2019年1月18日 (金)

橋………。

 

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“レイジェス”

 

 

 

 

都内の鉄道の駅で“橋”が付く駅を探してみようって突然思い立って、

路線図を眺めてみたらざっと見渡しても20ヶ所もあったんだわ。

 

新橋、水道橋、飯田橋、浅草橋、日本橋、京橋、本所吾妻橋、業平橋、

江戸川橋、面影橋、曙橋、赤羽橋、竹橋、板橋、池尻大橋、参宮橋、

中村橋、代田橋、千歳船橋、中野新橋………。

このうち自分が下車したことのある駅は11ヶ所だったね。

 

 

 

昨日は池袋に行った帰りに有楽町線で4個目、

南北線だと後楽園駅の隣の飯田橋駅から1分の帝拳ジムに寄ったんだわ。

 

アポも取らないままの突然の訪問だったんだけど、

いつものように長野マネが何しに来たの?って感じで迎えてくれて、

2時間ほどを楽しく興味深く過ごすことが出来たんだよね。

 

 

本田会長は18日のリナレスの試合もあってアメリカ出張だったんだけど、

浜田代表とか田中トレ、カルロストレ、大和トレ達と挨拶を交わして、

末吉大さん、永野祐樹さん、辻本純兵さん、

それに村田諒太さん達ともコンチワして、

復帰戦を間近にしてる尾川堅一さんのマスを見せて貰ったんだわ。

 

波田大和君と中野幹士君との計7Rだったんだけど中々興味深くて、

終了後尾川さんにポジショニングのことを色々聞かせて貰ったんだよね。

 

 

 

長野さんはこの業界における女傑というか正しく生き字引なんだけど、

昔の事ばかりでなく最近の他ジムボクサーの試合のことや、

業界の動向に関してもとっても敏感なんだよね。

 

 

色々話を聞かせて頂いてそろそろおいとましようかってところで、

冒頭写真のレイジェスを戴いたんだわ。

 

このグローブは12月30日のトリプル世界戦でのリザーブだったもので、

あの日4人はウィニングを使ってて伊藤雅雪さんはエバーラストだったから、

多分これは伊藤さんの相手だったチュプラコフのリザーブ・グローブで、

いきなりついに憧れのレイジェスの新品をゲットしたんだわ。

 

 

2019年1月17日 (木)

どうしてるかなあ……?

 

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「彼は今頃どうしてるの……?」

 

 

 

内山高志さんとか山中慎介さんっていう巨星を失って、

河野公平さんや亀海喜寛さんも姿を消して、

その他固有の諸事情も色々絡んできてここのところ、

業界が一気に冷え込んで来たような印象を自分は持ってるんだよね。

 

 

だからこそ今、八重樫東さんとか田口良一さん、小國以載さん、木村翔さん、

比嘉大吾さん、ホルヘ・リナレスや尾川堅一さん,

岩佐亮佑さんや和氣慎吾さん、村田諒太さん、粟生隆寛さん達の復権が、

強く望まれるんだよね。

 

あと岡田博喜さんや小原佳太さん、黒田雅之さん、

それに近藤明広さん達の世界挑戦にも希望を持ちたいし、

粉川拓也さんを含めた角海老ジムへの移籍組の活躍も注目なんだわ。

 

ただ、一度なりとも名と効を挙げたボクサーの復帰路線を敷くのは、

周囲が思うほど簡単ではなくて、マッチメイクの妙が全てなんだよね。

 

 

 

そんな中今後の飛躍が大きく期待されるのは中谷潤人さん、竹迫司登さん、

清水聡さん、阿部麗也さん、クドゥラ金子さんや山内涼太さん達なんだよね。

 

 

 

彼らの今年の活躍も楽しみにしてるんだけど、

一方ではもうリングで姿を見ることが出来なくなったボクサーも多くて、

竹迫司登さんに粉砕されてしまった西田光さんは諦め易かったんだけど、

高見良祐さんと長嶺克則さんのケガ引退の件は残念至極の筆頭で二人共、

日本タイトルには十分手が届くようなボクサーだったもんで、

志半分どころか3分の1か4分の1のところでリタイアせざるを得なかった

彼らの心中は如何ばかりかと思ったし、

ジム側の落胆も半端じゃなかっただろうって推測したんだよね。

 

 

彼らの他、最近試合をしてないボクサー達も気になってて、

佐々木洵樹君と白鳥大珠君は他の格闘技へ転身したって聞いてて、

個別に引退を報告してくれたボクサー達のことも納得してるんだけど、

例えば市村蓮司君とか玉木善文君、エロフェロス・ベガ君、小山拓見君、

伊藤和也君、濱田力君、大久保大騎君、石田凌太君、喜久里正平君、

新島聖人君、林和希君、原隆二さん、渡邊義友君、山元浩嗣君、林徹磨君、

石川元希君、長井一君、本間愛登君、ジェームス村重君、

細野悟さん、斉藤幸伸丸さん、濱名潤君、ポンポンタ君、蔦野哲平君、

堀陽太さん、益田健太郎さん達は今どうしてる?ってことで、

最近は他のジムの興行で見掛ける山口隼人君とか、

高津徳臣君とか清田祐三さんや村中優君はあのままなのかってことで……。

 

 

 

衆知の如くプロボクサーの現役寿命は実にとっても短くて、

そのことが他のプロスポーツ界と比較して、

選手会組織を作りにくくしてる最大の要因なんだけど、

例えば5年前、帝拳ジムには36名のプロボクサーが在籍してたんだけど、

その時の名簿の中で今でも現役なのは僅か5名だけだし、

ワタナベジムも59名のうち残ってるには13名だけで、

角海老ジムも55名のうち今でも現役なのは10名だけなんだよね。

 

 

引退したボクサー達の第2第3の人生は如何ばかりかと思う訳で、

トレーナーとしてボクシングに関わり続けてる人もいるにはいるんだけど、

殆どは従来の仕事を本業化したり、新しい仕事に就いてるんだよね。

とにかく、みんな元気にやってるのかってことで………。

 

 

2019年1月13日 (日)

後楽園ホール・1月12日

 

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「あ、明けましておめでとうございます、ます……。」

 

 

 

 

昨日の昼11時頃だったかなあ、

最初は何か白い埃のようなモノがフワフワ舞って来てすぐに、

まるでアニメのワンシーンのように小雪がシャワーのように降って来て、

それが10分ほどで止んでしまって東京の初雪が完了。

 

 

 

 

1月の後楽園ホールは4開催あるんだけど、

そのうちの3回は“DANGAN”ってことで、

入場早々に瀬端さんご夫妻にご挨拶してその後、

40人ほどの人達と「おめでとうございます、今年もよろしくです。」

ってことで、新年1回目のボクシングは結構な埋まり方だったんだわ。

 

 

 

 

① 縄井愁君(ワタナベ)vs初鹿健吾君(八王子中屋)……Mm 4R

0勝1敗の20歳、新潟県と、0勝1敗1分の26歳・東京都。

 

<1R>

初勝利目指し組同士だったんだけど初っ端の勢いは圧倒的に縄井君で、

最初の30秒間で試合の流れが決まってしまいそうだったんだけど、

その後初鹿君が立て直して五分に近いところまで戻したんだけど、

残り1分からは縄井君の再度の攻勢が目立ってたなあ。

 

お互いに中々いい左フックを打ってて、

特に初鹿君は見栄えのいいヒッティングを見せてたんだけど、

縄井君がそれを上回る手数でまずはポイントゲットかなあ。

 

<2R>

またもや縄井君が手数手数でスタートしていって、

二人共、決して巧くはないんだけど気持ちの溢れ方は半端じゃなくて、

このラウンドは残り40秒からの初鹿君の左ショットのヒットが目立ってたね。

 

<3R>

接近手数比べに移行していって、初鹿君もセコンドのアドバイスに反応して、

ラウンド終盤にかけては中々の頑張りを見せてたんだけど、

残り7秒でマウスピースを飛ばされたり見栄え的な遅れを取ってたんだわ。

 

<4R>

最初の30秒間のヒットの正確性で初鹿君が優位に立って、

縄井君も残り1分から手数アップの反攻が目覚ましく、

またもや初鹿君のマウスピースを飛ばしてたんだけど、

ラウンド全体では手数負けはしてたんだけど有効打としては初鹿君だったなあ。

 

 

ってことで自分は38−38だったんだけど結局、

39−37、39−38×2ってことで縄井君の3−0勝ちだったんだわ。

 

 

 

 

② 井上慶一君(東拳)vs今成太希君(三迫)……Fe 4R

1勝(1KO)0敗の36歳・埼玉県と、

1勝(1KO)0敗のサウスポー、21歳・新潟県。

 

井上君は3月が誕生日だからこれがラストファイトになりそうなんだわ。

 

三迫会長が言うには相手より15歳も年下の今成君はパン工場勤務ってことで、

東側バルコニーの横断幕には“闘うパン屋さん”って書いてあったんだわ。

 

<1R>

まずは今成君の強目の左ストレートボディから始まったんだけど、

前の手の捌き方でも今成君の方が優秀で、

井上君は少し仕掛けが雑と言うかとにかく振りがデカ過ぎなんだわ。

 

今成君は気持ち良くスタート出来たみたいで、

その後もタイミングのいいワンツーをヒットヒット。

 

細かく当てられるにつれ井上君は力づくで大きく挽回しようとしてたけど、

中々思いが叶わず空回りすることが多かったなあ。

 

<2R>

そもそも井上君はサウスポーが苦手のようで、

タイミングを掴めないまま打ち終わりを狙われることが多くて、

中々形勢を取り込むことが出来ないままだった残り1分8秒、

南東ポスト近くの南ロープ追い込まれたその瞬間、

今成君の左から返した右フックがまともにヒットして井上君がダウン。

 

それほどの大ダメージには見えなかったんだけど、

それまでかなりまともに貰ってしまうことが多かったせいか、

レフェリーがカウントせずの即のストップエンドで1分55秒、

今成君の手際のいいTKO勝ちだったんだわ。

 

 

今成君は1発当て込むと少し舞い上がり気味に攻め込むことがあって、

その瞬間ガードが疎かになって危ない場面もあったんだけど、

井上君の今一の不手際に助けられてって感じもあったんだけどね。

 

 

 

 

③ 佐々木凌君(青木)vs馬場裕一君(FLARE)……Mm 4R

2勝(1KO)1敗のサウスポー、24歳・秋田県と、

2勝(2KO)3敗の34歳・東京都。

 

<1R>

最初の1分間、二人共殆ど何もなしないままで、

その後もお互いのやる気が全く見えて来ないままで、

4回戦でそれもミニマム級では有り得ない、

まるで世界戦かウェルター級ボクサーの試合の入り方をしてたもんで、

一旦休憩タイムってことで………。

 

 

後で結果を確かめたら39−37、39−38×2ってことで、

佐々木君の3−0勝ちだってさ。

 

 

 

 

④ 義元得拳君(神奈川渥美)vs吉野ムサシ君(八王子中屋)

                   ………52.8kg 4R

5勝(3KO)1敗2分の33歳・神奈川県と、

6勝(2KO)4敗(2KO)の25歳・山梨県。

 

<1R>

一瞬の右の鋭さは義元君だったんだけど、

吉野君は前の手を駆使してそれに対抗してて残り1分13秒、

右のショートをグッドなタイミングでカウンターヒットさせてたんだわ。

 

義元君の方も直後の残り1分に右ストレートを2発当て込んでたんだけど、

元々ガードの緩いところにまたもや右ストレートをカウンターヒットされて、

残り27秒、思わずスットンダウンしてしまったんだわ。

 

そこそこのダメージのように見えたリスタートで、

勿論吉野君も思いっ切り飛ばしていったんだけど、

ここは義元君が何とか凌いでラウンド終了ゴング。

 

<2R>

それほどのダメージを引きずることなく義元君が立て直したんだけど、

ジャブを省略してる分攻撃のパターンが単純だったし、

ショート連打に際しても腕振りが大き過ぎで中々有効ヒットが叶わず、

中盤過ぎには右クロスを1発綺麗に打ち込んではいたんだけど、

大きく流れを引き戻すまでには至らなかったんだよね。

 

<3R>

吉野君には相手が入って来る寸前でのジャブと、

合間合間のボディブローが求められて、

一方の義元君には上下の打ち分けと右ショットの返しが必要だったんだけど、

お互いのせめぎ合いの中で主導権が行ったり来たりで、

感覚的には義元君が流れを戻しつつあるように見えたんだけど、

その義元君の鼻血が目立ってきて、実に微妙なラウンドだったんだわ。

 

<4R>

決して手数負けしてる訳ではないんだけど義元君、

当て勘が良くないのが目立ってきて、

だからもっともっと飛ばす必要があったんだけど、

ペースを上げ切るまでにはいってなかったなあ。

 

<5R>

ポイント的には義元君の更なる頑張りが必要だったんだけど、

一方の吉野君も何だか消耗が浮き出てきて、

足も手も止まり加減になって被弾を増やしつつあったんだわ。

 

<6R>

最後の踏ん張りは吉野君の方が勝ってて、

義元君は爆発出来ないまま明らかな手数落ちでそのまま終了ゴング。

 

 

ってことで自分は58−55で吉野君だったんだけど結局、

58−55、58ー56、57ー56ってことでやっぱり吉野君の3−0勝ちだったね。

 

 

 

 

⑤ 阿知和賢さん(ワタナベ)vs藤本直人君(新日本木村)

                  ………53kg 8R

11勝(4KO)14敗(1KO)5分のランク10位、32歳・神奈川県と、

10勝(5KO)9敗1分の27歳・福岡県。

 

二人は2年ちょっと前に一度対戦してて、

その時は阿知和さんが3−0勝ちしてるんだよね。

 

<1R>

まずは藤本君が気合の入った先攻めで、

詰め寄っての左右フックをガンガン打ち込んでたんだわ。

 

阿知和さんも相手のうち終わりに右ストレートを合わせてたんだけど、

初っ端から力を込めてた藤本君の方が若干優勢だったかなあ。

 

<2R>

開始18秒に阿知和さんが右ロングフックを直撃させて、

いきなり藤本君の左顔面を赤くしてたんだわ。

 

お互いに適度に力を抜くってことが不得意の全て全力系で、

このラウンドも藤本君の手数頑張りが目立ってたんだけど、

有効打ってことになると阿知和さんの方が優勢だったなあ。

 

<3R>

気持ちで負けない、打ち負けないって思っている同士で、

当たりの綺麗さでは阿知和さん、ドサクサの中では藤本君だったなあ。

 

<4R>

やっぱり藤本君は接近左右ボディに大きく活路を求めていって、

外堀から阿知和さんを弱らせることを目指していったんだけど、

もう少し繋ぎの左が必要だったし、

攻め込みの一段落が分かりやすかったなあ。

 

ただ阿知和さんの方も相手のその一段落を攻め切れて無かったけどね。

 

<5R>

近い距離でのやり取りの中で阿知和さんの顔面も赤くなってきたんだけど、

こういう感じになってから彼はしぶとさを発揮するんだよね。

 

ただ、このラウンドは阿知和さんにグッドな打ち込みが無かったもんで、

クリンチ側での藤本君のボディラッシュを評価したんだわ。

 

<6R>

密着戦の中で藤本君が右目尻をバッティングカットしてしまったんだけど、

全くめげること無く頑張る頑張るで、阿知和さんにヘバリが見えてきたなあ。

 

ここまでの自分のスコアは57ー57の丁度イーブン。

 

<7R>

ここからの2ラウンドがまさしく勝負所だったんだけど、

最初の1分間は阿知和さんが制してて、

藤本君もまだまだ腕振りのパワーが落ちて無かったんだけど、

正確なヒッティングに繋がらず阿知和さんが微妙なポイントをゲット。

 

<8R>

阿知和さんも大分消耗してきたかやたら頭から突っ込む場面が増えていって、

正にお互いの死力がぶつかり合ってたんだけど、

藤本君は更にボディブローに力を注いでたんだけど、

顔面へは最後の最後まできちんと当て切れないままだったんだよね。

 

 

ってことで自分は阿知和さんの77ー75だったんだけど結局、

78−74、78−75、77−75ってことで自分とはまるで逆の結果で、

藤本君の3−0勝ちだったんだわ。

 

 

 

 

この後、河野公平さんの引退式があって、

内山高志さんとか田口良一さん、京口紘人さん達も駆け付けてたんだよね。

 

河野さんの試合で 一番印象に残ってるのは2014年の後楽園ホールで、

その試合ではデンカオセーンに8RKO勝ちしてタイトルを取ったんだけど、

勝てないんじゃないかっていう予想を見事に覆して、

隣に座ってた帝拳ジムの本田会長に「ほらな。」って言われたんだよね。

 

河野さんは負けそうも無い相手にコロッと負けてしまったり、

勝つのが難しそうな相手に快勝したり、ちょっと掴み所が無いところがあって、

必ずしもキレッキレのパフォーマーでは無かったんだけど、

実に謙虚な努力型っていう印象を持ってるんだよね。

 

これから先どうされるのかは知らないんだけど、

こういう人がトレーナーに向いてるんじゃ無いかなあ………。

 

 

 

 

⑥ 小野心さん(ワタナベ)vs田中教仁さん(三迫)

      ………日本 ミニマム級タイトル戦 10R

23勝(6KO)9敗(3KO)3分のチャンピオン、サウスポー、36歳・神奈川県と、

17勝(9KO)7敗(1KO)のランク1位、33歳・東京都。

 

ボブ・ディランの“風に吹かれて”で入場した小野さんの勝ちを予想してたのを、

三迫ジムの関係者達が知ってて色々試合前に言われて、

とにかく距離がどうなるかが全てだと思うって答えたんだけどね………。

 

<1R>

基本的なプレスは田中さんだったんだけど、

まずは小野さんが中間距離からのジャブを正確にヒットさせたんだわ。

 

田中さんの踏み込みも絶好調で、何発かの左右フックをかすらせてたね。

 

<2R>

小野さんは快調なジャブを起点としてワンツーも軽くヒットし始めて、

一見流れを掴んだように見えたんだけど、

残り40秒からの田中さんの巻き返しの方が印象的で、

小野さんは距離を潰されたところでの打ち合いに明らかに力負けしてて、

残り6秒では田中さんの右クロスをカウンター気味に貰ってしまって、

北ロープ方向によろめかされてしまったんだわ。

 

<3R>

この日の田中さんは戦い方に何の迷いも見せずのキレッキレで、

先攻めの中にカウンター狙いも複雑に混ぜ込んで相手を混乱させて、

小野さんは警戒感を強めると共に吹っ切れないような戦い方をしてて、

何だか迷いまくってるような印象を感じてた1分24秒、

その打ち終わりに田中さんが右ストレートをタイミング良くヒットさせて、

途端に小野さんがオットットットって感じで尻餅ダウンしてしまったんだわ。

 

それほどの大ダメージでは無かったんだけど、

精神的には随分効いてしまったようでそれ以降、

小野さんの戦い方には更に迷いが上乗せされてしまったようで、

明らかに手数落ちしたままラウンド終了ゴング。

 

<4R>

小野さんが小さくまとまったパフォーマンスに傾く一方、

田中さんは益々の奔放さを発揮し始めて、

飛び込みざまに派手な左アッパーなんかも見せてたんだよね。

 

相手が待ち構えてるように見えたか小野さんの先攻めは中途半端で、

左ストレートを放った後のフォローまでは行き届いてなくて、

田中さんの自信に満ちた腕振りの方が爽快だったんだわ。

 

<5R>

小野さんとしてはどこかで大きく立て直さないといけなかったんだけど、

相変わらず攻め込みの切り口を見出し兼ねてて、

それにつれ攻撃の形が単純化する一方になっていったんだけど、

田中さんの方もカウンターを狙い過ぎる余りか手数落ちが目立ってきて、

フォローパンチ不足も目に付き始めたんだよね。

 

 

試合半分を終えての自分のスコアは49−45で田中さんだったんだけど、

発表された中間スコアも全く同じ49−45×3だったんだわ。

 

<6R>

仕掛け直さないといけないのは圧倒的に小野さんの方で、

田中さんとしては余裕の残り半分だったんだよね。

 

ってことでまずは小野さんが頑張り手数アップだったんだけど、

実はこの日の小野さんは2R頃からどことなくいつもの彼らしくなくて、

気持ちが動きに反映されないままの腕振りの鈍さに首を傾げるばかりで、

ボディブローはかなり頑張ってたんだけど、

その分顔面が空いたところに被弾を増やしていってたんだよなあ。

 

<7R>

中間距離での戦いを捨てたか小野さん、

いきなりゴニョゴニョ揉み合い戦を仕掛けて、

体ごと押し込んでのボディ連打を目指して行ったんだけど、

そういうのは田中さんも嫌いじゃなくてのガツゴツ系で、

結局最後は小野さんの方がクリンチ逃げに追い込まれてたんだわ。

 

挙句小野さんはホールディングで減点を貰ってしまって、

ダウンを喰らったと同じポイント差を付けられてしまったんだよね。

 

 

7Rを終えての自分のスコアを計算してみたら69ー62ってことで、

後3ラウンド分は残してるとは言え小野さんの挽回はとっても無理そうで、

この日の彼には一気に倒し切るほどのパンチが打ててなかったし、

明らかに勝負あったってことで自分はここで離席したんだよね。

 

そしたら直後の8R0分22秒で田中さんのTKO勝ちだったんだわ。

 

 

三迫会長や久保マネ、鈴木トレと共に、勿論田中さんにも頭を下げて、

自分の見る目の無さをお詫びしたんだけど、

田中さんは最後の右が相手に当たることろまでハッキリ見えたって言ってたし、

体のある部分の動きを改善することで随分違ってきたって言ってたんだよね。

 

 

 

リングサイド席に渡辺会長の奥様が座られてて、

負け試合直後だったもんで軽く会釈して通り過ぎようとしたら、

横にお座りなさいってことで最終試合は並んでの観戦だったんだけど、

自分が小野さんに感じた印象は奥様もほぼ同じだったんだよね………。

 

 

 

 

⑦ 中川麦茶さん(角海老)vs田村亮一さん(JBS)

  ………日本 スーパーバンタム級王座決定戦 10R

24勝(14KO)5敗(1KO)のランク1位、30歳・福島県と、

11勝(6KO)3敗のランク2位、31歳・東京都。

 

試合前に今回ワタナベジムから移ってきた石原トレと挨拶を交わしたんだけど、

これで角海老ジムには10人の常勤トレーナーが揃って実に壮観なんだけど、

で、この試合は誰が担当するのかって見てたら、

田島トレに洪さんと奥村さんが付いてたんだわ。

 

田村さんの特に接近戦での力強さは侮れないけど、

技術的には中川さんが圧倒的なもんで上手に捌くって思ってたんだけどね。

 

<1R>

思ってた通り、田村さんが詰め詰めからの乱暴系で始めた中、

中川さんがカウンター気味にチョンチョン当て込んで応じてたんだけど、

中川さんとしては中途半端に付き合わないことが肝心なんだよね。

 

体を振りながら、あるいはジャブを出しながら田村さんが凶暴な踏み込みで、

中川さんとしてはもっと闘牛士的なパフォーマンスが望まれたんだわ。

 

<2R>

この日の中川さんは前の試合の小野さんと一緒で、

何だかいつもと違う印象が拭えなくて、

フットワークやポジションチェンジで相手をいなし切れなくて、

相手の踏む込みに真っ直ぐ下がり過ぎてたし、

だから腰が浮き気味のままの不十分な体勢を強いられつつ、

威力を込められない手打ちに終始してたんだわ。

 

<3R>

田村さんは自らのボクシングに自信を深めたようで、

確信を持ったゴリゴリボクシングを徹底させていったんだけど、

若干飛ばし過ぎたかラウンド半分を過ぎる頃には目に見えての一段落で、

それまでの中川君のボディブローが効いてきたか何だかグニャグニャしてきて、

いよいよ中川さんの反転攻勢かってこの時は思わせたんだわ。

 

<4R>

田村さんの消耗は殆ど大したことが無く改めての立て直しで、

再度の嫌がらせ系を満開にさせていって、

反対に中川さんが嫌気を差さないか気になったんだよね。

 

田村さんのスタミナは全く問題無いようで、

このラウンドは中休みすることなく最後まで手数を落とさなかったんだわ。

 

<5R>

それにしても田村さんの頑張り手数は圧倒的で、

中川さんが巧く立ち回るのを封じ込んでのヒットヒットで、

相手に1発貰うと更にいきり立って激しく仕返し攻撃をしてたんだわ。

 

ここまでの自分のスコアは48−47で田村さんだったんだけど、

発表された中間スコアは50−45、49−46、48−47ってことで、

やっぱり田村さんの3−0だったんだけど幾ら何でも50−45は極端過ぎで、

そりゃ田村さんがドカドカ打ちまくってはいたけど、

その全部がクリーンヒットしてた訳では無かったんだけどなあ。

 

<6R>

発表されたスコアを聞いて益々元気度を上げていったのは田村さんで、

気力というか気迫が更に半端じゃなくなってきたんだわ。

 

強く打ち込めない体勢を強いられたままの中川さんは相変わらずで、

腰高のままの手打ちでは大きく挽回するのはとっても無理そうだったし、

戦い方を変えるつもりもないようで、

今更チョンチョン連打でポイント稼いでも焼け石に水だと思うんだけど、

新しい切り口を見出せないままだったんだわ。

 

