例の、後楽園ホール向いのプリズムホールの後ろ側の水の流れてるスペース、
以前は何万株ものビオラが咲きほこってたんだけど、
その花が終わった後は、ただただ水だけを流してたんだけど、
昨日久し振りに寄ってみたら、流れの片岸の上のパイプから細い落とし水が一杯で、
それが滝のようになってて、涼しげな景色と音だったね。
ホールに入ったら、マナベジムの酒井智彦君がリングでアップしてて、
近くいた真部会長とか、宮崎辰也君、加藤諒君、それに酒井君本人に挨拶して、
少しだけ話したんだけど、酒井君、とてもリラックスしてる感じだったなあ。
それから何人かの人と、最強後楽園の話題になって、
そしたら、親しくして貰ってるレフェ―がすぐそば通ったもんで、
今日は気合い入る試合多いから、ちゃんとやってねってオチャラケ言ってから着席。
この日は、第一試合の4回戦から一人一人に入場曲付いてたね。
☆内田雄二君(SRS)×大野顕君(川崎新田)……51.8㎏ 4R
1勝0敗の24才・東京都と、1勝(1KO)0敗の20才・千葉県。
1R、内田君、ずっと伏し目がちだったもんで、大丈夫なのって感じだったんだけど、
前回のように得意のインファイト戦に持ち込めなくて、
相手の大野君、とっても素早い足持ってるもんで、苦戦してるんだよね。
その大野君、ホントにまだ2戦目なのかってほど、全体のバランスとリズム感良くて、
腕振りも綺麗な形でスムースだし、無理に力込めないでも強いの打ててるし、
とにかく見てて気持ちのいい、流れのいいボクシングするんだわ。
1分半過ぎた頃から、お互いガチ戦になっていったんだけど、
内田君、振り出すパンチのことごとくが距離足りてなくて、全く届かないんだわ。
一方の大野君、左の使い方飛び抜けて巧くて、かなり強めのトリプルフック打てるし、
まだディフェンスに若干課題あるんだけど、基本的な攻防のバランス素晴しくて、
優秀な当て勘とスピード兼ね備えたパワーボクシングなんだわ。
時間が経過するにつれ、二人の力量差、残念ながらハッキリ見えてきて、
残り1分切った辺り、大野君、一気の連続攻めからの最後は右だったと思うけど、
見事直撃で内田君からダウンゲット。
そこまでの打ち込まれ方、倒れた後の様子から、レフェリー、カウント途中ストップで、
2分07秒、大野君の2連続TKO勝ち。
大野君、今後どういう育ち方するか分かんないけど、相当強くなると思うなあ。
試合後のインタビューで、彼、この勝利は母親にって、可愛いこと言ってたなあ。
☆伊藤翔君(協栄)×増田靖之君(石神井S)……SFe 6R
5勝(4KO)2敗のサウスポー、24才・岩手県と、6勝(1KO)2敗の24才・東京都。
1R、伊藤君、動きに自信持ってるせいか、両方のグローブ、随分体から離してるね。
でもこの日の伊藤君、ジャブ殆ど出さないままのいきなりの左、デカく振り過ぎだし、
相手の打ち終わりに合せるタイミングも全く遅れてるし、アレレレなんだわ。
増田君、落ち着いた立ち上がりで、飛び込みのタイミングとってもいいね。
2R、伊藤君、プレスはかけるんだけど、そこからが相手待ち過ぎだし、
そもそもどういうボクシングしたいのかが見えてこないし、全体の反応も鈍くて、
これまで見た中で一番調子悪そうなんだわ。
3R、増田君、上体良く動かして被弾避けながら、隙探しながら巧く当てこんでるね。
伊藤君、このままずっと一発狙い押し通すのかってほど雑なボクシングが続いてて、
残り30秒ほどのとこで、増田君の強烈右フック貰ってたけど、危ないなあ。
4R、伊藤君、何もかも噛み合い良くなくて、とにかく全てが後手後手で、
一度リズム壊すとやっぱり調整するの、ホント難しくて、苦戦苦戦。
