2017年9月19日 (火)

PLANET 9 (7ー完)

 

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≪契約解除≫

 

 

搾取系悪徳ジムの存在は何も中日本、西日本、西部日本に限ったことではなくて、

東日本にも数多くあるんだけど、いずれにしても、

悪徳系っていう噂は意外なほど早く伝わっていくもので、

そういう意味ではボクサー仲間の情報網は信頼度が高いしかつ迅速で、

噂になってるジムはプロボクサーの数が減る一方なんだよね。

 

東日本における悪徳系ジムの代表格級は千葉県にあって、

そこには一応12人のプロがいるような体裁になってるんだけど、

実際はこの1年間に試合をしたボクサーはB級とC級が1人づつだけだし、

つい最近耳にした東京西地区にあるこれまた超ド級の悪徳系ジムも、

10名が所属してるようになってるけどB級1人、C級2人の3人しかいないんだわ。

 

こういう悪徳系ジムは放っておけばそのうちプロが一人もいなくなって、

地元の体操教室みたいな形でしか生き残る道が無いんだけど、

現在所属してるプロボクサーにとっては気の毒この上なくて、

何とか抜け出す為の手段について以前にも書いたんだけど、

裁判や警察沙汰にする前に、あるいはそれとは別に、

とっても有効であろうと思われる手段について今回は書いてみるね。                                                           

 

実はこの方法はつい数年前までは殆ど機能してなくて、

協会のメンバーやボクサーさえ正確には知らないんじゃないかなあ……。

 

 

2016年(最新)版JBCルールブックの97頁に、

第7章 “契約” っていう括りがあって、

その第2節に “マネージメント契約” っていう項目があって、

それは通算では第120条の4項にあたるんだけど(98頁)……、

 

契約期間を経過しても、双方の当事者から異議の申し出がない場合、

そのマネージメント契約は自動的に(従前の契約期間をもって)

更新されたものとみなす。

 

っていう記載があって、

勿論これはボクサーの1年ごとのライセンス更新の話ではなくて、

ボクサーとジムとの所属契約(マネージメント契約)に関することであって、

その3年間の契約期間の更新について書かれてるんだけど重要なのは、

“双方の当事者からの異議の申し出がない場合” っていう箇所で、

それはつまり、当事者の一方から異議の申し出があって、

その異議が信憑性と合理性の高いものであって、

当該契約を継続、更新することが正当ではないとJBCが判断した場合には

その契約自体を解除することができるっていう解釈が成り立つんだよね。

 

更にその異議の申し立ては必ずしも契約期間の満了を待たなくてもよくて、

契約期間中のいつでも可能だっていう解釈も同時に成立するんだわ。

 

その点に関する見解についてはコミッションも知り合いの弁護士も一致してて、

もし契約解除が相当だってことになれば移籍金の問題は全く生じないし、

そもそも移籍届さえ不要でボクサーは自由にジムを移れるんだわ。

 

 

勿論、コミッションとしては契約解除に関する問題が発生した際には、

ジム側とボクサーの双方から詳しい事情を聴取することになるから、

ボクサー側としても言った言わないだけではなくて、

なるべく書類や録音による記録を残しておくことが重要になるんだよね。

 

 

要するに、ジムとのマネージメント契約を解除する為にはボクサーとしては、

ジムやマネジャーがその責務を果たしてないことを立証する必要があるんだけど、

そもそものマネジャーの責務とマネージメント料に関して書いてみると……。

 

<マネジャーの責務……JBCルールブック第123条 100頁>

① 契約ボクサーに適切なトレーニング施設を用意すること。          

② 契約ボクサーのトレーニングを監督すること。                        

③ 契約ボクサーの健康を管理すること。                             

④ 契約ボクサーの収入を確保するために、相当数の試合に出場させること。     

⑤ 契約ボクサーが試合に出場するとき及び試合報酬を受け取る時は立ち会う事。    

⑥ 契約ボクサーが負傷または疾病の場合には、

試合の前々日までにプロモーター及びJBCに対して報告すること。

⑦ 契約ボクサーに本ルールその他JBCの定める諸規則及び

日本の法令を遵守させ、その監督をすること。

 

 

<マネージメント料等……JBCルールブック第124条 100頁>

① マネージャーはボクサーとの契約により、

試合報酬の一部をマネージメント料として取得することができる。

ただし、マネージャーの取得するマネージメント料は、

試合報酬の33.3%を超えてはならない。

② 前項の試合報酬にはボクサーが試合以外の活動により得た報酬は含まれない。

③ マネージャーはボクサーとの間の特約により、

第1項に定めるマネージメント料以外の報酬を受け取ることができる。

ただし、マネジャーは当該特約について事前にボクサーとの間で書面を作成した上、

その写しをJBCに届け出なければならない。

 

 

上記に記載されてるマネジャーの責務が果たされてない場合や、

ファイトマネーがキチンと支払われていないような場合には、

ボクサーは改善に関してJBCに調整を願い出ることができる訳で、

もしどうしてもそのジムから移籍したいような場合には、

所属ジムとの契約を解除出来るかの可能性をJBCに問い合わせるべきで、

もし解除条件に相当すると判断された場合には、

上記にも書いたように一切の移籍金も発生しないし、

移籍届さえ必要ないことになるんだよね。

 

悪徳ジムから苛められ搾取されるだけではなくて要するに、

ボクサーにはリング上以外にも戦う場面が用意されてるってことなんだわ。

 

 

“PLANET 9” シリーズは今回で一応完結するんだけど、

個々のボクサーのトラブルに関しては引き続きフォローしていくつもりだし、

自分にも役に立つ場面があったら微力を尽くすつもりでもあるんだよね。

 

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2017年9月18日 (月)

エキサイトマッチ・9月17日 

 

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“その後のカブトムシ……”

 

家のバルコニーにカブトムシが紛れ込んでから1ヶ月以上が経つんだけど、

彼はその後も元気元気で……。

 

 

 

台風18号のせいで避難勧告やら避難指示を受けたり、

停電になってしまった九州や四国の人達にとっては、

WOWOWどころじゃなかったと思うけど、大丈夫だったですかあ……。

 

 

 

17日10時からのエキサイトマッチはSB級の北米タイトル戦から始まったんだけど、

胡散臭いのが解説に混じってたもんでいつものように音声オフで見たんだけど、

カバジェロ対デラホーヤって名前だけは凄かったけど、

大竹秀典さんや久我勇作さんでも充分そうな感じだったなあ。

 

 

 

☆ ラファエル・リベラ×ジョセフ・ディアス

      ………WBC Fe タイトル挑戦者決定戦 10R

25勝(16KO)0敗2分1NCの23歳・メキシコと、

24勝(13KO)0敗のWBC2位、サウスポー、24歳・アメリカ。

 

元々のディアスの相手がケガ棄権してしまったもんで急遽、

リベラが呼ばれたんだけどノーランカーでも即挑戦者決定戦に出れるんだね。

 

<1R~2R>

リーチもプレスも初っ端からディアスが優勢優勢で、

一旦詰まったところでのリベラのショートブローの回転力も凄かったけど、

中間距離では随分シンドそうな感じだったなあ。

 

<3R~4R>

ディアスはガードがシッカリしてるからリベラとしては、

打ち終わりを狙いたいところだったんだけど中々仕掛けきれてなかったし、

一方のディアスも結構慎重というか見過ぎることが多かったし、

一旦攻め込んでも仕掛け自体が大きくて単調のままだったんだわ。

 

 

それにしてもこの試合でもジャッジが観客の視界の邪魔をしてて、

リングエプロンに両手を着いて立ったまま身振り素振りが鬱陶しくて、

リングロープの2段目の上に頭が出てたもんで、

リングサイドで試合の行方を見つめてたO・デラホーヤも見難そうにしてて、

ああいうのをよく許してるもんだなあって思ったね。

 

<5R~6R>

基本的には二人共、相手待ち系のボクシングになってしまったもんで、

華々しさ的には今一感が強くて、そもそも長い距離が不得意なリベラは、

もっと詰め詰めガンガンが要るところだったのに平々凡々のままで、

もしかしたら急なピンチヒッターとしての役割を言い含められていたのか、

最初っから勝つつもりが無いような戦いぶりだったんだわさ。

 

<7R~10R>

ディアスはあくまで負けないボクシングを徹底してて、

この後もう1試合くらいできそうなほど力を余したまま、

元々KO率も54%ほどしかないポイントゲットボクシングだったなあ。

 

それまで山ほど貰ってたボディブローが効いてしまったか、

リベラは9Rにはスッカリ緩んでしまったんだけど、

そういう相手をディアスが倒し切れないというか

敢えて倒しに行ってないようなお上品ボクシングで、

こんな感じだとゲイリー・ラッセルにはとっても敵わないんじゃないかなあ。                                                           

 

結局大差でディアスが3-0勝ちしたんだけど、

二人共1Rから殆ど同じようなペースの単調さがこの上なくて、

大きく展開が動くってことも全く無かったもんで、場内は静まったままだったなあ。

 

 

 

☆ ゲンナディ・ゴロフキン×サウル・アルバレス

        ………WBA、WBC、IBF M タイトル戦 12R

37勝(33KO)0敗の統一チャンピオン、35歳・カザフスタンと、

49勝(34KO)1敗1分の27歳・メキシコ。

 

ゴロフキンはこれが20回目の世界戦で、アルバレスは12戦目だってね。

 

ゴロフキンは35歳っていう年齢の割にはとっても前向きで、

今できることの限界まで頑張ってたし、見せ方の巧さも抜群だったんだわ。

 

一方、この日のアルバレスは自分の中では最低に近くて、

やっぱり彼は自分のことを怖がってない相手にはメッキリになる傾向が強くて、

それはまるでメイウェザー戦の時のようだったんだわ。

 

アルバレスはブルーにゴールドの差し色が入ってるウィニングで、

ゴロフキンはゴールドのグラントだったね。

 

<1R>

まずはゴロフキンの左から右のチョン打ちから始まったんだけど、

残り1分12秒、ゴロフキンの右フックをかいくぐってアルバレスが左ボディで、

これがまあとっても美しいショットだったんだわ。

 

<2R>

当たりは薄かったけどアルバレスの上下がヒットして、

ラウンド終盤近くではまたしても相手の右を交わしざまの左ボディがヒット。

ただ、アメリカではボディブローの評価は日本より低いんだよね。

 

<3R>

残り30秒からはボディブローを軸にアルバレスも飛ばしたんだけど、

飛び込みざまに放ってた2発の左フックとか、

詰めて小さく数を打ち始めたゴロフキンが優勢だったね。

 

<4R>

このラウンド以降、アルバレスがロープを背にすることが多くなったんだけど、

敢えてそこから逃れようとはしてなくて、カウンターを狙ってたのかなあ。

 

<5R>

アルバレスの腕振りは力強かったんだけど、如何にも単発に終始してて、

繋ぎのパンチを省略し過ぎてたし、そもそも絶対的に手数が少なかったんだわ。

 

<6R>

やっぱりアルバレスはロープを背にすることが多くて、

必ずしも大きく被弾はしてなかったんだけど、

それにしても見栄えが良くなかったんだわ。

 

半分を終えたところでの自分のスコアは56-54でゴロフキンだったね。

 

<7R>

相変わらずゴロフキンのプレスが強かったし、何となく気持ち良さそうにやってて、

チョンチョン、ツンツン当てられてたアルバレスはストレスが溜まってるみたいで、

これで5連続ポイントロスだったんだわ。

 

<8R>

アルバレスは全体に覇気が感じられなくて、

攻め込みも一次的で淡泊なモノで終わってしまうことが多くて、

有効打としては一発も無かったんだけど攻めてる感じはゴロフキンだったなあ。

 

<9R>

このままじゃヤバイと思ったかアルバレスが最初の30秒を飛ばしたんだけど、

一段落も解り易くてゴロフキンの即の反撃にチャラにされてしまってたんだわ。

 

その後のアルバレスの右フックも評価できるんだけど、

沢山の手数で終始攻勢を取り続けたゴロフキンが優勢かなあ。

 

いずれにしても被弾した直後のゴロフキンの攻め返しが目立ってたし、

攻めてる印象を与えるのがとっても巧かったんだよね。

 

<10R>

最初の30秒間での打ち合いはアルバレスの有効ヒットが目立って、

ゴロフキンの左膝が一瞬緩んでポクポクしてしまって、

その瞬間が正しくアルバレスの鬼追撃のタイミングだったんだけど、

前に出て手数手数だったのは却ってゴロフキンの方だったんだわ。

 

<11R>

ゴロフキンが追い立てる追い立てるで……。

 

<12R>

アルバレスの方が最初の1分間を飛ばしたんだけど、

1分半過ぎからは二人の消耗の方が目立ってきて大きな展開がないまま、

こりゃアルバレスの勝ちはないよなあって思いながらの終了ゴング。

 

 

改めて計算してみたらやっぱり116-112でゴロフキンだったんだけど、

発表されたスコアはゴロフキンからみて、

110-118、115-113、114-114ってことで1-1ドローだったんだわ。

 

アレーッ?って思ったのは110-118っていうスコアで、

そう言えばこの試合のジャッジの中に女性が一人混じってたんだけど、

かなり前にもメイウェザーの試合だったかに女性ジャッジが混じって、

その女性がとんでもないスコアを付けたことがあったんだけど、

今回の彼女がそのスコアを付けた張本人だったのかは確かめてないけど、

いずれにしてもちょっと考えられない配点だったんだわ。

 

この試合を見て114-114は充分有り得るだろうし、

有効打と手数の微妙な判断差からすると逆の113-115も法外ではないけど、

110-118っていうのは不快以外の何物でもなくて、

WBCからの回し者かデラホーヤのお抱えジャッジなのかって感じだったんだわ。

 

 

ただ、ジャッジに対する不快感を別にしても、

アルバレスのデキの悪さというか気持でも後れを取ってたことが心外で、

これで3億円かあ(ちなみにゴロフキンは5億円らしいね。)……って、

シミジミしてしまったんだよね。

 

 

2017年9月15日 (金)

テレビボクシング (9/13)

 

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“またもやの180度虹”

 

絶妙な色合いの夕暮れ空の中にまたもやの半円形の虹で、

自然にはとっても敵わないなあってつくづく思ってしまったんだわ。

 

 

 

13日はホールから早めに帰って録画を見たんだけど、

CMとかプロモーション系の無用なモノをカットして見ると早い早いで、

当日の前座はタイボクサーばっかりだったから、

多分現場は試合間隔がダラダラ空いてやりきれなかったんじゃないかなあ……。

 

 

和氣慎吾さんの試合は全く放映されなかったんだけど、

思ってたより時間が掛かってギリギリ8RでのKO勝ちだったんだけど、

とにかくWBA7位に勝つことが出来たから何とか世界ランクをゲットしたね。

 

 

 

☆ 田中恒成さん(畑中)×パランポン・フレッシュマート

                           ………WBO LF タイトル戦 12R

9勝(5KO)0敗のチャンピオン、22歳・岐阜県と、

24勝(10KO)7敗のランク13位、32歳・タイ。

 

パランポンはWBAは3位なんだけど、

戦績的には3勝1敗ペースの平凡な感じがしてたし、

年齢差も10歳あるしってことで、田中さんが圧勝するって思ってたんだけどね。

 

<1R>

肌の色の違いもあってかフレーム的には田中さんの方がかなりデカくて、

中間距離からの当て勘を調整して始めてたんだけど、

パランポンも中々鋭い腕振りをしてて、その必殺系右ショットには危険が満ちてて、

残り15秒での彼のワンツーはとっても衝撃的だったんだわ。

 

フットワーク含めてまだ動きがこなれてなかったところでのそれは一発で、

まともに貰ってしまった田中さんがいきなり驚愕のダウン。

 

<2R>

それほどのダメージを引きずることなく立て直した田中さんが細かく反撃して、

大きく当て込んで決着付けようとしてたパランポンの間隙を縫って、

まずは2ポイントロス分を確実にリカバリーしようとしてるみたいだったんだわ。

 

<3R>

田中さんは体質的に顔面が腫れやすいみたいで、

それは八重樫東さんを彷彿とさせたんだけど、

1Rに貰った右のせいで左顔面がそこそこ腫れだして、

パランポンを気持ち良くさせてしまうようで心配されたんだよね。

 

やたら強気でケレンミなく振って来てたパランポンに対して田中さん、

徐々に距離感に磨きがかかっていったし、出入りの素早さと左右への動きで、

これ以降は相手の右強打を貰うってことが殆ど無かったんだよね。

 

作戦通りか田中さん、ここできっちりイーブンに戻したんだわ。

 

<4R>

相変わらずパランポンは無暗なほど飛ばしていったんだけど、

田中さんは相手のショットの殆どを見切ることができたみたいで、

アッパーやボディブローを混ぜ込んでのショートのコンビネーションが抜群で、

細かく早い沢山の的確なショットでポイントを奪っていったんだわ。

 

<5R>

田中さんの強烈な左ボディをパランポンが明らかに嫌がるようになって、

彼には別の新たな攻撃手段を持ってるようにも見えなくて、

この辺りから形勢は大きく田中さんに傾いていったんだわ。

 

<6R>

ちょっとした被弾での田中さんの右目上のカット出血も目立ってきて、

こっちの方の行方が新たに心配され始めたんだよね。

 

<7R>

動きには全く劣化は見られなかったんだけど、

顔面の傷み方は田中さんの方が酷くて、

パランポンはことあるごとにその傷の部分を狙ってたみたいだったなあ。

 

<8R>

ボディブローによるダメージが半端じゃなくなったかパランポン、

前傾を深めガードも下がりつつあって、

田中さんとしては狙い所が増えていったんだけど、

1分過ぎに何となく手数が落ちたところにパランポンが逆襲してたんだわ。

 

それでも残り1分からは田中さんが持ち直しての反撃反撃で、

残り4秒でのワンツースリー目の左フックが大きくハードヒット。

 

<9R>

かなり勢いが落ちてきたパランポンに対して田中さん、

開始45秒に綺麗なワンツーをヒットさせて見事なダウンゲット。

 

何とかリスタートしたパランポンだったんだけど、

残り時間が2分もある中ではとっても凌ぎ切れそうになくて、

彼なりにそこそこ踏ん張ってはいたんだけど1分27秒、

田中さんの一気鬼追込みの前に如何ともし難く、

経緯を見てたレフェリーがついに割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

 

初回にダウンを喰らってしまったところから4Rまでの巻き返しは実に見事で、

全く慌てることのない田中さんの冷静な組み立ては圧倒的で、

序盤にハンデを負ってしまったところからの立て直しはこうあるべきだって感じで、

それは同じ日の後楽園ホールでの岩原慶君を彷彿とさせもしたんだよね。

 

 

 

☆ 小國以載さん(角海老)×岩佐亮祐さん(セレス)

              ………IBF SB タイトル戦 12R

19勝(7KO)1敗(1KO)1分のチャンピオン、29歳・兵庫県と、

23勝(15KO)2敗(2KO)のランク3位、27歳・千葉県。

 

<1R>

いきなり感じたのはこの日の小國さんの動きの悪さで、

殆ど体のキレっていうものが感じられなかったしパンチもタルくて、

岩佐さんはいつも通りだったんだろうけど小國さんとの対比で、

パフォーマンス全体に物凄くキレがあるように感じたんだよね。

 

岩佐さんの左は最初っからタイミングもスピードも極上で、

小國さんがそれに対抗してたのは右ストレートボディだけだなあって、

そう思ってた残り36秒だったなあ、

岩佐さんの左ストレートがこれ以上ない直撃ヒットで小國さんがいきなりダウン。

 

<2R>

小國さんの右より岩佐さんの左の方が圧倒的に早くて、

小國さんの右ストレートは何だか押し出してるような感じさえあったんだわ。

 

1分20秒、岩佐さんの左ストレートが薄くヒットしたんだけど、

どうやら小國さんには岩佐さんの左が殆ど見えてなかったみたいで、

それを避ける動作をすることが出来ないまま簡単に被弾してて、

それは岩佐さんのノーモーション系の左が優秀だったこともあったんだけど、

そもそも小國さんがサウスポーを不得意としてる事も災いしてたみたいで、

左に回れば解消できるっていうレベルではなかったんだよね。

 

岩佐さんは色んなタイミングでカウンターが打てる技能を垣間見せながら、

今や動き全体に自信が満ちてきて、またもやまたもやの残り25秒、

結構いとも簡単に左ストレートを貰ってしまって仰向けになって2度目のダウン。

 

明らかにダメージを負ったままリスタートした小國さんは最早相当ヤバそうで、

何とか次のラウンドに繋げたい、ここで負けたら簡単過ぎだろってところ、

残り6秒にまたしてもまたしてもまたしてものまるで判で押したように、

左ストレートを貰ってしまってこの試合3度目のダウンは尻餅。

何とか立ち上がったところでラウンド終了ゴング。

 

<3R>

前の回の終了ゴング寸前でのダウンだったもんで、

小國さんの回復が思いやられて、っていうより、

もうこのラウンドで終わってしまうんじゃないかってこの時は思ってたんだよね。

そんな中での小國さんはそれこそ男の踏ん張りで、

消耗が明白な中での必死頑張りはちょっと感動的で……。

<4R>

少し様子を見ようって判断したような岩佐さんを前にして、

小國さんはまだまだ頑張る頑張るで、若干持て余した岩佐さんが、

後頭部を抑えながら打撃を加えたって事で減点されたんだけど、

減点されるほどのことは無かったと思ったけどね。

 

それにしてもこの日の小國さん、

グスマン戦では有効に機能してた左ボディを殆ど封じ込んでたんだけどやっぱり、

サウスポーへの左ボディは的としての面積が少な過ぎだったからかなあ……。

 

<5R>

何となんと、ここに来て却ってプレスを掛け返してるのは小國さんの方で、

岩佐さんの攻め込みが少し緩んできたんだわ。

 

小國さんは決着されてしまいそうなところから3ラウンド分も踏ん張ったんだよね。

 

<6R>

ただ、岩佐さんの左を無分別なほど喰らってしまうっていう状況は改善されなくて、

小國さんは敢えてそれを避けようとはしていないような感じさえあって、

顔面の傷みは酷くなる一方だったんだけど、

1分過ぎに口の中を切ったか鼻を激しくやられたか出血が極端に酷くなって、

岩佐さんの黄色いグローブを鮮血で赤く染めるまでになってしまったんだわ。

 

こりゃ酷いなあって見てたら残り45秒、ついにドクターチェックが入って、

その最中にもボタボタボタボタ血がしたたり落ちてて、

誰がどう見てもの止め時で2分16秒、岩佐さんのTKO勝ちだったんだわ。

 

 

 

小國さんが体のあちこちに変調をきたしてたのは知ってて、

だからああいう負け方をして即引退表明したのも充分理解出来たんだけど、

一方ではそういうもの全てを抱えての試合だっていうのは、

どのボクサーにも共通してる訳で……。

 

 

自分の手元に試合後の食事会の写真が届いて、

それを見ると小國さんの右顔面はかなり傷んだままだったんだけど、

眞吾会長や正臣さん、厚正さん、阿部トレ、小堀トレ、シャーの他、

岡田博喜さんや藤本京太郎さん達に囲まれてのお疲れさん会だったんだけど、

本人含めてみんないい笑顔をしてたんだよね。

 

彼は以前は実にとっても不遇だったというか、

搾取されまくってた典型的な関西系の気の毒ボクサーだったんだけど移籍後、

ボクサー人生の最後を正当に処遇されたのが自分的にも実に嬉しくて、

それも世界チャンプまで登り詰めることが出来たってことで、

是非いい思い出だけを記憶に残して貰いたいって思ってるんだよね。

 

 

 

それにしても北朝鮮なんだけど、どう対処したらいいと思う?                                                           

座布団を乗せたような珍妙なヘアスタイルのあのクソデブ、

それだけ見ても普通の神経じゃないことが知れるんだけど、

要するに刃物をチラつかせてカネ出せって言ってるのと変わりなくて、

21世紀になって核実験をした唯一の国で時代遅れの恥ずかしい国家な訳で、

端っこの方でこそこそ静かにしてろって感じなんだよなあ。

 

日本を海に沈めてやるだの、アメリカを焦土にしてやるだの言いたい放題で、

まるでガキのケンカのお前の母ちゃん出べそレベルなんだけど、

それ本気で言ってるのかクソデブって感じなんだけど結局は、

国内向けのプロパガンダとか乞食外交にしか過ぎないんだろうけどね。

 

面倒臭いからアメリカにB1爆撃機での絨毯爆撃をお願いしたいくらいなんだけど、

ただ、そうなるとヤケクソでありったけのミサイルと核爆弾を

こっちにも飛ばしまくることも充分考えられるし、

膨大な数の難民が韓国やら中国に流入するだろうし、

この際ってことで日本にも船で流れ着こうとする人数も半端じゃないだろうし、

それも更に面倒臭いなってことで……。

 

2017年9月14日 (木)

後楽園ホール・9月13日

 

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「母の愛っていうテーマですかあ……。」

 

 

 

昨日の大阪の試合は後楽園ホールを見た後に録画をチェックするってことで、

それぞれ小國以載さん、田中恒成さん、

それに和氣慎吾さんの勝利希望だったんだけど、

感想については明日にでも書こうと思ってるんだわ。

 

 

 

最近たまに首が痛くなることがあるもんで病院に行ったら、

何枚もレントゲンを撮られたんだけど、ヘルニアかなって心配してたんだけど、

ただの老化現象と運動不足だって言われて拍子抜けだったなあ。

 

 

 

昨日は最後の試合を見る前に帰ったモンで悪しからずです……。

 

 

① アンドリュー・エバネス君(青木)×頼政和法君(L玉熊)

                             ………F 4R

2勝(2KO)1敗(1KO)の32歳・フィリピンと、 

2勝(2KO)4敗(1KO)1分の25歳・東京都。

 

<1R~2R>

お互いに凶暴でもなくテクニシャンでも無かったし、

この階級にしては水準を遥かに下回る手数は退屈退屈の限りで、

頼政君は頭半分ほど優位な上背を生かし切れず、

エバネス君の方もデビュー7年で3戦しかしてない中途半端さが丸見えで、

お互い20Rくらいやるつもりのようなトロトロさだったんだわ。

 

2Rに入っても殆ど変化がなかったもんで一旦離席したんだけど、

3Rからは少しはやる気になったみたいだったんだけど、

4回戦ボクサーが最初の2ラウンド分を無為に使ったら絶対ダメな訳で、

結局、39-38×2、38-38でエバネス君が2-0勝ちしたんだけどね……。

 

 

 

昨日も来てたね、例のベレー帽のオッサン、

どの試合でもやたら騒ぎ立てて意味不明な有頂天さではしゃぐんだけど、

彼は元ボクサーで、気の毒にもパンチドランカーなんだよなあって、

ある人が言ってたんだよね。

 

 

 

② 緒方初音君(協栄)×渡部一誠君(渡嘉敷)……51.5㎏ 4R

0勝1敗(1KO)の20歳・千葉県と、0勝1敗の28歳・東京都。

 

緒方君はこの日が20歳の誕生日だったんだけど、

残念ながら渡部君が計量後に体調を壊してしまって棄権してしまったんだわ。

 

 

 

③ 袴田浩祐君(上滝)×荒木貴裕君(極東)……SFe 8R

7勝(1KO)11敗(4KO)2分の30歳・静岡県と、

9勝(4KO)7敗(3KO)の30歳・三重県。

 

お互い30歳の微妙な戦績のA級で、

どこかで一皮剝けて弾けるんじゃないかって見てるんだけどね……。

 

<1R>

荒木君の左がとってもいい感じだった以外は特になくて、

1Rを見た限りでは二人共、新しいテーマを抱えてるようには見えなかったなあ。

 

<2R>

荒木君は元々それほど打たれ強くはないのに、

上体というか頭の位置に対する配慮がこの日も足りてなかったし、

一つ一つのショットの鋭さは圧倒してたけど全てがフルショットで、

パンチの緩急っていう点でもこの日も今一だったんだよね。

 

<2R>

残り20秒、荒木君の打ち下ろし気味の右ストレートが綺麗にヒットして、

袴田君の左目の上を一発カット出血させてたんだわ。

 

<3R>

袴田君はあれだけリーチがあるのに終始ジャブが打ち切れないままで、

またしても勿体ない動きから脱し切れてなくて、

相手の攻撃をきっかけにし過ぎだと思うんだけどなあ。

 

開始1分弱で袴田君のカット傷にドクターチェックが入って、

もしこれが原因でストップされたら袴田君はTKO負けになるってことで、

リスタート後の袴田君が一気必死に攻勢をかけていったんだけど、

それを意外に簡単に受け止めてしまった荒木君も何とか凌いでの終了ゴング。

 