この回久し振りに田村さんが中休みしてたんだけど、

中川さんも一緒になって休んでるようで、自分の中ではこれで万事休す……。

 

 

ってことで自分はここで切り上げて帰宅したんだけど、

電車の中で確かめたスコアは99ー91×2、97−93ってことで、

やっぱり田村さんの圧倒3−0勝ちで中川さんはボロ負けだったんだわ。

 

 

 

セミとメインは共に日本タイトルが懸かった一戦だったんだけど、

其々一方が体調を崩していたのかと思われるような稀に見るテイタラクで、

帰り道はやたら腹が立ったんだわ。

 

緊張感が高まる中、いつもの頑張りを見せた田中さんと田村さんがやっぱり、

エラかったってことで………。

 

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 田中教仁さん

② 田村亮一さん

③ 今成太希君

 

 

2019年1月11日 (金)

1月のボクシング

 

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“生後2日目の目力”

 

勿論いつもこうではないし、そもそもまだ見えてもいないんだけど、

長男の息子がカッと見開いた時の目力は半端じゃ無いんだわ。

 

 

 

 

2019年度のボクシングは明日から始まるんだけど、

4回しかないし、大体が週末に集中してるんだよね。

4回しか無いんだけどメニュー的には充実してて楽しみ楽しみ………。

 

 

 

 

《1月のボクシングスケジュール》

*左側が勝者予想、敬称略。

 

・1月12日(土) ………(後楽園)

小野心vs田中教仁、中川麦茶vs田村亮一、阿知和賢vs藤本直人、

今成太希vs井上慶一。

 

 

・1月18日(金) ………(ニューヨーク)

ホルヘ・リナレスvsパブロ・セサール・カノ、T・J・ドへニーvs高橋竜平。

 

 

・1月19日(土)………(後楽園)

和氣慎吾vs中嶋孝文、阿部麗也vs杉田ダイスケ、大嶋剣心vs定常育郎、

長濱陸vs金本翔平。

 

 

・1月25日(金)………(後楽園)

相川学巳vs高橋竜也、中川兼玄、多田雅。

 

 

・1月26日(土)………(ヒューストン)

井上岳志vsハイメ・ムンギア。

 

 

・1月31日(木)………(後楽園)

大保龍球vs林慶太、徳島空吾vs寺崎和輝、粕谷雄一郎。

(住田愛斗vs田中公士の試合が組まれてたんじゃ無かったっけ? )

 

 

 

 

《1月ボクシングの期待度ベスト10》

*左側が勝者予想、敬称略。

 

① 阿部麗也vs杉田ダイスケ

② 和氣慎吾vs中嶋孝文

③ 小野心vs田中教仁

④ 中川麦茶vs田村亮一

⑤ 相川学巳vs高橋竜也

⑥ 大嶋剣心vs定常育郎

⑦ 阿知和賢vs藤本直人

⑧ 大保龍球vs林慶太

⑨ 長濱陸vs金本翔平

⑩ 今成太希vs井上慶一

 

2019年1月10日 (木)

助け合い……。

 

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“宮根誠司ではなくて………。”

 

 

 

去年の暮れ、池袋駅の近くの喫煙スペースで煙草を吸ってたら、

募金箱を抱えた青年が寄って来て「お幾らでも……。」って言ってきたもんで、

そもそもあんたの団体の事は全く知らないし、

集めた金が何処へどう使われるのか今一信用しかねるからって断ったら、

その青年がやたら熱を込めて議論系で詰め寄って来たもんで、

そういう相手は最も得意なもんで言葉でフルボッコにしてやったんだわ。

(話しながら思い出したのはズーッと以前の高田馬場駅前での一件で、

白装束のオームの連中10人ばかりとやり合ったっけなあ……。)

 

 

 

毎年暮れになると様々な助け合い団体が其々募金集めに奔走してて、

赤十字や放送局系から始まって、社会鍋やら宗教系まで総動員で、

新規のNPOも参入して、ちょっと訳が分からなくなりつつあるんだわ。

 

そもそもそういう連中の中には他人の金に頼るだけ頼って、

陰でネコババしてるのがいるんじゃないかっていう疑いも拭い切れなくて、

全額ではないにしろ自らの報酬を抜き取ってるケースも有りそうだし、

元々心清い発想の下で始めたのなら、

働いて得た自らの報酬を差し出せばいいっていう思いも強いんだよね。

 

東北震災の際にもある悪徳NPO法人が集めた多額の金を私的利用してたし、

以前見かけた駅頭での念仏を唱えながらの托鉢活動は、

実は暴力団が裏で支えてて托鉢僧もかき集めたホームレスだったって、

ネタバレしてしまったからもう見かけることは無くなったんだけど、

ことほど左様に助け合いに協力するのは結構難しいものなんだわ。

 

 

 

実は今回、自分も腹立たしい目に遭わされてしまって、

それが冒頭の写真にあるように福島電力破綻事件なんだわ。

 

電力事業の自由化に伴って契約会社の選択の幅が拡がったと同時に、

自分は東北震災で困窮してる地元企業を応援してやろうと思い立って、

それまでの東京電力から福島電力に契約を切り替えたんだけど、

この福島電力が稀に見るほどのデタラメな会社で、

僅か1年ほどで破綻してしまったんだわ。

 

殆どの公共料金は自動引き落としにしてるんだけど、

この電気代だけは当分コンビニ払いにしてたんだけど、

去年11月頃に福島電力から手紙が届いて、

料金の未払い分があるから支払えって管財人からの連絡で、

よく調べてみたら元々相手側の未請求だったのが判明したし、

2月分を7月に請求してみたり、収納会社が2社あったもんで、

二重請求さえも発見されて、もうデタラメの限りだったんだわ。

 

 

色々差し引きしてもまだ17,000円ほどが未払いだっていうから、

こんな会社とは1日も早く縁を切りたいからすぐ請求書を送れって、

そう伝えてから1ヶ月以上も放置して忘れた頃の昨日やっと請求書が届いて、

20日までに支払えってエライ短気な請求に呆れたんだけど、

20日は日曜日ってことで、そういう期限は普通はあり得なくて、

もう何から何まで破綻してしまうのが当然のような振る舞いなんだわ。

 

その上全く臆面もなく以降は〇〇〇〇経由にしてくれてって、

まるで聞いたこともないような会社を指名して来て、

勿論速攻東京電力に戻したんだよね。

 

 

改めて冒頭の写真を見直してみれば当時の社長、

如何にもいい加減そうな目付きをした面をしてるんだわ。

 

 

2019年1月 9日 (水)

2018年度年間ベストボクシング

 

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“キープ・ミー・ハンギング・オン”

 

“バニラ・ファッジ” 唯一のヒット曲なんだけど、

この後のハードロックの源流になったとも言える曲とバンドで、

引きずるような重々しいリズムに特徴があったんだわ。

 

 

 

 

結局、去年の現場ボクシング観戦は合計82回しかなくて、

その前年までの90回台から減ってしまったんだけど、

それは夏場に裁判沙汰に絡んで業界に嫌気を差しての観戦拒否によるもので、

今思い出してもムカつく事この上ないんだわ。

 

その後ファイトマネーの支払いや移籍に関する問題は、

一応の解決をみつつあるとは言え、

その改革はまだまだごく表層部分に限られていて、

ある意味ではジム間格差は更に拡がり、それが固定化しつつあって、

業界の暗部に巣食う連中はヘドロのように声を身を潜めたままであって、

今や富士山以西のボクシングは自分にとっては無いものに等しくて、

残念ながら首都圏でも観戦拒否の試合が増えるばかりなんだよね。

 

 

そんな中でのベストボクシングって言っても大いに限界がある訳で、

だから以下はあくまでも自分の中だけのことで………。

 

 

 

 

《2018年のベスト25ボクシング》

*左側が勝者、敬称略。

 

① ドニー・ニエテスvs井岡一翔………2−1

② 拳四朗vsミラン・メリンド………7RKO

③ 井上尚弥vsファン・カルロス・パヤノ………1RKO

④ 竹迫司登vs西田光………1RKO

⑤ 伊藤雅雪vsクリストファー・ディアス………3−0

⑥ 比嘉大吾vsモイヤス・フエンテス………1RKO

⑦ 田中恒成vs木村翔………2−0

⑧ 京口紘人vsヘッキー・ブドラー………10RKO

⑨ 清水聡vs上原拓哉………3RKO

⑩ クドゥラ・金子vs有川稔男………3RKO

⑪ 細川バレンタインvsデスティノ・ジャパン………7RKO

⑫ 三代大訓vs正木修也………3−0

⑬ 京口紘人vsチボ・モナベサ………4RKO

⑭ 源大輝vs大橋建典………7RKO

⑮ 木村隼人vs高野誠三………8RKO

⑯ 佐川遼vs松本亮………3RKO

⑰ 久我勇作vs小坂遼………1RKO

⑱ 竹迫司登vs佐々木左之介………2RKO

⑲ 内藤律樹vsジェフリー・アリエンザ………9RKO

⑳ 小浦翼vs冨田大樹………3−0

㉑ 船井龍一vsビクター・オリボ………2RKO

㉒ 平岡アンディvs吉開右京………3RKO

㉓ 齋藤裕太vs菊池永太………2RKO

㉔ 中谷潤人vsジェロニエル・ボレス………1RKO 

㉕ 大保龍斗vs中山祐太………7RKO

 

 

2019年1月 7日 (月)

12月のベストボクシング

 

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“エリック・クラプトン”

 

今年最初に聴いたのはE・クラプトンの2001年の武道館ライブ。

 

“ヤードバーズ” や “クリーム” での彼も勿論いいんだけど、

自分的なベストはやっぱりこの年代で、この渋い風貌も堪らないんだわ。

 

手にしてる黒のストラトキャスターは少し前にチャリティーに出品して、

1億円の値が付いたモノとは違うんだけど、

“ブラッキー” って愛称のそのレプリカは30万円ほどで入手できる訳で、

今年競馬で大儲けしたらゲットしてみようかなあ………。

 

 

 

 

結局、奥さんの弟一家も世田谷の息子のマンションに集合ってことで3日、

生後8日目の自分の孫とのご対面だったんだわ。

 

前日に退院したばかりの息子の嫁さんには色々迷惑をかけてしまって、

ちょっと申し訳なかったんだけど、彼女は料理上手で、

テーブルウェアのセンスも抜群なもんで実に心地良かったんだよね。

 

CGデザイナーと大手アパレルの企画スーパーバイザーとその息子、

プロのドラマーと大手美容室チェーンの役員とその娘のバレリーナ、

それと元ヨガ教師と無職のオッサンの計8名の集まりだったんだけど、

3時間ばかりを実に楽しく過ごすことが出来たんだよね。

 

 

 

 

話変わって12月のボクシングのベストなんだけど、

7現場観戦と1TVボクシングでの範囲内のことで、

タイでの竹中良さんとかベトナムでの古橋岳也さん、

大阪での藤中周作さんと渡部大介君、仁平宗忍君、

それに栗原慶太さん達の試合は見ていないもんで半端は半端なんだけどね。

 

 

《12月度のボクシングベスト20》

*左側が勝者、(  )内は事前期待度ランク、敬称略。

 

① ドニー・ニエテスvs井岡一翔 (2)……2−1

② 京口紘人vsヘッキー・ブドラー (ー)……10RKO

③ 清水聡vs上原拓哉 (16)……3RKO

④ 木村隼人vs高野誠三 (13)……8RKO

⑤ 笈川夏愛vsピチャット・トーンティーブ (ー)……2RKO

⑥ 細川バレンタインvs稲垣孝 (5)……1RKO 

⑦ 吉野修一郎vs小林和優 (20)……3RKO

⑧ 大坪タツヤvs河野洋祐 (17)……2−0

⑨ 丸田陽七太vs溜田剛士 (9)……5RKO

⑩ 岩原慶vs市川大樹 (15)……4RKO

⑪ 今野裕介vsデスティノ・ジャパン (7)……3−0

⑫ 佐川遼vs河村真吾 (8)……8RKO

⑬ 三瓶数馬vs粟田祐之 (18)……7RKO

⑭ 遠藤健太vs岡田翔真 (ー)……2RKO

⑮ 渡部あきのりvs新藤寛之 (4)……1−1

⑯ ジョン・ジェミノvs中澤奨 (ー)……2RKO

⑰ 岡田誠一vs荒木貴裕 (14)……6RKO

⑱ 酒井大成vs濱口大樹 (ー)……3−0

⑲ 小國以載vsアレガ・ユニアン (ー)……4RKO

⑳ 湊義生vs荒川竜平 (ー)……3RKO

 

 

 

 

【村木田渾身競馬】

新年の競馬は5日、6日から始まって、

当然の如く参加した6レースは全ハズレだったんだけど、

騎手達の今年最初の成績チェックには役に立ったんだわ。

 

ルメールもデムーロもいない中での数字なんだけど、

正月休みなんかない中での開催だから大きな変化はあり得なくて、

取り敢えず2日間で6鞍以上騎乗っていう条件なんだけどね。

複勝率ベスト10は以下の通り。

 

①北友(667) ②川田(556) ③武豊(500)  

④内田(500)  ⑤岩田(455)  ⑥戸崎(400)

⑦大野(375)   ⑧マーフィー(364)   ⑨武藤(333)  ⑩国恭(333)

 

 

2019年1月 1日 (火)

大晦日TVボクシングからの新年

 

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“ニエテスの右ショートアッパーと井岡さんのガード”

 

 

 

 

この時期東京の日の出は6時45分くらいなんだけど、

首都高の高架越しに朝日が差し込むのは大体7時頃で、

何となくバルコニーに出て何となく、今年もヨロシクねってことで……。

 

 

以前、上野のホームレスに正月はどんな感じ?って聞いた際、

「別にどうってこともねえなあ……。」って答えが返ってきたんだけど、

自分もこの年齢にもなると新年と言えども特にどうってこともなくて、

今年こそは……とかいったような思いや考えも浮かんで来ず、

ついにホームレスの心境に達しつつあるんだわ。

 

 

 

 

30日のトリプル世界戦に大きくガッカリさせられたまま、

2018年のボクシングが終わるのかと思ってたところ、

昨日31日のテレビ・ボクシングできっちり締めることが出来たんだわ。

 

 

 

 

☆ ヘッキー・ブドラーvs京口紘人さん(ワタナベ)

        ………WBA LF級タイトル戦 12R

32勝(10KO)3敗のスーパーチャンピオン、30歳・南アフリカと、

11勝(8KO)0敗のランク1位、25歳・大阪府。

 

ブドラーは去年5月田口良一さんに3−0勝して、

(田口さんは0ー3負けしたとは言え、僅か1ポイント差の113ー114×3。)

IBFとWBAのベルトをダブルゲットしたんだけど、

今回はIBFベルトを返上してのWBAタイトルだけで理由は不明なんだけど、

IBFの上位挑戦者の方が危険度が高かったのかなあ……。

 

写真を見ると京口さんはいつものオレンジのグローブだったんだけど、

テレビ画面では赤に近い色をしてたね。

ブドラーも同じウィニングだったんだけどこっちは黒。

 

<1R>

初っ端から動きがこなれてたのはブドラーの方だったんだけど、

何だかいきなり全部出しの余裕の無さのようなものを感じたんだけど、

それはまるで田口さんとの試合の時のように、

序盤でポイントを稼ごうとしてるかのようで、

右アッパーとかワンツースリーまでのストレートを見せまくってたんだわ。

 

<2R>

でもやっぱりブドラーのパンチの打ち方は何から何まで変で、

フック系は担ぐようだったし、ストレートはたわむような感じで、

体の動きと同様、何だか全体に無駄が多いように感じたんだよね。

 

ただ、それらが合わさると相手にタイミングを崩させてしまうというか、

パンチの軌道を見極め難くくさせてしまうようでもあったんだわ。

 

<3R>

京口さんがプレスを強めていった開始42秒、

強めの右ストレートを2発ヒットさせてからリズムを掴んでいって、

返しの左フックもとってもいい感じだったなあ。

 

<4R>

警戒を強めたブドラーが1Rのようにガンガン攻めて来なくなって、

いよいよ京口さんが主導権を握るかって思われたんだけど、

相手の手数落ちに合わせたような一旦の休憩タイムのようだったんだわ。

 

ってことで、ここまでの自分のスコアは38ー38。

 

<5R>

京口さんの打ち返しを嫌ってか大きな右フックを打つ際にブドラーが、

目線を切ってしまうことが多くなってきたんだけど、

相変わらず体をグニャグニャさせながら打ち込んでくるもんで、

京口さんも当てにくそうにしてたんだけど、

1発1発の当たりの強さとしては京口さんの方が圧倒的で、

いつの間にかブドラーの右目周辺の赤味が増してきて、

顔面全体の傷み方も比較にならなくなってきたんだわ。

 

特に露骨だったのは京口さんの左ボディを嫌がる様子で、

やたらベルトラインを気にするようになってきたんだよね。

 

<6R>

ブドラーはガチャガチャさせた中で攻めてる感じ、

頑張ってる感を出そうとしてるかのようだったんだけど、

またもやの左ボディとかアッパーでかなり痛めつけられてたんだわ。

 

<7R>

結局、京口さんの左ボディが大きく展開を動かしつつあって、

最初の1分半を優勢に組み立ててた残り1分からの攻勢も印象的で、

この回は手数有効打共に圧倒圧倒だったんだわ。

 

<8R>

ブドラーのピョンピョン・フットワークは今や完全に影を潜めてて、

左ボディを極端に嫌がって右肘が下がるところを狙われて、

それまで時折見せてた派手な右ショットも封じ込まれてしまって、

特に残り30秒での左ボディにはとってもシンドそうにしてたんだわ。

 

8Rを終えての自分のスコアは京口さんの77−75だったんだけど、

試合全体の流れは大きく京口さんに傾いていったんだわ。

 

<9R>

1分10秒、京口さんの左アッパーが強烈に喰い込んだその瞬間、

ブドラーの腰が一瞬砕けてしまって、

それ以降は休みたい休みたいっていうのが露骨になってきて、

やたら鼻血を気にするようにもなってきて集中力が著しく落ちてきて、

今やブドラーはポイントの取れるようなボクシングになってなくて、

足元の安定感も失われつつあって終焉が近いことが見えてきたんだわ。

 

<10R>

京口さんのコンビネーションは益々キレを増していって、

ブドラーは気持ちが萎え体力的にも限界に来てるようだったんだわ。

 

ポイント的にはダウンを喰らわない限り京口さんの勝利が決定的で、

元々一発のパワーが無いブドラーとしては追い込まれる一方だったんだわ。

 

 

京口さんの通算97ー93で終わった10Rだったんだけど、

ブドラー陣営もこれ以上続行しても逆転は無理だって判断したか、

終了時点での妥当棄権ってことで京口さんのTKO勝ち。

 

流れを一気に取り戻したきっかけはやっぱり京口さんの左ボディで、

それを最初っから見せなかったことも大正解で、

相手の手の内を確認してからのギアアップってことでもあったんだよね。

 

 

 

 

☆ ドニー・ニエテスvs井岡一翔さん

     ………WBO SF級王座決定戦 12R

41勝(23KO)1敗5分のランク1位、36歳・フィリピンと、

23勝(13KO)1敗のランク3位、29歳・日本。

 

井岡さんの所属ジムは何処なの?

黒のエバーラスト同士で1敗同士でもあるんだわ。

 

 

井岡さんは2015年にレベコに僅差0−2負けしたんだけど、

ニエテスはどれだけ遡れば敗戦した試合に辿り着けるのかってことで、

15年のキャリアのうちこの14年は負けナシだし、

世界戦18戦で2分してるけど無敗なんだよね。

 

 

井岡さんは大きく見えたんだけど、何だか少し緩んでるように見えて、

動きに迫力は増してたけど少しばかりスピード感を失ってるようで、

一瞬のやり取りの中で終始ニエテスに遅れを取ってるような感じだったなあ。

 

ただ、二人の攻防の一体感からは特別のモノが感じられて、

実にレベルの高いパフォーマンスに最後まで見惚れてしまったんだわ。

 

特に36歳だっていうのにニエテスの動きが落ちなかったのが驚異的で、

勿論井岡さんの方も全く見劣りはしてなかったんだけど、

ニエテスの打ち込みの巧みさとか見せ方の巧さはホント惚れ惚れだったんだよね。

 

 

自分のスコアは115ー113でニエテスだったんだけど結局、

118ー110、116ー112、112−116ってことでニエテスの2−1勝ちで、

それ程の大差じゃないだろうって思ったと同時に、

井岡さんの勝ちっていうのも無いんじゃないかって思ったんだよね。

 

 

井岡さんも最後までクオリティが落ちることは無かったんだけど、

12ラウンドを通して思い返してみれば、

井岡さんは一方では一本調子だったって言わざるを得なくて、

ポイントの行方が読み難かったラウンドが多かった中で、

ペースやリズム、戦法に変化を付け切れないままだったんだよね。

 

それにしてもお互いに最後の最後まで派手に打たれるってことが全く無くて、

だから二人の顔面は殆ど傷みが見られないままで改めて言うけど、

二人のディフェンスの素晴らしさは感動的でさえもあって、

特にニエテスは井岡さんに最後まで左ボディを打たせないままで、

もしかしたらそれで井岡さんは攻撃のリズムを掴みかねたとも言えそうで、

なるほどなあって色々考えさせられてしまったんだよね。

 

 

 

とっても楽しいイヤーエンド・ボクシングを見ることが出来たんだけど、

その後録画見したRIZINのメイウェザーの一戦は、

40年ほど前のカシアス・クレイと猪木との茶番劇を彷彿させて、

極端な条件戦を強いた側の無理解も甚だしいって思ったんだけど、

全く興味のない格闘技と嫌いなメイウェザーを自分にも見させたってことで、

興行主は大成功ってことなんだろうけど、

“サスケ”の方が余程真剣味があったんだよね。

 

 

 

 

これから朝昼兼用で正月料理を食べて、

近所の神社へ形だけの初詣にでも行って、

明日は奥さんの家族が来るかも知れないし、

3日は息子の所へ初孫を見に行って、

4日には週末の競馬予想をして、

新年のボクシングは12日からなんだわ。

 

で、新年明けましておめでとうございますってことで………。

 

2018年12月31日 (月)

大田区総合体育館・12月30日

 

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“大田区総合体育館”

 

上から見るとこんな感じで………。

 

 

 

孫と息子の嫁さんが入院してる病院に寄ってから蒲田へ……。

 

 

 

自分は前の日までに年末の大掃除を終えてたんだけど、

世間の人達はまだまだみたいで電車がとっても空いてたんだよね。

 

 

会場に入ってすぐ帝拳の長野マネにご挨拶して、

伴流ジムの会長の奥様とお嬢さんとコンチワしてたら、

団会長が来られたんだけど、いつもの試合の時となんら変わらなくて、

全く高揚してるような様子が無かったんだよね。

 

 

5時半からって聞いてたんだけど第1試合は5時10分始まりで、

昨日は世界戦3連発だったっていうのに実にとっても残念ながら、

相手の3人共が下手の上のヘタレだったもんで、

血湧き肉躍るっていう試合は一つも無くて、ガッカリの極みだったんだよね。

 

 

 

 

① 長谷部守里君(三迫)vs櫛部好充君(K&W)……Mm 6R

6勝(2KO)5敗(2KO)の23歳・埼玉県と、

6勝(1KO)5敗(2KO)2分のサウスポー、34歳・北海道。

 

<1R>

よく動けてたのは櫛部君の方で、

長谷部君はとっても当てにくそうにしてたんだわ。

 

その長谷部君、最後まで直撃されることは無かったんだけど、

それでも出してた手数の差で櫛部が攻勢点ゲットかなあ。

 

<2R>

仕掛けを早くしないと道が開けない長谷部君だったんだけど、

櫛部君の手数が落ちると同時に挽回攻勢が目立ってきたんだわ。

 

櫛部君はきっかけを掴んで突っ込んでのガチャガチャ狙いだったんだけど、 

長谷部君の巧みな距離キープでやりたいことが出来ないままだったなあ。

 

<3R>

お互いにタイミングのいいヒッティングに繋げられないままで、

結局は頑張ってる感じを出し続けてる方が勝ちそうだったなあ。

 

<4R>

櫛部君が左ストレートを出しながら詰めようとするところに、

長谷部君が右をヒットヒットで、お互いの手数に大差は無かったんだけど、

有効ヒット数で長谷部君が上回ってたなあ。

 

<5R>

残り6分間をどれだけ頑張り通せるかがポイントになっていったんだけど、

気持ちは強いんだけど技量的に劣る櫛部君が苦戦するようになって、

長谷部君は落ち着いて自らのパフォーマンスが出来るようになってたね。

 

櫛部君の方は見栄えの良くない打たれ方が目立つようになって、

残り20秒ほどのところでは長谷部君に右のカウンターを貰ってしまって、

一瞬体の動きが止まって膝カックンしてしまってたんだわ。

 

<6R>

櫛部君も必死の挽回で長谷部君の右目下を腫らせてていったんだけど、

櫛部君もそれ以前から同じ右目下を腫らせてて、

ボディブローや上下のコンビネーションが最後まで打てないままで、

残り1分頃には中々のワンツーをヒットさせてはいたんだけど、

ちょっと遅きに失した感じのまま終了ゴング。

 

 

ってことで自分は58ー56で長谷部君だったんだけど結局、

60ー55、59ー55、58ー56ってことでやっぱり長谷部君の3−0勝ち。

 