増田君、スピードある方じゃないんだけど、相手の不調に助けられてる感じで、
徐々に余裕すら感じさせたんだけど、その相手見下したようなダンスは全く無用で、
色んな反感買うだけだから止めた方がいいよお。
この回伊藤君、左目下ヒットカットされてたね。
5R、伊藤君、勝つにはもう倒すしかないんだけど、
相変わらず目を覆うばかりの不出来で、自分の知ってる伊藤君ではまるでなくて、
増田君にも決定的な決め技ある訳でもなくて、結局、このままズルズル行きそうで、
何となく、典型的なトローイB級戦に突入ってことで、休憩タイムゲット。
結局、見たまんまの60-54、60-55、59-56の3-0で、増田君。
☆林和希君(八王子中屋)×酒井智彦君(マナベ)……L 8R
6勝(6KO)2敗1分の26才・兵庫県と、6勝(1KO)4敗の24才・千葉県。
この試合、実は自分の中でのこの日のセミファイナルってことで、
林君、敗戦はタイプ違った相手との二敗で、それぞれ色々勉強になってると思うし、
酒井君も、最近の出稽古、とっても充実してたって聞いてたし、
二人とも良く知ってるボクサーなもんで、力入ったんだよね。
1R、プレス強くしてるのは思ってた通り林君の方で、
瞬間の腕振りスピードにも相変わらず殺人的威力秘めてて、あれはホント凄いよね。
酒井君、倒し屋相手に全く怯むことなく、落ち着いてるし、終始いいリズム維持して、
届きのいい左ジャブ、絶好調だし、接近ショート戦も主導権握ってるんだわ。
林君、冷静には見えるんだけど、ちょっと自分都合過ぎかなあ。
2R、酒井君、全体的な手数とショートのコンビネーションで圧倒してて、
それほど力込められてはいなんだけど、細かく正確に当ててポイントゲットだなあ。
林君、少ないパンチで決めようとし過ぎだし、接近戦の手数負けはシンドイなあ。
3R、林君、一振りあたりの力、もう少し抜いて、その分手数に振り向けた方が
その方がずっといいんじゃないかって思ってたんだけど、1分30秒過ぎ、
そろそろかなって思ってた二人一気の大殴り大会突入で、場内大騒ぎ。
酒井君、短いドコドコ重視、林君は相手の打ち終わりに強烈ブチ込みって、
お互いの個性剥き出しの超面白打撃戦が続いて、終了ゴング鳴った時、
流石に酒井君の顔面も紅潮してたけど、短打も積み重なればこうなるのかって、
林君もかなり顔色赤く変ってたなあ。
4R、林君、決めパンチ外した後のフォーローが欲しいとこだったんだけど、
そこそこの消耗は与えてるみたいで、その林君も積み重ねダメージ浮き出てるし、
で、お互い休み休みというか、力溜めながらの代わり番こ攻め状態で、
一方が一気に相手押し切るってまでには中々いかないんだよね。
5R、ここまで酒井君主導で進んでて、残りあと半分、まだどうにでもなる訳で、
そういう意識、林君にもあったか、気合い入れ直して更にプレス強めてきたね。
この後の林君の殺人パンチの行方、気になるとこだったんだけど、
僅かに届き切らないって場面とっても多くて、酒井君良く見てるんだわ。
林君の一発、酒井君の連打って構図、とっても分かり易い勝負なもんで、
会場にもボクシングの面白さが素直に、ダイレクトに伝わってるみたいで、
二人のこと全く知らない人達をも、最大限に興奮させてるみたいなんだわ。
6R、酒井君、あくまで冷静で、敢えて倒そうとして打っていかないとこと、
気合い入れたパンチとの緩急がとっても良くて、徐々に林君のダメージ大きくしてて、
あくまでの自分のボクシング自覚できてるみたいで、すっかり相手取り込んでるね。
林君、相変わらず、決めようとして打ってるパンチの威力は落ちてないんだけど、
そこまでに至る経緯とか組み立てに少し工夫足りてなくて、
