2017年12月 9日 (土)

後楽園ホール・12月8日

 

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「合成写真じゃないんだけどね……。」

 

 

 

サツキの水やりは春と秋は1日1回、夏は朝と夕の2回なんだけど、

冬に入ると状況を見ながら2~3日に1回になるんだよね。

 

 

 

昨日の後楽園ボクシングは第5試合までは敢えて見なかったもんで、

リポートはたった3試合分ですので悪しからずです。

 

 

ホールのロビーで久し振りの近藤康弘さんとバッタリで、

この日は彼が以前トレーナーをやってた戸高ジムのデビューボクサーの応援で、

そのボクサーが小学生の頃からの付き合いなんだってさ。                                                            

18歳のそのボクサーは大差の3-0で勝つことが出来たんだけど、

まだ現役高校生の彼は美形の顔面に全くかすり傷さえないままで、

週明けの教室に登場したら男子からは畏敬の目で見られて、

女子にキャーキャー言わるんだろうなあって羨ましかったんだわ。                                                            

 

 

ホールに入ってすぐ岩佐亮祐さんと目が合って、

彼とは仲良しではないんだけど、コクッと頷いてくれたもんで、

「あのさあ……、」 って感じで話し掛けて、

世界戦に勝った時にご褒美にプレゼントされた外国製のスーパーカーについて、

どんな感じ? とか見てる周囲の期待を裏切らないような走りしてるの? とか、

色々聞いてみたんだけど、彼自身は至って真面目走行みたいなんだわ。

まだ首都高を飛ばしたこともないから、燃費もリッター3㎞ほどなんだってさ。

 

流石に世界チャンピオンの周囲には人だかりが絶えることが無くて、

一緒写真やらサインやら色々忙しそうにしてたなあ。

 

 

 

⑥ 太田輝さん(五代)×ガンバレ将太さん(戸高)……F 8R

8勝(4KO)6敗(3KO)のランク13位、22歳・兵庫県と、

14勝(2KO)7敗(4KO)2分のランク14位、34歳・東京都。

 

太田さんにとってはランクゲット直後の試合にしてはハードマッチだったんだけど、

そのランキングは8月に将太さんにTKO勝ちして奪ったモノで、

だからこのダイレクトリマッチは事前に設定されてたみたいなんだわ。

 

太田さんの方は多分いつも通りの水準はキープすると思うから、

この試合はひとえに将太さんが悪過ぎた前回以上のパフォーマンスが出来るかで、

この順位の対決だと負けた方がランク落ちの憂き目に遭いそうなんだよね。

 

<1R>

相手に先手を取られないようにって感じでまずは将太さんの積極手数だったし、

距離に関しても詰められないように細心の注意を払ってたみたいだったんだわ。

 

残り1分のところまで将太さんの右ストレートが2発ばかりヒットして、

それ以上の当たりは太田さんに無かったから将太さんがギリギリ1ポイントゲット。

 

<2R>

太田さんとしては多少の被弾は覚悟の上で間隔を縮めないと何も始まらない訳で、

まだまだ将太さんの距離感と手数が優勢だったんだけど、

終盤近くなって太田さんも鋭い攻撃の片鱗を見せてたんだわ。

 

<3R>

開始40秒の将太さんの右ストレートから始まったんだけど、

決め気味のショットを外した後のフォローショットに対する心構えは太田さんで、

細かく鋭い動きで前回の様に将太さんを困惑させ始めてもいたんだよね。

 

残り1分10秒、お互い引かない二人がガッツンバッティングしてしまって、

将太さんが右目上をカット出血してしまってドクターチェック。

 

<4R>

展開は急を呈してきて早めにポイント優位に持ち込みたい思いは二人同じで、

特に太田さんが将太さんの追い立てる場面が増えていったんだけど、

残り1分20秒、将太さんのカット傷に2回目のドクターチェックが入ったんだわ。

 

何とか続行はされたんだけど先々長くは持ちそうになくて、

だからお互い更に更に飛ばしていったんだけど、

再開直後の将太さんの右ストレートが印象的で、

太田さんもメゲズにショート戦に持ち込んで綺麗なコンビネーションだったんだけど、

相対的な手数で若干の遅れを取ってしまったんだわ。

 

<5R>

正しく勝負のラウンドだったんだけど、殆ど何も起こらないままの開始30秒過ぎ、

出血の止まらない将太さんを見やってレフェリーがストップをかけて、

3回目のドクターチェックは案の定の負傷ストップエンドだったんだわ。

 

正直、太田さんが徐々に勢いを増していって、これからって感じだったもんで、

自分には将太さんが助かって、太田さんが悔しかったって、

そういう風に見えたんだけどね。

 

 

ってことで自分は48-47で将太さんだったんだけど結局、

49-46、49-47×2ってことで0分37秒、将太さんの3-0負傷判定勝ち。

 

 

この結果に納得がいかないってことか、

太田さん陣営のスタッフが客に聞こえるような悪態捨て台詞で、

その有様は如何にも昭和のボクシングジム風だったんだけど、

この試合を見て太田さんの勝ちを疑わないっていうのはどうかと思った訳で……。

 

 

 

⑦ 塚田直之さん君(セレス)×成塚亮君(ワタナベ)……LF 8R

8勝(3KO)3敗(1KO)4分のランク8位、29歳・群馬県と、

29歳・千葉県。8勝7敗(1KO)の26歳・埼玉県。

 

<1R>

トランクスに付いてたモールのせいもあってか、

初っ端からの成塚君の動きがとっても軽快で調子良さそうに見えたんだわ。

 

一方の塚田さんの方は無駄な動きが少なく、ジックリ相手見から始めてて、

最初の1分半は成塚君の手数が勝ってたんだけど、

彼の打ち終わりの頭の位置がとっても危ない感じもしたんだよね。

 

<2R>

クリンチ際の巧さは圧倒的に塚田さんで、

成塚君としてはリーチ差を生かしてもっともっとのジャブが必要で、

相手の距離にさせないことが大事だと思ったんだけど、

何となく中途半端なままに終わってたんだわ。

 

ただ、塚田さんの方も殆ど有効打的なものを打ち切れないままだったなあ。

 

<3R>

お互いにかなり力みが目立って、スムースでシャープな腕振りが出来てなくて、

気合が空回りしてるような感じが続いてた1分20秒、

それまでの二人のパフォーマンスからして充分有り得たガッツンバッティング。

 

成塚君が左目上をカットしてしまってドクターチェックを受けたんだけど、

同時に塚田さんも左目尻をカットしてしまってたんだわ。

 

<4R>

やっぱり成塚君はもっと手前手前で勝負するべきで、

ショートレンジでの打ち合いは塚田さんが征してたんだけど、

とにかく二人共、気持ちが逸るせいかやたらの突っ込み過ぎが目立ってきて、

ヒットのシッカリ感は塚田君だったんだけど、

何だかどっちもどっちものガキゴキし過ぎだよなあって思いながら一旦離席。

 

 

そしたらその直後の5R0分28秒での負傷ストップってことで、

49-47、48-48×2ってことで塚田君から見ての1-0ドローだったんだわ。

 

 

 

⑧ 岡本和泰さん(奈良)×デスティノ・ジャパン(P渡久地)

              ………日本 SL 挑戦者決定戦 8R

14勝(4KO)4敗(1KO)のランク2位、30歳・奈良県と、

23勝(21KO)3敗(1KO)2分のランク1位、33歳・ドミニカ。

 

見た目の強そう感は圧倒的にデスティノだったんだけど、

フレーム的には岡本さんが優位だったんだよね。

 

<1R>

二人共とっても慎重で、デスティノは上から目線の様子見スタートだったんだけど、

岡本さんがジャブの他は何もして来ないもんで、

まずは左ストレートをボディに数発打ち込んで、

残り53秒にも今度は右ストレートボディを放っていったんだわ。

 

これがこのラウンド唯一のヒットらしいヒットで、

中々鋭いジャブは打つんだけど岡本さん、そこからは何もしないで、

結局ジャブの為のジャブで終わってたんだよね。

 

<2R>

お互いに間合いとタイミングは見計り終えた訳だし、

ここからだなって見てたんだけど、まだまだ低調の域を脱してなくて、

そもそも岡本さんはKO率の高いボクサーではないんだから、

もっともっとの手数が要ると思うんだけどまるで超の付く倒し屋みたいだったなあ。

 

デスティノの左ジャブに合わせる岡本さんの右フックはことごとく遅れてたし、

元々手数の多いようにも見えなくて、どこでどう勝負するのか見えて来ないんだわ。

 

特別大きなショットもないまま、数発のかすりヒットの有無の差でデスティノ。

 

<3R>

最初の1分間でお互い1発づつの右を交換したんだけど、

その後はまだ体が温まってないような感じのトロトロで、

岡田さんが攻めらしい攻めを見せないまま、

残り1分からのデスティノの3発の右クロスと左フックがポイントを分けたね。

 

<4R>

開始53秒、デスティノの右ストレートがハードヒットして、

岡田さんが明らかにグラッとしてからは何となく岡田さんの勝ち目が見えて来なくて、

そのドッシリ感がただの鈍重さにしか見えなくなってしまって、

それはまるで50年ほど前の大映の “大魔神” のようだったんだわ。

 

デスティノの方も実は見た目ほどのことはなくて、

破壊的に超絶的に強いって感じからは程遠くて、

この場面を一気に攻め切れてなかったんだよね。

 

<5R>

前のラウンドの後半から更に極端に動きが悪くなった岡本さんは残り1分17秒、

ディスティノに左アッパーを直撃されてしまって西ロープ前でダウン。

 

何とかリスタートした岡本さんだったんだけど、この後は殆ど勝負になってなくて、

これで本気なのかってシミジミ思ってしまったんだよね。

 

<6R>

岡本さんはまだ同じようなことをやってて全く変化も工夫も感じられなくて、

ここまで全ラウンドを獲られてるけど一体どうするつもりなのかって感じで、

この位置まで登って来る中でちゃんと強いボクサーとやってないからで、

この程度なら彼より下位のランカーにもっと強いのが沢山いるんだわ。

 

岡本さんが殆ど連打が打てないワンツーオンリーだった中、

デスティノとしては手際よく決着させるのかと思ったらこちらも実はテイタラクで、

長い時間飛ばし切る程のスタミナは元々彼には備わってないらしくて、

対戦相手が長期戦で臨めば攻略は思いの外簡単そうで、

ちゃんとした練習をしてないんじゃないかって思ったんだよね。

 

ラウンド終盤はデスティノがヨレる場面も増えてきて二人共、

ちょっとだらしなさ過ぎだったもんでここで自分的ストップエンドだったんだわ。

 

 

 

帰宅して確認してみたら8R2分12秒で勿論デスティノのTKO勝ちだったんだけど、

時間が掛かり過ぎで、こんなんなら麻生興一さんには勿論のこと、

細川バレンタインさんにも勝てないんじゃないかなあって思ったんだよね。

 

 

 

【本日のベストボクサー】

特にナシ

 

 

 

日本ラグビー協会に公正取引委員が調査に入ったっていう話は以前聞いてて、

どういうことなのかなあって思ってたんだけど、

つい最近ラグビー協会から選手の移籍に関して改善事項が発表されたんだわ。

 

それまでは移籍した選手は元の所属先の承諾が得られない限り、

1年間は試合に出場できないっていう決まりになってらしんだけど、

それはどうかっていう事で、移籍金規程を設けた上での移籍を前提に

出場停止期間の撤廃に向けて動き出したんだわ。

 

で、プロボクサーの移籍に関してはどうなるのかってことで……。

2017年12月 7日 (木)

後楽園ホール・12月6日

 

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「あんた達、お母さんを間違えてるよ。」

 

 

 

エリック・クラプトンはライブで “Cocaine” を演奏する際に、

何回 “Cocaine (コカイン)” って言うかというと15回なんだわ。

そのクラプトンはB・B・キングから一番影響を受けたと思ってるんだけどね。

 

 

 

トランプ大統領の娘夫婦はユダヤ教徒だし、

自身も本業(不動産業)の都合からして元々ユダヤ資本にへつらう傾向が強くて、

大統領選の際にもそのことを主張してたってこともあって、

今回イスラエルの首都をテルアビブからエルサレムへ移すことを認めて、

アメリカ大使館を移転させるって突然発表したんだわ。

 

朝鮮半島よりもっとややっこしくて火薬庫のような地にわざわざ火種を持ち込んで、

勿論イスラム諸国は無論のことEUからも即猛反対の声が上がったんだけど、

そもそも他国の首都に関して別の他国が云々するっていうのはどうなのかなあ……。

 

国家間の事案に関しても素人が首を傾げることが多いんだから、

一般社会や会社等の組織内にトラブルが絶えないっていうのも頷ける訳で、

だからプロボクシングの世界ではもっと当然ってことなのか……。

 

 

 

アレッと思ったら久し振りの大川泰弘さんで、

元同門の阿知和賢さんと昔からの知り合いの村中優さんの試合観戦ってことで、

泰駕(たいが)君と愛菜(いとな)ちゃんの話なんかで盛り上がったんだわ。

 

 

今日は本気でやるから見ててくれって感じの阿知和さんとコンチワして、

荒木貴裕さんともグローブタッチして始まり始まり……。

 

 

 

① 西沢匠君(鎌ヶ谷)×渡辺悠矢君(W日立)……SFe 4R

0勝2敗(2KO)の30歳・千葉県と、1勝0敗の33歳・茨城県。

 

<1R>

出だしの渡辺君のジャブとかストレート系はとってもいい感じだったんだけど、

直後の西沢君の圧倒的手数に一気に呑み込まれてしまったなあ。

 

ただその西沢君の山ほどの手数は殆どがパタパタフック系で、

そういうのは果たして有効打として認められるのかって思ったほどで、

右フックなんか空手チョップみたいなことが何回もあったんだわ。

 

雨あられのオープン系ショットに晒されて渡辺君は明らかな手数負けで、

たまのヒッティングも腰が入ってない中だったもんで威力も半減だったんだわ。

 

<2R>

こうなったら渡辺君としては一発一発に力を込めるよりも、

回転力で対抗する方が得策だったんだけどそういう練習は出来てないみたいで、

段々ジャイアント馬場みたいになっていった西沢君を崩し切れないままで、

西沢君の弱々しい10発に渡辺君が強めの一発を返すっていう展開のままで、

これはジャッジも苦労するだろうなあって思いながらの一旦休憩タイム。

 

 

この後4Rを遠目に見てたらリング上は更にグズグズになってて、

西沢君は撫でるようにしか打ててなかったし、

渡辺君の方の今一感も改善されないままの終了ゴングだったんだわ。

 

結局、39-38×2、38-38ってことで西沢君の2-0初勝利手数勝ちだったね。

 

 

 

② 増田大輝君(グワップ協栄)×濵上京武君(島袋)……F 4R

1勝0敗の23歳・千葉県と、0勝1敗2分の20歳・沖縄県。

 

T&Tの本木会長が濵上君のサポートセコンドを務めてたんだけど、

後で聞いたら師匠筋の関係らしいんだわ。

 

<1R>

3㎝ほど身長で勝ってた増田君がリーチを生かしてたしボディワークも優秀で、

濵上君を追い立てていったんだけど、中盤過ぎからは濵上君も逆襲で、

彼、軸がとってもシッカリしててそれが強打に繋がっていったんだけど、

それならって感じで増田君も細かく鋭く手数をアップさせていったんだわ。

 

<2R>

手数と強打のバランスはほぼ永遠のテーマだと思ってるんだけど、

リング上は徐々に濵上君の強振が増田君を圧倒するようになって、

これはもう第1Rのハンデを十分に取り戻しそうだなあって思ってた残り僅か1秒、

濵上君に追い込まれるまま南東ポストで棒立ちになってしまった増田君、

全く反攻ままならなくなってしまったところでレフェリーストップエンドだったんだわ。

 

ってことで2分59秒、沖縄からやって来た濵上君が初勝利TKO勝ち。

 

 

 

③ 長岡大樹君(F赤羽)×磯部優樹君(角海老)……SB 4R

1勝1敗のサウスポー、34歳・埼玉県と、0勝2敗(1KO)の33歳・東京都。

 

<1R>

どちらも見過ぎる傾向が強かったんだけど特に磯部君の手数不足が目立ってて、

彼は何かとすぐ顎が上がってしまうし、スピードが無い割にはガード位置も低くて、

打ち終わりが雑になるところを簡単に狙われてたんだわ。

 

<2R>

お互いにパンチが届き切らないことが多くて、それはまるでマスのようで、

一体この先どうなるんだろうって困惑しながら見てたんだけど、

開始44秒、磯部君が入って来るところに長岡君の左ショートが綺麗にヒット。

 

その後は殆ど何事も起らなかったもんで、このラウンドもこれで勝負ありってことで、

4回戦だったいうのに二人共、早くも休み休みって感じになってしまって、

お互いに巧くなくて強くないのは解ってるけどそれならそれで、

もう少し気持ちを見せてくれって感じだったなあ。

 

 

ってことでここで一旦離席したんだけど結局、

40-36、40-37、39-37ってことでやっぱり長岡君の圧倒3-0勝ちだったね。

 

 

 

たまにホールに来る客の中に遠くから自分のことを呼び捨てにするヤツラがいて、

ソイツらはいつもベトベトくっ付いてる二人連れの多分ゲイ系の男達なんだけど、

基本的には恥ずかしがり屋の目立ちたがり屋っていう捻じれた性格の持ち主で、

自分を呼び付けにすると同じようにレフェリーも呼び捨てにするんだけど、

他人に聞こえるように一声上げると同時にそれを誤魔化すように下を向いて、

とっくに面が割れてるっていうのに恥ずかしいとは思わないのか、

それでもまだ目立ちたいのかそれともケンカを売ってるつもりなのか、あれでも。

 

 

 

④ 木橋拓也君(上滝)×阿部義樹君(元気)……50㎏ 6R

4勝(2KO)5敗(2KO)の26歳・東京都と、

5勝(1KO)6敗(1KO)2分の31歳・宮城県。

 

<1R>

1個の負け越しをチャラにしたい同士の一戦は初っ端から激してたんだけど、

開始20秒、出会い頭に阿部君の右ショートが当たっていきなり木橋君がダウン。

 

殆どダメージを残さないままのリスタートだったんだけど、

余り倒し慣れてない阿部君の方が若干舞い上がってしまったみたいで、

相手の様子を見極めないでムチャに攻め込むと却って危険なんだけどなあ……。

 

ショートブローのシッカリ感自体は木橋君の方が上回ってたんだけど、

残念ながら彼の当て勘は今一だったんだよね。

 

<2R>

もっとユックリ攻めればいいのにっていう阿部君に対する感想は変わりなくて、

やたら頭から突っ込み過ぎで開始47秒、案の定のバッティングで、

木橋君が眉間をカットしてしまってドクターチェック。

 

瞬間に場内の時計を見やったらやっぱりいつものように直ぐには止まらなくて、

そのまま10秒近くも経過していったんだけど、

それはタイムキーパーの本来の時間管理とは別に、

場内時計はリングアナが作動させてるから発生する事態なんだけどね。

 

 

リスタート後はお互い、更に距離が取れなくなってのガツガツで、

こりゃ長いことないんじゃないかなあって思ってた残り1分12秒、

2度目のドクターチェックが入って即の負傷ストップエンドになってしまったんだわ。

 

 

勿論ドローになったんだけど、返す返すも残念だったのは阿部君の方で、

折角の2ポイントリードだったのを余りに突っ掛って、

頭から行きり過ぎてのこの結果だったんだよね。

 

 

[追記]

っていうのは実は大間違いでして、知り合いから電話が入りまして、

1Rにダウンゲットしたのは阿部君ではなくて木橋君だったって事で……。

 

大体のイメージを掴んで思い浮かべながら書いたんだけど、

いつもとは赤と青が逆に見える場所で見てたせいか、

こんなテイタラクになってしまいました。

 

何も無かったかのように最初から書き直してもいいんですが、

如何にいい加減だったかを自省する為にこのままにしておき、

お二人には心からお詫びする次第です。

 

ダウン劇の後阿部君がやたら前掛かりになって飛ばしていったのは、

ですから追撃しようとしてのことではなく、

ひたすらの挽回を目指した結果だった訳で、

返す返すも残念だったのは木橋君の方だったんですよね。 


 

 

 

⑤ 高梨直人君(10count)×内田勇気君(KG大和)……LF 6R

5勝(4KO)11敗(2KO)2分の33歳・神奈川県と、

4勝4敗(1KO)の24歳・神奈川県。

 

内田君としては何とか勝ち越したくて、

ただ大きく負け越してる高梨君にも強烈なパンチがあるからね……。

 

<1R>

やっぱり高梨君の弱点は改善されないままで、

強く打とうとする余りかパンチが大回りするというか外側外側からで、

そこのところを内田君に内側から細かく鋭く打ち込まれてたんだわ。

 

それでも頑張る高梨君は更にプレスを強め手数アップしていったんだけど、

彼の打つショートフック系はまるで水泳のクロールのような動きになってたなあ。

 

<2R>

この感じだと高梨君が内田君にジリジリ押し切られそうなイメージしか沸かなくて、

またもやの一旦離席だったんだけど、暫く色んな人と色んな話をしてて、

戻ったら6R、高梨君がリング上で仰向けになって担架搬出されるとこで、

スタッフ達が励ましの声を掛けながら自分の横を通り過ぎたんだけど、

この後大事を取って病院へ直行したんだけど大丈夫だったかなあ……。

 

 

 

⑥ 山中章弘君(F赤羽)×佐宗緋月君(T&T)……LF 6R

7勝(3KO)5敗(1KO)1分の30歳・東京都と、

6勝(2KO)5敗1分の22歳・神奈川県。

 

<1R>

プレスは山中君だったんだけど先仕掛けは佐宗君のことの方が多くて、

それでもお互いに攻防の水準が高くてやっとちゃんとした試合らしくなったんだわ。

 

全体の手数ヒット数に大差は無かったんだけど、

当たりの強さで佐宗君が優勢だったなあ。

 

<2R>

キチンと見てないと採点が難しいやり取りが続いてたんだけど、

残り30秒からのハードヒットの連続でまたもや佐宗君がラウンドポイントゲット。

 

お互いの力量と戦績に有意差は無いんだけど、

徐々に佐宗君の方が試合を支配しつつあって、

やっと以前の彼のイメージに戻ったっていう感じがしたんだよね。

 

<3R>

山中君が若干プレスを強めていったんだけど、

佐宗君が山中君の出鼻を挫き、打ち終わりにも正確に打ち込んでて、

山中君も全くメゲズずに攻め返してたんだけど有効ヒット的には今一で、

残り1分からのショート戦も佐宗君はコンビネーションが実に巧みで、

右ショートアッパーを組み込んでとっても見栄えが良かったんだよね。

 

<4R>

勿論、山中君の方も簡単には諦めなくて、

ラウンドの残り半分をどうするかってところで再度の頑張り直しで、

自らの攻撃を最終的にクリンチで終えることが多かったのが今一だったんだけど、

それでも残り1分弱までは充分にらしさを発揮してたんだよね。

 

お互いに一発必殺系ではないもんで、やっぱり正確な当てっこ競争なんだよね。

 

<5R>

最初の30秒間を佐宗君が飛ばしまくって一気に過熱化していったんだけど、

当てられ方の形が悪かったのは山中君の方で、

大きく挽回しようといきなりの右強振が目立ち始めた山中君に対して佐宗君、

あくまできちんとしたジャブから組み立てようとする姿勢が見えてたね。

 

かなりの激闘が続いたんだけど、二人共まだスタミナは大丈夫そうだったなあ。

 

<6R>

山中君も詰めてはいたんだけど攻撃のパターンが単調になってしまって、

左フックをボディに2連発させた直後そのまま顔面に繋ぐっていう、

佐宗君のトリプルフックが圧倒的見栄えだったんだけど、

そこからの一気攻めに繋げて山中君を相当弱らせたんだわ。

 

一息入ってからの攻勢もまたもや佐宗君で一気のガンガンで、

そのまま赤コーナーポストに追い込んでの左右連打を打ち込んでいったんだわ。

 

そこに至る前に既にかなり消耗してた山中君はついに踏ん張り切れず、

背中をコーナーポストに押し付けられたままになってしまった1分20秒、

見極めたレフェリーが割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

それにしてもこの日の佐宗君は久し振りの佐宗君だったんだよね。

 

 

 

⑦ 氏原文男君(F赤羽)×荒木貴裕さん(極東)……SFe 8R

6勝(4KO)6敗(2KO)の31歳・高知県と、、

10勝(4KO)7敗(3KO)のランク13位、30歳・三重県。

 

氏原君にとっては必死のランク取りだし、

荒木さんとしても敗ければランク落ちが間違いないところで、

どちらの力量が上なのかと同時にどちらの気持ちの方が強いのかって事で……。

 

それにしても荒木さんには沢山の応援団が付いてるんだよなあ。

 

<1R>

氏原君の左肘を使ってのリズムの取り方は一種独特で、

一瞬相手を戸惑わせながら上体ごとの一気の踏み込み突っ込みで、

そこからの左右フックの強振が直撃すれば誰でも倒れるほどなんだわ。

 

荒木さんは相手の戦い方を充分承知してたみたいで、

入って来る前に正確で強いジャブを放ってたし、

残り35秒には強烈な右フックを氏原さんのボディの真ん中に打ち込んでたんだわ。

 

<2R>

氏原君の剛腕一直線が目立ってきて、まあ元々彼にはそれしかないんだけど、

経験を積んで徐々に上級者を相手にするに至って、

殆ど前説ナシに振り込んでも中々当たらなくなるのもある意味道理な訳で、

もう少し色々な工夫も混ぜ込まないと当てさせてくれないんだよね。

 

残り56秒になって氏原君、やっと左フックをいい感じで当ててはいたんだけど、

全体としてはポイントを取り切るっていうところまではまだまだで、

荒木さんの細かい技に翻弄されてるって感じだったんだよね。

 

<3R>

氏原君のゴリゴリ詰めに荒木さんが嫌気を差さないかだけが焦点になってきて、

キッチリ見てたんだけど荒木さんはまだまだ気持ちを保ってて、

最初の1分間での数発の右フックがまたもやのポイントゲッターだったんだわ。

 

氏原君の方は多少の被弾は覚悟の上の重戦車戦略だったんだけど、

折角詰めてもそこからのショートブローが雑過ぎてて、

特に決めの右フックが荒木さんの上か後ろの空気を斬ることが多かったんだわ。

 

一方の荒木さんの方も相手との距離を確保する為には、

もっともっとのフックワークの方がジャブより有効そうに見えたんだけどね。

 

<4R>

もっと相手のボディを攻めるっていうアイデアはどうなのって思ったんだけど、

相変わらず氏原君は顔面攻撃に拘ってたし、

1~2発で決めようとしないで、たまには軽い回転で打ってみればとか、

色々考えたんだけど単調な印象が拭えなかったんだよなあ。

 

残り1分10秒、氏原君の右ストレートがヒットしたんだけどあくまで単発で、

却って荒木さんの時折のボディブローの喰い込みの方が目立ってたなあ。

 

<5R>

ブルドーザー氏原君の右にはまだまだ必殺感が宿ってて、

荒木さんとしても相打ち系で貰っても危険な状況はまだ続いてたんだよね。

 

アレッて感じで気が付いたのは徐々に荒木さんの振りがデカくなってきたことで、

振り負けないようにって強振して空振った際に体勢を崩してしまってたんだわ。

 

<6R>

1分14秒、1Rに続いて体がもつれた際に氏原君が荒木さんを投げてしまって、

それは中々強打が叶わない氏原君のイライラ感の噴出だったと思うんだけど、

いずれにしてもレスリング行為ってことで1点減点を喰らってしまったんだわ。

 

リスタート後は明らかに氏原君の気持ちが切れての劣化が目立って、

荒木さんの方からはかなりの余裕が感じられるようになったんだよね。

 

 

ってことで自分はここで切り上げたんだけど結局、

79-71、78-72×2ってことで圧倒差で荒木さんの3-0勝ちだったんだわ。

 

 

試合後の荒木さんと少しばかり話をする機会があって、

彼のフットワークに関する感想を伝えたんだけど、

圧力が半端じゃない相手にまずまずの好パフォーマンスだったのは間違いないね。

 

 

次の試合は全く見てなかったんだけど、

元々の相手がいつの間にかサイトージムボクサーに変わってて、

これなら中川健太さんなら2Rまでだなって思ってたら、

3Rまでかかってしまったみたいだね。

 

 

 

F赤羽ジムにはお名前は存じ上げないんだけど、

行き合えば挨拶を交わすトレーナーさんが何人かいるんだけど、

そのうちのお一人が、「やっとホールに来られるようになりました。」 って、

車椅子の青年を紹介してくれて、それまでは全く気が付かなかったんだけど、

何とその青年は約1年半ほど前の試合で大ケガをした横山拓成君その人で、

彼の回復に関しては人づてには聞いてたんだけど、

久し振りに見る彼はまだ自由にならない部分があるようだったんだけど、

「頑張り過ぎないようにしてユックリユックリね。」 みたいな言葉を掛けて、

最後に握手したんだけど彼の手は柔らかくて温かかったなあ……。

 

 

 

⑨ 村中優さん(F赤羽)×阿知和賢さん(ワタナベ)

                       ………53㎏ 8R

25勝(8KO)3敗1分のランク6位、32歳・鹿児島県と、

11勝(4KO)12敗(1KO)5分のランク10位、31歳・神奈川県。

 

この日のF赤羽ジムはボクサー4人出しだったんだけど、

殆どが古里さんがチーフセコンドだったんだけど、勿論この試合もね。

彼は50歳前後だと思うんだけど、厳つい感じがする割にとっても人懐っこいし、

風貌からしても女性にもてると思うなあ……。

 

<1R>

なんてことを考えながらの初っ端だったんだけど、

立ち上がりの阿知和さんはとっても調子が良さそうで、

彼はいつも気持ちでボクシングする典型なんだけど、

この日は強くて巧いボクサーに見えたんだよね。

 

一方の村中さんは必ずしもベストのようには見えなかったんだけど、

それでもそこそこの試合をして結果を出すタイプなんだよね。

 

リーチ優位な阿知和さんが先手ジャブからの右への繋がりがスムースだったし、

ショート戦も対等以上のまま繋ぎのパンチにも充分な配慮が出来てたんだわ。

 

殆どいいところナシのままだった村中さんだったんだけど残り24秒のリング中央、

お互いのパンチが危険な交差を見せたその刹那、

村中さんの返しの左フックが大直撃して阿知和さんが一発ダウン。

 

何とかリスタートした阿知和さんだったんだけどダメージは明らかで、

腕振りが極端に鈍くなって危険な状態が続いたんだけど、

残り10秒ちょっとのところを何とか凌ぎ切ったんだわ。

 

<2R>

村中さんがまずは丁寧なボディブローを打ち込んでいった中、

阿知和さんの回復度が気になったんだけど30秒過ぎには大丈夫になって、

体を傾けながらの右ショートフックが抜群の効力を発揮し始めたんだわ。

 

残り20秒からはかなりの消耗が見えて心配されたんだけど阿知和さん、

その前の残り40秒からのラッシュラッシュは圧巻で、

村中さんに西ロープを背負わせての渾身のヒットヒットだったんだよね。

 

<3R>

開始18秒、自分にはちょっと見え難かったガッツンバッティングだったんだけど、

それはレフェリーからも死角だったみたいで、

一瞬村中さんが背中を向けてしまったんだけど、

レフェリーのコールがないままの試合続行中だったのは間違いなくて、

で、歩み寄った阿知和さんが軽くフック系を一発ヒット。

 

この時、もし阿知和さんが遠慮しないで思いっ切り打ち込んでたら、

それは先週の大橋建典さん×坂晃典さんの試合の再現だったんだけど、

多分、阿知和さんにはバッティングだったのが解ってたんだろうね。

 

慌てたレフェリーが直後に試合を止めてジャッジ達に確認してたけどね。

 

残り1分15秒からはこれこそ激闘ってシーンが始まって、

阿知和さんの右ガードが下がり気味になるところに村中さんが左フックをヒット。

 

阿知和さんは1Rでのダウンの原因になったパンチをほぼ同じところに貰って、

明らかに効いてしまったんだけど、そこから必死の立て直しで、

またもや危ないところを切り抜けたんだけど、

実は村中さんの追撃も甘かったと言わざるを得なくて、

特に右フックの精度が極端に悪かったんだよね。

 

<4R>

お互いに顔面の傷みが進んできたんだけど村中さんの方がより顕著で、

今やすっかり回復なった阿知和さんの先攻力が初っ端から目立ってて、

ワンツーも鋭かったしアッパー含めたショートブローも強く打ててたし、

開始50秒のことろでの右ストレートも抜群だったんだわ。

 

相手の精度の高い攻撃に村中さんが結構貰ってしまう場面が目立って、

それでも気持ちで挽回を目指していったもんでお互いに更にガードが緩くなって、

実にとっても危険な殴り合いが続いたんだわ。

 

残り30秒からはお互いに交互に残り時間を確認しながらの奮戦だったなあ。

 

<6R>

二人共いきなりの飛ばしで、それはお互いにスコアが接近してると思っての事で、

一気にひたすらの接近激闘に突入していって、

流石に村中さんは連続してのクリーンヒットを許さなかったんだけど、

いつの間にか阿知和さんは残り時間が迫ってもヘバリを見せることが無くなって、

このラウンドは甲乙付け難かった残り30秒からも手数落ちしてなかったんだわ。

 

<7R>

最初の30秒間は阿知和さんの飛ばしが印象的で、

次の30秒間の中で10秒ほど阿知和さんがサウスポーチェンジしたんだけど、

それは村中さんを北ロープに追い込み連打した際、

最初の打ち込みの時のスタンスの関係で、他に意図は無かったと思ったけど、      

それでも若干村中さんの意表を突いたようで何発かヒットヒットさせたんだわ。

 

それにしてもこの日の村中さんの右フックはまるで空砲のまま、

いつの間にか鼻血も見舞わられてしまってたし、

残り30秒からもアピールし切れてなかったんだよなあ。

 

隣の渡辺会長からスコアがどうなってるか聞かれたもんで計算してみたら、

何となんと自分のスコアは66-66ってことだったんだわ。

 

<8R>

勿論、二人共飛ばしまくった最終回だったんだけど、

最初の30秒間はまたしても阿知和君の先手からのヒットヒットで、

陣営からは 「倒せ!倒せ!」 の声が飛んでたんだわ。

 

村中さんも相手の空いてるところと打ち終わりを狙って打っていったんだけど、

やっぱりこの日の右フックが悪過ぎでいっそのこと、

阿知和さんの右ガードが緩みがちになるところを左フック主体に攻めればって、

そんな感じがしないでもなかったんだよね。

 

村中さんが大きく攻勢を取る場面が訪れないまま、

阿知和さんは1分20秒から2分まで村中さんをロープからコーナーへと詰め寄せて、

充分な攻勢を見せ続けたんだわ。

 

村中さんは残り1分になってもムチャ攻めしていかないまま、

残り30秒からは優劣付け難い最後の壮絶系になっての終了ゴング。

 

 

ってことで自分は76-75で阿知和さんだったんだけど、

発表されたスコアは76-75×3ってことで全く同じスコアではあったんだけど、

コールされた勝者は村中さんだったんだわ。

 

 

興行主とハイランカーへの若干の配慮があり得ることを考慮すれば、

これはまあまあ納得の範囲内ってことで、

どこかの一つのラウンドの評価が行ったり来たりすればこうなるんだよね。

 

 

 

医務室からの帰り道での村中さんの第一声は 「お久し振りです。」 で、

その後、少し後ろ向きな事を言ってたんだけど、

一休みしてユックリ考えることなんだわ。

 

 

阿知和さんの応援には久し振りの冨山浩之介さんも来てたんだけど、

控室での阿知和さんからはやるべき事はやったって感じが漂ってて、

勝者が敗者のようなコメントを残してたのが全てで、

この日の阿知和さんは村中さんの決めの右フックをことごとく交わしてて、

それは上体の動きが抜群だったからであったし、

1Rに大きなダメージを負ってしまったところからの驚異の踏ん張り直しだったし、

とにかくあんなに打ちまくったのに最後まで保ってたスタミナは大したもんで、

どういう練習をしてたのかを聞いたんだけど、なる程ねだったんだよね。

 

 

 

【本日のベストボクサー】

① 阿知和賢さん 

② 佐宗緋月君

③ 荒木貴裕さん

2017年12月 6日 (水)

11月度ランキング

 

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「ランク落ちしてしまったんだわ、トホホ……。」

 

 

 

ランキングっていえば今、業界の中でランカーを増やして活性化しようってことで、

A級で1勝すればその対象にして、16位以下のランクを与えようって流れがあって、

多分中小ジム辺りからの発案じゃないかと思うんだけど、

そうするとこによってボクサーの参加意識やモチベーションを上げようって、

そういうことらしいんだけど、お察しの通り自分は大反対で、

ボクサーのモチベーションを上げて練習生を増やそうっていうなら、

それはまずちゃんとファイトマネーを支払う事から始めるべきだと思うんだよね。

 

16位以下のランカーなんて大手ジムも全く必要性を感じてないと思うんだけど、

アラカサマに反対すると大手ジムの横暴だとか、小さなジムを苛めるなとか、

いつもそういう泣き言が聞こえてくるもんで、呆れて放置って感じなんだよね。

 

そもそも今の15位までっていうのも多過ぎで、

以前の10位以内に戻すべきだって自分は思ってて、

現在13階級に32名分もの空きがあるのに一体どうしようというのかって事で、

A級1勝の順位を誰がどうやって決めるのかって事でもあるし、

毎月のランキング委員会はそれこそ徹夜仕事になってしまいそうなんだわ。

 

少子化傾向以上にボクサー数が減ってる事由が他にある事を認めないで、

見当ハズレな施策を繰り返してると、益々の底なし沼だと思うんだよね。

 

 

 

≪11月度ランキング≫

11月のランキングは10月31日~11月29日までの試合を対象にして、

12月1日に発表されたんだけど、ちょっと遅れてしまって……。

 

 

【世界チャンピオン】

山中竜也さん(獲得)、京口紘人さん(獲得)、田口良一さん(6)、拳四朗さん(1)、

井岡一翔さん(5)、比嘉大吾さん(1)、木村翔さん(獲得)、井上尚弥さん(6)、

岩佐亮祐さん(獲得)、ホルヘ・リナレス(WBA2、WBCダイヤモンド)、

村田諒太さん(獲得)の計12名。

 

田中恒成さんが返上して保留選手リスト入り。

 

 

 

【OPBFチャンピオン】

小浦翼さん(1)、中山佳祐さん(1)、マーク・ジョン・ヤップ(1)、大竹秀典さん(2)、

清水聡さん(獲得)、中谷正義さん(8)、井上岳志さん(獲得)、太尊康輝さん(2)、

藤本京太郎さん(2)の計9名。

 

小浦さんは11月11日、谷口将隆さんとのタイトル戦に2-0勝ちして初防衛。

井上さんは11月10日に何チャラ・シットサイトーンに8RKO勝ちして王座ゲット。

 

 

 

【WBO APチャンピオン】

勅使河原弘晶さん(獲得)、伊藤雅雪さん(1)、荒川仁人さん(1)、

小原佳太さん(獲得)、井上岳志さん(獲得)、藤本京太郎さん(1)の計6名。

 

近藤明広さんは世界戦の為王座返上したんだわ。

井上さんはOPBFとのダブルタイトルゲット。

 

 

 

【日本ランキング】

 

【ミニマム級】……小西伶弥さん(1)

小浦翼さんとのタイトル戦に敗れた谷口将隆さんは4位から5位にダウンして、

11月5日に春口直也さんに2-0勝ちした加納陸さんが変わって4位にアップ。

加納さんに敗れた春口さんは榮拓海さんと入れ替わって7位にダウン。

 

高橋悠斗さんが2試合連続いい勝ちをしたってことで9位にランクイン。

 

若干試合から遠ざかってる大平剛さんが8位から10位にダウン。

空が1名分減って4名分。

 

 

 

【ライトフライ級】……久田哲也さん(2)

久田さんは11月17日、上久保タケルさんとのタイトル戦で4RKO勝ちして2防衛。

敗れた上久保さんは5位から9位へダウン。

 

10位だった小坂駿さんがF級に転級したもんで空き1名増えて4名分。

 

 

 

【フライ級】……黒田雅之さん(2)

黒田さんは11月10日、松山真虎さんに7RKO勝ちして2防衛。

敗れた松山さんは6位から9位にダウン。

 

試合間隔の差か粉川拓也さんと藤北誠也さんが3位と4位を入れ替わってるね。

 

11月26日に小坂駿さんに判定負けした堀陽太さんが7位から10位にダウン。

勝利した小坂さんはLF級から転入して6位にランキング。

 

5位だったユータ松尾さんがSF級に転出。

 

上位ランカーのランクダウンや転出があったもんで、

11月6日、タイボクサーに1RKO勝ちした望月直樹さんが8位から5位にアップ。

中谷潤人さんも9位から7位に、阪下優友さんも10位から8位に自然アップ。

 

15位だった村井貴裕さんが8月の試合を棄権したまま引退ランクアウト?