それにしても60−55はちょっと極端過ぎで、

中盤以降の長谷部君の巻き返しこそが見どころだったって思ったけどなあ。

 

 

 

 

② 拳四朗さん(BMB)vsサウル・ファレス

     ………WBC LF級 タイトル戦 12R

14勝(8KO)0敗のチャンピオン、26歳・京都府と、

24勝(13KO)8敗(1KO)2分のランク7位、28歳・メキシコ。

 

第2試合がいきなり世界戦っていうのも何気に凄かったんだけど、

二人共、黒のウィニングだったね。

 

<1R>

あの小さい拳四朗さんの方が7〜8㎝ほど身長で上回ってて、

ジャブで距離を測りながら冷静な様子見だったんだわ。

 

ラウンド中盤に右フックをカウンターで、

その後もストレートに近いジャブを立て続けに貰って、

途端にフアレスに戸惑いの表情が浮かんで来てたんだわ。

 

<2R>

最初の45秒間に右ショートを3発ほどカウンター気味に打ち込んで、

試合の流れとしては拳四朗さんの方にガチガチに固まってきて、

フアレスはごくごく普通のボクサー以上には見えなくなってきたんだわ。

 

そもそもフアレスからはテクニックの片鱗も見えて来なくて、

取り敢えず前詰めした中からチャンスを作ろうとしてるだけで、

その入り方も平凡としか言いようがなくて、

その入り際にボコボコ打たれてまくって、

早くも顔面を赤くした上での鼻血だったんだわ。

 

改めてフアレスの戦績を眺めてみたら、

結局は3勝1敗ペースのごく普通のボクサーってことで、

拳四朗さんとしては負けようもなくて、

興味は西側のブロンドの綺麗なオネエちゃんジャッジに移ってしまって、

残り40秒での左フック、その10秒後での右フックを確認して離席。

 

 

 

拳四朗さんにとっては多分普段のスパーの方が余程強い相手とやってる筈で、

4〜5Rまでには決着しそうだったんだよね。

 

ところがところが何とフルランドまでいっての判定試合になってしまって、

120−108、119ー109×2ってことで、

勿論拳四朗さんの圧倒3−0勝ちではあったんだけど、正直今一だったなあ。

 

 

自分的に納得がいかなかったから、試合後に色々情報を集めたんだけど、

拳四朗さんは試合前に複数の肉体的なトラブルを抱えてたってことで……。

 

 

 

 

③ ペッチ・CP・フレッシュマートvs井上拓真さん(大橋)

        ………WBC B級 暫定王座決定戦 12R

48勝(33KO)0敗のランク2位、サウスポー、25歳・タイと、

12勝(3KO)0敗のランク5位、23歳・神奈川県。

 

拓真さんは黒の、ペッチは赤のウィニングってことで……。

多分長引くと思ってたもんである人との話も長引かせて2Rから……。

 

<2R>

前の回はどうだった?って近くの人に聞いたら、

拓真さんが圧倒優勢だったってことで、

ペッチの左目下が早くも腫れてたんだよね。

 

拓真さんの右がハードヒットした後、大きくバッティングして止められて、

二人が交互にドクター・チェックを受けてたんだわ。

 

これまたこれと言った技を持って無さそうなペッチに対して拓真さん、

狙い澄ましたカウンターが続けざまにヒットヒットして、

相手のパワー系をキレ系が凌駕してるって感じだったんだわ。

 

ペッチはカット傷の上を打たれ込んで左目上からの出血が酷かったなあ。

 

<3R>

ペッチが更に圧力を増してきたんだけど、

そこからがひたすら顔面狙いの超単純系で、

ボディブローを全く打ててなかったんだよね。

 

拓真さんは下がり下がりしながらも的確な当て込みで、

ペッチが不器用極まりない延々の前詰めをして、

それを拓真さんが足で捌くっていう図式が完璧に固まっていったんだわ。

 

<4R>

かき分けていく力強さを見せてはいたけどペッチ、

そこからの打ち出しが遅くてジリジリ下がらせてる相手から先攻めされて、

右ストレートを2発喰らってもまだ戦法を変えられないままで、

本人もセコンドも何を考えてるのかって首を傾げてしまったんだわ。

 

 

ってことでここまでの自分のスコアは39ー37で拓真さんだったんだけど、

発表された途中スコアも3人共が同じ39ー37だったんだわ。

 

この辺から自分の集中力も徐々に切れていって、

こんな戦い方で世界ランク2位っていうのがとても信じられなくて、

後で聞いたらペッチのプロモーターのCPはタイで1番の実力者ってことで、

弱い相手を選んで対戦させて戦績を上げただけってことが判明して、

接近してのパワー1発系だけの戦い方しか出来なくて、

ボディブローもカウンターも打てない只のヘボに過ぎなかったんだよね。

 

 

ってことになると拓真さんとしては取り敢えずはベルトゲットを目指して、

雑々なだけの相手のラッキー系のパンチを貰わないようにするだけで良くて、

無理な打ち合いに付き合うこと無く距離キープに専念した中で、

合間を突いての軽いヒッティングでポイントと時間稼ぎをすればいいんだわ。

 

 

ってことで8Rを終えての自分のスコアは78ー75だったんだけど、

79ー73、78−74、77ー75って更に差が広がっていって、

最終的には自分は116ー112だったんだけど結局、

117−111×3って殆ど勝負になってなかったんだわ。

 

 

拓真さんや陣営にとっては勿論これで万々歳ではあったんだけど、

単なる観戦者にとっては刺激に欠ける詰まらない試合でもあったんだよね。

 

 

 

 

④ 伊藤雅雪さん(伴流)vsエフゲニー・チュプラコフ

        ………WBO SFe級 タイトル戦 12R

24勝(12KO)1敗1分のチャンピオン、27歳・東京都と、

20勝(10KO)0敗のランク1位、28歳・ロシア。

 

伊藤さんは黒のエバーラストでチュプラコフの方は赤のレイジェスだったね。

 

前の二つの世界戦が外れだったもんで、

何とかこの試合だけは肉躍るような展開を期待してたんだけどね……。

 

伊藤さんは2015年に内藤律樹さんに0−2負けしたのが唯一の敗戦で、

自分はデビューの頃からの彼の試合を殆ど見てきたんだけど、

戦う気持ちとか戦い方の変遷が実に興味深くて、

巧くなって強くなっていく過程に毎試合ドキドキなんだよね。

 

<1R>

上背で7〜8㎝、体格でも一回り小さいチュプラコフがガードを固めて、

更に身を縮めてズリズリ距離を詰めていったんだけど、

相手がそういうスタイルで来るのは充分織り込み済みだったみたいで、

伊藤さんは冷静に対処して長い手で左右ボディブローを打ち込んでたなあ。

 

チュプラコフはやたら早目に目線を切ってしまって頭を下げての突っ込みで、

中間距離では全く戦う気が無かったみたいだったなあ。

 

伊藤さんはボディブローを強めに打って、

相手のガードが下がり加減になるところを顔面への攻撃に繋げて、

何だかいきなり役者が違うってところを見せ付けていったんだわ。

 

チュプラコフの方はあくまでグズグズ系の嫌がらせボクシングで、

距離が詰まったところでの左右フック強振一本槍で、

それはそれでそこそこ危険度が高くて、

伊藤さんとしてはもう少し距離を維持すべきところだったんだけどとにかく、

嫌気を差さず冷静でいる限り危なげは無かったんだよね。

 

<2R>

やっぱりチュプラコフはとっても偏りの強いボクシングのままで、

結局得意技はクリンチ際の大暴れと頭突き以外には有りそうに無くて、

もっと何か他の格闘技を選択すればいいのにって思ったほど、

それはボクシングとは程遠くて、これでランク1位かあって感じだったんだわ。

 

チュプラコフ側の大男のセコンドが1Rから声を限りに叫んでたんだけど、

その声も徐々に小さくなっていって、

二人の力量差は埋めがたいほどだってことを認めざるを得なくて、

これはとても勝てそうにないって思ったみたいだったんだわ。

 

これなら伊藤さんが負けようもないって感じになって、

チュプラコフのやってることは如何にも素人臭くて、

背丈ハンデのある普通のC級ボクサーの戦法と何ら変わるところがなくて、

下手クソとしか言いようが無かったんだよね。

 

 

ってことで自分は早々と会場を出たんだけど結局、

7R2分11秒でのTKO勝ちだったんだってね。

 

 

クリンチの連続で思いの外時間が掛かってしまったんだろうけど、

伊藤さんはやるべき事をきっちりやりこなしたんだよね。

 

 

ってことで、メインの後に回された予備カードは見てなくて結果だけ……。

 

 

 

⭐︎ 谷口彪賀君(八王子中屋)vs近藤哲哉君(横田S)……L 4R

0勝0敗1分の20歳・鹿児島県と、2勝(2KO)1敗の21歳・神奈川県。

 

38−37×2、38−38ってことで近藤君の2−0勝ち。

 

 

 

 

⭐︎ 可兒栄樹君(T&T)vs湯澤卓巳君(宇都宮金田)……M 4R

デビュー戦の17歳・神奈川県と、デビュー戦の21歳・栃木県。

 

39−38、38−38×2ってことで湯澤君の1−0ドロー。

 

 

 

 

【本日のワースト3ボクサー】

① エフゲニー・チュプラコフ

② ペッチ・CP・フレッシュマート

③ サウル・フアレス

 

 

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2018年12月29日 (土)

村木田渾身競馬

 

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“ど、どっち!?”

 

 

 

 

自分は中央競馬しかやらないんだけど、

参加したレースは全て記録に残してて、どういう買い目をしたかとか、

そのレースの馬連と馬単、3連複と3連単の配当額をメモしてあるんだわ。

 

自分が大切にしてるのは騎手の複勝率と出走馬のオッズとの相関で、

だから騎手の複勝率に関しては毎月末にデータを残してるんだよね。

 

 

やっぱりルメールとデムーロ兄弟を無視するのはとっても難しくて、

他にもモレイラとかムーア、マーフィー、アヴドゥラ、ビュイックとか、

短期免許で来日するジョッキー達の荒稼ぎは日本人としては面白く無いけど、

馬券戦略の上では重視せざるを得ないんだよね。

 

 

日本人ジョッキーの複勝率ベスト5は川田、福永、武豊、戸崎、岩田で、

こういう連中が低人気馬に騎乗するレースは特に見逃せないんだわ。

 

石橋、藤佑、三浦、田辺、松山、丸山、大野、津村、

それに藤康達の健闘も見逃せないし、

来年は坂井、川又、国恭、横武、中谷、富田達若手にも期待なんだよね。

 

一方、小牧、柴善、松岡、丹内の落ち込みは彼らの終焉を思わせてるし、

四位、内田、柴大、古川、荻極、勝春、石川の下降にも要注意なんだわ。

 

 

 

 

2018年度は全部で107日、332レースに参加したんだけど、

通算の回収率は115%で、それは5月ひと月で702%が貢献してのことで、

3月、7月、12月は全ハズレで、結局プラス月は5月の他1月、2月、4月、

6月、8月、10月ってことで、年明けからの半年が勝負だったんだよね。

 

そういう傾向はここ3〜4年多いもんで、

来年もそれを踏まえてもっと極端な3連単作戦を徹底させるつもりなんだわ。

 

 

 

<基本形>

○○→△△⇄□□………3連単16点。

・○○……4、5、6番人気馬のうち2点。

・△△……7、8、9番人気馬のうち2点。

・□□……10、11、12番人気馬のうち2点。

(其々騎手複勝率と先行力で決定。 )

 

 

<狙い目のレース順>

ハンデ戦→G II→1600万下→G III→1000万下→牝馬戦。

(基本的にはG I及び500万下以下には不参加。)

 

 

<参加条件>

・15頭以上。

・1番人気が3.0倍以上。

 

 

<収益目標>

上のような買い方だと当然滅多に的中することはないんだけど、

この10年間約4,380レースの結果を分析してみたら、

130レースに1回の的中は十分可能で、

その平均配当は50万円ほどにもなるんだわ。

 

ってことは、年間390レースに参加すると3本ゲットってことになる訳で、

その回収率は240%になるんだよね。

 

ただ、年間390レースってことは1日3〜4レースになるんだけど、

年間3本ゲットってことは平均4ヶ月に1本ってことになるんだわ。

 

 

ってことで、年間で62万円を149万円にするか、

124万円を298万円にするか、310万円を744万円にするか、

はたまた1億円を2億4,000万円にするかだけが悩むところなんだわ。

 

何れにしても来年6月までにこのタイトルの記事がアップされるかどうか、

まずはそれなんだよね……。

 

 

2018年12月27日 (木)

初孫ゲット!!

 

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・平成30年12月26日(水) 午後3時21分 男児誕生。
・身長;47.5㎝
・体重;2.740g
 
 
 
帝王切開で産まれた小さな赤ちゃんをガラス越しに、
食い入るように覗き込んでた長男の姿がちょっと感動的だったんだわ。
 
 
先方の親御さん達にとってもこの子は初孫で、
自分らは面会時間ギリギリまで居残ったんだわ。
 
お陰さまで母子共に元気元気で、
自分らの初孫はとにかく手足の指が長くて、
贔屓目に見るせいか、とっても整った顔立ちをしてたんだよね。
 
 
 
多分自分は孫が成人するまでは生きていないだろうけど、
とにかく山盛りの楽しい人生をって感じで、
取り敢えず来年の暮れはクリスマスと誕生日と正月が立て続けで、
いきなりプレゼントが3連発ってことで、
まずは幸福な人生のスタートが切れるんだわ。
 
 
 
 
 

2018年12月26日 (水)

至誠に悖(もと)るなかりしか……。

 

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“人心掌握の為の山本五十六の心得”

 

上司として組織あるいは人を動かすにあたっては力関係だけではなくて、

何故そういう風にしなければならないのかを論理的に納得させて、

自ら手本を示して見せて次に実際にやらせてみて、

その成果を褒めて上げなければ人は動かないものだって、

連合艦隊司令長官の山本五十六が言ってたんだわ。

 

 

それはそうなんだろうなって昔から思ってたんだけど、

時として人はそれ以外のきっかけで動くことが多いのも又事実であって、

金銭供与や饗応を受けたり、以前の借りを返すって形で動くことも多いし、

例えば地域振興の為には敢えて共に毒も飲むってことも充分考えられる訳で、

何のことかって言うと、24日の大阪でのOPBFタイトル戦のことなんだわ。

 

 

結局、栗原慶太さんが113ー111×3で3−0勝ちしたんだけど、

それは栗原さんが4つのラウンドでダウンゲットした上でのスコアで、

残り8ラウンドのうちの7ラウンドが相手方のポイントってことで、

そういうケースは超レアなもんで、

スコアシートを確認したらジャッジ3人共が全く同じポイントの割り振りで、

それは全てのラウンドで同じでまるでコピーのようだったんだわ。

 

そんな事が有り得るんだろうかってまず最初の疑問が湧いてきて、

当日観戦してた3人ほどと連絡を取ってみたら色々な事が分かったんだわ。

 

 

まずダウンが無かったラウンドに関するポイントの振り分けに関しては、

その試合が栗原さんにとっては全くの敵地ってことを考慮すれば、

いつもの関西興行の想定内だったってことで、

それはそれで問題が無いって訳では無いんだけど、

それより何より、途中のインターバルがいきなり2分間になってしまって、

それは相手方ジムの会長が試合役員席に出張った直後に起こった事態で、

自分のところのボクサーのダウンによる回復を図ってのことのように見えたし、

他に4分間になってしまったラウンドもあったってことだったんだわ。

 

 

一力ジムはまだまだ小さいジムだから舐められてしまったのか、

帝拳やワタナベ、角海老、三迫、大橋っていう5大ジム相手でも、

そういうことをまかり通させたのかってことなんだよね。

 

後楽園ホールには残り時間が常時表示されてるから、

そういうことは絶対有り得ないんだけど、

地方興行ではたまに見かけるんだってね。

 

 

何れにしても11Rまでの採点は103ー103だったから、

そのままで終われば112ー113で判定負けだったところを、

最終12Rの残り10秒ほどで栗原さんが4回目のダウンをゲットしたもんで、

113ー111で何とか勝つ事ができたってことで、

この日はベストコンディションでは無かった中でよく頑張ったって事で、

相手のボクサーもめげずに最後まで奮闘したことは実に偉かったんだよね。

 

 

個人としてのボクサー達の頑張りに水を差すような大人の諸事情や策略が、

結果的にはボクシング全体を汚してしまうことになると思ってるんだけど、

試合役員達も全く恥じるところが無かったって言い切れるんだろうか。

 

元々相手方ジムは北九州地区のジムに勝るとも劣らないほど、

ボクサーに対するファイトマネーの支払いが劣悪だっていう噂も聞いていて、

自分には田舎芝居以上の何物でも無いって感じを更に強くしたんだよね。

 

 

 

 

ブログタイトルの“至誠に悖(もと)るなかりしか”っていうのは、

旧日本海軍五省のうちの一つで、その日1日を省みて、

真心に反することは無かったか、後ろめたい事をしなかったかって、

自らを諌(いさ)める為の標語なんだけど、

そりゃ何から何までキッチリ至誠を通し切るのは難しいんだけど、

肝心の部分だけは真心を外さないようにってことで……。

 

2018年12月24日 (月)

後楽園ホール・12月23日

 

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“どっちが勝つかなあ……?”

 

 

 

 

昨日の東京ドーム周辺はイベントが色々盛り沢山で、

ジャニーズ系のコンサートとか有馬記念だとか、

後楽園ホールの向かいのビルでは家具フェアもやってたもんで大混雑。

 

その中での後楽園ホールでのボクシングは今年最後で、

2018年度の全日本新人王決定戦の全12試合で、

双方が既に4勝以上の場合には5回戦でそれ以外の場合は4回戦ってことで、

今回は西軍の試合は一つも見てないもんで勝敗予想もしてないんだわ。

 

帝拳ジムの長野マネと嬉しい業務連絡を交わして始まり始まり……。

 

 

 

① 柴沼智樹君(KG大和)vs竹田宙君(S&K)……Mm 4R

8勝(2KO)3敗(1KO)のサウスポー、32歳・神奈川県と、

3勝1敗(1KO)のサウスポー、18歳・熊本県。

 

柴沼君は既にA級の戦績を残してて相手より14歳も年上なんだよね。

 

<1R>

最初のプレスは柴沼君の方で、終盤まで圧倒的な手数差で中々いい感じ。

 

竹田君は上体の動きは良かったんだけど先手を取り切れないままで、

何だか攻めあぐんでるようでもあって、

柴沼君の前詰めの激しさに困り気味のようだったんだわ。

 

<2R>

これと言った得意技の無い同士の場合だと、

より極端な戦い方をした方が優位に立つもので、

柴沼君の頭突っ込み作戦に竹田君が嫌気を差しそうだったんだけど、

中盤過ぎからのガッチャガチャの絡み合いの中で息を吹き返してたんだわ。

 

<3R>

竹田君の踏ん張り返しが目立ってきて手数負けも克服しつつあったんだけど、

お互いファーストコンタクトで当たるか当たらないかだけになってきて、

それが実らないと有効打が見極めにくくなってきたんだよね。

 

<4R >

殆ど目覚ましいヒッティングは無かったんだけど、

まず飛ばして行ったのは竹田君の方で、柴沼君が若干出遅れ気味。

 

ただ最初の1分間での有効打は柴沼君が2発で竹田君は1発って感じで、

竹田君は全くボディブローを打たないままの偏りの強いパフォーマンスで、

残り1分からは柴沼君のペースになるかって見てたんだけど、

竹田君も手を緩めることなく頑張り通しての終了ゴング。

 

 

ってことで自分は38ー38で優勢点は竹田君だったんだけど結局、

39ー37、39ー38、37−39っていう2−1で竹田君の勝ち。

 

この日は二人ほど地方ジャッジが加わってたから公平でもあったんだけど、

それだけバラけるかって事もこの後あったんだよね。

 

 

 

 

② 亀山大輝君(ワタナベ)vs見村徹弥君(千里馬神戸)

                   ………LF 5R

6勝(2KO)2敗1分のサウスポー、22歳・静岡県と、

6勝0敗の22歳・兵庫県。

 

<1R>

前の試合よりは余程ボクシングらしくなってきて、

まずは前の手の使い方の巧さで亀山君が圧倒して、

4〜5㎝ほどデカイ相手にジャブとフックをヒットヒットで、

早くも見村君の左顔面が赤くなっていったんだわ。

 

見村君はジャブからしっかり組み立てるボクサーではなくて、

リーチがある割にはショートレンジで打ち合いたがってたんだよね。

 

<2R>

見村君が中々自分から行けず相手にきっかけを求め過ぎだった中、

亀山君がかき分けて行く逞しさを発揮してガンガンのガンガン。

 

その亀山君、多少振りが大き過ぎるきらいはあったんだけど、

返しのショットにまで配慮出来ててまあまあ冷静に戦えてたんだわ。

 

見村君の方はたまにカウンター気味に応戦してはいたんだけど、

当たりそのものが軽かったしフォローまで打ち切れず明らかな手数負け。

 

<3R>

亀山君は1発貰うと直ぐに反撃して帳消しに行ってたんだけど、

それでもやっぱり振りが大きいままだったし、

見村君の方も狙い過ぎで手数不足のままだったんだわ。

 

見村君もやっとのこと見栄えのいいショットを打ち重ねてたんだけど、

直後の1分3秒、亀山君の左ストレートがその上を行く当たりで、

その後も巧いこと波状攻撃に繋げて実に印象的だったなあ。

 

<4R>

見村君としては体格を利して遠目から積極的に攻めればいいと思うんだけど、

いつまで経っても中途半端なままで、とにかくジャブが少な過ぎだよね。

 

1分半前後の打ち合いは又しても亀山君が制して、

見村君も残り1分から積極的に打ち掛かって行ってたんだけど、

それ以上に貰ってしまうことが多かったんだわ。

 

<5R>

ポイント的にはかなり劣勢だったのは知ってたと思うんだけど見村君、

思い返してみれば1Rから殆ど戦い方が変わってなくて、

このままでいい筈が無いのに全く同じ様な調子のままで、

このラウンドも最初に飛ばして行ったのは亀山君の方だったんだわ。

 

1分過ぎからは少し頑張ったけど1分半からは相手の逆襲に遭ってしまって、

全勝ではあるけどKO勝ちの無い見村君としては今更劇的逆転は難しそうで、

やっぱりこの日の見村君は明らかに戦い方をミスしてしまってたんだわ。

 

残り30秒からの踏ん張り合いも中途半端なままの終了ゴングで、

自分は49−46だったんだけど結局、50ー45、48−47×2ってことで、

勿論亀山君の3−0勝ちだったんだけどフルマークまでは無かったと思うね。

 

 

 

 

③ 荒川竜平君(中野サイトウ)vs湊義生君(加古川)

                   ………F 5R

6勝(3KO)2敗(2KO)のサウスポー、29歳・宮崎県と、

7勝(2KO)1敗の21歳・兵庫県。

 

荒川君は東軍の技能賞ボクサー。

 

<1R>

お互いにいい感じで始まった開始いきなりの16秒、

もつれ合った中で荒川君の右フックが出会い頭に直撃して湊君がダウン。

 

リスタートした湊君は早くも顔面を赤くしてたけど致命的ではなくて、

立て直して反撃に向かってたんだけど、

これしか技が無いのかってほど右ストレート一本槍で、

これなら荒川君の楽勝じゃ無いかってこの時は思ってたんだよね。

 

<2R>

湊君は右ストレートを打つと返しをフォローすることなく直ぐ引くもんで、

荒川君としては後半歩の踏み込みが要るところだったんだけど不十分なままで、

そのうち何だか手数も落ちてきた残り10秒、

湊君の右フックが綺麗にヒットして一瞬荒川君の腰が大きく落ち込んだんだわ。

 

この日の荒川君は何だか踏ん切りが悪くて、

いつもより動き全体にスムースさを欠いてる感じだったんだよね。

 

<3R>

相変わらず湊君の攻め込みは右一本のシンプルの極みだったもんで、

荒川君としてはその打ち終わりに合わせられそうだったんだけど、

前の回に一発貰ってからはやっぱり動きがぎこちなくなってきて、

ここにきて湊君の動きの方が却ってこなれてきたんだわ。

 

って見てた1分24秒、荒川君の左と湊君の右が交差系の相打ちで、

直撃度の大きかった荒川君が弾かれる様にダウンしてしまったんだわ。

 

何とかリスタートはしたんだけど荒川君は明らかに効かされたままで、

一気攻めの湊君にワンツーを打ち込まれてオットットットって、

北西ポストまで下がらされたところに更に右ストレートを追い打ちされて、

大きく倒れ込んでの失神系ダウンを喰らってしまったんだわ。

 

倒れ方が余りに激しかったもんでレフェリーも即のストップエンドで、

1分44秒、湊君の逆転系のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

湊君はとっても分かり易い戦い方をする右一本ボクサーだったから、

荒川君が余裕勝ちするんじゃ無いかって思ってたんだけど、

2Rの最後に一発貰ってからは立場が全く入れ替わってしまってたんだよね。

 

 

 

 

④ 若木忍君(畠山)vs大橋哲朗君(真正)……SF 4R

3勝(2KO)1敗1分の32歳・北海道と、

5勝(1KO)0敗1分のサウスポー、21歳・兵庫県。

 

