2017年10月23日 (月)

両国国技館・10月22日

 

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“両国国技館”

 

解り難いかも知れないけど、昨日の国技館はホントに満杯で、

特に村田諒太さんの試合の際の盛り上がり方は半端じゃなかったんだわ。

 

テレビ中継のある試合だけ、ジミー・レノン・Jrがアナウンスしてたんだけど、

観客の乗りもとっても良かったし、

久し振りにちゃんとした “君が代” の独唱を聞くことができて、

まだ女子高生だっていうんだけどホントなのかなあ?

 

 

 

帝拳ジムの御好意で値段が記載されてないVIP席パスを頂いたもんで、

本田会長と長野マネに改めて御礼を伝えて始まり始まり……。

 

昨日は元々は4時半開始ってことだったんだけど、

一つ試合が増えたってことで4時10分に第1試合が始まったんだわ。

 

 

 

① 岡田靖弘君(横浜光)×山口成也君(厚木ワタナベ)

                          ………Fe 4R

1勝(1KO)0敗の22歳・岡山県と、1勝0敗1分の25歳・神奈川県。

 

<1R>

お互いに明らかに舞い上がってて最初っから凄いことになってたんだけど、

開始43秒に岡田君の強烈左フックがヒットして山口君がダウンしてしまって、

どちらにも有り得た展開だったもんで山口君の運が悪かったんだよね。

 

リスタート後は更にどっちも有りの危険さに満ちてたんだけど、

残り1分からは流石それまでの飛ばし過ぎで疲れてしまったか、

乱暴な二人が少しばかり大人しくなってたんだわ。

 

<2R>

一休みして回復したかまたまたの乱暴が始まって開始32秒、

またもやって感じで岡田君が今度は右フックを2連発させてまたもやダウンゲット。

 

これで勝負あったかと思ったら、岡田君も力が入り過ぎのままで、

リスタート後の追撃の精度が悪くて決着付けきれないまま息切れしたみたいで、

そこからは二人共、ブツブツ切れのかなり緩んだ打ち合いをしてたんだわ。

 

それでもこれで岡田君の2ラウンド続けてのダウンゲットだなあって、

そう思ってた残り8秒、山口君がブン回した右フックがラリアットのようにヒットして、

そこからなぎ倒すような押すようなフォローに繋げたもんで、

思わず岡田君が転んでしまったんだわ。

 

自分はスリップだって思ったんだけど、ダウン裁定だったんだよね。

 

<3R>

最初の1分間を過ぎると一休みに入った二人は残り1分から再度頑張り直して、

大きなやり取りは特に無かったんだけど、岡田君の方がやや優勢だったね。

 

<4R>

二人の右フックには差が無かったんだけど、左フックは圧倒的に岡田君で、

そのクオリティの差がやっぱりとっても大きいままの終了ゴング。

 

 

ってことでいつものように自分は2Rを8-8ってするから38-34だったんだけど、

結局、40-36×2、39-37ってことで勿論岡田君の3-0勝ちだったんだわ。

 

ただ、同じ4ポイント差でも40-36と38-34とではやっぱり違う訳で、

40-36では岡田君が途中でダウンを喰らったことが隠されてて、

全てのラウンドが10-9だったように見えてしまうからね。

 

 

 

② ルイ・トゥタン×ルスラン・シュチェレフ……SM 4R

7勝(7KO)0敗の国内チャンピオン、20歳・フランスと、

13勝(7KO)7敗1分の29歳・ウクライナ。

 

トゥタンは普段はLH級でやってるってことだったんだけど、

二人共、日本人では考えられないほど素早い動きだったし、

重量級としての迫力も充分だったもんで結構面白かったんだよね。

 

トゥタンはメインのエンダムと一緒にフランスから来たみたいだったんだけど、

ふと気が付くとリングサイドで本田会長がジックリ見つめてたから、

これからお抱えボクサーとしてマネジメントするつもりなのかも知れないね。

 

<1R>

最初に驚いたのは想像してた以上の二人のスピード感で、

そこからの素早いコンビネーションにも更に驚かされたんだわ。

 

シュチェレフがどっちかというとパワーで勝負する感じだった一方、

トゥタンはあくまでスピードとキレ重視の見てて気持ちいいボクサーだったんだわ。

 

<2R>

重量級の試合は体を寄せ合ってのゴニョゴニョ戦になりがちなんだけど、

近い距離を保ちながらも二人はそういう風にはならない中でのショート戦で、

フィジカルを生かしたシュチェレフが徐々にプレスを強めていったんだけど、

残り1分からのトゥタンのコンビブローがとっても美しくて、

大差は付かなかったんだけど彼の巧さが印象に残ったんだわ。

 

<3R>

シュチェレフも薄っすら鼻血が出てきたんだけど、

トゥタンの方も若干の飛ばし過ぎの影響が出てきたみたいで、

キッチリ当ててはいたんだけどそれ程強くは打ち切れてなかったんだわ。

 

残り10秒ほどのところでシュチェレフがマウスピースと落としてしまったんだけど、

レフェリーは水洗浄することなくそのままシュチェレフの口に戻してたもんで、

アレレッて思って傍に座ってた京口紘人さんに確かめたら、

やっぱり洗って欲しいですよねってことだったんだわ。

 

<4R>

トゥタンのショットは精度は高かったんだけど、打ってる割には効き目が薄くて、

まだまだ打ち方そのものを改善する必要があるんじゃないかって思ったんだけど、

残り1分40秒からの一気ラッシュには気持ちがこもってたし、

残り30秒でのボディから顔面へ打ち分けてた左のダブルフックは秀逸で、

倒すまでには至らなかったんだけど、しっかりしたポイント意識があったんだわ。

 

実はこのラウンドでもシュチェレフがマウスピースを飛ばされてたんだけど、

もしかしたら一呼吸入れたくて自分から吐き出しただけなのかも知れないんだけど、

それでもやっぱり、衛生上の観点から水洗浄すべきだって思ったなあ。

 

 

ってことで自分は39-37だったんだけど結局、

40-37、39-37×2ってことで見たまんまのトゥタンの3-0勝ちだったんだわ。

それにしても8戦目と22戦目の試合が4回戦っていうのはどうなのかなあ……。

 

 

 

③ 大湾硫斗君(白井具志堅)×アルビン・メデュラ……B 6R

2勝(2KO)0敗の19歳・沖縄県と、5勝(5KO)1敗の24歳・フィリピン。

 

結局、この試合は60-53×3ってことで、

ダウンゲットの上の大湾君のパーフェクト3-0勝ちで自分も異議はないんだけど、

ポイントは取り切れなかったけど、メデュラもガチのボクシングしてたし、

リズミカルで動きのいい試合は見ててやっぱり楽しいよね。

 

それでも大湾君の若干の手際の悪さが終始気になって、

2R早々に強烈なボディブローでしゃがみ込みダウンをゲットしてからが冗長で、

まだ十分な時間を残してたからどうやって決着するのかって見てたんだけど、

そこからはいきなり普通の巧くないボクサーになってしまってて、

その後も何度も何度も相手をコーナーに追い詰めはしてたんだけど、

そこからの攻め込みに工夫がないまま、却って攻めあぐんだりもしてて、

まだまだ練習と経験が足りてないようなところを露呈してたんだよね。

 

 

 

④ 拳四朗さん(BMB)×ペドロ・ゲバラ

            ………WBC LF タイトル戦 12R

10勝(5KO)0敗のチャンピオン、25歳・京都府と、

30勝(17KO)2敗1分のランク1位、28歳・メキシコ。

 

ゲバラは3倍以上の試合キャリアを誇っててこの階級としては相当のKO率で、

だから彼が勝つと思うって予想してた人とコーヒーを賭けたんだよね。

 

アレッて思ったら三迫ジムの加藤トレがヘルプセコンドに入ってたね。

 

二人共、黒っぽいトランクスの上、ウィニングの黒だったもんで、

遠くからは見難かったんじゃなかったかなあ……。

 

<1R>

リーチの長さは気になったけど、ゲバラは思ってたほどスピードがなくて、

怖い感じは受けなかったんだけど、吹っ切れてはいたようで、

いきなり振り込んだワンツーには思いの外力が込められてたんだわ。

 

<2R>

ジャブを中心とした細かい対応では拳四朗さんが目立ってたんだけど、

ゲバラの右ストレートはメキシコ人独特の軌道っていうか、

特徴的な腕のたわみを見せながら思いの外長い距離を遠くから飛んできたなあ。

 

<3R>

拳四朗さんの方が若干のプレスを効かせてたんだけど、

打ち出すショットはゲバラの方が力強くて、

勿論全てが当たってた訳ではないんだけど攻める感じは充分出してて、

拳四朗さんの手数不足が目立ってたんだわ。

 

<4R>

明らかに先仕掛けが出来ないままの待ちボクシングで拳四朗さん、

一体この先どうするつもりなのか、ゲバラが調子づくばかりだよって、

そういう気掛かりは会場全員に共通するものだったみたいで、

観客が手を叩く場面が全く訪れないままで……。

 

ここまでの自分のスコアは39-37でゲバラだったんだけど、

発表されたモノも40-36、39-37×2ってこと殆ど同じ見解で、

自分は思わず○○さんに缶コーヒーを奢る場面を想像してしまったんだよね。

 

<5R>

このままじゃダメだって自分で思ったか、

セコンドから檄を飛ばされたか拳四朗さんがやっとエンジンをかけていって、

有効ヒットの連続っていう訳ではなかったんだけど、とにかく攻勢を強めていって、

最初の1分半に圧倒的なパフォーマンスを見せたんだけど、

強い相手を前にしてギアアップが出来るっていうのはホント大したもんで、

相手が合わせ打ってきた右フックを怖がることなく、

勇気を持って打ち込んでたボディブローが功を奏しつつあったし、

4Rでの右フックで傷付けたゲバラの左目上をヒットカットさせたんだわ。

 

<6R>

一方的にさせないゲバラも流石で、お互いに交互のヒッティングを繰り返してて、

拳四朗さんは守り、攻め、守りではなくて、攻め、守り、攻めのパターンで、

詰め詰めしての2発の左ショートフックで今度はゲバラの右目上をヒットカット。

 

それ程の強打では無かったんだけど、拳四朗さんの精度が上がっていって、

右も左もよく当たるようになって、自分の中ではこれでチャラってことで……。

 

<7R>

ゲバラのカウンターショットのタイミングが少しづつ遅れてきて、

だから拳四朗さんのボディブローの喰い込みが良くなっていったのか、

ボディブローのせいでゲバラのショットが乱れてきたのか、

その辺のところは解らなかったんだけど、

とにかく4Rまでの二人の様子と比べると今はそれぞれ別人のようで、

残り20秒からのゲバラからは明らかに弱気が感じられたし、

戦い方に迷いを見せてたんだわ。

 

<8R>

何となく大人しげなやり取りが続いてた残り1分10秒、

踏ん切りを付けた拳四朗さんが一気の追い込みラッシュだったんだけど、

それまでは相手の一段落を待って逆攻勢を掛けてたゲバラの反撃が実に手緩くて、

ってことで自分は8R終了時点では77-75で拳四朗さんの優勢だったんだけど、

発表されたモノはまだそこまでは認めてなくて、

っていうより明らかにメキシコ寄りのジャッジが一人混じってたみたいで、

拳四朗さんから見て77-75、74-78、76-76の1-1だったんだわ。

 

こうなると74-78としたジャッジは放っておいて、

76-76としたジャッジを何とかこっちに向かせるってことで……。

 

<9R>

明らかにゲバラの消耗が目立ってきて、

それはやっぱり途中途中での拳四朗さんのボディショットのせいである訳で、

最初の頃はその特に左ボディにゲバラが右を合わせてきたもんで、

自分的にも多分拳四朗さん的にもヒヤヒヤだったんだけど、

やっぱり何かを得る為にはそれなりの危険に対する覚悟も必要ってことで、

その辺の度胸は大したモンだったんだよね。

 

残り1分19秒、拳四朗さんの右ストレートがハードヒットした以降、

ゲバラは明らかにショートレンジでの打ち合いを避けまくって、

距離が詰まるとひたすら肩で押したり、クリンチを繰り返してたんだわ。

 

<10R>

ラウンド序盤しか頑張れなくなったゲバラの一段落を見計らって、

拳四朗さんは1分10秒頃から気持ち良さそうに攻勢をかけていったんだわ。

 

<11R>

試合当初はちゃんとしてたゲバラがここまでヘタレてしまったのは、

ホントに拳四朗さんのボディブローが主原因なのかって考えながらの観戦で、

ゲバラは攻めてる感じだけを見せるのが精一杯で、

遠くから力無く1~2発打ってはすぐ抱き付くっていうのを延々繰り返してたんだわ。

 

この辺りになると拳四朗さんの勝利は自分には最早全く疑いの無いことになって、

いつの間にか頭の中では勝負の流れの転換点に関して、

ひたすら色々思いを巡らせてたんだよね。

 

流れが変わりつつある瞬間を見逃さないってことなのか、

自分から流れを変える努力の両方なのかとかね……。

 

<12R>

そう言えば拳四朗さんはゲバラの傷付いた顔面を意識的には狙ってなくて、

普通の流れに任せてたなあって突然思い出して、

そこに正確に当てるよりボディブローの方が簡単で効果的だって判断したみたいで、

結局、ゲバラは最後の最後まで特に左ボディを嫌がる素振りをしてたんだわ。

 

 

最後にもう少し圧倒的な拳四朗さんの手数を見たかったんだけど、

まあまあこんなもんかって感じの終了ゴングで、

自分は117-111だったんだけど結局、

116-112、115-113、114-114ってことで拳四朗さんの2-0勝ち。

 

 

114-114のジャッジは元々計算外だったからこんなものかとも思ったけど、

それにしてもこの日の拳四朗さんは出だしの4Rまでが緩かったのは事実だし、

立て直してからの5R以降が立派だったのもまた事実な訳で、

井上尚弥さんとは違った独特の粘り強さが印象的だったんだよね。

 

 

 

⑤ 比嘉大吾さん(白井具志堅)×トマ・マソン

            ………WBC F タイトル戦 12R

13勝(13KO)0敗のチャンピオン、22歳・沖縄県と、

17勝(5KO)3敗1分のランク5位、27歳・フランス。

 

<1R>

実に緊張感に満ちた立ち上がりだったもんで場内は静まり返ってて、

比嘉さんの黄色いグローブはデカく見えるなあって思いながらだったんだけど、

上背とリーチが優位な相手に対して比嘉さんのジャブも全然負けてなくて、

これなら大丈夫かなっていうのが第一印象で、

一気に詰めた所からのパフォーマンスもとってもいい感じだったんだわ。

 

マソンも残り26秒には足の長い右ストレートを放ってたんだけど、

基本的には超オーソドックスの見るからにヨーロッパスタイルのボクシングで、

こういうのは比嘉さんの大好物じゃないかって思ったし、                

動きが解り易くてこの程度のKO率しかない相手なら自分も安心安心で……。

 

<2R>

マソンは殆どフェイントさえ使って来ないもんで、比嘉さんは更に楽々で、

じゃ取り敢えずって感じで相手のガッチリガードも構うことなく、

いきなりガンガン打ち掛かっていってたなあ。

 

マソンも残り20秒くらいから前に出て攻めてきたんだけど、

やっぱり危険な一発を孕んでるって感じではなかったんだよね。

 

<3R>

比嘉さんとしては相手が強気で攻めてきた方が却ってやり易いんだけど、

マソンはガードだけは信じられないほど固いもんで、

殆どクリーンヒットには繋がってなかったんだけど、

相手との比較の中では充分以上の攻勢を見せてたんだよね。

 

ただ、この日の比嘉さんは髪の毛が少し長過ぎてたみたいで、

前髪を気にしてたのか唯一の今一だったんだよね。

 

<4R>

貝のようにガードを締めてる時にはマソンは絶対打ち返してこないって、

早くも比嘉さんが見極めたようで、

グローブの隙間を狙ったショートアッパーを6~7発強連発突き上げで、

このショットはその後も見栄えと効果を上げる大事なショットになっていって、

その度にマソンは嵐が去るのをひたすら待ってるって感じで、         

細かく擦られるように打たれてるうちにマソンの顔面は徐々に赤くなってたなあ。

 

4R終わっての自分のスコアは40-36で勿論比嘉さんだったんだけど、

発表されたモノも40-36×2、39-37ってことで殆ど同じだったんだわ。

 

<5R>

完全に感じを掴んで主導権を奪った比嘉さんは益々の全開で、

左フックをトリプルに留まらずフォースまで連発するもんで、

もう場内のみんなが楽しく嬉しくなってしまったんだよね。

 

途中スコアを聞いてマソンはどうするのかって注視してたんだけど、

比嘉さんに対するやり難さを解消できないままで、

彼は倒し屋ではないから山のような手数が必要だと思うんだけど、

このラウンドは大きく手数負けもしてしまってそろそろ八方塞なんだわ。

 

それにしても比嘉さん、そんなんで最後まで持つのかって程の手数だったなあ。

 

<6R>

このラウンドも先仕掛けはやっぱり比嘉さんで、

残り1分20秒ではそれまで以上のパワーで左ボディブローを叩き込んで、

メッキリしてしまったマソンを一気に追い立てたんだけど、

マソンは持ち時間の殆どをディフェンスに費やしてることが多くて、

自分としてはこれほど楽な世界戦観戦は初めてじゃないかなあ……。

 

それほどの力量差と馬力の違いをまざまざ見せ付けられまくったマソン、

ヨーロッパ仕込みのお上品なボクシングが全く通用しなくて、

終いには何だか気の毒になってしまうほどだったんだわ。

 

<7R>

少しは休んだ方がいいんじゃないかってほどの比嘉さんのここまでの飛ばし方で

その意見にはマソンも賛成だったみたいなトロトロのスタートだったんだけど、

30秒過ぎから飛ばして行ったのはまたしても比嘉さんの方で、

反撃ままならなかったマソンが開始56秒、突然片膝を着いてしまったんだわ。

 

自分はマソンがいきなりレフェリーに結婚を申し込んだのかって、

一瞬そう思ってしまったほど外国人がよく見せるそれはプロポーズのスタイルで、

久し振りに見たボクサーのそれは休みたい為の自発的ダウンってことで、

ただそれは必ずしも悪い所作では無くて、

一休みした後に頑張り直せばいいってことで……。

 

ただ、この時のマソンは目の不調を訴えてドクターチェックを要求して、

だからそのままストップエンドっていうのはごく自然の流れだったんだけど、

後でドクターに聞いてみたら、「本人が右目が見えないって言うもんでね。」

ってことだったんだけど、それがホントなのかを確かめる事は最早無用だったね。

 

 

ってことでそのまま1分10秒、比嘉さんのTKO勝だったんだけど、

正直、マソンは格下過ぎだったと言わざるを得なかったんだわ。

 

 

 

⑥ 工藤晴基君(三迫)×菅直央君(花形)……B 4R

0勝1敗(1KO)の19歳・東京都と、0勝1敗の28歳・愛媛県。

 

メインの前に予備の第1試合が差し込まれて、

自分は遠目からザックリと見てたんだけど、

終始工藤君の戦闘的な姿勢の方が目立ってて、

3R以降はその工藤君も若干手緩くなったというか、

若い割には簡単に疲れてしまって精彩を失いつつあったんだけど、

それでも体力的には菅君を上回ってたし、

気持ち的にはそれ以上のモノを見せてたんだよね。

 

ってことで40-37、39-37×2で工藤君の3-0勝ちは妥当だったんだけど、

それでも二人共、そもそも基礎体力の充実が先だと思ったんだよね。

 

 

 

⑦ アッサン・エンダム×村田諒太さん(帝拳)

             ………WBA M タイトル戦 12R

36勝(21KO)2敗のチャンピオン、33歳・カメルーンと、

12勝(9KO)1敗のランク1位、31歳・奈良県。

 

アメリカ人2人に、タイ人っていうジャッジだったんだけど、

今日は大丈夫なのかって……。

 

リングサイド周辺は現役や元を含めた世界チャンピオンだらけだったし、

芸能人含め様々の有名人が詰めかけて、流石のイベントだったんだわ。

 

この日の村田さんは濃紺のトランクスにはナイキのスウォッシュマーク入りで、

グローブとシューズは共に黒だったんだわ。

 

何かの都合か2Rの途中まで会場内の大型ビジョンが作動しなかったんだわ。

 

<1R>

やっぱり村田さんのプレスから始まって、

やっぱりそれを嫌がるエンダムがやたら抱き付くのは思ってた通りで、

正面からの打ち合いを絶対避けたいっていうエンダムの戦い方が自分は嫌いで、

今日はキッチリ決着を付けて欲しいっていう気持ちで一杯だったんだよね。

 

村田さんの密着系ボディブローに左右フックを合わせ打ったり、

一発貰うと直ぐに反撃するっていうエンダムもこれが39戦目の流石の暦戦士で、

村田さんに明確なポイントが流れないような対応をしてたんだけど、

自分の中では僅差ながらまずは村田さんがポイントゲット。

 

<2R>

エンダムがタイミングを見計らって強い右フックを打つようになって、

村田さんも細かい手数で対応してたんだけど、

いつの間にかその村田さんの顔面も薄赤くなっていって、

まだまだお互い、緊張感に満ちた探り合いが続いてたんだわ。

 

<3R>

エンダムは元々頑張ってる素振りが巧いボクサーなんだけど、

それ程の直撃は無かったもののヒットのシッカリ感は村田さんだったんだわ。

 

自分がアレッ感じを受けたのは村田さんの逆ワンツー攻撃で、

いつもは左ボディから右ストレートが主体だったと思うんだけど、

この日は右ストレートからの左ボディが抜群のタイミングと喰いこみで、

実はこの辺から流れが大きく変わったんじゃないかと自分は思ってて、

覚悟してないタイミングで強烈な左ボディを貰ってしまって、

エンダムはかなり効いてしまったんじゃないのかなあってね。

 

<4R>

エンダムはクリンチしながらチャンスを窺ってたんだけど、

村田さんは最初の30秒までに2発の右フックをヒットさせて、

漆黒のエンダムの顔面の真ん中辺りをかなり赤くさせてたんだわ。

 

村田さんはかなりの数のパンチを送り込んでて、

エンダムはそのうちのかなりの数の被弾を免れてなくて、

相手のディフェンスのかいくぐり方も村田さんは更に巧くなってたんだわ。

 

結局このラウンドは最後までエンダムのいいところナシで、

残り40秒には思わず残り時間に目をやってたし、

少しバランスを崩しただけで転げるようになってて、

自分としては嬉しくて嬉しくてね……。

 

<5R>

前の回の村田さんは相当力を込めて沢山打ってたからちょっと心配で、

この回は少し守りから始めた方がいいんじゃないかって思ったんだけど、

何となんとエンダムの消耗の方が著しくて、

表情からは読み取り難かったんだけど何だか相当弱ってたみたいで、

そもそも腕振りに鋭さが無くなってたし、すぐクリンチしたがってたし、

チョン打ちされただけで足元が覚束なかったんだわ。

 

<6R>

村田さんも自分も、それに会場のみんなももう元気満々で、

ポイント的に劣勢なのにエンダムは反撃に出る様子も殊更なくて、

たまに出す手は相手を倒すようには振れてなかったし、

ホールディング系のクリンチだけはどんどん巧くなっていったんだけど、

波状的な攻め込みは遠い世界のことのようで、

1分15秒にガードの間から右ストレートを2発打ち込まれてからは全く全然で……。

 

正面からの打ち合いをひたすら避けてたエンダムに対して村田さん、

残り13秒、相手の打ち終わりに強烈で綺麗な右ストレートを合わせ打って、

大きくエンダムをヨロケさせて、自分の中では10:8.5ほどもの大差だったなあ。

 

結局、ここまで自分のスコアは2R以外は全て村田さんだったんだけど、

あと残り半分、どうなっていくのか……。

 

<7R>

村田さんからは打ち疲れてるって感じは全く伝わって来ないままで、

3R以降の折々に打ち込み続けてきたボディブローが絶大の効果を発揮してて、

回復し難いようなエンダムはボディをカバーしようとして顔面を狙い打ちされてて、

上に打って来るのか下を狙うのか、逆ワンツーなのか普通のワンツーなのか、

もう全く迷いまくったままで手の施し様がないって感じだったんだわ。

 

エンダムは顔面被弾が多くなるにつれグローブで顔を撫でることが多くなって、

そのダメージの深さを現してたんだけど、村田さんはまだまだ手を緩めなくて、

残り1分10秒にはストレートに近い左ジャブをトリプルヒットさせて、

エンダムの頭をガクガクさせてたんだわ。

 

こうなったらヤケクソエンダムのムチャ振り一発さえ貰わなければって、

そういう思いを固くしてラウンド終了ゴング。

 

 

って思ってたら、やっぱりねってそれ程の違和感は無かったんだけど、

エンダムが棄権を申し入れて、7R終了時点で村田さんのTKO勝ちだったんだわ。

 

 

途中からは村田さんの勝利を全く疑わなかったんだけど、

それでもこういう因縁が絡んだ再戦で、更に大きくなった周囲の期待の中で、

そのプレッシャーは半端じゃなかったと思う訳で、

そんな中でキッチリやるべき事をやって、

自らのボクシングを更に改善して貫き通したっていうのはホント立派だったなあ。

 

 

 

⑧ 松田烈君(reason)×河野勇太君(SRS)……LF 4R

2勝(1KO)2敗(1KO)の19歳・東京都と、1勝3敗(2KO)の24歳・東京都。

 

村田さんの圧倒的快勝に頭と胸の中が熱くなってしまったモンで、

最後に回された二つ目の予備試合を見る余裕が無くなってしまって、

結果だけってことで……。

 

ここで負けると勝敗的に辛くなるところだった河野君が健闘してみたいで、

39-37×2、39-38ってことで3-0勝ちしたんだわ。

 

 

 

【本日のベスト4ボクサー】

① 村田諒太さん

② 比嘉大吾さん

③ 拳四朗さん

④ ルイ・トゥタン

 

 

 

昨日は帰宅して寝る頃から台風の影響で風雨が一気に強まって、

深夜は相当荒れてたみたいで、バルコニーの植木鉢が3個転がってたんだけど、

朝10時を過ぎる頃には言葉通りの台風一過で日差しさえ眩しくて、

目の届く限りの風景がとってもクッキリ見えて清々しかったなあ……。

 

2017年10月22日 (日)

後楽園ホール・10月21日

 

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“ナイスキャッチ”

 

 

 

昨日は日本タイトルへの挑戦者決定戦が4試合と、

日本タイトル戦が1試合の計5試合だけの興行だったんだけど、

全てがファイナルに相応しい組み合わせだったもんで、

これで12,000円、10,000円、6,000円、4,000円、

っていうのはとってもお買い得だったんだわ。

 

東京都出身のボクサーが一人もいなかったのも珍しかったけど、

5試合の内の3試合に三迫ジムボクサーがエントリーしてたんだよね。

 

 

 

① 長嶺克則さん(マナベ)×星野晃規さん(M・T)

              ………日本 F 挑戦者決定戦 8R

14勝(10KO)1敗(1KO)のランク1位、26歳・沖縄

14勝(9KO)7敗(3KO)1分のランク2位、29歳・神奈川県。

 

<1R>

上体のガッチリ感が半端じゃない星野さんがまずはかなりのプレスプレスで、

長嶺さんが終始サークリングを強いられる展開から始まったんだけど、

最初の1分間はハードヒッター同士の警戒感がリング上を支配してたんだわ。

 

結局、このラウンドはお互いの間合いやタイミングを計ったり

フェイントに対して相手がどう反応するかを確かめ合ってたんだけど、

自分には14勝1敗ペースでKO率67%の長嶺さんが、

7勝1敗ペースでKO率41%の星野さんに何となく後れを取ってた感じが強くて、

僅かながらも攻める形を見せてたのは星野さんの方で、

長嶺さんは相手の威圧感に半端じゃないモノを感じてたみたいだったんだわ。

 

<2R>

お互いの距離感を確認し合って、相手の打ってくるタイミングと、

自らのリズムを確認し終えただろうってことで、いよいよの本番を期待したんだけど、

どういう訳かこの日の長嶺さんはジャブを殆ど封じ込めていて、

全く手数が上がらない中で、開始17秒にクロス気味の右ストレートと、

残り46秒に左フックを其々軽くヒットさせただけだったし、

星野さんの方も相手の強打に対する警戒感がまだ解けてないような慎重さで、

お互い、全くスムースな攻撃に繋がらないブツブツ切れのボクシングで、

何処かの時点でのパンチの一瞬の交差で決着するって決めつけてるようで、

一向に盛り上がる気配が感じられなかったんだよね。

 

<3R>

軽いやり取りの中でもパンチの強い同士の接触はそれなりの効果を上げてて、

星野さんの左目下が少し腫れ始めてたし、

長嶺さんの方も顔面全体が赤くなってきたんだわ。

 

それでも二人共、まだ本格的なボクシングのずっと手前の準備運動みたいで、

大きな緊張感が支配してたのは間違いなかったんだけど、

そこから抜け出せないままの二人は相変わらず遊びの少ないボクシングで、

自分が知ってる二人とは全く別のボクサーみたいで、

残り17秒での星野君の右ストレートだけが唯一のヒッティングだったなあ。

 

<4R>

やっぱりこの日の二人はテイタラクとしか言いようが無くて、

何をそんなにビビってるのかっていう印象が拭えなくて、

長嶺さんは左右の拳を傷めてるのかってほど手が出てないし、

そういう相手なんだからもっとガンガン攻め込めばいいのに、

星野さんもいつまで経っても行き切れないままの消極姿勢で、

1位と2位のランカーの一戦だっていうのにまるでビビり同士の凡戦のようで、

二人は一体何をやってるのか、心の準備さえ出来てないのかってことで、

このままだと場内が私語だらけになってしまうぞって思ってたら、

案の定、レフェリーからもっと打ち合えって注意を受けてしまって、

見てるこっちが情けなくなってしまったモンで、

この二人の試合だっていうのに自分は怒りの途中退席だったんだわ。

 

 

だから発表された78-75、75-77、76-76の1-1がドローっていうのも、

優勢点が長嶺さんだっていうのも、そうなのかあっていう感想しかなくて、

それより何よりも二人のパフォーマンスを思い出して途方に暮れてしまったんだわ。

 

実は自分は昨日の組み合わせの中でこの試合に一番の期待を寄せてたもんで、

その外れ感も半端ではなくて、

まさかこの二人の試合で休憩タイムゲットするとはなあ……。

 

 

 

アレッて気が付いたら翌日に世界戦を控えてる拳四朗さんが来てて、

普段付き合いのある三迫ジムボクサー達の応援ってことだったんだけど、

彼は昨日の計量後も映画を見に行ったってことで、

小さいんだけどホントに普通のボクサーでは考えられないほどの大物で、

それは彼の体調の良さと心の余裕そのものだったんだわ。

 

 

 

② 菊地永太さん(真正)×鈴木悠介さん(三迫)

              ………日本 B 挑戦者決定戦 8R

20勝(8KO)4敗(2KO)4分のランク1位、31歳・大阪府と、

8勝(5KO)3敗のランク2位、サウスポー、28歳・茨城県。

 

<1R>

最初のワンツーを見た限りでは菊地さんにはそれほどのスピードを感じなくて、

そういう感想は鈴木さんも同じだったみたいで、

10㎝以上上背のある相手に最初から自信に満ちたいつものボクシングで、

テキパキ動いたところからの左ストレートを綺麗な形で2発ヒットさせてたし、

残り1分では右フックの被せ打ちにも成功して明らかな主導権をゲット。

 

菊地さんはホントにこれでランク1位なのかっていう動きしか出来てなくて、

相手のジャブに合わせ打つっていう考えもサラサラ無さそうだったんだけど、

序盤はわざと下手クソに見せる作戦なのかって思ったんだわ。

 

<2R>

開始すぐの8秒、鈴木さんの左ショートフックが強烈ヒットして菊地さんがダウン。

 

それほどのダメージ残さず再開は出来たんだけど菊地さん、

その後も、っていうより結局最後の最後まで、

鈴木さんの左ショットが殆ど見えてなかったみたいで、

サウスポーが不得意なところが出てしまったっていうコメントが、

陣営から残されたんだけど、30戦目の言い訳としてはお粗末過ぎだと思ったね。

 

その後残り1分07秒にもまたもやの左を貰ってしまって菊地さん、

青コーナー前でまたもやのダウンで、次は残り45秒での南ロープ前、

その次は残り12秒って立て続けに倒れまくって都合4度のダウン劇だったんだわ。

 

こうなるとスコアがどうなるのか気になるところだったんだけど、

3度のダウンだと10-6だから4度のダウンだと10-5になるのかって、

試合中に役員に確認したら、3度以上のダウンは全て10-6なんだってね。

 

元々腰高の菊地さんはバランスが悪くて安定感が無いから倒れまくってたけど、

倒れ方自体は大きくダメージを残すような感じではなく、

思わず手を着いてしまったって感じだったんだよね。

 

<3R>

それでも4度目のダウンは残り時間が無かったところでのモノだったから、

菊地さんの回復具合が気になったんだけど驚くべきことに、

早めに終わりそうだなあって思ってたのが意外なほど元気元気で、

さあ、一からやり直しだって感じに溢れてたんだわ。

 

それでも相手の左ストレートを気にする余りか、

この回は鈴木さんの右フックを3発も被せ打たれてたんだわ。

 

<4R>

菊地さんのヤケクソ振りにはまだまだ力がこもってて、

不用意な一発被弾は鈴木さんにも致命傷になり得そうで、

折角ここまで積み上げたモノを一瞬で失わないようにって祈ってたんだよね。

 

菊地さんはガンガン前詰めからの右ストレート一発勝負で、

とにかくとっても偏りの強い攻撃手段しか備えてなくて、

まずフック系は打って来ないし、ボディブローも打たないし、

ましてやコンビネーションなんかまだ習ってませんって感じの単純系で、

汽車汽車シュッポシュッポみたいな左右ストレートだけで戦ってきたみたいで、

教えて貰ってないのか、ひたすら頑固なのか、

この程度のレベルでホント、何でランク1位なのかって首を傾げたなあ……。

 

菊地さんの攻勢が目立ったままで終わりそうだった残り8秒、

鈴木さんの見栄えのいいワンツーが綺麗にヒットしてたんだわ。

 

<5R>

開始即の5秒、まずは鈴木さんの左ストレートがクリーンヒットして、

そろそろ終焉が近いかなあって思わせたんだけど、

菊地君の最大の武器は実は打たれ強さとスタミナだったようで、

全く巧さを感じさせない中、倒されまくった後も勢いだけは一向に落ちなくて、

闇クモに相打ち勝負を挑んでいってたもんで、

鈴木君としてはくれぐれも無暗に男気を発揮しないことで……。

 

鈴木君としては上下のコンビネーションをそんな感じで打ち分けていれば、

この後も全く問題が無い筈だし、後は決着を付けに行くか行かないかだけで、

周囲からはそろそろ何とかしろっていう雰囲気が漂ってたんだよね。

 

<6R>

菊地さんは最後まで返しのショットのクオリティが低いままで、

あくまでツンツン右ストレート勝負だっていう頑なさが目立つばかりで、

鈴木さんのタイミングのいいショート連打に晒され通しだったなあ。

 

<7R>

このまま最終ラウンドまで進んでしまうと、

あれだけのダウン劇の印象が遠のいてしまいそうでもあったんだけど、

一方では最終スコアがどうなるのかも確かめてみたい気持ちも湧いてきて、

ちょっと複雑な気持ちで見てた2分過ぎ、

北ロープ近くで左を貰って菊地さんの体が揺らいだのを鈴木さんが見逃さなくて、

一気に攻め立てて最後は赤コーナーに菊地さんを追い込んで、

これから最後の仕上げっていうところの2分18秒、

ついにレフェリーが割って入ってのストップだったんだわ。

 

勿論、青コーナー周辺は大騒ぎで良かったヨカッタだったんだけど、

ジムスタッフ連中はあのままズルズル行かなかったことを何より喜んでたし、

以前の所属ジムの関係で応援に来てた筒井さんも弾けてたなあ……。

 

 

 

③ 源大輝さん(ワタナベ)×岩井大さん(三迫)

              ………日本 Fe 挑戦者決定戦 8R

13勝(11KO)5敗(2KO)のランク2位、26歳・大分県と、

21勝(7KO)4敗(1KO)1分のランク1位、28歳・千葉県。

 

岩井さんは5勝1敗ペースのボクサーで源さんは3勝1敗ペースなんだけど、

その源さんはKO率では岩井さんをかなり上回ってるから、

この試合が一番予想し難しかったんだけど、

長引けばっていう条件付きで岩井さんの判定勝ちを予想してたんだけどね……。

 

三迫ジムの麻生興一さんは大分県出身だし、

一体どちらを応援してたのかなあ……。

 

<1R>

お互いに相手の事を良く知ってる上での初っ端からの積極手数で、

納得出来る距離はほぼ同じだったこともあっていきなりの全開で、

予想通り、一瞬のキレとパワーは源さんだったんだけど、

出所の解り難い細かい手数でまずは岩井さんがポイントゲット。

 

<2R>

岩井さんは決め打ち系ではないもんで、返しの返しまでがスムースで、

その変幻自在さは源さんを多少困惑させてたみたいで、

タイミングのいいヒッティングはそれほど強烈ではなかったんだけど、

残り3秒でのコンビネーションで源さんの体勢を一瞬崩してたんだよね。

 

源さんも必ずしも悪い出来ではなかったんだけど、

この日の岩井さんはとっても調子がいいって感じだったんだわ。

 

<3R>

源さんのサウスポーチェンジは自分の中ではいい兆候と思ってなくて、

ちょっとまだやり難そうにしてる印象を受けたんだけど手数落ちはしてなくて、

いつの間にか岩井さんの右目周辺も腫れてきたんだわ。

 

残り40秒に岩井さんが一気に仕掛けて行ってそのまま優勢に終わりそうで、

って思ってた直後、青コーナー近くでの激しいやり取りの中で、

源さんの3連の左右フックが鋭く直撃して、

最後の左フックが腫れていた岩井さんの右目上を更に傷付けて大きくカット、

その出血の多さで残り10秒にドクターチェックが入ったんだわ。

 

やっぱり源さんのパンチはそれ程力を込めてなくても強烈なんだよなあ。

 

<4R>

岩井さんには立て直すまでは無理に打ち合わないように、

源さんには無理にでも打ち合いを挑むようにって、

相反する思いが自分の心の中の矛盾を露呈し始めて、

この辺から自分はオロオロしながら試合の行方を見守るより仕方なかったんだわ。

 