 

 

 

【スーパーフライ級】……船井龍一さん(1)

11月20日にフィリピンボクサーに1RKO勝ちした山下賢哉さんが3個上がって5位。

 

11月10日にノーランカーに2RKO勝ちしたユータ松尾さんは転入しての8位。

 

ってことでギリギリ15位だった大塚隆太さんが押し出された形でのランクアウト。

 

 

 

【バンタム級】……赤穂亮さん(1)

11月5日にフィリピンボクサーに3-0勝ちした清瀬天太さんが2個上がって8位。

 

11月19日、ノーランカーに3-0勝ちした澤田京介さんは、

入口裕貴さんと入れ替わって13位にアップ。

 

 

 

【スーパーバンタム級】……久我勇作さん(1)

11月4日に中川勇太さんに2-1勝ちした石本康隆さんが2位から1位にアップして、

敗れた中川さんは1位から4位にダウン。

 

11月11日、フィリピンボクサーに3-0勝ちした田村亮一さんは、

藤原陽介さんと入れ替わって6位にアップ。

 

Fe級の14位だった臼井欽士郎さんが転入して同じ14位にランク。

ってことで空き1名分が埋まったね。

 

 

 

【フェザー級】……坂晃典さん(獲得)

岩井大さんが林翔太さんと入れ替わって3位にアップ。

 

11月6日に野口将志さんに8RKO勝ちした河野洋佑さんが13位にランクイン。

敗れた野口さんはL級9位からのランク落ち。

 

11月20日、フィリピンボクサーに1RKO勝ちした木村吉光さんは15位のまま。

 

 

 

【スーパーフェザー級】……末吉大さん(獲得)

11月11日に白鳥大珠君に3-0勝ちした富岡樹さんが、

高畑里望さんと入れ替わって5位にアップ。

 

11月4日、小澤有毅君に3-0勝ちした石田凌太さんは、

一個アップして9位にランキング。

 

11月22日に石井龍輝君に5RKO勝ちした三瓶数馬さんも一個アップの10位。

 

二人に越された岩原慶さんが2個下がっての11位。

空き2名分は変わらず。

 

 

 

【ライト級】……吉野修一郎さん(獲得)

11月19日、佐々木基樹さんに2-0勝ちしたアクセル住吉さんは2位のままで、

敗れた佐々木さんは12位からのランク落ち。

 

11月29日にノーランカーに5RKO勝ちした柳達也さんは3位のまま。

 

11月4日にOPBFランカーに4RKO勝ちした斉藤一貴さんが10位に初ランク。

 

7位だった土屋修平さんと8位だった加藤善孝さんが引退ランクアウトして、

9位だった野口将志さんと12位だった佐々木さんがランク落ちしたもんで、

ここは一気に3名分の空が発生して5名分もあるんだわ。

 

 

 

【スーパーライト級】……麻生興一さん(1)

11月28日に韓国ボクサーに3-0勝ちした永田大士さんが、

今野裕介さんと入れ替わって4位にアップ。

 

11月11日、小林孝彦君に5RKO勝ちした平岡アンディさんが、

岡崎祐也さんと入れ替わって14位にアップ。

 

 

 

【ウェルター級】……有川稔男さん(2)

有川さんは11月7日、暫定王者だった坂本大輔さんとの統一戦で、

5RKO勝ちして2防衛、敗れた坂本さんは4位にダウンランキング。

 

11月22日にノーランカーに3RKO勝ちした垂水稔朗さんは7位のままだけど、

坂本さんが4位に降りてきたことを考えると1個アップに相当してて、

他のランカー達は其々一個筒ランクダウン。

 

空は1名分減って2名分。

 

 

 

【スーパーウェルター級】……井上岳志さん(1)

井上さんは日本タイトルを1防衛のままベルトが3個になったんだよね。

 

11月22日にフィリピンボクサーに1RKO勝ちした長濱陸さんは1個アップの3位。

 

11月11日、コブラ諏訪さんに3RKO勝ちした新藤寛之さんは1位のままで、

敗れた諏訪さんは2位から4位にダウン。

 

11月4日にフィリピンボクサーに1RKO勝ちした9位だった渡部あきのりさんは、

試合から遠ざかってる4人のボクサーを飛び越えて一気に5位にアップ。

 

ここの空き6名分は変わらず。

 

 

 

【ミドル級】……西田光さん(1)

11月4日に福本祥馬さんに1RKO勝ちした竹迫司登さんが2位から1位にアップ。

敗れた福本さんは1位から最下位の5位にダウン。

 

異動はそれだけで9名分の空きも変わらず。

 

 

 

【保留選手】

福原辰也さん、原隆二さん、八重樫東さん、田中恒成さん、河野公平さん、

五十嵐俊幸さん、江藤光喜さん、井上拓真さん、石田匠さん、帝里木下さん、

山中慎介さん、大森将平さん、益田健太郎さん、小國以載さん、亀田和毅さん、

松本亮さん、和氣慎吾さん、久保隼さん、細野悟さん、大沢宏晋さん、

カシミ・セルバニア、尾川堅一さん、西谷和宏さん、岡田博喜さん、近藤明広さん、

亀海喜寛さん、野中悠樹さんの計27名。

 

田中恒成さんと近藤明広さんが新規参入して現在の枠だとあと一人分だけ。

 

福原さんは11月25日のWBCのタイトル戦に0ー3負け。

大沢さんは11月5日にインドネシアボクサーに3-0勝ち。

近藤さんは11月4日、IBFのタイトル戦に0-3負け。

 

2017年12月 5日 (火)

後楽園ホール・12月4日

 

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「……ってことは僕は養子に出されるんですかあ?」

 

 

 

マイケル・ジャクソンと郷ひろみのルーツは、

どう考えてもジェームズ・ブラウンだと思うんだけど、

そのまたルーツは実はエルビス・プレスリーだと思ってるんだけどね。

 

 

 

昨日のボクシングは初めの4試合は女子戦だったもんで、

第5試合からのリポートってことで……。

 

 

昨日は小熊ジムから2名出場だったもんで田之岡条さんも来てて、

ボクシングのこととかスニーカーのことなんか色々話したんだわ。

彼は普段は笑顔笑顔の青年なんだけど、

ことボクシングの話になるといきなり目付きが違ってきて、

自分の話しも真面目に聞いてくれたし、次の試合のことなんかもね……。

 

この日の彼の服装ならオレンジのアディダスより、

黒の革靴の方がもっとカッコ良かったんじゃないかなあって思ったんだけど、

全体の色合いの中でのアクセントとしては正解なのかも知れないね。

 

 

この日は同門から女子ボクサーがデビューするってことで、

嶋崎俊君が奥様と応援に来てて、初めはそんなつもりはなかったんだけど、

何だか色々語ってしまってちょっと申し訳なかったなあ……。

 

 

 

⑤ 渡辺顕哉君(小熊)×今井朝日君(T&T)……SFe 4R

1勝(1KO)1敗のサウスポー、27歳・福島県と、

1勝1敗のサウスポー、23歳・青森県。

 

<1R>

1勝1敗のサウスポー同士だったんだけど、

一回りデカイ渡辺君の動きがちょっと頼りないというか、

まるでロボコップのようにガキゴキしてたんだわ。

 

最初のクリーンヒットは今井君の左ストレートだったんだけど、

それでも渡辺君は火が付かなくて、少し突っ立ち気味の中、

ガードが外側に緩むところを今井君に内側からヒットヒットされてたんだわ。

 

渡辺君は攻撃のきっかけを掴みかねたまま先手を取られ過ぎで、

全体としての手数も今井君の8:2ほどだったんだわ。

 

<2R>

渡辺君の変わり身は期待し難くて、

危うい構えからヌーッて感じで無防備に入って行くもんで危ない危ないで、

どこか体調が良くないのか全くキリッとしたところがなくて結果、

随分打たれてしまって早くも顔面が相当赤くなってきて、

スピード的にも今井君に付いていけなくなってしまって何となく万事休す。

 

 

ってことでこのラウンドで離席したんだけどやっぱり結局、

40-37、39-37、39-38ってことで今井君の3-0勝ちだったんだわ。

 

 

 

⑥ 来山悠一君(花形)×角田知浩君(川崎新田)……60㎏ 4R

3勝(3KO)5敗(4KO)1分の31歳・神奈川県と、

2勝5敗(3KO)のサウスポー、31歳・東京都。

 

<1R>

少しづつ負け越してる31歳同士だったんだけど、

頭半分以上デカい角田君のリーチの長さと懐の深さが半端じゃなくて、

来山君は攻め込むきっかけを見出しかねたままだったなあ。

 

角田君もそれほど腕振りが鋭い方ではなくて、ショート戦では腕を余してたんだけど、

距離に対する意識は高くて、結果的にそれがポイントを分けたんだわ。

 

<2R>

角田君の3発目はとってもルーズで危うかったんだけど、

来山君の前詰めが甘いもんで大助かりって感じで、

来山君としてはどこかで吹っ切ってガンガン行くべきだったんだけど、

いつの間にか顔面を赤くしてしまって右目尻をヒットカットされてしまったし、

展開というか勝負の行方がハッキリしてしまったモンで一旦休憩タイム。

 

 

ってことで結局、4R2分28秒、バッティングしての負傷ストップだったんだけど、

40-37、39-37、39-38ってことで、角田君の3-0勝ちだったんだけど、

それにしてもスコアのバラケ方が前の試合と全く同じだったんだわ。

 

 

 

⑦ コウジ神南君(ワタナベ)×鈴木陸斗君(船橋D)……SB 4R

1勝(1KO)2敗の31歳・福島県と、0勝1敗1分の18歳・千葉県。

 

<1R>

開始直後の2秒、鈴木君がスタートのグローブタッチをしようとしたその瞬間、

神南君がそれに構うことなくいきなりの右フックを強振していって、

体勢が整ってなかった鈴木君がまともに直撃されてしまって一発ダウン。

 

鈴木君の不注意が全てであって、神南君は何の反則も犯して無くて、

試合前のレフェリーからの注意の際にグローブタッチは済んでたんだけど、

それは解っていながらそれでも何となく自分の中ではシックリしなくて、

それは1日の大橋建典さんのパフォーマンスとは明らかに違ってた訳で、

鈴木君がリスタートしたところで一旦離席したんだわ。

 

 

結局この試合は1R2分14秒で神南君のTKO勝ちだってね、やっぱり。

 

 

 

⑧ 豊田和也君(小熊)×小松裕道君(相模原)……SFe 4R

1勝(1KO)3敗(1KO)の28歳・埼玉県と、

1勝(1KO)3敗(2KO)1分の24歳・神奈川県。

 

2年ほど前かなあ、奥さんと川越に遊びに行った際に、

フラッと小熊ジムに寄ってみたら中途半端な時間帯だったもんで、

小熊会長の他にはボクサーが一人しかいなくて、

その時黙々と練習してたのが豊田君だったんだよね。

 

<1R>

1勝3敗同士の一戦は小松君の方が僅かに上背で勝ってて、

積極的な前詰めを仕掛けて行ったんだけど、

結構落ち着いてた豊田君が相手より先手先手を心掛けてたんだわ。

 

ただ、ショット自体のタイト感は小松君の方が圧倒してたし、

残念ながら豊田君は軸のシッカリ感が欠如してて、

決め打ちする度に体が流れてたし、返しのパンチを鋭く振り切れてなかったんだわ。

 

試合序盤はまあまあだった豊田君だったんだけど、

徐々に小松君のシッカリ感に後れを取るようになってきた残り1分02秒、

意を決したような小松君のラッシュラッシュの前に、

北ロープに詰められながらほぼ一方的になってしまって、

これはもうやられてしまうんじゃないかってほど追い込まれてしまったんだわ。

 

小松君の大攻勢が一段落した後の豊田君は顔面をかなり赤くしてたし、

消耗の度合いも半端じゃなかったんだわ。

 

このラウンドは何とか凌いでも次は危ないなあって見てた残り8秒、

何となんと、エイッて感じで何となくデタラメ気味に振り出した豊田君の右フック、

それが前掛かりになってた小松君の顔面を大直撃して、

アラララーッて感じで小松君から一発昏倒ダウンをゲットしてしまったんだわ。

 

大きく仰向けに倒れてしまった様子を見計らったレフェリーが殆ど即のストップで、

2分56秒、驚愕の大逆転ショットで豊田君のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

豊田君は3分間だけはとにかく驚くほど頑張る川越のウルトラマン、

っていう噂はホントだったんだわ。

 

 

 

⑨ 佐々木悠登君(ワタナベ)×松本北斗君(REBOOT)

                            ………L 4R

1勝(1KO)1敗1分のサウスポー、23歳・岩手県と、2勝0敗の21歳・埼玉県。

 

<1R>

この試合がこの日の自分的なメインイベントで、

佐々木君もそこそこ鋭い動きが出来てたんだけど、

松本君の構えは一種独特で、後で聞いたら彼は空手出身ってことで頷けたんだけど、

前の手を普通より前目に保持して、右手は如何にもストレートを打ちそうな構えで、

開始18秒、その前置きした左手を柔らかく鋭くチョンチョンジャブに使った直後、

鋭く伸びる右ストレートを的確にヒットさせていきなりのダウンゲットだったんだわ。

 

佐々木君はそれほど大きなダメージを負うことなくリスタートできたんだけど、

その後も松本君の見栄えのいい構えは全く揺るぎないままだったし、

佐々木君の左ストレートの打ち終わりにキッチリ右フックを合わせてたし、

若いのに実に冷静なパフォーマンスで抜群の安定感だったんだわ。

 

勿論佐々木君も反撃しなかった訳では無かったんだけど、

その後も危ない被弾を積み重ねるに至って1分40秒、

レフェリーが割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

 

松本君が来年の新人王トーナメントに出場するなら優勝候補の筆頭って事で……。

 

 

 

⑩ 東上剛司さん(ドリーム)×何チャラ・何チャラ……60㎏ 6R

13勝(2KO)15敗(1KO)5分のランク2位、37歳・大阪府と、

7勝(3KO)5敗の19歳・タイ。

 

東上さんは丸14年のキャリアを誇るもう37歳なんだけど、

このブログを当初から読んでくれてる大事な固定客さんでもあるんだよね。

 

東上さんは通算では負け越してるんだけど、

それは安易な外国人との対戦を避けてきた結果でもあって、

33戦して2KO勝ちしかないんだけど、一方KO負けも1つしかなくて、

パンチ力では勝負できないボクサー達の指標的な存在なんだよね。

 

この日は初めての外国人相手の試合で、

名前が難し過ぎるタイ人だったんだけど、中々の小兵だったんだわ。

 

応援団の数も半端じゃなかった中、

藤原陽介さんがヘルプセコンドに付いて試合開始。

 

<1R>

相手のタイボクサーは随分背が低かったんだけど、

それが更に前傾を深くするもんで相手にするにはやり難いほど小さかったんだわ。

 

頭一個分以上の身長の違いに最初戸惑い気味だった東上さん、

間合いとタイミングを計りながら始めてたんだけど、

相手のタイボクサーはこれが得意技ですって感じの鋭い踏み込みざまの右フックで、

まだリズム感を掴みかねてた東上さんの左顔面をいきなり直撃したんだわ。

 

そのワンショットは試合後の東上さんの左目周辺に痣を残し、

後で聞いたんだけど一瞬モノが二重に見えてしまうほどのダメージだったんだよね。

 

タイボクサーがガードを固めて小さく丸まると打つところが無くなる程だったんだけど、

その一発被弾で火が付いた東上さんは猛然と挽回攻勢をかけていって、

取り敢えずって感じで空いてる所を探しながらのメッタ打ちだったんだわ。

 

で、残り1分24秒、数発の左右ボディから右フックをフォローしてダウンゲット。

 

この日のタイボクサーはサイトーンジムボクサーとは違う気丈なところを見せて、

リスタート後も果敢に東上さんに突っ掛っていったんだけど残り59秒の北ロープ前、

相手の一発強振右フックを見切ったような東上さんが更なる詰め詰めラッシュで、

顔面とボディを際限なく打たれ込んでしまったタイボクサーが2回目のダウン。

 

これで終わりかと思わせたサイトーンジムではないタイボクサー、

またもや必死の起き上がりで、でもそれは結局更にダメージを積まれただけで、

残り37秒、リスタート地点から遠くない北西ポストで3回目のダウンだったんだわ。

 

そろそろだよなあって見てたんだけどこのタイボクサー、

まるでアルマジロのように体を丸めて何とかやり過ごして凌ぎ切ったんだわ。

 

<2R>

試合当初と比較しても更に小さくなったタイボクサー相手に東上さん、

それはまるで子供を苛めてるような様相を呈してきて、

余りにいたぶるのも何だと思ったか東上さんは初っ端から一気のラッシュラッシュで、

またもやの北西ポストだったんだけど、

前の回の終わり頃から止め時を見計らってたレフェリーがついにのストップエンド。

 

ってことで0分45秒でのTKO勝ちだったんだけど10年振りのKO勝ちだってね。

 

こんな相手ではあったんだけど、イザッて時に東上さんがどれだけ飛ばせるのか、

っていうのだけを確かめてたんだけど、

それは自分が勝手に東上さんに与えてたテーマだったんだけど、

その東上さんはまだまだやれるってことを証明したんだよね。

 

 

 

【本日のベストボクサー】

① 松本北斗君

② 東上剛司さん

③ 豊田和也君

 

2017年12月 4日 (月)

11月のベストボクシング

 

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「今日はな~んにもしたくない……。」

 

 

 

昨日は大阪で色々なタイトル戦があったんだけど、

気になってたのはOPBF、WBOAPのM級タイトル戦の行方で、

やっぱり太尊康輝さんの方が戦績や年齢的にも優勢だろうなあって、

そう思ってたんだけど、何となんと38歳の秋山泰幸さんが5RTKO勝ち。

 

秋山さんはヨネクラジムからワタナベジムへ移籍してのこれが初戦だった訳で、

色んな思いがあった上での集大成で、ホントにお目出度うございますなんだわ。

 

 

 

≪11月度ベストボクシング≫

*左側が勝者、( )内は事前期待度順位、敬称略。

 

① 平岡アンディ×小林孝彦 (16)……5RKO

② 三瓶数馬×石井龍輝 (18)……5RKO

③ 中山祐太×大橋波月 (ー)……3RKO

④ 黒田雅之×松山真虎 (10)……7RKO

⑤ 有川稔男×坂本大輔 (4)……5RKO

⑥ 石本康隆×中川勇太 (1)……2-1

⑦ 小林和優×市川大樹 (ー)……2-1

⑧ 小浦翼×谷口将隆 (2)……2-0

⑨ 竹迫司登×福本祥馬 (9)……1RKO

⑩ 垂水稔朗×竹内護 (15)……3RKO

⑪ ジロリアン陸×今井健裕 (14)……3RKO

⑫ 川西真央×高田朋城 (ー)……5RKO

⑬ 山下賢哉×エラリオ・セミジャーノ (ー)……1RKO 

⑭ 柳達也×土屋浄司 (ー)……5RKO

⑮ 甲斐龍八×徳永篤 (ー)……3RKO

⑯ 河野洋佑×野口将志 (13)……8RKO

⑰ 宇津見義広×若松竜太 (ー)……2RKO

⑱ 加藤収二×優しんご (17)……3RKO

⑲ 有岡康輔×内藤未来 (7)……5RKO

⑳ 富岡樹×白鳥大珠 (5)……3-0

 

(21) 斉藤一貴×アルビン・ラガンベイ (12)……4RKO

(22) 吉野ムサシ×本郷智史 (ー)……2RKO

(23) 薮崎賢人×荒川竜平 (21)……1RKO

(24) 市川皓啓×松本健一 (ー)……1RKO

(25) 富施郁哉×池上渉 (ー)……3-0

 

*事前期待度10位以内で選モレした試合は、

飯見嵐×濱田力(3)、井上岳志×何チャラ・サイトーン(6)、

佐々木蓮×清田亨(8)の3試合。

 

 

 

部屋の中の片付けが済まないまま、今週も3ボクシングってことで……。

 

2017年12月 3日 (日)

後楽園ホール・12月2日

 

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“キングダム”

 

朝鮮半島と同じように中国っていう国は、

時の権力集団がそれまでの全てを否定する歴史を繰り返してて、

基本的に伝統文化とかいうものが継承されない環境にあって、だから、

残ってる史実はこの時代まで遡らなくてはならなくて、所謂春秋戦国時代の話。

 

内容的に子供には難しいアニメだと思うんだけど、

二人の主人公のうちの一人が何事もガキ過ぎで若干疲れてしまうんだけど、

一応見始めたもんで最後まで頑張ってみるかってことで……。

 

 

 

昨日は午前中にソファーとスツール、テーブル、それに収納戸棚の搬入があって、

午後はリビングのレイアウトを考えながら過ごしてから後楽園に出動。

 

 

 

帝拳の長野マネとかドリームジムの三浦会長に御挨拶して、

梶君の親父さんともお久し振りってことで……。

 

必ずしも殆どの試合が判定決着だったからっていう訳ではないんだけど、

正直、昨日のボクシングは盛り上がりに欠けてて、

ホントはもっと出来る筈なのにっていうボクサーが多かったんだよね。

 

 

 

① 藍原伸太君(帝拳)×入稲福敬君(ドリーム)……SF 4R

1勝2敗(1KO)の24歳・千葉県と、2勝(1KO)2敗の24歳・沖縄県。

 

<1R>

藍原君はとっても素直でオーソドックスな構えをしてるんだけど、

相手の入稲福君は利き手の右手も前に置き加減の少し変わった構えで、

中間距離からの決めの右ショットが出遅れ加減になるんだけど、

元々近距離ヒッターなもんで余り大きな影響はないみたいだね。

 

リーチ差もあって、入稲福君としては遠目で対処されるとツライ訳で、

最初の1分間に藍原君の右ストレートをキッチリ2発貰ってたなあ。

 

<2R>

中々入稲福君の活躍の場面が訪れなかったんだけど残り1分20秒、

やっとこさって感じで左右フックをハードヒットすることができて、

そこからそこそこ追い込んだんだけど、その前後の被弾の方が深刻だったんだわ。

 

<3R>

距離が縮まるにつれ入稲福君のショートブローが元気を回復していって、

多分返しのショットを考えてないせいだと思うんだけど、

右ストレートを打つ際に上体が伸びたままになる癖のある藍原君を攻め立てて、

最後も盛り返しはしたんだけど入稲福君、

残り1分16秒で強烈な右フックを貰ってバタついてしまったのが致命的で、

とにかく入稲福君、見栄えの良くない打たれ方が多過ぎだったんだわ。

 

<4R>

まず藍原君が飛ばしていって、入稲福君もすぐに応じていっての乱打戦で、

ただお互い、強いパンチの持ち主ではないもんで大きくダメージを与え切れなくて、

決定的な場面は訪れないままの終了ゴング。

 

 

ってことで自分は39-37で藍原君だったんだけど結局、

3人のジャッジも全く同じ感想だったみたいで39-37×3で藍原君の3-0勝ち。

 

ただ勝った藍原君の方にもまだまだ改善の余地を残してて、

二人共、基本的にどういうボクシングをしたいのかをハッキリさせるべきだなあ。

 

 

 

② 舟山大樹君(帝拳)×堤箸弘幸君(宮田)……SB 6R

5勝(2KO)3敗1分のサウスポー、24歳・静岡県と、

7勝(1KO)9敗(3KO)2分の31歳・東京都。

 

この試合は舟山君がガッツン決着してしまうんじゃないかって思ってたんだけど、

堤箸君が思いの外踏ん張ったんだよね。

舟山君にはカルロスがチーフセコンドとして付いてたね。

 

<1R>

ユッタリした舟山君と上体チャカチャカの堤箸君とではリズム感が違ってたんだけど、

力強さではやっぱり舟山君が終始上回ってたんだわ。

 

堤箸君は相手の左ストレートに右フックを合わせようとしてたんだけど、

それが若干イッセノセのタイミングになってしまったもんでいきなり大きくバッティング。

 

右目上から出血しながらの堤箸君の頑張りだったんだけど、

お互いに目ぼしいヒッティングが無かった中、

鋭い左ストレートボディでまずは舟山君がポイントゲット。

 

<2R>

腕振りはそこそこ鋭かったんだけど舟山君、当て勘が今一だったんだけど、

残り1分14秒に左ストレートを当て込んでからは一気一気で、

堤箸君を青コーナーに追い詰めて決着目指したパフォーマンスだったんだわ。

 

堤箸君も勿論歯向かう素振りを見せてその危機を逃れたんだけど、

それでもかなりの被弾のせいか、下半身のシッカリ感が落ちてきたんだわ。

 

<3R>

初っ端から攻勢をかけた堤君、左ボディにいいモノを見せたんだけど、

中々大きな有効打に繋げられないままだった残り30秒、

舟山君の一気の反転攻勢に晒されてしまって、

良く耐えたっていう評価に留まってしまってたんだわ。

 

<4R>

まだまだ頑張る堤箸君が詰め詰めのガンガンだったんだけど、

1分23秒辺りから舟山君の立て直し逆襲に遭ってしまって、

ここも良く踏ん張っっていう印象に留まってたんだよね。

 

それにしても舟山君のフルショットも思いの外効果が薄くて、

大きく相手を弱らせるには至らないまま残り40秒からは乱暴で危険なイッセノセで、

ちょっと大雑把な展開になってきたんだわ。

 

<5R>

堤箸君は右目上からの出血が止まらないままだったんだけど、

まるで何かが乗り移ったかのような頑張りだったなあ。

 

<6R>

決定的場面を作り切れないままお互いにハァーハァーで、

小さなバッティングを繰り返しながら微妙なままの終了ゴング。

 

 

ってことで自分は58-56だったんだけど結局、

59-55、58-56、58-57ってことで舟山君の3-0勝ちだったんだわ。

 

 

 

③ 永田翔君(アベ)×坂本尚志君(青木)……SFe 8R

7勝(2KO)4敗(1分)の22歳・長崎県と、

7勝(2KO)8敗(3KO)の36歳・福井県。

 

坂本君とは行き合えば何となく話をする関係なんだけど、

彼は巧くはないんだけどホントにボクシングが好きなんだよなあ。

 

東大出の弁護士なんだから将来を見据えてさあって思わないでもないんだけど、

その坂本君も来年が定年で何とかイーブン戦績で終わりたいところなんだよね。

 

 

この試合は2Rまで見たんだけど、

坂本さんはいつもの通りのことが出来てたんだけど、

永田君のデキがとっても良くなくて、

二人は殆ど同じリズムの中での単調で起伏の少ないマンネリ系に突入してしまって、

それが延々続いてしまいそうだったもんでここは一旦休憩タイムゲット。

 

 

後で結果をチェックしたら79-75、78-74、78-75ってことで、

それでもそこそこの差で永田君が3-0勝ちしてたんだわ。

 

 

 

④ 佐々木洵樹さん(帝拳)×ウィー・カンポス……Fe 8R

18勝(7KO)3敗のランク10位、サウスポー、26歳・北海道と、

7勝(4KO)2敗2分の国内13位、21歳・フィリピン。

 

カンポスは色白で顔付きも何だか日本人っぽかったんだわ。

 

席移動を繰り返した結果、自分の右には渡辺会長、左には粟生隆寛さん、

その隣は長野マネ(その後はホルヘ・リナレス)って豪華シートでの観戦。

 

<1R>

カンポスは見た目通りの真っ当なフィリピンボクサーで、

第1Rらしく簡単なやり取りが繰り返された残り43秒、

そのカンポスの右ストレートがそこそこのハードヒットで、

佐々木さんは大きく顎を跳ね上げられてしまったんだわ。

 

右命って感じで力を込めて振り回して来たカンポスに対して佐々木さん、

その後を見栄えのいい反撃で締めくくってはいたんだけど、

ケレンミのないカンポスのフルショットには大きな危険を孕んでたんだよね。

 

<2R>

基本的には佐々木さんがプレスを掛け続けてた中での残り1分25秒、

カンポスのいきなりの右ストレートがまたもやの直撃だったんだけど、

佐々木さんも直後に左フックをテンプルに叩き込んで、

そのから意表を突いた左ストレートボディを打ち込んだんだわ。

 

カンポスは左フックよりそのボディブローの方が効いてしまったみたいで、

この後の勝負ポイントになりそうなショットだったんだよね。

 

<3R>

佐々木さんが中々いい感じを掴み始めたんだけど、

前の回の終盤にボディで弱らされたカンポスも元気を回復してきてほぼ互角。

 

<4R>

お互いに引かないままガッツンバッティングしてしまって、

佐々木さんの方が左目上をカットしてしまってドクターチェック。

 

そこそこ深そうな傷に心配を残したままのリスタートで、

案の定カンポスはその傷を目がけての必殺系で右ショットを増産していったもんで、

その右ストレートの打ち終わりに左フックを被せ打てないもんかって、

隣の粟生さんに聞いてみたら 「彼なら十分出来ます。」 ってことだったんだわ。

 

<5R>

佐々木さんの右フックのヒット率が上がっていったんだけど、

どれだけ直撃してもカンポスは全く怯まなかったし、

顔面はかなり紅潮してたんだけど動きの劣化も見られなかったんだよね。

 

残り36秒でも再度佐々木さんの右フックがヒットして、

ポイント的にはほぼ余裕が出来てきたんだけど、

倒し切るっていうイメージは湧いてこなかったなあ。

 

<6R>

何だか佐々木さん、相手の大きなストロークのフルショットに慣らされてしまったか、

いつもはもう少し小さく鋭い回転力も売り物なんだけど、

この日はやたら大雑把になってしまってる印象が拭えなくて、

カンポスが相打ち上等って感じで振り込んで来るのに一緒に付き合ってて、

間違ってもし直撃されれば一巻の終わりなんだけどなあ……。

 

<7R>

それにしてもカンポスのフィジカルの強さとか豊富なスタミナは驚異的でさえあって、

流石にここまで来ると長い時間は飛ばし切れなくなっては来たんだけど、

同じタイミングでのイッセノセにはまだまだ危険な感じが満々で、

佐々木さんとしては若干上への攻撃を手控えても、

ボディを攻めるべきだって密かに思ってたんだけどどうなのかなあ……。

 

<8R>

最後の飛ばし合いの中、若干カンポスの休み休みが見えてきて、

佐々木さんはそれ程の消耗を感じさせなかったんだけど、

それでもお互いのやり取りには甲乙付け難いものがあったんだわ。

 

で、殆どのジャッジが10-10にしそうだったんだけど残り18秒、

佐々木さんの渾身の左フックが綺麗にヒットして、

多分ジャッジ達は自信を持って佐々木さんの10-9にしたんじゃないかなあ。

 

 

ってことでスコア的には佐々木さんの勝利は疑うべくも無かったんだけど、

79-73ってした割には自分的には残尿感のようなモノが残ったんだよね。

 

結局、79-73、78-75×2ってことで佐々木さんの圧倒3-0勝ちだったんだけど、

医務室から出てきた佐々木さんは左目の上と下に大きなカット傷を抱えてたんだわ。

 

縫合するかは3日後くらいに判断するって言われたって彼は言ってたけど、

超タフな相手に最後まで全く劣化することなく戦い切ったの立派だったね。

 

少し後になって西尾トレとも少し話したんだけど、

やっぱり第1Rの最初の被弾はヤバかったみたいだったなあ。

 

 

 

⑤ 梶颯さん(帝拳)×ジュン・プラゾ……SF 8R

8勝(7KO)0敗のランク11位、20歳・神奈川県と、

7勝(6KO)3敗(2KO)3分のOPBF15位、25歳・フィリピン。

 