大橋君は西軍の技能賞ボクサーで、若木君より12歳も若かったし、

身長も4〜5㎝ほど上回ってたんだわ。

 

<1R>

最初の攻め込みはやっぱり若木君のガンガン前詰めだったんだけど、

大橋君は事前に十分研究してたみたいで全く慌てることのない対応で、

とっても丁寧なジャブから試合を組み立ててたんだわ。

 

若木君としては何とか取り付いて左右フックに繋げたくて、

中盤にかけては右ストレートも数発ヒットさせてはいたんだけど、

大橋君のパフォーマンスの見栄えの方が圧倒的だったんだわ。

 

ただ、その大橋君も腫れ易そうな顔面をしてたんだよね。

 

<2R>

それならってことで若木君が益々の突貫だったんだけど、

大橋君は1分20秒からの左ストレート3発で完全に感じを掴んだようで、

詰め切れないままの若木君が焦るような苛立つようなまま鼻血。

 

大橋君は相手が良く見えてるようだったし、

体全体の動きのバランスが抜群で大きな可能性を秘めたボクサーで、

若木君にはどうにもならない感じが漂い始めたんだわ。

 

<3R>

更にって感じで若木君が詰めて行ったんだけど、

大橋君の距離感が思うようにさせなくて、

空回りを続けてた若木君に徐々に疲労の色が濃くなってきて、

大橋君は余裕の右ダブルフックなんか繰り出すようになってきたんだわ。

 

大橋君は終始細く正確なヒットを積み重ねて、

若木君は倒れそうなほど追い込まれてしまっての10:8.5。

 

<4R>

気持ちを強く保ちつつ前に出て先攻したんだけど若木君、

ここに来ての二人の間の技量の差は如何にも埋め難くて、

体力を削られて来た若木君は休み休みにしか打てなくなって来て、

倒されないでいるのが精一杯って感じになってしまったんだわ。

 

残り30秒からは止められそうなほど一方的なままで終了ゴング。

 

 

ってことで自分は40ー36の若木君のいいところ無しだったんだけど結局、

そういう見解はジャッジ3人共が同じだったみたいで、

40−36×3ってことで大橋君のパーフェクト3−0勝ちだったんだよね。

 

 

 

 

⑤ 石川春樹君(RK蒲田)vs藤川祐誠君(S&K)……B 4R

6勝(5KO)0敗の19歳・東京都と、

3勝(1KO)1敗のサウスポー、21歳・熊本県。

 

誰が相手でも石川君が圧勝するって思ってたんだけどね……。

 

<1R>

藤川君の方が7〜8㎝ほど身長が高かったんだけど、

顎が弱そうだなあっていう印象の始まり始まりで、

まずは石川君がプレスを効かせていったんだけど、

藤川君の方も中々スピード感があったんだわ。

 

一旦攻勢に出た時の石川君の迫力は生半可じゃないんだけど、

それほどの打撃戦が無かった中の1分6秒、

藤川君の左ストレートが中ヒットでまずは手堅くポイントゲットかなあ。

 

<2R>

まだまだ距離の違いを克服出来てなかった石川君だったんだけど、

残り41秒に相手の右フックを貰ってしまった後の残り20秒から、

嵩にかかった攻め返しでポイントバックだね。

 

<3R>

接近ボディ合戦から始まったんだけど、

リーチの長い藤川君の方が肘の畳み方が巧くて、

遠い所だけじゃないのを見せ付けてたんだわ。

 

石川君は力づくが空回りするにつれ長い時間攻め続けられなくなって、

手数も有効打も相手に劣るようになって来たんだわ。

 

<4R>

倒さないと負ける石川君だったんだけど、

自らのボクシングを貫きながら敢えて倒しに行ってるのは藤川君の方で、

石川君はボディを打たれるのが辛そうになって来て、

残り1分からも藤川君の奮闘の方が目立ってたんだよね。

 

それでも石川君も最後の意地で残り25秒には激しく右フックを当て込んで、

その一発でかなり藤川君を弱らせたんだけど、

残念ながら既に遅きに失したままの終了ゴング。

 

 

ってことで自分は39ー37で藤川君だったんだけど結局、

39−37×2、38−38ってことで藤川君の2−0勝ちだったんだわ。

 

 

ここからの7試合に4名の帝拳ボクサーが登場したんだわ。

 

 

 

⑥ 三尾谷昴希君(帝拳)vs英洸貴君(カシミ)……SB 5R

5勝1敗1分のサウスポー、21歳・栃木県と、

5勝(2KO)0敗1分の20歳・石川県。

 

英君は西日本の技能賞ボクサー。

 

三尾谷君の試合はその展開が簡単に予想出来るもんで、

遠目から見たり見なかったりだったんだけど、

この日の彼はいつもより足を使わないことが多くて、

特に距離を取るっていう意識も敢えて封印したかのようだったんだわ。

 

三尾谷君は結構打ち合ってたんだけど二人共、

お互いの噛み合いがとっても悪くなっていって、

3R以降は何だかごく普通のC級戦のようになってしまってたんだわ。

 

これと言った有効打が見受けられなかった中、

より攻めてる感じを出してる方が勝つって感じだったんだけど、

何となく三尾谷君の方が攻め負けしてるような場面が多かったなあ。

 

 

結局、三尾谷君から見て47−48、48ー48×2の0−1ドローってことで、

優勢点が其々に振られたもんで優勝者は英君になったんだけど、

実に優劣を付け難い内容だったってことで、

三尾谷君はいつものような戦い方を選択してれば良かったのにね。

 

 

 

 

⑦ 峯田光君(帝拳)vs竹本雄利君(クラトキ)……Fe 5R

5勝(3KO)0敗の22歳・鹿児島県と、

4勝(3KO)1敗1分のサウスポー、22歳・大阪府。

 

二人は東軍と西軍其々のMVPボクサーってことなんだけど、

要するに単に1RKO勝ちしたってことに過ぎないって思ってるんだよね。

 

<1R>

お互いに倒し屋を自負してるのか腕振りが大袈裟で力感には溢れてたけど、

しなやかさからは程遠かったんだわ。

 

残り1分5秒、お互いの距離が一気に縮まったその途端、

峯田君が一瞬緩んだようなその瞬間、

竹本君の返しの返しの右ショートフックがヒットして峯田君がダウン。

 

それほどのダメージには見えなかったんだけど峯田君、

再開後の残り24秒にも青コーナー前で、

今度はクロス気味の左を貰ってしまって再度のダウン。

 

ここも何とか立ち上がってリスタートしたんだけど峯田君、

竹本君もここぞの一気追撃で危ない危ないのままの西ロープ前、

何とか凌ぎ切れるかと思ってたら最後の最後の残り1秒、

激しく追撃されて思わず右手でロープを握って右膝を着いてしまったんだわ。

 

すかさずレフェリーが右手を挙げてダウンを宣告したんだけど、

どういう訳か竹本君陣営がこれでTKOエンドだって勘違いしての大騒ぎで、

ルールが分かっていないような感じだったんだわ。

 

 

ただ何れにしても峯田君はこれで3回のダウンを喰らってしまった訳で、

いきなり1Rに10:6もの絶望的な大差を付けられてしまったんだよね。

 

<2R>

1ラウンドで3回も倒した相手に竹本君も当然の畳み掛けで、

峯田君にはいきなり暗雲だったんだけど、彼は想像以上のタフガイで、

そりゃ何の影響も無かったってことは無いんだろうけど、

殆ど動きの劣化を見せないまま開始50秒には却って大きく押し返し始めて、

狙い過ぎだった竹本君を逆に攻め立ていってたんだわ。

 

全体の反応も戻りつつあって峯田君は腕振りもまだまだ強くて、

大きく挽回挽回だったんだよね。

 

<3R>

ラウンド半分までの中で目立ってたのはやっぱり峯田君の巻き返しで、

まだまだダウンゲットしない限り勝ちは見えてこないんだけど、

いつの間にか竹本君の左目上が大きく腫れてきてたんだわ。

 

峯田君は途中でサウスポーチェンジを交えながらの奮闘で、

竹本君も懸命な手数で応じてたんだけど、有効打はやっぱり峯田君だったね。

 

<4R>

最初の1分間で薄いヒッティングが交換されたんだけど、

峯田君の2発に対して竹本君が4発の巻き返しで、

特にジャブジャブからの左ストレートがいい感じだったんだけど、

残り30秒からの峯田君の攻め返しも著しくて、

右ストレートの当たりが全てを超えてたんだわ。

 

それでも自分のスコアではここまで37ー36で竹本君だったもんで、

峯田君にはまだまだダウンゲットが必要だったんだよね。

 

<5R>

結局、ガッカリの最終ラウンドになってしまって、

ポイントの計算をどうしてたのかは知らないけど、

微妙だった残り1分から峯田君はごく普通にやってての大ガッカリで、

そりゃ開始30秒までの竹本君の左右フックより、

45秒までの3発のヒッティングの方が明らかに勝ってはいたけど、

その後竹本君がタルクくなるのに合わせてしまってどうするのかってことで、

ダウンゲットが必須だっていうのに我ながら実に悔しかったんだよね。

 

 

ってことで自分はギリギリの46ー46だったんだけど結局、

49ー44、47−46×2ってことで竹本君の3−0勝ちだったんだよね。

 

ってことは3人のジャッジ共がどこかのラウンドをイーブンにしたってことで、

相対的には46ー46の範疇内なんだけど、

49ー44って付けたジャッジは竹本君陣営への肩入れが露骨過ぎだったなあ。

 

 

それにしても東軍はここまで1勝5敗1分で、

今まで西軍に負け越したっていう記憶は無いんだけど大丈夫なのか?

 

 

 

 

⑧ 関島優作君(KG大和)vs太田卓矢君(とよはし)

                  ………SFe 5R

7勝(4KO)1敗の21歳・神奈川県と、

6勝(4KO)1敗(1KO)1分の27歳・愛知県。

 

太田君は西軍の敢闘賞ボクサーなんだけど、

自分的には関島君が今回の東軍最優秀ボクサーだと思ってるんだよね。

 

<1R>

太田君は髪の毛をブリーチしてて日焼けサロンにも通ってるみたいだし、

真面目な学生さん風の関島君と比べるとずっと強そうに見えたんだけど、

最初の右の相打ちで打ち勝ってたのは真面目な学生さん風の関島君の方で、

その後も返しのショットもシッカリと打ててまずは余裕のポイントゲット。

 

太田君は見た目通りの強いプレスを掛けてたんだけど、

入ってくる前に関島君が巧いこと捌き続けてたんだよね。

 

<2R>

太田君が更に圧力を掛けていったんだけど、

まだまだ関島君が冷静で正確な左右フックを連続ヒットヒット。

 

二人のジャブのクオリティーにも大差があって、

太田君としては攻め込み方に迷いを感じ始めてるようで、

パワーは感じられるんだけど要するに雑々で、

どこかで一発ドカン系狙いってことなのかなあ……。

 

<3R>

若干方針を転換したか、太田君が細かいワンツースリーを出して来て、

これまでよりいい感じで始めてたんだけど、

その後の1分半までに関島君に派手に打ち込まれてしまって、

その辺から “来い!来い! 打って来い!” ポーズを見せるようになって、

そういうのは負けてる下手なボクサーがよくやる負け惜しみなんだけど、

自分としては途端に興味が失せてしまったもんでフザケンナ離席。

 

 

5Rの最後の方を遠くから見てたんだけど、

とっくに倒し終えてしかるべきだった関島君が何気にテイタラクで、

それは疲れたのか、無理しなくてもポイント充分だって手抜きだったのか、

詳しいことは全く分からなかったんだけど、

何れにしてもその関島君の3−0勝ちで、49ー46×3だってさ。

 

 

 

 

⑨ 橘ジョージ君(協栄)vs石脇麻生君(石田)……L 5R

6勝(2KO)3敗の23歳・新潟県と、

5勝(3KO)1敗(1KO)の19歳・大阪府。

 

橘君は東軍の敢闘賞ボクサー。

 

<1R>

体格的に恵まれてたのは石脇君だったんだけど、

ジャブやフック系の左手の使い方では橘君の方が勝ってたなあ。

 

石脇君も全体に力強くて一瞬のワンツーも中々鋭かったけどね。

 

<2R>

開始43秒、橘君の右フックを貰って石脇君がヘロッとなってしまって、

青コーナーへ下がらされていきなり危ない場面到来で勿論、

橘君も一気の追い込みだったんだけど、何とか凌いでの立て直したんだわ。

 

それでも早くも石脇君の顔面が赤くなって動きにも緩みが見えて来たんだわ。

 

<3R>

きちんとしたジャブが打てない分、ボディブローが打てない分、

石脇君の苦戦は免れそうになくて、

この回はかなり手数を頑張ってたんだけど正確に当てきれないままで、

橘君の方もそれほど目覚ましくは無かったんだけど、

ポイントを取られるようなことは無かったんだよね。

 

<4R>

巧く無い石脇君が頑張る頑張るだったんだけど、

残念ながらテクニック不足が思いを遂げさせてくれなくて、

徐々にボディブローを嫌がる素振りの方が分かり易くなってしまったんだわ。

 

<5R>

どっちが飛ばし切れるかっていう最終ラウンド、

最初の1分間を頑張ったのはやっぱり石脇君の方で、

疲れが見えて来たのは却って橘君の方で残り1分、

石脇君の右アッパーが激しくヒットしてからは橘君がメッキリで、

そこからこの試合石脇君の最初で最後の猛攻が始まって、

残り30秒からも踏ん張り通してたんだけど、

正確に当て切れないまま橘君に逃げられてしまったんだわ。

 

 

ってことで自分は48ー47で橘君だったんだけど、

48−47×2、47−48ってことで橘君の2−1勝ちだったんだわ。

 

石脇君の頑張り手数を評価したジャッジもいたんだけど、

彼のショートフックの多くはオープンブローだったんだけどなあ。

 

 

 

 

⑩ 遠藤健太君(帝拳)vs岡田翔真君(木下)……SL 4R

2勝(1KO)0敗1分のサウスポー、34歳・大阪府と、

4勝(2KO)0敗の22歳・徳島県。

 

遠藤君はちょっと変わった経歴のボクサーで、

以前はメキシコでアマボクシングをやってて、

33歳でのデビューってことで何か物語が有りそうなんだよね。

 

12歳差の負けナシ同士の一戦だったんだわ。

 

<1R>

開始すぐの23秒、相手の打ち終わりに遠藤君が左ストレートをヒット、

いきなり岡田君がユラッとさせられてたんだけど、

その岡田君はあくまで近いところでやりたいって感じだったなあ。

 

で、その後も入ろうとするところを続けざまに打ち込まれてしまって、

早くも左目下が薄赤く腫れてきてたんだわ。

 

更に残り50秒に遠藤君のショートコンビで圧倒されてたんだけど、

セコンドからはもっと中に入れっていうアドバイスしかなくて、

岡田君は入ろうとする度に傷め付けられてたんだわ。

 

<2R>

やっぱり岡田君は中間距離が全く不得意なようで、

セコンドとしても中に入れとしか言いようが無いみたいだったんだけど、

一旦遠藤君を追い詰めるような場面も作ったんだけど直後の35秒、

巧いこと右に体を入れ替えた遠藤君が渾身の左フックで、

直撃を喰らってしまった岡田君が一発昏倒仰向けダウンしてしまったんだわ。

 

 

こりゃ無理だなってレフェリーもすぐにカウント途中ストップしての0分40秒、

遠藤君の実に壮烈なTKO勝ちだったんだわ。

 

 

遠藤君は来年は35歳になるんだけど、

どういうキャリアを積むのかも不明なんだけど、

ちょっと追い掛けてみたいボクサーだよね。

 

 

この日のボクシングはここまでの9試合のうちKO決着が一つだけで、

多分5時間興行になりそうだったもんで、

周囲からはよく短時間で終えたってそういう褒め言葉が多かったんだわ。

 

 

 

 

⑪ 辻本純平君(帝拳)vs松井敦史君(薬師寺)……W 5R

3勝(2KO)1敗(1KO)3分の24歳・長崎県と、

4勝(4KO)0敗の35歳、愛知県。

 

松井君は今回の大会決勝戦の中での最年長なんだけど、

4勝4KOの全てが1R決着なんだってね。

 

<1R>

辻本君の方が上背とリーチで比較にならないほど優位だったし、

頭もとっても小さいから松井君からはとっても遠く見える筈で、

案の定、ちょっと攻めかねての手数出仕舞いのまま慎重慎重。

 

で、プレスを掛けていったのは却って辻本君の方で、

余裕で前の手を届かせてたんだわ。

 

やり難そうなままの松井君はたまに大きく右ロングフックを放ってたんだけど、

これが彼の得意技なのか他に手段が無かった為の苦肉の策なのか、

まだ分からなかったんだけど、とにかく雑な感じが拭えなかったんだよね。

 

残り6秒の北西ポスト近く、グンと打ち下ろした辻本君の右ストレート、

そいつが松井君を直撃していきなりのダウンゲット。

 

<2R>

松井君はどうやって詰めるか、どうやってきっかけを掴むかだったんだけど、

相変わらずいきなりの右か左の一発大振りフックオンリーだったもんで、

辻本君としては注意しなければならないことが最小で済んでて、

後は相手が一発打つと全くフォローも無しに直ぐ引いてしまうから、

打ち返す際の距離感だけを把握することだなって見てたんだよね。

 

このラウンドは大きなやり取りは無かったんだけど、

開始38秒での辻本君の右ストレートボディが強烈で、

常に引きを考えながら打ってる松井君の右は威力を発揮し得なかったんだわ。

 

<3R>

松井君は倒さないと勝てない状況になってきたんだけど、

そういう雰囲気は感じられなくて、届かない一発パンチだけに終始してて、

2発目3発目が全く出ないし、先攻めもしないもんで殆ど疲れようがなくて、

何だか却って辻本君の方に打ち疲れの手数不足が目立ってきたんだわ。

 

まさかそれを狙ってた訳ではないんだろうけど残り55秒、

その直前にも右フックを当ててたんだけど松井君、

再度の右フックをヒットさせてようやくのポイントゲットだったかなあ。

 

それにしてもこのラウンドの辻本君は終盤も盛り返す気概がないままで……。

 

<5R>

遅まきながら松井君が更にの前詰めで最後の踏ん張りを見せたんだわ。

 

ただその松井君も気持ちを強く保ってのガムシャラ一途なだけで、

テクニックというものを殆ど持ち合わせていないもんで空回り空回りで、

半分を過ぎる頃には消耗が目に見えてきてしまったんだよね。

 

相手が空転するばかりの中、軽い動きで辻本君がワンツーでポイントゲット。

 

 

ってことで自分は49ー45だったんだけど結局、

49ー45×3ってことで誰もが納得の辻本君の3−0勝ち。

 

 

デビューした頃の辻本君は体格だけ恵まれた鈍臭い感じがしてたんだけど、

最近は大分イメージが変わってきて細かく動けるようになってきたんだよね。

 

 

 

 

⑫ ワチュク・ナアツ君(マーベラス)vs京原和輝君(櫛間)

                ………M 4R

3勝(1KO)0敗1分の21歳・東京都と、

3勝(2KO)0敗の21歳・佐賀県。

 

<1R>

京原君は見た目よりずっとスピードがあって、

先攻めもカウンターも色々狙ってくる結構器用なボクサーで、

ナアツ君としても油断ならなかったんだけど、

残り19秒には左フックを綺麗にヒットさせて可能性を見せてたんだよね。

 

それでもラウンド総体としては京原君の小ヒットの積み重ねの方が優勢。

 

<2R>

体の圧力は京原君の方が勝っててショート戦も優勢に進めてたんだけど、

ファーストコンタクト直後にもつれ合ってしまう場面が増えてきて、

京原君がマウスピースを飛ばされてたんだけど、まだまだ京原君だなあ。

 

<3R>

勝負は一気に激化していくに連れ、京原君が若干緩み始めて、

ナアツ君の軸のシッカリ感が目立ってきての巻き返しで、

ポイント的には残り1分5秒での右フックが決定的だったんだわ。

 

<5R>

どっちに余力があるのかってほど何だかグダグダ系になっていって、

残り38秒でのナアツ君の返しの左フックが印象深かっただけで、

その他は特に可もなく不可でもないって感じだったんだよね。

 

 

ってことで自分は38ー38で僅かにナアツ君だったんだけど結局、

38ー38×3ってことで0−0ドローで、

優勢点の3個共がナアツ君に振られてのトロフィーゲット。

 

 

 

 

全ての試合が終わったのはやっぱり殆ど7時の計5時間で、

途中で1回も休憩を入れないのは結局テレビの都合なんだろうけど、

全部を通して見てる客は殆どいないだろうしってことでもあって、

実はとっても疲れてしまって帰りはトボトボだったんだよね。

 

結局、東西の戦績は5勝5敗2分でトロフィーも仲良く6本づつってことで、

その上帝拳ボクサーも2勝2敗だったんだよね。

 

で、電車の中で考えた自分なりのベストボクサーは以下の通りで……。

 

 

 

 

【本日のベスト5ボクサー】

① 遠藤健太君

② 藤川祐誠君

③ 大橋哲郎君

④ 辻本純平君

⑤ 湊義生

 

 

 

 

相対的なレベル低下はここ何年かの否めない状況であって、

ボクシング人口の減少は少子化傾向を上回るものがあるせいか、

普通のC級の試合以上には見えないものもあったんだけど、

気持ちが伝わって来る試合を見るのはやっぱりいいよね。

 

今年は西軍の方が東軍ボクサーをよく研究してたようだったし、

最後の最後の頑張りでも東軍を上回ってたボクサーが多かったかなあ……。

 

2018年12月21日 (金)

後楽園ホール・12月20日

 

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“赤コーナー〜!”