<4R>

それはガード専用かってほど袴田君の左手は機能しないままだったし、

荒木君の攻め込みも単調なままで、

彼はいいバランスをしてるしパンチの形とか勢いもとってもいいんだけど、

攻撃の組み立てがシンプル過ぎて中々思うような直撃が叶わなくて、

彼の左フックはかなり強烈だからたまには逆ワンツーがいいと思うし、

右をフェイクに使う攻撃パターンも編み出したらいいのになあ……。

 

<5R>

二人共、ボディブローをないがしろにしがちだったし、

カウンターのタイミングを狙い切れないままで、

お互い20戦前後の戦績を誇りながら同じパターンから抜け切れなくて、

もう少し色々工夫が必要じゃないかって思ったし、

行くような行かないような中途半端なパフォーマンスに終始してたなあ……。

 

 

ってことでここで切り上げたんだけど結局、

80-73、78-74、78-75ってことで荒木君の3-0勝ちだったんだけど、

幾らなんでもフルマークは無いんじゃないかってことで、

自分が見てた5Rまでの中でも3Rか5Rは袴田君のポイントなんじゃないかなあ。

 

 

 

④ サイトーンⅠ号×福永亮次さん(宮田)……SF 8R

10勝(5KO)5敗の21歳・タイと、

9勝(9KO)2敗(1KO)のランク15位、サウスポー、31歳・大阪府。

 

2勝1敗ペースのサイトーンジムに福永さんが苦戦するはずも無く、

ってことで全く見てなかったんだけど、

やっぱり2R1分36秒での福永さんのTKO勝ちだったってね。

 

 

 

⑤ 瀧倫至君(駿河男児)×斉藤正樹さん(10COUNT)

                          ………SFe 8R

6勝(1KO)5敗(1KO)1分のサウスポー、24歳・静岡県と、

13勝(4KO)12敗(1KO)6分のランク7位、32歳・神奈川県。

 

個々のボクサーには何の責任も無くて申し訳なかったんだけど、

この試合は自分的な抗議の意味も込めての距離を置いての中途半端観戦で、

陰ながらは斉藤さんを応援してたんだわ。

 

 

斉藤さんは1Rに幸先のいいダウンをゲットして、

今日こそ手際よく決着するかって思わせた所からまたもやの優しさを発揮して、

4Rにはあわや倒されてしまいそうなほど追い込まれて周囲をハラハラさせて、

流石13勝12敗の苦労人ランカーってことだったんだけど、

それでも次の5R、相手の累積ダメージとガス欠に乗じてのラッシュラッシュで、

相手の戦意を喪失せしめての2分49秒でのストップ勝ちだったんだわ。

 

 

実に目まぐるしい展開に鳥海会長や村越マネ、トレーナー達の

疲労感とか脱力感は半端じゃなかったんだけど、

自分的には斉藤さんのようなランカーにも親近感を抱いてるんだよね。

 

 

 

南席に本多ジムの美佐子マネがおられたもんで色々話をして、

斜め前に座ってたのが岩原君の奥様だって教えて貰ったんだけど、

彼女が抱っこしてた男の子がこちらを振り返ったら、

これがまあ岩原君にまるでそっくり君だったもんで、

思わず奥様に声を掛けてしまったんだわ。

 

とっても目力の強い1歳ちょっとくらいの男の子で、

「オジサンはね、君のパパが勝つんじゃないかって思ってるんだよ。」 って言ったら、

強い眼差しをしながら 「当たり前じゃん。」 って感じの表情をしてたんだわ。

 

 

 

⑥ 粟田祐之さん(KG大和)×岩原慶(本多)……SFe 8R

9勝(3KO)3敗(1KO)のランク12位、サウスポー、26歳・神奈川県と、

7勝(3KO)4敗(1KO)のサウスポー、27歳・埼玉県。

 

とっても興味深いサウスポー対決で、

勿論この日の自分的なメインイベントだったんだよね。

 

<1R>

やっぱりリーチは粟田さんが優位だったんだけど、

身長差は思ってたほどではなかったんだわ。

 

まあまあ互角の序盤が過ぎた開始30秒、

岩原君が何気に出したジャブに合わせて粟田さんが鋭く左ストレートを合わせて、

それがドンピシャのカウンターのタイミングで直撃して岩原君が衝撃ダウン。

 

すぐ目の前での相当な直撃度だったもんで岩原君の回復度が心配されて、

リスタート後まだ2分以上も時間が残されていて更に心配されたんだけど、

岩原君のダメージはそれほどのことではなかったみたいで、

即、立て直して終了ゴングまでほぼ互角のまま踏ん張り通してたんだわ。

 

<2R>

残り42秒にまたもや粟田さんの左ストレートがカウンターヒットして、

それまでの岩原君の小さい積み重ねをチャラにされてしまってたんだわ。

 

岩原君は強気にそこそこ詰めてはいたんだけど、

近い所での頑張りが今一足りてなかった感じだったんだわ。

 

<3R>

細かく攻めて大きく取り返されるっていう展開が続いた岩原君、

このラウンドは残り40秒からのショート攻勢で感じを掴み始めたみたいで、

粟田さんの顔面もそこそこ赤くなっていったんだよね。

 

自分の横には本多会長が座ってたんだけど、

多くを語らないままセコンド陣に任せてたなあ。

 

<4R>

相手の左のカウンターが徐々に見えてきたか岩原君、

この辺りから殆ど直撃されることがなくなって、

左右への動きと頭の位置に対する工夫が功を奏しつつあったんだわ。

 

チーフセコンドからのアドバイスは細かい攻防の指示っていうよりは、

動き方の工夫、戦い方のテーマを思い出させる点に絞られてて、

ああ打てこう守れっていうその場限りの付け焼刃的なものではなかったのが、

岩原君には相応しかったのかも知れなかったんだわ。

 

岩原君は左ショートアッパーを混ぜ込んだコンビネーションが抜群だったし、

この回も残り1分を切ったところからの攻め込みラッシュが印象的で、

細かく沢山当てられてしまった粟田さんが鼻血。

 

で、試合の半分が終わったところでの自分の採点は、

1Rと2Rを取られた岩原君が3R4Rを連取して1P差に縮めたんだわ。

 

<5R>

いつどのパンチが粟田さんにダメージを与えたのかは解らなかったんだけど、

累積的に消耗させられたのは間違いのないところで、

このラウンドの立ち上がりから粟田さんは大分緩んでしまってて、

最初の1分半を岩原君の自由にさせてしまったんだわ。

 

それでも粟田さんも残り1分からは気持ちを取り直しての反撃で、

このまま優位に終われるかって思われた残り30秒、

またもや岩原君の再度の踏ん張り直しが目立って目立って、

派手なヒッティングは無かったものの地道なヒットヒットを重ねてたんだわ。

 

ってことで自分のスコアは丁度イーブンてことで、

あと3ラウンド分、どちらが征するかってことだったんだけど、

流れとしてはかなり岩原君に傾いてたのは間違いなかったんだよね。

 

<6R>

粟田さんの消耗は隠しおおせないほどになってしまって、

打ち合うのを途中で止めて自分からクリンチにいって休みたがってたし、

1分過ぎには時計を見やるようになってきてたし、

残り50秒での相打ちで後ろに飛ばされたのはその粟田さんだったんだわ。

 

気を見て取った岩原君が残り30秒から一気の飛ばし攻勢で、

そう言えば岩原君はここまで毎ラウンド、ラスト30秒を飛ばしまくってて、

印象的なラウンドにするよう頑張ってて、

次のラウンドの序盤の粟田さんの飛ばしも封じ込めてたんだよね。

 

この回もそんな感じで終わるのかって思われた残り15秒、

防戦一方で殆ど反撃が叶わなくなってしまったのを見計らって2分45秒、

レフェリーが割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

 

粟田さんはロープに詰められたままほぼ一方的になりつつあったんだけど、

粟田さんは仮にも日本ランカーなんだから、

あの場面、一旦スタンディングダウン(ロープダウン)を取って様子を見るって、

そういう手立てもあったんじゃなかったとも思ったんだけどね。

 

それにしても粟田さんは普段はもっと踏ん張れるボクサーだと思ってたんだけど、

今回はダウンを喰らったところからの岩原君の冷静な立て直しと、

強い気持ちが実に見事な逆転TKO勝ちを呼び込んだってことで……。

 

岩原君は今月のランキング発表で12位前後にランク入りが確実ってことで、

試合直後に本多会長やトレーナーさん、それにクドゥラ金子君達と、

飛び上がりながら笑顔笑顔の握手とかハイタッチだったんだけど、

美佐子マネは何だか涙ぐんでたんだよね。

 

通路を戻る際に場所を移して西側板席にいた岩原君の奥様と目が合って、

それでまたハイタッチだったんだけど、

抱っこされてた息子君もグイッと腕を伸ばしてハイタッチしてきて、

あんな小さくてもパパの頑張りが解ったみたいだったんだわ。

 

 

 

⑦ 江藤光喜さん(白井具志堅)×サイトーンⅡ号

                       ………53㎏ 8R

20勝(15KO)4敗(1KO)1敗のWBC5位、WBO11位、29歳・沖縄県と、

7勝(2KO)4敗2分の18歳・タイ。

 

この試合は元々見るつもりがなかったもんで、

結果は帰ってから確認するってことで、

大阪でのテレビボクシングを見る為に帰宅したんだよね。

 

結局、サイトーン系ボクサーが珍しく3Rまで頑張ったらしくて、

1分55秒での江藤さんのTKO決着だったんだってね。

 

 

 

【本日のベスト2ボクサー】

① 岩原慶君

② 斉藤正樹さん                                                    

2017年9月12日 (火)

PLANET 9 (6)

 

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≪ボクシングマスコミ≫

 

CNNは嘘ニュースばっかりだってトランプ大統領は言ってたけど、

自分は必ずしもそういう風には思っていないけど、

それでもマスコミが常に正義の味方だとも思ってなくて、

時の勢力に逆らい切れなかった太平洋戦争当時の日本や、

今の中国やロシア、シリア、北朝鮮なんかのマスコミはそれこそ政権ベッタリで、

結局は権力側の広報機関でしかないんだよね。

 

実は今の日本の一般マスコミにも手かせ足かせが色々働いてて、

例えばテレビ業界に限ってみても、

国会で予算を通して貰う為にもNHKは政権与党をないがしろにできないし、

民放はスポンサーとか売れっ子タレントやコンテンツの供給元には逆らえなくて、

特に民放の偏向報道や自主規制にはたまに呆れてしまうことがあるんだよね。

 

 

知らない人の方が多いと思うんだけど2ヶ月ほど前、

芸能プロダクションと所属タレントとの間で結ばれた契約が、

独占禁止法に触れている恐れがあるってことで、

公正取引委員会が調査に入ったことがあったんだけど、

それをニュースとして放送したのはNHKとテレビ朝日の2局だけだったんだよね。

 

日テレとTBS、フジTV、テレ東がその件に一切触れなかったのには理由があって、

4つのテレビ局の母体は其々読売、毎日、産経、日経っていう新聞社であって、

更に其々が系列のスポーツ紙や週刊誌を抱えてる訳でもあるし、

テレビの視聴率を稼いで新聞や雑誌類の部数を伸ばす為の重要なコンテンツや、

タレントを供給してくれる芸能プロダクションの機嫌を損ねるのは拙いってことで、

彼らが望まないような系統のニュースは流せないってことで、

敢えて自己封じをしてしまったんだよね。

 

ことほど左様に放送局から流される情報類には

何らかのフィルターが掛かってる場合も多くて、

無分別に信用すると判断を誤ってしまう可能性もあるんだわ。

 

 

初めから闇の部分に背を向けてる業界マスコミの筆頭はスポーツ界で、

何でもかんでも書きまくったらすぐに取材対象を失ってしまうだろうから、

止むを得ない点もあるんだろうけど、

個々の案件が社会問題化しない限りは常に提灯記事に終始してるんだよね。

 

そのスポーツ界の中でもボクシングマスコミは更にその傾向が強くて、

ジムやボクサーは媒体に取り上げて貰うべく愛想よく振る舞ってはいるけど、

記事そのものは深い分析と示唆からは程遠い上っかすりの常套句に溢れてるし、

担当者からは如何にも斜陽スポーツ担当だっていう貧乏臭さが漂ってて、

小汚い服装とだらしない体つきは彼らのやる気の無さを表してるんだよね。

 

で、結局は誰が書いても同じような体裁の提灯記事と、

誰が撮っても変わりのない写真に溢れてる訳で、

ジムやボクサーに媚を売りながらの付きまとい以外の何物でもないんだよね。

 

 

彼らは第三者の中ではジムやボクサー達に一番近いところに位置していて、

その関係の不健全性や不明朗なカネの動きも聞き知り見知ってる筈なのに、

何とかしようとか何かの力になればとは全く思わないみたいで、

相手が悪党と知りながらもニヤニヤしながら媚を売ってるのが現状なんだわ。

 

ずっと以前、そういう彼らに対して、

「あんたらはウンコに集(たか)るハエと同じなんだわ。」 って、

言ってやったことがあったんだけど、

突っ掛って来るかと思ったら、ヘラヘラ誤魔化し笑いに終始してて、

彼らなりの言い分があるなら何か言ってみろって感じだったんだよね。

 

業界の闇の部分に目を瞑りつつ、ぶら下がり仕事を続けるっていうのは、

実にまあ心が捻じれるだろうなあって同情しない訳でもないけど、

ボクシング界の為に何らかのムーブメントを仕掛けられないのかってことで、

彼らが今インタビューしてるそのボクサーの試合報酬が、

規程を遥かに下回ってるっていう事実を知ってるのか知らないのか、

それとも単に知らない素振りをしてるだけなのか……。

 

 

世界戦とか日本タイトル戦だけがボクシングではなくて、

エキサイトマッチに登場するボクサーだけがボクサーではない訳で、

そういう輝かしい試合、輝かしいボクサーだけを追いかけるんじゃなくて、

ボクシング界を上っかすりに撫でるだけじゃなくて、

業界全体の活性化と個々のボクサーの地位向上の為に、

ペンを使うべきなんじゃないかって強く思ってるんだけどね。

 

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2017年9月11日 (月)

エキサイトマッチ (9/10)

 

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“ホワイトカラー”

 

一番好きな海外ドラマかなあ……。

 

FBI知的犯罪捜査班の話なんだけど、

ストーリー展開がテキパキしてるし、登場人物のキャラ設定が抜群の上、

会話のセンスが極上だし、みんなお洒落だし、いいところに住んでるし、

ストーリーを追う以外にも色々興味が尽きないんだけど、

また再放送が始まったんだよね。

 

 

 

昨日のWOWOWは昼11時からの生中継を見ることができたんだけど、

井上さんは余裕で勝つだろうと思ってて、クアドラスの苦戦も予想してたんだけど、

やっぱり自分的なメインイベントはシーサケットとゴンサレスで、

これはもうとっても予測し難かったんだけど、

それでもゴンサレスに勝って欲しいなあって思いながらだったんだけどね……。

 

 

☆ カルロス・クアドラス×ファン・フランシスコ・エストラーダ

             ………WBC SF 挑戦者決定戦 12R

36勝(27KO)1敗1分のランク2位、29歳・メキシコと、

35勝(25KO)2敗のランク3位、27歳・メキシコ。

 

勝った方がシーサケット×ゴンサレスの勝者に挑戦できるってことで、

お互いに力が入ったと思うんだけど、自分には期待外れ感の方が大きくて、

微妙な中での最終回でもまだ二人共、飛ばしまくってるようには見えず、

後楽園ホールでの普通のA級ボクサーの必死感の方が余程気持ちがこもってて、

一体お互いにスコアをどう考えてるのかって思ったんだよね。

 

クアドラスは元々色んなパターンのボクシングが出来るんだけど、

この日の彼は終始中途半端感が拭えなくて、

距離を取ってアウトボクシングするでもなく、

接近戦で的確で鋭いショートブローを連発するでもなく、

何だかパタパタパタパタ、団扇を振ってるような威力に欠けるショットが多くて、

相手にダメージを与え切るまでにはいってなかったんだよね。

 

一方のエストラーダにしても10Rに折角ダウンゲットしたっていうのに、

残り2分近く時間が残ってるっていうのに半端半端な追撃で、

結局は相手の回復を助けてしまってたとしか言いようがなかったんだよね。

 

もう少し行けないもんかっていう不満をエストラーダに感じ始めたのは7R頃からで、

打ち終わりのクアドラスが極端にガードが甘くなったところに、

右ストレートをヒットさせて体勢を崩したっていうのに変な放置をしてて、

幾らでも狙い目はあったと思うんだけど、殆ど全くボディブローは打たないし、

とにかくもう少し手数をアップできないのかって思いっ放しだったんだわ。

 

この日のクアドラスは調子が悪かったのか基本的なリズム感が良くなくて、

それは頻繁に繰り返してた意味不明のサウスポーチェンジにも現れてたし、

倒しに行くような素振りを最後まで見せることがなくて、

スピード感そのものは維持してたけど9Rには何だかフワフワしてきて、

手数で誤魔化してるって感じが拭えなくなって、

結局、10Rのダウンに繋がっていったんだわ。

 

11R、余裕で勝ってると思ってか足元がバタバタしてたクアドラスを前にして、

エストラーダはまたもや思いの外大人しい攻め立てで、

やっぱり50%を割るKO率の低さが彼を自重させてたみたいだったなあ。

 

 

ってことで自分は114-113でぎりぎりエストラーダだったんだけど、

発表されたスコアは同じ114-113×3でクアドラスの3-0勝ちってことで、

まあそれも有り得るなあって思ってたらすぐ後に大ドンデン返しで、

114-113×3でエストラーダの3-0勝ちにひっくり返ったんだわ。

 

発表までの計算にやけに手間取るなあとは思ってたんだけど、

リングアナの単なるケアレスミスだったのか、

インスペクターのチェックミスだったのか、

とにかく滅多にお目に掛かれないシーンだったね。

 

日本の場合だと計算し終えて戻ってきたシートを

レフェリーとリングアナの二人で確認した上で発表するんだけど、

あっちではどういう風にやってるのかなあ……。

 

 

 

☆ 井上尚弥さん(大橋)×アントニオ・二エベス

            ………WBO SF タイトル戦 12R

13勝(11KO)0敗のチャンピオン、24歳・神奈川県と、

17勝(9KO)1敗2分のランク7位、30歳・アメリカ。

 

リングアナは井上さんの名前をコールするのに

「イネオヤー。」 って言ってるように聞こえたなあ……。

 

結局、二エベスっていうのは細川バレンタインさんとは大分違ってて、

窓口業務からそのまま試合場に来たような単なる銀行員ボクサーに過ぎなくて、

リスク張って殴り合ってケガをするのを嫌がってただけだったなあ。

 

井上さんが極上のハードヒッターだっていうのはネットで知ってたみたいで、

1Rに左ボディ、左フック、右ストレートって3連射されてからは必死ガード専念で、

常に腰を引いたままのフルガードは見てて情けないほどで、

もしかしたら井上さんの打ち疲れを待ってるのかって思ったんだよね。

 

相手が危険なタイミングで打ち返して来ないもんだから、

井上さんは自分のリズムで見栄えのいい攻め込みに専念出来てて、

そりゃ二エベスは打ち込む所が無いほどのフルガードだったから、

有効ヒットは少なかったんだけど、グローブの上を叩いてたショットも強くて

そのうち徐々に二エベスの顔面が赤くなっていって、

タイミングのいい上下打ち分けの中からのボディが当たり出して、

3Rは初っ端から飛ばすようになって圧倒しまくってたんだわ。

 

殴り返さなければ勝てないのに二エベスはヘタレ銀行員ボクシングのままで、

5Rの残り1分25秒に左ボディを喰らってしまってタイボクサーのようにダウン。

 

勿論井上さんは一気追撃したんだけど、

逃げまくる二エベスを捕まえ切れず次のラウンドへ……。

 

6R、二エベスは全く戦意を喪失してしまったみたいで、

いつどうやって倒すのかが井上さんの直近の課題になっていって、

10:8.5程もの大差がついての終了ゴング。

 

結局、ヘタレ二エベスは最後までヘタレのままシオシオ顔でギブアップで、

早いとこ銀行に戻ってカネ勘定でもしてろって感じだったんだよね。

 

 

戦績だけでは信用できないっていうのはどこでも同じみたいで、

弱い相手を選んで戦績上げてランキングを上げても何の意味も無いって、

そういう感想を改めて強く抱いたんだけど、

一方では井上さんがそれだけ強かったってことでもあって、

右拳もすっかり回復してるようだったのが自分的には嬉しかったね。

 

 

二エベスを見ててシミジミ思い出したんだけど、

あのエドウィン・バレロに血みどろになって向かっていった本望信人さんも、

それに嶋田雄大さんもとってもカッコ良かったんだよなあ……。

 

 

 

☆ シーサケット・ソールンビサイ×ローマン・ゴンサレス

              ………WBC SF タイトル戦 12R

43勝(39KO)4敗1分のチャンピオン、30歳・タイと、

46勝(38KO)1敗のランク1位、30歳・ニカラグア。

 

四捨五入するとKO率81%同士の一戦。

リングアナは “ゴンザレス” って発音してたけどどっちが正解なんだろね。

そう言えば昔、アメリカのパット・ブーンっていう歌手も、

“スピーディ・ゴンザレス” って歌ってたんだよね。

 

放送では控室のゴンサレスの表情が硬かったって言ってたけど、

開始ゴングが鳴った途端に感じたのは、

ゴンサレスの動きが以前とは絶対違ってたってことで、

キビキビ感というかテキパキ感のようなものが全く感じられなかったんだよね。

 

ちょっとしたバッティングにも神経質なほど嫌な顔をしてたし、

動き全体にダルーンとした感じが拭えなくて、

シーサケットのシッカリ感の方に圧倒的な力強さを感じたんだよね。

 

それでもシーサケットの方が大きくリードするってところまではいってなくて、

だからそのうちゴンサレスの強打もヒットするんじゃないかって見てた4R、

直前に放ったシーサケットの右ボディも効いたと思ってた開始25秒、

二人のショートブローが危険な交差を見せたその刹那、

お互いが振り出した右ショットのうちシーサケットの方が一瞬早くヒットして、

それが強烈なカウンターのタイミングで直撃してしまったもんで、

ゴンサレスが衝撃の一発ダウンしてしまったんだわ。

 

何とかリスタートしたゴンサレスも必死のリカバリーだったんだけど、

シーサケットの追撃は実に冷静だった上にタイト感と自信に満ちてたし、

ここで決着するっていう意志も固かったみたいで、

リスタートしてから30秒ほどが過ぎた辺りでまたもや同じタイミングで、

それはまるでデジャブのような返しの右フックだったんだけど、

これこそサウスポーの右フックだって感じがまたもやのハードヒットで、

多分ダメージを払拭できてないところだったもんで、

堪らずゴンサレスが昏倒仰向けダウンしてしまって1分18秒、

その倒れ方が余りに激しかったもんでそのまま即のストップエンドだったんだわ。

 

あのゴンザレスがっていう衝撃が強かったせいもあってか、

レフェリーもスタッフ達もすぐに立ち上がらせない方がいいって判断して、

だからゴンサレスはとっても悲しそうな表情をして空(くう)を見やってたんだわ。

 

 

必ずしもベストには見えなかったゴンサレスだったんだけど、

それでも正面切っての殴り合いで張り倒されてしまったのは明白な事実な訳で、

復帰できるのかなあって思ってしまったんだよね。

 

 

試合中に気になったのは田中繊大トレーナーのポジションで、

位置的にはチーフセコンドだったけど、

隣のオッサンがやたらガナッてたんだけど、

どういう役割分担になってたのかなあってことなんだよね。

 

 

それとこれはいつも思うことなんだけど、こういう試合にあたって、

わざわざ引き分け予想投票をする人の気が全く知れなくて、

単なる受け狙いなのかも知れないけど、とにかく友達にはなり得ないなあ……。

 

 

 

【本日のベスト6ボクサー】

① シーサケット・ソールンビサイ

② 井上尚弥さん

③ ファン・フランシスコ・エストラーダ

④ カルロス・クアドラス

⑤ ローマン・ゴンサレス

⑥ アントニオ・二エベス

 

 

2017年9月 7日 (木)

PLANET 9 (5)

 

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≪移籍と移籍金について≫

 

 

(1) 移籍と移籍金の実態

JBCのルールブックのどこを調べても、

協会規約のどこにも移籍や移籍金のことが書かれた条項は皆無で、

だから常に移籍にまつわるトラブルの種が尽きない訳で、

それに嫌気を差して辞めていくボクサーの数も半端じゃないんだわ。

 

JBCにしろ協会にしろ、定められたファイトマネーの支払いと、

移籍や移籍金に関する罰則付きの規則を一日も早く確立する必要がある訳で、

このまま無為に放置し続けると、そのうち業界そのものが自己崩壊してしまうか、

強烈な外圧がかかって好まざるガラガラポンの憂き目にあってしまうんだわ。

 

その昔、50~60年ほど前のプロボクシングの黎明期の頃、

聞いた話だとボクサーがジムを移籍する際に必要だった金額は、

そのボクサーの1試合分のファイトマネー相当額だったらしいんだけど、           

その後、商品としてのボクサーの価値が増すにつれ、

若干から膨大、法外な色を付けるっていう悪習が定着してるんだわ。

 

ことほど左様に移籍や移籍金に関しては何の歯止めが無いもんで、

場合によっては在籍ジム側のやりたい放題がまかり通ってて、

普通のA級ボクサーに200万も300万も要求するジムも稀ではなくて、

感情的なもつれがあるケースでは2,000万、3,000万円っていうのもあるし、

そもそも移籍届けにサインしないっていう底意地の悪いジムも多いんだよね。

 

 

 

(2) 移籍希望のきっかけ

そもそもボクサーがジム移籍を希望するに至ったケースには色々あって……、

 

☆ 勤務先が変わった。

☆ 事情があって引っ越さざるを得なくなった。

☆ トレーナーを変えたい。

☆ 練習環境を変えたい。

☆ ちゃんとしたマッチメイクをしてくれない。

☆ ちゃんとしたファイトマネーを支払って貰えない。

☆ ジムの会長やマネジャーとの人間関係が崩れた。

 

等々が一般的なんだけど、

何にしても日々ストレスを抱えながらの練習では上達のしようもなくて、

精神衛生上も不健康この上ないんだよね。

 

そこのジムには居たくないっていう気持ちが芽生えたら後戻りはし難くて、

それは男女間に生じた不和と変わることがなくて、

余程の事が無い限り関係の修復はほぼ不可能だと思うんだよね。

 

所属ジム側からは育てた恩を忘れたのかとか、

簡単に移籍を認めたらジム経営が成り立たないって声がすぐ上がるんだけど、

育ててくれたっていう恩は毎月の月謝や、

試合ごとのマネジメント料の中に込々で返してるんだし、

そもそも魅力のないジムに閑古鳥が鳴くのは至極当然のことだと思うんだよね。

 

 

 

(3) ファイトマネーと移籍及び移籍金に関するジムのパターン

そのパターンには四つが考えられる訳で・・・・・・、

 

① 規程のファイトマネーも支払うし移籍金も取らない。

② 規程のファイトマネーは支払うが妥当な移籍金も取る。

③ 規程のファイトマネーは支払わないが移籍は自由。

④ 規程のファイトマネーも支払わず移籍金もボッタくる。

 

①は必ずしも都内の大手ジムに限られた話ではなくて、

経営者の考え方次第で小規模のジムでもちゃんとしたジムは幾らでもあって、

プロを目指す練習生は色んな情報を幅広く集める必要があるんだわ。

 

ファイトマネーにまつわる悪徳系ジムは移籍に関する場面でも大活躍で、

約束されたファイトマネーを支払ってこなくて、

200万、300万、あるいはそれ以上の不払い分があるにも関わらず、

全く臆面も無く更に200万、300万もの移籍金を吹っ掛けるケースも珍しくなくて、

これはもうボッタクリバーと殆ど変わりないんだよね。

 

そういう風にしないと潰れてしまうっていうのなら、

いっそのこと潰してしまった方がみんなの幸せになる訳で、

それによってジムの数が半分になろうと3分の1以下になろうと、

同門対決を避ける方策は幾らでも考えられる訳で、

極論すれば日本には30~50ほどのジムで十分なんじゃないのかなあ……。

 

ジムの加盟金や会費でJBCや協会が食えなくなるっていうなら、

適正規模まで縮小すればいい訳だし……。

 

 

 

