートと言っていいってほどのジャブを放って踏み込みを阻止して、

まずは流れを掴んだんだけど、

歴戦士のボーンチャンもラウンド中盤以降には小原さんのジャブに合わせて、

度胸に溢れた右をクロス気味に合わせ打ってたんだわ。

 

<2R>

ジャブだけでそこそこ赤くなってきたボーンチャンに対して小原さん、

開始10秒のところで右アッパーを起点にしての左右フックをヒットヒット。

 

相打ち上等って感じでボーンチャンも怯むことなくのぶつかり合いで、

危険なパンチが交差し合った後の1分過ぎ、

小原さんがまたもやの右フックをアッパー気味にヒットさせて、

手応えを掴んだ途端の飛ばし飛ばしでワンツースリーを連続直撃で、

その攻撃の手際の良さは正しく惚れ惚れで、下半身の安定感も抜群だったし、

ショットの正確さはクールなヒットマンって感じだったんだわ。

 

小原さんはショットの殆どを無駄玉にすることなく極上の当て勘を見せながら、

ムキになって打ち掛かかってきたボーンチャンをいなし続けたんだわ。

 

一旦手応えを感じた時の小原さんの激攻めは比類が無くて、

残り58秒の東ロープ前、右フックをきっかけにこのラウンド3度目の鬼追撃で、

頑強そうなボーンチャンからついにのダウンをゲットしたんだわ。

 

何とかリスタートしたボーンチャンはサイトーンジムの連中とは違うところを見せて、

その後も小原さんの直撃を貰いながらも必死に踏ん張ってたんだけど、

最後は青ポストに押し込まれてしまってのフルボッコで、

逃げ道さえ失ってしまったところで2分43秒のTKOエンドだったんだわ。

 

格の違いっていうのはこういうことを言うんだよなあってシミジミ思ったんだけど、

そもそもこの日の小原さんのデキは自分の中では最上の部類で、

フットワークからポジショニング、上半身と下半身のバランスから始まって、

ショットのタイミングと緩急、その精度からディフェンスに至るまで、

とにかく全ての項目でフルマークだったんだよね。

 

 

中川兼玄君も長濱陸さんもこの日の小原さんの戦い方を十分研究して、

突っ込み突っ込みしてくる相手に対する勉強を重ねて、

キッチリ立て直して欲しいって強く思ったんだよね。

 

 

 

昨日は全7試合が組まれてた中で、白井具志堅と三迫、ワールドスポーツ、

それにタイのジムから其々3人づつ出場したんだけど、

白井具志堅と三迫が2勝1敗でワールドスポーツは3戦全勝ってことで、

勿論タイボクサーは全敗だったんだわ。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 小原佳太さん

② 掃部真志君

③ 中川兼玄君 

 

 

 

≪番外≫ 

☆ パベル・マリコフ×金子大樹さん(横浜光)

          ………WBA A L級 タイトル戦10R

11勝(5KO)0敗の31歳・ロシアと、

26勝(18KO)5敗(1KO)3分の29歳・愛知県。

 

この試合は7月9日にロシアで行われたんだけど、

先日ある方からDVDを頂いたもんで遅まきながら……。

 

この程度の戦績の相手なら金子さんにとって殆ど問題ではない筈だったんだけど、

詳しいスコアは知らないんだけど結果としては金子さんが1-2負けしてしまって、

それなら明らかな地元判定にやられてしまったのかって思ってたんだけど、

DVDを見た自分のスコアは95-94の1ポイント差で金子さんだったから、

これくらいの僅差なら相手の逆勝ちも納得の範囲なんだよね。

 

この試合、金子さんはいきなり1Rにダウンを喰らってしまって、

右ストレートの打ち終わりに右ストレートを斜めに合わされてしまったんだけど、

殆どダメージを引きずることは無かったんだけど、

その後もディフェンスの悪さを突かれることが多過ぎだったんだわ。

 

ダウンを喰らった際に負った左目上のカット傷は最後まで持ったんだけど、

この日の金子さんの全体の動きは正直今一感が強くて、

中間からのロングショットの正確性が終始悪かったし、

攻撃の殆どが右ショットで終わってしまってたんだよね。

 

相手のマリコフは決して巧くはなく強くもなかったもんで、

自分にはひたすら金子さんの出来の悪さだけが印象に残ったんだわ。

 

入場の際、日の丸を持ってた三迫ジムの貴志会長が大声を飛ばしての声援で、

金子さんも尻上りに飛ばしていったんだけど中々決定打に繋がらず、

その点ではマリコフのディフェンス・テクニックは評価できたんだけど、

ラウンドが進むにつれマリコフのスタミナの無さが露呈してきたにも関わらず、

最後は逃げ切られてしまったって感じだったんだよね。

 

 

 

2017年8月 8日 (火)

PLANET 9 (序)

 

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“冥王星”

 

最新のNASA情報によると宇宙には2兆個ほどの銀河があるってことなんだけど、

自分達が属する天の川銀河はその中の一つである訳で、

その天の川銀河には2,000億個以上の恒星が存在してるんだけど、

その中の一つが太陽なんだよね。

 

自分らが子供の頃には恒星である太陽には9個の惑星があって、

太陽に近い順から “スイ、キン、チ、カ、モク、ド(ッ)、テン、カイ、メイ”

って憶えさせられたもんなんだけど、

最後の “メイ” である冥王星は今では太陽の惑星から除外されてて、

冥王星ほどの大きさのモノを含めておよそ1,000個程の小天体の集合ってことで、

2009年に突然 “準惑星” に格下げされてしまって、

だから現在では太陽の惑星は8個ってことになってるんだよね。

 

ところがところが、更に最近の研究によると太陽系の最外縁部、

冥王星の更に遠くに新たな惑星が存在してるって言われ始めたんだよね。

 

その存在はまだ立証されておらず勿論誰も見たことがないんだけど、

9個目の太陽惑星ってことで “PLANET 9 (プラネット・ナイン)”

って仮称されてるんだわ。

 

地球から冥王星までの距離は50億㎞ほどもあって、

1秒間で地球を7周半する光速でも5時間かかるし、

時速300㎞の新幹線なら1,900年もかかるほど遠くにあるんだけど、

“PLANET 9” は更にその遠方だから探査するのに膨大な時間を要するんだわ。

 

 

 

ってここまで書いてくると、久し振りの宇宙モノかって思われそうで、

ブログのこのタイトルも一見太陽の第9惑星に関するシリーズのように見えるけど、

実は宇宙に関して何か書くつもりは全く無くて、ここまではいわゆる前説であって、

プロボクシングに関する色々のことを適宜書いてみようと思ってのことなんだわ。

 

 

自分がプロボクシングに深く関わるようになったのはここ15年ほどのことで、

いつの間にか300人程のボクサーと40人程のジム会長それに、

コミッションや協会の役員さん達とも親しく言葉を交わすようになったんだけど、

そういう多くの人達との関係からもたらされた種々雑多な情報の中には、

自分の気持ちを落ち込ませる案件も驚くほど多くて、

この業界が抱えてる数多の矛盾と不都合の根深さは想像を超えてるんだわ。

 

60年間に亘って業界の体質を改善できない理由も実はそこにある訳であって、

自分なんかのような素人が入り込む余地は全く無いようにも思うし、

そもそも生意気だし不遜だと思わないでもないんだけどね……。

 

正直、ボクシング界の現状はある意味悲惨と言えなくも無くて、

本来あるべき姿とは余りにもかけ離れ過ぎてると思ってるんだけど、

数々の矛盾と不都合とを適宜排除していけば将来の見通しはきっと明るくなるし、

希望を持った若者達がもっと沢山集まるようになるんじゃないかとも思ってて、

そこに存在するかどうかは解らないんだけど、

自分なりの “PLANET 9” を探ってみようと思ってるんだよね。

 

 

自分はボクサーの処遇というか待遇改善こそがまずは第一義だと思ってて、

全てはそこから始まるって考えてるんだけど、

業界が抱えてる多くの矛盾とか組織的な不都合だとか、

コミッションや協会が設定してる各種の規程上の欠陥や不合理性等について、

全てをボクサー第一主義っていう観点から分析し直して、

ジムとボクサーとの間の契約の法的な位置づけや、

ボクサーの処遇に関する膨大な不誠実、圧迫、規程違反の数々について、

彼らを取り巻く大人達の都合だけで進められてきたこれまでを回顧して、

まずは各種の例を挙げて問題点を指摘しつつ、

ボクサーあってのジム、コミッション、協会だってことを

自分なりに再確認したいと思ってるんだわ。

 

もとより自分の誤解に基づく勘違いに陥るケースも有ると思うんだけど、

それは適宜周囲の人達に指摘して貰って修正しながらは当然のことで、

色々調査と考えを及ばせながら行動することによって、

自分なりの “PLANET 9” を探したいって思ってるんだよね。

 

 

試合観戦の合間を縫っての思いつくままになると思うんだけど、

1年間ほどをかけての完結を目指してるから、

心ある人は適宜読み続けて下さいな。

 

 

 

2017年8月 6日 (日)

後楽園ホール・8月5日

 

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「もうな~んにもやる気ないからね……。」

 

 

 

どうしても話しておきたい人との面談が押してしまったもんで、

昨日はホール入りが遅れてしまって第2試合の途中からだったんだけど、

それにしてもマライア・キャリーは絶対にステージに立つべきではなくて、

あれではまるでブタというかデブ専のコールガールと変わりなくて、

これまでのド派手な生活が祟って余程カネに困ってるとしか思えないんだわ。

 

 

 

① 神谷治昭君(帝拳)×何チャラ・サイトーンⅠ……B 6R

6勝(2KO)0敗の26歳・兵庫県と、8勝(3KO)1敗の21歳・タイ。

 

この試合は元々見るつもりはなかったんだけど、一応結果だけ書いておくと、

3R2分10秒で勿論神谷君のKO勝ちだったんだってさ。

 

この試合は一力ジムの鈴木マネがヘルプセコンドを務めたらしいんだけど、

なんだか安っぽい競輪選手みたいなストレッチTシャツを着てたなあ。

 

それにしてもサイトーンジムの連中で4Rまで立ってたボクサーっているのかなあ。

 

 

 

② 千葉開君(横浜光)×定常育郎君(T&T)……54㎏ 6R

5勝(5KO)0敗の24歳・沖縄県と、

6勝(2KO)1敗2分のサウスポー、19歳・神奈川県。

 

両方共とっても活きのいいボクシングをするんだけど、

若干千葉君の方が優勢じゃないかって思ってたんだけど、

見始めた5R半ばでは定常君がかなりの盛り上がりを見せてたんだけど、

終盤に掛けてはメッキリになってしまってたんだわ。

 

最終の6R、定常君が立て直して最初から飛ばしていったんだけど、

どうしても両腕が体から大きく離れることが多くて、

動きに無駄と隙が出来てしまうところを千葉君に狙われてしまってたんだわ。

 

千葉君は基本的に相手が良く見えてるって感じで、

ディフェンスにも有意差を見せ付けてたんだよね。

 

定常君も頑張り手数ではあったんだけど、

キッチリ当ててたのはやっぱり千葉君の方だったなあ。

 

スコア発表を聞いてたら60-53、60-54、59-55ってことで、

あらまあってほどの大差で千葉君の圧倒3-0勝ちだったんだけど、

隣にいた有澤会長に途中の状況を聞いたら、

定常君が初回にダウンを喰らってしまったってことだったんだけど、

そこから踏ん張って最後は千葉君の6連続KO勝ちを阻止したって事で……。

 

 

 

③ 大塚隆太さん(鴻巣茂野)×若松竜太君(勝又)……B 8R

16勝(6KO)10敗(5KO)2分のランク12位、31歳・埼玉県と、

9勝(6KO)12敗(8KO)の33歳・鹿児島県。

 

二人共、よく知ってるボクサーで、二人共が現役続行を迷った上の今回の試合で、

二人共が “リュウタ” で、若松君は2年以上振りだったんだわ。

 

<1R>

大塚さんの方が大きいと思ってたんだけど、二人共ほぼ同じガタイだったね。

 

若松君が若干様子見だった中、まずは大塚さんのジャブがグッドグッドで、

青コーナーサイドからは 「リュウタ、いいぞ、ガンバレ!」 って声が飛んでたけど、

両方とも “リュウタ” なんだわさ。

 

中盤からほぼ互角の展開になったんだけど、

一旦距離が詰まった時の若松君の左右フックには大きな危険を孕んでるから、

大塚さんとしてはまずは適度の距離キープが大事なんだよね。

 

若松君のフック系も薄く当たってはいたんだけど、

ラウンドを通して見れば大塚さんのジャブの方が目立ってたんだわ。

 

<2R>

体が温まったって感じで二人共動きが良くなってきた開始すぐの15秒、

前の回にもいい感じだった大塚さんの打ち上げ気味の左が出会い頭にヒットして、

バランス崩して足元乱れた若松君がタイミングダウンしてしまったんだわ。

 

殆どダメージを残さないままにリスタートした若松君、

2ポイントロスは痛いところではあったんだけど、まだまだ試合序盤ってことで、

左右ボディフックを中心に力強いパンチを繰り出していったんだわ。

 

それでも繋ぎのパンチの使い方で大塚さんの見栄えが良かったんだよね。

 

<3R>

基本的なパンチ力では若松君の方が勝ってるもんで、

大塚さんとしては相打ちが最も危険なパターンだと思ってたんだけど、

前の回までの劣勢を取り戻すべく若松君が攻撃度を上げていって、

右ストレートボディを起点にして左のトリプルフックを上下に打ち分けて、

あっと言う間に形勢を逆転させていったんだわ。

 

大塚さんは徐々に下がらされる場面が増えていって、

顔面もかなり赤く腫れてきたんだわ。

 

<4R>

中間距離を維持できなくなった大塚さんが手数勝負でも遅れを取るようになって、

特に若松君の左右のボディショットには悩まされたって感じだったんだわ。

 

<5R>

大塚さんがトリプルジャブで若松君を退けたんだけど、

そこから右のパンチを当て切れないままの一段落で、

若松君の即の反撃は途中、左フック5~6連発を伴ってのグッドグッドで、

残り1分には大塚さんもいいタイミングで右ストレートを当て込んでたんだけど、

ラウンドトータルでは若松君のポイントだったと思ったなあ。

 

ってことで自分のスコアでは若松君がイーブンに戻したんだよね。

 

<6R>

ここからの気持ちの持ち方が大事だよなあって思いながら見てたんだけど、

ラウンド半分頃までは思いの外二人共低調で、

その後の30秒間は若松君の手数が目立ってて、

大塚さんも終盤にかけて左右フックをヒットさせてたんだけど、

ラウンドを通して見返れば若松君が微妙なポイントゲットだったね。

 

それでも大塚さん、相手のボディブローの打ち出しに右フックを合わせ打ってて、

実はこのショットがこの後の展開を大きく左右させたと自分は思ってて、

若松君の強烈ボディをアームガードで逃れるのではなくて、

敢えてボディを犠牲にしながら相手の顔面を狙いにいった

大塚さんの判断が試合の流れを再度取り戻したんじゃないのかなあ……。

 

<7R>

ここまで来るとお互い、体力的に3分間を通して飛ばし切れないから、

どう見せ場を作るか、印象的な山場をどう演出するかに掛かって来たんだけど、

初めにそれを実践したのは若松君だったんだけど、

思いの外長続きできず、すぐに大塚さんの挽回ショットに晒されてしまったんだわ。

 

ただその大塚さんにしても一気の集中打ってところまでは頑張り切れず、

残り30秒からは二人共、腑抜けてしまったようだったんだわ。

 

<8R>

ホントの勝負の最終ラウンドだったんだけど、

ボディ攻めと顔面被弾とを等価交換してしまったような若松君も消耗が進んでて、

一方、最初の1分間を優勢に進めてた大塚さんも弾け切れず、

そこからは二人共、微妙なスコアが解ってるのかって感じの休み休みで、

お互い相手の一方的にはさせない工夫だけはしてたんだけど、

大きな動きの無いままのやったり取ったりが続いての終了ゴング。

 

 

ってことで自分は76-75で大塚さんだったんだけど結局、

76-76×3ってことで最近の8回戦では珍しい0-0引き分けだったんだわ。

 

 

自分が勝手に思うだけなんだけど、二人共少し間を置いて再戦すべきで、

その時にはお互いの引退を賭けて決着するべきだと思ったんだよね。

 

 

 

④ 柳達也さん(伴流)×野口将志さん(一力)……60㎏ 8R

12勝(4KO)5敗(2KO)1分のランク11位、27歳・栃木県と、

12勝(6KO)7敗(6KO)1分のランク8位、27歳・山口県。

 

実はこの試合の直前にある筋から、

野口さんが左肋骨を痛めてるっていう話を聞いてたんだけど、

大概のボクサーは身体的にあるいは精神的に色々問題を抱えてる訳で、

リングに上がるのを決心した以上、それは言い訳にはならないんだよね。

 

<1R>

まずは野口さんの積極プレスから始まって、

後ろ足体重ながら遠目から届きのいい右ショットを放っていって、

当たりは薄かったんだけど徐々に柳さんの左顔面を赤くしてたんだわ。

 

ただ、一旦距離が詰まったところでの柳さんの勢いは半端じゃないから、

この先のお互いの距離争いがポイントになりそうだったんだわ。

 

<2R>

お互いに代わり番こにサウスポーチェンジを繰り返すようになったんだけど、

柳さんがどうしても綺麗に当て切れてなかった中、

野口さんのヒッティングの方を認めざるを得なくて、

残り25秒での野口さんの左フックがポイントだったんだわ。

 

ただ、野口さんの左腕はまるでメイウェザーのようで、

やっぱり相手の右ボディショットを嫌がってたのが見え見えだったね。

 

<3R>

柳さんが徐々に飛ばしていってクリンチの離れ際にらしさを発揮していって、

ヒット率も飛躍的に上がっていったんだわ。

 

野口さんもアッパーを混ぜ込んで反攻してたんだけど、

最後は柳さんの右ショートがカウンターヒットで帳消しにされてたんだわ。

 

<4R>

柳さんがサウスポースタイルを固めるようになると共に戦い方が決まってきて、

野口さんもそこそこ当て込んではいたんだけどハードヒットの殆どは柳さんで、

このラウンドの中盤以降から一気に試合の流れが変わっていって、

野口さんが見栄えの良くない被弾を重ねていったんだわ。

 

<5R>

開始28秒、野口さんが中間距離からの右ストレートで先行したんだけど、

その後一旦距離が縮まって柳さんが盛り返して、

1分過ぎに野口さんがまたもやの右ストレートを当て返していって、

主導権を争って目まぐるしいやり取りが続いたんだけど、

野口さんが再度意識的に距離を取り始めてたんだわ。

 

そのまま野口さんがペースを取り戻しつつあった残り1分、

柳さんが右フックを激しく当て込んで野口さんの左目上をヒットカット、

その途端に野口さんの動きがメッキリしてしまって、

明らかにポイントバックされてしまったんだわ。

 

<6R>

開始29秒に野口さんが右ストレートをヒットさせたんだけど、

その後も何回か薄く当てただけなのにいちいち右手を上げるようになってきて、

そのウザ過ぎる様子は彼がいい感じで進められてないことの裏返しというか、

少なくとも集中力が欠けてきたことの証な訳であってその後、

野口さんは右ボディを警戒して更に左手を下げるようになっていったんだよね。

 

<7R>

野口さんはたまの右ショット以外、明らかに力強さが欠けてきて、

他の全てのショットの打ち出しが弱々しくなっていった残り1分、

右の相打ちから柳さんが一気に飛ばしていって、

カウンターショットも狙いつつ圧倒的に攻め立てていったんだわ。

 

受けに回ってしまった野口さんの反攻は単調な単発に終始してて、

著しくキビキビさを失ってしまったんだわ。

 

 

ってことで明らかに勝負が終わってしまったモンで離席したんだけど結局、

78-74、78-75、77-75ってことでやっぱり柳さんの3-0勝ちだったね。

 

 

 

⑤ 高橋竜平さん(横浜光)×入口裕貴君(エスぺランサ)

                          ………SB 8R

11勝(3KO)2敗(1KO)1分のランク12位、27歳・新潟県と、

7勝(4KO)1敗(1KO)の20歳・兵庫県。

 

自分的にはこの試合がセミファイナルで1年ほど前、

入口君がとってもいい勝ち方をしたのが頭に残ってて、

この日の相手の高橋さんのことも良く知ってるし興味深々だったんだわ。

 

試合前に入口君のサポーターの姐さんが寄ってくれて、

彼女は去年の自分を覚えてくれたみたいで、

「どうぞ応援して下さい。」 って頼んできたんだけど、

そういう風に試合を見るつもりは最初っから無かったんだけどね。

 

<1R>

フレーム的に優位な入口君が初っ端から飛ばしてのテキパキ先攻で、

高橋君さんもすぐに対応していったんだけど、

入口君の特に左ボディはこの日も絶妙の喰い込みを見せてたんだわ。

 

密着してからのパフォーマンスは多分高橋さんの方が上だと思うから、

入口君としては常に距離を意識することが大事なんだよね。

 

お互いにそこそこの被弾を繰り返してたんだけど、

少しの差で入口君のポイントゲットだったなあ。

 

<2R>

いきなり入口君が飛ばしていって、アッパーやボディショット含めて、

華麗な上下打ち分けを披露してたんだけど、

それは序盤からちょっと飛ばし過ぎじゃないかってほどの勢いがあって、

残り30秒ほどのところでの高橋さんのハードヒットも目立ってたんだけど、

左フックとアッパーをアクセントにした入口君の攻撃の方が有効だったんだわ。

 

<3R>

目が離せない手数戦になっていって、

まずは入口君が詰め詰めからの打つ打つで、

リズムを変えようとサウスポーチェンジした途端の高橋君に左フックを直撃。

 

それは高橋君にとって決定的な被弾では無かったんだけど、

この後のサウスポーチェンジを躊躇させるには十分だったんだわ。

 

このラウンドでの入口君の攻め込みの激しさはホントに半端じゃなかったんだわ。

 

<4R>

立て続けにポイントを取られた高橋さんは一体どうするのかってところで、

飛ばし疲れ、打ち疲れを見せない入口君への付け入る隙探しだったんだけど、

1分過ぎから吹っ切ったようにラッシュを仕掛けて行って、

それを凌いだ入口君の反撃には遭ったんだけど、

初めて優位に立ったままラウンドを終了したんだわ。

 

それにしても入口君の体を左に傾けた所からの左アッパー、

そこからフォローされる右フックの水平打ちは圧巻なんだよね。

 

<5R>

プレスは相変わらず入口君のままで、

いつの間にか高橋さんの顔面はかなりの腫れを見せてきたんだわ。

 

相手に一息を入れさせないタイミングでの入口君の攻め込みが目立って、

1分02秒での左アッパーからの右フックはまたもや強烈だったし、

高橋君に右を直撃された直後の攻め返しだった残り1分12秒からが更に凄くて、

右アッパーを起点にしての猛攻は殆ど高橋さんを倒し切りそうなほどで、

高橋さんは何度か入口君に掴まりながら凌いでたんだよね。

 

ただ、高橋さんも最後はその逞しさを見せて、

激しく逆襲を掛けていってたんだわ。

 

<6R>

インターバルを経ても高橋さんの累積ダメージは拭い難くて、

開始24秒に右フックでこのラウンド最初のクリーンヒットを放ってたんだけど、

その後は相手の周囲をサークリングすることが多くなって、

残り23秒には入口君の強烈左フックがそれまでを帳消しにしてしまって、

高橋さんも気持ちを込めた打ち返しを見せたんだけど、

下がりながらの場面でが多かったもんで有効性としては今一だったんだわ。

 

このラウンドの1分25秒、接近戦の最中に入口君のマウスピースが飛んで、

それを前日に続いてレフェリーが間違い戻しをしてたんだけど、

確かに縦位置だと見難かったかも知れないんだけど、

マウスピースの事前確認は省くようになったのかなあ……。

 

<7R>

そこそこ見栄えのいいパンチはあったんだけど高橋さん、

一発の決定力不足は否めなくて、だから元々手数勝負狙いなんだけど、

ここまでポイント的に追い込まれると、無いモノねだりになりそうなんだよね。

 

驚くべきは入口君のスタミナで、

試合開始当初と殆ど変らないスピードを保ってたし、

足元のシッカリ感も尋常じゃなかったんだよね。

 

ラウンド中盤過ぎのボディ合戦で更にダメージを重ねたのは高橋君の方で、

ラスト20秒からの入口君のラッシュラッシュには耐えられそうになかったんだけど、

何とか凌ぎ凌ぎしながら耐え切ったんだわ。

 

<8R>

ダウンゲットしない限り高橋さんの勝ちは無かったんだけど、

シンドそうにしながらも必死のヒッティングだった高橋さん、

当てても少しもグラッとさせられない打ち込みが続いてた残り1分40秒、

意を決したような入口君の最後の攻め込みに対処し切れなくなって、

極度に緩んでしまって体勢を立て直せないままの危ない危ないで結局、

ダウンだけは回避したのが高橋さんの最後のプライドって感じだったんだわ。

 

 

ってことで自分は78-74で入口君だったんだけど、

発表されたスコアは77-75×2、75-77ってことで入口君の2-1勝ち。

 

それにしてもこの試合を高橋さんの勝ちだっていう判断には同意しかねた訳で、

幾らランカーフェイバーがあるとしても2ラウンド分が全くの逆評価ってことで、

地元判定だって言われかねないんだわ。

 

 

試合後に例の姐さんと入口君本人と話したんだけど、

入口君の顔面が思いの外傷んでなかったのに驚いたんだけど、

いずれにしても対戦を避けられ続けてる関西から彼を救い出して、

東京でランカー達と対戦するのをこれからも見たいもんなんだわ。

 

 

 

⑥ 正木脩也さん(帝拳)×何チャラ・サイトーンⅡ……SFe 8R

7勝(3KO)0敗のランク8位、23歳・大阪府と、

8勝(2KO)1敗1分の17歳・タイ。

 

相手はサイトーン2号ってことで正木さんには3Rまでの決着がノルマだなって、

そう思ってたんだけど実は自分は全くこの試合を見てなかったんだよね。

 

後で聞いたら3R2分28秒で決着はさせたけど、

正木さんは途中でそこそこ危ない場面もあったってことだったんだわ。

 

いずれにしても3Rまでには倒れるっていうサイトーンジムの不文律は守られて

鈴木マネは実に貴重なタオルインの機会を2回も経験したんだわ。

 

 

 

⑦ 赤穂亮さん(横浜光)×齊藤裕太さん(花形)

             ………日本 B タイトル戦 10R

30勝(19KO)2敗(1KO)2分のチャンピオン、31歳・栃木県と、

10勝(7KO)7敗3分のランク1位、29歳・神奈川県。

 

勝ち試合でのKO率は高いんだけど、通算の勝率では正直平凡な齋藤さん、

暴れ赤鬼の前ではやっぱりシンドいんじゃないかっていう予想だったんだわ。

 

リングコールの際の声援は却って齋藤さんの方が大きかったんだけど、

いずれにしても頭のデカイ同士の一戦だったなあ。

 

<1R>

殆ど同じ体型の二人、まずはってことでジャブの差し合いから始めてて、

開始1分までをそうやって探り合ってたんだけど、

赤穂さんのジャブに齋藤さんが右を合わせていって試合が動き始めて、

こなれて来るにつれ赤穂さんの威力が見るからに増していって、

残り27秒での左右フックでまずは余裕のポイントゲットだったかなあ。

 

<2R>

齋藤さんとしては赤穂さんが完全に温まる前に先行しておきたかったんだけど、

ダブルジャブからの右ストレートで先制したのは赤穂さんの方で、

更に仕掛けの大きいパフォーマンスに移行させていったんだけど、

当たりは薄かったんだけど齊藤さんも印象的な打ち込みを見せて、

赤穂さんに一方的にさせないような強気の対応が出来てたんだわ。

 

赤穂さんの大きく打ち出すボディブローがローブロー気味になってしまって、

レフェリーから注意を受けてたんだけど、それは必ずしも意図的なモノではなくて、

斎藤さんの動きによってもたらされてしまうって感じだったんだよね。

 

<3R>

そろそろ赤穂さんが飛ばし始める時間帯だったんだけど開始1分10秒、

右フックを鋭くカウンターヒットさせたのは齋藤さんで、

思わずグラッとしたのを見逃さず齋藤さんが一気一気で、

そこからの二人はそれこそ我を忘れたかのように激しく振り合って、

お互いの危険なパンチが何回も交差し合ってたんだわ。

 

勿論危なかったのは赤穂さんの方だったんだけど、

その後は巧いことというか幸運にも齋藤さんの直撃を避けることが出来て、

何とか危機を脱して徐々に回復させてたんだよね。

 

<4R>

お互いの頭がぶつかるようになった残り1分06秒、

今度は赤穂さんの強烈は左フックがヒットして、

一瞬齋藤さんの動きが途切れたところを赤穂さんがラッシュラッシュで、

そこからの赤穂さんの例の丸太殴り系はそれこそ圧巻で、

齋藤さんがよくぞ耐えたって感じだったんだわ。

 

ってことで自分の中ではこれで丁度イーブンってことで……。

 

ここから先、齋藤さんにこれまで以上のパフォーマンスを期待するのは厳しくて、

一方の赤穂さんはまだまだこれまで以上の鬼攻撃の余地を残してるしってことで、

齋藤さんなりにここまでよく頑張ったよなあって、この時は思ってたんだよね。                                                            

<5R>

相手のタイミングで打ち込ませないように、

齋藤さんとしては細かいリズムを刻んで眼を眩ませる必要があったんだけど、

開始55秒、左ボディをきっかけにして赤穂さんがいきなりの一気飛ばしで、

そこからの約40秒間を殴りまくっていったんだわ。

 

齋藤さんは左目上をヒットカットされてしまったし、

こりゃ突然のエンディングかって思わせたのを齋藤さんが必死に踏ん張って、

って見てたら2Rに注意された赤穂さんのローブローが見逃し難いってことで、

一旦試合を止めたレフェリーが赤穂さんに減点宣告をしたんだわ。

 

振り返ってみればこの小休止が齋藤さんに味方したって感じの残り19秒、

丸太殴りの続きをしようとした赤穂さんに齋藤さんが左フックを直撃させて、

その一発で赤穂さんが西ロープにもつれるようにしてダウンしてしまったんだわ。

 

今度は赤穂さんが凌いで凌いでの終了ゴングだったんだけど、

このラウンドは正式には10-7で齋藤さんだったと思うんだけど、

超変則だって自覚してるんだけど自分的なスコアとしては、

ラウンド序盤の齋藤さんの被弾を考慮して9-7で齋藤さんにしたんだよね。

 

ってことでここまでの自分の通算スコアは47-45で齋藤さんだったんだけど、

発表されたモノは48-45×2、47-46ってことで、、

いずれにしてもジャッジ3人共が齋藤さんを支持したんだわ。

 

<6R>

ダメージはどっちに重く残ってるのかってところだったんだけど、

二人共、休み休みのショットは雑だったとしか言いようがなかったし、

ポイントを振り分けにくい低調なラウンドで、

残り20秒からの赤穂さんの攻勢を取るしかないなあって感じだったんだけど、

最後の最後の残り2秒での齋藤さんの右フックが評価を一発返ししたんだわ。

 

<7R>

自分の中で3ポイント劣勢の赤穂さんがどうするのかってことで、

要するに飛ばし返すより他ないんだけど、元気そうだったのは齋藤さんの方で、

赤穂さんが再度ジャブから立て直してた開始30秒、

瞬間的な相打ちでもよりダメージが深かったのは赤穂さんの方だったんだわ。

 

数ポイントのリードを大事に思ってか、

相手の打ち出しに合わせようとしてたのか、

意識的に行かないのか、それとも行けないのか、

この辺からの齋藤さんは慎重過ぎるように自分には映ったんだよね。

 

で、結局齋藤さんが最後まで控え目にしたもんで、

残り50秒からの赤穂さんの攻勢がポイントを決めたんだわ。

 

<8R>

残り3ラウンドで2ポイント差。

どっちにとってもどうにでもなるギリギリの中、

5Rに受けた齋藤さんのヒットカット傷からの出血が前の回から目立ってきて、

赤穂さんは意識的に右フックをそこに集中させてたようで1分09秒、

ついにドクターチェックが入ったんだわ。

 

この先、この傷の行方が勝負を決めそうな感じになってきたんだけど、

リスタート後の齊藤さんは如何にも見難そうにしてて、

赤穂さんの右フックを連続して被弾してたんだわ。

 

<9R>

残り2ラウンドで1ポイント差。

最初のクリーンヒットは齋藤さんのカウンター気味の左ジャブで、

前掛かりになってた赤穂さんを一瞬たじろがせてたんだけど、

驚くべきことにここからの齋藤さんは明らかに追撃不足の手数落ちで、

6Rまであれだけ頑張れたのに一体どうしたのかってことで、

気持ちが折れそうだった赤穂さんが立て直しつつあるのを前にして、

またもや一段落というか一休みしてしまったとしか言いようが無かったんだわ。

 

そうなれば赤穂さんの、もしこの試合に負けたら引退に追い込まれそうだっていう、

そういう悲壮感や必死感の方が相手を圧倒するのは当然な訳で、

結局は1分13秒、最後は齋藤さんをストップ負けに追い込んだんだけど、

全部出し切ってはいないようだった齋藤さんが甚だ残念過ぎた訳で、

最後の場面は倒されないことを重視するのではなくて、

無理してでも打ち合って倒しに行くべきだったって思ったんだけどね。

 

 

 