<1R>

梶さんの方が3~4㎝ほど上背がありそうだったんだけど、

彼が前傾姿勢を取るとほぼ変わらない感じだったね。

 

相手のプラゾはとっても綺麗な構えをしてたんだけど、

KO勝ち数が示すように実にパワフルな腕振りをしてたんだわ。

 

残り1分13秒辺りからお互いの危険なパンチが交差し始めたんだけど、

交わして交わしてからの梶さんの打ち込みは殊の外美しくて、

そのまま相手を赤ポスト前に追い込んだ残り1分02秒、

上体を左に傾けながらの右ストレートを直撃ヒットさせて幸先のいいダウンゲット。

 

勿論梶さんはリスタート後は一気の追撃だったんだけど、

実はプラゾはそれ程ダメージを負ってなかったような冷静な対応で、

梶さんとしてもまた一から始めるっていう意識で良かったんだけどね。

 

<2R>

プラゾは梶さんの瞬間的な踏み込みがとっても危険だと判断したみたいで、

自由に踏み込ませないようにジャブのタイミングと数に工夫を見せ始めて、

左チョンチョンチョンから右ストレートって攻撃が新たな活路のようで、

それ程のハード被弾のようには見えなかったんだけど、

梶さんは続けざまに上下に貰ってしまって、

残り40秒からはダメージを感じさせるようになってしまったんだわ。

 

後で思い返して見ればこのラウンドが鍵だった訳で、

そう言えば梶さんは今まであれほど打たれ込まれたことは無かったし、

だからダメージを受けてからの回復っていうのも未経験だったんだよね。

 

<3R>

プラゾが調子を上げていく中、梶さんとしてはどう立て直すかだったんだけど、

先手を取り切れないまましつこい密着戦に巻き込まれてしまってたし、

プラゾは上下所構わずやたら振り込んできてたし、

梶さんが打ち終わりがルーズになるところを狙われもしてたんだわ。

 

多分本人も経験したことがないほどの追い込まれ方を見せられて、

大丈夫なのか、乗り越えられるのかって自分も混迷混乱で、

彼が負けるとしたら今日がその日なのかも知れないって思ったほどだったんだわ。

 

<4R>

前の回までにイーブンに戻されたのは間違いのないところであって、

梶さん陣営も静まり気味だったんだけど、

幸運なことにプラゾも打ち疲れてしまったか、目に見えての手数落ちで、

お互い、休み休みの展開に移っていったんだわ。

 

梶さんもまだまだ本来の姿を取り戻し切れなくて、

もう少し緩急で打つべきところをやたら力んでの雑な単発に終始してて、

お互いに決め手を欠いたまま若干だらしない流れになってしまったんだわ。

 

このままだとスコアの付けようがないなあって思いながらだったんだけど、

残り30秒からの攻勢で何とか梶さんがポイントをもぎ取ったって感じだったんだわ。

 

<5R>

ふと見ると梶さんの右膝が何だかポクポクしてるような感じで、

折角前の回の終盤に流れを掴みかけてたのに目立った攻撃が出来てなくて、

そうなるとプラゾのチョンチョンジャブがポイントさらってしまいそうだったんだわ。

 

<6R>

梶さんの動きからは中々打開策が見えて来なかったんだけど、

プラゾの方もちょっとなあって感じの小康状態が続いてて、

リングサイドの粟生さんからは 「足!足!足!」 って大声のアドバイスが飛んで、

そうなんだわ、行き詰ったところから脱却するには何らかのきっかけが必要で、

それは、ああ打て、こう防げでは必ずしもなくて、

フットワークの改善からの気分転換なんかが有効なのかも知れないんだわ。

 

こういう局面で梶さんはどうするのか、どうすることも出来ないのか……。

 

<7R>

開始17秒での右フックでプラゾが元気モリモリになって、

梶さんの方は体力面だけではないくて精神的にも反撃する体勢が整ってなくて、

何となく試合を続けてるっていう感じしか伝わって来なかったんだわ。

 

ここまでの自分のスコアを改めて計算してみたら、

自分は若干梶さんの方を厳しく見てたせいもあってか何となんと66-66ってことで、

正しく次が最後の勝負ラウンドになったんだよね。

 

<8R>

実はプラゾの方も相当消耗してたみたいで、

開始1分、梶さんの右ストレートがヒットしてからは驚くほどのメッキリで、

更にワンツー、右って貰ってしまってからは信じ難いほど劣化してしまって、

いきなり梶さんが倒し切ってしまいそうな展開になってきたんだわ。

 

それなら梶さんのここからのテーマは倒しに行って倒せるのかってことに移って、

自分の気持ちが通じたか梶さんは最後の渾身の飛ばしで、

残り1分からはヘロヘロになってしまったプラゾを倒すのにあと一歩まで迫って、

場内の沸き上がり方も半端じゃなかったんだけど、

逃げまくるって決めたプラゾに正確に当てるのは実はとっても難しくて、

頭を下げてグルグル逃げ廻って、すぐクリンチして離れなくて、

っていう相手は最早ボクサーでは無くなってる訳で、

まあいいや、この辺で勘弁してやるかっていう心境だったんだよね。

 

それにしても正直ここまで来るのに時間が掛かり過ぎで、

やっぱり最初の方に書いたように、そもそも打たれ慣れていなかったこと、

だから回復に思いの外手間取ってしまったっていうことなんじゃないかなあ……。

 

 

自分のスコアはだからギリギリの76-75だったんだけど結局、

77-74、76-74、77-75ってことで梶さんのまあまあの3-0勝ちだったね。

 

 

それにしても76-74っていうのは自分の計算に合わないんだけど、

最終ラウンドをダウンに相当するって判断して10-8にしたのかなあ……。

 

そういう考え方を野放図に取り入れるとやたらの10-8が多発する訳で、

ダウンしたかしないかの区別は厳然としておくべきだと思うんだけどなあ。

 

 

 

⑥ マキシ・ジェニナー×清水優人さん(木更津GB)……SW 8R

戦績・年齢不詳インドネシアンと、

11勝(4KO)3敗2分のランク8位、29歳・千葉県。

 

ジェニナーはインドネシア人っていうことだけしか知らされてなくて、

国内3位ってことなんだけど、そんなのが清水さんに勝てる訳は全く無くて、

だから最初の方だけモニターでチラッと眺めやっただけだったんだよね。

 

そのジェニナーは膝から下と肘から先がとっても長くて、

見た目のカッコ良さは尋常じゃなかったんだけど、

ボクシングではそれを生かせないとなると単にひ弱に映ってしまうだけで、

案の定、あっと言う間の1R2分39秒でのKO決着だったね。

 

 

 

⑦ 荒川仁人さん(ワタナベ)×アドニス・アゲロ……62.5㎏ 10R

30勝(18KO)6敗1分のWBO4位、WBA15位、OPBF2位、

WBC APチャンピオンのサウスポー、35歳・東京都と、

28勝(19KO)16敗(3KO)2分の29歳・フィリピン。

 

アゲロっていうのは以前日本ランカーにTKO勝ちしたこともあったし、

無傷の11連勝中だった荒井翔さんに土を付けた因縁のボクサーで仁人さんは、

今はワタナベジムでトレーナーをやってるその荒井さんの仇討でもあるんだよね。

 

やっぱり仁人さんの人望は厚くて元ジムの同門だったチャールズ・ベラミーとか、

淵上誠さん、山口桂太さんとか、筒井さんまで応援に来てたんだわ。

 

<1R>

とっても太い体躯をしたアゲロはプレスも半端じゃなくて、

殆どジャブを打たないままひたすらの距離詰めで、

相手が射程内に入るや否や渾身の左右フック狙いなんだよね。

 

仁人さんは適度に下がり適度に回って距離と維持しながらのジャブジャブで、

相手が打って来ないと見るや軽いショットを心地良く積み重ねてたんだわ。

 

アゲロもこのままでは済まないと思うけど、

まずは仁人さんが余裕の立ち回りを見せたんだわ。

 

<2R>

アゲロは回転力を誇るボクサーではないんだけど、

サウスポーを全くモノともしないところがあって、

力込めての一発には多分仁人さん以上の破壊力を秘めてるもんで、

仁人さんにとっては序盤は特に距離が大事になってくるんだよね。

 

残り1分20秒、南ロープ前で仁人さんがこの日最初のフルクリーンヒットで、

一瞬アゲロの体が揺らぎ加減になったんだけど、

アゲロはとってもタフだから仁人さんとしては勝負に急ぎ過ぎることなく、

多少ユックリ時間をかけてっていう考え方も必要なんじゃないかなあ。

 

それにしてもアゲロ、一旦詰まったところでの勢いには恐ろしいモノがあるね。

 

<3R>

開始40秒、左フックを打った後、右アッパーから繋げた左ストレートが美しくて、

仁人さんが主導権を握ったようなリング上で、

アゲロが頑張る場面が中々訪れなかったんだけど、

イザっていう時には重戦車のような進撃で詰めてから左右ボディフックは強烈で、

意地を張ったようなボディ合戦はくれぐれも避けるべきなんだよね。

 

右フックを引っ掛け打ってそのまま右へ抜けざまに左フックを返し打つのは、

左ショットを放ってそのまま右へ抜けるだけよりは余程難しいと思うんだけど、

仁人さんは華麗で力強いフットワークでそれを見せてくれたんだわ。

 

<4R>

そこそこ打たれながらもアゲロには全く消耗の様子が見受けられず、

1分10秒からは力づくの攻勢で仁人さんを下がらせていったんだわ。

 

一段落後、仁人さんも反撃していってたし、

ラウンド終了ゴング寸前での左ストレートボディもとっても良かったんだけど、

ラウンド全体を通して見返るとアゲロの攻勢の方が効果的だったんだよね。

 

<5R>

最初の45秒間ではアゲロの右強烈ボディ2発が目立ってたんだけど、

長い時間は飛ばし切れないままだった残り1分、

仁人さんの左ストレート2発がお返しヒットして、

さあどうなるって見てたらアゲロ、若干相打ち覚悟で大きく振り始めたんだけど、

かなりの直撃を喰らってもユラッともしないんだわ。

 

試合半分が終わったところでの自分のスコアは仁人さんに厳しく見てたせいか、

勿論仁人さん優勢ではあったんだけど、それでも48-47だったんだよね。

 

<6R>

試合序盤はペースを取られたがここ2ラウンドばかりの攻め込みに自信持ったか、

アゲロの更なる強気強気が留まらず、意外に器用な左ショートも見せ始めて、

確かに仁人さんのボディ攻めは嫌がってたんだけど、

それが一段落した時の攻め返しは異常なほど頑張ってたんだわ。

 

<7R>

多少の被弾は覚悟の上って感じのアゲロは全くメゲナイ前詰めで、

顔面はかなり傷んできたんだけど心は全く傷んでないみたいで、

ここぞってところではウンウン言いながらのフルショットで、

安易に付き合うと仁人さんとは言えダメージを負わされそうで、

特にやっぱりアゲロの左右ボディショットはまだまだ健在だったんだわ。

 

<8R>

仁人さんはまるで猛牛を相手にしてるようになって、

どれだけ殴っても中々ダメージを与え切れず、苛立ってしまいそうだったんだけど、

1分過ぎからは再度足を使い直してのヒットヒットでポイントゲットしたんだわ。

 

それでもアゲロは打たれると更に前に出ていくタフさを前面出しにしてたもんで、

仁人さんとしても安易に真っ直ぐ下がると危険度は高い訳で、

陣営からもそのことに対するアドバイスが飛んでたんだよね。

 

<9R>

お互いにここまで来て、戦い方を大きく変えるって感じではなかったんだけど、

残り40秒からのアゲロの万振りボディ連打にはまだまだ迫力が失われてなくて、

仁人さんはそういう相手の連打の一段落を狙ってるような感じで、

見栄えのいいヒッティングを重ねてアゲロの眉間をヒットカットしてたんだわ。

 

<10R>

まず仁人さんが華麗なコンビネーションから始めて、

アゲロも最後の鬼詰めからのマサカリのようなボディショットで、

1分20秒からは更に攻勢を強めていってこの期に及んで、

右フックをボディ2連発から顔面へってトリプル技さえ見せてたんだわ。

 

アゲロの工夫に満ちた攻撃を見せられてポイントの行方を心配したんだけど、

残り1分、相手の一段落を見越した仁人さんの反撃の方が目覚ましくて、

このまま飛ばし切ってしまうのかのようにも見えたんだけど、

流石の仁人さんと言えどもそこまでの超人的なスタミナは期待し得なくて、

最後はアゲロの最後の踏ん張りと絡み合ったままの終了ゴング。

 

 

ってことで自分は97-93で勿論仁人さんだったんだけど結局、

98-93、97-93×2ってことでやっぱり仁人さんの3-0勝ちだったんだわ。

 

 

試合直後の仁人さんはあっちこっち擦り傷のようなものは多かったけど、

顔面が大きく腫れてたり、痣になってるってことはなくて、

顔面直撃を徹底的に避けることが出来た結果だったんだわ。

 

こんなに傷んでない仁人さんも実は久し振りなんだけど、

「色々タイミングを変えて打ったんですけど、タフでしたあ。」 って言ってたね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 荒川仁人さん

② 佐々木洵樹さん

③ 梶颯さん

 

2017年12月 2日 (土)

後楽園ホール・12月1日

 

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“秘密結社・鷹の爪”

 

いつになっても地球を征服し切れない秘密結社っていう発想は、

どことなく “ケロロ軍曹” を彷彿とさせるんだけど、

左側にいる地球を守るヒーローも実に心許なくて、

だから結局、一般人にとっては全く何事も起こらないままに日々が過ぎるんだわ。

 

 

 

赤道直下の西アフリカに “マンドリル” っていう顔面が極彩色をした猿がいて、

通常数十頭の群れを作って生活してるんだけど、

群れの中の数匹のオスには順位が決まってて、

メスとの交尾の優先権が決まってるんだけどある日のこと、

外からやって来たオスがそれまでのボスを力づくで追い出してしまったんだわ。

 

ただその新ボスは全てが力づくなもんでメス達の評判がとっても悪くて、

いつも優しく接してくれる順位の低いオスの方が余程いいってことで団結して、

ついに乱暴な新ボスを群れから追い出してしまったんだわ。

 

基本的には力づくの社会でも余りに極端に走ると、

弱者達の怒りが爆発して革命が起こるってことで……。

 

 

 

一力ジムと横浜光ジムの会長に御挨拶して、

柳光会長と奥様とお子さんにコンチワして、

石川ジムの田中マネとか、一力の中村トレ、それに坂晃典さんにもね……。

 

 

 

① 山本蓮真君(RK蒲田)×田中雅波君(北澤)……Mm 4R

デビュー戦の19歳・三重県と、0勝1敗の30歳・神奈川県。

 

11歳差もあったんだけど二人共、金髪パツだったし見た目は良く似てたなあ。

 

<1R>

お互いに少ないパンチで決めようとし過ぎで、

Mm級だっていうのにまるで重量級のようなやり取りをしてたんだわ。

 

ガキゴキした展開は残り15秒から一転狂熱の殴り合いに突入していって、

元々は田中君の方が仕掛けていって始まったんだけど、

ショットの正確性は山本君の方が上回ってたなあ。

 

<2R>

まだまだ前振りの少な過ぎる二人は相変わらずの一発勝負に賭けてたみたいで、

ちょっと違うんじゃないかなあってう思いが拭い切れなくて、

徐々に徐々に自分にとっては退屈系になってしまったんだよね。

 

ってことで自分的には一旦気を緩めて、

そこからはボヤーッと眺めてたんだけど、

やっぱり基本的には山本君優位に推移してたんだけど、

4R残り59秒のリング中央での山本君、

やたら打ち気に逸ってガーッと攻め込もうとしたその刹那、

田中君の右ストレートをカウンター気味にまともに貰ってしまって尻餅ダウン。

 

リスタートしてから山本君も何とか何とかって反撃はしてたんだけど、

ダウン分を取り戻すまでには至らずそのまま終了ゴング。

 

 

それでもそれまでの3ラウンド分の蓄えがあったってことで、

自分は38-37でギリギリ山本君だったんだけど結局、

38-37×2、37-38ってことで田中君の2-1勝ちだったんだわ。

 

 

 

② 何チャラ・何チャラ×大野俊人君(石川)……SL 6R

12勝(5KO)タ5敗1分の19歳・タイと、5勝(5KO)2敗(1KO)の21歳・東京都。

 

<1R>

相手のタイボクサーはリングインの際にトップロープ越えを見せたんだけど、

何だか全体の仕草がそこはかとなくオカマっぽくて、

開始ゴングが鳴った途端、それは自分の中でほぼ確定的なものになって、

か細い体を弱々しくクネクネさせてたんだわ。

 

で、開始直後の7~8秒ほどのところで、

何だか知らないけどいきなりゴロンっと倒れ込んでしまって、

余りにバカバカしくなってしまったモンで即の離席だったんだけど、

案の定というか結局、1R1分01秒で大野君のTKO勝ちだったんだよね。

 

 

 

③ 中川祐君(T&H)×片桐秋彦君(川崎新田)……58㎏ 8R

6勝(2KO)2敗1分の24歳・東京都と、

17勝(8KO)9敗(1KO)2分の31歳・神奈川県。

 

片桐君は1年半ぶりの試合なんだけど、

後楽園ホールに限れば2年振りなんだよね。

 

片桐君の応援に来てた西田光さんとコンチワして、

すぐ近くに高畑里望さんが座ってたもんで、誰の応援に来たのかを尋ねたら、

中川君の応援だったんだわ。

 

<1R>      

片桐君の方が5㎝ほど身長が高かったしリーチも充分だったんだけど、

久し振りのせいか様子見してる時間が長くて、

まずは中山君の左ボディがいい喰い込みを見せて始まったんだわ。

 

仕掛け不足感が続いてた片桐君だったんだけど残り1分26秒、

ヒョイって感じで伸ばした右ストレートが綺麗にヒットして、

直撃された中山君が一瞬大きく揺らいでしまったんだわ。

 

しかししかししかし、一気に片桐君が追撃しようとしたその瞬間、

行けると思ったその瞬間こそが危険だっていう実に典型的な場面が訪れて、

10秒後の残り1分16秒、考えられないほどのジャストのタイミングで、

中山君の思いっ切りの右フックが片桐君を大直撃して一発ダウンゲット。

 

片桐君の倒れ込み方の激しさを見て、レフェリーがほぼ即のストップエンドで、

1分50秒、中山君の実に刺激的なTKO勝ちだったんだわ。

 

 

 

④ 新座宏君(F赤羽)×臼井欽士郎さん(横浜光)

                       ………55.8㎏ 8R

6勝(4KO)3敗(1KO)の36歳・埼玉県と、

27勝(11KO)6敗(2KO)のランク14位、37歳・宮崎県。

 

来年に定年を迎える新座君はこの試合に勝ってランクゲットすれば、

もう少し長くボクシングを続けることが出来るし、

もし臼井さんが負けてしまうとこの順位だとランク落ちは必至で、

逆に引退を迫られてしまうっていう究極のサバイバル戦だったんだけど、

高い筈の二人のモチベーションはリング上からは感じられなくて、

残念ながらごくごく平凡な8回戦になってしまったんだよね。

 

元ドリームジムの佐藤克哉さんが確か東北から駆け付けて、

新座君の応援だったんだわ。

 

<1R>

やっぱりパンチの鋭さと全体のスピード感では臼井さんの方が勝ってて、

若干棒立ち気味の新座君はディフェンス面でも危うさを漂わせてたし、

攻撃に際しても2発目以降のフォローが遅れ気味の明らかに劣勢スタートで、

勝率だけでは推し量れないキャリア差が出てしまってたんだわ。

 

って見てた残り13秒、グイッと踏み込んだ臼井さんが大きく右フックをヒット、

直撃された新座君が早くもダウンしてしまったんだわ。

 

何とか立ち上がって終了ゴングに救われたんだけど新座君、

自コーナーに戻る際にふらついて北西ポストの方に歩きかけてたんだよなあ。

 

<2R>

ラウンド終盤でのダウンゲットだったもんで臼井さん、

一気に畳み掛けるかと思ったらラウンド序盤は詰め詰め鋭く、

左右ショートブローで追い込んでいったんだけど、

新座君の必死の立て直しの前に中々クリーンヒットが叶わず、

もう少し丁寧な上下の打ち分けが欲しかったところ狙い過ぎが祟ってたなあ。

 

<3R>

新座君は腰高が改善されないまま、腕振りもたわんできた中、

相変わらずテキパキ感では圧してた臼井さんではあったんだけど、

その攻撃の雑さ単調さはいつもの彼とは違うもののように見えたんだよね。

 

<4R~5R>

たまに変則的なショットを放ってはいたんだけど、

新座君からは強い気持ちがすっかり失せてしまったようだったし、

臼井さんの方もそこかしこに小気味良さは見せてはいたんだけど、

飛ばして圧倒し切るってほどではなくて、いきなりスリルに欠けてきてしまって、

何となく普通の8回戦にしか見えなくなってしまって、

試合前の自分の盛り上がり方とは大きくかけ離れてしまったもんでここで終了。

 

 

後で確かめたら結局、7R2分24秒で臼井君のTKO勝ちだったんだってさ。

 

 

 

⑤ ライアン・ルマカド×栗原慶太さん(一力)……B 8R

13勝(7KO)0敗3分のOPBF7位、IBF14位のサウスポー、25歳・フィリピンと、

9勝(8KO)5敗(3KO)のランク14位、24歳・東京都。

 

マッチメイクした時にはルマカドはOPBFの2位だったんだけど7位に落ちてて、

その代わりに世界ランクにエントリーしてたもんで、

栗原さんとしては行って来いっていうよりラッキーな試合になったんだよね。

 

実はこの日のルマカドは前日計量で1.2㎏のオーバーウェイトしてしまって、

日本の冬は調整が難しかったっていうようなことを試合後言ってたんだけど、

リカバリー含めて一体どれくらいのウェイトで試合してたのかなあ……。

 

いずれにしても今はグローブハンデ制度が廃止されてるもんで、

栗原さんはそのままを受け入れての一戦だったんだよね。

 

<1R>

栗原さんの方が20㎝ばかり上背で勝ってて、

ズングリ型のルマカドはやっぱり腰回りにかなりの余裕を感じさせたんだわ。

 

そんなルマカドだったんだけど、そこそこ反応のいい動きを見せてて、

後は距離の違いをどちらがどうするかだったんだけど、

相手を見極める為に多くの時間を使ってたルマカドに対して栗原さん、

初っ端から吹っ切れてたような中々力強いパフォーマンスだったんだわ。

 

ジャブの届きを確認してからは更に積極的な攻め込みだった1分10秒、

相手を南東ポストに追い込んだその瞬間、

実に鋭く伸びのいい右ストレートボディをズギューンって感じで大打ち込み。

 

瞬間腰を屈ませられたルマカドは明らかに効いてしまってたと思ったんだけど、

試合後に沼田トレに確認してみたらやっぱりこの時の右ストレートボディが、

相手の警戒感を強め、本来の動きを封じ込めたらしいんだよね。

 

<2R>

栗原さんの右の打ち終わりに合わせ打ってたルマカドの左アッパーは

それでもかなりの必殺感に満ちてて全く予断を許さなかったんだけど、

ノーモーション系の左ストレートは持ってないみたいだった中、

開始45秒に栗原さんの左フックが大きくヒット。

 

ルマカドはまだまだ全力を出し切って無いような感じで、

左アッパーの他にどんな武器を備えてるのか解らないままだったんだけど、

それほど脅威に感じるコンビネーションもないようだったんだわ。

 

今後の展開はどうなるのかなあって次のラウンドに思いを馳せてた残り1秒か2秒、

今度は赤コーナーに追い込んだところで栗原さん、

またもやまたもやの右ストレートボディを真っ直ぐの強烈打ち込みだったんだわ。

 

まるでバスケットボールのブザービーターみたいなそのショットを喰らったルマカド、

0.5秒ほどの間を置いてその場に崩れ落ちてしまって、

苦しそうに顔を歪めたままテンカウントが過ぎてしまったんだわ。

 

 

ってことで3分09秒での栗原さんの圧倒KO勝ちで、

直後にグータッチした小林会長も満面の笑みだったんだけど、

栗原さんの喜び方も半端じゃなかったんだわ。

 

それでも勝利者インタビューでの彼はとってもクールに試合を見返ってたし、

実はとっても頭のいいボクサーなんだなって思ったね。

 

実は2~3年前までの栗原さんはそれほど活躍しそうには見えなくて、

長い手足が却ってひ弱さを代弁してるようなパフォーマンスだったんだけど、

随分と成長したなあってつくづく思ったんだよね。

 

 

 

⑥ 坂晃典さん(仲里)×大橋建典(角海老)

              ………日本Fe タイトル戦 10R

16勝(13KO)3敗(1KO)のチャンピオン、25歳・大阪府と、

14勝(9KO)4敗(3KO)2分のランク7位、27歳・島根県。

 

典典の一騎討ちは正直8:2くらいで坂さん優勢じゃないかって思ってて、

坂さんの3敗は伊藤雅雪さん、浜名潤君、大沢宏晋さんって強豪揃いだし、

彼の試合を見るのは5回目なんだけど、何しろ攻防のバランスが抜群だからね。

 

リングサイドに古橋岳也さんと藤井貴博君が並んで観戦してたもんで、

話しを聞いたら二人は大学の先輩後輩なんだってさ。

 

 

<1R>

フレーム的には大橋さんの方が僅かに勝ってたんだけど、

体の逞しさっていう点では坂さんも決して負けてなかったし、

前の手の捌きの巧みさに関してはやっぱり大橋さんを圧倒してたんだわ。

 

それでも最初にアレッて気になったのは二人の距離で、

坂さんが思いの外近いところで始めてて、

それは大橋さんでも容易に届くような間合いだったんだよね。

 

お互いに気の強そうなやったり取ったりを繰り返してたんだけど、

残り40秒での右ボディ3発から左フックに繋げてた坂さんの攻撃は実に美しくて、

やっぱり巧さってことになると坂さんの方に一日の長があったんだよね。

 

<2R>

とっても厳しいやり取りが一段落した時、

早くも顔面をかなり赤くしてたのは大橋さんの方で、

まあ彼はいつも赤くなりやすいし、瞬きも多くなるからねって見てたんだけど、

それでも坂さんの動きがとっても洗練されてて、

攻撃のパターンを沢山見せてたし、

打ち終わりに簡単に合せられないような左手の使い方が見事で、

ここまでは坂さんの自信に満ちた動きだけが目立ってたんだよね。

 

<3R>

頭の位置に配慮してた坂さんも流石に3Rに入ると顔面も無事では済まなくて、

徐々に赤くなってきた中、まずは大橋さんの左ボディが綺麗に決まって、

直後に坂さんも気合のこもった反撃を見せて勝負が更に過熱していたんだけど、

1分20秒での大橋さんの左右ショートブローも中々のヒッティングで、

このまま初めてのポイントゲットかと思わせたんだけど、

残り10秒からの坂さんの右2発左2発がまたもやポイントをさらっていったんだわ。

 

<4R>

坂さんのKO率68%は大橋さんの45%を大きく上回ってるもんで、

同じ一発の被弾でも大橋さんの方のダメージの方が大きい筈なんだけど、

被弾数は減らせなかったものの大橋さんの劣化は目立ったモノではなくて、

坂さんの最初の猛攻が一段落した後の56秒からは一転のラッシュラッシュで、

密着してからの得意の嫌がらせも絶好調だったんだわ。

 

陣営からの「ボディ! ボディ!」 のアドバイスに渾身のフルショットで、

余りに飛ばしたもんで直後に坂さんの反撃を貰ってしまって、

多少疲労の色も見えてきて、このラウンドも微妙に坂さんかなあって、

そう思ってた残り7秒からの鬼飛ばしからのヒットヒットで堂々のポイントゲット。

 

それまで華麗なボディワークで大橋さんのパンチを交わしてた坂さんなんだけど、

そのウィービングやダグの巧さが祟ってしまったかのようで、

ガードを高くしてディフェンスする意識が欠けてるんじゃないかなあって思ったね。

 

<5R>

開始42秒、大橋さんの左フックが思いの外の直撃大ヒットで、

思わず坂さんがよろけてしまうっていう過激な展開から始まったんだけど、

その一発で坂さんの反応が一気に劣化したとは必ずしも思わなかったんだけど、

その後の大橋さんのジャブがポンポン無条件で当たりまくって、

坂さんは4発~5発もまともに貰ってしまって顔面を跳ね上げられてたんだわ。

 

それにつれそれまでのイマジネイティブな攻撃が一気に姿を消してしまって、

残り53秒には大橋さんの今度は右ストレートがまともにヒットして、

坂さんには目ぼしいヒッティングが見られなくなった残り30秒からは、

相手のダメージを見越したか大橋さんが一気のラッシュラッシュだったんだわ。

 

流れは大きく大橋さんに傾いていって、彼の先々の希望が見えてきて、

残り10秒の拍子木合図がいつものように聞こえてきたその瞬間、

何となんとナント、坂さんはそれを終了ゴングと勘違いしてしまったみたいで、

クルッと踵(きびす)を返して自コーナーへ戻っていったんだわ。

 

そりゃもうアレアレアレッてことで場内はてんてこ舞いだったんだけど、

一瞬呆気にとられた大橋さんは冷静に見極めて残り7秒のところで、

坂さんの右から前に回りざまに思いっ切りの右フックを叩き込んだんだわ。

 

無防備なところにあんなのをブチ込まれたら誰でも立ってられる訳は無くて、

坂さんはそのまま仰向け失神昏倒ダウンでピクリともしなかったんだわ。

 

レフェリーも当然の冷静なカウントで、3分06秒でのテンカウントアウトだったんだわ。

 

坂さんが暫く起き上がれなかった中、大橋さん陣営はこの上ない程の大騒ぎで、

自分も思わず沢山の人達とハグや握手をしてしまったんだわ。

 

 

坂さん陣営は試合直後にこの幕切れにクレームを付けたみたいなんだけど、

全く見当ハズレもいいところで、まともなスタッフなのかって首を傾げた訳で、

そもそもすぐ近くにいたあんたらが大声で坂さんに声を掛けなかったのかって事で、

掛けたけれども坂さんが反応しなかった言うならそれはつまり、

彼はその時点で既にかなり深いダメージを負ってたってことを認めるべきなんだよね。

 

近くにいた幾つかのジムの会長やボクサー達に尋ねてみても、

あそこで躊躇するようならボクサーなんか止めた方がいいってみんなが言ってて、

テクニック的には大いに後れを取ってたにも関わらず強い気持ちを維持して、

終始武骨に愚直に頑張り続けた大橋さんを讃えてて、

一力ジムの小林会長の御好意で最前列で並んで観戦させて貰ったんだけど、

実にまあ腰が抜けてしまうような驚愕のエンディングだったんだわ。

 

 

最終試合は女子戦だったもんで、小林会長に御挨拶して帰宅したんだけど、

丁度ドームコンサートの終わりと重なってしまったモンでエライ目に遭ったなあ。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 大橋建典さん

② 栗原慶太さん

③ 中川祐君

 

2017年11月30日 (木)

後楽園ホール・11月29日

 

Img_0056

“花田少年史”

 

自動車事故で頭を打って髪の毛を失ったのと交換に、

幽霊が見えるようになった少年っていう設定に多少の無理があるんだけど、

アニメの世界では多少の無理は普通のことであって、

時代的には昭和の風景や生活を背景にしてるのも興味深いし、

ストーリーが人間味に溢れてるもんで結構楽しみにしてるんだわ。

テーマソングにバックストリート・ボーイズを使ってるのも面白過ぎなんだわ。

 

 

 

今年もその季節が巡って来たってことか、

朝方の神田川にはオナガガモが8羽ばかりが浮かんでたんだわ。

 

 

 

試合メニューで興味を惹いたのは2試合ほどしかなかったんだけど、

男気溢れた激しい試合の連続でとってもお得な興行だったんだわ。

 

F赤羽の古里トレとはお久しぶりってことで、

宇津見義広君とか伴流ジムの団会長とヤアヤアして、

10COUNTジムの鳥海会長と村越マネとジャレ合って始まり始まり……。

 

 

この日のパンフにはボクサーの年齢とか出身地が全く記載されてなかったし、

柳達也さんがアルファジム所属で、内川大輔君は勝又ジム所属って、

二人の伴流ボクサーが大きく間違えられててノーチェックなのかってことで正直、

ボクサーに対する配慮が色々欠けてる感じがしたんだよね。

 

 

 

① 王家拓見君(T&T)×馬場リュウジ君(横田S)……SW 4R

1勝(1KO)0敗1分の21歳・神奈川県と、

2勝(1KO)3敗(2KO)のサウスポー、24歳・東京都。

 

<1R>

見てる方にとっては単純に面白かったんだけど、

二人共、普通では考えられないほど粗っぽくて、

ディフェンスを置き去りにしたままの殴る殴るで、

どっちか当たったモン勝ちっていうまるで運命勝負の雑々だったんだわ。

 

って見てたら1分過ぎ、王家君の左フックが突然大直撃して馬場君がダウン。

 

その倒れ方の余りの激しさにレフェリーが即のストップエンドで、

1分15秒、王家君のTKO勝ち。

 

 

 

② 恵謙真君(T&T)×田中和泉君(10count)……SB 4R

1勝1敗の23歳・神奈川県と、1勝(1KO)0敗の21歳・神奈川県。

 

どういう訳か田中君の登場が遅れてたなあ……。

 

<1R>

中々好戦的な二人だったんだけど、

逞しくて色黒の大学生の田中君の方がいい感じのスタートを切ったんだけど、

恵君も即の対応でいきなり激しいやり取りに突入して、

お互い、とっても危険なタイミングで打ち込んだり打ち込まれたりしてたんだけど、

ムキになり過ぎのところがあってディフェンスが置き去りになってたんだわ。

 

二人共、ファーストコンタクトでの接触ざまの勝負に終始し過ぎてて、

もっと流れの中からの攻撃が欲しいところではあったんだけど、

そんな中でも徐々に田中君の攻勢の方が目覚ましくなって、

ヒットヒットを重ねていってまずは優勢なままラウンド終了ゴング。

 

<2R>

気持ちが逸り過ぎる傾向が強い田中君の方にも落とし穴がありそうで、

行けると思った時のやみくもな気持ちが危険な被弾を招いてしまって、

前振りが無く見極めやすい恵君の思いっ切りの左右フックが当たってたんだわ。

 

セコンドからの指示に従って途中からジャブを出すようになって、

田中君がパフォーマンスに余裕を見せつつあったんだけど、

恵君の返しの左フックには十分な必殺感がこもってて、

攻撃が一段落した際に田中君のガードが下がるところを狙ってたんだわ。

 

<3R>

田中君は前詰めしながら攻め込む際に上体だけが先に行き過ぎる傾向があって、

相打ちでのフック系に活路を求めてた恵君にもまだチャンスがありそうで、

田中君陣営にとってもまだまだ予断を許さなかったんだわ。

 

ただ、プレスを掛けられて簡単に下がってしまう相手を前にして田中君、

攻撃のきっかけを自由にさせて貰ってたようなところがあって、1分33秒、

赤コーナー近くの南ロープに恵君を追い詰めたその瞬間、

ここぞって感じで右ストレートをキッチリ打ち込んだんだわ。

 

まともに貰ってしまった恵君は思いっ切り頭を跳ね上げられてしまって、

そのままロープにもたれかかるようにして大きくダウンしてしまったんだわ。

 

余りの直撃だったし、倒れ方も激しかったもんでレフェリーも即のストップエンドで、

正式には1分35秒での田中君のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

 

③ 中島剛君(勝又)×山本ライアン君(ワタナベ)……Fe 4R

0勝1敗(1KO)の34歳・福岡県と、0勝1敗の24歳・東京都。

 

後楽園初登場の山本君は正式には山本・ライアン・ジョシュアっていって、

中野区生まれのフィリピン系なんだけど、

中島君の方も外国人の血が混じってるような風貌だったんだわ。

 

お互いに0勝1敗同士の初勝利目指し組だったんだけど、

中島君は3年前に岩原慶さんにKO負けして以来3年振りってことで……。

 

<1R>

まだ2戦目の二人だったんだけどそこそこレベルが高かったし、

とってもパワフルでスリル満々のボクシングを展開してたんだけど、

基本的なプレスは常に中島君の方だったんだわ。

 