(4) 将来に向けての移籍金のあり方

諸般の事情を鑑みて自分は必ずしも移籍金ゼロを主張するものではなくて、

ファイトマネーと同様に予め妥当な金額を設定するべきだと思ってて、

それは其々のボクサーのファイトマネーを基準にするのが解り易くて、

これは殆どジャストアイデアなんだけど、

基準ファイトマネー相当額からその2倍額ほどが、

適当じゃないかって思ってるんだけど、どうかなあ……。

勿論、そのジムが規程通りのファイトマネーを支払ってることが前提だけどね。

 

追加分チケットを200枚、300枚も捌くボクサーと、

数10枚しかオーダーしないボクサーとではジムに対する貢献度が違うから、

同じ扱いをするのは納得できないっていうジムもあろうかと思うんだけど、

それを言い出したらキリがないからどこかで一線を引く必要があるんだわ。

 

 

 

(5) 移籍に関するトラブルの解決法

ファイトマネーの支払いや移籍や移籍金の問題にしろ殆どが無法状態なもんで、

それらに関するトラブルは延々絶えなくて、特に前述した④の場合なんかだと、

ボクサーは日々孤独な戦いを強いられてるんだけど、

我慢の限界を感じたらやっぱり移籍に向けて動くしかないんだよね。

 

碌なファイトマネーを支払ってこなかったにも関わらず、

その上更に法外な移籍金をジム側が要求してきたような場合には

幾つかの対処方法があって……、

 

 

① 改めてジム側と交渉する。

不払い分のファイトマネーと移籍金とをチャラにすることを条件に、

移籍届けにサインをするように求める。

もし応じてくれないなら別の手段を考えると伝える。

 

 

② 契約解除に相当するかをJBCに検討して貰う。

実情をコミッションに報告して、

それがジムとの契約の解除条件に相当するか判断して貰い、

契約解除に相当すると判断されたら移籍届も移籍金も一切不要なんだわ。

 

この点に関してはJBCルールブックの第7章第2節第120条に記載があって

(2016年版のルールブックだと98頁)、そもそも、

ジムとボクサーとのマネジメント契約は3年ごとに自動更新されるんだけど、

3年ごとの契約満了時点に限らず契約期間中であっても、

双方の内のどちらかに異議がある場合には、

その契約を解除することが出来る余地を残してるんだよね。

 

契約解除の条件は様々あって、必ずしもファイトマネー不払いだけじゃなくて、

お互いの信頼関係が大きく損なわれることがあったり、

知らないままにそこのジムでプロになる契約を結ばされたり、

特別レッスンとして月5万円も別請求されたり、

極端なパワハラを受けたり、

断ってるのに無理矢理試合を組み込まれたり、

ケガで棄権せざるを得なかった場合にC級なのに20万円も恐喝されたり、

八百長気味の試合を強要されたような場合等は充分な理由になると思うね。

 

 

③ 訴訟を起こす。

これは段取りと経費が掛かり(弁護士への着手金が40~50万円)、

JBCや協会の移籍に関する規約が全く不鮮明なこともあって、

裁判所が判断し切れないことも多くて、

不払い分ファイトマネーと移籍金をチャラにするゼロ和解がせいぜいで、

それでもそれを蹴って月賦でもいいからカネをよこせっていう悪党もいるんだわ。

 

そうなったらもう和解手続きを中止して判決を求めて公判に移行して、

その過程を晒して色んな関係者達に見て貰うっていう手段を取るしかないんだわ。

その場合、当該ボクサーも若干傷付くのを、若干長引くのを承知覚悟の上で、

こちらとしては相手方ジムの評判を極限にまで貶めてやるっていう考え方で……。

 

 

④ 警察沙汰にすると脅す。

(a) 八百長試合を強要されたような場合なら地元の警察署に相談する。                                                          

(b) これはかなり荒療治で禁じ手に近いモノがあるんだけど、

ジム側を罵倒しまくって怒らせて相手に一発殴らせて、

大ケガをしないように若干スリップアウェイしながらのアザくらいに留めて、

そのまま医者に行って診断書を書いて貰って、その足でジムに戻って、

暴行罪で訴えるって脅し返して、移籍金ナシで移籍届にサインさせるって、

そういう方法なんだけど、実はこれはかなり有効で○○方式って言うんだわ。

 

 

 

上記の①~③についてはそれまでの不払いを証明する書類が必要で、

例えばファイトマネーの支払い明細が手元にあることが前提になるんだよね。

 

元々それを発行してないジムっていうのは基本的にその時点でアウトなジムで、

ジム側の悪行をボクサーが書類的に証明し得ない場合も多くて、

いい加減なこともそのいい加減さを徹底すれば、

いい加減さそのものを隠ぺいできるって皮肉な事実でもあるんだよね。

 

 

それでも、誰も助けてくれなくても全くやりようがないってことではなくて、

自らが置かれた状況を冷静に分析して、

①~④までを順に段取りするか、また他の方策があるか熟慮だね。

 

 

試合することをOKしてないのに勝手に試合を組まれて、

練習はしなくてもいいからとにかく体重だけ合わせろ、

で、試合当日は1~2発ほど喰らったら倒れろ、

そしたら俺がすぐタオルを入れてやるからって言われたもんで、

改めて断ったらプロモーターのところへ行って謝って来いって言われて、

電話したらそのプロモーターから90万円払えって言われて、

代わりにタイボクサーを呼ばなくちゃいけないし、チケットのこともあるしって、

結局50万円をふんだくられたH君、

その支払いは移籍金込みってことになったのかなあ……。

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2017年9月 5日 (火)

8月度ランキング

 

Img_1230

“グラント・グリーン”

 

一番黒っぽいジャズ・ギタリストって言えば自分的にはこの人で、

それ程のテクニックは感じさせないんだけど重量感が凄いんだわ。

彼のベスト・アルバムは “アイドル・モーメント” だね、やっぱり……。

 

 

 

8月度のランキングは7月26日~8月30日までの試合を対象に

9月1日に発表されたんだけど、

女子ボクサーを別括り別紙にして出来たスペースに、

新たにWBOのAPチャンピオンが記載されるようになったんだわ。

 

後は隅っこに囲われてみそっかすみたいな扱いになってる、

日本タイトル挑戦保留選手リストを元の世界ランカーリスト(15位以内)に

戻せば一応一段落なんだけどね。

 

 

ただ日本ランキングに関しては最近、

A級で1勝すれば何らかのランキングを付与してくれっていう要求が出てて、

それは特に地方の弱小ジムからの要望みたいなんだけど、

結局はジムの宣伝に使って練習生募集の役に立てようっていう思惑か、

ボクサーに対する安っぽい媚び以外の何物でも無いって思ってて、

そんなスッカスカのランキング表を作ってどうしようっていうのか、

ランカーとしてのプライドが霧消して格が下がるだけだって思うんだけどね。

 

今のところ、ランク20位までを設定して12位くらいまでにタイトル挑戦権を

与えるっていう方向で調整されてるみたいなんだけど、

そんな小手先のことが業界の振興策にでもなるとでも思ってるのかなあ。

 

まずはちゃんとしたファイトマネーが支払われてるか、

全国のジムをチェックする事の方が余程先に実施すべきだと思ってて、

日本タイトル戦をやって5万円しか貰えないっていうなら、

プロボクサーを目指す若者は馬鹿だと思われても仕方なくて、

もうホントに腹が立つったらない訳で、

これじゃあもう新しいコミッションと新しい協会を作るしかないのかなあ……。

 

 

8月度のランキング表の世界王者の欄には何と12人もの名前が並んでで、

昔の2団体から4団体になったとはいえ、こんなことは空前絶後だと思うんだけど、

業界全体としての盛り上がり方は実に寂しい限りで、

ボクシングそのものが好きだっていう人を増やせなくて集め切れてなくて、

会場にはそのボクサーの個人的な取り巻きだけが、

そのボクサーだけを見に行くって感じなんだよね。

 

 

ランキング表には90人程の知り合いボクサーの名前が載ってるもんで、

彼らの為に今月も異動状況を書いておくって感じなんだよね。

 

 

≪8月度ランキング≫

 

【世界チャンピオン】

山中竜也さん(WBO獲得)、京口紘人さん(IBF獲得)、田口良一さん(WBA6)、

拳四朗さん(WBC獲得)、田中恒成さん(WBO1)、井岡一翔さん(WBA5)、

比嘉大吾さん(WBC獲得)、木村翔さん(WBO獲得)、井上尚弥さん(WBO5)、

久保隼さん(WBA獲得)、小國以載さん(IBF獲得)、

ホルヘ・リナレス(WBA1、WBC3)の計12名。

 

山中さんは7月27日のタイトル戦で福原辰弥さんに3-0勝ちして王座ゲット、

敗れた福原さんは保留選手リスト入り。

 

木村翔さんは7月28日のタイトル戦でゾウ・シミンに11RKO勝ちして王座ゲット。

 

山中慎介さんは8月15日にルイス・ネリに4RKO負けして、

一旦保留選手リスト入り。

 

 

 

【OPBFチャンピオン】

小浦翼さん(獲得)、中山佳祐さん(獲得)、マーク・ジョン・ヤップ(1)、

大竹秀典さん(1)、伊藤雅雪さん(3)、中谷正義さん(7)、太尊康輝さん(2)、

藤本京太郎さん(1)の計8名。

 

小浦さんが7月29日のタイトル戦に4RKO勝ちして王座ゲット。

 

太尊さんは7月30日にランク14位との防衛戦に3-0勝ちして防衛2度目。

 

 

 

【WBO AP チャンピオン】

伊藤雅雪さん(1)、荒川仁人さん(獲得)、近藤明広さん(獲得)、

小原佳太さん(獲得)、藤本京太郎さん(獲得)の計5名。

 

小原さんが8月10日、ナロン・ボーンチャンに2RKO勝ちして王座ゲット。

 

 

 

【日本ランキング】

 

【ミニマム級】……小西伶弥さん(獲得)

松井健太さんが平井亮輝さんに入れ替わって2位にアップしてるんだけど、

これはこの二人が8月20日に試合する予定だったのが、

平井さんの棄権で流れてしまったことによるものだね多分。

 

7月30日にタイボクサーに1RKO勝ちした谷口将隆さんは4位のまま。

 

5位だった小浦翼さんはOPBF王者として転出。

 

8月2日にノーランカーに2-1勝ちした春口直也さんは自然アップの8位。

 

8月13日にインドネシアボクサーに3-0勝ちした冨田大樹さんも同じく10位。

 

空が1名分増えて4名分。

 

 

 

【ライトフライ級】……久田哲也さん(1)

久田さんは7月28日のタイトル戦で角谷敦志さんに3RKO勝ちして初防衛、

敗れた角谷さんは1位から4位にダウン。

 

代わって小野晃輝さんが1位に自然アップ。

 

8月23日、中谷潤人さんに6RKO負けしたユーリ阿久井政悟さんが

4位から7位にダウン。

 

ってことで8月15日にノーランカーに3-0勝ちした堀川謙一さんが

5位から3位にアップ。

 

8月6日に矢島大樹さんに1-2負けした戸谷彰宏さんは10位から

最下位の12位にダウンして矢島さんが11位にランクイン。

 

空きが1名分減って3名分。

 

 

 

【フライ級】……黒田雅之さん(1)

8月4日に青山功君に2-1勝ちした星野晃規さんは2位のまま。

 

8月23日、ユーリさんに6RKO勝ちした中谷潤人さんが14位から9位にアップ。

 

8月4日にガンバレ将太さんに8RKO勝ちした太田輝さんが13位にランクイン。

敗れた将太さんは12位から踏み止まっての14位なんだけど、

山下賢哉さんがSF級に転級したのと、

村井貴裕さんが試合棄権したことで助かったのかなあ……。

 

 

 

【スーパーフライ級】……船井龍一さん(1)

翁長吾央さんは8月30日にインドネシアボクサーに3RKO勝ちして1位を維持。

 

同じ日に井上拓真さんに0-3負けした久高寛之さんが、

そのまま2位に留まってる理由って何なのかなあ……。

 

それから8月23日に山下賢哉さんに1RKO負けした田之岡条さんが、

3位からいきなり11位にダウンしてるんだけど、

他の階級の異動状況と比較しても、これはどう考えても下げ過ぎだと思う訳で、

せいぜい8位か9位に留めるのが妥当じゃないかと思う訳で、

ランキング委員会が大きなジムに気を使ったとしか思えないんだよね。

 

田之岡さんに勝った山下賢哉さんがF級から転入して以前の9位から7位にランク。

 

7月30日にタイボクサーに5RKO勝ちした向井寛史さんは自然アップの6位。

 

8月30日にフィリピンボクサーに3RKO勝ちした川口勝太さんは13位のままで、

8月5日に若松竜太さんと0-0引き分けた大塚隆太さんが、

12位から14位にダウンしてしまったんだわ。

 

空きが1名分あったのが埋まったね。

 

 

 

【バンタム級】……赤穂亮さん(1)

赤穂さんは8月5日の齋藤裕太さんとのタイトル戦に9RKO勝ちして初防衛。

敗れた齋藤さんは1位から4位にダウン。

 

代わって1位に自然アップしたのは菊地永太さん。

 

8月11日、坂本英生さんと1-1引き分けた川口裕さんは5位のままで、

勿論坂本さんも11位のまま。

 

8月6日にタイボクサーに3RKO勝ちした清瀬天太さんも10位のまま。

 

8月5日に高橋竜平さんに2-1勝ちした入口裕貴さんが12位にランクインして、

敗れた高橋さんが12位からのランクアウト。

 

 

 

【スーパーバンタム級】……久我勇作さん(1)

久我さんは7月29日、田村亮一さんとタイトル戦に3-0勝ちして初防衛、

敗れた田村さんは5位から7位へ小規模ダウン。

 

8月23日に石田凌太さんに2-1勝ちした水野拓哉さんは2個上がって11位。

 

8月6日、タイボクサーに1RKO勝ちした上谷雄太さんは14位のまま。

 

 

 

【フェザー級】……坂晃典さん(獲得)

8月10日に中川兼玄君に3-0勝ちした木村吉光君は15位のまま。

ってことでこの階級は全く異動ナシ。

 

 

 

【スーパーフェザー級】……空位。

尾川堅一さんが王座を返上して保留選手リスト入りしたんだけど、

すぐ下の1位には末吉大さんがいて、まさか同門対決っていう訳にもいかず、

こういう場合、OPBF以外の逃げ道の地域タイトルの充実は有り難いよね。

 

8月6日に永田翔君に3-0勝ちした大里拳さんが金子大樹さんと入れ替わって3位。

 

8月22日、粕谷雄一郎さんに2-1勝ちした富岡樹さんが8位にランクインして、

敗れた粕谷さんは7位から11位にダウン。

 

8月23日に水野拓哉さんに1-2負けした石田凌太さんが2個下がって14位。

 

8月23日、石井龍誠君に2-0勝ちした三瓶数馬さんが、

松下拳斗さんの引退ランクアウトにも恵まれて15位にランキング。

 

 

 

【ライト級】……空位。

西谷和宏さんが返上して保留選手リスト入り。

 

8月10日にタイボクサーに2RKO勝ちした吉野修一郎さんは当然1位のまま。

 

8月11日にノーランカーに1-1引き分けた前田紘希さんも13位のまま。

 

ここはそれだけ。

 

 

 

【スーパーライト級】……麻生興一さん(1)

8月6日、ノーランカーに5RKO勝ちしたデスティノ・ジャパンは勿論1位のまま。

 

8月13日にタイボクサーに4RKO負けしたっていうのに、

丸岡裕太さんは7位から10位への小規模ダウンで留まってて、

SF級の田之岡さんに対する処遇とは明らかに不公平感が強くて、

ランキング委員会の中に関西系を偏重するメンバーがいるのは間違いなくて、

そもそもタイボクサーにKO負けする確率っていうのは200分の1もなくて、

例の宮崎某以来じゃないのかなあ……。

 

前月まで1名分の空きがあったところに8月23日の試合で、

吉開右京君相手に豪快な3RKO勝ちした平岡アンディさんが15位に滑り込み。

 

 

 

【ウェルター級】……有川稔男さん(正規)、坂本大輔さん(暫定)

8月11日。タイボクサーに2RKO勝ちした矢田良太さんは2位のまま。

後は全く異動ナシで4名分の空きも変わらず。

 

 

 

【スーパーウェルター級】……井上岳志さん(1)

井上さんは8月10日、長濱陸さんとのタイトル戦に8RKO勝ちして初防衛。

敗れた長濱さんは1位から4位にダウンして代わって新藤寛之さんが1位にアップ。

 

5位だった細川貴之さんが引退ランクアウトしたもんで、

空きが1名分増えて6名分。

 

 

 

【ミドル級】……西田光さん(1)

この階級は静まり返ったままの全く異動ナシで、空き9名分も変わらず。

 

協会は新しいプランでこの階級のランカーをどう埋めるつもりなのかなあ……。

 

 

 

【保留選手リスト】

福原辰也さん、原隆二さん、八重樫東さん、河野公平さん、五十嵐俊幸さん、

江藤光喜さん、井上拓真さん、石田匠さん、村中優さん、帝里木下さん、

山中慎介さん、大森将平さん、益田健太郎さん、岩佐亮祐さん、亀田和毅さん、

松本亮さん、細野悟さん、大沢宏晋さん、カシミ・セルバニア、尾川堅一さん、

荒川仁人さん、西谷和宏さん、小原佳太さん、岡田博喜さん、近藤明広さん、

亀海喜寛さん、野中悠樹さん、村田諒太さんの計28名。

 

この欄は元々28名分のスペースしかなくて、

あと一人でも新規参入があればパンクするところで、

8月は4名の新規参入があったんだけど、

一方では偶然にも同じ4名の脱却者があったもんで何とか納まったんだよね。

 

新規参入ボクサーは福原さん、山中(慎)さん、尾川さん、西谷さんの4名で、

脱却組は山中竜也さん、木村翔さん、内山高志さん、三浦隆司さんの4名。

 

山中(竜)さんと木村さんは世界王者としての転出なんだけど、

内山さんと三浦さんは引退アウトってことで一時代が終わった感がシミジミで、

お疲れさん、色々胸をときめかせてくれてアリガトねって感じなんだよね。

 

以前からのリスト入りしてるボクサーで8月に試合をしたのは、

益田さんと松本亮さん、それに亀海さんの3人で、

益田さんは7月30日にマーク・ジョン・ヤップとのOPBFタイトル戦で4RKO負け、

松本さんは8月30日にインドネシアボクサーに5RKO勝ち、

亀海さんは7月26日にミゲール・コットに0-3負けっていう結果だったんだわ。

 

 

2017年9月 4日 (月)

8月のボクシングベスト20

 

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“ジム・ホール”

 

1950~1960年代のモダンジャズのプレーヤーは黒人が多いんだけど、

比較的白人が目立つのはピアノとサックス、それにギターなんだよね。

 

ジム・ホールはコードバッキングのテクニックが抜群だし、

前面に出てガンガンやるウェス・モンゴメリー系のギタリストと少し毛色が違って、

音色も穏やかで丸い感じなもんでピアノとのインタープレイがベストで、

自分的にはビル・エヴァンスとのデュオ “アンダーカレント”がベストで、

ジャケットデザインもとっても印象的なんだよね。

 

 

 

≪8月度ボクシングのベスト20≫

*左側が勝者、( )内は事前期待度ランク、敬称略。

 

① 小原佳太×ナロン・ブーンチャン (4)……2RKO

② 中谷潤人×ユーリ・阿久井政悟 (14)……6RKO

③ 平岡アンディ×吉開右京 (7)……3RKO

④ 山下賢哉×田之岡条 (12)……1RKO

⑤ 濱田力×小嶋夏生 (20)……3RKO

⑥ 太田輝×ガンバレ将太 (23)……8RKO

⑦ 入口裕貴×高橋竜平 (15)……2-1

⑧ 井上拓真×久高寛之 (8)……3-0

⑨ 溜田剛士×小坂烈 (6)……3RKO

⑩ 武田航×中村祐斗 (22)……8RKO

⑪ 三瓶数馬×石井龍成 (18)……2-0

⑫ 木村吉光×中川兼玄 (ー)……3-0

⑬ 佐藤剛×大橋波月 (ー)……4RKO 

⑭ 赤穂亮×齋藤祐太 (3)……9RKO

⑮ 今井健裕×遠藤勝則 (ー)……3RKO

⑯ 石沢開×くしべ好充 (ー)……2RKO

⑰ 掃部真志×中川公弘 (28)……3-0

⑱ 平岩貴志×高田朋城 (29)……4RKO

⑲ ジロリアン陸×斉藤真之助 (ー)……1RKO

⑳  飯見嵐×ザッパトウキョウ (26)……2RKO

 

*事前期待度ベスト10内で選モレした試合は……。

ミゲール・コット×亀海喜寛(1)、山中慎介×ルイス・ネリ(2)、

井上浩樹×青木クリスチャーノ(5)、星野晃規×青山功(9)、

井上岳志×長濱陸(10)の計5試合。

 

*木村翔さんがゾウ・シミンに11RKO勝ちした試合は見てないもんでね……。

 

 

明日は8月度のランキングのことを書きますね。

 

 

 

2017年9月 3日 (日)

後楽園ホール・9月2日

 

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“カップ猫”

 

 

 

珍しく天気予報が当たって、午前中の雨模様が午後には一転しての強い日差しで、

ドームコンサート待ちの人の列もまだまだ夏姿だったね。

 

少し離れたところをカツカツ歩いてる女性がいてね、

小さめの白いコットンレースのブラウスは肩に穴が開いてる最近の流行で、

ボトムは淡いブルーをしたシルクデニム調のユッタリした幅広パンツでね、

少し長めの髪を後ろでシュシュで結んでて、

背中をピンって伸ばしてカツカツッて感じでとっても颯爽と歩いてたんだわ。

 

 

ホールに入ってすぐ、瀬端さんの奥様と御嬢さん、

それと団会長の奥様と御嬢さんにそれぞれ御挨拶して、

愚にもつかない話をして笑われながら試合開始。

 

 

 

① 田中雅波君(北澤)×中島珠旗君(三迫)……Mm 4R

デビュー戦の30歳・神奈川県と、0勝3敗(1KO)の21歳・東京都。

 

幾らなんでも0勝の4連敗は流石に拙くて中島君、

相当のプレッシャーだったと思ったなあ。

 

この日は合宿帰りの小原佳太さんや永田大士さん、岩井大さん、鈴木悠介さん、

吉野修一郎さん、それに三浦仁君や長谷川守里君達もゴッソリ応援に来てて、

プレッシャーは更に強かったと思った訳で……。

 

<1R>

中島君はまずは良質なプレスで始めてたし、いいジャブを打ってたなあ。

 

4~5㎝上背優位な田中君はかなり肩に力が入り過ぎたいきなり系で、

そんなに大きく殴り掛かっても当たるもんじゃないんだよね。

 

中島君は右を打ちに行った時に左ガードがとっても甘くなるんだけど、

デビュー戦の田中君にはそこを狙うところまでの余裕が無かったし、

ラウンドを通して中島君に危機が迫るって場面が全く無くて、

彼の表情には今日は勝てそうだなっていう自信が徐々に浮き出てきてたんだわ。

 

<2R>

行けそうだって思った瞬間こそが危ないって自分は思ってるんだけど、

猛獣のように襲い掛かって来る田中君を適当にあしらおうとすると中島君、

接近戦命って感じの田中君に巻き込まれてしまうから、

常に距離の意識を保つことがとっても大切なんだわ。

 

田中君の一段落をきっかけに中島君が形のいい反撃を見せてて、

実にいい感じで攻め立ててたんだけど残り50秒、

アレッて感じで田中君のガッツン右ストレートを貰ってしまったんだわ。

 

この時中島君は一瞬クラッしてしまって、

折角積み上げてきたポイント獲得権を相手方に渡してしまったんだわ。

 

<3R>

若干田中君の息が上がってきた中、

中島君もすぐ頭を下げてしまういつもの悪い癖が出始めて、

それは基本的には怖がりなことの裏返しだと思うんだけど、

ジャブを出しながら下を向いて目線を切ってしまうのは最悪なんだよね。

 

で、このラウンドも前の回と全く同じようなパターンの再現で、

折角中島君がいい感じで始めてたのに開始45秒、

攻め込んでる最中に田中君の右フックを貰ってしまって、

またもやクラッとしてしまったんだわ。

 

で、今度こそって感じで田中君が一気に飛ばしていったんだけど、

終始手数では上回りながらも、

立て直した中島君に形の良くない打たれ方をされることが続いたんだよね。

 

それにしても中島君、一発貰うと途端にヘナッて感じになるのを改善しないとね。

 

<4R>

微妙なスコアでどちらにも勝つチャンスがあったんだけど、

最初の1分半を飛ばし切ったのは4連敗は絶対嫌だって感じの中島君で、

少し後ろの方からの小原佳太さんの応援アドバイスにも力が入ってたんだわ。

 

田中君も必死の踏ん張りではあったんだけど、

最後は試合経験の若干の差が出たみたいで、

お互いにハァーハァーの中、最後の最後まで手を止めなかったのは中島君で、

ヒットの正確さでも上回っての終了ゴング。

 

ってことで自分は39-37で中島君だったんだけど結局、

39-37、39-38、38-38ってことで中島君の2-0勝ちだったんだわ。

 

 

近くで見てた久保マネはとっても喜びながらも、

途中2度ほど中島君が大きく貰って揺らいでたもんで、

「心臓に悪いわあ。」 って言ってたなあ……。

 

 

 

② 辻本純平君(帝拳)×為田真生君(REBOOT)……SW 4R

0勝1敗(1KO)1分の23歳・長崎県と、1勝3敗(2KO)2分の31歳・東京都。

 

同じく初勝利目指し組の辻本君の登場で、

彼は風貌とか体付きだけなら相当なボクサーに見えるんだけど、

そもそもどういう風に体を使ったらいいのかとか、

どの距離でどういうパンチを打てばいいのかが今一解ってなくて、

つまりどういうボクシングがしたいのかが定まってないような感じなんだよね。

 

為田君のサポートに前日の試合でもセコンドに入ってた富岡哲也君が付いてて、

自分の隣に弟の達也君が座って声の限りで応援してたんだわ。

 

<1R>

為田君も含めて二人共、実はそれほど巧くないんだけど、

SW級ってことになるとやっぱりそれなりの迫力はあるんだよね。

 

この日も長いリーチを生かし切れてない辻本君が為田君のプレスに甘んじてて、

いきなりやり難い距離を強いられてしまってたんだよね。

 

辻本君としてはまずはシッカリしたジャブを身に付けるべきなんじゃないかなあ。

 

<2R>

自ら気持ちを立て直したか、セコンドに檄を飛ばされたか辻本君、

このラウンドは初っ端からの積極手数アップで、

立ち遅れてしまった為田君に右ストレートを続けざまにヒットヒットさせて、

先手を封じられた為田君は立て直せないままにポイントロス。

 

<3R>

辻本君は初勝利目指して飛ばし切れるのか、

為田君はまず気持ちを立て直さないとって感じだったんだけど、

ラウンド半分頃までは辻本君のストレート系のヒットが目立ってたんだけど、

その後はお互い代わり番こにハードヒットを交換してたんだわ。

 

それでも全体を通してキッチリしてたのは辻本君の方で、

為田君には消耗の進行が見え隠れしてたんだよね。

 

<4R>

スコアが拮抗してたのは充分理解してたみたいで、

二人共、力を振り絞って打ち合ってたんだけど決定的場面を作れなくて、

もう少し見栄えっていうものとか、ラウンドの終わりに飛ばしまくるとか、

要するに二人共アピール度に欠けたままの終了ゴング。

 

 

ってことで自分は38-38だったんだけど結局、39-37×2、38-38って事で、

その判断の差は多分4Rの評価で分かれたと思うんだけど、

いずれにして僅差で辻本君の2-0で初勝利だったんだわ。

 

 

 

③ 冨田真君(HEIWA)×細谷大希君(角海老)……LF 6R

5勝5敗2分のサウスポー、23歳。愛知県と、

4勝(1KO)1敗2分の22歳・東京都。

 

細谷君は9ヶ月振りの試合で、特に優績のB級は試合が組み難くて、

この日は中日本からの招聘ボクサーが相手なんだよね。

 

冨田君は久々登場の左右対称漢字名ボクサー。

 

<1R>

基本的なプレスは細谷君だったんだけど、お互い結構慎重な立ち上がりで、

警戒する余りかちょっと見過ぎじゃないのかって思ってた1分27秒、

北ロープ前で細谷君の右ショットからの返し打った左フックが直撃ヒット。

 