 

 

 

昨日はホールに行く前に新宿のビックカメラに寄って、

飲み物用のケトルを買いに行ったんだわ。

 

最初はティファールの新製品を買うつもりだったんだけど、

温度調節機能付きのモノを色々比較してたら、

少し予算オーバーしたんだけどビタントニオがベストってことで、

これからは沸騰したお湯を湯冷ましさせる必要が無くなったんだよね。

 

 

 

昨日の後楽園は全部で8試合が組まれてたんだけど、

第1試合は女子戦だったもんで第2試合からってことで……。

 

 

 

矢斬佑季君(花形)vs中安魁星君(角海老)……SB 4R

2勝(2KO)1敗のサウスポー、26歳・埼玉県と、

2勝(2KO)0敗の22歳・秋田県。

 

<1R>

矢斬君は自由に振らせるとブンブン調子に乗ってくるから、

中安君としてはもっと手数が要るところだったんだけど、

序盤は矢斬君がペースを握ってたなあ。

 

ただその後は中安君も気持ちを立て直しての挽回挽回で、

いい感じの右ストレートを幾つか当て込んでたんだわ。

 

このまま中安君が僅差ポイントゲットかと思われた残り18秒、

矢斬君の返しの右ショットが激しくヒットしてひっくり返したんだよね。

 

<2R>

二人共、基本的に前振り不足の一発振り回し系で、

最初の1分間は何事もなく過ぎていったんだけど、

腕振りの鋭さでは矢斬君の方が上回ってて、

相打ち上等の左フックに可能性を見せてたんだわ。

 

結局、このラウンドは大きな事は何も起こらないままで、

矢斬君も大した事はなかったんだけど、

中安君の方がもっと大した事なかったんだよね。

 

<3R>

自分には一瞬スリップ気味に見えたんだけど開始7秒、

お互いの足と腕が交差した直後に中安君に対してダウンコール。

 

大きなハンデを負ってしまった中安君も再開後に頑張り直してたんだけど、

残り1分10秒辺りでの矢斬君の左ボディ2発が更に効果的だったんだわ。

 

<4R>

中安君としてはもう飛ばしまくる他無かったんだけど、

まだまだ単発で終わってしまうことが多くて今一だったんだけど、

いつの間にか矢斬君にも疲労の色が濃くなってきて、

そういえば左顔面もかなり傷んできたんだよね。

 

展開によっては中安君の大逆転も有り得て、

残り30秒からも倒す気満々ではあったんだけど、

残念ながら打ち込むパンチにパワーを感じられないまま終了ゴング。

 

 

ってことで自分は39ー36で矢斬君だったんだけど結局、

39−36、38ー37×2ってことでやっぱり矢斬君の3−0勝ちだったね。

 

 

それにしても第3Rでのダウン裁定なんだけど、

まだ4回戦なんだから若干緩く見て上げた方が良かったんじゃないかなあ。

 

 

 

③ 歌津智也君(宮田)vs福田将大君(本望)……M 4R

デビュー戦の33歳・宮崎県と、デビュー戦のサウスポー、22歳・埼玉県。

 

福田君は有力なボクシング・サポーターのある方の御子息ってことで、

応援団の数も花束や激励賞も山ほどだったんだわ。

 

<1R>

頭一個ほど上背優位な相手に対して歌津君、

更に体を小さくしながらガード固めての突貫小僧で、

こういう風に徹底されると福田君としては辛い辛いで、

そのやり難さは手に取るようだったんだわ。

 

そういう戦法の相手を想定したスパーをやっていない限り対応はほぼ無理で、

終盤にかけては福田君も左ストレートを何発かヒットさせてたんだけど、

先行きが心配されるような立ち上がりだったんだよね。

 

<2R>

歌津君は体を寄せてのパタパタフックオンリーだったんだけど、

流れを掴んだっていう自信を深めたか、トリッキーな仕草を混ぜ込んで、

福田君を翻弄し始めたんだわ。

 

その福田君も残り32秒には形のいい左ストレートを放ってたんだけど、

ラウンド総体としてはやっぱり歌津君の手数の方が勝ってたんだよね。

 

<3R>

歌津君の出来ることはかなり限定されてるんだけど、

そのガリゴリボクシングを徹底されて福田君は対処に窮したままで、

大きく強くではなくて、小さく鋭い対応が求められたんだけど、

何となく嫌気が差し始めたような感じだったなあ。

 

いつの間にか顔面を赤くしていった福田君は、

攻めも守りもまだまだ甘くて例えミドル級だとしても、

求められるスピード感とはほど遠かったんだよね。

 

<4R>

元気なのは却って11歳も年上の歌津君の方で、

最初の1分半を制してたんだけど、

そのまま最後までらしさを発揮してて、

福田君の方は何となく目付きも弱々しくなってきて終了ゴング。

 

 

ってことで自分は39ー37で歌津君だったんだけど結局、

40−36、39−37、38−38ってことで歌津君の2−0勝ちだったんだわ。

 

 

 

 

④ 三瓶一樹君(ワタナベ)vs諏訪佑君(10count)

                   ………Fe 6R

4勝(1KO)6敗(3KO)の27歳・福島県と、

5勝(1KO)3敗1分のサウスポー、21歳・神奈川県。

 

<1R>

リーチ的には三瓶君が優位で遠目からの一振りが印象的だったし、

ジャブもいい感じで出してたもんで諏訪君は踏み込み切れないまま、

若干攻めあぐみ気味の様子見に終始してたなあ。

 

<2R>

KO率の低い同士でありながらお互いの手数不足が目立ってたし、

水準以上の動きは出来てたんだけど二人共、ロスの多い動きが多くて、

何だか無駄にエビが跳ねてるって感じがしたんだよね。

 

諏訪君に力感が増すにつれ、三瓶君が弾かれる場面が目立ってきて、

2回ほどスリップ気味に倒れ込んでたんだよね。

 

<3R>

お互いに落ち着きのないパフォーマンスで、

そろそろ展開作りが欲しいところだったんだけど、

二人共、まだまだ力が入り過ぎのせいか利き手の決め打ちばかりで、

返しのショットまで配慮できないままだったんだよね。

 

甲乙付け難い状況が続いたんだけど、

残り15秒からの左右フックで諏訪君がポイントゲットかなあ。

 

<4R>

お互いにイッセノセ系の利き手単発に終始してて、

中々流れの中からの攻め込みが出来ないままで、

ホントはもっと細かく巧く動ける二人の筈なんだけど、

お互いに足元がフワフワしたまま粗っぽいというか、

雑になる一方だったもんで、一旦離席だね。

 

 

この日の三瓶君のヘアスタイルはボクサーにはとっても不利で、

ちょっとの被弾でも長い髪がバッサバサ揺れまくってたんだよね。

 

 

結局、この試合は諏訪君が6Rにダウンゲットして、

59−55、58ー55、58−56ってことで3ー0勝ちしたんだけどね……。

 

 

 

すぐ後ろの姐ちゃん連れの男二人がやたら煩くてね、

試合とは関係ないことを殊更大きな声で話まくるもんで席移動でね、

こいつらはお目当の試合の際にはやたら山盛りの指示を怒鳴りまくって、

そんなに何もかも出来たら既にWOWOWに出てるだろって思ったんだけど、

緩んだ腹の刺青をこれ見よがしにしてた場違いのチンピラの仲間みたいで、

何だか昭和中期のボクシング会場のような感じだったんだよね。

 

 

 

 

⑤ 岩井大さん(三迫)vsスパイシー松下さん(セレス)

                    ………Fe 8R

22勝(7KO)5敗(1KO)1分のランク3位、29歳・千葉県と、

17勝(2KO)10敗(3KO)2分のランク5位、35歳・熊本県。

 

二人の中間の体重での一戦だったんだけど、正直凡戦だったなあ……。

 

<1R>

序盤のジャブの数は松下さんだったんだけど、

しっかり届いてたのは圧倒的に岩井さんの方で、

1分半過ぎからはプレスも効かせていってしっかり形を作ってたんだわ。

 

<2R>

松下さんは独特のリズム感を持ってるから巻き込まれるとシンドイんだけど、

それを避けるってことか岩井さんが間合いを詰め始めて、

これ以降絡み合う場面が増えていってお互いの有効打が見極め難くなって、

強く当て合う状況から遠のいていったんだよね。

 

<3R>

松下さんの相手に嫌気を差させる戦法がまあまあ実りつつあって、

岩井さんは相手にタイミングを与え過ぎ過ぎる傾向が強くなってきたんだわ。

 

松下さん陣営は岩井さんのローブローを大きく非難してたけど、

その松下さんもやたら頭を下げで突っ込んでたんだよね。

 

<4R>

松下さんは美しくない方向に一直線って感じになっていったんだけど、

それは彼らしさが発揮できてるってことなんだけど、

自分には何だか松下さんが飛ばし過ぎのような感じが拭えなかったんだけど、

案の定、残り1分からの一段落が分かり易くなっていって、

連打を打ち切れず一つ一つのショットも力を込め切れて無かったんだよね。

 

<5R>

松下さんは体が流れ始めてバランスも悪くなって、

それは飛ばし過ぎて自分で疲れたこともあったんだろうけど、

岩井さんのボディブローに依るところもあったみたいで、

松下さんは自分から下がるようになっていって一息入れたがってたんだよね。

 

<6R>

ここに来てショットのしっかり感に大きな差が見えて来て、

岩井さんには何の劣化も見られなかった中、

松下さんの消耗が目に見えて増していって何だか夢遊病者のようで……。

 

<7R>

岩井さんが相手を倒し切れるかが最大の関心事になってきたんだけど、

少し前からラウンド半分を過ぎるとメッキリ感が増してきた相手に岩井さん、

ここは一気に畳み掛けるところだったんだけど、何だか手際が悪くて、

ここで倒せなかったら彼のKO勝ちは当分見られないって思ったんだけど、

残念ながら倒し切れないままのラウンド終了ゴングだったんだよね。

 

<8R>

これで終われると思ったら最終ラウンドは誰でも頑張り通せるのが普通で、

松下さんの必死の踏ん張りに岩井さんのKO勝ちの望みは失せてしまって、

お互いに効き目の薄いパンチのやり取りが続いて、

却って何となく松下さんが僅差優勢なままの終了ゴング。

 

 

ってことで自分は78ー74だったんだけど結局、79−73、79−74、

78ー75ってことで勿論岩井さんの3−0勝ちだったんだけど、

そもそも松下さんはちゃんと練習出来てたのかなあ、

それとも年齢的なものなのかなあっていう印象が強く残ったんだけどね。

 

 

 

 

⑥ 久我勇作さん(ワタナベ)vsジョン・マーク・アポリナリオ

                   ………SB 8R

16勝(11KO)3敗(1KO)1分のランク3位、28歳・東京都と、

20勝(5KO)12敗(5KO)3分の28歳・フィリピン。

 

自分の中では4〜5Rまでの決着が必須だったんだけど結局、

4R2分22秒でのTKO勝ちではあったんだけど、

遠目からたまに見てた範囲ではこの日の久我さんは少しばかり雑というか、

力任せに過ぎてたような感じだったんだよね。

 

相手との力量差を感じたもんでそんな展開になったんだろうけど、

もう少し技を見たかったっていう気持ちもあったんだよね。

 

 

 

 

⑦ 木村隼人さん(ワタナベ)vs高野誠三さん(真正)

     ………日本バンタム級 暫定王座決定戦 10R

27勝(18KO)10敗(3KO)のランク3位、29歳・神奈川県と、

19勝(12KO)10敗(3KO)1分のランク6位、29歳・兵庫県。

 

東京の3勝1敗ペースと関西での2勝1敗ペースとでは、

やっぱり東京での戦績の方が信頼性が高いんだけど、

その高野さんを見るのは源大輝さんとの一戦(TKO負け)以来、

4年振りなんだよね。

 

木村さんの入場曲は“進撃の巨人”ってことで、

この試合からは10counジムの村越マネと並んでの観戦だったんだわ。

 

<1R>

高野さんのいきなりの左フックも中々のモノだったんだけど、

それよりもカウンターのタイミングで合わせて来た右フックの方が鋭くて、

木村さんとしてもくれぐれもの留意が必要だったんだよね。

 

ただ、序盤の高野さんは如何にも体が硬かったもんで、

初っ端から吹っ切れた動きが出来てた木村さんとの対比が著しかったんだわ。

 

<2R>

いきなり気が付いたのは高野さんのとってもおかしな癖で、

事あるごとに両グローブでやたら自らのウェストラインに触れることで、

それはある意味彼のルーティンなんだろうけど、

ちょっとでも間が出来る度に繰り返すそれは明らかに余分な動作な訳で、

これ以降も毎ラウンド20回ほど延々と繰り返してたんだよね。

 

木村さんが相手のそのタイミングを見切れれば、

有効ヒットの機会も大幅に増えそうで、

そのことは少し後に別のあるジムのトレーナーにも確かめたんだけど、

やっぱり高野さんのそういう無駄な動作は危険きまわりなくて、

それは構えた際に同じリズムでグローブを上下に動かしたり、

同じ調子で上体を左右に振りながらタイミングを取る動作と同じくらい

危険な行為だってことだったんだよね。

 

そういう動作は以前のジムで身に付いてしまった悪癖のようで、

今更修正出来ないのかも知れないんだけど、

ひたすらのカンター狙いだけが目立って来たのと相まって、

早くも高野さんの全貌が見えて来てしまったんだよね。

 

<3R>

カウンターは流れの中で打てる事が大事なんだけど、

高野さんは最初っから見え見えのそれ狙いで、

後ろ足体重のままのことが多いことでも分かり易かったんだよね。

 

<4R>

それでも高野さんも徐々にこなれてきて、

ジャブがスムースに出るようになってきたし、

残り50秒にはいきなり右ボディアッパーを強く打ち込んでたんだわ。

 

<5R>

それでもまだまだ高野さんの手数不足には首を傾げてしまうほどで、

あくまでカウンターヒットで大きくポイントを稼ごうとしてるみたいで、

攻め込んでる時間が絶対的に足りてなくて、

タイトルが掛かってるっていうのに消極的にしか見えなかったんだよね。

 

木村さんは早くも相手の動きを見切ったようで、

フェイントを交えた鋭い動きで相手を翻弄しつつ、

敢えて距離を潰してカウンターを封じ込めて行くと、

最早高野さんには攻め手がないような感じになってしまったんだよね。

 

高野さんからは何としてでもタイトルを取りに行くっていう気迫とか覇気、

頑張る気持ちも感じられなくなってしまったもんで一旦休憩タイム。

 

 

半分を終えての自分のスコアは48ー47で木村さんだったんだけど、

発表された中間スコアは49ー46、48ー47、46−49で、

木村さんの2−1ではあったんだけど、

それにしても49ー46と46ー49が並存してるのには呆れてしまったなあ。

 

 

結局、高野さんはあのまま半端半端のままだったみたいで、

9R頃に戻ってみようと思ってた前の8R1分53秒でのTKO負けだったね。

 

 

 

それにしてもここのところホールに出張って来る西日本系のランカー達は、

誰も彼もが情けないとしか言いようのないパフォーマンスで、

いっそのこと東日本とそれ以外とでランキングを別にすればって感じなんだわ。

 

 

 

 

⑧ 新藤寛之さん(宮田)vs渡部あきのりさん(角海老)

   ………日本スーパーウェルター級 王座統一戦 10R

20勝(8KO)4敗(1KO)1分の正規王者、サウスポー、32歳・埼玉県と、

37勝(31KO)7敗(6KO)の暫定王者、サウスポー、33歳・埼玉県。

 

<1R>

お互いに勝手知ったるって感じでいきなり飛ばして行って、

基本的なプレスはあきのりさんだったんだけど、

初っ端から二人共がフルショットで満々の緊張感だったんだわ。

 

新藤さんのカウンターの右ショートフックの鋭さも光ってたんだけど、

総体としてみればあきのりさんが僅かに打ち勝ってたんだわ。

 

<2R>

新藤さんはリーチを生かした長い所だけではなくて、

接近してのショートブローのコンビネーションも抜群で、

それはデビューの頃とはまるで別人の巧さを身に付けてて、

KO率の低さを補っても余りあるところを見せ付けてたんだわ。

 

 

ふと気が付いたんだけど、新藤さんのグローブテープの巻幅が異常に広くて、

規則があるのかは知らないけど、そういうのはどうかと思った訳で、

クリンチでグローブが擦れたりパンチがかすった際にも、

テープで必要以上に相手の皮膚を擦って傷めてしまう可能性もある訳で……。

 

<3R>

スリルには満ちてたんだけどそれほど大きな打ち合いにはならないままで、

微妙だったんだけど、見栄え的に少しばかり相手に劣ってはいたけど、

ここはあきのりさんの頑張り手数勝ち。

 

<4R>

野牛の雄が雌の取り合いで角を付き合わせてるような様相を呈してきて、

殆どボディブローは打たなかったけど新藤さんの押し返し挽回が効いてきて、

残り7秒でも綺麗なタイミングで左ストレートをヒット。

 

<5R>

最初の30秒間にまたもや新藤さんが左ストレートをそれも2発ヒット。

 

それにしても二人共、真面目一方の正面型のボクシングで、

捨てパンチとか誘いパンチを使うでもなく、

フェイントを駆使することさえ真っ当な戦法とは思っていないみたいで、

それはそれで見てて気持ち良いんだけど、何だか正直過ぎだったんだよね。

 

この回は新藤さんが敢えて距離を取り始めて、

中間からの左ストレートを狙いまくってたような感じだったんだわ。

 

被弾を増やしていったあきのりさんの顔面の傷みが進んできて、

右ガードが下がり気味のことが多くなって心配が増してきたんだよね。

 

 

試合半分を終えての自分のスコアは48ー47であきのりさんだったんだけど、

発表された中間採点は48ー47で自分とは逆の進藤さんの3ー0だったんだわ。

 

<6R>

それでもまだ1ポイント差ってことでまずはあきのりさんが飛ばしていって、

その後お互いに少々雑なイッセノセに移行していったんだけど、

残り36秒での新藤さんのショートのワンツーが素晴らしかったんだわ。

 

<7R>

それほど表には見せてはいなかったんだけど、

疲労が進んでたのはあきのりさんのようで、

相変わらず積極前詰めはしてたんだけど、

左を放つタイミングが一定してきて単調さが目立ってきたんだわ。

 

あきのりさんが左を決め打ちし過ぎる合間を新藤さんが巧いこと突いて、

流れは大きく新藤さんに傾いたかなあって思ってた残り50秒、

二人が足を止めてのいきなりフルショットのブン殴り合いが始まって、

場内はこの日最高の沸点に達したんだわ。

 

優勢に終えてたのは明らかに新藤さんの方だったんだけど、

あきのりさんも以前なら耐え切れなくてダウンは喰らわなくとも、

思わず目線が泳いでしまってたようなところを踏ん張り切って、

その後の盛り返しに実にとっても前向きだったんだわ。

 

<8R>

あきのりさんの懸命な挽回だったんだけど、

新藤さんは大きく被弾しない工夫がしっかり出来てたし、

返しの右フックのクオリティーもあきのりさんを上回ってて、

いよいよあきのりさんが厳しくなってきた残り15秒、

そのあきのりさんの渾身の左ボディが大きく喰い込んだその途端、

明らかに新藤さんが体を屈めたんだわ。

 

<9R>

前の回のボディが効いたのは誰の目にも明らかで、

あきのりさん周辺の応援団からはボディボディの大コールで、

勢いを取り戻したあきのりさんが当然の如くの先制先制で、

動きに全く劣化を見せないまま攻める攻めるで、

新藤さんは最初の1分半はまるで手が出てなかったんだわ。

 

残り1分22秒でのボディショットをまたしても新藤さんが嫌がって、

で、あきのりさんは左目上をヒットカットされるのも構わずのボディボディで、

自分のすぐ前に座ってた中川抹茶さんとか洪トレ達は大興奮だったんだわ。

 

ただ、コーナーに戻るあきのりさんの顔面の腫れが今や半端じゃなくて、

特に右目は塞がってしまいそうだったんだよね。

 

<10R>

新藤さんのいきなりの弱り方は驚くほどで、

12ラウンド戦だったら確実にあきのりさんが倒し切れる筈で、

って思いながらの最終ラウンドだったんだけど、

新藤さんも今やチョン打ちになってはしまってたんだけど、

それでも正確なヒッティングは大したもんだったんだけど、

それ以上にあきのりさんの飛ばす飛ばす打つ打つは凄まじくて、

残り30秒からの新藤さんは実に辛そうにしてて、

それでも最後の最後まで踏ん張り切っての終了ゴングで、

ウワアー、今やあきのりさんはまるで別人と化してしまってたんだわ。

 

 

ってことで自分は96ー94であきのりさんだったんけど結局、

そのあきのりさんから見て96−95、94ー96、95−95ってことで、

1−1ドローだったんだよね。

 

あきのりさんのボディブローの評価で別れるところかなあってことで……。

 

 

 

ってことは両者が其々のベルトを守ったってことで、

じゃあ来年のチャンピオン・カーニバルはどうなるのかってことになる訳で、

それに関するルールは知らないしこれは確認した訳ではないんだけど、

正規王者が怪我で試合出来なかったから暫定王者を作ったのであるからして、

正規王者がいる以上現在正規王者に対する指名挑戦権を有してる、

松永宏信さんの挑戦権の方をまず優先させるべきじゃないかと思ってて、

その後再度暫定王者との統一戦をするのが一番妥当なんじゃないかって、

そう思ってるんだけどね……。

(ブログの下書きを終えた後にある人にその事を聞いて見たら、

その人もそういう方向じゃないかって言ってたんだよね。 )

 

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 木村隼人さん

② 渡部あきのりさん

③ 特にナシ

 

2018年12月18日 (火)

長嶺克則さん……。

 

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“2015年3月26日…vs拳四朗さん”

 

 

 

 

16日の日曜の夜、ある人から連絡が入って、

長嶺克則さんが引退するってことを聞かされて、

彼のブログで確認したところから自分の憂鬱というかガッカリ感が酷くて、

それは前日の中山11Rの3連単を、

僅かなところで取り逃がしてしまった残念感より大きく勝ってたんだわ。

 

 

右膝を若干開き気味にするところとか上体のリズムの取り方が、

何となくレオ・サンタクルスに似てるなあっていうのが彼の最初の印象で、

攻防に穴の無いキッチリしたボクシングは常に力むところが無かったし、

考えながら試合をするようなところが実に魅力的だったんだよね。

 

 

マナベジムでは彼の3年前に宮崎辰也君がデビューしてたんだけど、

その宮崎君を中心にしたジムをまたがったボクサー達の交流の中から、

勅使河原弘晶さんとか塚田祐介君達とホールで話をするようになったんだわ。

 

長嶺さんの試合には常に彼らの工夫を凝らした被りモノと、

宮崎君の甲高い声援が付き物で今になっては懐かしい思い出なんだよね。

 

 

長嶺君は後記する戦績表で知れるように長いブランクが2回あって、

それは2回の網膜剥離の手術とその回復期間だったんだけど、

彼はその2回共を克服して復帰した唯一のボクサーで、

自分的には定年延長に寄与した斉藤幸伸丸さんと同等の功労者だと思ってて、

結局ディファ有明での日中対抗戦が最終試合になってしまったんだけど、

彼の試合は全て見逃すことなく終えることが出来たのが幸せだったね。

 

 

長嶺さんのキャリアで思い出す最初のイベントはやっぱり新人王戦で、

2012年度の全日本新人王決定戦は東軍の8勝4敗に終わって、

長嶺さんはフライ級で優勝したんだけど、この年は自分的には大豊作で、

其々の優勝者の中にはその後キラ星のような活躍をしてるボクサーが多くて、

東軍では山本浩也さん、横山隆司さん、齋藤裕太さん、伊藤雅雪さん、

柳達也さん、福地健人さん(岡田博喜さんの棄権で同門対決ならず。)、

糸山良太さん、西軍には大森将平さんや堀池雄大さん達がいたんだよね。

 

 

初見だった拳四朗さんとの一戦も思い出深いものがあって、

この後拳四朗さんが一気に世界へ駆け上がるきっかけに立ち会った訳で、

結局長嶺さんは7RTKO負けはしたんだけど、

それは左目上のカット傷によるもので、

あくまでスタンディングのままだったんだよね。

 

 

残念だったのは黒田雅之さんとのタイトル戦で、

中間採点で僅差負けてたのを8Rにダウンゲットして、

あと2ラウンド分を飛ばしまくればベルトが見えてたところ、

その辺りからの黒田さんは歴戦の勇者のやっぱり流石の流石で、

シッカリ押しまくられての0−3負けだったんだけど、

スコアは93−96、94−96、94−95ってことで、

充分な2−1勝ちも見えてたところだったんだよね。

 

 

黒田さんのような超しぶといボクサーの洗礼を受けて、

試合終了直後は残念感が強かったんだけど、

暫くするとそれは必ずしも大きな不幸だとは思えなくなって、

そこからの長嶺さんのキャリアにはきっと生かされる筈だと思ったんだよね。

 

 

あと凄かったのは村中優さんとのスパーリングで、

それはこの間の拳四朗さんと京口紘人さんとのそれを彷彿とさせるもので、

長嶺さんも学ぶところがとっても大きくかったんだよね。

 

 

 

 

《全戦績》……18戦15勝(11KO)2敗(1KO)1分

        (勝率83%、KO率61%)

 

・2011.11.29……○ 高野健太郎 1RKO

・2012.1.31……○ 大久保雅章 1RKO

・2012.3.31……○ 佐藤斉 1RKO 

・2012.7.13……○ 渡邊聖二 2RKO

・2012.9.28……○ 金子智之 3−0

・2012.11.4……○ 佐藤拓茂 2ー1 (東日本新人王決勝戦) 

・2012.12.16……○ 川村琢磨 3−0 (全日本新人王決定戦)

・2013.4.21……○ シン・ヒョンジェ 4RKO

・2013.7.19……○ 鶴見旭 2RKO

・2014.12.18……○ 大保龍斗 3−0

・2015.3.26……● 拳四郎 7RKO

・2016.2.17……○ 山下賢哉 3RKO

・2016.7.28……○ 与那覇勇気 2RKO

・2016.1.28……○ 松山真虎 7RKO

・2017.5.15……○ 富岡哲也 6RKO

・2017.10.21……△ 星野晃規 1−1(日本タイトル挑戦者決定戦)

・2018.3.3……● 黒田雅之 0−3 (日本フライ級タイトル戦)

・2018.6.20……○ ゾン・ユイジェ 7RKO

 

 

 

 

最後に再度……。  

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“vs拳四朗さんとの多分6R”
 
流血が見えるように長嶺さんはこのラウンドで左目上をヒットカットされて、
結局これが原因で次の7RにTKO負けしたんだけど、
ここに及んでも右手のポジションには少しも緩みが無くて、
それはそれ以前の冒頭の写真のラウンドと何ら変わるところがなかったんだわ。
 
 
 
 
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“vs黒田雅之さん”
 
やっぱり長嶺さんの右のガードポジションはシッカリしてて、
黒田さんの決めの右ストレートをブロックしてたんだわ。
 
 
 
長嶺さんの右は常に次の力強いショットに繋げる為の備えが出来てて、
彼の左ボディもとっても美しかったんだけど自分的には、
ストレートに近い左を打つ際の彼の右手の位置が極上だったんだよね。
(3枚の写真は何もボクモバ さんから拝借。)
 
 
 
 
実はね、昨日 17日の夜に長嶺さんが電話をくれてね、
自分的に落ち込んでたところだったもんでとっても驚いて、
いつか彼の事を書いてみようとは思ってて、
でもそれはもう少し先にしようって思ってたところだったんだけど、
既に吹っ切れたような様子だったもんで、
自分の気持ちも少し晴れてきたもんでいきなり書いてみたんだよね。
 
 
電話ではちょっと長々と話してしまって、怪我をした経緯とか、
彼の思うところとか、プライベートなことまで色々聞かせて貰ったんだけど、
20歳でデビューして27歳で志半ばでリタイアすることにはなったんだけど、
実に聡明な青年だから今後の人生にも迷いは払拭出来てるようで、
何となく自分も立ち直れそうな感じがしたんだよね。
 
 
 
 
来年には世界レベルの日本チャンピオンの誕生が待たれてたんだけど、
思うようにならないのは人の世の常ってことで長嶺さん、
貴方はこれから先自分より40年ほども長生きすることになるんだろうけど、
楽しい人生を送れることを心から祈ってますよ。
 

2018年12月14日 (金)

後楽園ホール・12月13日

 

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“アンチェインド・メロディ”

 

デミ・ムーアが主演した映画“ゴースト”のラストシーンに使われてた曲で、

これ以上ないほどの印象を残してたんだよね。

 

ライチャス・ブラザーズはとっても歌唱力のあるデュオで、

他にも“ふられた気持ち”とか“引き潮”なんかが聴きモノなんだけど、

発売当初は“ライタウス・ブラザーズ”って表示してたのが面白いね。

 

 

 

 