【本日のベスト2ボクサー】

① 入口裕貴君

② 赤穂亮さん

 

 

 

【村木田渾身競馬】

昨日の狙い馬は結局8着だったみたいで大外れ。

メゲずに今日も果敢な挑戦は続く訳で、

新潟11Rに参戦して⑪に頑張って来いってことで……。

 

 

 

2017年8月 5日 (土)

後楽園ホール・8月4日

 

Img_1185

「どうしてこんな格好をさせられるのかなあ……。」

 

 

 

3日発売の週刊文春に日本ボクシング連盟(アマチュア)の件が掲載されてて、

会長親子による連盟の私物化が暴露されてたんだけど、

そんな事は関係者の殆どが既に知ってる事で、

自分にとっても今更って感じだったなあ。

 

この後も続報が出るらしいんだけど、

告発者や文春側は最終的な落としどころを何処に置いてるのか、

単なる私怨や私憤に終わってしまうことなく、

斉藤由貴のW不倫と同様の扱いの単なるスキャンダルにしてしまうことなく、

っていうのが自分の強い思いなんだけど、

そもそも週刊誌への告発が最善の方法だったのかって考える訳で、

それをきっかけにした裏の作戦をシッカリ立ててるのかってことで、

実効性の高い正当な手段を取り尽くした上でのことなのかってことであって……。                                                          

 

冬でも白いスーツにサングラス姿の連盟会長は自分の肌には全く合わなくて、

申し訳ないけどその風貌は田舎ヤクザの組長にしか見えないし、

その横柄な態度は勘違いの甚だしい政治家と変わりなくて、

東京での世界戦の際に見掛けると不快感以外の何物でもなかったんだよね。                                                          

 

改革や改善を目指して何かを仕掛ける場合には、

単なるスキャンダルで終わらせないような綿密な裏付けと組み立てが

必要なんだけど今回の告発者には何かプランがあるのか、

それともこれをきっかけに官憲が動くことを期待してるのか……。

 

 

 

ホールに入ってすぐコンチワって声を掛けられたら近藤康弘さんで、

少し前まで戸高ジムのトレーナーをしてた元角海老ボクサーなんだけど、

現役の時の忘れられない彼のエピソードって言えば間違いなく例のあれで、

亀海喜寛さんとの試合の際にレフェリーを殴り倒した一件で、

クリンチを分けようとしたサラサスが余りに不注意だったのが原因だったんだけど、

近藤さんにとってはボクサー人生の中での至高のカウンターショットで、

直撃されたサラサスは憐れ担架搬出されたんだけど、

近藤さんが言うにはあれから10年経ったってことで、

その上、8月4日がその日だったんだわさ。

 

 

 

① 杉山雄太君(船橋D)×三原陽太君(戸高)

                       ………50.2㎏ 4R

デビュー戦の27歳・千葉県と、デビュー戦の23歳・神奈川県。

 

<1R>

ケンカ腰の三原君のいきなりの飛ばし飛ばしに杉山君が勢い敗けで、

逃げまくるのに精一杯のまま1分半過ぎには勝負の行方が見えてしまって、

たまに打ち返すパンチにも力が込め切れてないもんで一旦離席ってことで……。

 

 

その後も杉山君には気持ちとスタミナの両方が欠けてたと言わざるを得なくて、

デビューするのがまだ早過ぎたとしか思えないままの結局3R、

三原君のドッカンワンツーを喰らってしまってダウンしてしまって、

何とか立ち上がりはしたんだけど試合続行はとっても無理そうだってことで、

途中でカウントがストップされて2分28秒、三原君のTKO勝ち。

 

ただ、自分には三原君も時間が掛かり過ぎに見えたけどね……。

 

 

 

② 原翔太君(高崎)×佐藤州平君(極東)……F 4R

デビュー戦の22歳・群馬県と、デビュー戦の19歳・秋田県。

 

<1R>

若いデビュー戦同士はいきなりハードヒットの競い合いで、

お互いに出会い頭系になってしまって危ない危ないだったんだけど、

相対的な勢いは佐藤君が勝っててラウンド半ばまでを優勢に進めてたんだけど、

中盤過ぎからは原君も盛り返していったんだわ。

 

その原君が優位を保ったまま終わりそうだった残り8秒、

佐藤君の左フックが綺麗にヒットして原君がダウンしてしまったんだわ。

 

立ち上がったところでの終了ゴングで命拾いした原君だったんだけど、

コーナーに戻る際の足取りはかなりシンドそうだったんだわ。

 

佐藤君の方もラウンド終盤近くでに右目尻をバッティングカットしてたね。

 

<2R>

終盤近くでのダウンだった原君の回復が今一ってことで佐藤君、

ゴングと同時のラッシュラッシュで開始僅か12秒、

押し出すようなストレートだったんだけどワンツースリーの3連発で、

下がり気味だった原君に直撃させてこの試合2度目のダウンゲット。

 

何とかリスタートした原君だったんだけど、

決着を付けに更に勢いを増した佐藤君の前にはひとたまりも無くて39秒、

右ストレートをまともに貰ってしまってまたもやのダウン。

 

ここで止めるかと思ったんだけど立ち上がってきた様子を見て再々スタートで、

それでもやっぱり既に止め時は来てたって事で、

直後にワンツーを打ち出されたところで0分56秒のストップエンドだったんだわ。

 

 

 

③ 高瀬亘君(鴻巣茂野)×加藤広大君(戸高)……Fe 4R

1勝2敗の21歳・埼玉県と、2勝(1KO)1敗1分の27歳・福岡県。

 

高瀬君にとってはほぼ1年振りの試合だったんだけど、

どう見ても松村マネの方が強そうなんだよね。

 

<1R>

いいプレスは掛けてたんだけど高瀬君、

どう見ても一瞬の踏み込みの素早さとかワンツーの鋭さは相手の方が勝ってて、

全体のテンポも遅いし、いきなりとってもヤバそうな雰囲気が漂ってたんだわ。

 

ただラウンド中盤から終盤にかけては高瀬君のボディブローがグッドグッドで、

巧いこと上へは繋げられてなかったんだけど、

それでも残り20秒での左右ボディはとっても強烈で、

加藤君の表情と体の動きに大きな影響を与えてたんだわ。

 

<2R>

アレレッてほど加藤君の勢いが止まってしまって手数落ちも目に見えて、

相変わらず早くはないんだけど高瀬君の重そうなパンチが際立ってきて、

形勢は明らかに逆転してしまったんだわ。

 

このまま高瀬君が頑張り通すことが出来ればっていう条件ではあったんだけど、

彼の勝ち目が薄くながら見えてきたんだよね。

 

<3R>

これじゃあダメだって加藤君が立て直していったんだけど、

スピード的には今一の高瀬君も変わらずの真面目な頑張り手数で、

丁寧で正確なショットでヒットポイントを稼いでいったんだわ。

 

お互いに簡単に貰い過ぎるところがあって、

特に打ち終わりが雑になってしまってたんだけど、

相手のパンチの威力不足に助けられてたって感じもあったね。

 

<4R>

高瀬君が勝利を確保する為には、加藤君が敗戦を避けるには、

このラウンドの頑張りこそが決め手になるってことはお互い解ってたみたいで、

まずは加藤君がコツコツ手数作戦を徹底していったんだけど、

途中途中での見栄えの良くない被弾が多かったんだよね。

 

で、決して早くは無い高瀬君が2分間をやや優勢に進めてたんだけど、

残り1分からも勢いが落ちなくて、それは試合開始当初と変わらないほどで、

ブランク中の1年間を無為に過ごしてた訳じゃないって感じを見せてて、

今や劣化が著しく打ち出しも明らかに弱まってきた加藤君を大きく凌いで、

かなりの差を付けたままの終了ゴングだったんだわ。

 

 

ってことで自分は39-37だったんだけど結局、

39-37、39-38、38-38ってことで高瀬君の2-0勝ちだったんだわ。

 

この日の高瀬君のサポートには翌日に試合を控えてる大塚隆太さん以外、

茂野会長や松村マネは無論、小澤剛さんや泉トレ、高見良祐君達が総出で、

試合後の自分の間抜けな感想を笑顔笑顔で嬉しそうに聞いてくれたんだわ。

 

昨日はこの後も結構面白いカードが幾つか組まれてたんだけど、

早めの帰り支度で翌日の試合に備えるってことで一斉に引き上げたんだわ。

 

 

 

④ 櫛部好充君(K&W)×石澤開君(M・T)……LF 4R

6勝(1KO)3敗(1KO)2分のサウスポー、33歳・北海道と、

1勝(1KO)0敗の20歳・神奈川県。

 

櫛部君がほぼ10年振りの試合ってこともあって、

B級デビューした石澤君もこの日は4回戦ってことで……。

 

<1R>

石澤君はそもそもサウスポーを全く苦にしないみたいだったし、

相手の出方を見定めるっていう作業を省略しての自信満々で、

いきなりスピード感に溢れたパワフルボクシングを展開していって、

手数ヒット数共に終始櫛部君を圧倒しまくってたんだわ。

 

石澤君の力強いパンチはとっても多彩で、左ボディ、左アッパーそれに、

右ストレートを巧みに組み合わせて櫛部君を翻弄してたんだわ。

 

一方の櫛部君もまあまあ水準以上の動きは出来てたんだけど、

石澤君の方が一枚も二枚も上手だったんだよね。

 

<2R>

石澤君のテキパキ感は半端じゃなくて開始41秒、

打ち下ろし気味の左フックで櫛部君がガクッとなった瞬間を見逃さなくて、

そこから一気の追い込みをかけた北西ポスト前、

叩きつけるような逆ワンツーストレートを直撃ヒットさせたんだわ。

 

まともに貰ってしまった櫛部君は激しく前のめりバッタンダウンしてしまって、

余りに激しい倒れ方だったもんでレフェリーの即のストップエンドで0分44秒、

石澤君が実に手際のいい強烈なTKO勝ちで、

起き上がれなかった櫛部君が担架搬出されたんだわ。

 

 

石澤君はアマ40戦ほどの経験があるんだけど、

実にプロ向きのパフォーマンスをするボクサーで、

マッチメイクさえ整えばそんなに遠くない内にランカーになると思うなあ。

 

 

 

⑤ 崎山大介君(花形)×須田瑠希也君(戸高)……SL 4R

デビュー戦の24歳・神奈川県と、デビュー戦の18歳・東京都。

 

この試合は崎山君のケガ棄権で中止だったんだわ。

 

 

 

⑥ 越川孝紀君(セレス)×何チャラ・アンポン……68㎏ 8R

4勝(2KO)1敗の26歳・千葉県と、9勝(4KO)4敗1分の20歳・タイ。

 

この試合は初めっから見るつもりが無かったもんでブラブラしてて、

3R頃から見るとはなしに見てたんだけど二人共、雑々の極致だったなあ。

 

結局は4R1分17秒、越川君がTKO勝ちしたんだけど、

SW級だとしても動き全体が緩かったし、ディフェンスも甘々だったんだわ。

 

 

 

⑦ 太田輝君(五代)×ガンバレ将太さん(戸高)……F 8R

7勝(3KO)6敗(3KO)の22歳・兵庫県と、

14勝(2KO)6敗(3KO)2分のランク12位、33歳・東京都。

 

試合直前の太田君とグローブタッチしたんだけど、

会えば彼と言葉を交わすようになったのは何年か前、

彼が誰かのヘルプセコンドをした時が最初だったんだっけ?

 

この日の相手は名うての熱闘粘闘型のボクサーなんだけど、

これを勝てば太田君も夢の日本ランカーってことで……。

 

この試合から角海老ジムの奥村トレと並んでの観戦で、

ラウンドごとにお互いのスコアを比べ合ったんだけど、

8ラウンド分のスコアをどうしたら手早く計算出来るかを話したんだけど、

解ってくれたかなあ……。

 

<1R>

太田君は打つのに夢中になってついついディフェンスが疎かになることが多くて、

そこを相手に見抜かれるとツライんだけど、

この日の将太さんは元々そういうのがとっても巧くて、

必ずしも手数負けはしてなかったんだけど太田君、

折々のクリーンヒットはやっぱり将太さんだったなあ。

 

<2R>

将太さんはパンチ力は無いんだけどその分ポイントの取り方に長けてて、

ショート戦でも左右アッパーを混ぜ込んで細かく正確に打ち込んでたんだけど、

残り57秒に太田君が将太さんのマウスピースを飛ばしてから展開が変わって、

太田君に懸命の右フックからの連続攻撃の有効性が高かったんだわ。

 

余談なんだけどこの試合のレフェリーは初めから何となく集中に欠けてて、

将太さんのマウスピースが飛ばされたことに気付かなかったし、

試合前に其々のマウスピースの色なんかを確認してる筈なのに、

逆のセコンドに渡しに行って、違うよって言われて自ら半笑いしてたし、

最後のラウンドの一つ前には絶対ドクターチェックが要るところも省いてたんだわ。

 

<3R>

ラウンド最初の30秒間は将太さんのヒットヒットが目立ってて、

太田君が余りにも簡単に右ストレートを貰い過ぎてたんだけど、

そこからの挽回奮起には元気が漲ってて、

いつものように口汚いセコンドから罵倒されながらで、

それは自分には単なる一般客からの野次のようにしか聞こえなかったんだけど、

とにかく太田君のそこからの頑張りで流れが相手に移ることを阻止してたんだわ。

 

激しいショート戦でお互いが左目上をバッティングカットしてたなあ。

 

<4R>

太田君の逆ワンツーがいきなりのヒットヒットした直後、

ガッツンバッティングで将太さんの右目上が大きくカット出血してドクターチェック。

 

リスタート直後、まずは将太さんが飛ばし返していったんだけど、

それでも太田君の方が鋭く正確なショットを放ってて、

残り30秒からの接近戦も明らかに征してたんだよね。

 

<5R>

立て直し挽回を図る将太さんが腕振りにより力を込めていったんだけど、

長続き出来ないまま引く押されるが多くなって見栄えとしては良くないまま、

手数落ちが目立ってきた中、残り45秒からは太田君にラッシュに晒されて、

将太さんも必死に抵抗はしたんだけどまたもやポイントを取られてたんだわ。

 

<6R>

ここに来て二人の勢いの差がかなりハッキリしてきてそれは、

顔面ヒットだけではなくそれまでの左ボディの積み重ね効果だと思ったんだけど、

ポイント的にもかなり太田君優勢だった中、

あと残り3ラウンドのお互いの戦い方が問われる場面だったんだけど、

劣勢を自覚してか将太さんも辛抱強く踏ん張ってて、

この辺からの頑張り直しが彼の真骨頂でもある訳で、

このラウンドは太田君が右目上をヒットカットされてたんだわ。

 

<7R>

始めの1分半までのショート戦はほぼ互角の展開だったんだけど、

将太さんの右目上のカット傷は一度ドクターチェックを入れるべきほどで、

放置し続けたレフェリーに首を傾げてしまったんだよね。

 

お互いにとって正にここからが勝負どころだった残り1分、

クリーンヒットはさほどでも無かったんだけど、

圧倒的な攻勢を見せてたのは太田君の方だったなあ。

 

最終ラウンドを前にした自分のスコアは68-65で、

太田君には無理をしない3分間、将太さんには一発奮起が求められたんだわ。

 

<8R>

流石に将太さんもシンドイところから最後の必死手数だったんだけど、

ここに来てまだ余裕を感じさせてた太田君の上下打ち分けの方が効果的で、

開始30秒過ぎからはその太田君の怒涛の追い込みが目立って、

最後は赤コーナーに近い東ロープ際の0分59秒、

ロープを背に将太さんの体が伸び切ってしまったところでストップエンド。

 

将太さんはまだ出来るっていう仕草を見せたんだけど、

それはTKO負けだけは嫌だっていう気持ちの表れだったのか、

そもそも一発大逆転パンチを備えていない彼には勝ちは有り得ない訳で……。

 

 

将太さんはほぼいつも通りには出来てたと思うんだけど、

太田君の方が最近にない極上のパフォーマンスだったってことで、

控室に戻る彼と満面の笑みでオメデトのグローブタッチをしたんだよね。

 

 

 

⑧ 青山功君(セレス)×星野晃規君(M・T)……51.5㎏ 8R

9勝(2KO)5敗(1KO)1分のサウスポー、28歳・千葉県と、

13勝(9KO)7敗(3KO)1分のランク2位、29歳・神奈川県。

 

事前予想では星野さんが圧倒的な勝ち方をするんじゃないかってね……。

 

<1R>

上背、リーチ共に若干優位な青山君の方が動きのテンポが良かったし、

星野さんの間合いではない感じで始まってたし、

左手を巧いこと使って星野さんの踏み込みのタイミングを外してたんだわ。

 

ラウンドの半分が過ぎる頃、距離を見定めたような星野さんが攻勢に転じて、

さあ始まるかって思った残り45秒、

青山君の右ストレートが最初のクリーンヒットを見せて大きくポイントゲット。

 

ところがところが、このまま終わるかと思った残り8秒の青コーナー前、

星野さん得意の左フックがいきなり炸裂して青山君が一発ダウン。

 

立ち上がったところで終了ゴングだったんだけど、

いい感じの右を当て込んでやる気を見せ過ぎたかなあ、青山君。

 

<2R>

殆どダメージを残すことなくスタートした青山君だったんだけど、

ふと気が付いたらトランクスの後ろのベルトラインから小物がブラブラしてて、

よく見たらどこかのお守りで、

暫くして気が付いたレフェリーにトランクスの中に入れて貰ってたんだけど、

後で思い返して見ればこの辺りから流れが青山君に徐々に傾いていって、

圧倒しきってしまうかに見えてた星野君の動きを封じていってたんだけど、

お守り効果ってこと……?

 

<3R>

開始56秒、青山君の右ストレートがこの日一番のハードヒットで、

大きな手応えを感じた青山君が一気ラッシュラッシュで、

星野さんはこの被弾の回復に1分以上を要してしまったんだわ。

 

<4R>

青山君が果敢にも危険度の高いショート戦に挑んでいって、

大きく感じを掴んだのは間違いないようだったんだわ。

一見ダメージから全快した感じの星野さんだったんだけど、

それでもいつものように相手に恐怖感を与えるようには出来てなくて、

一旦距離が生じた際にはまるでメイウェザーのように左手を低く構えてたんだけど、

やたら青山君の右ストレートを貰いまくってたんだわ。

 

<5R>

星野さんは見てて何だかマッタリしてしまってて、

勢いっていう点では青山君の方が明らかに勝ってて、

後はその右ストレートを攻撃の中にどう組み込ませるかってことだったんだけど、

攻撃に手間取ってる間に星野さんが1分15秒、激しく左フックをヒットさせて、

その後の喰い込みのいい左ボディで3ラウンド振りのポイントゲットだったんだわ。

 

<6R>

やっぱりこの日の星野さんは基本的に良くなくて、

っていうか3R以降に貰いまくってた右ストレートのダメージが蓄積されてたか、

何だかとってもやり難そうにさえしてて、

得意の鬼攻めを封印され続けて、またもや半端なポイントロスだったなあ。

 

<7R>

吹っ切れた腕振りが出来てショートブローもいい感じだったのは青山君で、

この調子なら最後まで押し切れそうだなあって見てた1分02秒、

星野さんの右ストレートが印象的なヒットを見せたんだわ。

 

ただ、そこからの星野さんはいつものような鬼追撃に移れず、

攻め時だっていうのに行き切れないまま自分を苛立たせたんだわ。

 

その後却って青山君の逆襲踏ん張りに遭ってしまって、

ボディブローを嫌がる素振りが露骨だったんだけど

最終8Rを残しての自分のスコアは67-65でギリギリ星野さんだったけどね。

 

<8R>

微妙なスコアの中、まずは青山君の攻勢が目立って、

1分10秒に右ストレートを綺麗に当て込んでの一気攻めで、

星野さんの消耗が進む中、青山君にはまだ余力が充分に残ってる感じで、

星野さんの両目下が目に見えて腫れてやられっ放しだったんだわ。

 

青山君にとって甚だ残念で、星野さんにとってはこの上ない幸運だったことは、

実は青山君にはここぞのパンチ力に欠けてたことで、

彼に倒し切るパンチさえあったらTKO勝ちも充分有り得たって思われるほど、

星野さんの消耗が進んでたんだよね。

 

 

結局そのままの終了ゴングで自分は76-75で星野さんの辛勝だったんだけど、

発表されたモノは77-74、76-75、75-78ってことで、

この試合のジャッジは3人共がベテランだったんだけど、

それでもこれほどの割れ方をした2-1で、とにかくやっぱり星野さんの辛勝。

 

 

星野さんと自分の仲なもんで、医務室から戻る彼に自分は、

「ヘタクソ。」 って声を掛けたらデヘヘへッて感じで苦笑いしてて、

付き添ってた高城会長も 「ボロカスに書いて下さい。」 って、

同じように苦笑いしてたんだわ。

 

 

 

⑨ 中嶋龍成君(山龍)×デスティノ・ジャパン(P渡久地)

                          ………SL 8R

10勝(3KO)2敗(1KO)のサウスポー、22歳・秋田県と、

22勝(20KO)3敗(1KO)2分のランク1位、33歳・ドミニカ。

 

デスティノは今年4月に永田大士さんにKO勝ちしてランク入りしたんだけど、

あの日の永田さんは何だか吹っ切れてない中途半端さが目立ってたから、

彼がホントに強いのかは実はまだ不明なんだわ。

 

<1R>

全く気後れしてる様子が無かった中嶋君がほぼ互角に亘り合って、

相手も様子見ではあったんだけどまずは薄いヒットでポイントゲット。

 

デスティノは顔がとっても小さいから的を絞り難いとは思うんだけど、

必ずしも打たれ強くは無いアゴと頬をしてるんだよね。

 

<2R>

後で思い返せば勝負は既にここで付いてしまったと自分は思ってて、

開始46秒、それほどの倒し屋ではない中嶋君が気負い過ぎての大振りで、

左フックを大空振りした所にデスティノがキッチリ右を合わせていって、

一瞬グラッとしたところに更なる追撃で、ショート戦にも打ち負けてしまって、

この時はもう殆どダメかって思ったんだよね。

 

何とか凌いだ中島君だったんだけど残り1分15秒にも綺麗に当て込まれて、

思わず膝を緩ませてたんだよね。

 

<3R>

気持ちを立て直した中嶋君が却ってプレスを掛け返すようになったんだけど、

顔面が小さく、両腕の肘から先が長いデスティノはボディカバーも充分で、

中島君としては中々狙いどころが絞り切れなかったんだけど、

残り1分10秒、エイヤァーッて感じで飛び込み打った左ストレートが大直撃して、

デスティノを2mばかり吹っ飛ばしてのダウンゲットだったんだわ。

 

ただ、そのダウンはドスンって感じで倒し切った訳ではなくて、

バランスを崩したデスティノが思わず両手を着いたって感じだったんだけどね。

 

ただ、中嶋君はリスタート後から必要以上にムキになってしまっての一気一気で、

相手は殆どダメージを残してなかったんだから、

ここは余裕の2ポイントゲットで様子を見ながらが正解だと思ったんだけど、

中々応援する方の思うようには行かないもんなんだわ。

 

残り40秒、中島君が若干調子に乗り過ぎてたところに左フックが当たって、

直後から中嶋君が右目をシバシバさせるようになってしまって、

眼球近くを直撃されて一瞬右目の視界を失ったか、

はたまた眼窩底系を傷めたのかって見てた残り25秒、

その直前の右ストレートボディも大きく効いてたと思うんだけど、

返しの左フックをまともに貰ってしまって吹っ飛びダウンを喰らってしまったんだわ。

 

お互いに一個づつのダウンを交換し合ったんだけど、

ダメージを引きずってたのは比べるまで無く中嶋君の方だったんだわ。

 

<4R>

これ以降のラウンド展開を見てたらデスティノは必ずしも巧くも強くも無いって、

そういう思いを強くしたんだけど、取り敢えずのところは彼の攻勢が続いて、

1分25秒、強くプレスを掛けながらアッパー気味の右フックがヒットして、

中島君が体を揺らがせるところから始まったんだわ。

 

見てたら中嶋君、既にハッキリした意識は無かったみたいで、

右目のケガの痛さは意識が飛び加減になってたのが全身麻酔になってたみたいで、

(この事は試合後にドクターに確認したんだけどね。)

その後も軽いパンチで足元がバタついてたのを見ても終焉間近だったんだわ。

 

 

静かに行方を見つめてたら、意識を失いつつあった中嶋君が状況を解ってなくて、

咆哮を上げながら獣のように突っ掛っていって、

アレッて感じで例のドデカイ左右フックをまぐれ当たりさせて、

今度はデスティノがフラフラッとしてしまったんだわ。

 

二人の乱暴過ぎるやり取りはこの辺になると最高潮に達して、

場内の盛り上がり方はそれこそ尋常じゃなかったんだよね。

 

<5R>

デスティノは自分が思ってた以上に打たれ弱くて、

その意味では中嶋君の一発バカ振りパンチの可能性も残してたんだけど、

足元のカクカク感と右目の不具合は如何ともし難いところまできてしまって、

北ロープ前でガツガツになった打ち合いで打ち負けしたのを見計らって、

レフェリーが割って入ったのと陣営からタオルが投げ込まれたのがほぼ一緒で、

1分27秒、デスティノのTKO勝ちだったんだけど正直、

細川バレンタインさんでも勝てそうな感じだったんだよね。

 

 

 

帰りがドームの野球終わりと重なってしまったモンで、

混雑に巻き込まれるのは嫌だから時間潰しをしながら煙草を吸ってたら、

「今の試合、どう思いましたか村木田さん。」 って全く知らない人が二人、

多分山龍ジムの関係者だと思うんだけど、いきなり話し掛けてきて、

意表を突かれてしまったんだけど、正直に答えたんだけど、

二人共、結構真面目に聞いてくれたんだわ。

 

やっぱり中嶋君は眼窩底骨折の疑いが濃くてそのまま病院へ行ったんだわ。

 

 

 

<番外>

☆ ハラダ裕貴君(ハラダ)×宮崎辰也君(マナベ)……SL 8R

8勝(4KO)1敗のサウスポー、22歳・大阪府と、

8勝(8KO)9敗(6KO)1分の33歳・富山県。

 

7月28日の夜は木村翔さんの世界戦の結果と、

大阪での宮崎君の試合の行方が気になってたんだけど、

二人共が勝ったのが嬉しくて2時頃まで眠れなかったんだわ。

 

木村さんの試合はまだ見てないから今日は宮崎君のことを書くけど、

格上相手の試合が圧倒的に多いことを考えれば、

負け数は多いけど宮崎君の戦績は立派な向う傷のようなものなんだわ。

 

相手のハラダ君は全く知らないボクサーで、

これまで戦ってきた相手も3人のタイボクサーを除いても、

これまた全く知らないボクサーばかりなもんでその実力は全く不明なんだけど、

若いサウスポーってことが気になってたんだよね。

 

地元での試合にも関わらず入場に際してのハラダ君への声援が少なくて、

宮崎君のが同等以上の拍手を貰ってたんだわ。

 

東京より1段高いところにゲロッパがセットされてたね。

 

<1R>

右がピンク、左が黒のハイソックス姿で登場した宮崎君だったんだけど、

相手の方が4~5㎝ほど上背優位なサウスポーだったもんで、

そもそもパンチが届くのかが気になったし、

いつもより鋭い踏み込みが必要そうでもあったんだわ。

 

何となく元々の利き手は右のようなハラダ君は意外なほど慎重だったし、

いとも簡単に宮崎君からプレスをかけられてたんだわ。

 

お互いに間合いとタイミングを計りながら殆ど接触のない時間が続いたんだけど、

残り10秒からスピードアップしたハラダ君の攻勢が僅かなポイント差を作って、

宮崎君は一瞬の対応で遅れを取ってしまってたんだわ。

 

<2R>

前の回の終盤から感じを掴んだようなハラダ君が先手を取ったんだけど、、

鋭いジャブを持ってる訳ではなかったから、

宮崎君としては結構やり易そうな相手なんじゃないかって見てたら、

いきなり宮崎君の右フックからの左右ボディがヒットしてハラダ君がダウン。

 

リスタート後の宮崎君は勿論飛ばしていったんだけど、

それ程のダメージを負ってなかったハラダ君も懸命な応戦で、

追撃が空転してしまった宮崎君も中盤は打ち疲れてしまったようで、

ラウンド終盤は動きが雑になってパンチも流れてしまってたんだわ。

 

<3R>

お互いに改めての仕切り直しって感じで、

まずはハラダ君が左ショットをヒットヒットさせてたんだけど、

この日の宮崎君は必ずしも思い通りに動けてるって感じではなくて、

ハラダ君は決してキレのあるボクサーとは言えなかったから、

もっと相手を翻弄させることが出来た筈だったんだわ。

 

ハラダ君も相手のパンチ力を警戒してか攻撃が単発の単調のままで、

たまに貰ってた宮崎君のボディショットをとっても嫌がってるようだったんだわ。

 

<4R>

宮崎君の動きも少なくとも初回レベルには戻ってたんだけど、

ラウンド中盤までの手数はハラダ君が優勢のままで、

宮崎君には相手のアッパーが見え難かったみたいだったんだわ。

 

試合が進むにつれお互いに打ち終わりが雑になってたんだけど、

“来い!来い!” ってハラダ君が安っぽ過ぎる挑発ポーズを見せ始めたんだけど、

こういうポーズを見せるボクサーで強いのは殆どいないから、

何となく宮崎君の勝ちが見えてきたような気がしたんだよね。

 

<5R>

前の回、若干一休み気味だった宮崎君が初っ端から飛ばしていって、

それは結果的には動きの緩急っていう効果をもたらしたんだけど、

同時に打ち出すパンチの緩急がハラダ君には対応し難かったみたいで、

立ち遅れてしまったまま宮崎君の大きく力強い右フックを貰ってしまって、

それはヒットした時、バシンって大きな音も立ててたんだけど、

フォローの左が必要もないほどの一発ダウンだったんだわ。

 

ハラダ君はカウントファイブほどで立ち上がったんだけど、

何となんと陣営からいきなりのタオルインで0分41秒、宮崎君のKO勝ち。

 

 

それにしてもこの試合の終わり方は何となく不自然な感じで、

KO負けを宣告されたハラダ君の所に誰もサポートに飛んで行かなくて、

放置されたままのハラダ君は普通にコーナーに戻ってたんだよね。

 

リングを降りて帰って行く宮崎君の近くに見えたのは加藤港君だったかなあ。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 太田輝君

② 石澤開君

③ 高瀬亘君

 

 

 

【村木田渾身競馬】

今日は新潟11Rに参加して④を狙うんだけどどう思います?