下がり気味だった山本君も左手の使い方は上回ってたもんで、

何とか自分の距離を維持しようと工夫してたんだけど、

一旦詰まったところでの中島君の右フックのパワーも凄かったなあ。

 

<2R>

中島君も自分の距離を充分把握してて、

その距離にならないと打っていかなくて、

それはそれで効率的ではあったんだけど、

もう少し手前から仕掛ける戦い方も混ぜ込むといいのになあって見てたんだけど、

一旦彼の距離になった際に打ち出すパンチは実にそれこそ七色で、

多種多様なパンチを無理なく組み合わせてとっても見栄えが良かったんだわ。

 

山本君の方は常に下がり下がりのままたまにいい右フックも見せてたんだけど、

ボディブローまでフォローする余裕は無かったなあ。

 

<3R>

隣で見てた渡辺会長が中島君はアマ経験あるの? って聞いてきたんだけど、

それほど中島君は動き全体がシッカリしててスムースで冷静な戦い方をしてて、

もっと行けそうなのに自分で攻めを切り上げてしまう山本君との差が拡がって、

いいワンツーを持ってるんだけど、先手を取られる場面が多くなるにつれ、

劣勢が明白になってしまったんだよね。

 

気が付けば山本君の顔面がかなり傷んできたんだよなあ。

 

<4R>

ガンガンの先攻めが必要だった山本君が最初の1分間を優勢に進めて、

少なくとも負けはナシにしようって意志を感じさせたんだけど、

軸のシッカリした中島君の馬力系のショットが押し返すにつれ、

山本君は徐々にショートブローのタイト感を失っていったし、

返しのパンチのタイミングもずれ始めてたんだよね。

 

残り1分からの最後の飛ばしも圧倒的に中島君の方で、

全く疲れを見せない動きから多彩なコンビネーションと手数を見せ付けたんだわ。

 

 

ってことで自分は39-37で中島君だったんだけど結局、

39-37×3ってことで全員が納得の中島君の3-0勝ちだったんだわ。

 

 

一旦距離が縮まった時の中島君はそれこそ多彩なショートブローの鬼なんだけど、

そこに至る前に遠目で対応されるとシンドイことも予想される訳で、

もっと若い頃にデビューしてたら相当のボクサーになってたんじゃないかとか、

色々な思いが廻ったんだけどとにかく中島君はいいボクサーだったんだわ。

 

 

 

④ 内川大輔君(伴流)×大西裕太君(横田S)……59.5㎏ 4R

3勝(1KO)3敗1分の30歳・佐賀県と、

3勝(3KO)5敗(2KO)の33歳・神奈川県。

 

<1R>

二人共、B級昇格を賭けてたんだけど全体にガキゴキした動きに終始してて、

代わり番この被弾を繰り返しもしてたんだけど、

残り1分10秒からの大西君の攻勢を前にして内川君、

対応遅れが目立ってきて、何となく遠慮がちにやってる感じがしてきたし、

そもそも相手を困らせ警戒させるような手数に足りてなくて、

これはちょっとシンドそうだなってことで一旦休憩タイム。

 

 

結局、この試合は1Rの印象のままだったみたいで3R1分01秒、

大西君のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

 

⑤ 中山祐太君(勝又)×大橋波月君(10count)……LF 4R

2勝(1KO)1敗1分の22歳・東京都と、

3勝(2KO)1敗(1KO)の19歳・神奈川県。

 

これはもう圧倒的に大橋君の勝利を予想してたんだけどね……。

 

<1R>

大橋君と比べて序盤の中山君の動きは何となく自信無さ気で、

密着してからもシツコイ大橋君を前にして、

攻め込むタイミングを見計らってるうちに被弾を重ねてしまってたんだわ。

 

殆どやられっ放しだった中山君だったんだけど、

それでも時折打ち出してたフック系には要注意って感じだったね。

 

ポイント的には圧倒的に大橋君優勢のままに推移してた残り20秒の西ロープ前、

勢いそのままの大橋君が強烈なワンツーをヒットさせて、

まともに右ストレートを貰ってしまった中島君がダウンしてしまったんだわ。

 

何とかリスタートして終了ゴングまで踏ん張った中島君だったんだけど、

この回は10:7.5ほどもの大差を付けられてしまったんだわ。

 

<2R>

早々決着の意志を固くしたか大橋君が初っ端から飛ばしていって、

まずは詰め詰めからのヒットヒットだったんだけど、

自分には彼が必要以上にムキになってるような印象が強くて、

「欲張るな!」 っていうセコンドのアドバイスは実に適切だと思ったんだよね。

 

初回には簡単に倒れてしまった中島君だったんだけど、

ここでの踏ん張りは想像を遥かに超えてて、

緩急の少ない大橋君のパンチに慣れたってこともあったんだろうけど、

とにかく全く気後れせず正面切ってのガンガンの打ち返しで、

自分にはまるで別人登場のように見えたんだけど、

場内の観客達を大いに沸かせたんだわ。

 

<3R>

これでもかって感じで大橋君が初っ端からブンブン振っていって、

最初に大きく貰ってしまった中山君だったんだけど、

ここでも危ないところで必死に耐えての即の大反撃で、

微妙に大橋君が優勢だった残り1分からが実にもう物凄かったんだわ。

 

10秒間近い極上の激闘を征したのは何とそれまで劣勢だった中山君の方で、

それは若干の幸運の女神の後ろ盾があった結果でもあったんだろうけど、

とにかくそこからの中山君はまるで神が宿ったかのような瞬発馬力を発揮して、

一気に大橋君を北西ポストに追い込んだ残り30秒、

勿論大橋君もそこそこ打ち返しはしてたんだけど、

続けざまに3~4発強く当て込んで大橋君を弱らせて、

最後は右ストレートのチョン打ちで大橋君から衝撃のダウンゲットだったんだわ。

 

ポストに背中をもたれさせながらしゃがみ込みダウンしてしまった大橋君、

何とか何とかって立ち上がってリスタートして、

半分意識が飛んでたんじゃないかって自分は思ったんだけど、

とにかく再度の殴り合いにノーガードで挑んでいってのそれは正しく激闘激闘で、

どちらにとっても危険を孕んだそれは実に野放図な殴り合いだったんだけど、

4~5秒続いてた中、激しく被弾してたのはやっぱり大橋君の方で、

最後は目を瞑ってメチャ振りするのを見たレフェリーがついに割って入って、

よく頑張ったね、もうこの辺にしようねって感じのストップエンドで、

2分53秒、中山君の大逆転系のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

中山君と話したことは一度も無かったし、

彼も自分のことは知らないと思ったんだけど、

ちょっと話がしたかったもんで声を掛けたら彼、とっても気安くて愛想も良くて、

相手のパンチはどうだったのとか色々聞いてたら、

そこに大橋君もやって来て、また色々話が拡がったんだけど、

大橋君はまた是非試合させて下さいって言ってたなあ……。

 

 

 

⑥ 若松竜太君(勝又)×宇津見義広君(ワタナベ)……B 8R

10勝(7KO)12敗(8KO)1分の33歳・鹿児島県と、

13勝(8KO)8敗(1KO)3分の33歳・東京都。

 

いつの頃からか二人とは行き合えば言葉を交わすようになって、

だから自分的には押し黙って見つめるしかない試合だったんだけど、

それでも敢えてっていう気持ちでは若松君の勝ちを予想してたんだけどね……。

 

<1R>

立ち上がり、動きが硬かったのは若松君の方で、

宇津見君は初っ端から結構吹っ切れた動きをしてて、

体勢が整い切れてなかった若松君が受け身に立ってしまう場面が多かったんだわ。

 

若松君はもう少し時間がかかるかなあって見てた残り1分06秒、

宇津見君が追い込み鋭く南東ポスト前で強烈な左フックを一閃ヒット。

まともに貰ってしまった若松君は明らかに効いてしまって、

残り時間を凌ぐのがやっとやっとで、正直とっても危なかったんだわ。

 

<2R>

若松君の回復度が気になったんだけど思うに任せなかったみたいで、

勢い付いた宇津見君を阻止するべくの手立ても出せないまま追い込まれて、

開始29秒、ついに青コーナーに押し込まれてしまって連続被弾で、

最後は右ボディをまともに貰ってしまって堪らず左膝を着いてしまってダウン。

 

何とか立ち上がって再開した若松君だったんだけど、

顔面とボディの両方にダメージを残したままのリスタートは如何にも辛くて、

今度は南ロープに詰められてしまっての再現VTRのような連続被弾で、

0分59秒、またもやの膝着きダウンを喰らってしまったんだわ。

 

2回のダウンを乗り越えて再度立て直すっていうのはとっても無理そうで、

若松君の終焉は目前になってしまって結局、1分24秒、

これ以上の続行を強いるのは危険っていうことでのストップエンドだったんだわ。

 

 

普段は伏し目がちで言葉数の少ない宇津見君なんだけど、

町田トレと共に移籍した初戦でもあるし、トレーナーの為にも頑張るって、

そういうのは有岡康輔君と横井トレとの関係を彷彿とさせるものがあって、

同じように移籍初戦を飾ることが出来てとってもハッピーだったんだわ。

 

試合直後の宇津見君は若干納得しかねてる様子も見せたんだけど、

100%の満足を得られる試合をするっていうのは望み過ぎで、

まずは移籍初勝利をシンプルに喜ぶべきだと思ったなあ。

 

 

敗けた若松君には敢えて近寄らないようにしてたんだけど、

試合後暫く経ってから彼の方から寄ってくれたもんでちょっと話をしたんだわ。

 

実は彼は心に辛いことを抱えたままのこの日のリングだったんだけど、

それを試合に敗けた言い訳にしないように気を付けながら話してて、

自分は彼を軽くハグして、「また、頑張れな。」 って伝えたんだよね。

 

 

 

⑦ 柳達也さん(伴流)×土屋浄司君(F赤羽)……L 8R

13勝(4KO)5敗(2KO)1分のランク3位、28歳・栃木県と、

7勝(5KO)4敗(3KO)2分の24歳・東京都。

 

柳さんはこの日が誕生日だったんだよね。

いつもは若干決め手に欠けるようなところのある柳さんなんだけど、

それでもこの日の試合は余裕だろうなってことで、

自分はかなり遠目からある関係者と言葉を交わしながら見てたんだけどね……。

 

 

元々スロースターター気味の柳さんに付き合って土屋君も慎重な立ち上がりで、

1Rは結局ジャブ交換主体に推移してて、

2Rに入ってやっと試合らしくなっていったんだけど、

最初のクリーンヒットは何と土屋君の方で、

右ストレートを直撃された柳さんが思わず大きくヨロけてしまったんだわ。

 

その後、粗っぽい土屋君の追撃をかいくぐった柳さんも左フックを報復ヒットさせて、

お互いに危険なパンチを意外に簡単に貰ってしまってたんだわ。

 

それでもやっと感じを掴み始めたような柳さんのプレスが効いてきて、

いよいよこれからだよねって見てた3R残り52秒、

若干遅れ気味に飛んで来た右をカウンターで喰らってしまって、

何となんとナント柳さんがダウンしてしまったんだわ。

 

残り時間が沢山あったもんでリスタート後の柳さんが心配されたんだけど、

それほど大きなダメージを残して無くて、

土屋君の追撃も粗っぽくて甘かったもんで何とか凌ぎ切ったんだわ。

 

 

それにしても土屋君はちょっと不思議なボクサーで、

勝率はそれほどではない中、それでも7勝のうち5つがKO勝ちなんだけど、

それ程回転力のある方でもないし、

一つ一つのパンチも鋭いって感じでもないんだよね。

 

ただ見てて何となく解ったのは返しのパンチのタイミングが実に特徴的で、

ずれてるというか、ほんの少し遅れたタイミングで飛んで来るもんで、

相手は思わぬところで貰ってしまうって感じなんだよね。

 

 

ただ、柳さんも流石の歴戦士ってことで、

若干惑わされながらも徐々に自らの距離とリズムを取り戻していって、

本来の実力差を見せ付けていってからは比較的安心の安心だったんだよね。

 

元々体の動きに鋭さが無くてガードが緩い土屋君は打たれ方の形が悪くて、

5Rに入るとスタミナも削られてしまったようで、メッキリ手数も落ちてしまって、

万策尽きて被弾を増やすばかりなってしまった1分36秒、

もういいよねって感じが割って入ってのレフェリーストップエンドだったんだわ。

 

 

自分はフルラウンドやって、柳さんがポイントを積み重ねる展開を読んでたんだけど、

この日は随分派手な試合をしたってことで周囲をハラハラさせまくってたもんで、

試合後の彼にそんなようなことを話したら、大きく苦笑いしてたんだわ。

 

 

この後は女子戦が組まれてたもんでこの日の自分のボクシングはこれでお終い。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 中山祐太君

② 柳達也さん

③ 宇津見義広君、中島剛君

2017年11月29日 (水)

後楽園ホール・11月28日

 

Img_0050

“ワンパンマン”

 

アンパンマンからぱくったようなタイトルのアニメで、

趣味でヒーローをやってる兄ちゃんの話なんだけど、

余りのバカバカしさについ見てしまうんだよね。

 

 

 

7月末頃に我が家に飛んで来たカブト虫なんだけど、

先週まで元気だったのが週が明けたらいきなり弱ってしまって、

ついに昨日の朝、動かなくなってまったんだわ。

 

成虫になってからの寿命は普通1ヶ月半~2ヶ月ほどってことだから、

充分に命を全うしたってことなのかも知れないんだけど、

本来の自然の中ではなかったから、

彼にとっては幸か不幸か計り知れないところがあったんだけどね。

 

 

 

昨日の後楽園ホールは一般受けの強いボクサーは少なかったもんで、

試合ごとの観客の出入りが多かったんだよね。

 

 

 

① 本郷智史君(輪島S)×吉野ムサシ君(八王子中屋)

                            ………SF 4R

3勝(1KO)6敗(4KO)の27歳・東京都と、3勝3敗(1KO)の24歳・山梨県。

 

<1R>

二人共、この階級だったらもう少しスピードがあってもいい感じがしたんだけど、

要するに、勝った方にはB級昇格が待ってるパワー系の一戦ってことで、

初っ端からとっても力がこもってたんだわ。

 

ショット自体のクオリティにはそれほどの差は無かったんだけど、

体全体のシッカリ感は吉野君の方が勝ってて、

有効性の高い右ストレートで本郷君を追い込んで、

早くも本郷君の顔面を赤くしてたんだわ。

 

<2R>

お互いに打つことに夢中になり過ぎる余り、ディフェンスが甘くなる傾向が強くて、

もまともに貰ってしまう可能性をどちらからも感じたんだけど、

それでもシッカリ感で上回ってた吉野君が押し気味に推移してた残り34秒、

多分その直前の東ロープ前でのワンツーが効いてたと思うんだけど、

吉野君が右ストレートを綺麗に打ち込んでダウンゲット。

 

何とかリスタートした本郷君だったんだけど、

足元が覚束なくなったところに吉野君に追い打ちの右ストレートをチョン打ちされて、

ヨレッと下がってしまったところでレフェリーが割って入ってのストップエンド。

 

ってことで2分42秒、吉野君の初KO勝ちだったんだけど、

この日の吉野君は以前より自信に満ちたパフォーマンスが出来てたね。

 

 

 

② カーリッジ・ケンジ君(REBOOT)×岩舘陵君(船橋D)

                              ………W 4R

2勝(2KO)6敗(5KO)の26歳・埼玉県と、3勝(1KO)2敗の32歳・千葉県。

 

<1R>

お互い、初っ端からケンカ腰で、上手くは無かったんだけどやたら面白くて、

判定にはなりそうにない乱暴なやり取りが交わされてたんだけど、

開始即の26秒、ケンジ君の乾坤一擲風の右ストレートが爆発ヒットして、

被弾した岩舘君は北西ポスト前で一発ダウンしてしまったんだわ。

 

何とかリスタートした岩舘君だったんだけど、

回復し切れそうにないままのラウンド終了ゴング。

 

<2R>

このラウンドも派手な打ち合いから始まったんだけど、

ここが勝負どころと判断したケンジ君の勢いの方が明らかに勝ってて、

2分過ぎからは最早止め時の問題になってしまって、

結局そのまま岩舘君が押し切られてた2分40秒、

反撃がままならなくなったところでレフェリーが割って入ってのストップエンド。

 

 

 

③ 一條武蔵君(W日立)×阿部司君(ONE TWO)

                        ………51.5㎏ 4R

0勝2敗(1KO)の34歳・福島県と、デビュー戦の。25歳・山形県。

 

<1R>

開始ゴング直後から一気呵成に攻め立てていったのは阿部君の方で、

3発ほどの右をまともに貰ってしまった一條君、

2度ほどフラッとしてしまって一瞬危ない危ないだったんだけど、

残り1分から立て直して右ストレートをヒットさせて一息入れてたんだわ。

 

二人共、いきなりスタミナが心配されるような動きになってたんだけど、

一條君の劣化の方が目立ってて膝がガクガクしてたんだよね。

 

<2R>

やっぱり二人共、疲れてきてしまったのかいきなりユッタリしてしまって、

ただ一條君の回復の遅れが目立ってた中、

残り40秒からは阿部君のヒット率が上がっていったんだけど残り2秒、

ブンッて振った一條君の右フックが強烈ヒットして阿部君がダウン。

 

一條君にとってはアレレーッて感じの逆転ダウンゲットだったんだけど、

コーナーに戻る阿部君の左目下はいきなり随分腫れてしまってたんだわ。

 

<3R>

開始直後の15秒、一條君が右ストレートをチョン打ちした途端、

レフェリーが即のストップエンドコールで一條君の逆転初勝利TKO勝ち。

 

レフェリーは阿部君の目の塞がり方と動きの劣化を見て、

一発でも貰ったら即止めるって決めてたみたいだったんだわ。

 

 

 

④ 屋根内譲太(REBOOT)×福島晋之祐(八王子中屋)

                            ………B 4R

1勝2敗(1KO)の22歳・三重県と、1勝(1KO)1敗(1KO)1敗の35歳・埼玉県。

 

<1R>

一回り体のデカイ屋根内君の方が中間距離希望だった一方、

福島君はシッカリ詰め詰めしてたんだけど、

先手先手を取ってたのはプレスを掛けられてた屋根内君の方で、

福島君には中々活躍の場面が訪れなかったんだわ。

 

大きな有効打が無かった中、屋根内君の色んな角度の左ボディが光ってたね。

 

<2R>

詰め詰めしての左右ボディ中心に福島君が反撃に移るにつれ屋根内君、

動きが鈍く大きくなっていっていきなり消耗が見え隠れしてきて、

ガードが緩むところにストレート系の被弾が目立って顔面が赤くなってきたんだわ。

 

<3R>

お互いに華麗な攻め込みとは言えない中、

このラウンドは屋根内君の立て直し先制攻撃が目立ってたんだけど、

中盤以降は福島君も懸命な盛り返しで、

ストレートにしろフック系も、お互いにキッチリ当て切れてはいなかったんだけど、

ギリギリ屋根内君の手数勝ちだったかなあ。

 

<4R>

接近乱打戦はお互いの気持ちと体力の見せ合いだったんだけど、

左目下が腫れてきた福島君の疲労感が目に付き始めて、

そのまま屋根内君が押し切りそうだったんだけど、

残り1分からの30秒間を福島君が大きく挽回して、

左フックをハードヒットさせて屋根内君の長い髪の毛をバサッとさせてたんだわ。

 

 

ってことで自分は38-38だったんだけど結局、

39-38×2、37-39ってことで屋根内君の2-1勝ちだったんだわ。

 

 

 

⑤ 白鳥光芳君(T&T)×小久保聡君(三迫)……F 6R

4勝(2KO)2敗1分のサウスポー、30歳・神奈川県と、

3勝7敗(1KO)3分のサウスポー、34歳・埼玉県。

 

この試合は白鳥君が圧勝してしまうんじゃないかって思ってたんだけどね。

小久保君は中高一貫校の先生ってことで生徒がビデオ撮ってたなあ。

 

<1R>

上背もあって手足も長い白鳥君なんだけど、

アレッて思うほど簡単に小久保君に距離を潰されてしまって、

だからって敢えて中間距離を維持しようとも思ってなかったみたいで、

いきなり小久保君の土俵での戦いになってしまったんだけど、

白鳥君は回転力で見劣りしたまま何だかいきなりとっても弱々しい印象で、

余りやりたくない試合を付き合わされてしまってるっていう感じで、

小久保君のトコトコ連打を貰って早くも白鳥君の顔面が赤くなってたなあ。

 

<2R>

1Rと全く同じ展開が続いてたんだけど、

白鳥君はまともなボディブローも打ってなかったし、

ショートアッパーを主武器にしてたんだけど、

当たりそのものに力がこもってなかったし、余りに左アッパーに拘り過ぎると、

小久保君の右フックの餌食になってしまいそうな感じだったんだよね。

 

<3R>

真面目真面目な手数で小久保君が完全に主導権を握って、

終始押しまくりながらの手数勝ちだったんだわ。

 

白鳥君も左ショートアッパー3連発で対抗はしてたんだけど、

ラウンド全体を見返ってみればポイントバックまでにはいってなかったんだよね。

 

<4R>

小久保君としては右ボディから右フックのダブルフックが打てると良かったんだけど、

そこまでの技術はまだ習得してないみたいで

ひたすらシンプルなワンツーで頑張ってたんだけど、

相手の白鳥君がそれ以上に単調なショートアッパーオンリーだったもんで、

それでも十分な対応が出来てたんだよね。

 

残り40秒から小久保君にボディラッシュに見舞われて白鳥君、

何だか休みたがってる様子が見えてきて、

そんなんで最終回まで持つのかって感じになってきたんだわ。

 

<5R>

相変わらず小久保君のスタミナは驚異的で、出してるパンチの数は半端じゃなくて、

後は巧いこと緩急を付ければ初のKO勝ちも見えてきたんだけど、

パンチの緩急についてもまだ今後の課題みたいだったんだけど、

それでも事あるごとに白鳥君の腰を屈ませるようになったんだわ。

 

<6R>

白鳥君には大逆転のショットは期待できそうになくて、

またもや小久保君の押し押しからのトコトコ連打だけが目立ってて、

残り30秒からも手を止めることがなかったまま終了ゴング。

 

 

自分のスコアを見たら60-54って極端な結果が出てしまったもんで、

発表に耳を澄ませてたら60-54×2、60-55ってことで、

ジャッジ全員も同じ判断だったみたいで小久保君の圧倒3-0勝ちだったんだわ。

 

 

この日の小久保君は相手のデキの悪さに助けられたようなところがあったから、

やっぱりもう少しパンチの種類と緩急の研究をするべきで、

この日の展開でKO勝ち出来なかったことはしっかり反省だと思ったなあ。

 

 

 

⑥ 高田朋城君(ワールドS)×川西真央君(三迫)……L 6R

4勝(2KO)3敗(2KO)2分の24歳・青森県と、

4勝(1KO)3敗(1KO)の23歳・東京都。

 

<1R>

程よい感じの距離でスタートした二人だったんだけど、

お互いのプレースタイルは若干違ってて、

高田君がガッチリ感の強いパワー系で、

川西君が柔軟な対応を重視してるみたいだったんだわ。

 

お互いに負けず嫌いの強い性格みたいで、

1分10秒、川西君の右アッパーが綺麗にヒットした直後、

一気に飛ばしていったのは被弾した方の高田君で、

この後も二人は相手にいいのを貰ったら即反撃するっていうパターンだったんだわ。

 

高田君の一気反撃で3発ほど貰ってしまった川西君だったんだけど、

残り20秒からのショート戦はその直前にハードヒットされた川西君が圧倒して、

微妙だったポイントを引き戻したっていう感じだったんだわ。

 

<2R>

肩とか腕に変な力が入ってない証拠だと思うんだけど、

川西君のコンビネーションがとってもスムースで、

ショートブローの中にアッパーも混ぜ込んでたし、

左のWフックを見栄え良く上下に打ち分けてたんだよね。

 

ラウンド半分を過ぎる頃から二人の打ち合いが更に激化していったんだけど、

残り1分からの川西君の右アッパー3発ヒットがとっても印象的だったんだわ。

 

ただ、高田君も打たれた直後の間髪入れない反撃が目覚ましくて、

激闘の中、川西君が右目上をバッティングカットしてたんだわ。

 

<3R>

それにしても二人共、いいジャブを打つボクサーで、

ここに来て顔面をより赤くしてたのは川西君の方だったんだけど、

残り1分15秒からのショート戦は見応え十分で、

コンビネーションの巧みさでは川西君だったんだけど、

一発一発のパワーでは高田君の方が優勢だったなあ。

 

<4R>

最初の30秒間は高田君が優位に進めてたんだけど、

この後の川西君のボディ攻撃が実にグッドグッドで、

これ以降、高田君にそれを嫌がる素振りが見え隠れしてきたんだよね。

 

ただ川西君の方も相手の右ストレートを貰うことが多くなってきて、

それは打ち終わりがルーズになってたことに起因してて、1分30秒に鼻血。

 

2ラウンドを残したところでの自分のスコアは39-37で川西君だったんだけど、

それでも徐々に流れは高田君に移りつつあったんだよね。

 

<5R>

これまで二人共、相当振り込んできたもんでスタミナが心配されてきた1分13秒、

高田君の右ストレートが華麗なヒッティングを見せて、

その途端に一気に攻勢を掛けていったんだけど、

高田君の右のショートストレートはとっても美しかったなあ。

 

ってことで形勢は一気に高田さんに傾いていった残り20秒、

隣で観戦してた三迫会長から 「行け! 行け! 行け!」 って大声連呼があって、

その1秒後に反応した川西君も大したモンだって思ったんだけど、

多分このラウンドは充分なポイントゲットだなって一段落してたような高田君、

一瞬の集中力を欠いたその瞬間だったと思うんだけど、

川西君は1、2、3発目か4発目かの右ストレートを大直撃させたんだわ。

 

まともに貰ってしまった高田君はそのまま一発仰向け昏倒ダウンしてしまって、

全く失神してしまったみたいでピクリとも動かず勿論即のストップエンドで2分42秒、

川西君の実に鮮やかなTKO勝ちだったんだわ。

 

一時は担架搬出かって心配された高田君は何とか自力でリングを降りてたね。

 

 

 

⑦ 此村勇君(堺東ミツキ)×馬庭大樹君(ONE TWO)

                          ………SB 6R

7勝(1KO)6敗(1KO)2分のサウスポー、29歳・大阪府と、

5勝(4KO)1敗1分の20歳・鹿児島県。

 

<1R~2R>

此村君は初めて見るボクサーだったんだけど、いきなり超変則のサウスポーで、

距離を取りながら長い手足を大きく拡げて、それはまるでタランチュラのようで、

ただそのタランチュラは毒ナシみたいで、やたら手足をユラユラさせてるだけで、

それでも頃合いと間合いを計って一気に頭と一緒に突っ込んで、

その刹那にワンツーか逆ワンツーを振るってそれでお終いって感じに終始してて、

遠目から観察してた馬庭さんにしてみれば対処に苦慮してたんだよね。

 

自分にしても久し振りに見る珍種だったんだけど、すぐに飽きてしまって、

中々ちゃんとした打ち合いにならなかったんだわ。                                                            

 

馬庭さんとしてはもっと二次踏込以降に重点を置いて攻め込めば簡単な筈なのに、

やたらのやり難さだけを目立たせて見てる方をイライラさせたもんで、

2R終了時点で離席したんだけど結局最後まで対応しかねたみたいで、

60-54、58-56、58-58ってことで馬庭君の2-0勝ちだったんだわ。

それにしもこのスコアは何なんだことで、

全ラウンド10-9っていうのとイーブンっていう評価が併存してるんだけど、

根拠は其々どこにあるのかって事で、みんなで集まって反省会だね、絶対!                                                           

 

 

☆ 富岡浩介君×牧潤一君の2分×2Rスパー

 

浩介君は富岡三兄弟の末弟でまだ中学生なんだけど、

U-15では全国6冠の逸材ってことと、もしかしたら兄弟の中で一番強いって、

彼の兄ちゃん達から以前聞いてて、

高校には進学しないでプロ一本でいくってことで、

17歳までには2年弱あるんだけど今から楽しみなんだよね。

 

REBOOTジムの射場マネがレフェリーとして登場したんだわ。

 

実戦ではないあくまで短時間でヘッドギア付きのスパーリングではあったんだけど、

まずとってもいいリズム感をしてて、誰かに似てるなって思ったら粟生隆寛さんで、

そこから繰り出すワンツーには中々鋭いモノがあったし、

相手の右ストレートの打ち終わりに被せ打ってた左フックのタイミングも抜群で、

詰められた際の体の入れ替え方とか、上体を使って被弾を避けるテクも優秀で、

要するに、言葉は悪いんだけどすぐにでも使い物になりそうだったんだよね。

 

とってもしっかりした体をしてたし、2年後にはどういう風になってるかなあ……。

 

リング登場前の浩介君とコンチワした時、赤いヘッドギアに3文字入ってて、

“達哲浩” って三兄弟の名前が書かれてあって、3人共用なんだってさ。

 

 

 

⑧ 嶋崎俊君(輪島S)×トリッキー熊谷君(T&T)……SB 8R

8勝(3KO)9敗(2KO)1分の26歳・埼玉県と、

8勝(5KO)7敗(3KO)の27歳・東京都。

 

熊谷君がトリッキーっていう新リングネームでの登場だったんだけど、

試合前、その熊谷君とちょっと話したら、

モニターに映ってた此村君の試合の様子を見ながら、

「自分の前にあんなトリッキーを見せられたら……。」 って苦笑いしてたんだわ。

 

<1R>

微妙な戦績のA級同士のサバイバル戦ってことで、

まずは熊谷君が予想通りの動きの大きいボクシングで、

それを嶋崎君が追い追いしながらっていう展開だったんだけど、

序盤、ジャブの届きが良かったのは熊谷君の方で、

残り45秒からは更に派手な動きに転じながらの右ストレートボディがヒットヒットで、

大きな有効打は無かったんだけど、まずは熊谷君が僅差ポイントゲットだったね。

 

<2R>

最初の30秒間は嶋崎君の攻勢が目立ってて、

次の1分間も左右のボディショットがグッドグッドで、

熊谷君も残り1分20秒に右ストレートを当て込んではいたんだけど、

早くも嶋崎君のボディブローが効いてきたか動きが緩慢になってきたんだわ。

 

<3R>

少しハァーハァーしてきた感じの熊谷君は顔面も赤くなってきて、

先行きが心配されたんだけど残り1分03秒、

それまでの緩慢な動きから一気にスピードを上げていってのワンツースリーフォーで、

嶋崎君がそのスピードの変化に一瞬対応が遅れてしまったんだわ。

 

<4R>

熊谷君は振りそのものは乱暴極まりないんだけど、

その実結構いい当て勘を備えてるし、

嶋崎君の打ち終わりを目がけていいタイミングで合わせていってたんだわ。

 

ただ、休み休みしてる中で大きく動きながら振ってるせいか、

腰が入って無いもんで当たりの派手さの割には効き目は今一だったんだよね。

 

<5R>

パンチとしてきちんとしてるのは圧倒的に嶋崎君の方で、

詰め詰めの嶋崎君と、下がり下がりの熊谷君っていう図式が出来上がって、

見た目の印象的には熊谷君が劣勢ではあったんだけど、

たまに流れ弾の様に貰ってしまう嶋崎君も実は今一で、

右目上をヒットカットされてしまったんだわ。

 

ってことでここまでの自分の採点は48-47で嶋崎君だったんだけどね……。

 

<6R>

熊谷君はリングネームに恥じないトリッキーさを全開にさせていった中、

嶋崎君としては基本的なパンチ力ではアピールし切れないんだから、

もっともっとの手数が必要な場面だったんだよね。

 

残り25秒、適当な感じで振り回した熊谷君の左フックが大きくヒット。

 

<7R>

それでも熊谷君の消耗の方が目立ってきて、

それ程のスタミナがなくて長い時間飛ばし切れないからああいうスタイルになる訳で、

嶋崎君としてはその辺を見極めた上での攻めの緩急が欲しいところだったんだけど、

いかにも単調に終始してた感じが否めなくて、

相手は今や眩惑系から誤魔化し系に転身しつつあったんだから、

ここはってところでは恐怖の鬼攻めだったと思ったんだよね。

 

熊谷君の方も残り1分12秒にメチャ振り左フックは当ててはいたけど、

その前後はグダグダの劣化一途で、ことあるごとに腰を深く折って、

嶋崎君のパンチを何とかやり過ごそうとする時間が増えていったんだわ。

 

<8R>

それでも自分の中ではまだまだ微妙なスコアだったんだけど、

最初にやる気を見せたのは熊谷君の方で開始45秒、

右フックを一発当て込んでからの一気追撃で、

嶋崎君は青コーナーに押し込まれてしまっての大危機の到来ってことで結局、

それは熊谷君のガス欠に助けられたような一段落で一凌ぎできたんだわ。

 

さあここから勝負を懸けていくって感じで嶋崎君が逆襲していったんだけど、

残り1分、明らかにヘロヘロ状態になってきた熊谷君も最後の男の見せどころで、

お互いガードを無視したような打ち合いが始まったんだけど、

どう見ても分が悪くて被弾が多かったのは嶋崎君の方で残り43秒、

お互いの左右フックが危ない交差を見せてた中、

熊谷君の返しの左フックが大命中してしまって嶋崎君がバッタンダウン。

 

何とか何とかって立ち上がった嶋崎君だったんだけど、

試合を続行できそうにないままカウントが進んでしまってのテンカウントアウトで、

それと時を同じくして赤コーナーサイドからタオルが投げ入れられたんだわ。

 

 

ってことで2分28秒、判定までいったら割れそうだった試合が一気に決着して、

熊谷君としては狙い通りと言うか、天からのプレゼントのようなKO勝利。

 

 

 

⑨ チョ・ヨンイ×永田大士さん(三迫)……SL 8R

7勝(2KO)2敗2分の20歳・韓国と、

8勝(4KO)1敗(1KO)1分のサウスポー、27歳・宮崎県。

 

これくらいの戦績の韓国ボクサーっていうのは強いのかどうか解らなくて、

それでも彼は国内ランク4位なんだってさ。

 

<1R>

先にプレスと掛けていったのは5㎝ほど上背のあるヨンイだったんだけど、

そこからの仕掛けが全く遅いというか、

永田さんが打ち掛かって来るところに合わせたがってるようで、

ひたすらそれを待ってる相手に永田さんとしても無暗には行けず、

お互い、いきなり手詰まりしてるような時間が長かったんだわ。

 

<2R>

永田さんは様々なフェイントを駆使して、相手を揺さぶり始めつつの攻撃開始で、

いよいよを感じさせたんだけど、一方のヨンイは相変わらずで、

やっぱり先攻めを自ら封じ込んでるみたいで、

消極的にしか見えない典型的なカウンターボクサーのままだったんだわ。

 

<3R>

ヨンイは左肩をいからせ過ぎてて、ショートブローの回転力に支障をきたしてて、

どっかで一発ドッカンカウンター狙いなのかも知れないんだけど、

そういうボクシングの割にはKO率は2割も無くて全く訳が解らなかったんだわ。

 

一方の永田さんにしても、顔面攻撃に拘り過ぎるようなところがあって、

もっと下から攻め直せば展開も動きそうだったんだけど、

何だか単調な攻撃に終始してたんだよね。

 

ってことでいきなり退屈になってしまったもんでここで帰宅ってことで、

昨日の出来事に関して色々奥さんと話した後に改めて確認してみたら、

79-73、79-7×2ってことで、当然の如く永田さんが3-0勝ちしてたんだわ。

 

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 川西真央君

② 富岡浩介君

③ 吉野ムサシ君

 

2017年11月26日 (日)

12月のボクシング

 

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「今年もあと1ヶ月、お前ら気合入れていくぞぉ~!」

 

 

 

12月のボクシングはいきなり1日から始まるし、

来週は4ボクシングもあって11月ボクシングは29日まであるし、

昨日オーダーしたソファー等の家具類が12月2日に届くし、

色々バタバタしそうなもんで、少し早目なんだけど12月のボクシング……。

 

 

 

≪12月のボクシングスケジュール≫

*左側が勝者予想、敬称略。

 

・12月 1日……(後楽園)

坂晃典×大橋建典、栗原慶太×ライアン・ルマカド、臼井欽士郎、大野俊人。

 

 

・12月 2日……(後楽園)