ホールに入って瀬端ママとお嬢さんにご挨拶して、三迫ジムの久保マネと、

賢祐さんの奥様と三迫プロの大奥様にもコンチワして、

RK蒲田ジムの柳光会長の奥様に頑張ってねって伝えて、

2日連続ホールの本多ジムの美佐子マネにヤアヤアして始まりってことで、

昨日は女性の方々との触れ合いが多かったんだわ。

 

 

 

① 土屋諒太君(角海老)vs中塚貴大君(JBS)……Fe 4R

1勝0敗の23歳・和歌山県と、0勝1敗の19歳・東京都。

 

お互いのデビュー戦の結果が納得し難いってことでダイレクト再戦。

 

<1R>

前戦の試合のことを反省して対策を練ってきたのは中塚君の方だったようで、

いきなり激しく大きく仕掛けていったんだわ。

 

一瞬立ち遅れた土屋君は受け身に立たされたまま明らかに打ち負けてて、

終始攻め遅れて完全に手数負けしてたんだわ。

 

<2R>

土屋君が立て直せるかだったんだけど、近い所では優勢だったけど、

まだまだ簡単に相手の右を貰い過ぎてたし、打たれ方の形が悪かったなあ。

 

細かい打ち合いの中で中塚君も鼻血だったんだけど、

色白の土屋君の顔面の赤味の方が目立ってて、

形勢的な挽回はまだまだって感じだったんだわ。

 

<3R>

ペースは完全に相手方に握られてるんだから土屋君、

爆発的な手数アップとか戦い方と考え方を改めないとマズイんだけど、

中々思うに任せないままプレスは却って中塚君の方だったし、

一瞬いい場面を作りかけたんだけど押し切れないまま、

髪の毛をバッサバッサさせられて見栄えも良くなかったなあ。

 

<4R>

心を決めて倒しに行かないと負けが目前だったんだけど土屋君、

前後不覚になる程には殴りまくれなくて、必死の手数は却って中塚君の方で、

土屋君からは徐々に体のシッカリ感が失われていって結局、

全くいいところ無しのまま終了ゴング。

 

 

ってことで自分は40ー36だったんだけど結局、

40−37、39−37、39−38の3−0で中塚君の雪辱勝ち。

 

 

 

 

② 矢代明博君(日東)vs中村賢治君(オークラ)……SB 4R

2勝4敗(2KO)2分のサウスポー、24歳・東京都と、

2勝(1KO)5敗(2KO)の33歳・北海道。

 

年齢差はあるんだけど、何とか負け数を埋めたい同士だったんだよね。

 

<1R>

中村君は後ろ足体重が過ぎてて体も右に傾け過ぎで、

右ショットが届き難い割にいきなりその右で打ち掛かっていってたんだわ。

 

で、遠い所から無理に伸びて右を出すところを狙われて、

矢代君の左ストレートを貰うことが多かったんだわ。

 

<2R>

矢代君としては距離さえ維持できれば問題無さそうだったんだけど、

徐々に中村君の必死前詰めが功を奏し始めて展開が大きく動いていって、

矢代君は遠目から精度の悪い左ストレートを一発打つだけに終わってて、

返しの左を打つ間も無く嫌がらせを受けてるかのようだったんだわ。

 

二人共、ジャブ無しの実に粗雑なボクシングになってしまったもんで、

一旦休憩タイムを取って戻って見たら結局あのままだったみたいで、

逆転系の39ー37×3で中村君の勝ちだったね。

 

 

 

 

③ 富岡哲也君(REBOOT)vs何チャラ・何チャラ(六島)

                   ………LF 8R

5勝(5KO)3敗(3KO)の23歳・埼玉県と、

8勝(5KO)4敗(2KO)1分の22歳・フィリピン。

 

折角の富岡君の復帰戦だったいうのに、

相手方ジムの不始末でいきなり只のスパーリングになってしまって、

リングに上がってちゃんと詫びろとしか思えないほど腹が立ったんだよね。

 

元々ここジムはボクサーにふざけたというか、

三流芸人か場末のプロレスラーのようなリングネームを付けて悦に入ってて、

きちんとしたファイトマネーで応えてるのかってことでもあるし、

そんなもんをチンタラ6ラウンドも見せられる客の立場も考えろってことで、

当然の如く観戦拒否ってことで哲也君も実に実に気の毒だったなあ。

 

この日は久し振りに宮崎辰也君がホールに来てたんだけど、

哲也君の応援だったんだからね……。

 

 

 

6R分の変な間が出来てしまったんだけど気を取り直して次って感じで……。

 

 

 

 

④ 小山内幹君(ワタナベ)vs田之岡条さん(小熊)……B 8R

2勝(1KO)2敗のサウスポー、25歳・青森県と、

15勝(1KO)5敗(1KO)のランク12位、サウスポー、25歳・埼玉県。

 

小山内君は勢いはあるんだけどまだまだ雑なボクシングで、

2勝はカタカナボクサー相手で、日本人ボクサーには2敗ってことで、

ここは田之岡さんが普通に勝つんじゃないかって思ってたんだけどね。

 

<1R>

アマ56勝17敗の小山内君なんだけど、実にらしくないボクシングで、

一瞬の隙を突いての一発ぶん回し系で決着させようとするスタイルで、

田之岡さんも油断すると相手の踏み込みの鋭さに圧倒されがちで、

事前にもう少し伸びのいいジャブが要るところだったんだわ。

 

それにしても田之岡さんがやり難そうな入りをしてたんだよね。

 

<2R>

小山内君の踏み込みは自信に満ちてて余りにも潔いいもんで、

田之岡さんの警戒感が中々解けなかったんだけど、

中盤過ぎには右フックも届き始めて、

相手の大仕掛な振り込みの見極めも出来つつあったんだわ。

 

やっぱり小山内君は前振りが少な過ぎるとしか思えなかったなあ。

 

<3R>

相手にきっかけを与えないことが大事だったんだけど田之岡さん、

先攻しきれないままのことが多くて、

直撃はされてなかったんだけど薄いヒットヒットを許してしまってたなあ。

 

<4R>

小山内君は相変わらず一発大振りが多かったんだけど、

それを空振った時の配慮はちゃんと出来てて、

とってもいいポジショニングで田之岡さんに打ち終わりを当てさせなくて、

田之岡さんのカウンターのタイミングをずらせまくってたんだわ。

 

腕振りの鋭さの違いは当たりの強さの違いになってくるもんで、

田之岡さんとしては正確なより多くのヒッティングが必要だったんだけど、

試合半分を終わったところまでは思うようにいってなかったんだよね。

 

<5R>

田之岡さんのジャブに小山内君が左を合わせる場面が増えていって、

大きなショットは無かったんだけど、二発ばかり印象的に当て込んでたね。

 

残り52秒でのバッティングで小山内君の方が左目上をカットしてしまって、

ドクターチェックを受けた後、ここが攻め時だと思ってたんだけど、

田之岡さんは勢い良く攻め切れず却って受け身のままだったんだよね。

 

<6R>

思い返してみれば田之岡さんは元々乱暴系には苦戦しがちで、

大きく展開を動かさなければいけなかったところを残念ながら……。

 

<7R>

田之岡さんも挽回目指して前掛かりになっていった残り1分24秒、

再度のバッティングで小山内君が別の箇所をカットして再チェック。

 

これを機に田之岡さんも更に圧力を掛けていっての手数手数で、

大きく挽回するには至らなかったんだけどギリギリのポイントゲット。

 

<8R>

田之岡さんが意を決しての攻め込みだったんだけど、

小山内君としてもそれは望むところって感じの対応で、

これがまだ5戦目だっていうのに体の動きも腕振りも劣化が見られないまま、

2箇所のカットで顔面を血に染めながらも最後まで戦い切ってたんだわ。

 

 

ってことで自分は77ー75だったんだけど結局、

79−74、78ー74、77−75ってことで小山内君の3−0勝ちだったんだわ。

 

 

田之岡さんは聡明な青年だから言わずもがなではあるんだけど、

この日は試合序盤の3Rまでの戦い方をミスしたのを修正できないままで、

元々劣勢を大きく一発逆転挽回するようなボクサーではないんだから、

もっと一つ一つのラウンドを大切にするべきじゃないかって思ったんだよね。

 

最初の3ラウンドを必ず2つゲットして、次の3ラウンドも何とか2つ取れば、

残り2ラウンドを取られても負けはない訳で、

5Rか6Rのうちの一つを必死に取りに行けば、

反対の77ー75も十分有り得た筈なんだけどなあ……。

 

 

 

 

⑤ 岩原慶君(本多)vs市川大樹君(駿河男児)……L 8R

9勝(4KO)5敗(2KO)のサウスポー、28歳・埼玉県と、

11勝(9KO)4敗(2KO)の23歳・静岡県。

 

本多ジムとしては岩原君のこの試合が今年の仕事納めだったんだよね。

 

勝率やKO率は市川君の方が上回ってはいるんだけど、

地方ジムボクサーの戦績は今一信頼に欠けるし、

これまでの対戦相手のレベルの違いでここは岩原君の圧勝を期待。

 

<1R>

市川君はどっちかっていうと一瞬の一発狙い系だったんだけど、

バランスがとっても悪くて打ち終わりに体勢を崩すことが多かったね。

 

岩原君はまずは慎重に相手の見極めから入って素直なジャブで先制してて、

市川君にはキッチリジャブから組み立てるっていう考えは無かったなあ。

 

<2R>

お互いに慎重というか仕掛けが遅かったんだけど、

いつまで経っても相手が攻めてこないもんで、

そんならってことで岩原君が左ストレートを打ち込み始めて、

何発が薄く当てた後の残り35秒には鋭いワンツーをヒットさせたんだけど、

かなり自信を持ってるような打ち込みだったんだよね。

 

<3R>

市川君は勝負はまだまだ先だと思ってたのか相変わらずの手数不足で、

折角出張って来た応援団も静まり返るばかりで、

詰めることは詰めるんだけど殆ど自分からは攻め込まないままで、

一体何をやりたいのか何しに来たのかやる気あるのかって感じだったんだわ。

 

で、何もしないうちにトントン突かれるばかりで、

いつの間にか顔面を赤くしていったんだけどホントに大丈夫なの?

 

<4R>

自分の中では岩原君の勝ちは揺るぎないものになってたんだけど、

この程度の相手に最終ラウンドまではあってはならないって見てた2分弱、

強烈な左フックで見事なダウンゲット。

 

何とか立ち上がって来たんだけど市川君は既にボクサーではなくなってて、

リスタート直後に岩原君の追撃の左ストレートを喰らって再度のダウン。

 

 

もうダメだねってレフェリーも即のストップエンドで、

1分55秒で岩原君のTKO勝ちだったんだけど正直、

市川君はランカーのレベルでは無かったんだよね。

 

 

 

 

⑥ 佐川遼さん(三迫)vs河村真吾さん(堺東ミツキ)

                   ………Fe 8R

5勝(3KO)1敗(1KO)のランク4位、24歳・青森県と、

15勝(8KO)5敗(3KO)1分のランク7位、サウスポー、28歳・大阪府。

 

河村さんの方が3倍以上のキャリアがあるんだけど、

やっぱり関西系ボクサーは信用し切れないところがあるんだよね。

 

<1R>

河村さんのジャブはクオリティが低くて、

やっぱりいきなり系の左ストレート一本攻めのような感じで、

開始56秒での佐川さんの右ストレートも見えてなかったみたいだったんだわ。

 

打ち終わりに合わせるタイミングも河村さんは大きくずれてて、

いきなり佐川さんの圧勝が見えて来たんだよね。

 

<2R>

プレスは掛けてたんだけどそこからの河村さんの手出しが遅れ気味で、

1分5秒には佐川さんが右ストレートを2連続打ち込みヒット。

 

早くも顔面を赤くしていった河村さんは攻撃のバリエーションが少なくて、

特にボディブローを全く打たないボクサーだったんだよね。

 

<3R>

何だか早くも佐川さんの楽勝が見えて来て、

力任せの割には河村さんからはパワーが感じられなかったし、

とにかく雑としか言いようがなくてテクニックとは程遠かったなあ。

 

申し訳ないけど、これまで簡単な相手とやり過ぎたって感じが拭えなくて、

自分にはA級とB級の戦いくらいにしか見えなかったんだよね。

 

こんなんでランク7位っていうのが全く信じられなくて、

このラウンド以降見てた6Rまでは毎回10:8.5ほどもの大差が付いて、

とっても見てられなくなったもんで離席してしまったんだよね。

 

 

すぐに終わってしまいそうだったんだけど、

佐川さんが意外に手間取ったっていうより、

ここは河村さんが勝負を投げずめげずに最後まで踏ん張ったってことで、

佐川さんはやっとやっとの8R2分40秒でのTKO勝ちだったんだわ。

 

判定まで持ち込まなかっていうことで辛うじて佐川さんが及第点ゲット。

 

 

 

 

この後ファイナルの前に特別スパーが組まれてて、

3分2ラウンドだったんだけど、これだけでも充分金を払う価値があって、

二人共、馴れ合いじゃなくて今の時点での全力を見せてくれたんだよね。

 

 

 

⭐︎ 拳四朗さんvs京口紘人さん

1Rの序盤から積極的にプレスを掛けていったのは京口さんの方だったけど、

相手の攻め込み前に拳四朗さんが狭い所を差し込み打つのが極上で、

一瞬のコンビネーションの巧みさに場内は息を呑んで見つめてたんだわ。

 

2Rに入ってからはヘッドギア越しの京口さんの目付きの方が殺気に満ちてて、

井上トレのアドバイスに敏感な反応を見せながらの右フックがグッドグッドで、

クロス気味に力強く打ち込めてたんだわ。

 

ただ中盤過ぎからの拳四朗さんの巻き返しも流石の流石で、

実にスムースで力強く緩急を効かせたコンビネーションはそれこそ絶品で、

残り30秒からの最後の手数でも圧倒してたんだけど、

京口さんも最後の最後に例の右クロスフックを綺麗に打ち込んでたんだわ。

 

 

ってことで自分的には19ー19だったんだけど、

帰り際にすれ違った京口さんは「やられました、20−19です。」

って言ってたんだわ。

 

ただ、お互いの体がぶつかり合った際に、

相手を弾き飛ばしてたのは2回共1階級下だった京口さんの方だったから、

フィジカル面でもそこそこの自信になったんじゃないのかなあ。

 

何れにしてもボクシングっていうのもこのレベルの二人が戦うと、

もう殆ど神技って感じで、終わってのインタビューでも、

全く息が上がってる様子も無かったんだよね。

 

 

 

 

⑦ 吉野修一郎さん(三迫)vs小林和優さん(RK蒲田)

       ………日本 ライト級タイトル戦 10R

8勝(6KO)0敗のチャンピオン、27歳・栃木県と、

10勝(6KO)7敗(1KO)1分のランク11位、35歳・長野県。

 

誰もが知るように小林さんはこれまで実に苦労が多かったランカーで、

何度かの右拳の怪我やスランプを乗り越えてここまで登って来て、

もうすぐ定年のここに至って記念すべきタイトル初挑戦で、

多分これを最後の試合にするつもりだったんじゃないかなあ……。

 

試合前に柳光会長ともちょっとシミジミする話をしたんだよね。

 

久し振りに川村貢治さんが来てて、

「相手は強いの?」って聞いて来たもんで、

尋常の強さじゃないですって答えたんだけどね。

 

<1R>

上背的には小林さんだったんだけど、

やっぱり吉野さんの圧力は半端じゃなくて、

開始ゴング直後から小林さんはサークリング主体を強いられてたんだわ。

 

吉野さんはデビューの頃は一見単純な殴り屋のように見えたんだけど、

最近では柔軟な動きをする重戦車って感じで、

正面から見るとガードが徹底してて打ち所を見つけ難いんだよね。

 

小林さんも臆することなく残り27秒には左フックをヒットさせてて、

右手を痛めてた期間が長かったせいか左の使い方が上達したんだよね。

 

<2R>

吉野さんの詰め詰め、小林さんのサークリングに変わりなかったんだけど、

吉野さんの右フックはグローブの上からでも効きそうな重さを感じさせ、

小林さんもいいタイミングの左フックを打ち重ねてはいたんだけど、

有効性としてはやっぱり吉野さんの方だったんだわ。

 

小林さんとしては事前の思い通りの距離を維持してたんだけど残り15秒、

左フックの相打ちでユラッとさせられて右のフォローもかすられて、

下半身に明らかな緩みを見せてしまったんだわ。

 

<3R>

前の回を何とか凌いだ小林さんだったんだけど、

自分にはダメージを残したままのように見えてたんだけど、

この回最初の30秒間を打ち勝ってたのはその小林さんの方で、

吉野さんの顔面もかなり赤くなってたんだよね。

 

その後小林さんが一段落した1分30秒の南東ポスト近くだったなあ、

吉野さんの右ボディからの左フックが直撃して小林さんがいきなり窮地。

 

下がらされるところに吉野さんがここぞの左フックを一閃追撃ヒット、

まともに貰ってしまった小林さんが一発昏倒仰向け大の字ダウン。

 

その倒れ方が激しかったもんでレフェリーの即のストップエンドで、

ホールの係員も担架搬出の準備をしたんだけど、

小林さんは気丈に立ち上がってその後自力でリングを降りたんだわ。

 

 

小林さんは自分のすぐ前を通って控え室に戻って行ったんだけど、

自分は掛ける言葉と声を失ってしまって、

代わりに柳光会長の奥様と言葉を交わしたんだよね。

 

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 吉野修一郎さん

② 岩原慶君

③ 佐川遼さん

 

2018年12月13日 (木)

後楽園ホール・12月12日

 

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“タイム・イズ・オン・マイ・サイド”

 

ローリング・ストーンズはブライアン・ジョーンズがいた頃が最高で、

B面の“コングラッチュレイションズ”もよく聴いたものなんだわ。

 

ビートルズにほんのちょっと遅れてデビューしたストーンズは、

ハッピー系のリバプール・サウンズとは少し違ったロンドン・サウンドで、

ブルージーな曲と音作りに特徴を見せてたんだよね。

 

 

 

 

三迫会長から9日のタイでの竹中良さんの試合に絡んで、

日本とは違う彼の地のボクシング事情を色々聞かせて貰って面白かったなあ。

 

その後、本多ジムのクドゥラ金子さんと林大雅君にコンチワして、

美佐子マネと話してたら興法裕二君も入ってきて、

北海道から本多ジムに入ったばっかりの坂本君とも挨拶を交わして、

有岡康輔さんとちょっと話をして始まり始まり……。

 

 

昨日は第3試合からの観戦ってことで……。

 

 

 

山口崇晶君(宇都宮)vs目黒聖也君(セレス)……SF 4R

デビュー戦の23歳・栃木県と、

1勝(1KO)0敗のサウスポー、19歳・福島県。

 

<1R>

二人共、いきなり殆どノーガードのままのフルショットの殴り合いで、

こりゃ最後までは行きそうにないなあって感じだったんだけど、

1分半を過ぎる頃からは二人の力量差が如実になって来て、

山口君の危ない感がどんどん増していったんだわ。

 

目黒君は序盤の狂乱を徐々に冷静に収めていって、

左ストレートをカウンターのタイミングで強烈に打ち込んでたなあ。

 

<2R>

開始10秒、お互いのワンツーが交差した刹那、

目黒君の正確なヒッティングを見計らったところで、

多少早いかなあとも思ったんだけど、レフェリーが割って入ってジ・エンド。

 

山口君はデビュー戦だし、前の回の終盤での大きな被弾を配慮したみたいで、

まあまあ適切な判断だったと思ったね。

 

 

 

 

佐々木悠登君(ワタナベ)vs須田瑠希也君(戸高)vs

                  ………62kg 4R

2勝(1KO)3敗(1KO)1分のサウスポー、24歳・岩手県と、

1勝1敗のサウスポー、19歳・東京都。

 

<1R>

全体に動きが大きく緩慢な佐々木君に対して須田君、

小さく鋭い腕振りで初っ端から圧倒してて、

開始1分で勝負アリって感じだったもんで一旦の休憩タイム。

 

結局、40ー36、39ー37×2ってことでやっぱり須田君の3−0勝ちだったね。

 

 

 

 

内田勇気君(KG大和)vs須藤大介君(三迫……LF 6R

6勝(1KO)5敗(1KO)の25歳・神奈川県と、

5勝6敗(2KO)3分の23歳・埼玉県。

 

<1R>

いい感じの詰めから始めてたのは須藤君だったんだけど、

内田君も手数負けする事なくとっても好戦的だったんだわ。

 

お互いに一発の決定力には欠ける同士でその上、

年齢と勝ち負けが拮抗した同士の正確な当てっこになっていったんだわ。

 

基本的には中間距離では内田君が、接近戦では須藤君が其々優勢で、

お互いに山のような手数の頑張り競争に突入していったんだわ。

 

<2R>

内田君が1ラウンドの手数を108発ほどにアップさせていったんだけど、

須藤君がそれを上回る120発ほども放ってて、そりゃもう大変な状態で、

互いの有効打が見極め難くなっていったんだわ。

 

<3R>

内田君の方が意識的に距離を取ろうと頑張って、

ヒット数的には大差無かったんだけど、中間距離での見栄えの良さで内田君。

 

<4R>

相変らず手数の頑張り合いが続いてた中、

内田君の上体が流れ始めて足元の踏ん張りにも若干の差が見えてきたんだわ。

 

<5R>

開始26秒、ガッツンバッティングで須藤君の左目上をドクターがチェック。

 

リスタート後はお互い更に激化していって、

ストップ前に何とかポイントを稼ごうと飛ばしまくって案の定、

1分02秒に再度のバッティングで須藤君に再度のドクターチェックが入って、

直後に内田君の右目上にもチェックが入ったんだけど、

こっちの方が酷いって事で即のストップエンドになってしまったんだわ。

 

 

ってことで自分は49−47で須藤君だったんだけど結局1分1秒の負傷判定で、

50ー46、49−47、48ー48ってことで須藤君が3−0勝ちだったんだわ。

 

 

ポイントの判断の難しい試合ではあったんだけど、

もう少し正確で丁寧な判断が要るんじゃないかって思ったけどね。

 

 

 

⑥ 浅原あきひろ君(駿河男児)vs阪田壮亮君(本多)

                    ……M 8R

7勝(1KO)5敗2分のサウスポー、30歳・静岡県と、

6勝(2KO)5敗(3KO)1分の24歳・千葉県。

 

リングに登場した浅原君はウェスト周りが緩々のダボダボで、

全く減量しないままのナチュラリストのようだったんだわ。

 

<1R>

その浅原君は結構いい感じの左ストレートを打つんだけど、

右手の使い方に大きな難点があって、ちょっと勿体無い感じだったんだわ。

 

阪田君の方はいつものようにユッタリした立ち上がりだったもんで、

この回は僅かながら浅原君の手数勝ちだったかなあ。

 

<2R>

浅原君は強くは打たないけど真面目に手数を頑張るボクサーなんだけど、

阪田君も1分過ぎにワンツーを打ち込んでから調子を上げていって、

さあこれからってところで1分24秒、大きくバッティングしてしまって、

阪田君が眉間右寄りをカットしてしまったんだわ。

 

ドクターチェックを経てリスタートしてからは阪田君が飛ばしていって、

後半は浅原君も盛り返してはいたんだけど中盤までの有効ヒットで阪田君。

 

<3R>

浅原君の左ストレートが何だか置きに行くような感じになっていって、

一方の阪田君の左フックとかショートアッパーの見栄えが良かったんだわ。

 

<4R>

折々のキッチリ感は阪田君の方が上回ってたんだけど、

それにしても二人共、早くも消耗が浮き上がって来てたなあ。

 

<5R>

ダラダラ感が増していった中、浅原君の踏ん張りが目立ってたんだけど、

お互いにそこそこの感じで当て合っても相手を揺らがせるまでには至らずで、

何だかただ漠然と打ってる感じしかしなくなって来たんだわ。

 

 

ずっと以前、内山高志さんと話した際に教えて貰ったんだけど、

大事なのは拳の何処で殴るかについて神経を使うべきだってことで、

それはつまり4つの山の何処で殴るかってことを意識すべきってことで、

そうすることでまずはオープンブローが防げると思うし、

漫然と打つよりは遥かに効果的な打ち込みに繋げられるって思ったんだよね。

 

その点からするとこの試合の二人はミドル級だっていうのに、

一つも相手を揺らがせることが出来ないまま漫然と打ってるような感じで、

それはパンチ力があるか無いかっていう問題より、

打ち方自体が良く無いとしか思えなくて、

そもそもグローブの握りが甘いんじゃないかって感じたんだよね。

 

 

このラウンド以降はダラダラの進行に飽きが生じてしまって、

飛ばし切ればダウンゲットも有り得たのに阪田君の一段落が歯痒かったし、

浅原君もやたらブルブル揺れてた腹回りしか目に入らなくなってしまったなあ。

 

 

結局この試合は80ー72、78−74、78−75って事で阪田君の3−0完勝。

 

 

 

 

⑦ 粟田祐之君(KG大和)vs三瓶数馬さん(協栄)

                 ………SFe 8R

11勝(4KO)5敗(2KO)のサウスポー、27歳・神奈川県と、

15勝(6KO)5敗(4KO)のサウスポー、ランク12位、23歳・埼玉県。

 

<1R>

ラウンド中盤以降に試合の行方がいきなり決まってしまったような様相で、

粟田君が簡単に詰められて三瓶さんのショートブローに晒される展開で、

相手がそういう戦い方をするのは知ってる筈なのに粟田君、

早めの鋭いジャブを使い切れず、フットワークも不十分なままだったんだわ。

 