源さんの動きが一気に改善されてジャブの届きも良くなってきて、

元々傷を負い易い岩井さんを更に攻め立てていったんだけど、

岩井さんの方も特に動きが劣化するってこともないままの奮闘だったんだわ。

 

頑張り手数の源さんも試合序盤の色々被弾が影響してたみたいで、

特に岩井さんのボディブローが効いてたんじゃないかと思ったんだけど、

連続攻撃も10秒以上は続けられなくて、

一段落したところを岩井さんに狙われてたんだよね。

 

<5R>

疲れてるのはもしかしたら源さんの方だったかも知れなくて、

このラウンドは再度岩井さんの攻勢が目立ってたんだけど、

血だらけだったは岩井さんの方だったもんで、

残り42秒には2回目のドクターチェックが入ったんだわ。

 

ここで止められたら岩井さんのTKO負けが決まってしまうところで、

周囲のヤキモキ感は半端じゃなかったんだけど続行続行。

 

リスタート後は気持ちを整え直したような源さんの反撃がとっても有効で、

岩井さんの腫れと出血が更に酷くなってのラウンド終了ゴングだったんだわ。

 

<6R>

岩井さんは左を当てられて傷を悪化させるのを警戒してか、

却って源さんの右を貰ってしまう場面が多くなってたなあ。

 

ラウンド中盤以降、源さんの手数落ちが目立った中、

岩井さんは1分50秒に右ストレートを久し振りにクリーンヒットさせたんだけど、

その後左目下をヒッティングで傷付けられて、

左目上をバッティングカットもして、顔面全体が酷いことになってきて、

それはまるで番町皿屋敷のお岩さんも顔負けの傷み方だったんだわ。

 

<7R>

それでも岩井さんはまだ岩井さんを保ってて、

開始53秒にはとっても見栄えのいい左ダブルフックからの右ストレートで、

まだまだ全然やれるところを見せ付けたんだけど、

源さんも1分40秒からはそれこそ鬼の接近ラッシュで、

それに応じた岩井さんとの間で恐ろしい程のやり取りが繰り返されたんだけど、

接近戦での激闘は当然の如く岩井さんの傷を悪化させる訳で、

残り30秒には源さんにも力を出し尽くした感が見えてたんだけど、

残り23秒には岩井さんに3回目のドクターチェックが入ったんだわ。

 

その診断結果にお互いがハラハラだったんだけどまたもやの続行で、

ドクターも二人の激闘をストップし難かったのかも知れなかったんだわ。

 

またもやの再開に場内からも大声援が上がったんだけど、

どっちも打ち負けることなくのラウンド終了ゴング。

 

途中途中では岩井さんのパンチがタイミングよくヒットしてたんだけど、

源さんほどの威力を込め切れてなかったのが返す返すも残念だったんだよね。

 

<8R>

お互いの必死感にホール全体がワンワン大騒ぎだった中、

岩井さんの飛び散る血しぶきは源さんのトランクスさえ赤く染めていって、

もしかしたら消耗が進んでたのは源さんの方だったかも知れないんだけど、

1分25秒での打ち合いの中で岩井さんもマウスピースを飛ばしてたし、

お互い、距離を潰したところでの最後の気持ちの見せ合いだったんだわ。

 

有効ヒット数は若干岩井さんの方だったんだけど、

お互いにそれほどの手数差は無くて、

踏ん張りが効かなくなった中での二人の渾身必死の打ち合いは壮絶だったなあ。

 

 

ってことで自分は76-76だったんだけど結局、

78-75、77-75、77-76ってことで源さんの3-0勝ちだったんだけど、

控室に戻る岩井さんのとにかくやる事はやったっていう感じは清々しかったなあ。

 

 

源さんの方も途中途中では気持ちが切れそうな雰囲気も漂わせてたんだけど、

相手の一方的になるようなラウンドを作らないような頑張りが目立ってたし、

かなり消耗が見えてきたところからの巻き返しが勝利を呼び込んだんだよね。

 

 

 

④ 尹文鉉さん(ドリーム)×矢田良太さん(Gツダ)

               ………日本 W 挑戦者決定戦 8R

18勝(4KO)4敗3分のランク1位、33歳・栃木県と、

14勝(12KO)4敗(1KO)のランク2位、28歳・大阪府。

 

勝率は尹さんで、KO率は矢田さんっていう試合は結局、

77-75×2、76-76ってことで矢田さんが2-0辛勝したんだけど、

尹さんは3R~4Rまでを矢田さんの自由にさせ過ぎだったと自分は思ったね。

 

 

矢田さんは実にまあ粗っぽいボクサーで、

力任せに右をブン回すだけで何のテクニックも感じさせなかったもんで、

この程度の相手なら老練な試合巧者の尹さんが徐々に自らの土俵に引き込んで、

っていう予想を立ててたんだけど、思いの外簡単に貰い過ぎてたんだよね。

 

試合中盤はいい感じに戻して期待を抱かせたんだけど尹さん、

終盤での貰い方が見栄え良くなくてフラ付く場面も多かった一方では、

相手をフラ付かせる場面が訪れないままだったし、

相手に嫌気を差さすような例のパフォーマンスが出来なかった分、

尹さんの衰えを感じさせられてしまったんだよね。

 

こういうただ乱暴なだけのボクサーが勝つ試合っていうのは好かないんだけど、

矢田さん陣営は敗けを覚悟してたようなセコンド陣の喜び方で、

少なくとも東日本ではちゃんとしたジャッジをしてるって、

そういうアピールが出来たことだけは良かったってことで……。

 

 

 

⑤ スパイシー松下さん(セレス)×吉野修一郎さん(三迫)

                ………日本 L 王座決定戦 10R

17勝(2KO)9敗(2KO)1分のランク2位、34歳・熊本県と、

5勝(3KO)0敗のランク1位、26歳・栃木県。

 

松下さんの方が吉野さんより5倍ほどの試合キャリアがあるんだけど、

基本的には2勝1敗ペースでKO率も7%ほどの非力な34歳で、

色々浮き沈みがあった中、よくぞここまで辿り着いたっていう苦労人ボクサーで、

ボクシングは甘くは無いんだってところを急上昇中の若者に見せてくれって、

そういう気持ちも無いでもなかったんだけど、

この試合はそれ程時間が掛からないうちに吉野さんがKO勝ちするって、

結局はそういう予想を立ててたんだよね。

 

ただ、松下さんが思いの外踏ん張ってたこともあって、

吉野さんも思ってた以上に手間取ってたんだわ。

 

中間距離での打ち合いでは吉野さんの強打には全く敵わないってことで、

松下さんの作戦は予想通りの突っ込みからのガチャガチャ戦法で、

ドサクサ紛れの中から強めのショートフックを狙いながら、

相手の嫌気を誘うって感じだったんだけど、

試合序盤から中盤にかけてはそれが程よく功を奏したみたいで、

苛立ったような吉野さんがやたら狙い過ぎの単純系に終始してたんだわ。

 

ひたすらドカン一発狙いに固執する余りか吉野さん、

相手の突っ込みを阻止するべくのジャブを殆ど打っていかなくて、

だから相手のタイミングでの突っ込みを自由にさせたままだったんだわ。

 

勿論、陣営からは 「左! 左!」 の声が飛びまくってたんだけど、

取り敢えずは自分の流儀でやらせてくれって感じだった吉野さん、

そりゃ当たれば相手はよろめくほどの強打はそのままで、

接近戦になった時のショートフックもそこそこだったんだけど、

狙いどころが結構大雑把だったし、アッパーの混ぜ込みも不十分で、

何となく力づくに固執し過ぎる印象が拭えなかったんだよね。

 

ポイントを取られるところまで至らなかったんだけど吉野さん、

3Rには薄っすら鼻血を見舞われてたし、

自分はちょっと気分を変えたくなって席移動したんだわ。

 

 

松下さんは残念ながらパンチ力不足を補うまでの手数を出し切れてないまま、

何とか後半ポイント勝負に持ち込みたかったんだろうけど、

発表された5R終了時点での中間スコアは、49-46、48-47×2ってことで、

吉野さんの3-0勝ちを許してしまったんだよね。

 

それでも5ラウンドのうち2つをゲットしたってことは先の希望には繋がる訳で、

吉野さんがそのままの戦い方を続ければ可能性が無い訳でもなかったんだけど、

それでもその場合にはそれまでの倍ほどの手数が必要になりそうだったんだわ。

 

流れが見えてきたのは実は5Rの終盤からだったんだけど、

松下さんは手数は出すんだけど殆ど当たらない状況が続いた中、

吉野さんのそれ程でもないショットに体勢を崩して消耗が見えてきて、

6R以降にはパンチのシッカリ感でそれまで以上に大きな差が見え始めて

彼の可能性が一気に封じ込められてしまったんだわ。

 

一気に終焉を迎えたのは7Rのことで、

初っ端に吉野さんの左ジャブがストレートのように2発ヒットして、

松下さんの頭が跳ね上げられた直後の開始30秒ほどのところの南ロープ前、

追い打ちの左右フックの直撃を喰らってしまって松下さんがダウン。

 

ここは何とか立ち上がってリスタートした松下さんだったんだけど、

ダメージが拭い切れないまま、決着を付けにいった吉野さんの強連打に晒されて、

結局、何の反撃も出来ないまま北ロープ前で力尽きて倒れ込んでしまったんだわ。

 

その倒れ方を見たレフェリーが即のストップエンドで、

1分23秒、吉野さんのTKO勝ちだったんだけど、

自分には少なくとも2ラウンド分は長かったと思った訳で、

松下さんのようなタイプは経験の浅い吉野さんにはいい勉強になったと思うし、

組み立ての中でのジャブの少なさも反省すべきじゃないかって思ったんだよね。

 

 

 

【本日のベスト4ボクサー】

① 源大輝さん

② 岩井大さん

③ 鈴木悠介さん

④ 吉野修一郎さん

 

 

 

昨日は5試合、42ラウンド分の興行だったんだけど、

二つのKO決着も7Rまでかかったせいか、

終了時間は普段と殆ど変わらなかったなあ……。

 

 

今日もMLBを見ながら書いてたんだけど、

ヤンキースは0-4で負けてしまって、

ダルビッシュと田中将大の夢の対決は流れてしまって、

こうなればワールドシリーズはドジャース一本押しってことだし、

今日はこれから昼御飯を食べて両国に出陣ってことで……。

 

2017年10月21日 (土)

後楽園ホール・10月20日 

 

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“キリッとしてるけどチョビ髭が……。”

 

 

 

骨折してたのに試合を強要されて、棄権するなら200万払えって、

まるでヤクザからのような脅しを受けて、

仕方なくリングに上がって当然のようにTKO負けしまった彼とか、

試合をする気がないのに勝手に試合を組まれて、

全く練習してないからって断ったら、取り敢えず体重を合わせろ、

当日は2~3発喰らったら倒れろ、そしたら俺がすぐタオル入れたるって、

会長に八百長試合を強要されて、それを断ったら50万円恐喝されてしまって、

結局嫌気差して止めてしまった彼とか、

B級なのに500万円もの移籍金をクソジムから要求されてる彼とか……。

 

それらの強要やら恐喝に関わってた男達が後楽園ホールにやって来た時には、

思わず金属バットで殴り倒してやりたいような衝動さえ感じてしまうんだけど、

あれもこれもクソジムの例には事欠かないんだわ。

 

そんなクソジムを応援してるサポーター達はそんな裏の事情を知った上なのか、

無邪気にそのボクサーを応援してるけど、

出鱈目なほどファイトマネーを搾取されてるのを知ってるのかってことで……。

 

 

 

昨日のホールボクシングは日中親善ってことで全11試合の内、

7試合に中国人ボクサーが登場したんだわ。

 

個人的には中国という国家も総体としての中国人民も好きではないんだけど、

個々の人間としての彼らには何の恨みも無いんだよね。

 

ただ、それほど好戦績とは言えない中国人ボクサーに対しては、

同じく好戦績とは言えない日本人ボクサーがあてがわれてたもんで、

盛り上がりに欠ける試合が多かったし、

セミファイナルとファイナルに登場した日本人ボクサーも自分の中では全くダメで、

今日は観戦記の体を全く為して無くて殆どが結果だけなんだわ。

 

7人の中国人は必ずしも生粋って感じではなくて、

ロシア系が3人もいたし、モンゴル系とミャンマー系も一人づつ混じってたんだわ。

 

 

 

① 宮下翔也君(北澤)×笠原祐君(宮田)……53㎏ 4R

デビュー戦の29歳・神奈川県と、デビュー戦の21歳・群馬県。

 

<1R>

10㎝ほど上背のある笠原君は開始ゴングと同時の狂熱系で、

好きなようにやりなさいって言われてたかのような乱暴狼藉で、

いきなりケンカ腰のパフォーマンスを強要された宮下君は逃げ惑うばかりで、

相手の一段落を待ってるうちにオーバースローのようなパンチを貰いまくってて、

その殆どが直撃とは程遠かったんだけど、

打ち返す間もなく青コーナーに追い込まれてしまって、

ちょっと早過ぎるんじゃないかってタイミングでのストップエンドで、

1分01秒、笠原君のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

 

② 濱口大樹君(ワタナベ)×鈴木陸斗君(船橋D)……SB 4R

1勝0敗の22歳・東京都と、0勝0敗1分の18歳・千葉県。

 

<1R>

まあまあちゃんとした二人だったんだけど、

最後まで小さなやり取りに終始してて甲乙付け難かったんだけど、

キッチリしてたのは鈴木君だったかなあ。

 

<2R>

お互いにもっと攻め込む姿勢が欲しかったところで、

鈴木君は若干荒々しさを増していったんだけど、

濱口君はまだまだ待ち過ぎだったんだよね。

 

 

余りの刺激の無さに場内は静まり返ってしまって、

自分も仕方ないなあって感じで一旦休憩タイムゲット。

 

結局、39-37、39-38、38-38ってことで濱口君が2-0勝ちだってさ。

 

 

 

③ 佐々木凌君(青木)×春崎武裕君(上滝)……Mm 4R

デビュー戦のサウスポー、23歳・秋田県と、0勝3敗の35歳・長崎県。

 

佐々木君のサポートにリングに上がった木村翔さんが、

肩にWBOのベルトを掛けてたんだけど、意味が解らなかったなあ……。

 

<1R>

10㎝近く上背優位な佐々木君も、今日は何とかして勝ちたい春崎君も、

共に実に全くトロトロした立ち上がりで、

少なくとも爆発的に仕掛けないと春崎君の勝ち目は多分無さそうで、

って感想しか浮かばなかったもんで連続の休憩タイム。

 

 

後で確かめたらやっぱりあのままだったみたいで結局、

40-36×3で佐々木君の完封だってね。

 

 

 

④ 深見旺彦君(ワタナベ)×アンディ・アツシ君(宮田)

                           ………Mm 4R

デビュー戦の18歳・東京都と、0勝2敗(1KO)の26歳・岩手県。

 

この試合前に久し振りに金城智哉さんが来てたもんで、

どうしたのって聞いたら深見君の応援ってことで、

深見君の名前は “あきひこ” って読むのを教えて貰ったんだわ。

 

<1R>

やっとちゃんとした殴り合いが始まったんだけど、

アンディ君のガンガン攻勢の前に若干深見君が勢い負けしてて、

相手の右フックを簡単に貰い過ぎてしまうことが目立ってたんだわ。

 

その深見君はパンチの形はとってもいいんだけど、

初めての実戦のせいか、当て勘的には今一感が強かったんだよね。

 

<2R>

相変わらずアンディ君の左右フックは強烈だったんだけど、

深見君も怖がることなく、きちんとしたコンビネーションで対応してて、

ヒット率も前の回よりアップしていったんだわ。

 

残り20秒からのアンディ君の攻勢にも気持ちがこもってたんだけど、

ラウンドトータルでのヒット数としては深見君が挽回ポイントゲットだったなあ。

 

<3R~4R>

デビューからの3連敗は絶対回避したいって、

アンディ君の頑張りも相当のモノだったんだけど、

4Rに入ってからのメッキリ感は深見君のそれを上回ってしまって、

お互いの気持ち戦の様相の中、深見君の左とアンディ君の右の当てっこで、

手数的にはややアンディ君優位ではあったんだけど、

相対的には深見君の左フックの当たりの方が見栄えが良かったんだよね。

 

 

ってことで自分は39-37だったんだけど結局、

40-37、39-37、39-38ってことでやっぱり深見君の3-0勝ちだったね。

試合慣れしていけば深見君はいいボクサーになるんじゃないかなあ……。

 

 

 

⑤ ツーダオ・チャン×植田啓君(越谷634)……60㎏ 4R

1勝2敗の32歳・中国と、0勝1敗(1KO)の33歳・兵庫県。

 

全く雑なダレたような試合で自分は1Rで終了してしまったんだけど結局、

40-37×2、39-37ってことでチャン君の3-0勝ちだってね。

 

 

 

⑥ アーヤチ・サイリクエ×岸部久也君(宮田)……B 4R

2勝(1KO)4敗2分の21歳・中国と、1勝(1KO)2敗(1KO)の29歳・秋田県。

 

この辺からはまともに見る気もなくなってしまって、

39-37、39-38、38-39ってことで岸部君の2-1勝ちだってさ。

 

 

 

⑦ フォング・チアチン×五十嵐康次君(UNITED)……59㎏ 4R

3勝(3KO)0敗1分の20歳・中国と、

3勝(2KO)1敗(1KO)のサウスポー、32歳・福島県。

 

この試合も全く見てなくて、2R2分55秒で五十嵐君がTKO勝ちだってね。

 

 

 

⑧ チャンチャン・チェン×林慶太君(10count)……Fe 4R

2勝(2KO)4敗1分の中国と、1勝(1KO)2敗(2KO)の20歳・東京都。

 

<1R>

それまでそれなりにいい感じで攻めてたのは林君の方だったんだけど、

これはいけるなって思ったところに隙が出来てしまったみたいで、

1分04秒の西ロープ前、チェン君の右を考えられないほどまともに貰ってしまって、

一発昏倒ダウンしてしまって即のストップエンドだったんだわ。

 

 

 

⑨ ニエ・チンタオ×工藤啓太君(角海老)……H 4R

デビュー戦の33歳・中国と、2勝2敗(1KO)のサウスポー、29歳・東京都。

 

これがデビュー戦のチンタオ君はアマ成績が54勝6敗って、

尋常じゃない戦績なんだけど、全くそんな風には見えない只の大男で……。

 

<1R>

チンタオ君は中間距離をキープするのが巧くて、

それを縮めるのに工藤君が苦労しっ放しで、全く届いてなかったんだよね。

 

ただ、最初は乱暴だったチンタオ君も残り1分からは何だかトロトロで、

スタミナの無さを露呈してたんだけど、

踏ん切りの付かない工藤君が攻め切れないままだったんだよね。

 

それにしてもチンタオ君の胸元には大きな傷跡が残ってて、

まるで何かの拷問を受けた跡のようだったんだわ。

 

<2R~4R>

基本的には殆ど何も起こらないままで、

チンタオ君がラウンドの半分を過ぎる頃からメッキリしてしまう傾向が更に強まって、

工藤君としても大いにチャンスが増していったんだけど、

飛ばすべきところで飛ばし切れず、

相手の大きな右の打ち終わりに合わせ打つっていうこともできないままで、

あと一息の頑張りなのになあって欲求不満状態のまま終了ゴング。

 

 

ってことで結局、40-37×2、38-38ってことでチンタオ君の2-0勝ち。

 

 

 

⑩ ウラン・トロハツ×かねこたけし君(REBOOT)……52㎏ 6R

5勝(1KO)3敗の24歳・中国と、5勝1敗1分の30歳・新潟県。

 

<1R>

少し背の高いトロハツ君だったんだけど、腕振りがタルイというか、

如何にもパンチ力が無さそうだったし、気も弱そうだったんだわ。

 

この程度の相手ならかねこ君も楽勝じゃないかって感じで、

後は雑にさえならなければねって思ってたんだよね。

 

<2R>

かねこ君にいつものキビキビさが感じられなかった中、

徐々に立て直したトロハツ君の挽回攻勢が目立ってきて、

一つ一つのショットにも力がこもってきて、足元もシッカリしてきたんだわ。

 

<3R~6R>

ほぼ対等の戦いが延々続いたんだけど、

自分にはトロハツ君の一生懸命さの方が印象深かったんだよね。

 

 

ってことで自分は58-56でトロハツ君だったんだけど結局、

トロハツ君から見て59-56、56-58、57-57ってことで、

甲乙付け難い1-1ドローだったんだわ。

 

 

 

⑪ バイシャンボ・ナスイウラ×内藤律樹さん(E&Jカシアス)

                             ………SL 8R

12勝(5KO)0敗1分のWBC A チャンピオン、23歳・中国と、

17勝(6KO)2敗の国内4位、サウスポー、26歳・神奈川県。

 

やっとちゃんとしたボクシングが始まったんだけど、

そこから刺激的な展開に移っていくっていうことがなくて、

それまで退屈な試合が延々だったせいか我慢弱くなってたらしくて、

自分は4Rが終わったところで帰ってしまったんだよね。

 

内藤さんは元々相手の攻撃をきっかけに試合を組み立てる方なんだけど、

相手のナスイウラも同じようなタイプのようで、

長いリーチと深い懐っていう武器を備えてるのにも関わらず、

自分から仕掛けるっていうことが一切無い消極系で、

お互いに考えられないほどの超慎重ボクシングで、

ついに自分の我慢の限界を超えてしまったんだよね。

 

後で確かめたら内藤さんからみて77-75、77-76、75-79ってことで、

2-1で内藤さんが辛勝したんだけど、

79-75でナスイウラの圧倒勝ちだって判断したジャッジもいたんだよね。

 

 

 

⑫ 長谷川慎之介君(青木)×荻野圭介君(オークラ)……Fe 4R

2勝(1KO)2敗1分のサウスポー、25歳・栃木県と、

2勝(1KO)7敗(3KO)の36歳・東京都。

 

ってことでこの試合も全く見てなかったんだけど結局、

二人の戦績差と年齢差のままだったみたいで、

4R0分32秒、長谷川君のTKO勝だってね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 深見旺彦君

② ウラン・トロハツ君

③ 特にナシ

 

 

 

昨日のホールはチケット完売ってことで場内は3分の2以上が中国人で、

自分の周囲も中国人だらけでお喋り三昧の煩い煩いが止まらなくて、

仕方ないからヘッドホンでディープ・パープルをガンガンだったんだわ。

 

新しい興行の形ではあるんだろうけど、

申し訳ないんだけどやっぱり自分は二度とゴメンで、

それに比べると今日の後楽園ホールはたった5試合しか組まれてないんだけど、

その全てが選りすぐりってことで、昨日の満たされなかった分も取り返すんだわ。

 

2017年10月19日 (木)

日記 (10/19)

 

Img_0039

“デヤーッ!”

 

 

 

22日は衆議院選挙の投票日なんだけど、うちの奥さんが出掛けるってことで、

15日に生まれて初めて期日前投票に行ったんだわ。

 

今回の選挙のそもそもの意味だとか、

各政党に対する自分の考え方に関しては投票前だから今は控えるけど、

色々思うところが沢山あるんだよね。

 

 

 

時を同じくして日米ではプロ野球とMLBのポストシーズンが真っ盛りなんだけど、

ゴルフやアメフト、バスケットボールと同じように野球に関しても、

見る方の立場からすると迫力とかカッコ良さでは日米では比較にならないんだわ。

 

MLBは滅多なことでは送りバントはしないし、とにかく体がデカイし、

髭だの長髪だの自由な感じがとっても気に入ってるんだよね。

 

実は今もヤンキース対アストロズのアメリカンリーグ優勝決定戦を見ながらで、

その後はナショナルリーグのドジャース対アストロズも観戦するつもりなんだわ。

 

4チームとも4つの先勝を目指してしのぎを削ってるんだけど、

ヤンキースは2連敗後の2連勝中で今日は田中将大が投げてるんだけど、

ドジャースは昨日のダルビッシュの好投もあっての3連勝ってことで、

自分的にはヤンキースとドジャースのワールドシリーズを見たいと思ってるんだわ。

 

 

 

日産自動車が資格のない従業員に仕上げ検査をさせてて、

それも国から指摘された以降もまだ連絡不十分のまま継続させてて、

世間から色々叩かれてるんだけど、

そう言えば神戸製鋼も検査データを改ざんしてインチキ商品を作り上げて、

それを航空機とか自動車とかの部品として供給してることがバレてしまって、

これは他の国も絡んでるもんでトラブルの規模は尋常じゃなさそうで、

悪くすると倒産に追い込まれかねない訳で、

世界の競合他社はワクワクしながら行方を眺めてるんだよね。

 

古くは山一證券や雪印乳業の倒産、最近ではシャープや東芝の経営ミスって、

日本を代表する大企業の不祥事が忘れた頃を見計らって発生する訳で、

ことほど左様に人間ていうのはそれほど利口な生き物でないことを示してて、

だから世の中から戦争が消滅することが無いとも言える訳でもあって……。

 

 

 

そこそこの年齢になったら恥ずかしいことはなるべく避けたい訳で、

残された年月を考えると後ろ指を指されるようなことをすると挽回し難い訳で、

例えば50歳近い男女の2回目と3回目の結婚っていうのは、

そのこと自体は個人の自由であって勿論恥ずかしいことでもないんだけど、

やっぱり通常はそのあるべき姿っていうのはあると思う訳で、

ひっそりと役所に書類を提出した上で、

知り合い達に入籍した旨の通知を出すに留めておいた方がお洒落な訳で……。

 

だから、やたら招待状を出しまくっての披露宴開催っていうのは、

当事者との考え方の違いもあるんだろうけど、自分にはとっても考えられなくて、

それも、以前不義理をして絶縁されてる相手にも招待状を送ってるっていうのは、

最早異常な所業としか思えないし、明らかに別の目的があるとしか考えられなくて、

全くサイコパスのやることは想像を超えることが多いってことで……。

 

 

 

秋の長雨とはよく言ったモンでこの10日間で、

スカイツリーが見えたことは2日ほどしかなくて、

低気圧が偏頭痛に影響するっていう話もホールで聞いたんだけど、

自分的にはもっとザァーザァー降ってくれた方がいんだけどなあ……、

っていう中、明日からボクシングが3連投なんだよね。

 

って書いてたら、ヤンキースが5-0勝ちしてこれで3勝2敗ってことで、

明後日からのヒューストンでの戦いに力が入るってことで、

コーヒーを淹れて一休みしながら、もうすぐ始まるドジャース戦に備えるね。

 

2017年10月17日 (火)

後楽園ホール・10月16日

 

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“マーシャ・トマソン”

 

知ってる人は殆どいないと思うし、

自分も他の映画やドラマでは見かけたことが無いんだけど、

“ホワイトカラー” のFBI捜査官の一人、ダイアナ・バリガン役の女優。

 

黒人とのハーフなんだけど、彼女とは全くタイプは違うんだけど、

メグ・ライアンとどちらかを選ぶとしたらとっても悩むんだよね。

 

 

 

1億3,000万年前に起きた中性子星衝突の際に発生した衝撃波(重力波)が、

つい最近地球に届いたってことで、何だか途方に暮れるような話で、

その際発生した物質の重さはティースプーン一杯で10億トンもあるってことで、

更にまた途方に暮れてしまうんだわ。

 

 

 

昨日のホールは全部で10試合が組まれてて、

最初の6試合がB級トーナメントで、普通の6回戦2試合を挟んで、

A級トーナメントが2試合っていうメニューだったんだわ。

 

 

 

① 関根翔馬君(ワタナベ)×矢部龍征君(花形)……SL 5R

3勝(1KO)5敗(2KO)2分の31歳・東京都と、

4勝(3KO)3敗(1KO)1分の21歳・神奈川県。

 

<1R>

関根君がガードを固めてにじり寄るところを矢部君、

上背とリーチを利して中間距離で戦いたいところだったんだけど、

それにしてはジャブが少な過ぎで中途半端な立ち上がりだったなあ。

 

ジャブ無し同士ってことになれば関根君の活躍場面も増える訳で、

接近しての左右フックで矢部君を困らせてたんだわ。

 

<2R>

残り1分からは矢部君の逆襲も目立ってたんだけど、

その前後のハードヒットは全て関根君ってことで、

矢部君の顔面がかなり赤くなってきたんだわ。

 

一旦打ち気になった時は矢部君もかなり勢いがあったんだけど、

一段落が解り易かったし攻撃時間がとっても短かったんだよね。

 

<3R>

お互いに徐々に緩んできてしまって、

関根君の右フックと矢部君の右アッパーの攻め合いだったんだけど、

矢部君はせっかくいいのを当ててもそこから飛ばせなくて、

スタミナ的な課題が克服されないままだったなあ。

 

<4R>

踏ん張った方が勝ちっていう展開だったんだけど、

ヘバリが目立ってたのは10歳も若い矢部君の方だったんだよね。

 

<5R>

何だかもう止めたそうな感じの二人だったんだけど、

それでも何とか何とかっていう感じが伝わって来たのは関根君だったなあ。

 

 

ってことで自分は49-46で関根君だったんだけど結局、

48-47×3ってことで関根君の3-0辛勝だったんだわ。

 

 

 

② 片桐康喜君(草加有澤)×高橋克俊君(reason)……SL 5R

5勝(1KO)2敗1分の29歳・埼玉県と、

6勝(2KO)5敗(1KO)1分の33歳・東京都。

 

二人共、余り巧くはなかったんだけど結構気合は入ってて、

お互い前のめりになって挑んでいってたんだけど、

無暗な負けん気が災いしてしまって2Rに大きくバッティング。

 

高橋君が即のドクターチェックで即のストップエンドで、

1分39秒での負傷ドローってことで片桐君は優勢点を3個ともゲットだったんだわ。

 

 

 

③ 横山渉君(厚木ワタナベ)×諏訪佑君(10count)……Fe 5R

4勝(3KO)7敗(4KO)1分の32歳・山形県と、

4勝(1KO)1敗1分のサウスポー、20歳・神奈川県。

 

<1R>

ラウンド序盤は諏訪君の動きが硬かったせいもあって、

最初の1分間は横山君がいい感じの攻撃が出来てたんだけど、

やっぱり力量差が大きくて、諏訪君が徐々にペースを取り戻しつつの終了ゴング。

 

<2R>

諏訪君のリズムが良くなってきて前の手も巧いこと使えるようになって、

お蔭で横山君が簡単に攻め込めなくなってきてほぼ流れが固まったんだわ。

 

それにしても横山君はいきなりの右ショットに頼り過ぎだと思うけどなあ。

 

<3R>

横山君の右手オンリーのボクシングが改善されない中、

スピード差が更に大きくなって諏訪君が丁寧に細かいところを突いてたんだわ。

 

ただ、その諏訪君、そりゃ相手を圧倒する動きが出来てて、

フェザー級にしてはとってもスピード感に溢れてたんだけど、

自分にはこの日の彼は何だか腰がフワフワし過ぎてるというか、

とにかく腰高のまま足元が踏ん張れてなくて、

だからパンチに力が込め切れてないって感じがしたんだよね。

 

<4R>

打ち合いよりも揉み合いになってしまったのは横山君の希望だったみたいけど、

クリーンヒットが難しかった中、諏訪君の右アッパーがとっても見栄え良くて、

その後も小さなストロークで的確なヒットヒットを重ねていって、

それ程のハードヒットではなかったんだけど、

徐々に横山君がバランスを崩すようになっていったんだわ。

 

それにしてもやっぱり、諏訪君は変にピョンピョンし過ぎてたんじゃないかなあ。

 

<5R>

2R以は降諏訪君がポイント取られることは無かったんだけど、

スピードで横山君を翻弄しつつも、もっとしっかりした打感が欲しかったなあ、

 

 

って感じのままの終了ゴングで、自分は49-46だったんだけど結局、

49-47、48-47×2ってことでやっぱり諏訪君の3-0勝ちだったけどね。

 

 

 

④ 三瓶一樹君(ワタナベ)×佐川遼君(三迫)……Fe 5R

4勝(1KO)4敗(2KO)の26歳・福島県と、

1勝(1KO)1敗(1KO)の23歳・青森県。

 

<1R>

勝率は同じなんだけど佐川君と比較すると、

三瓶君のボクシングは少し優し過ぎるようなところがあるんだけど、

まあまあ互角の立ち上がりをした後、徐々に佐川君の攻撃の方が力強くなって、

三瓶君が真面目にワンツーを当てようとするのをかき分けてのフック系で、

勢いに押され気味になって三瓶君がロープ際に下がったところの残り34秒、

強烈な右フックを直撃させて佐川君が一発ダウンゲット。

 

何とか立ち上がる姿勢は見せたんだけど三瓶君、

意識が飛んでしまってるような感じだったもんで、

見かねたセコンドがカウント中にタオルを投げ込んだのが2分28秒、

佐川君の豪快なTKO勝ちだったんだわ。

 

 

 

⑤ 金澤宣明君(ワールドS)×水谷直人君(KG大和)

                          ………B 5R

デビュー戦の23歳・東京都と、

4勝(2KO)3敗(2KO)のサウスポー、27歳・神奈川県。

 

アマ戦績62戦と43戦との戦いはお互いが意地を懸けてたみたいで、

いきなり粗っぽい展開から始まって、とてもアマ出身者には見えなかったなあ。

 

とっても勢いがあった二人だったんだけど、

何となくドサクサ紛れ系の印象が拭えないままの2R0分48秒、

余りに前掛かりになってしまったところでガッツンバッティングしてしまって、

水谷君の右目上が大きくカットしてのまたもやの負傷ドローエンドで、

優勢点は3個とも金沢君が持っていったんだけどね。

 

 

 

⑥ 大嶋剣心君(帝拳)×森拓也君(reason)……B 5R

2勝(2KO)1敗の22歳・青森県と、6勝(5KO)2敗の24歳・東京都。

 

森君は7月に韓国で試合したんだけど、

後楽園ホールの登場は3年振りなんだよね。

ガツガツのケンカボクシングが予想されたんだけどね……。

 

<1R>

森君の威嚇系からスタートしたんだけど、大嶋君はあくまで冷静な対応で、

素早いショットで逆威嚇してたんだけど、

大嶋君はそこそこの粗っぽさを備えながらも色んな入り方が出来るんだわ。

 

<2R>

ここまでは良く似た傾向のボクシングだったんだけど、

大嶋君の方がシツコク丁寧な打ち込みで、

森君が頭を下げて早めに目線を切ってしまうことが多くなったんだわ。

 

<3R>

ジャブが出なくなった分、森君の攻めのパターンが決まってきてしまって、

それを見切った大嶋君の方に大分余裕が感じられ始めて、

ボディブローの喰い込みも良かったし、

右フックで森君の左目上をヒットカットさせて、

残り8秒からは相当のところまで森君を追い込んだんだわ。

 

<4R>

開始21秒、森君が左フックをクリーンヒットさせたんだけど、

それをきっかけに流れを変えるところまでは至らず、

懸命に前詰めはするんだけど有効な先制攻撃を仕掛けられないままだったなあ。

 

お互いに、利き手の右ショットが雑になってしまって、

左の方がいい当たりを見せてたんだわ。

 

<5R>

気持ちは切れてなかったんだけど森君、体が全く付いていかなくて、

乱暴さ、凶暴さ比べとなると大嶋君に大きく譲るようになってしまって、

1分15秒からは腕振りにも極端に力が入らなくなってしまって、

レフェリーストップが先かタオルインが先かっていう状況に追い込まれてしまって、

結局1分43秒、セコンドからのタオルインでTKOエンド。

 

 

 

⑦ 友利優貴富君(シュウ)×定常育郎君(T&T)……B 6R

6勝(1KO)2敗(1KO)の22歳・沖縄県と、

6勝(2KO)2敗2分のサウスポー、20歳・神奈川県。

 

定常君のパフォーマンスに期待してたんだけど、

この試合も3R1分47秒でのバッティングが原因でドローになってしまったんだわ。

 

1Rの中盤以降、ジャブの使い方では定常君が上回ってたもんで、

彼の負けは無いなって思ってたんだけどね……。

 

 

 

⑧ 馬場一浩君(REBOOT)×阪田壮亮君(本多)……W 6R

5勝(3KO)5敗(3KO)2分の25歳・東京都と、

5勝(2KO)3敗(3KO)1分の23歳・千葉県。

 

共にここ1年の間に移籍した同士だったんだけど、

内容的には随分差があったんだよね。

 

<1R>

力技だけなら阪田君の方が優位で最初の2分間を征してたんだけど、

一段落してからは馬場君の反撃の方が目立ってたなあ。

 

<2R>

お互いに休み休みというか自分のタイミングだけのボクシングになってしまって、

カウンター系のスリルのあるやり取りとは程遠かったんだわ。

 

それでも馬場君のボディショットはとっても効果的だったみたいで、

それを警戒する余りか阪田君の顔面被弾が増えていったんだよね。

 

<3R>

阪田君は打ち出しが雑だったし、軽くてもいいから連打が欲しいところで、

細かい打ち分けとか全体のシッカリ感では馬場君が圧倒してたんだわ。

 

<4R>

阪田君は打たれた時の形が如何にも悪過ぎてた一方、

馬場君はほぼやりたいことが出来てるみたいで、

大きく打たれ込むこともなかったんだよね。

 

<5R>

二人共、かなりヨレてきたんだけど、

消耗は阪田君の方が進んでて、スタミナ面の課題が浮き彫りで、

残り30秒からの気持ちの見せ合いも馬場君の踏ん張りの方が目立ってたんだわ。

 

<6R>

このままじゃ負けてしまうってことで阪田君が最後の手数アップで、

この回は最後まで馬場君は殆どいいところナシではあったんだけど、

阪田君も相手を倒し切るような動きまでは出来てないままの終了ゴング。

 

 

ってことで自分は58-56だったんだけど結局、

59-56、58-56、58-57ってことでやっぱり馬場君の3-0勝ちだったね。

 

 

 

セミファイナルとファイナルはA級トーナメントだったんだよね。

 

次の試合が始まるずっと前に自分は帝拳ジムのシートに座らせて貰って、

暫くは長野マネと色々話をしながらの観戦だったんだけど、

そこに若い綺麗な女子がやって来てコンチワされて、

誰だか思い出せなくてドギマギしてたらコーチ君の彼女さんってことで……。

 

 

 

⑨ コーチ義人君(角海老)×熊谷直昭君(T&T)……SB 6R

12勝(4KO)2敗(2KO)1分の26歳・東京都と、

8勝(5KO)6敗(3KO)の27歳・東京都。

 