結果的には冨田君は殆どダメージを引きずることなくリスタートしたんだけど、

とにかく細谷君が大きくアドバンテージを取ってのダウンゲットだったんだわ。

 

<2R>

冨田君はひたすら近い所でやりたがるボクサーで、

一瞬の飛び込みからのガンガンショート狙い一本槍で、

細谷君としては相手が踏み込んで来る寸前を狙いたいところだったんだけど、

何となく冨田君の動きを把握できたみたいで、

早いジャブの他、いきなりの右ストレートの打ち込みが実に正確だったんだわ。

 

いずれにしても冨田君の攻撃は余りにも単調過ぎで、

もう少し遠目からの仕掛けも混ぜ込んでいかないと見切られるよなあ。

 

<3R>

細谷君にはある種の余裕が見えてきて、

それにつれ冨田君の左目下が腫れていったんだわ。

 

<4R>

細谷君としてはもう少し頭の位置に配慮すべきで、

それは被弾を回避し、バッティングを避ける意味でも大切なんだよね。

 

冨田君にしてみれば更なる詰め詰めしか無かったんだけど、

巧いこと捌いた細谷君の残り45秒からのヒットヒットでまたしてもポイントロス。

 

<5R>

これしかないって感じで冨田君がガンガン頭から突っ込んでくるようになって、

そこからコツコツ相手を嫌がらせるような攻撃をし続けて、

今度こそ流れを取り戻しそうな感じだったんだけど、

残り45秒からの細谷君の左ボディを起点にしての激しい攻め込みに晒されて、

結局またしても思いが叶わなかったんだわ。

 

<6R>

もう殆ど冨田君にはポイントを取りようが無くなってしまって、

一発に懸けようともパンチ力そのものが全くないもんで、

ついに全ての道が閉ざされてしまったままの終了ゴング。

 

 

ってことで自分は60-53だったんだけど結局、

60-53、60-54、60-55の圧倒的スコアで細谷君の3-0勝ち。

 

 

この試合は角海老ジム側としては終始殆ど安心して見ていられた試合で、

すぐ近くにおられた鈴木会長もいつもの大声が全く不要だったんだよね。

 

いい試合をしたねって細谷君に声を掛けたら、「全然ダメです。」 って返してきて、

阿部トレも殆ど同じような答えだったんだけど、

それは必ずしも倒し切れなかったことに対する反省では多分無くて、

攻撃のコンビネーションのこととか、ディフェンスに関することだとか、

とにかく予めのテーマをこなし切れなかった事に対する反省のようで、

その何かについてのトレーナーとボクサーの見解が一緒だったのは頼もしくて、

多分細谷君はこの先もっともっと強くなるって思ったんだよね。

 

 

 

④ 堀池雄大君(帝拳)×澤田京介さん(JBS)……B 8R

12勝(3KO)5敗(2KO)3分の32歳・静岡県と、

7勝(4KO)2敗(1KO)1分のランク15位、29歳・北海道。

 

堀池君は2012年の全日本新人王だし、キャリアも倍違うんだけど、

最近の伸び悩みは根が深いみたいで、勝負の行方を予想するとすれば、

益々勢いが増すと同時に冷静なボクシングが身に付いてきた澤田さんだね。

 

<1R>

堀池君が若干プレスを掛けながら始めてたんだけど、

実際の仕掛けが早かったのは澤田さんで、

繋ぎのパンチを上手に使いながら自らのリズムを整えてたんだわ。

 

やっぱりこの日も堀池君は安易に決め打ちし過ぎる傾向が強かったなあ。

 

<2R>

堀池君のいきなりの粗っぽいイッセノセが目立ってた中、

澤田さんは常にきちんとしたジャブから組み立てて、

そこからとっても丁寧な展開を繰り広げて、

相手のシンプルボクシングを掻い潜ってポイントを拾いまくってたんだわ。

 

堀池君は途中から相手待ちボクシングに転換させて、

澤田さんが打ちこんで来るところに合わせ打とうとしてたんだけど、

そればっかりになってしまってまたもやシンプル系に突入してしまったんだわ。

 

あとはもう不用意な一発さえ貰わなければ澤田さんの勝ちは明白の明白で、

二人の間には思いの外のクオリティ差が出てきてしまったんだわ。

 

ってことで席を外したら通路近くで阿部麗也さんと一緒にいた

あるジムのマネジャーが 「次の回辺りでヤバイですね。」 って言ってたんだけど、

ホントにその通りになってしまって、

3R、澤田さんが一度ダウンゲットした後の1分46秒でのTKOエンドだったってね。

 

 

この試合の直後、大阪のボクサーが公務執行妨害で逮捕されたって聞かされて、

ちょっと前にも同じような事件があったけど、

元々あっちの方のジムはこういう低レベルのチンピラ系事件が多くて、

そろそろあのジムの会長もヤバイんじゃなかって情報もあるし、

悪徳系のいい加減なジムトップが多いことの証左みたいなものだと思ったなあ。

 

 

 

⑤ 藤原陽介さん(ドリーム)×中野敬太君(KG大和)

                          ………SB 8R

16勝(4KO)5敗(2KO)のランク9位、30歳・島根県と、

14勝(4KO)11敗(1KO)6分の32歳・福岡県。

 

この試合は藤原さんの粘り勝ちを予想してたんだけどね……。

 

<1R>

お互いに持ち前の鋭いジャブから始めてて、

その後のワンツーは適度にヒットし合ってほぼ互角だったんだけど、

当たりの強さでは藤原さんの方が勝(まさ)ってて、

中野君の顔面が早くも赤くなってたんだわ。

 

それでも藤原さんにとっては中野君のリーチの長さと懐の深さは、

そこそこの障壁のようだったんだわ。

 

<2R>

スタンスを広く取って腰を引き気味にしたところからの中野君のショットは、

大きな効果を上げ切れなかったんだけど、

そうこうしてるうちに気が付けば藤原さんの顔面もそこそこ赤くなってて、

接近してのショートの回転力では藤原さんが上回ってたんだけど、

残り40秒での中野君の右ストレートもそこそこの当たりだったんだわ。

 

ただ惜しむらくは中野君のパンチは体が伸び切ったところでが多くて、

威力的にも今一の手打ち系に見えてしまったんだよね。

 

<3R>

お互いに必殺系ではないから細かい手数の当てっこ競争なんだけど、

中野君にはもう少しの上下打ち分けが欲しかったところで、

30秒過ぎからの藤原さんの手数アップの方が目立ってたし、

詰まったところでのヒッティングの見栄えも一歩先を行かれてたんだわ。

 

それでも残り1分20秒辺りでの中野君のショートコンビもとっても美しくて、

お互い、まだまだ予断を許さなかったんだよね。

 

<4R>

中野君が更に前詰めを厳しくしていったんだけど、

藤原君は左手の使い方が巧くて、踏み込みの自由を中野君に与えてなくて、

フック系のパンチを色んな角度で打ち込んでて見栄えが良かったんだよね。

 

中野君の打ち下ろし気味の右ストレートも精度が高かったんだけど、

そこから左の返しが打ててないことが多かったし、

右フックの軌道も見極めやすい角度のことが多かったんだよね。

 

<5R>

試合前半でポイント的に後れを取った中野君がどうするかってことで、

攻撃に変化を持たせるのか、スピードと手数をアップさせるのかって、

興味津々で見てたんだけど、この回は結構中野君が踏ん張って、

左ガードが下がることが多くなった藤原さんを最後まで緩めず攻め立てて、

途中で左目上をヒットカットされはしたんだけど、

大きな有効ヒットは無かったけど、明らかに手数勝ちしてたんだわ。

 

<6R>

少し消耗が見えてきた藤原さんに対して中野君が初っ端から攻め立てて、

距離を取りたがって引き気味になってた藤原さんを追い立て追い立てして、

1分30秒過ぎには多少の反撃は喰らってたけど、

最後まで手数落ちすることなく頑張り通してたんだわ。

 

<7R>

細かいやり取りに終始しててお互い、劇的場面はおろか山場さえ作れないままで、

優劣の付け難い展開で終わったんだけど、

ここを更に踏ん張れなかった中野君には痛恨で、

休みたがってた藤原さんの息を吹き返させてたんだよなあ。

 

<8R>

微妙なスコアの中での最終ラウンドは例の如く気持ちの見せ合いだったんだけど、

最後までしっかり打ってたのは中野君の方で、

藤原さんのパンチはその多くが流れるようになってしまってたんだわ。

 

ラウンド序盤の中野君の飛ばした分を1分30秒、

藤原さんの右ストレートがチャラにして、

残り1分からはそれこそ根性ボクシングって感じだったんだけど、

やっぱり最後までシッカリ感が残ってたのは中野君の方だったんだわ。

 

 

試合途中途中での中野君の打たれ方の形が悪かったことが影響してか、

自分のスコアは77-75で藤原さんだったんだけど結局、

77-75、77-76、76-76ってことで、

辛うじて藤原さんがランキングを死守したんだわ。

 

 

試合後大分経ってからこの後の試合を観戦してた中野君とバッタリで、

彼とユックリ言葉を交わしたことは今までなかったんだけど、

目が合った際に会釈してくれたもんでちょっと二人で反省会だったんだわ。

 

当てた時と当てられた際の見栄えっていう点と、距離に関して話したんだけど、

自分は見当を外してなかったかなあ……。

 

 

 

⑥ 中澤奨さん(大阪帝拳)×日野僚君(川崎新田)

                        ………Fe 8R

10勝(4KO)1敗(1KO)のランク11位、24歳・大阪府と、

10勝(6KO)1敗1分のサウスポー、26歳・神奈川県。

 

どういう訳か中澤さんは相当強いっていうイメージが自分の中に固まってて、

日野さんはシンドイんじゃないかって思ってたんだけど、

これがまあ中澤さんは結局全然巧くも強くも無くて、

ごく普通の不器用なA級ボクサー程度にしか見えなかったんだわ。

 

自分の隣に日野君の応援で古橋岳也さんが座ったんだけど、

彼の人懐っこい笑顔が自分は大好きなもんで、

色んなバカ話しをして遊んでいよいよ始まり始まり……。

 

<1R>

日野さんと戦ったボクサーがいつも言うのはそのやり難さで、

彼は人柄的にも独特のモノを持ってるんだけど、

それがボクシングにも出るみたいで、

明らかに他人とは違ったリズムとタイミングを持ってるんだけど、

中澤さんもいきなりそれを感じさせられたみたいだったなあ。

 

最初のヒットは中澤さんだったんだけど、

その後の1分27秒、日野君の被せ打ち右フックでチャラにされて、

残り1分からは巧妙な上下打ち分けに翻弄されてたみたいだったんだわ。

 

まだ始まったばかりだったんだけど中澤さんは攻めが単調過ぎてたね。

 

<2R>

開始55秒の南ロープ前、中澤さんが右を打ってきたところに日野さん、

またもやの右フックを被せ打って幸先のいいダウンゲット。

 

中澤さんがバランスを崩しての単なる両手着きだったもんでダメージは無くて、

「効いてないから気を付けろ!」 って声を飛ばしたのは横にいた古橋さんで、

その声に頷いた日野君が冷静なリスタートで、

残り54秒にも左ストレートを直撃させて大きく流れを掴んだんだわ。

 

中澤さんの顔面は既にかなり赤くなってたんだけど、

日野君陣営からは調子に乗って行くなって声が飛びまくってたんだわ。

 

<3R>

ひたすら当てたがってたのは中澤さんの方で、

それもタイミングを見計らっての飛び込みからの右一発だけに固執してて、

その他には全く何の引き出しも持ってない単純さで、

これで10勝1敗のランカーなのかって感じしかしなかったんだわ。

 

こうなれば日野君としてはクールに事を進めればいいだけで、

長い右手をアンコウのようにエサ寄せに使って誘って惑わしながら、

シュンって感じで鋭い左ストレートを打ち込んだり、

タイミングをずらせた右フックをブワーンって被せ打ったりしてればOKで、

自分の中では何となく勝負あったなあって感じだったんだよね。

 

 

勿論、日野君陣営としてはそんな余裕は全く無いって感じの必死必死で、

トレーナーはリングエプロンに手を掛けて登ってしまいそうな勢い丸出しで、

それを下から引き止めようとする女性スタッフが、

彼のスウェットをつまんで引っ張っるっていうやり取りが実にとっても可笑しくて、

この辺からしか数えてなかったんだけど、

彼女は試合終了までに実に23回もトレーナーの服を引っ張ってて、

最後の方では彼の足も掴んでたもんで自分は腹がよじれてしまったんだわ。

 

<4R>

中澤さんはムキになってガンガン行くんだけど、

基本的にはとってもやり難そうにしてたもんで、

日野さんとしてはジャブさえちゃんと出してればいいって感じで、

中澤さんは一つ一つのパンチはシッカリしてたんだけど、

一連の攻撃の中に巧いこと組み込むことが全く出来てなかったんだわ。

 

<5R>

力強くはあったんだけど中澤さんのガァーッって感じの突っ込みは解り易くて、

その一段落を待って開始32秒、日野さんの左ストレートがカウンターヒット。

 

自信を深めた日野さんのガードが緩み始めてて若干心配されたんだけど、

中澤さんはパンチをカウンターのタイミング打つことには全く興味がないみたいで、

ひたすら自分のタイミングだけでの腕振りを続けてて、

残り30秒からも特に飛ばしてくるってことも無かったんだよね。

 

<6R>

このラウンドの最初のクリーンヒットは中澤さんの右フックだったんだけど、

単発で終わってしまって、直後の密着戦は日野君に支配されたままで、

頑張る気持ちと体力は大したもんだったんだけど、

技術的に支えられたものではなく当て勘の悪さも目立ってきたんだよね。

 

<7R>

驚くほど簡単に日野君の左ストレートが当たるようになって、

中澤さんは反応的にも劣化が著しいみたいで、

見えてないのかって感じで貰い過ぎてたんだよね。

 

中澤さんは日野君の左ボディを明らかに嫌がるようになってきたし、

残り29秒からの日野さんの追い込みに殆ど危なそうになってしまったんだわ。

 

<8R>

日野君にしてみればランキングゲットがこの日の至上のテーマな訳で、

変な男気を発揮して相打ち覚悟の相手に付き合う必要は全く無い訳で……。

 

最早倒す以外に勝機の無い中澤さんだったんだけど、

思い返してみれば途中からスピードを上げるとか、

手数をアップするとかも無いままの一本調子の馬力だけだった訳で、

流石にここまでくれば日野君にも疲労の色が浮き出てきたんだけど、

中澤さんの方は戦意喪失してしまった感じで、

残り20秒からは緩みっぱなしだったんだわ。

 

 

ってことで、自分は79-72だったんだけど結局、

79-73、78-73、77-74ってことで日野君の圧倒3-0勝ちだったんだけど、

それにしても77-74は相手方に配慮し過ぎじゃないのかなあ……。

 

 

 

⑦ 伊藤雅雪さん(伴流)×グレン・エンテリナ

                     ………60.5㎏ 10R

21勝(10KO)1敗1分のOPBFチャンプ、WBO APチャンプ&、

WBO3位、IBF10位、WBC11位の26歳・東京都と、

11勝(8KO)2敗1分の国内5位、22歳・フィリピン。

 

伊藤さんの肩書は山盛りだなあ……。

 

どうせ伊藤さんにとっては軽い調整試合じゃないかって思ってたもんで、

いつでもすぐ帰れるように北側板席の端に寄り掛かって見始めたんだけどね……。

 

<1R>

エンテリナは戦績通りの如何にもって感じを漂わせてて、

軽くスタートした伊藤さんに最初に右フックを見舞わせていって、

勿論目のいい伊藤さんはそのパンチを逃がしてはいたんだけどヒットはヒットで、

その後もエンテリナは全てが必殺系の鋭く強い腕振りをしてて、

生半可な相手ではないことを見せ付けてたんだよね。

 

彼は手数を沢山出す方では無かったんだけど、

伊藤さんとしても相当心して掛からないと危ないんだよね。

 

これはとても中途半端な姿勢のままでは見れないってことで、

空いてる席を探して腰を下ろしてのジックリ観戦ってことで……。

 

<2R>

エンテリナは積極先攻めとキッチリカウンターの両方を混ぜ込んできて、

格上相手に全く臆することなく最初っから全部出しのフルスロットルで、

伊藤さんの山盛りの世界ランクを真剣に獲りに行ってて、

ダブルジャブも中々素早いとっても危険度の高いボクサーだったんだわ。

 

伊藤さんはそんな相手の動きとお互いの距離を見計らいながらだったんだけど、

一見すると何だか攻めあぐんでるような感じが無いこともなかったんだわ。

 

って見てた1分30秒、伊藤さんの最初のクリーンヒットは右ストレートで、

直撃されたエンテリナは一瞬体を揺らがせてしまったんだわ。

 

伊藤さんはこの後も残り47秒には右ショートフック、

直後の残り41秒には左フックって立て続けにヒットヒットさせてたんだわ。

 

<3R>

お互いの力量というか少なくともパンチ力に対する警戒感がそうさせてたか、

二人からは居合抜きの真剣勝負をしてるような感じさえ漂ってたんだわ。

 

エンテリナは一発喰らうと過激に打ち返していくんだけど、

この辺りに来ると伊藤さんは相手の動きを見極めたようなところがあって、

多少の被弾はしてたんだけど大きな直撃は回避してたし、

左のロングフックなんて新しいパンチも工夫してたんだわ。

 

<4R>

片方のカウンターショットが次の相手のカウンターと交差して、

とってもスリリングな展開が続いたんだけど、

伊藤さんのジャブが更に磨きがかかって相手の顔面に鋭く喰い込んで、

一旦フェイントをかけたところからのそれは相手も防ぎ難いようで、

困ったエンテリナは力を溜めての更なる凶暴ショットで対抗してたんだわ。

 

ラウンド終盤の残り13秒、伊藤さんの右ストレートがガッツンヒットして、

一瞬腰が砕けたエンテリナを勿論伊藤さんは見逃さなくての一気攻めで、

直後に更にワンツーを畳み掛けて西ロープ前で実に豪快なダウンゲット。

 

<5R>

そこそこの直撃度だったにも関わらず、エンテリナはまだ普通に出来てて、

彼の打たれ強さを知らされる思いだったんだけど、

伊藤さんも舞い上がらず再度の冷静な組み立て直しだったんだわ。

 

以前のように相手の打ち込みに対して必要以上にステップバックすることなく、

即の反撃に移れるような距離に留めてたのが自分的には彼の大進歩で成程なあ、

色々ちゃんと練習してたんだろうなあってつくづく思ったんだよね。

 

伊藤さんもいい感じでそこそこ当ててたんだけど、

このラウンドはエンテリナの強打の方を自分は評価したんだけどね。

 

<6R>

エンテリナの方も動きにそれほどの劣化が見られず、

お互いの残りの半分の戦い方が気になったんだけど、

伊藤さんはこのままでいいとして、問題はエンテリナの出方であって、

相変わらず危険度の高いパンチは伊藤さんに集中を求めてたんだわ。

 

って見てた開始58秒、伊藤さんのワンツーが激しくヒットしたんだわ。

 

エンテリナがグラッとなったところからのこの日の伊藤さんは実に物凄くて、

あんな強連打は自分も初めて見せて貰ったって感じで、

無駄のない鋭く的確なショットを相手に反撃する間を与えないほど打ちまくって、

それまでかなり踏ん張り続けてた打たれ強いエンテリナも如何ともし難くて、

耐えて耐えて耐えてたんだけど、ついに最後は西ロープにもたれ掛りながら、

倒れ込んでしまいそうになったところでのストップエンドだったんだわ。

 

 

1分32秒でのTKO勝ちだったんだけど、

今まで自分が見た彼の試合の中では間違いなく極上の最上に近くて、

新人王を争ってた頃のボクシングスタイルから完全に脱却したって、

そういう感じだったんだよね。

 

こういう試合を目の当たりにするとやたら嬉しくなってしまうもので、

それでなくともチャンチャンって感じで簡単に終わってしまうっていう

そういう予想からの嬉しい大誤算だったもんで、

スッと帰る気にもなれず、そのまま30分から40分も居残ってしまったんだわ。

 

伊藤さん本人と団会長とも色々話をしたんだけど、

控室の外にはインタビュー終わりを待って人が20人程も列を作ってて、

伊藤さんに祝福を伝え、握手して一緒に写真を撮って貰おうとしてたんだわ。

 

それらが一段落した後にはエンテリナの一行が訪ねてきて、

伊藤さんと何枚も記念写真を撮ってたんだけど、

みんな笑顔の中、一人エンテリナだけが微笑みを作れてなくて、

悔しさを溢れさせてたんだわ。

 

あんたはいい仕事をしたよって伝えたら、少しだけ笑顔を見せたんだけど、

顔面の傷み方は半端じゃなかったなあ。

 

団会長の奥さんと御嬢さんは二人で静かに廊下のベンチに座って、

ひたすら会長の帰り支度待ちをしてたんだよね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 伊藤雅雪さん

② 日野僚君

③ 澤田京介さん

(次)中島珠旗君、辻本純兵君

 

 

*中島君も辻本君ももし昨日の試合で負けてたら、

其々0勝2敗1分と0勝4敗ってことになってしまった訳で、

この先ボクシングを続行するか流石に悩むところだったと思う訳で、

二人共巧くはないんだけどその頑張りは自分の心を打った訳で、

他人事ながら良かったヨカッタってことで……。

 

 

2017年9月 2日 (土)

後楽園ホール・9月1日

 

Img_1224

“爆笑シアターパコーン”

 

全ての色彩がベネトンの雑貨や玩具の様な色をした張り絵のようで、

一見嫌な感じさえするアニメなんだけど、

ストーリーの余りのナンセンスさと交わされる会話がバカ面白いんだわ。

 

 

 

昨日の “DANGAN” は久し振りに薄味のマッチメイクが多かったんだけど、

その分は11月に埋め合わせをしますって感じで、

11月11日の200回記念大会のメニューの豪華さは自分にとって圧倒的で……。

 

☆ 小浦翼×谷口将隆……OPBFタイトル戦

☆ 新藤寛之×コブラ諏訪……日本タイトル挑戦者決定戦

☆ 翁長吾央×久高寛之……日本タイトル挑戦者決定戦

☆ 富岡樹×白鳥大珠……日本ユースタイトルマッチ

☆ 平岡アンディ×小林孝彦……日本ユースタイトル決定戦

 

 

 

アイツはマネジャーライセンスを何チャラ・ジムからカネで買ったのは間違いなくて、

ライセンスカードを首から下げながらホールで酒を飲んだくれてたもんで以前、

思いっ切りドヤシテやったことがあるんだけど相変わらず、

他のジムのお気に入りのボクサー達にやたら飲み物なんか奢ってて、

そんなジムマネジャーがどこにいるのかってことで……。

 

 

 

大野俊人君と石田凌太さんとちょっと話をして、

其々と先回の試合の敗因を分析し合って始まり始まり……。

 

 

① 西沢匠君(鎌ヶ谷)×長谷川慎之介君(青木)……SFe 4R

0勝1敗(1KO)の30歳・千葉県と、1勝2敗1分のサウスポー、25歳・栃木県。

 

<1R>

そもそも西沢君は構え自体に大きく緩みが見受けられて、

彼より3~㎝ほど身長の小さい長谷川君に恐怖感を与え切れてなくて、

そのフック系のパタパタパンチの殆どがオープン気味だったんだよね。

 

お互いに出してる手数に大差は無かったんだけど、

西沢君のパンチの殆どは有効打とは認め難くて、

長谷川君としては内側内側からストレート系で攻めれば簡単そうんだわ。

それにしても西沢君陣営のセコンドワークはバッタバタてたなあ。

 

<2R>

長谷川君も距離感的には今一で、

もう少し離れてキチッと出来れば長い時間を要しないで決着しそうなんだけどね。

 

西沢君の方は試合が進むにつれ危ない度が増していってるなあ……。

 

<3R>

西沢君はジャイアント馬場みたいなスロー再生のような動きになってしまって、

致命的な被弾は無かったんだけど、

それでも体全体がガックンガックンのユラユラで、

こりゃもう止めた方がいいんじゃないかって思ってたら、

レフェリーも同じ感想だったみたいで0分59秒、

割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

 

 

② 川井稜君(石川)×河本裕樹君(船橋D)……LF 4R

デビュー戦の18歳・東京都と、0勝1敗の29歳・埼玉県。

 

<1R>

まずは河本君が突っ掛けていったんだけど、川井君が結構冷静に対処出来てて、

足元のシッカリした構えがとっても良かったし、

右手と左手のバランスもほぼ申し分なかったんだわ。

 

ただ、左ガードが甘くなるところに河本君の右を何発か貰ってしまってたし、

腕振りが大き過ぎるのがラウンド半分を経過しても改善されてなかったんだわ。

 

中盤以降は川井君のヒットも目立ってたんだけど、

有効打的には序盤の河本君の幾つかの右ストレートだと思ったなあ。

 

<2R>

ジャブを含めて左手の使い方は川井君の方が圧倒的に巧くて、

この回は不用意に相手の右を貰うことも少なくなって安定感が増したんだわ。

 

これは二人共に言えることだったんだけど、

殆どの攻撃が右手で終わってしまうことが多くて、

あと一発の左の返しが欲しいところだったんだよね。

 

中盤での手数戦を川井君が若さで大きく征した以降は、

河本君の消耗が目立っていったんだわ。

 

<3R>

開始すぐの10秒、河本君が立て直して飛ばしていったその瞬間、

その打ち終わりに川井君にカウンター気味に軽くかすり打たれてしまって、

それは丁度バランスを崩したところでもあったもんで、

アレッて感じで河本君がダウンしてしまったんだわ。

 

大きなダメージを残すことなくの再開だったんだけど、

決着を付けに行った川井君も、めげずに踏ん張った河本君も、

1分半過ぎには若干グダグダになってしまったんだわ。

 

その中で川井君が右目上をバッティングカットしてたなあ。

 

<4R>

お互いに最後の気持ちの見せ合いで、

河本君も時折大きく振り込んではいたんだけど、

攻め込んでた時間の多くは川井君が占めてて、

最後の最後まで足元のシッカリ感も保ってたんだよね。

 

 

ってことで自分は39-36だったんだけど結局、

40-35×3ってことで川井君の圧倒3-0勝ちで、

最近残念な敗戦が続いてた石川ジムもホッと一息なんだよね。

 

 

 

③ 三船世翔君(角海老)×松本北斗君(REBOOT)

                        ………62.5㎏ 4R

0勝1敗(1KO)1分の24歳・山形県と、1勝0敗の21歳・埼玉県。

 

三船君の名前 “世翔” っていうのは “せいか” って読むんだけど、

ふり仮名無しではとっても無理だなあ……。

 

大きなジムからの出場の場合には応援に来る仲間ボクサーの数で、

そのボクサーのジム内での立場を推し量ることができるんだけど、

三船君はジム内で仲間といい関係を持ててるみたいだったなあ。

 

<1R>

プレスを効かせてたのは三船君だったんだけど、

小気味よく先攻してたのは松本君の方だったし、

相手のタイミングで打たせない左手の使い方も巧かったなあ。

 

松本君はどういう距離とタイミングで打ちたいのかが解り難くて、

大柄な割には近いところでやりたがってるみたいだったんだわ。

 

結局、中々しっかりしたパフォーマンスを見せた松本君が余裕のポイントゲット。

 

<2R>

三船君の左はフワーッと出してるだけでジャブって感じとは程遠くて、

そこからの右ショットもままならないまま明るい見通しが付け難かったんだけど、

それでも真面目な前詰めだけは欠かさなかったもんで、

松本君にもやり難さが見え隠れし始めてきたんだわ。

 

<3R>

終始の接近戦は三船君が望んだ展開だったんだけど、

揉み合いの中、効果的なヒッティングには繋げ切れず、

全体として見ればやっぱり松本君が優勢のままだったんだわ。

 

<4R>

お互いに極端な劣化は見られなかったんだけど、

相手にダメージを与えるようには打ててなくて、

特に三船君にとってはダウンゲットが必須だったんだけど、

そこまで望むのはとっても無理そうなまま、

却って見栄えの良くない被弾を増やしていってたんだわ。

 

 

ってことで自分は40-36だったんだけど結局、

40-37、39-37×2ってことで松本君の3-0勝ちだったんだよね。

 

 

試合後暫くして角海老ジムの鈴木会長が岡田博喜さんと帰るところに出くわして、

最近の大きな試合に関する感想を交換したんだけど、

岡田さんはこの日の三船君の試合内容について、

「こんなものじゃ無いんですけどねえ。」 って言ってたんだよね。

 

 

この後の試合は藤岡君の瞬殺が予想されたし、

第5試合と第6試合は女子戦だったもんで、一旦ホールを出て散歩。

 