 

 

 

2017年8月 2日 (水)

後楽園ホール・8月1日

 

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「俺と勝負しようってかあああああーっ!」

 

 

 

昨日の後楽園ホールは東日本新人王トーナメントの準々決勝戦で、

キャンセルが1試合も無く全部で13試合あったんだわ。

 

 

4回戦の試合には経験の浅いレフェリーやジャッジが登場することが多くて、

彼らの実戦勉強の場として活用されるんだけど

ベテランと新人のレベルとの差がまだまだ大きくて、

4回戦で39-37と37-39っていう採点が普通に共存することも多いんだわ。

 

だから、レフェリーとジャッジの全てが新人にならないように配置されるんだけど、

昨日は全13試合のうち10試合がKO決着だったもんで、

スコア的なバラつきっていう点では目立つことは無かったんだけど、

途中ストップに関しては首を傾げるような試合が幾つもあったんだよね。

 

JBCは4回戦の試合に際しては殊更に早いストップを心掛けてるんだけど、

それでも余りに早いストップはボクシングとしてのゲーム性を著しく損なうもんで、

途中ストップの早い遅いに関して疑義があった試合は、

試合をレビューをしながら適宜、確認是正してるらしいんだけど、

昨日は遅過ぎるストップを反省したレフェリーがその後の試合では、

アレレレッてほど早い止め方をしてそのブレの大きさが半端じゃなかったんだわ。

 

止めるのも続行させるのもセコンドや観客の反応に依るものではなくて、

あくまで正当で公平な裁定者としての基準に従うべきだと思うんだけど、

そもそもレフェリー自らのスタンスがブレるっていうのは言語道断で、

身体と生活の多くを賭けてるボクサー達は堪ったものではないんだよね。

 

 

採点に関して最近ある人から聞いた話なんだけど、

本場アメリカでのバラつきも半端じゃないらしくて、

そもそも今や有効打第一主義そのものが崩れつつあるらしいし、

ボディブローに対する評価の低さも目立ってるんだってね。

なんてこと考えながら昨日の試合を振り返ってみるってことで……。

 

 

 

① 佐藤剛君(角海老)×大橋波月君(10COUNT)……LF

1勝1敗(1KO)1分のサウスポー、20歳・東京都と、

3勝(2KO)0敗の18歳・神奈川県。

 

大橋君はAグループ唯一の優勝候補なんだけどね……。

 

<1R>

どちらかと言うとちゃんと距離を取ってやりたい大橋君に対して佐藤君、

そんな事知るかあって感じの初っ端からのガンガン攻めで、

ファーストコンタクトだけの内容になってはしまったんだけど、

その勢いは明らかに大橋君を上回ってたんだわ。

 

大きな有効打が無かった中、佐藤君の攻め攻め勝ちだね。

 

<2R>

開始26秒、ガチャガチャッとなった直後に大橋君が倒れ込んでしまって、

一瞬佐藤君のダウンゲットかと思われたんだけど、これはスリップ。

 

それでもそれは佐藤君の押し押しの攻め攻めが要因だった訳で、

大橋君は佐藤君の左右ボディのフルショットにかなり悩まされてたんだわ。

 

今や完全に佐藤君のペースに巻き込まれてしまった大橋君、

距離を保つのを諦めてしまったかのように、

まずは佐藤君の突っ込み攻撃に対するディフェンスを優先してて、

その後の相手の一段落を狙ってたようだったんだけど、

ラウンド終盤に貰った左ボディが相当効いてたみたいで、

体を屈めるような仕草が増えていったんだよね。

 

<3R>

大橋君は展開を変えるような術を見い出せなかったようで、

決してめげてるようには見えなかったんだけど、

それでも佐藤君の最初の一発を簡単に貰い過ぎてしまってたんだわ。

 

<4R>

相手を倒さない限り大橋君の勝ち目は遠のくばかりだったんだけど、

打って離れる打って離れるが出来ない以上明るい見通しは立て難くて、

それまで貰ってたボディブローも彼をかなり消耗させてたみたいで、

開始1分からは佐藤君に攻め込まれるまま西ロープを背にしたまま約20秒間、

全く反撃できないまま一方的な攻撃に晒されてしまったんだわ。

 

自分がもう止めてもいいんじゃないかって思った時、

レフェリーはまだボクサー達から不自然なほどの距離を置いてて、

オイオイオイ、もっと近くで見なければダメでしょって殆ど怒りに近くて結局、

彼が判断を下したのは1分21秒だった訳で、

陣営からのタオル投入とほぼ同時に慌てて駆け寄ってのストップストップで、

大橋君には本来は絶対に回避すべき余計なダメージさえも与えてしまって、

勝利者インタビューが始まっても大橋君はリングの端で大の字のままで、

優勝候補を倒した折角の佐藤君の殊勲にも水を差してしまったんだわ。

 

 

このレフェリーは少し前にデビューした際には、

止めるような素振りで割って入りそうにしてそこから一旦身を引いたことがあって、

それでもまだ早過ぎるストップを仕掛けたことがあったんだけど、

この日はその反動が出たって言わざるを得ないほどの超遅過ぎで、

そしてこの後の担当試合ではそのまた反動が出てしまっての、

早過ぎるほどのストップってもう舞い上がってたとしか言いようが無くて、

暫く謹慎というか勉強のし直しが必要じゃないかって強く強く思ったんだよね。

 

 

 

自分のこの日の憤懣はレフェリーに対してだけに留まらなくて、

昨日も何の関係からかこの間のデブカメラマンが来てて、

リングサイドでブヨブヨの体を見せられるだけでも不快なのに、

半パン姿の上に汚いケツの割れ目をはみ出させながらのそれもサンダル履きで、

実はコイツはプロボクサー上がりなもんで、

昨日は流石にそのジム関係者に一言伝えたんだけど、

今度またそういう事を繰り返したら自分は断固排除するつもりでいるんだけど、

そもそもJBCはリングサイドのカメラマン達の管理をどうしてるのかって事で、

ライセンスカードも持たず腕章もしてない何処の誰だかも解らない連中を

野放しにしてる理由を聞きたいんだわ。

 

 

 

② 堤アキラ君(帝拳)×池上渉君(郡山)……B

3勝(2KO)3敗(1KO)1分の25歳・東京都と、3勝(2KO)2敗の27歳・福島県。

 

堤君はBグループの優勝候補の一人なんだけど、

池上君の勝ちを予想する人もいたんだよね。

 

<1R>

序盤の池上君は思ってたほどには攻め込んで行かなくて、

ここは堤君が先行するチャンスだったんだけど、

やっぱり慎重というか若干弱気のところも垣間見せてしまって、

中々スムースな腕振りに繋がらなくて、

お互いに低調な立ち上がりではあったんだけど、

結局は池上君の少しばかりの手数勝ちって感じだったなあ。

 

<2R>

開始19秒、堤君が何気に出した左フックの打ち終わりに合せて池上君、

キッチリ右フックを被せ打ってリング中央で綺麗なダウンゲット。

 

倒す気満々でリスタートした池上君だったんだけど、

正確さを欠いたショットが続いてしまって仕留めきれないままで、

ラウンド半分が過ぎる頃には堤君も回復挽回を開始してたんだわ。

 

ただ堤君は左右フックがオープン気味になってることが多かったんだよね。

 

<3R>

大きく一発決めない限り相手との手数差が埋められない堤君だったんだけど、

そもそも池上君に距離を作らされて終始窮屈そうな展開で、

頑張りが有効打に繋げられてなかったなあ。

 

赤コーナーサイドで 「アッパー! アッパー!」 ってがなり通してた外国人、

堤君の応援かと思ったらこの後のザッパ君のサポートメンバーに過ぎず、

適当に居合わせて適当にがなってただけの只の迷惑外人だったね。

 

<4R>

お互いに最後の飛ばし合いだったんだけど、

堤君が打ち終わりに見栄え悪くカウンターヒットされることが多くて、

残り30秒にはマウスピースも飛ばされてたし、

最後までヘバるってことは無かったんだけど有効ヒットがないまま終了ゴング。

 

 

ってことで自分は39-36で池上君だったんだけど結局、

39-36×2、38-37ってことで勿論池上君の3-0勝ちだったんだけど、

ダウンが無ければイーブンだっていう38-37は理解し難かったなあ。

 

 

 

③ ザッパトウキョウ君(P渡久地)×飯見嵐君(ワタナベ)……SB

3勝(1KO)2敗(2KO)の31歳・ドミニカと、1勝(1KO)0敗の21歳・愛知県。

 

1勝しかしてないんだけど飯見君はAグループ唯一の優勝候補なんだわ。

 

<1R>

中南米出身のザッパ君は一見強そうに見えるんだけど、

実はそれほどのこともない典型的な待ちボクサーで、

自ら攻め込むことの少ないカウンター狙い一本なんだけど、

飯見君陣営はそのことを十分解ってたみたいだったね。

 

で、その飯見君の圧倒的な先仕掛けから始まって勢いで押しまくって、

こりゃ意外に早い決着かなって思ってた残り1分17秒、

それまでディフェンス主体だったザッパ君が左ストレートをヒョイって出して、

それがものの見事なカウンターショットになって、

意表を突かれたようにな感じで飯見君がダウンしてしまったんだわ。

 

すっかり味をしめたようなザッパ君は益々カウンター一本絞りだったんだけど、

殆どダメージを引きずることなくリスタートした飯見君は立て直しての攻め攻めで、

ダウン後も全ての時間を支配してて、

自分の中ではザッパ君のせいぜい9:8って感じだったんだわ。

 

<2R>

ザッパ君のフック系は実に大雑把で、それでザッパかって感じさえしてきて、

このラウンドは初っ端から手数が飯見君の5分の1ほどにも満たなかったし、

特にボディブローに対するザッパ君の抵抗力は著しく弱いようで、

一気に別人化してしまっての1分50秒、

赤コーナーに押し込められて3連発目の左アッパーを貰ったところで、

多少早いかとも思われたんだけど、あれだけ無抵抗主義者のようになったら、

それはそれで仕方ないかなあって感じのストップエンドだったんだわ。

 

 

 

④ 大場竜君(ジャパンS)×大内俊太朗君(KG大和)……SB

2勝(2KO)2敗の22歳・東京都と、

3勝(1KO)3敗(2KO)1分の24歳・神奈川県。

 

通算の勝ち越しとトーナメントの勝ち上がりの両方を賭けた大事な一戦で……。

 

<1R>

大場君陣営からは初っ端から山ほどの指示が飛びまくってて、

あれでは自分で考えるボクサーが育ちにくいんじゃないかと思われるほどで、

まあ4回戦のうちは仕方ないかあって感じで見てたんだけど、

まずは大内君のプレスの方が効いてたなあ。

 

ただ二人共、体全体にしなやかさが欠けててパンチの効きが悪そうだったし、

被弾の際も必要以上のダメージを受けそうだったんだよね。

 

<2R>

基本的には良く似たボクシングスタイルだったんだけど、

この回は序盤から大場君が手数を上げていって、

そこから延々のショート戦に突入してお互いの気持ち勝負って感じだったんだわ。

 

手数は上げたけど常に下がりながらの大場君は見栄えは良くなかったし、

上下の効果的な打ち分けっていう点でも優勢だったのは大内君だったんだわ。

 

<3R>

流れは大きく大内君に傾いたなあって見てたんだけど、

その大内君はバッティングで右目上をカットしてから若干動きが悪くなって、

それを見抜いたか大場君が開始1分に右アッパーを綺麗にヒットさせたんだわ。

 

一瞬大内君が怯んだのをまたもや大場君が見逃さない一気攻めで、

メッキリになってしまった大内君を圧倒的に攻め立てまくって、

最後は大内君を北西ポスト近くに釘づけにしてのストップエンドで、

1分22秒、大場君のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

 

⑤ 濱田力君(本多)×小嶋夏生君(石神井S)……SB

5勝(5KO)0敗の21歳・千葉県と、3勝(3KO)0敗の24歳・新潟県。

 

新人王戦は年々エントリー数が減ってて、

それにつれて全体のクオリティの低下も否めないんだけど、

それでも圧倒的に優秀なボクサーは今年も何人かいて、

SL級の星大翔君(角海老)、W級の中村駿介君(帝拳)と共に、

濱田君は自分の中では絶対的優勝候補三羽烏の一人なんだよね。

 

<1R>

全勝全KO勝ちの無敗同士の一戦となると序盤はそういう風になりがちで、

お互い不用意な一発だけは避けたい避けたいの慎重な立ち上がりで、

それは普通の4回戦の第1ラウンドとはまるで趣が違ってたんだけど、

それでも4回戦の1ラウンド分を結果的には微妙に無駄使いしてしまって、

10-10を避けるべくのラスト30秒も無為に過ごしてたと言わざるを得なくて、

事情を知らない一般観客の興を失わせてたんだわ。

 

濱田君の方がフレーム的にも勝ってたしプレスも効かせてたし、

タイミングのいい左アッパーにより大きな可能性を感じさせたんだけどね。

 

東板席から声が飛んでて残り時間を知らせてたんだけど、

振り返るまでもなくその声は宮崎辰也君のモノで、

この日は濱田君の応援に駆け付けてたんだわ。

 

<2R>

緊張感は小嶋君の方により大きかったみたいで、

お互いの警戒感が解けきれない中、最初のきっかけを作ったのは濱田君で、

ストレートに近いジャブがいきなりビシビシ決まり出して、

小嶋君は明らかに立ち遅れてしまったんだわ。

 

濱田君も一気には行かなかったんだけど、

残り30秒からは圧倒差を付けるべくの攻勢攻勢で、

左右フックからの左ボディを力強く打ち込んでたんだわ。

 

<3R>

お互いにいよいよ本気になる時間帯というかラウンドで、

まずは前の回まで出遅れ気味だった小嶋君が仕掛けて行ったんだけど、

落ち着いて対処し終えた濱田君が開始45秒、

多分相手のグローブにも掛かってたと思うんだけど、

とにかく強烈な左フックを打ち込んだのをきっかけにしての一気一気で、

その最初の左フックで一瞬相手がたじろいだのが解ったんだと思うんだけど、

手抜きの無い手際のいい間髪を入れない実に見事な追い打ちで、

連続ヒットのうちどれが致命的だったかは解らなかったんだけど、

最後は右アッパーが喰い込んだところで、まだ少し早いかなとも思ったけど、

0分52秒、レフェリーが割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

 

試合後暫くして濱田君と言葉を交わして感想を伝えたんだけど、

彼は全くどこも傷んでなかったんだわ。

 

 

 

⑥ 白石将晃君(帝拳)×佐々木蓮君(ワタナベ)……Fe

3勝(2KO)1敗2分の26歳・長崎県と、

2勝(2KO)0敗の22歳・岩手県。

 

白石君はAグループの優勝候補の一人だったんだけどね……。

 

<1R>

佐々木君は例の如く遠目からの左ストレート狙い主体のボクシングなんだけど、

突っ込みガチャガチャ一筋の白石君にどう対応するかってところだったんだけど、

これがまあ何と粗っぽい試合かってことで、

ファーストコンタクトだけが延々だったもんで一旦休憩タイム。

 

3R半ばに戻って4R終了まで遠目に見てたら、

相変わらず白石君は帝拳ボクサーには珍しいほどの猛獣系のままだったし、

佐々木君もちゃんとしたジャブと返しの右ショットが足りないままで、

それでも打ち出してたパンチの有効性としては佐々木君の方が上で、

白石君はその元気をもっと違う方向に生かすべきだと思ったなあ。

 

 

自分は途中を抜けてたから39-37×3っていうスコアが妥当がどうか、

判断はできなかったんだけど、とにかく佐々木君の3-0勝ちで、

珍しく3人のジャッジが揃ってたね。

 

 

 

⑦ 小林譲二君(勝又)×清田亨君(大橋)……Fe

3勝(3KO)2敗の21歳・東京都と、5勝(3KO)1敗の22歳・熊本県。

 

松澤拳君が脱落してしまった後、清田君はAグループの唯一の優勝候補なんだわ。

 

<1R>

清田君が圧倒すると思ってたんだけど、全くその通りで、

小林君は初っ端から明らかに気後れしてたみたいで、

自分から行けず、合わせ打つことも出来ず、萎縮してるような感じさえ漂ってて、

それを清田君にも見透かされてしまってのやられ放題で、

そんなに長い時間はかかりそうになかったんだわ。

 

<2R>

開始35秒、右ストレート、左フック、右ストレートって3連発だったんだけど、

小林君が連続被弾してしまってダウン。

 

何とかリスタートはしたんだけど小林君の戦意喪失は明らかで、

最後は北西ポスト近くで強烈左フックを喰らってブチ倒されてしまって0分52秒、

レフェリーも即のストップエンドだったなあ。

 

 

 

⑧ 遠藤勝則君(角海老)×今井健裕君(ワールドS)……SFe

4勝(1KO)1敗(1KO)の26歳・山梨県と、4勝(3KO)0敗の24歳・埼玉県。

 

今井君はAグループの優勝候補の一人なんだわ。

 

<1R>

お互いとっても元気のいい立ち上がりを見せてたんだけど、

遠藤君の方のヒット率が高くて、左右ボディと右アッパーが抜群で開始15秒、

思わず今井君がガクッとなってしまって番狂わせかと思わせたんだけど、

その後の10秒間を持ちこたえた今井君が逆襲のショート戦を挑んでいって、

遠藤君がボディを狙いにいって顔面が空いたところに

右フックを直撃させて逆襲のダウンゲット。

 

それは残り1分35秒のところだったんだけど、

リスタート後は遠藤君の方がそこから大きく反転攻勢していって、

今井君の追撃を凌ぎながら右ショートアッパーを鋭く打ち込み返して、

残り1分10秒にも右フックで今井君をガックンってさせてたし、

二転三転する激しい展開に場内は最高潮を盛り上がりを見せてて、

自分的には今井君の9-8って感じだったんだよね。

 

<2R>

初っ端からお互いに滅多打ち大作戦が始まって、

遠藤君も前後不覚って感じを受けるほどの大奮闘だったんだけど、

より正確なヒットを重ねてたのは明らかに今井君の方で、

遠藤君の消耗が目に見えてきて眉間からはバッティング出血してたし、

終盤は鼻血も見舞われてしまってまるで赤鬼か夜叉のようだったんだわ。

 

<3R>

それまで遠藤君の奮闘に次ぐ奮闘に巻き込まれ気味だった今井君、

ここに来てやっと冷静さを取り戻したか、しっかりディフェンスを立て直してたし、

大振りせず鋭く小さなパンチを色々組み合わせてたんだわ。

 

一方、激闘一筋の遠藤君は今更何も変えようも無く、

とにかく一発逆転のショットを目指してそれこそ血みどろの奮闘だったんだけど、

既に限界は越してた中、ついに力尽きたって感じで1分35秒、もういいよね、

よく頑張ったよって感じでレフェリーに抱き留められてのストップエンド。

 

 

 

⑨ 川渕大地君(川崎新田)×坂田尚樹君(ワタナベ)……SFe

3勝(2KO)0敗1分の28歳・神奈川県と、4勝(3KO)0敗1分の33歳・福岡県。

 

昨日の試合の中で優勝候補同士の一戦っていうのは自分の中に二つあって、

この組み合わせがその最初の試合だったんだわ。

 

<1R>

ハードパンチャー同士の一戦はお互いに実に強い打ち出しから始まって、

若干坂田君のムチャ振りが目立ったってたんだけど、

それでも上背とリーチを利してやや優勢に試合を進めてたんだわ。

 

って見てた開始1分20秒、川渕君がとっても冷静に小さく鋭く合わせ打って、

若干大きく振って坂田君のガードが緩むところを狙い打って瞬殺のダウンゲット。

 

リスタート後の川渕君は当然の如くの鬼追撃で、

回復し切れてない感じの坂田君を西ロープに追い詰めての一気一気で、

坂田君としてはここは何とか凌いでって感じのガードポジションだったんだけど、

川渕君が一発右フックを打ち込んだところで如何にも唐突過ぎるストップで、

そのレフェリーは第一試合で止めるのが遅過ぎたレフェリーだったんだよね。

 

自分より近くで見てたから違う状況が見えてたのかも知れないんだけど、

経験の浅いレフェリーが今回は逆に振れたって感じの方が強くて、

坂田君がここを凌いだらもっと面白い展開も有り得た訳で、

それほどグッタリしてたとも思えず拍子抜けしてしまったんだよね。

 

レフェリー自身が舞い上がって平常心を失ってしまったら絶対ダメな訳で、

判断に迷ったああいう場合には、

緊急避難的にスタンディングダウンを取ればいいんじゃないかって、

自分はそう思ってるんだけどね。

 

 

 

⑩ ジロリアン陸君(F赤羽)×齋藤眞之助君(石川)……SFe

5勝(5KO)1敗(1KO)の29歳・宮城県と、

2勝(2KO)1敗(1KO)の21歳・山梨県。

 

<1R>

勝ち負け共の全部がKO決着同士の如何にも危険な組み合わせだったんだけど、

フレーム的には勝ってたし、相手は名うてのブルファイターなんだから、

齋藤君は距離を置いて遠くから仕掛けるのかって思ってたんだけど、

1分10秒が過ぎた頃からは凄まじいほどの近距離殴り合いが始まって、

そうなればそれはもう完全に陸君が大好物な展開な訳で……。

 

ガツンガツンって感じで色々当てられてしまって齋藤君、

残り56秒、残り39秒って続けざまにダウンを喰らってしまって、

齋藤君も気丈に再々スタートして歯を喰いしばって奮闘したんだけど、

最後は強烈な右フックを貰って西ロープに吹っ飛ばされしまったところで、

2分47秒でのストップエンドだったんだわ。

 

 

売られたケンカからは逃げないって感じだった齋藤君、

男って言えば男だったんだけど、相手の懐に入り過ぎだったなあ……。

 

 

試合後暫くして陸君とすれ違った時に得意の土俵に持ち込んだねって伝えたら、

会心の表情をしてたんだわ。

 

 

 

⑪ 平岩貴志君(帝拳)×高田朋城君(ワールドS)……L

1勝(1KO)0敗の20歳・愛知県と、4勝(2KO)2敗(1KO)2分の23歳・青森県。

 

この試合が優勝候補同士が戦う2試合目だったんだよね。

2戦目と9戦目っていうのがどう出るのかとっても興味深かったんだよね。

 

<1R>

ラウンド終盤にはそれなりに納まってはいったんだけど、

序盤の平岩君は仕掛けも腕振りそのものもデカ過ぎで、

返しの左フックの質がいい高田君に狙われた感じだったんだわ。

 

<2R>

お互いパワフルではあるんだけどその分動きが硬い感じが抜けなくて、

どっちも危険度が高いなあって見てたんだけど残り35秒、

平岩君の右ストレートが初めてタイミングよくヒットして、

一瞬グラッとした高田君を一気追撃してまたもやの右を痛烈ヒットさせて、

吹っ飛ばされた高田君は北ロープに引っ掛かってしまってロープダウン宣告。

 

何とかリスタートした高田君はその後の危ないところを凌ぎ切ったんだわ。

 

<3R>

高田君の回復が気になる中、勿論平岩君は飛ばす飛ばすだったんだけど、

決定打に至らないままラウンド半分頃には高田君も自らを取り戻しつつあって、

全体のバランスは今一だったんだけど右アッパーを武器に攻め返してたんだわ。

 

平岩君としてはもう少し正確なヒッティングが望まれるところだったなあ。

 

<4R>

ダウンゲット出来れば高田君の逆転の勝ち目もまだまだ充分あって、

最後の粘りが期待された最終ラウンドだったんだけど、

ここまででかなりハードヒットされたダメージは拭い切れなかったみたいで、

先手を取りたかったところを逆に平岩君の激しい先制攻撃を受けてしまって、

開始ゴングが鳴って僅か18秒、

右ストレートを立て続けに2発打ちこまれてしまってその2発目で、

東ロープに吹っ飛ばされてしまったところでストップエンドだったんだわ。

 

 

 

⑫ 大村俊輔(ランド)×江黒央君(K&W)……W

1勝(1KO)1敗(1KO)のサウスポー、22歳・千葉県と、

1勝1敗(1KO)の28歳・群馬県。

 

二人共、何となくギクシャクしたボクシングで、

大村君はサウスポーの利点を生かし切れてなかったし、

江黒君のいかり肩は見てて少し不自然過ぎだったんだよね。

 

1Rに江黒君が右ストレートでダウンゲットしたもんで、

そんな感じで早めの決着かって見てたら、そこから延々のグズグズで、

そもそも二人共にスタミナが無さ過ぎで、

そんなに動いてないのに、そんなに腕も振ってないのに、

3R以降はまるで休み休みだったんだよね。

 

殆ど真面目に見てなかったから、

39-36、38-37×2っていうのが妥当なのか解らないんだけど、

とにかく江黒君の3-0勝ちだったんだわ。

 

 

 

⑬ 永田勝大君(新日本木村)×重田裕紀君(ワタナベ)……W

1勝2敗(1KO)の30歳・静岡県と、

1勝(1KO)1敗のサウスポー、26歳・山口県。

 

<1R>

初っ端から積極的にプレスを掛けていったのは重田君の方で、

開始35秒に見栄えのいい左ストレートをヒット。

 

一発貰って先手を取られた形の永田君は何だか急にシンミリしてしまって……。

 

<2R>

永田君は相手にきっかけを求め過ぎるボクシングが改善されてなくて、

接近戦狙いであるにも関わらず常に仕掛け遅れのままだったんだけど、

それにしても二人共、ボディブローは打たないままだったし、

重田君も返しの返しまでが欲しいところだったんだわ。

 

<3R>

ラウンド序盤、重田君のフットワークが疎かになるにつれ、

永田君の得意の距離になって密着頑張り戦が始まりそうだったんだけど、

その後再度重田君が思い直しての距離キープのヒット&アウェイで、

そうなると永田はまたもや攻め手を失ってしまった訳で、

重田君がキビキビした出入りの左右ショート連打で圧倒してた残り36秒、

リング中央で右、左、右のショートフックを続けざまに打ち込んでダウンゲット。

 

永田君がそのままテンカウントアウトってことで2分36秒、

手際の良さが際立ってた重田君のKO勝ちだったんだわ。

 

 

 

 

13試合の中で自分が事前に勝敗予想してた試合は10試合あったんだけど、

その内4試合を外してしまったんだよね。

 

 

昨日の13試合26人のボクサー達は1位から26位までの順位を付けられそうで、

それだけ結構気を入れて見てたんだけど、

ベスト3以下を切り捨てるのも、ベスト5に絞るのも何となく忍びなくて……。

 

【本日のベスト7ボクサー】

① 濱田力君

② 佐藤剛君

③ 今井健裕君

④ 遠藤勝則君

⑤ 平岩貴志君

⑥ ジロリアン陸君

⑦ 飯見嵐君

 

 

 

昨日は帝拳の長野マネが隣に座らせてくれたんだけど、

登場したボクサーのことにしろ、試合内容に関してにしろ、

色々話を聞かせて貰うのが楽しくてさあ……。

自分は業界関係者ではないから役得なんだよね。

 

 

 

2017年8月 1日 (火)

8月のボクシング

 

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「こうやって首を傾げると可愛いーって言われるもんでね……。」

 

 

 

用事があって昨日は昼から外出したんだけど、

ここのところ少し控え目だった気温がいきなり33℃ってことで、

何か異常に暑く感じたなあ……。

 

 

 

8月のボクシングは今日から始まって、

自分は7ボクシングを予定してるんだけど、

今月も中々中身が濃いんだよね。

 

 

 

≪8月のボクシングスケジュール≫

*左側が勝者予想、敬称略。

 

・8月 1日(火)……(後楽園) 東日本新人王トーナメント準々決勝戦

平岩貴志×高田朋城、ジロリアン陸×齋藤眞之助、坂田尚樹×川渕大地、

今井健裕×遠藤勝則、清田亨×小林譲二、白石将晃×佐々木蓮、

濱田力×小嶋夏生、飯見嵐×ザッパトウキョウ、堤アキラ×池上渉、

大橋波月×佐藤剛。

 

 

・8月 4日(金)……(後楽園)

ディスティノ・ジャパン×中嶋龍誠、星野晃規×青山功、太田輝×ガンバレ将太。

 

 

・8月 5日(土)……(後楽園)

赤穂亮×齊藤裕太、正木脩也×神谷治昭、高橋竜平×入口裕貴、

柳達也×野口将志、大塚隆太×若松竜太、千葉開×定常育郎。

 

 

・8月 6日(日)……(大阪)

永田翔×大里拳。

 

 

・8月10日(木)……(後楽園)

小原佳太×ナロン・ブーンチャン、井上岳志×長濱陸、

木村吉光×中川兼玄、中川公弘×掃部真志、吉野修一郎。

 

 

・8月11日(金)……(大阪)

坂本英生×川口裕。

 

 

・8月15日(火)……(京都)

山中慎介×ルイス・ネリー、堀川謙一×寺次有希。

 

 

・8月22日(火)……(後楽園) 日本ユース王座決定トーナメント

田之岡条×山下賢哉、溜田剛士×小坂烈、粕谷雄一郎×富岡樹、

三瓶数馬×石井龍成。

 

 

・8月23日(水)……(後楽園) 日本ユース王座決定トーナメント

武田航×中村裕斗、中谷潤人×ユーリ阿久井政悟、石田凌太×水野拓哉、

大野俊人×小林孝彦、平岡アンディ×吉開右京。

 

 

・8月26日(土)……(アメリカ)

亀海喜寛×ミゲール・コット、レイ・バルガス×ロニー・リオス。

 

 

・8月27日(日)……(熊本)

山中竜也×福原辰弥。

 

 

・8月30日(水)……(後楽園)

井上拓真×久高寛之、井上浩樹×青木クリスチャーノ、

松本亮、翁長吾央。

 

 

 

≪8月ボクシング期待度ベスト30≫

*左側が勝者予想、敬称略。

 

① 亀海喜寛×ミゲール・コット

② 山中慎介×ルイス・ネリー

③ 赤穂亮×齋藤裕太

④ 小原佳太×ナロン・ブーンチャン

⑤ 井上浩樹×青木クリスチャーノ

⑥ 溜田剛士×小坂烈

⑦ 平岡アンディ×吉開右京

⑧ 井上拓真×久高寛之

⑨ 星野晃則×青山功

⑩ 井上岳志×長濱陸

⑪ 粕谷雄一郎×富岡樹

⑫ 田ノ岡条×山下賢哉

⑬ 柳達也×野口将志

⑭ 中谷潤人×ユーリ阿久井政悟

⑮ 高橋竜平×入口裕貴

⑯ 大塚隆太×若松竜太

⑰ 石田凌太×水野拓哉

⑱ 三瓶数馬×石井龍誠

⑲ 千葉開×定常育郎

⑳ 濱田力×小嶋夏生

 

(21) ディスティノ・ジャパン×中嶋龍誠

(22) 武田航×中村裕斗

(23) 太田輝×ガンバレ将太

(24) 正木脩也×神谷治昭

(25) 坂田尚樹×川渕大地

(26) 飯見嵐×ザッパトウキョウ

(27) 大野俊人×小林孝彦

(28) 中川公弘×掃部真志

(29) 平岩貴志×高田朋城

(30) 堀川謙一×寺次有希

 

 

 

H君へ……。

物事を巧いこと運ぶには、

特にややっこしい問題に対処する際には、

慎重の上にも慎重であることが大事であって、

安易な気持ちで第三者を巻き込んではダメな訳で大いに反省すべきなんだわ。

ただ、踏み出した君の方向性に間違いはないからこれからも踏ん張ってね。

 

 

 

 

2017年7月31日 (月)

7月のベストボクシング

 

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「コノヤロ、何か文句あるか!」

 

ベンツにしろBMWにしろ、それらの影響を受けてる日本車も含めて、

最近の車はフロントの表情がまるで他人を威嚇するかのような強面をしてて、

バックミラーに迫る姿を見てるとこちらにケンカを売ってるみたいなんだわ。

 

車のデザインっていうのは時代時代を象徴するようなところがあると思ってて、

だから、今こういう表情をした車が受け入れられてるっていうのは、

自閉的というか少なくとも外部に対して開放的ではない風潮を反映してて、

イギリスやアメリカが孤立主義へ傾倒しつつあるのも納得できるんだよね。

 

 

 

7月は9ボクシングに参加しておよそ70試合ほどを観戦したんだけど、

世界タイトル戦を始めとして、OPBFタイトル戦、日本タイトル戦、

新人王トーナメント等々中々の彩(いろどり)だったんだよね。

その他、引退や復帰を賭けた必死戦にも心を打つ試合が多かったなあ……。

 

 

 

≪7月度ベスト20ボクシング≫

*左側が勝者で( )内は事前期待度順位、(未)は未決定分、敬称略。

 

① 田口良一×ロベルト・バレラ (5)……3-0  

② 荒川仁人×マーボン・ボディオンガン (6)……6RKO

③ 京口紘人×ホセ・アルグメド (4)……3-0

④ 大竹秀典×臼井欽士郎 (9)……10RKO

⑤ 小浦翼×ジェイセイバー・アブシード (未)……4RKO

⑥ 石本康隆×アルネル・バコナヘ (未)……7RKO

⑦ 久我勇作×田村亮一 (3)……3-0

⑧ クドゥラ金子×海藤正晴 (未)……3RKO

⑨ 藤中周作×大村朋之 (10)……5RKO

⑩ ジュトロ・パブスタン×高橋竜也 (ー)……2-0

⑪ 尾川堅一×山元浩嗣 (2)……2RKO

⑫ 今川未来×小笠原梢太 (ー)……3-0

⑬ 市川雅之×佐宗緋月 (12)……3-0

⑭ 上野太一×横山渉 (14)……3-0

⑮ 荒川竜平×稲葉直樹 (ー)……3-0

⑯ 細川チャーリー忍×和田直樹 (ー)……2RKO

⑰ 梶颯×レナン・ポルテス (ー)……2RKO

⑱ 鈴木敬祥×荒木侑也 (19)……2-0

⑲ 山本智哉×安藤教祐 (25)……4RKO

⑳ 中村由樹×高島裕樹 (18)……1RKO

 

*事前期待度ベスト10以内で選モレした試合は……。

和氣慎吾×瀬藤幹人(1)、船井龍一×奥本貴之(7)、

レネ・ダッケル×木村隼人(8)の計4試合。

 

 

 

【海外及び地方開催の結果】

*事前期待度順。

 

① 木村翔×ゾウ・シミン→→11RKO 勝ち

② 三浦隆司×ミゲル・ベルチェル→→0-3 負け

③ 宮崎辰也×ハラダ裕貴→→5RKO 勝ち

④ 三浦仁×マーク・ウラノフ→→1-2 負け

⑤ 金子大樹×パベル・マリコフ→→1-2 負け

⑥ エロフェロス・ベガ×福山和敬→→0-3 負け

⑦ 益田健太郎×マーク・ジョン・ヤップ→→4RKO 負け

 

 

 

【村木田渾身競馬】

半分諦めてるんだけど、ここ10年近く夏競馬は全くの不得意で、

自分でそう思い込んでるせいか競馬の神様からも見放されてるみたいで、

全部で17レースに参加した7月競馬は的中ゼロ。

1月からの通算成績は179レースに参加して回収率は255%。

 

8月は8競馬あって、1,000万以上のハンデ戦、牝馬戦っていう縛りを入れると、

参加できそうなレースは今のところ18レース組まれてるんだけど、

最終的な出走頭数が15頭以上ってことになると更に絞り込まれるんだよね。                        

 

 

2017年7月30日 (日)

後楽園ホール・7月29日

 

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“カブト虫”

 

5~6日前の朝、バルコニーでひっくり返ってあがいてて、

近所にクヌギ林は無いから誰かが飼ってたのが逃げたんだと思うんだけど、

そのまま放り投げても行き場が無くて可哀相だってことで、

近くのホームセンターで飼育セットを購入したんだわ。

 

一人身は寂しいだろうしとっても元気のいいオスだから、

メスを手配してやろうかとも思ったんだけど、

自分は子供の頃から動植物を育てるのが好きで得意だから、

山ほど増えるかも知れなくて、それはそれで大変なことになりそうだってことで、

申し訳ないけど彼にはこれからも一人で暮らして貰うってことで……。

 

色々調べたらカブト虫っていうのは夏の虫ではあるんだけど、

そもそも直射日光は厳禁だし28度以上にならないようにしないといけなくて、

だから今は自分の部屋の飼育ケースの中でゴソゴソ動き回ってるんだけど、

これがまあ相当な大食漢の元気満々でクヌギのオガ屑の中を潜ったり出たり、

第二の生き方にまあまあ満足してるみたいなんだよね。

ただ、成虫になってからの寿命は1ヶ月から3ヶ月ほどしかないんだよね。

 