<2R>

残り1分10秒、一気に距離を潰した三瓶さんが恐怖のショートラッシュで、

連打を浴びまくった粟田君が相当追い込まれてしまったんだわ。

 

粟田君はそれでも終盤近くに立て直して一瞬いい場面も作ってたんだけど、

強く打ち返そうとしてか全体的にストロークがデカ過ぎだったし、

パンチも流れてしまうことが多くて大きな効果を上げ切れてなかったんだわ。

 

<3R>

やっぱりこの日の粟田君は出来が良くなくて、

終始詰められっ放しのまま見栄えの良く無い打たれ方をしてたなあ。

 

<4R>

粟田君には持ち直しそうな兆候が見られず腰が引け始めて、

ジャブの出も悪くなって変な間を作ってしまうというか、

ふっと気が抜けるような瞬間も目立って来たんだわ。

 

粟田君は残り50秒からは大きく口を開いてハーハーし始めて、

最後は止められてしまいそうなところまで追い込まれてしまったんだわ。

 

<5R>

それまで山ほど貰い続けてたボディブローがいよいよ効いてきたみたいで、

粟田君がそれを明らかに嫌がる素振りも増えてきて、

ガードが下がるところへの顔面の被弾も防げなくなっていってたなあ。

 

残り15秒からはストップしてもいいような状態が続いて、

このラウンドは10:8.5ものほどの大差が付いてしまったんだわ。

 

 

結局この後ももう止めてもいいような状況が続いて、

自分の中では5Rを終えて粟田君はフルラウンド負けだったし、

一発逆転のショットも最早期待できそうになかったもんで、

陣営としては彼の健康と次の試合のことを考慮して、

早い段階のタオル投入が妥当じゃ無いかって思い続けてたんだけど、

結局7R0分17秒に左右のショートフックで顔面を跳ね上げられたとこで、

やっとやっとのレフェリーストップエンドだったんだわ。

 

 

それにしてもこの日の三瓶さんは実に手際が良くて、

前回木村吉光さんに一瞬の手数負けを突かれたのを反省してか、

揺るぎない意志からの吹っ切れた戦い方が見てて心地良かったんだわ。

 

 

 

 

⑧ 大坪タツヤさん(T&T)vs河野洋佑君(新日本木村)

                   ………58kg 8R

12勝(4KO)9敗(1KO)1分のランク7位、29歳・神奈川県と、

13勝(7KO) 7敗(1KO)2分の30歳・宮崎県。

 

自分的にはこの試合がこの日のメインで、

勝率やKO率では劣るんだけど大坪さんの勝利を予想してたんだよね。

 

<1R>

二人共、実にキッチリしたボクシングをするよく似たタイプで、

まずは僅かながら河野君のプレスから始まったんだけど、

残り1分20秒からの接近戦は大坪さんのコンビネーションの方が勝ってて、

中間距離からの右のクロスで先行してた河野君を上回ってたんだわ。

 

<2R>

ジャブの差し合いに殺気がこもってきたんだけど、

残り55秒での右から返した大坪さんの左フックがグッドグッドで、

左ボディを含め何発かいいのを見せてた河野君だったんだけど、

近い所での大坪さんの早い回転の方がやっぱり見栄えが良かったんだよね。

 

<3R>

このラウンドは交互に綺麗なヒッティングを交換してて、

採点的にはとっても微妙だったんだけど、

河野君の腫れの方が目立ち始めたんだよね。

 

<4R>

二人の軸のしっかりしたボクシングには全く見てて惚れ惚れモノで、

あくまで相手に一方的に攻めさせない姿勢も交互に繰り返してて、

序盤は河野君の先攻めが印象的だったんだけど、

残り1分4秒での大坪さんの右ショットがそれを覆して、

残り30秒からもその右を何発か当て込んでて、

大坪さんはワンツーよりいきなりの右のヒット率が高かったんだわ。

 

<5R>

河野君の左のジャブやフック系が巻き返しのヒットヒットで、

特にそのジャブは徐々に勢いを増していって大坪さんの顔面を跳ね飛ばして、

この後の展開を動かしそうな予感さえあったんだよね。

 

流れを取られそうだった大坪さんも残り1分から大きく盛り返していって、

ヒットの正確性では河野君を圧してたんだわ。

 

お互いに打たれたらすぐ打ち返すっていう強い気持ちに溢れてたんだけど、

ただ二人共、残念ながらカウンターのタイミングを捉え切れておらず、

その辺がお互いのKO率の低さに現れているような感じだったんだわ。

 

<6R>

気持ちのこもったボディブロー合戦の直後の1分21秒にバッティング。

 

河野君の左目上にドクターチェックが入って再開されて即、

大坪さんが左右ボディから顔面へフックを繋げてグッド・ヒッティング。

 

その後河野君も懸命の打ち返しだったんだけど、

それにしても二人共、接近しても全く絡むってことが無かったし、

クリンチ離れも自発的で常にクリーンなままで実に素晴らしかったんだわ。

 

<7R>

まずは河野君が先制していったんだけど、

それにしても二人の動きは一向に劣化を見せず手数落ちもないままで、

お互いに相手の気持ちと体力を削ぎ落とし合うような展開だったんだけど、

このラウンドは河野君が辛うじて制してたんじゃないかなあ。

 

<8R>

ホントに微妙な中での最終ラウンドは最初の1分間は河野君が優勢で、

多少緩みが見え始めた大坪さんが追い込まれ気味だったんだけど、

残り1分から巻き返しての行ったり来たりで、

ラスト30秒間の頑張りでギリギリ河野君かなあって所で終了ゴング。

 

 

ってことで自分は76ー76のイーブンだったんだけど結局、

77ー76×2、76ー76で大坪さんのギリギリ2−0勝ちだったんだわ。

 

ボクサーもジャッジもとってもいい仕事をしたって感じがしたんだよね。

 

 

こんなにいいボクシングをする二人が共に負け数が多いっていうのは、

一体どういう訳なんだって一緒に見てたあるジムのマネジャーに聞いたらね、

カウンターを打ち切れないままに追い込まれることが多いんじゃないかって

やっぱり自分と同じような意見が戻ってきたんだよね。

 

彼らのボクシングはC級やB級ボクサー達の手本になるような動きに満ちてて、

攻防のバランスとかスタミナ面とか参考になることが多くて、

これから先はカウンターだよカウンターってひたすら思ったんだよね。

 

 

 

 

⑨ ニワット・コンカンvs越川孝紀さん(セレス)

                   ………SW 8R

8勝(6KO)7敗(5KO)のサウスポー、33歳・タイと、

7勝(5KO)1敗のランク2位、28歳・千葉県。

 

コンカンっていうのは日本人御用達のボクサーで、

渡部あきのりさん、斉藤幸伸丸さんに続いて今年だけでもこれが3試合目で、

去年は井上岳志さん、何チャラ・ペタジーニ、大石豊さん、コブラ諏訪さん、

その前には西田光さんとも戦ってて、

以前はラーチャシー・シットサイトーンって名乗ってたんだわ。

 

<1R>

いきなり越川さんがボディラッシュから始めたんだけど、

ノラリクラリのコンカンを前にして少しばかりいきり立ち過ぎで、

何だか気持ちが空回りしてるような感じだったんだわ。

 

<2R>

コンカンの余り真剣にやってないような印象はいつもの通りで、

まだまだ勝負は先ですようって感じだったんだわ。

 

<3R>

普段ユッタリしたコンカンなんだけど、

いざっていう時のスピードアップと力の込め方は流石に元OPBF王者で、

中盤に鋭いショートカウンターを放って越川さんに鼻血を見舞ったんだわ。

 

コンカンは途中でオーソドックチェンジを交えながら、

誤魔化し系というか越川さんをあしらい始めてるようだったんだよね。

 

<4R>

無用な被弾が多いってことか越川さんは極度にガードを固め始めて、

そのまま詰め寄ってのショート戦に持ち込み始めたんだわ。

 

で、徐々にもつれることが多くなっていったんだけど、

顔面を赤く腫らせてるのは明らかに越川さんの方だった1分15秒、

ラビットパンチってことでコンカンが減点を喰らってたんだけど、

ちょっといきなり過ぎるような印象を受けたんだよね。

 

<5R>

中間距離では不利ってことか越川さんが更に接近戦を挑んでたんだけど、

鼻血は酷くなるし見栄え的にもいいところ無しって感じだったなあ。

 

ボクサーは激しい檄を飛ばされると頑張るのもいるし、

理論的に諭された方がいい方向に出る場合もあって色々なんだけど、

越川さんは前者の方みたいで、

陣営からは怒号とか罵声のようなモノが飛びまくってたんだよね。

 

ただリング上はひたすら出来上がりのよくない方向へ一直線で、

見てて元気が失われる一方だったもんで、後は殆ど真面目に見てなくて、

7R途中での帰宅したんだよね。

 

 

5Rまでの自分のスコアは47−47だったんだけど、

電車の中で確かめたら、79−73、77ー74、76ー75ってことで、

実にまあとっ散らかった3−0で越川君の勝ちだったんだわ。

 

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 大坪タツヤさん、河野洋佑君

② 三瓶数馬さん

③ 須藤大介君

 

2018年12月 8日 (土)

日記 (12/8)

 

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“地上の星”

 

話し方とか歌い方に特徴があるもんで、

中島みゆきのことを好きでは無い人も多いんだけど、

自分は日本の女性ヴォーカリストの中では一番好きで、

昔の荒井由実と同じくらい聴く機会が多いんだよね。 

 

“地上の星”は2000年に発売された“短編集”の中に、

“後悔”と一緒に収録されてるんだけど、

この二つの曲の対比はとっても興味深いんだよね。

 

 

 

 

関わってたあるボクサーの裁判事案が決着を見る前後に、

実は別の二人のボクサーからも相談を受けてて、

勿論それもジム移籍に関する件だったんだけど、

その二人の移籍がごく最近実現したんだよね。

 

JBCや協会はファイトマネーや移籍に関する規約の改定に真っ最中って事で、

で、自分としては以降こういう案件に関わることを止めたんだよね。

 

この先業界人達がどういうスキームを構築しようと、

それは自分には全く関わりのないことで、

本人達がそれでいいっていうなら部外者が口を出すべき事柄では無くて、

自分としては見たい試合だけを淡々と追いかけるって感じなんだよね。

 

どの試合を見るか、どの試合を見ないかに関しては、

あくまで観客側の自由である訳で、

その事に関する苦情等は一切受け付けるつもりは無くて、

今後は其々が勝手な道を歩むってことになるんだわ。

 

 

 

 

【村木田渾身競馬 】

暫くボクシングがないもんで、時間に任せてこの10年間の競馬を見直して、

参加した合計4,380レースの整理と分析をしてみたんだわ。

 

長い目で見ると穴狙いでしか通算の利益を確保することは出来ない、

っていう結論にやっぱり間違いはなくて、

その買い目の組み立てに合計10時間ほど掛かったんだわ。

 

結局、3連単の○○→○○○⇄○○ っていうのが基本型で、

○の中に全て違う馬番を入れると全部で24通りになるんだわ。

 

○の中には1番人気〜3番人気の馬は入れなくて、

4番人気から12番人気の9点の中から7点を当て込む方法なもんで、

過去10年間でこの24点買いが的中した比率は130分の1しかなくて、

それはつまり100円単位で312,000円投入して初めて1本ゲットなんだけど、

その平均配当額が約55万円なもんで回収率は176%にもなるんだよね。

 

実際の検証では4,380レースで合計34本ゲット出来てて、

2009年(470R)…1本(274%)、

2010年(560R)…2本(153%)、

2011年(420R)…4本(170%)、

2012年(560R)…6本(158%)、

2013年(560R)…4本(281%)、

2014年(320R)…3本(139%)、

2015年(530R)…4本(146%)、

2016年(430R)…5本(168%)、

2017年(250R)…1本(153%)、

2018年(280R)…4本(280%)。

 

*4,380R ×2,400円=1,051万円⇨1,867万円 (178%、+816万円 )

 

 

競馬の必勝法は途中で何があっても自らの買い方を貫くことだって、

そういう信念にも変わるところが無いんだけど、

130レースも外れまくるのを我慢し切れるかが最大の課題である訳で、

当分は土日で5レースほどに絞り込んで参加してみるつもりで、

来年の5月頃までに何とか1本ヒットさせたいと思ってるんだよね。

 

2018年12月 4日 (火)

後楽園ホール・12月3日

 

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“リトル・ホンダ”

 

60年代、サーフィン・ミュージックと共に流行ったのが “ホット・ロッド”。

その頂点に立ってたのは勿論“ビーチ・ボーイズ”なんだけど、

ホンダのスーパーカブのことを歌ったこの曲も当時随分ラジオで聞いたんだわ。

ただ、バンド名の“ホンデルス”っていうのは如何にも安直過ぎだったなあ。

 

 

 

昨日は赤コーナー(左側)の全員が大橋ジムボクサーで、

8回戦以上が6試合組まれてたんだけど中身の濃い3時間ちょっとで、

5試合がKO決着だったもんで実にテキパキとした進行だったんだわ。

 

久し振りに動物学の先生と通りすがりに挨拶を交わしたんだけど、

彼はやっぱり好カードは見逃さないね。

 

 

 

① 中嶋一輝君vs宇津見義広君(ワタナベ)……B 8R

5勝(4KO)0敗のサウスポー、25歳・奈良県と、

15勝(10KO)8敗(1KO)3分の34歳・東京都。

 

10歳ほどの年齢差のある6戦目と27戦目の一戦。

 

<1R>

中嶋君は中間距離からの強打には定評があるんだけど、

この日は少しばかりスピード感に欠けてたなあ。

それでも右ボディからの左ストレートの形はとっても良かったんだわ。

 

ただ接近戦になってからは宇津見君の勢いの方が圧倒的で、

多少ストロークは大きかったんだけど返しの左フックが効果を上げてて、

中嶋君にかなりのやり難さを与えてたんだよね。

 

<2R>

距離をキープ出来なくなると中嶋君がいきなりシンドそうになるんだけど、

宇津見君が強引にボディを打ちにいって空いた顔面をヒットヒット。

 

宇津見君は手が止まると相手の攻め込みを簡単に許してしまってたけど

中嶋君の方も最初の1〜2発で終わってしまうことが多かったなあ。

 

<3R>

やりたい距離と戦いのスタイルが極端に違う同士なもんで、

主導権の取り合いが続いたんだけど、

お互いの前の手のフック系の殆どがオープンブロー気味だったんだわ。

 

1分21秒での中嶋君の左ストレートが印象的ではあったんだけど、

二人共、バンタム級の割りには大味な試合だったなあ。

 

一段落した時や雑な打ち終わりの際の被弾が目立ってたのは宇津見君で、

流れは徐々に中嶋君の方に傾いていったんだわ。

 

<4R>

開始44秒に中嶋君の左フックが宇津見君の側頭部にドッカンヒットして、

宇津見君が思わずオットットットってなってしまったんだけど、

傷んできたのは彼の左顔面の方で、若干の馬力落ちも目立ってきたんだわ。

 

宇津見君の激しい前詰めが減り始めると共に、

中嶋君も冷静さを取り戻していったような感じだったんだよね。

 

<5R>

序盤に飛ばしていったのは宇津見君だったんだけど、

当たりの見栄えの良さは中嶋君の方で、

宇津見君としては見せ場を作り切れないまま残念感が募るばかりで、

左目上をバッティングカットしてしまったんだわ。

 

<6R>

中嶋君は相手の動きを見極めつつ自らの戦い方を再確認したようで、

無駄な揉み合いを巧いこと避けるようになっていって、

宇津見君は踏み込んでも当て切れないままクリンチで終わることが多くて、

何だか集中力も切れかけてきたような感じでもあったんだわ。

 

<7R>

何となく美しくない出来上がりの試合に移行していったんだけど、

残り36秒のリングほぼ中央、ついに中嶋君の右フックがドッカンヒットして、

宇津見君が大きく仰向けにダウンしてしまったんだわ。

 

かなり消耗が進んでいたところでの一発直撃被弾だったもんで、

続行が無理そうだと判断したレフェリーが途中カウントを止めて、

2分27秒での中嶋君のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

試合後大分経ってからあっちこっち絆創膏を貼った宇津見君が寄ってくれて、

二人であれこれミニ反省会をしたんだけど、また立て直しなんだよね。

 

 

 

 

② 中澤奨君vsジョン・ジェミノ……Fe 8R

11勝(5KO)2敗(1KO)の25歳・大阪府と、

17勝(7KO)11敗(4KO)1分の国内11位、26歳・フィリピン。

 

中澤君は大阪帝拳から移籍してのこれが2戦目で再度の外国人相手。

 

<1R>

フレーム的には中澤君が圧倒してたもんでお互いの距離が相当違ってて、

さてさてどうなるってところだったんだけど、

ジェミノは全く臆せずいい踏み込みを見せてたんだわ。

 

中澤君からはスピードとパワーを感じたんだけど、

距離感と当て勘の悪さが目立ってたんだよね。

 

中澤君が外しまくってた中、一瞬の踏み込みからのワンツーでジェミノだね。

 

<2R>

中澤君は上体の柔らかさに欠けてたし腕力に頼り過ぎでもあったし、

ジャブの精度の悪さは目を覆うばかりで、

捨てパンチとか誘いの仕草も無いまま攻撃もシンプルなワンツーに留まってて、

リーチの短いジェミノのパンチの方が届きが良かったんだよね。

 

って見てた残り45秒、ジェミノの強烈なワンツーがヒットして、

中澤君がリング中央で一発大の字ダウンしてしまったんだわ。

 

余りの直撃度だったせいか、何とか立ち上がった中澤君だったんだけど、

全く足元が覚束なくなったままのテンカウント・アウトだったんだわ。

 

 

2分25秒でKO勝ちしたジェミノはとっても嬉しそうにしてたんだけど、

体格的なハンデを克服していいパフォーマンスだったんだよね。

 

 

中澤君はこれまで外国人相手の比較的楽な試合が多過ぎて、

それほど工夫をしないままだったツケを払わされたって感じだったんだわ。

 

 

 

 

③ 岡田誠一さんvs荒木貴裕さん(極東)……SFe 8R

21勝(12KO)6敗(4KO)1分のラック11位、36歳・神奈川県と、

12勝(4KO)7敗(3KO)のランク9位、31歳・三重県。

 

元チャンプで36歳の岡田さんの地道な立て直しに注目だったんだよね。

 

<1R>

二人共、バランスのとれたとってもいい動きから始めてて、

序盤からプレスは岡田さんだったんだけど、

ジャブの差し合いは中盤以降は荒木さんの方が優勢だったなあ。

 

打ち出す手の反対側の手でのディフェンスに関してはやっぱり岡田さんで、

大きな被弾を避ける備えが抜群だったんだよね。

 

<2R>

キッチリしたボクシングでは敵わないと思うから、

荒木さんとしては色々工夫を凝らした攻め手が必要だったんだけど、

詰められる前の積極的な手数でいい感じを出してたんだわ。

 

手数的には荒木さんが勝ってたんだけど、

残り1分20秒での右クロス、残り1分8秒での右フックで岡田さんのポイント。

 

岡田さんのガードが終始固かったもんで荒木さん、

ちょっと打ち込みに迷いを感じてるようだったんだよね。

 

<3R>

岡田さんの左顔面もそこそこ赤くなり始めたんだけど、

お互いにワンツーよりはいきなりの右ショットの方が当たり出して、

狭い所での頑張り打ちでも岡田さんの手数が圧倒し始めて、

若干先手を取り切れなくなった荒木さんは、

打ち終わりに体が流れるようにもなっていったんだわ。

 

<4R>

荒木さんの沢山の細かいジャブにもめげず岡田さんが前へ前へで、

折々の左ボディでも大いに相手を困らせ始めるにつれ、

荒木さんは見栄えの良くない顔面への被弾も増えていって、

消耗が顕著になっていったんだわ。

 

<5R>

岡田さんの平常心での淡々としたパフォーマンスが完全に主導権を握ってて、

一発ドカンを備えてない荒木さんとしては辛くなるばかりで、

頑張って1発当て込んでも3〜4発も返されるような有様だったんだわ。

 

残り1分10秒辺りからの岡田さんはしっかりエンディングを見据えたようで、

目覚ましいほどの追い込みを仕掛けていって、

荒木さんも何とか何とかって感じで打ち返してはいたんだけど、

力を込め切れないまま最後は凌ぐので一杯一杯だったんだわ。

 

このラウンドは10:8.5ほどもの大差が付いてしまったなあ。

 

<6R>

今の状態の荒木さんだったら二人いても岡田さんには敵いそうになくて、

いきなり終焉が間近に迫って来て、30秒過ぎからはほぼ一方的で、

そろそろレフェリーストップかタオルだろうって思い続ける時間が続いて、

荒木さんも必死に踏ん張ってはいたんだけど全く無理の無理で結局、

1分08秒、レフェリーが割って入ってのストップエンドで、

通常だったら定年間近の岡田さんが実にいいボクシングを見せてたんだわ。

 

 

 

 

④ 桑原拓君vs木山鷹守君(渥美)……LF 8R

2勝(2KO)0敗の?歳・大阪府と、

2勝(2KO)0敗のサウスポー、?歳・愛媛県。

 

東農大出身でアマ50勝10敗の桑原君と、

近畿大出身、アマ38勝10敗の木山君との全勝対決で互いに初の8回戦。

 

<1R>

若干上背の低い木山君が広いスタンスからの突っ込みガンガンで、

仕掛けの大きい力任せのパフォーマンスはアマチュア出身らしくなくて、

桑原君としては冷静な見極めが必要な出だしだったんだわ。

 

その桑原君は相手のことを知ってるような感じの立ち回りで、

巧いこと捌きながら空いてる所を探し探し打ってたんだわ。

 

木山君は常に思いっ切りのいいフルショットを見せてはいたんだけど、

勢いだけの乱暴さが目立ってたんだよね。

 

<2R>

相手が自らのタイミングでの剛腕一辺倒だったもんで桑原君、

粗っぽくて雑な動きの隙間を突いて軽くヒットヒット。

 

で、いつの間にか木山君の顔面が薄っすら赤くなってきて、

その木山君の振り回し過ぎは一向に改善されそうにないままで、

もう少し何とか工夫すればいいのになあって感じだったんだよね。

 

ただ、桑原君の方も余りに上手というか綺麗にやり過ぎるのは危険で、

たまには粗っぽさを見せた方がいいんじゃないかって思ったんだよね。

 

<3R〜4R>

木山君のこれしか出来ませんボクシングは中国人が喜びそうな攻め込みで、

一向に勢いが落ちないままのブンブン丸はある意味物凄くて、

その気持ちの強さとタフネスは驚異的とさえ言えて、

もう少し色々鍛えれば半端じゃないボクサーに育ちそうだったんだよね。

 

必ずしもやり易い相手では無かったにも関わらず、

桑原君の動きは常に余裕があって、コーナーやロープに追い込まれても、

そこから抜け出す技を既に身に付けていたし、

相手の粗さに巻き込まれることなく勝ちに拘った動きが出来てたんだわ。

 

 

ってことで勝負の行方が見えてきたもんで一旦離席したんだけど結局、

79ー73、79ー74、78ー74ってことでやっぱり桑原君の3−0勝ち。

 

 

 

 

【突然思い立っての番外】

先週の日中対抗ボクシングの際に感じたんだけど、

中国人の観客は大きく荒っぽく打ち掛かっていくボクサーに興奮してて、

それならって事で中国でスターになれそうなボクサーを選出してみたんだわ。

 

(先鋒)木山鷹守君

(次鋒)舟山大樹君

(中堅)宮崎辰也君

(副将)大橋建典さん

(大将)赤穂亮さん

 

彼らをセットで中国遠征させて大きく稼いで貰おうってことで……。

 

 

 

 

⑤ 溜田剛士さんvs丸太陽七太さん(森岡)……Fe 10R

18勝(16KO)3敗(1KO)2分のランク12位、25歳・長野県と、

7勝(6KO)1敗1分のランク9位、21歳・兵庫県。

 

<1R>

ガッチリした体躯の溜田さんに対して丸田さん、

細身なもんでその分上背とリーチにかなりの優位があって、

その上スタンスも広いもんで、溜田さんとしては如何にも入りずらそうで、

いきなり距離の問題が前面に出て来てしまったんだわ。

 

残り25秒に溜田さんが詰めてのショート連打を見せたんだけど、

丸田さんも即の打ち返しで試合運びの巧いところを見せてたんだわ。

 

<2R>

踏み込みが成功した時の溜田さんの迫力は圧倒的ではあったんだけど、

どちらかというと真正面からの正直なボクシングに終始してて、

相手は簡単に入らせてくれないんだから、

もう少し左右からとかジグザクからの距離詰めが欲しいところだったんだわ。

 

お互いのこのラウンドは利き手の大きなヒッティングは無かったんだけど、

丸田君の左ボディと溜田さんの細かいヒットが目立ってたんだわ。

 

<3R>

溜田さんは相変わらずタイミングを取り難くそうにしてて、

打ち終わりの隙間隙間を突かれることが多くなっていったんだわ。

 

それでも最初の2分間は溜田さんがコツコツ頑張ってのほぼイーブンで、

残り1分間で流れを取り戻すことが期待されたんだけど、

丸田さんの下がりながら回りながらのジャブが面白いように当たって、

溜田さんの気負いを削いでしまってたんだよね。

 

