2018年1月21日 (日)

後楽園ホール・1月20日

 

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「なあ~んにもする気ないもんね。」

 

 

 

赤穂さんの体調不良でタイトル戦が中止になったっていうのは、

対戦相手の鈴木悠介さんに近しい人から18日に教えて貰ったんだわ。

 

昨日の興行は元々日本タイトル戦一本かぶりの様相を呈してて、

その試合以外は何チャラ・何チャラ相手ばかりの調整試合だけだったもんで、

いっそのこと自分も棄権しようと思ったんだけど思い直して、

チャールズ・ベラミーの移籍初戦を応援しに行くことにしたんだわ。

 

 

それにしてもTV生中継のメインイベントが欠けるっていうのは実にシンドイ訳で、

赤穂さんは2年ほど前にも白石豊土さんとの試合で同じようなことがあって、

これが2回目でもあるし、今回は迷惑が掛かる範囲が半端じゃないから、

多少のサスペンデッドでは済みそうにないんだよなあ……。

 

 

ホールに入ってすぐ鈴木悠介さんと大変だったねって挨拶を交わしたんだけど、

その後彼はチケットをキャンセルしなかったサポーターの人達に

丁寧に挨拶し回ってたんだわ。

 

自分はこの日最前列をキープしてた筒井さんとも色々話したんだけど、

暫くして三迫会長も来られてからは並んで一緒観戦だったんだよね。

 

 

 

試合開始直前、帝拳ジムの石本康隆さんとバッタリで、

彼はつい先週に引退を表明したばかりで、

その後の目の回復具合なんかを聞かせて貰ったんだけど、

結構このブログを読んでくれてるみたいで嬉しかったなあ。

 

 

横浜光ジムの瀬川トレとかこの日出場の松永宏信さんとも挨拶交わした後、

石井会長とか帝拳の長野マネの姿も見えたんだけど、

ちょっと挨拶し難かったまま始まり始まり……。

 

 

 

① 高橋利之君(協栄山神)×森山敏彦君(F赤羽)

                       ………58㎏ 4R

0勝1敗の18歳・神奈川県と、0勝3敗(3KO)の36歳・広島県。

 

森山君は5月には37歳になるから、それまでに何とか1勝をってことで、

ただもしこの試合で負けたら4連敗になってしまうから、

5月に試合するのは無理な訳で、事実上これが最終戦ってことだったんだわ。

 

そういう事情のおおよそは事前に承知してたんだけど、

西板席の最後列に移動したところにF赤羽ジムの顔見知りのトレーナーさんがいて、

より詳しく説明してくれたんだわ。

 

<1R>

そんなこんなで思わず自分も何とか頑張れって力が入ったんだけど、

相手より一回り体格が大きい森山君は正直残念としか言いようが無くて、

それでベストのパフォーマンスなのかってほど動きが緩慢だったんだよね。

 

相手の高橋君の方も初勝利目指し組だったんだけど、

倍ほどの年齢差は如何ともし難かったみたいで、

森山君は気後れ感と手遅れ感の両方が目立ってたんだよなあ。

 

求められる標準的な手数も足りないままの森山君は追い込まれる一方で、

いきなりの危機が見えてきてしまって、

高橋君の細かい手数だけが際立ってたんだわ。

 

<2R>

気を取り直した森山君が攻勢に転じた開始即の11秒、

高橋君の右ストレートがヒットして、一瞬森山君が体勢を崩してしまって、

そこから高橋君の追撃と森山君の反撃とが激しくぶつかり合ったんだけど、

30秒ほどが経った0分47秒の北ロープ前、

またもやの高橋君の右ストレートがクリーンヒットして思わず森山君がダウン。

 

何とかリスタートした森山君も必死に立ち向かっていったんだけど、

更に勢いを増して勝利にまっしぐらの高橋君を捌くのは如何にも無理そうで、

巧いこと上下を打ち分けられた後に右ストレートをまたもや直撃被弾、

残り1分24秒、赤コーナー近くに倒れ込んでしまったんだわ。

 

 

そこに至るまでに既にそこそこ危なっかしかったもんで、

ダウンした途端のレフェリーストップエンドで1分38秒、高橋君のTKO勝ち。

 

 

自分の周囲にいた人達の殆どが森山君の応援だったみたいで、

次の試合が始まる頃は西板席は自分を入れて僅か4人になってしまったんだわ。

 

 

 

② 玉山将也君(帝拳)×シラチャイⅠ号……W 8R

9勝(5KO)1敗の24歳・北海道と、10勝(2KO)2敗の31歳・タイ。

 

玉山君がチャチャッと片付けてしまうって思ってたもんで、

同じく遠目から見てたんだけど、シラチャイⅠ号が踏ん張ったっていうより、

玉山君の余りの不甲斐無さの方に驚いてしまったんだわ。

 

<1R>

シラチャイⅠ号は普段はムエタイの選手なんだろうなあってことは、

彼が殆どジャブを打たないことですぐに知れたんだけど、

それならってことで玉山君も長く時間をかけるつもりもないって感じで、

狙いまくっての一発狙いオンリーで実に粗っぽいというか雑な立ち上がりで、

相手の手数の少なさに乗じた乱暴過ぎるほどのボクシングだったんだわ。

 

<2R>

玉山君の単発力技が改まらなくて、もう少し緩急というか、

スムースな流れの中からの攻め込みが見たかったんだけど、

相手の雑なボクシングに合わせてしまってるって感じだったんだわ。

 

勿論ポイントを獲られそうな感じは全く無かったんだけど玉山君、

自分としては彼のもっと繊細なボクシングを期待してたもんで、

全ての攻撃が利き腕で終わるような雑々さは残念過ぎで、

ひたすら一発ドカンをブチ込んで豪快に倒し切りたいだけの彼はちょっと違くて、

で、勝手に見切りを付けて少し腹立ち気味に一旦離席したんだよね。

 

 

5Rの様子を通路から見てたらまだ同じような事を繰り返してて、

何だかシラチャイⅠ号とそこそこ対等になってしまってたんだよね。

 

剛腕とはいえ同じような強さのパンチには打たれ慣れてしまうって感じそのままで、

結局8Rまでズルズルいって玉山君の残念至極で終わってしまったんだわ。

 

 

勿論結果は大差判定の3-0で80-73、79-73×2だったんだけど、

この日の彼は今までで最悪だったと思ったなあ。

 

 

 

③ 松永宏信さん(横浜光)×スチャット・何チャラ……SW 8R

11勝(5KO)1敗(1KO)のランク6位、サウスポー、30歳・愛知県と、

8勝2敗の31歳・タイ。

 

松永さんは玉山将也君とは2015年の東日本新人王の決勝戦で戦ってて、

その時は松永さんがほぼフルマークの3-0勝ちしたんだけど、

その実力差をそのまま出せるかってことだったんだけど、

松永さんは初っ端から相手を威嚇しまくって、

途中少し空回りするようなところもあったんだけど、

大型爆撃機の絨毯爆撃のような広域的破壊力で圧倒して3R2分43秒、

スチャット・何チャラを赤コーナーポストに追い込んで豪快なストップエンド。

 

 

この試合もジャブを打って来ないムエタイ相手を早目に見切っての作戦成功で、

相手の倍ほども小刻みなリズムがとっても有効だったし、

ケガで1年振りほどの実戦だったんだけど、

ガンガン勝負が出来てたからもう全快全開だったんだわ。

 

 

 

松永さんの試合は南席から見てたんだけど、

この間公開B級プロテストを受けた杉田ダイスケ君が声を掛けてくれて、

彼のこれまでのキャリアを聞かせて貰ったんだけど、

彼は以前中屋ジムにいたこともあって、鈴木悠介さんの応援に来たってことで、

その後もう一つのジムを経由してワタナベジムに至るまでを教えて貰ったんだわ。

 

杉田君はアマ時代に鈴木さんと試合をしたことがあったそうだし、

最近は勅使河原弘晶さんともスパーしたって言ってたなあ。

 

年内にタイでもネシアでもいいからチャチャッと2連勝してA級昇格して、

今年中にはIBFでもWBAでもいいから地域タイトルランカーになれば最高で、

実は彼はもう29歳だからチンタラやってはいられないんだよね。

 

 

 

④ ジェロニル・ボレス×中谷潤人さん(M・T)……52.5㎏ 8R

8勝(5KO)3敗(1KO)1分のOPBF5位、21歳・フィリピンと、

13勝(10KO)0敗のOPBF4位、国内7位、サウスポー、20歳・三重県。

 

昨日の試合の中では唯一実力が近い同士じゃないかって思ってたもんで、

この試合が自分的なメインだったんだよね。

 

<1R>

OPBFのハイランカー同士だったもんで期待感が募ったんだけど、

頭半分ほど上背のある中谷さんが初っ端から適切な距離を維持してて、

詰まったところからの馬力には見るモノはあったんだけどボレス、

中谷さんの足の長いジャブに困らされてるような感じの立ち上がりだったんだわ。

 

最初のぶつかり合いは開始1分28秒で、

お互いの右フックが相打ち気味になったその時で、

途端にボレロの方がバタバタって2~3歩ほど後退というか弾かれてしまって、

それを見た中谷さんが一気の追い込みで、

それはちょっと 「こんなんで効いてしまったの?」 って感じの一瞬の間の直後で、

中谷さんは2発目の左アッパーを1発目とほぼ同じ軌道で打ち込んで、

それは相手との一瞬の距離の具合で顎かボディに当たれって感じだったんだけど、

結局みぞおち辺りに強烈に喰い込んで、ボレロは一発ダウンしてしまったんだわ。

 

見てても実に痛そうだったボディショットは1分45秒でのことだったんだけど、

前のめりに倒れ込んでしまったボレロはテンカウントが過ぎても起き上がれず、

結局1分56秒、中谷さんの強烈なKO勝ちだったんだけど、

周囲からは 「やっぱ凄いねえ。」 の声が幾つも聞こえてきたんだよね。

 

 

 

⑤ 千葉開君(横浜光)×ブライアン・ロベターニャ……B 8R

7勝(6KO)0敗のOPBF B10位、24歳・沖縄県と、

12勝(10KO)4敗(1KO)3分のOPBF SB10位、26歳・フィリピン。

 

これもOPBFのランカー戦だったんだけど、

二人の勝率から判断しても多分千葉君が快勝して、

12月度ランキングから押し出されたのを取り返すんじゃないかって……。

 

<1R>

ロベタ―ニャのボクシングも解り易くて、

中間距離からの振り被るような右オーバーハンド一本槍で、

そんなのは簡単に当たらないぞおって見てたんだけど開始1分、

何となんとその特大右フックが直撃して千葉君が一瞬グラついてしまったんだわ。

 

ただそこからの千葉君の反撃も目覚ましくて、

残り1分からは殆ど一方的な攻め立てで、

ロべターニャは南ロープに釘づけにされてしまって、

何とか凌ぎ切りはしたんだけど最後はかなり危なかったんだわ。

 

<2R>

ロべターニャはショートブローが巧くなくて相変わらず右フックオンリーのままで、

千葉君は合間を縫って上下に鋭い打ち込みを重ねて、

この回もロネタ―ニャは山ほどのボディブローを貰ってシンドそうだったんだわ。

 

<3R>

タイボクサーなら簡単に諦めてしまうようなところをロべターニャは立て直して、

初っ端からガンガンの気合い攻めだったんだけど、

やっぱり精度的には今一感が強かったし、

一段落も解り易くて腰が伸びがちになったところを

すぐに千葉君の反撃に遭って大きく押し戻されつつあったんだわ。

 

時間が進むにつれ圧倒的に形勢不利になっていった中、

それでもロネタ―ニャは絶対後ろには下がらなくて、

気持ちの強いところを見せてた残り8秒、

このラウンドも千葉君がゲットしてこれで3ラウンド連続だなって思ってた残り8秒、

若干ムチャ振りに近いロべターニャの右フックが直撃してしまったんだわ。

 

それは殆どいきなりのタイミングで、

覚悟の出来てないままに被弾した千葉君は明らかに効いてしまって、

そこからのほんの数秒を凌ぐのが一杯一杯だったんだわ。

 

<4R>

形勢は一気に逆転してしまって、

前のラウンド終盤での強烈被弾のダメージを拭いきれないままの千葉君、

何となくボーッとしたままの開始ゴングだった一方、

今や水を得た魚の如く生き返ったロべターニャの勢いが凄まじくて、

開始すぐの14秒に思いっきりの右フックを打ち込んで激烈なダウンゲット。

 

気持ちを奮い立たせて何とか立ち上がりはしたんだけど千葉君、

続行できそうにないのは誰が見ても明らかで、

そのままレフェリーストップエンドになってしまったんだわ。

 

 

0分26秒にTKO勝ちしたロべターニャの喜び方は実に半端じゃなかったし、

試合序盤にやられてしまうそうなところから諦めずによく頑張ったってことで、

場内からも沢山の拍手を貰ってたんだわ。

 

業界の関係者達も一様に驚きを隠さなかったんだけど、

ロべターニャがあんな乱暴な戦い方を改めない理由を目の当たりにした訳で、

戦績を見直してみれば4敗はしてるけど、

12勝のうちの10勝がKO勝ちっていうのは多分あの右特大フックに依るもので、

一芸を極めればっていう感じも無いでもなかったんだけど、

それにしても結果的には千葉君は気が緩んでいたと言えなくも無くて、

1Rにその右を一発貰ってたんだからもっと慎重さが必要だったんじゃないかなあ。

 

 

 

⑥ チャールズ・ベラミー(横浜光)×シラチャイⅡ号……W 8R

26勝(17KO)3敗2分のランク9位、36歳・アメリカと、

10勝(3KO)1敗の20歳・タイ。

 

両陣営のボクサーがコールされた時はまだ19時40分で、

アラアラって感じの進行の早さだったんだよね。

 

自分はチャールズともベラミーとも何だか呼びにくくて、

やっぱりチャーリーっていう愛称にするってことで……。

 

1年振りの試合でそれも移籍初戦のチャーリーは、

グレイのベルトラインの黒無地のナイキのトランクスでの登場で、

そこには何のスポンサーシールも貼ってなくて、

如何にも一から出直しますって感じだったんだよね。

 

<1R>

元々スロースターター気味のところがあるし、その上1年振りの試合ってことで、

立ち上がりのチャーリーはどことなく心許ないところがあって、

自分的にはまずは伸びのいい鋭いジャブを打つべきだって思ってたんだけど、

中途半端なままの中、元気感が溢れてたのはシラチャイⅡ号の方で、

上体を小刻みに動かしながら、フック系とアッパーを混ぜ込んで善戦善戦。

 

ラウンド中盤を過ぎる頃からのチャーリーの被弾は見過ごすことが出来ない程で、

気が付くと彼の顔面が特に左顔面の赤い腫れが目立ってきたんだわ。

 

アレレレッて間にリズムは完全に相手のものになってしまって、

残り20秒からのシラチャイⅡ号の猛攻にチャーリー、

防戦一方のまま被弾を重ねていっての終了ゴングで、

周囲は 「ヤバイよ、ヤバイよ。」 って囁き合ってたんだよね。

 

実はこの時自分、赤穂さんの事もあったし、千葉君は倒されてしまったし、

何かの悪霊が横浜光ジムを襲ったんじゃないかっていう思いがふと頭に浮かんで、

チャーリーの残念な姿さえ一瞬想像してしまったんだよね、正直。

 

<2R>

ドキドキの第2ラウンドが始まって、その行方に固唾を飲んでたんだけど、

まずはチャーリーがいきなり反転攻勢をかけていってのボディラッシュで、

その後シラチャイⅡ号も左右フックで応戦反撃してきたんだけど、

それを強気で凌いだチャーリーが直後に一気に攻勢を掛けていったんだわ。

 

この辺は彼の気持ちの立て直しが見事だったんだけど、

シラチャイⅡ号を西ロープに追い込んでのまたもやのボディラッシュで、

相手がボディをカバーするのを見やって即に顔面打ちに繋げていって、

ワンツースリー目の右フックを鋭く直撃させたんだわ。

 

それほどの大振りでは無かったんだけど直撃度は半端じゃなかったみたいで、

シラチャイⅡ号の意識は瞬間に飛んでクニャッと倒れ込んでしまったんだわ。

 

レフェリーがカウントを数え始めてもうつ伏せになって長々と伸びたまま、

シラチャイⅡ号が全く動かないもんでカウントを途中ストップしての1分10秒、

チャーリーが逆転系のTKO勝ちで移籍初戦を劇的に飾ったんだわ。

 

 

控室に戻るチャーリーとグローブタッチをして言葉を掛けた際、

チャーリーは 「サンキュウ!」 とは答えたけど何処となく恥ずかしそうだったなあ。

 

実はこの日のチャーリー側の3人のセコンドのうち2人は帝拳のトレーナーで、

横浜光ジムからは瀬川トレだけが付いてたんだけど、

この1年は帝拳ジムで練習してたこともあってのことだったんだよね。

 

で、帝拳からのセコンドの一人にカルロスが入ってて、

自分は彼とはジムで会った際に軽く会釈を交わすだけの薄い関係で、

今まで彼とは特別の話をしたことが無かったんだけど

試合直後に遠くからニコッと挨拶してくれたもんで、

この日のチャーリーのパフォーマンスについて言葉を交わしたんだわ。

 

彼はまだ日本語ペラペラっていう訳ではなくて、

それはチャーリーに近いモノがあったんだけど一生懸命に応えてくれて、

自分の感想が間違ってなかったことを確認出来たんだよね。

 

それにしてもカルロスの男前度は群を抜いてて、

自分は今日本で一番見栄えのいいトレーナーだと思ってて、

あれだけの風貌だったら自分の人生も相当変ってただろうって思うんだよね。

 

 

 

⑦ 赤穂亮さん(横浜光)×鈴木悠介さん(三迫)

               ………日本 B タイトル戦 10R

31勝(20KO)2敗(1KO)2分のチャンピオン、31歳・栃木県と、

9勝(6KO)3敗のランク1位、サウスポー、29歳・茨城県。

 

勿論、この試合は中止になって鈴木さんも次の試合を模索中なんだけど、

とにかく昨日は19時50分には会場を後にしたんだよね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 中谷潤人さん

② チャールズ・ベラミー

③ ブライアン・ロべターニャ

2018年1月18日 (木)

日記 (1/18)

 

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「あんたは信用できるのか、 僅かでも誠意があるのか……?」

 

 

一度も後ろめたい事をしたことが無いという人はいないと思うし、

世の中が善意だけで動いてる訳でもないっていうことも充分承知してるけど、

人間として大事なことに対してギリギリの判断をする際には、

少しばかりでもいいから善意とか誠意とかいうモノを見せてくれってことで……。

 

生き物としての人間に死んでもいい個体があるとは思いたくはないけど、

一方ではそれに値する個体が存在することも否め切れない事実であって、

それならばギリギリの判断をしなくてもいい分野に生息していて欲しいと思うし、

善意の第三者とはなるべく関わらないようにして欲しいんだよね。

 

本人の預かり知らないところで、

負のDNAを背負って産まれた人間も少なからず存在すると思うし、

その後の生活環境で人間性が歪められてしまった場合も多くて、

その本人と周囲の人間達の両方にとって不幸なのは、

彼のサイコパス系自分第一主義から発生する数々の異常事態に対して、

善意とか誠意とかは問題解決には一切役に立たないってことなんだわ。

 

 

サイコパスに関しては中野信子の著書に詳しく書いてあるけど、

それはある種の脳障害であることが判明しつつあって、

脳の特定部位の異常な大小が時には自閉症を発生せしめ、

あるいはサイコパスを発症させるんだってさ。

 

サイコパスには元々誠意や反省という概念とか観念が薄くて、

どんな場合においてもあくまで自分第一主義者なもんで、

誠意と善意が必要な交渉ごとには全く不向きであることは仕方なくて、

運悪くサイコパスと関わってしまった場合には、

規則や法律に基づいたある種非情な解決手段を取らざるを得ないんだわ。

 

サイコパス相手との揉め事がこじれるのは、

サイコパスが悪いことや不誠実なことをしてるってことが自覚できないからで、

その点に関して本人には全く悪意がないから却って始末に困る訳で、            

自分が現在関わってるトラブルももう2年にもなってて、

世間的には充分納得できそうな譲歩案を呈示してもサイコパスには全く通じず、

そもそも自分らの要求が世間的にはどう思われるものなのか、

そろそろ一般公開する段階に移らざるを得ないんだよね。

 

 

 

最近よく思うのは人間の連帯に関することで、

人間っていうのは好まざる場合でも他の人間に関わって生きてるんだけど、

人間同士の連帯が深まるのは同じ性向を確認し得た時が一般的で、

だから利害関係が一致したサイコパス同士が結託すると絆は強いんだよね。

 

お互いの連帯を更に強くする為には共通の外敵を設定するのが実に有効で、

一つの宗教は他の宗教を敵と見ることによって結束力を強めるのが普通だし、

国民の目を内政から逸らせる為に特定の国を仮想敵国にする国も多いんだわ。

 

独裁主義と民主主義との違いはあるとはいえ中国本土人や朝鮮半島人は常に、

日本を仮想敵国とすることによって国内の結束を維持してるんだよね。

 

お互い経済面では寄り添う場面を作りながらも、

敢えて異なる仮面を被るケースもあるってことで、

領海侵犯やら慰安婦問題やら色々面倒臭いことが多いんだけど、

其々の裏の事情を推し量るっていう作業も必要だと思ってるんだよね。

2018年1月16日 (火)

12月度ランキング

 

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“誰……?”

 

上の写真は1月20日の試合ポスターの左下を部分撮りしたものなんだけど、

このボクサーを知ってる人はかなりのモノだと思うんだけど、

今は引退してしまった別の元ボクサーの名前を挙げた人も相当のモノなんだわ。

(ちなみに前者なら横浜光ジム、後者だと元三迫ジムなんだけどね……。)      

 

 

12月度のランキングは11月30日~1月10日までの試合を対象に、

1月12日に発表されたんだけど、12日、13日って試合があったもんで、

ブログアップするのが遅れてしまったんだわ。

 

 

≪12月度ランキング≫

 

【世界チャンピオン】

山中竜也さん(獲得)、京口紘人さん(1)、田口良一さん(WBA7、IBF獲得)、

拳四朗さん(2)、比嘉大吾さん(1)、木村翔さん(1)、井上尚弥さん(7)、

岩佐亮祐さん(獲得)、尾川堅一さん(獲得)、村田諒太さん(獲得)、

ホルヘ・リナレス(WBA2、WBCダイヤモンド)の計11名でベルト13本。

 

京口さんは12月31日にカルロス・ブイトラゴに8RKO勝ちして初防衛。

 

田口さんも同じ日にミラン・メリンドに3-0勝ちして2王座統一。

 

拳四朗さんは12月30日にヒルベルト・ペドロサに4RKO勝ちして2度目の防衛。

 

木村さんは12月31日、五十嵐俊幸さんに9RKO勝ちして初防衛。

 

井上さんは12月30日にヨアン・ボワイヨに3RKO勝ちして7度目の防衛。

 

尾川さんは12月9日にアメリカでテビン・ファーマーに2-1勝ちして王座ゲット。

 

 

 

【OPBFチャンピオン】

小浦翼さん(1)、中山佳祐さん(1)、マーク・ジョン・ヤップ(2)、

大竹秀典さん(2)、清水聡さん(1)、中谷正義さん(8)、井上岳志さん(獲得)、

秋山泰幸さん(獲得)、藤本京太郎さん(2)の9名。

 

ヤップは12月3日に高野誠三さんとのタイトル戦に10RKO勝ちして2度目の防衛。

 

清水さんは12月30日の防衛戦に7RKO勝ちして初防衛。

 

秋山さんは12月3日に太尊康輝さんに5RKO勝ちして王座奪取。

 

 

 

【WBO AP チャンピオン】

坂本真宏さん(獲得)、向井寛史さん(獲得)、勅使河原弘晶さん(獲得)、

伊藤雅雪さん(1)、荒川仁人さん(1)、岡田博喜さん(獲得)、小原佳太さん(1)、

井上岳志さん(獲得)、秋山泰幸さん(獲得)、藤本京太郎さん(1)の計10名。

 

坂本さんと向井さんは12月3日にタイボクサーに3R、1RKO勝ちして王座ゲット。

 

岡田さんは12月19日にジェイソン・パガラとの決定戦に6RKO勝ちして王座ゲット。

 

小原さんは12月14日に藤中周作さんに5RKO勝ちして初防衛。

 

秋山さんは12月3日、太尊康輝さんに5RKO勝ちしてダブル王座ゲット。

 

荒川さんが12月2日にフィリピンボクサーに3-0勝ちした試合はノンタイトル戦。

 

 

 

【日本ランキング】

 

【ミニマム級】……空位。

12月6日に松井謙太さんとのタイトル戦に3-0勝ちした小西伶弥さんが、

王座を返上して空位。

小西さんに敗れた松井さんは1位から4位にダウン。

 

12月31日にタイボクサーに3RKO勝ちした谷口将隆さんは5位のまま。

榮拓海さんは12月20にタイボクサーに1RKO勝ちしたけど同じく6位のまま。

 

12月9日にノーランカーに3-0勝ちした冨田大樹さんが、

春口直也さんと入れ替わって7位にアップ。

 

12月14日、市川雅之さんに7RKO勝ちした田中教仁さんが10位にランキング。

 

全日本新人王の井上夕雅さんが最下位の12位にランキング。

 

11位だった山本浩也さんは1年ほど試合をしてなくて11位からのランクアウト。

ってことで空きが1名分減って3名分。

 

 

【ライトフライ級】……久田哲也さん(2)

12月14日にタイボクサーに1RKO勝ちした堀川謙一さんは2位のまま。

 

12月10日、矢島大樹さんに2-0勝ちした戸谷彰宏さんが、

矢島さんと入れ替わって10位にアップ。

 

全日本新人王の佐藤剛さんが最下位の12位にランクされて空きは3名分。

 

 

【フライ級】……黒田雅之さん(2)

12月11日にノーランカーに3-0かちした粉川拓也さんが、

星野晃規さんと入れ替わって2位にアップ。

 

12月8日、太田輝さんに2-0勝ちしたガンバレ将太さんが、

14位から11位にアップして、敗れた太田さんは入れ替わっての12位なんだけど、

この階級は11位だった新井雄大さんが理由不明のランク落ち、

12位だった坂本真宏さんがWBO APチャンプとして転出したもんで、

太田さんも却って1個ランクアップしてるんだよね。

 

全日本新人王の白石聖さんが最下位の13位にランクされて空きは2名分。

 

 

【スーパーフライ級】……空位。

12月11日のタイトル戦で川口勝太さんに2RKO勝ちして、

2度目の防衛を果たしたばかりの船井龍一さんが王座を返上。

敗れた川口さんは15位からのランク落ち。

 

12月11日に対戦した翁長吾央さんと久高寛之さんの試合は、

3R負傷ドローに終わったモンで勿論其々1位と2位のまま。

 

12月3日にタイボクサーに1RKO勝ちした奥本貴之さんは当然3位のまま。

12月6日に同じくタイボクサーに3RKO勝ちした中川健太さんも4位のまま。

 

12月2日、フィリピンボクサーに3-0勝ちした梶颯さんは12位から9位にアップ。

12月6日に村中優さんに0-3負けして阿知和賢さんは1個下がって11位。

12月10日、ノーランカーに0-1引き分けた橋詰将義さんは1個アップの13位。

 

9位だった向井寛史さんがWBO AP王座に転出したこともあって、

福永亮次さんが14位に復帰。

 

全日本新人王の今川未来さんが15位にランキング。

 

 

【バンタム級】……赤穂亮さん(1)

12月3日にマーク・ジョン・ヤップに10RKO負けした高野誠三さんが、

2位から4位にダウン。

 

12月6日に阿知和賢さんに3-0勝ちした村中優さんは1個アップして、

菊地永太さんの上になっての5位。

 

12月1日、世界ランカーのフィリピンボクサーに2RKO勝ちした栗原慶太さんが、

14位から大幅アップの10位。

 

12月10日に水野拓哉さんに1-2負けした入口裕貴さんが1個下がって14位。

 

全日本新人王の富施郁哉君が15位にランキングされた関係で、

15位だった千葉開さんが押し出されランクアウト。

 

 

【スーパーバンタム級】……久我勇作さん(1)

12月26日にタイボクサーに1RKO勝ちした小坂遼さんは当然2位のまま。

 

3位だったテイル渥美さんが川村真吾さんに0-3負けして11位に大幅ダウン。

で、4位だった中川勇太さんがリングネームを変更して中川麦茶として3位にアップ。

弟の武田航君も中川烏龍茶に名前を変更するとか……。

 

テイルさんに勝った川村さんはノーランカーからいきなり4位にランキング。

 

12月10日に入口裕貴さんに2-1勝ちした水野拓哉さんは1個アップの8位。

 

12月24日に大阪へ出張った相川学己さんは川島翔平さんに6RKO勝ちして、

待望のランク入りで第9位にエントリー。

 

12月20日にタイボクサーに1RKO勝ちした丸田陽七太さんは勿論10位のまま。

 

新規に上位ランク入りしたボクサーが2名いたし、

全日本新人王の下町俊貴さんが15位にランキングされたもんで、

13位だった渡部大介さんと14位だった臼井欽士郎さんそれに、

15位だった上谷雄大さんの3名が押し出されランクアウトしてしまったんだわ。

 

 

【フェザー級】……大橋建典さん(獲得)

12月1日、坂晃典さんを衝撃的な5RKOで倒した大橋さんが王座奪取。

敗れた坂さんは4位にランキング。

 

12月17日にタイボクサーに1RKO勝ちした阿部麗也さんは2位のまま。

12月2日、フィリピンボクサーに3-0勝ちした佐々木洵樹さんも9位のまま。

 

12月24日にノーランカーに3-0勝ちした上原拓哉さんが、

河野洋佑さんと入れ替わって13位にアップ。

 

全日本新人王の佐々木蓮さんが15位にランクされた関係で、

それまで15位だった木村吉光さんが押し出された形のランクアウト。

 

 

【スーパーフェザー級】……末吉大さん(獲得)

12月18日の指名挑戦者戦を2-1で制した大里拳さんは1位のままで、

敗れた杉田聖さんは4位から5位にダウンして富岡樹さんの下にランク。

 

12月20日に脇田将士さんに7RKO勝ちした中谷有利さんが、

粕谷雄一郎さんと入れ替わって7位にアップ。

 

全日本新人王の森武蔵さんが最下位14位にランクされて空き1名分アリ。

 

 

【ライト級】……吉野修一郎さん(獲得)

少し試合から遠ざかってる山田智也君と入れ替わってスパイシー松下さんが4位。

12月17日にタイボクサーに4RKO勝ちしたハリケーン風太さんは7位のまま。

12月3日にノーランカーに3-0勝ちした前田紘希さんも8位のまま。

 

12月26日、中谷有利さんに7RKO負けした脇田将士さんが、

斉藤一貴さんと入れ替わって10位にダウン。

 

12月14日に水藤翔太君に5RKO勝ちした高見良祐さんが11位にリランク。

 

全日本新人王の有岡康輔さんが最下位ながら12位にランキング。

 

 

【スーパーライト級】……細川バレンタインさん(獲得)

ランク7位だった細川さんが12月14日に麻生興一さんに挑戦して見事王座ゲット。

敗れた麻生さんは4位にダウン。

 

12月8日の岡本和泰さんとの指名挑戦争いを征したデスティノ・ジャパンは、

勿論1位のままで、敗れた岡本さんは2位から6位にダウン。

 

12月30日にコリアンボクサーに4RKO勝ちした井上浩樹さんが、

替わって3位から2位にアップ。

 