途中でお子様連れの粉川拓也さんとか坂本尚志君、富岡哲也君とバッタリで、

其々挨拶を交わして少し立ち話してね……。

 

 

それにしても2Rにやられてしまったタイの女子ボクサーはとっても可愛くて、

ボクシングなんか止めてキャバクラにでも転職すればいいのにって思ったなあ。

 

 

 

④ 藤岡飛雄馬君(宮田)×サイカユⅠ号……53㎏ 8R

8勝5敗(2KO)1分のサウスポー、25歳・東京都と、

9勝(2KO)3敗の28歳・タイ。

 

全く見てなかったんだけど1R1分05秒で当然の如く藤岡君のTKO勝ちだってね。

 

 

 

⑦ 渡邉秀行君(郡山)×大保龍斗君(横浜さくら)……F 8R

8勝(6KO)9敗(4KO)3分のサウスポー、32歳・福島県と、

9勝(2KO)4敗(1KO)1分の22歳・神奈川県。

 

自分的にはこの試合がこの日のメインイベントだったんだけど、

強打の渡邉君は下手になってたし、

勝率の大保君は巧くなってなかったんだよね。

 

<1R>

やっとこさボクシングの試合らしくなって、

大保君の二次三次の踏み込みがグッドグッドで、

攻撃を一回で終わらせてないところに期待を持たせたんだよね。

 

最初受けに回ってた渡邉君も左ストレートのヒット率に可能性を見せて、

大保君の右ショットよりは精度が高かったんだよね。

 

<2R>

更にプレスを強めた大保君が1分過ぎ、右ストレートをきっかけに一気一気で、

その後、渡邉君の反撃に遭ってはいたんだけど派手さでは勝ってて、

渡邉君は大保君の右フックがボディに来るのか、

顔面を狙ってくるのかが見極め難かったみたいで、

引き気味の姿勢で突っ立ったままの手打ちのことが多かったんだわ。

 

渡邉君が左目上をバッティングカット。

 

<3R>

開始すぐの15秒からの激しい打ち合いは馬力では大保君だったんだけど、

渡邉君もそこそこ正確なヒッティングだったんだわ。

 

ただ、ラウンド半分が過ぎたとこでの大保君の2発の右ショットが有効性が高くて、

渡邉君としては若干のリスクを張りながらのカウンターショットが欲しいところで、

相手が大きく振りかぶって来るところに左ストレートを合わせられないかって事で、

その辺の踏ん切りの悪さが自分にはもどかしかったんだよね。

 

<4R>

それほど大きく目立ちはしなかったんだけど、

大保君にも渡邉君の細かいショットは当たってて、

元々色白の大保君の顔面がかなり赤くなってきたんだけど、

渡邉君のカット傷からの出血も止まらなくて益々激闘化していったんだわ。

 

大保君の攻撃の方が沢山のきっかけを作ってたんだけど、

一発当ててからの追撃が如何にも雑で中々大きな効果を上げられてなくて、

渡邉君の可能性をまだ十分残してたんだよね。

 

<5R>

大保君が大きく強く打って来るのに対して渡邉君は細かく多くで対応してて、

大保君の仕掛けが大きくなり過ぎるところを渡邉君が細かく突いてたんだわ。

 

<6R>

それにしても大保君、新人王を獲った時には将来どれだけ強くなるかって、

とっても楽しみしてたんだけど残念ながらその後成長の跡が見受けられなくて、

若さと勢いだけのボクシングは年齢と共に劣化するのは明らかで、

“Something New” を身に付けないと限界が近いと思うんだよね。

 

それでも中盤までの優勢をキープしてポイントはゲットしてて、

自分のスコアはここまでで丁度イーブンだったんだわ。

 

<7R>

お互いにスコアをどう判断したのかは知らないけど、

たまには渡邉君も必殺感を込めて振り込んでもいいんじゃないかと思った訳で、

ここに至ってもまだ左ストレートをカウンターのタイミングで狙えてなかったし、

以前のハードヒッターの面影を見い出すのも難しくなってきて、

ケガだけはしないようにって慎重にやってるような感じだったんだよなあ。

 

攻めの工夫が足りなかったのは大保君も同様で、

甲乙付け難く優劣も付け難かったんだけど、

それは拮抗した内容だったというよりはマンネリ以外の何物でもなかったんだわ。

 

渡邉君が右目上をヒットカットされてしまったもんで、ポイントは大保君だね。

 

<8R>

初っ端から一気に飛ばしていったのは大保君で、

渡邉君は最初の30秒間を守りに費やしてたんだわ。

 

お互いの距離が一気に詰まっていって、

大きな有効打が生じ難い展開になっていった中、

相変わらず振りが大きくて有効ヒットには繋がってなかったんだけど、

それでも終始攻めてる感じを出しまくってたのは大保君の方で、

残り30秒からも踏ん張り通してたもんで、

渡邉君には最後まで出番が無かったって感じんだったんだわ。

 

 

ってことで、自分は77-75だったんだけど結局

78ー74、77-75、77-76ってことで大保君の3ー0勝ちだったんだわ。

 

 

試合後ブラブラしてた時にハッキリ記憶にない人が挨拶に寄ってくれて、

聞けば渡邉君のお兄さんってことで、そう言われればよく似た風貌をしてて、

問われるままに上に書いたような感想を伝えたんだけど、

お互いに長年彼を見てるもんで大きな誤差はなかったんだよね。

 

渡邉君、この先もボクシングを続けるつもりなら、負け越しで終わりたくないなら、

技術をどう磨くかってことではなくて、

試合に臨む際の気持ちを整理する必要があるって思うんだよね。

 

 

 

⑧ 内藤律樹さん(E&Jカシアス)×サイカユⅡ号……SL 8R

16勝(5KO)2敗のランク6位、サウスポー、26歳・神奈川県と、

10勝(3KO)5敗のサウスポー、22歳・タイ。

 

すぐにでも帰れる体勢で見てたんだけどね、

ヘアースタイルも階級も内藤さんはこのくらいがいいんじゃないのかなあ……。

 

<1R>

そもそもジャブのクオリティが全く違ってたんだけど、

それでもサイカユ2号は相当鋭く振ってくるもんで、そこそこの危険度だったんだわ。

 

こういう感じのボクサーを前にするときの内藤さんは、

まずは相手の動きを見極めることに時間を使うことが多いんだけど、

この日の内藤さんは相手構わず自分のボクシングをするって決めてたみたいで、

初っ端から勿体ぶることなくの全部出しだったんだわ。

 

<2R>

30秒を過ぎた頃からの内藤さんは更に積極的な仕掛けを波状的に重ねていって、

1分28秒の東ロープ前、まずは強烈な左ボディでダウンゲット。

 

更にリスタート後の残り1分04秒の青ポスト前、

ケレンミのないワンツーで2度目のダウンゲット。

 

何とか立ち上がったサイカユ2号だったんだけどそれだけで一杯一杯で、

決着意志の固い内藤さんの追撃は凌げそうになくて、

そのまま今度は南ロープ前だったんだけど、

内藤さんに渾身の右、左を連続ヒットされてしまってこの回3度目のダウン。

 

サイカユ2号はカウント7か8で上がったんだけど、

レフェリーが続行は無理って判断して、2分22秒で内藤さんのTKO勝ち。

 

 

内藤さんは次10月20日の後楽園ホールで、

WBCのアジアタイトルと、WBAのインターナショナルタイトルを奪うべく、

12勝(5KO)0敗1分の中国ボクサーと対戦するんだってさ。

 

 

それにしても2R2分22秒の決着ことで、

今日は自分も2枠の馬で勝負てみるかなあ……。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 内藤律樹さん

② 川井稜君

③ 松本北斗君

 

 

 

【村木田渾身競馬】

所謂夏競馬っていうのが何月から何月までかは定かではないんだけど、

とにかく7月と8月は全ハズレで終わったんだわ。

 

もともと夏競馬は不得意でここ5~6年は常にマイナス成績で、

知人の何人からも夏は休めばいいじゃんって言われ続けてるんだけど、

馬が走ってるのに知らん顔も出来ない訳で……。

 

ってことで、年初からの通算成績は全部で190レースに参加して、

回収率はそれでもまだ235%をキープしてて、

自分の買い方では2~3ヶ月のスカは特に驚くべきことでは無いんだよね。

 

 

2017年9月 1日 (金)

9月のボクシング

 

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“バーニー・ケッセル”

 

モダンジャズ・ギタリストって言えばまずはウェス・モンゴメリーなんだけど、

B・ケッセルも大好きで、レイ・ブラウン、シェリー・マンと組んだ

“ポール・ウィナーズ” シリーズ3部作はとってもリラックスして聞けるし、

実に洗練された癒しの時間を過ごすことが出来るんだよね。

 

 

 

9月度のボクシングは今日から始まるもんで、

8月度のベストボクシングを選ぶ前に書いておくね。

 

 

≪9月度のボクシングスケジュール≫

*左側が勝者予想、敬称略。

 

・9月 1日(金)……(後楽園)

渡邉秀行×大保龍斗、内藤律樹、藤岡飛雄馬。

 

 

・9月 2日(土)……(後楽園)

中澤奨×日野僚、藤原陽介×中野敬太、澤田京介×堀池雄大、

細谷大希×冨田真、為田真生×辻本純平、伊藤雅雪。

 

 

・9月 3日(日)……(京都)

小野心×小西伶弥、中谷正義×ライアン・セルモナ、久保隼×ダニエル・ローマン。

 

 

・9月9日(土)……(アメリカ)

井上尚弥×アントニオ・ニエバス、ローマン・ゴンサレス×シーサケット・ルビンサイ、

カルロス・クアドラス×フランシスコ・エストラーダ。

 

 

・9月13日(水)……(大阪)

小國以載×岩佐亮祐、和氣慎吾×パノルンレック・何チャラ、

田中恒成×パランポール・何チャラ。

 

 

・9月13日(水)……(後楽園)

岩原慶×粟田祐之、荒木貴裕×袴田浩祐、江藤光喜、斉藤正樹、福永亮次。

 

 

・9月16日(土)……(アメリカ)

ゲンナディ・ゴロフキン×サウル・アルバレス。

 

 

・9月21日(木)……(後楽園)→欠席!!

 

 

・9月22日(金)……(後楽園)

西田光×福山和徹、古橋岳也×高林良幸。

 

 

・9月23日(日)……(アメリカ)

ホルヘ・リナレス×ルーク・キャンベル。

 

 

・9月25日(月)……(後楽園) 東日本新人王トーナメントⅠ

和田優麻×高田勇仁、荒川竜平×辻本将人、住田愛斗×若木忍、

富施郁哉×鈴木敬祥、飯見嵐×大場竜、中村由樹×佐々木蓮、

今井健裕×川渕大地、有岡康輔×平岩貴志、星大翔×土田佑一、

春田智也×江黒央、優しんご×小山田吉智。

 

 

・9月26日(火)……(後楽園) 東日本新人王トーナメントⅡ

赤羽根烈×伊佐春輔、義元得拳×池上渉、濱田力×三尾谷昴希、

清田亨×松浦大地、ジロリアン陸×江澤宏之、内藤未来×小堺健一郎、

赤岩俊×木原宗孝、加藤収二×小倉大樹、中村駿介×重田祐紀。

 

 

・9月29日(金)……(後楽園)

中嶋孝文×三浦仁、天笠尚、望月直樹、松本竜也。

 

 

 

≪9月度ボクシング期待度ベスト20≫

*左側が勝者予想、敬称略。

 

① 小國以載×岩佐亮祐

② 西田光×福山和徹

③ 中嶋孝文×三浦仁

④ 古橋岳也×高林良幸

⑤ 岩原慶×粟田祐之

⑥ 中澤奨×日野僚

⑦ 小野心×小西伶弥

⑧ 藤原陽介×中野敬太

⑨ 和氣慎吾×パノムンレック・何チャラ

⑩ 田中恒成×パランポール・何チャラ

⑪ 渡邉秀行×大保龍斗

⑫ 荒木貴裕×袴田浩祐

⑬ 澤田京介×堀池雄大

⑭ 星大翔×土田佑一

⑮ 濱田力×三尾谷昴希

⑯ 赤羽根烈×伊佐春輔

⑰ 中村駿介×重田祐紀

⑱ 中村由樹×佐々木蓮

⑲ 住田愛斗×若木忍

⑳ 富施郁哉×鈴木敬祥

 

 

≪海外の試合の期待度ベスト5≫ 

① ゲンナディ・ゴロフキン×サウル・アルバレス

② 井上尚弥×アントニオ・ニエバス

③ ローマン・ゴンサレス×シーサケット・ルビンサイ

④ ホルヘ・リナレス×ルーク・キャンベル

⑤ カルロス・クアドラス×ファン・フランシスコ・エストラーダ

 

 

2017年8月31日 (木)

後楽園ホール・8月30日

 

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“校庭”

 

近所の小学校の校庭なんだけど、

夏休み中にペイントの再塗装をしてたのがやっと完成して、

途中で10日間ほど雨続きで作業が出来なかったもんで、

新学期に間に合うのかって他人事ながら気になってたんだけど何とかね……。

 

それにしても自分らが子供の頃は、

校庭っていうのは土の地面が剥き出しだったもんなんだけど、

今の時代、殆どの小学校の校庭はペイント塗装されてて、

運動会やイベントごとに石灰の白線を引く手間が省けるし、

強風の日でも近所に土埃を吹き散らかさないからってことなのかなあ……。

 

 

 

昨日の後楽園ホールは7試合の全てが赤コーナー勝利だったんだけど、

この日招聘された東南アジア人ボクサーは全てインドネシアばかりで、

その弱さはタイボクサーにも劣らないことで有名だから、

殆ど結果が知れてる試合が多くて、

自分の中でガチの試合は3試合だけだったんだよね。

 

 

 

① 保田克也君(大橋)×レネ・何チャラ……SL 6R

デビュー戦のサウスポー、25歳・茨城県と、

6勝(3KO)3敗1分の国内8位、?歳・インドネシア。

 

保田君はアマ76戦64勝ってことで、

まともな相手を見つけることは難しかったんだろうけど、

東南アジア人相手にチャンチャンって2勝して目出度くA級ボクサーって、

そういう簡単過ぎる仕組みはどうなのかって思わないでもないんだよね。

 

だから同じようなアマ出身のB級ボクサーを探せないかってことなんだけど、

相手もチャンチャンの2連勝を目指してることが多いから実現し難いし、

そもそもプロボクサーの漸減傾向も大きく影響してるんだよね。

 

デビューボクサーにはそれなりの応援団が付いてて、

彼らはそのボクサーの圧倒的な勝ち方に大騒ぎするんだけど、

一般観客はひたすら白けてしまうだけなんだわ。

 

<1R>

登場したインドネシア人ボクサーはリングコールの前に、

いきなりシューズの紐を締め直させられてただらしなさだったんだけど、

これがもう初っ端から全くやる気を見せない超ヘタクソで、

開始ゴング10秒後にはほぼ結果が見えてきてしまったんだわ。

 

ってことで、ボディブローと左フックを一発づつ喰らったところで、

南東ポストに寄り掛かりながらヘナヘナって座り込んでしまって、

大変良くできましたって感じのテンカウントアウト負け。

 

 

1分02秒の早業に応援者達は大喜びで次の試合にも来てくれそうで、

それはそれで興行としてはOKなのかも知れないんだけどね。

 

 

 

② 中嶋一輝君(大橋)×レスヌ・何チャラ……B 6R

1勝(1KO)0敗のサウスポー、24歳・奈良県と、

6勝(3KO)3敗1分の国内7位、?歳・インドネシア。

 

インドネシアの国内ランキングなんていうものは韓国と同じでスッカスカで、

言うなればどうにでもなるってことで信頼性は全くのゼロなんだよね。

 

中嶋君もアマ87戦72勝っていう戦績で勝率83%は保田君と変わりなくて、

これはもう片手でも勝てそうな感じだったんだけど、

登場してきたインドネシア人は保田君の相手よりも更に酷くて、

ゴングが鳴って2~3秒でクソの役にも立ちそうになかったんだけど案の定、

開始僅か26秒でのテンカウント敗け。

 

前の試合は南東ポストだったもんで今度は北西ポストでってことで決着して、

インドネシア人は腹を押さえながら七転八倒してたもんで、

会場係員も担架を用意したんだけど、

本人は一人でスタスタ帰って行ってお笑い以外の何物でもなかったんだわ。

 

それでも中嶋君としてはこれで晴れてA級ボクサー入りってことで……。

 

それにしても思い出すのは清水智信さんで、

調整試合で下手クソタイボクサーを相手にした試合で、

1R3分間全く右手を使わないで左手一本で処理する練習をしてて、

彼なりにテーマを持って試合をしてたことが実に印象的だったんだけど、

仕方なくヘボを相手にせざるを得ない場合でも、

ただのサンドバック打ちと変わらない内容に終わらせない工夫が欲しいよね。

 

 

 

③ 太田啓介君(L玉熊)×名雪貴久君(船橋D)……60㎏ 8R

9勝(2KO)11敗(2KO)の33歳・神奈川県と、

11勝(2KO)14敗(7KO)の30歳・千葉県。

 

この日のガチの試合の一つ目。

 

正直に言うとこの二人の試合を最後まで見届けた記憶は全く無いんだけど、

負け越しボクサー同士の意地のぶつかり合いだったことは事実だったんだわ。

 

太田君は現在4連敗中だし名雪君は6連敗中って、

とってもシンドイ戦績同士なんだけど

太田君の4連敗の相手は野口将志さん、粕谷雄一郎さん、関豪介さん、

中嶋龍成君だし、名雪君の連敗の相手は一場仁志さん、後藤俊光君、

小山拓見君、中野和也君、荒木貴裕君、袴田浩祐君って、

お互いそこそこのメンバーを相手にしてのこの結果なんだよね。

 

<1R>

お互い、まずはエアボクシングのように始めてて、

徐々にマスボクシングに発展させていったんだけど、

長い間見てきたから解るんだけど、

上背とリーチで優位な名雪君がこの日は思ってた以上に不調で、

太田君の方が軽快な動きをしてて、プレスを掛けながらの先攻が目立ってたね。

 

名雪君は腕振りそのものがタルかったし、

接近戦で肘を畳んで打つことが出来ずに太田君の攻勢を許してたなあ。

 

お互いに相手にダメージを与えるようには打ててなくて、

やったり取ったりの当てっこ競争になっていったんだけど、

太田君の優勢を名雪君が覆せるのかなって思いながら1Rで一旦離席。

 

 

その後は遠目から見たり見なかったりだったんだけど、

やっぱり名雪君の出来が良くなくて、

ストロークが大きくなるところを太田君に狙い打たれるのが改善できないままで、

被弾が増えるまま5Rには足元が覚束なくなってきたし、

顔面もかなり赤くなってきたんだよね。

 

太田君が最初の元気を維持したままだった6R、

名雪君の反応が更に鈍ってきて防戦一方になってしまったのを見計られて、

6R2分03秒、レフェリーが割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

 

試合後にこれで7連敗の名雪君が一人ロビーの片隅にいたもんで、

ちょっと話をしたんだけど、驚いたことに彼は自分の事を知ってて、

自分は彼のことを褒めた記憶がなかったから、

そうなると彼は自分のことを快く思っていないことは明らかだったんだけど、

それでも自分の中にちょっとした思いがあったもんで敢えて話を続けたんだけど、

彼は自分の言いたいことを解ってくれたみたいで、

そういうことなんだわ、名雪君……。

 

 

 

それにしても記者席に座ってたあの二人、

ボクサーが南ロープに寄って来る度に、

汗が飛んで来るのをパンフで避けてて、

そんな小汚い安っぽい服でも汚れるのが嫌なのかって事だったし、

それでもお前らは記者なのかって事でもあったし、

幼稚園の運動会でも取材してろってことでもあって、

結局ヤツラはカネ払わないで観戦してるだけなんだよね。

 

 

 

④ 翁長吾央さん(大橋)×ジョン・何チャラ……54㎏ 8R

27勝(18KO)3敗(1KO)3分のランク1位、サウスポー、37歳・沖縄県と、

17勝(8KO)14敗1分の国内3位の?歳・インドネシア。

 

この試合も間違いなく早い回で終わりそうな取り組みで、

翁長さんにとってはランキングキープの為に必要な、

自分にとっても謂わば必要悪のような試合で、

結局3Rになってしまったのはなるべく引き延ばせって、

陣営から試合進行上の指示があったと思われた訳で……。

 

 

この試合のインドネシア人は前の二人よりはまだマシだったんだけど、

1Rの残り1分には力を使い果たしたか、自らの役目は終えたと判断したか、

いきなりトロトロにまってしまって、それ以降は翁長さんの方が困ってしまって、

何だか軽いスパーリングをこなしてるような感じだったんだよね。

 

2Rに入るとインドネシア人はもう全く手を出さなくなって、

それはまるでガードポジションの練習をしてるみたいだったんだけど、

翁長さんが敢えて攻め立てなかったもんで試合は3Rに入ったんだわ。

 

もうこれ以上引き延ばすのは如何にも不自然だって感じで結局2分52秒、

レフェリーが割って入ってのTKOエンドだったんだけど、

インドネシア人はひたすらそれを待ち焦がれてたんだわ。

 

 

第4試合終了までに要した時間は丁度1時間だったなあ。

 

 

 

⑤ 井上浩樹さん(大橋)×青木クリスチャーノさん(駿河)

                           ………SL 8R

8勝(7KO)0敗のランク3位、サウスポー、25歳・神奈川県と、

11勝(7KO)6敗(2KO)2分のランク8位、28歳・静岡県。

 

この一戦がガチの試合の二つ目で、

自分は見てないんだけど井上さんの前回の試合は動きが今一って聞いてて、

そこに至るまでもそれほど強いボクサー相手ではなかったもんで、

青木さんが粘っこく戦えば可能性があるって思ってたんだけどね……。

 

<1R>

お互い、ごく普通の動きから始めてたんだけど、

フレームのデカイ井上さんは青木君には懐がとっても深く見えてたみたいで、

踏み込み切れないまま終始井上さんの距離でやらされてたんだよね。

 

井上さんにとって青木さんは特にやり難い相手ではなかったみたいで、

相手の動きを見切りつつあった中、大きなクリーンヒットは無かったものの、

左ショットをボディストレートと顔面へのフックで打ち分けて軽くポイントゲット。

 

 

青木さんとしてはこの先、どれだけ二次三次の踏み込みが出来るかって、

そういうところだったんだけどどういう訳か青木さん、2R開始ゴングで出て来れず、

結局腰を痛めてしまったって事でそのまま棄権エンドになってしまったんだわ。

 

ってことで2R0分07秒、松本さんのTKOに勝ちだったんだけど、

実はこの試合の裏には黒い話がうごめいてて、

試合に至る前までのその色々を自分は後で聞かされて、

ここにはとっても書けないことがそこにはあって、

試合後にグータッチを交わした際の青木さんの涙目がそれを語ってたんだよね。

 

 

 

⑥ 松本亮さん(大橋)×ジェイソン・何チャラ……56㎏ 8R

20勝(18KO)1敗(1KO)のWBO13位、WBC14位、23歳・神奈川県と、

27勝(18KO)22敗2分の国内1位、?歳・インドネシア。

 

この戦績のインドネシア人が松本さんに勝てる筈も無く、

ってことで半身で見てたらやっぱりその通りで、

1Rの1分半を過ぎたらとっても互角の試合にはなりそうになくて、

ってことで席を外したんだわさ。

 

セミファイナルの開始が7時20分っていうのは如何にも早過ぎで、

ってことで松本さんも引き伸ばしに伸ばしたんだろうけど、

結局5R1分36秒での決着だったんだわ。

 

 

 

⑦ 井上拓真さん(大橋)×久高寛之さん(仲里)

                     ………53.5㎏ 10R

8勝(2KO)0敗のWBC9位、WBA11位、IBF15位の21歳・神奈川県と、

25勝(11KO)16敗(2KO)1分の国内2位、32歳・大阪府。

 

久高さんは要するに3勝2敗ペースのボクサーで、

テクニックはあるんだけど井上さんのスピードに対応できるのかって事で、

名字の読み方を変更するっていうのも意味が解らなくて……。

 

<1R>

お互いにこなれた感じでスタートしてたんだけど、

まずは井上さんがスピード感に溢れたプレスを掛けていっての先攻で、

久高さんは重厚さは感じさせたんだけどスピード感で後れを取ってたんだわ。

 

大きなヒットは無かったんだけど、それでも残り40秒での左フックと、

その前の強いワンツーショットの多さでまずは井上さんがポイントゲット。

 

<2R>

井上さんの方が攻撃のバリエーションが豊富で、

それと比較すると久高さんは実にオーソドックスな仕掛けに終始してて、

ここまでのところで一番いいショットは右ストレートボディだったんだわ。

 

この回の中盤から久高さんがプレスを掛け返すようになってきてたね。

 

<3R>

開始22秒でやっとやっと久高さんの右クロスがヒットして、

そこから徐々に久高さんの動きが良くなっていって、

スッと踏み込む時もあったし、軽くフェイントをかましてからのこともあって、

動きにダイナミック感が増していったんだわ。

 

<4R>

久高さんの右ストレートボディは試合終盤に向けて効果を発揮しそうで、

若干勢いを出し切れなくなってきた井上さんが受けに回ることが多くなって、

久高さんは更にプレスを強めて手数もアップさせていったんだわ。

 

<5R>

お互いの顔面の傷み方には差が無かったんだけど、

井上さんは折角一発当てたところからの追撃不足が目立ってたし、

この回は左ボディ2発も目立ってはいたんだけど攻撃の単調さも著しくて、

それでも終了ゴング少し前までは優勢に推移してたんだけど、

残り7秒での右ストレートをきっかけにしての久高さんの攻め込みは流石で、

自分の中では久高さんが逆転ポイントゲットだったんだわ。

 

<6R>

井上さんの一発一発のパンチの形は実に美しいんだけど、

攻撃全体の組み立て方に工夫が感じられなくて、

久高さんの巧さが井上さんの若さを上回ってる感じさえして、

中盤での中々見応えのある接近戦を久高さんに征された以降、

井上さんは若干リズムを崩されてやり難そうにしてたんだわ。

 

<7R>

井上さんの左フックと久高さんの右フックが交互にヒットしたんだけど、

相対的に井上さんの手数が落ちてきて、

打ち合いのきっかけを作ってたのは常に久高さんだったし、

キチンとジャブを当て込んでたのもその久高さんだったんだわ。

 

<8R>

プレスは常に久高さんってすっかり固まったままだったんだけど0分40秒、

井上さんがワンツーを激しくヒットさせてからの一気一気で、

一連の攻撃で久高さんの左目上をヒットカット出血させたんだわ。

 

久高さんが大きく反撃できないままだった1分27秒にドクターチェックが入って、

流血と続行が心配されたんだけどとにかくのリスタートで、

一息入れることが出来た久高さんの飛ばし返しが際立ってて、

残り半分に限っての打ち合いに関しては明らかに打ち勝ってたんだよね。

 

<9R>

久高さんは止血が思うに任せないままだったんだけど、

1分15秒からラッシュしたのはその久高さんの方で、

残り1分18秒でも右ストレートを見栄え良く打ち込んでたんだわ。

 

このラウンドは手数的にも井上さんが後れを取ってたなあ。

 

<10R>

お互いの陣営がここまでのスコアをどう考えてるのか気にはなったけど、

取り敢えずは微妙だろうって判断したか、二人共いきなりの大殴り大会で、

ここでは井上さんも下がらずに受けて立ってたんだけど、

最初の1分間は久高さんが僅かに優勢で、

その後井上さんも盛り返したんだけど、

残り1分からの最後の殴り合いになると久高さんの方が回転力で勝ってたし、

ショットの正確性でも井上さんを上回ってたんだわ。

 

 

ってことで自分は僅差ながら久高さんの96-94だったんけど結局、

98-92、98-93、97-94ってことで井上さんの3-0勝ちだったんだわ。

 

自分にはアレーッ?て感じが拭えなくて、

あれで98-92かあって驚いてしまったんだけど、

久高さんの地元でやれば全く逆になりそうだねってある人も言ってたんだわ。

 

主催ジムのメインイベンターであったことと、

世界ランク保有者ってことで井上さんに2ポイントほどのフェイバーを与えて、

久高さんのボディショットは全く有効性が無いって、

そういうことにすればそのスコアも全く考えられないことではないんだけど、

一方では自分の目が節穴だったかも知れなくて、

そしてこういう事が重なれば自分の引退が近いってことでもあるんだよね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 久高寛之さん

② 井上拓真さん

③ 太田啓介君

 