相手にとって、分かり易いボクシングになってしまってるかなあ。
7R、それまでしつこく打ち込んでた酒井君のボディブロー、ここに来て林君、
かなり効いてるみたいではあるんだけど、事ここに至れば後は倒すしかないって、
林君、そういう気持ちに溢れたパフォーマンスで、まだまだ、まだまだ。
終始の激烈戦なもんで、お互い流石に消耗進んでて、体寄せ合う場面も増えてきて、
それでもズルズル戦避ける思いは二人ともに残ってて、
お互いの負けず嫌い、渾身の一発と根性の連打に現れてるんだわ。
酒井君、この回終わった時、両目下周辺かなり腫れてきて、
特に右目下は被弾負傷ってアナウンスされたほどだったんだけど、
あの強打林君の強烈フック貰っても、一瞬たりとも顔しかめるってことなかったし、
シッカリ踏ん張りできて、体揺らがせるってこともなかったのは凄かったなあ。
8R、ポイントの流れは、明らかに酒井君のパンチの正確さの方に傾いていって、
それはどうにも仕方なかったんだけど、一瞬でひっくり返す力、林君持ってるし、
そういう力、まだ残してるような林君の腕振りだったもんで、
そしてそれは酒井君のセコンドサイドや場内の観客たちにも分かってたみたいで、
で、勝負は最後の最後まで、手に汗握る大騒ぎだったんだわ。
お互い、男気に溢れた踏ん張りの極致見せてくれたとこで終了ゴング。
結局、79-74、78-75、78-76の3-0で、酒井君の妥当勝ち。
ちなみに自分は79-73だったけどね。
どんな状態になっても一瞬でひっくり返す爆発力、林君には充分あるんだけど、
で、自分も林君、やや有利の予想だったんだけど、的確な爆発叶わないと、
こういうスコアになってしまうのも、ある意味想定の範囲ってことで、
林君、やっぱりこれからはもう少し組み立てだと思うんだけどなあ。
宮崎君と加藤君達がすぐ横で応援してたんだけど、ホント、気合い入ってたなあ。
酒井君のトランクスのベルト部分には “Team Miyazaki” って刺繍入ってて、
こういうのはトレーナーの名前入れるのが普通なんだけど、
宮崎君と酒井君との間には、なんか特殊な関係あるみたいなんだわ。
この試合、自分はこれくらい熱い試合になるとは予想してたんだけど、
彼らのこと良く知らない観客たちの心、異常にかき立てたのも間違いなくて、
終了ゴング鳴った時、そりゃ物凄い大拍手だったんだけど、
その中に、咄嗟に彼らにご褒美上げたくなった人がいたみたいで、
“いい試合見せてくれてアリガト賞“ 急遽出してたもんね。
自分、競馬で大儲けした時はそういうことやってみたいって思ってるんだけど、
今んとこ、ボックスシート買うだけで一杯一杯だし、何しろ無職だし、
ああいうことできる人羨ましいなあって思ってるんだよね。
贔屓ボクサーの事前の激励賞と違って、ああいうのは価値あるご褒美だよね。
後で聞いたんだけど、林君、結構早い段階で左拳を、押し詰まったとこで右拳を、
其々痛めてしまってってことで、でも、それ微塵も見せなかったのは立派だったなあ。
そんなんで、よくあそこまでやれたって、自分、ゾクゾクするほどの感動だったよ。
昨日は、ケガ棄権が二試合あって、進行どうなるのかなあって心配してたんだけど、
各試合終了ごとに勝利者インタビューで時間稼いでたんだけど、
それだけじゃなくて、この日は驚きのイベントが用意されてて、この後何と、
芹江匡晋さん、天笠尚さんっていう、チャンプ同士のスパーが組まれてたんだわ。
流石、瀬端さんってことで、あの人じゃないとこんなのはとっても無理で、
俺、マスでもいいですわあって伝えたら、ガチでやらないとギャラ払わないって、