 

 

前日大阪での試合を終えたばかりの宮崎辰也君がホールに来てて、

オメデト、ヨカッタネを伝えて始まり始まり……。

 

昨日の後楽園ホールは第1試合が女子戦だったもんで、

観戦ブログは第2試合からってことで……。

 

 

 

② 甲斐龍八君(元気)×菅直央君(花形)……B 4R

デビュー戦の17歳・東京都と、デビュー戦の27歳・愛媛県。

 

<1R>

10歳差はあるんだけど二人共いきなり飛ばしまくってたデビュー同士で、

どうなるかって見てたら細かく鋭く正確に打ってたのは圧倒的に甲斐君で、

左右へポジションチェンジしながらの攻撃もデビューらしくなかったんだよね。

 

残り1分20秒には鼻血を見舞われてしまった菅君だったんだけど、

それでも必死に抵抗する姿は彼の気持ちの強さを表してたなあ。

 

<2R>

流れは益々甲斐君に傾いて1分過ぎからはほぼ一方的な展開になってしまって、

こりゃ時間の問題かなあって思ったんだけど、

倒し切切れなかった甲斐君に打ち疲れの色が濃くなって、

明らかにスピードも落ちていった中、一息入れた菅君が懸命に頑張り直してたね。

 

<3R>

お互いに休み休みの我慢比べの消耗戦になっていったんだけど、

手数に差が無くなった中、ヒット率が上がっていったのは菅君の方だったんだわ。

 

<4R>

お互いの疲労度を確かめ合うような体寄せてのショート戦だったんだけど、

二人共よく頑張ってた中盤を過ぎる頃からの30秒間は甲斐君が優勢で、

このままで終わるかと思ってたら残り30秒からは菅君の大逆襲で、

甲斐君にもお返しの鼻血を見舞ってたんだわ。

 

この日は初めてボクシングを見に来た人達が多いような感じで、

それも第一試合から最近では稀なほどの席の埋まり方をしてたんだけど、

二人のやったり取ったりの大奮闘に場内は大拍手だったんだよね。

 

 

ってことで自分は38-38だったんだけど結局、

39-38×2、38-38ってことで甲斐君の2-0勝ちだったんだわ。

 

 

 

 

③ 西中聡志君(中野サイトウ)×馬場リュウジ君(横田S)

                           ………W 4R

1勝1敗の29歳・兵庫県と、1勝3敗(2KO)のサウスポー、24歳・東京都。

 

<1R>

開始ゴング直後からいきなりハードパフォーマンスの二人で、

当たったモン勝ちって感じのパワフルではあったんだけどとっても雑な同士で、

体から大きく手が離れたままのブン殴り合いだったんだけど、

まだまだ絞れそうな馬場君の方の勢いが若干勝ったままの推移だったなあ。

 

って見てた残り45秒辺りだったかなあ、

馬場君の強烈な左ストレートが直撃して西中君が大きくダウン。

 

何とか立ち上がりかけた西中君だったんだけど、

まだ目がグルグル回ってたみたいで足元も定まらないまま右にヨロケて、

そのまま再度倒れ込んでしまったところでレフェリーストップエンド。

 

結局2分30秒、馬場君のTKO勝ちだったんだけど、

お互いにもう少しディフェンスに配慮しないと、

運次第の粗っぽい結果を繰り返しそうなんだよね。

 

 

 

④ 瀧澤優太君(REBOOT)×大貫英晃君(B水戸)

                          ………SFe 4R

2勝(1KO)1敗(1KO)の19歳・東京都と、2勝0敗の26歳・茨城県。

 

大貫君にはバックに農協っていう強い味方が付いてるみたいで、

その動員力は半端じゃないんだよね。

 

<1R>

最初のプレスは滝澤君だったんだけど二人共、とってもよく似た体型をしてて、

ジャブを省略しての若干大味なボクシングスタイルも似てたんだけど、

大きな有効打が無かった中、残り1分からの手数差で大貫君だったなあ。

 

<2R>

二人共、振り回してる割には威力不足のまま、

ジャブ無し、ボディブロー無しの実に単調な攻撃を繰り返すばかりで、

偶然のヒッティングが支配するだけの余りの工夫の無さに飽きてしまったもんで、

一旦休憩タイムゲットってことで……。

 

 

この日は長嶺克則さんや勅使河原弘晶さん、塚田祐介さんとかも来てて、

面白くなりそうな試合に対する嗅覚は抜群なんだよね。

 

 

結局この試合は39-37、39-38、38-39ってことで、

大貫君の2-1勝ちで次もまたチケットが沢山捌けそうなんだわ。

 

 

 

⑤ 海藤正晴君(シュウ)×クドゥラ金子君(本多)……W 5R

5勝(2KO)1敗のサウスポー、28歳・山形県と、

4勝(3KO)0敗の19歳・アフガニスタン。

 

有澤会長が見つけたんだけど、パンフでのクドゥラ君のキャリアが間違ってて、

20歳でデビューして現在19歳って記載されてたんだよね。

(正しくは17歳でデビューして現在19歳なんだわ。)

 

この試合はこの日の二つのタイトル戦と同じようにその行方が気になってて、

手のケガの回復待ちで1年振りの試合を迎えるクドゥラ君、

変則サウスポー相手にちゃんとやれるのかってことで……。

 

久し振りのクドゥラ君はモミアゲからアゴにかけての髭がとっても逞しくて、

その横顔は大き目のホルヘ・リナレスみたいだったんだわ。

 

<1R>

いつのもように海藤君はデカイ蟹のようで、

ガサガサ左右に動き回りながら時折見計らってガツンと打ち込み、

もし当たればそこからガチャガチャさせて、

当たらなければまたサッと引いてグルグル回るメリーゴーラウンドボクシングで、

そういうのを延々と繰り返すもんで、

対戦相手は徐々に嫌気が差してしまうことが多くて負けてしまうんだよね。

 

特に注意しなければいけないのはいきなりの左アッパーなんだけど、

この日のクドゥラ君はほぼ余裕の見極めで、

重厚な前詰めからチャンスを窺ってたんだわ。

 

それにしても5ラウンド戦だっていうのにお互い殆ど打ち合うことが無くて、

それは海藤君の当て逃げ系のボクシングに起因してるんだけど、

クドゥラ君もイライラしないことなんだよね。

 

<2R>

余りの刺激の無さに観客達もすっかり興味が失せてしまったようで、

場内はザワザワ私語に満ちてきてしまったんだよね。

 

海藤君の得意技はかけっこなのかって感じになってきてしまって、

それは自身の打たれ弱さを自覚してのことなんだろうけど、

気が付けばトランクスのウェストラインも随分高いようにも見えるし、

延々のメリーゴーラウンドはまるで末期のモハメド・アリみたいだったし、

自分としてはクドゥラ君より早く我慢の限界に達してしまって、

一体何をしにここに来たのか、そんなボクシングをしてて楽しいのかって、

そんな負の思いしか浮かばなくなってしまって一旦リングサイドを離れたんだわ。

 

後はクドゥラ君が一度の踏み込みだけで終わらなくて、

二次三次の詰め寄りからの攻め込みを期待しつつってことで、

青コーナーから通路に出るところに移動したらそこに美佐子マネがおられて、

近くで見て上げなさいよって伝えたら、

それはとっても無理って、まるでボクサーの母親のようになってたんだわ。

 

こいういう全く詰まらない展開がいつまで続くのかって、

引き気味に見てた3Rだったんだわ。

 

相変わらず当て逃げ系に終始してた海藤君に対してクドゥラ君、

相手が怖がってるのを見切ったか予定通りの積極攻めだったのか、

自ら一気に展開を動かしていって1分程が過ぎた頃、

相手の打ち出しに右フックをカウンターのタイミングで被せ打ってダウンゲット。

 

場内に大歓声が上がる中、何とか立ち上がった海藤君だったんだけど、

足が使えなくなれば勝負手の殆どを失ったと同じな訳で、

またもやのクドゥラ君の強烈右ショットを喰らって立て続けに2度目のダウン。

 

これも何とか立ち上がって再々スタートした海藤君ではあったんだけど、

足を止めての打ち合いってことになれば元々全く勝ち目がなかったもんで、

一気にあっと言う間にクドゥラ君の鬼追撃に晒されまくってしまって、

最後は西ロープ際だったかなあ、体をくの字にして倒れ込みそうなところで、

2分44秒、レフェリーのストップエンドが入ったんだわ。

 

 

その瞬間の美佐子マネの弾け方は半端じゃなくて、

あれだけスタッフに喜んで貰えるボクサーは幸せだよなあって思うほどで、

ガツンって感じで自分にハグしてきたんだわ。

 

クドゥラ君は1年間よく我慢して頑張り続けたよなあってことで、

本多会長とか金子トレ達にもオメデトゴザイマスを伝えたんだよね。

 

 

 

⑥ 森崎将己君(石丸)×馬庭大樹君(ONE TWO)

                           ………SB 5R

8勝(4KO)10敗(4KO)1分の36歳・福岡県と、

4勝(3KO)1敗1分の19歳・鹿児島県。

 

森崎君は3連敗後これが4年振りの試合で、

引退前の最後の思い出試合って感じだったんだけど、

半分ほどの年齢の今勢いのあるボクサーにはひとたまりもないって、

そうとしか思えなかったもんで全く見てなかったんだよね。

 

案の定、2R1分57秒で馬庭君のTKO勝ちだったんだけど、

森崎君にとってそれなりの思い出にはなったってことならいいけどね……。

 

 

オヤッと思ったら元石丸ジムの前之園啓史君で、

聞いたら15㎏も体重が増えたってことで髪の毛も長くしてたんだけど、

自分の事を覚えていてくれて握手握手だったんだわ。

 

 

 

⑦ 岡本ナオヤ君(東拳)×相川学巳君(三迫)……SB 8R

10勝(5KO)6敗(2KO)1分の29歳・三重県と、

8勝(2KO)4敗(1KO)1分の24歳・東京都。

 

相川君は前日が誕生日だったんだよね。

 

最近の三迫ジムにとっては得意のパターンの試合ってことで、

一発豪打の相手に手数で打ち勝つっていう小久保聡君、田中公士君の流れで、

一方では岡本君に一時の輝きが失われつつあるもんで、

ここは相川君の粘り勝ちを予想してたんだけどね……。

 

 

この試合、結果としては77-75、77-76、75-77ってことで、

岡本君の2-1勝ちだったんだけど、

遠目に見てた感じだと試合後半は相川君が追い上げてたような印象で、

そんなものかなって感じのスコアの妥当性だったんだわ。

 

試合序盤の相川君の手数が自分の頭の中の彼より圧倒的に少なくて、

岡本君にいいタイミングで打ち込むチャンスを与え過ぎてた感じだったんだけど、

二人共が昔に戻ってたっていうのも同時に強く感じられて、

岡本君は以前のような吹っ切れた粗暴系のパフォーマンスを見せてたし、

相川君は数年前に感じてた大人しい彼に戻ってしまってたって感じだったんだわ。

 

相川君にとってはちょっと残念なパフォーマンスで、

藤岡飛雄馬君との試合を思い出してもっと気持ちを強く保つことなんだわ。

 

 

 

この後の二つのタイトル戦の前に、

田口良一さんと京口紘人さんがリングに上がって、

先週の世界戦の報告会があったんだけど、

田口さんはもう慣れっこの落ち着いたコメントだったんだけど、

京口さんは敢えてチャラいキャラを演じてたと思ってて、

そもそも大学の運動部のキャプテンがチャラい筈が無いんだよね。

 

 

 

⑧ ジェイセバー・アブシード×小浦翼さん(E&Jカシアス)

            ………OPBF Mm 王座決定戦 12R

14勝(9KO)6敗(1KO)のOPBF5位、サウスポー、22歳・フィリピンと、

10勝(7KO)0敗のOPBF4位、22歳・神奈川県。

 

<1R>

開始ゴング直後、小浦さんが挨拶代わりのグローブタッチをしようとした途端、

それを無視したアブシードがいきなり左フックを振ってきて、

その時点で自分の中ではアブシードは忌むべきボクサーになってしまって、

後はひたすら小浦さんが彼をブチ倒すことを期待しながらだったんだわ。

 

アブシードは技量的には小浦さんには遠く及ばなかったんだけど、

パワフルである事は間違いなかったし、

一旦密着した際の飛ばしはそこそこのものがあったんだわ。

 

お互いにそれほど大きなヒッティングが無かった中、

ボディブローのクオリティの差で小浦君だったね。

 

<2R>

ジャブを省略したいきなり系のアブシードに対して小浦さん、

1分05秒にカウンターの左フックをヒットさせて先行したんだけど、

その後の打ち合いの中でのアブシードの右フックもいい当たりを見せて、

そこそこの危険度を見せてたんだけど、

残り40秒での小浦さんの右フックの方が有効性が高かったんだわ。

 

<3R>

この回の最初のクリーンヒットはアブシードの左ストレートだったんだけど、

その後の1分半までのヒットヒットで小浦さんが取り戻して、

残り17秒でもカウンターの右ストレートをさせて優勢優勢。

 

それでもアブシードの近距離での全力ショットには危険が溢れてて、

特にクリンチ際では小浦君も気が抜けなかったんだわ。

 

<4R>

それまではアブシードがボディブローで優位に立ってたんだけど開始41秒、

小浦さんが右ストレート、左フック、右ストレートを連続ヒットして挽回挽回。

 

アブシードが意を決したように突っ込み打ちする際の凄みは半端じゃなくて、

全てがフルショットだったし相変わらず危険度は高かったんだけど、

小浦さんは上下打ち分けでリズムを掴み始めていい流れを作りつつあったんだわ。

 

ただ少し気になったのは、小浦さんがいつもより腰高に見えたことで、

それは相手の突っ込みに対してすぐに引けるように対処してのことかなって、

そう思ったんだけどそれでも腰高の分、パンチにウェイトが乗ってないような感じで、

何となく手打ちになってるような印象を受けたんだよね。                    

まあそれも相手の動きを見極めるにつれ追々改善されるんだろってことで……。

 

そろそろ終了ゴングだなあって見てた残り2秒に突然の結末が訪れて、

その直前の左右フックが効いてたんだろうと思ったんだけど西ロープ前、

小浦さんが相手のガードが緩んだところに綺麗な左ボディを喰い込ませて、

それは多分アブシードが覚悟してないタイミングだったんだろうと思う訳で、

堪らずって感じでアブシードが大きく倒れ込んでしまったんだわ。

 

それはまたまるでタイボクサー相手のエンディングのようだったんだけど、

アブシードは苦しそうな表情をして長々と伸びたままのテンカウントアウトで、

結局3分09秒での小浦さんのKO勝ちだったんだわ。

 

 

陣営の喜び方は半端じゃなくて、途中から会長と席を代わった律樹さんも、

飛び上がってのハイタッチの握手握手だったんだわ。

 

ただ、そのリングサイドで気になったのは飛んでたアドバイスの数の多さで、

其々が勝手気ままに大声上げてたって感じで、

あれではリング上のボクサーを戸惑わせるばかりで、

チーフトレーナーと律樹さんだけに絞らせた方がいいって思ったんだよね。

(律樹さんは時折チーフと言葉を交わしながらの声出しだったんだわ。)

 

 

3年ほど前に内藤会長から、

「この子は強くなると思うんだよね。」 って紹介されたのが小浦君で、

彼はまだ高校生くらいにしか見えなかったんだけど、ホントに強くなった訳で、

試合後に内藤会長と静かにグータッチしたら、

会長の強い思いが伝わって来るようだったんだわ。

 

 

 

⑨ 久我勇作さん(ワタナベ)×田村亮一さん(JBS)

               ………日本 SB タイトル戦 10R

14勝(10KO)2敗1分のチャンピオン、26歳・東京都、

8勝(5KO)2敗1分のランク5位、2敗1分の30歳・東京都。

 

和氣慎吾さんに席を譲って自分は他に移動したんだけど、

近くには山下賢哉さんも来てたし同窓会みたいな感じもあったんだけど、

3人が3人共バラバラになってもお互いに励まし合ってるんだよね。

 

<1R>

1Rを通してレビューした限りでは田村さんの勝ち目はとっても薄く思われて、

田村さんは上体を振って的を絞らせないようにはしてたんだけど、

プレスプレスからの久我さんのショットはとっても正確で、

そもそも左手の使い方にも差があって、

終盤にかけては田村さんがグローブで右顔面を撫でる場面が増えてきて、

やっぱりちょっと無理そうな感じが拭えなかったんだよね。

 

<2R>

何発か張られて却って目が覚めたか田村さんが急に元気になってきて、

開始39秒に右フックをヒットさせてから更に積極策で、

左右のボディブローに力を込めていったんだわ。

 

ただ余りに真正面から殴り合いに行くもんで田村さん、

残り50秒では久我さんの思いっ切りの右フックを貰ってしまって、

瞬間、クタッとしてしまったんだよね。

 

<3R>

一見、田村さんは前の回のダメージを回復し切れてなかったんだけど、

ボディ強連打を活路にしての奮闘奮闘でタフネスぶりを発揮してたんだわ。

 

<4R>

徐々に田村さんが逆プレスをかけるようになって、

気持ちの強いところを見せながらのまたもやの万振りボディ攻めで、

この回の1分半までを支配してたんだけど、

中盤過ぎ、田村さんの左右ボディショットの直後に久我さんの左右がヒットヒットで、

有効性の点ではこちらの方が勝ってた感じだったんだわ。

 

<5R>

とにかく田村さんは打たれ強くて、全く気持ちも切れてなかったんだけど、

このラウンドまでに相当強いのを打たれ込んでたからダメージは有る筈で、

って見てたら若干休み休みになってきて、

残り1分10秒からの久我さんの一気飛ばしに付いていけてなくて、

右フックを被せ打たれてバランスを崩してたんだわ。

 

自分のここまでのスコアは49-46だったんだけど、

発表された中間スコアは50-45、49-46、49-47ってことで、

勿論久我さんのほぼ圧倒勝ちで、

いよいよ6Rか7Rくらいには決着かなって、この時は自分はそう思ってたんだよね。

 

<6R>

田村さんの顔面は随分腫れてきて消耗を見る思いだったんだけど、

攻め切れなく飛ばし切れなくなかった中、更に奮い立って激闘を挑んでいって、

パンチはシンプルなワンツーに限られてはいたんだけどそれでも奮闘奮闘で、

残り20秒からは却って田村さんが主導権を獲るまで攻め返してたんだわ。

 

<7R>

ゾンビって言えば自分の中では泉圭以知さんだったんだけど、

この日の田村さんは正しくゾンビ2号の称号に相応しくて、

最近腕を上げてきたとはいえ彼はこんなに踏ん張るのかってことで、

ジム移籍初戦っていうのも彼に力を与えてたみたいだったんだわ。

 

ボディ合戦の後のヒットヒットは田村さんの方で、

残り1分15秒からの久我さんのラッシュ返しの際にも踏ん張り通してたんだわ。

 

実対戦したりスパーをしたことのあるボクサーの殆どは、

久我さんの拳は石で出来てる的なことを言ってるんだけど、

その久我さんが渾身で打ち込んでも田村さんは全くヘタレなくて、

久我さんのラッシュが一段落した後は左右フックの逆襲をかけていって、

久我さんも効いてない素振りが出来なくなってたんだよね。

 

<8R>

効いて無い筈のない田村さんはまるで修羅の如くの鬼ボディブローを連打連打で、

それでも長い時間は飛ばし切れないのを見計らった久我さんが逆襲で、

っていうのが繰り返されて残り1分からも久我さんの攻撃が目立ってたんだけど、

田村さんは若干足元が踏ん張れなくなってはいたけど凌ぎ通したんだわ。

 

<9R>

気が付けば久我さんの顔面も少しイビツになってきて、

それが田村さんの元気を呼び覚ましたか、

このラウンド、初っ端から飛ばしたのは田村さんの方で、

最初の1分間で大きくポイントをゲットしてたんだけど、

ここまでかなり消耗してたにも関わらず打ち出すパンチには多彩さが増してきて、

左右のショートフックにアッパーなんか混ぜ込んでたし、

左ボディブローには開始当初の勢いを取り戻してたし、

単なるメチャ打ちじゃなかったんだわ。

 

<10R>

自分のポイント計算だとダウンゲットしない限り田村さんの勝ちは無かったんだけど、

最初久我さんが飛ばしていったのが一段落すると、

田村さんの上下打ち分けの方が目立ってて、

最終的な手数でも上回ったままの終了ゴングだったんだわ。

 

 

後半5ラウンド分の自分のスコアは48-47で田村さんが獲ってて、

合計では96-94ってことで辛うじて久我さんが逃げ切ってたんだけど結局、

97-94×2、96-94ってことで久我さんの3-0勝ちだったんだよね。

 

 

思い返して見れば二人共、ハードパンチャーであると共に打たれ強くもあって、

KO負けの無い同士だったんだけど、

倒せそうで倒し切れなかった途中途中での久我さんの疲労度も半端じゃなくて、

直後の田村さんの直撃を喰らった際には思わずヒヤッとしたんだけど、

彼もまた田村さんと同様、相当打たれ強かったんだよね。

 

試合が終わってスコアが発表された後、

当人達は勿論、お互いの陣営のスタッフや試合を見てた観客達の全てが、

試合の余りの激しさと勝負の行方に対するハラハラにすっかり疲れてたなあ。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 小浦翼さん

② 田村亮一さん

③ クドゥラ金子君

④ 久我勇作さん 

 

 

 

 

 

2017年7月29日 (土)

7月度ランキング

 

Img_1192

“ガッ活”

 

学級活動っていう意味のタイトルのアニメなんだけど、

登場人物のキャラ立ちが圧倒的だし、

学活で取り上げるテーマと交わされる会話のナンセンスさが堪らないんだわ。

ただ、右端の学級委員長(名前は忘れた)の目がどうにも変なんだよね。

 

 

 

昨日寝る前に気になってた二つの試合の結果を恐る恐る確認してみたら、

二人共、KO勝ちってことで嬉しくて暫く眠れなかったんだわ。

 

渡邊卓也さんや坂本尚志君、デシエルト長池君達と同じように木村翔さんは、

会えば挨拶やら言葉を交わす青木ジムのボクサーの一人なんだけど、

リング上での激しい振る舞いの割に普段はとっても謙虚というか物静かで、

その対比が実に興味深いんだよね。

 

今回の試合をする前までの普段は余り目立たない木村さんは、

14勝(7KO)1敗(1KO)2分っていう実はとっても優秀な戦績の持ち主で、

2013年のデビュー戦に負けて以来4年間無敗のボクサーなんだけど、

流石に今回は上海での試合だし、

全部の試合をみた訳ではないけどゾウ・シミンっていうのは、

元々それ程大したボクサーとは思ってないんだけどそれでも、

中国側の色んな思惑がジャッジに影響するのは間違いないって思ってたし、

今回木村さんは完全にワンワンボクサー(かませ犬)的な役どころってことで、

だからKOでなければ絶対勝てないって思ってたんだよね。

 

で、頑張り通した末の11RKO勝ちってことで、

いずれにしても木村翔さんはこれで晴れて、

WBOのフライ級世界チャンピオンってことでホント良かったヨカッタなんだわ。

 

もう一試合のことは最後に書くね……。

 

 

 

≪7月度ランキング≫

7月度のランキングは6月29日~7月25日までの試合を対象に

7月27日に発表されたんだけど、

このところやたら目に付いてた関西偏重の傾向は納まったのかなあ。

(それにしても関西圏で規程通りのファイトマネーを支払ってるジムは幾つあるのか、

先週も考えられないほどひどい話を聞かされたんだけど、

このまま放置するとプロボクシングはあと10年も持たないんじゃないかなあ。)

 

 

 

【世界チャンピオン】

福原辰弥さん(獲得)、京口紘人さん(獲得)、田口良一さん(6)、

拳四朗さん(獲得)、田中恒成さん(1)、井岡一翔さん(5)、比嘉大吾さん(獲得)、

井上尚弥さん(5)、山中慎介さん(12)、久保隼さん(獲得)、

小國以載さん(獲得)、ホルヘ・リナレス(WBA1、WBC3)の計12名。

 

京口さんは7月23日にホセ・アルグメドに3-0勝ちして王座ゲット。

田口さんは同日、ロバート・バレラに9RKO勝ちして6度目の防衛。

 

 

 

【OPBFチャンピオン】

中山佳祐さん(獲得)、マーク・ジョン・ヤップ(獲得)、大竹秀典さん(1)、

伊藤雅雪さん(3)、中谷正義さん(7)、太尊康輝さん(1)、藤本京太郎さん(1)

の計7名。

 

大竹さんは7月19日に臼井欽士郎さんに10RKO勝ちして初防衛。

 

 

 

【日本ランキング】

 

【ミニマム級】……小西伶弥さん(獲得)

前月まで7位だった松井謙太さんが4月30日以来試合もしてないのに

谷口将隆さんに代わって3位にアップして谷口さんは4位にダウン。

松井さんはこれで4位→7位→4位って一体どうなってるのかってことで……。

 

10位だった山本浩也さんが榮拓海さんと冨田大樹さんの二人に抜かれて12位。

 

 

 

【ライトフライ級】……久田哲也さん(獲得)

7月18日の8位の大野兼資さんと9位だった塚田直之さんとの試合は、

4R負傷ドローだったもんで勿論二人の順位に変動がなくて結局、

この階級は空き4名分も含めて不動。

 

 

 

【フライ級】……黒田雅之さん(獲得)

星野晃規さんが藤北誠也さんと入れ替わって2位にアップ。

異動はそれだけ。

 

 

 

【スーパーフライ級】……船井龍一さん(1)

船井さんは7月23日、奥本貴之さんに3-0勝ちして初防衛。

敗れた奥本さんは1位から4位にダウンして、

代わって1位になったのは2位からアップした翁長吾央さん。

 

4月にタイボクサーに勝って以来試合をしてない久高寛之さんが

9位から2位にアップしてるんだけど、これはどういう理由からなのかなあ。

 

7月19日のOPBF戦でレネ・ダッケルに残念な0-3負けをしてしまった

木村隼人さんが3位から6位にダウン。

 

7月18日、フィリピンボクサーに2RKO勝ちした梶颯さんが

橋詰将義さんと入れ替わって10位にアップ。

 

後は空き1名分も含めて異動ナシ。

 

 

 

【バンタム級】……赤穂亮さん(獲得)

7月3日にフィリピンボクサーに0-2負けした高橋竜也さんが

4位から7位にダウン。

 

1名分の空きがあったところに澤田京介さんがエントリーして15位なんだけど、

澤田さんの直近の試合は6月25日にタイボクサーに5RKO勝ちしたもので、

これがランク入りの根拠なのかって首を傾げる訳で、

澤田さん自身はとってもいいボクサーではあるんだけど、

空きさえ有れば強引な突っ込み次第だったいうのはナンセンス過ぎで、

そもそも15位までランキングを拡げ過ぎてるのが問題だと思うんだよね。

 

 

 

【スーパーバンタム級】……久我勇作さん(獲得)

7月10日にタイボクサーに1RKO勝ちした中川勇太さんは勿論1位のまま。

 

7月18日、フィリピンボクサーに7RKO勝ちした石本康隆さんは

4位から2位にアップ。

 

2位だった渡部大介さんは何故か4位にダウンしてるんだけど……。

 

7月19日に瀬藤幹人君に5RKO勝ちした和氣慎吾さんが10位にランクインしてて、

相手はノーランカーだったから優遇され過ぎとも思われて、

これまでの実績が考慮されてのことなんだろうけど、

ただ、ランクインする為の或いはランクアップする為の基準条件等が

不明瞭であることも否めず改善の余地があると思ってるんだけどね。

 

7月10日、フィリピンボクサーに2-0勝ちした中嶋孝文君さんが

15位にランクインしてるんだけど、

これは相手がOPBFランカーだったってことで……。

 

15位だった岡本文太さんは8ヶ月ばかり試合枯れしてるし、

ランク落ちは仕方ないところだね。

 

10位だった中澤奨さんがFe級に転級。

 

 

 

【フェザー級】……坂晃典さん(獲得)

中澤奨さんがSB級から転入して11位にランキング。

 

7月19日、大竹秀典さんとのOPBFタイトル戦で10RKO負けして、

臼井欽士郎さんが10位から14位にダウン。

 

15位だった加治木了太さんがランク落ちしたんだけどやっぱり引退なのか。

 

 

 

【スーパーフェザー級】……尾川堅一さん(5)

尾川さんは7月1日、山元浩嗣さんとのタイトル戦に2RKO勝ちして5度目の防衛。

敗れた山元さんは13位からのランクアウト。

 

1位だった金子大樹さんはロシアでの1-2負けのお蔭で3位にダウン。

代わって1位になったのは末吉大さんで帝拳ジムはこれから色々大変そう。

 

3位だった松下拳斗さんがいきなり最下位の14位にダウンしてしまったし、

4位だった杉田聖さんも6位にダウンしてしまったもんでその前後がゴッソリ昇格で、

高畑里望さんが5位から2位、大里拳さんと東上剛司さんが其々2個アップの

4位、5位になってるんだわ。

 

山元さんのランクアウトに伴っての穴埋めは特に無くて、

で、空き1名分が新規発生。

 

 

 

【ライト級】……西谷和宏さん(獲得)

最近のスパイシー松下さんの出世ぶりは目覚ましく、

3月から試合をしてないっていうのに先月7位から4位にアップした後、

今月も土屋修平さんと加藤善孝さんを飛び越えて2位になってるんだわ。

 

土屋さんは6月30日のノーランカー戦に3-0勝ちしたんだけど、

どうせ二人共、もう試合しないんでしょってことか……。

 

 

 

【スーパーライト級】……麻生興一さん(1)

ここは全く異動が無くて空き1名分もそのまま。

 

 

 

【ウェルター級】……有川稔男さん(1)、坂本大輔さん(暫定)

坂本さんは6月30日の暫定王座決定戦で川崎真琴さんに3-0勝ち。

敗れた川崎さんは2位から5位にダウン。

 

ってことで今月1位になったのは前月まで3位だった尹文鉉さん。

 

7月19日に大村朋之さんに5RKO勝ちした藤中周作さんが6位から3位にアップ。

 

7月10日、佐藤矩彰さんに3-0勝ちした垂水稔朗さんが7位にランクインして、

敗れた佐藤さんは9位から最下位の11位にダウン。

 

試合枯れしてるチャールズ・ベラミーが8位から丸木和也さんの下の9位にダウン。

 

空き4名分は変わらず。

 

 

 

【スーパーウェルター級】……井上岳志さん(獲得)

空き5名分も含めて全く変動ナシ。

 

 

 

【ミドル級】……西田光さん(1)

7月16日にエロフェロス・ベガに3ー0勝ちした福山和敬さんが

秋山泰幸さんと入れ替わって4位にアップ。

 

6位だった淵上誠さんは引退ってことでご苦労様ランクアウト。

 

 

 

【ランキング表の右端下に囲われたボクサー達】

原隆二さん、山中竜也さん、八重樫東さん、木村翔さん、河野公平さん、

五十嵐俊幸さん、江藤光喜さん、井上拓真さん、石田匠さん、村中優さん、

帝里木下さん、大森将平さん、益田健太郎さん、岩佐亮祐さん、亀田和毅さん、

松本亮さん、細野悟さん、大沢宏晋さん、ゼネシス・カシミ・セルバニア、

内山高志さん、三浦隆司さん、荒川仁人さん、小原佳太さん、岡田博喜さん、

近藤明広さん、亀海喜寛さん、野中悠樹さん、村田諒太さんの計28名。

 

上記のボクサーの内期間内に試合をしたのは計5名で、

河野さんは7月23日にタイボクサーに5RKO勝ち。

帝里さんは7月1日、アンカンサスに7RKO負け。

三浦さんは7月15日、ベルチェルに0-3負け。

仁人さんは7月11日のWBO APタイトル戦で6RKO勝ち。

岡田さんは6月30日フィリピンボクサーに3-0勝ち。

 

 

それにしてもこの28名ははみ出し者というかミソッカスのような扱いで、

それはまるで隔離病棟にでも詰め込まれたかのようでもあって、

ボクサー本人もジム関係者達も何とも思ってないのかなあ。

 

 

 

宮崎辰也君は妻子のある既に33歳だし、

今回の試合の前までの戦績は8勝(8KO)9敗(6KO)1分って、

それこそ激闘続きの中での負け越しだし、

長島謙吾さん、小出大貴さん、麻生興一さん、佐々木基樹さん、宇佐美大志さん、

っていう強豪達相手ではあったけど現在5連敗中でもあったし、

仲間達が次々ランカーになっていく中、

今回不甲斐ない負け方をすれば流石に彼も引退してしまうんじゃないかって、

自分は密かにと言うか息を潜めるようにしての結果待ちだったんだよね。

 

相手のハラダ祐貴君は7勝(4KO)2敗(1KO)の22歳、サウスポーの若手で、

宮崎君を踏み台にして更なる中央進出を目指してたと思うから、

宮崎君としては今まで彼が戦ってきたメンバーとの違いを見せ付けて、

安易に戦績を整えようとして来なかったって信念を貫き通したってことで……。

 

世界へ日本王者へっていうきらびやかさだけが目立ち気味になってるけど、

宮崎君のような地道な中堅の頑張りこそが見てて自分の元気に繋がる訳で、

やっぱり異国に近い大阪での判定勝ちは難しいと思ってたから、

5RKO勝ちっていうのは彼にも自分にも実に理想的な結果だったんだよね。

 