 

 

複雑な自分の心の内を察してか、

今日は朝から雨がショボ降ってるんだわ。

 

 

2017年8月27日 (日)

PLANET 9 (4)

 

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≪悪徳系ジムの悪行の色々……。≫

 

前稿でファイトマネーに関する基本的な仕組みを書いたんだけど、

世の中にはその基本を順守しないジムが沢山あって、っていうより、

ちゃんと規程通りのファイトマネーを支払ってるジムの方が圧倒的に少なくて、

自分の中では日本の西半分のジムは殆どがアウトじゃないかと思ってるんだわ。

 

勿論東日本にも彼らを凌ぐほどの超悪徳系も存在するんだけど、

そろそろいい加減に改めないとプロボクサーが減る一方で、

実際最近のマッチメイクの困難さは尋常じゃないほどで、

10年もしたら多くのジムが閑古鳥状態になるだろうし、

テレビ放映される世界タイトル戦以外は存在し得なくて、

一般のボクシング興行は成り立たなくなってしまいそうで、

結局は自分で自分の首を絞めつつあるのと全く変わりないんだわ。

 

そもそもジム経営っていうのは公益事業でもなんでも無いんだから、

悲惨な経営をしてるジムは一日も早く転廃業した方がみんなの幸せな訳で、

ボクサーにしわ寄せしながら悪行を続けてると死後は完璧に地獄行きだし、

生きてるうちにもそのうち必ず天罰が下るって素朴に思ってるんだよね。

 

 

今日は悪徳ジム系の悪行の数々について、

自分が聞き知ってる範囲ではあるんだけど箇条書きで書いてみるね。

 

 

☆ ファイトマネーの取り分は追加チケット分も含めて30%だけで、

ボクサーが売り上げた総額の70%をジムに獲られた。

→A級ボクサーの場合、無償で受け取れる筈の30万円分のチケットのうち

21万円分をかすめ取ってる。

 

 

☆ ボクサーが本来無償で受け取れる筈のファイトマネー相当額のチケットも

追加分チケットと合算して全て額面の80%~90%で買い取らされた。

→追加分のチケットからも10%~20%ほどをかすめ取ってて、

合計の買い取り請求金額の中から現金でファイトマネーを支払った形にしてる。

 

 

☆ 試合をする度に会長の交通費2,000円と1,500円のバンデージ代を

ファイトマネーから差し引かれた。

 

 

☆ スパーでケガをして試合を棄権せざるを得なくなったC級ボクサーから、

会長に対する慰謝料も込みってことで20万円を脅し取った。

(普通はC級のペナルティはファイトマネー相当額の6万円なんだけど、

自分はその時の領収書を確認してるんだけど、これは明白な恐喝罪だね。)

 

 

☆ デビュー戦から15試合分の全部に関して1円のファイトマネーも支払わず、

合計300万円以上を踏み倒した。

 

 

☆ 最初の日本タイトル戦のファイトマネーは全くのゼロで、

初防衛戦の際に5万円だけ貰った。(通常は100万円)

 

 

☆ そろそろ引退しようかと思ってるボクサーに対しては、

OPBFタイトル戦のファイトマネーを20万円しか支払わない。(通常は100万円。)

 

 

☆ 3回のOPBFタイトル戦で合計600万円以上のチケットを捌いたが、

色々ゴタクを並べられて合計50万円ほどしか貰えなかった。

 

 

☆ A級、B、C級の区別も無くファイトマネーは一律12,000円/Rで、

それも全てチケット払いが前提でそれは要するに、

1ラウンド当たり現金換算で6,000円のファイトマネーってことで、

4回戦なら24,000円、6回戦で36,000円、8回戦でも4,8000円ってことで、

まさか嘘だと思うだろうけど、何なら○○ジムに確認して欲しいところなんだけど、     

この地区では他にも15,000円/Rとか20,000円/Rとか色々あって、

コミッションとか協会のルールなんてまるでシカトの無法状態なんだよね。

 

 

☆ 試合をする気がないのに勝手にマッチメイクされてしまって改めて断ったら、

練習はしなくていいからとにかく体重だけ合わせろ、

で、当日は1~2発喰らったところで倒れろ、

そしたら俺がタオルを入れてやるからって八百長試合を強要された。                                                            

 

☆ 試合を断ったらお前が自分でプロモーターに直接話せって言われて、

話をしたら代わりにタイ人を呼ぶから90万円払えって言われた。                                                            

 

☆ 世界戦を組んでやったんだからファイトマネーゼロは当然だし、

掛かった費用を取り戻すまでは延々のゼロファイトマネーだってさ。

 

 

☆ デビュー戦から膨大なチケットをノルマとして課せられて、

C級なのに40万円分のチケットを押し付けられた。

 

 

☆ ノルマとして与えたチケットを完売出来ない場合には

不足分をそのボクサーに対する貸金として、

次回次々回の試合の際に精算させようと仕組むんだけど、

次回次々回にもチケットノルマを課せられるもんで精算は延々で、

ボクサーはまるで多重債務者のようにされてしまうんだわ。

 

 

☆ 個人的な応援者が支給したトーナメントの優勝プレゼントの50万円の内、

40万円以上を抜き獲られた。

 

 

☆ 追加分のチケット代はコミッションに納めることになってるからと称して、

会長夫人が全額を搾取した。

 

 

☆ ジム会長の親族の損保外務員に強引に車の保険を変えさせられた。

 

☆ ジム会長の親族に無理矢理新興宗教に入れさせられた。                                                            

 

☆ 2ヶ月後のデビュー戦に関して会長から打診を受けその場ではOKしたが、

一晩考えてやっぱりまだ自信がなかったもんで翌日に断ったら、

違約金として8万円獲られた。

 

 

☆ 休会届を出してるのに登録料だと言われて月々2,000円を獲られた。

 

 

☆ ランカーになった時点で月謝を免除されたが、

ノーランカーに戻ったら免除されてた期間の月謝をまとめて請求された。

 

 

☆ チケット代に消費税を乗せられて請求された。                                                        

 

☆ ジムから仕事先を紹介されたことでファイトマネーの誤魔化しを正当化された。                                                          

 

☆ 別なジムに移ったら今までと同じくらいのチケットを捌いたのにも関わらず、

手取り分が2倍から3倍に増えた。                                                             

 

☆ スパーリングに呼ばれて行って相手方ジムから謝礼を貰ったんだが、

3分の1を所属ジムに獲られてしまった。                                                               

 

☆ マスコミの取材があって謝礼が出たんだけど、

ジムに振り込まれたまま本人には1円も渡らなかった。

 

 

☆ テレビから出演料が出た筈なんだけどなあ……。               

 

 

 

 

もっと色々あって忘れてしまったモノも多いんだけど、

それでも悪徳ジムの悪徳さは充分伝わったんじゃないかと思うんだけど、

悪徳ジム系はとかく悪徳系同士でつるむことが多いから、

よく見てると悪徳系の人脈が透けて見えてくるんだよね、

 

悪徳系ジムで育ったボクサーが自らジム経営に乗り出した際には、

悪徳系を引き継ぐケースが多くてその系譜が見えてくるんだけど、

自らが酷い目に遭わされたからきちんとしようと思うケースは皆無で、

現役時代に搾取された分を取り戻そうとするみたいなんだよね。

 

その他、ちゃんとしたジムで育った筈なのに悪徳系に染まってしまって、

一門から破門されてしまったような情けないケースもあるんだわ。

 

 

ボクサーの悲惨さは少なからず伝わったかと思うんだけど、

一方ではボクサーの方が勘違いしてるケースも多くて、

ジムとの間に無用な誤解やトラブルを生じてる場合もあって、

特にマスコミ系からの謝礼等に関しては、

別途のマネージメント契約が必要だと思ってるんだよね。

 

 

悪徳ジムの悪徳さの羅列で気が滅入ってしまうんだけど、

世の中には普通にちゃんとした、或いはとっても温かいジムも勿論あって……、                                                             

① 規程通りのファイトマネーは当然きちんと支払う。

② 他ジムへの移籍に際してはその理由に関わらず移籍金を一切取らない。

③ 自腹を切って移籍してきたボクサーには負担額分の月謝を免除する。

④ マスコミ系とかスパー相手からの謝礼等は全額をボクサーの収入にする。

⑤ ファイトマネーを現金払いにするかチケットにするかをボクサーに選択させる。

⑥ 他ジム興行の場合の追加チケットに関しては一切マージンを乗せない。 

⑦ 追加分チケットが順調に捌けてるかどうかを試合の10日前に確認して、

   苦戦してる場合ならジムが後援者に販売協力を依頼する。 

 

とにかく①が大前提なんだけど、ジムの大小を問わず、

②~⑦の幾つかを或いはその全部を充足するジムもあるんだよね。

 

 

ボクサーにとっては悪徳ジムにはめられてしまうか、

ちゃんとしたジムに所属するかではそれこそ天国とドブほどもの差がある訳で、

以前にも書いたけど今練習してるジムでそのままプロテストを受けるか否か、

っていう点に関してはくれぐれも慎重であるべきなんだよね。

 

 

次回はボクサーのジム移籍に関する事を書いてみるね。

 

 

 

ところで今日の世界タイトル戦なんだけど、

ちゃんとファイトマネーが支払われるのかなあ……。

 

 

メイウェザーの試合はアリと猪木がやってたおふざけ色物系と同じで、

金儲けの為の茶番以外の何物でもないから勿論見るつもりはないけど、

亀海喜寛さんとミゲール・コットの試合は必見だよね。

 

 

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2017年8月24日 (木)

後楽園ホール・8月23日

 

Img_1216

“虹”

 

ちょっと前の雨上がりの夕暮れの虹で、

右半分が撮れてないんだけど余り見た記憶がないほどの半円形だったんだわ。

 

 

 

観戦記の前に高校野球のことをちょっとね……。

 

準決勝に残りそうな高校は西日本では広陵と大阪桐蔭、

東日本では花咲徳栄と東海大菅生じゃないかって思ってたら殆どその通りで、

ただ天理が大阪桐蔭に代わっての準決勝進出で、

最終的には広陵と東海大菅生とで決勝戦じゃないかって思ってたのが、

結局は広陵対花咲徳栄ってことで、

昨日の決勝戦は花咲徳栄が埼玉県勢で初めての優勝だったんだわ。

 

世間では通算ホームランとか打点の新記録が生まれたって大騒ぎなんだけど、

しっかり見たというより流し見ではあったんだけど、

それでもほぼ全試合を見た自分の感想からすると、

あれは飛び過ぎるボールのせいじゃないかって思ってて、

同じ回の表裏で満塁ホームランが出るなんて尋常じゃないし、

ゴルフでも飛び過ぎるボールの登場で従来のゴルフが無茶苦茶になるって事で、

現在はボールの反発係数に制限が為されてるんだけど、

それと同じでプロ野球でも何年か前にそういう問題がクローズアップされて、

結局元に戻されたっていうことを薄っすら記憶してるんだけどね。

 

飛び過ぎボールの他に気が付いた点を幾つかを挙げてみると……。

 

☆ 投手がフォークやチェンジアップ等の変化球に頼り過ぎる。

☆ 変化球が多い分キャッチャーのパスボールがやたら多い。

☆ 相対的に内野手が下手。

☆ ピンチに際してヘラヘラ笑いながらの投手が多かった。

☆ ワン&オンリーの絶体的エースがいるチームより

   複数の中エース級を抱えたチームの方が勝ち残る率が高い。

☆ 投手にしろ打者にしろ将来プロで活躍しそうな選手がとっても少なかった。

 

それにしても大差が付き過ぎて途中から興味を失ってしまった試合が多かったし、

出場チーム全体のレベルの低さは近年稀に見るほどだったなあ。

 

 

 

昨日の後楽園ホールは23日の続きって感じで、

ユース王座の準決勝戦と決勝戦が5試合組まれてて、

テクニック的には圧倒的に前日を上回ってる試合が幾つかあって大満足。

 

 

① 龍神佳輝君(ワタナベ)×山西隆廣君(新日本木村)……L 4R

2勝3敗1分の21歳・山口県と、2勝(1KO)5敗(2KO)の26歳・東京都。

 

<1R>

フレームのデカイ龍神君が力勝負を優勢のまま進めてたんだけど、

それでもお互い1~2発打ってはすぐに組み付くっていうのが多くて、

それが延々だったもんで仕方なく一旦の休憩タイム。

 

 

後で確かめたら2Rに龍神君がダウンゲットしての

39-36、39-37、38-38ってことで随分バラけての2-0ってことで、

龍神君の判定勝ちだったんだわ。

 

 

 

② 山本祥吾君(ワタナベ)×泉谷貴史君(越谷634)……L 4R

1勝2敗(1KO)の25歳・茨城県と、1勝(1KO)1敗(1KO)の26歳・東京都。

 

<1R>

泉谷君はいかにも肩をいからせ過ぎでスムースな腕の回転が出来てなくて、

リラックスした感じの山本君の動きの方がこなれてて、

1分01秒に右クロスをヒットさせて泉谷君をグラッとさせた途端の一気攻めで、

そのまま泉谷君を南ロープに追い詰めたところで右ストレートを大直撃。

 

堪らず泉谷君が倒れ込んだところで即のストップエンドで、

1分04秒、山本君のTKO勝ちだったんだけど、

ジャブから右への繋がりがとってもスムースだったのが勝因だと思うんだけど、

それにしても山本君、2015年に17歳でデビューして、

今年25歳ってパンフに書かれてたんだけど、そんなことないよね。

 

 

これ以降の5試合は日本ユース王座の準決勝戦と決定戦だったんだわ。

 

 

③ 大野俊人君(石川)×小林孝彦君(10 COUNT)

                         ………SL 6R

5勝(5KO)1敗(1KO)の21歳・東京都と、

6勝(5KO)2敗(2KO)の21歳・埼玉県。

 

この試合は準決勝戦で、自分は大野君の勝ちを予想してたんだけどね……。

 

<1R>

開始11秒での小林君の左フックがこの試合の最初のクリーンヒットで、

大野君も25秒に右のクロスを当て込んでのお返しヒットだったんだわ。

 

小林君がリーチで優位な中、大野君が若干プレスを効かせていったんだけど、

大野君の攻め込みは前振りが少な過ぎのいきなり系に終始してて、

何となく小林君に捌かれてるって感じが続いてたんだわ。

 

大野君が大きく狙い過ぎてた中、1分25秒での小林君の右クロスが効果的で、

その後も残り7秒での右ショートアッパーでポイントゲットを明確にしてたなあ。

 

<2R>

大野君のいきなり系がことごとく外されると共に、

足を使っての小林君の当て逃げ系が流れを作っていったんだけど、

自分にはこの日の小林君の戦い方はらしくないとしか言えなくて、

ハードパンチャー対決を敢えて避けたポイントボクシングって決めてたみたいで、

とにかく勝ちに徹すればそういう戦い方もチームとしては充分有りなんだろうけど、

単なる観戦者にとっては全く面白くない展開になっていった訳で、

空回りを続ける大野君が歯がゆくなったまま一旦休憩タイムゲットだったんだわ。

 

 

そのままラウンドが進むごとに1ポイントづつ失ってしまいそうだった大野君、

どんな感じになったのかって5R途中に戻ってみたら、

小林君が緩んだところを右目周辺を腫らせた大野君が必死追撃してるところで、

何と小林君はまるで別人のようにそこらじゅうを逃げ回ってたんだよね。

 

<6R>

大野君が激しく追い立てまくって、小林君が逃げ回ってたんだけど、

その小林君はやたらゴロンゴロン転んで余程休みたいのかって感じで、

最後の方はもう立ってるのがやっとって感じで、

逃げまくって体を屈めてただけで殆ど何も出来ないままだったんだわ。

 

このラウンドは自分には10-8ほどもの大差を感じたもんで、

最終スコアがとっても気になったんだけど結局、

58-56、58-57、57-57ってことで小林君の2-0勝ちってことで、

仕留め切れなかった大野君はつくづくの痛恨だったんだわ。

 

 

 

④ 吉開右京君(島袋)×平岡アンディ君(大橋)……SL 6R

5勝(4KO)1敗の20歳・沖縄県と、

9勝(6KO)0敗のサウスポー、21歳・神奈川県。

 

この試合も準決勝戦で、

外園隼人さんに似た風貌の吉開君を陰ながら応援してたんだけどね……。

平岡君は21歳なったと思うんだけどパンフでは20歳になってたね。

 

<1R>

平岡君の方がフレーム的に大分余裕があったんだけど、

吉開君は何ら怯むことなくまずは開始24秒に右クロスをクリーンヒット。

 

一瞬揺らいだ平岡君、いつもなら序盤にいいのを貰ってしまうと、

それほどハートの強くないところを見せて警戒気味になってしまうんだけど、

この日のっていうか最近の彼はジムを変わった効果も伴ってか、

すぐに立て直して一転攻勢を仕掛けていったんだわ。

 

それでもこのままだと吉開君のポイントだなあって思ってた残り36秒、

青コーナー近くでグイッと踏み込んでの強烈なフックを左、右って打ち込んで、

体勢を崩したままロープに飛ばされてしまった吉開君からダウンゲット。

 

<2R>

相手が打ち込んでくる瞬間に合わせる平岡君のショートブローが抜群で、

そのタイミングといい当て勘といいもう惚れ惚れモンだったんだわ。

 

すっかり相手のリズムとタイミングを把握した感じの平岡君、

残り22秒のリング中央でまたもや実に華麗なカウンターヒットで、

右ショートフックを貰ってしまった吉開君が体を捻じるようにして2回目のダウン。

 

<3R>

相当なダメージを負ってた筈の吉開君もまだまだ諦めてはいなくて、

再度ジャブから立て直していったんだけど開始41秒、

殆ど赤コーナー前だったんだけど、平岡君がまたまたのカウンターショットで、

今度は左ストレートが渾身の当たりだったもんで吉開君、

一発失神系の仰向けバッタンダウンしてしまったんだわ。

 

余りに激しい倒れ方だったもんでレフェリーも即のストップエンドで、

0分46秒、圧倒的な力量差で平岡君のTKO勝だったんだわ。

 

 

ってことで、この階級の決勝戦は小林孝彦君×平岡アンディ君になったんだけど、

小林君は今日よりもっともっと走りまくらないと瞬殺されてしまいそうだなあ。

 

一方の吉開君なんだけど、強いメンバーとのスパーとか対戦を増やせば、

もっともっと伸びるんじゃないかって自分は思ったんだけどね。

 

 

 

⑤ 武田航君(角海老)×中村祐斗君(市野)……B 8R

10勝(4KO)1敗1分のサウスポー、23歳・神奈川県と、

7勝(6KO)3敗の20歳・三重県。

 

この試合は決勝戦だったんだけど、

中村君は初見のボクサーで、そのKO率は脅威だったんだけどね……。

 

<1R>

中村君はジャブ省略系のいきなり強めのワンツーボクサーで、

そういうスタイルだっていうのはすぐに解って、

実はそれだけでしかないっていうのもすぐに解って、

巧さがそれに伴ってないところに武田君の勝ち目が見えてきたんだよね。

 

ってことでまずは武田君のジャブが意外に簡単に2発連続ヒットして、

そのジャブはその後もほぼ当て放題って感じで、

中村君には全く見えてなかったみたいで、

で、残り1分を過ぎると中村君の顔面はそこそこ赤くなっていったんだわ。

 

中村君はひたすら顔面狙いのワンツーオンリーではあるんだけど、

その全てを必殺系で打ってくるから武田君、くれぐれも要注意なんだよね。

 

<2R>

武田君には一発の威力はないんだけど積み重ねればダメージを与えられる訳で、

ひたすらそれを信じて細かい手数の集積を目指してたんだけど、

相変わらず相手はガァーッと突っ込みながらブンブン振ってきて、

明らかにガチャガチャの乱闘系を希望してるみたいだったんだわ。

 

ジャブ無しの相手っていうのは武田君にとっては有り難いことこの上なくて、

一見危険度に満ちた振り回しも見極めれば実に単調な訳で、

ラウンド半分が過ぎた頃、中村君の突っ込みを左に交わしたその直後、

タイミングのいい右フックをヒットさせてリングほぼ中央で華麗なダウンゲット。

 

それ程のダメージを引きずることなくのリスタートだったんだけど中村君、

その後も武田君の左ストレートをまともに貰うことが多くて、

体の動きにそれほどの劣化は見られなかったんだけど、

それでも顔面はかなりイビツになってきたんだわ。

 

<3R>

不用意な一発さえ貰わなければっていう条件付きではあったんだけど、

ほぼ武田君の勝ち目が見えてきたんだけど、

不用意な一発を貰ってしまうってこともボクシングではしょっちゅう起こる訳で、

全くポイントを取り切れてない中村君もまだまだ元気満々で、

武田君も集中を切らす訳には行かなかったんだわ。

 

それにしても中村君、いつまで経っても初回のままで、

そんな右をいきなり大きく振り出していっても当たるもんじゃなくて、

全く当たらないから焦るのかも知れないんだけどとにかく粗くて雑々のままで、       

そうこうしてる間に武田君のジャブを左ストレートを当てられ放題だったなあ。

 

<4R~5R>

気持ちとフィジカルの強さは驚異的な中村君だったんだけど、

技術的なことは余り教わってないような勿体無さで、

攻撃に際しての工夫の無さは信じられないほどだったし、

相変わらず顎が上がったところでの被弾が納まらなくて、

頭をガックンガックンさせる打たれ方の形が悪過ぎだったんだよね。

 

武田君も4Rに左目上をバッティングカットしての一段落だったんだけど、

中村君としてはまぐれでもいいからどこかでブチ当てて倒さない限り、

勝ち目は無くなりつつあったんだわ。

 

見栄えが良かったのは武田君のボディブローからの繋ぎの顔面ヒットと、

5R終了ゴング直前の左ストレートだったなあ。

 

<6R>

中村君としてはどこかで圧倒的に飛ばさないといけないんだけど、

最初っからずっと一本調子でメリハリも効いてなかったんだけど、

武田君の方もここに来て打ち疲れのようなものが垣間見えてきて、

特に打ち終わりが雑というか緩みつつあったんだわ。

 

<7R>

元気っていう点では中村君の方が勝るようになってきて、

武田君としては変な無理をせず適当にあしらった方がいいような感じで、

ラウンド開始直後からの30秒間を相手の自由にさせ過ぎてたんだけど、

1分40秒辺りでの打ち合いで大きく挽回して、

残り1分、手数の落ちた中村君を更に攻め立てたんだけど、

中村君の踏ん張りもホント半端じゃなかったんだよね。

 

<8R>

無駄なイッセノセを避けながら武田君にはパーフェクト勝ちが見えてきて、

強めの左ボディから最終ラウンドを始めたんだけど、

ここに来ていきなり消耗が目立ってきた中村君は殆ど反撃に移れないままで、

それならってことで攻勢を強めた武田君が手抜きの無い一気の追い込みで、

最後は中村君を南ロープに押し付けてのワンツーをヒットさせて、

体勢が緩んでしまったところでレフェリーがもう止めようねストップしたんだわ。

 

 

倒せるタイミングを逃さなかった武田君が1分48秒でのTKO勝ちで、

周囲で見てた他ジムの会長達も彼は逞しくなったよねって言ってたんだわ。

 

 

 

⑥ 石田凌太さん(宮田)×水野拓哉さん(松田)……SB 8R

8勝(6KO)1敗(1KO)のSFe級11位、21歳・東京都と、

11勝(11KO)1敗1分のSB級13位、22歳・愛知県。

 

この試合も決勝戦だったんだけど、

普段二人が所属する階級には二つもの差があって、

つまりリミットでは3.6㎏も違うクラス同士の戦いってことで、

自分はひたすら石田さんの減量の影響を心配したんだよね。

 

<1R>

やっぱりフレーム的には石田さんの方が圧倒してて、

ラウンド序盤は水野さんの方に遠慮というか警戒感が強かったんだよね。

 

基本的なプレスは石田さんで、スピードは水野さんだったんだけど、

二人共同じようなボクシングスタイルだったんだわ。

 

石田さんは実にいい左フックで先攻してて、

水野さんは基本的にはイッセノセの単純系で、

特別の小技も持ち合わせて無さそうだったんだわ。

 

<2R>

コンビネーションブローも上下の打ち分けに関しても

水野さんには特に見るべきものが無くて返しの左に対する意識も希薄で、

接近してのボディブローの他は右一本頼りって感じだったんだよね。

 

石田さんにも特別の有効打は無かったんだけど、

攻勢点で僅かなポイント差をゲットしたんじゃないかなあ。

 

<3R>

こんな感じなら石田さんの楽勝じゃないかなあって見てたら、

このラウンドの初っ端から体寄せ合っての揉み合いになった途端、

水野さんが水を得た魚のように元気なっていって、

これまた僅かではあったんだけどこのラウンドは水野さんポイントだったなあ。

 

<4R>

お互いに膠着状態っていうかマンネリ系になってしまって、

きっかけになるパンチが欲しいところだったし、

攻め方の工夫が求められたんだけど、流され始めたのは石田さんの方で、

相手の土俵の密着ボディ戦で消耗してしまったみたいで、

全体の腕振り自体もかなり鈍くなってきたんだわ。

 

こりゃこのまま押し流されてしまいそうだな、

やっぱり石田さんには減量が過酷過ぎだったとしか思えず、

普段ならこんなことは無いのになあって思いながらの離席だったんだわ。

 

 

その後も場内はリング上のやり取りに大騒ぎで、

ただ乱暴なだけの前後不覚の殴り合いに大盛り上がりだったんだけど、

自分には石田さんの不出来が拮抗した試合にしてしまったとしか思えず、

残念ながら、まるで他人事のような感覚から抜け出せなかったんだよね。

 

 

ってことで発表されたスコアが77-75×2、76-77の2-1で、

水野さんの僅差判定勝ちっていうのもそんなもんかなあって感じだったんだわ。

 

 

地元判定が著しいって聞かされてる中日本の人達に、

東日本は結構ちゃんとしてるってところを見せられたのだけが良かったね。

 

 

 

⑦ 中谷潤人さん(M・T)×ユーリ阿久井政悟さん(倉敷守安)

                          ………F 8R

12勝(9KO)0敗のF級14位、サウスポー、19歳・三重県と、

11勝(7KO)0敗1分のLF九4位の21歳・岡山県。

 

<1R>

阿久井さんは相手の中間距離からの強打を警戒してのシッカリガードで、

何とか詰め寄って打ち込むチャンスを窺ってたんだけど、

スタンスが広い割にはショートブローも巧い中谷さんは全てにおいて万全で、

残り4秒には綺麗な左ストレートを狭いところに打ち込んでたんだわ。

 

中谷さんは右手を前に置いて好きな距離をキープしようとするんだけど、

だからって接近戦が不得意って訳では決してなくて、

一旦詰まったところでのショートブローの迫力も実に半端じゃないんだよね。

 

<2R>

お互いの前の足が交差することが多くなってきて、

いよいよの接近戦が始まりつつあったんだけど、

二人共極上に近いディフェンス能力を備えてるもんで、

中々簡単にはクリーンヒットをさせて貰えなかったんだけど、

残り1分08秒、中谷さんの鋭い左ストレートが小気味よくヒットして、

思わず阿久井さんがユラッとしてまったんだわ。

 

それにしても密着しての中谷さんのショートアッパーは誰に教わったのかって程で、

右も左も体を傾けながら2~3発も連続打ちするもんで惚れ惚れだったんだわ。

 

<3R>

総体としての手数は阿久井さんも劣ってはいなかったんだけど、

狭いところを正確に当て切る能力としては比較になってなくて、

特に例のショートアッパーは常に圧巻圧巻で、

フックを打たれるのを嫌って阿久井さんが左右顔面を固めるところを

その両肘の間を通すように鋭く打ち上げてたんだよね。

 

<4R>

開始1分過ぎから中谷さんのショートラッシュが続いたんだけど、

その後は一旦離れて距離を作ったところから長い強めのワンツーを打ち込んで、

すぐ詰めてショートラッシュしてまた離れて長い距離の打ち込みって、

相手にとってはパンチの強弱と距離の遠近の両方で攻め立てられる訳で、

阿久井さんとしては手の施しようが無いって感じになってしまって、

残り8秒からは防戦一方のまま相当追い込まれてしまったんだわ。

 

<5R>

阿久井さんも踏ん張って折々のボディブローには渾身の力を込めてたんだけど、

それだけで相手を倒し切るのはタイボクサーでない限り殆ど無理な訳で、

そこから有効な顔面ヒットに繋げ切れないままのことが続いてて、

どうしてもポイントを取り切るところまではいかなかったんだよね。

 