梶颯×ジュン・ブラゾ、舟山大樹×堤箸弘幸、永田翔×坂本尚志、

荒川仁人、佐々木洵樹、清水優人。

 

 

・12月 4日……(後楽園)

東上剛司。

 

・12月 6日……(後楽園)

村中優×阿知和賢、氏原文男×荒木貴裕、佐宗緋月×山中章弘、中川健太。

 

 

・12月 8日……(後楽園)

ディスティノ・ジャパン×岡本和泰、太田輝×ガンバレ将太、塚田直之×成塚亮。

 

 

・12月10日……(愛知)

入口裕貴×水野拓哉。

 

 

・12月11日……(後楽園)

船井龍一×川口勝太、久高寛之×翁長吾央、粉川拓也×藤本直人、

上野太一×仁平宗忍。

 

 

・12月14日……(後楽園)

小原佳太×藤中周作、麻生興一×細川バレンタイン、高見良祐×水藤翔太、

田中教仁×市川雅之、堀川謙一。

 

 

・12月15日……(ロシア)

渡部あきのり×マゴメド・クルバノワ。

 

 

・12月17日……(新宿)

阿部麗也、粟田祐之。

 

 

・12月19日……(後楽園)

岡田博喜×ジェイソン・パガラ、今野裕介×丸木和也、

山内涼太×レスター・アブタン、中川勇太、武田航。

 

 

・12月23日……(後楽園) 全日本新人王決定戦

赤羽根烈×井上夕雅、有岡康輔×小畑武尊、ジロリアン陸×森武蔵。

 

 

・12月30日……(横浜)

井上尚弥×ヨアン・ボワイヨ、拳四朗×ヒルベルト・ペドロサ、

益田健太郎×井上拓真、清水聡×エドワード・マンシト。

 

 

・12月31日……(大田区総合体育館)

田口良一×ミラン・メリンド、五十嵐俊幸×木村翔、

京口紘人×カルロス・ブイトラゴ。

 

 

 

≪12月ボクシング期待度ベスト30≫

*左側が勝者予想、敬称略。

 

① 田口良一×ミラン・メリンド

② 井上尚弥×ヨアン・ボワイヨ

③ 五十嵐俊幸×木村翔

④ 小原佳太×藤中周作

⑤ 拳四朗×ヒルベルト・ペドロサ

⑥ 麻生興一×細川バレンタイン

⑦ 京口紘人×カルロス・ブイトラゴ

⑧ 船井龍一×川口勝太

⑨ 岡田博喜×ジェイソン・パガラ

⑩ 久高寛之×翁長吾央

⑪ 坂晃典×大橋建典

⑫ 村中優×阿知和賢

⑬ ディスティノ・ジャパン×岡本和泰

⑭ 今野裕介×丸木和也

⑮ 山内涼太×レスター・アブタン

⑯ 益田健太郎×井上拓真

⑰ 田中教仁×市川雅之

⑱ 太田輝×ガンバレ将太

⑲ 梶颯×ジュン・ブラゾ

⑳ 清水聡×エドワード・マンシト

(21) 高見良祐×水藤翔太

(22) 粉川拓也×藤本直人

(23) 舟山大樹×堤箸弘幸

(24) 氏原文男×荒木貴裕

(25) 塚田直之×成塚亮

(26) 上野太一×仁平宗忍

(27) 佐宗緋月×山中章弘

(28) 赤羽根烈×井上夕雅

(29) 有岡康輔×小畑武尊

(30) ジロリアン陸×森武蔵

 

2017年11月23日 (木)

後楽園ホール・11月22日

 

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「ハイッ、シンクロジャンプよ!」

 

 

 

CSの “ミュージック・エア” を流し見してたら、

ルイ・アームストロングのトリビュート音楽祭をやってて、

彼が亡くなった翌年のことだから1972年のフィルムだったんだけど、

デューク・エリントンとかカウント・ベイシー、エラ・フィッツジェラルド、

デイブ・ブルーベック・トリオ、ディジー・ガレスピーなんかが出てたんだけど、

ベニー・グッドマン、ライオネル・ハンプトン、ジーン・クルーパの3人の共演は、

とっても珍しかったんだわ。

 

 

 

昨日は少し早めに家を出て池袋の家具屋にソファーとテーブルを見に行って、

大体の構想を固めた後にホールへ出動で、

実はそれほど大きく期待してた試合は少なかったんだけど、

それでも単純に楽しめたんだよね。

 

 

 

① 綿引貴大君(W日立)×藤野正文君(宇都宮金田)

                         ………56㎏ 4R

デビュー戦の24歳・茨城県と、2勝(1KO)2敗の31歳・京都府。

 

<1R>

開始即の20秒過ぎ、多少間合いを計りかねてた綿引君が安易に詰めた瞬間、

藤野君の左右のショートブローが直撃して、

最後は左ボディのように見えたんだけどいきなり綿引君がダウン。

 

体がもつれ合うようにして崩れ落ちたもんでスリップのようにも見えたんだけど、

一瞬の間を置いてレフェリーがダウンコールというか、

タイムキーパーがいきなりカウントし始めたような感じだったんだわ。

 

あの場面、レフェリーはもう少し大きなコールとか大袈裟なジェスチャーが必要で、

そういうレフェリーの厳正な対応が無用な批判を排除する効力があるんだよね。

 

 

いきなり面食らってしまった綿引君も何とかリスタートできたんだけど、

その後の藤野君は圧倒的な余裕を見せながらのパフォーマンスで、

勝負の行方としてはスッカリ固まってしまったっていう印象だったんだわ。

 

ただ、その藤野君、単なる普通のC級ボクサーでしかないのに、

やたらカッコ付け過ぎの相手を見下した嫌味なボクシングで、

ってことで1Rで早々の退出だったんだわ。

 

後で結果を確かめたら3R1分04秒でやっぱり藤野君のTKO勝ちだったね。

 

 

 

② 中村賢治君(オークラ)×梅本耕孝君(新日本木村)

                          ………SB 4R

1勝3敗(2KO)の31歳・北海道と、1勝1敗(1KO)の34歳・岡山県。

 

久し振りの梅本君は輪島ジムから移籍してて、

スポーツインストラクターの仕事の関係で、

沢山の子供達の応援を受けてたんだわ。

 

<1R>

二人共、全体のカッチリ感に欠けてたんだけど、

特に中村君は上体と下半身のバランスが良くなかったし、

すぐに目線を切ってしまう悪い癖を持ってたんだわ。

 

梅本君の方も鋭いショットで圧倒するって感じではなかったんだけど、

それでも小ヒットの積み重ねで十分なポイントゲットだったね。

 

<2R>

中村君、すぐに下を向いてしまうのがやっぱり致命的で、

攻撃に繋がるようなディフェンスになってなかったし、

碌に相手を見定めないまま無暗に殴り掛かってるって感じだったんだわ。

 

 

ってことでこの試合も勝負の行方がハッキリしてしまったもんで連続離席。

結局、40-37、39-37×2で梅本君の3-0勝ちだったんだわ。

 

 

 

③ 荒川拓朗君(ジャパンS)×渡邊博章君(渡嘉敷)……SB 4R

0勝2敗(1KO)の30歳・栃木県と、デビュー戦の33歳・福島県。

 

<1R>

初っ端飛ばしていったのは “遅れてきた青年” って感じの渡邊君で、

遅れを取ることなく荒川君も応じていったんだけど、

二人共、肘が体から離れ過ぎてディフェンスに課題があったんだわ。

 

より内側内側から攻めてたのは荒川君の方で中々いい感じだったんだけど、

一方では渡邊君の大きな右を貰ってしまうことも多くて、

小さく沢山当ててはいたんだけど、見栄えの良くない被弾が多過ぎてたなあ。

 

渡邊君の方はもうちょっと、きちんとしたジャブから組み立てる必要を感じたね。

 

<2R>

コツコツ頑張ってはいたんだけど荒川君、

左ガードが甘くなるところに渡邊君の右を貰ってしまうことが改まらなくて、

このラウンドもガッツン貰ってしまった直後のリングほぼ中央、

そこから左右フックに繋げられてフラッとして下を向いてしまったところで、

1分08秒だったんだけど、レフェリーが割って入ってのストップエンドだったなあ。

 

 

荒川君が1勝する為にはまずディフェンス有りきってことを自覚して、

無理な体勢から意地になって打ち合わないことだと思うんだけどね。

 

 

 

④ 若原義敬君(協栄)×高橋悠斗君(K&W)……Mm 8R

8勝(4KO)7敗(3KO)の35歳・兵庫県と、

7勝(4KO)3敗(1KO)の24歳・東京都。

 

<1R>

11歳の年齢差はあったんだけど、

お互いにA級らしい落ち着いた立ち上がりを見せてて、

甲乙付け難いやり取りが続いたんだけど、

そんな中でも攻めに工夫が見られたのは高橋君の方だったなあ。

 

<2R>

開始39秒、高橋君の右ストレートがハードヒットして若原君、

思わず一瞬大きく膝カックンしてしまって危ない!

って思わせたところからよくぞ持ちこたえたんだわ。

 

その後は若原君も持ち直してほぼ互角に推移してたんだけど、

高橋君の方にはパンチに更に多彩さを加える余裕が出てきてたんだわ。

 

<3R>

若原君は試合序盤を相手の自由にさせ過ぎたきらいがあって、

自分のタイミングに拘り過ぎというか、

カウンターを狙う素振りで相手に警戒させることもなくて、

結果的にはとってもシンプルな攻撃に留まってたんだよね。

 

こうなると若原君、手数で圧し切れないとツライ訳で……。

 

<4R>

やっと気合が入ったか若原君がガードを固めて前詰め鋭く、

明らかな接近戦狙いに転向して手数アップも著しかったね。

 

それでも二人共、この階級にしてはまだまだ素早さに欠けてたと言わざるを得ず、

この回は若原君が何とか流れを変えられそうな雰囲気だったんだけど、

もしランカーを目指すならお互いにもっともっとの激しさが必要だと思ったなあ。

 

<5R>

若原君の前詰めに高橋君が距離を維持できず下がり下がりになってきて、

中間距離から打ち切れないストレスが溜まってきたような感じで、

良くない印象の中、手数もメッキリ落ちてしまったんだわ。

 

<6R>

流れを取られつつあった高橋君がさあどうするって場面だったんだけど、

ここに至ってペースは明らかに若原君の方に移ったままで、

高橋君は戦法を変えられないまま攻めあぐんでる状況が続いて、

このままだと試合前半に稼いだポイントを1ポイントづつ吐き出しそうだったんだわ。

 

って見てた残り22秒、それまでいい感じで攻め込んでた若原君だったんだけど、

高橋君の右ストレートを見事なカウンターのタイミングで貰ってしまって、

リングほぼ中央で痛恨の尻餅ダウンしてしまったんだわ。

 

<7R>

ダウンを喰らってしまった若原君だったんだけど、

意外に元気に立て直してヒットヒットを重ねていって、

諦めてないところを見せてたんだけど、

残り35秒ほどのところで中間距離から高橋君の左右フックを貰ってしまって、

またもや詰めの甘いところを見せてしまったんだわ。

 

<8R>

それでも若原君がまたまた初っ端から飛ばしていって、

何とか何とかって踏ん張ってたのは立派で、

結局、このラウンドは最後まで手を止めなくて意地を見せてたんだわ。

 

 

それでも残念ながら若原君の劣勢は否めなくて、

自分は高橋君の77-74だったんだけど現実はもっと厳しくて結局、

80-71、79-73、78-74ってことで高橋君の大差3-0勝ちだったんだわ。

 

それでも幾らなんでも80-71っていうのは余りにも理不尽で、

そのジャッジは個人的な好き嫌いを露骨に出したとしか思えなかったなあ。

 

 

 

⑤ 垂水稔朗さん(協栄)×竹内護君(ワタナベ)……W 6R

7勝(3KO)3敗(1KO)3分のランク7位、24歳・愛媛県と、

5勝8敗(3KO)2分の31歳・神奈川県。

 

試合前、通路の遠い所から目が合った垂水さんとニッコリ挨拶交わして、

彼自身はどう考えてたか知らないけど、自分は余裕の観戦だったんだわ。

 

垂水さんはクイーンの “We Will Rock You” での入場で、

セコンドには瀬藤幹人さんも付いてたんだわ。

 

<1R>

いきなり気が触れたように華々しく突っ掛っていったのは竹内君で、

まともにやってたらとっても敵わないってことか、やたらの大ブン回しで、

垂水さんもこれには多少意表を突かれたみたいだったんだわ。

 

ガードもクソも無い殆どムチャ振りに近かったんだけど竹内君、

途中でレフェリーに2回ほどオープンブローを注意されてからは一段落で、

それと同時に垂水さんの冷静な対応が目立っていったんだわ。

 

相手の特大右フックの打ち終わりに正確に合わせることが出来れば垂水さん、

結構簡単じゃないのかなあっていうのが最初の印象だったんだけど残り31秒、

垂水さんが綺麗に右ストレート当て込んで竹内君をフラつかせたんだわ。

 

<2R>

竹内君が再度馬力全開で立ち向かって行った中、

垂水さんも引かないもんで、お互いのバッティングが心配されたんだけど、

竹内君の顔面が赤くなってきたのは垂水さんのヒットヒットのせいで、

殆どジャブを打たない竹内君の戦法を垂水さんが既に見切ってしまったみたいで、

残り1分を過ぎる頃には竹内君の足元はかなり覚束なくなってきたんだわ。

 

<3R>

開始すぐの13秒、竹内君の大きな腕振りをかいくぐって垂水さん、

左右ショートから右ショートアッパーを鋭くフォローして実に見事なダウンゲット。

 

南東ポストの前だったんだけど、その瞬間竹内君が大きく膝を割って倒れ込んで、

動きに支障を見せ始めてた竹内君に配慮したレフェリーが即のストップコールで、

0分15秒、垂水さんのTKO勝ちだったんだわ。

 

 

垂水さんが大きいパンチの当てっこに勝ったんじゃないのがグッドだったんだけど、

彼自身にとっても会心の試合だったみたいで、ニッカニカだったなあ。

 

 

 

⑥ 長濱陸さん(白井具志堅)×何チャラ・サイトーン

                        ………68㎏ 8R

7勝(3KO)1敗(1KO)1分のランク4位、26歳・沖縄県と、

8勝(2KO)1敗の20歳・タイ。

 

この試合は元々マーク・サレスっていうフィリピンボクサーが相手だったのに、

いつの間にか左ボディ1発ダウンで有名な何チャラ・サイトーンに変わってて、

通路の奥からこの日も比嘉大吾さんが挨拶を送ってくれはしたんだけど、

長濱さんの応援に来てた松澤拳君にもコンチワされはしたんだけど、

申し訳なかったんだけど自分としては全く見る必要を感じなかった訳で、

ってことであるジムのトレーナーさんと猫の飼育に関して話し合ってたんだよね。

 

 

何チャラ・サイトーンは案の定、長濱さんに1R0分47秒でTKO負けしたんだけど、

控室に戻る際に階段の踊り場で腹を押さえてウンウン唸ってたから、

余程まともに貰ってしまったんだろね、お気の毒……。

 

 

 

⑦ 三瓶数馬さん(協栄)×石井龍輝君(船橋D)

          ………日本ユース SFe タイトル戦 8R 

13勝(4KO)4敗(3KO)のユースチャンピオン、国内11位、サウスポー、

22歳・埼玉県と、

6勝(4KO)2敗(2KO)のサウスポー、20歳・千葉県。

 

石井君のセコンドには久し振りの遠藤一充さんが来てて、

彼は確か銀行マンだった筈なんだけど、休日前のノー残業デイってことで……。

 

18戦目と9戦目のサウスポー同士の一戦だったんだけど、

勝率が変わらない中、KO率は石井君の方が倍ほどもあるし、

身長も石井君の方が4~5㎝ほど優位だったんだわ。

 

<1R>

予定通り、まずは三瓶さんの前詰めから始まったんだけど、

距離が詰まる一瞬前の石井君の先制ショットが連続ヒットヒットして、

三瓶さんが余りにも簡単に被弾してしまってたんだわ。

 

三瓶さんは密着してのボディショットに意地を見せたんだけど、

ジャブを含めてその他の全てのショットで石井君が主導権を獲ったんだわ。

 

<2R>

石井君がそのまま距離をキープできればいきなりの可能性が見えてきそうで、

って見てたら密着戦に移行しても互角以上にわたり合ってて、

三瓶さんが早くも顔面を赤くしていったんだわ。

 

残り29秒、三瓶君の左フックがそこそこのクリーンヒットを見せた後、

そのままの勢いを維持して更に攻勢を強めてた残り6秒、

石井君を西ロープに追い込んで攻め立てたその瞬間、

見計らった様な石井君の左ストレートがカウンターヒットして三瓶君がダウン。

 

その一発で三瓶君は更に2ポイントロスしてしまったし、

左目上をヒットカットされてしまったんだわ。

 

<3R>

果たして三瓶さんが立て直せるのかっていうのが焦点になっていって、

元々タフな三瓶さんがダウンのダメージを引きずることなくの仕掛け直しで、

この辺の気持ちの強さは流石でボディ主体の猛攻を見せたんだけど、

石井君も開始20秒からの激闘に真正面から挑んでいって、

足元がシッカリして腰の入ったパンチを打ってたのはやっぱり石井君で、

三瓶さんはメゲズに前進を止めなかったんだけど被弾も多かったなあ。

 

ってことで三瓶さんはこれでマイナス4ポイントってことで、

かなり相当絶望的なほどまでに追い込まれてしまったんだわ。

 

<4R>

三瓶さんのボディショットにそれほどの威力があったのか、

石井君の内臓とか腹筋が打たれ弱いのかは解らなかったんだけど、

それまでの山ほどのボディブローが明らかな効果を発揮し出して、

石井君が攻撃どころではなくなってしまった様子を見て三瓶さん、

勿論元気百倍な訳で、イケイケだった残り35秒、

極端に動きが鈍ってきた石井君を西ロープに詰めての一気攻めで、

無抵抗になった石井君を見て、レフェリーが一旦ロープダウン宣言。

 

これは中々グッドな判断で、即のストップがいいのか迷った際には

堂々のコールをした方が絶対双方の納得を得られるんだよね。

 

ここは何とか凌いだんだけど石井君、

ボディのダメージは中々抜け切らないからなあ……。

 

それでもまだ2ポイントビハインドの三瓶さん、

一途に石井君の回復具合に懸かってたんだよね。

 

<5R>

三瓶さんの勢いを封じるべく気持ちを立て直して石井君が最初に飛ばして、

一段落後に三瓶さんが当然の反撃で、お互いに必死の形相だったんだけど、

ハァーハァーが余計に目立ってきたのは石井君の方で、

明らかなガス欠状態になってきたような感じだったんだわ。

 

それを見逃さなかった三瓶さんが当然のように南ロープ前で更なるラッシュで、

更にメッキリしてしまった石井君に挽回の気概は失せてしまったようで、

残り47秒、三瓶さんの連打に晒されるまま前のめりダウンしてしまったんだわ。

 

ここは何とか気持ちでリスタートした石井君だったんだけど、

体力の方は、スタミナの方はもう既に一杯一杯だったみたいで、

ここぞの追撃に一生を賭けたような三瓶さんの勢いを止めるべくもなくて、

防戦一方のままの残り6秒、ついにリングに右膝を着いてしまったんだわ。

 

それはもう誰が見ても続行を強いるのは無理そうだったもんで、

2分55秒、レフェリーが即のストップエンドだったんだわ。

 

 

ボクサーとしての元々の技量はもしかしたら石井さんの方が上かもしれなくて、

もっと色々修行を積めば大きな可能性が見込めそうなんだけど、

一方の三瓶さんは必ずしも飛び抜けた才能の持ち主ではないんだけど、

やっぱり13勝4敗っていう戦績はダテじゃないし、

日本ランカーっていうのも勿論ダテじゃなかったんだよね。

 

石井君は元々はライト級だからウェイト作りに苦しんだのか、

結局、真面目なボディ攻撃は徐々に効果を発揮するってことか、

はたまた走り込みの足りてないボクサーへの警鐘ってことなのか……。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 三瓶数馬さん

② 垂水稔朗さん

③ 特にナシ

 

2017年11月21日 (火)

後楽園ホール・11月20日

 

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“明日を見つめて……。”

 

 

 

やたら動き回る安手のロック・ギタリストが多い中、

動きの少ないギタリストの代表は何と言ってもリッチー・ブラックモアで、

次がエリック・クラプトン、3番目がブライアン・メイだと思うんだけど、どお?

 

 

 

中8日振りの後楽園ホールは懐かしい人とヤアヤアして、

比嘉大吾さんと山下賢哉さんと笑顔の挨拶を交わして、

鴻巣茂野ジムの面々とコンチワして始まり始まり……。

 

 

 

① 近藤哲哉君(横田S)×小出太一君(鴻巣茂野)

                        ………58㎏ 4R

デビュー戦の20歳・神奈川県と、デビュー戦の23歳・埼玉県。

 

<1R>

小出君はガードを固めながら接近してからが勝負所みたいだったんだけど、

近藤君が意外に巧いこと対応して小出君が打ち出す前にヒットヒットしてて、

最初の1分半を優勢のまま小さく鋭く腕が振れてたんだわ。

 

小出君には 「ガード! ボディ! 小さく振れっ!」 って、

セコンドから色々の指示が飛んでたんだけど、殆ど耳に届いてないようで、

残り1分からはそこそこ盛り返しはしたんだけど、

ラウンドトータルでのヒット数ではやっぱり近藤君で、

特に左フックが印象的だったんだわ。

 

<2R>

近藤君は前の回に飛ばし過ぎたか若干の打ち疲れが見えてきて、

小出君が左右ボディを頑張るにつれ勢いを失いつつあったんだけど、

小出君の方もそこを一気呵成にってところまではいかなくて、

結局後半の挽回でまたもや近藤君の手数勝ちだったなあ。

 

<3R>

序盤の頑張りが印象的だったのは近藤君の方で、

小出君の顔面の傷みが目立ってきたんだわ。

 

懸命に前詰めする小出君だったんだけど、

打ち出しのタイミングが遅くて中々主導権が取り切れないままで、

残り1分からは近藤君と同じようにヘバリが浮き出てきてしまってたんだわ。

 

<4R>

最終回ってことで小出君も初っ端から力を振り絞っての奮闘奮闘で、

1分26秒には大きく右ストレートをヒットさせて明らかなポイントゲット。

 

中盤以降の二人はそれこそヘロヘロの夢遊病患者のようだったんだけど、

その一生懸命さは充分伝わってきたんだわ。

 

 

ってことで自分は有効打と手数を重視して39-37で近藤君だったんだけど結局、

39-37、39-38、38-38って2-0で小出君の2-0勝ちだったんだわ。

 

「4回戦の場合だと、とにかく前に出てる方が評価されるんじゃないですか。」

って試合後に大塚隆太さんが言ってたんだけどね……。

 

 

この日デビューの小出君のチーフセコンドには泉トレが付いてたんだけど、

もしかするとチーフは初めてかも知れなくて、そのせいか余り声も出てなくて、

デビューボクサーと同じようにガチガチに緊張してたなあ……。

 

 

 

② 徳永篤君(船橋D)×甲斐龍八君(元気)……52.8㎏ 4R

1勝1敗(1KO)の26歳・東京都と、1勝0敗の17歳・東京都。

 

甲斐君はジャスト2000年生まれっていう、

滅多にお目に掛かれない貴重なボクサーで、

1000年生まれはとっくに存在してないし、

次は西暦3000年まで待たなくてはならないんだからね。

 

<1R>

激しくもキッチリしたボクシングをする二人で、

特に甲斐君の返しの左フックがグッドグッドなスタートだったんだわ。

 

6:4で甲斐君が優勢なままだった残り50秒、

徳永君の右ストレートがかなりのハードヒットで、

そこからの徳永君の一気追撃が抜かりなくて残り39秒の北西ポスト前、

右から左ってフックを連続ヒットさせて手際のいいダウンゲット。

 

甲斐君のダメージが気になるところだったんだけど、

ごく普通にリスタート出来てたね。

 

<2R>

立て直した甲斐君が最初の30秒間に右フックを2発当て込んで、

すっかり流れを取り戻した1分34秒、

体を寄せ合った後の離れ際に左フックを強烈ヒットさせて、

心構えの出来てなかった感じの徳永君がまともに貰ってしまってダウン。

 

そこそこ強烈なヒッティングだったもんで徳永君の回復度が気になったんだけど、

前の回の甲斐君と同様、意外なほど普通にリスタートしてたんだわ。

 

その後、残り50秒から右を交互に当て合って、

まだまだ予断を許さない展開だったんだわ。

 

<3R>

より消耗が進んでるのは徳永君のように見えたんだけど、

開始直後から攻勢をかけていったのはその徳永君の方で、

それに応じた甲斐君との間でいきなり激しい打撃戦が始まって、

それほど大差無く進んでた開始36秒、

甲斐君の右フック系が強く連続ヒットして徳永君がダウンしてしまったんだわ。

 

まだやれそうな感じがしないでもなかったんだけど、

レフェリーは危険な倒れ方だったと判断したみたいで、

ほぼ即のストップエンドで0分37秒、甲斐君のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

 

③ 辻本将人君(東拳)×緒方初音君(協栄)……F 4R

2勝(1KO)0敗の26歳・埼玉県と、0勝1敗(1KO)の20歳・千葉県。

 

<1R>

二人共、そこそこいいセンスはしてたんだけど手数少な過ぎの低調な立ち上がりで、

残り1分05秒での辻本君の左フックも良かったんだけど、

常にプレスを掛け続けてた緒方君の右フックの方が有効度が高かったんだわ。

 

<2R>

辻本君も少しばかり前向きにはなってきたんだけど、

それでもお互い、4回戦の割には見てる時間が長過ぎなんだわ。

 

ラウンド序盤の緒方君の右フックも見栄えが良かったんだけど、

緒方君の2発に3発を返してた辻本君の手数を評価。

 

<3R>

辻本君からは吹っ切れた感じが漂ってきて、

開始1分まで甲乙付け難い拮抗状態を続けた後、

密着戦では緒方君のショートブローが目立ってたんだけど、

直後の反撃とか、ボディブローの強さで辻本君のポイントだったなあ。

 

<4R>

正しく勝負ラウンドだったんだけど、お互いに全く緩むことなく、

最後の30秒間も互角の飛ばし合いを見せたんだけど、

残り1分15秒での辻本君の左ボディが強烈で、

それ以降は緒方君が下がらされる場面が多くなっていったんだわ。

 

 

ってことで自分は39-37で辻本君のだったんだけど、ジャッジの見方は真逆で、

39-37、39-38×2ってことで緒方君の3-0勝ちだったんだわ。

 

 

 

④ 小林和優君(RK蒲田)×市川大樹君(駿河男児)……L 8R

8勝(5KO)7敗(1KO)1分の34歳・長野県と、

9勝(7KO)3敗(2KO)のOPBF13位、22歳・静岡県。

 

<1R>

お互いに繊細な組み立てから始める方ではなくて、

いきなり必殺系の左右フック主体で勝負しててほぼ互角だった残り20秒、

市川君の左フックが鋭くヒットしてまずは1ポイントゲット。

 

<2R>

二人共、ジャブ抜きの1~2発の瞬間勝負に拘り過ぎのままだったんだけど、

残り1分20秒、クリンチ際に小林君の右ストレートがハードヒットして、

若干突っ立ち気味でガードも固くない市川君なもんで、

1発大きく貰うと危険そうな雰囲気が漂ってきたんだよね。

 

<3R>

市川君の再度のプレスプレスから始まって、

いい右フックも放ってたんだけど、その後の左のフォローが明らかに遅くて、

とにかく右を決め打ちし過ぎで勿体無い感じさえしたんだよね。

 

残り1分25秒での再度の右ヒットでポイントゲットを固めはしたんだけど、

それでも繋ぎのパンチが少な過ぎて相手のタイミングを許してたんだよね。

 

<4R>

市川君はいい攻撃をしてる時に限って、

それと交換に大きくガードが緩んでしまう傾向が強くて、

却って小林君の小ヒットの餌食になること多かったなあ。

 

このラウンドこのまま小林君が取るかって思われた残り10秒、

立て直しての反撃がとっても効果的で大きく挽回挽回。

 

<5R>

お互いの左目上がそこそこ傷んできて、

ってことは相手の右を貰ってしまった結果なんだけど、

特に小林君のダメージが気になり始めたんだよね。

 

小林君は7敗してるんだけどKO負けは1回しかなくて、

武骨な頑張り屋はその打たれ強さを大きな売り物にしてるんだよね。

 

それにしてもお互い、もう少し山場の作り方を意識した方がいいのになあ……。

 

<6R>

市川君が自分から流れをブツブツ切ってるような感じがしてきた中、

開始30秒までに小林君の右フックが2発ヒットして、

1分30秒からも更に攻勢を強めて渾身の右フックを振るっていったんだわ。

 

残り51秒、その小林君がまたもやの右を2発ヒットさせた後の残り28秒、

強烈な右フックを当て込んだ途端、踏ん張り切れなかった市川君が膝カックンで、

思わず大きく膝を折りながら一瞬堪えたんだけど、

直後に一瞬右グローブを着いてしまってダウン。

 

って自分も周囲をそう判断したんだけど何とレフェリーはそのままスルーで、

レフェリーがそう判断したんならって感じで、

目の前で見てた西側ジャッジもインスペクターもシカトしたままだったんだわ。

 

そんなら倒し切ってしまおうって飛ばした小林君、

市川君を赤コーナーに追い込んで追撃ラッシュだったんだけど、

市川君が必死に凌いでラウンド終了ゴング。

 

<7R>

前の回の終盤に飛ばしまくった小林君は一休みスタートで、

それに乗じて市川君先手攻めだったんだけど明らかに勢いに欠けてきてて、

中盤以降の小林君のジャブと右ストレートで大きく巻き返されてしまったんだわ。

 

ただその小林君にしても左目が塞がりそうなほどに腫れてきたんだけどね。

 

<8R>

市川君は最後の詰め詰めだったんだけど、大きな効果を上げられないままで、

1分過ぎからは小林君がラッシュラッシュで印象点をゲットして、

その後市川君も右ショートアッパーでほぼ互角に戻したんだけど、

お互い、ハァーハァー、ヘロヘロで体が緩んでパンチが流れてた中、

ラスト10秒からは市川君の印象が悪過ぎたまま終了ゴング。

 

 

自分は6Rは小林君のダウンゲットで計算したから77-75だったんだけど、

結局、78-75、77-76、76-77ってことで小林君の2-1勝ちだったんだわ。

 

 

試合後暫くして柳光会長に6Rのダウン云々に関して話を聞いたんだけど、

中々興味深い答が返ってきたんだよね。

 

試合直後、柳光会長の奥様が目に涙を一杯浮かばせてたんだけど、

この試合に敗けたらほぼ終わりだっていう小林君の最後の頑張りに、

大きく心を動かされたみたいだったんだわ。

 

 

小林君の勝利は2011年以来実に6年振りで、その間に6連敗したんだけど、

その相手は稲垣孝さん、川瀬昭二さん、中澤将信さん、徳永幸大さん、

中野和也さん、山田智也さんって強豪ばかりだったんだよね。

 

小林君と自分はお互いに顔見知りだったもんで、

行き合えば薄っすらと挨拶を交わしてたんだけど、

試合に負けても言葉を掛ける間柄ではなかったんもんで、

これといった会話を交わさないままの6年間だったんだけど、

昨日は偶然通路でバッタリした時に思わずハグっぽくなってしまったんだわ。

いかにも不器用な34歳が12年かかってOPBFランクをゲットしたんだよね。

 

 

 

⑤ 掃部真志君(ワールドS)×上岡泰君(元気)……Fe 8R

6勝(4KO)2敗1分の23歳・広島県と、

10勝(6KO)4敗(1KO)2分のサウスポー、25歳・埼玉県。

 

<1R>

前の手で遊べるのは圧倒的に上岡君なもんで、

掃部君のいきなり過ぎ、大きく振り過ぎが泣きを見そうだったんだけど、

ショットの総数、ヒット数共に掃部君が押し切ってしまったんだわ。

 

<2R>

真っ直ぐな力強さとしなやかな対応力の戦いだったんだけど、

この日の上岡君の左ストレートは何故か素直過ぎてたし、

頭の位置に対する配慮が全く出来てなかったんだわ。

 

その上岡君、ラウンド終了間際でのバッティングで眩暈がしたみたいで、

自コーナーに戻る際にかなりフラフラしてたんだわ。

 

<3R>

終始やり難そうにしてたのはサウスポーの上岡君の方で、

1分15秒、やっと左ストレートをクリーンヒットさせてたんだけど、

ショート戦では強いストレートが打ててなくて、

フック系のパンチのストロークも大き過ぎてたなあ。

 

<4R>

本来ならば上岡君はもっと色々動ける筈だし、攻撃もしつこいんだけど、

密着戦でも手を止めなかったのは掃部君の方で、

自身がアピールする場面が中々訪れない中、

この回は随分打たれ込んでしまって10:8.5ほどもの差が付いてしまったんだわ。

 

<5R>

上岡君が誤魔化し切れそうになくなった中の開始38秒、

掃部君の左ストレートボディが強烈な喰い込みで、

上岡君も左をフック系に当て込んではいたんだけど、

直後に2~3発返されてしまうっていう展開が続いたんだわ。

 

<6R>

気持ちを立て直して上岡君が踏ん張ったんだけど、

相手にダメージを与え切るところまではいかなくて、

陣営にしろ、見てる方にも打開策が浮かんで来なかったんだわ。

 

<7R>

アレレッて感じで急に掃部君の攻めあぐみが目立ったきて、

お互いに見栄えの良くない被弾を繰り返し始めて、

一挙に緩んだ試合になってしまったんだわ。

 

<8R>

それでもまだまだ上下打ち分けとか返しの返しとか、

色々な工夫を見せてたのは圧倒的の掃部君の方で、

上岡君はロープを背にしたり、コーナーに詰められることが多くて、

最後は掃部君もヘロヘロだったんだけど、辛うじてポイントはキープだね。

 

 

ってことで自分は78-74だったんだけど結局、

80-73、79-73、78-75で掃部君の3-0勝ちだったんだわ。

 

それにしてもこの日の上岡君はちょっと別人のようだったなあ。

 

 

 

⑥ 木村吉光さん(白井具志堅)×何チャラ・何チャラ……58㎏ 8R

8勝(3KO)0敗のランク15位、21歳・香川県と、

10勝(2KO)7敗の20歳・タイ。

 

木村さんの相手はグレン・メデュラっていうフィリピンボクサーだと思ってたら、

いつの間にか長い名前のタイボクサーに変わってて、

これはもう全く一見の価値さえないと思ってトイレへ行ってたら、

案の定、1R1分10秒で木村さんのTKO勝ちだったんだわ。

 

次の第7試合は女子戦だったもんで、更に長い休憩タイムゲットってことで……。

 

 

 

⑧ 山下賢哉さん(白井具志堅)×エラニーノ・セミジャーノ

                        ………53.5㎏ 8R

11勝(8KO)3敗(2KO)のランク8位、21歳・東京都と、

15勝(5KO)7敗3分のOPBF7位の国内王者、サウスポー、26歳・フィリピン。

 

隣で一緒に観戦してた三迫会長が言ってたんだけど、

相手のフィリピンボクサーは正確にはエラニーノではなくて、

エラニオっていうんだってさ。

 

<1R>

エラニオはとってもバランスの取れた構え方をしてたし、

上体を巧いことしなやかに使いながら力みのないスムースな打ち出しをしてて、

こりゃ中々やりそうだなって見てたんだけど、開始56秒、

そのエラニオの右ショートアッパーが隙間を突いて軽くヒット。

 

多分その1発で火が付いたんだと思うんだけど山下さん、

それまでは比較的大人しい立ち上がりを見せてたんだけど一気に凶暴化して、

もう行くのかってほどの激しい飛ばしを見せていって、

その急変に対応できなかったエラニオをガンガン追い込んでいったんだわ。

 

一旦距離が詰まったところでのショート戦は流石のモノがあった山下さん、

ついに残り58秒、強烈なボディを左右って連続打ち込みでダウンゲット。

 

タイボクサーじゃあるまいし何とかリスタートするんじゃないかって見てたエラニオ、

歯を喰いしばって立ち上がりはしたんだけど、戦うポーズを取り切れず、

そのままコーナー近くのロープにもたれ掛ってテンカウントアウト。

 