これで彼は9勝(9KO)9敗(6KO)1分のイーブン戦績に戻した訳で、

さあこれからどうするってことで……。

 

 

 

2017年7月26日 (水)

後楽園ホール・7月25日

 

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「靴置場なんだけど……。」

 

注目は靴ではなくて左側に積んである競馬新聞の山で、

年初めから全て残してあってこれでほぼ半年分で、

毎年1年分が溜まったところで処分するんだけどね……。

 

 

 

昨日の後楽園ホールのボクシングはオール4回戦で、

デビュー同士の第一試合以外は東日本新人王トーナメントの準々決勝戦で、

全ての組み合わせの中に自分的な優勝候補が入ってたんだよね。

 

本来は協会主催なんだけど今回は “DANGAN” が見事に取り込んで、

協会主催の場合だと通常、試合の順番は軽い階級からの体重順になるんだけど、

“DANGAN” は興行全体にリズム感を付与すべく敢えてその順番を無視してて、

試合ごとにスピードと迫力の変化があってとっても良かったんだよね。

 

ホールに入ってから角海老ジムの小堀トレと子育ての話をした後、

鈴木会長と最近のボクシング界の話なんかして始まり始まり……。

 

 

 

① 平山貴紀君(金子)×濱口大樹君(ワタナベ)……SB

デビュー戦の20歳・茨城県と、デビュー戦の21歳・東京都。

 

先週末からの多忙にも関わらず渡辺会長はいつものようにちゃんと出張ってて、

お互いに目で挨拶を交わしたんだよね。

 

<1R>

カッチリした感じでスタートした濱口君の方が距離感も備えてる動きが出来てて、

早くも明確な主導権と取りつつあった残り1分19秒、

ほぼリング中央のところで右ストレートをタイミングよく当て込んでダウンゲット。

 

それほどのダメージを残すことなくリスタートした平山君だったんだけど、

近いところでやりたがり過ぎじゃなかったかなあ……。

 

<2R>

挽回目指して平山君が飛ばしていって、

どうやら左フックが売り物のようだったんだけど精度的には今一だったし、

受けて立った濱口君の方も相手の突っ込みの前にもっとジャブジャブなんだわ。

 

それでもやたら無暗に突っ込んでくる相手に対して濱口君、

ラウンド終盤にかけてはタイミングのいい右ショートを合わせ打ってたね。

 

<3R>

もっと左のフォローを使いこなせるようになるといいんだけど濱口君、

それでも馬力だけになりつつあった平山君に付け入る隙を与えず、

このラウンドは薄っすらの鼻血を見舞ってたんだわ。

 

<4R>

気持ちの強さは伝わってきたんだけど、

平山君はまずは距離の緩急を身に付けるべきだったし、

沢山打つのも大切ではあるんだけど正確に当てる技術の向上も望まれる訳で、

最後まで動き切って振りまくる元気さが勿体なかったんだわ。

 

お互いに解り易い課題を抱えたデビュー戦だったんだけど、

自分のスコアは39-36で濱口君だったんだけど結局、

39-36、39-37×2でやっぱり濱口君の3-0勝ちだったんだわ。

 

 

この後の11試合が新人王トーナメントの準々決勝戦だったんだけど、

とっても楽しみにしてた有岡康輔君×高井裕一郎君の試合が流れてしまって、

高井君のケガ棄権で有岡君のジム移籍初戦は先になってしまったんだわ。

 

それと大場翔君×土田佑一君の試合も大場君の棄権で中止になってたんだけど、

大場君はAグループの優勝候補の一人だったもんで残念残念。

 

 

 

② 義元得拳君(神奈川渥美)×長岡舜也君(角海老)……B

3勝(2KO)1敗の31歳・ボリビアと、2勝(1KO)5敗(4KO)1分の26歳・茨城県。

 

義元君、ボリビアで生まれた日本人ってことなのかなあ……。

その義元君はBグループの優勝候補の一人なんだけどね。

 

<1R>

最初の詰め詰めは義元君だったんだけど長岡君のジャブが中々のグッドヒットで、

いつもよりは積極的な序盤は陣営に期待を抱かせたんだけど、

時間が進むにつれ義元君の迫力が増していって、

一旦振り出した時のパンチの鋭さは流石で、

長岡君の左顔面が早くも赤くなっていったんだわ。

 

<2R>

長岡君の左ボディがいい喰い込みを見せてたんだけど、

それにこだわり過ぎる余りか義元君の右を貰ってしまうことが同時に起きて、

流れが大きく傾いていったんだけど、

その義元君にしても動きの劣化が目立ってスタミナ面の不安が顕著だったんだわ。

 

どっちもどっちだなあって見てた残り58秒、

相手が下がり加減になったところに義元君の追い打ち左フックが直撃して、

北ロープ近くで長岡君が大きくダウンしてしまったんだわ。

 

その倒れ方を見てレフェリーが即のストップエンドで2分05秒、

義元君のTKO勝ちだったんだけど、

このまますんなり突っ走るって感じとは程遠かったんだよね。

 

 

 

③ 田中公士君(三迫)×石渡剛君(オサム)……F

3勝(1KO)2敗(2KO)のサウスポー、26歳・大阪府と、

3勝(1KO)1敗1分の20歳・埼玉県。

 

この試合はシードされてた優勝候補の一人石渡君が勝つんじゃないかって……。

 

<1R>

お互いに相手にきっかけを求め過ぎる序盤だったんだけど、

1分15秒、上背とリーチで優勢な石渡君の返しの左フックがヒットして一瞬、

田中君がクラッとしてしまったんだわ。

 

それにしても二人共、動きがポキポキしててスムースさに欠けてて、

何となく退屈になってきたし、やっぱり石渡君が勝ちそうな感じだったもんで、

一旦休憩タイムゲットってことで……。

 

で、4Rの初め頃に戻ったら、                                     

其々が応援するボクサーを見に来てた長嶺克則さんと勅使河原弘晶さんがいて、

状況を聞いてみたらその後展開が大きく変わって、

2Rには田中君の反転攻勢が著しくて、

3Rには石渡君からダウンゲットしたってことで、

途中から見てた4Rも手数で石渡君を圧倒してたんだわ。

 

 

比較的大きく振って来る相手に山ほどの手数で立ち向かうっていう図式は、

23日の大田区総合体育館での小久保聡君の戦い方とよく似てて、

三迫ジムの戦略勝ちって感じの40-35、40-36、39-36ってことで、

圧倒しまくった田中君の圧倒3ー0だったんだわ。

 

 

 

④ 屋根内譲太君(REBOOT)×住田愛斗君(角海老)……SF

1勝1敗(1KO)の22歳・三重県と、3勝(1KO)1敗の23歳・大阪府。

 

<1R>

屋根内君は自分の中の記憶の彼より余程素早くて仕掛けも積極的で、

ラウンド中盤までは彼の突っ突きショットが優勢だったんだけど、

終盤にかけては住田君のボディショットが輝きを増してたし、

左フックのヒットが印象的だったんだわ。

 

<2R>

どちらかのファーストショット後にすぐに絡み合ってしまう場面が多くなったんだけど、

ゴニョゴニョしたところでもショートブローのヒット率が高かったのは住田君で、

左右ボディから右ストレートをヒットヒット。

 

お互いに気持ちの強さを前面に出したフルショットが続いたんだけど、

精度を欠くパンチが多過ぎで、特に屋根内君のヒット率が良くなかったんだよね。

この回、住田君が左目上を薄くバッティングカット。

 

<3R>

沢山振ってる割には屋根内君の精度は今一のままだったし、

住田君も含めてムキになり過ぎてのフック系が多過ぎると思ったなあ。

 

残り1分までは屋根内君の頑張りの方が優勢だったんだけど、

そこから住田君の盛り返しがあって微妙になっていったんだけど、

それにしても屋根内君は殆どボディを攻めていかないんだよね。

 

<4R>

小さく鋭く振れた方が試合を決めそうだったんだけど、

結局二人は大殴り大会に突入してしまっての若干グダグダで、

1分過ぎからの住田君のボディラッシュだけがポイントに作用しそうだったけど、

それ程巧くは無い二人は溢れる気持ちを充分に見せてたんだわ。

 

 

ってことで自分は39-37だったんだけど結局、

40-36×2、39-37ってことで住田君の余裕の3-0勝ちだったんだわ。

 

 

今年この階級は残念ながらレベル的には今一で、

住田君はAグループ唯一の優勝候補で、

次の試合も普通に勝ち抜けて決勝進出しそうな感じなんだよね。

 

 

 

⑤ 赤岩俊君(マナベ)×荻原惇君(ワタナベ)……SL 

1勝(1KO)0敗1分のスイッチ、24歳・福岡県と、

1勝(1KO)1敗のサウスポー、21歳・長野県。

 

荻原君は軽井沢町出身ってことでちょっと羨ましい感じがするね。

佐々木トレは随分髪を伸ばしてIT系のエリートサラリーマンみたいだったなあ。

 

この試合は赤岩君の勝ち上がりを予想してたんだよね。

 

<1R>

お互いフレームのデカイ同士だったんだけど、

二人共腰高のまま打ち合ってて危険度は相当高かったんだわ。

 

ガードを置き去りにしての殴り合いはそれなりにスリル満々だったんだけど、

其々の陣営にとってはハラハラの展開のままだった残り1分07秒、

リング中央やや北寄りのところで相手が踏み込んできたところに

赤岩君の右チョンストレートがタイミングよくヒットして荻原君がダウン。

 

リスタート後の赤岩君は決着目指してラッシュラッシュで残り42秒、

西ロープ前で左右ショットを連続的中させて2度目のダウンゲット。

 

それにしても攻める方も立て直すべき方も両方共が冷静さを欠いてて、

運に任せた出たとこ勝負って感じの雑さが目立ってたんだよね。

 

<2R>

長くは持ちそうになかった荻原君だったんだけど、とにかく踏ん張ってて、

赤岩君の手緩さにも助けられてたんだけど、

お互いにまだまだ冷静になり切れないところがあって、

一発当てても打ち込まれても途端に別人のようになってしまってたんだわ。

 

ラウンド中盤過ぎまで赤岩君のチョン打ちがヒットヒットしてたんだけど、

残り50秒ほどからは荻原君も懸命に盛り返して、

流れを変えそうな雰囲気すらあったんだけど、

それまでの被弾によるダメージが頑張りを長続きさせてなかったなあ。

 

<3R>

赤岩君はスイッチボクサーの筈なんだけどサウスポーチェンジは一切しなくて、

この日はこのままオーソドックスでやり切ろうと決めたかのようだったんだわ。

 

それでも徐々にヘバリが浮き出てきてポイントキープがやっとの感じさえあって、

赤岩君は逃げ足は速くなったんだけど手数はメッキリ落ちてしまったんだわ。

 

だからここからが荻原君にとっては挽回のチャンスだったんだけど、

その彼のヘバリも同じように進んでて足元が踏ん張れなくなってたし、

長い時間の攻撃はとっても無理そうで、

要するに二人共、徐々にグズグズになってしまったんだよね。

 

<4R>

最終ラウンドだっていうのに二人共、休み休みになってしまって、

ダウンゲットしない限り勝ち目の無かった荻原君だったんだけど、

気持ちに体が付いて行かなくなってしまってたし、

最後は殴り合いというより撫で合いのようになってしまってたんだわ。

 

 

ってことで自分は39-35だったんだけど結局、

40-35、39-35×2ってことで赤岩君の3-0勝ち。

 

 

赤岩君の準決勝戦の相手の木原宗孝君なんだけど、

二人共、よく似たボクシングスタイルで勝ち負け予想は微妙なんだけど、

パンチ力自体は赤岩君の方が上回ってると思うし、

アマ経験豊富な木原君ではあるんだけど動きとパンチに無駄が多いもんで、

苦労しながらも赤岩君の方が決勝戦に進出するんじゃないかなあ……。

 

 

 

⑥ 石井優平君(宮田)×薮﨑賢人君(セレス)……F

2勝(2KO)0敗1分の20歳・静岡県と、

1勝(1KO)1敗1分のサウスポー、19歳・千葉県。

 

スタミナに若干不安を抱えながらも石井君が勝ち上がるんじゃないかって……。

 

<1R>

薮﨑君は中々シッカリした元気に溢れたサウスポーで、

石井君といえども楽にやらせて貰えそうにないなあって思ってた1分33秒、

リング中央やや北寄りのところで石井君の右の打ち終わりに薮﨑君、

あのタイミングでカウンターを当てるのは中々難しいと思うんだけど、

左ストレートをストンって感じで合わせ打っていきなりのダウンゲット。

 

リスタート後の石井君はやっぱり打ち終わりの際のルーズさが改善されなくて、

その後も薮﨑君の左ストレートを幾つも重ね打ちされてしまって、

大きく反撃できないまま薮﨑君のほぼ一方的な展開が固まってしまって、

見かねたレフェリーが北ロープ前で2分45秒、

二人の間に入ってのストップエンドだったんだわ。

 

 

ってことで薮﨑君は次、準決勝戦で田中公士君と戦うんだけど、

元気と粘りの対決って感じだよね。

 

 

 

⑦ 稲葉直樹君(P渡久地)×荒川竜平君(中野サイトウ)……F

4勝(2KO)4敗(2KO)の21歳・三重県と、

3勝(2KO)0敗1分のサウスポー、28歳・宮崎県。

                                                                 .

まるでアマ出身者のようなボクシングをする荒川君の余裕勝ち抜けっていうか、

自分はAグループ唯一の優勝候補だと思ってるんだけどね。

 

<1R>

4勝して既にB級レベルの稲葉君に対して荒川君はいつもの冷静な立ち上がりで、

まずは1分30秒、右ボディからの左ストレートをクリーンヒット。

 

距離を掴みかねてる稲葉君を尻目にその後も終始荒川君ペースで、

相手が安直に大きく入って来る途端を狙いまくってたんだわ。

 

荒川君は実にバランスのいい攻撃をしてたしヒット総数も圧倒して、

このラウンドは10:8.5ほどもの差が付いてしまったんだわ。

 

<2R>

そもそも前の手の使い方で荒川君の優位性は全く揺るぎがなくて、

稲葉君も懸命に距離を潰しながらの必死の右フックだったんだけど、

大きく当て込むまでには至らず、顔面の傷み方にも相当違いが出てきたんだわ。

 

<3R>

荒川君は無駄な動きが少ないし見てて心地いいリズム感をまとってて、

稲葉君も懸命な詰め詰めではあったんだけど思い通りの距離を作れないままで、

飛ばし切れないイライラを募らせていっていたかのようだったんだわ。

 

ほぼ一方的な展開ではあったんだけど、

荒川君の方もパンチを打ち出すタイミングが一定し過ぎるきらいはあったし、

打ち出すパンチの強さの緩急とか手数そのものの調整が欲しいところであって、

攻撃が平板化してしまってるような感じが少ししたんだよね。

 

<4R>

挽回目指して稲葉君が飛ばしてくる中、荒川君もそれに対応しての手数アップで、

ここで鬼飛ばししてダウンゲットが見たいところでもあったんだけど、

やっぱり大人のボクシングを続けてたんだよね。

 

ポイント的にはどうにもならなかった稲葉君だったんだけど、

それでも最後まで勝負を諦めない頑張りが目立って1ポイントバック。

 

 

ってことで自分は39-37だったんだけど結局、

40-37、39-37×2ってことで荒川君の余裕3-0勝ちだったんだわ。

 

 

荒川君はAグループ唯一の優勝候補だしこのまま決勝戦だと思うなあ……。

 

そう言えば昨日は試合後のインタビューが一切無くてのサクサクの進行だったね。

 

 

 

⑧ 小笠原梢太君(REBOOT)×今川未来君(木更津GB)……SF

2勝(1KO)0敗の22歳・岩手県と、

4勝(2KO)3敗(1KO)のサウスポー、21歳・千葉県。

 

パワーの違いで小笠原君が今川君を圧倒してしまうんじゃないかって、

試合前はそう予想してたんだけどね……。

 

<1R>

二人共、開始直後からそこそこの巧さと力強さを発揮してたんだけど、

大きく一発を狙い過ぎるきらいのあった小笠原君に対して今川君、

身を交わしやり過ごしながらの左ストレートが抜群のヒット率だったんだわ。

 

<2R>

小笠原君はムキになり過ぎての仕掛けが大き過ぎで、

試合慣れしてる今川君に軽くあしらわれてる感じさえ漂ってきて、

今川君の足の短い鋭いショットがやたら目立ってたんだよね。

 

<3R>

小笠原君が相当力強くブン回してくるもんで今川君、

危険や恐怖を感じなかった訳では無かったと思うんだけど、

それでも敢えて相手の打ち終わりに右フックを合わせ打ってて、

残り2秒のところでタイミングのいい左のショートスイングで見事なダウンゲットで、

小笠原君は大きく狙い過ぎたのが裏目に出てしまったって感じだったなあ。

 

<4R>

小笠原君も最後の勝負を賭けていったんだけど、

余りに前振りが無さ過ぎだったし殆どボディも攻めないままで、

試合を覆すには至らないまま頑張りが空転するばかりで、

交わすのも引くのも巧くて打ち終わりの体の逃がし方も抜群の今川君に

最後まで翻弄されてしまったって感じだったなあ。

 

 

ってことで自分は40-35だったんだけど結局、

40-36、39-36ってことで今川君の大差3-0勝ちだったんだわ。

 

 

この日抜群の巧さを見せた今川君が過去に3敗してるなんて信じ難くて、

このまま決勝戦まで突き抜けてしまいそうな感じのデキの良さだったんだわ。

 

 

 

⑨ 山本智哉君(宮田)×安藤教祐君(KG大和)……LF

1勝0敗の20歳・東京都と、3勝(2KO)0敗の25歳・宮崎県。

 

この階級、最後は結局、安藤教祐君と大橋波月君とで決勝戦だなって、

そう思ってたもんで驚いてしまったんだわ。

 

<1R>

二人共、初っ端からパキパキ飛ばしてて、

手数そのものは山本君とは比べ物にならないほどだったんだけど、

有効打ってことになると安藤君の方が勝ってたんだわ。

 

<2R>

体を左に傾けた所から打ち出す安藤君の左ジャブが山本君には見えてないようで、

幾度も突き上げられるような感じで山本君の髪の毛をバサバサさせてたんだわ。

 

やっぱり山本君、そのセミロングのサラサラヘアっていうのは試合ではマズくて、

ちょっと当たっただけで大袈裟にバサバサしてしまって、

採点に際しては不利な印象を与えるばかりだからね。

 

残り25秒、安藤君の右フックがクリーンヒットしてたんだけど、

安藤君のパンチは相対的に出所が解り難いんだよね。

 

山本君もめげることなくの頑張り手数だったんだけど、

当て勘的には今一歩っていう状態が続いてたんだわ。

 

<3R>

山本君もそこそこやってるんだけど、

安藤君が常にそれを上回るパフォーマンスをしてるって感じで、

中々ポイントバックするまでには行かなかったんだよね。

 

<4R>

ここでダウンゲットしない限り山本君の勝ちはなかったんだけど、

その山本君は元々それ程のハードヒッターではないし、

やっぱり勝負あったかなあって見てたんだけど山本君は全く諦めてなくて、

初っ端から飛ばして回転の中での左フックを連続ヒットさせたんだわ。

 

それは1分手前のことだったんだけどその途端、アレッて感じで安藤君、

急に別人のように弱ってしまって一方的な追い込まれ方をしてしまって、

北西ポストに押し込まれてしまったままほぼ無抵抗主義者のようになってしまって、

見かねたレフェリーが割って入ってのストップエンドで1分00秒、

自分にとっては番狂わせの山本君の衝撃的な逆転TKO勝ちだったんだわ。

 

 

勝ち上がった山本君には次の試合でもハードな相手が待ち構えてて、

強連打とスタミナを誇る亀山大輝君なんだけど……。

 

試合後暫くして北板席で山本君と目が合って、

自分のことは知らないと思ってたけど笑顔でコクッとしてきたからちょっと話して、

このブログを読んでくれてるってことだから彼の負け予想のことは知ってて、

まあ予想は外れるもんだからって言い訳しながらだったんだけど、

結構真面目に話を聞いてくれたんだわさ。

 

 

それにしても安藤君の方は一体どうしてしまったのかってことで、

集中を緩めた一瞬を狙われたとしか言いようがなかったんだよね。

 

 

 

⑩ 林慶太君(10count)×江澤宏之君(角海老)……SFe 

1勝(1KO)1敗(1KO)の20歳・東京都と、4勝(1KO)1敗の27歳・東京都。

 

LF級の直後のSFe級は異常なほどデカく見えたんだけど、

この組み合わせだと江澤君の勝ちは揺るぎないんじゃないかって……。

 

<1R>

4~5㎝ほど上背のある林君は後ろ姿がちょっと西田光さんを彷彿とさせて、

中々逞しい印象だったんだけど、いきなりあっけなくて、

開始僅か23秒の赤コーナー前だったんだけど、

江澤君の強烈な左Wフックの2発目をまともに貰ってしまってダウン。

 

両足を揃えたままのバッタンダウンだったもんで心配されたところ、

何とかリスタートすることが出来たんだけど林君はその後も被弾が多くて、

感じを掴んで体もこなれてきた江澤君の前にひとたまりも無さそうで、

左のトリプルとか右アッパーだとか派手に攻め込まれてたんだわ。

 

<2R>

ダメージを引きずることなくの立て直しだったんだけど林君、

右がヒットしないと始まらないっていう若干片寄りの強いボクシングで、

ラウンド終盤には左右ボディから一気攻勢をかけられてしまったんだけど、

それでも中盤までの必死手数で1ポイントバック。

 

<3R>

ここが勝負の分かれ目の男の勝負どころで、

お互いに吹っ切れたような打ち合いから始まったんだけど、

大きな有効打が無かった中、

力振り絞っての必死手数で林君がやや優勢に推移してこれでイーブン。

 

<4R>

最後の勝負が始まったばかりの開始20秒、

ショートブローの打ち合いはどっちも有りだなって見てたその瞬間、

江澤君の右フックが綺麗にカウンターヒットして林君がダウン。

 

リスタート後の林君は今回のダメージは初回のものとは比較にならなくて、

いきなり上下のバランスが悪くなったし腕振りも緩んでしまったんだわ。

 

1分半が経過する頃、江澤君の左ボディが強烈な喰い込み方を見せて、

思わず下がった林君を江澤君が更に一気の鬼追撃で、

ほぼ一方的になってしまった1分57秒、江澤君のTKO勝ちだったんだわ。

 

3Rでやっとこさイーブンに戻したっていうのに勿体なかった林君だったんだけど、

それでもパンチを貰った際に如何にも打たれてしましたっていう体の動きとか、

顎が上がって両手が体から離れ過ぎるような悪い癖は即改善なんだよね。

 

 

江澤君の次の相手は8月1日に決まるんだよね。

 

 

 

⑪ 高島裕樹君(宮田)×中村由樹君(輪島S)……Fe

4勝(3KO)5敗(3KO)1分の30歳・佐賀県と、1勝0敗の28歳・東京都。

 

中村君は勅使河原さんの流れを継ぐような雰囲気を持ってて、

矢斬佑季君に3-0勝ちしはしたけどホントの実力があってのことかって……。

ただこの日の相手は過去10戦してるけど勝ち負けが拮抗してる30歳だし、

ほぼ完勝するんじゃないかって思ってたんだけどね。

 

<1R>

お互いにごく普通の入りをしてたんだけど開始49秒、

グイッと詰めた所での中村君の左フックが強烈ヒット。

 

ゴロンと仰向けに大の字になってしまった高島君、

何とか立ち上がりはしたんだけど再開するには足元が覚束なくて、

どうなるのかなあって見てたらそのままレフェリーストップエンドってことで0分53秒、

中村君の実に手際のいいTKO劇だったんだわ。

 

 

 

⑫ 橘ジョージ君(協栄)×内藤未来君(E&Jカシアス)……L

2勝2敗の22歳・新潟県と、

3勝(2KO)0敗のサウスポー、25歳・神奈川県。

 

この試合は内藤君の順当勝ちだと思ってたんだけどね。

 

<1R>

フレームのデカさは橘君が圧倒的でリーチ差もかなりあって、

内藤君としてはそれをどうするかってところだったんだけど、

橘君はスタンスの広い割には厳しい詰め寄りをしてたし、

頭から突っ込むようなところもあって、

内藤君としてもとってもやり難そうにしてたんだわ。

 

その内藤君が逡巡と言うか攻めあぐみ続けてた残り1分09秒、

橘君の右チョンストレートがタイミングよくヒットして内藤君がグラッとしてしまって、

他に明らかな有効打が無かった中、橘君が先行1ポイントゲット。

 

<2R>

内藤君は距離を計りかねてたというかやり難さを丸出しにしてて、

大体が一次踏込だけで終わってしまってたもんで有効ヒットからは程遠くて、

要するに距離の差だけの試合になってしまったんだわ。

 

この日の内藤君にそれを克服するのはとっても無理そうに見えたもんで、

自分はこの回で離席ってことで……。

 

 

発表されたスコアを聞いてたら40-37、39-37、38-38ってことで、

やっぱり橘君の勝ちかあって思ってたら何と内藤君の2-0勝ちだったんだわ。

 

場内からは大きなブーイングの声が聞こえてきて、

自分は2Rで切り上げたからあれこれ言う資格は無かったんだけど、

それでも1Rと2Rの両方共を内藤君に振るっていうのは理解し難くて、

両方共を橘君に振ってるジャッジが同時にいたことも双方にとっての不幸で、

4回戦で2ラウンド分を全く逆に配点されたらやってる方は堪らないんだよね。

 

 

橘君陣営の不満は尽きるところが無かったから、

文書で抗議を申し入れた方がいいって思ったけど、

肝心のジム会長はこの日も当然の如く欠席してたからなあ……。

 

 

 

【本日のベスト5ボクサー】

① 今川未来君

② 荒川竜平君

③ 山本智哉君

④ 中村由樹君

⑤ 薮﨑賢人君

 

 

 

朝9時には上がるって言ってた雨も12時過ぎてもまだ振ってたし、

競馬新聞の予想屋たちの外し方も半端じゃないんだから、

自分がボクシングの勝ち負け予想を外しまくっても落ち込む必要はないって事で、

昨日は予想した11試合の内4試合も外してしまったんだよね、

 

 

 

2017年7月24日 (月)

大田区総合体育館・7月23日

 

Img_1201

“御来光”

 

モネの “印象・日の出” の雰囲気を感じさせるバルコニーからの朝4時半頃。

 

富士山の頂上から見る御来光だけが荘厳で有り難いとは思ってなくて、

毎日毎日其々の場所、其々の人に御来光はある訳で……。

 

 

 

新しいアンプとスピーカーをバイワイアリング接続して、

最初のCDを聞いてみたらもうとっても満足のいく音がしてね、

左右の位相が以前よりずっと安定したし音像もクッキリしたんだわ。

 

ただ、アンプに内蔵されてるUSB DAC機能を生かすための

ドライバーのインストールが中々巧いこといかなくて手間取ってしまって結局、

ヤマハの担当者に詳しく教えて貰ってやっと完成で、

iTunesの中に取り込んだ音楽を聴くには、

今まではPCのイヤホンジャックから普通のケーブルを繋いでたんだけど、

USBケーブルを使うことで格段に音質が良くなったもんで、もう嬉しくてさあ。

 

 

 

今年ちょうど50回目の現場観戦はとっても湿度の高い一日で、

テレビが入ってる関係で進行がトロトロの休憩だらけで、

4時半に始まったんだけど6時間もかかってしまって、

家に着いたら11時を過ぎてしまったんだよね。

 

 

 

① 若松大輝君(ワタナベ)×何チャラ・ボクシングキャンプ

                        ………Fe 6R

5勝(3KO)1敗(1KO)の21歳・神奈川県と、

9勝(3KO)3敗1分の21歳・タイ。

 

<1R>

タイ人にしては珍しく胸毛ボーボーのボクサーが出てきて、

一瞬印象的な力強さを感じさせたんだけど、

今とっても勢いのある若松君の前にはやっぱり殆どひとたまりもなくて、

様子見さえすることなくの一気攻めで1分40秒の青コーナー前、

左右の強烈フックを連続ヒットさせていきなりのダウンゲット。

 

リスタート後の残り40秒のリングほぼ中央、

勢いのまままたもやの右を直撃ヒットさせて2度目のダウンゲット。

 

タイボクサーの割には珍しく立ち上がってきたもんで再々のリスタートだったんけど、

立ち上がっただけがエラかったってだけの残り12秒、

若松君がドカドカボディからのフィニッシュショットは強烈右フックで、

赤コーナー前でバッタリ倒れたタイボクサーはそのままテンカウントアウトで、

2分59秒、若松君のKO勝ちだったんだけど、

この胸毛タイボクサー、リングのあっちこっちで倒れまくってたんだわさ。

 

 

 

② 三代大訓君(ワタナベ)×何チャラ・ナロン……60.5㎏ 5R

2勝(1KO)0敗の22歳・島根県と、戦績不明、?歳・タイ。

 

赤コーナーは “みしろひろのり” 君っていうんだけど相当強いB級ボクサーで、

タイボクサーではとっても相手になりそうになかったんだけど、

この日の三代君は1~2Rは殆ど全く何もしないままで、

体調が悪いのか、そもそもやる気が無いのかって一瞬思わせたんだけど、

自分には意識的な手抜きをしての時間稼ぎなんだなってすぐに解って、

サクサクッと早や終りが続くと休憩タイムだらけになってしまうからってことで、

陣営から間引き運転を指示されてたんだと思ったんだよね。

 

普段ならあんなにトロトロやってたら大声でどやすセコンドも無言のままで、

そういうのをいつまで続けるのかって思ってたら結局次の3R、

全くの別人が出てきたように飛ばしてあっと言う間の決着だったんだわ。

 

右アッパーで最初のダウンゲットしたリスタート後は2発のボディブローで、

立て続けに2度のダウンゲットで1分34秒でのTKOエンドだったんだわ。

それにしてもこの試合は何故5回戦として組まれてたのかなあ。

 

 

 

③ 河野公平君(ワタナベ)×何シャラ・スポーツスクール

                          ………53㎏ 8R

32勝(13KO)10敗(1KO)1分の36歳・東京都と、

13勝(3KO)9敗1分の23歳・タイ。

 

河野公平君と記述するのは若干の抵抗があるんだけど、

現在はWBC23位っていうのが彼のランキングな訳で、自分の括りとしては、

世界ランカーは15位以内をさん付けにするって設定してるもんでね。

 

慎重に用意されたタイボクサー相手の復帰戦なもんで河野さんが負ける筈も無く、

もし片手で試合をするっていうのなら見たんだけど勿論そんな事は有り得ず、

5R1分35秒っていう結果もずっと後になって知ったんだわ。

 

 

 

④ 船井龍一さん(ワタナベ)×奥本貴之さん(Gツダ)

              ………日本 SF タイトル戦 10R

27勝(19KO)7敗(3KO)のチャンピオン、31歳・東京都と、

18勝(8KO)7敗(2KO)3分のランク1位、サウスポー、25歳・奈良県。

 

奥本君はランク1位ってことなんだけど、

船井さんと比べると戦績的にはかなり見劣るって言わざるを得ないし、

強い相手達に勝ってきたってことでもない中、

船井さんにとっては地元大田区での初防衛戦ってことで……。

 

<1R>

最初の1分間は二人共とっても慎重で、

船井さんは取り敢えずは相手の出方を探っての待ち姿勢で、

奥本さんもとにかく出て行かなかったんだわ。

 

奥本さんには何かの作戦があるようだったんだけど結局最後まで全く攻めなくて、

ステップワークも腕振りもそこそこスピードはあったんだけど、

そもそもの距離感は余り良くない感じを受けたんだよね。

 

<2R>

1分25秒、船井さんが返しの左フックをクリーンヒットさせて、

やっと試合が動いてきたんだけど、奥本さんもいいワンツーを打ってたんだわ。

 

ただ彼の狙い目は中間距離での戦いではあくまで無くて、

ガチャガチャッとさせたところでのパワフルな腕振り一本って感じで、

そういう意味ではとってもシンプルな戦い方だったんだわ。

 

<3R>

一瞬の踏み込みからの2発までに賭けてる奥本さんに対して船井さん。

常に反応鋭い対処が出来てて殆ど何の心配も無さそうで、

奥本さんもまだまだ可能性は見せてたんだけど、

反撃を避けるべくのラフな頭からの突っ込みは危険この上なくて、

船井さんも頭の逃がし方に改善の余地はあったんだけど意地で引かなくて、

案の定、右目上を大きくバッティングカットしてしまったんだわ。

 

<4R>

結局、奥本さんのボクシングは遊びの少ない突っ込み一本の単調系で、

上体を細かく動かして船井さんに入りっ放を合わせられないようにはしてたけど、

ポイントを取るまでの有効ヒットが叶わないままで、

このラウンドも1分40秒での船井さんの右ストレートが目立ってたんだわ。

 

残り40秒、船井さんのカット傷にドクターチェックが入ってて、

このままだと最後までは行きそうにない感じが早くも漂って来たんだよね。

 

<5R>

奥本さんはこの後もこんな調子で行くのかって感じで、

やたらガチャガチャさせたがってるだけで、

接近戦では意図的に頭をぶつけていく動きさえしてて、

船井さんが今度は左目上をバッティングカット。

 

<6R>

お互い徐々にファーストコンタクトだけのボクシングになってしまって

これ以降は遠目だったら一体何をしてるのかが解り難いゴニョゴニョ戦一途で、

自分のところからでも何だか闘犬のようになってしまって、

奥本さんとしては望むところだったんだろうけど、

何度もドクターチェックが入るもんで自分の気はすっかり削がれてしまって、

しょうがないなあって感じで離席してしまったんだわ。

 