12月19日、丸木和也さんに5RKO勝ちした今野裕介さんは5位のままなんだけど、

敗れた丸木さんはウェイトを守れなかった為にW級9位を剥奪されて、

暫くはサスペンデッドというかJBC預かりってことになったんだわ。

 

12月16日に藤田光良さんに3-0勝ちしたジラフ神田さんが、

藤田さんと11位と12位を入れ替わってるね。

ただ、藤田さんがランク落ちを免れて、

15位だった岡崎祐也さんが押し出されたっていうのはどうなのかなあ……。

ってことで次は藤田さんと岡崎さんの対戦を強く希望するんだわ。

 

マーカス・ミラーが全日本新人王資格で15位にランキング。

 

 

【ウェルター級】……有川稔男さん(2)

12月14日に小原さんに5RKO負けした藤中周作さんは2位から5位にダウン。

 

1月1日にタイボクサーに4RKO勝ちした垂水稔朗さんは7位のまま。

 

全日本新人王の重田裕紀さんが13位にランクして、空き2名分アリ。

 

 

【スーパーウェルター級】……井上岳志さん(1)

12月3日にインドネシアボクサーに3RKO勝ちした丸木凌介さんは2位のまま。

 

12月15日にロシアで世界ランカーに挑んだ渡部あきのりさん、

8RKO負けしてしまったんだけどランキングは8位のまま。

 

1年ほど試合をしていない切間庸裕さんが7位からのランク落ち。

 

12月2日にインドネシアボクサーに1RKO勝ちした清水優人さんは、

最下位の9位から7位にアップ。

 

斉藤幸伸丸さんが6位から最下位の8位にダウンして空き7名分アリ。

 

 

【ミドル級】……西田光さん(1)

3位だった秋山泰幸さんがOPBF王者として転出。

OPBFタイトルを失った太尊康輝さんが代わって4位に転入。

 

全日本新人王の加藤収二さんが最下位7位にランクされて空き8名分。

 

 

 

【日本タイトル挑戦保留選手リスト】

福原辰弥さん、原隆二さん、小西伶弥さん、八重樫東さん、田中恒成さん、

河野公平さん、五十嵐俊幸さん、江藤光喜さん、井上拓真さん、石田匠さん、

帝里木下さん、船井龍一さん、山中慎介さん、大森将平さん、益田健太郎さん、

小國以載さん、亀田和毅さん、松本亮さん、和氣慎吾さん、久保隼さん、

細野悟さん、大沢宏晋さん、カシミ・セルバニア、西谷和宏、近藤明広、

亀海喜寛さん、野中悠樹さんの計27名。

 

尾川堅一さんがIBF王者、岡田博喜さんがWBO AP王者に其々転出。

 

日本タイトルを返上した小西伶弥さんと船井龍一さんが新規転入。

 

異動が無かったボクサーの中で試合をしたのは7名で、

五十嵐さんは12月31日に木村翔さんに9RKO負け。

 

12月30日の井上さんと益田さんの直接対決は井上さんの3-0勝ち。           

帝里さんは12月6日にタイボクサーに3RKO勝ち。

和氣さんは12月31日にタイボクサーに3RKO勝ち。

大沢さんは12月24日にニカラグアのボクサーに2-0勝ち。

 

 

 

ランクキープの為には仕方ない部分もあるんだけど、

こうやたらにタイボクサー相手の試合に溢れてるのを見ると元気を失う訳で、

ランクを維持死守しようと汲々としてる姿は余りに寂しいだけで、

自分はその殆どをスルーしてしまうんだけど、

こうなったらいっそのこと、タイボクサー相手の試合の場合には少なくとも、

ずっと以前清水智信さんが自発的にやってたのを見たことがあるんだけど、

1Rと2Rは片手でやらなければいけないっていうルールにして欲しいんだよね。

2018年1月14日 (日)

後楽園ホール・1月13日

 

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“室内置きの小鉢たち”

 

ここにあるものは全部自分で買ったものなんだけど、

水を欲しがる程度に其々差があるもんで多少面倒なんだけど、

生き物を育てるっていうのは結構面白いんだわ。

 

 

 

長いこと後楽園ホールに通ってるせいか、

自分はおよそ40ほどのジムの会長さんと顔見知りで、

行き会えばどちらからともなく挨拶を交わすようになってるんだけど、

勿論その奥様方の全員を知ってる訳ではないから、

三大美女と言っても不正確極まりないんだけど、

Bジムの会長の奥様は間違いなくその中に入ると思ってるんだけど、

ホール入場とほぼ同時にその奥様から声を掛けられて、

少し前から大いに頭を悩ませてた案件が一応の一段落をみたってことで、

とっても晴れやかな表情をしてたのが昨日はとっても嬉しかったんだよね。

 

 

 

昨日のホールはとっても中身の濃いメニューが満載だったもんで、

業界の関係者達も沢山顔を見せてて、渡辺会長、三迫会長、団会長、新田会長、

内藤会長、それにJBCの安河内事務局長達に御挨拶させて戴いたし、

今年最初の “DANGAN” ってことで瀬端さんも古澤さんもスーツにネクタイで、

古澤さんは途中でリングに上がって平仲会長と一緒に挨拶をしてたんだけど、

あんな大勢の客を前にして普段は控えめの彼が堂々のマイクパフォーマンスで、

実は古澤さんは自分と同じ大学出身の確か工学部卒なんだけど、

見た目も実にいいし新しいタイプのプロモーターとして期待が大きいんだよね。

 

 

この日のマッチメイクの面白さは客入りを見れば明らかで、

まず自由席から先に埋まるっていう現象に現れてたんだよね。

 

 

 

① 松本翔司君(伴流)×佐藤諒太君(reason)……SF 4R

デビュー戦の25歳・東京都と、デビュー戦の21歳・東京都。

 

<1R>

デビュー戦の二人は多少硬くはあったんだけど、

お互いそこそこシッカリしたパフォーマンスが出来てて、

まずはパンチの的確さで佐藤君が若干リード。

 

<2R>

松本君は詰め寄ってのショート戦に活路を求めていって、

その松本君のストレート系と佐藤君のフック系との戦いの様相だったんだけど、

佐藤君が外側からのパンチが多くなっていった中、

松本君が内側から小刻みなヒットヒットを重ねてポイントバック。

 

<3R>

お互いに体がこなれてきたか、いきなり激しい戦闘状態に突入していって、

どっちも有りの危険な状況に移っていった中、

佐藤君の腕振りのストロークが大きくなりがちになっていって、

そこを内側から攻め立ててた松本君のストレート系の有効度が高くて、

気が付けば佐藤君が薄っすら鼻血を出し始めたんだわ。

 

その後、佐藤君も立て直して挽回攻勢を強めていったんだけど、

残り40秒からの乱打戦は再度松本君が征したって感じだったんだわ。

 

<4R>

このラウンドを頑張った方が勝ちを確実にするって感じのラストだったんだけど、

最後の最後まで動きが劣化しなかったのは松本君の方で、

残り1分、残り30秒からの踏ん張りも上回ってて、

佐藤君は若干消耗が進んだか、腕振りそのものが大雑把になってしまってたし、

フック系がオープン気味にバフン、バフンって感じのヒッティングになって、

途中レフェリーからも注意を受けてたんだわ。

 

 

ってことで自分は39-37で松本君だったんだけど結局、

39-37×2、38-38ってことで松本君の2-0勝ちだったんだわ。

 

松本君は最後まで真面目でシッカリしたボクシングが出来てて好感が持てたし、

走り込みもちゃんとしてるようなスタミナを最後まで維持出来てたんだよね。

 

 

 

② 龍神佳輝君(ワタナベ)×照屋雄太君(平仲)……60㎏ 4R

3勝3敗1分の21歳・山口県と、2勝(1KO)4敗(3KO)1敗の22歳・沖縄県。

 

東京と地方ジムにおける其々の戦績比較ってことになると、

やっぱり龍神君の圧勝しか思い浮かばなかったんだけどね……。

 

<1R>

ガードを固めながら詰めていって射程内に入るといきなり右フックを強振って、

それが照屋君の主戦法で、中間距離は捨ててるような印象だったなあ。

 

龍神君の方はもっと距離をキープ出来たら良かったんだけど、

相手の入り込みざまを狙うようにはジャブが打ち切れてなくて、

結局は余り得意ではない間合いで嫌々やらされてるって感じで、

ラウンド中盤以降はファーストコンタクトしてすぐ絡まってお終いって、

それはまるでサーブ勝負だけのテニスの試合のようだったんだわ。

 

<2R>

龍神君はもう少し柔らかく体を使える筈なのに妙に硬くなったまま、

下に下に潜って来る相手に困惑気味のまま連打の効かないボクシングになってて、

それでも照屋君に大きくポイントを取られるようなことは無さそうだったんだけど、

試合としてのボクシングの出来上がり的には今一だったもんで一旦離席。

 

 

後で確かめたらやっぱり龍神君の2-0判定勝ちで、

39-37×2、38-38ってことで第1試合と全く同じスコアだったんだわ。

 

 

 

喫煙室で煙草を吸ってたらガラス越しに若い女性がニコニコ手を振ってきて、

理知的でとっても人懐こい実はコーチ義人君の彼女さん(奥様?)だったんだけど、

二人でこの日の試合の行方とが戦い方についてあれこれ話し合ったんだよね。

 

そのコーチ君とその次の試合が “DANGAN” のA級トーナメントだったんだけど、

ただそれら試合の前に滅多に見られない公開B級プロテストがあったんだわ。

 

 

初めて見る杉田大祐君はアマ110勝(47RSC)31敗っていうちょっと化け物系で、

中南米のボクサーじゃあるまいしって驚いてしまったんだけど、

ライフワーク的に続けてきたアマボクシングから足を洗ってのプロ志望で、

3分3ラウンドのスパーの相手は同門の木村隼人さんが務めてたんだわ。

 

木村さんより一回りデカくでガッシリした体躯の杉田君は流石に力強くて、

勿論木村さんは相手に気持ち良くやらせることを主眼にしてたんだけど、

今年中にはA級に昇格してしまいそうなパフォーマンスを見せてたんだわ。

 

ただ、多くの観衆の前で力み過ぎたか、遠目からの一発系に終始してて、

その打ち出しのヒッチも大きくて見極められ易そうな印象も受けたし、

一旦接近戦になった際のショートブローにはまだ改良の余地を感じたんだけどね。

 

 

その大分後に第4試合の勝負を終えた三代君に会いに行ったら、

丁度そこに杉田君がいたんだけど、何となんと彼は自分の事を知ってくれてて、

ヨロシクですって名刺を渡されたんだよね。

 

杉田君は第三機動隊勤務の警視庁のバリバリってことで、

そう言えば彼はトランクスに “110” って刺繍が入ってたんだけど、

それはアマ110勝と警察110番の両方にその意味を掛けてた訳で、

名刺にも “POLICE BOXER” って印刷されてたんだよね。

 

学生運動の最中(さなか)に自分らがぶつかり合ったのは第四機動隊で、

当時の彼らはとっても荒っぽかったもんで “鬼の四機” って呼ばれてたんだけど、

その四機とは担当がどう違うのか聞くのを忘れてしまったんだけど、

それはまた別の機会にすることとして、

彼はこの春に “杉田ダイスケ” っていうリングネームでデビューするんだわ。

 

 

 

丁度隣席が空いてたもんで山川豊さんと話をしながら一緒観戦したんだけど、

山川さんは30年ほどもボクシングを見てるもんで色々参考になるんだわ。

 

 

 

③ コーチ義人君(角海老)×日野僚さん(川崎新田)……SB 8R

13勝(4KO)2敗(2KO)1分の26歳・東京都と、

11勝(6KO)1敗1分のランク12位、サウスポー、27歳・神奈川県。

 

コーチ君のサブセコンドに付いてたのは熊本から移ってきた奥村健太トレで、

コーチ業半年ほどで細川バレンタインさんをチャンピオンにさせた幸運の辣腕で、

角海老ジムにとっては仕事大好きで性格のいい好青年をゲット出来たし、

2年前の震度7の熊本大地震の体験者でもあるから、

色々体験談を聞かせて貰える防災マネでもあるんだよね。

 

 

日野さんの最近の上達度は半端じゃないし、勝率やKO率からしても優位な訳で、

周囲ではコーチ君支持が少なかったんだけど、

自分としては無理にカッコよく戦おうとしないで、

パンチ力が無くて打たれ強くもないことをキッチリ自覚するっていうことを条件に、

敢えてコーチ君の勝ちを予想してたんだけどね……。

 

<1R>

日野さんのリーチの長さと懐の深さはコーチ君にとっても大きな障壁であって、

お互いの距離の違いについてどちらが主導権を獲るのかがまずはポイントで、

案の定、日野さんは遠目からの鋭いジャブが好調好調で、

残り20秒からは左ストレートをボディに打ち込んで、

そこからの右、左のフックも印象深かったんだよね。

 

コーチ君の方もそこに至る時間帯までは薄かったけど綺麗なヒッティングを見せて、

小堀佑介さん、そして古くは坂本博之さん譲りの得意の返しの左フックが好調で、

その見栄えの良さは際立ってたんだよね。                                                           

 

<2R>

日野さんは益々距離意識を高めていってのジャブの届きが抜群で、

コーチ君の若干の攻めあぐみが目立ってたなあ。

 

<3R>

日野さんのパンチは予測し難いタイミングで飛んで来るもんで対応が難しくて、

コーチ君としては余り見過ぎると却って相手のペースに巻き込まれてしまう訳で、

若干のムチャ詰めからのムチャ打ちが要ると思ったんだけどなあ。

それでも自らの両腕を相手の両腕と巧いこと交差させて顔面をヒットヒット。

 

<4R>

コーチ君の返しの左フックの精度が更に上がっていった結果、

徐々に日野さんの顔面が赤くなっていって、

コーチ君は相手が仕掛けてくる前の攻め込みも出来てたし、

相手の得意な右ジャブに敢えて合わせ打っていく決意も固まったみたいで、

試合の流れを掴んだような印象が強くなったんだわ。

 

<5R>

日野さんは何だかフットワークがルーズになってきたし、

動き全体も少しタルイ感じになってきて危険な兆候を垣間見せたんだけど、

残り1分からの逆襲は流石のランカーというか、

キッチリ気持ちを立て直しての反攻反攻が目覚ましくて、

何が原因だったのかは解らないんだけど再度冷静なパフォーマンスで、

7~8発のジャブを綺麗に当て込み続けて、

コーチ君の2~3発の薄い右ヒットとの比較感を難しくしたんだよね。

 

<6R>

自分の中での勝負の分かれ目は正しく5R後半で、

隣の山川さんも 「赤はもっと行かないとダメだなあ。」 って言ってた通りで、

コーチ君としてはもっと弾けてもっと飛ばさないとダメな訳で、

同じような事を同じようなペースでやっていたのでは絶対ダメであって、

相手はランカーだし、微妙なスコアなんだしって、

自分の中には徐々にストレスが溜まっていったんだよね。

 

案の定の残り1分11秒、日野さんは左ストレート1発だけでこのラウンドをゲット。

 

陣営や本人がポイントの行方をどう判断してたのかは知らないけど、

自分は元々コーチ君に厳しく見てたせいか57-57のイーブンだったんだわ。

 

<7R>

そういうスコアの割にはコーチ君は圧倒的に無理しないままで、

一発必殺系でもないのにとにかく見過ぎの手数少な過ぎで、

却って日野さんの方が気持ちよくやってるような感じさえしたんだよね。

 

ただその日野さんも敢えての打撃戦を避けまくってるような感じが否めなくて、

ジャッジによっては消極的な戦い方だって評価される可能性さえ見せてて、

二人共、どういう考えに基づいてのこのテイタラクなのかって腹立ってきて、

7Rのラウンド終了ゴングが鳴ったと同時に抗議の離席だったんだよね。

 

 

結局、この試合は1-1ドローってことで、

スコアとしてはコーチ君から見て77-75、75-78、76-76だったんだけど、

幾らスリルの無い試合だったとは言えホントに真面目に見てたのかってことだし、

真面目に見てたとしてもキリスト教とイスラム教ほども立ち位置が違ってた訳で、

やっぱりボクシングっていうのはあくまで倒しに行くスポーツであって、

僅差判定勝ちっていうのはKO負けよりも不名誉だって思うような姿勢も必要で、

そういう非日常性こそを観客は求めてるんじゃないのかなあ……。

 

 

コーチ君とはデビューからの知り合いで、

だからもう8年の付き合いになるんだけど、

余程の事が無い限り、勝っても負けても試合後は必ず自分を探してくれて、

今日の出来はどうでしたか?って聞いてくるボクサーなんだよね。

 

で、昨日も客席後ろの通路で5~6分ばかりジックリ感想を伝えたんだけど、

彼自身の感想とはかなり違ってたみたいでVTRを見てからまたねって感じで……。

 

 

 

④ 正木脩也さん(帝拳)×三代大訓君(ワタナベ)……SFe 8R

9勝(5KO)0敗のランク3位、23歳・大阪府と、4勝(2KO)0敗の23歳・島根県。

 

実はこの日の自分的なメインイベントはこの試合だったんだけど、

正木さんはデビュー戦勝ちした試合が衝撃的で思わずサインを貰ったボクサーで、

ここまでの対戦戦績やら対戦相手を思い浮かべるとやっぱり正木さんかなあって、

この試合の勝敗予想をした当初はそう思ってたんだけど、

一方では去年10月の仲里周磨君との試合の際の

三代君のクオリティーの高さが頭を離れなくて、

ギリギリ悩んだ末に三代君が勝利するって予想したんだよね。

 

 

三代君に付いてた井上トレは大阪帝拳時代の小学生だった正木さんを知ってて、

それはそれで色々微妙な思いが錯綜したって試合後に言ってたなあ。

 

隣の山川さんは人一倍の思い入れを三代君に抱いてたんだけど、

一方では彼の改良点をも的確に突いてたんだよね。

とにかくドキドキの1R開始ゴングだったんだよね。

 

<1R>

三代君の一振りには絶大なパワーが込められてて一発必殺系の典型なんだけど、

そこそこのレベルの相手は簡単には当てさせてはくれない訳で、

振りの大きさと威力だけはアピール出来てたんだけど、

試合慣れしてる感じは正木さんの方が圧倒的で、

上体を柔らかく使ってまずはジャブジャブを的確にヒットさせてたんだわ。

 

三代君もよく体を動かす方ではあるんだけど、

上半身と下半身が一体化してる感じで若干ポキポキしてたんだわ。

 

<2R>

相手の動きを把握し切れたような正木さんが終始積極攻勢を保ち続けて、

優勢のままポイントゲットかって思われた残り28秒、

お互いのパンチが瞬間の交差を見せたその刹那、

三代君の右ストレートが綺麗にカウンターヒットして思わず正木さんがダウン。

 

それほどの大ダメージを残すことなくリスタートしたんだけど正木さん、

この後のパフォーマンスにはかなり慎重にならざるを得なくなってしまったんだわ。

 

<3R>

感じを掴んで気持ち良くなったか三代君、

ここまで殆どボディブローを忘れたようなボクサーで、

グローブの上からでも構うことなくのビッグフックをこの回計3発打ち込んでたなあ。

 

三代君はああ見えてとっても目のいいボクサーだし、

乱暴に振ってるように見える割にはディフェンスもシッカリしてて、

正木さんも中々クリーンヒットが叶わず、さてどうするって感じだったんだわ。

 

<4R>

この回初めて三代君の左ボディが凄みのある打ち込みを見せて、

若干体を左に傾けた所からの実に角度のいいそれは炸裂に近くて、

思わず正木さんを下がらせてしまったほどだったんだわ。

 

その後、正木さんもタイミングのいい右をヒットさせてはいたんだけど、

残念ながら当たりが薄かったもんで大きな効果を上げ切れてなかったんだよね。

 

<5R>

三代君のボディショットが更に目立ってきた中、

正木さんのワンツーもまだまだ鋭さを保って危険を孕んでたし、

動き全体にも劣化は見られなかったんだけど何となく、

三代君のパンチの重さに警戒感が解けないような感じだったんだよね。

 

<6R>

ジャブの相打ちで頭を跳ね上げられてたのは正木さんの方だったし、

狙い過ぎのせいか手数落ちが目立ってきた中、

三代君は益々の気の強さを発揮し始めて、

少しでもいいのを貰うとすぐに全力で打ち返しに行く姿が実に印象的で、

同じ23歳同士なんだけど、相手は2年前にデビューしてて今やランク3位だし、

アマ時代の戦績の華々しさにも後れを取ってる三代君の飛ばしの方が快調で、

(ちなみに正木さんはアマ54勝8敗で三代君は41勝16敗なんだわ。)

正木さんには中々出番が訪れて来なかったんだわ。

 

ここまでの自分のスコアをチェックしてみたら59-54で三代君で、

思わぬほどの大差が付いてしまったんだよね。

 

<7R>

ってことは正木さんにとっては少なくともダウンゲットの一つ二つは必要ってことで、

それなりのパフォーマンスは維持してはいたんだけど、

三代君のディフェンスの良さと強打の打ち返しが大きな障害になってて、

いつの間にか正木さんの顔面の方が傷みが進んできたんだわ。

 

そこへの被弾を警戒する余り出来てしまった隙を目がけて、

三代君のボディブローが更に更に冷酷な打ち込みで、

お互いに効果的な顔面ヒットが無かった中ではそれはとっても有効なヒットな訳で、

正木さんとしては八方塞って感じになってしまったんだわ。

 

<8R>

当然の如く、正木さんが逆転KOを目指して行く行く攻める攻めるだったんだけど、

ショットの多くが三代君のグローブを叩くに留まって、

ラスト30秒からも赤鬼のように攻め立てていったんだけど、

赤コーナーが歓声に包まれるほどまでには至らないままの終了ゴング。

 

 

ってことで自分は78-73だったんだけど結局、

78-74×2、77-75ってことで三代君のほぼ圧倒の3-0勝ちだったんだわ。

 

 

77-75っていうのはどうかと思わないでも無かったんだけど、

赤コーナーのハイランカー相手だったもんで若干のハンデは想定していないとね。

 

 

三代君のトランクスには “中央大学” って刺繍だけが入ってたんだけど、

この先、今日のような試合を続けてたらそんなに日を置くことなく、

沢山のスポンサーシールが貼られそうだよね。

 

 

試合後に話した際に三代君が自分のブログのことを知ってくれてたのに驚いて、

何を書くにしても慎重にって改めて思ったんだわさ。

 

ちなみに三代大訓君の名前は“みしろ ひろのり” って読むんだよね。

 

 

 

⑤ カルロ・マガリ×小谷将寿さん(平仲)

          ………OPBF SFe タイトル戦 12R

22勝(11KO)9敗(3KO)3分のチャンピオン、31歳・フィリピンと、

22勝(15KO)2敗(1KO)のランク1位、30歳・沖縄県。

 

小谷さんは自分には全く未知のボクサーだったんだけど、

この好戦績は殆どがアジアンボクサー相手に作られたものとしか思えなくて、

名の知れた日本人ボクサーとの対戦は全くないと言えて、

ここ15戦のうちの14試合が東南アジアのカタカナボクサー相手なんだよね。

 

それに彼はOPBFでは1位なんだけど日本ランクは12位でしかなくて、

ちょっと訳が解らなくて、最近はWBOとかIBFの地域タイトルも割り込んできて、

日本と世界の間の色々なタイトルとかランキングが入り乱れ過ぎなんだわ。

 

個々のボクサーにとってはそれはとっても重要なことなんだろうけど、

自分はひたすら試合が面白くなればいいとしか考えてないんだけどね。

 

一方のマガリもチャンピオンとは言え、インド人ボクサーとの決定戦ってことで、

タイトルの重みは最初っから全く感じられなかったんだよね。

 

 

結局、この試合は2Rまで見るのがギリギリ我慢の限界で、

試合内容は勿論、二人の余りのレベルの低さに呆れてしまって、

この程度ならB級の優秀なボクサーの試合の方が余程見応えがあるんだよね。

 

この先に大きな展開があるかも知れないとも思ったんだけど、

体の緩んだ背の低い同士が殆どジャブを打たないままのトロトロで、

それはまるで小さなヘビー級って感じしかしなかったんだけど要するに、

相手のパンチにカウンターヒットさせたいってだけの延々の手抜きボクシングで、

どこか別の場所で100Rでも200Rでも勝手にやってろって感じで腹立ったなあ。

 

 

その後は遠目にモニターを眺めながらだったんだけど、

殴られ慣れてない日本人の方が情けなさ過ぎる負け方をしたのが10Rだったから、

お蔭で随分有効な時間を得ることが出来て、

伊藤雅雪さんとは久し振りだったし、三代君や杉田君とも話が出来たんだよね。

 

 

 

⑥ 内藤律樹さん(カシアス)×ジェフリー・アリエンザ

            ………OPBF SL 王座決定戦 12R

18勝(6KO)2敗のランク2位、サウスポー、26歳・神奈川県と、

16勝(10KO)6敗(4KO)1分のランク1位、サウスポー、27歳・フィリピン。

 

アリエンザは伊藤雅雪さん、永田大士さん、近藤明広さんって、

日本人ボクサーに3連敗してるから、

内藤さんにしてみれば負けることが絶対許されない試合ってことで、

それはそれでプレッシャーが掛かるんだよね。

 

<1R>

思ってた通り、アリエンザは最初っからエンジン全開のフルショットだったんだけど、

冷静に捌いた内藤さんが1分半頃からジャブが絶好調ヒットヒットで、

アリエンザが空回りする場面が続いたんだわ。

 

<2R>

それならってことでアリエンザが更にパワーを上げていっての奮闘で、

体を揺さぶりながら詰め寄っての強打強打で、

一旦詰まると危険度が一気に上がってしまうんだけど内藤さん、

巧いこと体を入れ替えながら細かく空いてるところを突いてたんだわ。

 

<3R>

勿論全くメゲることのないアリエンザはもっと更にの回転数アップで、

巧いこと揉み合いに持ち込むと渾身の左右フックを強烈ブチ込みで、

もし一発でも直撃されたら内藤さんとしても一巻の終わりな訳であって、

こっちもハラハラが続いたんだけど、

内藤さんは相手を充分研究し尽くしてたみたいで、

攻防をハッキリさせながらポイントゲットには全く抜かりが無かったんだわ。

 

パンチ力が無いことを自覚してるボクサーの戦い方のそれは正しく手本であって、

自分としては第3試合のコーチ君に見てて欲しいって思ったんだよね。

 

パンチ力自慢のボクサーはズーッと不利な状態が続いたとしても、

どこかで一発逆転ショットを当てれば最後の最後までチャンスがあるんだけど、

そうでないボクサーはやっぱり正確なヒッティングの数を増やすしかない訳で、

ラウンドの中で今自分は打ち勝ってるのか、

はたまた打ち負けてるのかについてに常に敏感であるべきだって思ってるんだよね。

 

<4R>

アリエンザはラウンド開始直後に飛ばしてくる傾向が強くて、

一段落したところを攻め返すのが適策なんだけど、

この回は残り1分まで執拗なボディ戦を仕掛けて行ってたんだわ。

 

ただ、一進一退を見せてた残り30秒、

左ショートを綺麗に当て込んだ内藤さんが一気のラッシュで、

アリエンザを北ロープに追い込んでのこの日初めての猛攻を見せたんだわ。

 

で、発表されたここまでの中間スコアは誰が見てもの40-36×3だったね。

 

<5R>

アリエンザはまだまだ前に出てきたんだけど、

内藤さんの3発目をボディに叩き込むコンビネーションが2連続した途端、

明らかに嫌がるような素振りを見せ始めて、

残り1分を過ぎる頃には今度は南ロープを背負わされ続けて辛そうだったんだわ。

 

 

隣の山川さんが終了ゴングでアリエンザがコーナーに戻る姿を見て、

「彼は足きてるよ、ポクポクしてきたよ。」 って話し掛けてきたもんで、

実はってことで、彼は元々左足に障害を抱えてて、

普段歩く際にも常に踵を上げてなんですよって教えて上げたら山川さん、

それでもあんなに頑張ってるのかってとっても感動してしまって、

そこから急にアリエンザ応援に回ってしまったんだわ。

 

アリエンザは普段は右利きなんだけど、

左足踵を上げたままボクシングをしようとすると、

どうしても後ろ足体重に限定された動きになってしまうから、

必要に迫られてサウスポーでやってるんだよね。

 

それでもボクシングには瞬時の動きを延々要求されるもんだから、

前後に動く際や打ち込む際には図らずもバランスを崩してしまうことが多いから、

実際以上に不利に見えてしまうことも多いんだよね。

 

<6R>

相手の動きの何から何までを見切った内藤さんはほぼ安心して見ていられて、

自分はアリエンザに対する山川さんのアドバイスに耳をそば立ててたんだよね。

 

山川さんはホントに温かい人で、本気で真剣にアリエンザを応援し続けて、

この後何度も危ない場面を必死で潜り抜けて、

7Rの終了10秒前の拍子木をゴングと間違えるほど消耗してたのにまだ頑張って、

被弾し続けても何とか何とかって踏ん張ってるアリエンザを見て、

「今日は俺はねえ、感動したなあ……。」 って、

帰り際には強く自分の手を握ったんだよね。

 

 

このまま最終ラウンドまで行ってしまうのかって感じだった両者だったんだけど、

8Rに入ってからのアリエンザは更に目に見えて消耗が著しくて、

こりゃそろそろ限界だなあって思った次の9R1分14秒、

北西ポストに追い込まれて内藤さんの渾身の連打に晒されてしまって、

ついに見かねたレフェリーが割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

 

8Rを終えた所での中間採点は80-72、79-73、78-73の一方的だったし、

アリエンザに今更の一発逆転のショットは期待しかねてたもんで妥当だったね。

 

 

試合後に内藤会長とほんの少し立ち話をしたんだけど、

自分の素直な感想をとっても喜んで聞いてくれたんだよね。

 

 

山川さんと同じく自分もアリエンザの頑張りには心を動かされたもんで、

また来てよねって声を掛けに行ってサインを書いて貰って握手して、

そこのところを星島さんに撮って貰ったんだよね。

 

 

アリエンザは自分の中ではこの階級における試金石的なボクサーで、

彼を乗り越えない限り上へは行かれないと思えって感じがしてるんだけど、

今度はもう少し緩い相手にして上げて下さいって三迫会長に頼んでみるかなあ。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 三代大訓君

② 内藤律樹さん

③ 松本翔司君

 

 

 

ブログを書く時には音楽を流しっぱなしにしてるんだけど、

iTunesの中にはおよそ6,000曲が入ってて、

クラシックのピアノ協奏曲から井上陽水、中島みゆき、荒井由美もあるし、

1950年~70年代のポップス~ハードロック、それにモダンジャブが溢れてて、

今住んでるマンションは防音体制がとってもシッカリしてるもんで、

それらをフルシャッフルしてそこそこの音量で聞きながらなんだけど、

さっきはヴァン・ヘイレン、キャンディーズ、ジェフ・ベック、ジョー・パスって続いた後、

突然の甲斐バンドの “ヒーロー” だったんだわ。

 

これがまあなんとも心地いいというか、単純に元気を貰えるんだけど、

今の若いボクサー達にはどう聞こえるのかなあ……。

2018年1月13日 (土)

後楽園ホール・1月12日

 

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“頂き物の鉢”

 

左側のシクラメンは3年モノで、球根の勢いが落ちてきたせいか、

花の大きさが大分小さくなってしまったんだけど、

生きてるうちは面倒を見ないとなあって感じで……。

 