 

ってことで2分12秒で山下さんが実に手際のいいKO勝ちだったんだわ。

それにしても最近の山下さんの迷いのない瞬発力は尋常じゃないんだわ。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 小林和優君

② 山下賢哉さん

③ 甲斐龍八君

2017年11月19日 (日)

日記 (11/19)

 

Img_0053

“夕陽”

 

南側のバルコニーからの眺めなんだけど、

手前の方はすっかり日陰になってるのに西日はまだ鋭くて、

建物に反射する光の強さが見てて気持ちいいんだわ。

 

 

 

今週から冬に入ったって言うのに異論はないと思うんだけど、

巷では寒そうにしてる人と厚手のダウン姿とが混在して中々面白いんだわ。

 

自分も室内で靴下を履くようになったし、冬用パジャマをデビューさせたし、

ベッドのシーツをフカフカ毛布に替えて、

上掛けはモカモカ毛布に夏掛けのダブル掛けに移行して、

温水便座のスイッチをオンにして、暖房エアコンも初稼働させたんだわ。

 

 

 

丸々一週間、ボクシングが無くてその間に何をしていたかっていうと、

リビングの模様替えと競馬のことを色々延々考えてたんだよね。

 

古くなったっていう訳ではないんだけど、近々ソファーとテーブルを入れ替えて、

自分の寝室に整理戸棚をくくり付けて、リビングに置いてある色々を片付けて、

出来たスペースに部屋置きの草花を置いてみようと思ってね。

 

特に北欧家具に拘るって方ではないから、

週が明けたらチャリで “ニトリ” へ行ってみようと思ってるんだわ。

 

 

 

自分は記録したモノを長く取っておくことが多いから、

今手元には8年分の競馬データが残ってて、

参加したレースに関する結果が4,187レース分あって、

暇だったから色々見直してみたんだよね。

 

最近は “村木田渾身競馬” で華々しい戦果を報告できてないんだけど、

それでも賭け事っていうのは穴狙いが基本だっていう持論に変わりはなくて、

参加した4,187レースで的中したのは合計28本で、

150レースで1本しかゲットできてないんだけど、通算回収率は146%なんだわ。

 

自分が参加するレースの基準は8年たった今では明確に決まってて、

まず1,000万円以上のレースでかつ15頭立て以上、

なおかつハンデ戦か牝馬戦が最優先なんだよね。

 

該当するレースの10番人気~12番人気の中から狙えそうな1頭を選び出して、

その馬と3番人気から8番人気までの馬を組み合わせて、

全部で17通りになるフォーメーションで勝負してるんだよね。

 

1番人気と2番人気を最初っから除いてて、

10番人気以上を軸馬にしてる時点で的中率は途方も無く低いから、

テレビでレースを見るなんてことは殆どないんだけどね。

 

 

 

特別心配してた訳ではないけど今日の下関での試合、

澤田京介さんもクドゥラ金子君も余裕の3-0勝ちだったね。

自分としてはキッチリしたKO勝ちを希望してたから、

少しばかりの残念感は残ったけどね……。

 

2017年11月13日 (月)

後楽園ホール・11月11日 (追)

 

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“勅使河原弘晶さん”

 

11日の試合開始前の勅使河原さんのワンショットなんだけど、

ボクサーっていうのは写真撮らせてって頼むと、

こういう風に必ず利き手をグーにして決めポーズをするんだけど、

この日はボクモバPPVの解説者の一人として呼ばれたらしくて、

途中で西側バルコニーに上がってみたら奥のスペースにそこそこの設備で、

木村悠さんとか京口紘人さん、木村翔さん達と一緒に仕事してたんだわ。

 

で、何故彼の写真を撮らせて貰ったのかっていうと、

細くて真っ直ぐな足の綺麗さにクラクラッとした訳ではなくて、

田之岡条さんと同じくらい服装のセンスがいいからってことでもなくて、

彼のパーカーにジェームズ・ディーンの写真がプリントされてたからだったんだわ。

 

ジェームズ・ディーンは実は自分が奥さんと親しくなった最初のきっかけで、

“エデンの東” っていう映画だったんだけど、

彼はその後 “理由なき反抗” と “ジャイアンツ” に出演しただけで1955年、

自動車事故で僅か24歳で亡くなってしまったんだよね。

 

勅使河原さんはそういうジェームズ・ディーンのあれやこれやを知らないまま、

その左肩の “DEAN” のロゴもとってもカッコ良かったんだよね。

 

余談なんだけど、勅使河原さんの名前の総画数は何と54画もあって、

自分の名前も漢字総画数で48もあって多いよなあって思ってたんだけど、

全く比較にならなくて、彼以上の総画数のボクサーはいるんだろうかなあ……。

 

 

 

もう一つ、11日には心を動かされたことがあって、

その人とはお互いホールで会うことを特別楽しみにしてるって仲でもないんだけど、

ちょっと久し振りだったもんで、どうしてたのかを尋ねてみたら、

まだ21歳だった一人娘さんを10月に病気で亡くしたってことで、

一瞬息を呑んでしまって次の言葉が出なかったんだわ。

 

ただ自分は就職してからは一貫して営業畑だったもんで、

何とかして会話を繋ごうとする職業病のような癖が抜けないところがあって、

元気付けようとか、励まそうとか変に頑張ってしまったんだけど、

却って彼の心を傷付ける見当外れな事を言ってしまったかも知れないんだわ。

 

彼と奥様の心の傷が容易には癒えない中で、

彼自身が落ち込み続けては奥様を支え切れないっていう判断が出来たみたいで、

心を決めての11日の後楽園ホールってことだったんだけど、

ボクサー達の頑張る姿が彼の元気に繋がればいいなって思ったんだよね。

 

 

 

朝の窓ガラスに結露が付くようになって、

街にも風邪引きが目立つようになったから、

固定客さん達もくれぐれもお体御自愛下さいませませ……。

 

2017年11月12日 (日)

後楽園ホール・11月11日

 

Img_0034

CATボクシングの左から級、W級、SF級それとSFeのチャンピオン。

 

 

 

ゆで卵の殻が綺麗に剝けないととっても気分が悪いから色々研究したんだけど、

生卵は水ではなくて沸騰したお湯の中に入れるのが基本中の基本なんだよね。

 

その際生卵のお尻(太めの方)に細い千枚通しのようなもので小穴を開けておくと、

殻と薄皮の間に隙間を作ることが出来て殻が剥け易くなるんだよね。

 

茹で時間はお好みで7~10分間の幅で適当なんだけど、

茹で上がると同時に氷水に浸すのも大事なポイントなんだよね。

 

この方法で大体のゆで卵は綺麗に殻が剥けるんだけど、

卵の種類によっては、あるいはいつもの卵でも上手くいかないことがあって、

これはもう色々な卵を試してみるしかないってことで、

近所の大手スーパーで売ってた10種類ほどを試してみたんだよね。

 

それでやっとやっと最もゆで卵に適した生卵を発見することができて、

総合商社の丸紅の関係会社の“丸紅エッグ” が供給してる “美濃のたまご” が、

自分にとっての究極の卵なんだわさ。

 

 

 

① 白鳥翔太君(本望)×新屋叶多君(全日本P)……56㎏ 4R

デビュー戦のサウスポー、26歳・埼玉県と、

1勝(1KO)2敗(1KO)のサウスポー、22歳・栃木県。

 

試合前の通路でコンチワって声掛けてくれたのが井川政仁さんで、

彼は九州から角海老ジムに移籍してきた才能に富んだボクサーだったんだけど、

残念ながらケガが多くて現役を諦めざるを得なくて、

今は本望ジムのトレーナーをやってるんだけど何年振りかなあ……。

白鳥君はその本望ジム初のプロボクサーなんだわ。

 

<1R>

キッチリしたジャブを打ってたのは白鳥君だったし、

クリンチの離れ際も巧いことこなしてたんだけど、

もう少し先手先手が欲しいって感じでもあったんだわ。

 

新屋君の方は典型的な接近戦希望の力づく系で、

要するにお互いの距離の取り合いが殆ど全てになりそうだったんだわ。

 

<2R>

白鳥君は基礎のシッカリしたボクサーだから、

全体にもう少しこなれてきて自らの距離をキープすることに慣れてくれば、

両腕の回転力ではとってもいいモノを持ってるからこの先期待できそうだなあって、

そう見てた残り1分20秒、若干強引な新屋君の左フックが大きくヒット。

 

その一発で白鳥君の右目上が内出血系のダメージを負ってしまって、

新屋君の力づくの乱暴系ボクシングがこのラウンドをゲットしたんだけど、

それにしてもお互い、左を決め打ちし過ぎで右のフォローが出てなかったなあ。

 

<3R>

不本意ながらって感じで白鳥君が密着力づく戦に巻き込まれてしまって、

そこからは乱暴系の新屋君が気持ち良さそうにやってたんだわ。

ただ二人共、ショットそのものが雑で当て勘の悪さも目立ってたんだけどね。

 

<4R>

やっぱり白鳥君の戦い方が定まってないって感じが強くて、

またもやの左フック被弾で右顔面がかなり腫れてきてしまって、

試合慣れの差が出てきてしまったままの終了ゴング。

 

 

ってことで自分は39-37で新屋君だったんだけど結局、

39-37、39-38、38-39ってことで白鳥君の2-1勝ちだったんだけど、

幾らなんでも39-37で白鳥君っていうのはどうかと思ったんだよね。

 

 

 

② 山崎新記君(銚子)×川島克彦君(将拳)……51.5㎏ 4R

3勝(1KO)6敗(3KO)の23歳・千葉県と、3勝(3KO)1敗の35歳・千葉県。

 

坊主頭同士がいきなりのガンガンで、

ただそれは自分には延々の頭突き合戦にしか見えなかったもんで、

1R終了ゴングと同時に休憩タイムゲットだったんだけど、

結局2R1分09秒での決着で、

戦績差がそのまま出たって感じで川島君のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

 

③ 田村亮一さん(JBS)×ロベルト・ウドトハン……56㎏ 8R

8勝(5KO)3敗1分の国内7位、30歳・東京都と、

23勝(14KO)2敗(1KO)3分のOPBF12位、サウスポー、29歳・フィリピン。

 

7月の久我勇作さんとのタイトル戦に敗れた田村さんの復帰戦だったんだけど、

相手は勝率もKO率も上回ってるOPBFランカーのフィリピンボクサーで、

田村さんも男気があるなあって思ってたんだけどね……。

 

その田村さんは1Rから飛ばしまくって、早い回の決着を目指してたみたいで、

途中幾度かウドトハンを負い込む場面もあって、

7Rにはスタンディングダウンもゲットしたんだけど、

ウドトハンも相当の頑張り屋で決着付けきれないままのフルラウンドだったんだわ。

 

結局、田村さんは1ラウンドも獲られることなく、

80-71、80-72×2っていう途方もない3-0勝ちで、

見事にOPBFランキングもゲットしたんだけど、周囲は疲労感に満ちてたなあ。

 

 

 

④ 小林孝彦君(10COUNT)×平岡アンディさん(大橋)

         ………日本ユース SL タイトル決定戦 8R

7勝(5KO)2敗(2KO)の21歳・埼玉県と、

10勝(7KO)0敗のランク15位、サウスポー、21歳・神奈川県。

 

移籍してからの平岡さんは精神面での改善が著しくて、

それが元々の彼の技量を大きく支えて急に強くなったって思ってて、

いつも工夫に富んだ強気のボクシングを見せてくれる小林君なんだけど、

この日の勝負としては平岡さんに傾かざるを得なかったんだけどね。

 

自分の隣に大橋会長と井上尚弥さんと拓真さんが座って始まり始まり……。

 

<1R>

お互いに手足が長いもんで長いリーチと深い懐の探り合いから始まって、

それでもジャブの数と精度とも平岡さん優勢でスタートしてたんだわ。

 

若干ではあったんだけど常にプレスをかけてたのは平岡さんだったんだけど、

開始38秒、小林君が右ストレートがクロス気味にヒットさせて、

残り11秒でも右フックを大きく当て込んでまずはファーストポイント・ゲットだったね。

 

<2R>

お互いに適度な距離を維持したまま1Rと同じようなパターンで始まって、

気が付くとお互いボディショットはまだ封印したままだったんだけど、

やっぱり絶対的な手数は平岡さんが勝ってて、

小林君は相手の打ち終わりをひたすら狙ってるって感じだったんだわ。

 

ラウンド中盤から特に目立ってきたのは小林君の右手の使い方で、

そのストレートを誘いパンチというかフェイクに使ってて、

それが巧いこと平岡さんを惑わすフェイントになってて、

隣で見てた大橋会長も 「巧いよなあ、よく研究してるよなあ。」 って言ってたんだわ。

 

一旦ガチャガチャッてなった際に最後まで手を出してたのはその小林君で、

残り23秒にまたもやの右フックをヒットさせたところでも果断の無い攻め込みで、

この時は多少粗っぽくなってしまったモンで追撃し切れなかったんだけど、

試合展開は完全に小林君が作ってたんだわ。

 

<3R>

開始1分02秒に小林君の右ストレートがハードヒットして、

ここまでの大きな当たりは全て小林君がモノにしてて、

気が付くといつの間にかプレスも小林君がかけるようになってたんだわ。

 

小林君は平岡さんのヒッティングに際しても必要以上にステップバックしないで、

即の反撃が出来るような体勢を維持しての強気強気だった残り9秒の北西ポスト前、

実に素直な右ストレートを綺麗の当て込んで平岡さんのバランスを崩してたんだわ。

 

平岡さんの攻撃は正直過ぎるようなところがあって、

小林君に見切られてしまってるような感じだったんだよね。

 

<4R>

これまでの彼だったら徐々に弱気の虫が垣間見えてくるところだったんだけど、

このままじゃダメだって平岡さんが再度のプレスかけ直しで、

やっぱり自分の中でのニュー・アンディは確かに変身してて、

開始40秒、強気の前詰めからの左ストレートからの返しの右フックをヒット。

 

思い返してみればここが正しく勝負の分岐点であった訳で、

その後小林君がロープ際をグルグル廻される羽目に遭ってしまったし、

残り26秒に強いワンツーを当てて一気に攻勢をかけてはいったんだけど、

その直後の残り15秒には平岡君の左ストレートが激しくヒットして、

一瞬小林君をグラッとさせてしまったんだわ。

 

前詰めからの激しい打ち合いを厭わなかったもんで平岡さん、

途中眉間をバッティングカットしてたんだけどね。

 

前の回までちょっと元気の無かった平岡さん陣営も大いに回復してたなあ。

 

<5R>

小林君はやっぱり前の回序盤の右フックが効いたままだったみたいで、

自信を取り戻した平岡君の先制攻撃に一瞬対応が遅れてしまって、

開始21秒にキレのいいワンツーを貰って更に動きが鈍ってしまったんだわ。

 

そこからは一気に平岡さんペースになってしまった1分過ぎ、

小林君がクリンチにいくのか離れるのかハッキリしない中だったんだけど、

平岡さんの左フックが激しくヒットして小林君がその場に崩れ落ちてしまったんだわ。

 

KO率70%の左フックは流石に強烈で、

何とか立ち上がりはしたんだけど小林君、

ダウン前の感じでの続行はとっても無理そうで、

そのまま一気に追い込まれるしかなくなってしまって、

平岡さんの鬼追撃に晒されるまま全く反撃が叶わなくなって、

冷静な平岡さんに左右フックと左アッパーを連続打ち込みされたところで、

1分50秒にレフェリーが割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

大橋会長や井上さん達の喜び方はもう半端じゃなくて、

試合序盤の3ラウンド分を連続ゲットされてしまった上での大逆転劇だったもんで、

みんな飛び上がってたもんなあ……。

 

 

一方の小林君としては4Rのあの一発の被弾さえ避けることが出来てれば、

全く展開が変わってたとも言える訳で、

相手との距離感に常に敏感であるべきだっていう反省だね。

 

 

 

⑤ 富岡樹さん(REBOOT)×白鳥大珠君(八王子中屋)

             ………日本ユース L タイトル戦 8R

4勝(1KO)0敗のユースチャンプ&国内6位、20歳・埼玉県と、

8勝(5KO)2敗(2KO)のサウスポー、21歳・東京都。

 

一日に二人も白鳥って名前のボクサーが出場するっていうのは多分空前絶後で、

その白鳥君が強打を生かせるかってところだったんだけど、

富岡さんの試合運びの巧さはホント尋常じゃないからなあ……。

 

<1R>

4~5㎝ほど上背優位な白鳥君の方が若干のプレスを掛けてたんだけど、

殆ど有効打が無かった中、ジャブのヒット数で富岡さんかなあ。

 

<2R>

一瞬危険に満ちた左と右が交差しかけた場面もあったんだけど、

基本的には前の手の捌き合い終始してて、今度は僅かに白鳥君優勢だったけど、

お互いのクリーンヒットはまだまだ先延ばしされてたんだわ。

 

<3R>

お互いに反応がいいもんで中々クリーンヒットが叶わなかったんだけど、

富岡さんが攻撃のテンポ自体に色々変化を付け始めて、

若干試合が動き始めた中、有効打とは言い切れなかったんだけど、

いきなりの2発の左フックがこのラウンドのポイントの分かれ目だったなあ。

 

<4R>

中々当てさせて貰えない白鳥君のイラ立ちが見えるようで、

展開を作れないまま綺麗にやり過ぎてるんじゃないかって自分には思えてきて、

多少の粗っぽさを混ぜ込み始めた富岡さんが主導権を握り始めたんだわ。

 

<5R>

残り半分に至っていよいよって感じで二人共、激しさを増していって、

白鳥君としても入り方の工夫を凝らしてたんだけど、まだまだ足りてなくて、

直線的な出入りの緩急だけではなくて、左右に揺さぶっての踏み込みが必要で、

更に言えばフットワークだけではなく、

取り敢えずの顔面被弾を多少覚悟しながらも、相手の足を止めるべく、

思いっ切りのボディブローが要るとこじゃなかったのかなあ。

 

<6R>

更に表面上の激しさだけは増していったんだけど、

基本的には富岡君の動きに白鳥君が翻弄されてたっていう図式のままで、

その白鳥君は現状を打開しようとしてオーソドックス・チェンジもしてたんだけど、

富岡君を惑わすまでには至らなくて、

大きく直撃させないとラウンドが進むごとに僅差ポイントをさらわれそうなんだわ。

 

<7R>

ここまで何となく白鳥君があしらわれてしまってるような印象の中、

このラウンドはその白鳥君の右ストレートで始まって、

左フックにもいいモノを見せてたんだよね。

 

それでもキッチリ当て切るまではいってなくて、

残念ながらダメージを与えるところまでは今一歩だったんだわ。

 

<8R>

ポイント的には大きく劣勢なのを解ってた白鳥君が必死に倒しに行ってたんだけど、

富岡さんのヒット&アウェイも益々絶好調のままで、

残り15秒からの最後の殴り合いも凄み満点だったんだけど、

白鳥君にとっては大きな結果を出せないままの終了ゴング。

 

 

ってことで自分は78-74だったんだけど結局、

80-72、78-74×2ってことで富岡さんの圧倒3-0勝ちだったんだけど、

いくらなんでも80-72はチャンピオン・フェイバーが過ぎると思ったけどね。

 

それにしても二人共、しっかり体を作ってて走り込みも出来てたみたいで、

最後の最後まで動きに少しの緩みが無かったことはとっても立派だったんだわ。

 

 

 

⑥ 小浦翼さん(E&Jカシアス)×谷口将隆さん(ワタナベ)

             ………OPBF Mm タイトル戦 12R

11勝(8KO)0敗のOPBFチャンピオン、WBC11位、WBA12位、IBF13位、

23歳・神奈川県と、

8勝(6KO)1敗のOPBF1位、国内4位、WBO AP6位、WBA13位、IBF15位、

サウスポー、23歳・兵庫県。

 

お互いに沢山のランキングを奪い合う一戦だったんだけど、

自分としては単純に二人の強さを比較したいってことで……。

 

自分のすぐ横には渡辺会長と京口紘人さんが並んで応援応援。

谷口さんの方が上体が厳つくて、小浦さんがシナヤカって感じだったね。

 

<1R>

お互いが其々リズムとタイミングをチェックして相手との距離を確認する動きで、

前の手の届きにも差が無かったんだけど、

残り1分からのジャブの数とヒット数で谷口さんが僅かに先行かなあ。

 

<2R>

開始17秒での右ストレートボディ、42秒での左ストレートで谷口さんが先制して、

残り47秒での左右ボディとその直前の返しの右フックで更に谷口さんだったなあ。

 

<3R>

開始34秒に小浦さんの右ストレートと谷口さんの左ストレートが危険な交差をして、

その際にはお互い事なきを得たんだけど、

相手に自由に入り込ませない工夫は谷口さんの方が勝ってて、

残り1分まではほぼイーブンだったんだけど、

その後は小浦さんが右2発、谷口さんが左3発って感じだったんだけど、

残り僅か4秒での小浦さんの左フックの有効度が一番高かったんだわ。

 

<4R>

開始39秒での小浦さんの右ショート3連発が印象的にヒットして、

谷口さん陣営からは 「正面に立つな!」 の声が飛んで、

1分24秒での左ストレートに繋げて、残り34秒でも左をグッドヒットさせたんだけど、

自分には残り1分06秒での小浦さんの右ストレートの方が評価が上だったんだわ。

 

ってことで4Rを終わっての自分のスコアは38-38だったんだけど、

発表されたモノは39-37、39-38、38-38ってことで小浦さんの2-0。

 

<5R>

1分29秒、谷口さんの左フックが強的中して小浦さんが大きく膝カックン、

右膝が大きく割れ、一瞬リングに右手を着きそうになったんだけど、

ダウンか否かを見極め難かったレフェリーが西側ジャッジに確認したんだけど、

自分の目の前でもあったんだけど、膝も右手もギリギリ着いてないってことで、

ジャッジも自分も同意見ってことでノーダウンで続行されたんだけど、

それでもこの時の小浦さんは間違いなくかなり効かされてしまってたんだよね。

 

勿論、リスタート後の谷口さんは決着目指して飛ばしていったんだけど、

この時の小浦さんの踏ん張りも大したもんで、必死のリカバリーだったなあ。

 

<6R>

この回は残り1分まで体を寄せ合っての超密着戦で、

お互いに押し負けないことを第一義にしてるかのようだったんだけど、

残り16秒での左ストレートがポイントの分かれ目で谷口さんが僅差をゲット。

 

<7R>

序盤から谷口さんが攻勢に出たんだけど、

綺麗に当て切る距離ではなくなってしまったんだよね。

 

それでも1分33秒での左ストレート、残り57秒での離れ際でのワンツーで、

またもや谷口さんが残り時間が少なくなったところでアピール成功成功なんだわ。

 

<8R>

いきなりの密着戦から始まったんだけど、クリンチでしぶといのは谷口さんだね。

 

小浦さんの1分07秒での右ストレートが、

残り59秒での谷口さんのワンツーでチャラにされて、

微妙なスコアがどうなるが注視してたんだけど、

残り36秒での左ストレートボディ、残り12秒での左フックの差し込み打ちが有効で、

自分的には谷口さんが4ラウンド連続ポイントゲットで78-74だったんだけど、

発表された8Rまでのスコアは77-76、76-76×2ってことで、

辛うじて谷口さんの1-0だったんだわ。

 

<9R>

お互いに印象的なヒットはメッキリ少なくなってしまって、

延々我慢の消耗系ショート戦で、リングサイドで見てても優劣付け難かったから、

遠くの人達はポイントの振りようがなかったと思ったなあ。

 

<10R~12R>

そろそろ気持ち戦に突入してきたっていうのは陣営の共通認識で、

渡辺会長や京口さん、それに井上担当トレや小口トレ、高橋トレ達も激してきて、

「誰や勝者は?」 って大声かまされた谷口さんが 「俺や!」 って大きく返して、

最後の熱闘が始まったんだわ。

 

試合終盤にかけて小刻みなヒッティングに切り替えたような小浦さんが優勢で、

それにしても二人共、全くヘバリを見せなかったしスピードも落ちなくて、

凄いよなあって見てたんだけど、

敢えて言えば打ち合ってる時間より組み合ってる時間の方が長くなってきて、

途中の熱闘の割にはそれほど刺激的なエンディングでは無かったんだよね。

 

 

自分の9R以降のスコアは39-37で小浦さんだったもんで、

全部を合計したら115-113で谷口さんだったんだけど結局、

115-113、115-114、114-114ってことで、

小浦さんの初防衛2-0勝ちだったんだわ。

 

 

スコアが発表された途端、青コーナー周辺からは大きな抗議の声が上がって、

そこそこの騒ぎになったんだけど、

冷静になって考えれば実はそれほどのことでは無くて、

4ラウンドごとに39-37が繰り返された結果に過ぎない訳で、

確かにそれが38-38になるかで結果は違ってくるんだけど、

小浦さんサイドから見た自分の38-38、36-40、39-37っていうのも、

ジャッジ達に近いモノがあって、

自分の中では9R以降の小浦さんの反撃が立派ってことでもあったんだよね。

 

 

 

⑦ 新藤寛之さん(宮田)×コブラ諏訪さん(P渡久地)

          ……日本 SW 最強挑戦者決定戦 8R

18勝(7KO)4敗(1KO)1分のランク1位、サウスポー、31歳・埼玉県と、

19勝(11KO)12敗(5KO)2分のランク2位、37歳・東京都。

 

この試合は初めっから勝敗の見当がついてたもんで、

1Rが終わったところで帰ったんだけど、

予想通り、3R2分08秒で新藤さんのTKO勝ちだったね。

 

リーチの長さと懐の深さを生かして、スピードまでを新藤さんの自由にさせたら、

重戦車諏訪さんとしても如何ともし難い訳で、

序盤からいいプレスは掛けてたんだけど、

そこからの手出しに明らかに後れを取ってしまってたんだよね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 平岡アンディさん

② 小浦翼さん

③ 特にナシ

 

2017年11月11日 (土)

後楽園ホール・11月10日

 

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「だからさあ、帰らないでってばあ~ん……。」

 

 

 

CSで “鋼の錬金術師” の集中放送が始まって久し振りのまとめ見なんだけど、

1回当たり5~6時間ほどなもんで大変なんだわさ。

 

 

 

今日と明日はサザン・オールスターズのドーム・コンサートなもんで、

昨日はそのリハーサルの音が絶えず漏れ聞こえてきたんだわ。

 

 

① 中島珠旗君(三迫)×山本要(ワールドS)……Mm 4R

1勝3敗(1KO)の21歳・東京都と、2勝2敗(1KO)の22歳・埼玉県。

 

自分のすぐ横に座ったのがいきなり酒盛りを始めたお喋り3人男連れで、

とっても耐えられそうになくて、いきなりの席移動を強いられてしまったんだわ。

 

<1R>

山本君のプレスから始まったんだけど、

中島君はこの階級としては腕振りが大まか過ぎだったし、

そもそもの手数が足りてないような感じだったんだわ。

 

<2R>

中島君もやっとテキパキしてきて全体の動きも活発になったんだけど、

残り40秒からの肝心なところでは再度山本君の攻勢を許してたんだわ。

 

ただ、パンチ力としては中島君の方が上だったみたいで、

顔面の赤さは山本君の方が進んでてたんだけどね。

 

<3R>

ヒット数よりも手数争いの様相になってきて、

お互い、1Rと比較すると倍ほどもの手数比べになっていったんだわ。

 

<4R>

二人共、最後の必死さを競い合って場内の声援を誘ったんだけど、

一進一退の評価の難しい展開が続いて、

それはラスト30秒からも変わりないままの終了ゴングだったんだわ。

 

 

ってことで自分は若干山本君寄りの38-38だったんだけど結局、

39-38×2、38-38ってことで山本君の2-0勝ちだったんだわ。

 

中島君としてはやっぱり出だしの1Rの躊躇が最後まで響いてしまって、

4回戦だと最初の3ラウンドのうち2つをゲットするつもりでやらないと、

最終ラウンドはどんな相手も飛ばしてくるから、

その前までに最低1ポイントリードが必須だと思ってるんだけどね……。

 

 

 

② 平野伸君(青木)×関口雄斗君(高崎)……SB 4R

デビュー戦の25歳・岩手県と、デビュー戦の28歳・群馬県。

 

彼はとってもいいボクサーだって試合前に木村翔さんが言ってたんだけど、

その木村さんが平野君のセコンドに付いてたんだわ。

 

<1R>

初っ端プレスをかけていったのは関口君の方で、

そこから強気強気のストレート系で攻め立てていって、

平野君は真っ直ぐに下がり過ぎだったし、

打ち終わりを狙われ易いワンツーに終始してたんだわ。

 

それでも当たりが綺麗で印象的な右フックを放ってたのは平野君で、

残り2秒の右ストレートもグッドグッドだったんだわ。

 

<2R>

関口君は少しばかり力づく過ぎるところがあって全体にスムースさに欠けてて、

感じを掴み始めた平野君が合間を縫ってヒット率を上げていったんだけど、

それでももう少し踏み込みを鋭くした上でのヒッティングが望まれるところで、

与えるダメージ的には今一歩でもあったんだけどね。

 

お互いにもう少しスピード感が欲しいところでもあったんだけど、

ラウンドが終了する頃には関口君の顔面が相当赤く腫れてたんだわ。

 

<3R>

関口君は今更新しい戦法も披露できそうになくて、

もっともっとの力づくしかやりようが無かったんだけど、

肝心の力づくが頼りなくなってきたし、全体の手数もかなり落ちてきてしまって、

実は平野君の方も大分緩んできてしまったんだけど、

それでも残り46秒でのカウンター気味の右フックでポイントを連取したんだわ。

 

<4R>

平野君の頭の位置が正直過ぎるのは気になってたんだけど、

それでもほぼ勝利は間違いなさそうだった開始24秒の北西ポスト前、

ヒョイッて感じで出した関口君の右ストレートがタイミングのいい直撃で、

前掛かりになってたところでの一撃だったもんで平野君が一発ダウン。

 

何とかリスタートした平野君だったんだけどダメージは拭い切れてなくて、

今や別人のように元気を取り戻した関口君の猛追撃を凌げそうになくて、

回復しないまま追い込まれて最後は赤コーナーに追い込まれてしまって、

またもやって感じの右ストレートを貰ってしまったところでストップエンド。

 

 

0分47秒、関口君の劇的な逆転TKO勝ちで、

どんなに劣勢でも最後まで勝負を諦めないこと、

どんなに優勢であっても最後まで集中を切らさないことが大事だってことで……。

 

 

 

③ 佐藤雄人君(青木)×新井隆介君(野口)……56㎏ 4R

デビュー戦の26歳・静岡県と、0勝5敗(2KO)2分の27歳・東京都。

 

こういう組み合わせは予測不能なんだけど、

個人的には新井君に何とか初勝利をって願ってた訳で……。

 

<1R>

佐藤君の方が7~8㎝ほど上背があるしフレーム的にもデカくて、

デビューボクサーの割にはきちんとしたジャブも打つし、

スピードはそれ程では無かったんだけどパンチは重そうで、

そのせいか新井君は初っ端の気後れが目立ってたんだわ。

 

これといった武器が見当たらない新井君が押し切られてしまいそうで、

1分過ぎに佐藤君の手数が落ちたところで多少の反撃は見せてたんだけど、

残念ながら主導権を取り戻すところまではいかなかったんだわ。

 

<2R>

最初に飛ばし過ぎた佐藤君が若干休み休みになったきたのを見計らったか、

新井君の頑張り手数が目立ってきて、巧くは無いんだけど、

それでも勝ちたいっていう気持ちは伝わってきたんだわ。

 

<3R>

お互いの距離が詰まって密着ボディ戦の様相を呈してきたんだけど、

効果的には疑問はあったものの新井君の手数の方が勝ってたなあ。

 

<4R>

お互いにスコア的に微妙なのが解ってたみたいで、

いよいよ攻勢点争いって感じになっていっての最後の必死手数だったんだけど、

決め手に欠けたままの印象点争いがラスト30秒以降も続いてたんだわ。

 

 

ってことでとっても微妙な中、自分は38-38だったんだけど結局、

39-37、39-38×2ってことでやっぱり佐藤君の3-0勝ちだったんだわ。

 

返す返すも残念だったのは新井君の第1Rで、

あそこを頑張り切れてたら少なくとも負けは無かったんだよね。

 

 

 

④ 中根一斗君(レイS)×ユータ松尾君(ワールドS)

                          ………SF 8R

8勝(8KO)2敗(2KO)の29歳・東京都と、

12勝(6KO)3敗1分のランク5位、28歳・青森県。

 

個人的な事情があってこの試合はスルーすることにして、

陰ながら松尾君の勝利を祈ってたんだけど、

後で確かめたら意外に早く決着してしまって、

2R1分59秒でその松尾君のTKO勝ちだってね。

 

 

第5試合は女子戦だったもんであっちこっちブラブラして、

ワタナベジムのボクサー達とそこはかとない話なんかしてね……。

 

 

 

⑥ 何チャラ・サイトーン×井上岳志さん(ワールドS)

       ………OPBF&WBO AP 王座決定戦 12R

9勝(7KO)3敗(2KO)のOPBFチャンピオン、WBO AP2位、32歳・タイと、

11勝(6KO)0敗1分のOPBF1位、WBO AP3位、27歳・東京都。

 

井上さんの相手のタイボクサーは2年前に西田光さんに3RKO負けしてて、

それほど大したボクサーではないって思ってたもんで、

井上さんとしては5Rまでの決着が基本だって思ってたんだけどね……。

 

<1R>

タイボクサーの方が少しデカかったんだけど、

井上さんは全く気後れも無く初っ端から例のブチカマシ系のボクシングで、

大きく振りかざして相手を脅かしていったんだわ。

 

特に彼の左フックには絶大なパワーが秘められてて、

天空を切り裂くように振り込まれると大概のボクサーはビビるんだよね。

 

<2R>

これくらいのウェイトになると華麗なコンビネーションは期待し難いんだけど、

パワー的には全く勝負になりそうになくて、

そのパワーで劣ってるタイボクサーは更にはスピードも無くて、

余程のことが無い限り井上さんの勝ちは間違いなくて、

後はどこで倒し切るかってことだけになってしまったんだわ。

 

 

ってことで自分はここで席を外したんだけど結局、

8R2分51秒でTKO勝ちしたんだけど、ちょっと時間かかり過ぎだよね。

 

 

 

時間が余ったモンで川崎新田ジムの古橋岳也さんと話をして、

岳也ってリングネームの由来を教えて貰ったんだわ。

 

その後、ローリングストーンズのコンサートを見たことがあるかって聞かれて、

そこから一気に音楽の話になったんだけど、

彼の年齢でジミ・ヘンドリックスとかレッド・ツェッペリン、ディープ・パープルは、

絶対リアルタイムではないから親父さんの影響なのかなあ。

 

それにしてもヤードバーズを知ってたのにはタマゲテしまったんだけど、

すぐ近くにいた金子ジムの藤井貴博君はポカンとした顔してたっけなあ……。

 

 

メインイベントの前にその試合の勝者への挑戦が決まってる長嶺克則さんが、

リングに上がって挨拶してたけど、力強くかつ謙虚な言葉だったね。

 

 

それにしても井上岳志さんの応援団のマナーは中国人並みで、

飲み残しや食べ残しを辺り構わず捨てっ放しにして帰ってたなあ。

 

 

 

⑦ 黒田雅之さん(宮田)×松山真虎さん(ワタナベ)

              ………日本 F タイトル戦 10R

27勝(15KO)7敗(1KO)3分のチャンピオン、

WBA4位、WBO8位、WBC&IBF10位、WBO AP3位の31歳・東京都と、

8勝(3KO)12敗(5KO)2分のランク6位、28歳・鹿児島県。

 

もし松山さんが勝てば日本タイトルは勿論のこと、

黒田さんが保有してる山盛りの世界ランクも同時ゲットできるってことで、

これ以上のモチベーションは滅多にないんだわ。

 

試合前、何度か黒田さんと目が合ったんだけど、

その度に例の笑顔で会釈してくれたんだよね。

そう言えば日野僚さんも以前とは別の人のように親しくしてくれて、

9月度の月間新鋭賞の表彰式に来てたんだけどスーツ姿もまるで別人だったなあ。

 