関西にはまだまだあんな感じの突貫一本ボクサーが多くて、

頭からのガンガンボクシングで嫌がらせをするような感じで、

結局次の7R、船井さんのカット傷が悪化しての負傷ストップエンドで、

68-65×2、67-66ってことで船井さんの3-0勝ちだったけどね。

 

 

 

⑤ 大西裕太君(横田S)×佐藤和憲君(新日本大宮)

                         ………60㎏ 4R

3勝(3KO)4敗(2KO)の32歳・神奈川県と、

3勝(3KO)4敗(1KO)の30歳・北海道。

 

試合前、あるボクサーと間違えて佐藤君に声を掛けてしまって、

すぐに間違いだって気が付いたんだけど佐藤君は自分のことを知ってて、

ブログも読んでくれてるみたいだったんだわ。

 

<1R>

上背とリーチで優勢な大西君の方がやたら動き回るボクシングで、

捕まえ切れない佐藤君が途中途中で薄い被弾を重ねて苦労してたんだけど、

終了間際、やっとこさで右フックをそこそこの強度で当て込んで、

元々腰高だった大西君をロープ際まで吹っ飛ばしてたんだわ。

 

<2R>

開始20秒、小内刈りみたいな感じに足が絡まって佐藤君が浴びせ倒して、

柔道だったら間違いなく一本勝ちってところだったなあ。

 

大西君は1分を過ぎると途端に動きが鈍くなるのが解り過ぎで、

それにつれ佐藤君のヒット率が上がっていった1分半過ぎだったかなあ、

右、左って放った佐藤君のフックが直撃して大西君がダウン。

 

何とかリスタートしたんだけど大西君、既に膝がポクポクしてしまって、

ここは佐藤君の鬼追撃でエンディングかって思わせたんだけど、

佐藤君も手緩さが目立って仕留めきれず大西君に凌がれてしまったんだわ。

 

<3R>

前のラウンドで打ち疲れたか佐藤君、飛ばし切れずのガス欠模様で、

回復した大西君に攻め込まれる場面が増えていったんだわ、

 

<4R>

勝負としては面白くなってきて、このラウンドの出来次第だったんだけど、

それでも大西君としてはダウンゲットしないと勝てない状況だったんだけど、

相変わらず足元が踏ん張れないままで、

佐藤君の手緩さに助けられてたって感じだったんだよね。

 

このラウンドでも佐藤君の唯一の仕掛け技は得意の浴びせ倒しで、

大西君が足元を踏ん張れなかったことにも起因してたんだけど、

中盤過ぎからは二人共ほぼヘロヘロになってしまって、

最後は佐藤君の打たれ方が形が悪くて被弾数も半端じゃなかったんだわ。

 

 

ってことで自分は38-37で佐藤君だったんだけど結局、

38-37×2、37-37ってことで佐藤君がギリギリの2-0勝ち。

 

37-37としたジャッジは最終回を10-8で大西君にしたんだろうけど、

この辺に自分は10点法の矛盾を感じる訳で、

以前から5点法がいいんじゃないかって思ってるんだけど、

それに関してはまた別の機会にってことで……。

 

 

 

⑥ 田口良一さん(ワタナベ)×ロベルト・バレラ

             ………WBA LF タイトル戦 12R

25勝(11KO)2敗2分のチャンピオン、30歳・東京都と、

18勝(12KO)1敗のランク1位、スイッチ、24歳・コロンビア。

 

田口さんも大田区の出身なんだよね。                                                   

この試合は実に実に面白かったんだわさ。

 

渡辺会長がスーツ姿ではなくてトレーナーと同じウェアを着てて、

珍しいなあって思ってたらこの日はセコンドの一人に加わってたんだわ。

 

田口さんは赤のレイジェス、バレラは白の同じくレイジェスだったんだけど、

白色のグローブは視覚的に大きく見えるし、

パンチの軌道が一瞬目に焼き付くもんで嫌がる相手も多いんだよね。

 

<1R>

いつもは若干様子見でスタートする田口さんだったんだけど、

この日はいきなり全開のボクシングで、

それは仕掛けの早いバレラを調子づかせるのを阻止しようとしてのことらしくて、

華麗な上下打ち分けと鋭い左ボディーをかませていって、

そのボディブローが効いたかバレロ、いきなりベルトラインを気にしてたね。

 

その後もほぼ完全に展開を掌握してバレラに付け入る隙を与えなかったんだわ。

ってことでこのラウンドは10:8.5ほどもの大差が付いてしまったんだよね。

 

 

 

またしても例のクソ野次オヤジがこの日も紛れ込んでの悪意に満ちた大声で、

コイツは後楽園ホールではあるジムから出入り禁止を喰らってるし、

自分も過去何回も直接どやし付けたんだけど、バカなのかまるで懲りてなくて、

ボクサーをけなしたり他人が不快になるようなことをがなるのが生きがいのようで、

仕方無いから昨日も反対側にいたソイツの席まで行って、

「何回言ったら解るんだ、お前はホントのバカなのか!」 って優しくどやしたら、

ソイツは一切自分の方に目線を向けないまま固まってしまって、

「うるせえ、コノヤロ!」 とも言い返さない無言のままで、

とにかく気合の入ってない只のクソ野次オヤジで情けないったらないんだわ。

で、それ以降はすっかり大人しくなって、それもいつも通りだったんだけどね。

 

<2R>

このままじゃマズイって感じでバレラも少し飛ばしていって、

この後も頻繁に繰り返してたんだけどサウスポーチェンジを見せたんだけど、

それは田口さんを翻弄させようとするよりは、

左ボディを喰らう面積を減らそうとしてるかのようだったんだわ。

 

ラウンド序盤に飛ばしたバレラだったんだけど中盤過ぎるとメッキリで、

接近戦でも常に戦闘的だった田口さんの餌食になってたんだわ。

 

<3R>

初っ端にも飛ばしてこなかったバレラに対して田口さんの勢いが圧倒的で……。

 

<4R>

この回は初めからサウスポーだったバレラに対して田口さん、

益々のプレスで何度かバレラをロープに詰めてのボディラッシュで、

返しの左フックもタイミングよくヒットさせてたしまたもや10:8.5だったなあ。

 

この日の田口さんの飛ばし方は今までにないもので、

まるで5Rくらいまでには決着させてしまおうとするかのようで、

そんなに飛ばして先々大丈夫なのかって思わせるほどだったんだよね。

 

<5R>

田口さんが飛ばす飛ばすの打つ打つで、

それはもうガス欠が心配されるほどの勢いで……。

 

<6R>

最初の30~40秒間を征してたのはバレラの手数で、

その後パッタリではあったんだけど、田口さんの方も一段落してて、

打ち疲れたか消耗の色も見え隠れしてたんだわ。

 

<7R>

流れが変わるかのように見えた前の回は結局、

田口さんの休憩タイムだったみたいで、このラウンドはまた元通りの全開全開で、

初っ端からの飛ばしにバレラの集中と忍耐が切れそうなほどで、

打ち返すショットにも明らかに力が込め切れてなかったんだわ。

 

ただ、中盤にかけて田口さんが一段落した途端、今度はバレラの攻め返しで、

流石にこの辺の押し引きには長けたところがあったし、

被弾のダメージを大きくさせないような顔の動きと上体の柔らかさだったなあ。

 

終盤にかけて手数をアップさせたバレラだったんだけど、

それでもポイント的には追い付いて無かったと思ったなあ。

 

<8R>

若干田口さんのペースの落ちたところをバレラがすかさずの追い込みで、

必死の巻き返し感を漂わせ続けて、このラウンドは取ったかと思われたんだけど、

流れとポイントを一気に引き戻したのは田口さんのやっぱり左ボディブローで、

赤コーナーに追い込んでの強烈な2発の食い込みは実に半端じゃなくて、

バレラはロープ最下段に腰掛けるようにしてやっとこさ凌いでたんだわ。

 

<9R>

開始12秒、田口さんのクロス気味の右ストレートが綺麗にヒットして、

バレラがロープ際に後ずさりしたところを田口さん、

更に力強い畳み掛けからの鬼追撃で、

そのラッシュは上下のフック系とアッパーを混ぜ込んでの七色の打ち分けて、

全く防戦一方になってしまったバレラは殆ど戦意喪失で、

それを見計らったレフェリーが二人の間に割って入って0分24秒、

田口さんの手際のいいTKOエンディングだったんだわ。

 

 

確かに田口さんは一発で倒してしまうタイプではないんだけど、

正確に沢山打ち込めば倒す機会は自ずと訪れるっていう見本なんだよね。

 

 

 

⑦ 松田烈君(reason)×小久保聡君(三迫)……50㎏ 4R

2勝(1KO)1敗(1KO)の19歳・東京都と、

2勝7敗(1KO)1分のサウスポー、33歳・埼玉県。

 

松田君はこれから売り出すバリバリの若手ファイターだし、

戦績からしても小久保君はシンドイだろなあって思ってたんだけどね……。

 

<1R>

パンチの強さは松田君、手数は小久保君っていう図式がすぐに確立して、

小久保君は積極プレスだったんだけど中々いいタイミングで打ち切れなくて、

遠目で薄くはあったんだけど松田君のヒットヒットが目立ってたんだわ。

 

その小久保君も終盤にかけては左ストレートを2発当て込んでて、

何となくの可能性も見せてたんだけど、

それでもポイント的にはやっぱり松田君の方に流れたんだよね。

 

<2R>

小久保君の信念は固くて陣営からのアドバイスも実に的確で、

詰め詰めからのシツコイ手数にらしさを発揮していって、

軽くはあったんだけどヒットヒットを積み重ねて松田君を困らせてたんだわ。

 

<3R>

相手の大きいショットを掻い潜って小久保君が益々のショート連打で、

相手が1~2発打つ間に4~5発を必死に頑張ってて、

そのフォーマンスは何とか彼に勝たせてやりたくなるほどだったんだよね。

 

小久保君が踏ん張るにつれ松田君は腕振りが雑になる一方で、

ヒット数が極端に落ちていってしまったんだわ。

 

<4R>

ここを頑張らないと松田君の引き分け以上はない感じで、

一瞬いい場面も作ったんだけど決定的までには追い込めなくて、

粘り強い小久保君の前に最後は少し諦めてしまった感じのまま終了ゴング。

 

 

ってことで自分は39-37だったんだけど結局、

40ー36×2、39-37ってことで小久保君の頑張り勝ちだったんだわ。

 

 

 

⑧ ホセ・アルグメド×京口紘人さん(ワタナベ)

             ………IBF Mm タイトル戦 12R

20勝(12KO)3敗1分のチャンピオン、28歳・メキシコと、

7勝(6KO)0敗のランク9位、23歳・大阪府。

 

この試合の前までは筒井さんと仁人さんのサポーター、

それと林崎智嘉志君が並んでた隣で見てたんだけど、

最後に自分の席に戻ったらすぐ後ろに渡辺会長の奥様が控えてたんだけど、

その周囲を7~8人の若い男女が取り囲んでて、

以前お世話になったお医者さんと看護師さん達ってことで、

一力ジムの鈴木マネが横にいるところで一緒観戦だったんだわ。

 

二人共、グローブはレイジェスだったんだけど、

赤コーナーのアルグメドがブルーで、青コーナーの京口さんがオレンジって、

普通とは逆のカラーを選択してたんだわ。

 

レイジェスのオレンジは赤と比べて数段お洒落に見えて、

京口さんはシューズのアクセントカラーとコーディネイトしてたんだよね。

 

<1R>

京口さんも田口さんと同様のいきなり全開のボクシングで、

試合をするごとにキレを増していってる左ボディが抜群の抜群で、

ラウンド半分前後でアルグメド、すっかり効かされてしまってたんだわ。

 

<2R>

アルグメドは必ずしも巧いボクサーではなくて、

全てが前振りナシのフルショットオンリーだったんだけど、

それでもその一見雑なフック系を色んな角度で振り出してくるもんで、

京口さんとしても見極めにくいところもあったと思うんだけど、

その分シッカリしたガードポジションを維持してたんだわ。

 

<3R>

すっかり体の温まった二人がとにかく振る振るで、

一気に激しい展開になっていったんだけど、

京口さんの方も相手の右フックに合わせる左カウンターのタイミングが合ってきて、

ビッグヒットの予感もさせたんだよね。

 

<4R>

アルグメドの方はカウンターを狙う意識は殆ど無いみたいで、

自らのタイミングでのフルショットオンリーのままで、

激烈ではあるけど殆ど最初の1~2発勝負に終始してたんだわ。

 

WBAもIBFも中間スコアの発表はないんだけど、

ここまで自分は丁度イーブンだったんだわ。

 

<5R>

お互い、致命的な被弾は避けつつのやったり取ったりで、

京口君は気分良くやれてるのかってことで、

もう少しパンチの緩急が欲しかったところでもあったんだわ。

 

<6R>

アルグメドのサウスポーチェンジがやたら目に付くようになって、

やっぱり京口さんの左ボディを明らかに嫌がってて、

少しづつ少しづつではあったんだけど腰が引けるようになったんだわ。

 

京口君もほんの僅かな時間だったんだけどサウスポーチェンジしてたね。

 

<7R>

アルグメドとしては最後まで乱暴なまま押し切るつもりなのかって見てたんだけど、

京口さんの右アッパー、左ボディショット以上の打ち込みはなかったなあ。

 

<8R>

アルグメドは打ち終わりに頭を下げて京口さんの打ち返しに備えてるから、

京口さんとしてはもう少し低めを狙うべきだなあって見てたんだけど、

そのボディブローは相変わらず絶妙の食い込みを見せてて、

アルグメドは更に腰引き気味になっていったんだわ。

 

<9R>

ラウンド半ば、京口さんが返しの左フックを綺麗にヒットさせて、

思わずよろけたアルグメドはロープに飛ばされてしまったんだけど、

その反動で戻ってきたところに京口さん、

タイミングよく左右フックを当て込んで我慢強かったアルグメドからダウンゲット。

 

この時の館内の盛り上がり方は半端じゃなくて、

リストーしたアルグメドがかなりグダグダになってたもんで、

このラウンドの内に倒し切ってしまいそうな雰囲気さえあったんだわ。

 

<10R>

前の回ヘロヘロになりながらも何とか凌ぎ切ったアルグメド、

その回復度が気になるところだったんだけどヘロヘロでの必死感はそのままで、

腕振りも極端に緩くなってきたんだけどホントに良く耐えてたんだわ。

 

京口さんの方も前の回に飛ばしまくったせいか鋭く正確に打ち切れてなくて、

カウンターのタイミングも狙い切れなくなって相当消耗が進んでたんだよね。

 

<11R>

二人共、かなりグダグダになってきて、

京口さんも敢えて大きくは攻め込まず、

アルグメドに適当にやらせてるって感じだったんだわ。

 

<12R>

京口さんサイドがポイント計算に入ったか、単純に京口さんがヘバッタのか、

このラウンドはアルグメドの最後の踏ん張り手数が勝ったまま終了ゴング。

 

 

ってことで自分は116-111だったんだけど結局、

116-111×2、115-112ってことで京口さんが余裕の3-0勝ちだったね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 田口良一さん

② 京口紘人さん

③ 小久保聡君

 

 

 

2017年7月21日 (金)

後楽園ホール・7月19日

 

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「特にどうってことないんだけど……。」

 

 

 

19日は秋葉原のオーディオショップに寄ってからホールに向かったんだけど、

まだ時間的に早かったもんでプリズムホール横の植え込み脇に座って、

オーディオのパンフを眺めてたら横にスッと座ってきた人がいて、

藤中周作さんがニカッと笑いながら話し掛けてきたんだわさ。

この日の試合のことなんかを少し話したんだけど、

珍しく彼は第3試合だったもんで随分早いホール入りだったんだよね。

 

 

 

自分はピエール瀧っていう俳優が好きで、

やたら安っぽくテレビのバラエティ番組に出演しないことも好ましく思ってて、

演技の渋さも気に入ってるんだけど、ラジオのフリートークが抜群に面白くて、

毎週木曜日の昼1時からの番組は時間が許す限り聴いてるんだけど、

自分の中の好感度としては最高峰レベルなんだよね。

 

そのピエール瀧が一昨日の後楽園ホールに来てて、

ほぼ10年振りらしいんだけど自分は迷わずサインを貰ってしまったんだわ。

和氣慎吾さん絡みで来たことは昨日の放送でも喋ってたんだけど、

久し振りにオヤジ達の怒号を聞いて新鮮な印象を持ったって言ってたなあ。

 

 

 

この日の金子ジムの興行は過去最高のメニューで驚いてしまったんだけど、

やっぱり “DANGAN” のサポート共催ってことで……。

 

この日は全部で6試合組まれてたんだけど、

本人的に納得し難い負け方をしたら引退してしまいそうなボクサーが4人もいて、

勿論それは自分のごく個人的な見解ではあるんだけど、

そういう関係もあってこの日出場したボクサーの平均年齢は31.6歳って、

最近では稀に見る高年齢で、一力ジムの鈴木マネの直観が当たってたんだわ。

 

 

 

① 荒木祐司君(金子)×池谷一樹君(宮田)……W 4R

デビュー戦のサウスポー、25歳・茨城県と、デビュー戦の30歳・東京都。

 

<1R>

重い階級のデビュー戦同士っていうのは荒れた展開になることが多くて、

この試合もいきなりの接近揉み合い戦から始まったんだけど、

開始僅か8秒、ゴニョゴニョした中で荒木君の左フックが実に変な当たり方をして、

その途端池谷君がクニャッと倒れ込んでしまったんだわ。

 

それでもとにかくダウンってことで池谷君が2ポイントビハインドのリスタートで、

そこからは単なる乱闘以上のものでは無くなってしまったんだけど、

再開後も荒木君の勢いの方が圧倒的に勝ってたんだけど、

彼はサウスポーでやってたんだけどやたら正対してしまうことが多くて、

元々の右利きがサウスポーに変えたばかりって感じだったんだよね。

 

リスタートしてから30秒ほどのところで池谷君、

左右フックを大きく貰ってしまって南ロープまで吹っ飛ばされてしまって、

そこはロープの助けを借りて踏み止まれたんだけど、

すぐに追い詰めた荒木君の更なる左右フックにはひとたまりも無く、

その場にズルズル本格的に崩れ落ちてしまったんだわ。

 

それまでの被弾の多さと倒れ方を見てレフェリーが即のストップエンドで、

0分45秒、荒木君があっと言う間のデビュー戦TKO勝ち。

 

 

テレビの都合らしいんだけど録画なんだから後で編集すればいい訳で、

いきなり休憩を入れて観客の興を削ぐようなことをするんじゃないのって……。

 

 

 

② 細川チャーリー忍君(金子)×和田直樹君(花形)……M 6R

6勝(5KO)3敗の32歳・宮崎君と、

10勝(2KO)10敗(4KO)2分の34歳・神奈川県。

 

この日は第1試合から第3試合までが重い階級だったもんで、

技術的な面は別にしてそれなりに迫力のある試合が続いたんだわ。

 

<1R>

それ程巧くは無い同士だったんだけど、

前の手の使い方に関しては細川君の方が圧倒的に上回ってて、

ジャブを斜めに打ち込んでいくもんで、

早くも和田君の左目上の傷みが目立ってきたんだわ。

 

和田君は相変わらずの若いボクシングで、

細かい技抜きの雑なフルショットオンリーだったなあ。

 

<2R>

落ち着いて出来れば細川君には何の問題も無さそうで、

開始45秒には傷んでた和田君の左目上をハッキリヒットカットさせてたんだわ。

 

和田君には繋ぎのパンチが全く無いのがツライよなあって見てた残り1分10秒、

ほぼリング中央で細川君のキレのいいワンツーを連続被弾してしまってダウン。

 

何とかリスタートした和田君だったんだけど既に体全体が緩んでしまってて、

誤魔化し系のボクシングしか出来なくなってしまって、

こりゃ長いこと持ちそうにないなあって思ってた残り26秒、

細川君に思いっ切りの右ストレートを直撃されてしまって、

西ロープへ吹っ飛ばされてロープに首を引っ掛けながら倒れ込んでしまって、

その時点でもう止めてもいいような2度目のダウンを喰らってしまったんだわ。

 

無理矢理リスタートを強いられた形の和田君は続けざるを得なかったんだけど、

ほんの少しの反撃の兆しさえも見せることが出来ないまま、

ロープ沿いをズルズル北側に移動したところで、

余りの一方的さにレフェリーもやっと決断したようで、

2分51秒のTKOエンドだったんだけど、

再々開から僅か6~7秒ほど後のストップだった訳で、

自分には和田君の再続行はどう見ても最早無理強いにしか見えなくて、

事故を起こさない意味でも早めのストップは今や常識であるはずなのに、

これが多分最後の試合になるからギリギリのところまでやらせてやってくれって、

そういう申し入れみたいなものが事前に陣営からあったのかなあ……。

 

 

ここで何回目かの強制休憩タイムが入ったモンで、

瀬藤幹人さんの試合前のミットを見せて貰って一声掛けたんだけど、

相変わらずいい表情をしてたんだよなあ。

 

 

 

③ 藤中周作さん(金子)×大村朋之君(フレア)……W 8R

15勝(10KO)7敗(3KO)2分のランク6位、30歳・宮崎県と、

8勝(4KO)8敗(5KO)の36歳・兵庫県。

 

2年前に藤中さんにTKO負けして引退したと思ってた大村君、

36歳になって期するところがあってジム移籍してのダイレクト再戦ってことで、

これはもう正に引退を賭けた一戦だったんだわ。

 

<1R>

フレーム的には若干優位な大村君だったんだけど、

6ラウンドしかない試合の割には立ち上がりが遅かったし全体の動きも今一で、

残念ながら、1分を過ぎる頃にはすっかり勢いが無くなってしまったんだわ。

 

相手の躊躇を見切った藤中さんが得意の一気ガンガン攻めだったんだけど、

ガードを置き去りにした振り過ぎはやっぱりいつもの通りだったなあ。

 

藤中さんが倒し切ってしまいそうなほど二人の勢いには差があったんだけど、

飛ばしまくってた藤中さんも残り30秒からは打ち疲れてしまったか、

もう少し長いラウンドを目指そうって思い改めたのか、

すっかり攻撃の手を緩めてしまったんだわ。

 

<2R>

どんな形でも盛り返さなければならなかった大村君だったんだけど、

ラウンド序盤に鼻血を見舞われてしまって、

こりゃシンドそうだなあって見てたんだけど、

それでも接近戦になった途端の踏ん張りは大したもんだったし、

藤中さんが安易な入り方をするとキッチリ右を合わせていってたんだわ。

 

大村さんはこの辺からまるで第2エンジンに点火したみたいで、

持ち前の打たれ強さを発揮しながら懸命の手数だったんだわ。

 

ただ、打たれ方の形が如何にも悪くてポイントゲットとなるとまだまだ遠い道のりで、

藤中さんの優勢は揺るぎなかったんだよね。

 

<3R>

まずは藤中さんが大きく激しく仕掛けて行ったんだけど、

一段落した際に目線を切ってしまうほど頭を下げるのは絶対ダメな訳で、

そういう所作を見極めたボクサーなら敢えてそこを狙ってくる筈だからね。

 

それでもこのラウンドの藤中さんのボディブローは秀逸で、

メゲた素振りは見せなかったけど大村君は相当シンドかったと思ったなあ。

 

またもや終盤にかけて藤中さんの一休みというか失速が顕著になってきて、

大村君としてはそこが攻め時だったんだけど消耗がそれを邪魔してたみたいで、

結果、お互いダラダラになってしまったんだよね。

 

<4R>

大村君はハァーハァーしながらも必死の抵抗を続けてて、

直撃を喰らえば藤中さんも危なくなるほど気持ちのこもった腕振りをしてたんだけど、

空がちなガードを上体の動きで補完してる藤中さんを狙い切れなくて、

ポイントを取り切るまには至らないラウンドが続いたんだわ。

 

<5R>

藤中さんにも言えるんだけど、全てがフルショットである必要は全く無くて、

っていうよりパンチスピードと力の込め方の両方の緩急こそが肝要であって、

それこそが相手に大きくダメージを与える鍵だって自分は思ってるんだけど、

そういう点では藤中さんといえどもまだまだ力づく過ぎる印象が強いんだけど、

一方では彼のようなスタイルも見てて面白いっていうのも事実なんだけどね。

 

開始43秒、若干揉み合ったところでマウスピースが落下して、

初めはどっちのボクサーのモノなのか解らなかったし、

レフェリーも落下自体を見過ごしてたんだけど結局、大村君のモノで再装着後、

お互いグローブタッチして再開した直後の1分09秒のリング中央だったなあ。

 

距離が詰まったその瞬間、藤中さんの右ストレートがシュンって感じで鋭く伸びて、

そのショットはそれまでの万振りフック系とはまるで違った実に素直なパンチで、

ゴルフでもボールの先までを打ち抜くっていうイメージが重要なんだけど、

大村君の頭のその先までを打ち抜いたって感じのストレートで、

それまで幾つもハードヒットされてたのを耐え抜いて来てた大村君だったんだけど、

その一発でグニャッて感じでその場に膝から崩れ落ちてしまったんだわ。

 

大村君からはもっと続けたいっていう気持ちが見て取れたんだけど、

それまでの被弾も考慮したレフェリーがカウント途中ストップしたんだわ。

 

 

ってことで1分14秒、藤中さんが実に彼らしい勝ち方をしたんだけど、

途中途中では大村君の必死の打ち込みに危ない被弾も幾つかあったんだよね。

 

試合後通りすがった藤中さんに、最後の右ストレートについて話したんだけど、

それまでバッカンバッカン打ってたフック系が効いてた上でのショットだったって、

そんな意味のことも言ってて、それはそれでなる程ねだったんだよね。

 

藤中さんの兄さんの大和君に抱っこされた周作さんの息子君に、

「君のパパが勝ったよ、強かったねえ。」 って声を掛けたら、

3歳か4歳のその子はとっても嬉しそうにして自分に握手を求めてきたんだわさ。

 

 

 

④ レネ・ダッケル×木村隼人さん(ワタナベ)

             ………OPBF SF タイトル戦 12R

19勝(6KO)6敗1分のチャンピオン、26歳・フィリピンと、

26勝(17KO)9敗(3KO)のOPBF11位、28歳・神奈川県。

 

3勝1敗ペースでKO率も低いっていう数値だけじゃなくて、

以前に見た印象から自分はダッケルをそれ程のボクサーだとは思ってなくて、

4年ほど前に既に全盛期を過ぎた奈須勇樹さんには勝ったものの、

(そう言えば奈須さんは元気にしてるかなあ……。)

同じ年には渡邊秀行君に0-2負けしてるし、

2年前にも井上拓真さんに大差0-3負けしてて、

実のところ木村さんにとってはそれ程の強敵とは思ってなかったんだよね。

 

この日のダッケルはUNITEDジムのサポートを受けてたんだけど、

抱いてた印象に大きく変わりはなくて、風貌もやっぱり小國以載さんに似てて、

(そう言えばこの日、TVの解説者席にその小國さんが座ってたんだわ。)

たまに大きく打ってくる右フックと右アッパーにさえ注意してれば、

細かい技に長けてる訳でもないし、それほど打たれ強くもないなって感じのままで、

4Rを終えて自分は38-38だったんだけど、

ジャッジ3人が39-37×2、38-38としたスコアは、

チャンピオン・フェイバーを考慮したらほぼ妥当と思われる範囲内で、

これなら中盤以降充分リカバリー出来るって感じの木村さんの動きだったんだわ。

 

で、その後木村さんは期待通りの攻勢を見せながら8Rを終えた時点では、

自分のスコアは77-75って逆転に成功してたんだけど、

ジャッジは77-75、76-76×にってことでまだダッケルの1-0だったんだわ。

 

こういう感じというかジャッジの採点スタイルが確立されたとなると、

残り4ラウンドでの木村さんの戦い方には更なる攻勢が求められたんだけど、

既にダッケルは7R残り30秒での木村さんの右ボディブローを大きく効かされてて、

この分だと木村さんのKO勝ちさえも見えてくるような展開だったんだよね。

 

案の定、9R以降のダッケルのボクシングは誤魔化し系以外の何物でもなかったし、

先週末の三浦隆司さんのようにならない限り、

自分は木村さんのKO勝ちを確信するようにさえなったんだよね。

 

そこからの木村さんの目に見えた失速は、だから実に信じ難くて、

そのパフォーマンスはまるで試合序盤のそれに戻ってしまってたし、

チャンスにも飛ばし切れず一緒に休んでるようにさえ見えて、

彼のガムシャラ系のボクシングの片鱗さえ見せてくれないままで、

正直、腹立たしささえ感じさせるものだったんだわ。

 

そもそも挑戦者としての立場が解ってなかったのか、

何処か痛めてしまったのか、それとも単純にヘバッてしまったのか、

っていうような色々な思いで頭の中がグルグルしてしまったんだけど、

木村さん自身も飛ばし切れない自らを情け無く感じてたんじゃないかって、

そういう思いさえも伝わってきてしまって、

気持ちが切れ体力も枯渇してしまったような木村さんをリングに残して、

自分は10R終わったところで勝負を諦めてしまって離席したんだよね。

 

だから、

117-111、116-112、115-113っていうスコアが妥当なものなのか、

自分は判断することは出来なかったんだけどね。

 

 

そもそも勝負事の勝ち負けっていうのは時の運も絡んでの非情な結末な訳で、

勝負の神も一方の思いだけに偏る訳にはいかないもんで、

取り敢えずは参加する者の全力と渾身こそを強いる訳で、

見る立場としても双方が全力を出し切ったのかを見極めることこそが大事な訳で、

だから肝心な点は木村さんは全力と渾身を出し切れたのかってことで、

それが感じられなかった自分としては、

そんなんでキャリアを捨てることが出来るのかって思う訳で、

ボッコボコにされたら止めばいいんだわって思ったんだよね。

 

 

 

⑤ 和氣慎吾君(フレア)×瀬藤幹人君(協栄)……SB 8R

20勝(12KO)5敗(1KO)2分のサウスポー、29歳・岡山県と、

34勝(18KO)13敗(4KO)3分の37歳・千葉県。

 

久し振りに瀬藤さんの戦う姿を見るのは勿論嬉しかったんだけど、

一方では自分の中の瀬藤さんは既に引退してるボクサーでもあって、

1年前に上林巨人さんに7RKO負けした時点でキャリアを終えてるって思ってて、

栄光ライセンス資格での37歳での参戦っていうのも若干不自然に感じたんだよね。

 

一方の和氣さんも1年前にグスマンに11RKO負けした後のゴタゴタを経て、

この日が移籍初戦だったんだよね。

 

結局、試合は5R2分31秒に和氣さんがTKO勝ちしたんだけど、

実は自分は2Rまでしか見てなくて、

1Rからいきなり瀬藤さんにとっては厳しい局面が続いてしまって、

この日の和氣さんも必ずしもベストのようには見えなかったんだけど、

それでも最終的には瀬藤さんがいたぶられるように倒されてしまうって、

そういうシナリオしか頭に浮かばなかったんだよね。

 

全盛時の瀬藤さんの出入りの鋭さはそれこそ半端じゃなかったんだけど、

思いに体が付いて行かなくなってからもそのボクシングスタイルを変換し得ず、

それはある意味当然でもあるんだけど、

そういうのは芹江匡晋さんの引退前後と相通ずるものがあるんだよね。

 

 

 

⑥ 大竹秀典さん(金子)×臼井欽士郎さん(横浜光)

             ………OPBF SB タイトル戦 12R

28勝(12KO)2敗3分のチャンピオン、36歳・福島県と、

27勝(11KO)5敗(1KO)のOPBF13位、37歳・宮崎県。

 

臼井さんはトランクスとシューズにブルーのラメを散りばめてて、

それが照明に反射してとっても綺麗だったんだわ。

そのシューズはおろしたてだったみたいで、

試合前にトレーナーが靴底が滑らないように鉄階段で擦ってたんだわ。

 

定年間近と既に定年に達してる同士(特例資格での出場)の一戦だったんだけど、

稀に見る激闘で男の一念を賭けた二人の姿に感動モノだったんだわ。

 

<1R>

最初の1分間は臼井さんのプレスが優勢だったんだけど、

それ以降は試合が決着するまで常に大竹さんのプレスが強かったんだわ。

 

身長でハンデを負ってる臼井さんのジャブの方が届きが良くて、

長身相手に試合慣れしてる臼井さんのあと半歩の鋭い踏み込みが目立ってて、

結果的にはお互い大きな有効打は無かったんだけど、

そうなると臼井さんのジャブにポイントが流れる訳で……。

 

<2R>

最終的には決めの右ショットの前の左の使い方が勝負を左右しそうな感じで、

臼井さんは相変わらず左ジャブが抜群でボディブローも良かったんだけど、

まだまだスロースタートだった大竹さんも恐怖のコンビネーションを垣間見せて、

攻撃の幅の広さを誇示しつつあったんだよね。

 

<3R>

この日の大竹さんは攻め込みのタイミングいつも以上に抜群で、

一旦間を置いたり間を置かなかったりの組み合わせがそれこそ職人技で、

結果的には臼井さんの攻撃のリズムを崩しつつあったんだわ。

 

大竹さんは更に密かにプレスを強めていって、

ショートコンビにキラキラしたようなリズム感を増していったんだけど、

臼井さんの方もこの試合初めてタイミングのいい右フックをヒットさせてたんだわ。

 