真ん中の小さい鉢はポインセチアの新種なんだけど、

2年経つとかなり面影が違ってきて貧相でもあるんだけど、

これも生きてる限りはってことで……。

 

右端のモノは名前は忘れてしまったんだけど今年のモノなんだわ。

 

 

 

昨日はホールに入る前に渡辺会長や瀬端さん、一力ジムの小林会長、

それにJBCの役員さん達から色々実に有意義な話を聞かせて貰ったんだよね。

 

ただその後のホールでの試合メニューは残念ながら薄いと言わざるを得なくて、

全部で5試合、やっとやっとの32ラウンド興行ってことで、

唯一セミファイナルに対する期待感があったもんで観戦したんだけど、

最後の試合は全く見ることなく帰宅したもんで悪しからずですね。

 

 

 

① 井田洋介君(石川)×室田拡夢君(T&T)……SB 4R

1勝(1KO)0敗2分の29歳・東京都と、2勝(2KO)2敗(2KO)の22歳・群馬県。

 

<1R>

お互いにまだまだ開発の余地を残すパフォーマンスで、

室田君はジャブを省略してあくまでの必殺系に拘り過ぎだったし、

上体を細かく動かしてた井田君の方も腕振りに鋭さとスムースさを欠いてたんだわ。

 

その井田君もラウンド終盤にかけて幾つか当て込んでたんだけど、

前半のフック系のヒットヒットが目立ってた室田君がまずは僅差ポイントゲット。

 

<2R>

室田君のケンカ系ボクシングに巻き込まれてしまったような井田君、

攻めてる感じを中々出せなかったんだけど前の回の反省からか、

このラウンドは若干の手数アップで中盤まで頑張ってたんだけど、

終盤に掛けてはまたもやの手数負けが解り易かったし、

左目上をヒットカットされてしまったなあ。

 

<3R>

このまま室田君に追い込まれるままなのかなあって思ってた井田君、

ここまで少し飛ばし過ぎだったみたいな相手の動きの劣化に乗じて残り1分24秒、

右ストレートをカウンターヒットしてアレレッて感じのダウンゲット。

 

思いの外簡単にクニャッと倒れ込んでしまった室田君だったんだけど、

リスタート後は井田君の雑な追撃にも助けられて何とか凌ぎ切ったんだわ。

 

<4R>

自分のスコアは前の回までで丁度イーブンの正しく決勝ラウンドだったんだけど、

どちらも明らかなヘバリが目立ってきて、

序盤は室田君、中盤は井田君って感じのやったり取ったりで、

ついに残り1分からが勝負どころになったんだけど、

やっぱり最後の頑張り手数は室田君じゃなかったかなあ……。

 

 

ってことで自分は38-37で室田君だったんだけど結局、

38-37×2、37-38ってことで井田君の2-1勝ちだったんだわ。

 

 

 

② 生井航平君(W日立)×丸谷雄亮君(高崎)……L 4R

1勝(1KO)0敗のサウスポー、21歳・栃木県と、

0勝2敗(1KO)のサウスポー、28歳・群馬県。

 

2戦目と3戦目のサウスポー対決だったんだけど、

二人共、第1試合のボクサーよりはずっとレベルの高い動きが出来てたんだわ。

 

まずはリーチが優位な分、序盤は丸谷君のジャブがよく届いてたんだけど、

生井君の方も中々カッチリした打ち返しの五分五分で、

お互いに危険な角度で返しの右フックを交差させてたんだわ。

 

<2R>

腕の長い丸谷君が思いの外丁寧なショートコンビから始めてたんだけど残り42秒、

かいくぐった生井君が南東ポスト前でいきなりの左を綺麗にヒットさせて、

直撃を喰らってしまった丸谷君が大きくダウンしてしまったんだわ。

 

何とかリスタートした丸谷君だったんだけど、元通りには回復し切れてなくて、

決着を付けに行った生井君の勢いを止める術もなくそのまま追い込まれてしまって、

最後は青コーナーポスト近くだったんだけど、

思いっ切りの右から左を貰ってしまって南ロープ際に激しく仰向けダウン。

 

リングマットにぶつけた頭が跳ね上がる程の倒れ方だったもんで、

勿論、レフェリーも即のストップエンドで2分41秒、生井君のTKO勝ち。

 

 

担架で搬出された丸谷君は大事には至らなかったんだけどこれで0勝3敗で、

ボクシングを続けるモチベーションを捨てないでいられるかが心配で、

彼はいい動きをしてるんだけど中々勝ち切れないボクサーで、

打ちに行った際に腕が体から離れ過ぎる欠点を修正して、

攻防一体っていうような意識を備えての初勝利が見たいものなんだわ。

 

 

 

③ 粕谷雄一郎さん(石川)×何チャラ・サイトーン……SFe 8R

9勝(1KO)2敗1分のランク7位、21歳・東京都と、

9勝(3KO)4敗1分の21歳・タイ。

 

この試合は少し遠目から同門の橋口雄斗君と話しながら見終えたんだけど、

1R1分28秒に粕谷さんがテンカウントアウトKO勝ち。

 

試合後暫くして粕谷さんともご苦労さん的な会話を交わしたんだけど、

この日はランクキープの為の試合だったから、チャチャッと終えてもOKOKで、

問題はこの先の日本人ランカーとのハードな対戦なんだよね。

 

 

 

この試合が終わったのが7時で、あんまり進行が早やかったもんで休憩が入って、

ふと見たら帝拳ジムの長野マネが来られてて、

こういうメニューの日に珍しかったもんで事情を確かめてみたら、

次の試合に出場する高橋竜也さんがよく出稽古に来てくれるからってことで、

隣にWOWOWの社長も座ってたんだけど一緒観戦ってことで……。

 

 

 

④ 高橋竜也さん(土浦)×中野敬太君(KG大和)

                        ………54.5㎏ 8R

27勝(20KO)7敗(1KO)5分のランク9位、28歳・茨城県と、

14勝(4KO)12敗(1KO)6分の32歳・福岡県。

 

この試合は普通に考えれば高橋さんの圧倒勝ちが予想されたんだろうけど、

高橋さんの最近の5勝は全てタイボクサー相手の緩い試合ばかりで、

そういうことを1年半も続けてるとボクシングが雑になるのは当然のことで、

ってことでここは自分、敢えて中野君の粘り勝ちを予想してたんだよね。

 

中野君の負け数の多さに可能性を見出しかねてた人も多かったんだけど、

12敗の相手は強豪ばかりの謂わば名誉の負傷だし、

12敗しててもKO負けは1試合だけの超踏ん張り系ボクサーなんだよね。

 

<1R>

間違いなく高橋さん得意の距離から始まって、

中野君としては相手に中間から鋭いジャブを打たせない工夫が必要で、

鈴木悠介さん、藤原陽介さん相手に2連敗中の気後れ感が出てたみたいで、

らしさを発揮し切れないままの残り1分15秒の来たロープ前、

高橋さんに伸びのいい右ストレートを打ち込まれてしまってダウンで、             

一瞬膝をガクッと折って耐えるかって思われたところからの倒れ込みだったなあ。

 

勿論リスタート後の高橋さんは一気の決着を目指して飛ばしていったんだけど、

こういう時の中野君は実にとっても粘り強くて、

無茶系や自暴自棄のような打ち合いに挑むことなく、

ひたすら回復待ちのディフェンス主体で何とか凌ぎ切ってしまったんだわ。

 

<2R>

前の回の残り1分間とインターバルの計2分間を休んだ中野君だったんだけど、

このラウンドも先制は高橋さんの方で、

中野君はジャブさえ打ち切れずの苦しい苦しいだった開始1分01秒、

高橋さんのクロス気味の右フックを貰ってしまってこの試合2回目のダウン。

 

当然の如く高橋さんは今度こそって感じでの追撃追撃で、

自分の周囲からはそろそろ終わりそうだねって声が聞こえてきたんだけど、

そこはそこKO負けがとっても少ない中野君の踏ん張りの見せどころって感じで、

このダウンも何とか凌いだ中野君は残り1分から却っての反撃だったんだわ。

 

やっぱり高橋さんはヘナチョコタイボクサー相手の試合が多過ぎたせいか、

肝心なところで半端なパフォーマンスしか出来てなくて、

気合の入ってないパンチでは中野君を追い詰めきれなかったんだよなあ。

 

<3R>

そんなんでガソリンが切れてしまったのかって感じの高橋さんで、

前の回までで終わらせるつもりで飛ばしたせいか、いきなりのトロトロで、

自らの距離を維持できないまま中野君の詰め詰め作戦にタジタジって感じで、

これ以降は終始プレスを掛けられっ放しだったんだわ。

 

<4R>

気を良くしたか中野君がラウンド序盤に積極的な攻め込みで、

高橋さんも半分過ぎからショートブローをヒットヒットで挽回していったんだけど、

残り1分からの勝負どころでは中野君が再度気持ちを込めた反撃を見せて、

明らかに気持ち勝ちしてたんだよね。

 

試合半分が終わったところで38-36でまだまだ高橋さんだったけどね……。

 

8回戦で最初の2つのラウンドに続けざまにダウンを獲られたらそりゃ大変で、

やってる方も見てる方も既に勝負あったなって感じになると思うんだけど、

中野君はこういうところでも異常なほど頑張るボクサーで、

場内は彼の踏ん張りに自らの気持ちを添えるような感じになっていったんだわ。

 

それでも中野君には必殺系のパンチがある訳でも無いし、

攻撃の組み立てに工夫を垣間見せるって感じでもなくて、

ひたすら一生懸命に左右を振り出すって感じだったんだわ。

 

<5R>

甲乙付け難い一進一退状態が続いたんだけど、

見てる方には中野君の反発心の方が伝わりが強かったし、

高橋さんは右目上をバッティングカットしたこともあってか、

改めて見やると顔面の赤味や腫れ方は圧倒的に高橋さんの方が酷かったんだわ。

 

<6R>

高橋さんはバテてきたのかオンとオフがとっても解り易くて、

リング中を追い立て続けてたのは常に中野君だったんだよね。

 

ってことで、ここまでの自分のスコアは56-56の丁度イーブンってことで、

高橋さんの不甲斐無さが主因ではあったんだけど、

それにしても中野君の踏ん張り頑張りは周囲を驚かせてたんだよね。

 

<7R>

高橋さんのセコンドサイドからは実にとっても初歩的なアドバイスが飛びまくってて、

それだけこの日の高橋さんの動きはダメ過ぎてたとしか言いようが無くて、

こんなんでタイトルを狙うのはとっても無理そうで、

そもそも彼が勝てそうなランカーを探すのさえ難しそうだったんだわ。

 

そう思うようにさせたのは正しくこの日の中野君の気持ちの強さとスタミナで、

周囲の観客からは 「よく頑張るよなあ。」 の声が何度も聞こえてきたんだよね。

 

<8R>

右目上のカット傷からの出血がおびただしかった高橋さん、

残り1分02秒でドクターチェックを受けてて、

見た目の様子ではまるで負けてるボクサーのようだったんだけど、

ランカーのプライド賭けての流石の最後の踏ん張り直しだったんだわ。

 

勿論中野君も全く怯むことなくの応戦反撃で、

大きく差が付かないままではあったんだけど、

僅かな手数差、ヒット数差で高橋さんがラウンドポイントゲットだったなあ。

 

 

ってことで自分は75-75のイーブンだったんだけど結局、

76-74、76-75、75-76ってことで高橋さんの僅差2-1勝ちだったんだわ。

 

どこか1つのラウンドの評価の行ったり来たりの違いで、

簡単にひっくり返ってしまうようなスコアだった訳で、

返す返すも連続ダウンを喰らったところから中野君の巻き返しが立派だったんだわ。

 

 

 

⑤ 別府優樹さん(久留米櫛間)×何チャラ・何チャラ

                            ………W 8R

16勝(16KO)0敗1分のランク3位、26歳・宮城県と、

9勝(4KO)5敗1分の21歳・タイ。

 

別府さんは後楽園ホールでもよく試合をするんだけど、

チャールズ・ベラミーと引き分けた試合を別にすると、

2014年に全日本新人王になった以降は格下相手ばかりで、

韓国人ボクサーと1回の他は多分7試合全部がタイボクサー相手なんだよね。

 

多分今回もまたもや見るに値しない試合になりそうで、

そんなモノをわざわざ後楽園ホールに見せに来る理由が全く不明なんだよなあ。

 

別府さんの2014年の全日本新人王決定戦の相手は松永宏信さんだったんだけど、

その松永さんも今月20日の試合の相手は多分アジアンボクサーになりそうで、

お互いに試合相手に困ってるっていうなら、

いっそのこと二人で2014年のリマッチをすればいいと思うんだけど、

どっちが躊躇してるのかは知らないけど、ボクシングが詰まらなくなるだけだね。

 

 

帰りの電車の中で確認してみたら案の定、

1R1分31秒で別府さんのKO勝ちだったね。

 

 

 

【本日のベスト2ボクサー】

① 中野敬太君

② 生井航平君

 

 

 

昨日の後楽園ホールのチケットが1万円だったなら、

今日は10万円以上の価値がある興行だよねえ……。

2018年1月11日 (木)

1月ボクシング

 

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“もやしもん”

 

再放送されたモノを現在まとめ見中で……。

 

 

 

8日に2017年のベストボクシングについて書いたんだけど、

じゃあベストボクサーは誰だと思うのかって聞かれたもんで、

もう一回ジックリ考えてみたんだわ。

 

≪2017年、年間ベスト5ボクサー≫

*敬称略

 

① 比嘉大吾

② 村田諒太

③ 田口良一

④ 京口紘人

⑤ 伊藤雅雪

 

 

 

さて、今日の本題の1月ボクシングについてなんだけど、

自分のボクシングは12日から始まるんだけど、

年々開催数が少なくなって去年は6回だったんだけど今年は4回のみ。

 

 

≪1月のボクシングスケジュール≫

*左側が勝者予想、敬称略。

 

・1月12日……(後楽園)

中野敬太×高橋竜也、別府優樹、粕谷雄一郎。

 

 

・1月13日……(後楽園)

内藤律樹×ジェフリー・アリエンザ、三代大訓×正木脩也、コーチ義人×日野僚。

小谷将寿×カルロ・マガリ。

 

・1月20日……(後楽園)

赤穂亮×鈴木悠介、松永宏信、玉山将也、千葉開、中谷潤人、

チャールズ・ベラミー。

 

 

・1月31日……(後楽園)

諏訪佑×佐川遼、大嶋剣心×金澤宣明、蒲山直輝×花森成吾。

 

 

 

≪1月度ボクシング期待度ベスト8≫

*左側が勝者予想、敬称略。

 

① 三代大訓×正木脩也

② コーチ義人×日野僚

③ 赤穂亮×鈴木悠介

④ 内藤律樹×ジェフリー・アリエンザ

⑤ 中野敬太×高橋竜也

⑥ 諏訪佑×佐川遼

⑦ 大嶋剣心×金澤宣明

⑧ 蒲山直輝×花森成吾

 

 

 

1月20日はチャールズ・ベラミーが横浜光ジムへ移籍しての初戦になるんだけど、

それにしても八王子中屋ジムは体制が変わってから移籍ボクサーが続出で、

それは勿論新体制ジムの意志に基づくものなんだろうけど、

荒川仁人さん、福本翔馬さん、鈴木悠介さんって続いて今回、

やっぱりC・ベラミーも移籍なのかって聞かされると、ちょっとなあ……。

2018年1月 8日 (月)

2017年度 年間ベストボクシング

 

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“七つの大罪”

 

またもやの再放送録画分をまとめ見ってことで……。

 

 

 

2017年に現場観戦した95ボクシングとテレビで見た幾つかの試合の合計、

約800試合ほどの中から自分的なベスト30を選んでみたんだわ。

 

勿論、関東圏以外での試合は全く含まれてないし、

そもそもが全くの独りよがりなんだけどね。

 

いい試合っていうのはあくまで相手があってのことだと思ってて、

例え一方のボクサーがどれほど魅力的なパフォーマンスをしたとしても、

相手の出来が悪かったような場合だとどうしても評価が落ちてしまうし、

異論反論百出だと思うんだけど、其々には其々のボクシングがあるってことで……。

 

 

 

≪2017年度 年間ベスト30ボクシング≫

*左側が勝者、敬称略。

 

① 村田諒太×アッサン・エンダム (10月)……7RKO

② 田口良一×ミラン・メリンド (12月)……3-0

③ 比嘉大吾×ファン・エルナンデス (5月)……6RKO

④ 京口紘人×アルマン・デラクルス (2月)……3RKO

⑤ 伊藤雅雪×グレン・エンテリア (9月)……6RKO

⑥ 細川バレンタイン×麻生興一 (12月)……3-0

⑦ 船井龍一×中川健一 (3月)……7RKO

⑧ 小原佳太×ナロン・ブーンチャン (8月)……2RKO

⑨ 木村翔×五十嵐俊幸 (12月)……9RKO

⑩ 山中慎介×カルロス・カールソン (3月)……7RKO

⑪ 久我勇作×石本康隆 (2月)……2RKO

⑫ 田口良一×ロベルト・バレラ (7月)……3-0

⑬ 比嘉大吾×トマ・トマソン (10月)……7RKO

⑭ 大橋建典×坂晃典 (12月)……5RKO

⑮ 勅使河原弘晶×ジェトロ・パブスタン (10月)……10RKO

⑯ 荒川仁人×マーボン・ボディオンガン (7月)……6RKO

⑰ 比嘉大吾×ディオネル・ディオコス (2月)……4RKO

⑱ 中谷潤人×ユーリ阿久井政悟 (8月)……6RKO

⑲ 平岡アンディ×小林孝彦 (11月)……5RKO

⑳ 中嶋孝文×三浦仁 (9月)……4RKO

 

(21) 京口紘人×ホセ・アルグメド (7月)……3-0

(22) 日野僚×中澤奨 (9月)……3-0

(23) 麻生興一×今野裕介 (6月)……10RKO

(24) 拳四朗×ペドロ・ゲバラ (10月)……2-0

(25) 西田光×胡朋宏 (5月)……3-0

(26) 岩原慶×粟田祐之 (9月)……6RKO

(27) 三代大訓×仲里周磨 (10月)……3-0

(28) 長嶺克則×富岡哲也 (5月)……6RKO

(29) 三瓶数馬×石井龍輝 (11月)……5RKO

(30) 田中教仁×高橋悠斗 (2月)……3RKO

 

 

*好試合が一番多かったのが10月の5試合で、次は2月、9月、12月の各4試合、

残念ながら1月と4月の試合は全て選モレしてしまったんだわ。

 

*上の30試合に複数回登場したのは比嘉大吾さんが3回、

田口良一さんと京口紘人さんが其々2回づつだから結局、

自分の中での年間ベストボクサーは比嘉大吾さんってことで……。

2018年1月 7日 (日)

村木田渾身競馬

 

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“部屋の片隅”

 

オーディオラックとか10段のCDラック、カセットラックそれに、

部屋置きのミニ観葉樹ではなくて、見て欲しいのは左下の競馬新聞の山で、        

これで丁度1年分の108部で54,000円也。

 

去年は全部で266レースに参加して回収率は202%だったんだけど、

7月からの6ヶ月間は104レースに参加し中で、

的中は僅か1レースだけっていうテイタラクで、

1月8日の大穴ゲットで何とか1年間を凌ぎ切ったっていう感じだったんだわ。

 

それでも馬券の買い方を大きく変えるつもりはなくて、

2018年も200レース前後に参加するつもりなんだけど、

勿論1日ごとの収支に拘ることなく、

大体半年サイクルでの収支を管理するつもりなんだよね。

 

 

グレードが1000万下以上のレースで、

かつ15頭立て以上のハンデ戦及び牝馬戦がエントリーの基本で、

10番人気~12番人気の中に狙える馬がいることが最終的な参加条件なんだよね。

 

ちなみに10番人気の1着率は1.5%、2着率は2.4%、3着率は3.7%で、

11番人気の場合には其々1.2%、1.8%、2.9%、

12番人気の場合は其々0.9%、1.3%、2.4%ってことになってるから、

これらを絡ませた馬券をゲットするのはホントに大変なんだわ。

 

更に言えば10番人気~12番人気の連体率は3.9%、3.1%、2.1%で、

3着内率は其々7.6%、5.9%、4.5%だから、

10番人気~12番人気の中から選定した狙い馬を、

どの馬券で狙うのかによって的中率は千差なんだけど、

究極は3連単フォーメーションなんだけどね……。

 

 

2018年競馬初日の昨日は中山11Rに挑戦して、

狙いの穴馬を⑪か⑫で迷って最終的には⑫にしたんだけど、

⑪が3着入線してアララだったんだけど、

もし⑪を選択しても相手馬が違ってたからどっちにしても只の外れだったんだわ。

 

今日も中山11Rが16頭立てのGⅢ牝馬戦にチャレンジするつもりなんだけど、

⑧と⑫でもう少し悩みそうなんだよね。

 

 

 

昨日の午前中は録画しておいた “ミュージック・エア” の中から、

1961年のMJQ(モダンジャズ・カルテット)のベルギーコンサーを見たんだけど、

それは56年も前のモノクロ映像だったんだけど、

未だに充分聞くに耐えるモノだったもんでビックリしたなあ。

2018年1月 6日 (土)

12月のベストボクシング

 

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“夏雪ランデブー”

 

真ん中で宙に浮いてるのは右側の女性の亡くなった亭主で、

成仏しないまま女性と彼女の新しい恋人(左側の青年)につきまとう話しで、

元亭主の亡霊を見ることができるのはオレンジTシャツのその彼だけで、

途中で体を入れ替わるっていう展開は “ゴースト” 以降よくある話なんだけど、

付きまとう亡霊は付きまとわれる方の事情も思いやるべきだよなあ。

 

 

 

昨日よりは暖かいって天気予報では言ってたんだけど、

今朝のバルコニーは1.6℃ってことでこの冬の最低気温だったんだわ。

 

 

 

去年12月は現場観戦が10回とテレビ観戦が2回あって、

自分的なベストボクシングは以下の通りってことで……。

 

 

≪12月のボクシングベスト25≫

*左側が勝者、( )内は事前期待度順位、敬称略。

 

① 田口良一×ミラン・メリンド (1)……3-0

② 細川バレンタイン×麻生興一 (6)……3-0

③ 木村翔×五十嵐俊幸 (3)……9RKO

④ 大橋建典×坂晃典 (11)……5RKO

⑤ 尾川堅一×テビン・ファーマー (ー)……2-1

⑥ 船井龍一×川口勝太 (8)……2RKO

⑦ 京口紘人×カルロス・ブイトラゴ (7)……8RKO

⑧ 岡田博喜×ジェイソン・パガラ (9)……6RKO

⑨ 小原佳太×藤中周作 (4)……5RKO

⑩ 有岡康輔×小畑武尊 (29)……2RKO

⑪ 井上尚弥×ヨアン・ボワイヨ (2)……3RKO

⑫ 村中優×阿知和賢 (12)……3-0

⑬ 今野裕介×丸木和也 (14)……5RKO

⑭ 拳四朗×ヒルベルト・ペドロサ (5)……4RKO

⑮ 田中教仁×市川雅之 (17)……7RKO

⑯ 高見良祐×水藤翔太 (21)……5RKO

⑰ 荒川仁人×アドニス・アゲロ (ー)……3-0

⑱ 下町俊貴×飯見嵐 (ー)……3RKO

⑲ 佐宗緋月×山中章弘 (27)……6RKO

⑳ 荒木貴裕×氏原文男 (24)……3-0

 

(21) 粉川拓也×藤本直人 (22)……3-0

(23) 佐藤剛×長井佑聖 (ー)……1RKO

(22) 佐々木洵樹×ウィー・カンポス (ー)……3-0

(24) 山内涼太×レスター・アブタン (15)……4RKO

(25) 栗原慶太×ライアン・ハマカド (ー)……2RKO

(26) 松本北斗×佐々木悠登 (ー)……1RKO

(27) 井上夕雅×赤羽根烈 (28)……3-0

(28) 東上剛司×チャンチャイ・何チャラ (ー)……2RKO

(29) 梶颯×ジュン・プラゾ (19)……3-0

(30) 重田裕紀×安達陸虎 (ー)……3-0

 

*事前期待度10位以内で選モレした試合は、久高寛之×翁長吾央(10)のみ。

2018年1月 4日 (木)

TVボクシング色々……。

 

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“初詣”

 

予めなんだけど、今日は相当長くなりそうなもんでそれなりの覚悟が要りそうで、

興味を感じた所だけ拾い読みをお願いするってことで……。

 

 

元旦の午後は例年通り近所の神社に初詣に行ったんだけど、

例年通りの長い列で、写真では見難いかも知れないんだけど、

左の鳥居から右端の奥までビッチリの行列だったんだわ。

 

自分は子供の頃からとにかく並ぶことが大嫌いで、

並んで買う、並んで食う、並んで見るっていうのは一切拒否し続けてるもんで、

初詣も列の横をズンズン進んで拝殿のすぐ近くまで行って、

だから勿論、賽銭も投げず、手も合わせず、心の中で色々ヨロシクねって結局、

太陽や月、星に願いや祈りを込めるのと変わりないんだよね。

 

寺や神社に携わってる人間達が必ずしも清廉潔白、無私奉仕の極みでもなくて、

世間一般の通俗的な権力争いと金儲けに奔走してるっていうのは、

ちょっと前の富岡八幡宮事件を見れば明らかな訳で、

やっぱりねって感じで特別驚くことではないんだよね。

 

日本の寺、神社の連中の全てが富岡八幡宮並みだとは勿論思わないけど、

自分の近所の神社がそういう系統か否かは不明なもんで、

それほど真剣に付き合う必要もないんじゃないかってことで……。

 

 

 

2日は例年通りで、

自分らの息子夫婦と奥さんの弟夫婦とその御嬢さん達が自宅に集まって、

CGデザイナー、大手アパレルのスーパーバイザー、プロのドラマー、

美容室チェーンの役員、それにバレリーナって普通の事務職系が全くいなくて、

だから話題の散らばり方も半端じゃなくてその中に混ざってるだけで面白いんだわ。

 

 

 

昨日の3日は奥さんと墓参りに行った後にジョナサンで食事したんだけど、

自分はジョナサンやデニーズよりもやっぱりスカイラークの方が、

肉料理も卵料理も数段旨いと思ってるんだけどね。

 

 

 

“心愛” って書いて “こころ” っていう名前の女の子がいるんだけど、

“学己” って書いて “がく” っていう名前のボクサーが三迫ジムにいるんだわ。

 

その相川学己君が24日に大阪へ武者修行に行ってたことは知ってたんだけど、

相手はランク8位の川島翔平さん(真正)だしってことで殆どほったらかしてたら、

週明けに何と相川君が6RKO勝ちしたって知らされたんだわ。

 

慌てて三迫会長に電話してみたら、5Rまでの殆どを獲られてたんだけど、

練習してた一発綺麗な右のカウンターが6Rに大直撃してのテンカウントアウトで、

アップサイドダウンて言うか典型的な下剋上ってことでタマゲテしまったんだよね。

 

 

一般世間が正月休みの間に見たテレビボクシングの結果はそれほどではなくて、

尾川堅一さんのベルトゲットの試合も正直相手が弱過ぎで、

もっと激しい打ち合いになったら彼の本領は更に発揮されたはずで、

拳四朗さんや井上尚弥さん、清水聡さん達の相手も下手過ぎの弱過ぎだったし、

ギジェルモ・リゴンドーのヘタレさ加減には呆れてしまったし、

近藤明広さんは田口良一さんや尾川堅一さん達と比較すると、

8R以降の頑張り不足が明らかだったんだよね。

 

要するに話はこれ以上でも以下でもないんだけどね……。

 

 

 

☆ 井上尚弥さん(大橋)×ヨアン・ボワイヨ

              ………WBO LF タイトル戦 12R

14勝(12KO)0敗のチャンピオンと、

41勝(26KO)4敗1NCのランク6位、29歳・フランス。

 

<1R>

ボワイヨはスピード感も無かったし、ストレート系も何だかたわんでて、

開始30秒ほどで井上さんにはとっても敵いそうにないことがハッキリしてきて、

残り30秒までに右2発と左1発って強いのを貰ってたんだけど、

残り16秒、右フックの打ち終わりに左フックを綺麗に合わされてしまってダウン。

 

<2R>

その後のボワイヨは世界戦を戦いに来たボクサーにはとても見えなくて、

その程度なら日本ランカーにもっと強いのが幾らでもいそうで、

終始腰を引き気味の恐々のままだったなあ。

 

<3R>

開始39秒、井上さんの左ボディで2度目のダウン。

1分03秒にはもう一度左ボディを喰らって3度目のダウン。

 

何度かリスタートはしたんだけどボワイヨはヘタレる一方で、

残り1分21秒、またまたの左ボディでついに沈没の即ストップで、

何だこりゃあって感じしかしなくて、そりゃ井上さんの強さは半端じゃないんだけど、

ボワイヨが超弱過ぎだったね。

 

 

 

☆ 拳四朗さん×ヒルベルト・ペドロサ

          ………WBC LF タイトル戦 12R

11勝(5KO)0敗のチャンピオン、25歳と、

18勝(8KO)3敗2分のランク11位、25歳・パナマ。

 

ランク11位っていう時点で既に試合の行方が見えてくるようなマッチメイクで、

三迫ジムの加藤トレがセコンドやってたことの方が興味を惹いたんだわ。

 

<1R~2R>

ペドロサは上体を柔らかく使って頭を左右に振りながら相手の標的にならないように、

それはもう気を使いながらの序盤だったんだけど、

攻撃手段としてはいきなりの突っ込みからの左右フックオンリーって感じで、

強めの左をジャブとボディに使い分けてた拳四朗さんの巧さが目立ってたんだわ。

 

<3R>

やっぱりペドロサにはこれといった得意技があるようには見えなくて、

プレスや突っ込みからの一撃だけでは通用しかね続けてて、

拳四朗さんの当て勘の良さだけが目立ってたんだわ。

 

<4R>

開始19秒、拳四朗さんの左からの右ストレートがヒット。

 

それほど強烈には見えなかったんだけどペドロサがヨレヨレってロープまで下がって、

「エーッ、これで効いてしまったの?」 って感じの拳四朗さんが一気詰めで、

その高速連打を反対側のロープまで逃げて凌いだペドロサだったんだけど、

左ボディを効かされた後に右、右って連続フックを喰らってダウン。

 

何とか何とか立ち上がりはしたんだけどペドロサ、

反撃を試みるまでには心も体も回復してなかったみたいで、

そのまま拳四朗さんの追撃に晒されるまま、

殆ど同じような攻撃パターンを繰り返されてたんだけど、

最初にダウンした場所と殆ど同じところに崩れ落ちてしまってジ・エンド。

 

 

 

☆ 清水聡さん(大橋)×エドワード・マンシト

            ………OPBF Fe タイトル戦 12R

4勝(4KO)0敗のチャンピオンと、15勝(8KO)7敗2分のランク?位、フィリピン。

 

2勝1敗ペースを相手に楽々の防衛戦だったんだけど、

色んな人に聞くと、清水さんのパンチ力はとっても半端じゃないらしいんだけど、

パフォーマンス全体は何だかぎこちないし、パンチもバラバラで統一感が無いし、

体から腕の離れたフックの連打も上級者のようには見えないんだよなあ。

 

下手クソで弱い相手が清水さんに右フックを引っ掛け被せ打ちされて、

1Rで簡単に倒れてしまったもんで、バカバカしくなってスルー飛ばししたんだけど、

結局、7RでのTKO勝ちだったんだけど時間が懸かり過ぎだと思ったなあ。

 

 

 