思ってた通り、熊谷君はいつも以上の超変則というかトリッキー命系で、

スピードとキレでは圧倒的に敵わないから仕方のない戦法なんだろうけど、

離れたところでユーラユラ、ダラダラ何かの体操でもやってるかのようで、

ってところから突然一気に踏み込みながらの特大右アッパーだとか、

組み掛かってのガチャガチャ暴れ系で、

とにかくコーチ君がイラつかないかだけの試合になってしまったんだわ。

 

殆どのラウンドをコーチ君が我慢強く支配してたんだけど、

彼は基本的には倒し屋ではないもんで、

5Rにかなりの追い込んだ末の6Rはちょっと勿体なかった休憩ラウンドで、

それを自分でも反省したか、リングを降りたところでグローブタッチした際、

コーチ君は 「何にも言わないで下さい。」 って大きく苦笑いしてたんだよね。

 

もっと残念過ぎだったのは最終ラウンドの熊谷君で、

手負いの獅子が最後の勝負に突っ掛って行くってことも無くて、

倒されるのだけは絶対嫌だってひたすら逃げ回ってたんだよね。

 

 

 

⑩ 三代大訓君(ワタナベ)×仲里周磨君(ナカザト)

                        ………SFe 6R

3勝(2KO)0敗の22歳・島根県と、6勝(5KO)0敗1分の21歳・沖縄県。

 

4戦目と7戦目との6回戦だったんだけど、

尋常じゃないド迫力に満ちた打ち合いで、

それも只の乱暴者同士の大殴り大会ではない技巧に富んだやり取りだったし、

お互いの度胸の良さには想像を超えたモノがあったんだわ。

 

今のSF級のランカーの中で誰がこの二人に勝てるのかって、

下から順番に名前を追ってみたんだけど、

最後には充分タイトル戦が戦えるんじゃないかって思い至ったんだわ。

 

<1R>

実に綺麗な構え方をする二人で美しいったらない訳で、

お互いに納まりのいい距離が確認出来た後、

まずは仲里君の届きのいいジャブで始まったんだけど、

中盤では三代君の右クロスが綺麗にヒットしてたし、

更には離れ際での左ボディも秀逸だったんだわ。

 

<2R>

リーチのある仲里君なんだけど、実はショートレンジもとてつもなく巧くて、

そこでの連打をきっかけに攻撃を組み立てることが結構多いんだよね。

 

ただ、三代君の方も幅広い対応が出来るタイプで、

攻撃の幅自体は仲里君より広くて色んな入り方が出来てて、

特にやっぱり左ボディのクオリティがとっても高いんだよね。

 

三代君に巧いこと上下を打ち分けられて仲里君、

左顔面がかなり赤くなっていって、ついには左目上を薄くヒットカット。

 

<3R>

2連続してポイントロスした仲里君だったんだけど、

それならばってことでこの回は初っ端から攻勢度をアップさせていったんだわ。

 

三代君も遅れることなく対応してたんだけど、

やっぱりショート戦では仲里君の動きが良くて2分までをやや優勢に推移してて、

さあ残り1分からお互いどう戦うのかってところだったんだけど残り36秒、

東ロープ前だったんだけど、ショート戦が一段落したと思われたその瞬間、

仲里君の右ストレートが大きく直撃して三代君がダウンしてしまったんだわ。

 

そこそこの直撃度だったもんで、リスタートした三代君にダメージが見えてて、

それでも打ち掛かって行こうとしてた三代君に対してセコンドが、

「行くなー! 行くなー!」 って身を乗り出しての絶叫アドバイスだったんだわ。

 

ここは三代君が何とか凌いでの終了ゴングだったんだけど、

仲里君にも行き切れなかった感じはしたんだよね。

 

<4R>

ラウンド終盤にかけてのダウンは三代君には辛くて、仲里君にはチャンスで、

やっぱり仲里君が攻勢を強めてジャブジャブでどんどん詰めたんだけど、

開始57秒、三代君の左フックがクリーンヒットしてから流れが変わって、

直後の1分過ぎには右ストレートも当て返した頃には三代君の動きも戻って、

行けると思ってたところで機先を征された形の仲里君に乱れが見えて、

その瞬間の緩んだようなところに三代君の右クロスがヒットして、

その右クロスはここまで何回かいい当たりを見せてたんだけど、

あのタイミングで打つのはとっても度胸が要ることで、

三代さんの強気を見せ付けられたんだけど、

とにかく直撃された仲里君は一瞬は耐え切れそうだったんだけど、

直後にユラッと左に傾いてしまってそのまま左手を着いてしまったんだわ。

 

残り4秒でのことだったもんで、仲里君が立ち上がったところでラウンド終了ゴング。

 

インターバルの間に井上トレが渡辺会長に

「○○ですから、××させます。」 って次のラウンドに向けての方針を伝えて、

会長がそれに了解の頷きを返してたんだわ。

 

<5R>

前の回の2ポイントロスを挽回すべくまずは仲里君が飛ばしていって、

最初の30秒をゲットしたんだけど、一段落後は一気の大激闘で、

1分15秒からの打ち合いはお互いにとってそれこそ満々の危険度で、

仲里君の鋭い左右フックはかなりの直撃度だったし、

三代君の返しの左フックもそれ以上の有効度で、

ラウンド終盤に掛けては仲里君に鼻血を見舞ってたんだけど、

自分としてはラウンド前半でのヒット数を評価して仲里君ポイントだったんだわ。

 

それにしても三代君の冷静さは驚異的で、

仲里君には若干ムキになってる表情が見え隠れしたのに対して、

彼は試合開始ゴングの時と全く変わらない表情のままで、

グローブの間から常にシッカリ相手を見据えてたんだよね。

 

<6R>

若干の劣勢を意識してか仲里君がまずは先仕掛けだったんだけど、

開始24秒、三代君の左Wフックがボディを顔面にヒット、

その後も43秒には絶妙な右ショートアッパーを打ち込んで主導権ゲット。

 

ただ仲里君の右はまだ大きな危険を孕んでて、

1分半頃からは逆転KO目指して必死の攻勢をかけていったんだけど、

ここに至っても三代君の当て勘は抜群のモノを発揮し続けて、

ポイントバックされないようなキッチリパフォーマンスだったんだわ。

 

残り40秒ほどからはお互い足を止めての一気の激烈殴り合いで、

勝ちに徹するならば三代君は仲里君に応じなくても良かった訳で、

陣営はヒヤヒヤしながら行方を見つめてたと思うんだけど、

売られたケンカは買わない訳にはいかないっていうか、

三代君はボクシングの原点を最後まで見せてくれたんだよね。

 

お互いに危険度の高いパンチが何度も交錯してたんだけど、

幸か不幸か大事には至らないまま試合終了ゴング。

 

 

ってことで自分は57-55だったんだけど結局、

58-54×2、58-55ってことで勿論三代君の3-0勝ちだったんだよね。

 

 

自分は今年ここまで72回のボクシングに参加して、

およそ600試合弱の試合を見たんだけど、

世界戦含めてこれほど刺激的だった試合は他にあっただろうかってことで、

自分は渡辺会長のすぐ隣で見てたんだけど、

会長も最後は相当力が入ってたんだよね。

 

 

三代大訓君は“さんだい だいくん” 君ではなくて、

“みしろ ひろのり” 君って言うんだけど、間違いなく将来のチャンピオンで、

仲里周磨君とどちらが先になるかっていう競争でもあるんだよね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 三代大訓君

② 仲里周磨君

③ 佐川遼君、大嶋剣心君

 

 

 

1年振りくらいにあるボクサーがコンチワって寄ってくれてね。

去年の試合でケガしてしまったこともあったし、

子供が産まれたこともあって暫くボクシングから離れてるんだけど、

まだまだやり残した感が強くて、今悩み中ってことで、

色々話をしたんだけど、急いで決めることではないからさってことで……。

 

2017年10月14日 (土)

後楽園ホール・10月13日

 

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“フェンダー・ストラトキャスター”

 

これはエリック・クラプトン・モデルのブラッキーの復刻版なんだけど、

基本的なデザインは1960年代と全く変わってないのに、

いまだに古さを感じさせないのが凄いし、ある意味完成形なんだよね。

 

クラプトンが使ったブラッキーは無償で提供されたチャリティ・オークションで、

1億円以上の値が付いたんだわ。

 

60年代のストラトキャスターのオリジナルモデルも100万円を超えるんだけど、

ジャパン・フェンダーやメキシコ・フェンダー製のモノは5万円くらいなんだよね。

 

 

 

駅からホームへの道を歩いてたら、10mほど先を富岡樹さんが歩いてて、

彼とは顔見知りだから声を掛けようかとも思ったんだけど、

特別の話は無くて 「雨が降ってるねえ。」 くらいじゃ間抜け過ぎるから黙ってた、

ってそんなことを第一試合のアップ中にREBOOTジムの人達に話したら、

射場マネに 「いつきじゃなくて、彼はいづきなんですよ。」

って言われてしまったんだわ、って感じで始まり、始まり……。 

 

 

 

① 荒木祐司君(金子)×為田真生君(REBOOT)……67㎏ 4R

1勝(1KO)0敗のサウスポー、25歳・茨城県と、

1勝4敗(1KO)2分の31歳・東京都。

 

<1R>

これが2戦目の荒木君は中々鋭い左フックの持ち主だから、

8戦目の為田君でも苦戦しそうだって思ってたままの序盤の展開で、

基本的に怖がりの為田君は突っ込んだ途端にすぐ頭を下げて目線を切って、

中間距離が不得意だから仕方ないんだろうけど、

余りにも戦い方に片寄りがあり過ぎだと思ったんだけど、

一方の荒木君も人がいいのか為田君にすっかり付き合ってたんだよね。

 

<2R>

どちらが我慢し切れるかの根性の密着戦に突入で、

どちらもアッパーを打ち切れないままの揉み合いに近い形が続いたんだけど、

何とかしなくてはっていう思いは荒木君の方が強かったみたいで、

残り1分、敢えて距離を作りながらやっとのことで右ストレートをヒットさせて、

その後も相手が入って来る直前の打ち込みを目指してたんだわ。

 

為田君も終盤にかけて渾身の左右ボディで盛り返してはいたんだけど、

ポイントを取り返すまでには至ってなかったんだわ。

 

<3R>

またもや甲乙付け難い密着戦が延々だったんだけど、

それでもシッカリ打ってる感じは圧倒的に荒木君の方で、

狭いところでの2発の左アッパーも効果的で、

徐々に為田君の手数落ちが目立ってきたんだよね。

 

<4R>

お互いにそこそこ消耗してたんだけど、

何とかそれを見せまいとしてたのは荒木君で、

為田君の方は更に著しく手数が減ってきてやっとこさの感じだったなあ。

 

 

ってことで自分は40-36だったんだけど結局、

40-36、39-37、39-38ってことで荒木君の3-0妥当勝ちだったんだわ。

 

 

試合後大分経ってから席移動したところに藤中周作さんがいて、

近くで話をしてたのが荒木君だって気が付かなかったんだけど、

周作さんに教えられて少し彼と話をしたんだけど、

自分的にはまだまだ彼は巧く強くなれそうな印象を持ったもんでね……。

 

 

為田君の方はあくまで接近戦でやりたいっていうなら、

もっとガードをシッカリ固めてショートブローを小さいストロークで強く打つ練習と、

絶対に目線を切らないで戦うっていう気持ちを作ることだと思ったなあ。

 

 

為田君の応援には和田優麻君も来てたんだけど、

彼は新人王トーナメントの準決勝を引き分け優勢勝ち上がりしたんだけど、

その試合前に左肩を痛めてたせいで決勝戦を棄権することになったんだよね。

 

本来のボクシングの練習中のことではなくて、

別メニューのフィジカル・トレーニング中のことらしくて、

彼のようなケースを最近耳にすることが多くて、

自分専用のメニューを作ることがとっても大事なんだよね。

 

 

 

② 笠井鴨也君(金子)×小林和輝君(角海老)……SL 5R

4勝(3KO)6敗(3KO)1分の31歳・千葉県と、

5勝(1KO)9敗(3KO)の26歳・埼玉県。

 

<1R>

前詰めしての先手は小林君で、ガード固めて中々いい感じだったんだけど、

ジャブ含めてパンチのクオリティは笠井君の方が上回ってて、

小林君の振り出しが必要以上に大きくなって隙ができてしまったところを、

ストレート系の伸びのいい打ち込みでポイントを重ねていったんだわ。

 

<2R>

笠井君はショートブローは今一だったんだけど、

中間距離からのワンツーがグッドグッドで、

あくまで接近系を目指してた小林君との距離の奪い合いだったんだわ。

 

小林君は一旦密着したところから肩や両腕で相手を押して、

空間を作ったところで打ちたがってたのをレフェリーに押すなって注意されて、

それ以降全体の動きがメッキリぎこちなくなってしまってた残り26秒、

笠井君に右のダブルを貰ってしまって、

その2発目のショートアッパーがまともだったもんでスットンダウンしてしまって、

ほぼリング中央のことだったんだけど、何とかリスタートしたところで終了ゴング。

 

<3R>

小林君としては全体に攻め手を失ってしまったような感じだったし、

笠井君の方は益々元気になる一方だったし、

まあこれで勝負あったかなあって感じだったもんで一旦休憩タイムゲット。

 

 

ロビーで人と話しをしてたら途中ストップのアナウンスが聞こえてきて、

耳を澄ませてたら5R0分51秒がエンディングタイムってことで、

やっぱり小林君がやられてしまったかと思ってたら何となんとナント、

やられてしまったのは笠井君の方ってことでタマゲテしまったんだわ。

 

同門の武田航君とか一力ジムの鈴木マネに、

面白い場面を見逃したって色々からかわれてしまったんだけど、

信じ難いことに小林君はこれで2連続KO勝ちってことで快挙快挙なんだわ。

 

 

 

③ 山口卓也君(JBS)×本吉豊君(reason)……Fe 8R

10勝(8KO)11敗(3KO)の30歳・東京都と、

7勝(5KO)10敗(6KO)の30歳・東京都。

 

少しばかり負け越してるこの二人の試合は大体予想通りの展開で、

全体にカッタルイ感じになってしまうんだけど、二人のKO勝ち率は半端じゃなくて、

攻撃と防御のバランスの悪さが全てだと思ってるんだけど、

この日は全体に本吉君の一段落が解り易くて、

4Rには彼の危ない危ないの流れが決まってしまったモンで、

一旦離席したら次の5R2分46秒で、山口君のTKO勝ちだってね。

 

 

 

④ 細川チャーリー忍君(金子)×美柑英男君(渥美)……M 8R

7勝(6KO)3敗の33歳・宮崎県と、

7勝(2KO)12敗(3KO)1分の32歳・鳥取県。

 

<1R>

そこそこ凶暴なスタートを切った二人だったんだけど、

美柑君の凶暴さは顔付きに留まってて、

ボクシング自体の凶暴さでは細川君の方が圧倒的で、

開始10秒で既に流れが決まってしまったんだわ。

 

恐れを知らない感じの細川君の猛攻に呑み込まれてしまった美柑君、

殆ど為す術もないまま早くも追い込まれてた開始36秒、

連続攻撃の最後に強烈な右フックを直撃されてしまってダウン。

 

何とかリスタートはしたんだけど美柑君、残り時間は膨大なもんで最早絶望的で、

その後10秒もしないでまたまた思いっ切り倒されてしまって、

陣営からのタオル投入よりレフェリーストップの方が一瞬早くて、

南東ポスト前の0分58秒、細川君のTKO勝ちだったんだけど、

結局、細川さんは一発も打たれてなかったんだわ。

 

美柑君はこの2年間は後楽園ホール専門のボクサーなんだけど、

自分はまだ彼が勝つところを見たことがなくて、

これでホールでは4戦4敗3KO負けなんだけど、

たまにはかませボクサーが噛むところを見せて欲しいんだよね。

 

 

 

⑤ 中山佳祐さん(ワタナベ)×ジョーバート・アルバレス

              ………OPBF F タイトル戦 12R

10勝(4KO)2敗1分のチャンピオン、サウスポー、29歳・佐賀県と、

17勝(7KO)2敗(1KO)1分のランク8位、サウスポー、27歳・フィリピン。

 

この試合のジャッジはフィリピン側から一人と日本側が二人で、

アルバレスにはUITEDジムがサポートしてたね。

中山さんの方がほんの少しだけど上背があってちょっと意外だったなあ。

 

<1R>

サウスポー同士の戦いは最初中山さんの方が少しやり難そうにしてて、

アルバレスの方が右手の使い方が巧くてとっても丁寧なボクシングをしてて、

中山さんのボディブローもそこそこではあったんだけど、

ジャブのクオリティだとかコンビネーションのスムースさではアルバレスで、

ほんの僅差ではあったんだけど最初のポイントをゲット。

 

<2R>

倒し屋同士の戦いじゃないからテクニックの見せ合いだったんだけど、

3発のジャブからの左ストレートが見事だったアルバレスが快調で、

右フックを上下に打ち分けた後の1分20秒にはワンツーも綺麗に当て込んで、

その10秒後にも右フックを有効ヒットさせてたんだわ。

 

中山さんのヒット率も上がってきたんだけど、

アルバレスは一段落するタイミングが解り難いボクサーだったんだわ。

 

<3R>

まだまだ主導権は定まってなかったんだけど、

それでも強く大きな打ち込みと軽く素早い回転のパンチを混ぜ込んでた

アルバレスの攻撃の方がとっても見栄えが良かったし、

何よりも常に先手を取ろうとしてた前向きな姿勢も目立ってたんだわ。

 

<4R>

アルバレスはとにかく当て方が綺麗なのが印象的で、

中山さんも特別悪くはなかったんだけど、

相手がポジショニングが良かったし、上体の動かし方が巧いもんで、

中々クリーンには当てさせてくれなかったし、

たまにいい形の攻撃が出来たと思ったら即反撃してくるもんで、

中山さんの攻撃時間が長くならないんだよなあ。

 

 

自分は応援してた中山さんに厳しく見てたせいもあってか、

4Rまでは40-36でアルバレスだったんだけど、

発表されたスコアは40-37、38-38×2ってことで、

アルバレスの1-0だったんだけど、

幾らなんでも38-38は無いんじゃないかって思ったけどね……。

 

<5R>

中間スコアを聞いても特別の感慨は無かったみたいで中山さんに変化が無くて、

徐々に広がりつつあった手数差を埋めるつもりも無かったみたいだったし、

相手のパンチに合わせ打つタイミングも若干遅れ気味のままだったんだわ。

 

ってことで自分の中では中山さんが5連続ポイントロスってことで……。

 

<6R>

この先一体どうなるのかってこっちが心細くなってしまって、

どこかで飛ばさないとって思ってた矢先の残り1分09秒、

やっとやっとやっとのことで中山さんのワンツーが強烈ヒットして、

これで胸を張っての初めてのポイントゲットで、

アルバレスの方が中山さんより顔面を赤くしてたんだわ。

 

<7R>

まるで遅咲きの花のような中山さんだったんだけど、

前の回のクリーンヒットで気を良くしたのか、

それともやっとケツに火が付いたのか、

このラウンドは初っ端から攻勢を強めていった開始52秒、

左ストレートでアルバレスをヨロめかせたんだわ。

 

それでも一方的にはさせなかったアルバレスも反撃開始で、

残り50秒には中山さんの右の打ち終わりに右フックを綺麗に合わせ打って、

中盤から終盤にかけてかなり盛り返してたんだよね。

 

少しは慣れたとは言え、やっぱりアルバレスの一番危険なパンチは右フックで、

左ストレートの3倍ほどの注意が必要な感じだったんだわ。

 

<8R>

前の回、とってもいい感じだった中山さんだったんだけど、

このラウンドはまた見栄えの悪い打たれ方をすることが多くなってしまって、

元に戻ってしまったような感じだったんだわ。

 

 

ってことで自分の採点は78-74って4ポイント差のままだったんだけど、

発表されたモノは77-75×2、77-76ってことで、

まだまだ中山さんに緩すぎる感じが拭えなかったんだけどね。

 

<9R>

これまでの途中途中の中山さんのボディブローが効果を出し始めたのか、

アルバレスの動き全体に妙にキレがなくなりつつあって、

打ち出すパンチにも力がこもってないことが多くなって、

チョン打ちみたいな感じになってきたんだよね。

 

流れは徐々に変わりつつあったんだけど、まだ4ポイント差もあるし、

この時点で倒し屋ではない中山さんの勝利が自分の中ではかなり遠のいて、

それでもここからどうする中山さんって感じで息を詰めながら見てたんだよね。

 

<10R>

中山さんの動きが圧倒的に早くなってきたってことは無かったんだけど、

少なくとも試合序盤の動きは充分に維持してたのに対して、

アルバレスの劣化が著しくて、何が原因なのかって遡って考えてみたら、

それまで事あるごとに懸命に打ち込んでたボディブローしか思い付かなくて、

そうかあそうなのかあって自分は急に元気になっていったんだわ。

 

アルバレスは最早正面からの打ち合いを避けるようになって、

形だけの手数は出してたけど、まるでアマボクサーみたいになってしまって、

当て逃げチョンチョン系に大変身してしまったんだわ。

 

<11R>

ここからがホントの正念場だったんだけど、

そう思ってたのは自分と中山さんだけだったみたいで、

アルバレスには明らかに気の弱そうな面が目の色に出てきて、

まだまだいいタイミングを持ってはいたんだけど、とにかく当たりが弱くなってて、

相打ちになってもパンチのハードさでは中山さんには敵わなかったんだわ。

 

<12R>

アルバレスの仕掛け遅れが目立ってきて、

何とか巧く立ち回ろうとしてたんだけど、攻撃的姿勢には大きく欠けてて、

それはまるで詰まらない仕事を嫌々やってる安サラリーマンのようで、

最後の飛ばしに賭けてた中山さんと比較するとポイントは渡し難くて、

何を考えてたのか最後の10秒間はグルグル逃げまくって、

終了ゴングが鳴った時にはまるで勝利を確信してるかのようなガッツポーズで、

そういうパフォーマンスをした彼と、させた彼のセコンドはバカだと思ったなあ。

 

8R終了時点でのスコアを頭に入れて、

その後の中山さんの頑張りと自らのテイタラクを比較すれば、

それも敵地だっていうのにああいう終わり方は全く有り得ないんだよね。

 

 

最終的な自分のスコアは5Rまでの中山さんの残念さが祟ってしまって、

114-114のイーブンだったんだけど結局、

中山さんからみて115-113、114-115、114-114ってことで、

全くの1-1ドローだったんだわ。

 

自分のスコアは9R~12Rの全てを中山さんがゲットしてのモノだったんだけど、

ジャッジ達の採点を見て感心したのはフィリピンジャッジの公正性で、

それに引き替え二人の日本人ジャッジには大きく首を傾げてしまったんだわ。

 

そもそも最初の4Rまでを38-38にした根拠が理解し難かったし、

その4Rまでを38-38だって採点した日本側ジャッジの中の一人は、

5R~12Rをイーブンだって判断したことにもなる訳で、

彼の採点基準のブレは甚だしかったと言わざるを得ないんだよね。

 

 

それでもとにかく中山さんにしても小口トレにしても、敗けなくて良かったし、

中山さんの終盤の追い込みは賞賛に値するんだわ。

 

 

 

⑥ 大竹秀典さん(金子)×丸太陽七太さん(森岡)

            ………OPBF SB タイトル戦 12R

29勝(13KO)2敗3分のチャンピオン、36歳・福島県と、

5勝(4KO)0敗のランク1位、20歳・兵庫県。

 

どっちが勝つと思うかって色んな人達から聞かれたんだけど、

自分は大竹さんの勝ち以外は全く考えられなくて、

そもそも丸田さんは東南アジアのカタカナボクサーとしか試合をしたことが無くて、

そこそこの日本人と対戦した事のないボクサーは自分は基本的に信用してなくて、

ホントに強いのかっていう疑問が拭えなかったんだよね。

 

それと比べると5倍以上の試合キャリアを誇ってて、

相手に応じた柔軟な試合をすることが出来て、

試合が長くなればなるほど本領を発揮する野武士系歴戦士は圧倒的で、

早い回に大きいのを貰わない限り大丈夫だって思ってたんだよね。

 

それでも早い回に大きいのを貰わない限りっていう条件付きも実はとっても重要で、

だから大竹さんはくれぐれも慎重に立ち上がるべきだって、

その事だけを強く思ってたのも事実だったんだわ。

 

 

試合序盤、丸田さんの届きのいいジャブに若干戸惑い気味ではあったけど、

大竹さんはまあそんなもんかって落ち着いた対応で、

1Rの終盤にはこれくらいならほぼ大丈夫だなって自分は思ったんだよね。

 

一旦接近戦ともなると二人の力量差は歴然で、

丸田さんのショートフックは所謂パタパタ系の域を出てなくて、

ここぞの火が付いた時の大竹さんのラッシュは、

まるで往時のファイティング原田さんのようで、

激しいボディブローを丸田さんが露骨に嫌がってたんだよね。

 

それはどうなのかなあって思いながら見てたのは丸田さんの髪の毛の長さで、

七三分けのサラリーマンカットのようだったんだけど如何にも長過ぎで、

髪の毛をバサバサさせながら試合をするボクサーに強いのはいないって、

そういうのが自分だけの思い込みなんだけど、

丸田さんは7R頃までに合計23回もグローブで髪の毛を直し直ししてて、

それ以降はヘアスタイルを気にする間も無くなってしまって、

チョン打ちされただけでバサバサして更に見栄えが悪かったし、

試合終盤はまるで長髪の風呂上がりのようでもあったんだわ。

 

 

丸田さんは中盤以降は延々のグルグル・メリーゴーラウンドボクシングで、

たまに力を溜めた一気攻めを見せてたんだけど、

ほんの一瞬だけで終わって後は休み休みって感じで、

どうやってポイントを取るつもりなのかってこっちが心配になってきて、

どこかで一発ドカン狙いなんだろうけど、

そんなことを簡単に許してくれる相手ではないのを知らないのか、

まるで東南アジア系の下手くそボクサーを相手にしてるかのようだったんだわ。

 

最終ラウンドは流石に最後の飛ばしを見せてたんだけど、

それが出来るならもっと前に見せるべきだってことで、

沢山の出張応援団に対する頑張ったポーズとしか思えなかったんだよね。

 

 

4Rまでの自分のスコアは39-37で大竹さんだったんだけど、

5R以降はほぼ試合が決まってしまった感じがしたもんで、

全くスコアを付けなかったんだけど、117-111、116-112×2って聞いて、

まあまあそんなもんかなあって感じだったんだけど、

実際には6R、7R、8Rは10:8.5ほどもの大差があったし、

9R以降は丸田さんがあっちこっちのコーナーに追い込まれたままのことが多くて、

スコア以上の埋めがたい差を感じたんだよね。

 

ロープ際やコーナーに追い込んだ際の大竹さんは、

自分が見てたところからは背中越しのことが多くて、

だから却って彼のショート連打が見易かったんだけど、

サンドバッグに向かっての一気のバカ打ちとは違ってて、

相手の動きを見極めながら空いてるところを狙い澄ましてて、

左右交互とか右ダブルや左ダブルも混ぜ込みながら、

それも実に緩急を付けた連打だったのに惚れ惚れしてしまったんだよね。

 

 

とにかく大竹さんは16歳もの年齢差も全く感じさせることなく、

もっと勉強して来なさいって若者を諭すようなボクシングだったんだよね。

 

試合後の丸田さんは2Rに左手を痛めてしまってとか言い訳してたけど、

そういうことを公にするのは実はとっても女々しいことだと自分は思ってて、

それにしては最終ラウンドはメチャ打ちしてたじゃないかってことだし、

そもそも試合中のケガトラブルはそんなに珍しいことでもなくて、

肩の筋を傷めながら戦ったボクサーもいたし、

実は骨折してたっていうボクサーもいるし、

彼女と別れたばかりで心に傷を負ったままのボクサーだっているだろうし、

要するに丸田さんは完膚なきまでにやられてしまっただけなんだわ。

 

安定した下半身をベースにしての長いリーチからの彼のボクシングは魅力的で、

ハンドスピードもタイミングもとってもいいモノを持ってると思うから、

これからはもっと接近戦を練習して揉まれるといいんだわ。

 

 

試合前と試合後に大竹さんと2回もグローブタッチをしたんだけど、

関東の古株が売出し中の関西の若者にどうよってところを見せ付ける事ができて、

まるで自分のことのように嬉しかったんだよね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 大竹秀典さん

② 中山佳祐さん

③ 特にナシ

 

 

全部の試合が終わった後、色々思い返しながらボヤーッとしてたら、

伴流ジムの団会長ご夫妻と行き合って、

昨日は御嬢さんは一緒じゃなかったんだけど、

前日のホールでの客同士のケンカのこととか、

この日の大竹さんのパフォーマンスのこととか、

他にも色々話をさせて貰ったんだよね。

 

「お疲れ様でした。」 って別れた後、

つい最近帝拳ジムに移籍したばかりの石川元希さんの帰り際にバッタリで、

ちょっと風邪気味だった彼と少しばかり言葉を交わして、

雨上がりの中を嬉しい気持ちで帰ったんだわ。

 

2017年10月13日 (金)

後楽園ホール・10月12日

 

Img_0016

“おぼろ月”

 

初秋の夜、高いところの薄い雲に覆われた月はいわゆるおぼろ月なんだけど、

何だかおどろおどろしくて、妖怪でも出てきそうな感じだったんだわ。

 

 

 

バルセロナを州都とするスペインのカタルーニャ地方は、

スペイン全体のGDPの20%を占めてる裕福な地域で、

元々生活習慣や言語にも違いがあるってことで、

過去においても事あるごとに独立したがってたんだけど、

先週の選挙で独立賛成派の得票が90%以上を超えたんだってさ。

 

彼らの納める税金が貧困層に使われてることが大きな不満らしいんだけど、

難しい問題を孕んでるとは思うけど、

金持ちが金持ちだけで固まるのを許してたら国家は成立し得ないし、

言葉とか生活習慣が違うからっていちいち言ってたら、

大阪とか東京が独立するっていうのと同じだと思うんだわ。

 

投票率は50%ほどで賛成派だけが投票した結果なんだけど、

スペイン政府も国王もその選挙の正当性を認めてないから、

即独立っていう訳にはいかないと思うけど、

独立賛成派は軍隊とか警察の他、各種の公共機関の国家的な貢献とか、

第一次産業の恩恵も不要ってことなのか詳しいことは解らないけど、

それでもチマチマ固まっていたいって言うなら勝手にさせたらいいんだわ。

 

 

 

ホールに着いたら駐車場に丁度久保マネジャーが到着したところで、

中から小原佳太さんと椎野トレ、それに戸部洋平君や有岡康輔君達が、

ゴソッと降りてきてコンチワコンチワってことで、

この日戸部君は1年以上振りの試合なんだよね。

 

 

大坪タツヤ君に続いてアップの為にリングに上がった勅使河原さんは、

既に何だかニッカニカして勝ちそうな雰囲気を振りまいてて、

ちょっと言葉を交わしたんだけど、緊張感も適度でごく普通にしてたんだわ。

 

あっちこっち知り合いの人達に御挨拶して始まり始まり……。

 

 

 

① 二佐翔太君(花形)×太田憲人君(ワタナベ)……F 4R

2勝(1KO)0敗の23歳・北海道と、1勝0敗のサウスポー、28歳・東京都。

 

<1R>

二佐君の方がプレスを効かせてたんだけど、

タイミング計って右打ちたい打ちたいっていうのが余りに露骨過ぎで、

一方の太田君も相手のやりたいことが見えてるだけに却ってやり難そうで、

若干気後れしたままジャブの不足がちの半端な立ち上がりだったんだわ。

 

それでも相手は細かく攻めてくるタイプではなかったもんで、

太田君の方に色々やりようが有りそうな感じだったんだよね。

 

<2R>

二佐君は相変わらずひたすら右の大振りが空回りしまくってて、

クリーンヒットとは言えなかったんだけど、全く当たらないよりはずっとマシな訳で、

太田君が薄い当たりを積み重ねてのポイントゲットで、

セコンドからの左! 左!のアドバイスにも懸命に応えてたんだわ。

 

<3R>

二佐君の大物狙いの手数不足の片寄りは目を覆うばかりで、

どこかで飛ばさないとどうにもならなくなりそうだったんだけど、

このラウンドも太田君がコツコツ、トコトコヒットで優勢勝ち。

 

<4R>

やっとのことで二佐君が手数アップするにつれ、

太田君の攻め遅れが目立ってきたんだけど、

逆転を実現するにはまだまだ手ぬる過ぎで、

相手はそれほどのパンチ力が無いんだから、

二佐君はもっと前後不覚になって攻め込むべきだったんだよね。

 

殆ど何も起こらないままの終了ゴングってことになれば二佐君の勝ち目はなくて、

自分は39-37だったんだけど結局、

40-37、39-37×2ってことで太田君の3-0勝ちだったんだけど、

この試合はセコンドが勝たせたって感じだったんだよね。

 

 

 

② 蒲山直輝君(小熊)×林大雅君(本多)……SF 4R

2勝(1KO)2敗(1KO)1分の20歳・埼玉県と、

2勝(1KO)0敗1分の19歳・千葉県。

 

試合前の林君はとっても人懐こい笑顔でコンチワしてくれて、

正直に言うとこの試合は蒲山君の勝ち目は薄いって思ってたんだけどね……。

 

セコンドに小熊会長の姿が無かったもんで心配してたんだけど、

後で確かめたら足を痛めてたらしいんだよね。

 

<1R>

まずは蒲山君のプレスから始まったんだけど、ジャブの鋭さは圧倒的に林君で、

そこから右ストレートをヒットさせて中々いい感じのスタートを切ったんだわ。

 

ただこの日の林君は何だかテンポが今一の手数不足で、

1分20秒頃からは蒲山君の左右ショートフックがヒットヒットで、

一旦距離が詰まってのショートブローの回転力では敵わないんだから林君、

とにかくまずはジャブだと思うんだけど中途半端だったなあ。

 

<2R>

開始18秒に林君の右ストレートが会心のヒットだったんだけど、

単発に終わってしまって直後にまたもや簡単に詰められてしまってて、

1分40秒には再度右ショートフックが当たったからポイントにはなったけど、

その後は終盤まで蒲山君の懸命の手数に苦しめられてたんだわ。

 

<3R>

ラウンド前半の蒲山君の飛ばしのせいか、林君の右目下が腫れてきて、

蒲山君は残り1分まで必死手数で踏ん張って優勢ポイントゲット。

 

パンチの質的には林君の方が上だと思うんだけど、

何となく人の良さが出てしまってるって感じだったんだよね。

 

<4R>

隣に座ってた本多会長に、「飛ばさないと負けますよ。」 って伝えたら、

会長も同じ感想だったみたいで、セコンドに檄を飛ばしてたんだけど、

勝ちたいって気持ちが強かったのは蒲山君の方だったみたいで、

林君がついつい途切れがちになってしまうところ、

蒲山君の止まらない手数が先行し続けたまま終了ゴング。

 

ってことになれば自分は39-37だったんだけど結局、

39-37、39-38×2ってことでやっぱり蒲山君の3-0勝ちだったね。

 

 

試合後最初に会ったのは蒲山君のジムの先輩田之岡条さんで、

彼、よく頑張ったよねえって伝えたら、

「ジムでもやったことないことやってましたよ。」 的なこと言ってたなあ。

 

それから大分経ってから廊下で蒲山君とバッタリしたもんで、

感想を伝えたらちょっとドヤ顔してたなあ。

 

 

 

③ 篠原武大君(全日本P)×篠塚辰樹君(ワタナベ)……Fe 8R

7勝(7KO)5敗(2KO)2分の30歳・東京都と、2勝(1KO)1敗の19歳・茨城県。

 

試合前にちょっと話した篠塚君は髪の毛を5色のストライプ状に染めてて、

それが派手過ぎずおしゃれ感を保っててとってもいい感じだったんだよね。

 

第1試合と同じく井上トレがチーフセコンドで、

谷口将隆さんがヘルプに入ってたね。

 

<1R>

前の試合とは3階級上だったせいもあってか随分デカイ同士に見えて、

それがブン殴り屋同士でもあったモンで初っ端から迫力迫力で、

二人のどっちか右を当てた方が勝つって感じだったんだけど開始37秒、

篠塚君の右ストレートが篠原君のディフェンスを縫って直撃。

 

相手が一瞬揺らいだのを見逃さなかった篠塚君がそこから一気一気で、

思いっ切りのドカ打ちを喰らってしまった篠原君が青コーナー前でダウン。

 

倒れ込んだのが開始48秒のことだったもんで長い時間が残されてて、

何とかリスタートした篠原君だったんだけど、回復はままならなくて、

反撃をおろかディフェンスさえも思うに任せないままの被弾被弾で、

殆ど無抵抗状態になってしまった1分09秒、

レフェリーが割って入ってのストップエンドだったんだけど、

5倍ものキャリアのあるハードヒッター相手に篠塚君がとっても勇敢だったんだわ。

 

 

 

④ パブリト・カナダ×湯場海樹君(都城レオ)……L 8R

6勝(1KO)12敗3分の22歳・フィリピンと、

2勝(2KO)0敗のサウスポー、18歳・宮崎県。

 

カナダっていう名前のフィリピンボクサーだったんだけど、

6勝12敗3分っていう戦績はまたもや湯場君を勝たせる為だけの試合って事で、

これで彼はタイ、フィリピン、フィリピン相手に3戦目ってことで、

実は自分はまだ1試合も湯場君の試合を見たことがないんだよね。

 

既にチャチャッとA級昇格してるんだけど、

チャチャッと楽に勝てる試合をし過ぎだと思うんだよね。

 

簡単に終わってしまうだろうって思ってたら、

フルラウンドやっての判定勝ちだってね。

 

 

 

⑤ 荒谷龍人さん(KG大和)×大坪タツヤ君(T&T)……Fe 8R

11勝(3KO)5敗(3KO)1分のランク7位、29歳・神奈川県と、

9勝(3KO)8敗1分の28歳・神奈川県。

 

東側の板席座ってたらフィリピン帰りの中野敬太君が横に座ってくれて、

色々話しながら並んで観戦だったんだよね。

 

とってもしっかりしたボクシングはするんだけど、

今一諦めが良すぎるというか、弾け切れない大坪君が苦戦かなあ……。

 

<1R>

荒谷さんの方が3~4㎝ほど背が高いだけなんだけど、

リーチにはそれ以上の差があって、二人の距離の奪い合いだったんだけど

まずは荒谷さんの方が巧いことジャブを駆使して優勢優勢で、

何とか詰めての左右フックを打ち込みたがってた大坪君を遠ざけてたんだわ。

 