松山さんとは開場即でのリングアップの際とその後も通路でグータッチして、

彼は多分、自分が黒田さんの勝ちを予想してたのは知ってたと思うけど、

「タイトル戦までよく登り詰めたよね。」 って伝えた言葉にニッコリしてたんだわ。

 

<1R>

お互い、最初っから結構な打ち合いで、

松山さんが外側からの攻撃に力点を置いてたのに対して、

黒田さんの内側内側からの打ち出しがとっても印象的だったんだわ。

 

1分を過ぎる頃から一挙に距離が縮まっての踏ん張り合いで、

残り1分からは松山さんの手数が勝ってたんだけど、

そのままに終わらせない黒田さんが残り40秒から盛り返してラウンド終了ゴング。

 

微妙なところではあったんだけど僅差で黒田さんがファーストポイントをゲット。

 

<2R>

黒田さんは中々一段落を見とられないボクサーだから、

正面から向き合うとボクサーの消耗は半端じゃなくて、

徐々に相手の体力を削ぎ落していくっていう感じのボクシングをするから、

松山さんとしてはどれくらい先を見据えてやり合うのかってことだったんだけど、

それにしても黒田さん、狭いところを当て込むのがとっても巧いんだよなあ。

 

中間距離でのクリーンヒットが無いと、その狭い空間でのせめぎ合いが大事で、

いつの間にか黒田さんのペースに巻き込まれてしまうんだよね。

 

<3R~4R>

松山さんにはどの距離でどう戦うのかに関しての心構えが不足してみたいで、

大きな評価差が出るほどではなかったんだけど、

マストでどちらかにポイントを渡すとすれば黒田さんになってしまったんだわ。

 

<5R>

どっちかって言うと細身の黒田さんなんだけど、ああ見えて下半身の粘りが凄くて、

グイッて踏ん張りを効かせると松山さんでも押し切れず、

途中途中でのボディブローもかなり効かされてたみたいで、

小さなダメージが積み重なってかなりの消耗になってしまったみたいでもあって、

足元のシッカリ感でもかなりの遅れを取るようになってしまったんだわ。

 

自分は50-45だったんだけど発表されたここまでの中間採点は、

50-45、50-46×2ってことで見たまんま黒田さんの圧倒3-0だったんだわ。

 

<6R>

残念ながら松山さんは体力的にも気持ちの面でもかなり疲弊が進んでて、

大逆転に賭ける爆発的な一発を持ってるボクサーでも元々ないもんで、

ここまで追い込まれてしまうと最後まではとっても持ちそうになくて、

案の定このラウンドも前の回と同様残り1分からは殆どヘロヘロに近かったんだわ。

 

 

ってことで自分はこの回で退席してトボトボ帰ったんだけど結局、

電車の中で確かめたらあの後すぐの7R2分25秒で黒田さんのTKO勝ちだったね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 黒田雅之さん

② 関口雄斗君

③ 特にナシ

 

 

 

昨日の興行のパンフレットは申し訳ないけど史上最低に近いもので、

A4の上質紙10頁ほどのうちの9頁もが広告に溢れてて、

それはそれで大したモンだって思ったんだけど、

一方では試合そのものに関するスペースは僅か1ページしか割かれてなくて、

最後の3試合がタイトル絡みだったから、

最初の4試合に割り当てられたスペースはタイトル戦1試合分しかなくて、

これはもう彼ら8人のボクサー達をカス扱いしてるとしか思えなくて、

あともう1ページが割けないのかってことで、

ささやかな抗議の意味も含めて広告ページの全部を破り捨ててしまったんだよね。

 

2017年11月 8日 (水)

後楽園ホール・11月7日

 

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「こっちを見ろって言うから見てるんだけど、何かくれるの?」

 

 

 

今、コーヒーは4種類の豆が揃ってて、

その中にインドネシア産のトアルコトラジャの初摘みがあるんだけど、

今年のモノは去年より酸味が少なくて、随分まろやかな味になってて、

米でもコーヒーでも同じ銘柄、同じ農園のモノでも毎年微妙に味が違うんだよね。

 

 

 

① 高橋利之君(協栄山神)×中野健人君(新日本木村)

                           ………Fe 4R

デビュー戦の18歳・神奈川県と、デビュー戦の24歳・東京都。

 

中野君には益田健太郎さんがセコンドに付いてて、

リングサイドでは興法裕二君が大声サポートだったんだわ。

 

<1R>

お互いに気合が入ったキビキビしたボクシングがとてもグッドグッドで、

ディフェンスに対する配慮もそこそこ出来てたね。

 

ただ二人共、相手のワンツーに対する防御はまずまずだったんだけど、

左のダブルとか返しの左フックに対する対処はまだまだ不十分で、

巧いことそれを使い分けた高橋君がまずはポイントゲットだったなあ。

 

<2R>

お互い、デビュー戦で力が入るのは仕方ないんだけど、

思いっ切り振り込み過ぎるせいか、特に中野君の消耗が目立ってきて、

腕振りも多少緩くなってきたし手数も落ちてきたんだわ。

 

こりゃ流れが決まったかなあと思われた残り20秒、

気の強そうな中野君が再度持ち直しての踏ん張り踏ん張りだったんだわ。

 

<3R>

前詰めは高橋君だったんだけど、強いショットを当ててたのは中野君の方で、

お互いのヘバリ度は殆ど変わりないところまで接近してきて、

中野君の挽回盛り返しがとっても見栄えが良かったんだよね。

 

<4R>

二人共、少し休み休みになってしまったんだけど、

それでもデビューボクサーの頑張りとしては水準以上で、

メゲナイ、ヘコタレナイ激闘は終了ゴングまで続いて、

興行の第一試合としての掴みは充分OKOKだったんだわ。

 

 

自分は38-38だったんだけど結局、

39-37、39-38、38-38ってことで中野君の2-0だったんだけど、

それほど大差のない試合だったと思ったなあ……。

 

 

 

② 三宅ラッシュ君(川島)×永田勝大君(新日本木村)

                          ………W 4R

1勝4敗(2KO)の33歳・岡山県と、1勝3敗(2KO)の30歳・静岡県。

 

永田君には前日いい試合をした河野洋佑君が付いてたね。

所謂1年4組と1年3組の対戦で、どちらが2年に進級できるかってことで……。

 

<1R>

三宅君は前傾姿勢が取り切れないまま迫力のない手打ちに終始してて、

フック系のパンチもパタパタ団扇を仰ぐようだったんだわ。

 

それと比較すると永田君の方が余程形になってて、

いきなり勝負の行方が見えてきてしまったんだよね。

 

ただその永田君もちょっと右を決め打ちし過ぎる傾向が強くて、

返しの左にまで配慮する攻撃が欲しいところだったんだけど1分29秒、

右ストレートを綺麗にヒットさせてまずは余裕のポイントゲットだったね。

 

それにしても三宅君、“ラッシュ” っていうリングネームとは程遠い動きで、

そもそもフットワークから練習し直した方がいいんじゃないのかなあ……。

 

<2R>

永田君陣営としてはほぼ安心して見ていられる展開だったなあ。

三宅君が右目上をバッティングカット。

 

<3R>

二人の力量差が半端じゃなかったから永田君、

こうなったら倒し切るボクシングが出来るかって状況になってきたんだけど、

三宅君も必死手数だったもんで中々ままならず、

もう少し鋭いショートブローと当て勘の改善が望まれるところだったんだわ。

 

それでも途中のショート3連発で三宅君の左目上をヒットカットさせてたね。

 

<4R>

永田君のトランクスには沢山のスポンサーシールが貼ってあって、

ってことは彼はチケットを沢山捌くボクサーでもあるってことで、

だからジムとしてももっともっとの活躍を期待してるんだろうけど、

この日のところは安心安心のパフォーマンスを見せたんだけど、

自分的にはあそこまで行ったら少なくともダウンゲットまで行かないとね……。

 

三宅君は最後まで諦めない姿勢を見せてたんだけど、

やっぱりボクシング全体のレベルを向上させないと今後も難しくて、

最後はプールで溺れてるような感じだったもんなあ……。

 

 

ってことで自分は40-36だったんだけど結局、

40-36、40-37、39-37でやっぱり永田君の圧倒3-0勝ちだったんだわ。

 

 

 

③ 高橋広行君(石神井S)×舟津純(伴流)……W 4R

2勝8敗(5KO)のサウスポー、32歳・宮城県と、

1勝(1KO)3敗(2KO)の24歳・東京都。

 

2年8組と1年3組の戦いだったんだけどね……。

 

<1R>

高橋君はチャカチャカ上体を動かして細かいリズムを刻むし、

一方の舟津君は比較的ユッタリ型なもんで噛み合いが悪そうだったんだけど、

舟津君の腕振りの方が圧倒的で、高橋君の苦戦がいきなり見えてきたんだわ。

 

ただ、その舟津君にしても肩の力を抜いてもっと軽く打つべきで、

とにかく腕振りがデカ過ぎだって思ったんだよなあ。

 

<2R>

少しこなれてきた舟津君がリーチを利して届きのいいストレートが当たり始めて、

それにつれ手数もアップしていい感じを掴み始めたんだわ。

 

高橋君は相変わらず上体を良く動かして被弾を避けようとしてたんだけど、

一方では攻撃の引き出しが余りに少なくてポイントの取りようがなかったんだわ。

 

<3R>

流れは完全に舟津君に固まってしまって、

高橋君は避ける動作が大袈裟過ぎる余り、攻撃への流れにスムースさがなくて、

やたらのサウスポーチェンジも自らリズムを崩してるようにしか見えなかったなあ。

 

舟津君としては腕振りの緩急で効かせたいところだったし、

攻撃の最後が右で終わることが多過ぎだとも思ったけどね。

 

<4R>

舟津君がポイントを取られることは想像出来なくなってはきたんだけど、

それでもまだまだ攻防がハッキリし過ぎてたし、攻め自体の雑さも目に付いて、

倒し切らなければならない相手に決着を付けられなかったんだわ。

 

 

試合のスコアっていうことになれば40-36×3っていうのはごくごく妥当なモノで、

舟津君陣営としては何の不満もないんだろうけど、

自分的には舟津君はまだまだ勿体ないボクシングをしてたんだよね。

 

 

この試合の後、コンチワって声掛けてくれたのが梅本耕孝君(輪島S)で、

11月22日に4年半振りに試合をするって言ってたんだわ。

 

 

 

④ 市川皓啓君(川島)×松本健一君(石川)……SB 4R

2勝0敗1分の24歳・東京都と、2勝(2KO)0敗の24歳・北海道。

 

<1R>

無敗同士の二人は流石にいい反応をしてて、

お互いの左フックがいいタイミングで交互にヒットしてたんだけど、

開始20秒での市川君の左が一番の直撃度だったなあ。

 

その後松本君も果敢にハードな打ち込みを挑んでいったんだけど、

市川君のショットの方が自信に満ちてるなあって思ってた1分25秒、

またもやの左フックを直撃された松本君がダウンしてしまったんだわ。

 

松本君は何とか立ち上がりはしたんだけどそこそこ効いたままのリスタートで、

頑張って手は出してたけどガードが疎かになってしまってた残り1分13秒、

このラウンドを凌げるか微妙だった中での西ロープ前、

揉み合いが少し解けるようなその瞬間を狙って、

市川君が強烈なアッパー気味の右ショートフックを叩き込んだんだわ。

 

一瞬、松本君の頭が大きく捻じ曲げ跳ね上げられてしまって、

これ以上は危険だって判断したレフェリーが即のストップエンドで、

1分49秒、市川君のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

 

⑤ 山田大君(イマオカ)×宇和島亜紀斗(RK蒲田)……W 4R

0勝1敗1分の27歳・神奈川県と、0勝2敗(2KO)1分の36歳・神奈川県。

 

左右対称漢字名ボクサーと来年定年を迎える、

共に入学前というか何とか初勝利が欲しいボクサー同士の非情な一戦で……。

 

<1R~2R>

残念ながら、お互いの置かれてる立場の非情さがリング上には現れなくて、

勝ち味の遅い同士が迷い迷いしながら試合をしてて、

もう少し其々が目指すボクシングを見定めた方がいいんじゃないかって……。

 

 

ってことで一旦休憩タイムってことだったんだけど結局、

40-37、39-37、38-38ってことで山田君の2-0勝ちだったんだけど、

それにしてもこのスコアのバラケ方はどうなのかなあ……。

 

 

 

⑥ 川浦龍生君(川島)×ナッタコーン・何チャラ……SF 6R

2勝(2KO)0敗のサウスポー、23歳・徳島県と、

9勝(5KO)9敗の32歳・タイ。

 

B級デビューした川浦君の3戦目の相手はまたもやタイボクサーで、

それも今回は勝ち負けイーブンの中古ボクサーってことで、

そろそろホントの実力が見たいところなんだよね。

 

ってことでこの試合は全く見てなかったんだけど結局、

2R2分58秒で川浦君のTKO勝ちだったんだけど、

利き手も使ってしまったのかなあ……。

 

 

 

この後の2試合は謂わばアラサーのサバイバルマッチで、

多分フルラウンドになるって予想してたんだけど、

其々最初の3ラウンドを見れば勝負の行方が知れると思ってたんだよね。

 

 

 

⑦ 冨田正俊君(川島)×品部正秀君(B水戸)……B 8R

7勝(1KO)9敗(4KO)2分のサウスポー、33歳・東京都と、

7勝(3KO)15敗(6KO)2分の34歳・愛媛県。

 

品部君がイーブン戦績に戻すのはかなりシンドイと思うんだけど、

冨田君には十分な可能性が有る訳で……。

 

<1R~2R>

お互いにKO決着させる能力は乏しいから、

沢山の正確な当て込みが勝負の分かれ目になると思ってたんだけど、

それをより理解してたのは冨田君の方で、

相手の動きを見極めながら細かくトコトコ正確に打ち込んでたんだわ。

 

品部君の方は大きくヒットしたいっていう色気をまだまだ捨てきれないみたいで、

結果的には雑な腕振りに終始してて、

2Rのラウンド終了ゴングが鳴った時にはかなり顔面を赤くしてたんだわ。

 

<3R>

お互いに迫力はないんだけど、一生懸命さは伝わってくる試合で、

前の回まで押され気味だった品部君が懸命の挽回手数だったんだけど、

一段落した後の残り50秒からは冨田君がキッチリ盛り返してたんだわ。

 

<4R>

お互いにそもそものパンチ力が無いのか、それとも打たれ強いのか、

多分その両方だと思うんだけど、

結構、きちんと当たってもグラッともしないんだよなあ。

 

<5R>

品部君が密着したがり始めたんだけど、

させたくない冨田君の方が立ち回りが巧くて、

結局は品部君が見る側に回ってしまうことが多くなってしまったんだわ。

 

 

こうなると品部君の可能性が大きく閉ざされてしまった訳で、

決着付いたなってことで自分はここで離席したんだけど結局、

79-74、78-74、78-75ってことでやっぱり冨田君の圧倒3-0勝ちで、

この日の冨田君は動きに無駄が無かったし、

終始少なくとも攻めてる感じは出し続けてたんだよね。

 

 

 

⑧ 永安潤之介君(川島)×コーヤ佐藤君(伴流)

                      ………53㎏ 8R

13勝(3KO)12敗(3KO)3分の35歳・埼玉県と、

9勝(2KO)4敗1分の28歳・岩手県。

 

<1R>

二人共よくスイッチする方なんだけど、

前の手の使い方では佐藤君の方が数段巧くて、

永安君も何とか接近戦に持ち込もうとしてたんだけど、

フットワークと前の手の捌きで佐藤君が距離を支配し続けて、

永安君は何だかあしらわれてるような感じだったんだよね。

 

<2R>

案の定、それらなってことで永安君は更に強引なゴリゴリ攻めを目指して、

徐々に自らの形に持ち込もうとしてたんだけど、

そこから有効ヒットに繋ぐことが出来ないままで、

見栄えのいいヒットの殆ど全ては佐藤君が持っていってしまってたんだわ。

 

<3R>

そんならそんならってことで永安君は更に更にのゴリゴリ作戦で、

佐藤君も延々の我慢を強いられそうだったんだけど、

この日の彼はイライラすることないまま冷静な対応が出来てて、

右へ移動しての左アッパーとか、相手のタイミングをずらせた上での右フックとか、

工夫に満ちた見栄えのいいパンチを量産してたんだわ。

 

永安君に距離を自由にさせて密着戦を受け容れたら苦戦は免れないんだけど、

もうここまでくれば佐藤君の作戦勝ちが確定してしまったような感じで、

自分は一旦離席したんだけど結局、6R0分57秒の負傷判定ってことで、

2Rのバッティングでカットした永安君の左目上傷が悪化したってことで、

59-56×2、58-56で佐藤君のほぼ余裕の3-0勝ちだったんだわ。

 

 

 

⑨ 有川稔男さん(川島)×坂本大輔さん(角海老)

            ………日本 W 王座統一戦 12R

14勝(12KO)4敗(3KO)の正規王者、32歳・東京都と、

14勝(8KO)8敗(1KO)3分の暫定王者、36歳・千葉県。

 

試合前、坂本さんの応援には角海老ボクサー達が溢れてて、

岡田博喜さん、小國以載さん、阪下優友さん、今野裕介さん、齋藤一貴君、

佐藤剛君、市川雅之君、糸山良太君、細川バレンタインさん達の他、

同じ大学出身ってことで八重樫東さんの顔もあったんだよね。

 

自分は後半になればなるほど坂本さんの可能性が高くなるとは思ってたんだけど、

一方では同じ相手に連敗はしないっていう有川さんのジンクスも頭から離れなくて、

有川さんは藤中周作さんや大川泰弘さんにも其々雪辱を果たしてるし、

坂本さんとも初戦敗退後のこの日は2回目の対戦なもんでね……。

 

<1R>

凄まじいほどの緊迫感から試合が始まったんだけど開始すぐの1分04秒、

ガツガツッと交錯した刹那に有川さんの右のショートが直撃して坂本さんがダウン、

って思ったら一瞬の間があってレフェリーがスリップって裁定したんだわ。

 

でもあれは確実にダウンで、確かに倒れる際には多少もつれてたけど、

その原因は有川さんのヒッティングだったことは間違いなくて、

ジャッジやインスペクターも一緒になって知らん顔をしてたのは納得しかねたなあ。

 

有川さんは大袈裟にこれ見よがしのパフォーマンスをするボクサーじゃないけど、

あの時は右手をかざして、これが当たったんだってポーズしてたんだよなあ。

 

それにしても有川さんはとっても見栄えのいいボクサーで、

ふくらはぎが驚くほど細いもんで身長とリーチと懐の深さを充分稼げるもんで、

坂本さんとしてはかなり踏み込んだところでないとヒッティングは難しそうで、

戦い方の幅としては有川さんと比較するとかなり狭められるって感じなんだわ。

 

その後もそれ程のスピードは感じられなかったけど、

有川さんの左ボディブローはかなりの届きの良さを見せたんだよね。

 

<2R>

お互いが突っ込みガッツン系に偏りそうな感じが出てきて、

自分としてはバッティングが心配されたんだけど1分01秒、

またもや有川さんが大きく有効ヒットで、

ロングレンジからのいきなりの右フックが直撃して、

その当たりの強さに坂本さんが一瞬バタついてしまったんだわ。

 

勿論、有川さんはそれを見過ごすことなく一気の追撃だったんだけど、

坂本さんの方も持ち前のハンマーパンチを振りかざしての迎撃迎撃で、

一段落した後の二人はそこそこの消耗が浮き出てたんだよね。

 

 

自分は試合が長引けばっていう条件を付けたし、

試合後のインタビューでも坂本さんは後半勝負を考えていたって言ってたけど、

試合序盤にしてもうこの大騒ぎで、全く裏腹の展開になってしまったんだけど、

よく考えてみれば坂本さんっていうボクサーは元々それほど器用ではないし、

相手に仕掛けられてやり過ごすだけでは済ませられないタイプなんだよね。

 

<3R>

実戦離れしてた筈の有川さんなんだけど、万全の強さを感じさせるほどで、

開始ゴング直後の18秒にはまたもやの右ストレートで坂本さんをバタバタさせて、

残り1分10秒からも一気の攻勢でまたもやのポイントゲットだったんだわ。

 

お互いに華麗なコンビネーションを競い合うような展開ではなくて、

一発必殺系の危険なパンチが交錯し続けてたもんで、

見てる方はハラハラのドキドキだったんだけど、

坂本さんの腕振りの方が徐々に雑になっていったんだわ。

 

<4R>

まず最初に坂本さんの左ボディがこの日一番の喰い込みを見せた直後、

有川さんが細かく鋭く打ち込む作戦に転じたような攻め方を始めたんだわ。

 

危険度が高いままの一進一退が続いた残り32秒からが物凄くて、

何が後半勝負なのかってことなんだけど、

お互いに歯を喰いしばっての超剛力戦だったんだけど、

坂本さんの例の力のこもった特大の左フックはついに火を吹かないまま、

最後は有川さんに相当追い込まれてしまったんだわ。

 

有川さんは自分の頭の中の彼よりずっと巧くなってて、

先制攻撃とカウンター攻めとの混ぜ込みが抜群で、

坂本さんの一本気な攻撃との幅の違いを見せ付けたって感じだったんだよね。

 

<5R>

前の回の終盤でかなりダメージを与えたっていう自信があったか有川さん、

開始ゴングと同時に明らかに決着付けに行っての飛ばし飛ばしで、

一瞬対応の遅れた坂本さんを一気に追い立てて、

南東ポスト近くの南側ロープに追い込んでの左右フックを連続ヒットで、

その2発目の右フックが坂本さんの左目上を大きくヒットカットしたんだわ。

 

1Rと同様、対応が遅いというか見えてないようなレフェリーが一瞬放置して、

北側の試合役員席からスーパバイザーが大きく身を乗り出して、

すぐにドクターにチェックさせることを指示したんだよね。

 

その時、自分のすぐ横と後ろで見てた例のクサレ老いぼれ常連客達が、

ホントこいつらは只のバカでしかないんだけど、

「何で止めるんだよ!」 って声を上げたのには流石に驚いてしまって、

あんたらには目が付いてないのかって思わず彼らの面を見てしまったんだわ。

 

連中はいつも偉そうに上から目線でああせえこうせえボクサーに指示を出したり、

常にバカ同士で群れ合ってデカイ態度で恥ずかしい限りなんだけど、

揃いも揃って身長が160㎝に満たないチビ達だから、

多分アイツらはガキの頃に苛められた分を跳ねっ返してるんだろね。

 

 

自分のすぐ前でのドクターチェック中、坂本さんの傷からはボタボタ凄い出血で、

最近見た中では一番ひどい血の量で多分献血2回分ほどはあったなあ……。

 

勿論、当然即のストップで1分42秒、有川さんのTKO勝ちだったんだよね。

 

 

医務室に向かう坂本さんは 「いやあ、これからだったのに~。」 って言って、

彼の担当トレーナーは 「相手は巧かったし、強かったです。」 って言ってて、

自分と目を合わせた有川さんは、穏やかにコクッと頷いたんだよね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 有川稔男さん

② 市川皓啓君

③ 高橋利之君と中野健斗君

 

 

 

昨日は全9試合のうちウェルター級の試合が4試合もあって、

それぞれのレベルが比較できてとっても興味深かったんだけど、

当然のことながらタイトル戦の迫力は全然次元が違ってたんだよね。

 

 

 

昨日、東京ドームでコンサートがあって、

ボクシングの終わりとモロバッティングしてしまったもんで、

ある意味仕方なく居残ったんだけど、

お蔭で色んな人達と話をすることが出来たんだわ。

 

話をしてみると解るけど有川さんは実にとっても普通の青年で、

試合直後だっていうのに少しも力んだところがないのに驚いてしまったんだわ。

 

 

坂本さんは例の如くワアワア大声で色んな人達と話をしてたんだけど、

お子様連れの奥様はとっても穏やかな感じで接してくれて、

抱っこしてた下の子が余りにも坂本さんにソックリなもんで笑ったら、

その子が自分を強烈に睨み返してきたんだわさ。

 

 

控室外側通路の長椅子に傷だらけの冨田正俊君が静かに座ってて、

ちょっと話し掛けたら、すぐ隣にいたもう一人の傷だらけが永安潤之介君で、

この日一人は勝って、もう一人は負けた共にイーブン戦績勝負のボクサーで、

何となくエへへって感じだったし、向こうへ行ってくれって感じではなかったもんで、

暫く話しをしたんだけど、色々余計な事を言ってしまったのかなあ……。

 

 

今日は午前中に外せない要務外出があったもんでブログアップが遅れまして……。

2017年11月 7日 (火)

後楽園ホール・11月6日

 

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「こうするとブルーの目が余計綺麗に見えるでしょ?」

 

 

 

今、日本に農業従事者が何人いるかは知らないけど、

彼らの平均年齢が67歳だってことをつい最近知ったんだよね。

 

ってことはこのままだと自分の人生の終焉と共に日本の農業も終焉ってことで、

政府は子育て支援とかに力を入れてるみたいだけど、

近い将来の食料不足(特に米)にも配慮する必要もあるんじゃないのかなあ。

 

IT系や派手な仕事に夢中な若い連中に後継を期待するのは難しくて、

レタスなどの葉物野菜については企業による水耕栽培も始まってるんだけど、

稲作っていうことになると規模が膨大になるから相当困難だと思うから、

いっそのこと国営にするっていうのはどうなのかなあ。

 

従事者の処遇に関しては色々調整が必要だと思うんだけど、

特殊公務員ってことで……。

 

 

 

先週末、ロシアのセルゲイ・リピネッツとのIBFタイトル決定戦で、

残念ながら0-3負けした近藤明広さんがアメリカからトンボ返りで、

自ジムの興行に駆け付けジム仲間の応援に来てたんだわ。

 

自分はまだ彼の試合映像を見てないんだけど、

傷んだ彼の顔面を見ながら質問と答えを繰り返してたら、

何となく相手のボクシングとか試合の様子が見えてきたんだよね。

 

昨日は全部で7試合が組まれてたんだけど、

濃度的に薄い組み合わせが多くて観客席もスッカスカだったなあ……。

 

それでも1試合だけだったけど、とってもいい試合があって、

居合わせた人達は全員大いに盛り上がって、

一見どんなに中身が薄そうでも一つは面白い試合が混じるってことで……。

 

 

 

① 鯉渕健君(横浜光)×土屋賢一郎君(TI山形)……SFe 4R

デビュー戦の21歳・神奈川県と、デビュー戦の29歳・山形県。

 

以前、多打魔炸獅っていう恐ろしい名前のボクサーがいたけど、

TI山形ジムからは久し振りの登場で……。

 

<1R>

デビュー戦の割にというか、デビュー戦だからこそか、

二人共、いきなり狂熱の大殴り大会だったんだわ。

 

初っ端は土屋君の中間距離からのショットが有効だったんだけど、

30秒過ぎから一気の接近戦になった途端、

鯉渕君が鬼のボディラッシュであっと言う間の挽回攻勢で、

土屋君はそういう練習はしてなかったみたいで対応に苦慮してたんだわ。

 

一旦距離が取れた際に土屋君の立て直すチャンスがあったんだけど、

その機会を生かし切れず結局主導権は鯉渕君が握ってたなあ。

 

<2R>

それほどには見えなかったんだけど、

それでもデビューボクサーにとっては前の回は飛ばし過ぎだったのか、

二人共、いきなりのトロトロで緊迫感が無くなってしまったんだわ。

ラスト30秒からの鯉渕君の例のボディラッシュがあっただけだったもんで、

殆ど何もアピールできなかった土屋君が2連続ポイントロス。

 

 

試合の行方が見えてきてしまったモンで本日一回目の休憩タイム。

結局、4R1分57秒、鯉渕君のTKO勝ちだってね。

 

 

 

② 安藤暢文君(高崎)×岩井優典君(一力)……68.5㎏ 4R

3勝(2KO)6敗(3KO)1分のサウスポー、29歳・長野県と、

1勝(1KO)0敗の30歳・東京都。

 

<1R>

岩井君は元々サウスポーが不得意みたいだったし、

終始、相手のリズムとかタイミングでやらされてるって感じだったなあ。

 

残り21秒、お互いのショートブローが交差した刹那、

安藤君のパンチの方がハードヒットして岩井君がダウンしてしまったんだわ。

 

それ程のダメージを残すことなく再開したところでラウンド終了ゴング。

 

<2R>

感じと流れを掴んだ安藤君が気持ち良さそうにやってて、

そもそも岩井君はいちいち休み過ぎだなあ、もっとガンガン行かないと、

って思いつつ見てた残り1分25秒、

軽い感じで出した岩井君の右ストレートがスットンヒットして今度は安藤君がダウン。

 

これもそれほどのダメージを残すことなくリスタートしてて、

お互い1回づつのダウンを喰らったんだけど、

顔面のダメージは明らかに岩井君の方が進んでたなあ……。

 

<3R>

岩井君が意識的に接近戦を仕掛けて行った感じだったんだけど、

却って被弾を増やしてしまったところがあって、

中盤以降は反応が鈍くなってきたし、スタミナ切れも見えてきたんだよね。

 

ただ、一方の安藤君の方も左目上をヒットカットされてたんだけどね。

 

<4R>

若干二人の試合経験の差が出てきてるようでもあって、

岩井君が連続的に攻め切れない中、安藤君が巧いこと誤魔化し系で繋いでたし、

バックステップしながらの右が良く当たるようになってポイントゲットゲット。

 

岩井君の手数不足は致命的なレベルに達したまま終了ゴング。

 

ってことで自分は38-36だったんだけど結局、

38-36、38-37、37-37ってことで安藤君の2-0勝ちだったんだわ。

 

安藤君は “のぶふみ” じゃなくて、 “まさふみ” っていうんだよね。

 

 

 

③ 木野田俊翔君(小田原)×高木光(一力)……56㎏ 6R

5勝(1KO)4敗の22歳・神奈川県と、6勝(5KO)7敗(6KO)の30歳・千葉県。

 

高木君はKO勝ち率も高いけどKO負け率も同じくらい高くて、

もう少し勝率を上げる工夫をしないと定年までやれそうにないんだわ。

 

<1R>

木野田君の方が先仕掛けに積極的で、特に左フックが良かったんだけど、

全体に腕振りが大き過ぎて精度が良くなかったんだよね。

 

高木君の方は一見頼りない腕振りなんだけど、

パンチそのものはそこそこ重そうだったなあ。

 

<2R~4R>

二人共、巧くはないんだけど男気に溢れた危険度の高い左右フック戦で、

お互いに当て放題に近い踏ん張り合いだったんだけど、

高木君の顔面の傷みの方が目立ってきたんだわ。

 

<5R>

高木君の動きが急に鈍くなったなあって見てた開始40秒過ぎ、

木野田君の左フックがドッカンヒットして高木君がダウン。

 

両足を揃えたまま仰向けにバッタンダウンしてしまったもんで、

レフェリーも即のストップエンドで0分46秒、木野田君のTKO勝ち。

 

木野田君は3連敗中の後楽園ホールだったんだけど1年振りの勝利だね。

彼の名前は “としざね” っていうんだけどちょっと読めないよなあ。

 

一方の高木君は6勝(5KO)8敗(7KO)ってことになったんだけど、

スーパーバンタム級くらいだとやっぱりちょっと乱暴過ぎる戦績だと思うけどなあ。

 

 

 

④ サイトーンⅠ号×中村雅敏君(一力)……54.5㎏ 6R

8勝(2KO)1敗の17歳・タイと、6勝(3KO)8敗(3KO)の30歳・大阪府。

 

<1R~2R>

相手のタイボクサーが7~8㎝も上背があるもんだから中村君、

まずは距離を詰めようとしてたんだけど、その詰め方が実に危ない危ないで、

余りの無防備さにハラハラだったんだわ。

 

4年振りの試合ってことで勘が鈍ってたか中村君、

とっても元A級ボクサーには見えない危なさ加減で、

自分から接近しては相手の右ショートアッパーを何発も貰ってて、

このままでは今年初めてサイトーンジムボクサーが勝つのかって、

変なドキドキさえ感じ始めたんだよね。

 

<3R>

それでもサイトーンジムはあくまでサイトーンジムってことで、

ボディブローをきっかけにしての一気のヘタレはほぼお約束通りってことで、

コロンコロン3回も転んだ末の4回目にしてストップエンドだったんだわ。

 

 

 

⑤ 高橋竜平君(横浜光)×サイトーンⅡ号……B 8R

11勝(3KO)3敗(1KO)1分の27歳・新潟県と、

6勝(3KO)8敗の21歳・タイ。

 

サイトーンⅡ号はⅠ号より戦績がかなり劣ってたし、

もっとひ弱そうな体躯をしてたし、

高橋君は中村君より圧倒的に強いしってことでスルーしたんだけど、

やっぱり予想通りで、2R0分35秒でのKO決着だったってね。

 

 

 

⑥ 河野洋佑君(新日本木村)×野口将志さん(一力)

                          ………Fe 8R

11勝(5KO)6敗(1KO)2分の29歳・宮崎県と、

12勝(6KO)8敗(6KO)1分のランク9位、28歳・山口県。

 

ジム仲間の栗原慶太さんが野口さんの試合直前ミットの相手をしてたし、

ジロリアン陸君も野口さんの応援に来てたんだわ。

 

<1R>

お互い、勝手知ったる同士みたいで適度な距離を保ちつつの打ち合いで、

交互に危険なタイミングのパンチを貰ってたんだけど、

残り1分からの攻勢でまずは野口さんがポイントゲットしたんだけど、

河野さんの差し込むような右フックも中々良かったんだよね。

 

<2R>

いきなり激しいショート戦から始まった最初の1分間は一進一退で、

お互いに気の強さを競い合ってたんだけど、残り1分15秒、

河野君がかなり強烈な右をヒットヒットさせて相当効かせたんだわ。

 

野口さんは残り35秒のところでも強く被弾してしまって、

このラウンドは10:85ほどもの大差を付けられてしまったなあ。

 

<3R>

中盤の密着戦でボディブローやショートアッパーで踏ん張り返したけど野口さん、

何だかこの日はいつも以上に腕振りが大きくて、

河野君の振り幅の小さい鋭いショットの方に可能性を感じたんだよね。

 

1分30秒からはお互いに我慢比べのようになっていったんだけど、

このラウンドは辛うじて野口さんの手数勝ちって感じだったんだよね。

 

それにしても二人共、そんなに飛ばして最後まで持つのかって感じだったなあ。

 

<4R>

開始直後から野口さん優勢で推移してたんだけど、

その野口さんが一瞬サウスポーチェンジした刹那の0分29秒、

河野君の右ストレートが激しくヒットして野口さんがユラッとしてしまったんだわ。

 

ただ、この時の河野君も不本意ながらか激しい追撃が叶わなくて、

何とか凌いだ野口さんはトロトロになりながらも、

相手の一段落を待った後の残り1分からの立て直しは立派立派で、

目まぐるしく展開が動いていったもんでもう場内大盛り上がりで、

ポイント的には難しかったんだけど、自分は最初と最後の攻撃で野口さんだね。

 

<5R>

二人の顔面はかなり凄いことになってきたんだけど、

消耗が進んでたのは野口さんの方で、それは多分河野君も解ってたみたいで、

数は少なかったんだけど、それでもキッチリ鋭く腕が振れてたんだわ。

 

途中、野口さんの右フックで河野さんの左目上がヒットカットされたんだけど、

それでもこのラウンドはトータルとして見れば河野君ポイントだったんだわ。

 

<6R>

野口さんも流石に相手の好きにはさせてなかったんだけど、

それでもショットのキレ自体にはかなりの差が見えてきて、

必死の手数ではあったんだけど相手を倒すようには打ち切れてなかったんだわ。

 

蓄積されてきたダメージは下半身の踏ん張りを失わせしめて、

かなりバランスを崩すようになってきて、

一発ハードヒットされると危ないって感じにさえなってきたんだわ。

 

このラウンドを河野君がゲットしたもんで、ここまでのスコアは丁度イーブン。

 

<7R>

ここに来て二人の腕振りと下半身の踏ん張りには更に大きな差が見えてきて、

もしかしたら野口さんは朦朧とした中で戦ってるんじゃないかって感じだったんだわ。

 

それでも懸命に踏ん張ってる姿はある意味感動的でさえあって、

残り40秒からの河野君の猛攻もよくぞ耐えたって感じだったんだよね。

 