☆ ワシル・ロマチェンコ×ギジェルモ・リゴンドー

………WBO SFe タイトル戦 12R

9勝(7KO)1敗のチャンピオン、サウスポー、ウクライナと、

17勝(11KO)0敗1NCのWBAチャンピオン、サウスポー、キューバ。

 

4本の白いリングロープとそれらをくくるテープがとっても太くて、

それはそこに広告をプリントする為に広幅にしてるんだけど、

視界を邪魔することこの上なくて、

その上、二人のボクサーのグローブが多色使いだったもんで、

画像全体が汚いったらなかったなあ。

 

<1R>

リーチが優位なロマチェンコの方が圧倒的なリズム感で、

お互いに慎重に立ち上がってはいたんだけど、

フェイントを駆使したロマチェンコの小刻みで力強い動きが目立ってたんだわ。

 

リゴンドーの方はもっと様子見加減でドッシリした感じが強かったね。

 

<2R>

距離とタイミングを把握できたのはロマチェンコの方で、

この辺から右ジャブがキッチリ届くようになってきたし、

リゴンドーはロマチェンコの右手の動きにすっかり眩惑されてるようだったんだわ。

 

<3R>

相変わらずロマチェンコの先制攻撃が印象的で、

リゴンドーはテンポの速いロマチェンコの動きに付いていけてなくて、

どっかで吹っ切って強引なまでの攻め込みが必要になってきたんだわ。

 

それにしてもロマチェンコは相手のカウンターを封じるべく、

打ち終わりの処理がとっても巧くて、手の位置や頭の位置が抜群だったんだわ。

 

<4R>

勿論、その全部を当ててた訳ではなかったんだけど、

とにかくロマチェンコの手数は圧倒的で終始攻めてる感じを出し続けて、

リゴンドーの出る幕は全く訪れないままで、

あんたは一体どこでどう勝負するつもりなのかって、

他人事ながら心配になるほどだったんだわ。

 

<5R>

絶好調のロマチェンコは益々のプレスプレスからのヒットヒットで、

リゴンドーは相手のスピードと手数に対応し切れないままで、

まるで勝負を投げてるような動きしか出来てなかったんだよね。

 

<6R>

ロマチェンコの嵐のような攻め立てにリゴンドー、

ガードを固めて頭を下げて凌ぐのが精一杯で、

正面からの打ち合いを徹底的に避けながらクリンチを繰り返すばかりで中盤、

ついにホールディング減点を喰らってからは見るも哀れで、

嫌々試合をしてるような感じだったんだわ。

 

 

って見てたら案の定、6Rを終わったところでギブアップ棄権しまって、

そんなに強烈な被弾は無かったにも関わらず試合を投げ出してしまったんだわ。

 

要するに結局、リゴンドーなんていうのは勝てる試合しかしないボクサーってことで、

これ以降、自分の中ではボクサーのリストから除外するってことで……。

 

 

 

☆ 尾川堅一さん(帝拳)×テビン・ファーマー

              ………IBF SFe 王座決定戦 12R

22勝(17KO)1敗のランク4位、29歳と、

25勝(5KO)4敗1分のランク5位、サウスポー、27歳・アメリカ。

 

ファーマーは右目が極端な内斜視のボクサーで、

正対して相手の目を見ながら試合をするボクサーにとっては違和感が強くて、

その点尾川さんはどう感じたかいつか確かめてみようと思ったなあ。

 

<1R~2R>

ファーマーは前の手の使い方が巧くて、

黒人特有のスピード感に溢れたボクサーだったんだけど、

KO率が僅か17%しかないことが彼の戦い方に如実に現れてて、

徹底したアウトボクサーだったんだわ。

 

1R中盤の右攻勢が目立って、いい立ち上がりを見せた尾川君だったんだけど、

その終盤にカウンターの左ストレートを貰ってからは小休止で、

最初の2ラウンド分を相手に渡してしまったんだわ。

それにしても当て逃げチョンチョン相手に尾川さんはどうするのかなあ……。

 

<3R>

ファーマーの斜視は終始相手に目でフェイントをかけてるように見えるんだけど、

尾川さんはそれほどやり難そうにはしてなくて、

フェイントからのいきなりの右ストレートとワンツーを連続ヒットしてポイントバック。

 

それにしてもファーマーの手数がいきなり落ちたんだけど何か訳でもあるのか。

 

<4R~5R>

ファーマーは殆どボディを攻めて来ないし、連打系も控えてて、

結局足の長い左ストレートだけが要注意って感じだったんだわ。

 

お互いに殆どクリーンヒットのないままの小康状態。

 

<6R>

尾川さんも勝負どころはまだ先だと思っての気力体力を温存のようで、

このラウンドはファーマーが若干攻勢を強めていって、

尾川さんが右目尻を薄くカット。

 

ってことで半分が終わっての自分のスコアは58-56でファーマーだったんだわ。

 

<7R>

打ち合う場面が増えていって尾川さんの被弾も目に付いたんだけど、

そういう場面になればなるほど尾川さんが大きく当て込む可能性も増える訳で、

残り1分13秒、尾川さんの鋭い右ショートストレートがヒット、

直撃されたファーマーが一瞬足元をバタつかせて、勿論尾川さんが一気攻め。

 

ファーマーが何とか凌いで、尾川さんが追撃を手控えたもんでそのままゴング。

それにしても尾川さん、一発当てたくらいで右手を上げるのはどうかと……。

 

<8R>

前の回に大きく打ち込まれたファーマーの方が初っ端から飛ばしていったんだけど、

アレッてほど消耗が進んでたみたいで、30秒過ぎたら即の一段落で、

口を開けて何だかハァーハァーしてるし、逃げ腰姿勢が目立ってきて、

全体的に緩んできたような印象だったんだわ。

 

<9R>

結局、ファーマーのボクシングは勝つボクシングっていう感じではなくて、

負けないボクシングを目指してるみたいで、見てて高揚感が少ないし、

そういうのは一番ラスベガス受けしない訳で場内は静まり返ってたなあ。

 

<10R>

セコンドに付いてた繊大トレの 「ここが勝負だぞ!」 って檄をマイクが拾ってて、

1分30秒、相手の左に合わせてた尾川さんの右ストレートが綺麗にヒット。

 

ファーマーは見た目以上に打たれ弱いらしくて、

一発喰らうとメッキリ動きが落ちて、クリンチ逃げが多くなってしまってたんだわ。

 

<11R>

かなり疲れたかファーマーは長い時間は頑張れなくなって、

そこからは誤魔化し系の動きに終始してて、

一体ポイントをどう考えてるのかって思うほどで、

10Rを終わっての自分のスコアは丁度イーブンの95-95だったからね。

 

<12R>

20秒から30秒ほどしか動けなくなったファーマーに対して尾川さん、

最後まで動きに劣化を見せないままで終了ゴング。

 

 

10R~12Rまで3連続ポイントゲットが自分の中では大きくて、

115-113で尾川さんの2ポイント勝ちだったんだけど結局、

116-112、115-113、112-116ってことで尾川さんの2-1勝ち。

真逆のスコアが併存するのは、それはそれラスベガスってことで……。

 

 

終盤にかけての奮闘は大したモンだったんだけど尾川さん、

相手が常に引き気味だったとは言え、もう少し工夫があってしかるべきで、

たまにロープに詰めた際にはもっとボディ連打が必要だと思ったんだけどね。

正直、今のままだとロマチェンコにはかなり厳しいかなあ……。

 

 

 

☆ 近藤明広さん(一力)×セルゲイ・リピネッツ

            ………IBF SL 王座決定戦 12R

29勝(16KO)6敗1分のランク3位と、12勝(10KO)0敗のランク1位、ロシア。

 

リピネッツは一見剛腕系に見えるんだけど、ディフェンスにも長けてて、

ガッシリした上体を常に動かしまくってたんだわ。

 

もっと動ける筈の近藤さんはいつもより頭や上体が動いてなかったんだけど、

それはつまり的として相手を正確に捉える為には仕方なかったのかも知れないね。

 

リピネッツはガードを低くしたり高めにセットしたり色々見せてたんだけど、

低くしたところからの早い打ち出しがそこそこ正確で、

最初の2ラウンド分を十分なポイントゲットだったなあ。

 

2R辺りで鼻血を見舞われた近藤さんは以降での影響も無視できなかったんだけど、

それでも3Rでの返しの左フックを綺麗に当て込んでたし、

常にいいプレスをかけてたんだよね。

 

ただ、動きの速いリピネッツが色々多彩な攻撃を見せてたのに対して近藤さん、

場面場面では左ボディやそこからの右ストレートにいいモノを垣間見せて、

可能性を感じさせたんだけど、全体を通しては攻撃の幅が狭くて、

無駄玉になってもいいからもっともっとの手数の中からチャンスを探るべきで、

6Rを終了しての自分のスコアは58-56でリピネッツだったなあ。

 

リピネッツもバッティングで額をカットしての出血に困ってはいたんだけど、

近藤さんにプレスを掛け続けられながらも、

そこから先制されないように常に先手先手を心掛けてるようだったんだわ。

 

この日の近藤さんが残念だったのは8R以降のパフォーマンスで、

力が尽き果てたって感じではなかったにも関わらず行き切れなかったことで、

リピネッツがフルガードしてる時は打ち返してくることが殆ど無いんだから、

打ち込む場所が無さそうに見えてもとにかくヒットヒットが欲しかったところで、

キッチリ当てるという意識よりはとにかく手数手数じゃないかって思ったんだよね。

 

実はリピネッツの方にも試合終盤にかけて大きくアピールし切る余力が無くて、

結局、盛り上がりに欠けたままの終了ゴングだったから、

思い返してみれば近藤さんにも幾らでもやりようがあったんじゃないかって……。

 

 

ってことで自分は117-111でリピネッツだったんだけど結局、

118-110、117-111×2でやっぱりリピネッツの3-0勝ちだったんだわ。

 

 

 

【本日のワースト3ボクサー】

① ギジェルモ・リゴンドー

② ヨアン・ボワイヨ

③ 近藤明広さん

 

2018年1月 1日 (月)

大田区総合体育館・12月31日

 

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「あ、明けましておめでとうございますです。」

 

 

 

12月30日の横浜文化体育会館では2つの世界戦が組まれてたんだけど、

自分的には緩いカードだったもんでテレビ観戦で済ませたんだけど、

その感想は明日以降に回して、今日は12月31日の大田区総合体育館。

 

試合が進むにつれ徐々に観客席が埋まっていったんだけど、

それでも内山高志さんがエントリーしてた2016年までとは空席数が違ってて、

正しく巨星墜つっていう感じだったんだよね。

 

 

ワタナベジムのスタッフに聞いたら大晦日の世界戦ボクシングは2011年からで、

これで7回目っていうんだからワタナベジムも大したモンなんだよね。

 

 

試合開始の1時間ほど前に入場させて貰ったもんで、

沢山の関係者達と話をさせて貰って色々予想を交換しながら始まり始まり……。

 

 

 

① 谷口将隆さん(ワタナベ)×何チャラ・何チャラ……51㎏ 8R

8勝(6KO)2敗の23歳・兵庫県と、7勝(1KO)4敗の21歳・タイ。

 

第1試合にいきなり谷口さんっていうのも世界戦ならではだったんだけど、

相手として登場してきたタイボクサーは正しくヘタレの極みで、

最初っから腰が引け気味で恐々やってて、

谷口さんにとっては練習相手にもならないって感じだったんだわ。

 

片手でも勝てそうな相手だったもんで予定通りの1R離席だったんだけど結局、

3R1分56秒で勿論谷口さんのTKO勝ちだったね。

 

 

 

② 和氣慎吾さん(FLARE)×何チャラ・サイトーン……SB 8R

22勝(14KO)5敗2分の30歳・岡山県と、10勝(5KO)7敗の22歳・タイ。

 

第2試合は更に力量差のある試合だったもんで当然横目で見ながらで、

和氣さんとしてもあっと言う間に終わらせることも出来そうだったんだけど、

時間稼ぎに手抜きをするのも限界に達したような感じで、

3R1分40秒でのTKO決着で、

自分的には左手一本でやって欲しいところでもあったんだけど、

半端にやってたら自らのボクシングを崩してしまうってこともあるから仕方ないよね。

 

 

それにしてもこういう形で登場するタイボクサー達は、

自らの役割を事前にキッチリ言い含められてるのか、

本国での試合でもこんなことをしてるのかって首を傾げてしまうんだよね。

 

 

10countジムの村越マネジャーが自分の相手をしてくれたんだけど、

この日は3回ほど電車を乗り継いでの来場ってことでエライんだよなあ。

 

 

 

③ 松本晋太郎さん(ワタナベ)×何チャラ・何チャラ……LH 6R

13勝(9KO)5敗の32歳・新潟県と、7勝(1KO)3敗の26歳・タイ。

 

何となくナチュラル体重に見える同士の一戦だったんだけど、

この日登場したタイボクサーの中では一番まともで、

少なくとも戦う姿勢だけは見せてたんだよね。

 

ただ二人の力の差は時間が進むにつれて明白になってしまって結局、

2R1分51秒までしか持たなかったんだけどね。

 

こういうタイボクサー相手の試合を見せられる度にその刺激の無さにはガッカリで、

今のところ必要悪のようなモノなのかも知れないんだけど、

無名でも普通の日本人A級ボクサーを何とか相手に選べないのかってことで……。

 

 

 

④ 山口康裕君(根本)×半澤拓也君(郡山)……60㎏ 4R

デビュー戦の27歳・石川県と、デビュー戦の26歳・福島県。

 

<1R>

フレーム的には山口君の方が優位だったんだけど、

初っ端から吹っ切れて手数を上げていったのは半澤君の方だったんだわ。

 

最初の1分間は半澤君が7:3くらいの手数差で圧倒してたんだけど、

お互いに右フックを1発づつヒットさせた直後、

それほどの当たりには見えなかったんだけど半澤君の返しの左フックがヒットして、

アレッて感じで山口君がダウンしてしまったんだわ。

 

それでも山口君はごく普通にリスタート出来て挽回挽回だった残り11秒、

右ショートフックからの一気反撃で最後に右のアッパー(フック?)を直撃させて、

今度は山口君が報復のダウンゲットしたんだわ。

 

それにしても二人共、打たれ弱過ぎるっていう印象が拭えなかったなあ。

 

<2R>

元気を取り戻した山口君が飛ばしていって、半澤君が窮地窮地だったんだけど、

1分過ぎに山口君が一段落したところから半澤君が反転攻勢で、

リング中央で左右フックを連続ヒットさせて2回目のダウンゲット。

 

お互いにデビュー戦だし、山口君はこれで2度目のダウンだし、

その倒れ方もそこそこ激しかったもんでレフェリーが即の決断ストップで、

1分11秒、半澤君のデビュー戦TKO勝ちだったんだわ。

 

 

 

予備試合2試合を含めてここまで4試合26ラウンドが組まれてたんだけど、

案の定全部で10ラウンド分で終わってしまって、雑談時間が余りたくって結局、

売店だけが喜ぶような展開になってしまったんだわ。

 

 

自分の席のすぐ横にカシアスジムの内藤未来君が座ってきて、

そのすぐ後には小浦翼さんもやってきて、

それ以降は彼らの新鮮な感想を聞かせて貰いながらの観戦だったんだわ。

 

 

 

⑤ 京口紘人さん(ワタナベ)×カルロス・ブイトラゴ

             ………IBF Mm タイトル戦 12R

8勝(6KO)0敗のチャンピオン、24歳・大阪府と、

30勝(17KO)2敗1分1NCのランク3位、26歳・ニカラグア。

 

ブイトラゴは京口さんの4倍ものキャリアを誇る勝率88%の強豪で、

とにかく気合が入ってたんだわ。

 

京口さんもまだプロ9戦目の24歳で、時と場所、体調と精神状態によっては、

緊張や不調を垣間見せても仕方ないとも思ってるんだけども、

普段、キャッキャッしてる彼は一旦試合モードに入ると、

ホントに別の男に変身して誰も寄せ付けないようなところがあるんだよね。

 

<1R>

初っ端からプレスが強かったのは京口さんだったんだけど、

ブイトラゴは実にいいタイミングのジャブを打つボクサーで、

京口さんに簡単に2発目3発目を打たせない動きが出来てたんだわ。

 

ただ一旦打ち合いになった際の勢いと迫力は京口さんが圧倒してて、

とにかくコンビネーションからの左ボディが抜群の喰い込みで、

終盤には左のダブルフックをボディから上へ繋げる美しさも見せてたんだわ。

 

ブイトラゴも決して強くないボクサーではなかったんだけど、

終了ゴングが鳴った時には早くも顔面を赤くしてたんだよね。

 

 

インターバルで其々のコーナーにインスペクターが付いてたんだけど、

世界戦っていつもそうだったんだっけ?

 

<2R>

体がこなれてきた京口さんの動きが更にスピード感を増していって、

このラウンドは左右アッパーを混ぜ込み始めて攻撃の幅を拡げていって、

シッカリ感は相変わらずのブイトラゴだったんだけど、

的確に当て込む能力が足りてなくて、更に力量差が目立ちつつあったんだわ。

 

<3R>

ブイトラゴのいきなりの右ストレートはそれほど判別が難しそうでも無かったし、

そもそも殆どフェイントを駆使するタイプでもなかったみたいで、

京口さんの方がクイッとフェイントをかけての左ボディが絵の様に決まって、

ブイトラゴが明らかに嫌がる素振りを見せたんだわ。

 

それにしても京口さんの攻撃の幅の広さは見てる方が嬉しく楽しくなるほどで、

それにつれブイトラゴを困惑させつつあったんだわ。

 

<4R>

このラウンドは京口さんの右ストレートの当たりが印象的で、

勿論ブイトラゴもかなりの手数を頑張ってたんだけど、

印象的なパンチはごくごく少なくて、京口さんの猛撃だけが目立って、

結果的には前の回に続いて10:8.5ほどもの差が付いてしまったんだわ。

 

<5R>

京口さんのパンチのヒット率が上がって、ブイトラゴが消耗してきたのは、

やっぱり1R後半からの左ボディに依るところが大きくて、

階級が軽くてもその重要性を今更ながら感じさせたんだよね。

 

ブイトラゴの様子を間近に見てた京口さんは、

これは倒せるなって意識し始めたのはこのラウンド辺りからだと思うんだけど、

更に更にって強振していくのを見たセコンドから、

「まだ早い! 力を入れるな!」 って声が飛んでたんだわ。

 

この回は終盤近くの左のダブルボディが秀逸で、

小浦さんも未来君も、この日の京口さんのパフォーマンスを絶賛してて、

キレッキレだなあって言ってたんだわ。

 

<6R>

大分形勢を悪くしていったブイトラゴだったんだけど、

大きく挽回するには至らなかったんだけど、

それでも気持ちを立て直しての手数アップで、

途中まで京口さんをかなり緊張させたんだわ。

 

その後、ブイトラゴの攻撃が一段落するのを見計らった京口さんが、

右ストレートと右アッパーを激烈に当て込んでからの一気攻めで、

相手をコーナーに押し込んでの連打連打を見舞わせて、

そろそろ危ないかと思わせたんだけど、

ここは男ブイトラゴも強い気持ちで打ち合ってたんだわ。

 

それでも4ラウンド続けて10:8.5ほどもの差が付いてしまったんだよね。

 

<7R>

まだ諦めた様子を見せないブイトラゴではあったんだけど、

通常の打撃戦の中からチャンスを窺うっていうのは無理そうだったし、

ここで1ポイントバックしてもそれこそ焼け石に水に過ぎないってことか、

ひたすらカウンターの右フック狙いに転じていったように見えたんだわ。

 

そしてその腕振りにはまだそこそこの威力が込められてたんだけど、

若干相打ち系になっても京口さんは少しも揺らぐことなく、

各ラウンドの終盤20秒~30秒をメリハリを付けた飛ばし方をしてて、

採点に関してジャッジ各員を迷わすことが全く無かったんだよね。

 

<8R>

ブイトラゴは顔面への被弾よりもボディのダメージがとっても辛そうで、

意を決した右フックも著しく的確性を欠くに至って、

いよいよ万策尽き果てたって感じの気持ちの弱り方を見せ始めてきて、

本格的なエンディングが近いことを観客に知らしめてきたんだわ。

 

そんならってことで京口さん、攻撃に更に飛び抜けた明朗闊達さを交えつつ、

相手の空いてるところを冷静に見極めての上下への強連打で、

ついにブイトラゴをコーナーに追い詰め〆の連続打ち込みだったんだわ。

打ち返す体力と気力が失せてしまったことをレフェリーがジックリ確認して、

2分28秒でのレフェリーストップエンドだったんだけど、

自分には京口さんが今までで一番強い勝ち方をしたように見えたんだよね。

 

それと京口さんは各ラウンドの終盤ごとに飛ばしてたのにも関わらず、

次のラウンドの入りっ鼻に一休みすることが全く無かったことも驚異的で、

普段から鬼の練習してたんだろなあって思ったんだよね。

 

 

 

⑥ 木村翔さん(青木)×五十嵐俊幸さん(帝拳)

               ………WBO F タイトル戦 12R

15勝(8KO)1敗2分のチャンピオン、29歳・埼玉県と、

23勝(12KO)2敗3分のランク1位、33歳・秋田県。

 

木村さんが戦ったゾウシミンは既にピークを過ぎてたし、

そもそもリーチが長くて懐の深いサウスポーは不得意じゃないかって思ってたし、

4年以上振りの世界戦は五十嵐さんにとって待ちに待ったものであって、

もしこの試合に負けるようなことになれば即引退するんじゃないかって、

その気持ちの充実と瀬戸際感は半端なモノじゃないだろうから、

木村さんのことは昔からよく知ってはいるんだけど、

ここは五十嵐さんの粘り強い判定勝ちを予想してたんだけどね……。

 

<1R>

上背とリーチ差は予想通りで、最初のクリーンヒットはその五十嵐さんで、

ラウンド序盤に軽い左ストレートをカウンター気味に当て込んだんだわ。

 

木村さんも全く臆したり怯んだりするところが全く無くて、

その感じは6回戦で戦ってた頃と全く変わりがなくて、

相手が誰であろうと自らを貫き通す男気ボクシングだったんだわ。

 

1Rからほぼ本気仕掛けの二人だったんだけど、

五十嵐さんが遠目から処理し切れるか、

木村さんが鋭い踏み込み踏み込みが出来るかに懸かってたんだけど、

中盤に右ストレートを返し打ってからの木村さんの方が勢いが良くて、

五十嵐さんは敢えて勝負を先延ばしにしてるような立ち上がりだったんだわ。

 

<2R>

常にプレスを掛け続けてた木村さんが開始35秒に右ストレートをヒットして、

そこから強気攻め込みで一気に乱打系に持ち込んでいったんだわ。

 

それは明らかに木村さんの主戦場であって、

五十嵐さんとしてはそれに巻き込まれないような工夫が必要だったんだけど、

中途半端な体勢と気持ちのままリズムを崩されそうになってたんだよね。

 

<3R>

五十嵐さんも左ストレートで応じたんだけど、

五十嵐さんの打ち終わりを狙った木村さんの2発の右ストレートの方が秀逸で、

五十嵐さんが左目上をヒットカットしてしまったんだわ。

 

彼は元々バッティングカットも多くて、

この試合も激化すればするほど途中負傷ストップの可能性も大きくて、

それほど目の上に弱点を抱えたボクサーなんだよね。

 

その後の正面切った打ち合いでも吹っ切れてたのは圧倒的に木村さんの方で、

五十嵐さんが殆どボディを攻めなかった中、

木村さんの4~5発のボディ連打がとっても目立ってたんだわ。

 

ここまでのところで残念ながら五十嵐さんは、

既に昔の彼では無いことが判明しつつあって、

一発被弾すればヤバイ結果を招く様なパンチは見出し難くて、

あの左ストレートは一体何処へ行ってしまったのかって感じだったんだわ。

 

<4R>

木村さんは相変わらず前後不覚の飛ばしようで、

そんな調子で最後まで持つのかって心配になって来るほどで、

ごく普通の大人しいボクシングを続けてる五十嵐さんの方に秘策が有りそうで、

返しも打たないまま木村さんの打ち疲れ待ちのようだったんだわ。

 

<5R~7R>

とにかく木村さんの手数手数は圧倒的で、

空いてるところを瞬間に見定めての上下の強打が目覚ましくて、

クリーンヒットするかどうかは時の運だっていう感じが何だか少年のようで、

きちんと当て切る確信がないと打ちに行かないような五十嵐さんとは実に対照的で、

いつまで経っても弾け切れない五十嵐さんが不思議でさえあったんだわ。

 

五十嵐さんはその後やっぱり右目上をバッティングカットしてしまって、

途端に顔面の傷みがいきなり進んで、

左目上からの出血もやたら気にするようになって、

著しく集中力を欠いていってしまったように見えたんだよね。

 

6R辺りでの打ち合いの中では木村さんも右目上をヒットカットされたんだけど、

五十嵐さんよりは大事に至らずごくごく普通にやってたんだけど、

それにしても残り5ラウンド分の体力は残ってるのかって感じだったんだわ。

 

 

7Rまでの自分のスコアをチェックしてみたら、

五十嵐さんがゲットしたラウンドはたった一つしかなくて、

他人事ながら途方に暮れてしまって、

一体彼はこの試合とどう折り合いを付けて、

どう決着させようとしてるのかさえも全く見えて来なかったんだよね。

 

<8R>

流石に木村さんも若干のヘバリを見せてきて、

大きく振ると足元のバランスを崩すようになってきて、

そこを五十嵐さんが攻め切れば逆転の目もあったんだろうけど、

実は五十嵐さんの方は木村さんより更に消耗が進んでて、

木村さんは立て直して再度の攻勢を取った時には交戦はおろか、

防戦もままならないまでに弱ってしまってて、

自分の周囲はそろそろのエンディングを感じ始めてたんだよね。

 

あと一息のところまで追い込んだ木村さんだったんだけど、

まだ十分な残り時間があったにもかかわらずハッキリした打ち疲れで、

そこからはお互いにハァーハァーのまま休み休みだったんだわ。

それでも10:8のスコアを付けたジャッジもいたんじゃないかなあ。

 

<9R>

前の回に振り過ぎた木村さんを前に五十嵐さんが最後のチャンスで、

ここは前に出て打ち合いしか無かったんだけど、

ヘロヘロになってしまった同士にはそれ程の有意差はなかったんだわ。

 

最後の力を振り絞るっていう根性レベルではやっぱり木村さんが上回ってて、

ここまでダメージを溜め込み続けてた五十嵐さんが極端にメッキリで、

自分には陣営がタオルを投げ入れるんじゃないかって思うほどで、

最後は2分34秒、木村さんは五十嵐さんをコーナーポストに追い込んで、

渾身の左右フックを振り放って五十嵐さんの頭が2回ばかり跳ね上げたところで、

レフェリーが割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

 

動きの派手さはいつも木村さんのままだったんだけど、

それがある時点で急にメッキリしてしまう印象がこれまで強かったんだけど、

あれだけ飛ばしまくることが出来たっていうのは自分には驚愕で、

彼自身どれだけスタミナ強化に努めたのかってことだったし、

一旦落ち気味になったところからの気持ちの立て直しも実に見事だったんだわ。

 

 

五十嵐さんに関して言えば残念ながらどういうボクシングがしたいのかが、

最後まで全く見えて来なくて、気持ちと体力の衰えをひしひしと感じたんだよね。

 

 

 

⑦ 田口良一さん(ワタナベ)×ミラン・メリンド

          ………WBA、IBFLF 王座統一戦 12R

26勝(12KO)2敗2分のWBAチャンピオン、31歳・東京都と、

37勝(13KO)2敗のIBFチャンピオン、29歳・フィリピン。

 

<1R>

10㎝近く上背優位な田口さんが初っ端からのプレスプレスだったんだけど、

メリンドの方もテキパキしたキレのいいボクシングで、

田口さんが相手の出方と距離、それにタイミングを見計ってた中、

気持ち良さそうにコンビネーションブローを放ってて、

特に左ボディには実にいいモノを見せてたんだわ。

 

<2R>

自分のタイミングがハマった時のメリンドの連打はとっても鋭くて、

一発屋っていうより連打で稼ぐっていうタイプのボクサーだったんだわ。

 

田口さんの方もこの試合初めて右ストレートをクリーンヒットさせてたけどね。

 

<3R>

まだまだアイドリング状態のように見えた田口さんに対してメリンド、

コンビネーションの美しさを誇ってたんだけど、

やっとエンジンを本格的にスタートさせたような田口さん、

左ボディで終えるコンビネーションを2セット連続させて優位を取り戻したんだわ。

 

それほど大きい傷ではなかったんだけど、メリンドが左目上をバッティングカット。

 

<4R>

瞬間的にスイッチを混ぜ込むメリンドは先攻されるのを嫌ってるみたいで、

田口さんが打ち出す前に何とか先に攻め込もうとしてる感じだったね。

 

大きく強くの田口さんと小さく沢山のメリンドっていう図式が見えてきて、

戦い方が異なる二人の主導権争いに眼が離せなかったんだわ。

 

<5R>

身長差が大きいせいか、お互い引かない性格のせいか、

バッティングが目立ち始めてメリンドがまたもやカットしてしまって、

今度は右目上から薄く出血。

 

その前後からメリンドは手数アップしての馬力勝負に賭けていっての結果であって、

田口さんとしては相手の出方の変化に対する順応が肝要になってきたんだわ。

 

<6R>

何だか二人共、ボディブローを嫌がる素振りが目立ってきて、

この辺の徹底が勝負のカギになりそうな感じになってきて、

田口さんの左ボディとメリンドの右ボディがひしめき合ってたんだよね。

 

それでも全体的なリズムと距離に関してはメリンドに傾いてるような印象で、

試合半分を終えたところでの自分の採点は丁度57-57だったんだわ。

 

<7R>

メリンドは益々先手を取りたがってたんだけど、

田口さんの本気はいつもこの辺りから全開な訳で、

再度プレスを強め始めて左ボディに活路を見出し始めたんだわ。

 

<8R>

メリンドに雑な大振りが目に付くようになって、

合間を突いた田口さんのショートブローのタイミングが絶妙だったし、

何だか急にジャブがストレートのように強くなってヒットヒットしてたんだわ。

 

メリンドの方は明らかに左フックを決定打にしたがってたなあ。

 

<9R>

経験豊富なメリンドは試合運びにも長けてて、

このラウンドは明らかにペースアップしてきて、

前掛かり勝負が続いた結果、田口さんが左側頭部をバッティングカット。

 

田口さんの出血で元気を貰ったかメリンドが更に攻勢を強めていって、

特段のクリーンヒットは無かったんだけど、それでも十分な攻勢点をゲット。

 

 

あと3ラウンドを残しての自分のスコアは86-85で、

辛うじて田口さんだったんだけど、まだまだ全く予断を許さなかったんだわ。

 

<10R>

メリンドは頭から突っ込み加減の詰め詰めボクシングを徹底してきた中、

密着戦で成果を上げてたのは却って田口さんの方で、

メリンドも必死の踏ん張りだったんだけど、

やっぱりここでも田口さんの左ボディは超の付くほどの有効打で、

これ以降メリンドが右肘で横っ腹をカバーする事が多くなったんだわ。

 

<11R>

勢いを得たのは前の回の終盤からの田口さんで、

メリンドは自ら距離を詰めてる割には密着戦を避けてすぐにクリンチ逃げで、

今回は甲乙付け難い消耗系ショート戦が続いて、

メリンドの踏ん張りで中盤以降にまで決着が伸ばされたんだけど、

最終的に打ち勝ったのはまたしても田口さんの方だったんだわ。

 