それにしても荒谷さんはジャブを打つ際には上体を大きく右に傾けるから、

大坪さんとしては右を合わせるより左フックがいいと思うんだよねって、

中野君とも話してたんだけどね。

 

<2R>

もっと追い込めたとは思ったんだけど、

このラウンドは大坪君の前詰めがグッドグッドで、

強めの左フックを3発ほどヒットさせてたし、右の腕振りも鋭かったんだよね。

 

<3R>

距離が縮まると危険度が上がるって判断したか荒谷さん、

自分からは行かなくなっての待ち系に変身してのカウンター狙いだったんだけど、

終盤にかけての打ち合いを優勢に終えてたのは大坪君の方だったなあ。

 

<4R>

以前から感じてるんだけど腰高の荒谷さんはどうしても下半身が不安定で、

大した接触でもないのに必要以上に体がぶれることが多くて、

見栄え的に損することが多いんじゃないかと思ってて、

もう少し低く構えるというか、スタンスを広く取った方がいいんじゃないのかなあ。

 

荒谷さんと比較すると大坪君の方のシッカリ感が目立ってて、

上体が流れない打ち出しがとっても見栄えがいいんだよね。

 

<5R>

大坪さんが事あるごとに前髪を気にしてたのは絶対アウトで、

そんな暇があったら攻め込めってことだし、

その瞬間に打ち込まれたらどうするのかってことでもあったんだわ。

 

それにしても二人共、ボディブローが少ないままの顔面狙いオンリーで、

お互いに倒し屋ではないんだから、もっともっとの上下打ち分けが要るんだわ。

 

残り1分からの打ち合いでは大坪君の強打の方が目立ってたんだけど、

それまでのヒット&アウェイが見事に決まってた荒谷さんがポイントゲット。

 

<6R>

前の回の終盤でのいい感じを生かしての大坪君の攻勢が目立ってて、

開始1分11秒、そうだよそれだよって感じの左フックが綺麗にヒットして、

荒谷さんが青コーナー前で腰からスットンダウンしてしまったんだわ。

 

リスタート後の二人には沢山の時間が残されてたんだけど、

だから明らかに腕振りがタルくなってた荒谷さんにはとっても厳しくて、

隣の中野君と息を呑んで成り行きを見守ってたんだけど、

荒谷さんは無理な反撃を仕掛けず体力の回復を図りながら、

巧いこと凌ぎ切ったんだわ。

 

<7R>

微妙なスコアだった中でのダウン劇は双方に大きく影響する訳で、

まずは荒谷さんが元気のいいスタートで、

前の回に打ち疲れた感じの大坪君のショットが緩み始めて、

詰めてはいたんだけど有効ヒットに繋げられないままだったんだわ。

 

この回は1分29秒での荒谷さんの右ストレートを超えるショットは無かったね。

 

<8R>

実は前の回までで自分のスコアは丁度イーブンで、

両陣営、両ボクサーにとってもここが勝負の最終ラウンドってことで、

まずは大坪君が飛ばしていっての消耗系根性戦に突入していったんだけど、

ここに来てお互いのショットのシッカリ感が極端に落ちてきて、

最後までどっちも有りの状況が続いたままの終了ゴング。

 

大きな有効打が無かった中、自分は荒谷君の小ヒットを評価したんだけど、

中野君は大坪君の方が優勢だったっていう感想だったんだわ。

 

 

ってことで自分は76-75で荒谷君が僅かの逃げ切りだったんだけど結局、

76-75×3って同じスコアではあったんだけど大坪君の3-0勝ちだったんだわ。

 

 

試合前にちょっと言葉を交わした大坪君は、

試合後は結構打たれた跡が残ってて鼻血も出してたんだけど、

ランキング入りってことでとってもとっても嬉しそうにしてたんだよね。

 

 

惜しい負け方をしてしまった荒谷さんの方は、

「最終ラウンドを取られた分やられたね。」 って伝えたら、

「マジすかあ。」 って悔しそうにそれでも明るく答えてたんだけど、

彼は試合途中で左目を傷めてしまったみたいだったんだよね。

 

 

 

⑥ 戸部洋平君(三迫)×何チャラ・何チャラ……SF 8R

11勝(7KO)2敗(1KO)1分の30歳・千葉県と、

9勝(5KO)3敗の国内6位、27歳・タイ。

 

戸部君はケガの治癒に意外な程の時間が掛かってしまって、

これが1年以上振りの試合ってことで、

いつの間にか戸部さんから戸部君に戻ってしまって、

ここから新たに立て直しのリスタートだったんだけど、

以前のレベルは充分維持してはいたけど特別巧くもなってなかったね。

 

やっぱり左ガードが緩むのが気になったし、カウンターも狙い切れてなかったし、

相手のタイボクサーが稀なほど頑張ってたもんで、

一瞬危ないタイミングで右を貰うことが多くて、

並んで見てた久保マネもヒヤヒヤしてたんだよね。

 

それでも終わってみれば当然の如くの完勝で、

3Rにダウンゲットした末の5R2分51秒でのテンカウントKO勝ちだったんだわ。

 

 

 

メインイベントの前に近々の大きな試合のメンバー紹介があって、

小原佳太さんと藤中周作さん、それに麻生興一さんと細川バレンタインさん達が、

リングに上がったんだけど、麻生さんと細川さんはとっても仲良しで、

細川さんは麻生さんのネクタイを結んでやってたんだよね。

 

 

古橋岳也さんのすぐ近くに宮崎辰也君とか刀根トレ達も座ってたんだけど、

宮崎君は久し振りの奥様と勿論晴太クンも一緒だったんだけど、

1歳半の晴太クンの目元がパパそっくりなのに驚いたし

不機嫌そうにしながらもコックンって挨拶したり、

バイバイって手を振るのがとっても可笑しかったんだわ。

それにしても晴太君のバイバイは手首をグルグル回す変わったスタイルで、

あれは一度必見なんだわ。

 

彼らは北板席の一番端に座ってたんだけど、

宮崎君の残り時間コールはこの日も充分にリングに届いてたんだよね。

 

 

ホントに久し振りの佐藤拓茂さんも相変わらずおしゃれな登場で、

やっぱり勅使河原さんの応援ってことでノボリを持ってたんだけど、

自分の好きなモノを知っててくれての頂き物で、ホントにアリガトだったんだわ。

 

 

勅使河原さんは華とオーラのある巧くて強いボクサーなんだけど、

一方では人当たりがいいし、誰からでも好かれる性格のせいか、

試合前のスパーリングに付き合ってくれたボクサー達の充実度が半端じゃなくて、

今回の相手がサウスポーだってことで、まず武田航君から始まって鈴木悠介さん、

日野僚さん、中川健太さん、阿部麗也さんって続いて、

最後はあの岩佐亮祐さんや長谷川穂積さんも手助けしてくれたんだよね。

 

 

お約束の仮装大会での入場は長嶺克則さんと塚田祐介さん、

それにジム後輩の中村由樹君をお供にしてのハロウィン仕様だったんだわ。

 

 

 

⑦ ジェトロ・パブスタン×勅使河原弘晶さん(輪島S)

            ………WBO AP B タイトル戦 12R

29勝(9KO)4敗6分のチャンピオン、サウスポー、27歳・フィリピンと、

14勝(8KO)2敗2分のランク5位、27歳・群馬県。

 

パブスタンは高橋竜也さんに負傷判定勝ちしてのチャンピオンなんだけど、

元々戦い方は単調だし、武器としては頭突込み系一辺倒だから、

勅使河原さんとしてはそれほど苦労することは無いんじゃないかってね……。

 

<1R>

フレーム的には一回り以上デカイ勅使河原さんのプレスから始まって、

パブスタンはシッカリガードの様子見に終始してて、

いつ突っ込むか、どう突っ込むかをひたすら探ってたって感じだったんだわ。

 

やっぱりパブスタンには頭からの突っ込み打ちしかないみたいで、

それは相手に打ち返されるのを防ぐのには有効なんだけど、

ひたすらの一発勝負を自らに強いてる訳であって、

同時に様々な攻撃手段を自ら封じてることでもあって、

勅使河原さんとしてはガチャガチャっとなった際の、

相手の力みかえった左右フックにさえ注意してれば何とかなりそうだなって、

いきなりひとまずの安心を感じたんだよね。

 

勅使河原さんはごく自然に例の独特のリズム感がとってもいい感じで、

ジャブを数発当て込んだだけだったんだけど、

伸びも良かったし鋭さも充分だったんだよね。

 

案の定と言えば案の定、終盤にかけてバッティングされてしまって、

勅使河原さんの左目上が薄くカットされてしまったんだけど、

その程度なら試合に支障をきたすほどではなかったし、

それ以降は度々相手のバッティングに危険は感じつつも、

勅使河原さんは二度とケガをさせられるってことがなかったし、

イライラする様子も微塵も見せなかったんだよね。

 

<2R>

勅使河原さんのボディショットがグッドグッドだった一方、

パブスタンは相変わらず全くジャブを打って来なくて、

突っ込みながら左右フック一筋って感じだったんだわ。

 

<3R>

パブスタンが一瞬の交差の瞬間に賭けてた中、

勅使河原さんはカウンターのカウンターを綺麗にヒット、

パブスタンも左のオーバーハンドを2発打ち出してて、

これはヒットしなかったんだけど、彼としては渾身打ちだったもんで、

集中を欠いて喰らうようなことがあれば危険度は高かったんだよね。

 

<4R>

パブスタンが下がりながら、サークリングしながらっていうのが延々になってきて、

隣で応援観戦してた殆ど仮装衣装のまま手にオモチャの斧を持ってた長嶺さんに、

パブスタンは今どういう気持ちでいるんだと思う? って聞いたら、

「勅使河原さんは正対するととっても大きく見えるし、独特のリズムがあるし、

その上早いし、パンチは強いから、結構警戒してるというか怖がってます。」

ってそういう返事が返ってきたんだよね。

 

<5R>

このままだとポイントの取りようが無いけどどうするパブスタン、

って見てた開始1分20秒過ぎ、右フックをきっかけに勅使河原さんが一気攻めで、

一発当て込んだ時の勅使河原さんの恐怖の一気ラッシュは流石の流石で、

こりゃ危ないぞパブスタンって雰囲気がいきなり漂ってきたんだけど、

パブスタンの我慢強さと強気は実は彼の一番の武器で、

危ないところを凌ぎまくっての終了ゴングだったんだわ。

 

<6R>

殆どポイントを取られっ放しだってパブスタンも自覚したか、

このラウンドいきなり前に出始めての作戦変更で、

いよいよ反撃開始かって思わせたんだけど、

勅使河原さんも反応鋭く対応して、残り50秒からは逆追い込みで、

パブスタンの動きが徐々に鈍ってきたんだわ。

 

<7R>

前詰め接近戦は余計に不利だって諦めてしまったパブスタンが元に戻して、

絡まってから最高度に頑張る作戦に転じて踏ん張ってたんだけど、

勅使河原さんの右ストレートが3発もカウンターのタイミングでヒットして、

左右ボディショットにも磨きがかかっていったんだわ。

 

パブスタンの方も突っ込み系左ストレートボディが力強かったんだけど、

ラウンドが終了する頃にはかなり顔面が傷んできて赤く腫れてきてたんだわ。

 

<8R>

勅使河原さんの右が顔面へのカウンターとボディストレートでヒットヒットで、

パブスタンも必死になって頭をぶつけていったんだけど、

勅使河原さんは特別苛立つことなくやることをキッチリやり通してたんだわ。

 

それにしてもパブスタンは試合をしながらやたら唾を吐くようになってたなあ。

 

<9R>

八方塞になりつつあったパブスタンはいよいよ最後の武器は頭しかなくて、

ちょっと嫌がらせのようなことしかできなってきてた1分19秒、

勅使河原さんの右がまたもやカウンターヒットしたんだわ。

 

一瞬ヨロめきながらもここは何とか凌いだパブスタンだったんだけど、

ダメージは隠し切れずかなり消耗が進んでたのも明らかで、

そこを見過ごさないまま勅使河原さんが更に攻め立て続けて、

またもやの右ストレートをヒットさせ一気に西ロープ際まで追い込んで、

自分の目の前の彼のラッシュラッシュは実に迫力満点で、

残り8秒、耐え切れずにパブスタンがダウン。

 

立ち上がったところで終了ゴングだったんだけど、

パブスタンの右目上は大きくヒットカットされてたんだわ。

 

<10R>

前の回のダウンが終盤近くだったもんでパブスタンは回復し切れてなくて、

もうちょっと休みたいって感じの安易なクリンチを繰り返してたもんで、

開始36秒にホールディングで減点を喰らってしまったんだわ。

 

ここまで来れば余裕余裕ってことで少し緩んだか勅使河原さん、

最初の1分間にパブスタンの例の左オーバーハンドを3発も貰ってしまって、

最早相手に必殺の余力が残ってなかったから助かったけど、

タイミング的には危ないところだったんだよね実は……。

 

それでも主導権を渡すには至らないままに推移してた残り18秒、

パブスタンの流血も止まらないままだった中、

勅使河原さんが右を大きく強烈ヒットさせてのまたもや一気で、

相手の反撃と空いてるとこを確かめながらの実に冷静な劇的追い込みで、

ついにパブスタンが腰を折って防戦一方になってしまってところで、

2分52秒、レフェリーが割って入ってのTKOストップエンドで、

またしても西ロープの自分と長嶺さんの真ん前だったんだよね。

 

 

思い返してみれば一発当てたところからの鬼ラッシュだとか、

10Rをフルに戦い切っても全く落ちることが無かったスタミナだとか、

常に冷静なまま、表情も目の色も一切変えなかったことだとか、

途中で集中を切らせたり遊ぶってことも無かったことだとか、とにかく、

それらの全てを10Rまでキッチリやり通したのがホントに素晴らしかったね。

 

 

試合直後、控室に戻る途中の勅使河原さんとグローブタッチしたんだけど、

彼は表面上とは違って試合内容には少し不満に思ってたみたいで、

まだまだ巧く強くなる可能性を垣間見せてくれたんだよね。

 

 

勅使河原さんの顔面が殆ど傷んでなかった一方、

パブスタンは右目上のカット傷の他、顔中が凸凹だらけになってて、

その被弾の激しさを物語ってたんだけど、

そうなってまでの彼の最後までの我慢強い奮闘も賞賛モノだと思ったんだよね。

 

 

通路には長谷川穂積さんとか松田直樹さんも祝福にきてたもんで、

自分が彼らのスリーショット写真を撮って上げたんだわ。

 

 

いずれにしても勅使河原さんは、

10月度のランキング表の右上の “WBO AP チャンピオン” っていう欄に、

6人目の王者として名前が掲載されるってことで……。

 

 

 

【本日のベスト4ボクサー】

① 勅使河原弘晶さん

② 大坪タツヤ君

③ 篠塚辰樹君

④ 蒲山直輝君

 

2017年10月10日 (火)

ヨネクラ戦士たち

 

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“元ヨネクラジムと米倉健司さん”

 

 

 

自分はヨネクラジムには行ったことが無いし、

誰にでも気軽に話し掛けるようなタイプの人では無いもんで、

米倉会長とも話したことが無いんだよね。

 

米倉会長の試合もテレビでしか見たことが無いんだけど、

今でもホールに日参してくる矢尾板貞雄さんの後継の

日本フライ級のチャンピオンだったんだよね。

 

その後バンタム級に階級を上げてOPBFチャンプになって、それを5回防衛して、

その間、パスカル・ぺレスとジョー・べセラを相手に2度の世界戦を戦って、

残念ながらタイトルを獲ることは出来なかったんだけど、

パスカル・ぺレスとの試合は薄っすら記憶に残ってるんだよね。

 

通算戦績84勝(57KO)7敗1分のパスカル・ぺレスは当時憧れのボクサーで、

1954年、白井義男さんからベルトを奪取して世界チャンプになって、

その白井さんとのリターンマッチにもTKO勝ちして、レオ・エスピノサも下して、

1959年のノンタイトル戦で矢尾板さんに判定負けしたのが初黒星だったんだわ。

 

その僅か1ヶ月後に米倉さんとノンタイトル戦を戦ったっていうのも凄いけど、

更に同じ年の8月に米倉さんと今度はタイトル戦をやって判定勝ちした3ヶ月後、

矢尾板さんともタイトル戦をやってTKO勝ちしたんだけど、

日本人相手に世界チャンプが1年に4回も試合をしたっていうんだからね。

(矢尾板さんと米倉さんが2試合づつだからね。)

 

P・ぺレスは翌1960年、これも大好きだったポーン・キングピッチに判定負けして、

表舞台から去った途端、自分には一時代が終わったような感じがして、

その頃を境に一旦ボクシングから距離を置くようになって、

自分は一気にビートルズにのめり込んでいったんだよね。

 

 

いつの間にかパスカル・ぺレスが主人公のようになってしまったんだけど、

現役時代の米倉会長を語るには絶対外せないもんでね……。

 

米倉会長が立派だったのは必ずしも優秀な戦績でもなく、

どちらかというと非力だったのにも関わらず、

最後は世界戦にまで漕ぎ付けた日本&OPBFチャンピオンだったってことで、

彼の生涯戦績は驚くべきことに13勝(1KO)10敗1分ってことで、

チャチャッと世界レベルまで行ってしまうボクサーとは違う何かがそこにはあって、

ごく普通の若いチャレンジャー達の頑張りどころを示してるんだよね。

 

 

かなり前から米倉会長は足腰を痛そうにしてたもんで、

今年の8月末の閉鎖が決まるずっと以前に、

後継者は誰にするのかなあって気になってて、

ヨネクラジムは後援会組織がとってもシッカリしてるから存続は難しそうではなくて、

結局は町田トレか嶋田トレが引き継ぐのかなあって思ってたんだよね。

 

ある意味潔いジム閉鎖を決めた後次に気になったのは、

所属ボクサー達の移籍先だったんだけど、

閉鎖後1ヶ月を経て彼らの落ち着き先がほぼ決まったってことで……。

 

全員の移籍先は把握していないんだけど、

会えば挨拶や言葉を交わすボクサー達に限って整理してみたら、

溜田剛士さん以外は殆どがワタナベジムと三迫ジムなんだよね。

 

町田トレ、秋山泰幸さん、宇津見義広君、中川公弘君たちがワタナベジムで、

横井トレ、出田裕一君、有岡康輔君達は三迫ジムってことで、、

溜田剛士さんは大橋ジムに移っていったんだわ。

 

ただ草野慎悟君の名前が何処にも見当たらなくて、

彼は横井トレと一緒にテレビCMに出てたから三迫ジムなのかなあ……。

 

秋山さんはかなり前に移籍済みだったけど、

溜田さんと有岡君は先日の移籍初戦にとってもいい勝ち方ができて、

良かったヨカッタってことで、特に有岡君は試合後に、

横井さんの為にも頑張ったですって言ってたんだよね。

 

みんな其々とってもいいジムに移籍できたし、

とにかく頑張れヨネクラ戦士! なんだわ。

 

2017年10月 8日 (日)

後楽園ホール・10月7日

 

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「こりゃもう、たまりませんなあ~。」

 

 

 

自分はジャガーとヒョウ、それにチーターの区別が今一できてなくて、

ジャガーは南米にいて、ヒョウとチーターはアフリカらしくて、

チーターはジャガーやヒョウより細身なのは何となく知ってるんだけど、

斑点模様の違いは全く頭に浮かばないんだわ。

 

 

 

昨日はダイナミック・グローブで、赤コーナーは全員帝拳ボクサーだったんだけど、

事前に勝敗予想してた3試合全部が全く違った展開になって、

驚きと興奮と感動が半端じゃなかったんだわ。

 

 

 

① 峯田光君×栗原拓也君(10COUNT)……SFe 4R

デビュー戦の21歳・鹿児島県と、0勝1敗(1KO)1分の19歳・神奈川県。

 

<1R>

二人共、そこそこ形にはなってたんだけど、

1分が過ぎる頃には栗原君の気後れ感が目立ってきて、

右フックを2発貰って顔面を赤くしてからはメッキリで、

残り1分からは明らかに手数が落ちてしまったんだわ。

 

<2R>

栗原君はもう少しヤケクソ気味にやった方が良かったんだけど、

一方の峯田君もやたら力が入り過ぎでスムースさに欠けてて、

そのうち徐々に栗原君のペースに合わせてしまったような手数落ちで、

全く気持ちが伝わって来ないというか盛り上がりに欠けた二人だったんだわ。

 

<3R~4R>

峯田君は必ずしも巧いボクサーではなかったんだけど、

それでも相手の手数不足に助けられた楽々の展開で、

それならもっとガンガン攻め込んでもいいのに同じようなトロトロで、

まるで8回戦を戦うような感じのまま平凡なボクシングに終始してたなあ。

 

 

ってことで自分は真面目にスコアを付けてなかったんだけど結局、

40-36×3ってことで見たまんまの峯田君の圧倒3-0勝ちではあったけどね。

 

 

昨日は真面目に見る試合とそうでもない試合とが交互に組まれてて、

1試合ごとに休憩タイムってことで……。

 

 

 

② 波田大和君×何チャラ・サンラット……SFe 6R

3勝(3KO)1敗(1KO)のサウスポー、20歳・埼玉県と、

8勝(2KO)3敗の国内3位、22歳・タイ。

 

この試合は遠目にボヤーッと見てたんだけど、

相手の方が二回りほど小さくて、ウェイトを間違ってるような感じだったんだけど、

超下手クソ相手に波田君は色々試すのかと思ってたらいつも通りで、

左ドカン一発狙いに徹してたんだわ。

 

こういう試合でこそ、若干危険を冒しながらカウンターを狙ってみればいいのに、

終始自分のタイミングでやり続けて、それも少々時間が掛かり過ぎで、

当然の如く波田君が4R1分43秒でのTKO勝ちではあったんだけどね。

 

 

 

③ 豊嶋亮太さん×海藤正晴君(シュウ)……W 6R

7勝(5KO)1敗1分のランク10位、21歳・福岡県と、

5勝(2KO)2敗(1KO)のサウスポー、28歳・山形県。

 

<1R>

この階級の割には海藤君は元々フットワークが機敏で出入りも鋭いんだけど、

この日の彼はこれまでで一番の動きが出来てて、

2ヶ月ほど前にクドゥラ金子君にTKO負けしたばかりだから、

若干心配してたんだけど、実に吹っ切れたパフォーマンスで、

若くて格上のランカー相手にまるで別人のようだったんだわ。

 

海藤君は遠目から右手を巧いこと使いこなしながら、

当たりは薄かったけど豊嶋さんをイラつかせるような小ヒットを積み重ねてたなあ。

 

相手との距離と独特のリズム感に豊嶋さんはとってもやり難そうにしてて、

ラウンド後半は得意のイッセノセに持ち込んだんだけど、

大きな効果を上げられないままいきなりのポイントロスだったんだわ。

 

<2R>

パンチより体の方が危険な接触をし始めた開始50秒、

距離が詰まってショートブローが交差したその瞬間、

返しの右フックを貰って体を捻じるようにして倒れ込んでしまったのは、

何となんとナント強打の豊嶋さんの方だったもんで場内騒然騒然。

 

豊嶋さんは殆どダメージを残さずリスタート出来たんだけど、

海藤君も一気に飛ばしていって、強打者相手に全く吹っ切れたいいボクシングで、

以前は長い腕を持て余し気味にすることが多かったのに、

この日は実にいい回転のショートブローを打つようになってたんだわ。

 

<3R>

この試合は6回戦だったから、豊嶋さんとしては3ポイント差をどうするかって事で、

どこかでダウンゲットすることが目前必須の目標になったんだけど、

海藤君は相変わらず右手の使い方が巧くて相手の踏み込みを邪魔してたし、

豊嶋さんが戸惑ってるところに左ストレートを面白いようにヒットさせてたし、

それならばって感じで豊嶋さんが更に強引に詰め寄ろうと試みてくると、

引っ掛け気味に右フック打ち込みながらサッと右へ移動して交わしてたんだわ。

 

いやあ豊嶋さんが苦戦苦戦で……。

 

<4R>

すっかりペースを握った海藤さんは何だか楽しそうにやってて、

そういう相手に豊嶋さんがどう打開していくかってところだったんだけど、

豊嶋さんとしてはとにかく距離を詰めないことにはどうしようも無かったんだけど、

その詰め寄りというか踏み込みが一次的なモノで終わってることが多くて、

最初と2回目の踏み込みはフェイクに使うくらいの波状的な前詰めが要る訳で、

その点に関しては徹底出来ないまま手をこまねいてる感じが拭えなかったね。

 

<5R>

元々豊嶋さんの攻撃はそれほど工夫に満ちたものではなくて、

踏み込みは常に直線的でとにかく一発右剛腕に頼り過ぎる傾向が強いし、

それに至るまでの前振りも少ないスタイルだから、

一旦それを封じられると思いの外脆いっていうのが露呈してしまったんだわ。

 

それでもインターバルでセコンドに檄を飛ばされたか豊嶋さん、

まだまだ余力を残してた中、やっと飛ばし始めて少しばかり勢いを回復してたね。

 

 

 

それにしてもすぐ後ろの二人の老いぼれ業界関係者、

話し相手を探しにホールに来てるとしか思えない只のお喋り大好きの老人達で、

有閑オバサンの井戸端会議と全く変わるところが無くて煩いだけで、

試合とは関係ない話しを延々なもんでロビーでやってろってことで、

だからジムは潰れそうだし、もう誰もマッチメイクを頼まないんだわ。

 

<6R>

ダウンゲットしない限り勝ち目が無かったのを自覚してか豊嶋さん、

初っ端からガムシャラ系でガンガン飛ばしていったんだけど、

ここまでかなり動きまくって打ちまくってきた海藤君も全くヘバッてなくて、

お互いほぼ真正面からの激しい打ち合いになっていったんだわ。

 

最初の1分間を明確に征したのは豊嶋さんで、

相手をヨロめかせるほどではなかったんだけど左フックを2発当て込んで、

一気に攻め込む姿勢を見せてたんだわ。

 

ただ、海藤君の方もランク取りを目指した必死の抵抗で一方的にさせなくて、

30秒間ほどの中休みを経て最後の打ち合いに挑んでいったんだわ。

 

 

終了ゴングが鳴った時、いつの間にか海藤君の左目下もかなり腫れてて、

激闘の跡まざまざって感じだったんだけど、

結局、豊嶋さんは最後までキッチリした右をヒットできないままだったんだよね。

 

 

ってことで自分は57-56だったんだけど結局、

59-55、58-56、57-57ってことで海藤君の2-0勝ちで、

多分シュウジムとしても初めてのランカーじゃないのかってことだし、

海藤君は沢山練習して欠点を克服してきたんだなあってシミジミ思ったんだよね。

 

 

 

⑤ 永野祐樹さん×何チャラ・シラチャイ……W 8R

11勝(8KO)2敗(1KO)のランク6位、サウスポー、28歳・熊本県と、

10勝(2KO)1敗の国内3位、30歳・タイ。

 

この試合は全く見てなくて、一人で前の試合の反省会をしてたんだけど結局、

3R2分45秒で当然の如く永野さんがTKO勝ちだったってね。

 

 

 

④ 松原陵君×千葉開君(横浜光)……B 8R

7勝(7KO)1敗の26歳・岐阜県と、6勝(5KO)0敗の24歳・沖縄県。

 

この試合が自分的なセミファイナルだったんだけど、

二人の間にこれほどのレベル差があるとは実は思ってなかったんだわ。

 

<1R>

二人共、もう少しスピードがあるんじゃないかって思いから始まったんだけど、

まずは松原君の方のプレスが目立ってた中、

それでもそれは振り過ぎじゃないかってほど松原君は右も左もブン回してて、

特にその右の大振りは打ち終わりを狙われそうな感じが強かった中、

千葉君の冷静で細かい上下の打ち分けが美しかったし精度も高かったんだわ。

 

<2R>

そんなに強い打ち出しではなかったんだけど千葉君、

とにかく丁寧なジャブは秀逸で、いつの間にか松原君の顔面を赤くしてたんだわ。

 

一旦火が付いた時の松原君の凶暴さはとにかく凄いんだけど、

千葉君も一方的にはさせない打ち返しで、

繋ぎのパンチとかボディブローの打てない松原君を徐々に突き放し始めて、

松原君の稚拙で力みかえった大振りがやたら虚しかったんだよね。

 

<3R>

大きいのを当てたがり過ぎるのを改善できないままの松原君に対して千葉君、

左右のショートアッパーを混ぜ込んだコンビネーションが抜群の見栄えで、

後は松原君の一発強打にさえ注意してれば殆ど問題無さそうなほどで、

この辺りから二人の力量差はA級とB級程ものレベル差になってしまったんだわ。

 

ほぼ八方塞がり状態に陥ってしまった松原君には困惑の色と言うか、

どう戦ったいいのか迷いまくってるような目の色が見受けられて、

残念ながら今や余裕余裕の千葉君の相手になってなかったんだわ。

 

<4R>

無駄の無い動きからの千葉君の的確なショットは留まるところが無くて、

動きの全てを見切られてしまったような松原君にとっては、

それこそ反撃の糸口させ見い出しかねたままで、

とにかくもっと前詰めしてからの左右ボディ連打から再構築だと思ったんだけど、

千葉君は松原君のどんな要望にも応えてくれそうになくて、

松原君はほぼ万事休すになってしまってストップも遠くなさそうだったんだわ。

 

<5R>

これじゃ情けなさ過ぎるって感じで松原君が渾身の飛ばして、

1分15秒から彼の意地を見せてたんだけど、

それまでにかなり打ち込まれてかなり消耗が進んでたところでもあったもんで、

延々には続けられずそのラッシュが一段落したその直後だったなあ。

 

その時を待ってたかのような千葉君の激しく非情なラッシュ返しが始まって、

松原君にはもう耐え切る力が残ってなかったところだったもんで、

もう止めてもいいんじゃないかってほどの追い込まれ方で、

いつもはストップが早過ぎるって言われがちのそのレフェリーが我慢我慢で、

ついに陣営からタオルが投げ入れられたんだけど、

レフェリーの視界の範囲までには届かなくて、

慌てたセコンドが南ロープまで走り寄ってのストップエンドだったんだわ。

 

 

2分15秒のことだったんだけど、松原君があれほど脆くて、

千葉君があれほど巧いのかって腰が抜けるほど驚いてしまったんだよね。

 

 

 

⑥ 正木脩也さん×シソ・モラレス……60㎏ 8R

8勝(4KO)0敗のランク6位、23歳・大阪府と、

19勝(12KO)4敗(4KO)1分のOPBF10位、29歳・フィリピン。

 

この試合は結局、1R1分56秒で正木さんがTKO勝ちしたんだけど、

自分は元々見るつもりではいたんだけど、

前の試合の内容を思い返しつつ一服して戻ったら、いきなり結果が聞こえてきて、

試合を終えた正木さんとすれ違って、思わず 「お疲れさん」 って声掛けたんだけど、

そもそも全く見てなかったし、全く疲れてもいなかっただろうね多分。

 

 

 

⑦ 末吉大さん×高畑里望さん(ドリーム)

          ………日本 SFe 王座決定戦 10R

15勝(10KO)1敗のランク1位、26歳・東京都と、

13勝(5KO)7敗(2KO)1分のランク2位、38歳・茨城県。

 

末吉さんの1敗の相手は伊藤雅雪さんで、新人王トーナメントの時だから、

もう5年も前になるんだよなあ。

 

末吉さんは15勝1敗ペースで、一方の高畑さんは2勝1敗ペースのボクサーだし、

KO率は63%と24%って大差があるし、年齢も一回り違うし、

どう考えても末吉さんの圧勝が予想されたんだけどね……。

 

<1R>

チャック・ベリーの “ジョニー・B・グッド” で入場した高畑さんの方が、

相当上背があると思ってたらそれ程のことは無かったんだけど、

ただ、長いリーチの左手を普通より前に置いて構えるもんで、

末吉さんからはかなり懐が深く見えてたんじゃないかなあ。

 

最初のプレスはその高畑さんで、最初の打ち出しも高畑さんだったんだけど、

二人共オーソドックスなのにお互いの前の足を踏んだりしてて、

そういうことは普段は殆ど無いんだけど、

多分、高畑さんが相手と正対するのを避けてたんじゃないかと思ったし、

フリッカー気味の左フックを武器にしようとしてたんじゃないかとも思ったんだわ。

 

全体にユッタリ出来てたのはその高畑さんの方で、

末吉さんは硬い印象が中々抜けなくて、

それは尾川堅一さんが王座を返上して、

チャンスを回してくれたことに対するプレッシャーからじゃなかったかなって……。

 

今一全体の動きがスムースでは無かった末吉さんだったんだけど、

ことジャブのクオリティーは圧倒的で、

ラウンドが終わる頃には高畑さんの顔面はかなり赤くなってたんだよね。

 

<2R>

相手のリーチの長さを末吉さんがどう見てるかってところだったんだけど、

陣営からはとにかく左を出せってアドバイスが止まらなくて、

ただ、末吉さんは高畑さんのフリッカー気味の左フックを警戒してるみたいで、

彼のジャブに合わせて打ってきてるような感じを受けたんじゃないのかなあ。

 

高畑さんの左右のボディショットも有効ではあったんだけど、

薄いながらも末吉さんの顔面への左右の方が評価が上だったんだわ。

 

<3R>

この回の末吉さんは相手が入って来るところを瞬間に狙えてたんだけど、

まだまだ右を決め打ちし過ぎる傾向が強くて、それは高畑さんも同じで、

お互いにワンツーまでで終わってしまうことが多かったんだわ。

 

その後、末吉さんがスリーフォーまでフォローするようになっていって展開が動いて、

終盤近くでのワンツーで明らかに高畑さんをヨロめかせてたんだわ。

 

<4R>

細かい連打で打ち負けることが多くて顔面の傷みが進んではきたんだけど、

高畑さんはまだまだ反応は鈍ってはいなくて、ヒットはしてなかったんだけど、

右アッパーや右フックを合わせ打ってたタイミングはキッチリ合ってたんだよね。

 

<5R>

クリーンヒットには至らないままポイントが取り難くはなってたんだけど高畑さん、

このラウンドは左手を更に前に出すようになって、

何とか末吉さんにやり難さを感じさせようとさせつつ、

あくまで勇敢に末吉さんの打ち出しに合わせ打ってて、

全体に薄くはあったんだけどヒット数の差でようやくのポイントゲットだったんだわ。

 

ってことで半分を終えたところでの自分のスコアは49-46だったんだけど、

発表された中間採点は49-46、48-47、48-48ってことで、

末吉さんの2-0リードだったんだよね。

 

<6R>

中間採点で力を得たのがどっちかは解り難かったんだけど、

攻勢度を上げたのは取り敢えずの劣勢を戻そうとした高畑さんの方で、

末吉さんは仕掛け不足の待ち系ボクシングになってしまって、

相手が打ってきそうにないところでも見てしまうことが多くなって、

2人のジャッジがイーブンと僅か1ポイント差だって評価してるっていうのに、

明らかに中弛みしてしまったんだわ。

 

<7R>

直撃を避ける為の末吉さんの動きはとっても優秀で、

彼のブロッキングやスウェイバックの前に高畑さんのパンチが空転してたんだけど、

それでも何だか徐々に腰高というか姿勢が伸び上って来たように見えたし、

頭も上がり始めて顎周辺に危ない雰囲気も漂い始めたんだよね。

 

更に付け加えると下がりながら打つっていう意識は殆ど持ってなかったみたいで、

末吉さんは攻防の分離が結構ハッキリしてきて気になったんだけどね。

 

それでも綺麗に当てる末吉さんの能力自体は抜群だったもんで、

1分40秒までの彼の右ストレート2発を超えるショットは残念ながら、

高畑さんは最後まで打ち切れてなかったんだよね。

 

<8R>

相手がああいう入り方をして来るんだから末吉さんとしては、

アッパーが有効じゃないかって思ったんだけどずっと封印してて、

ここに来て攻め込みのパターンが単調になってきたような印象が否めなくて、

まだまだ気持ちを強く保ってた高畑さんの頑張り直しが目立ってきて、

残り50秒からの攻防でタイミングが良かったのはその高畑さんの方だったんだわ。

 

<9R>

若干決め手には欠けてたんだけど、

ここに至って攻める気持ちで勝ってたのは明らかに高畑さん方で、

やっぱり気になったのは末吉さんの頭の高さというか顎の上がり方だったし、

もう少し遊びのあるボクシングで相手を惑わせるべきじゃないかって、

そういう思いを強く感じたまま高畑さんがここにきてのポイント連取。

 

<10R>

それにしてもよく頑張る38歳で、まずは高畑さんが詰めて詰めての猛攻で、

最初の1分間を押し切って、さあどうなるって見てた大事な残り30秒、

流石に末吉さんもこのままお終いの3ラウンド分を連取されるとマズイって事で、

懸命の巻き返しを掛けていって、ラウンド全体での手数には大差が無かった中、

有効ヒットの差で末吉君がギリギリポイントゲット。

 

 

ってことで自分は97-93だったんだけど結局、

98-92、98-93、97-93ってことでやっぱり末吉さんの3ー0勝ちで、

末吉さんは肩の荷を下ろしたって感じのホッとしたタイトルゲットだったんだわ。

 

 

試合が終わったばかりの末吉さんはすれ違った際、

自分がオメデトってグローブタッチしたすぐ後に、

「どうもスイマセン。」 とだけ答えたんだけど、

短いその言葉はもっと出来た筈だっていう自分の思いとも共通してて、

これからいいチャンピオンに成長するんじゃないかって思ったんだよね。

 

 

高畑さんの方には 「お疲れさん、いい試合だったよ。」 って伝えたんだけど、

とにかくやるだけはやって出し切ったって感じが漂ってて、                   

持ってるモノを全部出しして相手にやり難さの究極を味あわせたんだわ。

 

 

メインが終わったのとドームコンサートのエンディングが重なってしまって、

仕方ないから群衆がはけるまで40分ほどブラブラしてたんだけど、

ちょうどマスコミの取材も終わったところだったもんで、

末吉さんと高畑さんと代わり番こに話をすることができて、

代わり番こにサインを貰ったんだわ。

 

チャンピオンになって多分最初の末吉さんのサインも貴重なんだけど、

高畑さんが汗を垂らしながら一言加えたものもとっても素晴らしくて、

二人のサインがノートの丁度見開きになったもんで、

帝拳ジムのあるトレーナーに見て貰ったら、

高畑さんの書いた言葉にそのトレーナーが思わず涙ぐんでたんだよね。

 