<6R>

まだまだ阿久井さんもいいショットを垣間見せてたんだけど、

そこからの一連の打ち合いが一段落してみれば明らかな打ち負けで終わってて、

残り1分半頃からは体の揺らぎが目立つようになってきたんだわ。

 

八方手を尽くしはしたけど万事休すって感じになってしまった阿久井さん、

最後はディフェンス姿勢を固めたまま南ロープに押し付けられてしまって、

フィニッシュに入ろうとした中谷さんとの間にレフェリーが割って入って2分01秒、

中谷さんの圧倒的なTKO勝ちだったんだわ。

 

 

敗れた阿久井さんに通路で 「お疲れさん。」 って声を掛けたら、

物凄くサバサバしてるような感じだったなあ。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 中谷潤人さん

② 平岡アンディ君

③ 武田航君

 

 

 

“PLANET 9” のファイトマネーの件に関しては、

結構沢山のコメントが入ってたんだけど、

「○○ジムをぶっ潰して下さい。」

「××ジムを調査して下さい。」

「△△ジムはどうしようもないです。」 的なモノが多くて、

要するに根拠不明の単なる中傷の域を出てなかったり、

どこがどういう風におかしいのかが説明されてなかったりして、

公開するのを控えたもんで悪しからずです。

 

 

2017年8月23日 (水)

後楽園ホール・8月22日

 

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“ハト”

 

ちょっと前から一羽のハトがバルコニーにやって来るようになって、

ソイツはとっても人懐っこくて飛んで来た最初の日からこんな具合で、

自分が鉢植えに水やりをするのを何処かで見計らってるみたいなんだよね。

 

周囲を糞で汚したり仲間を連れてくるようになったら、

色々面倒だから止めるつもりなんだけどいつも一羽で糞も残さないから、

ちょっと続けてみるかってことで……。

 

 

昨日の後楽園ホールは満員ってほどでは無かったんだけど、

自分的にはワクワクのカード満載だったんだよね。

 

 

① 中山祐太君(勝又)×脇山貴継君(ワタナベ)……50㎏ 4R

1勝1敗1分の21歳・東京都と、1勝2敗の18歳・福岡県。

 

<1R>

初っ端からガンガンの二人だったんだけど、

1分が過ぎる頃には中山君の振り回しが一段落して、

距離をキープしながらジャブで誤魔化すようなボクシングに移行していって、

そこからが脇山君が飛ばしまくるチャンスだったんだけど、

接近戦でも手を出し切れてなくてツライ展開が続いたんだわ。

 

間欠泉的ではあったんだけど中山君のキレのいいショットの見栄えが抜群で、

脇山君の行くような行かないような中途半端さが目立ってしまったんだわ。

 

 

ってことで勝負の行方が見えてしまったモンで一旦休憩タイムで、

結局この試合は3R2分11秒で中山君のTKO勝ちだったんだわ。

 

第2試合も結果が透けて見えてたもんで休憩タイムを更に延長。

 

 

② 何チャラ・ポスワン×上岡泰君(元気)……SB 8R

23勝(6KO)12敗の33歳・タイと、

9勝(5KO)4敗(1KO)2分のサウスポー、25歳・埼玉県。

 

上岡君は中川勇太さんに判定負けして以来2年弱ぶりの試合だから、

気持ち良く復帰させる為のマッチメイクで、

当然の如く2R1分50秒で普通に勝ってたね。

 

 

 

ここからの4試合は日本ユースの初代王座の決定戦で、

色んな人に聞いてもどちらかが圧倒的に有利って答えが返って来なくて、

自分の事前予想も半分が外れてしまったんだよね。

8人の内7人が会えば挨拶を交わす知り合い達ばかりだったもんで、

ワクワクしながらも複雑な気持ちでの観戦だったんだよね。

 

 

 

③ 石井龍誠君(伴流)×三瓶数馬君(協栄)……SFe 8R

7勝(4KO)3敗(1KO)のサウスポー、21歳・東京都と、

12勝(4KO)4敗(3KO)のサウスポー、22歳・埼玉県。

 

サウスポー同士のこの一戦は距離が全てじゃないかって思ってたんだけどね……。

 

<1R>

初っ端いい感じでスタートしてたのは石井君で、

三瓶君はリーチで優位な石井君の右手をとっても邪魔そうにしてたんだけど、

1分過ぎからは三瓶君の前詰めの方が効果を発揮し始めて、

途端に感じを掴んだみたいでショート連打で大きく攻勢に転じてたんだわ。

 

石井君が上体を振って回避しようとしてた中、

この日の三瓶君の的確なヒットヒットは目覚ましくて、

接近戦ではどうしても打ち負けてしまう石井君を終盤まで圧倒してたんだよね。

 

<2R>

開始28秒の左ストレートで展開を変えられそうだった石井君だったんだけど、

その後は単発に終始してしまって流れを奪い返すまでには至らず、

残り1分からはロープを背にしてしまう場面が目立ってきて、

残り8秒にも中々の逆ワンツーも見せてはいたんだけど、

ラウンドトータルでは三瓶君の山ほどの小ヒットの方が上回ってたんだわ。

 

<3R>

たまに打ち出すショットはかなり力感に溢れてはいたんだけど石井君、

何となく休み休みっていう感じが拭えないまま、

必ずしもキレは無いんだけどやっぱり三瓶君のコツコツ上下打ち分けが優勢で、

石井君はこんなもんじゃないと思うけどなあ……。

 

<4R>

このままなのか石井君、どっかで飛ばせないのか石井君、

相手の打ち疲れ待ちなのか石井君って感じが続いたんだけど、

このラウンドは残り5秒での左ストレートのハードヒットで初めてのポイントゲット。

 

<5R>

それでもやっぱり石井君の手数不足が目立ったままで、

いつの間にか顔面もかなり腫れてきてるし、

ハードな被弾は無かったんだけど相変わらず攻め込まれる場面が多いままで、

見栄えが良くないなあって思ってた残り6秒、

一気の挽回攻勢で三瓶君の左目上をヒットカットさせたんだわ。

 

<6R>

大きな展開が無かったままの終盤残り58秒から、

このラウンドも終盤にかけての石井君の踏ん張りが印象深くて、

何となんと石井君が3連続ポイントゲットでジャスト・イーブンに戻したんだわ。

 

三瓶君はラウンド序盤から中盤過ぎまでをリードしながら、

最後にひっくり返されてしまうっていうパターンが連続してたんだよね。

 

<7R>

残り2ラウンド、ホントの勝負はここからで、

これまでの通り三瓶君が残り1分までを優勢に進めてて、

石井君は後半頑張るっていう展開が予想されたんだけど、

このラウンドは三瓶君も終盤まで緩めることなくの奮闘で、

そのまま優勢ポイントをゲット。

 

接近激闘戦の中、石井君が右目上をバッティングカットしてたんだわ。

 

<8R>

まずは三瓶君の手数が目立ってたんだけど1分30秒、

バッティング傷で三瓶君がドクターチェックされた後からは狂熱のリスタートで、

石井君も必殺系で振りにいってたんだけど、

三瓶君の方も最後まで手数を落とすことなく踏ん張り通してたんだわ。

 

 

ってことで自分は77-75で三瓶君だったんだけど結局、

78-75、77-76、76-76ってことで三瓶君の2-0勝ちだったんだわ。

 

 

三瓶君の折々のボディブローはお互いに顔面へのクリーンヒットがない中では

やっぱり有効な攻勢って感じだったんだよね。

 

 

初めて見るユースタイトルのベルトは想像してた以上に立派で、

自分には日本タイトルのベルトよりカッコよく見えたんだわ。

 

 

試合後、暫くして近くに三瓶君が近くに来たもんで握手握手だったんだけど、

やっぱり石井君の強打は半端じゃなかったみたいで、

彼の顔面はかなり傷んでたんだけど、それでもとっても嬉しそうだったなあ。

 

 

 

④ 富岡樹君(REBOOT)×粕谷雄一郎さん(石川)……L 8R

3勝(1KO)0敗の20歳・埼玉県と、

9勝(1KO)1敗1分のランク7位、20歳・東京都。

 

この試合からだったかなあ、

この間京都でノーランカー相手に3-0勝ちした堀川謙一さんと、

大塚隆太さんと一緒観戦だったんだけど、

堀川さんはその試合内容に関して満足してるって感じじゃなかったんだよね。

 

<1R>

富岡君の好不調はその左手の使い方とフットワークに現れるんだけど、

この日の彼は実に絶好調に近くて、相手との距離を保ちながらのジャブジャブで、

1分08秒には左フックが小気味よくヒットしてたし、

このラウンドは左手一本でポイントをゲットしてたんだわ。

 

<2R>

粕谷さんはプレスかけながら重厚感に満ちてたんだけど、

スピード感は富岡君が圧倒してて、

細かく素早いヒットヒットで粕谷さんの顔面が徐々に薄赤くなり始めたんだわ。

 

<3R>

ラウンド序盤、粕谷さんがタイミングのいい左フックを返し打ってたんだけど、

踏み込みが甘かったせいか当たりが薄くて、                      

それ以降は攻めあぐんでることが多くて中々いい場面が作れなかったなあ。

 

 

実はこれ以降のラウンドは自分には正直とっても退屈で、

富岡君はあくまでアマチュアっぽいパフォーマンスに終始してて、

そりゃ打たれないままポイントを拾っていく技術は大したもんだったんだけど、

チャンスと見たら倒しに行くっていう過激さとは最後まで程遠かったし、

粕谷さんにしても最後まで一本調子のままで、

足の速い相手に二次三次の踏み込み攻め込みが出来てなかったし、

パンチの緩急とか打ち出しの工夫とかとも縁遠くて、

たまには体勢を崩すほど大きく振り込んでもいいんじゃないかとも思ったし、

要するに二人共、4Rから8Rまでずっと同じ感じのままだったんだよね。

 

 

ってことで自分は真面目にスコアを付けてなかったんだけど結局、

77-75、77-76、76-77ってことで富岡君の2-1勝ちだったんだけど、

自分の中では著しく消化不良だったもんで、

どこかで二人のガチの再戦を見たいって思ってるんだよね。

 

 

 

⑤ 溜田剛士君(ヨネクラ)×小坂烈君(真正)……Fe 8R

13勝(11KO)3敗(1KO)2分の23歳・長野県と、

7勝(3KO)2敗の19歳・広島県。

 

溜田君は既に大橋ジムへの移籍が決まってるんだけど、

この日は最後のヨネクラジムボクサーとしての登場で、

二人のヨネクラジムのトレーナーに混じってその大橋会長もセコンドに入ってて、

溜田君としては気合が入らない訳が無かったんだよね。

 

小坂君の事は堀川さんから色々教えて貰ったんだけど、

自分も今年5月の試合を見てる筈なんだけど強い印象は無かったんだよね。

 

<1R>

上背もリーチも優位な相手を前にして溜田君が何のためらいもないスタートで、

若干様子見で始めてた小坂君を初っ端から押しまくってて

数発の左フックをヒットヒットさせた後の残り1分13秒の西ロープ前、

右ストレートを綺麗にヒットさせて幸先のいいダウンゲット。

 

って思われたら何とスリップ裁定だったんだけど、

直撃を受けた小坂君が溜田君にもたれるように倒れ込んだ訳で、

あれは明確なダウンだったと思ったなあ。

 

それでも小坂君はダメージを感じさせないリスタートしてたのは立派で、

その後も残り28秒にも強烈な左フックを貰ってたんだけど、

メゲナイ態度はこの後の可能性を感じさせたんだわ。

 

<2R>

前の回若干出遅れてしまった小坂君が立て直しを図って、

最初っから正面から歯向かっていって、

身体面の頑強さと気の強さを全面に出していったんだけど、

溜田君の方は上体を巧く使っていつもよりディフェンスにも配慮してた中、

力強いショットを実にスムースに上下に打ち分けて優位を保ってたんだわ。

 

<3R>

小坂君は角度のいい右フックには繋げられて無かったんだけど、

それでも体を左に傾けた所からの左ボディが実に素晴らしくて、

余り貰い過ぎると先々で溜田君の障害になりそうなほどだったんだわ。

 

って見てた残り43秒、小坂君を東ロープに詰めた瞬間、

溜田君のいきなりの左フックが強烈ヒットで、

それが当たった時、バシッともバスンとも違ったパキャッて感じの軽い音がして、

それはまるでペットボトルをブッ潰したような音だったんだけど、

アレッて思った瞬間に小坂君が座り込んで片手を着いてしまったんだわ。

 

何とかリスタートした小坂君だったんだけど、

堀川さんと大塚さんは目をやられてたってすぐに気が付いて、

それでも頑張り通した小坂君を賞賛してたんだよね。

 

ただ終了ゴング後、レフェリーが小坂君サイドにすぐに寄って行って、

即の棄権が決まったんだわ。

 

ってことで3R終了時点での溜田君のTKO勝ちになったんだけど、

後でドクターに確かめたら思ってた通り小坂君は眼窩底骨折で、

モノや人が何重にも見えるって言ってたんだってさ。

 

残念な結果にはなってしまったんだけど小坂君、

自分が思ってた以上のパフォーマーだったから、

また是非見てみたいって思ったなあ。

 

 

試合後、ヨネクラジムへのテンカウントがあったんだけど、

一発目がスカ当たりで、全くもうって感じだったんだけど、

リング上には久し振りのクレージー・キムさんとかもズラッと並んで、

真ん中にベルトを巻いて立ってた溜田君が世界戦の勝者みたいだったんだわ。

 

 

 

⑥ 田ノ岡条さん(小熊)×山下賢哉さん(白井具志堅)

                          ………SF 8R

14勝(1KO)3敗4分のランク3位、サウスポー、23歳・埼玉県と、

10勝(7KO)3敗(2KO)のランク9位、21歳・東京都。

 

山下さんはジムを移ったばかりだし、

そもそもこの日の相手は2年半前に0-3負けして、

今やランク3位まで登り詰める足掛かりを与えてしまった痛恨の相手な訳で、

リベンジに対する気持ちは尋常じゃないって推測してたんだよね。

 

一方の田之岡さんもそりゃパンチ力自慢ではないんだけど、

このところ距離と攻撃の緩急の上達度が半端じゃなくて、

勢いだけで突っ込んで行くと山下さんも再度痛い目に遭わされそうなんだわ。

 

<1R>

上背で5㎝ほど優位な田之岡さんが適度な距離を維持しながらスタートして、

ガードを固めながら山下さんが踏み込みのチャンスを窺うっていう図式で、

若干田之岡さんの方が巧く処理出来てるなあって思ってた開始45秒だったんだわ。

 

何気に出したような感じの田之岡さんの左ショットをやり過ごしたその瞬間、

山下さんの大きく踏み込みながらの右ストレートが大直撃して、

それは丁度田之岡さんの下顎から首の付け根辺りに喰い込んで、

それ一発で田之岡さんが赤コーナー前で昏倒ダウンしてしまったんだわ。

 

これはちょっと無理そうだなあって感じの倒れ方で、

田之岡さんも一旦体を横向きにしながら何とか立ち上がろうとはしたんだけど、

下半身に全く力が入らないままのレフェリーストップエンドだったんだわ。

 

ってことで、0分52秒での衝撃的なエンディングだったんだけど、

グローブタッチした時の山下さんの喜び方はホント半端じゃなかったんだよね。

 

 

田之岡さんとしては戦いが始まってすぐの事だったし、

必ずしも打ち負けた訳ではなくて、

今回はリベンジに燃える相手の気合に負けたって感じだったかなあ……。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 山下賢哉さん

② 溜田剛士君

③ 三瓶数馬君

 

 

 

 

 

2017年8月20日 (日)

PLANET 9 (3)

 

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≪ファイトマネー≫

 

 

あくまで男子プロボクサーのファイトマネーに限っての話なんだけどそもそも、

肝心のボクサー達が自らの正当なファイトマネーの金額を知らないというか、

ジムから知らされてない場合や意図的に隠されてる場合がとっても多いんだよね。

 

「ボクシングはカネじゃないんだから。」 なんていうまるで石器時代のような、

詭弁というか嘘ぶいた物言いでウヤムヤにしたまま、

出稽古を禁止してるようなジムの殆ど全部はアウトであって、

まともなファイトマネーを支払ってない搾取系のジムだってことが、

外部に漏れるのを極度に恐れてのことなんだけど、

規程されたファイトマネーが高過ぎる、マネージメント料が安過ぎるって、

正面切って反論するジムが皆無の中、搾取系ジムの会長達は、

まともに払ってない事をひたすら隠す実に情けない毎日を過ごしてるんだわ。

 

 

今、プロを目指してる練習生がまず一番に心しておくべきことは、

そのジムが搾取系なのかそうではないのかをハッキリ見極めるべきってことで、

現住所とか仕事の関係で身近なジムで練習してるとしても、

そのジムでプロテストを受けるかについては慎重の上にも慎重な判断が必要で、

先輩達やジム会長からファイトマネーとマネージメント料及び、

最終的な手取り額に関する正確な情報を得ておくべきなんだよね。

 

こと練習生のジム移籍に関しては何の拘束も規制も無いんだけど、

(それでも中には練習生の移籍に関しても協会に文句を言うジム輩もいるし、

そのジム輩をサポートする協会理事さえいるんだけどね。)

一旦そのジムでプロテストを受けてライセンスを取得したとなると、

その後何かの事情が生じて移籍しようとすると膨大な障壁が待ってる訳で、

移籍や移籍金に関しては何の規定もないのをいいことに、

ジム側から実に法外な移籍金を要求されたり、

あくまで移籍届にサインをしないままそのボクサーを潰してしまうっていう、

底意地の悪い目に遭わされたりするんだよね。

 

 

では、今日の本論であるボクサーのファイトマネーに関して書くんだけど、

自分は全国4地区の規程ファイトマネー額の全てを把握してる訳ではないんだけど、

多分東日本におけるそれが基準になってると思うから、

以下はそれに基づいて書いていきますね。

 

 

 

【ボクサーに対するファイトマネー一覧】

 

☆ 4回戦……………  60,000円

☆ 6回戦……………100,000円

☆ 8回戦以上………150,000円

 

更に……。

☆ 9位~15位のランカー………200,000円

☆ 5位~8位のランカー……… 300,000円

☆ 2位~4位のランカー……… 400,000円

☆ 1位のランカー……………… 500,000円

 

更に更に……。

☆ 日本、OPBFチャンピオン………1,000,000円

 

*世界戦に限りチャンピオン、挑戦者共にプロモーターが決定する。 

*日本とOPBFの両方にランクされてる場合は上位を選択する。

*どういう訳か関西では4回戦のファイトマネーだけが安くて5万円なんだわ。

 

 

 

ボクサー各位は上記の金額について改めて確認しておく必要があるんだけど、

このことさえ知らないボクサーが特に地方ジムにはとっても多いんだよね。

 

改めて言うまでも無く表示の数値はあくまで現金ベースの金額であって、

プロモーターの都合によってはチケットで支給されることも多くて、

その場合には現金の2倍の額面のチケットが支給されることになってるんだわ。

 

そのことは協会の会則の何処にも記載がないんだけど、

過去の理事会の議事録にはあるって聞いたこともあるんだけど、

そもそも長い間そういう慣習になってるんだよね。

 

また、主催地ではない地域から出張参戦するボクサーに関しては、

当地でのチケット販売は難しいだろうっていう配慮から

現金支給が原則になってるんだよね。

 

 

そもそも現金に代わるチケット支給については、

法律的根拠とか解釈に関する疑問を残したままであって、

有価証券とは認めにくいチケットで代払いするっていうことはつまり、

代物弁済を自ら認めることに通じてるんじゃないかと思う訳で要するに、

現金が不足してる家電メーカーが給料の代わりに、

電気釜やCDプレーヤーを従業員に支給するのと同じじゃないのかってことで、

協会としてはこの点に関する理論武装がまずは必須だと思ってて、

一番最初の取っ掛かりのところでのこの不鮮明さというか曖昧さが、

ファイトマネーの支払いに関するトラブル全ての出発点だと思ってるんだよね。

 

協会の顧問弁護士がこの点に関してどういう見解を持ってるのかって事で、

そもそも現金払いじゃないこと自体が許せないっていうジムもあるんだよね。

 

 

上記に規定されたファイトマネー額の確認の次は、

其々のボクサーの手取り額に関する具体的な計算に入るんだけど、

まず控除されるのが33.3%のマネージメント料と2%の健保金であって、

その他8回戦以上だと2,000円の月間賞協賛金、

(後楽園ホールで試合をする東日本のボクサーのみで、

タイトル戦の場合には3,000円。)

それから10.21%の源泉徴収税額(4回戦は源泉控除ナシ)が控除されるんだわ。

 

ってことでボクサーの最終的な取り分は一体どういう事になるかって言うと、

便宜上、ここではランカーではない東日本所属の普通のA級ボクサーが、

後楽園ホールで試合をした場合の現金払いとチケット支給の場合との違いを

書いてみるね。(なお追加チケットに関しては別稿。)

 

 

(A) 現金支給の場合

<収入>

・現金;150,000円

 

<支出>

・50,000円(マネージメント料)

・3,000円(健保金)

・2,000円(月間賞協賛金)

・10,210円(源泉徴収税額)

→【150,000円-50000円(基礎控除)】×0.1021

 

*最初の原稿ではこの部分に若干の間違いが有りまして、

あるジムの方に正確な情報を戴きましたので訂正させて頂きました。

尚、基礎控除額はファイトマネーが幾らであっても50,000円なのです。

 

* <収入150,000円>-<支出65,210円>=84,790円

 

 

(B) チケット支給の場合

<収入>

・チケット額面総額;300,000円

 

<支出>

同上

 

* <収入300,000円>-<支出65,210円>=234,790円

 

 

(A)と(B)とを比較するとチケット支給の場合の方が、

2.8倍ほども手取り額が多いんだけど、

これはボクサー自身がチケットを額面額で完売したことを前提にしてるし、

現金支給の場合だとチケット販売の手間が不要ってことも併慮すべきで、

一概にどっちがいいって言えないところもあって、

だからジムによっては(A)と(B)のどちらかを選択させるところもあるんだよね。

 

また、同じチケット払いの場合でも、

チケットの3分の1をマネージメント料として控除するジムもあって、

その場合にはボクサーの取り分の計算はチケット20万円分からスタートする訳で、

最終的な受取額は184,790円になるんだよね。

 

そしてジムが控除した10万円分のチケットはそのまま一般に販売すれば、

ジム側は本来のマネージメント料の倍額をゲットできることになる訳だし、

5掛け~8掛けで追加分チケットとしてボクサーに買い戻させれば、

5万円~8万円をマネージメント料として受領するこが出来るんだわ。

チケット払いに伴うこの程度の応用問題は、

次稿で例に挙げる数多の悪徳系搾取ジムの所業と比較すると、

まだまだ可愛い部類なんだけどそれでも、

ファイトマネーの支払いとマネージメント料の関係について、

曖昧なままに放置し過ぎてるのは大問題だって思ってるんだよね。

 

 

いずれにしてもファイトマネーとマネージメント料に関しては、

試合ごとにキッチリした明細書を発行しないジムは明白な搾取系なんだけど、

たとえ明細書は発行しても意図的にとっても解り難い構造にしてたり、

会長の交通費や1,500円ものバンデージ代を別欄請求してるケースもあるし、

真偽さえ疑わしいスパーリング経費等を差し引いたり、

源泉徴収しておきながら源泉徴収票をボクサーに渡さないっていう、

所得税法違反組も混じってるんだわ。

 

 

ファイトマネーにしろマネージメント料にしろ、

定められた金額は其々最低の金額であり、最高の控除率なんだけど、

どれだけボクサーからかすめ取ってやろうかって腐心してるジムが多い一方、

ファイトマネーを規程以上に支払ってたり、

規程以下のマネージメント料しか取ってないジムも厳然として存在してるんだわ。

 

ファイトマネーとマネージメント料に関しては、

ジムによってその違いは天空とドブほどもの差があって、

現役を10年続けててタイトルを獲得したことのあるボクサーなら、

貯金額が1,000万円っていう単位で違ってきて、

その差額分はジム会長の高級車に化けてたり、

酒や女遊び、パチンコ代なんかに消えてしまってるんだよね。

 

 

ファイトマネーに関する数々のジムの悪行については、

次稿にまとめてみるけど、悲惨な話しになると思うなあ……。

 

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2017年8月17日 (木)

PLANET 9 (2)

 

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本題に入る前に……。

 

【山中慎介さんのこと……。】

もし山中さんが敗けるならああいう感じしか無いって自分は思ってて、

近接系の超ガンガンボクサーに主導権を獲られて、

早い回に決着されるっていう最悪のパターンになってしまったんだわ。

 

中間距離での差し合いに終始すれば山中さんの土俵だったんだけど、

ルイス・ネリはジャブ抜きの接近乱打戦一本狙いで、

山中さんは早い回の決着を目指した余りか、

相手の戦い方を簡単に受け容れ過ぎたんじゃなかったのかなあ。

 

山中さんがショートブローが巧くないとは言わないけど、

その回転力と爆発力っていう点ではネリの方が圧倒的だったし、

常に頭の位置に留意してたネリに比べて山中さん、

初回からディフェンスが多少甘かった感じもしたんだよね。

 

4Rでのタオルインに関しては自分には特別の違和感は無くて、

残り50秒以上も残してた山中さんには凌ぎ切れそうになかったし、

レフェリーの我慢もギリギリのところのように見えてたし、

あんなにバタバタした山中さんを見るのは初めてでストップの直前、

相手の左フックを貰った時の顔面の吹っ飛ばされ方も尋常じゃなかったし……。

 

ただ陣営内ではタオルインに関して見解が分かれたってことなもんで、

出し切って敗けたのではないボクサーに対しては、

本田会長は安易な引退を許さないから、

そりゃ勿論山中さん自身の思いもあるだろうけどね……。

 

自分としてはこの日の山中さんは戦い方を間違えたに過ぎなくて、

2R終了ゴング寸前の左フックのダメージを多少ながら引きずってたネリに対して、

山中さんが3Rの初っ端から飛ばさなかったのが不思議だったし、

4Rは逆にムキになって行き過ぎただけだと思ってて、

あの場面、このままだと止められそうだって思ったら、

敢えて自分から手を着いてのダウンも有りだったと思う訳で、

いずれにしてもだから、何とか再度立て直して欲しいって思ってるんだけどね……。

 

 

 

 

≪日本ボクシング協会≫

JBCと同様この名称も自分は正しくないと思ってて、

“日本プロボクシング協会” ってするのが妥当だと思ってるんだよね。

(英語表記ではJPBAってなってるんだけどね……。)

 

自分が目を通したのは “東日本ボクシング協会” の会則・会規なんだけど、

東日本の理事や相談役が全日本の役員を兼ねてることが多いから、

基本的には全日本にも共通してると思ってるから、

これから書くことは “日本プロボクシング協会” に関するってことで……。

 

 

協会の会則には協会は各ジムオーナー達の連合組織ってことになってて、

各理事は新人王トーナメント運営やチャンピオンカーニバル担当、月間賞、

プロモーター委員会、女子ボクシング、社会貢献、U-15、名義問題等々を

担当してるんだけど、その他は健保金管理とか財務、広報の部門があるだけで、

JBCルールと同様、ジムとボクサーの関係には全く触れてなくて、

だからジムとボクサーとの間に発生したファイトマネーの支払いや

移籍に関する各種のトラブルの受け皿にもなり得てなくて、

ボクサーにとっては相談の道が全く閉ざされてるんだよね。

 

協会には適宜苦情処理委員会というものが設けられるんだけど、

それはあくまで名義貸し問題等ジム同士のトラブルに限ってのことで、

ジムとボクサー間のトラブルはジム内で解決してくれっていうのが基本スタンスで、

だからジム側のやり放題が増長してるっていうのが現状なんだよね。

 

 

ってことで協会っていうのは要するに仲良しクラブの延長のような組織であって、

その不完全な側面だけを強調してみると、

ボクサーに背を向けた欺瞞に満ちた搾取的な集団と言えなくも無いんだわ。

 

 

今、協会の中には法人化する動きがあるんだけど、

そんな論議は自分には言語道断としか思えず、

ジムオーナー達が新たな利益の確保を画策してるだけとしか思えず、

そんな事よりもっと先にやる事があるんじゃないのかって強く思うんだよね。

 

 

そんな協会の体質というか現状を何とか改善したいと思ってる役員や

会員達も勿論少なくはないんだけど、

協会が定めたファイトマネーを支払ってない理事の数も多くて、

理事でさえそんな状況なんだから一般会員なら更に推して知るべしであって、

ほぼ無法状態に近いモノがあるんだよね。

(ファイトマネーの支払い状況に関しては後日詳述するけどね……。)