<8R>

勝敗の行方が見えてきた中、野口さんが最後まで頑張り切れるのかがポイントで、

さあどうなるって見てた開始直後の僅か4秒の北ロープ前、

河野君の右ストレートがいとも簡単に野口さんに直撃ヒットして、

野口さんが一発仰向けダウンしてしまったんだわ。

 

相当ダメージを引きずったままのところだったもんで、もうこれで終わりかなあって、

そう思ったら、何とナント野口さんが懸命に立ち上がってのリスタートだったんだわ。

 

ただ、それまで2度ばかり手緩くて仕留め切れなかった河野さんも、

ここはホントに最後の飛ばしってことで、

野口さんを一気に赤コーナーに追い込んで渾身のラッシュ打ち込みで、

野口さんが反撃ままならなくなったところを見計らって0分32秒、

レフェリーが割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

河野君は “こうの” じゃなくて、“かわの” って言うんだけど、

これで河野君にはいきなりシングルランカーの可能性も出てきたんだよね。

 

この日フェザー級で戦った野口さんはライト級の9位のランキングがどうなるかで、

今、ライト級は空きが2名分あるし、土屋修平さんと加藤善孝さんの自然ダウンか、

ランク落ちがあるから、もし齋藤一貴君がランクインしても、

一気のランク落ちってことは避けられんじゃないかなあ……。

 

 

 

⑦ 望月直樹さん(横浜光)×サイトーンⅢ号……F 8R

12勝(7KO)2敗のランク8位、23歳・神奈川県と、

10勝(3KO)2敗の国内10位、22歳・タイ。

 

タイの国内10位っていうのはつまり、途方も無く弱いってことでもあって、

だからこの試合もスルーして帰ったんだけど、

案の定、1R2分12秒で望月さんのTKO勝ちだったってことで、

これからはサイトーンジムボクサーを相手にする際には、

日本側のボクサーは少なくとも第1Rは利き手を使ってはいけないって、

そういう取り決めにしないといけないんだわ。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 河野洋佑君

② 野口将志さん

③ 木野田俊翔君

 

 

 

今週は4ボクシングもあるもんで流行風邪に注意なんだよね。

2017年11月 5日 (日)

後楽園ホール・11月4日

 

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「俺の後に続けよ!」

 

 

 

昨日は角海老ボクシングだったもんで、

赤コーナー全員が角海老ボクサーだったんだけど、

最終試合は見ないで帰ったモンで悪しからずです。

 

セミファイナルに出場した石本康隆さんは勿論青コーナーだったもんで、

自分の席と帝拳ジムの席を交換したんだよね。

 

昨日は全部で6試合のうち日本人同士は2試合しか組まれてなくて、

そうなると普段はかなり空席が目立つんだけど驚きの殆ど満席で、

関係者に聞いたらチケットは完売ってことで、

出場ボクサー達が精一杯頑張ったらしいんだよね。

 

 

 

① 細谷大希君×ソンポン・何チャラ……LF 6R

5勝(1KO)1敗2分の22歳・東京都と、8勝(3KO)2敗の17歳・タイ。

 

優秀なB級ボクサーのマッチメイクは中々難しくて、

タイボクサー相手になってしまって残念残念。

 

<1R>

タイボクサーの最初の右ストレートを見たらダメなのが即判明してしまって、

細谷君もほぼ同時にそれを理解したみたいで、

余裕の動きから上下のコンビネーションを色々試してたみたいだったなあ。

 

ソンポンは現役の高校生ってことなんだけど、若さのかけらも感じられなくて、

残り1分を過ぎる頃にはすっかりビビってしまって手も出なくなってたなあ。

 

<2R>

力量差が著しかったから、いっそのこと細谷君は右手を使うのを封じて、

左手一本で色々操作をする練習をしてみればいいのにって思ったんだけど、

真面目にキッチリやったもんであっと言う間の決着で、

何度目かのフェイントからの右フックを綺麗にヒットさせてダウンゲット。

 

開始僅か30秒ほどのところだったんだけど、

ホントに効いたのか役目を終えたって勝手に判断してのことか、

タイボクサーが例のもう出来ませんポーズだったもんで仕方なくのストップエンドで、

0分38秒、細谷君のTKO勝ちだったね。

 

 

 

② 齋藤一貴君(角海老)×アルビン・ラガンベイ……L 8R

3勝(3KO)0敗の25歳・東京都と、

8勝(7KO)1敗のOPBF8位、国内9位の22歳・フィリピン。

 

ラガンベイのランキングには色々説があるんだけど何れにしても、

齋藤君が勝てばOPBFと日本ランクの両方をゲットできる可能性がある訳で、

勝率もKO率も優秀な若いフィリピンボクサー相手に踏ん張りの一戦なんだわ。

 

<1R>

やっぱり本気のフィリピンボクサーの迫力は全然違ってて、

デカイ体躯をしたラガンベイは初っ端から力づくの積極系で、

早い仕掛けをしてきた中、特に左フックが強烈だったんだわ。

 

齋藤君としては余り最初っから付き合うのは得策じゃないと思ったんだけど、

元々好戦的な彼は陣営からのアドバイスが聞こえてないのか無視してたのか、

全く怯むことなく真正面から打ち合っていって、

1分10秒には相手の強めの左フックを貰ってしまって一瞬危なかったんだわ。

 

その後立て直して齋藤君もガンガン攻め立てていったんだけど、

ラガンベイは一発喰らってもすぐ打ち返す負けん気の強さを見せてたんだわ。

 

自分的には齋藤君はもっと早く動ける筈だと思ってて、

左右へ鋭く動いたところからの攻撃が見たかったんだけどね。

 

<2R>

「もっと足を使え!」 「相手にもっと振らせろ!」 って陣営から声が飛ぶ中、

齋藤君のフットワークが若干改善されて、ジャブのヒット率も上がっていって、

それにつれ元々動きがスムースではないラガンベイのバランスが悪くなって、

やっと少し安心して見ていられるようになったんだわ。

 

<3R>

前の回明らかに劣勢を強いられたラガンベイが反転攻勢に出たんだけど、

元々スタミナ自慢ではないようでラウンド半分が過ぎる頃にはいきなりメッキリで、

残り1分を切ってから再度立て直しはしてたんだけど、

残り20秒からの齋藤君のラッシュラッシュに全てを持っていかれてしまって、

ラガンベイは北ロープに詰められたまま強烈なフック系を6~7発浴びてしまって、

かなり相当そこそこ一気に危ないところまで追い込まれてしまったんだわ。

 

<4R>

迫力はかなり落ちてきたんだけどそれでもラガンベイはタイボクサーではないから、

歯を喰いしばって最後の踏ん張りを見せたんだけど、

やっぱり3R終盤での被弾ダメージを拭いきれてないのは明らかで、

直ぐに齋藤君がペースを握っての一気一気だったんだけど、

特に残り25秒からが実に物凄かったんだわ。

 

ラガンベイを青コーナーに追い込んだところでまずは超強烈な右フックをヒット、

マウスピースをリング外に張り飛ばしてしまったんだけど、

一瞬後には雨あられの連続ヒットで最後はラガンベイを棒立ちにさせて、

止め時を見定めてたレフェリーが自信を持ってのストップエンドだったなあ。

 

ってことこで2分47秒、齋藤君の圧倒的TKO勝ちだったんだけど、

それでも自分的にはまだまだ60%ほどの満足感しかなくて、

彼の可能性はまだまだこんなもんじゃないんだよね。

 

 

 

③ 渡部あきのりさん×デニス・パドゥア……SW 8R

34勝(29KO)6敗(5KO)のOPBF3位、国内9位のサウスポー、32歳・埼玉県と、

11勝(6KO)12敗(9KO)2分のOPBF8位、国内王者、33歳・フィリピン。

 

相手は国内チャンピオンってことなんだけど、

戦績的にも年齢的にも渡部さんにとっては殆ど余裕じゃないかなあ……。

 

<1R>

比較的低く構えた渡部さんとパドゥアとの身長差は頭一個以上違ってたんだけど、

開始58秒での渡部さんの右とパドゥアの左の相打ちは大きく渡部さんで、

相変わらずの強打の一撃はフィリピンの大男にも充分な効果を発揮したんだわ。

 

明らかにガックンとしたパドゥアを渡部さんが優しく見逃す筈も無くの一気追撃で、

北ロープ前の1分03秒、パドゥアの右ストレートの打ち終わりにキッチリ合わせて、

斜め下からの左ボディが恐ろしいほどの喰い込みを見せて強烈なダウンゲット。

 

リスタートはおろか苦しくて立ち上がれそうにないままテンカウントが過ぎて、

1分13秒、渡部さんが実に手際のいいKO勝利だったんだわ。

 

 

 

ここまででまだ6時半で、少しばかりの休憩タイムが設けられて、

この後の2試合が最強挑戦者決定戦だったんだわ。

 

 

 

④ 福本祥馬さん×竹迫司登さん(Wスポーツ)……M 8R

11勝(9KO)1敗(1KO)のランク1位、26歳・千葉県と、

6勝(6KO)0敗のランク2位、26歳・大阪府。

 

無敗の竹迫さんよりは福本さんの方がキツイ日本人との対戦が多いから、

強敵ではあるんだけど何とか福本さんが勝つんじゃないかってね……。

 

<1R>

福本さんの方が7~8㎝ほど上背があるし、フレーム的にも圧倒してたんだけど、

開始ゴングが鳴った直後から二人の距離は明らかに竹迫さん向きのままで、

ファースト・コンタクトで福本さんのスイッチが入り過ぎたとしか言えなくて、

開始4~5秒以降から近い近いって心の声が叫び続けたんだわ。

 

ローブローに対して交互にレフェリーからの注意を受けた直後の1分22秒、

リング中央のやや西寄りのところだったんだけど、

竹迫さんの強烈な右ショートが福本さんの顎先に直撃クリーンヒット。

 

一発昏倒ダウンしてしまった福本さんはとっても起き上がれそうになくて、

結局1分30秒、カウントを途中ストップされてのTKOエンドだったんだわ。

 

 

近距離での打ち合いになったら回転力と鋭さではとっても敵わないのに福本さん、

どうしてああいう戦い方を選んでしまったのか首を傾げるばかりだったんだわ。

 

竹迫さんって、下の名前は “かずと” って読むんだよね。

 

 

 

⑤ 中川勇太さん×石本康隆さん(帝拳)……SB 8R

21勝(12KO)4敗(1KO)1分のランク1位、28歳・滋賀県と、

30勝(9KO)9敗(2KO)のランク2位、36歳・香川県。

 

中川さんが勝利すればタイトル挑戦権と共に石本さんのWBCランクを、

石本さんが勝てば挑戦権と共に中川さんのOPBFランキングを、

其々ゲット出来るってことで……。

 

中川さんは先にリングインした石本さんと観客達を延々待たせて、

入場曲に選んだクラシックの第一楽章が終わりそうなほどだったんだわ。

 

勝率、KO率共に中川さんの方が優績なんだけど、

尋常ではない粘り強さを備えてる石本さんの勝ちを予想してたんだけどね……。

 

石本さんの担当トレーナーは西尾さんだったんだね。

 

<1R>

石本さんは相変わらず打ち込みのタイミングがとっても良かったんだけど、

1分27秒、中川さんのボディブローからの上への繋ぎが実にグッドグッドで、

その一連の攻撃で早くも石本さんの顔面がかなり赤くなってしまったんだわ。

 

その後は代わり番こにワンツーをヒットさせてたんだけど、

やっぱり中川さんの当たりの方が圧倒的にハードだったんだわ。

 

<2R>

この日の中川さんが集中力を感じさせた一方、

鼻血が目に入ったみたいでドクターチェックを受けた石本さんは少し緊張気味で、

リスタート後の中川さんの一気攻めにも一瞬対応が遅れてしまって、

その後必死のパフォーマンスを見せたんだけど、攻められ方の形が悪かったし、

グローブの上から叩かれても後ずさるようになってしまったんだわ。

 

ここまでの石本さんの劣勢は誰が見ても明らかで、

中川さんの勢いと比べると、遠くないラウンドでの決着さえ見えてきて、

遠目からも陣営周辺がバタバタしてたのが見て取れたんだよね。

 

<3R>

流れの変わり目が見えたのはこのラウンドの終盤からで、

変な余裕を見せないで集中してやれば何の問題も無さそうだった中川さん、

例のクオリティの高い左ボディは健在のままで、

残り1分20秒に右ストレートは貰ったもののすぐにヒットヒットで挽回して、

またもや優勢なままに終わるかと思われた残り45秒、

中川さんの一段落を見計らって石本さんが一気の鬼反撃で、

追い込まれたところからの持ち前の粘り強さを見せ付け始めたんだわ。

 

<4R>

残り15秒からの二人の飛ばし合いは稀に見るものがあったんだけど、

最初の2分間を仕切ってたのは中川さんだったし、

残り40秒での石本さんの挽回攻勢もそこそこだったんだけど、

ラウンドトータルで見れば中川さん優勢は動かし難かったんだわ。

 

ってことで半分を終えたところでの自分のスコアは39-37で中川さんだったね。

 

<5R>

このラウンド、まず先手を取ったのは石本さんで、

中盤には打ち疲れたか一段落してはしまったんだけど、

甲乙付け難かったままのラウンドをゲットすべく、残り40秒からも頑張り手数で、

格別の有効打は無かったんだけど攻めてる感じは充分出してたんだよね。

 

<6R>

中川さんが頑張ったのは1分30秒からの少しの間だけで、

後はガードポジションを取ってることが多くて見栄えが悪くて、

石本さんの鬼の形相がやたら目立って気持ちの強さを見せつけられる思いで、

8歳も年上の36歳だっていうのに、ここに来ての明らかな勢い勝ちで、

ついに57-57のイーブンに戻してしまったんだわ。

 

<7R>

今や阿修羅の如くになってしまった相手に対して中川さん、

上手く立ち回ろうとしたら絶対ヤバイ訳で、

石本さんは消耗してる中でも攻めてる感じを出すのがとっても巧いんだから、

ここは明確な優勢攻撃が欲しいところだったんだけど踏ん張り切れず、

諦めが良すぎるとしか思えない飛ばし切れなさだったんだわ。

 

残り50秒には中々刺激的なショート連打を見せた中川さんだったんだけど、

解り易い一段落後に石本さんの巻き返しに遭ってこのラウンドもポイントロス。

 

<8R>

お互いにセコンドアウトが遅くなってきた最終ラウンド。

 

まずは例によって石本さんが根性の先攻めだったんだけど、

中川さんはそれで全力なのかって感じの半端さで、

そこそこいいのを当てても後が続かず、気持ち的にも明らかに後れを取ってて、

鼻血を出しながらの石本さんが残り30秒からも頑張り通してたんだよね。

 

 

ってことで自分は77-75で石本さんだったんだけど結局、

77-76×2、76-77ってことで石本さんのギリギリ2-1勝ちだったんだわ。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 石本康隆さん

② 齋藤一貴君

③ 竹迫司登さん

 

2017年11月 4日 (土)

後楽園ホール・11月3日

 

Img_0049

“ススキ”

 

先週土曜日の久し振りの晴れ間に河川敷チャリしたんだけど気持ち良かったなあ。

 

川沿いの緑地はいつの間にかススキだらけになってて、秋だなって思ってたら、

そよいで来た風の中からドラムの音が聞こえてきて、

ここから少し下流(左側)に行った所の橋のたもとで、

一人の青年がドラムスの練習をしてたんだわ。

 

色んなパターンのエイトビートを叩いてたから多分ロック系のドラマーで、

モノになりそうなほどそこそこ巧くて、

もしかしたら既にモノになってるのかも知れないんだけど場所柄、

誰に気兼ねすることなく気持ち良さそうに練習してたんだよね。

 

 

 

昨日は全11試合が ≪2017年度・東日本新人王トーナメント決勝戦≫ って事で、

事前の勝敗予想がどうなるか含めて緊張感に満ち満ちた4時間だったんだわ。

 

4勝以上同士の場合だと5回戦になるんだけど、

昨日は11試合のうち4試合がそれに該当してたんだわ。

 

 

 

① 和田優麻君(REBOOT)×赤羽根烈君(宇都宮金田)

                           ………Mm 4R

4勝(1KO)0敗1分の20歳・東京都と、

2勝(2KO)0敗のサウスポー、18歳・栃木県。

 

この試合は和田君がケガ棄権してしまって、赤羽根君の不戦勝なんだけど、

とってもとっても楽しみしてたもんで自分的にも痛恨だったんだわ。

 

 

 

② 佐藤剛君(角海老)×亀山大輝君(ワタナベ)……LF 4R

3勝(1KO)1敗(1KO)1分のサウスポー、20歳・東京都と、

3勝(1KO)1敗1分の21歳・静岡県。

 

ローリング・ストーンズの “Start Me Up” で入場した二人はほぼ同年齢、

更には引き分け含めて全く同じ戦績なんだけど、

二人の力量にはそれほど大きな差が無くて、

予想通りの激しい一戦だったんだわ。

 

<1R>

亀山君の細かい動きからのヒット数の方が勝ってはいたんだけど、

佐藤君の強いプレスからのヒッティングの方が当たりが強くて、

残り10秒からの一気ラッシュも迫力あって、

亀山君の左目上をヒットカットさせたんだけど、

1分20秒辺りでの亀山君の右フックがこのラウンド最大の有効ヒットだったんだわ。

 

<2R>

これ以降最終ラウンドまで亀山君がロープを背負わされたり、

コーナーに詰まる場面が多くて見栄え的には良くなかったんだよなあ。

 

そうなると佐藤君の土俵であることは間違いなくて、

1分30秒過ぎからは粘り強い押し込み攻勢をかけていったんだわ。

 

佐藤君の方も右目の横がかなり腫れてきたんだけど、ギリギリポイントゲットだね。

 

<3R>

前の回の中盤以降から佐藤君のボディ攻撃が効果を発揮し始めたみたいで、

亀山君は明らかにボディを打たれるのを嫌がり始めたんだけど、

コーナーに詰まりながらもそれでも強い返しの右フックをヒットヒット。

 

1分過ぎから今度は佐藤君の挽回大攻勢が始まって、

そこからは代わり番こに強いパンチを当て合いながらの壮絶壮絶で、

気持ちの強さの見せ合いって感じだったんだわ。

 

ロープ際に詰まることが多かった分、見栄えが良くなかったんだけど、

それでもより正確に当て込んでたのは亀山君だったなあ。

 

<4R>

微妙なスコアの中、二人共最後の全力出しで、

亀山君はまたもやロープを伝い歩いてたんだけど、

それでも手数的には負けてなかったし、

元々右利きのサウスポーのような感じの右フックをガンガンヒットで、

佐藤君の顔面を大きく傷めていったんだわ。

 

 

ってことで自分は39-37で亀山君だったんだけど結局、

39-37、39-38、38-39で佐藤君の2-1勝ちだったんだわ。

 

 

元々腫れやすい佐藤君はまるで敗退したボクサーのようで、

最後に記念写真を撮る頃にはまるで土偶のようになってたんだよなあ。

 

 

 

③ 薮﨑賢人君(セレス)×荒川竜平君(中野サイトウ)……F 4R

3勝(2KO)1敗1分のサウスポー、20歳・千葉県と、

4勝(2KO)0敗1分のサウスポー、28歳・宮崎県。

 

これはもう余裕で荒川君じゃないかって思ってたんだけどね……。

 

<1R>

開始ゴング直後から試合のリズムは明らかに薮﨑君主導で、

荒川君としてはもっとユックリ立ち上がった方がいいんじゃないかって、

そう思ってた開始38秒、打ち合いの中で薮﨑君の返しの右フックが直撃ヒットで、

余りにもまともだったもんで荒川君が堪らず衝撃のダウン。

 

何とかリスタートは出来たんだけど荒川君、回復し切れてないのは明らかで、

1分07秒、ショート戦の中での軽い被弾にも耐え切れなくて2回目のダウン。

 

ここも何とか立ち上がった荒川君だったんだけど、

激しい殴り合いをするのはとっても無理そうで、

いきり立った薮﨑君を捌き切れないまま最後は青コーナー近くの南ロープ際、

全く反撃できなかったこともあってついにレフェリーが割って入ってのストップエンド。

 

ってことで1分28秒って、あっと言う間の薮﨑君のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

通路の青コーナー側から試合を行方を見つめてた加藤収二君に、

「最初っからまともに行き過ぎじゃなかったかなあ……。」 って伝えたんだけどね。

 

 

 

④ 住田愛斗君(角海老)×今川未来君(木更津GB)

                          ………SF 5R

5勝(1KO)1敗の24歳・大阪府と、

6勝(2KO)3敗(1KO)のサウスポー、21歳・千葉県。

 

この試合は49-47×2、48-47ってことで今川君の3-0勝ちだったんだけど、

今川君はほぼいつも通り出来てたのに対して、

住田君がこれまでほどには動けてなかったし、

最後まで懸命な前詰めはしてたんだけど、そこからの打ち込みが絶対的に甘くて、

そもそもストロークがデカイもんで回転の効いた連打が全く打ててなかったんだわ。

 

一方の今川君の方も実に全く迫力に欠けたボクシングで、

そりゃトコトコトコトコ数は当ててたんだけど、倒すようには打ててなくて、

まるでアマチュアの練習試合のようだったんだわ。

 

ってことでこの日のワースト3に入るような試合内容だったなあ。

 

 

 

⑤ 池上渉君(郡山)×富施郁哉君(ワタナベ)……B 4R

4勝(2KO)2敗1分の27歳・福島県と、3勝0敗のサウスポー、19歳・茨城県。

 

<1R>

池上君が積極的にプレスをかけていったんだけど、

10㎝ほど上背優位な富施君が前の手の使い方がとっても巧くて、

真っ直ぐジャブで打ったりフック系で強打したり、

それも打ち出しのタイミングに色々変化を付けてとっても工夫に満ちてたんだよね。

 

池上君は何とかきっかけを掴んだところから一気攻めしたがってたんだけど、

相手のリズムとタイミングにさせない富施君の巧さが目立ってたなあ。

 

<2R>

池上君としては距離が詰まったところでガンガンやりたいんだろうけど、

その詰め方が正直過ぎてたし、打ち出しのタイミングも解り易くて思うようにならず、

ボディショットを混じえた富施君のコンビネーションブローが見栄え良かったなあ。

 

<3R>

もっとガンガン行かにゃあって思ったか、言われたか池上君、

更にシツコサを増して富施君のリズムを崩しにかかったんだけど、

それほど大きな効果を上げ切れないままで、

ラウンドが進むごとに1ポイントづつ失ってしまうっていうドツボ・パターンだったなあ。

 

 

ってことで一旦休憩タイムってことで、試合終了後に戻って確認したら、

40-36、39-37×2ってことでやっぱり富施君の3-0勝ちだったね。

 

 

 

⑥ 濱田力君(本多)×飯見嵐君(ワタナベ)……SB 4R

7勝(6KO)0敗の21歳・千葉県と、3勝(3KO)0敗の21歳・愛知県。

 

昨日一番期待された試合だったんだけど、実に呆気なかったなあ……。

 

<1R>

開始ゴングと同時に飯見君がいきなりの突貫攻撃で、

左フックを当てられたことで濱田君の気持ちと体勢が一気に混乱したみたいで、

頭から突っ込んで嫌気を誘うっていう相手の作戦にもハマってしまって、

飯見君陣営としては立てた作戦のことごとくが上手く行ったってことで、

中間距離での正面切った打ち合いは徹底して避けてたんだわ。

 

飯見君の序盤のブンブン回し作戦が一段落したその直後、残り55秒だったなあ、

それはそれまでとは全く違うとっても鋭い飯見君の右の振り抜きで、

シュンって感じで濱田君の左顔面を綺麗に打ち抜いたんだわ。

 

一瞬の間があって濱田君がユラッと前にのめって四つん這いになって、

腕で支え切れずそのままゴロンってなってしまったんだわ。

 

濱田君は気持ちを振り絞って立ち上がったんだけど、

試合を再開するまでには回復し切れてなくてそのままレフェリーストップエンドで、

2分15秒、飯見君のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

どちらか勝った方がそのまま全日本新人王だなって思ってて、

その可能性は濱田君の方が大きいって思ってたんだけど、

濱田君の体勢が整う前に落着してしまったって感じだったなあ。

 

 

 

⑦ 清田亨君(大橋)×佐々木蓮君(ワタナベ)……Fe 5R

7勝(5KO)1敗の22歳・熊本県と、

4勝(2KO)0敗のサウスポー、22歳・岩手県。

 

<1R>

序盤は佐々木君の手数が目立ったんだけど、

1分過ぎから清田君がプレスを強めるにつれ流れが変わって、

それほどの有効ヒットは無かったんだけど、清田君のショートブローが良かったね。

 

<2R>

開始9秒、清田君の左フックがヒットして佐々木君が思わずしゃがみ込んで、

ダウンのようなスリップ裁定だったんだけど、

徐々に清田君のショットに力強さが増していったんだわ。

 

<3R>

佐々木君はとってもいい左ストレートを持ってるんだけど、

この日は前振りナシのいきなりが多過ぎで、

そんなのは中々当たらないぞって思ってた残り1分20秒の赤コーナー前、

その佐々木君の一連の攻撃の最後の左ストレートがまともにヒットして、

直撃された清田君がアレレーッって感じでダウンしてしまったんだわ。

 

何とかリスタートした清田君、残り時間は1分以上もあったし、

如何にもヘロヘロで危なそうだったんだけど、

一方の佐々木君の方も打ち疲れが甚だしくで決着し切れなかったんだよね。

 

<4R>

二人共、グズグズになってしまって体力不足が甚だしくて、何だかだらしなくて、

動きがスロー再生みたいになってしまったもんで、一旦離席ってことで……。

 

 

結局最後は清田君がまたダウンしてしまってカウント中にタオル投入ってことで

4R3分09秒、佐々木君のKO勝ちだったんだわ。

 

 

 

⑧ ジロリアン陸君(F赤羽)×今井健裕君(ワールドS)

                           ………SFe 5R

7勝(7KO)1敗(1KO)の29歳・宮城県と、5勝(4KO)0敗1分の24歳・埼玉県。

 

<1R>

プレスは今井君だったんだけど、先手は常に陸君の方で、

その辺の手際は流石だったし一瞬のスピードでも圧倒してたんだわ。

 

主導権を握ったままの残り1分からの陸君の30秒間の飛ばしは圧巻で、

特別大きなクリーンヒットは無かったんだけど、

今井君にひたすらの我慢を強いてたんだわ。

 

<2R>

更に前詰めを厳しくしていったんだけど今井君、

中々シッカリしたヒッティングに繋げられなかったんだけど、

一方では常に下がりながらだった陸君も楽な展開ではなかったんだわ。

 

それでも1分20秒、陸君が右ストレートできっかけを掴んでの一気攻勢で、

今井君は形の良くない打たれ方を重ねてたんだよね。

 

<3R>

このままだとヤバイってことで今井君が攻勢を強めていったんだけど、

開始丁度1分のリング中央、お互いの右が鋭く相打ち交差したその刹那、

陸君のそれの方が大直撃して今井君が大きく倒れ込んでしまったんだわ。

 

そこそこの直撃度だったもんで、リスタートした今井君の膝のポクポクが直らなくて、

こりゃ危ないなあって思ってたら意外なほどの今井君の踏ん張りで、

一方では陸君の打ち疲れも目に付き始めて、左目上をヒットカットされてたし、

鼻血も出始めて、今井君に元気を取り戻させつつあったんだわ。

 

勝負は次のラウンドに持ち越されるなって思ってた残り3秒、

今井君が前掛かりになったところに陸君が左フックを綺麗に当て込んだんだわ。

 

このラウンドは相手に2ポイント与えるのは仕方なくて、

ひたすら回復に努めて4R~5R勝負だったと思ってたんだけど今井君、

ダメージを回復出来てないところだったもんで一発大きくスットンダウンで、

突然糸の切れたマリオネットのように力無く尻餅を付いてしまったんだわ。

 

その倒れ方にダメージの深さを見て取ったレフェリーが即のストップエンドで、

2分59秒、陸君のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

 

⑨ 有岡康輔君(三迫)×内藤未来君(E&Jカシアス)……L 5R

5勝(4KO)3敗(2KO)の23歳・東京都と、

5勝(2KO)0敗のサウスポー、神奈川県。

 

<1R>

思ってた通りフレーム的には有岡君の方が大きかったんだけど、

この日の有岡君は正直動きがこなれてないというか力が入り過ぎで、

そりゃ移籍先で大きな功績を上げたいのは山々だったろうし、

それでなくても三迫ジム唯一の生き残りでもあったからね……。

 

いずれにしても有岡君は強い右に頼り過ぎた入り方をしてて、

前回の試合より明らかにデキが良くなかった一方、

相手の内藤君は前回より改善されたというか吹っ切れた動きが出来てて、

ほぼ互角の立ち上がりを見せてたんだわ。

 

この日の内藤君は密着したところでも踏ん張って小さく鋭いショットが打てたし、

試合前は7:3くらいで有岡君優位だって思ってたのがほぼ互角の立ち回りで、

こりゃ接戦になりそうだなあって見方を変えつつあった残り39秒、

内藤君の左アッパーがヒットして有岡君が大きく揺らいだんだわ。

 

この時はホントに危なくて、残り時間が少なかったから助かったんだよね。

 

<2R>

有岡君はダメージを引きずることなく立て直してたんだけど、

感じを掴んだような内藤君からは動きに余裕が感じられるようになって、

被弾を避ける為に打ち終わりのポジションにも気を配ってたし、

ペースはすっかり内藤君かなあって感じだった残り56秒、

ショートレンジでのボディ連打を上に繋げた有岡君が右フックをハードヒットさせて、

直撃されてしまった内藤君が踏ん張り切れずのダウン。

 

何とかリスタートした内藤君だったんだけど、足元のシッカリ感が失われてて、

ここぞの有岡君の追撃を凌ぎ切れそうになかった残り15秒、

またもやの右フックとそれに続く左をフォローヒットされてしまって2回目のダウン。

 

何とか何とかラウンド終了ゴングに救われたんだわ。

 

<3R>

2度目のダウンがラウンド終了間際のところだったもんで内藤君、

回復し切れないままのラウンドの入りで開始17秒、

有岡君の右がホンの少しかすっただけでヨロッとしてしまってたんだわ。

 

ここまでの飛ばし過ぎが祟ったか有岡君の勢いも落ちてきて、

残り1分からは代わり番こに貰って、代わり番こに危なくなって、

最後の方は二人共、相当休みたがってたんだけど、

それでも何とか何とかって手を出してたのは内藤君の方だったんだわ。

 

<4R>

お互い、ヘロヘロに近くでどっちかキッチリ当てた方が勝つって感じで、

またもや代わり番こに倒れそうになってのまるで夢遊病者同士だったんだけど、

残り30秒からの勝負どころで手数を止めなかったのは有岡君の方で、

赤コーナー周辺に集まってた三迫ジムボクサー達の有岡コールが支えたんだわ。

 

 

自分が確認できただけでも、小原佳太さん、岩井大さん、永田大士さん、

吉野修一郎さん、堀川謙一さん、三浦仁君、長谷部守里君、出田裕一君、

それに別業務から駆け付けた加藤トレ達が声を枯らしてたもんなあ……。

 

最終回を残して自分のスコアは38-36だったんだけど、

4Rを取り戻さなかったら37-37のイーブンだったから大きかったんだよね。

 

<5R>

最後の気持ち戦に際してまずそれを見せたのは内藤君の先制攻撃で、

微妙なスコアを読み込んでの奮闘だったんだけど、

既に体力の限界を迎えてたところだったもんで長い時間は続けられず、

大きな効果を見せられないままに終わってしまって、

一段落後は出し尽くしてしまった感が強かったんだよね。

 

それと比較すると有岡君にはまだほんの少しの余力が残ってたみたいで、

相手の一段落を見越しての攻め込みで、

内藤君にとってはもうそれが十分な程の攻撃になってしまって、

1~3発ほど軽くヒットしたところでレフェリーストップエンドだったんだわ。

 

 

見てた方もボクサーと同じくらい疲れる試合だったんだけど結局、

1分03秒、有岡君のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

 

⑩ 木原宗孝君(帝拳)×土田佑一君(協栄札幌)……SL 4R

2勝1敗の20歳・愛知県と、2勝(2KO)0敗のサウスポー、23歳・北海道。

 

<1R~2R>

土田君は案の定、工夫に富んだコンビネーションは打てなかったんだけど、

それでも一発一発にはとっても力がこもってて全てが必殺系だったんだわ。

 

木原君はアマ経験が豊富な割には雑なところがある感じがしてたんだけど、

この日はとっても丁寧な対応が出来てて、

相手の前詰めがやたら厳しいもんで若干やり難そうにはしてたんだけど、

土田君のボクシングはサンドバッグを相手にしてるような感じなもんで、

入り込んでくるタイミングを見計ることが出来れば意外に当たるんじゃないかなあ。

 

<3R>

土田君の強引な踏み込みが目立ってたのを2Rまでに把握したか木原君、

開始僅か16秒、土田君の打ち終わりに右ストレートをトンって感じで合わせ打って、

それが絶妙なカウンターのタイミングでヒットしたもんで綺麗なダウンゲット。

 

何とかリスタートした土田君だったんだけど、

強引な強振以外に戦法が無い上でのダメージは如何にも辛くて、

大きく挽回するのはシンドそうだなあって見てたもう少しで1分になるところ、

またもや雑なショットの打ち終わりを狙われて右ストレートを追撃ヒットされて、

最初のダウンよりもっと大きなカウンター効果を喰らってしまって一発仰向けダウン。

 

ダメージの大きさを見計らったレフェリーが即のストップエンドで、

0分58秒、実に華麗な木原君のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

試合後大分経って有岡君と一緒のところの木原君とバッタリしたんだけど、

最初は木原君だって解らなくて、木原君は自分のことを知ってくれてたみたいで、

ホントにゴメンゴメンだったんだけど、近くで見たらデカイ青年だったなあ。

 

 

 

⑪ 江黑央君(K&W)×重田裕紀君(ワタナベ)……W 4R

3勝1敗(1KO)の29歳・群馬県と、

3勝(3KO)1敗のサウスポー、27歳・山口県。

 

結局、この試合は40-36、39-37×2ってことで、

予想通り重田君が3-0勝ちしたんだけど、とっても雑な試合としか言えなくて、

フック系よりストレートの方が有効だって早めに気付いた分、重田君が強かったね。

 

 

 

⑫ 優しんご君(宇都宮金田)×加藤収二君(中野サイトウ)

                            ………M 4R

3勝(2KO)0敗の30歳・栃木県と、

5勝(3KO)1敗(1KO)1分のサウスポー、27歳・東京都。

 

この試合は結局、3R2分45秒で加藤君がTKO勝ちしたんだけど、

全階級で一番レベル差の大きい試合だったなあ。

 

優君は加藤君のち密さに最初っから全く付いていけなくて、

気合負けの上の手数負けが著しかったんだよね。

 

 

 

【本日のベスト5ボクサー】

① ジロリアン陸君

② 加藤収二君

③ 有岡康輔君

④ 木原宗孝君

⑤ 飯見嵐君

 

 

 

昨日の11試合のうち4試合の勝敗予想を外してしまったんだけど、

そのうちの3試合は特に自信のあった試合だったもんでショックが大きかったなあ。

 

 

元々組まれてた試合は全部で12試合で、

そこに2名以上のボクサーを送り込んだジムは全部で4ジムあって、

ワタナベジムが驚異の5人の他、角海老、中野サイトウ、宇都宮金田が其々2名。

 

更にそれらの中で今回はワタナベジムボクサーの活躍が際立ってて、

他のジムが其々2名のうち1名が東日本新人王になった中、

5人中の4人が、つまり12階級のうち4階級を制覇したってことで……。

(敗れた一人も僅差の1-2負けで自分の採点では勝ってたんだよね。)

 

それと中野サイトウとか宇都宮金田とか、

余り知られてない小さなジムのボクサー達の頑張りも立派で、

正統派のとってもいいボクシングをするもんで驚いてしまったんだよね。

 

 

全12階級のうち何処に出しても恥ずかしくないというか、

西日本代表で誰が来ようと見応えのあるパフォーマンスが期待できるのは、

その期待度順でAランクが赤羽根烈君→ジロリアン陸君→加藤収二君の3人で、

Bランクは有岡康輔君→木原宗孝君→飯見嵐君→富施郁哉君→佐藤剛君

→薮崎賢人君の6人ってことで……。

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