<12R>

結局、メリンドにはこれといった攻め方の工夫に乏しいことが知れてきて、

やっぱり八重樫東さんとの試合はあくまで出会い頭の交通事故ってことで、

攻撃に関しての引き出しの数は田口さんが圧倒し続けたんだよね。

 

田口さんはここに至ってもまだまだ色々七色のハードヒットで、

アッと思ったほどのアッパーを左右鋭く打ち込んだんだわ。

 

メリンドがよろめいた直後、田口さんが一気にフィニッシュ体勢に入った途端、

またしてものバッティングでメリンドがドクターチェック。

 

それは仕方のないことだったんだけどメリンドに休憩タイムが与えらえて、

最後の決着は見られなくなったままの終了ゴング。

 

 

ってことで自分は116-112だったんだけど結局、

117-111×2、116-112ってことで勿論田口さんの3-0勝ちだったんだわ。

 

この試合の3人のジャッジは全員外国人だったんだけど、

中間スコアの発表が無かったにも関わらず、

これだけ妥当で綺麗にバランスの取れた採点を見るのは久し振りだったなあ。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 田口良一さん

② 京口紘人さん

③ 木村翔さん

 

 

 

2017年の現場観戦は合計で95回で、去年は93回、2015年は99回ってことで、

2014年に丁度100回だった以降は連続の100回割れだったんだわ。

 

それ以前がずっと平均110回ほどだったのと比べると斜陽感が拭えなくて、

4団体になってから世界チャンプも激増してるんだけど、

プロボクサー数の減少化傾向には歯止めが出来てなくて、

それが結局はJBCや協会の不作為による結果だっていうのは明らかで、

心ある関係者達はその閉塞感に頭を悩ませてるんだけど、

其々の自浄作用が欠如してるっていうことも同時に自覚してるんだよね。

 

最早自浄作用が機能してないっていうことならば、

その次の手段としてはどうしても外圧に期待せざるを得ない訳で、

今年はそれがどういう実の結び方をするかに注目してるんだよね。

 

それは一点、ボクサーの処遇改善に関してで、

正当なファイトマネーを受け取ることを実現すること、

移籍に関してのガイドラインを設けることが今年中に叶わなければ、

プロボクシングの未来は絶望と闇黒しかないんだよね。

 

2017年12月24日 (日)

後楽園ホール・12月23日

 

Img_0072

“我も我も……。”

 

 

 

昨日の後楽園ホールは自分的な仕事納めって感じの

全日本新人王決定戦全12試合だったんだけど、

去年よりチケットのハケが良くて指定席はソールドアウトだったし、

立ち見もかなりの混雑だったんだわ。

 

試合前に何人かと勝敗予測を披露し合って始まり始まり……。

 

 

 

① 赤羽根烈君(宇都宮金田)×井上夕雅君(尼崎亀谷)

                           ………Mm 4R

2勝(1KO)0敗のサウスポー、18歳・栃木県と、5勝0敗1分の18歳・兵庫県。

 

赤羽根君の勝ちを予想してたんだけどね……。

 

<1R>

序盤から赤羽根君が好戦的にハードヒットを目指して、

まずはそこそこ強烈な左ボディを打ち込んでいったんだけど、

それにしても二人共、ジャブが少な過ぎるいきなり系に偏ってたなあ。

 

赤羽根君の攻勢のままに終わるかなあって思われた残り14秒、

井上君の右ストレートが綺麗にヒットしてたし、

残り4秒でのまたもやの右で井上君が挽回ポイントゲット。

 

赤羽根君も中盤に右フックで井上君の左目上をヒットカットさせてたけど、

全体にムキなって粗っぽくなり過ぎてた印象が強かったんだわ。

 

<2R>

顔面のダメージは井上君の方だったんだけど、

大きく振り過ぎることなく的確で鋭いショートブローが抜群で、

赤羽根君が大きく振り過ぎる間隙を縫ってのカウンターショットが目立ってたなあ。

 

井上君は細かい捨てパンチで誘いながら、

赤羽根君の打ち出しにキッチリ合わせ打つのが巧かったし、

赤羽根君は井上君が右ストレートを上に打ってくるかボディを攻めてくるか、

見極めきれてないようだったし、

打ち終わりがルーズになってしまうところを狙われてたんだわ。

 

<3R>

赤羽根君としてはダウンゲットしない限り勝ちが無くなってきた展開だったんだけど、

動きに全く劣化のない相手に強く正確に当て込むのは難しそうで、

そもそもショートブローの連打が巧くないのが致命的で、

接近戦では圧倒的な手数不足を露呈してしまったんだわ。

 

<4R>

劣勢な赤羽根君も最後まで気持ちを強く保ってたんだけど、

左を大きくヒットさせる可能性が見えて来なくなって、

相変わらず井上君の正確なコツコツショットが優勢のままで、

同じ18歳ながら赤羽根君のまだまだ子供っぽいボクシングだけが目立って、

井上君の試合巧者ぶりに感心させられるままの終了ゴングだったんだわ。

 

 

ってことで自分は40-36だったんだけど結局、

39-37×3ってことで井上君の3-0判定勝ちだったんだわ。

 

 

 

② 佐藤剛君(角海老)×長井佑聖君(市野)……LF 4R

4勝(1KO)1敗(1KO)1分のサウスポー、21歳・東京都と、

3勝0敗のサウスポー、19歳・鹿児島県。

 

とにかく距離が全てじゃないかって思ってて、

長井君が巧く対応しそうな感じがしてたんだけどね……。

 

<1R>

最初のクリーンヒットは詰め詰めからの佐藤君の左ストレートで、

いきなりの被弾で長井君のリズムが壊れてしまったか、

そこからは佐藤君の更に詰め詰めからの左右連打が圧倒的で、

長井君はポジショニングも思うに任せなくなってしまって1分30秒、

南東ポスト前で最後は左ボディを強烈打ち込みされてしまってダウン。

 

何とかリスタートした長井君だったんだけど、ダメージは隠しおおせなくて、

勢い付いた佐藤君の猛追撃を交わせそうにないままだった残り52秒、

赤コーナーポストでの強連打に晒されて、そのまま崩れ落ちダウンしてしまって、

長井君としては全くらしさを発揮出来ないまま2分10秒、

佐藤君のレフェリーストップエンド勝ちだったんだわ。

 

 

 

③ 薮崎賢人君(セレス)×白石聖君(井岡)……F 5R

4勝(3KO)1敗1分のサウスポー、20歳・千葉県と、

5勝(2KO)0敗1分の21歳・愛媛県。

 

薮崎君は東日本の技能賞ボクサーなもんで何とかするんじゃないかって……。

 

<1R>

最初のヒットはプレスを効かせてた薮崎君の左ストレートだったんだけど、

徐々に白石君が巧さを発揮し始めて、

左手を長く使って距離を作りながら右ストレートをヒットヒット。

 

その後も自らの距離をキープしてた白石君が残り44秒、

強い右ストレートを打ち込んで薮崎君をふらつかせたんだわ。

 

<2R>

薮崎君としては何とかかき回したいところだったんだけど、

巧くあしらわれ続けてしまって、

左手が邪魔だなあって思ってる間に右ストレートを貰ってしまう場面が続いて、

流れを変えるのに窮してるままって感じだったんだわ。

 

<3R>

白石君としては変な色気を出しさえしなければこのまま行けそうな感じで、

どう戦って行くのかに迷いを漂わせたままの薮崎君を置き去りにしてて、

薮崎君がこのまま1ポイントづつロスする場面しか頭に浮かばなくなってしまって、

この後余程の事が起こらない限り白石君の勝ちが間違いなくなって、

薮崎君からは余程の事を起こそうとする気概が感じられなかったもんで一旦離席。

 

 

ってことで試合終了後にスコアを確認してみたら、

やっぱりあの後も余程の事は起こらなかったみたいで結局、

50-45×2、50-46ってことで白石君のパーフェクト3-0勝ちだったんだわ。

 

 

 

④ 今川未来君(木更津GB)×松浦克貴君(岡崎)……SF 5R

7勝(2KO)3敗(1KO)のサウスポー、21歳・千葉県と、

5勝(1KO)0敗の20歳・愛知県。

 

松浦君は中日本の技能賞ボクサーでSRSジムの吉謙トレがサポートしてたね。

ギリギリ今川君が押し勝つんじゃないかって……。

 

<1R>

リーチは若干松浦君優位だったんだけどジャブが生かし切れてない中、

最初のワンツーヒットは今川君の方で、

その後もかき回し系のボクシングで主導権を獲ってた残り34秒、

乱打戦からの右フックをヒットさせて松浦君をグラつかせたんだわ。

 

今川君はガチャガチャってしたところからがしぶとい一方、

松浦君は真面目一筋系でもう少し変化が欲しいところだったんだわ。

 

<2R>

松浦君の動きの硬さは改善されないままで、

返しのフック系の力強さで今川君が押し気味に進めてたんだけど、

松浦君も多少吹っ切れたか攻勢を強めていってたんだわ。

 

残り25秒からのショートラッシュは目立ってはいたんだけど今川君、

このラウンドは見過ぎる傾向が強くなって手数落ちが気になったんだよね。

 

<3R>

体の硬さが抜けない松浦君ではあったんだけど、

気持ちの強さは増してきたみたいで、

それにつれ若干今川君の気遅れ気味が目立っての中弛みだったんだわ。

 

<4R>

やる気が芽生えて行けそうな感じを強めた松浦君の元気が上回ってきて、

今川君はどこか痛めたのか、単純なスタミナ切れかの小康状態で、

何となくダラーッとやってるような感じしかしなくなって、松浦君の頑張り手数勝ち。

 

<5R>

飛ばしたモン勝ちだったんだけど、まず最初の仕掛けは松浦君で、

大きいのを貰ったらヤバそうになってきたのは今川君の方で、

やや松浦君優位のままに推移してた中盤までを過ぎた残り1分05秒、

その松浦君の右ストレートがいい当たりを見せて、

その後の2発の左フックも良かったし、

殆ど見せ場の無かった今川君に必死感で上回ったままの終了ゴング。

 

 

ってことで自分は48-47で松浦君だったんだけど結局、

49-47、48-47×2ってことで自分とは逆で今川君の3-0勝ちだったんだわ。

 

 

 

⑤ 富施郁哉君(ワタナベ)×徳山洋輝君(千里馬神戸)

                            ………B 5R

4勝0敗のサウスポー、19歳・茨城県と、5勝(1KO)0敗1分の26歳・兵庫県。

 

<1R>

突っ掛り系というかドサクサ紛れ狙いの徳山君が初っ端飛ばしていったんだけど、

1分前後からの一段落が解り易くて、

そこから一気に富施君が大きく巻き返していって1分14秒、

左ストレートのチョン打ちが巧いことヒットして、

そんなに効いたのかって感じで徳山君が北ロープに吹っ飛ばされてのダウン。

 

リスタート後の残り1分10秒にも左フックを引っ掛けられて、

徳山君が再度のダウンを喰らってしまったんだけど、

これはちょっとスリップっぽくて、被弾と足の絡まりの前後関係って感じだったね。

 

このまま終わってしまうのかと思われたんだけど、

ここは徳山君がなんとか踏ん張ってのラウンド終了ゴング。

 

<2R>

結局、徳山君は体ごと突っ込み系のボクサーってことで、

ひたすら乱暴なだけの偏りの強いパフォーマンスだけに終始してて、

7歳年下の19歳の富施君の方が圧倒的に冷静で、

ドサクサ系に巻き込まれない限り富施君の負けは有り得なくなってきたもんで、

一旦休憩タイムってことで……。

 

 

結局、この試合は4R2分51秒での決着で、

予想通り富施君のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

 

⑥ 飯見嵐君(ワタナベ)×下町俊貴君(Gツダ)……SB 5R

4勝(4KO)0敗の21歳・愛知県と、

6勝(3KO)1敗1分のサウスポー、21歳・大阪府。

 

飯見君は東日本のMVPだし、上背と圧倒的なリーチの相手ではあったんだけど、

持ち前の突進力で何とかするんじゃないかってね……。

 

<1R>

頭一個以上デカい相手に飯見君が如何に距離を詰めるかが全てだったんだけど、

下町君は飯見君のことを事前に相当研究してたみたいで、

西軍代表戦の時よりも更に技術を磨いてて、

飯見君の3~4倍の手数を駆使して、自らの距離を維持してたんだわ。

 

そんな中での1分過ぎ、まずはその下町君の左ストレートがヒットして、

飯見君も一気にムキになって攻め立てたんだけど、適度にあしらわれてしまって、

入り込む寸前に下町君にチョンチョンヒットを積み重ねられてたんだわ。

 

<2R>

結局、このラウンドも下町君の手数勝ちに終わりはしたんだけど、

まずは足を止め、ガードを下げさせようってことか飯見君の左ボディも強烈で、

いきなりの顔面ヒットには距離があり過ぎるもんでって感じだったんだわ。

 

<3R>

飯見君が更に飛ばしていって途中途中ではかなり貰ってはいたんだけど、

残り30秒での左フックがこのラウンド最大の有効ヒットで飯見君がポイントバック。

 

それでも下町君は長い腕をしてるのにショートブローがとっても巧かったし、

打ち出すタイミングとか当て勘の良さは代表戦の時以上だったなあ。

 

<4R>

スコア的に更に前掛かりに攻めざるを得なくなってた飯見君に対して開始38秒、

下町君がタイミングのいい左ストレートを当て込んでからの一気攻勢で、

その一発が明らかに飯見君にダメージを与えたのを確信しての一気攻めで、

そこからの飯見君は西ロープを背負わされて防戦一方で、

アッと思ったら左手をリングに付いてしまったんだわ。

 

その瞬間は角度的にレフェリーからは死角だったと思うんだけど、

自分からは1mほどの距離で、西ジャッジからはもっと近かったのに、

普通にスルーされてしまって、その後も連続攻撃を受けてしまった飯見君、

自分的にはタオルインもレフェレリーストップも遅きに失したように見えたんだけど、

ボッコボコにされた末のストップエンドで0分51秒、下町君のTKO勝ち。

 

もしもあの場面で一旦ダウンコールがされて、飯見君が一休み出来てたら、

何とか凌ぎ切れたかは解らないことなんだけど、

ことによったら少しばかり違った展開も有り得たって思ったけどね……。

 

それでもそのことが下町君の勝利に汚点を残すってことでは全く無くて、

ああいう戦い方が出来る痩身で手足の長いボクサーは実に魅力的だったんだわ。

 

 

 

⑦ 佐々木蓮君(ワタナベ)×高瀬衆斗君(蟹江)……Fe 5R

5勝(3KO)0敗のサウスポー、22歳・岩手県と、

4勝(1KO)0敗1分の21歳・愛知県。

 

またもや西軍は乱暴な突っ掛り系のイッセノセボクサーだったなあ。

 

実はこの日の佐々木君もしなやかさに欠ける左オンリーに近いボクシングで、

お互いに一接触して2発まで勝負のどっちも有り系の丁半賭博になってしまって、

そういうきっかけを作ったのは間違いなく高瀬君の方で、

そういうボクシングが勝つところは見たくないっていう気持ちが強くなって、

この試合は1Rで離席したんだけど結局、

4R0分45秒で佐々木君のTKO勝ちだったんだってね。

 

 

 

⑧ ジロリアン陸君(F赤羽)×森武蔵君(薬師寺)……SFe 5R

8勝(8KO)1敗(1KO)の29歳・宮城県と、

4勝(4KO)0敗のサウスポー、18歳・熊本県。

 

陸君は東日本の敢闘賞で森君は西軍のMVP。

 

一番期待してた試合だったんだけど、思ってた以上に単純で雑な試合内容で、

自分は3Rで切り上げてしまったんだよね。

 

陸君のリングガウンの右肩のところに白いハトのオモチャが乗ってて、

彼はマジシャンっていう肩書きも持ってるもんで

自分はそれが本物のハトになって飛び立つのかって一瞬思ったんだよね。

 

<1R>

ファーストコンタクトでのハードヒットは陸君の方で、

だからってことかそれ以降の森君はやたら慎重になっていって、

陸君の方も相手の踏み込みにひたすら合わせ打とうとしてるみたいで、

お互い巌流島みたいになってしまっての睨み合いの時間が長くなってしまって、

それは丁度居合抜きの試合のような瞬間一発勝負の様相だったんだわ。

 

残り1分07秒での右ストレートのヒットもあってまずは陸君がポイントゲット。

 

<2R>

森君は西軍代表戦の時のようなイメージとはかけ離れてて、

この日は飛び込みざまの一発勝負に終始してて、

お互いに無暗に先攻めするとヤバイって思ったか、やたら低調で……。

 

<3R>

陸君のガードの低いのが気になりだしたんだけど、

一方では森君の飛び込んで一発打ってお終いっていうのも面白くなくて、

やっぱりカウンターで打たれるのを警戒してたと思うんだけど、

まだまだ巌流島状態で、お互いの緊張感は半端じゃなかったとは思うんだけど、

ボクシングの出来上がりと言うか絵図ら的には平板過ぎで、

実はそれは一瞬の飛び込みのタイミングを計り合ってるだけな訳で、

会場の最前列でしか解らないようなボクシングはダメだと思ったなあ。

 

残り45秒のところで森君が陸君の後頭部をぶっ叩いてしまって、

森君には注意と陸君に暫しの休憩が与えられて再開された3秒後、

お互いの右が交差して森君の方のフックがヒットして、

足が絡まったのと同時だったんだけどとにかく陸君がダウンしてしまったんだわ。

 

やっぱり瞬間のスピード感では森君の方が大分上回ってて、

陸君も相手のそういう瞬発勝負に合わせていってしまったもんで、

そうなったら陸君の勝ち目はないだろうなあって思ったモンで連続離席。

 

 

結局、途中決着がないままの森君の3-0勝ちで、

スコアは50-44、49-45、49-46ってことだったんだわ。

 

 

 

⑨ 有岡康輔君(三迫)×小畑武尊君(D東保)……L 5R

6勝(5KO)3敗(2KO)の24歳・東京都と、

5勝(1KO)2敗(1KO)1分のサウスポー、19歳・大分県。

 

相手は難敵ではあるんだけど、何とか有岡君の競り勝ちを期待してたんだわ。

 

<1R>

小畑君のことは有岡君も映像を見てたと思うんだけど自分も見た通り、

この試合も距離を潰しての手数手数で相手の戦う気を削ぐ戦法で、

まずは押して押してのショートフックの嵐で、

有岡君も接近戦に果敢に挑んでいってたんだけど、

ストロークの大きさの違いが出てしまって小畑君が優勢優勢。

 

小畑君は被弾すると却って前へ出てくる強気のボクシングで、

残り17秒でのショート戦でも2発ほど直撃させて有岡君の足元をバタつかせて、

まずは余裕のポイントゲットってことで、

有岡君にはいきなり暗雲が立ち込めてきたんだわ。

 

<2R>

自らのボクシングを貫き通すっていう点では小畑君は頭抜けてて、

左右フックで相手を叩きまくって、一瞬のチャンスが到来したと判断するやいなや、

そこへ今度は左ストレートを強く打ち込むっていうのが得意技なんだよね。

 

これに対して有岡君もコノヤロコノヤロって感じのボディショットを連発していって、

小畑君のガードが一瞬下がったところに左右フックを打ち込んで、

その右がカウンター気味にヒットしてアレッ感じでダウンゲットしたんだわ。

 

やっぱりパンチ力自体は有岡君の方が圧倒的で、

多少ディフェンスは犠牲にしても打ち合う時は相打ち覚悟で行けって、

自分はそう思ってたんだけど、全くその通りの展開になっていったんだわ。

 

小畑君も何とか立ち上がってリスタートしたんだけど、

決着意志の固い有岡君が正確かつ非情な追い込みで、

そのまま一気に赤ポストまで追い立てながらの連打連打で残り1分14秒、

このラウンド2回目の豪快なダウンゲット。

 

ギリギリ立ち上がった小畑さんだったんだけど、

ファイティングポーズを取り切れないままテンカウントアウトってことで、

1分58秒、有岡さんのKO勝ちだったんだわ。

 

控室に戻る有岡さんとは勿論満面の笑みのグローブタッチだったんだけど、

横井トレのほっとした姿も中々印象的だったんだよね。

 

 

 

⑩ 木原宗孝君(帝拳)×マーカス・スミス君(平仲)……SL 4R

3勝(1KO)1敗の20歳・愛知県と、

4勝(4KO)0敗のサウスポー、32歳・アメリカ。

 

西軍の敢闘賞ボクサーのスミス君が力づくで圧倒するかって思ってたんだけどね。

 

何となんと、間近に試合を控えてる拳四朗さんと山中慎介さんが並んで観戦で、

そう言えば拳四朗さんはいつもそんな感じなんだよね。

 

<1R>

瞬間ワンツーと絡み合ってからの力ずくゴニョゴニョ命のスミス君に対して木原君、

返しの左フックが絶好調で、当たりは薄かったんだけど、

スミス君の効いてないですよおポーズが相変わらずウザかったなあ。

 

木原君は全く怖がることなくの先手先手で右も当たり出して、

残り10秒からのスミス君得意のゴニョゴニョ戦も巧いこと切り抜けてたね。

 

効いてないですよおポーズしてたスミス君は木原君の右フックで、

左目上をヒットカットしてたんだわ。

 

<2R>

スミス君が若干乱暴度を上げていったんだけど、

木原君の方も強い気持ちを支えにしてのまだ先攻先攻で、

スミス君は場面が悪くなると気持ちの悪いエヘラエヘラの笑い顔で、

こんなふざけた米兵上がりに好きにさせるな木原君、

一発ブチ倒してくれっていう思いが強くなっていったんだわ。

 

<3R~4R>

その後、木原君もいい場面を作りかけて、

自分の期待も叶えられそうだったんだけど、

何となんと、被弾によるダメージと言うよりは自分にはガス欠としか見えなくて、

ラウンドが進むにつれ劣化が進んでいってしまって、

折角先行したポイントをポロポロ取り戻されてしまっての試合終了ゴング。

 

 

ってことで自分は38-38でそれでも優勢点は木原君だったんだけど結局、

木原君から見て39-37、38-39、38-38の1-1ドローで、

優勢点はスミス君としたジャッジがいたもんで西軍の勝ち。

 

 

 

⑪ 重田裕紀君(ワタナベ)×安達陸虎君(井岡弘樹)

                           ………W 5R

4勝(3KO)1敗のサウスポー、27歳・山口県と、8勝(5KO)0敗の19歳・滋賀県。

 

西軍の技能賞ボクサーの安達君が勝つんじゃないかってね。

 

<1R>

安達君は頭が小さいし、とってもバランスの取れたいい体躯をしてるんだけど、

何故だか中間距離が巧くなくて、距離が縮まった際の一気攻めだけなんだわ。

 

それを知ってか重田君、遠目からの右フックを大きく当て込んでたし、

左ストレートもいい感じで早くも安達君の顔面が赤くなってきたんだわ。

 

<2R>

重田君は前の手の使い方でゲームを組み立ててるような印象が強くて、

簡単には相手に踏み込みのタイミングを与えてなかったんだわ。

 

安達君はそこはかとないやり難さを感じてるようだったし、

ジャブも出さないままあくまで詰まったところでの馬力頼りのままで、

代表戦の際にはこんなに下手なボクサーのようには見えなかったんだけどなあ。

 

<3R>

安達君は全く先仕掛けが出来ずポイントの取りようもないままで、

こんなに密着戦オンリーのボクサーだとは思わなかったんだよね。

 

この辺に来ると重田君からは早くも余裕のようなモノが感じられてきて、

ジャブも良かったし、結構デタラメそうに見えた右特大フックも当たってたんだわ。

 

<4R>

どっかで吹っ切って飛ばさないとフルマーク負けしそうだった安達君、

余裕でちょっと集中が切れたような重田君が手数落ちしてきたところで、

やっとやっとの手数アップだったんだよね。

 

<5R>

安達君の今一感にも驚いてしまったんだけど、

ここに来ての重田君の劣化も信じ難いほどで、

1分過ぎからは相打ちになってもシンドそうだったし、

折角残り1分06秒で綺麗な左を当て込んだのにそこから飛ばせないままで、

元気さだけに関して言えば安達君の方が上回ってたんだよね。

 

ただ安達君の方も開始26秒にショートワンツーを直撃ヒットさせて、

一気に攻め立てようとはしてたんだけど思うに任せない動きで終わってたんだよね。

 

 

ってことで自分は48-47で重田君だったんだけど結局、

50-47、48-47×2ってことでやっぱり重田君の3-0勝ちだったね。

 

 

それにしてもこの試合で50-47っていうのは有り得ないって思ったんだけど、

このスコアを付けたのはこの日だけの為に地方から出張ってきたジャッジで、

そう言えばこの一つ前の試合でも39-37って、

東軍に甘過ぎる採点をしたのも別の出張ジャッジだったんだけど

そもそも彼らの目は信頼性に欠けるってことなのか、

呼んでくれた東京側に気を使ってのことなのか、

その何れにしてもやっぱりいい感じはしなかったんだよね。

 

 

 

⑫ 加藤収二君(中野サイトウ)×徳山純治君(真正)……M 4R

6勝(4KO)1敗(1KO)1分のサウスポー、27歳・東京都と、

2勝0敗の34歳・兵庫県。

 

徳山君は今回出場メンバーの中での最年長。

 

この試合は元々加藤君の圧倒勝ちしか頭に浮かばなくて、

自分の興味の矛先はこの試合のレフェリーとジャッジに向けられてて、

レフェリーとジャッジ二人が地方からの出張だったんだよね。

 

 

加藤君が山ほどのジャブで徳山君の出鼻を挫きまくってたんだけど、

徳山君としては距離詰めてからのメチャ殴り左右フックオンリーで、

それもすべて万振りのまるで杭打機みたいだったもんで、

加藤君としてはとにかく簡単に貰ってしまわないことだったんだわ。

 

1R残り42秒のところで強引に入ろうとしてきた徳山君に対して加藤君、

左右のショートフックを連続直撃させて最初のダウンゲット。

 

徳山君には前詰めからの杭打ちショットの他には全くもう何もないもんで、

ひたすらそれに頼るしかないんだけど、

見てて如何にも単純過ぎて気の毒のなってしまうほどだったんだけど、

それでも気持ちの強さは半端じゃなくて、途中からは休み休みではあったんだけど、

やられそうなところから何度も立て直しての杭打ちショットだったんだわ。

 

最終4R、ヘバリそうなところから最後の気持ち攻めだったんだけど徳山君、

やっぱり加藤君にすっかり見切られてしまってて、

またもやの左を合わされてしまって大きく倒れ込んでしまったんだわ。

 

これでお終いかって思われたカウントナインで試合が再開されて、

自分にはタオルインの充分なタイミングだと思ったんだけど陣営が放置して、

そのやっとの立ち上がり方を見てたら後は残虐しかない訳で、

ここから逆転のKOショットでも期待してたのかってことで、

案の定、徳山君は最後は惨めな倒され方をしてしまって、

今度という今度はレフェリーも即のストップエンドでってことで2分30秒、

加藤君の余裕のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

リングを降りた直後の加藤君と良かったねグローブタッチしたんだけど、

汗ダラダラの中、嬉しそうだったなあ。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 有岡康輔君

② 下町俊貴君

③ 佐藤剛君

④ 井上夕雅君

⑤ 加藤収二君

 

 

 

自分は東軍の8勝4敗を予想してたんだけど結局、7勝5敗っていう結果で、

一見大差が無いようにも見えるけど、試合ごとの勝ち負け予想には外れが多くて、

予想通りの結果だったのは12試合中7試合だけだったんだよね。

 

 

ワタナベジムからは久し振りの新人王が、それも一挙に3人も誕生して、

ジムとしては勿論、全体でも新記録なんじゃないかと思ったら、

井上トレが以前輪島ジムでもあったんじゃないかって言ってて、

それでも20年以上振りのことなんだよね。

 

 

個人的に感慨深かったのは、元ヨネクラジムボクサー達の活躍で、

ワタナベジムの重田裕紀君は町田トレと、三迫ジムの有岡康輔君は横井トレと、

其々共に大喜びで見てて何となく心の中がホッコリしたんだよね。

 

 

今回の全日本新人王決定戦では東軍西軍代表をゲットするにあたって、

其々の代表戦を不戦勝したボクサーが全部で4名いたんだけど、

東軍1名、西軍3名の全員が敗退してしまったんだよね。

 

 

それとやっぱり大阪から出張って来る客のマナーは相変わらず最悪で、

イラつくことが多いから全日本だけは来年からテレビにしようかなあ……。

2017年12月20日 (水)

後楽園ホール・12月19日

 

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“猫ウサギというか、ウサギ猫というか……。”

 

 

 

先週本人から聞いてはいたんだけど、

鴻巣茂野ジムの大塚隆太さんが引退なんだわ。

 

彼はキラッキラ輝きながらあっと言う間にチャンピオンに登り詰めるっていう、

そういうタイプのボクサーではなくて、、必殺系の倒し屋でもなくて、

気の利いた話が沢山出来るっていう性格でもなくて、

リング上のパフォーマンスを含めてどっちかって言うと地味な印象だったんだけど、

いつどんな試合でも、勝っても負けても常に全力出しのボクサーで、

実は自分、派手な倒し屋よりも地味な頑張り屋の方が好きなところもあって、

密かに贔屓にしてたんだよね。

 

32歳の彼の16勝(6KO)10敗(5KO)3分って通算戦績も奥ゆかしいというか、

じっと眺めてると何だかとってもバランスの取れた数字な訳で、

ランク落ちしたから止めるんじゃないってあの時は明言してたんだけど、

それは本心なのかホールで会うことがあったら聞いてみようと思ってるんだわ。

 

 

 

昨日は今年最後のジム興行の角海老ボクシングで、

赤コーナー(左側)は全員角海老ボクサーってことで……。

 

元々外国人相手の試合が多かったし、

楽しみにしてた二つの試合の相手がウェイトを作れなかったこともあって、

それ程期待しないままの観戦だったんだけど、

これがまあ実にとっても気持ちのいい帰り道だったんだわ。

 

 

 

① 吉田裕也君×渡辺想君(ワタナベ)……SFe 4R

デビュー戦の29歳・埼玉県と、デビュー戦の18歳・千葉県。

 

11歳差のデビュー同士は良く似た体躯と風貌をしてたんだけどね……。

 

<1R>

二人共、結構慎重な立ち上がりをしてて、

ジャブの差し合いは大差なかったんだけど、プレスは若干吉田君だったね。

 

ジャッジは多分イーブンにしたと思うほどの微差だったんだけど、

かなり強引なマストってことで自分は10-9で吉田君。

 

<2R>

勝負はあっと言う間に決着してしまって、

もっと攻めろって言われたか吉田君が積極的に出ていったその瞬間、

右ストレートの打ち終わりに渡部君がキッチリ右フックを合わせ打ったんだわ。

 

余りのタイミングだったもんで吉田君がその場に一発前のめりダウンしてしまって、

当たりも倒れ方も激しかったもんで、レフェリーが即のストップエンドで0分20秒、

渡部君のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

吉田君が積極的に攻めようとしてた事には何の非も無かったんだけど、

少しばかり無防備に行き過ぎたって感じだったなあ。

 

 

 

② 加藤剛君×大村和也君(新日本木村)……L 4R

デビュー戦の20歳・茨城県と、デビュー戦の23歳・東京都。

 

加藤君は4戦、大村君には12戦のアマ経験のある共にデビュー戦。

 

<1R>

加藤君はちゃんとしたジャブから組み立てようとしてたんだけど、

おどけキャラみたいな大村君がいきなりの乱闘仕掛けで、

とてもアマ経験者のように見えなかったんだわ。

 