 

 

ボクシングの試合では興行ごとに協会事務局から “興行明細表” が発行されて、

そこにはプロモーター費や健保金、月間賞協賛金等が記されてるんだけど、

その計算基準額として出場ボクサー達のファイトマネーも記載されてるから、

自分が思う将来的なあるべき姿としては、

各出場ジムはそれに準じたファイトマネーを支払ったことを証明する手段、

即ちボクサーの領収書提出を義務づけるべきだと思ってるんだよね。

 

 

他のプロスポーツと違ってプロボクサーは選手寿命が極端に短いこともあって、

所謂選手会のような組織が馴染めないところがあることを逆手に取って、

目に余るようなジム側の横暴がまかり通ってることも多いから、

将来的には協会の中にジムとボクサー間のトラブルだけを管轄する

第三者委員会のようなものを設置する必要も感じてて、

勿論協会員はその委員には就任できないってことが前提だけどね……。

 

 

ジム設立から協会加盟の何から何までを借金だらけで始めたジムなんて、

間違って入会してしまったボクサーや練習生が不幸になるだけなんだけど、

協会員の中には月々13,000円ほどの会費を滞納してるジムさえあって、

協会は早く払って下さいって督促するだけなんだけど、

ボクサーの月謝代ほどの金額に窮してるジムの存在の意味は何処にあるのか、

そんなジム名を公表しない協会はどれだけ甘々なのかって呆れてしまうんだよね。

 

協会が身内に甘い単なる仲良しクラブにしか過ぎないと思ってしまう理由は、

会員達の背徳行為や世間一般では業務上横領と疑われる事案をスルーしたり、

海外での刑事事件を全くの不問にして目を瞑ったり、

ファイトマネーの支払いや移籍金の件で、

ジム側の出鱈目を放置し続けてるケースが余りに多いからで、

ボクサーが暴力沙汰含めた不始末を起こした際には、

異常なほどの早さと厳しさで処断されるのと比較すると、

そのバランス感覚の欠如は大きく公平性を欠いてるとしか思えないんだよね。

 

 

その他、自分が常日頃不思議に思ってることは、

協会長が変わっても昔からの理事達が相変わらず居座ってるってことで、

中には興行権さえ持ってるのか不明なジムも混じってることで、

普通総理大臣が変われば内閣総辞職だと思うんだけど、

プロボクサーがほんの数人しかいないのにも関わらず、

相変わらずそこそこの発言力を持ってるのは不思議の上の大不思議で、

会長が総員の選挙で選ばれるのなら、こういう人達の発言力が強いままだから、

旧態然は改善されないままだと思うんだよね。

 

 

 

色々書いてきたんだけど必ずしも充分書き切れたとは言えなくて、

若干とっ散らかり気味にもなってしまったんだけど、

それでも一番言いたいことはやっぱりボクサー第一主義に関することで、

彼らの不満と疑問に対する相談窓口として、

協会の中に第三者委員会を早急に設置すべきだってことなんだわ。

 

このまま受け皿を作らないで放置すれば、

そのうちにボクサー達はまどろっこい訴訟手続きなんかスルーして、

労働基準法違反だとか職業選択の自由剥奪、不公正な取引関係じゃないのか、

強要罪、恐喝罪、詐欺罪じゃないのかって、

いきなり所轄官庁や警察署に助けを求める事態が起こるのは必然で、

事実一部では既にそういう動きが始まってるんだよね。

 

今ここで何とか対処しないとホントに10年後にプロボクシングは消滅してるって、

自分は心底思ってるんだよね。

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2017年8月13日 (日)

PLANET 9 (1)

 

Img_1211

 

 

 

≪JBC≫

 

JCB(日本信販)と間違い易いんだけど、

JBCはジャパン・ボクシング・コミッションってことで、

日本のプロボクシング界全般を仕切ってる一般財団法人なんだけど、

自分が考えるにJBCはアマチュア・ボクシングは管轄してないんだから、

JPBC(ジャパン・プロボクシング・コミッション)とする方が、

正当じゃないかって思ってるんだよね。

 

JBCは東京を本部にしてて日本プロボクシング協会と同じように

全国に関西と中部、西部それと何故か北海道に其々事務局を置いてて、

プロボクシングそのものと試合全般を管理運営してるんだわ。

 

管轄する広範な業務に対処するために、

各種の委員会が適宜開催されることになってて、

ランキング、選手権、渉外、苦情処理、健康管理、審判、倫理、資格審査、

サポート、総務財務の10種の委員会がそれで、

更に全国4つの事務局をくくる形で本部に統括本部長職が設けられてるんだわ。

 

自分は他の地区の事務局に関する事情は全く知らないから、

これから書くことはあくまで本部事務局に関することに限られるんだけど、

現在のJBCの最大の問題点は統括本部長職が空席の中、

本部事務局長が二人存在してるっていう異常事態なんだよね。

 

自分は揶揄を込めて事務局長Aと事務局長Bって呼んでるんだけど、

Aには一人の部下もいなくて、全ての職員はBに付いてるっていう現実の中、

もしAとBが同等の権利と義務を有してるとすれば、

日常業務を遂行する上での各員のストレスは如何ばかりかと思うし、

重要な事案について適切な判断と決定が為されるのかって疑問にも思う訳で、

JBCの内部抗争の行方とか落としどころが見えて来ない現在、

重要な案件に関する種々の見解は後日覆されてしまう危惧さえある訳だし、

自らの保身に汲々とする余り、プロボクシング界の将来あるべき姿の探求とか、

不当な扱いをされ続けてるボクサー達の処遇改善等は殆ど期待し得ず、

そういう事態を陰でほくそ笑んでる悪徳ジムの会長達と変わることが無く、

その日暮らしのホームレスとの違いを見い出すのが難しいとさえ言えるんだわ。

 

そもそもJBCの役員は東京ドームの役員、即ち読売の息の掛かった人達の他、

弁護士や医者達も混じってるし、

協会からも渡辺日本協会長や中部日本協会長も加わってるんだけど、

AとBとの内部抗争が最高裁までいった尋常ではない時間と経費の無駄使いを

役員である弁護士が何故阻止出来なかったのかって首を傾げる訳で、

あんな事案が最高裁で覆される筈がないっていうのはほぼ常識な訳で結局、

JBCの役員っていうのも単なる飾り物なんだなって思ったんだよね。

 

JBCはそれ以前にも亀田ジム問題とか健保金管理に関する疑惑だとか、

チャンとした組織では考え難いような様々の事案を抱えることが多くて、

組織としての機能不全が顕著だったんだけど、

その体質が改善される前にまた今回の二人事務局長問題ってことで、

JBCは最早組織としての体を為していないとさえ自分には思えるんだわ。

 

 

自分は業界の人間ではなくて色々な関わりが無いからこそ、

無責任なことも言える立場にあるっていうのは承知してるけど、

フリーな立場だからこそ業界の人達が言いたくても言えない事が言えるのも、

また一つの事実だと思ってるんだよね。

 

フリーな立場からといってもスタンス的には圧倒的にボクサーサイドにあって、

今もこれからも自分の発言は常にボクサー第一主義に基づくものであって、

その点だけは再度明確にしておきたいんだわ。

 

だから、所謂大人の理論で反論するであろう旧態然としたジム経営者達を含めて、

JBCや協会の無作為で安泰を感じてきた人達の意見とは絶対相容れない訳で、

その点では全くの孤軍奮闘にしか過ぎないんだけどね……。

 

 

 

結局、<PLNET 9> の1回目の最大の論点は、

最早自浄能力を欠いた組織だっていうことをJBC自体が構成職員自身が、

其々自覚してるのかってことで、自覚してても改善手段に窮してるってことなら、

最終的な手段として外圧に頼るしかないってことでもあるんだわ。

 

そもそも、部下の全員がそっぽを向いてるような会社に出勤するっていうのは、

全く共感を感じない上司に形だけ仕える為に出勤するっていうのは、

自分にはとっても耐えられそうにない状況であり、

精神衛生上これ以上ないほど不健全であって、

其々は日常の些事な業務に気を紛らせるしかないんだろうけど、

結果的にはお互いに最低限の仕事しかしなくなってしまう訳で、

業界の為には特にボクサー達の為には何の役にも立ちそうにないんだわ。

 

 

JBCのルールブックを全文丹念に読み込んだ人は少ないと思うんだけど、

必ずしも毎年更新されるものではなくて改定事項があるごとの発行なんだけど、

2010年の発行責任者は事務局長Aで、2016年のモノは事務局長Bで、

この二つを比べ読むと2016年の方が大分読み易い配列になってるんだわ。

 

ただ、2016年の改定事項の中に自分には絶対納得し難い項目があって、

2010年版ではマネージメント料はファイトマネーの33.3%だったものが、

2016年版では試合報酬の33.3%に変更改定されてたことで、

(2010年版の81頁、2016年版の101頁参照。)

勿論この変更はJBCが単独で行ったモノではなく、

協会との話し合いの中で決定されたものだと思うんだけど、

いつ誰と誰が話し合ってどういう評決が為されたかは不明であって、

日本有数の大手ジムを含めて数多くのボクシングジムの会長達も知らなくて、

何らのサポート組織も持たないボクサー達には勿論事前に何の相談さえもなくて、

自らの金儲けに一心不乱な大人達が勝手に決めてしまったことなんだわ。

 

同じ33.3%といってもファイトマネーのそれと試合報酬のそれとは

大きな違いがある訳で、前者の場合だとマネージメント料は、

決められたファイトマネーの33.3%だけだったものが、

(C級ボクサーの場合だと現金換算で6万円の内の19.980円。)

去年の改定だとそのボクサーが試合をすることによって得ることが出来た例えば、

プロモーターからの各種の報奨金(KO賞とかトーナメント賞金)や、

協会からの月間賞の他、ファンからの激励賞の内の33.3%は勿論、

極論すれば送られた花束の3分の1までも、

ジム側が堂々と獲れるってことになる訳で、

元々規程のファイトマネーさえ支払ってないジムを更に優遇してる訳で、

JBCはその独立性を失ってコミッションとしての良心は何処に行ったのかって事で、

協会との邪悪な持ちつ持たれつが過ぎると思ってるんだよね。

 

元々JBCのルールブックっていうのは60年ほど前の太平洋戦争後、

確かアメリカのフロリダ州ルールをそのまま持ち込んだものが基礎になってて、

だからジムとボクサーの契約書からボクサーのジム移籍届に至るまで、

当初の契約の主体はジムのマネジャーだったんだけど、

主体者をジム会長に訂正せず実体にそぐわないまま現在まで延々の放置で、

トラブル絡みの移籍の際には別にジム会長のサインも求められるっていう

矛盾というか不都合さえも平気で抱えたままで、

ボクサーの取り分をいとも簡単に削ってしまう片棒を担ぐっていうのに、

こんな簡単なことさえ改定できないのかって思ってしまうんだわ。

 

更に言えばそもそもJBCはジムとボクサーとの所属契約を民法上、

雇用契約と捉えているのか一般業務委託契約と判断してるのか、

或いは別種の契約としてるのかってことで、

この点の位置付けが甚だ不明瞭なもんで法律もボクサーを守り切れてなくて、

ファイトマネーや移籍に関してボクサーが意を決して訴訟を起こしたとしても、

裁判所としては未払い分ファイトマネーを移籍金とチャラにするっていう、

ボクサーにとっては実に情けないゼロ和解の道しか残されてないんだわ。

(ファイトマネーと移籍金の実態については後日別稿。)

 

結局、協会メンバー達のジム都合だけのボクシングをキッチリ仕切れてない

JBCの現在に至るまでの膨大な不作為と無策が諸悪の根源とさえ言えるんだわ。

 

 

 

今日書いたことやこれから書こうとすることに関しては、

「あんたは発言力があるんだから自重してよ。」 とか、

「そんな事してるとあんたもボクシングが見られなくなっちゃうよ。」 とか、

大人達から既に色々言われてるんだけど、

今回 <PLANET 9> に関するブログだけはコメント欄を開放して、

賛否や異論反論を募ってみるつもりで、

場合によっては自分の考え違いの修正にも役立てたいって思ってるんで、

何卒ヨロシクです。

 

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2017年8月11日 (金)

後楽園ホール・8月10日

 

Img_1215_2

“ハニー・メイプルナッツ”

 

カシューナッツやアーモンド、クルミ、マカダミアナッツ、ぺカンナッツ等を

ハチミツとメイプルシロップでコーティングしたもので3,000円ほどもするもんで、

エイヤッて自作したのを元の瓶に入れてみたんだわ。

 

ハチミツやメイプルシロップを多過ぎないようにするのがポイントで、

フライパンの火は弱目にしてシロップが無くなるまでかき混ぜながら熱して、

出来上がったら即冷蔵庫で冷やすのがいいようなんだわ。

 

何も参考にしない自己流だから最初は2回連続で失敗してしまったんだけど、

今回はそこそこの満足度で、

次はナッツのツルツル感というかテカリ感を増すのが課題なんだよね。

 

 

 

昨日は “ダイヤモンド・グローブ” だったもんでいつものように、

赤青コーナーが逆だったんだけど、最終試合では赤青を逆にしたり、

途中の試合でも同じジムが赤になったり青になったり面倒だったなあ……。

 

 

 

① 内山大志君(ワールドS)×保坂倫之君(稲毛)……SFe 4R

デビュー戦の24歳・大阪府と、デビュー戦の32歳・千葉県。

 

<1R>

まるで事前に二人で打ち合わせでもしてたかのように、

開始ゴング直後からガードを固めて頭寄せ合ってのゴニョゴニョ戦で、

それがもう延々だったもんでいきなりの休憩タイムで、

リング上は殴ってもいいレスリングって感じだったんだわ。

 

後で結果を確かめたら39-37×2、38-38ってことで内山君の2-0勝ち。

 

 

 

② 何チャラ・トーゴー×大湾硫斗君(白井具志堅)……6R

8勝(3KO)2敗2分の20歳・タイと、1勝(1KO)0敗の19歳・沖縄県。

 

大湾君は強いんだろうとは思うんだけどデビューから2連続タイボクサー相手で、

ってことはやっぱり自分としてはスルーしかなくて、

いつか日本人と試合するときに真面目に見るつもりなんだわ。

 

ってことで当然の如く大湾君の1R1分11秒って1揃いのKO勝ちで、

B級デビューしての2連勝でこれでA級昇格ってことで……。

 

 

 

③ 掃部真志君(ワールドS)×中川公弘君(ヨネクラ)

                         ………Fe 6R

5勝(4KO)2敗1分の23歳・広島県と、6勝(3KO)2敗1分の25歳・秋田県。

 

掃部君は8戦してるんだけど見覚えが無いなあって思ったら、

この試合が移籍初戦だったんだわ。

 

<1R>

掃部君は打ち出しのタイミングがとっても良かったし、

返しのショットもシッカリ打ててたんだわ。

大きな差が無かった中、若干のヒット差でまずは掃部君がポイントゲット。

 

<2R>

この日の中川君は何だか腰がフワフワして安定感に欠けてて、

ジャブとボディブローはそこそこだったんだけど、

決めショットの殆どの当たりが薄かったなあ。

 

上下に打ち分けてた左右フックの印象が良くて掃部君が連続ポイントゲット。

 

<3R>

力のこもった掃部君のパンチを直撃され続けて中川君、

顔面がかなり赤くなってきたんだわ。

 

その中川君は相変わらず最初の2発くらいまでで攻撃を終えてしまう事が多くて、

刺激的な有効ヒットに繋げられてなかったんだよね。

 

<4R>

これじゃあヤバいってことで中川君が立て直していって、

初っ端から飛ばしていって最初の30秒までの間に左フックを3発ヒット。

 

それがそこそこの直撃になった途端、掃部君が明らかにペースダウンして、

その後のショート戦でも掃部君の緩みが目立ってたんだわ。

 

その後はそれ程のハードヒットは無かったんだけど中川君、

山ほどの小ヒットを積み重ねて1ポイントバック。

 

<5R>

中川君のボディショットは掃部君を大いに嫌がらせて、

最初の1分間を優勢に推移させてたんだけど、

中川君にも打ち疲れが浮き出てきて二人共若干休み休みになってしまって、

その一段落は返す返すも中川君にとって惜しいほどの今一感で、

その後踏ん張った掃部君に挽回を許してしまったんだわ。

 

<6R>

ダウンゲットしない限り中川君の勝ち目は無かったんだけど、

掃部君の方が休みたがってたのに飛ばし切れないままで、

お互い残り1分からは最後の踏ん張りを見せてはいたんだけど、

中川君の消化不良感が強いままの終了ゴング。

 

 

ってことで自分は58-56で掃部君だったんだけど結局、

58-56×2、58-57ってことでやっぱり掃部君の3-0勝ちだったんだわ。

 

自分の中では中川君のベストはまだ有岡康輔君とのスパーなんだよなあ……。

 

 

 

④ 中川兼玄君(三迫)×木村吉光さん(白井具志堅)……Fe 6R

4勝(3KO)4敗(2KO)の22歳・大阪府と、

7勝(3KO)0敗のランク15位、20歳・香川県。

 

これはもう木村さんが瞬殺というか圧倒してしまうって予想してたんだけどね。

 

<1R>

距離が詰まったところでの木村さんの馬力は尋常じゃないから兼玄君、

フットワークを駆使した上でのジャブが命綱だと思ってたんだけど、

木村さんが若干様子見で始めてた中、

兼玄君が中々の動きを見せながら吹っ切れた打ち出しを見せてて、

全く可能性が無い訳じゃないなって思わせたんだわ。

 

<2R>

木村さんは左肩から一気に突っ込みながらの右フックが得意技だから兼玄君、

くれぐれもの左ガードが肝要なんだけど、ちょっと緩いかなあ……。

 

それでもほぼ互角に戦えてた残り50秒、

兼玄君の右ショットの打ち終わりに木村さんが右ストレートを綺麗に合わせ打って、

直撃喰らった兼玄君が北ロープに飛ばされてしまってダウン。

 

リスタート後の木村さんは余りに力づくの一本調子だったし、

兼玄君もそれほどのダメージを引きずってなかったもんで、

そのまま何とか凌ぎ切ったんだわ。

 

<3R>

決着を付けようと木村さんがガンガン攻め込んでいった中、

兼玄君もフットワークと左ガードに留意しながらの立て直しで、

相手に先手を取られる前の小ヒットの積み重ねで頑張る頑張るで、

残り7秒には木村さんに右ストレートをハードヒットされてはいたんだけど、

ほぼ互角の勝負を譲らなかったんだわ。

 

<4R>

最初の30秒を兼玄君の攻勢で終えた開始1分前、

相手の一段落をきっかけに木村さんが怒涛の進撃で、

ラウンド半分までを飛ばしまくって兼玄君を圧倒したんだわ。

 

やっぱり流れは木村さんかなあって見てた残り1分から今度は兼玄君の逆襲で、

残り35秒にはヒットヒットで木村さんを追い詰めてたし、

残り12秒での赤コーナー前ではショートのワンツーを連続ヒットさせて、

思わず木村さんの腰を揺るがせて膝カックンさせてたんだわ。

 

<5R>

兼玄君の顔面もかなり腫れてたんだけど、木村さんもかなり赤くなってて、

ラウンド開始当初のダメージは木村さんの方が大きかったように見えたんだけど、

兼玄君が飛ばし切れなかったことが幸いしての徐々にの回復で、

1分過ぎでの左フックとそこからのショートコンビがポイントを分けた訳で、

兼玄君としては間断のない攻め込みが欲しいところだったんだよね。

 

<6R>

お互い最後の勝負どころの踏ん張り合いで、

まず先攻したのは兼玄君の方だったんだけど、

1分過ぎからは木村さんに打撃のシッカリ感が戻ってきて、

最後は気持ちの差も垣間見せての終了ゴングだったんだわ。

 

 

ってことで自分は58-55だったんだけど結局、

59-54、59-55、58-55ってことで勿論木村さんの3-0勝ちだったんだけど、

たまにその弱気を表情に見せてしまうようなところもあったんだけど兼玄君、

今迄の試合から思うとこの日の頑張りは想像以上で、

簡単に粉砕されてしまいそうなところから一瞬は相手を追い込みさえもして、

残念ながらこの日の試合で一個負け越してはしまったんだけど、

A級勝ち越し目指して気持ちを強く保って練習練習なんだわ。

 

 

それにしても木村さんは新人王トーナメントの頃から殆ど進歩が見られなくて、

元々持ってるモノだけで試合をしてる感じが拭えなかったなあ……。

 

 

 

⑤ 何チャラ・サイトーン×吉野修一郎さん(三迫)……62㎏ 8R

9勝(3KO)3敗1分の20歳・タイと、

4勝(2KO)0敗のランク1位、25歳・栃木県。

 

サイトーンジム相手にランク1位の吉野さんが負ける筈も無く、

3Rまでに倒せなかったら失格だっていう課題を勝手に与えて、

自分は離席してブラブラしてたら勅使河原弘晶さんがいてね、

彼、10月12日にWBOのAPタイトル挑戦ってことで、

リング挨拶に来たってことだったんだわ。

 

 

この試合は結局というか思ってた通り、

2R0分30秒で勿論吉野さんのTKO勝ちだってね。

 

 

 

⑥ 井上岳志さん(ワールドS)×長濱陸さん(白井具志堅)

               ………日本 SW タイトル戦 10R

10勝(5KO)0敗1分のチャンピオン、27歳・東京都と、

7勝(3KO)0敗1分のランク1位、25歳・沖縄県。

 

長濱さんは当然青グローブだったんだけど、

トランクスもシューズも赤くて何となくチグハグな感じがしたんだよね。

 

<1R>

5㎝ほど身長が上回ってる長濱さんの方がプレスかけて始めてたんだけど、

余り詰め過ぎると井上さん得意の距離になってしまうから要注意で、

ホントはもっと間隔を開けた方がいいんじゃないのかなあ。

 

井上さんは頭とか左肩から突っ込んでの左右フック狙い一本だったね。

 

<2R>

先制のジャブが必要な長濱さんだったんだけど、

打つ前に打たれることが多かったし、

足が使える方ではないから距離キープも不十分で、

接近戦では出番が無いまま距離差だけの試合が固まってきたんだわ。

 

<3R>

長濱さんは自分が打てるタイミングを見計らい過ぎで結果、

待ち過ぎての手遅れ気味が目立ってしまって、

左顔面もそこそこ赤くなってきたんだわ。

 

 

長濱さんはこの後も殆ど手をこまねいてる時間帯が長くて、

そもそも戦い方が絶対間違ってるとしか思えなくて、

このままでいい訳が無かったんだけど全くの井上さんペースを崩せなくて、

展開を動かせないまま、結局は最後まで行きそうになかったもんで、

自分は6Rに席を外してしまったんだけど結局、

8R1分52秒で井上さんのTKO勝ちだったってね。

 

 

長濱さんも木村吉光君と同じで、元々持ってる才能だけのボクシングで、

どの相手とも同じような戦い方をしてる感じだし、

井上さんがどういうボクシングをするのかを全く調べてなかったみたいだったし、

そういう相手を選んでのスパーをしてきたのかって感じだったんだよね。

 

 

 

⑦ 小原佳太さん(三迫)×ナロン・ボーンチャン

           ………WBO AP W 王座決定戦 12R

17勝(15KO)2敗(2KO)1分のWBO AP1位、30歳・岩手県と、

26勝(21KO)2敗(1KO)のWBO AP5位、34歳・タイ。

 

ボーンチャンはタトゥーだらけで褐色のとってもシッカリしたガタイをしてて、

首からふくらはぎまでかなり太い体躯をしてたんだわ。

 

ヨネクラジムから移った横井トレが小原さんのセコンドに付いてたね。

 

<1R>

KO率は小原さんと変わらないボーンチャンは如何にも如何にもで、

一発のパワーは半端じゃなさそうな雰囲気を漂わせての詰め詰めで、

ジャブを省略していきなりの左右フックを万振り強振してきたんだわ。

 

早くも見極めた小原さんが華麗なフットワークを駆使しつつ、

殆どストレートと言っていいってほどのジャブを放って踏み込みを阻止して、

まずは流れを掴んだんだけど、

歴戦士のボーンチャンもラウンド中盤以降には小原さんのジャブに合わせて、

度胸に溢れた右をクロス気味に合わせ打ってたんだわ。

 

<2R>

ジャブだけでそこそこ赤くなってきたボーンチャンに対して小原さん、

開始10秒のところで右アッパーを起点にしての左右フックをヒットヒット。

 

相打ち上等って感じでボーンチャンも怯むことなくのぶつかり合いで、

危険なパンチが交差し合った後の1分過ぎ、

小原さんがまたもやの右フックをアッパー気味にヒットさせて、

手応えを掴んだ途端の飛ばし飛ばしでワンツースリーを連続直撃で、

その攻撃の手際の良さは正しく惚れ惚れで、下半身の安定感も抜群だったし、

ショットの正確さはクールなヒットマンって感じだったんだわ。

 

小原さんはショットの殆どを無駄玉にすることなく極上の当て勘を見せながら、

ムキになって打ち掛かかってきたボーンチャンをいなし続けたんだわ。

 

一旦手応えを感じた時の小原さんの激攻めは比類が無くて、

残り58秒の東ロープ前、右フックをきっかけにこのラウンド3度目の鬼追撃で、

頑強そうなボーンチャンからついにのダウンをゲットしたんだわ。

 

何とかリスタートしたボーンチャンはサイトーンジムの連中とは違うところを見せて、

その後も小原さんの直撃を貰いながらも必死に踏ん張ってたんだけど、

最後は青ポストに押し込まれてしまってのフルボッコで、

逃げ道さえ失ってしまったところで2分43秒のTKOエンドだったんだわ。

 

格の違いっていうのはこういうことを言うんだよなあってシミジミ思ったんだけど、

そもそもこの日の小原さんのデキは自分の中では最上の部類で、

フットワークからポジショニング、上半身と下半身のバランスから始まって、

ショットのタイミングと緩急、その精度からディフェンスに至るまで、

とにかく全ての項目でフルマークだったんだよね。

 

 

中川兼玄君も長濱陸さんもこの日の小原さんの戦い方を十分研究して、

突っ込み突っ込みしてくる相手に対する勉強を重ねて、

キッチリ立て直して欲しいって強く思ったんだよね。

 

 

 

昨日は全7試合が組まれてた中で、白井具志堅と三迫、ワールドスポーツ、

それにタイのジムから其々3人づつ出場したんだけど、

白井具志堅と三迫が2勝1敗でワールドスポーツは3戦全勝ってことで、

勿論タイボクサーは全敗だったんだわ。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 小原佳太さん

② 掃部真志君

③ 中川兼玄君 

 

 

 

≪番外≫ 

☆ パベル・マリコフ×金子大樹さん(横浜光)

          ………WBA A L級 タイトル戦10R

11勝(5KO)0敗の31歳・ロシアと、

26勝(18KO)5敗(1KO)3分の29歳・愛知県。

 

この試合は7月9日にロシアで行われたんだけど、

先日ある方からDVDを頂いたもんで遅まきながら……。

 

この程度の戦績の相手なら金子さんにとって殆ど問題ではない筈だったんだけど、

詳しいスコアは知らないんだけど結果としては金子さんが1-2負けしてしまって、

それなら明らかな地元判定にやられてしまったのかって思ってたんだけど、

DVDを見た自分のスコアは95-94の1ポイント差で金子さんだったから、

これくらいの僅差なら相手の逆勝ちも納得の範囲なんだよね。

 

この試合、金子さんはいきなり1Rにダウンを喰らってしまって、

右ストレートの打ち終わりに右ストレートを斜めに合わされてしまったんだけど、

殆どダメージを引きずることは無かったんだけど、

その後もディフェンスの悪さを突かれることが多過ぎだったんだわ。

 

ダウンを喰らった際に負った左目上のカット傷は最後まで持ったんだけど、

この日の金子さんの全体の動きは正直今一感が強くて、

中間からのロングショットの正確性が終始悪かったし、

攻撃の殆どが右ショットで終わってしまってたんだよね。

 

相手のマリコフは決して巧くはなく強くもなかったもんで、

自分にはひたすら金子さんの出来の悪さだけが印象に残ったんだわ。

 

入場の際、日の丸を持ってた三迫ジムの貴志会長が大声を飛ばしての声援で、

金子さんも尻上りに飛ばしていったんだけど中々決定打に繋がらず、

その点ではマリコフのディフェンス・テクニックは評価できたんだけど、

ラウンドが進むにつれマリコフのスタミナの無さが露呈してきたにも関わらず、

最後は逃げ切られてしまったって感じだったんだよね。

 

 

 

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