高畑さんは元々それ程器用なボクサーでは無くて、

強いっていう印象を残すボクサーでも無くて、

3~4年前に3連敗した頃はそろそろかなあって思ってたことがあったんだけど、

そこから驚異的な頑張り直しでこの日の日本タイトル戦まで漕ぎ付けて、

38歳での初挑戦は日本新記録だったんだよね。

 

彼の戦績リストにはカタカナボクサーの名前が全く見当たらず、

強豪日本人ボクサー相手に徹してのこの成績は立派以外の何物でもなくて、

2009年以降に限っても江藤伸吾×2、横山雄一、天沼圭介、荒井翔、

一場仁志、内藤律樹、大場雄二、菊池希望、中野和也、泉圭以知、尾川堅一、

さくら淳、三瓶数馬、塚田祐介×2、金子大樹って(全て敬称略)ことで、

自らが持ってる能力を自覚して、自らのボクシングスタイルを貫き通せるか、

それが大事なんだっていうことを教えてくれたボクサーなんだよね。

 

 

末吉大さんも初めての記録保持者で、

彼は左右対称漢字名の最初の日本チャンピオンなんだわ、多分。

 

 

 

【本日のベスト4ボクサー】

① 千葉開君

② 末吉大さん

③ 海藤正晴君

④ 高畑里望さん

 

ある意味では高畑さんは末吉さんより上の評価でも良くて、

自分的には今一感の強かった末吉さんのポジションが難しくてね……。

 

 

昨日は当然の如く帝拳ボクサー達が満載で、

山中慎介さんとか中澤将信さんがコンチワって挨拶してくれたし、

チャールズ・ベラミーとも言葉を交わしたし、

木村悠さんや佐々木洵樹さん、梶颯さんは試合のレビューに付き合ってくれたし、

松田直樹さんと粟生隆寛さんからは、

この場面ではどういうアドバイスが有効かって、

そんなようなことを聞かせて貰ったんだよね。

 

2017年10月 7日 (土)

後楽園ホール・10月6日

 

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「安っぽくミケなんて呼ぶんじゃねえぞ!」

 

 

 

“エクスペンタブルズ” シリーズっていうのは “アベンジャーズ” と同じような、

ヒーロー達がこれでもかって感じの山盛りバーゲンセールのような映画で、

シリーズ3までに出演した俳優は、シルベスター・スタローン、ブルース・ウィリス、

アーノルド・シュワルツェネッガー、ウェズリー・スナイプス、ハリソン・フォード、

メル・ギブソン、ジャン・クロード・ヴァンダム、ジェイソン・ステイサム、

チャック・ノリス、ジェット・リーって10人もの主役級を投入してて、

これで製作費は大丈夫なのかって他人事ながら心配になってしまうんだわ。

 

 

 

昨日はドームコンサートの終わりと重なってしまったもんで、

メインの女子戦も遠目に見てたんだけど、

こういう戦い方を徹底すれば青コーナーが勝つなって思ってたら、

全くその通りの展開と結果だったね。

 

 

その他はオールC級戦で、普通の4回戦のほか、

C級トーナメントとかルーキーズ・トーナメントも組み込まれてて、

色々中身は濃かったんだけど、

途中の2試合は事情があってスルーしたもんで悪しからずです。

 

 

 

① 木野村知也君(横田S)×関島優作君(KG大和)……Fe

2勝(2KO)1敗(1KO)のサウスポー、28歳・岐阜県と、

2勝(1KO)1敗の20歳・神奈川県。

 

<1R>

関島君の方が4~5㎝デカいんだけど、

とにかく二人共、最初の1分間はまるでエアボクシングのようだったし、

まるでぎこち無かったんだわ。

 

<2R>

お互いに若干手数を上げていったんだけど、

関島君は狙い澄ましたワンツー一本槍のボクシングで、

もう少し細かくスムースに出来ると違ってくると思ったなあ。

 

木野村君の方も基本的には関島君の動きや打ち出しとよく似てて、

お互いの右のどちらがヒットするか運が勝負を左右するって感じで、

要するに二人共、終始雑な感じが取れなかったし、

そもそも戦う気持ち的にも今一感が拭えなくて一旦休憩タイム。

 

 

結局この試合は3R2分26秒で関島君のTKO勝ちだってね。

 

 

 

② ワチュク・ナァツ君(マーベラス)×片岡秀幸君(宇都宮金田)

                           ………75㎏

デビュー戦の20歳・埼玉県と、デビュー戦の35歳・栃木県。

 

<1R>

デカイのが出て来たなあと思ったらスーパーミドル級のデビュー戦ってことで、

上背で5~6㎝優位な片岡君の方は何となく思い出ボクシング系で、

シッカリした動きが出来てたのは圧倒的にワチュク君の方だったんだけど、

彼の母国はどこなのかなあ……。

 

動きが鈍くて腕振りのタルイ片岡君は初っ端から危うそうで、

詰められての左右ボディブローで簡単にやられてしまいそうで、

残り1分頃からは大分息が上がってたみたいだったんだわ。

 

<2R>

距離を縮められると何も出来なくなる片岡君は、

かと言ってジャブで距離を維持しようとするでもなく、

早くも大きく時間の問題化してしまって、

ワチュク君の自信に満ちた動きだけが目立ってたんだよね。

 

こりゃもう勝負あったってことでこの回で離席したんだけど、

やっぱり次の3R1分52秒、ワチュク君のTKO勝ちだったんだわ。

 

ワチュク君はもう少しウェイトを落とせたら戦いの場も広がるんだろうけど、

このままだと相手を見つけて試合を組むのが難しそうだけどなあ……。

 

 

 

③ 足名優太君(渡嘉敷)×安蘇秀一君(元気)……65.5㎏

デビュー戦の23歳・東京都と、デビュー戦の21歳・埼玉県。

 

<1R>

出だしの安蘇君もそんなに悪くはなかったんだけど、

より細かくテキパキ動けてたのは足名君の方で、

安蘇君は何だかリズム感が良くなかったなあ。

 

<2R>

足名君が更に攻勢を強めていって、

ショートブローのコンビネーションにいいモノを見せ始めて、

感じを掴んだか8:2ほどもの圧倒的な手数で主導権を握ったんだわ。

 

安蘇君の方もたまにいい感じのショットを当て込んではいたんだけど、

直後に山ほど返されてしまってチャラにされてしまうことを繰り返してたんだわ。

 

<3R>

安蘇君はギアアップするのに苦しんでて、

このラウンドもプレスからの最初のヒッティングは足名君で、

いつの間には安蘇君の左目下の腫れが随分目立つようになってきたんだわ。

 

<4R>

ここまでの足名君は相当な手数だったんだけど疲れた様子は見受けられなくて、

安蘇君も彼なりに踏ん張ってはいたんだけど、

足名君の攻める攻めるの前に大きくポイントバックするには至らず、

ここまで幾つかの左フックで足名君の右目下を腫れさせはしたんだけど、

ひっくり返すにはダウンゲットしかなかったのがシンドかったね。

 

ただ二人共、デビュー戦の割には最後まで当初のスピードが落ちてなくて、

中々シッカリ鍛えてきたって感じはしたんだよね。

 

 

自分は40-36だったんだけど結局、

40-37、39-37、39-38ってことでやっぱり足名君の3-0勝ちだったね。

 

 

ここからの3試合はルーキーズ・トーナメントってことで……。

 

 

 

④ 神田拓也君(SRS)×谷川生馬君(厚木ワタナベ)……SB

デビュー戦の26歳・石川県と、デビュー戦のサウスポー、27歳・神奈川県。

 

<1R>

二人共、とっても活きのいいボクシングをしてた中、基本的なプレスは神田君で、

1分14秒、谷川君のワンツーの打ち終わりにその神田君の右フックがヒットして、

残り31秒でもまたもや神田君の右フックがクリーンヒットして、

この時は思わず谷川君が膝カックンしてしまって危なかったんだわ。

 

谷川君は神田君の追撃をよく凌いだんだけど、

打ちに行く時に極端にガードが疎かになってしまって、

そこのところを神田君に狙い打ちされてたんだよね。

 

<2R>

相変わらず谷川君の打ち終わりは雑だったんだけど、

神田君の方も狙い過ぎというか極端に手数が落ちてきてしまって、

右を必殺系に振った後にフォローの左に全く繋がってなくて、

何だか急にタルくなってしまって1Rの面影がなくなってのトロトロで、

そもそものスタミナの無さがいきなり問題化してしまったんだわ。

 

 

ってことでこの試合も途中離席だったんだけど結局、

39-37、37-39、38-38って絵に描いたような1-1ドローで、

優勢点の関係で谷川君が勝ち上がりだったんだわ。

 

 

第5試合は以降はC級トーナメント予選だったんだけど、

ボクサー達には申し訳けなかったんだけど、

その第5試合は事情があってスルーってことで……。

 

 

 

⑥ 関一機君(SRS)×佐藤諄幸君(厚木ワタナベ)……SFe

デビュー戦の28歳・埼玉県と、デビュー戦の19歳・神奈川県。

 

<1R>

体付きだけ見ると筋肉モリモリの関君が圧倒的に強そうで、

ガードを固めて大きく体を左右に振りながら詰める詰めるで、

そこから一気に力強く振り込んでたんだけど、当て勘的には今一だったなあ。

 

一方の佐藤君は一見怖さを感じさせるようなタイプじゃなかったんだけど、

全体にしなやかで落ち着いたパフォーマンスをしてたんだわ。

 

その佐藤君の終盤にかけてのボディブローはデビューボクサーレベルを超えてて、

先々大きな効果を生みそうな感じを受けたんだけど、

このラウンドのポイントってことになると僅差で関君だったね。

 

<2R>

関君のプレスが功を奏したか初っ端からいきなりの密着戦が始まって、

そういうのは関君の臨むところだったと思ったんだけど、

ここから本領を発揮し始めたのは何と佐藤君の方で、

ボディブローにいよいよの磨きがかかってきて、

関君の嫌がり方がとっても解り易くなって逆転の流れが決まってしまったんだわ。

 

流れが変わって面白くはあったんだけど、

それでもお互いの体力不足はちょっと情けなくて、

メッキリ手数が減ってパワーが落ちての緩々戦になってしまって、

多分このまま佐藤君が押し切るんだろなあって思いながら何回目かの離席。

 

 

後で確かめた結局あのまんまだったみたいで39-36×3ってことで、

佐藤君が圧倒3-0勝ちしたんだけど、

関君がどこかのラウンドでダウンしてしまったみたいだったんだわ。

 

 

 

⑦ 野口貴彦君(オークラ)×谷田光希君(角海老)……SB

0勝1敗(1KO)1分の26歳・東京都と、デビュー戦の19歳・千葉県。

 

<1R>

野口君もとっても活きのいいボクシングをするんだけど、

初っ端から自信に満ちて吹っ切れた動きをしてたのは谷田君の方だったんだわ。

 

ところがところが谷田君、最初からほぼ攻めまくってた開始50秒の南東ポスト近く、

打ち終わりに野口君に右フックを合わせ打たれてしまってダウン。

 

何とかして初勝利を挙げたい野口君がリスタート後も当然のような猛追撃で、

谷田君は大丈夫なのかって見てたんだけど、

デビュー戦の割には、始めてダウンを喰らった割には谷田君、

結構冷静に立て直して反撃さえ試みてそのまま何とか凌いで終了ゴング。

 

<2R>

前の回で何とか決着したいって飛ばした野口君の息が多少上がったまま、

それでも更にガンガン前詰めしてきた中、谷田君は抜群の左ボディで、

並んで観戦してたあるジムの会長もとっても褒めてて、

デビューボクサー離れした実にいい左ボディを連発し始めたんだわ。

 

<3R>

谷田君としてはどこかでダウンゲットしないと勝ち切れない局面で、

どこまで頑張り切れるかってところだったんだけど、

ちょうど野口君にも若干休みたがってる兆候が見えてきたし、

谷口君もとっても感じのいい攻防を見せてその可能性を残してたんだよね。

 

それにしても1Rであれだけ追い込まれたところからの踏ん張り直しは立派で、

打ち終わりに甘くならないこと、クリンチの離れ際に注意することって、

当面この二つの課題をクリアできれば、

谷田君はいいボクサーになると思ったんだよね。

 

<4R>

いい感じで先攻したのはまたしても谷田君の方だったんだけど、

野口君も折角の勝ち目を譲る訳にはいかないって感じの奮闘で、

強烈な顔面ショットを貰わないようにはしてたんだけど、

それでも左ボディの嫌がり方は尋常じゃなくて相当のヘバリが見えてきて、

谷田君は最後の最後まで動き続け手を出し続けることが出来てたんだわ。

 

 

ただスコア的には2Rが勿体なくての自分は38-37で野口君だったんだけど、

結局、38-37×2、37-38ってことで野口君の2-1勝ちだったんだよね。

 

 

試合後に小堀トレと奥村トレと一緒のところで谷田君と話をして、

上に書いたような感想を伝えたんだけど、解ってくれたかなあ……。

 

 

第8試合も同じ事情でスルーってことで……。

 

 

 

⑨ 佐藤己吹君(協栄)×碇瑠偉君(厚木ワタナベ)……SF 

2勝(1KO)0敗の21歳・東京都と、1勝0敗の18歳・神奈川県。

 

佐藤君のシューズはブルーのアディダスで碇君が赤系のナイキで、

お互いに逆の方が良かったのにね。

 

<1R>

佐藤君がジャブより右フックって感じのボクシングを強行してたのに対して、

碇君はシッカリジャブと左フック、ボディブローっていう真面目な打ち分けで、

ラウンドの入りは碇君が優勢だったんだけど1分15秒、

佐藤君の怒りの右フックを貰ってからはやたら慎重になってしまったんだわ。

 

その後は佐藤君と同じように返しの左ショットに対する意識も薄くなってしまって、

佐藤君の負けず嫌いの方が目立っていったんだよね。

 

<2R>

力が入り過ぎではあったんだけど佐藤君の前詰めからの先手先手が優勢で、

有効ヒット数も含めて、佐藤君がポイント連取だったなあ。

 

<3R>

碇君も攻めてる感じを徐々に出しつつあって、

あとは腕振りの大きい相手に勇気を持ってカウンターを狙えるかだったんだけど、

そこまではちょっと無理だったなあ。

 

<4R>

1分10秒での碇君の左フックがとっても有効で、

その後もコンビネーションブローも美しくて、

残り1分からは佐藤君のヘバリが見え隠れしてきた中、

碇君としてはあと一歩だったんだけど、

それでも残り30秒からも頑張り通して終了ゴング。

 

 

ってことで自分は38-38だったんだけど結局、

佐藤君から見て39-37、38-39、38-38ってことで1-1ドローで、

優勢点は碇君に振られたんだわ。

 

 

 

⑩ 大保龍球君(神奈川渥美)×渡辺和幸君(稲毛)……Fe

1勝(1KO)1敗の21歳・沖縄県と、1勝(1KO)0敗の20歳・千葉県。

 

<1R>

大保君はいきなりの左フックが主武器みたいなんだけど、

序盤からいいプレスをかけてたね。

 

渡辺君は基本的に怖がりみたいで、

いざ打ち合いになると頭を下げて簡単に目線を切ってしまってたなあ。

 

やたらと頭を下げてしまうもんで渡辺君、相手の次のパンチが全く見えてなくて、

後は適当に振り回してるだけって感じだったんだよね。

 

ただ、そういう適当なパンチは大保君には全く通じなくて渡辺君、

ラウンド中盤以降は完全に呑まれてしまってたなあ。

 

 

ってことで勝負の行方が見えてしまったモンでまたもやまたもやの休憩タイムで、

後で確認してみたらやっぱりあのままだったみたいで、

40-36×3ってことで大保君のパーフェクト3-0勝ちだったんだわ。

 

 

 

何でも知ってる一力ジムの鈴木マネに聞いてみたら、

やっぱり大保君は大保龍斗君の弟ってことで、

試合後偶然行き合ったその龍斗君に更に確かめたら、

龍斗君のところは男4人兄弟で4人全員の名前に龍の字がついてて、

龍斗、龍球、龍聖、あと一人は失念してしまってゴメンなんだけど、

とにかく親父さんは何故か龍の字にこだわりが強いみたいらしくて、

もし女の子が生まれてたら龍子だったねって二人で笑ったんだけど、

それにしても男4兄弟なんて強烈だよなあ……。

 

 

 

⑪ 太田魁星君(E&Jカシアス)×齋川卓也君(ワタナベ)……Fe

0勝1敗(1KO)の19歳・京都府と、1勝(1KO)0敗の21歳・茨城県。

 

<1R>

お互いに開始ゴングと同時に弾けたように殴り合ってて、

1分過ぎには若干落ち着いたんだけど、ジャブが良かったのは太田君で、

この日は髪の毛をブリーチしてなかったから何だか別人のようだったんだわ。

 

残り1分、太田君の打ち出しに齋川君の右合わせ打ちがヒットして、

男気に溢れた打ち合いの中、まずは齋川君がポイントゲット。

 

<2R>

最初に太田君の左ボディがナイスショットだったんだけど1分13秒、

齋川君の右が綺麗にヒットして太田君が思わず膝カックン。

 

ラウンド通しての手数も上回ってたし、ラスト30秒からの踏ん張りに関しても、

太田君のパフォーマンスの方が印象的だったんだけど、

残念ながら有効打ってことになると齋川君の方が優勢だったんだわ。

 

太田君は細かく沢山当てたけど齋川君にドーンと打ち返されてたんだよね。

 

<3R~4R>

今一決め手は欠いてたんだけど太田君は相変わらずの頑張りで、

そこそこキツイやり取りを交わしてて、

お互いの顔面は相当赤くなってきたんだけど、

腫れが進んでたのは太田君の方だったんだよね。

 

気持ちの溢れたいいボクシングは最後まで続いたんだけど、

中盤での左ボディをきっかけにした攻勢で齋川君かなあ……。

 

 

ってことで自分は40-36で齋川君だったんだけど結局、

40-36、40-37、39-37ってことでやっぱり齋川君の3-0勝ちだったんだわ。

 

 

試合後暫くして敗けた方の太田君と話しをする機会があって、

ボクシングの形としてはとってもいいモノを持ってるんだから、

後は印象的な打たれ方をしないように気を付けるべきじゃないかって、

そんなようなことを伝えたんだけどね……。

 

 

 

本日のベスト5ボクサー】

① 谷田光希君

② 齋川卓也君

③ 太田魁星君

④ 足名優太君

⑤ ワチュク・ナァツ君

 

敗けたボクサーを入れるのはどうかとも思ったんだけど、

二人はとってもいいボクシングを見せてくれて、

元々持ってる能力には素晴らしいモノがあるから、

弱点を克服して来年の新人王トーナメントで活躍することを期待して……。

 

 

 

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この人のことは業界の関係者なら誰でもよく知ってると思うけど、                                                             
スーツ姿の彼はとっても珍しかったもんでね……。
 

2017年10月 5日 (木)

9月度ランキング

 

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「ん~とねえ……。」

 

こんな風に見つめられたら、頼みごとは何でも聞いてしまうね。

 

 

 

9月度ランキングは8月31日~9月26日までの試合を対象に、

9月28日に発表されたんだけど、

相馬圭吾さんと金子大樹さん、松山和樹さん、吉田龍生さん、

それに胡朋宏さんの5人が先日引退を発表して即のランクアウトで、

その潔さがとっても印象的だったんだわ。

 

もう試合をするつもりがなくて練習さえしてないのに、

自然にランク落ちするまで延々に名前を残しておくっていうのは、

ジムの方針もあるだろうけど、スパッと後進に道を譲る方がカッコいいよね。

 

 

 

≪9月度ランキング≫

 

【世界チャンピオン】

山中竜也さん(獲得)、京口紘人さん(獲得)、田口良一さん(6)、

拳四朗さん(獲得)、田中恒成さん(2)、井岡一翔さん(5)、比嘉大吾さん(獲得)、

木村翔さん(獲得)、井上尚弥さん(6)、岩佐亮祐さん(獲得)、

ホルヘ・リナレス(WBA2、WBCダイヤモンド)の11名。

 

田中さんは9月13日にタイボクサー相手に9RKO勝ちして2度目の防衛。

井上さんは9月9日、アントニオ・二エベスに6RKO勝ちして6度目の防衛。

 

岩佐さんは9月13日、小國以載さんに6RKO勝ちして王座奪取、

敗れた小國さんは保留選手リスト入り。

 

リナレスは9月23日にルーク・キャンベルに2-1勝ちして防衛数を伸ばして、

4度目の防衛だったWBCの方はダイヤモンドベルトってなってるね。

 

 

 

【OPBFチャンピオン】

小浦翼さん(獲得)、中山佳祐さん(獲得)、マーク・ジョン・ヤップ(1)、

大竹秀典さん(1)、伊藤雅雪さん(3)、中谷正義さん(8)、太尊康輝さん(2)、

藤本京太郎さん(1)の計8名で全員100万円ボクサーなんだわ。

 

伊藤さんは9月2日、フィリピンボクサーとノンタイトル戦で6RKO勝ち。

中谷さんは9月3日にライアン・セルモナに4RKO勝ちして8度目の防衛。

 

 

 

【WBO AP チャンピオン】

伊藤雅雪さん(1)、荒川仁人さん(獲得)、近藤明広さん(獲得)、

小原佳太さん(獲得)、藤本京太郎さん(獲得)の計5名。

(彼らのファイトマネーが幾らかは知らないけど、OPBFに準ずるのかなあ。)

 

 

 

【日本ランキング】

日本ランクの微妙な異動は一般的には大したことでは無いように思われてるし、

特に日本の西半分の多くのボクサー達もほぼ同様の感覚で、

彼らのプライドを若干刺激するにとどまってるんだけど、

それはファイトマネーに関する細かい規程が

彼らに熟知されてないことに由来してるんだけど、

実はランカーのファイトマネーはランキングによって細かく決められてるんだよね。

 

ランク1位は50万円、2位~4位は40万円、5位~8位が30万円、

9位~15位なら20万円っていうのが正式なファイトマネー規程だから、

ファイトマネー15万円の普通のA級ボクサーがランクインすると、

最低でも20万円にアップする訳だし、

1位と2位、4位と5位、8位と9位とでは其々10万円も違ってくるんだよね。

(全て現金支給換算でチケット支給の場合ならその倍額。)

 

だからその事情を熟知してるランカー達は、

微妙なランク異動がファイトマネー区分をまたがるような場合には

神経質にならざるを得ないんだよね。

 

ボクサーのみんなはそういう事が解ってるのか、

搾取系悪徳ジムの会長達は知らん顔をし続けるのか……。

 

多分来年の今頃にはファイトマネーや移籍に関する状況が大きく変わると思うから、

ボクサー達はそれまでは何とか踏ん張ってて下さいね。

 

今回はランク異動に伴って彼らのファイトマネーがどう変動するかを併記するね。

(金額は全て現金換算でチケット払いの場合なら倍額になるんだわ。)

 

 

 

【ミニマム級】……小西伶弥さん(1) 100万円ボクサー

小西さんは9月3日、小野心さんとのタイトル戦に2-0勝ちして初防衛、

敗れた小野さんは1位から3位にダウン。                             

代わって松井謙太さんが2位にから1位にアップ。

(小野さんは10万円ダウンの40万円、逆に松井さんは10万円アップの50万円。)

 

華井玄樹さんが大平剛さんと入れ替わって5位にアップ。

(二人共、30万円ボクサー。)

後は変更なしで空き4名分も変わらず。

 

 

 

【ライトフライ級】……久田哲也さん(1) 100万円ボクサー

9月10日、OPBFタイトル戦で7RKO負けした荻堂盛太さんが、

上久保タケルさんと入れ替わって6位にダウン。

(二人共、30万円ボクサー。)

 

異動はそれだけで空き3名分も変わらず。

 

 

 

【フライ級】……黒田雅之さん(1) 100万円ボクサー

この階級の15名は9月は誰も試合をしてなくて全く何の変動もなかったんだわ。

 

 

 

【スーパーフライ級】……船井龍一さん(1) 100万円ボクサー

9月21日にタイボクサーに1RKO勝ちした中川健太さんは4位のまま。

9月13日、タイボクサーに3-0勝ちした橋詰将義さんも12位のまま。

(中川さんは40万円、橋詰さんは20万円のまま。)

 

同じ9月13日にタイボクサーに2RKO勝ちした福永亮次さんも15位のままで、

結局この階級はランクキープの為のタイボクサー相手の試合だけだったね。

(福永さんは20万円のまま。)

 

 

【バンタム級】……赤穂亮さん(1) 100万円ボクサー

保留選手リスト入りしてた村中優さんがカムバックして7位にランキング。

(これで村中さんのファイトマネーは取り敢えず30万円に設定されたんだわ。)

 

9月3日にフィリピンボクサーに3-0勝ちした田中裕士さんの方が、

9月23日にタイボクサーに6RKO勝ちした高橋竜也さんより上ってことか

順位を入れ替わって8位。

(田中さんは10万円アップの30万円、高橋さんは10万円ダウンの20万円。)

 

9月13日にタイボクサーに1RKO勝ちした山本隆寛さん自然ダウンの10位。

9月2日に堀池雄大君に3RKO勝ちした澤田京介さんが一個上がって14位。

(山本さんも澤田さんも20万円のまま。)

 

9月10日にフィリピンボクサーに0-3負けした伊集盛尚さんが、

14位からランク落ちして最下位は13位からダウンした栗原慶太さん。

(伊集さんは20万円から15万円ボクサーに、栗原さんは20万円のまま。)

 

 

【スーパーバンタム級】……久我勇作さん(1) 100万円ボクサー

9月13日にタイボクサーに8RKO勝ちした和氣慎吾さんが、

10位から7位にアップしてるけど、これはちょっとサービスし過ぎだなあ。

(とにかく和氣さんは20万円ボクサーから30万円ボクサーに昇進。)

 

9月22日にノーランカーに3-0勝ちした古橋岳也さんは一個上がって12位。

(古橋さんは20万円のまま。)

 

12位にランクされてた相馬圭吾さんが引退ランクアウトして、空き1名分発生。

 

 

 

【フェザー級】……坂晃典さん(獲得) 100万円ボクサー

9月3日にタイボクサーに4RKO勝ちした林翔太さんが、

竹中良さんと入れ替わって3位にアップ。

(二人共、40万円のまま。)

 

9月2日、中澤奨さんに3-0勝ちした日野僚さんがオメデトランクインで12位、

敗れた中澤さんは11位からのランク落ち。

(日野さんは5万円アップの20万円、中澤さんは5万円ダウンの15万円。)

 

9月2日にタイボクサーに2RKO勝ちした上原拓哉さんは13位のまま。

(20万円のまま。)

 

 

【スーパーフェザー級】……空位。

4位だった金子大樹さんが潔く引退ランクアウト。

 

9月13日、岩原慶さんは粟田祐之さんに6RKO勝ちして12位にランクイン、

敗れた粟田さんは12位からのランクアウト。

(岩原さんは5万円アップの20万円、逆に粟田さんは5万円ダウンの15万円。)

 

出来た空きスペースに小谷将寿さんが15位にランクインしてるんだけど、

彼は9月10日にタイボクサー相手に5RKO勝ちしただけで優遇し過ぎ。

(小谷さんは5万円アップの20万円。)

 

 

【ライト級】……空位。

9月13日、ノーランカーに5RKO勝ちした斉藤正樹さんが、

土屋修平さんと加藤善孝さんを飛び越えて7位から5位にアップ。

(斉藤さんは30万円のまま。)

 

異動はそれだけ。

 

 

 

【スーパーライト級】……麻生興一さん(1) 100万円ボクサー

6位だった松山和樹さんと7位だった吉田龍生さんが引退ランクアウトしたもんで、

それ以下だったランカー達がほぼ2個づつアップしてるんだわ。

 

9月21日、岡崎祐也さんに3-0勝ちした稲垣孝さんが根性のリランクで7位、

敗れた岡崎さんは8位から13位に大幅ダウン。

(稲垣さんのファイトマネーは倍額の30万円に大幅アップ、

逆に岡崎さんは10万円ダウンの20万円に……。)

 

お蔭で細川バレンタインさんが何もせずに9位から6位にアップして、

10位だった丸岡裕太君も8位にアップしたもんで、

ファイトマネーも其々10万円アップしての30万円組に入ったんだわ。

 

池田竜司さんが藤田光良さんの上に入れ替わって10位にアップ。

(二人共、20万円のまま。)

 

2名抜けて1名新規加入で、そこに誰も無理に差し込んでこなかったもんで、

普通に空き1名分発生。

 

 

 

【ウェルター級】……有川稔男さん(獲得)、坂本大輔さん(暫定)。

(正規でも暫定でも100万円なんだろね。)

 

9月23日にタイボクサーに2RKO勝ちした別府優樹さんは当然4位のままで、

試合を受けてくれる相手がいないのか、敢えて探してないのか、

ここ2年間はカタカナボクサーばかり相手にしてるんだけど、

一方ではファイトマネーはちゃんと貰えてるのかって心配でもあるんだよね。

(別府さんのファイトマネーは40万円なんだけどね。)

 

 

【スーパーウェルター級】……井上岳志(1) 100万円ボクサー

この階級のボクサー達は9月は一人として試合をしてなくて、

空き6名分を含めて全く微動ナシ。

 

 

 

【ミドル級】……西田光さん(1) 100万円ボクサー

9月22日の福山和敬さんとのタイトル戦が流れた西田さん、

タイボクサーと代替試合をして4RKO勝ち。

 

3位だった胡朋宏さんが引退ランクアウトしてしまったもんで、

空きがまた増えて10名分っていうかランカーが5人しかいなくなってしまって、

だから胡さんでもまだまだ十分出来るって思ってるんだけどなあ……。

 

 

 

いちいちのファイトマネー明細に関しては余計なことを書くんじゃねえって、

そういう声が聞こえて来なくもないんだけど更に付け加えるならば、

日本ランクとOPBFランクの両方にランクされてる場合には、

そのうちの上位の方を選択することになってるんだよね。

2017年10月 3日 (火)

後楽園ホール・10月2日

 

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「食べ過ぎてしまって……ゲフッ。」

 

 

 

ツラツラと色々考えてみたんだけど、

自分がホントにやりたかった仕事はジャズ喫茶のマスターか、

警視庁生活安全部 生活環境課生きもの係だったことが判明したんだわ。

 

結局、両方共が趣味に留まってしまったんだけど、

毎日モダンジャズを聴きながらコーヒーを飲んで、

サツキを育てながらハトやカブトムシの面倒を見てるっていう生活で、

一度はやってみたかったボクシングも、年に100回ほど見ることが出来てるし、

まあまあ恵まれた人生かなあってことで……。

 

 

 

ホールに入ってすぐ宮崎辰也君に声を掛けたら、

長嶺克則さんや勅使河原弘晶さん、それに大平真史君や加藤港君達もいて、

そしたら久し振りの刀根トレともバッタリで思わずグータッチしたんだわ。

 

その後、溜田剛士君や阿部麗也さんとも短く言葉を交わして、

始まり始まり……。

 

昨日は青コーナーの全員が大橋ジムボクサーだったんだけど、

その赤青コーナーはいつもとは逆にセットされてたね。

それとパンフにはボクサーの生年月日表示がなかったんだよね。

 

 

 

① マ・チェオク×クウエ・ピーター……SL 6R

3勝(2KO)2敗の?歳・韓国と、9勝(5KO)9敗(2KO)2分のガーナ・28歳。

 

クウエ君はいつの間にか20戦もしてて、いつの間にか9敗もしてるんだね。

 

<1R>

相手の韓国ボクサーはジャブ無しの只の馬力ボクシングで、

クウエ君が普通に出来れば殆ど問題無さそうだったんだわ。

 

<2R>

クウエ君は実は極端に打たれ弱いところがあって、

っていうより被弾すると途端に気持ちが萎えてしまうような弱さがあって、

ラウンド序盤に一瞬そういう場面も見せてはいたんだけど、

相手の粗っぽさに助けられて立て直すことができてからはほぼ一方的だったなあ。

 

クウエ君もムキになっての右手一本槍で、返しの左が出ないままだったんだけど、

1分半過ぎからは相手がメッキリになってしまってのグニャグニャで、

そろそろ止め時かなってレフェリーが近寄った瞬間に、

クウエ君の右ストレートが最後に直撃ヒットして、

韓国ボクサーは南ロープに絡まりながら倒れ込んでしまって、

途端のレフェリーストップエンドで2分29秒、クウエ君のTKO勝ち。

 

 

 

② 宮崎辰也君(マナベ)×遠藤健太郎君……SL 8R

9勝(9KO)9敗(6KO)1分の33歳・富山県と、 

6勝(5KO)7敗(2KO)1分の28歳・岩手県。

 

後楽園ホールでは久し振りの宮崎君の圧倒勝ちを希望して予想してたんだけどね。

 

<1R>

立ち上がりの遠藤君は宮崎君に対する警戒感が強くて、

中途半端な位置取りと打ち出しが目立ってて、

宮崎君のフェイントにも過敏なほどに反応してたんだわ。

 

宮崎君がボディブローで先攻しようとする意図が見えただけで、

お互いに大きなやり取りに至らないままの様子見で終わりそうだった残り1分、

宮崎君の打ち終わりに遠藤君がタイミングのいい右ショットだったなあ、

打ち下ろし気味にヒットさせて衝撃のダウンゲット。

 

相手方コーナーの真ん前で宮崎君、

前のめりになって思わず四つん這いになってしまったんだわ。

 

当たり所が悪かったのかリスタート後の宮崎君は回復がままならなくて、

クリンチ逃げするのが精一杯だったんだけど、

何とか凌ぎ切れそうに見えた残り5秒、ついに北西ポストに追い込まれてしまって、

ここは果敢に打ち合ったんだけど危なそうな感じが抜けないままで、

その様子を見てたレフェリーはあと2秒が我慢出来なかったみたいで、

2分58秒、割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

 

宮崎君の応援に来てたボクサー達の静まり方は半端じゃなかったんだけど、

左耳のガーゼと絆創膏が痛々しかった宮崎君に、「大丈夫?」 って聞いたら、

軟骨が出てるらしいんですって答えてたんだわ。

 

 

 

③ 何チャラ・コンファン×溜田剛士君……58㎏ 8R

8勝(1KO)5敗1分の?歳・タイと、

14勝(12KO)3敗(1KO)2分の24歳・長野県。

 

<1R>

相手の方が3~4㎝ほど上背があったんだけど見た目はとってもひ弱そうで、

溜田君が本気を出せばあっと言う間にイチコロというか、

イッポコペンにやられてしまいそうだったんだわ。

 

そんな感じの中、溜田さんは無理には行かずの軽い様子見だったなあ。

 

<2R>

トロトロやってても仕方ないってことで溜田さん、

いきなりプレスを強めて左ボディを軸にしての一気攻勢で、

その剛腕ショットを2~3発ほど喰らったところでタイボクサー、

ゴロンと転がってしまってそのままテンカウントアウト。

 

ってことで1分42秒での溜田さんのKO勝ちだったんだけど、

相手のタイボクサーもこれで今月の生活費は確保できたって感じだったなあ。

 

 

 

④ シーニー・何チャラ×原隆二さん……51㎏ 8R

9勝(3KO)3敗の?歳・タイと、

22勝(13KO)2敗(2KO)のWBO1位、WBC3位、IBF4位、WBA9位、

27歳・静岡県。

 

この試合は2Rから遠目に見てたんだけど、

下手クソで気持ちも見せない相手を見切った原さんが一気に乱暴者に変身で、

ドカンドカン大きく殴り掛かってあっと言う間に決着させてしまって、

1分37秒でのTKOエンドだったんだわ。

 

 

 

⑤ 阿部麗也さん(KG大和)×細野悟さん

                        ………SFe 10R

14勝(7KO)2敗のランク9位、サウスポー、24歳・福島県と、

33勝(22KO)3敗1分のIBF10位、WBC12位、33歳・福島県。

 

この試合がこの日の自分的メインイベントで、

最近目に見えて巧くなって強くなった阿部さんが、

歴戦士細野さんにどれだけのことが出来るかって興味深々だったんだけど、

そのキャリア差からしてこの試合は阿部さんの勉強会になるんじゃないかって、

6.5:3.5~7:3くらいで細野さんの勝ちじゃないかって思ってたんだよね。

 

阿部さんが通算7勝1敗ペースなのに対して、細野さんは11勝1敗ペースだし、

KO率でも44%と59%ってそこそこの差があるし、

そもそも細野さんは日本人ボクサーに負けたことがないしね……。

二人は同郷だったんだね。

 

<1R>

案の定、プレスが強かったのは細野さんで、

いつものようにフェイントを駆使して踏み込みのタイミングを計ってたんだけど、

この日の阿部さんは驚異的なほど冷静で詰められても全く慌ててなくて、

巧いこと右手を使ってあしらいながらの左右への動きが抜群で、

細野さんの打ち出しのタイミングをずらせながらいきなり主導権を取って、

大きなヒッティングは無かったんだけどまるで格上ボクサーのようだったんだわ。

 

<2R>

ただ、序盤のそういう状況には細野さんも慣れてて、

いつの間にか相手を自らの土俵に取り込んでしまう魔術を持ってるから、

阿部さんがいつまでペースを握れるかがポイントだったんだけど、

リーチの差がジャブの届きの差になってる状況に変わりが無かったし、

一旦接近戦に移っていった際にも阿部さんは全く打ち負けてなくて、

細野さんの右より阿部さんの左の方が圧倒的に的確だったんだわ。

 

<3R>

開始1分18秒、阿部さんの左ストレートがクリーンヒットした直後、

それがどうしたって感じで細野さんが益々前詰めを厳しくしていって、

そこそこ強烈な左ボディを打ち込んで、そろそろ飛ばして来たかって思ってたら、

残り18秒からの阿部さんの飛ばし返しは見事見事で、

キレのいい左ショットが細野さんには見極め難かったみたいで、

ボディに2発と顔面に1発其々大きく有効ヒットさせてたんだわ。

 

<4R>

ラウンド序盤の細野さんのボディショットにも可能性を感じたんだけど、

残り1分10秒辺りでの阿部さんのワンツースリーの方が圧倒的な見栄えで、

残り39秒でも細野さんが打ち掛かって来るところに綺麗に合わせ打ってて、

阿部さんには細野さんが怖い存在には見えなくなりつつあったようで、

やたら細野さんの不器用さだけが目立ってきたんだよね。

 

<5R>

細野さんとしてはタイミングを見計らっての踏み込みからの攻撃を見切られると、

意外なほどシンプルな戦い方しかできないのが露呈してしまって、

色々な引き出しを持ってる阿部さんとのキャリア差が霧消してしまって、

対応に苦慮してた細野さんが逆にプレスを掛けられるようになってきたんだわ。

 