そう言ってあるんだわって答えてたんだけど、面白かったなあ、このスパー。
10㎝以上の上背とリーチハンデあるのに芹江さん、もう流石の流石で、
3分×3Rやったんだけど、結局自分的には30-27で芹江さん。
そりゃ急遽のことで体作りの差あったかも知れないんだけど、芹江さん、
よく届くなってほどジャブ当ててたし、いきなり飛び込みから色んな角度で打ってて、
天笠さん、対応し切れてないとこ間々あったからね。
芹江さん、距離は勿論、相手の打って来そうなタイミング、ことごとく潰してたし、
フットワークも抜群で、明日タイトル戦やっても大丈夫って感じだったなあ。
天笠さん、階級一個上の配慮と、先輩に華ってこと、あったのかも知れないけど、
それでも終わった時、芹江さんの右腹、かなり赤くなってたし、
ヘッドギア外した顔面、意外なほど紅潮してたから、天笠さん、パンチ強いんだわ。
でもやっぱり、芹江さんと戦うボクサー、上品にやってるとひとたまりもないこと、
今更ながらよく分かったんだよね。
☆船井龍一さん(ワタナベ)×堤英治君(三迫)……B 8R
16勝(10KO)5敗のランク5位、26才・東京都と、
7勝(4KO)1敗のサウスポー、29才・東京都。
船井さんの最近の充実度著しいモノあって、
堤君も移籍してからの心機一転のパフォーマンス、目覚ましかったけど、
それでも、これまでの対戦相手、最近の動きの良さなんかで船井さん勝ち予想。
堤さん、アラブの石油王みたいなイデタチで、これがまあよく似合ってたんだわさ。
1R、堤君、手足長くて懐深いトリッキーでもあるボクサーなもんで、
船井さん、サウスポー得意じゃないみたいだし、大丈夫か、パンチ届くのかって、
そんな感じで見てたんだけど、彼、フットワーク鋭いし、動きにキレあって、
若干様子見主体ではあったんだけど、中々のスタート切ったんだわ。
2R、船井さんの、正統派キッチリボクシング、この日も健在で、
相手が少しばかり雑に攻め込んでくるとこ、カッチリ合せてるんだわ。
で、1分過ぎ、二人スッと寄り合った瞬間、お互いのショート交換されたんだけど、
出会い頭ざまに船井さんの右ショートストレート、ガツン当たりして、
それ、北側ロープ前の少し自分から斜めのとこだったもんで、
見えにくかったんだけど、堤さん、いきなりタイミングダウン喰らってしまったんだわ。
堤さん、殆どダメージ残してなかったんだけど、挽回に焦ったか、
本来、もう少しタイミング測りながらの方がいいのに、簡単に必殺技、
つまり、左ストレートをボディに伸ばしていって、それをフェイク気味に使って、
強烈右フックを返していくってヤツなんだけど、それ簡単に見せてしまってて、
それ成功すると、そこから一気に堤君ペースってなるのに、残念、残念。
3R、堤君、流れ変えるべく攻勢強めるんだけど、船井さん、あくまで冷静で、
両手離れ離れになりがちな相手の一瞬の隙に、キッチリ打ち込み見事見事で、
堤君、益々の焦り浮き出てしまって、中々得意の乱打戦に持ち込めないんだわ。
4R、堤君、力ずくで粉砕するまでにはいってない中途半端な粗っぽさなもんで、
船井さんの緻密なボクシングの前にはとってもシンドそうで、
それにしても船井さん、思いっ切りの腕振りじゃない割にはパンチ力あるもんで、
堤君、益々困惑の極致に追い込まれてしまってるみたいで、
相手を混乱させる持ち前のトリッキーな動き、全く出せてないんだわ。
5R、実は船井さん、いつもよりは少しだけスピードないように見えたんだけど、
動きの正確性が飛び抜けてるもんで、充分対応できてて、
堤さん、このまま同じようなこと繰り返しても、船井さん、殆ど余裕だし、
相手にポイント流れる一方だし、なんかもう少し攻撃に工夫要ると思うけどなあ。