で、開始すぐの20秒、右を突っ突いた後の大村君の左フックが激突、

図らずも加藤君がいきなりダウンを喰らってしまったんだわ。

 

リスタート後は二人共、まるで気が触れたようなメチャ殴り合いに突入して、

どっちも有りの危険な展開が繰り広げられたんだけど、

一見、強引な左右フックオンリーのように見えた大村君が上下への工夫打ち分けで、

加藤君の立て直しを阻止し続けてたんだわ。

 

ただ余りに全力で振り過ぎたせいか大村君、残り30秒からは休み休みで、

打たれたダメージを回復し切れなかった加藤君と一緒にハァーハァーしてたね。

 

<2R>

お互いの危険な万振り系ボクシングは改まることがなくて、

当たったモン勝ちの状況に変わりなくて、まるで丁半賭博のようだったんだわ。

 

それでも徐々に大村君の前詰めの方が流れを作り始めて、

左右フックのドカ打ちが、特にボディへのそれが効果を見せ始めての押せ押せで、

開始1分09秒、最後はやっぱりその左ボディだったんだけど、

加藤君を北西ポストに追い込んだところで強烈に喰い込ませてダウンゲット。

 

加藤君も何とか立ち上がったんだけど、ゲロ吐きそうなほどシンドそうで、

続行できそうにないままのテンカウントアウトで1分20秒、

大村君のKO勝ちだったんだわ。

 

 

 

③ 武田航君×何チャラ・何チャラ……SB 6R

11勝(5KO)1敗1分のサウスポー、23歳・神奈川県と、

7勝(2KO)4敗の18歳・タイ。

 

<1R>

武田君も細いんだけど相手のタイボクサーはもっと細くてひ弱そうで、

これなら武田君が楽々KO決着だなって見てたんだよね。

 

終始武田君の攻勢が続いたんだけど効果的なヒッティングに繋がらなくて、

そもそも相手の何チャラボクサーが攻めて来ないんだよなあ。

 

ソイツは遠目から右ストレートを打ちたがってたんだけど、

やたら体を伸ばして打ってくるもんで、

そのうち武田君がその打ち終わりに合せて左フックを被せ打つって、

そう見てたんだけどね……。

 

<2R~3R>

そもそも戦う気があるのかっていう相手も相手だったんだけど、

武田君の方も距離が掴めないまま何となくダラダラ感が漂ってきて、

リング上からは全く緊迫感が伝わって来なかったんだよなあ。

 

<4R>

この程度の相手を倒し切れないようでは問題だなあって見てたんだけど、

倒れるきっかけを求めてたような感じの相手に武田君、

いつものキレからは程遠いタルイ動きで、

打って来ない相手にやりようがなかったところもあったんだけど、

それならそれでもそういう相手を倒し切る気概を見せて欲しかったところで、

例えば2ポイントビハインドしてて、残り3Rでダウンゲットしないと勝てないって、

そういうシチュエーションを自らに課しての設定戦に挑むべきところだったんだわ。

 

 

このままダラダラになってしまうような予想しか浮かばなかったもんで、

この試合は北席で松本竜也君と並んで観戦してたんだけど、

ここで離席ってことで、武田君の試合で初めてじゃなかったかなあ……。

 

ってことで結局、60-54×3のパーフェクト3-0だったんだけどね。

 

 

 

④ 中川勇太さん×マークイル・サルバーニャ……SB 8R

21勝(12KO)5敗(1KO)1分のランク4位、28歳・滋賀県と、

16勝(7KO)4敗の20歳・フィリピン。

 

<1R~2R>

サルバーニャは元々そうなのか、引き気味のカウンター狙いで、

殆ど待ち姿勢のまま中川さんの打ち終わりのタイミングを計ってたんだわ。

 

中川さんは最初っから殆ど余裕余裕で、

相手の瞬間的な飛ばしも見極めたうえでのプレスプレスだったもんで、

自分の中では3Rか4Rくらいの決着を予想したんだよね。

 

 

結局、その決着は4R1分04秒で、最後は強烈な左ボディだったんだけど、

覚悟してなかったところでまともに貰ってしまったサルバーニャ、

西ロープ前でしゃがみ込みダウンしてしまって、そのままテンカウントアウト。

 

 

 

⑤ 今野裕介さん×丸木和也さん(天熊丸木)……W 8R

11勝(5KO)4敗(1KO)のSL5位、28歳・神奈川県と、

20勝(13KO)5敗(1KO)のW9位、29歳・熊本県。

 

丸木さんの計量ミスはこれで2回目らしくて、

何とか当日計量でのエントリーが出来たんだけど、

例えこの試合に勝ってもランキングは多分剥奪されそうで、

だから自分は彼のモチベーションには大きな疑問を持ってて、

見るに堪えない試合さえ予測の中に入れてたんだけど、

丸木さんは男らしく持ってるモノを全部出して結構立派に頑張ったんだわ。

 

<1R>

今野さんの実に感じのいいジャブから始まったんだけど、

最初のクリーンヒットは丸木さんのカウンターの右からのワンツーでまずは先手。

 

ただ残り1分10秒、今野さんのクロス気味の右ストレートの方が激烈で、

一瞬体が揺らいだ丸木さんを今野さんが見逃さない一気攻めで、

途中丸木さんも鋭いショットを放ってはいたんだけど今野さん、

左右ボディの中にショートアッパーも混ぜ込んでのグッドコンビネーションで、

そのままの勢いで残り10秒からも飛ばしまくってのラウンド終了ゴング。

 

<2R>

前の回にかなり追い込まれた丸木さんの回復度合いが気になったんだけど、

明らかなダメージを引きずりながら丸木さんも踏ん張って打ち返してたんだわ。

 

前のラウンドの終盤にかけて飛ばしまくった今野さんの方も急がず騒がずで、

丁寧に左ボディを打ち込みながらタイミングとリズムの再確認だったなあ。

 

<3R>

前の回から引き続いて今野さんの手数が落ちてきたところで丸木さん、

開始15秒のところで綺麗なワンツーをヒットしてその後も、

今一だった今野さんを前に本来の動きを戻しつつあったような感じだったね。

 

<4R>

一休みを終えたって感じで今野さんが再度の積極攻めの先手先手で、

対応の遅れた丸木さんが反撃ならないままほぼ一方的な展開で、

今野さんは冷静で手際のいい上下打ち分けがとっても見栄えが良くて、

この回は丸木さんの被弾が一挙に何倍増かしてしまって、

よくまあ耐えたよなあっていう感想は抱かせたんだけど、

それでも10:8.5ほどもの大差が付いてしまったんだわ。

 

<5R>

丸木さんは必殺の右を狙ってるような感じではあったんだけど、

今野さんのジャブだけで頭が跳ね上げられバランスを崩すようになって、

気が付けば顔面も随分傷んできてたんだわ。

 

そろそろエンディングが近いなあって見てた残り40秒からはほぼ一方的で、

何とか何とかって踏ん張ってた丸木さんもいよいよ力が尽きてきて、

こりゃ危ないなあって思ってた途端のレフェリーストップエンドが2分39秒で、

今野さんの圧倒的なTKO勝ちだったんだよね。

 

 

丸木さんの応援団が大きな太鼓を3個も持ち込もうとしてたのにも驚いたんだけど、

丸木さんサイドが誰もタオルインを準備してなかったのにはもっと驚いたなあ。

 

 

丸木さんはベストコンディションでは無かったみたいだったんだけど、

それでも攻撃の幅は元々狭いと言わざるを得なくて、

多少スピードアップ出来たとしてもやっぱり今野さんに圧倒されてたと思ったなあ。

 

 

それでも結構な激闘の様に見えたし、今野さんもかなり被弾してた筈なのに、

試合後の彼の顔面は殆ど全く傷んでなくて、

少しばかり相手の右を貰い過ぎてたとは言え、

自分にはとってもいい試合に見えたし、彼自身も満足の笑みを見せてたんだよね。

 

 

 

⑥ 山内涼太君×レスター・アブタン……F 6R

1勝(1KO)0敗の22歳・大阪府と、

12勝(6KO)7敗(2KO)3分の国内王者、OPBF6位、26歳・フィリピン。

 

山内君はとっても有望なボクサーであることは間違いないんだけど、

それでもまだ1戦しかしてないっていうのに、 

22戦ものキャリアのあるOPBFのハイランカーを相手に選ぶジムも、

それを受けた本人も相当大したモンなんだわ。

 

この試合に勝つことができれば山内君はA級昇格と共に、

日本とOPBFの両方のランキングを同時にゲット出来るってことで……。

 

<1R>

ガッシリ体躯のアブタンに対して、色白痩身の山内君の方が10㎝近く背が高くて、

こうなると戦い方が極端系になりがちなんだよなあって見てたら、

やっぱりアブタンは基本、一気突っ込みからの左右フック命っていうスタイルで、

それでも一瞬のスピード感とパワーはそこそこだったんだわ。

 

相手は常に山内君の体勢が整う前に突っ掛けて来たもんで、

序盤の山内君はちょっと戸惑い気味のように見えたんだけど、

ラウンド半分が過ぎる頃には相手の動きの大体を把握したようで、

この辺りもプロ経験が少ない割に大したもんだよなあって思う点なんだけど、

鋭いコンビネーションからの左ボディを激しくヒットさせてたんだわ。

 

アブタンの方はあくまで雑ではあったんだけど、

終始ガンガンの万振りなもんでそれなりに危険度は高かったんだけどね。

 

<2R>

ペースが落ち着かないまま山内君の右目下も薄赤くなってきて、

やたら頭から突っ込み打ちしてくる相手にはカウンターも狙い難くて、

山内君はどうするのかって見てたら切り口はやっぱり左ボディで、

残り1分30秒でのそれは明らかにアブタンの動きに躊躇を生じさせ、

手応えを感じた山内君が途端の一気の攻め込みで、

強連打に晒されたアブタンは東ロープに逃げるように絡まって大きく体勢を崩して、

レフェリーは迷うことなくロープダウンを宣言。

 

再開後のアブタンは挽回する余裕が全く無いままで、

見計らった山内君が更に更にの鬼追撃で、

北ロープから北西ポストまで一気にアブタンを追い込んで、

最後のフルボッコって感じだったんだけど、ここは時間が無くての終了ゴング。

 

この一連の攻め込みの起点はやっぱり山内君の左ボディだったんだよね。

 

<3R>

前の回に飛ばした山内君が相手の回復度を見ながらのユックリスタートで、

アブタンの方が挽回フルスロットルって感じだったんだわ。

 

で、1分20秒、そこそこの右ストレートを当て込んでたんだけど後が続かず、

その10秒後の相打ちの際に手応えを掴んだような山内君がまたもやの速攻で、

その後は再度アブタンの巻き返しが目立ってたんだけど、

山内君の手が止まると途端にアブタンの抜かりない攻め込みで、

それも例の頭からの突っ込みが伴うもんで、

山内君の集中が切れて苛立つんじゃないかって心配になるほどだったんだわ。

 

<4R>

アブタンの戦法は比較的限られてるもんで、

山内君も徐々に見切りつつあったんだけど、

それでもここに至ってアブタンもかなり回復してるような動きに戻ってきて、

開始55秒と1分03秒に右ストレートをヒットさせてたんだわ。

 

徐々に山内君が先行力を奪われていって、このままだとアブタンポイントだなあって、

そう見てた残り56秒の西ロープ前、山内君が右のショートストレートをヒット、

前掛かりだったところを直撃されたアブタンが一発ダウンしてしまったんだわ。

 

ダウンっていうのはタイミングなんだなあってつくづく思わされて、

それまで折角頑張り直してたアブタンだったんだけど、

何とかリスタートはしたんだけど体力と気力の両方を急に削がれてしまったようで、

そこからは山内君のこの日何度目かの一気攻めに晒されるままになってしまって、

最後は西ロープに詰められ体が前かがみになってしまったところでストップエンド。

 

ってことで2分26秒で山内君のTKO勝ちだったんだけど、

必ずしもやり易い相手ではなかったのに冷静で力強い対処だったなあ。

 

 

山内君は薄っすら自分のことを知ってくれてるみたいで、

間近で喜びの笑顔を見せてくれたんだよね。

 

とにかくこれで山内君は3戦目で日本とOPBFのいきなりハイランカーになる訳で

フライ級も面白くなりそうなんだわ。

 

 

 

メインイベントの前のお互いの国歌交換の中で、

日本側は現役バリバリの女性オペラ歌手によるアカペラの “君が代” 独唱で、

これがまあミスワールドコンテスト出場経験のある美形だったんだけど、

やっぱり本物の歌い手っていうのは声量とか伸びや響きが全く違う訳で、

こういう国家斉唱の中では今までで一番の大拍手だったんだよね。

 

試合後に偶然、彼女の帰るところに行き合ったもんで、

素直な感想を伝えたら美形の彼女はとっても喜んでたんだけど、

その彼女はつい最近角海老ジムの鈴木会長と偶然の場で知り合って、

あのさあって感じで頼まれて気軽に応じてくれたんだってさ。

 

 

 

⑦ 岡田博喜さん×ジェイソン・パガラ

         ………WBO AP SL級王座決定戦 12R 

16勝(11KO)0敗のIBF7位、WBO9位、WBC11位の27歳・東京都と、

40勝(25KO)2敗1分のWBO8位の29歳・フィリピン。

 

この試合の相手もウェイトミスして当日計量してのやっとこさだったんだけど、

岡田さんが勝利した場合だけベルトゲットってことで、

パガラにしてみれば例え勝っても何もご褒美がない試合ってことで、

ちゃんとした試合になるのかって心配されたんだけどね……。

 

<1R>

開始ゴング直後、パガラはいきなりよそ見をしながらの左フックを打ってきて、

中々油断ならないところを見せたんだけど、岡田さんは冷静な対処だったね。

 

プレスとジャブは岡田さんが圧倒してて、フェイントからの左フックも抜群で、

開始直後はサウスポーだったパガラはいきなりオーソドックスにチェンジして、

その後も最後までそのチェンジを繰り返してたんだけど、

そのどれにも岡田さんは最後まで惑わされるってことが全く無かったんだよね。

 

パガラは力づくだけではない結構素早いコンビネーションも備えてて、

残り20秒に切れのいい右フックを当て込んでたんだけど、

ラウンド全体を通して見れば岡田さんの優位は揺るぎなかったんだわ。

 

<2R>

パガラには特別気を付けなければいけないような危険なパンチは見当たらなくて、

唯一瞬間に打ち込んで来るワンツーだけには要注意って感じだったんだわ。

 

岡田さんのジャブはまるで左ストレートのような鋭い喰い込みを見せてて、

常にパガラに安易な踏み込みを許さなかったんだよね。

 

<3R>

山ほどのジャブを浴びたパガラの顔面が早くも赤くなってきて、

イライラしながらスイッチを繰り返してるような印象で、

このラウンドは左フックを一発ヒットさせてはいたんだけど、

踏み込み鋭く左ボディから右ストレート、

逆の右ストレートから左ボディを放ってた岡田さんの方が圧倒見栄え勝ち。

 

<4R>

パガラが戦い方を若干変えてきて、

このラウンドは最初っからボディ狙いに絞ってたみたいで、

左ボディ2発から始まってひたすらの左右ボディに活路を求めてたみたいなんだわ。

 

その全部を被弾した訳でも無く、全てを防いでもいなかったんだけど岡田さん、

相手がバランスを崩したり、打ち終わりに体が流れるところを的確にヒットヒット。

 

<5R>

開始25秒、岡田さんのジャブの打ち終わりにパガラが右フックをヒット、

綺麗に貰ってしまった岡田さんだったんだけど、

ここからが岡田さんが岡田さんであることの証明で、

1発貰うと倍返し以上の強烈反撃で4~5発を連続的に打ち込んでたんだわ。

 

多少の逆上が混ざっての飛ばしだったと思うんだけど、

その様子を見た陣営からは 「岡田、まだ、まだ!」 って声が大きく上がって、

もう少し相手を弱らせてから行けっていう指示が飛んでたんだよね。

 

一気に飛ばしかけた岡田さんが一瞬緩めた後、

それでも火が付いたような攻撃は止まらなくて、

残り21秒からの左ショートアッパー3連発に気持ちが現れてたんだよね。

 

このラウンド、パガラは右目上をヒットカットされてたし、

コーナーに戻った様子を見たら薄っすら鼻血も流してたんだわ。

 

<6R>

本人が行くって言ったのか、セコンドに行けって言われたのか、

岡田さんは初っ端から決着モードのガンガンで攻めで、

これと言って新たな武器も見出し難いパガラはいきなりの手詰まりだったんだわ。

 

本気になった時の岡田さんは実にとっても半端なボクサーではなくて、

彼のことを半端じゃないなって最初に思ったのはそのデビュー戦で、

相手の右ショットを体をずらせながら交わしざまに打った右ストレートが驚愕で、

その一発でKO勝ちしたその試合の印象が消えないままなんだよね。

 

岡田さんは勢いのままパガラを一気に赤コーナーに追い込んで、

見計らったようなショートブローを強く打ち込んでいって、

ディフェンスに専念せざるを得なくなってたパガラをほぼ一方的に攻め立てて、

左フックかアッパーを打ち込んだ瞬間にパガラがいきなり背を向けてしまって、

これはちょっと前の大橋建典さんのケースと同じで、

レフェリーもあの時と同じ福地レフェリーだったんだもんで、

回り込んで右フック一発かあって瞬間に思ったんだけど、

一瞬の間があってレフェリーがパガラに確認して彼の棄権が決まったんだわ。

 

ってことで0分59秒、終わってみれば岡田さんの超余裕のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

試合後の岡田さんは沢山の人に囲まれてて話をする機会がなかったんだけど、

相手がそこそこ頑張ってくれたもんでいい試合になったって鈴木会長が言ってて、

それは自分も全くの同意見で、自ジムボクサーの勝ち負けとは別に、

興行主は色々大変なんだよね。

 

 

 

その後通路で偶然に細川バレンタインさんとバッタリして、

次のデスティノ・ジャパンとの試合の事に話が及んだんだけど、

自分と彼の考え方は全く一致してて驚いたっていうか、

彼もよく相手を見てるんだなあって感心してしまったんだよね。

 

 

そう言えば先週ロシアへ出張ってビッグゲームに挑んで、

残念ながらTKO負けしてしまった渡部あきのりさんも会場に来てたもんで、

ケガの具合を見せて貰ったんだけど、

サングラスを外した目の周辺は大分良くなってたんだよね。

 

 

 

全部の試合が終わってホール1階のエレベーターホールで人待ちしてたら、

如何にも実直な勤め人っていう感じの人が寄って来て、

一瞬誰だか思い出せなかったんだけど、岡田さんの親父さんで、

久し振りだったもんで失礼してしまったんだけど正しく岡田さんの親父さんで、

二人でちょっとばかり試合のレビューをしたんだけど、

この日の岡田さんのパフォーマンスには親父さんも充分納得してたんだよね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 岡田博喜さん

② 今野裕介さん

③ 山内涼太君

2017年12月17日 (日)

2017年 全日本新人王予想

 

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“予想外の逆襲”

 

 

 

盲目の天才ピアニスト辻井伸行のことは多くの人が知ってると思うけど、

常に共演者達さえ驚愕するほどのパフォーマンスを見せるんだけど、

普段自分は積極的にクラシック音楽を聴くことは無いんだけど、

番組表に彼の名前を見つけるとつい録画してしまうんだわ。

 

彼がコンサートのアンコールに応えて弾くことが多いのが、

フランツ・リストの “ラ・カンパネラ” なんだけど、これはもう何度聞いても鳥肌モノで、

バカでかい手をしたピアニストでもあったリストが、

あんたら程度ならこの曲を楽譜通りには弾きこなせないだろうって、

上から目線で作ったのが “ラ・カンパネラ” で、

超絶テクニックを求められるピアノ曲の頂点って言われてるんだけど、

それを盲目の彼が完璧に弾きこなしてしまうもんで、

オーケストラの連中が驚きの表情で彼の手の動きを覗き込んで見てたんだわ。

機会があったら是非一度ご覧あれってことで……。

 

 

 

2017年度の全日本新人王決定戦は来週の23日に開催されるんだけど、

ちょっと前に西軍の代表決定戦の試合DVDを頂いてたもんで、

いつものよく外れる勝敗予想ってことで……。

 

 

これは東軍の場合も同じなんだけど、

少なくとも10年前よりはかなりレベルが下がってると言わざるを得なくて、

JBCや協会がボクサーの待遇改善をおざなりにしてきたことに大きく由来するって、

自分は強く思ってるんだけどね。

 

 

 

≪2017年度 全日本新人王決定戦勝敗予想≫

*左側が東軍で右側が西軍代表ボクサー。

*相手棄権による代表獲得は東軍が1名で西軍が3名。

 

 

① 赤羽根烈君(宇都宮金田)×井上夕雅君(尼崎亀谷)

                          ………Mm 4R

2勝(1KO)0敗のサウスポー、18歳・栃木県と、

5勝0敗1分の18歳・兵庫県。

 

井上君は構えがシッカリしてるしジャブやボディブローが巧いし、

中間距離からのワンツーも鋭いんだけど、

接近した際のショートブローの回転力は今一感が強くて、

打ち合いになるとガードが下がり過ぎる傾向が強かったんだよね。

 

それとそもそも体の柔軟性とかスピード感にも欠けてて、

振ってる割にはパンチ力そのものはそれほど強くは無かったんだわ。

 

赤羽根君のことは2試合しか見てないんだけど、

全ての面で水準以上だったしとっても鮮烈な印象を感じたもんで、

ここは赤羽根君の勝利を期待する予想なんだよね。

 

 

 

② 佐藤剛君(角海老)×長井佑聖君(市野)……LF 4R

4勝(1KO)1敗(1KO)1分のサウスポー、21歳・東京都と、

3勝0敗のサウスポー、19歳・鹿児島県。

 

長井君は中々迫力あるボクシングをするしスピード感も充分だし、

前の手の使い方がとっても巧くて特に右フックは強烈なんだわ。

 

中間距離からのいきなりの左ストレートも威力十分なんだけど、

あくまで中間距離でやりたがる傾向が強いっていう感じだったんだわ。

 

持ち前のガンガン前詰めが叶ったら佐藤君の可能性も高くなると思うんだけど、

ここは長井君の試合巧者ぶりの方が優位なんじゃないかなあ。

 

 

 

③ 薮崎賢人君(セレス)×白石聖君(井岡)……F 5R

4勝(3KO)1敗1分のサウスポー、20歳・千葉県と、

5勝(2KO)0敗1分の21歳・愛媛県。

 

白石君は上背もリーチもあるんだけど、自分の距離を維持するのが巧くなくて、

接近戦も巧くなかったし、全体に雑な印象が強かったんだよね。

 

薮崎君は東軍の技能賞ボクサーでもあるし、

ここはほぼ余裕で勝ってしまうんじゃないかなあ。

 

 

 

④ 今川未来君(木更津GB)×松浦克貴君(岡崎)……SF 5R

7勝(2KO)3敗(1KO)のサウスポー、21歳・千葉県と、

5勝(1KO)0敗の21歳・愛知県。

 

松浦君は相手棄権による代表なもんで映像チェック不能なんだけど、

自分は戦績的にも棄権した諏訪亮君の方を予想してたんだけどね。

 

今川君はそこそこの強敵達を退けてきての代表獲得なもんで、

相手のことを知らないままなんだけど、今川君の勝利を期待。

 

 

 

⑤ 富施郁哉君(ワタナベ)×徳山洋輝君(千里馬神戸)……B 5R

4勝0敗のサウスポー、19歳・茨城県と、5勝(1KO)0敗1分の26歳・兵庫県。

 

徳山君は中間距離では殆ど何もせず、鋭く踏み込んでから勝負するタイプで、

たまにサウスポーチェンジもするんだけど、全体に大雑把なボクシングで、

余りスタミナも無さそうだったんだわ。

 

富施君も必ずしも飛び抜けたボクサーではないんだけど、

丁寧なパフォーマンスを心掛ければ勝ち目が見えてくるんじゃないかなあ。

 

 

 

⑥ 飯見嵐君(ワタナベ)×下町俊貴君(Gツダ)……SB 5R

4勝(4KO)0敗の21歳・愛知県と、

6勝(3KO)1敗1分のサウスポー、21歳・大阪府。

 

179㎝もの身長が武器であり、ある意味ハンデでもある下町君、

全てのショットのストロークがデカいんだけど、

それでも思いの外ショートブローが巧くていい当て勘をしてるんだよね。

 

飯見君としては自らの距離をどう作るかと思うんだけど、

下町君はフットワークはそれ程のことはないもんで、

それほど苦労しないで踏み込みざまの強烈な左右フックが打てそうで、

東軍MVPをゲットしたその必殺力で圧倒してしまうんじゃないかなあ。

 

 

 

⑦ 佐々木蓮君(ワタナベ)×高瀬衆斗君(蟹江)……Fe 5R

5勝(3KO)0敗のサウスポー、22歳・岩手県と、

4勝(1KO)0敗1分の21歳・愛知県。

 

高瀬君も相手棄権による西軍代表ボクサーで、

戦績だけから判断すると佐々木君が優勢なんだけどね。

 

 

 

⑧ ジロリアン陸君(F赤羽)×森武蔵君(薬師寺)……SFe 5R

8勝(8KO)1敗の29歳・宮城県と、

4勝(4KO)0敗のサウスポー、18歳・熊本県。

 

ハードパンチャー同士で今回一番の好カードなんだよね。

 

森君は前捌きの巧いスピードスターだし、

ショートブローも鋭い上に抜群の距離感を持った逸材で、

ポジショニングがいいからディフェンス感もいいし、

ワンツーもいきなりの左ストレートの威力も新人王レベルを超えてて、

西軍のMVPっていうのも納得できるし、

自分には既に日本ランカークラスのように見えたんだわ。

 

陸君も東軍敢闘賞ボクサーであって冷静で老練な試合運びをするんだけど、

攻防の総合力とスピードっていう点で森君の方が優勢だと思うんだわ。

 

 

 

⑨ 有岡康輔君(三迫)×小畑武尊君(D東保)……L 5R

6勝(5KO)3敗(2KO)の24歳・東京都と、

5勝(1KO)2敗(1KO)1分のサウスポー、19歳・大分県。

 

小畑君はナチュラルウェイトのように見えたんだけど、

とっても体を柔らかく使えてて、怖くはないんだけど老獪系のボクシングで、

力を抜いて沢山打って相手の嫌気を誘うようなスタイルなんだわ。

 

ただ結構ガードを緩めたまま打って来るし、打たれ強くも無さそうなもんで、

有岡君としては内側内側からショートのストレート系で攻め込めば大丈夫そうで、

時にはディフェンスを犠牲にする覚悟で強打に行くべきだと思うんだよね。

 

とにかく密着手数戦に巻き込まれないってことを条件に有岡君の勝ちを予想。

 

 

 

⑩ 木原宗孝君(帝拳)×マーカス・ミラー君(平仲)……SL 4R

3勝(1KO)1敗の20歳・愛知県と、

4勝(4KO)0敗のサウスポー、32歳・アメリカ。

 

ミラー君は西軍敢闘賞ボクサーで見た目は凄いんだけど、

ちょっと当てられただけで、効いてませんよポーズするのがウザかったなあ。

 

それでもこの階級にしては軽快なフットワークを駆使したし、

踏み込みのタイミングも抜群でプレスも強かったなあ。

 

コンビブローで倒すって感じではないところに木原君の勝ち目もあるんだけど、

遠目からの左ストレートボディを打たせるとペースを握られそうで、

緩急に富んだ攻撃でミラー君が勝ちそうだなあ。

 

 

 

⑪ 重田裕紀君(ワタナベ)×安達陸虎君(井岡弘樹)……W 5R

4勝(3KO)1敗のサウスポー、27歳・山口県と、8勝(5KO)0敗の19歳・滋賀県。

 

安達君は西軍技能賞ボクサーで、

結構慎重なんだけどスピードがあったし、とってもいい左フックを打つんだわ。

 

その左フックをボディから顔面からダブルで打ち込む技量もあったし、

ゆったりしたところから攻撃に移る際のスピードの緩急が抜群だったなあ。

 

重田君の方もここまでかなりの激闘を経ての進出なもんで、

かなりの粘り強さを発揮するだろうけど、若干安達君優位じゃないかなあ。

 

 

 

⑫ 加藤収二君(中野サイトウ)×徳山純治君(真正)……M 4R

6勝(4KO)1敗(1KO)1分のサウスポー、27歳・東京都と、

2勝0敗の24歳・兵庫県。

 

徳山君は相手棄権による西軍代表なんだけど、

棄権した相手の高橋大毅君の戦績の方が凄まじくて、

4勝(4KO)2敗(2KO)っていうボクサーで是非見たかったんだわ。

 

ってことで、戦績と決定力からしてここでは若干加藤君が優勢じゃないかなあ。

 

 

 

ってことで全12試合分の勝敗予想を終えたんだけど、

双方に4名の戦わないままの代表ボクサーが混じってるし、

そもそも西軍ボクサーは全員初見なもんで、ある意味予想も無理矢理なんだけど、

取り敢えずは結局東軍の8勝4敗ってことになったんだけど、

贔屓目に見てるところもあるからね……。

2017年12月15日 (金)

後楽園ホール・12月14日

 

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「ウギャギャー!」

 

 

 

ローリング・ストーンズのキース・リチャーズは今は往時の面影が全く無いけど、

デビュー当時はジョージ・ハリスンやエリック・クラプトンとは多少毛色が違ってて、

チャック・ベリーやボー・ディドリーの影響を受けた素敵なギタリストだったんだよね。

 

 

 

今年もあと2週間ばかりで……、

年末までに済ませておかなければいけないことも結構沢山あるんだけど、

今年のボクシングも昨日を入れてあと4回で、

後楽園ボクシングは3回を残すまでになったんだわ。

 

拳四朗さんとか麻生興一さん達にコンチワして、

小原佳太さんと頑張ってねグータッチして始まり始まり……。

 

 

 

① 鷹箸哲也君(新日本木村)×KCプラチャンダ(角海老)

                             ………B 4R

0勝1敗のサウスポー、35歳・栃木県と、0勝2敗(2KO)の22歳・ネパール。

 

プラチャンダ君は貴重なネパール人ボクサーで、

中々のイケメンなんだけど変なところに力が入り過ぎてて、

この試合に勝たないと相当追い込まれてしまうって自分的に思ってたんだわ。

 

<1R>

やっぱりこの日もプラチャンダ君は力み過ぎてたんだけど、

相手が警戒して手出しが鈍ってたところに先手先手の仕掛けが出来てて、

鷹箸君の左ストレートの直後の右ストレートが巧いことヒットして、

一瞬鷹箸君をヨロケさせたんだわ。

 

鷹箸君は基本的にイッセノセボクシングに終始してたんだけど、

プラチャンダ君も打ちに行く際に著しくガードが下がってしまう癖があって、

腕振りは迫力あるんだけど一方では大きな危険も内在してたんだわ。

 

<2R>

もう少し力を抜いてスムースな回転を目指したら大きく脱皮しそうなプラチャンダ君、

まだまだ偶然の攻防に左右されてたんだけど、ケレンミのない万振りは圧倒的で、

残り22秒に右アッパーをヒットさせてからはそれこそ一気一気で、

そこからの豪連打で鷹箸君をそのまま赤コーナーに追い込んでドカドカフック、

堪え切れずに鷹箸君がグシャッて感じで座り込んだところでストップエンド。

 

ってことで2分51秒、プラチャンダ君の首の皮が繋がったようなTKO初勝利。

 

 

 

② 外村大貴君(ワタナベ)×平田タカユキ君(石川)