消耗しつつあるのか休んでるだけなのか、

とにかく細野さんの動きが極端に鈍くなって手数も落ちてしまって、

ほぼ一方的な展開になってしまったのが自分には大きな驚きで、

残り1分を過ぎる頃からは細野さんの危ない危ない場面の連続で、

結局10:8.5ほどもの大差がついてしまったんだわ。

 

阿部さんが薄っすら鼻血に見舞われ始めたんだけど、

細野さんの顔面の方もかなり赤く腫れてきたんだよね。

 

それにしても阿部さんはこれほどクールでクレバーだったっけ?って感じで、

終始力むことなくムキになるでもなく、とっても24歳には見えなかったんだよね。

 

<6R>

それでも細野さんの追い込まれたところからの踏ん張り直しは何度も見てきたし、

10回戦は初めての阿部さんのスタミナ配分も気になったところで、

前の回までにかなり振り込んできてた打ち疲れが心配されたんだけど、

ラウンド序盤の細野さんの頑張りが少しばかりで終わってしまった以降は、

それらの心配を一掃するほどの逆襲逆襲だったんだわ。

 

綺麗なヒッティングのほぼ全ては阿部君によるものだったし、

ワンツーを空振ってもスリーフォーを強く丁寧にフォローしてて、

細野さんは特に右目下の腫れが相当目立つようになったんだわ。

 

<7R>

前のラウンドと同様、初っ端は細野さんがまずは懸命な手数手数で、

何とか最初の1分間を自らのものにしたんだけど直後の1分14秒、

ガッツンバッティングで細野さんが眉間の右眉よりのところをカットしてしまって、

傷のドクターチェックを終えた後のリスタートで飛ばしたのは阿部さんの方で、

軽いヒットを山のように重ねてこのラウンドも余裕のポイントゲットで、

改めて自分のスコアを眺めたらここまでの全ラウンドが阿部さんだったんだわ。                                                             

 

それでもこの段階に及んでも自分にはまだまだ細野さんの意地というか、

底の知れない踏ん張り返しがあるんじゃないか、

全てをひっくり返してしまうような一発ビッグヒットがあるんじゃないかって、

そういう思いも拭いきれなかったんだけどね。

 

<8R>

細野さんのカット傷からの流血は今や彼の右顔面全体を血染めにして、

その返り血は阿部さんの顔面をも赤く染めるようになってきて、

10Rまではとても持ちそうにないような感じにさえなってきたんだわ。

 

だからこそ追い込まれた細野さんの一発逆転万振りパンチが予想されたんだけど、

細野さんにはその気力も体力も最早失われつつあったみたいで、

相手の弱り方を見た阿部さんは益々の元気満々で、

様々なフェイントで細野さんを翻弄しながらの圧倒的な攻め込みで、

残り1分11秒には南東ポストに細野さんを追い込んで左ストレート一発直撃、

細野さんを大きくヨロめかせたんだわ。

 

ここまで全く劣化を見せない阿部さんの攻撃は、

もうタオルインでいいんじゃないかって思わせるほどの勢いがあったんだよね。

 

そういう感想はインスペクターも同じだったみたいで、

ラウンド終了ゴング後に普通に続行させようとしてたレフェリーを呼び止めて、

何らかのサジェスチョンを与えてたみたいだったんだわ。

 

<9R>

今更流れが変わる筈も無かったんだけど、

細野さん陣営はタオルインは如何にも忍びないって感じで、

後はレフェリーにヨロシク頼むねって感じに見えたんだよね。

 

ここが勝負どころって感じで阿部さんがいきなりガンガン飛ばしたその途端、

レフェリーがストップをコールして、細野さんの傷チェックの為にドクターを呼んで、

続行不能の負傷ストップエンドっていう筋書きが意図通りに運んでたんだけど、

何となんとナント、このレフェリーが細野さんにドクターチェックを受けさせる前に、

いきなり突然に両手を頭の上でクロスさせてストップエンドを宣したんだわ。

 

ってことは明らかにTKOストップなんだけど、

いやいや負傷ストップですよって実におかしな裁定が下されて、

リングアナがレフェリーに敢えて確認するほどそれは珍妙な事態だったんだわ。

 

レフェリーが独自の判断で負傷ストップすることは禁じられてはいないけど、

わざわざドクターを呼び入れた意味は何だったのかってことなんだよね。

 

確かに細野さんのカット傷は続行が危ぶまれるほどに進行してたんだけど、

それは7R以降でのヒッティングによって拡げられたっていう判断も出来るし、

そもそもそのカット傷を別にしても細野さんの被弾ダメージが大きくて、

それだけでもTKOストップエンドに相当するほどだったんだけど、

そんな中、折角みんなが名誉の負傷ストップエンドの道を作ったっていうのに、

あのレフェリーが全てをブチ壊してしまったんだよね。

 

それでも結局、正式な判定は9R0分57秒での負傷判定で、

90-81、89-83×2ってことで阿部さんの圧倒3-0勝ちだったんだけど、

自分の中ではあくまで9R0分56秒での阿部さんのTKO勝ちなんだよね。

(レフェリーがストップしたのは間違いなく0分56秒だったんだわ。)

 

 

試合後に会った阿部さんに、「俺が負けるって予想してたでしょ。」 って言われて、

自分は苦笑い混じりだったんだけど、

元々自分は事前の勝敗予想を外すことは不名誉だとは思ってなくて、

どうして外れたのかを考えるのも大好きで、

特にこういう予想の外し方は嬉しくて堪らないんだよね。

 

 

 

この試合からテレビ局のコーナーリポーターが付いてたんだけど、

その30歳くらいの男性のイデタチが見たことがないほどチグハグで、

髪型とシャツ、ネクタイがまるで真面目で平凡なサラリーマン風なのに、

安っぽいピチピチの黒のジャージースーツがこの上なくチャラっぽくて、

極端に丈の短いボトムに普通のビジネスシューズっていう組み合わせも、

考えられないほどみっとも無かったんだわさ。

 

 

 

⑥ ノ・サミュング×清水聡さん(大橋)

           ………OPBF Fe タイトル戦 12R

11勝(4KO)3敗のチャンピオン、25歳・韓国と、

3勝(3KO)0敗のOPBF11位、国内10位のサウスポー、31歳・岡山県。

 

結局この試合は2Rまでしか見てなくて、

清水さんが距離を取ってスタイリッシュに戦うことを早々に諦めてからは、

お互い、見た目には実に美しくないゴニョゴニョしたやり取りに終始してて、

リーチを余した清水さんも体から両腕が離れ過ぎてたのが危なっかしくて、

途中何度もいいのを貰ってたけど、相手の非力に助けられて、

持ち前の拳の硬さだけで勝負したって感じだったんだよね。

 

相手の韓国人は元々ジャブから組み立てるタイプのボクサーじゃないんだけど、

それにしも竹中良さんはこんなのに負けたのかって寂しくなってしまったほど、

出来が良くなかったというか実に雑なパフォーマンスに終始してたんだよね。

 

結局、5R1分54秒に当然の如く清水さんがTKO勝ちしたんだけど、

清水さんは比較になるような強い日本人ボクサーと試合をしたことが無いから、

未だにホントに強いのかは良く解らないんだけど、

どんなパターンの試合でも如才なくこなすことだけは確かだね。

 

 

 

帰り際に控室に寄ってみたらKG大和ジムのスタッフの女性が残ってて、

一人で後片付けをしてたもんでちょっとだけ言葉を交わしたんだけど、

彼女は試合の際にはいつも目立たないヘルプセコンドを務めてて、

自ジムのボクサーが活躍してる時でも追い込まれてる時でもいつも冷静で、

そういう女性はもう一人、川崎新田ジムにもいるんだけど

とにかく淡々とやるべき事をこなしてるって感じなんだよね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 阿部麗也さん

② 特にナシ

③ 特にナシ

 

 

 

本来は中間距離で戦いたいボクサーと前詰めガンガンボクサーが対峙した場合、

大体はガンガンボクサーの方が試合の方向性を作ることが多くて、

ボクサータイプの方が仕方なしに相手に合わせてしまうんだけど、

先週29日とこの日の試合を見てて解ったことがあったんだわ。

 

それはつまり其々が天笠尚さんを苦しめたリチャード・プミクピックになれるか、

この日の阿部麗也さんのように徹底できるかっていうことであってそれは、

一方においてはジャブ含めた前の手の使い方とフットワークにかかってるって事で、

もう一方においては相手のジャブとフットワークを自由にさせないって事でもあって、

そのせめぎ合いにこそボクシングの真髄があるんじゃないかってね。

 

だから、パンチの精度と強度を上げたり、コンビネーションを工夫すると同時に、

ボクサーは自らの好きな距離、得意な距離を徹底的に把握して、

それを相手のボクサーに強い続ける練習が大切なんじゃないかなあってね。

 

勿論、幾ら距離が大事だからって当て逃げチョンチョン系に徹したり、

フルラウンドを動き切れないようなスタミナでは全くの論外だけどね。

 

2017年10月 2日 (月)

10月のボクシングスケジュール

 

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“パスカル”

 

彼のことは中学の理科だったか高校の物理の授業で知って、

“密閉した容器内で静止してる液体の一部に圧力を加えると、

その圧力は同じ強さで液体のどの部分にも伝わる。”

っていう“パスカルの原理” の発見者なんだけど、

その原理は現在では油圧ポンプなんかに応用されてるんだよね。

 

そのパスカルは30代で死んでしまった早熟の天才で、

物理学だけではなくて同時に数学者でもあって、

更には神学者、哲学者、思想家でもあったんだわ。

 

「人間は考える葦である。」 っていう彼の言葉が自分にはとっても大切で、

植物であろうと動物であろうと、とにかく生き物っていうのは、

子孫を残すことだけがその唯一の存在理由だと自分は思ってて、

例えば人間の中にゲイやレズがいても、未婚の男女がいても、

更には子供の出来ない夫婦があったとしても、

それはグロスとしてみた人類の中でのロスの一部に過ぎなくて、

総体としての人類の命が引き継がれてさえいれば、

まあまあOKなんじゃないかって思ってるんだよね。

 

だからパスカルの言ってるのは、考える葦だから人間は偉いってことではなくて、

人間なんていうものはたまたま思考力を備えた葦に過ぎないんだって、

そういう風に勝手に理解してるんだけど、パスカルの真意はどうなのかなあ……。

 

 

10月のボクシングは今日から始まる訳で、

今のところ自分は9ボクシングに参加するつもりなんだけど、

興味深い中々ハードなカードが揃ってるもんで楽しみ楽しみなんだわ。

 

 

 

≪10月のボクシングスケジュール≫

*左側が勝者予想、敬称略。

 

・10月 2日(月)……(後楽園)

清水聡×ノ・サミュング、細野悟×阿部麗也、宮崎辰也×遠藤健太郎、

原隆二、溜田剛士、クウエ・ピーター。

 

 

・10月 6日(金)……(後楽園) C級トーナメント

 

 

・10月 7日(土)……(後楽園)

末吉大×高畑里望、松原陵×千葉開、豊嶋亮太×海藤正晴、

正木脩也、永野祐樹。

 

 

・10月12日(木)……(後楽園)

勅使河原弘晶×ジェトロ・パブスタン、荒谷龍人×大坪タツヤ、

戸部洋平、湯場海樹。

 

 

・10月13日(金)……(後楽園)

大竹秀典×丸太陽七太、中山佳祐×ジョバート・アルバレス、

細川チャーリー忍×美柑英男。

 

 

・10月16日(月)……(後楽園)

仲里周磨×三代大訓、コーチ義人×熊谷直昭、定常育郎×友利優貴富、

森拓也×大嶋剣心、諏訪佑×横山渉。

 

 

・10月20日(金)……(後楽園)

内藤律樹。

 

 

・10月21日(土)……(後楽園)

吉野修一郎×スパイシー松下、尹文鉉×矢田良太、岩井大×源大輝、

鈴木悠介×菊地永大、長嶺克則×星野晃規。

 

 

・10月22日(日)……(蔵前国技館)

村田諒太×アッサン・エンダム、比嘉大吾×トマ・マソン、拳四朗×ペドロ・ゲバラ。

 

 

 

≪海外≫

 

・10月 3日(火)……(中国)

川崎真琴×カン・シンシン。

 

・10月 7日(土)……(香港)

河野公平×レックス・ツォー、渡邊卓也×リイシャン・リン。

 

・10月14日(土)……(アメリカ)

レオ・サンタクルス×クリス・アバロス。

 

・10月28日(土)……(イギリス)

石田匠×カリド・ヤファイ。

 

 

 

≪10月ボクシング期待度ベスト20≫

*左側が勝者予想、敬称略。

 

① 村田諒太×アッサン・エンダム 

② 勅使河原弘晶×ジェトロ・パブスタン

③ 比嘉大吾×トマ・マソン

④ 拳四朗×ペドロ・ゲバラ

⑤ 長嶺克則×星野晃規

⑥ 岩井大×源大輝

⑦ 大竹秀典×丸太陽七太

⑧ 吉野修一郎×スパイシー松下

⑨ 末吉大×高畑里望

⑩ 宮崎辰也×遠藤健太郎

⑪ 清水聡×ノ・サミュグ

⑫ 中山佳祐×ジョバート・アルバレス

⑬ 尹文鉉×矢田良太

⑭ 細野悟×阿部麗也

⑮ コーチ義人×熊谷直昭

⑯ 松原陵×千葉開

⑰ 仲里周磨×三代大訓

⑱ 諏訪佑×横山渉

⑲ 森拓也×大嶋剣心

⑳ 定常育郎×友利優貴富

 

2017年10月 1日 (日)

9月のベストボクシング

 

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“アインシュタイン”

 

彼の写真の中ではおどけてベローッと舌を出したのが有名だけど、

自分はこの写真が一番好きで、

こんな優しい目をした天才は他に見たことがないんだわ。

 

彼は理系の偉人だから本筋での接点はまるでないんだけど、

彼が残した様々の言葉の中にはなる程ねって思わせるものが多いんだよね。

 

アインシュタインは特殊相対性理論に至るほんの入り口手前で、

“時間” の概念とその存在理由について、

「時間は物事が同時に起きないようにする為に存在する。」 んだって、

スパッと言い切ってて自分的には超感動なんだよね。

 

 

毎月の月末月初は月間ベストボクシングとかランキング、

それに翌月のボクシングスケジュールに関する記事をどの順番で書くかって、

少し悩むんだけど、今回は結局、今日9月のベストボクシングを書いて、

明日は10月ボクシングのことを書いて、9月度ランキングに関しては、

4日か5日に書こうと思ってますのでヨロシクです。

 

9月は後楽園ホールでの7興行(50~60試合)を現場観戦して、

後はテレビで3ボクシングだったね。

 

≪9月のボクシングベスト15≫

*左側が勝者で( )内は事前期待度順位、敬称略。

 

① 伊藤雅雪×グレン・エンテリナ (ー)……6RKO

② 中嶋孝文×三浦仁 (3)……4RKO

③ 日野僚×中澤奨 (6)……3-0

④ 岩原慶×粟田祐之 (5)……6RKO

⑤ 古橋岳也×高林良幸 (4)……3-0

⑥ 有岡康輔×平岩貴志 (ー)……3-0

⑦ 松本竜也×鈴木英樹 (ー)……3-0

⑧ 斉藤正樹×瀧倫至 (ー)……5RKO

⑨ 澤田京介×堀池雄大 (13)……3RKO

⑩ 赤羽根烈×伊佐春輔 (16)……1RKO

⑪ 西田光×ウィチアン・ケーマックスジム (ー)……4RKO

⑫ 飯見嵐×大塚竜 (ー)……4RKO

⑬ 重田裕紀×中村駿介 (17)……4RKO

⑭ ジロリアン陸×江澤宏之 (ー)……4RKO

⑮ 佐藤剛×内田勇気 (ー)……3-0

 

 

≪TVボクシングベスト≫                                                         

① シーサケット・ソールンビサイ×ローマン・ゴンサレス

② 井上尚弥×アントニオ・二エベス

③ 田中恒成×パランポール・フレッシュマート

④ 岩佐亮祐×小國以載

 

2017年9月30日 (土)

後楽園ホール・9月29日

 

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「むかし、むかし、あるところにね……。」

 

 

 

フェラーリとかランボルギーニ、それにポルシェなんかのことなんだけど、

街中ではトロトロ運転なのは仕方ないとして、

一旦高速に入ればそれなりの走行することを周囲は期待する訳で、

燃費も考えずにブオンブオン轟音を上げながら、

法定速度ギリギリを維持しながらキュキュッと車線変更を繰り返しつつ、

華麗なアウトインやらインアウトを見せてくれって思う訳で、

ドライバーもそれなりのプレッシャーを感じるべきだと思うんだよね。

 

バルコニーから見える首都高を下って来たのは真っ赤なポルシェでそれも、

911GTSかGT2RSのリアエアスポイラーを装着したやつだったんだけど、

それがさあ、どうしたのかってほどのトロトロ運転でね、

何となんと軽トラに楽々追い抜かれてたんだよなあ……。

 

 

 

ホールに入って奥村トレ(角海老)と久し振りの挨拶を交わして、

それから小熊ジムの会長と玉木トレにヤアヤアして、

武田航君に左目上の絆創膏の理由を教えて貰った後、

ちょっと前の食あたりの事を田之岡条さんに確かめたんだけど、

ある店の鶏肉のシャブシャブみたいなのでやられて、

41度を超える発熱で大変だったんだってさ。

 

 

 

① にぼし悠二郎君(青木)×小澤陽童君(小熊)……50㎏ 4R

デビュー戦の30歳・栃木県と、1勝(1KO)1敗(1KO)の19歳・埼玉県。

 

あんまり気合の乗らないハチャトリアンの “剣の舞” で入場してきた悠二郎君は、

小澤君より頭半分以上の上背があってだから当然ヒョロヒョロってしてて、

だから子供の頃のあだ名が “にぼし” なのかって思ってたら、

試合後本人に確かめたら煮干し出汁系のラーメン屋に勤めてるんだってさ。

 

小柄な小澤君の方は何だか日本画家か尺八奏者のような名前だよね。

 

<1R>

階級が違うんじゃないかってほど二人にはかなりの体格差があって、

ユッタリした動きで始めてた悠二郎君に対して、小澤君が細かく鋭く攻め込んで、

一旦距離が詰まったところでの回転力がグッドグッドで、

長いリーチを生かし切れてなかった悠二郎君からまずは1ポイントゲット。

 

<2R>

まだまだ新米のタイムキーパーが2ラウンド続けて開始ゴングをスカ打ちしてて、

デビューしたばかりの頃より下手になってたなあ……。

 

 

前の回、余り攻撃的ではなかった悠二郎君が立て直して前に出てきて、

左右のショートアッパーからの左右フックで調子を上げていって、

小澤君はもっと顎を引いて上目使いに相手を見るべきだと思ったんだけど、

上背のある相手に顎を上げたまま正対してしまっての被弾被弾だったんだわ。

 

<3R>

明らかに流れは悠二郎君に移っていったから小澤君、

何かを変えなければいけなくて、

ケンカ腰の猛然手数アップじゃないかって自分は思ったんだけど、

相変わらず腰高で顎が上がったままで困り果ててるような感じだったんだわ。

 

悠二郎君の方もアマ経験がある割にはショットが今一たわんでて、

結構な直撃ヒットをさせても小澤君をグラッともさせられてなかったんだけどね。

 

<4R>

残念ながらお互いに抱えてた課題を改善できないままで、

ラスト20秒からの懸命な踏ん張りに小澤君の気持ちを見せて貰って、

最後は悠二郎君の左目上をヒットカットさせてたんだけど、

それ以上の大きな効果を上げられないままの終了ゴング。

 

 

ってことで自分は39-37だったんだけど結局、

40-37、39ー37×2ってことで悠二郎君の3-0勝ちだったんだわ。

 

 

試合後暫くして二人が話してるところに行き合って目が合ったもんで、

其々に上に書いたような感想を伝えたんだけど、

二人共、自分の事を知ってたのには驚いてしまったなあ。

 

ボカボカ打ちまくられてた小澤君の顔面が殆ど傷んでなくて、

悠二郎君の方に青アザが目立ってたのにも驚いたんだけどね。

 

 

 

② 酒井大成君(角海老)×石川春樹君(RK蒲田)

                      ………54.5㎏ 4R

0勝2敗(2KO)1分の21歳・山口県と、1勝(1KO)0敗の18歳・東京都。

 

最近RK蒲田ジムの戦績が今一なもんで、気にはなってたんだけどね……。

 

聞くところによると、酒井君は練習の成果が中々発揮されない典型なんだってね。

 

それにしても石川君のトランクはまだデビュー2戦目らしくないワッペンだらけで、

恵まれた環境のボクサーみたいだったんだわ。

 

<1R>

丸坊主にしてきた酒井君がいきなりの突貫ガンガンボクシングで、

10㎝ほど上背のある相手にまずは正解の戦法だったんだけど、

試合開始当初は相手に突っ込みのタイミングを自由にさせてた石川君、

もっとジャブジャブじゃないかって思ってたんだけど、

フットワークの方でそれに対処するって感じで、

中盤以降に自らのボクシングを取り戻しつつあったんだわ。

 

<2R>

酒井君が更に詰めを鋭くしていきなりの密着戦になっていって、

石川君が再度巻き込まれ気味になってしまったんだけど、

中盤過ぎからは距離の緩急を作りながら的確にショートをヒッさせてたんだわ。

 

<3R>

試合前半に飛ばし過ぎたせいか酒井君に少しばかりヘバリが見えてきて、

勢いの落ちない石川君の鋭いショートブローが更に目立ってきた残り45秒、

そのショート連打からの左ボディを効かせて酒井君からダウンゲット。

 

何とかリスタートした酒井君だったんだけど、

ダメージを引きずったままだったもんで石川君の鬼追撃を凌げそうになくて、

反撃がままならない中、流れは一気に終焉に向かった23秒、

またしてものショート連打を浴びてしまって2回目のダウン。

 

なかり消耗してたところだったもんでレフェリーも迷いなくの即のストップエンドで、

正式には2分40秒での石川君のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

 

③ サイトーンⅠ号×利川聖隆君(横浜光)……L 6R

パンフには年齢も戦績も全く記載されてない謎のタイボクサーと、

7勝(4KO)4敗(1KO)の21歳・神奈川県。

 

この試合は当然の如く全く見てなかったんだけど、

2R1分46秒で勿論利川君のTKO勝ちだったってね。

 

 

 

④ 松本竜也君(角海老)×鈴木英樹君(横浜光)……B 8R

8勝(2KO)3敗(1KO)の23歳・福島県と、

7勝(3KO)5敗(1KO)2分の25歳・神奈川県。

 

自分的にはこの試合がこの日のセミファイナルで、

最近の二人の戦い方から判断して松本君の勝ちを予想してたんだけどね。

 

鈴木君はクイーンの “I Was Born To Love You” で入場だったんだけど、

パンフ上の彼の戦績は望月直樹さんのものが間違って転載されてたんだわ。

 

ちなみに今回のパンフレットには残念ながらやたらミスが多くて、

表紙の “TITLE MUCH” は “TITLE MUTCH” が正しいスペルだし、

第2試合は8回戦ではなくて4回戦だし、

ファイナルに登場してきたフィリピンボクサーの戦績が、

19勝(21KO)6敗2分になってたけど19勝で21KO勝ちは有り得なくて、

更には本当の戦績は18勝(6KO)8敗2分だっていう説もあるんだよね。

 

 

それはそうと、この日の二人はとっても良く似たイデタチでの登場で、

それはまるで前日に二人が相談した上でのようで、

トランクスもシューズも黒地にピンクラメの縁取りが入ってたんだわ。

 

<1R>

松本君のしなやかな手数と鈴木君の鋭い踏み込みからの強打の対決で、

どうなるかなあって見てたら鈴木君の方が思いの外慎重な入りで、

いつものようにまずは相手の出方を見極める松本君がそれに逆らわなくて、

実にとっても静かな立ち上がりだったんだけど、

前の手の使い方ではやっぱり松本君の方が優秀だったね。

 

<2R>

お互いに相手のチェックが終わったって感じの手数アップで、

鈴木君も一気の直進力を発揮して先攻し始めたんだけど、

細かく正確に当て込むテクニックは松本君の方が圧倒的で、

相手が入って来るところにヒットヒットが成功して、

早くも鈴木君の顔面が赤くなっていったんだわ。

 

<3R>

鈴木君は全体のリズムを細かく刻むようになって鋭い腕振りを見せて、

殆ど互角の展開が続いたんだけど、

ヒッティングの見栄え的にはまだまだ松本君の方が上回ってたんだよね。

 

<4R>

中盤でのボディショットのやり取りは大差無かったんだけど、

総体としての二人の戦い方が固まってきて、

鈴木君の方が顔面の腫れが増すにつれ動きが少しづつ緩んできたんだわ。

 

松本君は殆ど大きな被弾も無かったせいかテキパキ感に変わりなくて、

すっかり流れを掴んだって感じで冷静なパフォーマンスだったなあ。

 

<5R>

今や相手との間合いをすっかり見切ったような松本君が余裕の動きで、

彼は一発の爆発力は持ってないんだけど、

当て勘のいい中小ヒットを山のように打ち重ねて、

いつの間にか却ってプレスを掛けるようになってたんだわ。

 

<6R>

このいつの間にかっていうマジックに近い松本君の網にかかってしまった鈴木君、

実は彼にもそれ程の逆転必殺系の一発は期待し得ないもんで、

まるでクモの巣にかかってしまった虫のように自由な動きを封じられてしまって、

こうなれば試合の行方は既に決まってしまったと同じなもんで、

一旦離席して以降は遠目から眺めてたんだけど、

結局松本君のペースのままの終了ゴングで、

78-74、77-75、77-76ってことで勿論松本君の3-0勝だったね。

 

 

近くで応援観戦してたジム仲間の一人が、

松本君が途中で右拳を傷めたような感じがしたって言ってたもんで、

試合後に本人に確認してみたら、そんなことはなかったんだけど、

左手を少し傷めてしまったって言ってたんだよね。

 

松本君はこれで2連勝しての直近5戦では4勝1敗ってことで、

一方の鈴木君は2連敗してのここ5戦では2勝2敗1分なんだよね。

 

 

 

⑤ 中嶋孝文さん(T&H)×三浦仁君(三迫)……SB 8R

28勝(12KO)9敗(3KO)1分のランク14位、33歳・青森県と、

9勝(1KO)2敗(1KO)の23歳・青森県。

 

自分的にはこの試合がこの日のメインイベントで、

10歳差のある青森県出身同士の対決だったんだけど、

南津軽郡と上北郡とではどっちの方が田舎なのかなあ……。

 

中嶋さんは日本ランクの他、OPBF10位も持ってるもんで、

三浦君にはこの上ないモチベーションがあったんだけどね……。

 

中嶋さんの方が3~4㎝ほど上背があってフレームもデカかったんだけど、

一方の三浦さんはその分胸板の厚さでは負けてなかったんだよね。

 

<1R>

三浦さんが果敢にプレスを掛けにいったんだけど、

中嶋さんは細かいリズムを刻みながらのジャブのクオリティーが抜群で、

大きなパンチの交換はなかったんだけど、

三浦君に簡単に入らせてはいなかったんだわ。

 

<2R>

距離が詰まったところでのガチャガチャ戦になった時の三浦君の馬力は凄くて、

中嶋さんと言えども危険度は高いんだけど、

この日の中嶋さんは距離キープの意識が徹底してて、

終始三浦君のやりたいところでさせてなかったんだよね。

 

さあどうする三浦君って見てた残り時間31秒の西ロープ際だったなあ、

三浦君が何気に下がったところ、多分中嶋さんはここでは打って来ないって、

三浦君はそう判断したんじゃないかって瞬間に思ったんだけど、

そこのところを見逃さず一瞬グイッと踏み込んだ中嶋さん、

目にも留まらないワンツーを直撃大ヒットさせたんだわ。

 

大きくヨロケタ三浦君がロープに絡ませた体を立て直したところに更なる追撃で、

今度は右フックを必殺系で殴り込んで衝撃的なダウンゲットだったんだわ。

 

レフェリーがカウントしてる間に中嶋さんは残り時間を確認してて、

何とかリスタートした三浦さんを無理に追い込まなくての終了ゴング。

 

<3R>

ダメージが心配された三浦君だったんだけど、まあまあちゃんと出来てて、

一安心かなって思った直後の開始26秒に中嶋さんの強烈左ボディがヒット、

その後も緩急を効かせた左右を連続ヒットさせてたんだわ。

 

残り1分23秒、中嶋さんの右ストレートが三浦君の顔面を斜めに横切った瞬間、

三浦君の右目上が大きくヒットカットされてしまって出血。

 

それでも三浦君が気持ちを強く持ち直して反撃していくところ、

更に回転力を上げた中嶋さんの左右ショットが連続ヒットして、

堪らず三浦君が下がるところに非情な右フックを強烈に打ち込んだんだわ。

 

体勢を崩したところだったもんで三浦さん、

危うく北ロープから弾き出されるところだったんだけど、

ロープが無かったら倒れてたってことで残り28秒のところでのダウン宣告。

 

何とか何とかリスタートした三浦君の気持ちの強さは大したもんだったんだけど、

見た目のダメージは既に相当深刻そうだったんだわ。

 

<4R>

三浦君のここまでの2度のダウンはラウンド終盤にかけてのことだったもんで、

新しいラウンドに入るに際しても回復がままになってない筈で、

このラウンドも最初っから危険な状態を引きずってたんだけど、

三浦君はまだまだ強気で仕掛けて行ったんだわ。

 

ただ残念ながら普段からそれほどの一発必殺系ではないもんで三浦君、

大きく展開を動かすまでには行かなくて、

ふと見ると中嶋さんの方からはかなりの余裕さえ漂って来たんだわ。

 

反撃を目指した三浦君のひと踏ん張りが一段落した残り58秒、

彼が3Rにヒットカットされた右目上の傷にドクターチェックが入って、

レフェリーとちょっとした協議が交わされた後にそのままストップエンドになって、

2分00秒での中嶋さんのTKO勝ちが決まったんだわ。

 

 

中嶋さんはC・W・チェン、ジョムトーン、坂晃典さんに3連敗後のこれで4連勝で、

ただ直前の試合はフィリピンボクサーに苦戦しての2-1勝ちだったんだけど、

この日の動きを見る限りではまだまだ十分やれそうなところを見せたんだわ。

 

一方の三浦君はこれで2連敗ってことにはなったんだけど、

この日の敗因はあくまで2R終盤での集中力の欠如だと思ってるもんで、

再度の立て直しを期待してるんだよね。

 

 

試合後暫くしてバッタリ会った三浦君と少し話をしたんだけど、

彼、悔しそうに眼を潤ませていたんだよね。

 

 

中嶋さんの方は会心のデキだったっていうのが表情に現れてて、

自分が感じた感想を伝えると大きくは間違ってなかったみたいで、

15年目のボクサーもまだまだ色々考えならボクシングしてるんだよね。

 

男の子を抱っこした奥様も前回の試合に関しては明確にダメ出ししてたんだけど、

この日の御亭主の出来には大満足って感じだったんだよね。

 

 

 

⑥ サイトーンⅡ号×望月直樹さん(横浜光)……F 8R

8勝(2KO)1敗の20歳・タイと、11勝(6KO)2敗のランク8位、23歳・神奈川県。

 

この試合も全く見てなくて、3R1分37秒で望月さんのTKO勝ちだったってね。

 

 

 

⑦ 天笠尚さん(FLARE)×リチャード・プミクピック

             ………WBO AP 王座決定戦 12R

33勝(21KO)6敗(1KO)2分のランク4位、31歳・群馬県と、

19勝(6KO)8敗2分のランク5位、27歳・フィリピン。

 

相手のホントの戦績が解らないままではあったんだけど、

どっちにしても天笠さんが勝つって思ってたんだけどね。

 

結局、天笠さんは111-117、112-115、113-115ってスコアで、

0ー3負けしてしまったんだけど、自分は10Rまでしか見てなかったんだけど、

112-116か113-115って感じだったんだよね。

(ダウン無しなのに112ー115ってしたジャッジが今回もいたけど……。)

 

 

相手のフィリピンボクサーは天笠さんと比べると、

頭一個以上背の低い見たまんまの豆タンク体型で、

飛び込みざまの左大フックと離れ際の右のオーバーハンドそれに、

詰まったところでの頭を押し付けながらの左右のボディフックって、

攻め方はこの三つしかなかったんだけど、

それを全く迷いなく徹底させるとこういう勝利も勝ち取れるんだってことで……。

 

対する天笠さんの対応についてなんだけど、

残念ながら工夫が足りてたとは言い難くて、

結局1Rから見てた10Rまで、だったらどうするってことが伝わって来なくて、

中盤以降には左ボディを効かせて大きく攻勢を取る場面もあったんだけど、

徹底できなかったというか、いつもの覇気が天笠さんから伝わって来なくて、

我慢したり休むところと、飛ばすところを明確にしてた、

相手の試合運びの巧さの方が目立ってたんだよね。

 

それにしてもプミックピックっていうボクサーは天笠さんをよく研究してたみたいで、

常にまるでアメフトのような乱暴なボクシングを仕掛け続けてて、

天笠さんの嫌気をまともに刺激し続けたもんなあ。

 

天笠さんにとってはまるで天敵のようなタイプだったから、

こんな試合のことはサラッと忘れてしまって、

次も納得のいかない試合をしたら敢えて止めないけど、

ちゃんと戦え切れないまま引退するっていうのは自分は反対なんだよね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 中嶋孝文さん

② 松本竜也君

③ 石川春樹君

 

 

 

昨日はとっても驚いて腹が立ったことがあってね……。

 

ある試合で、残念と言うか若干不甲斐ない戦い方をしてたボクサーに対して、

自分の4~5m先で、「後頭部を殴れや!」 って怒鳴ってたヤツがいたんだわ。

 

酔っ払いが騒いでるにしても余りに酷過ぎる野次だと思ったから、

ソイツのことをどやしに行こうとして面を見に行ったら、

何となんと、そこそこのジムの顔見知りの現役トレーナーだったんだよね。

 

エッ? まさか? っていう思いがまず最初に湧いてきて、

で、もしかしたら自分の聞き間違いかと思ったもんで、

ソイツの斜め前に座ってた別のジムの関係者に確認してみたら、

「何で後頭部を殴らないんだよバカヤローとも言ってたよ。」 ってことで、

ソイツは泥酔してるようには見えなかったから何かのクスリでもやってたのか……。      

それは以前、K一家が 「タマを殴れ!」 って言ってたのと全く同じな訳で、

正式に本人に確認した訳ではないんだけども事実に間違いないのなら、

ちゃんとした厳しいジムならこんな奴は一発退場のクビしかないんだけど、

取り敢えず自分にとっては一切のシカト人間がまた一人増えたんだわ。

 

2017年9月27日 (水)

後楽園ホール・9月26日

 

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“風太”

 

自分の iPhone の待ち受け画面の猫で、今は亡くなってしまったんだよね。

 

 

 

以前 “援助交際” っていう言葉を耳にした時に、

何だかオブラートに包んだような言い方だなあって思って、

“少女売春” か “少女買春” ってする方が妥当じゃないかって思ったんだけど、

最近では “W不倫” なんていう言葉が聞いていて実にインチキ臭いし、

反道徳的な感じを遠ざけてるような感じさえして、

“お手軽セックス” とか “誰とでもやります婚” て呼ぶのはどうかなあ。

 

チャラい芸能人やタレントは元々そんなモンだろうから、

彼らが何処の誰と寝ようが騒ぎ立てる方がナンセンスだと思うんだけど、

ただ、そういう風潮が政治家を通じて一般社会に広まるっていうのは、

断固唾棄すべきだと思うけどね。

 

あと “痴漢” っていうのも表現としては緩くて、

“おっぱいを揉んだ。” とか “尻をまさぐった。” っていう具体的な言葉で、

行為を表現すれば加害者の恥ずかしさも増すんじゃないかって思うんだよね。

 

 

 

昨日は東日本新人王トーナメント準決勝戦の2日目で、

Bグループ(トーナメント表の右側)のボクサー達が登場したんだけど、

一人の棄権者も無い全12試合で、事前の予想を外したのは3試合だったなあ。

前日の準決勝戦Aグループの勝者達の殆どが偵察観戦に来てたね。

 

 

 

① 伊佐春輔君(川崎新田)×赤羽根烈君(宇都宮金田)

                          ………Mm

4勝(1KO)0敗の19歳・神奈川県と、1勝0敗のサウスポー、18歳・栃木県。

 

伊佐君はスタミナ面に課題を抱えてる感じがしてて、

1試合しか見てないんだけど自分には赤羽根君が相当強く見えたんだよね。

 

<1R>

とっても気の強そうな二人だったんだけど、

まずは赤羽根君が左ボディ2発と左ストレートをいい感じでヒットさせて、

そのままの勢いをキープしてた開始1分16秒の青コーナー前、

トントンって感じの左右の細かいショットからの左ストレートを直撃ヒット。

 

強弱を付けたパンチをまともに貰ってしまった伊佐君がダウンしてしまって、

何とか立ち上がってリスタートはしたんだけど残り1分13秒、

今度はワンツーの2発目の左フックをかすり打たれてまたもやのダウン。

 

当たりは薄かったんだけど最初のダウンのダメージが残ってたみたいで、

2度目の倒れ方のほうが如何にも脆くて、

この時点で殆ど勝負は決してしまってたんだけど、

伊佐君も気丈な再々スタートで続行続行。

 

ただ気持ちに体が付いて行かないままだった残り42秒、

リング中央で何発か擦られるようなパンチを貰ってついに耐え切れず、

赤羽根君にもたれ掛るように崩れ落ちてしまって、

ダメージの深さを見かねたレフェリーが即のストップエンドだったんだわ。

 

 

ってことで1分21秒、赤羽根君の実に手際のいいTKO勝ちだったんだけど、

通路で言葉を交わした赤羽根君はまだ現役の高校生で、

デビュー戦の鮮烈なイメージを更に膨らませたって感じだったなあ。

 

 

両手を実に自由に使う彼は一見ディフェンスが甘いように見えるんだけど、

素早い上体の動きと機敏なフットワークがガードの代役を果たしてるって感じで、

中間距離から彼に正確にパンチを当て込むのは結構難しそうなんだよね。

 

 

 

② 山本智哉君(宮田)×亀山大輝君(ワタナベ)……LF

2勝(1KO)0敗の20歳・東京都と、2勝1敗1分のサウスポー、20歳・静岡県。

 