この回船井さん、左側頭部バッティングカット。
6R、気持ちだけでは勝てないし、体寄せてのボディブローだけでは倒せなくて、
堤さん、もう少し攻撃の巾出ししないと、船井さん、結構スタミナあるし、
取り敢えずは何かこう、相手慌てさせる何かをしないと、
相変わらず船井さん、見てて安心感に満ちた、とっても落ち着いた動きだからさあ。
7R、いよいよ押し詰まって来たんだけど、しっかり先仕掛けできてるのは、
却って船井さんの方で、堤君、折角のショート連打なんだけど、
どうしても肘が外向きになってガード空いてしまうし、回転力では遅れとってるし、
グダグダ戦にも持ち込み切れなくて、もう八方ふさがりなんだよなあ。
って見てたら、体離れた途端、一気の連打攻勢に出たのは船井さんで、
それ、堤さんが一休みしようとしてた緩んだ時間帯と体勢だったとこみたいで、
船井さん、一気に堤君を北側ロープ際に追い込んでの鬼の追撃ってことで、
力尽きたか、堤君、腰伸び切ってしまったとこで、レフェリーストップエンド。
1分51秒ってことだったんだけど、船井さん、この日の相手、楽じゃないって、
自分、そう思ってたんだけど、終始試合支配し続けて、殆ど一蹴しちゃったもんなあ。
感動的なほど強くなったよなあ。
全部の試合が終わった時、丁度船井さんが帰るところで、オメデトって伝えたら、
ニッコリ笑ってアリガトですって感じだったんだけど、
カットした側頭部に包帯巻かれてて、あれから医者行ったのかなあ。
☆中嶋孝文さん(ドリーム)×和氣慎吾君(古口)……56㎏ 8R
19勝(8KO)5敗1分のランク2位、27才・青森県と、
10勝(5KO)3敗2分のサウスポー、24才・岡山県。
1R、中嶋さん、間合いとタイミング計りながら、取り敢えずは色んなパンチ、
若干乱暴気味に試しながらのスタートなんだけど、あんまり余裕かましてると、
和氣君、意外にカッチリ狙ってくるボクサーだから、特に打ち終わり、危ないんだわ。
2R、和氣君、慎重過ぎてアピール性に乏しいとこあるんだけど、
相手の手の遅いのにじれて中嶋さん、くれぐれも行き過ぎないようにね。
3R、中々相手が攻め込んで来ないせいか中嶋さん、自分のリズム作り難くそうで、
なんか動きぎこちなくなってるし、とにかくやり難そうにしてるなあ。
仕掛けるような仕掛けないような、そんな中途半端なリズムに巻き込まれてしまって、
そうこうするうちに中嶋さん、ちょっと別人のようなバランス良くない動きになって、
和氣君の方にペース移りつつある感じで、結構カツカツ当てられてしまって、
この回の終了ゴング鳴った時、中嶋さん、そこそこ顔赤くなってんだわ。
4R、一進一退の中、細かく当てられた中嶋さん、一発右ストレート良かったね。
でも、ラウンドポイントとなるとちょっとヤバイかもね。
5R、中嶋さん、心入れ替えたか、何やってんだ俺はって感じで、
気迫込めて一気に距離詰めてって、得意の乱打系に必死持ち込み成功して、
何か水を得た魚って感じで、やっと自分の知ってる中嶋さんに戻っていったんだわ。
そうなると和氣君、上品にやってたら絶対ダメな訳で、どこまで割り切って、
何処まで付き合うかハッキリさせないと、勢い付いた時の中嶋さんは凄いからね。
6R、折角のランク取りのチャンス、このままじゃダメだって気付いたか和氣君、
一転攻勢かけていったんだけど、ストレートの威力に比較すると、
フック系の当たりが良くなくて、終始中嶋さん優勢のまま推移してたんだけど、
残り20秒、中嶋さん、見事な右フック一閃して和氣君、あわやだったんだわ。
7R、それでも和氣君、猛烈挽回攻めで、中嶋さん、元々すぐ顔赤くなるタイプだし、