<4R>

いつの間にか臼井さんの方が顔面の腫れが目立つようになってたんだけど、

場面場面ではかなりのクリーンヒットを叶えてて、

ほぼ互角に推移してた残り40秒、

山場を作ろうとしたか大竹さんが大きく仕掛けて行ってラッシュ&ヒットヒット。

 

自分はここまでで38-38だったんだけど、

発表されたモノは39-37×2、38-38ってことで臼井さんの2-0で、

1R~3Rでの攻勢度の差を評価されたみたいだったんだわ。

 

どっちにしても1ラウンド分の行ったり来たりの評価の違いな訳で、

ここからがいよいよ本番って雰囲気だったんだわ。

 

<5R>

そろそろエンジン全開の時間帯になってきたし中間スコアを確認した上か案の定、

大竹さんがラウンド序盤からギアアップしていっての一気攻めで、

若干立ち遅れてしまった臼井さんが対応し切れないままで、

残り1分からはロープに釘づけされてしまう場面が多くなったんだわ。

 

<6R>

大竹さんの攻撃は益々一段落が解りにくなっていって、

それはつまり感じを掴みつつあるってことの証左な訳で、

臼井さんの打ち返しもそこそこハードではあったんだけど、

攻撃のきっかけは常に大竹さんが握ってたって感じだったなあ。

 

大竹さんは一連の攻撃のアクセントにボディブローを巧妙に混ぜ込んでいって、

覚悟の出来てないタイミングで臼井さんのボディを傷め付けていって、

ラウンド中盤以降は随分手数差も出てきてしまったんだわ。

 

<7R>

相変わらず大竹さんのプレスは強いままで、

今や臼井さんのショットで見栄えのいいのは左ジャブに限られつつあって、

そこからの右強打には中々繋げられてなかったんだわ。

 

ってことで展開はすっかり大竹さんの思い通りになっていって、

途中臼井さんも可能性のある右を当て込んではいたんだけど、

元々一発必殺系ではないから追い打ちの連続ヒットが必要だったところ、

大竹さんはそれを許さない即の反撃で山ほどの小ヒットを重ねていったんだわ。

 

<8R>

相手を休ませない大竹さんの攻撃の緩急は巧妙この上なくて、

それは臼井さんのタイミングで打たせないことにも通じてて、

ダウンゲットしない限り挽回し得ないところまで追い込んでいったんだけど、

明らかな勢いの差が露呈されつつも臼井さん、

諦めないメゲナイ姿勢からの右ショットにはまだまだ気持ちがこもってて、

残り1分13秒では見事な直撃を叶えて一瞬大竹さんを揺らがせたんだわ。

 

ただラウンド全体を通しての評価となるとやっぱり大竹さんに傾かざるを得なくて、

ここまでの自分のスコアは78-74で大竹さんだったんだけど、

発表されたモノは78-74、77-75、76-76ってことで、

まだまだ臼井さんに可能性を残した大竹さんの2-0だったんだよね。

 

<9R>

またもやいつの間にか今度は大竹さんが鼻血を見舞われてたんだけど、

一方の臼井さんの方も口の中を切ってしまったみたいな様子で、

定年を巡る二人の戦闘は益々激化していって、

顔面が相当傷んできた臼井さんも接近しての左Wフックで大竹さんをハッとさせて、

左右フックと右アッパーをそこそこ見栄え良くヒットヒットさせてたんだわ。

 

見ててシンドそうだったのは明らかに臼井さんの方だったんだけど、

その状態からの踏ん張りは心が揺さぶられるほどだったんだよね。

 

<10R>

二人共、正直カウンターを打つセンス的には今一の感があって、

お互いが相手のリズムとかタイミングを壊し合ってたんだけど、

だから臼井さんもそこそこいいのを直撃させていたにも関わらず、

大竹さんを大きくグラッとさせ切れないままだったんだわ。

 

必死感は臼井さんの方が凄まじかったんだけど、

それはそれだけ余裕が無くなって来たっていう裏返しもあった訳で、

残り1分、臼井さんの消耗を見極めたかのような大竹さんの一気攻めに晒されて、

青コーナーに詰められ逃れ切れなくて防戦一方になってしまった臼井さん、

最後の最後は強烈な左ボディブローではあったんだけど、

その前に既に回復不能なほどのダメージを負ってしまっていて、

辛うじて西ロープ際に移動したところが万事休すの場所だったんだわ。

 

如何にも精根尽き果てたって感じの臼井さんが悔しそうに片膝着いて、

あと残り僅か1秒のところでダウンしてしまったんだわ。

 

カウントが数えられてる途中で様子を見てた陣営からのタオルインで3分04秒、

大竹さんのKO勝ちだったんだけど、

臼井さんは臼井さんなりにやり尽くしたなって自分は思ったんだよね。

 

 

この日の大竹さんは4R終了時点でのビハインドが却って功を奏したか、

そこから切り替えた以降が最近では見違えるようなパフォーマンスで、

この日の出来だったらイギリス戦でも勝てたんじゃないかって思ったほどで、

臼井さんも最後の最後にいい相手に恵まれて、

見てた人達の心に残るような戦いをすることが出来たんだよね。

 

 

 

【本日のベスト4ボクサー】

① 大竹秀典さん

② 臼井欽士郎さん

③ 藤中周作さん

④ 細川チャーリー忍君

 

 

 

19日の試合の観戦ブログのアップは一日遅れになりますって、

そうお断りしたにも関わらず昨日も沢山の人が訪れてくれて、

2,000以上のアクセスを頂きましてホントにアリガトゴザイマスです。

 

 

 

 

2017年7月19日 (水)

後楽園ホール・7月18日

 

Img_1180

“よそ見しながらの左フーック”

 

 

 

昨日の2時半過ぎだったかなあ、一転にわかに掻き曇りって感じからの大雷雨で、

こんなのは久し振りの強風混じりの土砂降りで、

大きな雨粒が吹雪の様に舞って視界を遮る程で、

それはまるで洗車機の中の車にいるようでもあったんだけど、

中にはヒョウも混じってたんだけど自分の近所はまだマシで、

池袋辺りではゴルフボール大のモノがガンガン振ってきて、

ガラス窓を割ったり車をボコボコにしてたんだってね。

 

土砂降りは大好きなもんでバルコニーに出たら一瞬でずぶ濡れで、

窓の上まで雨が吹き込んできて、お蔭で夕方の水やりの手間が省けたんだけど、

それはまるで天地創造のような激しさだったんだわ。

 

 

 

先週末の三浦隆司さんのことなんだけど、

勝ち負けは別にしても三浦さんの戦い方は実に彼らしくなくて、

立ち上がりの体の硬さが原因で1Rにダウンを喰らってしまったんだけど、

まるで体の中に棒でも入ってるかのようだったんだわ。

 

相手のベルチェルトはそれほど巧いボクサーとは思えず、

自分の好きなボクシングスタイルでもなかったんだけど、

一旦打ち始めた際の力感溢れた豪連打は流石だったんだよね。

 

大差のポイントが付いたところから三浦さんのボディショットが効果を上げ始め、

嫌がるベルチェルトの姿はそこからの充分な挽回を予想させ、

ダウンゲットの可能性さえ見せてたんだけど、

期待された三浦さんのガムシャラ攻撃は最後の最後まで不発で、

4回戦並みにガンガン行くべきところを行き切れないままだったんだわ。

ってことで自分としては一番彼らしくない試合を見たって感じだったんだよね。

 

 

 

都市対抗野球が始まったドーム横をやり過ごしてのホール入り、

受付席の長野マネに御挨拶してたら、母親と一緒の小学生かなあ、

梶颯さんをそのまま小さくしたような感じだったもんで確かめたら、

やっぱり三男坊君ってことで……。

 

 

 

① 入江翔太君(KG大和)×春田智也君(セレス)……W 4R

3勝(2KO)4敗(3KO)の29歳・神奈川県と、

1勝0敗のサウスポー、32歳・静岡県。

 

この試合だけが東日本新人王予選だったんだわ。

 

<1R>

事前予想では春田君が勝ち抜けるっていう予想をしてたんだけど、

若干力づくの入江君の迫力の方が終始勝ってて、

春田君はパンチの形はいいんだけど戦い方そのものに迷いがあったみたいで、

二人共、大まか過ぎるきらいはあったんだけど、

フレームの大きさの差のままの展開だったんだわ。

 

<2R>

春田君も果敢に打ち合いに挑んで行ったんだけど明らかに打ち負けてて、

早くも顔面が大分赤く腫れてきたなあ。

 

入江君のパワーに対抗すべく手数が必要だったんだけど春田君、

それもままならなくて挽回の見通しが付かないままほぼ一方的で、

入江君が倒し切ってしまいそうだった残り4秒の南ロープ前、

必ずしも狙ってた訳では無かったと思うけど、

春田君の右フックが前掛かりになってた入江君に直撃ヒット、

予想もしてなかった被弾だったせいか入江君が一発昏倒ダウンしてしまったんだわ。

 

その倒れ方が余りにも激しかったもんでレフェリーも即のストップエンドで、

2分58秒、春田君の衝撃の逆転TKO勝ちだったんだわ。

 

 

試合が進むにつれ徐々に大人しくなりつつあったセレス陣営はその瞬間、

岩佐亮祐さんを始めとしてみんなそれこそお祭り騒ぎだったなあ。

 

 

試合後大分経ってから片渕会長と入江君の帰り際に行き合ったもんで、

少しばかり感想を交換したんだけど、

やっぱり行けるって思ったその瞬間こそに危険が待ち受けてるって事で、

入江君の顔面は全く傷のない綺麗なままで、

勝った春田君の方がまるで負けボクサーのようだったんだけどね……。

 

 

 

② 今野将也君(帝拳)×五十嵐康次君(UNITED)……L 4R

デビュー戦の25歳・東京都と、

2勝(1KO)1敗(1KO)のサウスポー、32歳・福島県。

 

<1R>

今野君はイケメン帝拳ボクサーの典型のようだったんだけど、

見てくれだけではなくて攻防のレベルはデビューボクサーの域を超えてて、

相当早い右ストレートを持ってたし、

コーナーやロープに詰められても全く焦ることなく身を翻して捌いてたんだわ。

 

五十嵐君は力感はあるんだけどスピード面では遅れを取ってて、

ラウンド半ばには早くも左目下に青あざを作ってたなあ。

 

1分30秒を過ぎる頃には今野君はすっかり感じを掴んだみたいで、

返しの左フックのタイミングも合ってきたし中々いいセンスをしてたんだよね。

 

<2R>

五十嵐君は攻撃が左で終わることが多くて、

その打ち終わりを今野君がキッチリ合わせ打ってたし、

左ボディもきちんと打ちこ込めてたし、

相手の攻撃の単調さに乗じてやりたいことの殆どが出来てるみたいで、

五十嵐君はもっとシツコク行けそうなところを躊躇することが多かったんだわ。

 

<3R>

今野君からは余裕が感じられてまだ全力出しって感じではなかったんだけど、

開始38秒のリング中央、若干相打ち気味になった一瞬、

今野君の右ショートストレートがよりハードにヒットして五十嵐君がダウン。

 

今野君の方も口を切って出血しながらのリスタートだったんだけど、

それでも展開が大きく変わらないまま今野君が押しまくっての残り24秒、

若干雑に攻め込んだところを五十嵐君が逆襲のワンツーをカウンターヒットさせて、

直撃を喰らった今野君の体が思わず大きく揺らいでしまって、

いきなり右目下が異常なほど腫れてしまったんだわ。

 

それでもまだまだポイント的には大きく余裕の今野君だったんだけど、

最後の被弾ダメージは見た目より過酷だったみたいで、

何となんとインターバル中に今野君サイドから棄権が申し入れられて、

3R終了時点で五十嵐君のTKO勝ちってまたもやの大逆転だったんだわ。

 

 

今野君、一発貰ったところからムキになった大振りが目立ってたし、

倒せそうなところから雑になってしまったっていうのは、

一つ前の試合と同じような展開だったんだよね。

 

 

 

③ 舟山大樹君(帝拳)×小山内幹(ワタナベ)……6R

4勝(2KO)3敗1分のサウスポー、23歳・静岡県と、

1勝1敗のサウスポー、24歳・青森県。

 

<1R>

例の如く舟山君の突っ掛け系から始まったんだけど、

大体が右Wジャブで詰めての左一本狙いって単調さが目立ってて、

攻撃の引き出しの数では小山内君の方が圧倒してたんだわ。

 

1分25秒、頭から突っ込み加減の舟山君が前頭部をバッティングカット。

ドクターチェックを経て再開されたんだけど、

二人共、戦闘心に満ちてとっても迫力があったんだよね。

 

<2R>

相変わらず舟山君の攻め方はシンプルで、

ガツンと接触した際の細かいフォロー手数は小山内君が優勢だったんだけど、

気が付くとその小山内君、何だか足元の踏ん張りが効いてないみたいで、

パンチも強く打ち切れてない手打ち系だったし、

上半身と下半身のバランスがとっても悪かったんだよね。

 

<3R>

ほぼ互角なままに終始してて微妙だった中、

残り30秒からの頑張り手数でやっぱり小山内君かなあ……。

それでも小山内君は膝の踏ん張り不足はとっても目立ってたんだよね。

 

<4R>

初っ端から飛ばして機先を征したのは小山内君の方だったんだけど、

舟山君の方もまだまだ余力を残してて押し返して最初の1分をゲット。

 

舟山君は密着しての左右ボディに必死に活路を求めたって感じで、

フィジカル戦での小山内君のひ弱さが露呈してしまったなあ。

 

<5R>

左アッパーからの右フックの見栄えがとっても良かったんだけど小山内君、

直撃させても相手を怯ませるまでには力が込められてなくて、

その分ヒット数を頑張ってたんだけど舟山君の力感の方にも判断が傾く訳で……。

 

<6R>

小山内君が距離を維持できなくなるにつれ舟山君は更にガンガンで、

決定的な場面は作れなかったものの最後まで踏ん張り通してたんだわ。

 

 

ってことで自分はヒット総数の点で58-56で小山内君だったんだけど結局、

58-56、58-57、57-58ってことで舟山君の2-1勝ちだったんだよね。

 

何処かの1ラウンドの評価で普通に逆転するスコアだったんだけど、

いずれにしても小山内君は手先でボクシングをし過ぎる傾向が強くて、

もっともっとの下半身強化が望まれたんだよね。

 

 

 

④ 梶颯さん(帝拳)×レナン・ポルテス……SF 8R

7勝(6KO)0敗のランク11位、19歳・神奈川県と、

9勝(5KO)4敗の国内6位、25歳・フィリピン。

 

<1R>

全体に細身のポルテスは顎も細かったし、

両肘を絞った構えは如何にも打たれ強くは無さそうだったんだけど、

分をわきまえた遠目からのジャブはそこそこ鋭かったんだわ。

 

梶さんはまずはプレスを掛けながらの様子見スタートで、

この日は初の8R戦でもあったしユッタリスタートはグッドグッドだったんだわ。

 

いいジャブを打った後の仕掛けは実に大雑把なポルテスだったんだけど、

梶さんが殆ど手を出さなかった関係もあって、

左アッパーと右フックを其々一発づつ軽くヒットさせてポイントゲットだったね。

 

<2R>

引き足の早い相手に対して梶さんがどう詰めるかってのがポイントで、

1~2発で結果を求めるんじゃなくて、最初の踏み込みはフェイクにして、

二次三次の踏み込みと振り込みが出来るかってことが焦点になったんだわ。

 

何とか打ち合いを避けたいポルテスは常に後ろ足体重でのガッチリガードで、

一番の得意技は引き足って感じのままだったんだけど残り1分14秒、

一瞬鋭く詰めた梶さんが狭いところを顔面に左右フックを打ち込んだ直後、

左ボディを絶妙の角度での渾身の打ち込みでジ・エンド。

 

ポルテスは自分のすぐ前、青コーナー前で悶絶ダウンしてしまって、

とっても苦しそうな表情のままテンカウント・アウトだったんだよね。

 

 

それにしてもこの日のフィリピン陣営はマナー的に今一で、

インターバルの度にコーナーの床をビショビショにさせてて、

それはこの日登場の3人共がみんなそういうやり方をしてて、

開始ゴングが鳴っても氷さえも落ちてる床を拭こうともしないもんで、

サブインスペクターが大忙しだったんだわ。

 

レフェリーも多少いかがわしく思ったか、何か混入させてないかどうかって、

ポカリスウェットのペットボトルの臭いを嗅いでたんだよね。

 

試合後に上機嫌の梶パパとバッタリで、

席を外さなかったとかからかわれてしまったんだわ。

 

 

 

⑤ 大野兼資さん(帝拳)×塚田直之さん(セレス)……LF 8R

11勝(6KO)2敗(2KO)のランク8位、サウスポー、29歳・愛知県と、

8勝(3KO)3敗(1KO)3分のランク9位、29歳・千葉県。

 

ランカー同士のガチの一戦だったんだけどね……。

 

<1R>

髭を生やして逞しさを増した感じの大野さんだったんだけど、

初っ端からプレスを掛けてたのは塚田さんの方で、

まずは右ストレートボディから始めて、1分25秒には左右を軽くヒット。

 

その後大野さんの左ストレートもそこそこだったんだけど、

総ヒット数では塚田君だったなあ。

 

<2R>

いいのが当たるようになった塚田さんが若干振りが大きくなる中、

大野さんとしてはもっと相手が嫌がるような右手の使い方が欲しかったところで、

まだまだ塚田さんの吹っ切れた感じの方が優勢だったんだわ。

 

このラウンドも距離が詰まった終盤近くでの右ショート2発で、

塚田さんのポイントだったんだけど、

途中のサウスポーチェンジは意味不明だったね。

 

<3R>

感じと流れをすっかり掴んだ感じの塚田さんに対して大野さん、

大きくアピールする場面が中々訪れなかったんだけど1分15秒、

右フックを大きく被せ打って、残り51秒には左ストレート、

残り33秒にはまたもやの右被せ打ちフックって、

ようやくエンジンがかかったみたいだったんだわ。

 

<4R>

初っ端の攻勢は取ったんだけど塚田さん、

クリーンヒットには繋げられないままだった1分15秒、

お互いが大きくバッティングしてしまって二人共がドクターチェック。

 

大野さんは額、塚田さんは右目上からの出血が酷くてそのまま負傷ストップ、

ってことで正確には1分14秒でのTDエンドだったんだけど、

これから面白くなりそうだったもんで残念だったなあ。

 

 

 

⑥ 石本康隆さん(帝拳)×アルネル・バコナヘ

                       ………124P 10R

29勝(8KO)9敗(2KO)のランク4位、35歳・香川県と、

8勝(6KO)2敗の国内13位、23歳・フィリピン。

 

石本さんはほぼ3勝1敗ペースで相手は4勝1敗ペース、

KO率では相手がかなり優位な年の差12歳もある一戦で、

石本さんにとっても楽な相手ではなかったんだよね。

 

<1R>

上背は石本さんの方が頭半分ほどデカかったんだけど、

相手のバコナヘはふくらはぎの太いガッチリ体型をした如何にもパワー系で、

細かい技は無さそうだったんだけど、石本さんのジャブに合わせて、

右アッパーとか左フックをタイミング良く打って来てたし、

接近戦でのショートブローもそこそこで、緩い相手ではなかったんだわ。

 

<2R>

開始46秒、バコナヘが大きく右フックを振り込んだ直後、

激しくバッティングして石本さんが左目頭の上を大きくカット出血。

 

出血の割には傷そのものは浅かったらしくてすぐ続行されたんだけど、

流血は石本さんの視界を邪魔してるんじゃないかと思えるほどで、

気丈な石本さんは手数を上げていったんだけど、

更に元気を増したかのようなバコナヘの方が勢いが良くて、

石本さんに一撃を喰らうと必ず打ち返してたし、

残り12秒では左フックを直撃させて石本さんを揺らがせてたんだわ。

 

<3R>

セコンドの技量で一旦止血が成功したんだけど石本さん、

このレベル相手にほぼ互角の戦いのままで、

相手の返しの左フックとか右フックの被弾が目立ってて、

ちょっと簡単に打たれ過ぎじゃないかと思われるほどだったんだわ。

 

<4R>

開始35秒、この日初めて石本さんの華麗なコンビネーションがヒットヒット。

 

その後も石本さんが果敢に打ち合いを挑んでいったんだけど、

またもやカット傷からの出血が著しかったんだわ。

 

<5R>

それでも若干流れが変わりつつあって、

このままじゃ終われないっていう石本さんの気持ちが見えてきた盛り返しどころで、

それにつれてバコナヘの手数が落ちていったんだわ。

 

<6R>

バコナヘの負けず嫌いも手に取るようで、

有意差を付け難かったんだけどそれでも若干のヒット数で石本さんだね。

 

試合半分を終えたところでの自分のスコアは丁度イーブンだったんだけど、

4R以降の石本さんの踏ん張り返しが目立ってて、

バコナヘの左目下もかなり腫れてきたんだわ。

 

<7R>

最初に思いっ切りのラッシュをかけていったのはバコナヘの方で、

それはまるで一気に倒し切ってしまおうとするかのような激しさで、

この時は流石にヒヤヒヤしたんだけど一段落後には石本さんが即の逆襲で、

1分20秒過ぎからの20秒間を攻めまくっての鬼ラッシュだったんだわ。

 

お互いに飛ばしまくってそこそこの被弾を経てのいよいよ残り約1分、

ここで再度の飛ばしを見せたのは石本さんの方で残り1分06秒の南ロープ前、

ボディブローを上へ繋げてのワンツーが実に見事な直撃で、

堪らずバコナヘが崩れ落ちてしまったんだわ。

 

何とか立ち上がって再開したバコナヘだったんだけど、

体力的にも気力面でも打ち合いを続行するのはとても無理そうで、

ここぞの石本さんの鬼追撃に晒されるままだった残り32秒、

初めに倒れ込んだ場所の僅か1mほどの位置の青ポスト前の自分の前、

最後は教則本に載ってるかのような上下打ち分けで2度目のダウンゲット。

 

精根尽き果ててしまったようなバコナヘは結局立ち上がれないままで、

2分38秒、石本さんの10カウントKO勝ちだったんだけど、

石本さんは倒れ込んだバコナヘに最後のとどめを刺すような感じで、

右ショットを振り出す寸前のようなポーズをしてて、

勿論実際に打ち込みはしなかったんだけど気合が入ってたよなあ。

 

 

試合後の石本さんは眉間近くの大きな絆創膏が痛々しかったんだけど、

結構打たれていたと思ったんだけど顔面はそれほどのダメージではなくて、

目がキラッキラって光っててカッコ良かったなあ。

 

ジム関係者達もあそこからよく盛り返したって言ってたんだけど、

それでも自分的には序盤に相手の自由にさせ過ぎたとも思ったんだよね。

 

 

 

⑦ 末吉大さん(帝拳)×ネルソン・ティナンペイ

                       ………132P 10R

14勝(9KO)1敗のランク2位、26歳・東京都と、

12勝(5KO)4敗(1KO)1分の国内6位、24歳・フィリピン。

 

末吉さんは自分の中では今や最強の左右対称漢字名ボクサーなんだけど、

この日は以前のりゅうちぇるのようなヘアスタイルを一新して、

短くカットした黒ナチュラルでの登場だったんだけど格段の見栄えだったんだわ。

 

この日登場したフィリピンボクサー3人は3人共が良く似たボクシングスタイルで、

それは一つのジムからの出場だったせいか、

同じトレーナーから教わってるせいか、

殆どがジャブ無し小技無しのいきなりのハードヒット系で、

とにかく相手の打ち終わりに徹底的に合わせてくる戦い方をしてたんだよね。

 

<1R>

とにかく全てが万振りフルショットっていうのはティナンパイも変わらなくて、

変なタイミングで貰ったら大事になりそうだったんだけど、

10R戦の初回ってこともあって末吉さんもそこそこ慎重な立ち上がりで、

1分を過ぎると相手の手の内が読めたように余裕余裕だったんだわ。

 

後はメインイベンターとしてのプレッシャーに負けないで、

普段らしくないことをやらないようにっていうのだけが心配だったんだけど、

常に冷静なまま長い手を駆使してまずは届きのいい鋭いジャブを披露。

 

<2R>

ティナンパイは斜め後ろから見ると十二村喜久さんのような姿形をしてて、

年齢の割には老けて見えるんだけど、

相打ち上等って感じの戦い方を続けてて、底が浅い感じだったなあ。

 

末吉さんは抜群の距離感から小さなコンビネーションと万振りを混ぜ込んで、

緩急自在の攻め込みを見せて、後は勝ち方の問題だって感じだったんだよね。

 

インターバルでのティナンパイは既にかなりシンドそうで、

それは椅子の座り方とか両手の位置で推し量ることが出来るんだけど、

自分には早くも終焉が近くなってる印象を受けたんだよね。

 

<3R>

決着は自分の予想よりも早く訪れて開始38秒だったなあ、

ボヤッとしてたティナンパイに末吉さんが強烈な一連の攻撃で、

左右フックを打ち込んだ後にガードが上がったところを左ボディって、

まるで絵に描いたような連続攻撃で華麗なほどのダウンゲット。

 

リングほぼ中央にいたティナンパイは南ロープまで転がされてしまって、

そのままのテンカウントアウトで2分32秒、末吉さんのKO勝ち。

 

 

医務室への通路で末吉さんと軽くグローブタッチしてオメデトねって……。

この日登場のフィリピンボクサー達は3人共がテンカウントアウト負けだったね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 石本康隆さん

② 梶颯さん

③ 末吉大さん

 

 

 

帰り道、ふと前を見たら自分が知ってる人とシルエットが良く似た人が歩いてて、

通り過ぎざまに見たらやっぱり帝拳ジムの田中繊大トレーナーで、

先週末の三浦隆司さんの試合のことも聞かせて貰ったんだけど、

田中さん自身は時差に強い体質だとも言ってたんだわ。

 

 

 

勿論今日も後楽園ホールへ出陣なんだけど、

明日は朝からどうしても出掛けなければならない用事があるもんで、

観戦ブログは一日遅れになる予定なもんで何卒悪しからずです。

 

 

 

2017年7月16日 (日)

日記 (7/16)

 

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「これから出掛けるもんで……。」

 

 

 

九州や中部地方の豪雨では多くの被害が出たんだけど、

関東地方では水源地の水不足が続いていよいよ取水制限ってことで、

自然のバランスは中々難しいんだわ。

 

 

 

毎日30度を超える日が続くにつれ例年のように、

街中には男の半パン姿が目立ってきたんだけど、

やっぱり半パンを履くには条件が必要で、

ムチャッとしてだらしなく緩んだふくらはぎとか、

白っちゃけた細い脛にやたら毛が生えてるのは見てても汚らしいだけで、

ある程度日焼けしたキリッとしたふくらはぎが大前提だと思うんだよね。

 

 

 

CSの “Music AIR” を見てたら、

ジョン・レノンの長男のジュリアン・レノンが出てて、

“Stand By Me” を歌ってたんだけど、ただ普通に下手クソなだけで、

親父の七光りだけっていうのはひたすら恥ずかしいんだよなあ。

 

 

 

“インディペンスデイ・リサージェンス” は2016年のアメリカ映画で、

1996年の “インディペンスデイ” から20年後、

またもや襲来してきた宇宙からの侵略者との戦いが描かれてるんだけど、

CG場面も良かったしストーリーにも無理が無くて中々面白かったんだわ。

 

 

それと比べると “シンゴジラ” の設定はちょっと理解し難くて、

これまで山ほどのゴジラ映画があったってことを全く無視してて、

放射能廃棄物がゴジラを出現させたっていう設定だけをパクってたんだわ。

 

ただ、対応策をまとめるにあたっての関係省庁の調整が実にテキパキ描かれてて、

現実もこうあって欲しいって思ったほどだったんだわ。

 

 

 

“AI” っていうのは人工知能ってことは知ってたんだけど、

“Artificial Intelligence” っていうのが正確な綴りだっていうのはつい最近知ったね。

 

 

 

13日に秋葉原へ行ってオーディオ関連の商品を色々見てきたんだけど、

アンプとスピーカーが古くなったもんでこの際買い替えることにしたんだわ。

迷った末に “YAMAHA” に決めたんだけど、

最近はDAC内臓のプリメインアンプなんてものまであるんだよね。

 

自分の音楽ソースはCDとカセットテープ、それにPCの iTunes なんだけど、

エリック・クラプトンとカーティス・フラーのCDを持参して色々聞き比べて、

決めるのに3時間ほどかかってしまったんだけど、

店員がとっても丁寧に付き合ってくれたんだわ。

それが明日届くもんで、昨日はピンやコード類を色々外して、

不要になったアンプとスピーカーを異動したもんでシッカリ疲れたんだわ。

 

 

 

今日は11時からWOWOWで三浦隆司さんってことで、

ここは何とか王座ゲットってことで、

ワシル・ロマチェンコとの対戦を大希望なんだよね。

 

 

 

【村木田渾身競馬】

どういう訳か元々夏競馬は不得意で、

7月も昨日までの5日間で11レースに参加してノーゲットなんだけど、

7月は今日を含めて月末まで参加可能性のあるレースが11レースほどあって、

それを何とか1日1レースに絞り込んでみようと思ってるんだよね。

ってことで今日のエントリーは函館11Rで狙い目は②と⑮⑯中心なんだわ。

 

 

 

2017年7月12日 (水)

後楽園ホール・7月11日

 

Img_1179

“トゥリャァァーッ!”