この階級はかなり混沌としてて誰にでもチャンスがあるんだけど、

当て勘は良くないけど手数を頑張る山本君と、

強連打とスタミナが売り物の亀山君との好勝負が期待されたんだけど、

アマ戦績も大差のない中、若干山本君に傾くかなあって思ってたんだけどね。

 

<1R>

この試合も二人共、立ち上がりに逡巡することなくいきなりの激闘で、

案の定、山本君はガードを犠牲にしたままの強引な打ち出しで、

相打ち上等ボクシングを全開させていったんだけど、

亀山君の方も全く怯むことなく一歩も引かず、

残り50秒からはお互い前後不覚の大殴り大会に突入したんだわ。

 

そんな中でも亀山君は常にガードに対する意識を保ってて、

打ち合いが続くにつれ二人のその差が大きくなっていって、

最終的には10:8.5ほどもの差が出てしまったんだわ。

 

<2R>

山本君はとっても可愛い顔をしてるんだけど、

実に乱暴なボクシングをするギャップの大きい面白い青年なんだけど、

前の回からのダメージはかなりのもので、開始29秒の南ロープ前、

亀山君のショートブローを連続被弾して下がらされたところに、

殆ど棒立ちになって両足が揃ってしまったところに、

亀山君がシュンって感じで打ち込んだ左ストレートが直撃してダウン。

 

ロープへの倒れ込み方がダメージの深さを現してて、

レフェリーも躊躇なくのストップエンドだったんだわ。

 

 

ってことで0分32秒で亀山君のTKO勝ちだったんだけど、

一方の山本君もとっても潔い負け方だったなあ。

 

 

試合後、暫くして偶然山本君と行き合って、

顔面が殆ど傷んでないのに驚いたんだけど、

二人のミニ反省会の結論はほぼ一緒で、

彼の次の試合を楽しみにしたいね。

 

 

 

③ 薮崎賢人君(セレス)×田中公士君(三迫)……F

2勝(2KO)1敗1分のサウスポー、19歳・千葉県と、

4勝(1KO)2敗(2KO)のサウスポー、26歳・大阪府。

 

優勝候補だと思ってたボクサーが早々に敗退してしまって混迷混迷なんだけど、

手数を頑張る田中君に対して、

シッカリしたボクシングをして左ストレートのクオリティが高い薮崎君かなあ……。

 

移動した先のすぐ前で麻生興一さんや堀川謙一さん、

それに前日の激闘王有岡康輔君達が田中君へ大声応援だったんだわ。

 

<1R>

今一いつもの元気さに欠けてた薮崎君に対して田中君、

迫力は無いんだけどリズム感と真面目手数で先行先攻。

 

基本的なプレスは薮崎君ではあったんだけど、

下がりながらも田中君がタイミングよくヒットヒットで、

ただ、叶うならば今少しのハードヒットが望まれたんだけどね。

 

<2R>

開始42秒、お互いの左が真っ向から差し違えになった瞬間、

薮崎君のストレートの方がタイミング良く直撃して田中君がダウン。

 

思わず膝を着いてしまった田中君は、

それ程のダメージを引きずることなくリスタート出来たんだけど、

薮崎君の方はまるで猛獣の如くのここぞの追撃追撃で、

それはまるでここで倒し切ってしまおうって感じだったんだわ。

 

ただ、思うに任せなくて薮崎君が一段落した後は、

却って田中君の真面目なコンビネーションの逆襲に遭ってたんだよね。

 

それにしてもやっぱり、田中君はたまには全力打ちが要るんだよなあ……。

 

<3R>

ここからのあと2ラウンド、田中君がゲットすればまだまだ勝ち目はある訳で、

お互いに大いに気合が入るところで、

同じヒット数だとやっぱり薮崎君の方が効果的に見えてしまったんだけど、

リズムとタイミングはいいモノを持ってる田中君としては、

もっともっとの手数が必要なのは理解してたみたいで、

陣営からの大声援で精一杯の頑張り手数だったんだわ。

 

<4R>

このラウンドの踏ん張りが勝負を決するのは間違いなくて、

お互いにそれが解ってたみたいで、薮崎君も一気の先攻めで、

最初の1分間はその薮崎君のシッカリパンチが優勢だったんだけど、

そこからの田中君の逆襲にも気持ちがこもってたんだわ。

 

その後、力を使い切りつつあった二人には徐々にヘバリが見えてきて、

最後はどうなるのかって見てたらラスト30秒からの頑張り手数は田中君で、

ってことで自分は38-37で田中君だったんだけど結局、

38-37×2、37-38ってことで薮崎君の2-1勝ちだったんだわ。

 

微妙だった試合内容がそのまま現れたスコアで、

薮崎君のシッカリしたパンチの方が評価されたって感じかなあ……。

 

 

 

④ 入稲福敬君(ドリーム)×今川未来君(木更津GB)……SF

2勝(1KO)1敗の23歳・沖縄県と、

5勝(2KO)3敗(1KO)のサウスポー、21歳・千葉県。

 

ここは手数が多くてテクニックも上回ってる今川君が優勢かなあって……。

 

<1R>

逞しい体躯をした入稲福君のパワフルなプレスから始まったんだけど、

下がりながらも冷静で的確なヒットヒットでまずは今川君がポイントゲット。

 

<2R>

それならって感じで入稲福君が更に粗っぽくガンガン仕掛けて行ったんだけど、

今川君は下がりながら、左右に動きながらのショートコンビが抜群で、

いつの間にか入稲福君の顔面が赤くなっていったんだわ。

 

<3R>

右一発狙いに絞ったような相手の戦法を見切ったような今川君だったんだけど、

それならそれならって感じで入稲福君は更に更にの馬力全開で、

残り1分からの全力出しはそこそこの迫力で、

懸命になって左右ボディブローを打ち込んでたんだわ。

 

<4R>

野人のような入稲福君のボクシングに流れを取り戻されそうだった今川君、

このラウンドは初っ端から手数アップアップで、

パンチの緩急っていう点では課題を残してたんだけど、

何とか打ち勝っての終了ゴング。

 

 

ってことで自分は39-37で今川君だったんだけど結局、

40-36、39-37×2ってことで今川君の3-0勝ちだったんだよね。

 

 

 

⑤ 池上渉君(郡山)×義元得拳君(神奈川渥美)……B

4勝(2KO)2敗の27歳・福島県と、4勝(3KO)1敗の32歳・神奈川県。

 

好戦績ではあるけど全体に雑でスタミナ不足が目立つ義元君より、

手数を頑張るファイターの池上君に期待してたんだわ。

 

 

この試合、実は殆ど真面目に見てなくて、

前半の2ラウンド分の劣勢を池上君が後半の二つで取り戻して、

何だか殆どイーブンじゃないかなあって思ってたら、ホントにそうだったみたいで、

38-38×3って全く完璧なドローで、優勢点の関係で池上君が決勝進出。

 

 

 

⑥ 三尾谷昴希君(帝拳)×濱田力君(本多)……SB

2勝0敗1分のサウスポー、20歳・栃木県と、6勝(6KO)0敗の21歳・千葉県。

 

濱田君は今回のトーナメントに出場してるボクサーの中で、

全階級を通じても圧倒的な優勝候補だと思ってて、

フットワークはいいんだけど当て勘が良くない三尾谷君はひとたまりもなくて、

2Rくらいまでには決着してしまうんじゃないかって思ってたんだけどね……。

 

 

三尾谷君の方が10㎝ほど上背が優位だったし、リーチも圧倒してたんだけど、

正面切って打ち合うと勝ち目が無いって判断してたみたいで、

で、彼は最初っから殴り合うつもりはサラサラ無かったみたいで、

いつも以上の当て逃げチョンチョンに徹してて、

濱田君がどうやって距離を縮めるのかだけが興味の対象だったんだけど、

あれだけ逃げ回って、チョン打ち後はひたすらクリンチじゃ試合にならなくて、

これほど詰まらない試合も久し振りで、余りの詰まらなさに我慢できず2Rで終了。

 

常に腰を引きながらチョン打ちして、後はひたすら逃げるかクリンチだなんて、

勝つ為にはそれしかないっていう判断に基づいたんだろうけど、

そんなことをしてまで勝ちたいのかって情けない感じしかしなくて、

濱田君にとっては気の毒この上無かったんだよね。

 

殆ど有効打が無かった3分4ラウンドだったみたいけど、

有効打が無ければ攻撃的であったかが次に問われる訳で、

その点に関してはジャッジは三尾谷君を全く評価しなかったみたいで、

途中のホールディング減点を含めて結局、

40-35、40-36、39-37ってことで、殆ど何もしなかったようだけど濱田君、

相手が相手だっただけに普通に楽々の3-0勝ちってことで、

何処にもケガをすることなく決勝戦を迎えられることでもあってラッキーラッキー。                                                            

 

これで全勝全KO勝ちの記録更新はならなかったんだけど、

もしかしたら三尾谷君はその記録を阻止することだけを目指してたのか、

いずれにしても濱田君にはいい勉強になったと思う訳で、

ひたすら殴り合うのを避ける相手にどう対処するかってことで……。

 

 

 

⑦ 清田亨君(大橋)×松浦大地君(ワタナベ)……Fe

6勝(4KO)1敗の22歳・熊本県と、4勝1敗(1KO)2分の28歳・広島県。

 

松浦君は手数を頑張るタイプなんだけど、

決定力っていう点に関しては清田君が圧倒的だからなあ……。

 

<1R>

松浦君のプレスは思ってた以上にシッカリしてたんだけど、

打ち合いのきっかけは常に清田君が作ってて、

力強い積極連打がとっても見栄えが良くて、

特にボディを交えたコンビネーションは圧倒的だったんだわ。

 

<2R>

開始僅か12秒、いきなり衝撃の場面が到来で、

前掛かりになった瞬間の松浦君に清田君の右フックが直撃して、

まともに貰ってしまった松浦君が一発ダウンしてしまったんだわ。

 

見た目ほどのダメージは無かったような松浦君がリスタート後に反撃攻め込みで、

いい感じを取り戻しつつあった1分24秒、

スピードと力感タップリの清田君のショートブローを連続被弾してしまって松浦君、

最後の右ショートアッパーが効いたんじゃないかと思ったんだけど、

思わずその場に崩れ落ちてしまって膝着きダウンを喰らってしまったんだわ。

 

今度の方が余程効いてしまったみたいで、

何とか立ち上がろうとはしてたんだけどダメージが深かったのは明らかで、

カウントが進む中、セコンドからのタオルインでKOエンド。

 

 

1分35秒、清田君の実に手際のいいKO勝ちだったんだけど、

彼は一見雑に大きく振り回す場合も多いんだけど、

ショーブローの回転と鋭さはホント半端じゃなくて、

その辺の緩急が実にまあ抜群なんだわさ。

 

 

 

⑧ ジロリアン陸君(F赤羽)×江澤宏之君(角海老)……SFe

6勝(6KO)1敗(1KO)の29歳・宮城県と、5勝(2KO)1敗の28歳・東京都。

 

江澤君もいい勝ち方をしてきたんだけど、

ジャブが良くてパワフルだし冷静な試合運びが出来る陸君だと思ってたんだわ。

 

<1R>

シッカリガードを固めながら距離を詰めようとしてた江澤君に対して陸君、

相手が打ってくる一瞬前に放つショットがとってもいいタイミングで、

必ずしも全てがクリーンヒットではなかったんだけど、

江澤君の出鼻をくじくには十分だったんだわ。

 

<2R>

陸君に巧いこと立ち回られてた江澤君、

左右フックは中々の威力を備えてたんだけど火を吹く場面が訪れなくて、

中盤にやっと右フックを当て込んでたんだけど単発に終わってて、

接近ガチャガチャ戦の到来をひたすら待ってるって感じだったなあ。

 

<3R>

このままだとズルズル陸君の土俵から抜け出せなくなるって思ったか江澤君、

山場らしい山場を作り切れないままではあったんだけど、

このラウンドは少しばかり馬力をアップさせてガンガンのボディ打ちで、

流れが一方的に傾かないように必死の踏ん張りだったんだわ。

 

<4R>

お互いにまだまだ余力を残してた感じだったんだけど開始24秒、

陸君の右フックが綺麗にハードヒットして、

思わず体勢を崩した江澤君を陸君が一気の追い込みで、

そこからのスピードと打撃力アップは半端じゃなくて、

江澤君が下がりながら誤魔化し凌げるような類のものではなくて、

直後に再度の右を強烈に当て込んで、江澤君の両膝を一瞬で緩ませて、

そこからのフォローラッシュで江澤君を赤コーナー近くに追い込んで、

最後の仕上げにかかった0分37秒でのストップエンドだったんだわ。

 

やっぱり陸君のスピードの緩急は抜群だったなあ。

 

 

 

⑨ 内藤未来君(E&Jカシアス)×小堺健一郎君(木更津GB)

                               ………L

4勝(2KO)0敗のサウスポー、25歳・神奈川県と、

0勝1敗2分の36歳・東京都。

 

内藤君は前回とっても微妙な試合をしてたんだけど立て直してくると思ってて、

そうなれば引退間近で未だ勝ち星の無い小堺君には厳し過ぎるって……。

 

 

自分のすぐ近くに律樹さんと小浦翼さんが並んで応援観戦で、

最近の未来君は彼らをヤキモキさせるパフォーマンスが多いんだけど、

この日も苦戦してはいけない相手に40ー36×3って、

数字だけ見れば圧倒的な3-0ではあったんだけど、

それは相手方の全体的な今一感に助けられた結果であって、

自分的にはサクッとKO勝ちしなければダメなんじゃないかって思ったんだわ。

 

聞いたところによると未来君は元々優しい性格の青年で、

ボクシングでもついつい相手のことを思いやってしまうようなところがあって、

それは相手に合わせた試合をしがちになってしまうってことで、

この辺が改善の余地があるところだと思うんだけど、

相手に合わせたパフォーマンスをするっていうことは、

一方ではレベルの高い相手の場合にもそれなりに出来るってことでもあって、

決勝戦に期待を伸ばしてみるってことで……。

 

ただ、相手の攻め込みに真っ直ぐ下がってしまう癖は早く直さないとダメな訳で、

最終4Rには中々グッドな左右への動きが出来てたんだから、

常にそういう動きを意識するべきだと思うんだよね。

 

 

 

⑩ 木原宗孝君(帝拳)×赤岩俊君(マナベ)……SL 

1勝1敗の20歳・愛知県と、2勝(1KO)0敗1分の24歳・福岡県。

 

木原君は無駄な動きが多くてパンチ力もそれほどのことはないし、

一方の赤岩君の方もガードが甘くて腰高で打ちに行く際に顎も上がるし、

どっちもどっちなんだけど、一瞬の決定力では赤岩君だよなあ……。

 

 

自分の抱いていた負のイメージが改善されてたのは木原君の方で、

この日は無駄玉が少なくて的確な細かい連打がとっても見栄えが良くて、

その全てが当たっては訳ではないんだけど、

攻めてる感じは充分アピール出来てたんだよね。

 

木原君の回転力と比較すると赤岩君のパンチはどうしても冗長に見えてしまって、

彼の1発と木原君の3~4発の比較って感じのラウンドが続いたんだわ。

 

どっちも有りだなって感じの中、赤岩君のパンチはどうしても手打ちになってて、

それは彼の突っ立ち気味の構え方に由来してるんだけど、

実際の被弾の衝撃は別にしても印象的には木原君の方がシッカリ感があって、

その差の積み重ねが微妙にスコアに影響したって感じで結局、

39ー38×3ってことで僅差ではあったんだけど木原君の3-0勝ちだったんだわ。

 

 

 

⑪ 中村駿介君(帝拳)×重田裕樹君(ワタナベ)……W

5勝(4KO)1敗(1KO)1分の24歳・東京都よ、

2勝(2KO)1敗のサウスポー、26歳・山口県。

 

正直、重田君のことはあまり印象に残ってなくて、

やっぱり中村君の戦い方の方が頭の中に焼き付いてたんだけどね。

 

<1R>

開始58秒、離れ際に中村君が右ショートを綺麗にヒットさせてたんだけど、

その後は重田君が積極的に挽回を目指して特にロングレンジを殆ど征してて、

中村君はサウスポーが不得意なのかなあって思ったんだよね。

 

<2R>

最初に重田君の左ストレートがヒットした後、直後に中村君がワンツーで、

そこから暫く小康状態が続いたんだけど、

重田君の長い右手が中村君の邪魔をし続けてたんだわ。

 

<3R>

開始20秒、中村君の右空振りをきっかけに重田君が一気攻勢で、

大きな有効打はなかったんだけど怒涛の攻め込みは迫力満点だったんだわ。

 

一段落後、今度は中村君が反転攻勢を仕掛けて行ったんだけど、

腕振りに力が入り過ぎてて、返しのショットが打ち切れてなかったんだよね。

 

<4R>

微妙なスコアの最終ラウンドだったんだけど、

前の回の終盤近くから中村君は重田君の左が良く見えてないような感じで、

このラウンドの序盤もアレッてほど簡単に重田君の左が当たるなあって見てた

始まって間もない0分36秒、シュンと伸ばしたその重田君の左ストレートが、

ノーガードだった中村君の顔面にモロ直撃してしまったんだわ。

 

中村君は一瞬両膝の踏ん張りが効かなくなってストンって感じで腰からダウン、

そのまま南ロープの前で大きく仰向けになってしまったんだわ。

 

既に意識は飛んでしまってたみたいで、レフェリーもすぐにカウントを止めて、

0分44秒、重田君の実に劇的なTKO勝ちで、中村君は担架搬出だったんだわ。

 

 

 

⑫ 加藤収二君(中野サイトウ)×小倉大樹君(横浜光)……M

4勝(3KO)1敗(1KO)1分のサウスポー、27歳・東京都と、

1勝(1KO)1敗(1KO)の21歳・神奈川県。

 

この二人は今年3月対戦してて、その時は小倉君がやり難そうにしたまま、

加藤君が2RTKO勝ちしたんだけど、あの時のイメージが強かったんだけどね。

 

<1R>

比較的大人しい立ち上がりをした二人だったんだけど、

4~5㎝ほどデカイ小倉君の方が細かい攻め込みで先行してて、

彼は特別にサウスポーをやり難そうにはしてなかったんだよね。

 

この日の加藤君はいつも以上にユッタリしたスタートを切ってて、

丁寧に距離とタイミングを計ってたみたいで、

終盤には右フックを2発ヒットさせてたけど総ヒットとしては小倉君だなあ。

 

<2R>

何だか覇気に欠けてたような感じだった加藤君が残り1分半からやっと本気出しで、

詰め詰めからのショート連打が中々の効果を上げて、

一気に形勢を逆転させていってたんだわ。

 

<3R>

いきなりのショートレンジでの打ち合いがほぼ互角に終わった後、

一息入れた残り1分40秒ほどから再度の接近勝負で、

効き目的には薄いパンチのやり取りが続いたんだけど、

ヒット数としては加藤君の方が勝ってたんだわ。

 

<4R>

微妙なスコアの最終ラウンドで粘っこさを発揮してたのは加藤君の方で、

大きくブチ当てるよりとにかく手数手数って感じの踏ん張り踏ん張りで、

いつの間にか小倉君は強くも沢山も打てなくなってしまって、

残り30秒からは流石に加藤君もヘロヘロになってしまったんだけど、

最後まで気持ちを見せ続けてたのはその加藤君の方だったんだわ。

 

ってことで自分は39-37だったんだけど結局、

40-36、39-37×2ってことで加藤君が押し切り3-0勝ちだったんだわ。

 

試合後にちょっとだけ加藤君と話をしたんだけど、

とっても実直そうな印象だったなあ。

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 赤羽根烈君

② 重田裕紀君

③ ジロリアン陸君

 

 

2日間を通じて最も多くのボクサーをエントリーさせてたのはワタナベジムの6名で、

次いで帝拳ジムの5名、角海老ジムの4名と続くんだけど、

其々の勝敗は5勝1敗、1勝4敗、2勝2敗。

 

3名をエントリーさせたジムは無くて、2名をエントリーさせたジムが6ジムあって、

川崎新田、三迫、セレス、木更津GB、中野サイトウそれに宇都宮金田。

その中で2名共を決勝戦に送った宇都宮金田と中野サイトウは立派立派で、

川崎新田は残念ながら全敗で、残りの3ジムは1勝1敗だったんだよね。

 

2017年9月26日 (火)

後楽園ホール・9月25日

 

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“弱虫ペダル”

 

子供の頃からチャリンコが大好きで、

大学時代にはキャンピング仕様のチャリを組み立てて、

野宿テントを張りながら伊豆半島を一周したこともあったし,

今でも “ツール・ド・フランス”の大ファンなんだよね。

 

このアニメの作者も大のチャリンコ好きみたいで、

細部にわたってチャリが精密に描かれてるのがとっても気に入ってるんだわ。

 

 

 

北朝鮮の人口は2,500万人ほどでアメリカの10分の1ほどしかないし、

経済力や軍事力としては100分の1くらいしかないと思うんだけど、

そんな中での北朝鮮の例の座布団ヘアの御仁は相変わらず変に自信満々で、

アメリカ全土を焦土化してやるとか、太平洋上で水爆実験をするとか、

そんな事を本気で考えてるほど国内的に追い込まれてるのか、

それほどのバカなのかってシミジミしてしまうんだけど、

最近のトランプの言葉使いも座布団デブと変わるところが無くて、

もし水爆実験をすれば北朝鮮を殲滅してしまうとか殆ど同じ次元で、

だからロシアと中国は半笑いで両国の様子を見てる訳で……。

 

北朝鮮からの難民問題が現実化するのはひたすら避けたい一方、

自国の安全保障を他国に依存しっ放しっていう日本の危うさも信じ難くて、

もし何かの拍子にアメリカが日本を見限って中国に寄り添うようになれば、

中国が日本を侵略するのを見ない振りをする可能性だってあるし、

それでなくても北朝鮮は目前の危機な訳であって、

やっぱり自分の国は自分で守るのが基本だと思うんだけどなあ。

 

被爆国だっていうセンチメンタリズムだけでは未来を守り切れるとは思えなくて、

その時点での最高度の国防力を備えるのは国民に対する国家の義務であって、

だから自分は防衛力としての最高度の各種兵器を備えるべきだと思ってて、

PAC3やTAADを拡大配備すべきだし、イージス艦の充実だけではなくて、

原子力潜水艦や空母さえ保有すべきだと思ってるんだけどね。

 

空対空や地対空、艦対空の迎撃ミサイルによって、

敵国の核ミサイルを絶対的に阻止できるのかについては疑問が残るというなら、

抑止力としての核装備さえ敢えてするべきだとも思ってるんだけど、

過激すぎるかなあ……。

 

 

 

昨日は東日本新人王Aグループ(トーナメント表の左部分)の準決勝戦で、

全12試合が予定されてたんだけどF級の試合が一方の棄権で中止になって

全11試合ってことで、勿論オール4回戦。

 

 

帝拳ジムの長野マネと三迫ジムの久保マネと他愛ない話をして、

流れで最初の4試合ほどはお二人に挟まれての観戦だったんだわ。

 

11試合の勝ち負け予想は引き分け優勢勝ちの決勝進出を勝ちとすれば、

予想を外したのは2試合だけだったんだけど、

その2試合に対する自分のガッカリ感は半端じゃなかったんだわ。

 

 

 

① 和田優麻君(REBOOT)×高田勇仁君(ライオンズ)……Mm

4勝(1KO)0敗の20歳・東京都と、3勝(2KO)2敗(2KO)の19歳・埼玉県。

 

高田君は優秀なジャブを持ってて当て勘のいい相手を下しての準決勝進出で、

これがトーナメント初戦で2試合シードの和田君との対戦なんだけど、

今年1月のC級トーナメントでの和田君の印象がとっても良かったもんで……。

 

<1R>

ジャブの当たりと全体のタイミング感では高田君の方が優秀で、

和田君は少し動きが硬くてリズム感も悪くて、

右の打ち終わりに度々高田君の左を貰ってたし、

残り7秒にも刺激的な右ストレートを打ち込まれてグラッとしてたんだわ。

 

 

それにしても和田君の知り合いだかの大声で勝手なアドバイスが煩い煩いで、

信頼のおけるセコンドが3人控えてるのにあれでは和田君を混乱させるだけで、

自ら考える癖をボクサーに付けさせないと将来絶対伸びないんだわ。

 

<2R>

開始25秒に右フック、40秒にも左アッパーって、

高田君のショットが立て続けにヒットして、

リズム感と距離感が良くなくてガードの低い和田君を追い込んでいったんだわ。

 

ただ高田君も残り1分を過ぎる頃から何だか動きが緩み始めて、

徐々に和田君の出番が増えていったんだよね。

 

<3R>

立て直した和田君が勢いで高田君を圧倒し始めて、

左ボディブローからのコンビネーションが美しく効果的に決まり始めて、

印象的な一発っていうのは無かったんだけど力強い連打が功を奏してたんだわ。

 

ただ、打ち終わりに簡単に貰ってしまうっていうのは反省だと思ったなあ。

 

<4R>

高田君の動きの劣化と比較すると、和田君はまだまだスタミナ充分で、

気持ちと手数で圧倒圧倒したまま終了ゴング。

 

 

ってことで自分は38-38で優勢点は和田君だったんだけど結局、

和田君から見て39-38、38-38×2の1-0ドローだったんだけど、

二人の優勢点共が和田君に振られたもんで和田君の決勝進出。

 

2R後半からの盛り返しは立派だったんだけど和田君、

1R~2Rの中盤までを相手の自由にさせ過ぎたことと、

打ち終わりが雑だったことは次の試合に向けての課題だと思ったなあ。

 

 

 

② 佐藤剛君(角海老)×内田勇気君(KG大和)……LF

2勝(1KO)1敗(1KO)1分のサウスポー、20歳・東京都と、

4勝3敗(1KO)の24歳・神奈川県。

 

Aグループでは大橋波月君が有力だと思ってたんだけど、

彼にTKO勝ちした佐藤君の勢いの方が、

内田君の経験を上回るんじゃないかって思ってたんだけどね……。

 

<1R>

佐藤君得意の近距離馬力戦に応じた時点で内田君の勝ち目は薄くて……。

 

<2R>

開始30秒までに佐藤君のボディブローと右フックが効果的にヒットして、

その後内田君もそんなに飛ばして疲れないかってほど頑張ってはいたんだけど、

大きな有効打が無かった中、佐藤君の粘着パフォーマンスが目立ってたなあ。

 

<3R>

大分シンドそうになってきた内田君が右目上をヒットカットされてしまって、

佐藤君は延々自分の土俵での戦いだったもんで嬉々としてたんだわ。

 

<4R>

内田君の足元がかなり怪しくなってきて、

殆どやられっ放しって感じになってしまったんだけど、

内田君は倒されてしまいそうなところを必死に踏ん張って終了ゴング。

 

 

ってことで自分は40-36だったんだけど結局、

40-35、40-46×2ってことで佐藤君のパーフェクト3-0勝ちで、

最終ラウンドを10-8って採点したレフェリーもいたんだよね。

 

 

 

③ 辻本将人君(東拳)×荒川竜平君(中野サイトウ)……F

2勝(1KO)0敗の26歳・埼玉県と、

4勝(2KO)0敗1分のサウスポー、28歳・宮崎県。

 

この試合は優勝候補の荒川君が圧倒するんじゃないかって思ってたんだけど、

辻本君の方が棄権してしまって中止になってしまったんだわ。

 

 

 

④ 住田愛斗君(角海老)×若木忍君(畠山)……SF 

4勝(1KO)1敗の23歳・大阪府と、0勝0敗1分の31歳・北海道。

 

若木君は相手の棄権で準決勝を迎えたボクサーで、見たこともないんだけど、

ここは住田君がそこそこの大差で勝つんじゃないかって……。

 

住田君はいつも凝ったヘアスタイルで登場するんだけど、

この日は普通の真面目な青年カットって感じだったんだわ。

 

<1R>

やたら乱暴に振り回し合う展開を作ったのは若木君だったんだけど、

開始53秒、またもや乱暴な右のイッセノセでまともに喰らった若木君がダウン。

 

見た目ほどのダメージを残すことなくリスタートした若木君だったんだけど、

やっぱりまたまたジャブ抜きの雑なパフォーマンスで、

住田君の方も釣られたか、粗っぽさから抜けられてなかったんだよね。

 

<2R>

街中での若いモンのケンカっていう感じで見れば面白かったんだけど、

其々の陣営や知り合い達は気が気じゃなかった筈で、

とにかくこの日の住田君は何だか別人のような大雑把さで、

ショートフックのストロークがデカ過ぎで隙間隙間を若木君に突かれてたなあ。

 

<3R>

住田君は振り過ぎが祟ってか何だか消耗が目立ってきて、

細かく鋭くヒットヒットを積み重ねてた若木君が優勢優勢。

 

<4R>

北海道からやって来た若木君は2戦目にしては頑張る頑張るの31歳で、

8歳も若い住田君が追い込まれる場面も増えていって、

ヒッティングも若木君の方がハードだったし、

残り30秒からの最後の踏ん張りも若木君が打ち勝って終了ゴング。

 

 

ってことで自分は38-37で若木君だったんだけど結局、

同じ38-37×3だったんだけど逆目の住田君の3-0勝ちだったんだわ。

 

 

 

⑤ 鈴木敬祥君(帝拳)×富施郁哉君(ワタナベ)……B

1勝0敗の19歳・愛知県と、2勝0敗のサウスポー、19歳・茨城県。

 

激戦区を際どい判定で勝ち上がった同士なんだけど、

細かい手際とパワーの勝負になりそうで、

とっても微妙なんだけど、富施君が手数勝ちするんじゃないかなあ……。

 

その富施君はヨネクラジムからワタナベジムへ移籍してのこれが初戦だね。

鈴木君の方にはホルヘの弟のカルロスがセコンドに付いてたね。

 

<1R>

二人共良く似たリズム感を備えたボクサーなんだけど、

一瞬の踏み込みが鋭かったのは圧倒的に富施君の方で、

鈴木君の方は殆ど自分から先に手を出すことが無くて、

どういう戦い方がしたいのかが見えて来なかったなあ。

 

ただ、富施君の方にしても見てる時間が長かったのは同じだったけどね。

 

<2R>

そこそこの緊張感は漂わせてはいたんだけど、

試合としての迫力とか面白さから程遠くて、

鈴木君はいつ仕掛けるつもりなのかってほど消極的で、

ひたすらのカウンター狙いしかないのかって感じだったなあ。

 

試合開始からここまでのところのヒットらしいヒットは富施君だけで、

踏み込みざまの左ストレートボディと2発の左フックだけだったんだわ。

 

お互い、そこそこ鋭いショットは持っていそうだから、

どこかのタイミングで富施君の左ストレートか、鈴木君の右がヒットして、

一瞬にして決着するっていう展開も予想されたんだけど、

それを延々待ってるっていうのも退屈極まりなかったもんで一旦休憩タイム。

 

 

その後第4Rを遠目に見てたんだけど、

鈴木君からはまだまだ慎重さが取れてなくて、

一体どうやってポイントを取るつもりなのかって首を傾げてしまったんだよね。

 

 

ってことで発表されたスコアは40-36×2、40-37ってことで、

勿論富施君のパーフェクト3-0勝ちだったんだよね。

 

 

 

⑥ 大場竜(ジャパンS)×飯見嵐君(ワタナベ)……SB

3勝(3KO)2敗の22歳・東京都と、2勝(2KO)0敗の21歳・愛知県。

 

二人共、2連続KO勝ちしての準決勝進出だったんだけど、

パワーとテクニック共に飯見君の方が上回ってると思うんだよね。

 

<1R>

一つ前の試合と一転して二人共、初っ端からガンガンの全開フルショットで、

勝ちは全てKO決着同士らしい激闘激闘だったんだけど、

その近い距離でのショート戦は多分飯見君が主導してて、

大場君は若干巻き込まれてしまってるって感じだったんだよね。

 

<2R>

ハードヒットを交互に繰り返してた二人だったんだけど、

1分過ぎのバッティングで大場君がドクターチェックを受けた後が凄くて、

リスタート後は更にヒートアップして正に地獄の殴り合いって感じだったなあ。

 

<3R>

2ラウンドをほぼイーブンで終えた二人だったんだけど、

消耗系打撃戦の中で光ってたのは、

飯見君の左ボディを混ぜ込んだコンビネーションで、

大場君も右アッパーで見せ場を作ってたんだけど、

ラスト30秒からの手数手数で飯見君がポイントをもぎ取ったって感じだったなあ。

 

<4R>

いつの間にか飯見君の左顔面も傷んできた中、

二人共全く緩むことのない気持ちとスタミナだったんだけど、

開始40秒に飯見君の右ストレートが綺麗にヒットしてから様相が一変して、

大場君の方が明らかにヘバリってきて手数も落ちる一方になっていって、

勢いを得た飯見君の一気攻めに反撃できないままに大場君、

北ロープを背負わされたところでついにレフェリーが割って入ってのストップエンド。

 

 

ってことで1分07秒、飯見君のTKO勝ちだったんだけど、

大場君サイドのスタッフ(会長?)がストップに納得できなかったみたいで、

「協会長のジムだから勝たせるのか、八百長じゃねえかあ!」 って、

大声で口汚くがなってたんだけど、自分が知ってる限り、

こういう言い方をするのがいるジムっていうのは早晩消えてしまうんだよなあ。

 

あの場面、相手の猛攻が一段落したら大場君が一気反撃するって、

必ずしもそういう風には自分には見えなかったんだけど、

いずれにしても一旦ロープダウンを取って様子を見るべきだっていうのが、

自分の考えなんだけどね……。

 

 

 

⑦ 中村由樹君(輪島S)×佐々木蓮君(ワタナベ)……Fe

2勝(1KO)0敗の18歳・東京都と、3勝(2KO)0敗のサウスポー、22歳・岩手県。

 

お互いに弱点を抱えてる同士なんだけど、

中間距離なら佐々木君、接近打撃戦なら中村君ってことで、

展開次第だと思ってたんだけど、敢えて言えば中村君かなあ……。

 

<1R>

プレスは中村君だったんだけど、

佐々木君はリーチと懐の深さを最大限に利用しての距離キープで、

遠目からの左ストレートをチョン打ちしてサッと下がるのを繰り返してて、

中村君としてはどうやって詰めるかってところだったんだけど、

とにかくやり難そうにしてたなあ。

 

<2R>

中村君にしてみればこういう当て逃げ系の相手は初めてだったもんで、

どうやって詰めればいいのかに迷いがあって、

連続捨てパンチで真っ直ぐ入るか、左右へ鋭く動いた所から入るか、

どっちつかずのままのイライラばかりが募るようだったんだわ。

 

<3R>

危険が伴う打ち合いを徹底して避けてた佐々木君の方が巧いんだろうけど、

見てる方は消化不良が甚だしくて、

延々の逃げる逃げると追う追うだったんだわ。

 

<4R>

後が無くなった中村君が気持ちを吹っ切ってのガンガン攻めで、

1分03秒からの一気一気で佐々木君を大分ヨレさせてたんだけど、

残り1分頃の左ストレートで一気の形勢逆転で、微妙なままの終了ゴング。

 

 

ってことで自分は38-38だったんだけど結局、

40-37、39-37、39-38ってことで佐々木君の3-0勝ちだったんだけど、

ジャッジも結構微妙だったみたいだったね。

 

 

それにしてもこの試合のレフェリーは3Rから4Rにかけて、

合計4回も佐々木君のホールディングを注意してたのに、

全く減点を課さなかったっていうのが納得し難くて、

ホールディングはローブローより罪が軽いってことなのかなあ……。

 

 

 

⑧ 今井健裕君(ワールドS)×川渕大地君(川崎新田)……SFe

5勝(4KO)0敗の24歳・埼玉県と、4勝(3KO)0敗1分の28歳・神奈川県。

 

二人共、負け無しの優勝候補同士なんだけど、

ボクシング自体の細やかさでは今井君だと思ってたんだけどね……。

 

<1R>

倒し屋同士の二人は案の定、余りジャブを打たなかったんだけど、

ほんのちょっとした差でまずは今井君がポイントゲットかなあ。

 

<2R>

同じような攻め方をする二人なんだけど、

今井君はもう少し間隔を空けて戦いたいタイプで、

今のその距離は川渕君が気持ちよくやれる距離だと思うなあ。

 

残り30秒での今井君の右ショートフックは中々効果的だったんだけど、

ラウンドトータルの手数では川渕君が優勢じゃないかって思ったなあ。

 

<3R>

中間距離から攻め切れてなかった今井君が1分20秒、

やっとこさ綺麗な右ストレートを当て込んで流れを掴みかけたんだけど、

川渕君も即の逆襲で一方的にはさせなかったんだわ。

 

お互いに少しへバってきたのが浮いて見え始めた残り30秒、

この辺から川渕君の見せ方の巧さが目立ってたんだよね。

 

<4R>

多分、微妙なスコアの中、まずは今井君の手数が征してたんだけど、

ショートブローの正確さと鋭さでは川渕君の方が上回ってて、

またもや微妙な中での終了ゴングだったんだわ。

 

 

自分は39-37で川渕君だったんだけど結局、

今井君からみて39-37、38-39、38-38の1-1ドローってことで、

優勢点をゲットした今井君の決勝進出が決まったんだわ。

 

 

 

⑨ 平岩貴志君(帝拳)×有岡康輔君(三迫)……L 

2勝(2KO)0敗の20歳・愛知県と、4勝(4KO)3敗(2KO)の23歳・東京都。

 

この試合も優勝候補同士の一戦で、かつお互いに剛腕KO決着系なもんで、

派手な内容で勝負が決まりそうな予感がしてたんだけどね。

 

有岡君は三迫ジムへ移籍してのこれが初戦ってことで、

いつも以上の力が発揮されるんじゃないかなあ……。

 

それにしてもこの日の相手の平岩君の名前は三迫会長と全く同じなんだね。

 

有岡君はこの日に登場した22名のボクサーの中で、

一番カッコいいトランクスでのリングインで、

日焼けした体にとっても良く似合ってたモスグリーン色だったんだわ。

 

<1R>

まずは有岡君が迷いのない仕掛けをしていったんだけど、

平岩君の方もすぐにそれに応じての打ち返しで、

基本的には終始有岡君のプレスが効いてたんだけど、

お互いの危険度の高い力強いパンチがスリル満々で交差してたんだわ。

 

ラウンドの流れを決めたのは残り52秒からの有岡君の左右フックで、

この日の彼はこれまで見たことが無いほどのキレを見せてたし、

力強さもまるで別人のようだったんだわ。

 

有岡君の返しの左フックも大き過ぎだと思ったんだけど、

平岩君は右も左もフック系の全てが振り過ぎだと思ったなあ。

 