腫れやすく傷みやすい体質みたいで、二人の顔面だけ見てると、
負けてるのは中嶋さんの方って感じだもんなあ。
8R、始まって15秒、中嶋さん、いきなり和氣君の右ストレート貰ってしまって、
一瞬、ガクンの危うい場面で、自分含めてみんなをハッとさせたんだけど、
直後、流石にそのままにはさせないって踏み込み返して、北ロープ前、
同じ右ストレート、丁度和氣君の両足揃ってしまったとこへの直撃打ち込みで、
最後の最後に来て、ジャッジ惑わせないで済むような、見事なダウンゲット。
致命的なダメージではなかったもんで、リスタート後、和氣君、勿論必死抵抗で、
中嶋君、一気にエンディングには持ち込めなかったんだけど、
それでも相手の反撃封じ切ったまま終了ゴング。
自分、77-74だったんだけど、正式には77-74、77-75×2の3-0で、
勿論中嶋さんの勝ちだったんだけど、3つのラウンド失ってたっていうのは、
全国民の共通の判断な訳で、8Rのうち3R分、明らかに取られたっていうのは、
やっぱり誰がどう考えてもマズイってことだよね。
そういう中嶋さんが常に漂わせてる危うさ、自分、実は嫌いじゃなくて、
結局、最後はダウンゲットして勝ったでしょって、大満足だったんだけど、
身内にとっては、ハラハラドキドキのストレス溜まる試合だったのは間違いないね。
試合終わった後、中嶋さんに会ったら、目の周り、今まで見たことないほど腫れて、
物凄いことになってて、付き添ってた例のパッチリ目の知的なモデルの彼女が、
明らかに機嫌悪そうにしてて、涙流したみたいで、
自分には、コンニチワって笑顔で挨拶してくれたんだけど、
中嶋さんを見つめる目、あくまで厳しくて、中嶋さん、デへへへへって感じで、
どうやら、危なっか過ぎる試合したってことで、怒られたみたいで、
傍らの東上剛士さんにも、女泣かすようなボクシングすんじゃねえとか言われてて、
中嶋さん、またもや、頭ポリポリのデヘヘヘヘって感じで、
勝つには勝ったけど、色々各方面から突っ突かれてたなあ。
それでもお互い、やり尽くした感共有できたのか、中嶋さんと和氣君、
最後は仲良く並んで写真撮ってたんだけど、
二人並ぶと余計、負けたのは中嶋さんみたいだったけどね。
【本日のベスト3ボクサー】
① 船井龍一さん
② 酒井智彦君
③ 大野顕君、芹江匡晋さん
(おまけ) 中嶋孝文さん
晩節を汚すって言葉あるけど、それまではとっても大きな功績残して、
人から尊敬すら集めてたのに、老年になってからの行状に汚点残してしまって、
例えば、大政治家とか大企業人だったのが、魔が差したのか、バレてしまったのか、
とにかく最後の最後、汚職だとか不名誉なことに手染めたことが判明してしまって、
で、それまでの人生の全てがパアーになってしまったような状況を言うんだよね。
ただ、こういう事はなにも、大政治家や大企業人に限ったことではなくて、
自分ら一般人にも言えることで、納まりのいいままに人生の幕引き出来るとこ、
最後に、そういうのはどうなの? って、他人から突っ込まれると、ホント、辛い訳さ。
で、昔備わってた威厳とか権力とか立場、功績ってモノに自ら固執し過ぎたり、
とっくにそういう立場では無くなったのに、いまだに他人にそれ強いるっていうのは、
結局、恥ずかしい事態を招くだけなんだから、絶対止めるべきだと思うんだよね。
昔の名前で押し通せるって思い込んでる時点で、既に老いぼれてるってことだし、
色々頑張ってたけど、アイツ、最後はバカだったねえ、で終わってしまうからね。
そうなんだわ、いつの時代でも謙虚さこそが大事なんだって思うんだよね。
つい最近、そういう場面に遭遇したもんでね……。