 

 

 

実写版の “進撃の巨人” 2部作を見たんだけど全くの駄作だったなあ。

巨人との戦闘場面のCG映像だけが唯一の見どころで、

石原さとみ以外キャラ立ちの悪い連中の無駄なやり取りは全く冗長としかいえず、

殆ど飛ばし見だったんだけどね。

 

 

 

昨日のホールメニューには当初木村翔さんの試合が組まれてたんだけど、

急遽の世界戦が決まったもんでスパーリングでご勘弁ってことで……。

 

 

 

① しゅんくん寺西君(青木)×丸谷雄亮君(高崎)……62.5㎏ 4R

1勝(1KO)0敗の23歳・兵庫県と、

0勝1敗(1KO)のサウスポー、28歳・群馬県。

 

いい若いモンが自らを “しゅんくん” って名乗ってる時点で、

顎にショボショボのヤギ髭を生やしてる時点で自分には不得意系で、

何とか丸谷君が一矢報いて欲しいって偏見に満ちた観戦だったんだけど、

肝心の丸谷君が寺西君の荒々しさに結果的には押されまくってしまったんだわ。

 

途中相手のスタミナ面と打たれ弱さに弱点を見い出しつつあったんだけど、

一気に決着を付けるまでには至らず休み休みの寺西君を助けてしまって、

ジャブからきちんと組み立ててはいたんだけど印象的なパンチを打ち切れず、

スコアってことになると寺西君の39-37は譲れそうになかったんだけど、

やっぱり40-36、39-37×2で寺西君の3-0勝ちだったんだわ。

 

寺西君はこれで2戦2勝ではあるんだけど、

これからもジャブ抜きのそのいきなりのブン殴り大作戦を続けるつもりなら、

そんなに長いことかからないうちに大きな壁にブチ当たると思ったけど、

風貌やリングネームを含めた全体が彼のパフォーマンスだっていうなら、

他人がとやかく言う問題ではないんだよね。

 

 

 

② 小山田吉智君(オザキ)×竹達勝之君(セレス)……M 4R

0勝1敗の33歳・宮城県と、デビュー戦の23歳・千葉県。

 

前の日に続いて久保塗装様御一行が来てて、幸平兄さんは欠席だったんだけど、

竹達君とこの後登場の市川雅之君の応援ってことで、

社長がすぐ後ろに、隣に裕希君が座って始まり始まり……。

 

聞くところによると竹達君は少し前まで体重110㎏ほどもあったってことで、

そう言えばウエスト周りにはまだまだ余裕があって、

SW級までは絞れそうな感じがしたんだよね。

 

<1R>

その竹達君はデビュー戦だっていうのに攻防のバランスがよく取れてたし、

体を左に傾けて相手の右を交わしながら左ボディなんか打ち込んでて、

何だこりゃっていうほど実戦慣れしてる感じがしたんだわ。

 

相手があくまで接近戦希望だったもんで竹達君の距離取りが肝心だったんだけど、

密着戦も巧いこと対処できてて、ちょっとチョップ気味ではあったんだけど、

隙間のないところでも右ショートフックを巧いこと捻じ込んでたんだよね。

 

<2R>

小山田君が更に厳しく前詰めをするにつれ、

竹達君も自らの距離を維持出来なくなってはいったんだけど、

それでも追い込まれる寸前で踏みとどまってて、

残り1分02秒には強めの左フックを2発上下に打ち込んでたんだわ。

 

それがそこそこ効いてしまったか小山田君、

残り20秒からは極端に動きが鈍ってしまったなあ。

 

<3R>

最終ラウンドまでは行きそうになかったんだけど小山田君、

グダグダになりながらも必死の踏ん張りで、

竹達君の左ボディに苦しみながらも得意の密着戦に取り込もうとしてたんだわ。

 

<4R>

小山田君がアップアップしてきた中で竹達君、

ダウンゲット出来そうでもあったんだけど、

彼自身もかなり消耗してたと見えて飛ばし切れないままの終了ゴング。

 

 

ってことで自分はフルマークの40-36だったんだけど結局、

ジャッジ3人にも異論はなかったみたいでオール40-36ってことで、

竹達君のデビュー戦3-0勝ちだったんだわ。

 

 

この試合、4ラウンドフルにわたってわめき続けてた人が南席にいて、

ノースリーブの黒シャツにスキンヘッド、銀縁メガネっていうイデタチで、

声を張り上げ続けてはいたんだけど、一体どっちを応援してるのかが解らなくて、

自分の周囲の人達も首を傾げてたもんで、取り敢えず事情を聞きに行ったら、

全身をびしょ濡れにしたその人は実は敗けた小山田君の兄さんだったんだわ。

 

 

 

③ 針生健克君(REBOOT)×榑井勇輝君(EBISU)

                         ………58㎏ 4R 

0勝2敗(1KO)のサウスポー、29歳・東京都と、

0勝1敗(1KO)の36歳・神奈川県。

 

芸能人ボクサーの引退試合で、

何とか1勝をってことで0勝2敗のボクサーが選ばれたみたいなんだけど、

自分としては何とか針生君に勝って欲しいもんだって、

またもや偏見に満ちた観戦だったんだよね。

 

正直に言って針生君に対する期待は過重かとも思ったんだけど、

この日の彼はそれこそ男の意地を全開にさせた大奮闘で、

勿論それ程巧くは無かったんだけど最後の最後まで手を止めることが無くて、

相手を圧倒したままの殆ど余裕勝ちだったんだわ。

 

 

発表されたスコアの40-36×2、39-37っていうのは完全に妥当で、

メイウェザーじゃあるまいし一発も貰わないままに勝つっていうのは尊大過ぎで、

顔が傷付くのを嫌がって正面から打ち合えないお遊び系芸能人なんかには

初めっから勝ち目は無かった訳で、ボクシングを舐めるんじゃないんだわ。

 

 

 

④ 市川雅之君(角海老)×佐宗緋月君(小田原)……Mm 6R

6勝(2KO)4敗(1KO)1分の27歳・東京都と、

6勝(2KO)4敗1分の21歳・神奈川県。

 

この試合がこの日の自分的セミファイナルだったんだけどね……。

 

<1R>

終始プレスを掛けてたのは佐宗君の方だったんだけど、

ジャブを含めてヒット精度が高かったのは明らかに市川君の方で、

相手が懸命に頭の位置に配慮してた中、

残り1分からも市川君のシッカリジャブからの攻撃が光ってたんだわ。

 

<2R>

佐宗君も左を多目に使い始めたんだけど、

大きめのショットに頼り過ぎの印象が強かった中、

開始1分前後のハードヒットの交換ではチャンス到来って感じだったんだけど、

激しいやり取りが殆ど互角に終わってみると、

お互いそれほどのハードヒッターではないことが改めて判明して、

正確なショットの当てっこ競争の様相を呈してきたんだわ。

 

相手は勝手に入って来るから市川君としては距離を測る必要は全く無くて、

踏み込んで来るその瞬間を正確に狙い切れるかって感じだったんだよね。

 

<3R>

上体を揺さぶりながら放つ佐宗君のショットが効果を上げ始め、

特に左ボディブローは彼のこの日一番のショットになってて、

それにつれ全体のリズム感も改善されて動きの緩急も増していったんだわ。

 

このラウンドの市川君はヒット率も手数自体も明らかに落ちてしまって、

やっぱり佐宗君のあのボディブローが効いていたような感じだったんだわ。

 

<4R>

前の回から流れが変わったもんで市川君の巻き返しが気になったんだけど、

1分切ったところでのワンツーと残り30秒からの右ストレート3発で、

それが叶いつつはあったんだけどラウンド全体として見れば、

まだ若干佐宗君が優勢じゃなかったかなあ……。

 

ってことで自分的にはここまでで丁度イーブンだったんだよね。

 

<5R>

ラウンド開始直後、目力がより強かったのは佐宗君の方だったんだけど、

1分過ぎの市川君の右ストレートが大きく有効ヒットして、

そこからの30秒間の攻撃には目覚ましいモノがあって、

一区切りした後の佐宗君がいきなりメッキリしてしまって、

手数も落ちてしまったし、腕振りそのものも弱々しくなってしまったんだわ。

 

その30秒間の市川君の一連の攻撃の中で、

一体何が大きく効いたのかは解らなかったんだけど、

佐宗君の劣化は目に見えるほどにもなってしまったんだよね。

 

実はこの試合は今年1月に引き分けた試合の決着再戦だったんだけど、

一度相手に傾きそうになったところから市川君の見事な引き戻しだったなあ。

 

<6R>

微妙なスコアの中、佐宗君も必死に先手を取りに行ったんだけど、

飛ばし続けることは叶わなくて、一段落後は形の悪い打たれ方が続いて、

このままなら倒し切るんじゃないかって思われた市川君も実は飛ばし切れなくて、

相手の消耗の進みに助けられたような形のままの終了ゴング。

 

 

ってことで自分は58-56だったんだけど結局、

59-56、58-56、58-57ってことで市川君の3-0勝ちだったんだわ。

 

 

試合後、通路でボケーッとしてたら市川君が声を掛けてくれたもんで、

自分の感想を伝えたんだけど、彼はああ見えて中々強気のボクサーなんだわ。

 

 

 

第5試合は日本人同士の女子戦だったもんでいつもの如くスルーしてたんだけど、

DANGANの古澤さんとバッタリしたもんで色んな話をしながら、

見るとはなしに見てたら、それは2分10ラウンドの世界戦だったんだけど、

半端な男子ボクサーでは敵わないほど気持ちを溢れさせた内容で、

クリンチも全く無く最後の最後まで全く動きの落ちない大激闘で、

男子も見習うべきだなって思うような全部出しボクシングだったんだわ。

 

中盤まで相手の手数に劣勢を余儀なくされた一方が、

後半から終盤にかけて腕振りに更に力強さを増していって、

有効打を積み重ねて1-1引き分けに持ち込んだっていう展開だったんだけど、

場内の盛り上がり方には特別のものを感じたんだわ。

 

試合後暫くして、敗けた方の花形ジムの木村トレが偶然近くにおられたもんで、

自分の拙い感想を伝えたんだけど、

身長150㎝ほどのその女子ボクサーの悔しがり方は半端じゃなかったんだわ。

 

それにしても勝った方は47歳ってことでまたしても驚いてしまって、

自分の奥さんがその年齢の時には長男は20歳だったからね……。

 

 

 

⑥ 荒川仁人さん(ワタナベ)×マーボン・ボディオンガン

               ………WBO APタイトル L 12R

29勝(17KO)6敗1分のチャンピオン、サウスポー、35歳・東京都と、

14勝(11KO)5敗(3KO)2分のランク5位、23歳・フィリピン。

 

試合前、「コンチワ」 って仁人さんに声を掛けられたのがトイレで、

連れションしながら 「仁人さんには頑張ってねって言葉は無用だよね。」

って言ったら、見る人には色々感想があるだろうけど、

頑張らなかった試合は有りませんからって感じの言葉が返ってきたんだわ。

 

<1R>

いつもは若干遅め立ち上がり加減の仁人さんが初っ端からやけに素軽くて、

相手の左足の外側へ自らの右足を運んでの左フックがファーストショットで、

アレレ、この日の仁人さんは何か違うぞって感じさせたんだよね。

 

マルボンは仁人さんより12歳も若い如何にも力感に溢れたボクサーで、

細かいテクニックは備えて無さそうではあったんだけど、

それでもキップのいい万振り右フックには一発必殺の雰囲気があったんだわ。

 

彼はロープやコーナーへ詰めての左右フックが決着技に見えたんだけど、

仁人さんのポジショニングの巧さの前に強引さだけが目立ってたんだよね。

 

<2R>

基本的にはベタ足フットワークの相手に対して仁人さん、

常に巧く捌き続けて、捌きながら細かいパンチを上下に散らしまくって、

気が付けばいつの間にかマルボンの顔面がかなり赤くなってきたんだわ。

 

この回仁人さんはバッティングで右目上をカットしてしまったんだけど、

注意するべきはマルボンのそういう強引な詰め詰めだったし、

密着してからの同じく強引な左右フックだったんだよね。

 

<3R>

マルボンは更に粗暴度をアップさせてきて、

パンチの70%ほどをボディに集中させてきたんだけど、

ショットの多くが空を切ることも多くてスタミナを消耗しそうだったんだわ。

 

マルボンのバカ打ちに付き合うことなく仁人さん、

相手のボディ攻撃は気掛かりではあったんだけど、

それでもポイント的には正確なショートブローで圧倒してたんだわ。

 

<4R>

マルボンは全く怯んではいなかったんだけど、

それでも一発ドカン狙いボクシングが改善されないままで、

もしかしたそういうボクシングしか出来ないのかも知れなかったんだけど、

とにかく全体的な劣化が隠しようも無くなってきて、

息を整え休み休みしながらの右フックしか打てなくなってしまったんだわ。

 

ってことでラウンドを通しての手数は8:2程もの大差がついてしまって、

最早マルボンの勝ち目は無くなってしまって、

こうなると仁人さんがどう決着させるのかだけがポイントになってきたんだわ。

 

<5R>

仁人さんは12ラウンドフルを見据えて戦ってるように見えて、

一方のマルボンが短期決戦を目指してたのとは対照的で実に興味深くて、

その絶妙な立ち位置には全く揺るぎが無かった1分20秒、

それまで決して下がることがなかったマルボンがついに初めて自ら後ずさり始めて、

攻めあぐんで消耗が進んだマルボンは10秒か15秒に一発しか打てなくなって、

細かいショットでも正確に積み重ねていけば大きなダメージを与えるって、

仁人さんのこの日の戦法は多くのボクサーにも参考になった筈で、

その立ち回り全体は特に田之岡条さんのようなタイプのサウスポーにとっては

ある意味絶対的な参考モデルになるんじゃないかって、

試合前に彼と言葉を交わしたせいか突然頭に浮かんだんだよね。

 

このラウンド、マルボンは右目上をヒットカットされてたんだけど、

仁人さんは相手が打って来ないタイミングを捉えるのがとっても巧くて、

その瞬間を狙い澄まして的確に空いてるところを突いていくもんで、

相手は嫌気を差してしまいそうなのが手に取るように解ったんだわ。

 

<6R>

八方塞り状態になったマルボンがロープを背にする場面が多くなって、

全く劣化の見えない仁人さんはまるで手が3本あるかのような上下打ち分けで、

開始48秒、ついに耐え切れなくなったマルボン、

それまでの積み重ね効果だとは思ったけど、左ストレートボディがきっかけで、

北西ポスト前で如何にもシンドそうに右膝を着いてしまってのダウン。

 

ああいうダウンはもう精根尽き果てたって白状してるのと同じなんだけど、

マルボンが気丈にも立ち上がってのリスタート。

 

ただ試合としては既に終わってて、ここで手を抜く仁人さんではないし、

立ち上がるだけで精一杯だったマルボンには反撃の兆しが全く見受けられなくて、

ほぼ一方的な展開になったところで1分18秒、

レフェリーがもう止めようねって割って入ってのTKOエンドだったんだわ。

 

 

田之岡さんは仁人さんを見に来たって言ってたけどどこで見てたのかなあ、

参考になったかなあ……。

 

その田之岡さんは殆どべコべコになった2リットルペットボトルを持ってて、

そんなに沢山水を飲むのかって思ったんだけど、

そう言えば宮崎辰也さんもホールでは常に持参してたし、

この時期2リットルのペットボトルはボクサー必携なのかも知れないね。

 

 

 

渡辺会長とは話しの続きが残ってたもんで、自分はそのまま居残りで、

記者会見を終えた後、仁人さんと会長、石原トレ、梅津トレ、

それに中屋ジム時代の筒井さん達とシミジミ心に沁みるようなひと時を過ごした後、

最後は帰り支度を済ませた仁人さんと一緒にホールを出たんだけど、

もう10時をとっくに過ぎてたのに、

ホール前には20人程ものサポーターが彼の出待ちをしてたんだよね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクシング】

① 荒川仁人さん

② 二人の女子ボクサー

③ 市川雅之君

 

 

 

それにしてもあの業界人、仁人さんのことを、

「パンチ力が無くなったよなあ。」 って訳知り気味にほざいてて、

仁人さんが全力打ちしてないのも解らないのか阿呆めがって感じだったんだけど、

それが素人客の只の軽口なら許せるけど列記されてるライセンス持ちな訳で、

先週は先週で、判定では帝拳ボクサーに勝てないよって相手陣営に言ってたし、

ずっと以前はリング上で打たれ込んで血だらけになってるC級ボクサーに向かって、

「コイツは使えねえなあ。」 って余りに余りの発言だったもんで、

「お前は彼らのお蔭でカネが稼げたんだろが、このボケ野郎!」

って周囲に聞こえるほどの大声で自分がどやしたこともあったんだよね。

 

この大勘違い超クサレ老いぼれ業界人は、

最早誰の役にもクソの役にさえも立ってないってことが自覚できてなくて、

人間、ああなってはダメだなあっていう反面教師としてだけが存在の根拠で、

だから、ソイツと真面目な話しをする人は今や殆どいなくなってて、

余程のダメジムとクサレ老いぼれ仲間以外は当たらず触らずって感じなんだけど、

相変わらず他人のボックスシートにふんぞり返ってるくせに、

どれだけ空いてても帝拳のボックスシートにだけは座らないヘタレでもあるんだわ。

 

 

 

途中で大事な電話が幾つか入ったモンで、

アップが遅れてしまって誠にドウモってことで……。

 

 

 

2017年7月11日 (火)

後楽園ホール・7月10日

 

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「どうか彼が勝ちますように……。」

 

 

 

ホールへ向かう電車の中で……、

向いの席に座ってた女性がいきなり化粧を始めたんだけど、

周囲を全く無視してのそれはまるで自宅の中での作業のようで、

色んな道具をとっかえひっかえの大奮闘だったんだけど一段落後、

鏡の中の自らに向かっていきなりあらゆる角度から微笑みかけて、

あんたマジかよってほどそれはもう気持ち悪かったんだけど、

それが精一杯の完成品かって感じしない鉄板のブスの仕業だったんだけど、

異性を諦め世間体を捨てたアラフォー女性はある意味最強だなって思ったな。

 

 

 

先週末にロシアで試合があって金子大樹さんと三浦仁君が行ってたんだけど、

二人共1-2で負けてるんだけど妥当な結果だったのかなあ……。

 

 

 

昨日は最後の試合は元々見るつもりが無かったもんで悪しからずなんだけど、

その前の試合も女子戦が混じってたり、相手がタイやらフィリピンだったもんで、

真面目に最後まで見た試合はほんの少しっていうか1試合しか無くて、

観戦記としては全くのスカスカなんだけど、

それでも色んな人達と色んな話が出来たんだわさ。

 

 

 

① 木野村知也君(横田S)×スミス健人君(勝又)……55.8㎏ 4R

1勝(1KO)1敗(1KO)のサウスポー、28歳・岐阜県と、

1勝(1KO)1敗(1KO)の22歳・東京都。

 

<1R>

お互いに全く同じ戦績で同じような体型をしてて、

同じように前振りナシの雑な戦い方をしてたんだけど、

健人君の方がサウスポー相手にやたらやり難そうにしてて、

そう言えばデビュー戦負けの相手もサウスポーだったんだよね。

 

ラウンド終盤になってもジャブさえ出し難そうにしてるのを見て、

健人君の勝ち目が見えなくなったもんで若干早めの休憩タイム。

 

結局あのままだったみたいで3R2分12秒、木野村君のTKO勝ちだってね。

 

 

 

② 何チャラ・サイトーン×中川勇太さん(角海老)……Fe 8R

8勝(2KO)2敗の23歳・タイと、

20勝(11KO)4敗(1KO)1分のランク1位、28歳・滋賀県。

 

中川さんにとってはスパーよりも簡単な試合ってことで、

全く見てなかったんだけど案の定、1R2分59秒でのTKOエンディング。

 

 

第3試合は女子戦だったもんで、またもやブラブラ……。

 

 

④ 何チャラ・サイトーン×高見良祐君(鴻巣茂野)……L 8R

9勝(2KO)2敗の25歳・タイと、

9勝(8KO)2敗(2KO)の25歳・埼玉県。

 

試合前のタイボクサーに2Rまで耐えられたら5,000円って気合入れたんだけど、

中川勇太さんの相手と同じようにサイトーンジムボクサーは、

2Rまでに倒れるようにって教育されてるみたいで、やっぱりダメで結局、

2R2分38秒、高見君のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

実はこの試合も殆ど真面目には見てなかったんだけど、

それでも高見君の左手の使い方には工夫と新しさを感じたんだよね。

 

試合後高見君に 「見てなかったでしょ。」 って言われしまったんだけど、

茂野会長は秋口には日本人との対戦がありそうだって言ってたなあ。

 

 

 

⑤ 垂水稔朗君(協栄)×佐藤矩彰さん(新日本木村)

                            ………W 8R

6勝(3KO)3敗(1KO)3分の23歳・愛媛県と、

5勝1敗(1KO)のランク9位、サウスポー、32歳・福島県。

 

正直二人共それ程飛び抜けたボクサーではなくて、

勝ちたいっていう気持ちの強さが勝負を征するんじゃないかって、

垂水君とこの日も付き添ってた宮崎辰也君に試合前に話したんだよね。

 

この日の相手の佐藤さんはボクシングに派手さは無いんだけど、

それでもデビュー戦以来敗戦がなくて加藤寿君、川崎真琴さん、

細川バレンタインさん、伊藤和也君、青木クリスチャーノさんって、

そこそこの相手に現在5連勝中なんだよね。

 

この試合がこの日の自分的メインイベントだったんだけど、

正直大きく期待外れで、まずは佐藤さんが終始全くいつもの彼らしくなくて、

微妙だったスコアを自覚してか最終ラウンドは飛ばしてたけど、

そこに至るまではテキパキしたところが全く無かったんだわ。

 

密着戦では多少の頑張りは見せてたんだけど佐藤さん、

試合序盤に中間距離で垂水君の右ストレートを貰って更に、

4R残り40秒から一気に攻め込まれてしまった以降からは、

正面切って打ち合うのは危険だって判断からか、

元々それ程威力の無いのを補ってた手数さえままならなかったんだわ。

 

一方の垂水君にしても自分的な満足度としては40%ほどの出来で、

微妙なスコアだった中、最終ラウンドを相手に渡したのは最悪だったし、

佐藤さんは接近戦大好きボクサーなんだから、

もっともっとのジャブと勇気を持った左ボディが欲しかったところで、

上背とリーチの優位を生かし切れてなくて、

この日の佐藤さんの手緩さに助けられたって感じが拭えなかったんだよね。

 

それでも場面場面での勝ちたいっていう垂水君の気持ちは相手を上回ってたし、

ランカーを目指しての頑張りが彼を支えてたみたいだったんだわ。

 

いずれにしてもお互い、この日のパフォーマンスには課題が多かったし、

この階級の割には直撃させても相手をグラつかせるまでに至らないままで、

それはそもそもの自信の無さというか躊躇が多過ぎた結果だと思ったなあ。

 

 

自分は76-76かなあって思ったんだけど結局、

79-74、77-75×2ってことで垂水君はランカー復帰の3-0勝ち。

 

試合後にもちょっと話したんだけど垂水君、とっても真面目に感想を聞いてくれて、

もう少しヤンチャな面を出した方がいいんじゃないかって思ったくらいだったんだわ。

 

 

 

⑥ 中嶋孝文君(T&H)×ジョン・レイ・ロガティマン……B 8R

27勝(12KO)9敗(3KO)1分の33歳・青森県と、

6勝(2KO)5敗2分のOPBF7位、22歳・フィリピン。

 

中嶋さんはもう38戦目の33歳だし、どれくらいやれるのかなあってことで、

それでもこの日は勝ち負けがほぼ拮抗したフィリピンボクサーが相手だし、

ほぼ圧倒の形で試合を終えるんじゃないかって見てたんだけどね……。

 

実はこの試合、一回りほど体格の大きい中嶋君の動きが初っ端から今一で、

相手の打ち終わりに合せてた右フックのタイミングも大きくズレてたし、

ディフェンスを含む反応面全体にキレが感じられなかったんだわ。

 

相手はごく普通のボクサーでラウンドが進むにつれ粗雑さが目立ってきて、

基本的にはフック系の振り回し屋だったんだけど、

中嶋さんはその打ち終わりに正確に合わせ切れないままで、

一蹴するっていう感じとは程遠かったんだよね。

 

それでも流石にあんな雑な大振りは貰いそうになくて、

出来は良くないながらも十分勝ちに終えるんだろうなって感じだったもんで、

3Rで離席したんだけど、たまにモニターで見てたら延々のフルラウンドで結局、

76-75×2、75-76ってことで中嶋さんのやっとこ2-1勝ちだったんだけど、

フィリピンでの試合だったら全く逆の結果も有りって感じだったんだよね。

 

 

試合後の医務室からの通路で偶然すれ違って目が合ったもんで、

「お疲れさん。」 って声を掛けたら如何にも不本意そうな苦笑いだったなあ。

 

 

 

これでこの日のボクシングは終了ってことで帰宅しようと思ったら、

何となんとドーム野球のいつもにない早や終りとモロバッティングしてしまって、

8時半には帰れたんだけどホールの周辺で30分ほど時間潰し……。

 

 

 

それにしてもリングサイドのあのカメラ小僧は何なんだ?

最近目に付くようになったんだけど、視界を邪魔するほどのデブの上、

相撲取りのような気持ち悪いふくらはぎ剥き出しの半パン姿の上、

派手なTシャツを着て先週も周囲のヒンシュクを買ってたんだけど、

昨日も派手なオレンジTシャツにサンダル履きって全くの常識外れのイデタチで、

カメラマンがリングサイドで目立ってどうすんだよって感じで、

自分の前をうろつくようになったらバシッと言ってやるんだけど、

そもそも身分証を下げてなくて腕章もしてないカメラマン達を放置してる、

コミッションの不作為にも問題があると思うんだよね。

 

 

 

本日のベスト3ボクシング】

① 特にナシ

② 特にナシ

③ 特にナシ

 

 

 

中6日振りだったボクシングは今日も連投ってことで、

楽しみにしてる試合が二つあるんだよね。

 

 

 

 

2017年7月 6日 (木)

6月度ランキング

 

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「もう少し上がってると思ったけどなあ……。」

 

 

 

イスラム教の経典である “コーラン” には一体どんなことが書いてあるんだろうか、

信者は一日に何度もメッカの方角に向かって膝まづいて祈ってるんだけど、

毎度毎度彼らは一体何を祈ってるんだろうか……。

 

イスラム教における女性差別(蔑視)の酷さは前近代的この上なくて、

女性は車の運転免許も取れないし、レストランでも別席にされて、

それはまるで50~60年前のアメリカでの黒人差別と変わるところがなくて、

その点に関してだけでも信頼し難い感じが抜けないんだけどそれでも、

聞くところによるとイスラム教っていうのは元々はとっても穏やかな宗教で、

今のように異教徒(特にキリスト教)に対して無差別に危害を加えたり、

シーア派とスンニ派が内部抗争や殺し合いを繰り返すようなものでもなくて、

当初の形とは随分違ったモノになってしまったみたいなんだわ。

 

キリスト教も中世ヨーロッパでの清教徒戦争を経ての現在な訳であるし、

イスラム教は時代的にまだそのレベルってことなのかなあ。

 

 

 

6月度のランキングは5月29日から6月28日までの試合を対象に、

6月30日に発表されたんだけど、

L級とSL級のランキング変動に関しては何かの思惑が働いたのか、

ランキング委員会の中にもシーア派とスンニ派がいるのかはたまた、

政府から何らかの圧力が掛かったのかっていうほどの異動だったんだけど、

色々調べてみたら、最強後楽園へのエントリーに前向きかどうか、

つまりエントリーするつもりのないボクサーは適宜下位に異動されたらしいんだわ。

 

これまで最強後楽園っていうのは開催時期の通知に余裕がなくて、

若干不手際な段取りのまま実施されてたようなところもあって、

既に他の試合を受けてしまったボクサーがエントリーチャンスを逸してしまうって、

そういう状態が恒常化してたのが今年から改善されつつあるんだよね。

 

これで本来の最強後楽園の姿になってきたんだけど、

これは多くのランカー達に確認することが前提になってるから、

関係役員の手間の大変さも計り知れないんだけどね。                                                         

L級やSL級以外では首を傾げる異動がそれほど多くなかったから、

エントリーに前向きがボクサーが多かったってことだね、つまり……。

 

 

 

≪6月度ランキング≫

 

【世界チャンピオン】

福原辰弥さん(獲得)、田口良一さん(5)、拳四朗さん(獲得)、

田中恒成さん(1)、井岡一翔さん(5)、比嘉大吾さん(獲得)、

井上尚弥さん(5)、山中慎介さん(12)、久保隼さん(獲得)、

小國以載さん(獲得)、ホルヘ・リナレス(WBA1、WBC3)の計11名で、

期間内に試合をしたチャンピオンは一人も居なかったんだわ。

 

 

 

【OPBFチャンピオン】

中山佳祐さん(獲得)、マーク・ジョン・ヤップ(獲得)、大竹秀典さん(獲得)、

伊藤雅雪さん(3)、中谷正義さん(7)、太尊康輝さん(1)、

藤本京太郎さん(1)の7名。

 

中山さんは6月13日にフィリピンボクサーに2-1勝ちして王座ゲット。

竹中良さんは6月8日に韓国ボクサーに10RTKO負けして王座陥落。

 

 

 

【日本ランキング】

 

【ミニマム級】……小西伶弥さん(獲得)

6月27日にフィリピンで1RKO勝ちした谷口将隆さんが5位から2位にアップ。

4位だった松井謙太さんが7位にダウンしてるんだけど意味不明。

10位だった春口直也さんが山本浩也さんと入れ替わって9位にアップ。

6月25日にタイボクサーに4RKO勝ちした榮拓海さんは11位のまま。

ってことで空き3名分も変わらず。

 

 

【ライトフライ級】……久田哲也さん(獲得)

6月24日にノーランカーに5RKO勝ちしただけで、

小坂駿さんが11位にランキングしてるんだけど、

この階級にはまだ4名分の空きがあってのスカスカだから狙い目な訳で、

ランキング後に本来の階級に転級するっていうセコイ作戦も有りって事で……。

 

 

【フライ級】……黒田雅之さん(1)

6月13日の決定戦で粉川拓也さんに2ー1勝ちした黒田さんが正王座ゲットで、

直前は暫定チャンプだったから一応防衛1回ってことになるんだよね。

敗れた粉川さんは4位にランキング。

 

5位だった中山佳祐さんはOPBFチャンプとして転出。

 

6月19日に新井雄大さんに3RKO勝ちした堀陽太さんが7位にランキング。

敗れた新井さんは6位から11位へ大幅ダウン。

 

8位だった木村翔さんはタイトル戦に向けて保留選手リスト入り。

色々出入りはあってのピッタリフルランク。

 

 

【スーパーフライ級】……船井龍一さん(獲得)

ここは誰も試合しなかったもんで空き1名分を含めて全くの異動ナシ。

 

 

【バンタム級】……赤穂亮さん(獲得)

2位だった松本亮さんが保留選手リスト入りしたもんで、

6月18日にノーランカーに2-1勝ちした菊地永太さんは自然アップの2位。

6月8日、中野敬太君に3-0勝ちした鈴木悠介さんが6位から3位にアップ。

6月18日にノーランカーに2RKO勝ちした高野誠三さんが8位から5位に。

 

6月19日、栗原慶太さんに5RKO勝ちした勅使河原弘晶さんが

10位から7位にアップしてるんだけど6位でも妥当だと思う訳で、

敗れた栗原さんが高橋竜平さんと順位を入れ替わりながらも、

それでも13位を維持してるほどクオリティーの高い試合内容だったから、

(空きスペースもあったことが栗原さんには幸いしたけどね……。)

高野さんの上でもいいとさえ思ってるんだけどね。

 

14位に伊集盛尚さんってボクサーがランキングされてるんだけど、

これも意味不明で5月のノーランカー戦を今更反映するのかって感じで、

最近のランキング委員会は西日本に配慮し過ぎる傾向が強くて、

何か弱味でも握られてるのかって感じさえすることも多いんだわ。

 

 

【スーパーバンタム級】……久我勇作さん(獲得)

6月3日、フィリピンボクサーに3-0勝ちした渡部大介さんは、

6月24日に大野顕君に3-0勝ちした小坂遼さんと入れ替わって2位にアップ。

川島翔平さんが藤原陽介さんと入れ替わって8位にアップ。

異動はそれだけ。

 

 

【フェザー級】……坂晃典さん(獲得)

OPBFタイトルを失った竹中良さんが日本ランクイ入りして3位。

 

6月19日にタイボクサーに3RKO勝ちした天笠尚さんが、

それまでの1位から5位にダウンしてるんだけど、

それはつまり最強後楽園は回避するってことなんだろうね。

 

6月26日に北海道で韓国ボクサーに5RKO勝ちした佐々木洵樹さんだけど、

竹中さんのランクインで却って一個下がっての12位。

 

木村吉光さんが加治木了太さんと上下を入れ替わって14位なんだけど、

加治木さんはもう1年近く試合をしてないしこのままズルズル引退なのかなあ。

空き1名分が埋まったね。

 

 

【スーパーフェザー級】……尾川堅一さん(4)

6月25日にアクセル住吉さんに6RKO負けした中谷有利さんが、

粟田祐之さんと入れ替わっての15位に踏みとどまってるんだけど……。

 

 

【ライト級】……西谷和宏さん(獲得)

このクラスのランキングについては当事者達でさえ首を傾げてるんだけど、

全ては最強後楽園絡みなんだわさ。

 

まずは6月4日にランカーに6RKO勝ちしたアクセル住吉さんが、

2位から5位にダウンしてる一方、5位だった土屋修平さんが2位に、

6位だった加藤善孝さんが3位に、

それと7位だったスパイシー松下さんも4位にって、

其々試合をしてないっていうのにランクが上がってるんだよね。

彼らの上にいたはずの内藤律樹さんも3人の下になってるしね。

 

1位だった荒川仁人さんが保留選手リスト入りして、

その間隙を縫って吉野修一郎さんが3位から1位にアップしてるのも、

全て最強後楽園へのエントリー絡みってことで……。

 

ただこの階級も8位以下はほぼ正常な扱いが為されてて、

6月19日に小林和優さんに7RKO勝ちした山田智也さんが、

石川元希さんと上下を入れ替わっての9位。

 

荒川さんが転出して出来た空きスペースに、

前月押し出されランクアウトした小田翔夢さんが温情再ランクで15位。

 

 

【スーパーライト級】……麻生興一さん(獲得)

6月8日に今野裕介さんの挑戦を10RKOで下した麻生さんが初防衛。

敗れた今野さんは1位から4位にダウン。

 

この階級も7位までがゴッチャゴチャにかき回されててL級と同様、

全ては最強後楽園へのエントリー絡みなんだけど、

2位だった近藤明広さんが保留選手リスト入りした途端、

4位だったデスティノ・ジャパンがいきなり1位になってるし、

4月以来試合をしてない岡本和泰さんも6位から2位、

6月25日にタイボクサーに1RKO勝ちした井上浩樹さんも、

7位から普通なら大幅過ぎる3位アップってことだし、

8位だった永田大士さんも5位にアップしてる一方、

3位だった松山和樹さんが6位に、5位だった丸岡裕太さんも7位にダウンって、

必ずしも実力を反映したランキングにはなってないんだよね。

 

新たに空き1名分が発生。

 

 

【ウェルター級】……有川稔男さん(1)

6月18日にタイボクサーに2RKO勝ちした別府優樹さんは5位のまま。

 

10位だった大川泰弘さんがお疲れさんランクアウトした代わりか、

それともスッカスカの空きが5名分もあったせいか、

6月11日にインドネシアボクサーに6RKO勝ちした丸木和也さんが

ランク入りしたんだけど、せいぜい豊嶋亮太さんの下の11位であるべきで、

いきなりベスト10は無いと思ったけどね……。

 

 

【スーパーウェルター級】……井上岳志さん(獲得)

6月23日、タイボクサーに2RKO勝ちしただけなのに、

コブラ諏訪さんが8位からいきなり3位に大幅アップしてて、

6月11日にインドネシアボクサーに1RKO勝ちした丸木凌介さんが

3位を譲って4位にダウンしてるのも多分最強後楽園絡みだね。

空き5名分は変わらず。

 

 

【ミドル級】……西田光さん(1)

この階級はチャンピオンを含めて元々8名しかいないから、

ジックリ待ってたら何度もチャンスが廻って来るんだよね。

 

試合は無かったんだけど福山和徹さんが淵上誠さんと入れ替わって5位で、

変動はそれだけ。

 

 

 

≪日本タイトル選手保留リスト≫

先月から6名も増えてしまったモンで記載欄が満タンになってしまって、

ついに表題欄まで無くなってしまったんだけど、

あと1名でも増えたら記載スペースすら無くなってしまうんだわ。

 

全部で28名の中での新規参入組は木村翔さん、帝里木下さん、松本亮さん、

ゼネシス・セルバニア、荒川仁人さん、近藤明広さんの6名なんだけど、

ゼネシス・セルバニアって誰? 輸入ボクサー?

 

従来からの22名は、原隆二さん、山中竜也さん、八重樫東さん、河野公平さん、

五十嵐俊幸さん、江藤光喜さん、井上拓真さん、石田匠さん、村中優さん、

大森将平さん、益田健太郎さん、岩佐亮祐さん、亀田和毅さん、細野悟さん、

大沢宏晋さん、内山高志さん、三浦隆司さん、小原佳太さん、岡田博喜さん、

亀海喜寛さん、野中悠樹さん、村田諒太さん。

 

6月はこの28名のボクサー達は誰も試合をしてないんだわ。

 

 

 

 

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