                         ………Mm 4R

デビュー戦の24歳・滋賀県と、0勝2敗(2KO)の30歳・群馬県。

 

<1R>

お互いに慎重というか何となく恐々やってる感じの入りだったんだけど1分21秒、

まずは平田君のクロス気味の右ストレートがヒット。

 

外村君はディフェンスにかかりっきりのようなパフォーマンスで、

中々攻撃姿勢に移れないような感じだったなあ。

 

お互いに技量的にはまだまだで、

そうなると戦う気持ちと勝ちたい気持ちの強さの見せ合いってことで……。

 

<2R>

平田君の方は元々ユッタリしてるタイプらしかったんだけど、

外村君は若い割には弾ける感じに欠けてる印象が強いんだよなあ。

 

どっちもどっちのグズグズ戦に突入したもんで一旦席移動して、

渡辺会長の隣に座らせて戴いての継続観戦だったんだけど、

状況的には変わることないままの終了ゴング。

 

こりゃ殆どイーブンだなあって思ってたら結局、

外村君から見ての39-37、38-39、38-38ってことで1-1イーブンだったね。

 

 

 

③ 田中教仁君(三迫)×市川雅之君(角海老)……Mm 8R

15勝(8KO)6敗の32歳・東京都と、

7勝(2KO)4敗(1KO)1分の27歳・東京都。

 

今この階級には4名分の空きがあるから、

この戦績の対戦なら勝った方がランクインする可能性が高いんだよね。

 

<1R>

3~4㎝ほど上背優位な市川君がちょっと見過ぎる傾向が強くて、

そりゃ8回戦だから4回戦のように最初っから飛ばす理由は無いんだけど、

それにしても手数が少な過ぎで、

大きなやり取りが無かった中では田中君のジャブが有効ポイントだったんだわ。

 

<2R>

二人共、徐々に温まってきたか市川君のジャブも目立つようになって、

お互いに素早いコンビネーションも垣間見せたんだけど、

まだまだ印象的なヒットに繋がらず、僅かな手数差で今度は市川君がゲット。

 

<3R>

残り1分までの右ストレート2発で田中君が盛り返したんだけど、

まだまだ二人共、本気になってないような感じだったなあ。

 

<4R>

開始20秒、クリンチ際の市川君の右ショート2発がいい感じで、

その後も右フックを当て込んで優勢に進めてたんだけど、

田中君の左ボディ3発も中々の威力で挽回挽回。

 

<5R>

開始56秒、追い足が鋭くなった田中君が踏み込みざまの右ストレートを一閃、

オットットットって感じで3~4歩後ろに弾かれた市川君、

最後は踏ん張り切れずそのまま南ロープ前で尻餅ダウンしてしまったんだわ。

 

リスタート後の田中君は勿論当然の猛追撃だったんだけど、

それほど大きなダメージではなかったみたいで市川君は普通に凌いでたね。

 

<6R>

田中君は殴り合い上等って感じの若い頃の勢いのあるボクシングに戻ってて、

残り50秒での右ストレートからの左フックが実に見栄えのいいヒッティングで、

それまでは市川君のストレート系の攻め込みの方が優勢を保ってたんだけど、

見事な挽回ポイントゲットだったんだわ。

 

ってことで、ここまでの自分のスコアは58-55で田中君が3ポイントリード。

 

<7R>

っていうことは市川君としては残り2ラウンドで倒しにかからないとダメな訳で、

そこそこ気合を込めて攻め込んでいってたんだけど1分16秒、

距離が詰まったところでの打ち合いの際に頭が下がってしまって、

そこを田中君が見逃さなくて右ショートフックを綺麗に落ち下したんだわ。

 

直撃されてしまった市川君はその場に崩れ落ちてしまって2回目のダウン。

 

ここも何とか立ち上がった市川君だったんだけど、

リスタート後の反応は今度は如何にも危ういままで、

田中君の再度の鬼追撃は交わせそうにないままだった1分55秒、

逆転ダウンゲットはおろか続行も危険になってしまったところでストップエンド。

 

 

この日の田中君は序盤は少し控え目だったけど、

チャンスと判断した時の飛ばしは素晴らしくて、

こういう勝ち方なら十分ランクインに相当するって思ったんだよね。

 

 

 

④ 堀川謙一さん(三迫)×何チャラ・カイチョン……50㎏ 8R

33勝(7KO)15敗(3KO)1分のランク2位、37歳・京都府と、

10勝(3KO)2敗の22歳・タイ。

 

リングへの花道で偶然堀川さんとすれ違って、

お互い、ヤアヤアって感じだったんだけど、

試合自体は全く見てなかったんだよね実は……。

 

 

試合直後の田中教仁さんと話してたら直ぐに終わってしまって、

1R3分06秒で堀川さんのKO勝ちだったんだってね。

 

 

 

⑤ 水藤翔太君(とよはし)×高見良祐君(鴻巣茂野)……L 8R

11勝(1KO)7敗(1KO)1分の29歳・愛知県と、

10勝(9KO)2敗(2KO)の24歳・埼玉県。

 

高見君陣営は対戦相手のことをとっても警戒してたんだけど、

自分は高見君の圧勝を殆ど信じてたんだよね。

 

勝率58%でKO率5%の中部地区ボクサーに、

勝率83%でKO率75%の関東ボクサーが負ける訳がないんだよね。

 

いまL級にも空きが5名分あるから、お互いチャンスチャンスで、

この試合でいい勝ち方をすれば間違いなくランクインだと思うんだけどね。

自分の隣に大塚隆太さんと泉トレが並んで観戦。

 

<1R>

水藤君はとってもガッチリした体躯をしてKO率の低さが信じられないほどで、

接近してのショットはとってもパワフルだったんだよね。

 

基本的には高見君はもう少し距離をとってやるべきだとは思ったんだけど

コンビネーションからの左ボディ3発で主導権を握ったって感じで、

残り10秒には右ショートストレートを直撃させて、

水藤君の両膝を大きくカックンとさせてたんだわ。

 

<2R>

水藤君は中間距離では殆ど何もしてこない片寄りの強いボクサーで、

それを頭に入れておけば全く怖さを感じさせなくて、

開始50秒、高見君の返しの左フックがこのラウンド最初のクリーンヒット。

 

それ以降も左ボディから右フック、逆の右フックから左ボディが連続ヒットヒットして、

早くも水藤君の顔面が赤く染まり始めたんだわ。

 

<3R>

このままじゃマズイって感じで水藤君が詰め詰めラッシュだったんだけど、

スピード的にも不足してたもんでそれ程の脅威にもならなくて、

少し八方塞になってきた水藤君の気持ちが萎えているようにさえ見えて、

このラウンドも高見君の左ボディが厳しく喰い込んでたんだわ。

 

終盤近く、お互いに大きくバッティングしてしまって、

二人共、右目上をカットしてしまったんだけど、

高見君の傷はヒットカットって発表されたんだけど、それは多分間違いで、

試合後に高見君に確認したらバッティングだったって言ってたし、              

それにそもそも、水藤君のパンチにはそれほど鋭いキレは無かったからね。

 

<4R>

それまで落ち込み気味だった水藤君だったんだけど、

高見君のヒットカット傷(って発表された)からの出血に一挙に元気を取り戻して、

そこを攻めまくって傷を悪化させれば逆転TKO勝ちも見えてくるから当然で、

右顔面を血に染めた高見君に陣営は一瞬暗い予想も出てきたようで、

何とかあと1ラウンドが過ぎて欲しいって感じだったんだわ。

 

ラウンド序盤、元気を取り戻したかのように見えた水藤君だったんだけど、

中盤以降はメッキリで、既にその時点までに相当ダメージを負ってたみたいで、

特にボディブローをとっても嫌がってたんだよね。

 

<5R>

ここで負傷ストップになっても試合としては成立する訳で、

早く終わりたいのか、先々まで考えるのか、お互いの陣営の思惑が交錯する中、

まず前詰めを頑張ったのは水藤君だったんだけど最初の1分間も持たず、

すぐさま高見君が反転攻勢に移ってからは殆どタジタジで、

残り1分28秒に左フックで大きくヨレてからは正に一方的になってしまったんだわ。

 

そこからは高見君がいつどう決着するのかだけになってしまった2分25秒、

南ロープ前でボコボコにされてしまったところで陣営からのタオルインでエンド。

 

 

高見君はまだまだ自らの距離を維持し切れないようなところがあって、

相手の出方によっては男気丸出しになり過ぎるところもあるんだけど、

不利を背負いながらもこういう勝ち方が出来るっていうのは大きな成果で、

充分ランクインに値するって思ったんだよね。

 

一番背の低い茂野会長が一番喜んでたみたいだったなあ……。

 

 

 

⑥ 麻生興一さん(三迫)×細川バレンタインさん(角海老)

                ………日本 SL タイトル戦 10R

22勝(15KO)7敗(4KO)1分のチャンピオン、31歳・大分県と、

21勝(9KO)6敗(2K0)3分のランク6位、36歳・宮崎県。

 

麻生さんも細川さんも移籍を経験してるボクサーなんだけど、

其々人柄が抜群らしくて一方は三迫ジムとワタナベジムのボクサー達が、

もう一方は角海老ジムと宮田ジムのボクサー達が入り乱れての応援だったんだわ。

 

麻生さんのチーフセコンドは椎野トレなんだけど、

細川さんには奥村トレがチーフとして初参戦だったんだわ。

 

二人の勝率は大差ないんだけどKO率は50%と30%だし、

試合展開がどうなろうと長くなった時の粘り強さが半端じゃないもんで、

自分は麻生さんが優勢だって思ってたんだけどね……。

 

<1R>

10㎝の身長差は麻生さんが低く構えることで殆ど差が無くなってて、

まずは麻生さんがガードを固めて前詰めしようとするところ、

相手の手出しの一瞬前の細川さんのジャブが鋭く伸びてたんだわ。

 

左右ボディショットを含めて細川さんのまずは手数勝ちで、

麻生さんは勝負はまだまだ先と読んでるような慎重な立ち上がりだったんだわ。

 

<2R>

まだ麻生さんはガードしてる時間が長かったんだけど、

細川さんは敢えて隙間を狙ってるようにも見えなくて、

取り敢えずグローブの上からでもいいかあって感じのガンガンショットで、

それは少し振り過ぎじゃないのかって思うほどだったんだわ。

 

<3R>

直撃されまくってた訳ではないけど麻生さんの顔面がかなり赤く腫れてきて、

ガードの上からでも細川さんのフルショットが相当気合入ってたんだよね。

 

麻生さんの方が若干詰め詰めを厳しくし始めて、

この回初めてキレのいい右ストレートを打ち込んでたんだけど、

細川さんの方も1発撃たれると3~4発打ち返すっていう負けず嫌い系で、

お互い、引かずのままついにガッツンバッティングしてしまって、

麻生さんが左目上から出血。

 

麻生さんがかなり盛り返してはきたんだけど、

それでもまだ手数ヒット数共に細川さんが優位に立ってたんだわ。

 

<4R>

それにしてもこの日の麻生さんは攻め方が多少単調な感じが拭えなかったし、

安易な前詰めとクリンチが目立ち始めてて、

細川さんの方が上下打ち分けにも工夫してるように見えたんだよね。

 

細川さんもガチャガチャ戦は望むところがない訳でも無くて、

お互い体ごと頭ごと激しくぶつかり合う場面が増えてきたんだけど、

この回、細川さんの方にだけバッティングで1点減点が課せられたんだけど、

これはちょっと唐突って感じを拭えなかったけどね。

 

<5R>

麻生さんが更にくっ付きガチャガチャ戦を挑んでいって、

細川さんが嫌気を差さないか心配されたんだけど、

案の定、麻生さんがショートブローでポイントを稼ぎ始めて、

いつものように試合中盤以降のしぶとさを発揮し始めたんだわ。

 

細川さんも残り51秒、かなり強い右フックを放ってたんだけど、

疲れを知らない麻生さんのショートのコンビネーションが試合を動かし始めたんだわ。

 

それでも自分はここまでで48-46で細川さんだったんだけど、

発表された中間スコアは細川さんから見て、48-46、47-48、47-47って事で、

三者三様の1-1ドローだったんだわ。

 

チャンピオンに対する若干のフェイバーを考慮すると、

これはほぼ妥当な範囲内ではあったんだけど、

ここでドローだとここから先のことを考えると細川さんにはシンドクなるなって、

この時自分は考えてたんだけどね……。

 

<6R>

最初の1分間は麻生さんの右ストレートが目立ってたんだけど、

直後の1分15秒での細川さんの右の方が当たりが鋭くて、

その一発で麻生さんは少し効いてしまったような感じがしたんだわ。

 

<7R>

開始すぐの5秒での細川さんの右、右が連続直撃して、

麻生さんはいきなり足元のシッカリ感が心配されるようになったんだわ。

 

その後はジャブを貰っても、グローブの上から叩かれても麻生さん、

バランスを崩してヨレルことが多くなったんだわ。

 

<8R>

気を取り直して麻生さんが飛ばしていったんだけど、

それでも珍しくフィジカル負けが目についてきて、

最初の1分間にお互いが右を一発づつ交換した後は、

麻生さんの体全体が緩み始めてるように感じたし、

パンチのシッカリ感では細川さんの方が圧倒的で、

いつもは終盤の動きに劣化が見られる彼の踏ん張りが印象的だったんだわ。

 

<9R>

詰める詰めるからのショートブローで始めた麻生さん、

それでも肝心の精度が落ちてきてそれほどの効果を上げられなかったんだけど、

一息入れた1分30秒からは更なる攻勢で、小ヒットヒットで、

目立ったヒッティングが無かった細川さんを久し振りにポイントアウト。

 

<10R>

麻生さんはダラダラ、細川さんもヘロヘロになってしまってて、

今更KOパンチが見られそうになかったんだけど、

それでもまだ細川さんがカウンターのタイミングで右を打ってたんだよね。

 

残り1分からはそれこそ死闘に近くて、場内もワァーワァーだったんだわ。

 

 

ってことで自分は96-93で細川さんだったんだけど結局、

96-95、95-94×2ってことで細川さんの3-0辛勝だったんだわ。

 

 

細川さんは医務室への通路で、「ちょー、嬉しい!」 って大声上げて、

そこらじゅうの人達と喜び合ってたけど、

2週間前の大橋建典さんといい角海老ジムは連続のベルトゲットってことで……。

 

 

この日、細川さんの応援に青木クリスチャーノさんが奥様と来てて、

これがまあとっても可愛らしい奥様だったんだけど、

それにしても試合後の青木さんの喜び方が半端じゃなくて、

まるで自分が試合に勝ったかのようだったんだわ。

 

 

細川さんもとっても頑張ったんだけど、この日大変だったのは奥村トレも同じで、

彼はまだ半年のキャリアしかないんだけど、

会長や他のトレーナーのサポートを受けながらこの日が初めてのチーフセコンドで、

始めてのチーフがタイトル戦ってことで心臓バクバクだったみたいね。

 

自分が見てたら彼はラウンド中そこそこデカイ声が出てたし、

指示も的確で細川さんも素直にそれに従ってる感じだったんだよね。

 

奥村トレは毎日朝4時半に寮のメンバーを駆り出してのランニングに付き添って、

細川さんもそれにずっと付き合ったって聞いてたから、

この日に見せてたスタミナやフィジカルの強さの所以(ゆえん)を知ったんだわ。

 

 

 

⑦ 小原佳太さん(三迫)×藤中周作さん(金子)

          ………WBO AP W タイトル戦 12R

18勝(16KO)2敗(2KO)1分のチャンピオン、31歳・岩手県と、

16勝(11KO)7敗(3KO)2分のランク5位、31歳・宮崎県。

 

小原さんのチーフセコンドは加藤さんだったんだね。

 

自分の隣には藤中大和兄ちゃんと藤井貴博君、

それに大竹秀典さんが並んで応援観戦だったんだわ。

 

全てが過去のデータ通りにいくとは思ってないんだけどそれでも、

勝率86%でKO率76%と勝率64%でKO率44%っていうデータ差と、

試合の進め方の巧みさっていう点では小原さんの方が一枚以上上手なんだよね。

 

<1R>

プレスが強かったのは小原さんの方だったもんで、

藤中さんとしてはそこから先手を打たれる前に先攻め先攻めってことで、

ジャブを散らしてボディにも打ち分けて中々いい立ち上がりだったんだわ。

 

小原さんの方は相手の大きな仕掛けの全体に配慮しながら、

相手が入って来るタイミングを見極めて間合いを計ってるみたいだったんだわ。

 

<2R>

藤中さんは細かいコンビネーションではなくあくまで大仕掛けだったんだけど、

まだまだ小原さんの対応が遅れ気味で有効ヒットが見られなかったんだわ。

 

お互いに顔面へのヒッティングが無かった中、

藤中さんのボディショットが攻撃らしい攻撃だったんだよね。

 

<3R>

いつものように多少ユックリ目の小原さんもそろそろの時間帯だったんだけど、

やり難いって思ってるのか振らせて疲れさす作戦なのか、まだまだ手数不足で、

チョン当ての数でまたもや藤中さんがポイントゲットだったんだわ。

 

少し違う視界から見たくなったもんで大竹さんに席を譲って北側に移動。

 

<4R>

前の回までで一番良かった小原さんのショットは左ボディで、

このラウンドも序盤は藤中さんの左右のショートフックが目立ってたし、

崩れた体勢からの大きな振り出しが小原さんを迷わせてるような感じだったんだわ。

 

なんだか攻めあぐんでるというかとにかく見過ぎてるような印象だった小原さん、

やっとやっとやっと残り30秒から一気に変身しての飛ばし飛ばしで、

峻烈な左ボディブローからの右フックを強烈打ち込みだったんだわ。

 

<5R>

やっと本気を出したか小原さんの確信に満ちた動きがまるで別人で、

開始40秒の南ロープ前、右ストレートを一閃して鮮烈な尻餅ダウンゲット。

 

リスタート後の藤中さんは明らかにダメージを残したままで、

サークリングしながらひたすら回復に努めてたんだけど、

自らバランスを崩して転んでしまうほどで、

ついに最後は青ポストに追い込まれてのフィニッシュタイムの到来で、

小原さんは変に無駄打ちすることなく正確無比なドッカン打ち込みで、

右ストレートをまともに貰ってしまった藤中さんが崩れ落ちると同時のストップで、

それよりコンマ何秒か陣営からのタオルインが早かったってことで、

2分19秒でのKO決着だったんだわ。

 

 

小原さんの冷静な試合運びだけが目立った一戦だったんだけど、

それでも3Rまでの小原さんの戦い方はちょっと予想外で、

どこか体調が悪いのかって思ったほどだったんだよね。

 

彼は元々立ち上がりから飛ばしていく方ではないんだけど、

正確な当て勘と強烈なパンチ力を持ってるような相手だと、

ああいう序盤の展開は危険なんじゃないのかなあ。

それでも勝負どころでの一気呵成には目覚ましいモノがあったね、やっぱり。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 細川バレンタインさん

② 小原佳太さん

③ 田中教仁君、高見良祐君

2017年12月12日 (火)

後楽園ホール・12月11日

 

Img_0066_2

“体育座り”

 

 

 

一昨日の日曜日、奥さんと東武動物公園に行ったんだわ。

これで確か3~4回目なんだけど、広大な敷地は散歩に相応しいし、

ここでしか見られない動物達も興味深いんだけど、

一番気に入ってるのは人混みに疲れるって事が全く無いことなんだよね。

 

 

 

可能性は半々かなあって思ってた尾川堅一さんが一発合格で、

116-112、115-113、112-116の2-1勝ちってことで、

初めての挑戦をそれも敵地でのベルトゲットっていうのは大したモンだなあ。

 

テビン・ファーマーっていうボクサーは全く知らないし、

試合そのものもまだ見てないんだけど、

116-112と112-116っていう真逆のスコアが併存するのもよくあることで、

3人のジャッジのうち元々片寄ってるのが1人入ってたり、

いつもはちゃんとしてるのにその日に限ってたまたま変な採点をしてしまう、

っていうようなことも普通にあることだからね。

 

 

 

内山高志さんは現役の頃からホールに頻繁に来る人ではなくて、

例え来ても色んな人達に囲まれることが多かったから、

ここ何年かは目が合っても挨拶を交わす程度だったんだけど、

昨日は忙しそうにしてた中でほんの一瞬話をする機会があって、

来年からのことなんかを聞かせて貰ったんだよね。

 

 

 

昨日は第5試合に仁平宗忍君と上野太一君の試合が組まれてて、

相当楽しみにしてたんだけど、仁平君の拳のケガで中止になってしまったんだわ。

その宗忍君の他、昨日のホールには沢山のワタナベボクサー達が、

船井龍一さんの応援に駆け付けてたんだわ。

 

 

 

① 泉谷貴史君(越谷634)×山西隆廣君(新日本木村)

                            ………L 4R

1勝(1KO)2敗(2KO)の26歳・東京都と、

2勝(1KO)6敗(2KO)の26歳・東京都。

 

<1R>

小さく鋭く振れてたのは圧倒的に山西君の方で、

泉谷君は全てのショットのヒッチがデカ過ぎで実に粗っぽかったんだわ。

 

山西君としては相手の大振りさえ見極めて、

不用意な一発被弾さえ注意してれば大丈夫そうで、

ボディブローにも配慮しながら手数を頑張ってたなあ。

 

<2R>

泉谷君は相変わらずの大振りが改まらず空振って自ら体勢を崩すことが多くて、

その振り終わりを山西君が狙えれば簡単そうだったんだけど、

ドカン一発には警戒感を解けないみたいだったんだわ。

 

<3R>

フレーム的には優位な泉谷君だったんだけど、

山西君に詰められるとすぐにのけ反って腰が伸びてしまって見栄えが悪かったし、

攻撃面でも同じリズムの左右フック連打を繰り返してるだけだったなあ。

 

<4R>

お互いに巧くは無いんだけど、気持ちは充分に見せてて、

気が付けば山西君の左目下もかなり腫れてきたんだわ。

 

山西君としては無理に相手のリズムに合わせる必要はない訳で、

もう少しテンポが上がらないものかなあって思ってたら、

残り1分からは自分のリズムを取り戻してヒット率を上げていってたんだわ。

 

 

ってことで自分は40-36で山西君だったんだけど結局、

40-36×2、39-37ってことでやっぱり山西君の3-0勝ちだったんだわ。

 

 

第2試合は女子戦だったもんで一旦離席して、

宮田ジムのスタッフやボクサー達と挨拶交わしたりしてね……。

 

 

 

③ 高橋秀治君(宮田)×かべりーん祐耶君(駿河男児)

                            ………SF 6R

7勝(2KO)13敗(2KO)の35歳・東京都と、

4勝(4KO)4敗(2KO)2分の26歳・静岡県。

 

隣に座ったジム生らしき青年に “かべりーん” の由来を聞いてみたら、

ポルトガル語で “後ろ髪” っていう意味らしいんだわ。

 

高橋君ももう35歳だし、あと2年でイーブン戦績にするには極めて難関なんだけど、

それにしてもよく頑張るんだよなあ……。

 

<1R>

かべりーん君の方が10㎝くらい身長が高くて懐も随分深いもんで、

高橋君としてはどれだけ詰め切れるかってことだったんだけど、

密着してのシツコサの片りんを見せてたんだわ。

 

かべーりん君としてはあくまで遠目からの攻め込みが必要な訳で、

戦い方に大きな違いのある二人の先陣争いだったんだけど、

お互いにガードが緩いところがあるから交互の被弾を繰り返してたんだけど、

残り1分からは高橋君の手数落ちに恵まれたかべーりん君が優勢を保ってて、

右ストレート系をヒットヒットだったんだわ。

 

<2R>

高橋君のクロス気味の右フックが当たり出して、

かべーりん君としてはもっと力を抜いて肩の回転の方に配慮すべきで、

ショート戦での見劣り感が強くなってきたんだわ。

 

<3R~4R>

距離の潰れた若干グズグズ系になっていって、それは正しく高橋君の土俵であって、

接近戦となるといきなり不器用になってしまうかべーりん君としては、

もっと足を使うかジャブを打ちまくるかしないとなあ……。

 

<5R>

かべーりん君の左ガードが緩過ぎるのか、

高橋君の打ち出しの角度がいいせいかとにかく、

高橋君の右フックが見栄え良くヒットヒットを重ねて、

高橋君もかなりハァーハァーしてきたんだけど、

かべーりん君のスタミナがかなり怪しくなって腕振りも鈍くなってきたんだわ。

 

相手が仕掛けて来る前の積極手数で高橋君がとってもいい感じだったなあ。

 

<6R>

お互いにバテてきて効果的なヒッティングを期待し難くなった中、

最後の踏ん張り戦にもそれ程の迫力も出し切れなくなったままの終了ゴング。

 

距離が取り切れなくなった以降は全てのラウンドを高橋君がゲットってことで、

ヒットされた際のかべーりん君の形の悪さもあって、

自分は58-56で高橋君だったんだけど結局、

58-56×2、58-57ってことでやっぱり高橋君の頑張り3-0勝ちだったんだわ。

 

 

 

④ 何チャラ・何チャラ×稲元純平君(熊谷コサカ)……B 6R

8勝(3KO)3敗2分の21歳・タイと、デビュー戦の19歳・埼玉県。

 

稲本君のデビュー戦には沢山の友人達が駆け付けてたんだけど、

鴻巣茂野ジムの松村マネとか大塚隆太君も応援に来てたんだわ。

 

13戦のキャリアのある相手にデビュー戦っていうのはどうかと思ったんだけど、

それならそれで余程ダメなタイボクサーってことなんだろうなってことで……。

 

<1R>

登場したタイボクサーは誰でも勝てそうなほど如何にもひ弱そうで、

最初の二振りでそのダメさ加減に折り紙が付いたって感じだったんだけど、

相手がどうであろうと肝心なのは稲元君の動きな訳で……。

 

途中のサウスポーチェンジは本来のモノなのかは知らないんだけど、

この階級にしても太い軸をしたシッカリ感が一番の特徴で、

強いプレスから繰り出すパンチには実に力がこもってて、

この日は何だか力み過ぎのようにも見えたんだけど、

当然のように終始圧倒してた0分54秒、右ストレート一閃してのダウンゲット。

 

稲元君は殆ど可能性のないリスタートをしたタイボクサーを滅多打ちして、

最後は南東ポスト前で連打からの再度の右ストレートを強烈ヒットさせて、

2回目のダウンを喰らわせてテンカウントが数え終わったのが1分30秒。

 

 

稲元君がホントに強いのかどうかの判断に関しては、

そこそこの日本人ボクサーとの対戦後に委ねわれるんだけど、

とってもいいボクサーのように見えたけどね……。

 

 

 

⑤ 粉川拓也さん(宮田)×藤本直人君(新日本木村)

                          ………53㎏ 8R

28勝(13KO)5敗のランク3位、32歳・東京都と、

9勝(4KO)7敗1分の26歳・福岡県。

 

これが1年振りの試合になる藤本君としては相手がハード過ぎで、

粉川さんのここ5戦は4勝1敗で藤本君は2勝3敗でもあるし、

ボッコボコにされてしまうんじゃないかって思ってたんだけどね……。

 

<1R>

最初のクリーンヒットは相打ち直後の藤本君の右ストレートで、

この日の彼は中々気合が入ってたんだわ。

 

藤本君はこの後も粉川さんの左フックを脅威と感じてたと思うんだけど、

打ち合いになった最後の締めに怖がることなく右フックを振ってたんだわ。

 

<2R>

久し振りの藤本君は何となく以前よりも強く変身してて、

全く臆したり怯むことなく自信を持っての腕振りで、

却って粉川君の方に警戒心を抱かせたようだったんだわ。

 

それでもこのラウンドは2発の右ストレートで粉川君がポイントゲット。

 

<3R>

勝負は一気に激化して流石に粉川さん、相手の自由にはさせなかったんだけど、

それでも自らも効果的に攻め切れてなくて、

ここに来てプレスは却って藤本君だったんだわ。

 

中盤までの若干の劣勢を後半で取り戻してここも僅かに粉川さんポイント。

 

<4R>

粉川さんが圧倒してしまうんじゃないかって思ってたのが思わぬ苦戦で、

顔面を赤くしてるのは却ってその粉川さんの方で、

相変わらず4発目くらいの藤本君の右フックの可能性が充分見えてたんだわ。

 

ただ藤本君、終盤にかけて手数落ちと共にヒット率の低下が目立ってたなあ。

 

<5R>

お互いのボディブローがほぼ対等の中、

粉川さんの左フックと藤本君の右フックの戦いっていう図式に変わりなくて、

このままラウンド終了までもつれそうだったんだけど、

最後は粉川さんの左フックと見栄えのいいコンビネーションが優勢だったね。

 

<6R>

見せ方が圧倒巧かったのは粉川さんの方だったんだけど、

藤本君の真面目なヒッティングの方を評価。

 

このラウンドを終えての自分のスコアは58-56で粉川さんだったね。

 

<7R>

藤本君は動きそのものの劣化も見受けられずまだまだ行けそうで、

ショートフックの連打の際にナックルが返り切らず、

少しパタパタしてきた粉川さんの方が飛ばし切れないままで、

残り1分27秒での藤本君の左フックがこの回最大のクリーンヒットだったんだわ。

 

<8R>

ポイントは大きく離れてはいないって自覚の下、お互い最初っから飛ばして、

1分半までは藤本君が右2発で先制したんだけど、

残り40秒からの激戦は明らかに粉川さんが征しててそのまま終了ゴング。

 

 

ってことで自分は77-75で粉川さんだったんだけど結局、

78-74、77-75、77-76ってことでやっぱり粉川さんの3-0勝ち。

 

 

ただ、この日の粉川さんは必ずしもベストとは思えなくて、

そう言えば彼は2013年のサイトーンジムボクサーと対戦した時以来丸4年間、

実はKO勝ちに恵まれてなくて、そろそろ勢いで戦うボクサーからの脱皮が必須で、

老獪さに磨きをかける時期に達したのかも知れなくて、

その辺の見極めが付きかねてることが、

中途半端なパフォーマンスに繋がったんじゃないかって思ったんだけどね。

 

 

藤本君は以前の彼とは全くイメージが違ってて、

こんなに気持ちの強いボクサーだったとは思わなくて、

試合後に少し話したんだけど、吹っ切れたいい顔をしてたんだよね。

 

 

 

⑥ 翁長吾央さん(大橋)×久高寛之さん(仲里)

            ………日本 SF級 挑戦者決定戦 8R

28勝(19KO)3敗(1KO)3分のランク1位、サウスポー、37歳・沖縄県と、

25勝(11KO)17敗(2KO)1分のランク2位、32歳・大阪府。

 

タイトル挑戦権を賭けた一戦だったもんで、

お互いに力が入ったと思うんだけど、入り過ぎだったんだわ。

 

ここ5戦の戦績は翁長さんが3勝1敗1分で、久高さんが1勝4敗なんだけど、

実は自分はそこはかとなく久高さんが勝つんじゃないかって思ってたんだよね。

 

<1R>

フレームもリーチも翁長さんの方が優位だったんだけど、

最初の有効ショットは久高さんの右のショートストレートで、

久高さんは相手より常に先に手を出すって決めてたみたいだったんだわ。

 

その後二人のやり取りは中間距離より接近してからが激しくなっていって、

クリンチ際の主導権争いが半端じゃなくて残り11秒、

翁長さんがあびせ倒すように絡まって二人が大きくスリップダウン。

 

その際にバッティングしたみたいで翁長さんの前頭部から出血して、

即のドクターチェックだったんだわ。

 

<2R>

大事に至らずに入れた第2ラウンドは初っ端から翁長さんの踏み込みが鋭くなって、

開始1分05秒、左ストレートが初めて有効ヒット。

 