<4R>

今や丸田さんのジャブは明らかなポイントゲッターに昇格してて、

感じを掴み自信を深めたように気持ち良さそうな試合運びで、

残り1分10秒からは左ショットをきっかけにしてのショートラッシュで、

溜田さんの出番を封じ込めていったんだわ。

 

<5R>

踏み込みに工夫の足りないままに溜田さんはジャブを貰い過ぎで、

それでもまだ可能性を残してた1分05秒、

丸田さんに右ストレートを綺麗に打ち込まれてしまったんだわ。

 

一瞬溜田さんが何かをアピール仕掛けたのをレフェリーが続行を命じて、

途端に丸田さんの一気一気が始まって、1分40秒ほどの北ロープ前、

右からの追い打ちのワンツースリーフォーで溜田さんからダウンゲット。

 

何とか立ち上がってリスタートした溜田さんだったんだけど、

反撃ままならない中、西から南ロープを伝わされた2分16秒、

腰が伸びてのけ反ってしまったところで、

もういいだろうって感じでレフェリーが割って入ってのストップエンド。

 

 

結局、溜田さんはあの時何のことでアピールしたのかは不明で、

丸田さんの戦い方の巧さや手際の良さがやたら光ってた一戦だったんだよね。

 

 

 

 

⑥ 清水聡さんvs上原拓哉さん(アポロ)

      ………OPBF フェザー級タイトル戦 12R

7勝(7KO)0敗のチャンピオン、サウスポー、32歳・岡山県と、

16勝(10KO)0敗のランク6位、サウスポー、23歳・沖縄県。

 

ここのところのパフォーマンスが出来たら、

清水さんが普通に簡単に勝つっていう予想で、

全勝とはいえ上原さんはこれまで目ぼしい相手とは戦っていないからね。

 

<1R>

上背優位な清水さんの方が終始プレスを掛けてた時点で上原さんはヤバくて、

余程の踏み込みスピードを備えていない限り辛い訳で、

清水さんの圧力と懐の深さと顔の小ささに気後れ感が漂ってたんだよね。

 

清水さんは終盤にかけて右のストレートボディを3発ほど打ち込んでたけど、

その前の数発のジャブだけで上原さんの顔面を赤くしてたんだよね。

 

<2R>

上原さんは下がり下がり、グルグル回りの中から何とかしようと、

たまにワンツーも繰り出してはいたんだけど、

カウンターを警戒しての中途半端なままでは見切られるのも早くて、

清水さんは最小限の体移動で交わしての余裕余裕だった開始41秒、

タイミング良く放った左ストレートが綺麗にヒットしてダウンゲット。

 

東ロープの前で尻餅を着いてしまった上原さんもそれほどの被害は無くて、

清水さんの方も急がずのリスタートだったんだけど、

前詰めを更に厳しくするにつれ、上原さんから反抗の色が消えていって、

それならって感じだった1分29秒の赤コーナー前、

清水さんがワンツーを激しく打ち込んで上原さんから2度目のダウンゲット。

 

ここも何とかリスタートした上原さんだったんだけど、

清水さんはどこかで左をヒットさせれば終われるなって雰囲気満々で、

悠々の追い込みだった1分4秒のリングほぼ中央、

今度はショートのフック系を当て込んで上原さんはこの回3度目のダウンで、

自分の周囲の彼の応援団からは全く声が途絶えてしまったんだわ。

 

既にハッキリと時間の問題になってたんだけど、

有効打には程遠いながらも上原さんも必死の頑張りで、

残り40秒以上を凌ぎ切ったんだよね。

 

上原さんはこのラウンド3回のダウンを喰らってしまったもんで、

10ー6もの大差がついてしまったんだわ。

 

ちなみにもし4回5回ダウンしても10ー6に変わりないんだけど、

それだけ倒されたらストップエンドになるのが普通だよね。

 

<3R>

とは言っても勝負は既に付いてしまってた訳で、

上原さんは大逆転を目指してヤケクソに振り被るボクサーでもないらしいし、

清水さんとしては安心しての畳み掛けだったんだわ。

 

本気だったのかフェイクだったのかは分からないんだけど、

清水さんは今まで見たことが無いような、それはまるで野球の投手のような、

左オーバーハンドの巨大フックをそれも3発も振り被っていったんだわ。

 

下がらされる一方の上原さんはそのまま南東ポストに追い込まれてしまって、

最後はまたもやの右フックからの左ストレートを浴びてしまってダウン。

 

1分23秒でのこれで4回目のダウンだったし、

もう如何にも無理そうってことで、レフェリーも即のストップで、

1分26秒相手に何もさせないままの清水さんのTKO勝ちだったんだけど、

自分的には彼の左ボディとかそこから返しの右フックとかが見たかったなあ。

 

 

 

 

【本日のベスト5ボクサー 】

① 清水聡さん

② 丸田陽七太さん

③ 岡田誠一さん

④ ジョン・ジェミノ

⑤ 桑原拓君

 

 

 

 

阪神大震災が起こったのは1995年の1月で、もう24年にもなる訳で、

あの折に亡くなった方が5,500人ほどいたんだけどその内の約90%、

4,900人は郊外の住宅地に住んでた人達なんだってね。

 

重い屋根瓦を載せた木造住宅が倒壊しての圧死と火災が主因ってことで、

現在では耐震基準が見直されたり数々の方策も講じられてるから例え、

南海・東南海地震が襲来しても往時のような事にはならないと思うけど、

自分らが住んでる東京でも首都直下型っていう大物が潜んでるもんで、

3年ほど前に耐震新基準をクリアしてるマンションに移って、

津波も警戒して地上9階に住んでるんだよね。

 

自分的な自然災害対策はほぼ万全で、

これでアウトだったら仕方ないって思ってるんだけど、

こういう場合往々にして、病気や事故でコロッと逝ってしまうんだよね。

 

2018年12月 2日 (日)

後楽園ホール・12月1日

 

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“ラストダンスは私に”

 

日本では越路吹雪が歌ってたけど、

元々はアメリカのドゥワップ・グループのヒット曲で結局、

“ドリフターズ”っていう名前もパクられてしまったんだよね。

 

 

 

 

久し振りに国歌を歌いに来たこの日は赤いドレスのプロのオペラ歌手、

自分のことを憶えているかと思ったら通りすがりにニコッとしてくれて、

第1試合からリングサイドに座ってるもんで、

出番が来るまで控え室に居ればいいのにって伝えたら、

「ボクシングは面白いですから。」ってことで、

この日は彼女のご両親も見に来てたんだよね。

 

 

昨日は赤コーナー(左側)は全て角海老ジムボクサーだったんだけど、

青コーナーボクサーも含めて、みんながみんな懸命のパフォーマンスで、

全部で7試合だったんだけど、一つも外れの試合が無くて、

そういう事は滅多に無いんだよね。

 

 

① 高根秀寿君vs河西大輝君(ワタナベ)……50kg 4R

デビュー戦の20歳・和歌山県と、デビュー戦のサウスポー、25歳・東京都。

 

<1R>

デビュー同士の一戦はまずは高根君のプレスから始まったんだけど、

上体が硬いまま狙い過ぎる余りか先手を取りきれなくて、

中間距離からの河西君のジャブに晒されまくって、明らかに手遅れ気味で、

気持ちが空回りしたまま圧倒的な手数負けだったんだわ。

 

<2R>

距離が縮まってガチャガチャゴニョゴニョして来た途端、

やっと高根君の出番が訪れたんだけど、まだまだ河西君のペースのままで、

中々的確なヒッティングに繋げられなくて苦戦苦戦。

 

<3R>

河西君が距離を維持出来なくなりつつあって、

それにつれ高根君が益々勢いを増していって、

河西君が明らかに困り始めて、ちゃんと打てなくなっていったんだわ。

 

高根君の手が止まると河西君のワンツーが飛んでいって、

残り1分からは二人に消耗が見えて来たんだけど、

代わり番このせめぎ合いの中では高根君のボディブローが圧倒してたなあ。

 

<4R>

それでもこのラウンドを頑張りきると河西君に勝利が見えて来る訳で、

一方の高根君としては何とか引き分けに持ち込みたいところだったんだけど、

消耗を隠せていなかったのは河西君の方で、

接近戦を諦めてしまってすぐにクリンチに逃げようとしてたんだわ。

 

セコンドの指示に従ってか高根君はボディブローに絞り込んでの猛攻で、

開始59秒の青コーナー前で強烈なその左右ボディを直撃ヒットさせて、

河西君は我慢しきれずその場に弱々しく崩れ落ちてしまったんだわ。

 

何とか立ち上がりはしたんだけど河西君は如何にも辛そうで、

今や勢い満々の高根君のボディブロー中心の追撃を凌げそうになくて、

リスタート直後の1分12秒、殆ど場所移動さえ出来ないまま、

高根君の鬼ラッシュの前に2回目のダウンを喰らってしまったんだわ。

 

ボディのダメージが回復し難いと判断したレフェリーが即のストップで、

1分14秒、高根君が劣勢を覆しての逆転TKO勝ちだったんだわ。

 

ホントにボディブローっていうのは大事なんだよなあ……。

 

 

 

 

② 笈川夏愛君vs何チャラ・何チャラ……56kg 4R

デビュー戦のサウスポー、19歳・千葉県と、

1勝(1KO)1敗の23歳・タイ。

 

笈川君はパンフのプロフィール写真とは全然違ってて、

ブリーチした短髪がとってもカッコ良かったんだけど、

その彼の名前は “ないと” って読むんだってさ。

 

<1R>

デビュー戦の笈川君は出だしから実にこなれてて、

力強さを感じさせながらも力が入っていないバランスのとれた動きで、

とにかく構えた姿が美しかったし、腕振りも素早く実に鋭かったんだわ。

 

相手が相手だっただけに、やりたいように出来たって感じはあったんだけど、

それを割り引いても十分な素質を感じさせてくれて、

スピードで大きく差をつけたまま相手は早くも鼻血で、

いきなり10:8.5ほどもの大差が付いてしまったんだわ。

 

<2R>

早くも時間の問題になってしまった開始すぐの8秒のリングほぼ中央、

左ストレートを使うまでも無いって感じで笈川君が右をダブルヒット、

そのフック系が相手のボディから顔面に強烈に喰い込んで相手がダウン。

 

倒れ方の激しさにレフェリーも1分11秒即のストップエンドで、

危うく担架搬出になるところだったんだわ。

 

 

 

最近の角海老ジムの重いクラスの充実ぶりは半端じゃ無いんだけど、

久し振りに軽いクラスに期待のニューカマー登場ってことで、

この後どういう路線を進ませるか知らないけど、

多分バンタムかスーパー・バンタムだと思うんだけど、

来年の新人王トーナメントの有力優勝候補だと思ったなあ。

 

 

 

 

③ 酒井大成君vs濱口大樹君(ワタナベ)……SB 4R

1勝(1KO)3敗(3KO)1分の22歳・山口県と、

3勝(1KO)1敗(1KO)の23歳・東京都。

 

酒井君もヘアスタイルが全く違って長髪のオールバックに変身してたんだわ。

 

1勝3敗と3勝1敗って対照的な同士の一戦だったんだけど、

今一戦績の酒井君の方をやたら押してる関係者もいたんだよね。

この試合は奥村トレと小口トレとの戦いでもあったんだわ。

 

<1R>

中間距離でのジャブからキッチリ組み立てたい濱口君に対して、

酒井君は詰めた所で左右フックをガンガン行きたいタイプなもんで、

距離に関する主導権争いが一番のポイントだったんだけど、

どうも濱口君が思い通り綺麗にやり切れて無なくて、

強い当たりの殆どを酒井君に持っていかれてたんだわ。

 

<2R>

ジャブを打ち切れない濱口君は辛くなるばかりで、

自分の距離にした時の酒井君の迫力が増すばかりで、

濱口君がワンツーで終わってしまってスリー目のフォローが出せてないまま、

酒井君のしつこい上下打ち分けが目立つばかりだったんだわ。

 

<3R>

このままじゃヤバイってことでまずは濱口君が飛ばしていったんだけど、

一段落するのが分かり易くて、直後に酒井君の野性味に気圧されてしまって、

中々ポイントバックするまでには至らなかったんだわ。

 

酒井君の左ボディを混ぜ込んでのショートのコンビネーションが抜群で、

上体を左に傾けた瞬間からの左フックが相手を惑わし続けてたんだわ。

 

濱口君は狙いを絞り切れないまま、やっぱりフォローパンチが出せてなくて、

何だか八方塞がりのようになってしまったんだわ。

 

<4R>

少なくともダウンゲットしない限り濱口君の勝ち目は無かったんだけど、

残念ながらこの日の濱口君はそういうボクシングが出来ないままで、

連続的な攻撃は無論のこと、ショートブローの回転力でも大きく遅れてて、

ラウンド中盤はそれでも中々いい感じを見せてはいたんだけど、

残り30秒からのメッキリ感は酒井君以上だったんだよね。

 

 

ってことで自分は40−36だったんだけど結局、

40ー36、40ー37×2ってことで酒井君の圧倒3−0勝ちだったんだわ。

 

 

 

 

④ 齊藤陽二君vs伊藤為治君(堀内)……L 6R

0勝1敗の23歳・千葉県と、

5勝(1KO)4敗(2KO)のサウスポー、25歳・静岡県。

 

前の試合の勝者の酒井君とちょっと話してる間に終わってしまって、

1R2分58秒で齊藤君のTKO勝ちだったんだけど、モニターで眺め見てたら、

齊藤君が相当乱暴に振り回してるって感じだったんだよね。

 

 

静岡から出張って来た伊藤君の名前が “ためじ” ってことで、

随分レトロな感じがして注目してたんだけどね……。

 

 

 

 

⑤ 中川抹茶君vs堤聖也君(ワタナベ)……54.5kg 8R

13勝(5KO)1敗1分のサウスポー、24歳・神奈川県と、

4勝(3KO)0敗の22歳・熊本県。

 

期待してた一戦だったんだけど堤君の棄権で中止になってしまって、

穴埋めに麦茶兄ちゃんとのスパーをやったんだけど見てなかったんだわ。

 

 

 

 

⑥ 小國以載君vsアレガ・ユニアン……SB 8R

19勝(7KO)2敗(2KO)1分の30歳・兵庫県と、

6勝(1KO)11敗(8KO)の国内12位、30歳・インドネシア。

 

<1R>

怪我回復後の初戦ってことで無難な相手が選ばれたんだけど、

それでも小國君としては慎重にならざるを得なくて、

もしここで下手を打ったら即の引退を迫られるって、

そういう緊張感は見る側にも伝わって来たんだよね。

 

相手のジャブや雑で大きな右の振り出しには何の怖さも無かったんだけど、

打ち終わりに合わせて来た右のショートフックの危険度は高くて、

パンチ力が無かったもんで助かってたけど、

危ないタイミングで貰ってたもんで、ちょっとヒヤヒヤだったんだわ。

 

<2R>

小國君はまだまだ慎重な姿勢を解いてなくて、

相手のパンチの届きを確認しながらタイミングを整えてる感じで、

自分としては右拳のことが気になり続けてたんだわ。

 

<3R>

小國君はユックリと時間をかけて試合勘を取り戻しつつあったんだけど、

リング上の其々の作業は実に淡々としてて、場内も結構静かだったなあ。

 

<4R>

前の回からの小國君の左ボディを相手が嫌がる様子が目立って来て、

それにつれガードが下がり気味になって来て、

小國君としては打ち込む場所が増えて来た開始1分20秒、

直前のアッパーの感触に自信を持ったか、

左右ボディからの左アッパーを直撃ヒットさせてダウンゲット。

 

相手のメッキリ感を確認しながら小國君はリスタート後も冷静な追い込みで、

残り1分5秒、再度の強烈な左ボディで相手を2mばかり吹っ飛ばして、

横崩れにさせての2回目のダウンゲット。

 

何とか立ち上がりはしたんだけど、相手には体力も気力も失せてて、

自分でもそうやるだろうなあっていう左ボディを更に重ね打って、

2分25秒、クニャッと崩れ落ちてしまったところでストップエンド。

 

 

まあまあ当然の結果だったんだけど、

自分が少し気になったのは、相手の右ショートフックを意外に簡単に、

それも何度も貰ってたことで、反応面での試合勘回復がテーマだと思ったね。

 

 

 

 

⑦ 今野祐介さんvsデスティノ・ジャパン……SL 8R

13勝(7KO)4敗(1KO)のランク2位、29歳・神奈川県と、

24勝(22KO)4敗(2KO)2分のランク9位、34歳・ドミニカ。

 

自分的にはこの試合の行方の方がメインより微妙だと思ってたんだよね。

もし今野さんが負けると一時的にタイトル戦から遠のく訳だし、

デスティノの場合は12位以下に転落する可能性さえある訳で……。

 

<1R>

今野さんは見た目の印象よりずっと慎重なボクシングをするもんで、

プレスは掛けながらも相手との間合い測りに時間を使ってて、

一方のデスティノの方もどうしても2連敗は避けたいってことで、

二人共、とっても緊張感に満ちた立ち上がりだったんだわ。

 

3分間殆ど大差は無かったんだけど、

左をジャブとストレートボディに使い分けてたデスティノが、

僅差のポイントをゲットしたかなあ。

 

<2R>

今野さんに踏み込まれるを嫌ってか、デスティノが左ジャブを多用してて、

その差し合いが一段落した時に左フックを綺麗にヒットさせたんだわ。

 

残り55秒の今野さんの右ショートフックの被せ打ちも印象的だったんだけど、

全体を通して見ればデスティノの手数勝ちっていう感じだったなあ。

 

<3R>

お互いの大きなヒッティングが交差し始めて、

手数は相変わらずデスティノだったんだけど、

一発一発の重さでは今野さんの方が優勢だったんだわ。

 

それでもこの日の今野さんはまだまだタイミングが合っていないみたいで、

何となくやり難くそうにしてる感じもしたんだよね。

 

<4R>

デスティノは今野さんの展開にさせないように懸命だったんだけど、

残り1分での彼の左フックをきっかけにしての一連の激しいやり取りは途中、

相手の左を貰って今野さんが思わず体を揺らがせたんだけど、

却ってデスティノの方により大きなダメージを残した感じもあったんだわ。

 

<5R>

相手の返しの左フックを貰ってしまうシーンが目立ってた今野さん、

ではあったんだけど、この辺りからデスティノの消耗も見逃せなくなって、

何だか少し休みたがってるような感じでもあって、

彼のスタミナ面の心配とか元々の打たれ弱さが浮き出て来たんだわ。

 

デスティノが今野さんの左ボディを嫌がる素振りを見せてた残り14秒、

その左ボディからの右フックを直撃ヒットされてデスティノがダウン。

 

残り時間が無くお互いに無理せずのリスタートですぐにラウンド終了ゴング。

 

<6R>

反撃を手控えたデスティノは回復しきれていないようで、

ジャブと遠目からのストレートボディで繋ぎのボクシングをしてたんだけど、

それ以前にも何度か注意されてたクリンチ際でのホールディングで減点。

 

やっぱりデスティノはこの時点でかなり辛そうだったんだけど、

残り35秒、それほどのパワーが込められてたようには見えなかったんだけど、

ヒョイって感じで出した今野さんのジャブをカウンターで受けてしまって、

そのままスットンって感じ腰が砕けて右手を着いてしまってダウン。

 

<7R>

余力を残してたのは勿論今野さんの方で、

二人の目力にも随分差が出て来たんだけど、

この辺りでのデスティノの頑張りは尊敬に値するほどで、

今野さんの左右強打にもめげず決死の右アッパーをヒットさせてたんだわ。

 

 

自分はこの日、若干今野さんの方に厳しく見てたもんで、

半分の4Rを終えたところではデスティノの39ー37だったんだけど、

その後5Rは今野さんの10ー8、6Rは10ー7、7Rは9ー10ってことで、

8Rを残しての通算では68ー62になってて、

デスティノとしては最終回のKO勝ちに賭けるしか無かったんだよね。

 

<8R>

ラスト勝負に際してのデスティノは最後まで諦めてはいなかったんだけど、

やっぱり全力出しっ放しっていうのは無理みたいで、

折々に休みたがってるのが隠れ見えてたんだわ。

 

今野さんも倒し切るのは難しいと判断しての入りだったみたいで、

若干守りに入った途端にデスティノの左フックや右アッパーを貰ってて、

相手が力を込め切れてなかったもんで助かってたけど、

結構危ないタイミングでもあったんだわ。

 

 

ややデスティノ優勢のままの終了ゴングで、

自分は77ー72だったんだけど結局、

78−72、77ー72、77ー74ってことで何処からも不満の出ない3−0決着。

 

 

 

 

⑧ 細川バレンタインさんvs稲垣孝さん(F赤羽)

       ………日本 SL級タイトル戦 12R

23勝(10KO)6敗(2KO)3分のチャンピオン、37歳・宮崎県と、

20勝(9KO)17敗(6KO)2分のランク10位、33歳・東京都。

 

普段のバレンさんは目をキラキラさせながら周囲を見回して、

やたら明るく話題を振るような実に外交的な青年なんだけど、

入場する際にはどこにも目もくれず、厳しい表情で下を向いたまま、

黙々と先導者に従ってたんだわ。

 

この日は田部井さんがチーフ・セコンドで、

終始気合の入った大声を上げてたなあ。

 

 

そう言えばこの日のパンフレットは実に秀逸で、

紙質は今まで見た中で最上だったし、

登場するボクサー達の掲載に関しても第1試合からとっても丁寧で、

相手方ボクサーのプロフィールや写真も自ジムと対等の扱いをしてて、

彼らにとっては永久保存じゃないかって思ったんだよね。

 

<1R>

計量の時の写真だと稲垣さんの方が頭半分ほどデカかったんだけど、

その稲垣さんが結構膝を深く折って構えるもんで余り大差無かったんだわ。

 

試合開始ゴングが鳴ってすぐに気が付いたんだけど、

この日の稲垣さんは気合の入り方が尋常じゃなくて、

いつもと明らかに違ってて、ジャブの鋭さとか早さや伸びも違ってたんだわ。

 

あんまりユッタリ構えてるとバレンさんも危ない危ないで、

心構え無しに安易に踏み込むところに右ストレートや左フックを合わされて、

いきなり顔面を赤くしつつあったんだわ。

 

若干機先を制された感じのバレンさんだったんだけど、

元々多少の被弾は覚悟の上って感じで立て直して、

鋭い左右フックを脅かし気味に振り返していってたんだわ。

 

それでもまだ展開的には稲垣さんが優位なままに推移してた残り23秒、

赤コーナーのすぐ前でバレンさんの右フックが突然の直撃大ヒット。

 

稲垣さんが前掛かりになって攻め込んでた瞬間のカウンター気味のヒットで、

稲垣さんはそれ一発で大きく倒れ込んでしまったんだわ。

 

席移動した先での自分のすぐ目の前の出来事だったんだけど、

立ち上がった稲垣さんの視線は既にどこか覚束なくて、

こりゃ駄目そうだなあって感じのままのリスタートで、

結局やっぱり戦いに臨む気持ちと体とはかけ離れてて、

東ロープを背にしたままバレンさんのここぞの一気の鬼攻めに晒されるまま、

反撃はおろかディフェンスのポーズも取り切れなくての危ない危ないで、

2分56秒でレフェリーが割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

 

なんとまあ想像してたストーリーとはかけ離れたエンディングで、

相手方陣営からはストップが早過ぎるって抗議があったんだけど、

見てる場所に5mの差があると違ったモノが見えるのかなあ……。

 

 

 

試合後のリングサイドから通路付近は沢山の角海老ボクサーに溢れてて、

自分も10人以上と挨拶を交わしたんだけど、

クドゥラ金子さんと美佐子マネジャーも一緒にいて、

スパーで世話になったバレンさんの応援に来てたんだよね。

 

 

 

 

【本日のベスト5ボクサー】

① 細川バレンタインさん

② 笈川夏愛君

③ 今野裕介さん

④ 小國以載さん

⑤ 酒井大成君、高根秀寿君

 

 

 

 

【村木田渾身競馬】

昨日(11/30 )は5レースに参加して、

中京9Rで2着、3着馬を選定してたんだけど、

1着馬が1番人気ってことで外れ。

他は全部それ以上の大外れだったんだわ。

 

ってことで今日は6レースに参加するつもりで、

中京のGIレースは②が強そうで配当的な妙味がないもんでスルーして、

其々の狙い馬は以下の通り……。

 

・中山7R………⑭

・中山8R………⑦ 

・中山9R………⑭

・中京7R………⑬

・中京10R……④

・阪神12R……⑥

 

 

 

3ヶ月ほど前のホールで、その日出場したあるボクサーの母上が、

「よろしかったら聴いてみて下さいな。」って1枚のCDを手渡されて、

それは母上の知り合いのその地方の50代5人組のバンドのもので、

何と25年ぶりのセカンド・アルバムってことで、タイトルは “おかわり”。

 

全13曲全てがオリジナルで、ブルースやソウル系からボサノバやジャズまで、

実に幅広く器用にこなしてたし、演奏も手慣れた聞きやすいもので、

こういうバンドは基本的にはライブに向いるんだよね。

 

自分的には “蚊取り線香” とか “おーどわす!” “ミラレ” が良かったけど、

少しばかりボーカルが弱かったかなあ……。

 

CDラックに紛れ込んでしまってたのを見付けて、

昨日やっと初めて聴いたんだよね。

 

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