<2R>

初っ端から激しいやり取りで始まったんだけど、

平岩君は殆どボディブローを打たない単調な攻めが目立ってたんだけど、

途中、若干調子に乗り過ぎたような有岡君の腕振りが大きくなるところ、

隙間を突いたショートブローが効果的にヒットし始めたんだわ。

 

これはポイントバックされたかなあって見てたラウンド終盤、

有岡君の怒涛の反撃が始まって、そりゃもう大迫力で、

最後は平岩君のマウスピースを弾き飛ばしてたんだよね。

 

<3R>

この日の有岡君の気持ちの充実度は半端じゃなくて、

一発いいのを貰ってもすぐに3発ほど打ち返すって感じの強気強気だったし、

ボディショットを混ぜ込んだコンビネーションにも冷静さを見せてて、

大きく感じを掴んだようだったんだわ。

 

平岩君のラスト10秒からの飛ばし返しもそこそこだったんだけど、

何しろ決め打つショットがまだまだ大き過ぎて精度を欠いてたんだよね。

 

<4R>

最初の1分間はほぼイーブンの展開で、

やっぱり平岩君はノーボディボクシングを頑なに押し通してたんだけど、

残り1分にはまたもやマウスピースを飛ばされてしまったんだわ。

 

この時レフェリーがストップって言ったにも関わらずタイムキーパーが、

時計を止めなくて大事な10秒以上を無駄にしてたのは問題だったなあ。

 

リスタート後は平岩君も必死の踏ん張りを見せたんだけど、

この日の有岡君は彼女との関係が好転したかのような吹っ切れ方をしてて、

危ないタイミングの場面は何度もあったんだけど、

追い込まれるっていうことが全く無いままの終了ゴングだったんだわ。

 

 

ってことで自分は40-36だったんだけど結局、

39-36、39-37×2ってことで有岡君の3-0勝ちだったんだけど、

どこかのラウンドで平岩君が2ポイントロスだって判断したジャッジがいたんだけど、

ダウンも無しのケースでの10-8は余程慎重にした方がいいと思ったけどね。

 

 

試合直後に横井トレとグータッチしたんだけど、

「危ない、危ない。」 って言ってたんだけど全くその通りで、

平岩君が決め打ってた左右フックは殆どが余りにデカ過ぎて、

オープン気味だから助かってたけど、

鋭く振り込んで来る相手だったら一発ダウンっていうタイミングもあったんだよね。

 

アハハハッて笑いながらの有岡君とグローブタッチした後、

すぐ傍に中川公弘君がいたもんで、「良かったヨカッタ。」 ってしたんだけど、

実は自分の中での有岡君のこれまでのベストパフォーマンスは、

その中川君とのいつぞやのスパーリングだったんだけど、

これでベストプレイを更新することが出来たんだよね。

 

 

 

⑩ 星大翔君(角海老)×土田佑一君(協栄札幌)……SL

1勝(1KO)0敗の19歳・埼玉県と、

1勝(1KO)0敗のサウスポー、23歳・北海道。

 

土田君は相手の棄権で進出してきたボクサーで全く見たことが無いんだけど、

それでも星君は将来の大器だと思ってるもんでここは圧倒勝ちを……。

 

<1R>

土田君は初めっからヤケクソ気味に乱暴に仕掛けて行って、

大きく開いた隙間を星君にチョン打ちされていきなりヨロケてしまって、

その後の1分間に更に右を打ち込まれて2回もフラついてしまったもんで、

こりゃやっぱり星君の圧勝だろうなあっていうのがいきなり見えてきたんだわ。

 

土田君はそれでもめげずに前へ出ていったんだけど、

そこからの段取りが今一で、やたら両手が体から離れるし、

特に左顔面の空き方が尋常じゃないもんで、

そのうち星君のフック系がストレートか、

とにかく右ショットで瞬殺されてしまいそうだったんだよね、この時は……。

 

<2R>

一見雑にしか見えない土田君の外回り系の右フックが当たり出して、

星君も余り相手にガチャガチャさせないようにした方がいいのになあって、

そう見てた開始52秒、その星君の右ストレートが綺麗にヒットして、

またもや土田君がヨレッてなってしまったんだけど、

その辺からの星君はちょっと手間取り過ぎじゃないかと思えるほど手緩くて、

もっと集中力を持って一気に決着を目指すべきだったんだわ。

 

何となく締まりのないボクシングを続けてた星君に対して、

土田君の必死感が報われる時間が突然訪れて、

それは残り1分ほどの青コーナーの真ん前だったんだけど、

エイヤッって振り込んだ土田君の右フックが大ヒットしてアレレーッて言う間もなく、

なんとナント何と星君が一発四つん這いダウンしてしまったんだわ。

 

何とか立ち上がりはしたんだけど星君、そこそこの直撃だったもんで、

明らかに回復し切れてないままのリスタートで、

勿論土田君はここが千載一遇の大チャンスってことでの一気一気で、

星君も精一杯の打ち合いを挑んではいったんだけど、

正確性を欠いた力の抜けたショットでは土田君に脅威を与えることが出来ず、

土田君の軽い打ち出しにも耐え切れなくなって、

手数が止まって北ロープに詰められてしまったところでストップエンドだったんだわ。

 

 

ってことで2分34秒、土田君のTKO勝ちだったんだけど、

自分的には大番狂わせの一番で、気持ちを整理するにちょっと間がかかって、

近くに寄ってくれた石川元希さんと一緒にレビューしてみたんだよね。

 

やっぱり少し相手を甘く見過ぎて気を緩めたか、

いずれにしても集中を欠いたことは間違いのないところだっていうのが結論で、

少し後に遠くから目が合った星君も合流したところで反省会の続きで、

そんなようなことを話したんだけど、

キャリアの若い頃にそういう目に遭う事は悪いことじゃないって伝えたんだよね。

 

 

 

⑪ 春田智也君(セレス)×江黒央君(K&W)……W

2勝(1KO)0敗のサウスポー、32歳・静岡県と、

2勝1敗(1KO)の28歳・群馬県。

 

スタミナに不安を抱える江黒君に春田君が余裕勝ちするんじゃないかって、

そう予想してたんだけどね……。

 

<1R>

初っ端飛ばしたの江黒君だったんだけど、

残り1分からメッキリになってしまって何だか疲れてしまったみたいだったなあ。

 

<2R>

ヒッティングのシッカリ感は圧倒的に春田君の方で、

江黒君は振りが大雑把だったし、狙って打ってるようには見えなくて、

何だか適当に振ってるみたいだったんだわ。

 

<3R>

顔面の傷みが進んでたのは春田君の方だったんだけど、

勢いがあったのもその春田君で、

江黒君は上体と下半身とのバランスがバラバラだったなあ。

 

前の回にもあったんだけどこの回も二人が大きくバッティングしてしまって、

2回目のドクターチェックを経てからは何だか二人共ズブズブで、

自分の中ではここでお終いって感じだったんだわ。

 

どっちが優勢だったかはどうでもよくなってしまったんだけど結局、

39-37×3ってことで江黒君の3-0勝ちだったんだよね。

 

 

 

⑫ 優しんご君(宇都宮金田)×小山田吉智君(オザキ)……M

2勝(2KO)0敗の20歳・栃木県と、0勝2敗の23歳・宮城県。

 

これはもう優君の圧倒勝ちしか思い浮かばなかったんだよね。

 

小山田君はちょっと前に失火事故を起こしたジムからの出場なんだけど、

練習場には困らなかったのかなあ。

 

 

遠目から殆どボヤーッとしか見てなかったんだけど、

終始優君が楽そうにやってたんだけど、実に緩くて倒しにも行かなくて、

詰まらない以外の何物でもなくて半分帰り支度だったんだよね。

 

ってことで40-36×3、40-37ってことで優君の圧倒3-0勝ち。

 

 

それにしても最後の2試合は全くのトロトロでしかなくて、

こんな感じだと二人共26日の勝者にはひとたまりもないんじゃないかなあ……。

 

 

 

この日ボクサーを複数出場させたジムは3つあったんだけど、

ワタナベジムが3戦3勝、角海老ジムは2勝1敗、帝拳ジムは2戦2敗だったね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 有岡康輔君

② 飯見嵐君

③ 佐藤剛君

 

 

 

明日は午前中から外せない用事があるもんで、

観戦ブログのアップは夕方になってしまいそうなんですわ。

 

2017年9月25日 (月)

テレビボクシング・9月24日

 

Img_0009

“リナレスVSキャンベル”

 

 

前座もL級の8回戦だったもんで、

この二人のレベルはやっぱり凄いよなあってね……。

 

 

☆ ホルヘ・リナレス×ルーク・キャンベル

             ………WBA L タイトル戦 12R

42勝(27KO)3敗のチャンピオン、32歳・ベネズエラと、

17勝(14KO)1敗のランク1位、29歳・イギリス。

 

リナレスはWBCのタイトルも持ってるんだけど、

この日はWBAのベルトだけが争奪されるってことで……。

 

結論から先に言うと、キャンベルはとっても優秀なサウスポーで、

タイプは全く違うんだけど、2週間前のシーサケットへの感動と同じものを感じて、

リナレスは10年以上前から知ってる大好きなボクサーではあるんだけど、

半分以上はキャンベルの動きの方に見とれてたんだわ。

 

童顔のキャンベルからは大人しそうな印象を受けたんだけど、

名手リナレスに全く臆することなく、終始自らのボクシングを貫いてて、

フレームの大きさとリーチの優位さを充分に生かしてたんだわ。

 

体が大きい割にキャンベルには思いの外のスピードがあったんだけど、

彼が圧倒的に巧かったのは右手の使い方で、

届きが良くて鋭いジャブは勿論、いきなりのフック系をボディや顔面に放って、

最後までリナレスのリズムを崩してやり難そうにさせたし、

仕掛けはそれほど派手ではなかったんだけど、

色んな組み合わせの攻撃手段を野性的に使い分けてたんだよね。

 

勿論、リナレスもいつものようにいい感じで始めてて、

2Rにはタイミングのいい右をヒットさせてダウンゲットしたんだけど、

それ程のダメージを受けることなく再開できたのがキャンベルにとっての幸運で、

それ以降は慎重なパフォーマンスを維持し続けて、

直撃されない距離とタイミングに配慮してたんだわ。

 

リナレスも肩と頭の位置に留意して大きな被弾を避けてたんだけど、

中盤ではキャンベルに手数負けしてしまう場面が多かったんだよね。                                                           

 

中盤以降、お互いに危険なタイミングでのカウンターショットが交差してたんだけど、

カウンターが巧いボクサーは相手のカウンターショットにも敏感なものだから、

中々クリーンに当て切れないままの終了ゴングだったんだよね。

 

 

自分は前半の6Rまでは57-56でリナレスだったんだけど、

9Rでは85-85のイーブン、11R終了時点でも104-104だったんだよね。

 

最後の12Rはリナレスにポイントを振ったモンで、

結局114-113でリナレスの辛勝だったんだけど、

敵地だったら逆目も充分有り得たんじゃないかって感じだったんだよね。

 

こんな拮抗したスコアだったから、11Rのキャンベルの手抜きは理解し難くて、

まるで圧倒的にポイントリードしてるって判断してたみたいだったんだわ。

 

 

発表された正式スコアは115-113、114-113、113-115ってことで、

ギリギリではあったけどリナレスのほぼ妥当な2ー1勝ちだったんだわ。

 

 

色々な技を披露してたキャンベルに足りなかったのは、

行くべきところで飛ばさなかったこと、

敢えて倒そうとするボクシングをしなかったことで、

ポイントをゲットしたと判断するとそこから余り無理に攻め込まない、

っていうヨーロッパ風のパフォーマンスが災いしたような感じだったんだわ。

 

 

 

さてさて今日と明日の後楽園ホールは東日本新人王トーナメントの準決勝戦で、

多分、休憩タイムを取らせてくれない試合の連続だと思うんだよなあ……。

 

2017年9月23日 (土)

後楽園ホール・9月22日

 

Img_0007

“赤トンボ”

 

正式には “アキアカネ” っていうらしいんだけど、

自分らは子供の頃から “赤トンボ” だったね。

この写真は台風一過の18日に飛んで来たものなんだけど、

右側の羽根が夕陽に反射してとっても綺麗だったんだわ。

 

 

 

21日のホールは考えがあってスルーしたんだけど、

個人的には中川健太さんとか岡崎祐也さん、

それに氏家文男君達を応援してて、

夜に確認してみたら、中川さんは余裕の1RKO勝ちで、

氏家君も判定勝ちして立て直しに成功したんだけど、

岡崎さんは意外なほどの大差が付いてしまっての0-3負けだったね。

 

岡崎さんに勝った稲垣君は確か日本人ボクサーに勝ったのは4年振りで、

同時にそのくらい振りのランカー復帰なんだよね。

 

自分の中ではピークを過ぎた感じだった稲垣さんなんだけど、

諦めない姿は何だか嬉しいよね。

 

 

 

昨日は川崎新田ジムの興行だったんだけど、

赤コーナーは全員新田ボクサーが並んでて中々壮観だったんだわ。

 

この日は全7試合の中にFe級の試合が4試合もあってその比較が面白かったし、

川崎新田×T&Tの試合が3試合続けて組まれてて対抗戦の様相もあって、

色々興味が尽きなかったんだよね。

 

 

新田会長や何人かのスタッフの人達に御挨拶した後、

西田光さんや古橋岳也さん、それに日野僚さん達とちょっと話をして、

黒田雅之さんとも会釈を交わして始まり始まり……。

 

 

 

① 安倍将太君×菊地元基君(協栄山神)……F 4R

デビュー戦のサウスポー、21歳・神奈川県と、デビュー戦の19歳・神奈川県。

 

<1R>

デビュー同士の二人は肌の白い同士でもあったんだけど、

上背とリーチでは優位な安倍君はどう見てももっともっとのジャブが要るところで、

一旦距離が詰まったところでは菊地君の回転力に圧倒されてたんだわ。

 

安倍君のセコンドからは 「近い! 近い!」 ってアドバイスが飛んでたんだけど、

思うに任せないまま明らかに戦い方を間違ってる感じだったなあ。

 

二人は危険な打たれ方を交互に繰り返してたんだけど、

菊地君の方が少しだけヒット数が多かったかなあ。

 

<2R>

やっぱり安倍君は基本的に距離を間違ってるとしか言いようがなくて、

菊地君が標準的な体力を備えてるなら徐々にペースを取られるのは明らかで、

ってことで勝負の行方が見えてきてしまったモンで一旦離席して、

東側板席へ異動したんだわ。

 

 

異動先のすぐ近くにT&Tの本木会長と倉本和史君がいたもんでコンチワして、

本木会長とはこの後の第2試合から3試合連続で新田ジム対決で、

それもオールFe級ですよねって言ったら、

どうなりますかねえってその時は若干不安混じりだったんだよね。                                                      

 

その横に宮崎辰也君が来てて、その後の晴太君の話なんかしたんだよね。

 

 

第1試合のその後は人と話をしながら遠目にボヤーッと見てたんだけど、

案の定菊地君が押し切る展開が続いて、

安倍君が最後まで持ちそうにない感じだったんだけど、

デビュー戦の菊地君もペースに配慮し切れてなかったみたいで4R、

相手がヘロヘロになってるのに行き切れないままの終了ゴング。

 

ってことで40-36、40-37、39-37ってことで菊地君の3-0勝ちだったね。

 

 

 

② 稲森卓也君×浅井大毅君(T&T)……Fe 4R

デビュー戦の26歳・東京都と、0勝1敗の24歳・愛知県。

 

<1R>

初っ端から吹っ切れてたのは稲森君の方で中々グッドなプレスを掛けてたし、

詰めてからの連打でも一歩二歩浅井君をリードしてて、

浅井君からは戦い方に迷ってるような印象を受けたんだよね。

 

<2R>

浅井君も意を決したって感じで積極的な打ち合いを挑んでいって、

お互いに危ないパンチのやり取りが続いたんだけど、

徐々に形勢が浅井君の方に傾きつつあった中の開始40秒、

その浅井君のワンツーの方が直撃して稲森君がダウン。

 

何とかリスタートはしたんだけど稲森君、明らかにダメージを引きずったままで、

初勝利を目指して飛ばしていった浅井君の勢いを止めきれなくて、

防戦一方のまま気持ちと体力が尽きてしまったところでレフェリーストップエンド。

 

ってことで1分01秒、浅井君のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

 

③ 斉藤歩志君×室田拡夢君(T&T)……Fe 4R

1勝0敗の22歳・秋田県と、1勝(1KO)2敗(2KO)の21歳・群馬県。

 

<1R>

辰吉丈一郎似の室田君の方がフレーム的に優位だったんだけど、

それにしても二人共、ガード無視で無暗に振り過ぎの危ない危ないで、

随分乱暴な戦い方をするなあって見てたんだわ。

 

序盤を優位に進めてた室田君が斉藤君の右ストレートを貰ってからメッキリで、

相手の消耗を見た斉藤君が勿論一気一気の逆襲で、

こりゃ斉藤君が押し切るかなあって思われた1分27秒、

斉藤君の打ち終わりに室田君が連打をカウンター気味にヒットさせた直後、

多分斉藤君は覚悟してしてなかったんだと思うけど、

室田君の左(右?)ボディが強烈な喰い込みを見せて斉藤君が一発ダウン。

 

心構えが出来てないところでのボディブローは正に地獄って感じで、

斉藤君は苦痛に顔を歪めながらリングをのたうってたんだけど、

1分38秒、そのままテンカウントアウトだったんだわ。

 

これで室田君もイーブン戦績に戻したってことで……。

 

 

 

④ 上村峻亮君×諸橋一将君(T&T)……Fe 4R

0勝0敗2分のサウスポー、26歳・神奈川県と、

1勝0敗1分のサウスポー、29歳・北海道。

 

<1R>

上村君はパワーが有りそうだったんだけど明らかな後ろ足体重で、

だから打ち出しがワンテンポ遅れてたし、パンチの届きも今一不十分で、

諸橋君の方も相手を警戒する余りか踏み込み不足だったなあ。

 

お互いに見栄えのいいヒッティングが叶わないままで、

このまま第1ラウンドが終了するかと思われた残り9秒、

上村君が何気に3~4歩下がったその瞬間、

諸橋君が鋭い踏み込みからの左、右を連続追い打ちヒットヒットで、

直撃された上村君が南ロープ近くでダウンしてしまったんだわ。

 

<2R>

ラウンド開始ゴングがスカ当たりだった中、

前の回、立ち上がったところで終了ゴングだった上村君は、

明らかに回復し切れてなくて、挽回に頑張ろうとはしてたんだけど、

気力と体力が思うようにならなかったみたいで、

直ぐにクリンチしようとする仕草を何度も繰り返してたんだわ。

 

そういうのを目の前にしたら諸橋君、勿論益々元気元気になる訳で、

1分過ぎて上村君の消耗が進んで抵抗力が著しく落ちてきた中、

諸橋君のショートブローが2~3発続けざまに直撃して、

ついに力尽きた上村君が崩れ落ちるようにしてダウン。

 

見計らって見かねたレフェリーが即のストップエンドで、

1分29秒、諸橋君のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

ってことで川崎新田とT&TとのFe級対決3連戦は、

何となんとT&Tジム側の全勝全KO勝ちってことになったんだけど、

試合後の本木会長は笑顔笑顔ではあったけど特別舞い上がる事はなくて、

その結果はどっちにも起こり得た試合内容だったってことを、

自分と同じように感じてたのかも知れなかったんだわ。

 

 

次の試合が始まる前に高梨さんの応援に来てた斉藤正樹さんとバッタリで、

もしかしたら彼を怒らせるかも知れないようなことも言ったんだけど、

斉藤さんは太っ腹で笑い飛ばしてくれたんだよね。

 

 

 

⑤ 桜井昌幸君×高梨直人君(10COUNT)……50㎏ 6R

3勝11敗3分の27歳・神奈川県と、

4勝(3KO)11敗(2KO)2分の33歳・神奈川県。

 

二人は将来的にこの大きな負け分をチャラにすることが出来るのか、

少なくともチャンピオンロードを進むのはどう考えても有り得そうにないことで、

そのことは多分お互いに充分認識してるんだろうけど、

それなら何故二人はボクシングなんて危険に満ちたスポーツを続けるのか……。

 

そういう事はそもそも部外者があれこれ詮索することではないんだろうけど、

自分はいつもとっても気になるんだよね。

 

きっと彼らには彼らなりのボクシングがあると思う訳で、

何とかA級にっていう思いがこの日の二人にはあるんじゃないかと思う訳で、

それはランカーになりたい、チャンピオンになりたいっていう、

他のボクサー達の思いとは違うけど質的には何ら変わる事のない、

ある意味とっても崇高な思いと同じなんだと思うんだよね。

後はただ彼らが決して巧くはないけどその気持ちを見せてくれるかってことで……。

 

<1R>

頭半分ほどデカイ高梨君がユッタリスタートしてた中、

桜井君がテキパキ鋭い動きが出来てて、

さあどう対応するのか高梨君って感じだったんだけど、

ラウンド半分が過ぎた頃から高梨君もスイッチを入れたみたいで、

徐々にプレスを強めていったんだわ。

 

高梨君もきちんとジャブから組み立てる方ではないもんで、

余り距離を詰め過ぎると却って桜井君の的になり易くなって危険なんだけど、

この日の桜井君は最初の1分間を過ぎる頃には何故だかメッキリ感が募って、

その後、高梨君の右を貰ってからは一気に防戦主体になってしまって、

打ち出す手数が極端に減ってしまったんだわ。

 

<2R>

このまま前の回のパターンで固まってしまうと桜井君の勝ち目は無くなる訳で、

何とか挽回のきっかけを掴みたいところだったんだけどままならなくて、

後は高梨君が調子に乗り過ぎて雑な攻めの間隙を縫われて、

不用意な一発さえ貰わなければって感じになってしまったんだわ。

 

<3R>

開始直後から既に桜井君はヘロヘロ状態で、

彼は11敗もしてるけどKO負けは一つもない程の打たれ強さを備えてるんだけど、

一体どこのどのパンチでダメージを負ってしまったのか、

そもそもこの日は大きく体調を崩してたんじゃないのかって感じだったんだわ。

 

開始30秒過ぎからは既に時間の問題化してしまって、

ほぼ一方的に打ち込まれるまま、桜井君は殆ど何の反撃も出来ないままで、

残り1分からはタオルインすべきじゃないかっていう状態になってしまって、

元々桜井君は一発大逆転系のパンチを持ってる訳でもないし、

止め時を見誤って大事に至る前に止めるべきだってイライラだったんだわ。

 

結局最後の最後の残り8秒、桜井君が自コーナーポストに追い込まれてしまって、

高梨君がフィニッシュに入ろうとしたところでストップエンド。

 

ってことで2分52秒、高梨君のTKO勝ちだったんだけど、

彼にとってはほぼ4年振りの勝利ってことで……。

 

 

試合後に鳥海会長とも話したんだけど、少し前の斉藤正樹さんといい、

所謂多敗ボクサーが気持ちの強いいい試合を見せてくれたんだわ。

 

 

それはそうと川崎新田ジム、ここまで5連敗は如何にも拙くて、

この後の2試合は絶対負ける訳にはいかなったんだけど、

古橋さんと西田さんには勝ち方を問われることにもなったんだよね。

 

 

 

⑥ 古橋岳也さん×高林良幸君(RK蒲田)……Fe 8R

19勝(9KO)8敗(1KO)1分のランク13位、29歳・神奈川県と、

9勝(4KO)8敗(3KO)のサウスポー、28歳・北海道。

 

試合をしてない時の古橋さんは無上の笑顔を武器に備えた好漢で、

誰でも友達になってしまいそうな雰囲気を持ってるんだけど、

そんな彼でも一時期ちょっと落ち込んだようなことがあって、

自分は彼が辞めてしまいそうな雰囲気を感じたもんで、

「2試合続けて情けない負け方をしない限り止めてはダメだよ。」 って、

今でも彼に言ってるんだよね。

 

この日の相手の高林君はここ5戦の戦績が1勝4敗で、

4敗の相手は関西を含めたランカーばかりだったんだけど、

とにかく最近はホールで試合をすることが無くて、

韓国、奈良、新宿フェイス、和歌山、北海道ってまるで演歌歌手の巡業のようで、

実に3年振りのホール登場だったんだわ。

 

<1R>

基本的には2勝1敗ペースと1勝1敗ペースとの戦いだったんだけど、

高林君が若干様子見で始めてた中、

古橋さんはいつもの通り、相手構わずまずは自分が動いてみるって感じで、

上背優位な相手に積極プレスプレスだったし、

かならずしも正確に当たなくてもいいからって感じで、

グローブの上からでも積極的に打ちに行って打撃のリズムを計ってたんだわ。

 

古橋さんが手を出してる時には高林君はディフェンスに専念してて、

コーナーやロープに詰まると更にその傾向が強まって印象が良くなくて、

カウンターを狙ってる素振りも見えて来なかったんだわ。

 

高林君の方がパンチが重いんだからフェイクや単なる脅しでもいいから、

もっと恐ろしげな見せパンチを打つべきじゃないかと思ったなあ。

 

終盤になってやっと高林君の左ストレートがカウンターヒットしてたけど、

ラウンドトータルとしてはリカバリーするほどでは無かったんだよね。

 

<2R>

久し振りに見る高林君は自分が持ってたイメージとはかなり違ってて、

もう少し凶暴性があったんじゃないかって思うほど穏やかなボクシングで、

攻撃も単発に終始してて、このラウンドの最後の左アッパーは良かったんだけど、

その前後の攻防で古橋君に帳消しにされてたんだよね。

 

古橋さんがボディブローを多用するにつれ攻撃のリズムが良くなって、

攻め幅の広さも見てる方には彼の余裕さえ感じさせ始めた一方、

高林君は一切ボディショットを混ぜ込まないままだったんだわ。

 

<3R>

古橋さんの右ストレートの多くはキッチリガードしてたんだけど高林君、

ディフェンスポジションを取り続けてるのはやっぱり印象が悪くて、

終始ロープを背負わせられながら手数も落ちる一方だったんだわ。

 

全く先攻めが出来ないままカウンターショットも不十分で、

残り8秒にはそこそこいい場面も作ったんだけど、

やっぱり単発攻めの単発ショットに終わってしまってたんだわ。

 

<4R>

高林君にはまだまだショットの力強さは充分に残ってて、

いつの間には古橋さんの顔面も赤くなりつつあったんだけど、

どう見ても高林さんが攻めてる時間は短過ぎで、

もう少し波状的な攻め立てが出来ないもんかなあ……。

 

ただこの回は手数的には追い付かなかったものの、

こと有効打ってことになれば高林君がポイント優位だったんだわ。

 

<5R>

単発ではあったけど高林君のショットにはまだ力がこもってて、

当たれば必殺系の雰囲気もあったんだけど、

単発で当てさせてくれるほど古橋さんは生温くないから、

もっと連打の中で当てることを考えるべきだと思ったし、

少なくともどこかで弾けないと勝ち目が遠のくばかりなんだよね。

 

前のラウンドに引き続いてこの回も残り1分から密着系になって、

その場面になると高林君の頑張りも目立つようになったんだけど、

中間距離で攻め切れないのを埋め合わせるまでにはいってなくて、

コーナーに戻る高林君の左目下の傷みが目立ってたんだわ。

 

<6R>

高林君としては残りのラウンドを全てポイントアウトするか、

どこかでダウンゲットしない限り負けだと思ったんだけど、

まだまだ余力を残したままなのが勿体ない限りで、

ガードしてる時間の長さがもどかしかったんだよね。

 

必ずしも全てを当ててた訳ではなかったんだけど古橋さん、

相手とはほぼ同年齢にも関わらず、常に攻めてる感じを演出し続けて、

その老獪さで圧倒してたんだわ。

 

<7R>

古橋さんはこれまでのペースを維持さえしてればいい訳で、

相変わらずボディショットを巧みに混ぜ込みながらのコンビネーションが美しくて、

こうなったら高林君としては半分ヤケクソでもいいからガンガンいくべきなんだけど、

ランク取りのモチベーションがあっても頑張り切れないのかって程単調で、

最後まで顔面狙いに終始してて、打ってくるパターンと軌道を見切られてしまって、

有効ヒットが殆ど叶わないままだったんだけど、彼ってこんなもんだったかなあ。

 

<8R>

大差のポイントリードだったから適当に流してればいいのに古橋さん、

そんな余裕は無かったですって試合後に言ってたんだけど、

開始少し経ってからバッティングで傷んだのはその古橋さんだったんだけど、

それをきっかけに高林君が飛ばすかと思ったら、

リスタート後の勢いが良かったのは傷んでた古橋さんの方だったんだわ。

 

彼はそこから最後の最後まで手抜きが無くて、ラスト30秒も飛ばし負けしてなくて、

ってことで自分のスコアを計算してみたら79-73だったんだけど結局、

80-72、79-73、79-74ってことで勿論古橋さんの圧倒3-0勝ちだったね。

 

 

医務室からの帰り道に古橋さんの顔を見たらそこそこ赤くはなってたけど、

少しの擦り傷があっただけで翌日の腫れに繋がるような傷み方はしてなくて、

それ程の直撃は貰ってなかったみたいだったなあ。                                                        

 

トレーナーさんが一緒に居るところで少し話しをしたんだけど、

取り敢えず一仕事終えたって感じの清々しさに溢れてたんだよね。

 

 

柳光会長の奥様と久し振りのコンチワで、

以前はやたら大人しくて人見知り系だったシンちゃんもあっちこっち駆け回ってて、

かなり激しく転んでたのにグッと我慢の男の子になってたんだよね。

 

 

 

⑦ 西田光さん×ウィチアン・何チャラ……73㎏ 8R

16勝(7KO)8敗1分のM級チャンピオン、30歳・新潟県と、

9勝(3KO)5敗の20歳・タイ。

 

本来はM級のタイトル戦の筈だったんだけど、

福山和敬さんが棄権してしまったもんで急遽のノンタイトル戦だったんだわ。

 

元々殆ど期待感の薄い試合だったもんで見ないで帰ろうかなとも思ったんだけど、

昨日はドームでは何のイベントも無かったし、まだ8時半前だったし、

ってことで試合前にもう一度西田さんと話をして試合開始を待ったんだわ。

 

力量差を見せ付けて1R~2Rで決着付けるってのも悪くはないんだけど、

色々試せる折角の実戦チャンスなんだから活用しない手はない訳で、

ってことで、事前にある提案をしたんだけど、

それは彼自身が考えていたことと同じだったみたいで、

1R~2Rは敢えて安易に右手を使わないで、

左手だけでどれだけのことが出来るかを実戦の中で試してたみたいだったんだわ。

 

例え調整試合であってもその試合に対する臨み方如何で、

次の試合への大きな参考になることも多いし、

より有益なモノにするかは本人次第なんだよね。

 

ってことで西田さんはジャブをどれだけ鋭く正確に打てるかに集中してたし、

左ボディブローも丁寧に角度を見極めながら打ってたみたいだったんだわ。

 

右を解禁した感じの3Rはちょっと距離が近過ぎるんじゃないかとも思ったけど、

接近戦の中での右ショートアッパーを組み合わせたコンビネーションが抜群で、

相手をロープ際に追い込んで強烈な左ボディでロープダウンゲット。

 

結局、次の4R0分33秒でのTKO決着だったんだけど、

勝負としては前の回で既に終わってて、

戦意喪失した相手とのこれ以上の戦いは西田さんには無用以外の何物でもないし、

他に試すことも無くなってしまったもんで、

2~3発をボディに打ち込んだ後、顔面にフックを繋げてヨロケさせたところで、

レフェリーが割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

 

西田さんは中々いい感じで4ラウンドを消化したと思うんだけど、

少し気になったのは接近戦の際にガードをしないままに幾つか貰ってたことで、

相手は適当に打ってたから殆ど問題無かったけど、

ショートフックを必殺系に打っ来る相手だとヤバイタイミングだったと思う訳で、

その辺は修正しておくべきじゃないかって思ったんだよね。

 

 

それにしても相手のタイボクサーのイデタチがみすぼらしくて、

練習用でもあんなセコイトランクスを履いてるボクサーは日本にはいなくて、

セコンドはもう少しちゃんとしたトランクスを用意してやれって思ったなあ。

 

 

セミとファイナルで勝利を挙げることが出来て、

それまでは気が気じゃなかっただろう新田会長も一息入れたかなって、

お疲れさんでしたって声を掛けたら、

会長は応援に来てくれたジムサポーターやボクサーの応援団に対してるように、

実に恥ずかしい試合を沢山してしまいましたって感じの事を言ってて、

会場のみんなに謝るような感じさえあったんだわ。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 古橋岳也さん

② 西田光さん

③ 高梨直人君

 

 

 

試合前の西田光さんから聞いた話を今思い出したんだけど、

彼がまだ4回戦だった頃のことなんだけど、

西田君は立ち姿がいいし、パンチ力を付ければいいボクサーになると思うなあ、

っていうような事を自分がブログに書いたことがあるんだってさ。

 

もう7~8年ほど前のことで自分には全く記憶にないんだけどね。

2017年9月19日 (火)

PLANET 9 (7ー完)

 

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≪契約解除≫

 

 

搾取系悪徳ジムの存在は何も中日本、西日本、西部日本に限ったことではなくて、

東日本にも数多くあるんだけど、いずれにしても、

悪徳系っていう噂は意外なほど早く伝わっていくもので、

そういう意味ではボクサー仲間の情報網は信頼度が高いしかつ迅速で、

噂になってるジムはプロボクサーの数が減る一方なんだよね。

 

東日本における悪徳系ジムの代表格級は千葉県にあって、

そこには一応12人のプロがいるような体裁になってるんだけど、

実際はこの1年間に試合をしたボクサーはB級とC級が1人づつだけだし、

つい最近耳にした東京西地区にあるこれまた超ド級の悪徳系ジムも、

10名が所属してるようになってるけどB級1人、C級2人の3人しかいないんだわ。

 

こういう悪徳系ジムは放っておけばそのうちプロが一人もいなくなって、

地元の体操教室みたいな形でしか生き残る道が無いんだけど、

現在所属してるプロボクサーにとっては気の毒この上なくて、

何とか抜け出す為の手段について以前にも書いたんだけど、

裁判や警察沙汰にする前に、あるいはそれとは別に、

とっても有効であろうと思われる手段について今回は書いてみるね。                                                           

 

実はこの方法はつい数年前までは殆ど機能してなくて、

協会のメンバーやボクサーさえ正確には知らないんじゃないかなあ……。

 

 

2016年(最新)版JBCルールブックの97頁に、

第7章 “契約” っていう括りがあって、

その第2節に “マネージメント契約” っていう項目があって、

それは通算では第120条の4項にあたるんだけど(98頁)……、

 

契約期間を経過しても、双方の当事者から異議の申し出がない場合、

そのマネージメント契約は自動的に(従前の契約期間をもって)

更新されたものとみなす。

 

っていう記載があって、

勿論これはボクサーの1年ごとのライセンス更新の話ではなくて、

ボクサーとジムとの所属契約(マネージメント契約)に関することであって、

その3年間の契約期間の更新について書かれてるんだけど重要なのは、

“双方の当事者からの異議の申し出がない場合” っていう箇所で、

それはつまり、当事者の一方から異議の申し出があって、

その異議が信憑性と合理性の高いものであって、

当該契約を継続、更新することが正当ではないとJBCが判断した場合には

その契約自体を解除することができるっていう解釈が成り立つんだよね。

 

更にその異議の申し立ては必ずしも契約期間の満了を待たなくてもよくて、

契約期間中のいつでも可能だっていう解釈も同時に成立するんだわ。

 

その点に関する見解についてはコミッションも知り合いの弁護士も一致してて、

もし契約解除が相当だってことになれば移籍金の問題は全く生じないし、

そもそも移籍届さえ不要でボクサーは自由にジムを移れるんだわ。

 

 

勿論、コミッションとしては契約解除に関する問題が発生した際には、

ジム側とボクサーの双方から詳しい事情を聴取することになるから、

ボクサー側としても言った言わないだけではなくて、

なるべく書類や録音による記録を残しておくことが重要になるんだよね。

 

 

要するに、ジムとのマネージメント契約を解除する為にはボクサーとしては、

ジムやマネジャーがその責務を果たしてないことを立証する必要があるんだけど、

そもそものマネジャーの責務とマネージメント料に関して書いてみると……。

 

<マネジャーの責務……JBCルールブック第123条 100頁>

① 契約ボクサーに適切なトレーニング施設を用意すること。          

② 契約ボクサーのトレーニングを監督すること。                        

③ 契約ボクサーの健康を管理すること。                             

④ 契約ボクサーの収入を確保するために、相当数の試合に出場させること。     

⑤ 契約ボクサーが試合に出場するとき及び試合報酬を受け取る時は立ち会う事。    

⑥ 契約ボクサーが負傷または疾病の場合には、

試合の前々日までにプロモーター及びJBCに対して報告すること。

⑦ 契約ボクサーに本ルールその他JBCの定める諸規則及び

日本の法令を遵守させ、その監督をすること。

 

 

<マネージメント料等……JBCルールブック第124条 100頁>

① マネージャーはボクサーとの契約により、

試合報酬の一部をマネージメント料として取得することができる。

ただし、マネージャーの取得するマネージメント料は、

試合報酬の33.3%を超えてはならない。

② 前項の試合報酬にはボクサーが試合以外の活動により得た報酬は含まれない。

③ マネージャーはボクサーとの間の特約により、

第1項に定めるマネージメント料以外の報酬を受け取ることができる。

ただし、マネジャーは当該特約について事前にボクサーとの間で書面を作成した上、

その写しをJBCに届け出なければならない。

 

 

上記に記載されてるマネジャーの責務が果たされてない場合や、

ファイトマネーがキチンと支払われていないような場合には、

ボクサーは改善に関してJBCに調整を願い出ることができる訳で、

もしどうしてもそのジムから移籍したいような場合には、

所属ジムとの契約を解除出来るかの可能性をJBCに問い合わせるべきで、

もし解除条件に相当すると判断された場合には、

上記にも書いたように一切の移籍金も発生しないし、

移籍届さえ必要ないことになるんだよね。

 

悪徳ジムから苛められ搾取されるだけではなくて要するに、

ボクサーにはリング上以外にも戦う場面が用意されてるってことなんだわ。

 

 

“PLANET 9” シリーズは今回で一応完結するんだけど、

個々のボクサーのトラブルに関しては引き続きフォローしていくつもりだし、

自分にも役に立つ場面があったら微力を尽くすつもりでもあるんだよね。

 

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