勢いを得た翁長さんと挽回目指す久高さんは益々前掛かりになっていって、

更なるバッティングが心配され通しだったんだけど案の定の残り1分18秒、

ガッツンバッティングは即のドクターチェックで翁長さんは左目上、

久高さんも前頭部からの出血を診察されてたんだわ。

 

お互いに気合が先走りして、引いて交わすってことを敢えてしないで、

少しでも引いたら負けてしまうっていう観念に取りつかれてたようだったんだわ。

 

<3R>

密着ガチャガチャ戦でシツコイ攻めをしてたのは翁長さんの方で、

その後も軽いバッティングを繰り返す中、久高さんの集中が切れつつあるようで、

このままだと徐々に翁長さんのペースになりそうだったんだわ。

 

残り1分から久高さんが気持ちを立て直したかのような強烈ボディラッシュで、

翁長さんは南東ポスト近くで体を屈めて横向きになってしまって、

それは苦しかった為なのか、単にスタンスの関係だったのか、

良く解らなかったんだけど見た目の印象的には明らかに良くない訳で、

って思ったとたんの残り47秒、またもやも強バッティングで、

もういい加減にしてよって感じで負傷ストップエンドだったんだわ。

 

 

公式データでは勿論ドローなんだけど、

この試合は挑戦者決定戦なもんで優勢点をつけるってことで、

自分は3Rまでを算入して29-28で久高さんだったんだけど結局、

ジャッジ3人は共に3Rを採点対象に加えてなくて、

久高さんから見て20-18、19-19×2だったんだけど、

イーブンとしたジャッジの2人共が久高さん優勢って判断したんだわ。

 

 

それにしてもお互い、35戦目と44戦目なんだから、

頭をぶつけ合わないようもう少し工夫をしないとダメだと思ったなあ。

 

 

 

⑦ 船井龍一さん(ワタナベ)×川口勝太さん(堺東ミツキ)

              ………日本 SF級 タイトル戦 10R

28勝(19KO)7敗(3KO)のチャンピオン、32歳・東京都と、

21勝(9KO)8敗(3KO)1分のランク15位、33歳・長崎県。

 

船井さんとしてはランク15位でこの戦績の相手に負ける訳にはいかないよね。

 

船井さん陣営はかなり相手を警戒してたんだけど、

自分は8:2で船井さんが勝つと思うって公言してて、

川口さんはここ2年、そりゃそこそこのレベルの相手と試合をしてるんだけど、

その全てが外国人相手の殴る殴るだけのパフォーマンスが多くて、

船井さんのようにハードヒッターでありながら、

一方では実に繊細で丁寧なボクサーには慣れてないからって思ってたからね。

 

その船井さんには高橋トレと小口トレ、それに梅津トレが付いてたんだわ。

 

<1R>

ジャブの数に差は無かったんだけど、精度的にはやっぱり船井さんで、

川口さんは左でかき回すようにして一気に踏み込んでの右を打ちたい打ちたいで、

それに拘ってるのがすぐ解って、結構解り易いボクシングをするんだわ。

 

船井さんの踏み込みには緩急があって、それによって相手の反応を見てるようで、

間合いとタイミングを計りながらそこそこ余裕の入りだったんだわ。

 

川口さんの方はパワフルではあったんだけど、

肝心の右ショットへの繋がりがシンプル過ぎる印象だったんだわ。

 

<2R>

川口さんは元々きちんとしたジャブから組み立てる方でも、

丁寧に上下を打ち分けるタイプでもないらしくて、

勢いを付けてのワンツースリーに限定される攻め込みだったなあ。

 

ただ、ラウンド中盤のカウンター気味の右ストレートには危険を孕んでて、

浅いヒッティングだったから全く大事には至らなかったんだけど、

船井さんも相手を見切ったような雑な攻め込みは重々避けるべきだよね。

 

1Rに続いて船井さん優勢のままラウンド終了ゴングかって思ってた残り6秒、

ほぼリング中央の所で船井さんの右ストレートが一閃大直撃。

 

川口さんも前掛かりなってたところだったもんで見事にカウンターヒットして、

そんなに綺麗なタイミングで当たるかって程の直撃で、

ガックン膝を折った川口さんは思わず右膝を着いてしまいそうになって、

自分にはマットとは1~2㎝ほど猶予があるように見えたんだけど、

試合後に知ったんだけど実はあの時、川口さんは膝を着いてたってことで、

最前列で見てた自分が気が付かなかったほどそれは一瞬の事だったんだわ。

 

とにかく続行のまま何とか踏みとどまった川口さんに対して船井さん、

当然勿論当たり前の鬼追撃で、そこから一気の右、右を強烈打ち込みで、

ダメージを残したままの川口さんは全くひとまたりもなくて、

最後のショットはまるでブザービーターだったんだけど、

川口さんは前のめりになってうつ伏せバッタンダウンしてしまったんだわ。

 

うつ伏せダウンは珍しいんだけど、立ち上がれそうにないことには変わりなくて、

何とか立ち上がりはしたんだけど誰が見ても続行は無理そうで結局、

3分09秒での船井さんのTKO勝ちだったんだわ。

 

 

その鮮やかな手際に赤コーナーサイドは大騒ぎで、

久し振りの渡辺奥様も大喜びだったし、

「僕もああいう風にやりたいなあ……。」 って仁人さんも言ってたんだよね。

 

先週から負傷判定が多くてストレスが溜まってたところだったもんで、

実にとっても清々しい気持ちでの帰宅だったんだよね。

 

 

 

【本日のベスト3ボクサー】

① 船井龍一さん

② 藤本直人君

③ 稲本純平君

2017年12月 9日 (土)

後楽園ホール・12月8日

 

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「合成写真じゃないんだけどね……。」

 

 

 

サツキの水やりは春と秋は1日1回、夏は朝と夕の2回なんだけど、

冬に入ると状況を見ながら2~3日に1回になるんだよね。

 

 

 

昨日の後楽園ボクシングは第5試合までは敢えて見なかったもんで、

リポートはたった3試合分ですので悪しからずです。

 

 

ホールのロビーで久し振りの近藤康弘さんとバッタリで、

この日は彼が以前トレーナーをやってた戸高ジムのデビューボクサーの応援で、

そのボクサーが小学生の頃からの付き合いなんだってさ。                                                            

18歳のそのボクサーは大差の3-0で勝つことが出来たんだけど、

まだ現役高校生の彼は美形の顔面に全くかすり傷さえないままで、

週明けの教室に登場したら男子からは畏敬の目で見られて、

女子にキャーキャー言わるんだろうなあって羨ましかったんだわ。                                                            

 

 

ホールに入ってすぐ岩佐亮祐さんと目が合って、

彼とは仲良しではないんだけど、コクッと頷いてくれたもんで、

「あのさあ……、」 って感じで話し掛けて、

世界戦に勝った時にご褒美にプレゼントされた外国製のスーパーカーについて、

どんな感じ? とか見てる周囲の期待を裏切らないような走りしてるの? とか、

色々聞いてみたんだけど、彼自身は至って真面目走行みたいなんだわ。

まだ首都高を飛ばしたこともないから、燃費もリッター3㎞ほどなんだってさ。

 

流石に世界チャンピオンの周囲には人だかりが絶えることが無くて、

一緒写真やらサインやら色々忙しそうにしてたなあ。

 

 

 

⑥ 太田輝さん(五代)×ガンバレ将太さん(戸高)……F 8R

8勝(4KO)6敗(3KO)のランク13位、22歳・兵庫県と、

14勝(2KO)7敗(4KO)2分のランク14位、34歳・東京都。

 

太田さんにとってはランクゲット直後の試合にしてはハードマッチだったんだけど、

そのランキングは8月に将太さんにTKO勝ちして奪ったモノで、

だからこのダイレクトリマッチは事前に設定されてたみたいなんだわ。

 

太田さんの方は多分いつも通りの水準はキープすると思うから、

この試合はひとえに将太さんが悪過ぎた前回以上のパフォーマンスが出来るかで、

この順位の対決だと負けた方がランク落ちの憂き目に遭いそうなんだよね。

 

<1R>

相手に先手を取られないようにって感じでまずは将太さんの積極手数だったし、

距離に関しても詰められないように細心の注意を払ってたみたいだったんだわ。

 

残り1分のところまで将太さんの右ストレートが2発ばかりヒットして、

それ以上の当たりは太田さんに無かったから将太さんがギリギリ1ポイントゲット。

 

<2R>

太田さんとしては多少の被弾は覚悟の上で間隔を縮めないと何も始まらない訳で、

まだまだ将太さんの距離感と手数が優勢だったんだけど、

終盤近くなって太田さんも鋭い攻撃の片鱗を見せてたんだわ。

 

<3R>

開始40秒の将太さんの右ストレートから始まったんだけど、

決め気味のショットを外した後のフォローショットに対する心構えは太田さんで、

細かく鋭い動きで前回の様に将太さんを困惑させ始めてもいたんだよね。

 

残り1分10秒、お互い引かない二人がガッツンバッティングしてしまって、

将太さんが右目上をカット出血してしまってドクターチェック。

 

<4R>

展開は急を呈してきて早めにポイント優位に持ち込みたい思いは二人同じで、

特に太田さんが将太さんの追い立てる場面が増えていったんだけど、

残り1分20秒、将太さんのカット傷に2回目のドクターチェックが入ったんだわ。

 

何とか続行はされたんだけど先々長くは持ちそうになくて、

だからお互い更に更に飛ばしていったんだけど、

再開直後の将太さんの右ストレートが印象的で、

太田さんもメゲズにショート戦に持ち込んで綺麗なコンビネーションだったんだけど、

相対的な手数で若干の遅れを取ってしまったんだわ。

 

<5R>

正しく勝負のラウンドだったんだけど、殆ど何も起こらないままの開始30秒過ぎ、

出血の止まらない将太さんを見やってレフェリーがストップをかけて、

3回目のドクターチェックは案の定の負傷ストップエンドだったんだわ。

 

正直、太田さんが徐々に勢いを増していって、これからって感じだったもんで、

自分には将太さんが助かって、太田さんが悔しかったって、

そういう風に見えたんだけどね。

 

 

ってことで自分は48-47で将太さんだったんだけど結局、

49-46、49-47×2ってことで0分37秒、将太さんの3-0負傷判定勝ち。

 

 

この結果に納得がいかないってことか、

太田さん陣営のスタッフが客に聞こえるような悪態捨て台詞で、

その有様は如何にも昭和のボクシングジム風だったんだけど、

この試合を見て太田さんの勝ちを疑わないっていうのはどうかと思った訳で……。

 

 

 

⑦ 塚田直之さん君(セレス)×成塚亮君(ワタナベ)……LF 8R

8勝(3KO)3敗(1KO)4分のランク8位、29歳・群馬県と、

29歳・千葉県。8勝7敗(1KO)の26歳・埼玉県。

 

<1R>

トランクスに付いてたモールのせいもあってか、

初っ端からの成塚君の動きがとっても軽快で調子良さそうに見えたんだわ。

 

一方の塚田さんの方は無駄な動きが少なく、ジックリ相手見から始めてて、

最初の1分半は成塚君の手数が勝ってたんだけど、

彼の打ち終わりの頭の位置がとっても危ない感じもしたんだよね。

 

<2R>

クリンチ際の巧さは圧倒的に塚田さんで、

成塚君としてはリーチ差を生かしてもっともっとのジャブが必要で、

相手の距離にさせないことが大事だと思ったんだけど、

何となく中途半端なままに終わってたんだわ。

 

ただ、塚田さんの方も殆ど有効打的なものを打ち切れないままだったなあ。

 

<3R>

お互いにかなり力みが目立って、スムースでシャープな腕振りが出来てなくて、

気合が空回りしてるような感じが続いてた1分20秒、

それまでの二人のパフォーマンスからして充分有り得たガッツンバッティング。

 

成塚君が左目上をカットしてしまってドクターチェックを受けたんだけど、

同時に塚田さんも左目尻をカットしてしまってたんだわ。

 

<4R>

やっぱり成塚君はもっと手前手前で勝負するべきで、

ショートレンジでの打ち合いは塚田さんが征してたんだけど、

とにかく二人共、気持ちが逸るせいかやたらの突っ込み過ぎが目立ってきて、

ヒットのシッカリ感は塚田君だったんだけど、

何だかどっちもどっちものガキゴキし過ぎだよなあって思いながら一旦離席。

 

 

そしたらその直後の5R0分28秒での負傷ストップってことで、

49-47、48-48×2ってことで塚田君から見ての1-0ドローだったんだわ。

 

 

 

⑧ 岡本和泰さん(奈良)×デスティノ・ジャパン(P渡久地)

              ………日本 SL 挑戦者決定戦 8R

14勝(4KO)4敗(1KO)のランク2位、30歳・奈良県と、

23勝(21KO)3敗(1KO)2分のランク1位、33歳・ドミニカ。

 

見た目の強そう感は圧倒的にデスティノだったんだけど、

フレーム的には岡本さんが優位だったんだよね。

 

<1R>

二人共とっても慎重で、デスティノは上から目線の様子見スタートだったんだけど、

岡本さんがジャブの他は何もして来ないもんで、

まずは左ストレートをボディに数発打ち込んで、

残り53秒にも今度は右ストレートボディを放っていったんだわ。

 

これがこのラウンド唯一のヒットらしいヒットで、

中々鋭いジャブは打つんだけど岡本さん、そこからは何もしないで、

結局ジャブの為のジャブで終わってたんだよね。

 

<2R>

お互いに間合いとタイミングは見計り終えた訳だし、

ここからだなって見てたんだけど、まだまだ低調の域を脱してなくて、

そもそも岡本さんはKO率の高いボクサーではないんだから、

もっともっとの手数が要ると思うんだけどまるで超の付く倒し屋みたいだったなあ。

 

デスティノの左ジャブに合わせる岡本さんの右フックはことごとく遅れてたし、

元々手数の多いようにも見えなくて、どこでどう勝負するのか見えて来ないんだわ。

 

特別大きなショットもないまま、数発のかすりヒットの有無の差でデスティノ。

 

<3R>

最初の1分間でお互い1発づつの右を交換したんだけど、

その後はまだ体が温まってないような感じのトロトロで、

岡田さんが攻めらしい攻めを見せないまま、

残り1分からのデスティノの3発の右クロスと左フックがポイントを分けたね。

 

<4R>

開始53秒、デスティノの右ストレートがハードヒットして、

岡田さんが明らかにグラッとしてからは何となく岡田さんの勝ち目が見えて来なくて、

そのドッシリ感がただの鈍重さにしか見えなくなってしまって、

それはまるで50年ほど前の大映の “大魔神” のようだったんだわ。

 

デスティノの方も実は見た目ほどのことはなくて、

破壊的に超絶的に強いって感じからは程遠くて、

この場面を一気に攻め切れてなかったんだよね。

 

<5R>

前のラウンドの後半から更に極端に動きが悪くなった岡本さんは残り1分17秒、

ディスティノに左アッパーを直撃されてしまって西ロープ前でダウン。

 

何とかリスタートした岡本さんだったんだけど、この後は殆ど勝負になってなくて、

これで本気なのかってシミジミ思ってしまったんだよね。

 

<6R>

岡本さんはまだ同じようなことをやってて全く変化も工夫も感じられなくて、

ここまで全ラウンドを獲られてるけど一体どうするつもりなのかって感じで、

この位置まで登って来る中でちゃんと強いボクサーとやってないからで、

この程度なら彼より下位のランカーにもっと強いのが沢山いるんだわ。

 

岡本さんが殆ど連打が打てないワンツーオンリーだった中、

デスティノとしては手際よく決着させるのかと思ったらこちらも実はテイタラクで、

長い時間飛ばし切る程のスタミナは元々彼には備わってないらしくて、

対戦相手が長期戦で臨めば攻略は思いの外簡単そうで、

ちゃんとした練習をしてないんじゃないかって思ったんだよね。

 

ラウンド終盤はデスティノがヨレる場面も増えてきて二人共、

ちょっとだらしなさ過ぎだったもんでここで自分的ストップエンドだったんだわ。

 

 

 

帰宅して確認してみたら8R2分12秒で勿論デスティノのTKO勝ちだったんだけど、

時間が掛かり過ぎで、こんなんなら麻生興一さんには勿論のこと、

細川バレンタインさんにも勝てないんじゃないかなあって思ったんだよね。

 

 

 

【本日のベストボクサー】

特にナシ

 

 

 

日本ラグビー協会に公正取引委員が調査に入ったっていう話は以前聞いてて、

どういうことなのかなあって思ってたんだけど、

つい最近ラグビー協会から選手の移籍に関して改善事項が発表されたんだわ。

 

それまでは移籍した選手は元の所属先の承諾が得られない限り、

1年間は試合に出場できないっていう決まりになってらしんだけど、

それはどうかっていう事で、移籍金規程を設けた上での移籍を前提に

出場停止期間の撤廃に向けて動き出したんだわ。

 

で、プロボクサーの移籍に関してはどうなるのかってことで……。

2017年12月 7日 (木)

後楽園ホール・12月6日

 

Img_0059

「あんた達、お母さんを間違えてるよ。」

 

 

 

エリック・クラプトンはライブで “Cocaine” を演奏する際に、

何回 “Cocaine (コカイン)” って言うかというと15回なんだわ。

そのクラプトンはB・B・キングから一番影響を受けたと思ってるんだけどね。

 

 

 

トランプ大統領の娘夫婦はユダヤ教徒だし、

自身も本業(不動産業)の都合からして元々ユダヤ資本にへつらう傾向が強くて、

大統領選の際にもそのことを主張してたってこともあって、

今回イスラエルの首都をテルアビブからエルサレムへ移すことを認めて、

アメリカ大使館を移転させるって突然発表したんだわ。

 

朝鮮半島よりもっとややっこしくて火薬庫のような地にわざわざ火種を持ち込んで、

勿論イスラム諸国は無論のことEUからも即猛反対の声が上がったんだけど、

そもそも他国の首都に関して別の他国が云々するっていうのはどうなのかなあ……。

 

国家間の事案に関しても素人が首を傾げることが多いんだから、

一般社会や会社等の組織内にトラブルが絶えないっていうのも頷ける訳で、

だからプロボクシングの世界ではもっと当然ってことなのか……。

 

 

 

アレッと思ったら久し振りの大川泰弘さんで、

元同門の阿知和賢さんと昔からの知り合いの村中優さんの試合観戦ってことで、

泰駕(たいが)君と愛菜(いとな)ちゃんの話なんかで盛り上がったんだわ。

 

 

今日は本気でやるから見ててくれって感じの阿知和さんとコンチワして、

荒木貴裕さんともグローブタッチして始まり始まり……。

 

 

 

① 西沢匠君(鎌ヶ谷)×渡辺悠矢君(W日立)……SFe 4R

0勝2敗(2KO)の30歳・千葉県と、1勝0敗の33歳・茨城県。

 

<1R>

出だしの渡辺君のジャブとかストレート系はとってもいい感じだったんだけど、

直後の西沢君の圧倒的手数に一気に呑み込まれてしまったなあ。

 

ただその西沢君の山ほどの手数は殆どがパタパタフック系で、

そういうのは果たして有効打として認められるのかって思ったほどで、

右フックなんか空手チョップみたいなことが何回もあったんだわ。

 

雨あられのオープン系ショットに晒されて渡辺君は明らかな手数負けで、

たまのヒッティングも腰が入ってない中だったもんで威力も半減だったんだわ。

 

<2R>

こうなったら渡辺君としては一発一発に力を込めるよりも、

回転力で対抗する方が得策だったんだけどそういう練習は出来てないみたいで、

段々ジャイアント馬場みたいになっていった西沢君を崩し切れないままで、

西沢君の弱々しい10発に渡辺君が強めの一発を返すっていう展開のままで、

これはジャッジも苦労するだろうなあって思いながらの一旦休憩タイム。

 

 

この後4Rを遠目に見てたらリング上は更にグズグズになってて、

西沢君は撫でるようにしか打ててなかったし、

渡辺君の方の今一感も改善されないままの終了ゴングだったんだわ。

 

結局、39-38×2、38-38ってことで西沢君の2-0初勝利手数勝ちだったね。

 

 

 

② 増田大輝君(グワップ協栄)×濵上京武君(島袋)……F 4R

1勝0敗の23歳・千葉県と、0勝1敗2分の20歳・沖縄県。

 

T&Tの本木会長が濵上君のサポートセコンドを務めてたんだけど、

後で聞いたら師匠筋の関係らしいんだわ。

 

<1R>

3㎝ほど身長で勝ってた増田君がリーチを生かしてたしボディワークも優秀で、

濵上君を追い立てていったんだけど、中盤過ぎからは濵上君も逆襲で、

彼、軸がとってもシッカリしててそれが強打に繋がっていったんだけど、

それならって感じで増田君も細かく鋭く手数をアップさせていったんだわ。

 

<2R>

手数と強打のバランスはほぼ永遠のテーマだと思ってるんだけど、

リング上は徐々に濵上君の強振が増田君を圧倒するようになって、

これはもう第1Rのハンデを十分に取り戻しそうだなあって思ってた残り僅か1秒、

濵上君に追い込まれるまま南東ポストで棒立ちになってしまった増田君、

全く反攻ままならなくなってしまったところでレフェリーストップエンドだったんだわ。

 

ってことで2分59秒、沖縄からやって来た濵上君が初勝利TKO勝ち。

 

 

 

③ 長岡大樹君(F赤羽)×磯部優樹君(角海老)……SB 4R

1勝1敗のサウスポー、34歳・埼玉県と、0勝2敗(1KO)の33歳・東京都。

 

<1R>

どちらも見過ぎる傾向が強かったんだけど特に磯部君の手数不足が目立ってて、

彼は何かとすぐ顎が上がってしまうし、スピードが無い割にはガード位置も低くて、

打ち終わりが雑になるところを簡単に狙われてたんだわ。

 

<2R>

お互いにパンチが届き切らないことが多くて、それはまるでマスのようで、

一体この先どうなるんだろうって困惑しながら見てたんだけど、

開始44秒、磯部君が入って来るところに長岡君の左ショートが綺麗にヒット。

 

その後は殆ど何事も起らなかったもんで、このラウンドもこれで勝負ありってことで、

4回戦だったいうのに二人共、早くも休み休みって感じになってしまって、

お互いに巧くなくて強くないのは解ってるけどそれならそれで、

もう少し気持ちを見せてくれって感じだったなあ。

 

 

ってことでここで一旦離席したんだけど結局、

40-36、40-37、39-37ってことでやっぱり長岡君の圧倒3-0勝ちだったね。

 

 

 

たまにホールに来る客の中に遠くから自分のことを呼び捨てにするヤツラがいて、

ソイツらはいつもベトベトくっ付いてる二人連れの多分ゲイ系の男達なんだけど、

基本的には恥ずかしがり屋の目立ちたがり屋っていう捻じれた性格の持ち主で、

自分を呼び付けにすると同じようにレフェリーも呼び捨てにするんだけど、

他人に聞こえるように一声上げると同時にそれを誤魔化すように下を向いて、

とっくに面が割れてるっていうのに恥ずかしいとは思わないのか、

それでもまだ目立ちたいのかそれともケンカを売ってるつもりなのか、あれでも。

 

 

 

④ 木橋拓也君(上滝)×阿部義樹君(元気)……50㎏ 6R

4勝(2KO)5敗(2KO)の26歳・東京都と、

5勝(1KO)6敗(1KO)2分の31歳・宮城県。

 

<1R>

1個の負け越しをチャラにしたい同士の一戦は初っ端から激してたんだけど、

開始20秒、出会い頭に阿部君の右ショートが当たっていきなり木橋君がダウン。

 

殆どダメージを残さないままのリスタートだったんだけど、

余り倒し慣れてない阿部君の方が若干舞い上がってしまったみたいで、

相手の様子を見極めないでムチャに攻め込むと却って危険なんだけどなあ……。

 

ショートブローのシッカリ感自体は木橋君の方が上回ってたんだけど、

残念ながら彼の当て勘は今一だったんだよね。

 

<2R>

もっとユックリ攻めればいいのにっていう阿部君に対する感想は変わりなくて、

やたら頭から突っ込み過ぎで開始47秒、案の定のバッティングで、

木橋君が眉間をカットしてしまってドクターチェック。

 

瞬間に場内の時計を見やったらやっぱりいつものように直ぐには止まらなくて、

そのまま10秒近くも経過していったんだけど、

それはタイムキーパーの本来の時間管理とは別に、

場内時計はリングアナが作動させてるから発生する事態なんだけどね。

 

 

リスタート後はお互い、更に距離が取れなくなってのガツガツで、

こりゃ長いことないんじゃないかなあって思ってた残り1分12秒、

2度目のドクターチェックが入って即の負傷ストップエンドになってしまったんだわ。

 

 

勿論ドローになったんだけど、返す返すも残念だったのは阿部君の方で、

折角の2ポイントリードだったのを余りに突っ掛って、

頭から行きり過ぎてのこの結果だったんだよね。

 

 

[追記]

っていうのは実は大間違いでして、知り合いから電話が入りまして、

1Rにダウンゲットしたのは阿部君ではなくて木橋君だったって事で……。

 

大体のイメージを掴んで思い浮かべながら書いたんだけど、

いつもとは赤と青が逆に見える場所で見てたせいか、

こんなテイタラクになってしまいました。

 

何も無かったかのように最初から書き直してもいいんですが、

如何にいい加減だったかを自省する為にこのままにしておき、

お二人には心からお詫びする次第です。

 

ダウン劇の後阿部君がやたら前掛かりになって飛ばしていったのは、

ですから追撃しようとしてのことではなく、

ひたすらの挽回を目指した結果だった訳で、

返す返すも残念だったのは木橋君の方だったんですよね。 


 

 

 

⑤ 高梨直人君(10count)×内田勇気君(KG大和)……LF 6R

5勝(4KO)11敗(2KO)2分の33歳・神奈川県と、

4勝4敗(1KO)の24歳・神奈川県。

 

内田君としては何とか勝ち越したくて、

ただ大きく負け越してる高梨君にも強烈なパンチがあるからね……。

 

<1R>

やっぱり高梨君の弱点は改善されないままで、

強く打とうとする余りかパンチが大回りするというか外側外側からで、

そこのところを内田君に内側から細かく鋭く打ち込まれてたんだわ。

 

それでも頑張る高梨君は更にプレスを強め手数アップしていったんだけど、

彼の打つショートフック系はまるで水泳のクロールのような動きになってたなあ。

 

<2R>

この感じだと高梨君が内田君にジリジリ押し切られそうなイメージしか沸かなくて、

またもやの一旦離席だったんだけど、暫く色んな人と色んな話をしてて、

戻ったら6R、高梨君がリング上で仰向けになって担架搬出されるとこで、

スタッフ達が励ましの声を掛けながら自分の横を通り過ぎたんだけど、

この後大事を取って病院へ直行したんだけど大丈夫だったかなあ……。

 

 

 

⑥ 山中章弘君(F赤羽)×佐宗緋月君(T&T)……LF 6R

7勝(3KO)5敗(1KO)1分の30歳・東京都と、

6勝(2KO)5敗1分の22歳・神奈川県。

 

<1R>

プレスは山中君だったんだけど先仕掛けは佐宗君のことの方が多くて、

それでもお互いに攻防の水準が高くてやっとちゃんとした試合らしくなったんだわ。

 

全体の手数ヒット数に大差は無かったんだけど、

当たりの強さで佐宗君が優勢だったなあ。

 

<2R>

キチンと見てないと採点が難しいやり取りが続いてたんだけど、

残り30秒からのハードヒットの連続でまたもや佐宗君がラウンドポイントゲット。

 

お互いの力量と戦績に有意差は無いんだけど、

徐々に佐宗君の方が試合を支配しつつあって、

やっと以前の彼のイメージに戻ったっていう感じがしたんだよね。

 

<3R>

山中君が若干プレスを強めていったんだけど、

佐宗君が山中君の出鼻を挫き、打ち終わりにも正確に打ち込んでて、

山中君も全くメゲズずに攻め返してたんだけど有効ヒット的には今一で、

残り1分からのショート戦も佐宗君はコンビネーションが実に巧みで、

右ショートアッパーを組み込んでとっても見栄えが良かったんだよね。

 

<4R>

勿論、山中君の方も簡単には諦めなくて、

ラウンドの残り半分をどうするかってところで再度の頑張り直しで、

自らの攻撃を最終的にクリンチで終えることが多かったのが今一だったんだけど、

それでも残り1分弱までは充分にらしさを発揮してたんだよね。

 

お互いに一発必殺系ではないもんで、やっぱり正確な当てっこ競争なんだよね。

 

<5R>

最初の30秒間を佐宗君が飛ばしまくって一気に過熱化していったんだけど、

当てられ方の形が悪かったのは山中君の方で、

大きく挽回しようといきなりの右強振が目立ち始めた山中君に対して佐宗君、

あくまできちんとしたジャブから組み立てようとする姿勢が見えてたね。

 

かなりの激闘が続いたんだけど、二人共まだスタミナは大丈夫そうだったなあ。

 

<6R>

山中君も詰めてはいたんだけど攻撃のパターンが単調になってしまって、

左フックをボディに2連発させた直後そのまま顔面に繋ぐっていう、

佐宗君のトリプルフックが圧倒的見栄えだったんだけど、

そこからの一気攻めに繋げて山中君を相当弱らせたんだわ。

 

一息入ってからの攻勢もまたもや佐宗君で一気のガンガンで、

そのまま赤コーナーポストに追い込んでの左右連打を打ち込んでいったんだわ。

 

そこに至る前に既にかなり消耗してた山中君はついに踏ん張り切れず、

背中をコーナーポストに押し付けられたままになってしまった1分20秒、

見極めたレフェリーが割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

それにしてもこの日の佐宗君は久し振りの佐宗君だったんだよね。

 

 

 

⑦ 氏原文男君(F赤羽)×荒木貴裕さん(極東)……SFe 8R

6勝(4KO)6敗(2KO)の31歳・高知県と、、

10勝(4KO)7敗(3KO)のランク13位、30歳・三重県。

 

氏原君にとっては必死のランク取りだし、

荒木さんとしても敗ければランク落ちが間違いないところで、

どちらの力量が上なのかと同時にどちらの気持ちの方が強いのかって事で……。

 

それにしても荒木さんには沢山の応援団が付いてるんだよなあ。

 

<1R>

氏原君の左肘を使ってのリズムの取り方は一種独特で、

一瞬相手を戸惑わせながら上体ごとの一気の踏み込み突っ込みで、

そこからの左右フックの強振が直撃すれば誰でも倒れるほどなんだわ。

 

荒木さんは相手の戦い方を充分承知してたみたいで、

入って来る前に正確で強いジャブを放ってたし、

残り35秒には強烈な右フックを氏原さんのボディの真ん中に打ち込んでたんだわ。

 

<2R>

氏原君の剛腕一直線が目立ってきて、まあ元々彼にはそれしかないんだけど、

経験を積んで徐々に上級者を相手にするに至って、

殆ど前説ナシに振り込んでも中々当たらなくなるのもある意味道理な訳で、

もう少し色々な工夫も混ぜ込まないと当てさせてくれないんだよね。

 

残り56秒になって氏原君、やっと左フックをいい感じで当ててはいたんだけど、

全体としてはポイントを取り切るっていうところまではまだまだで、

荒木さんの細かい技に翻弄されてるって感じだったんだよね。

 

<3R>

氏原君のゴリゴリ詰めに荒木さんが嫌気を差さないかだけが焦点になってきて、

キッチリ見てたんだけど荒木さんはまだまだ気持ちを保ってて、

最初の1分間での数発の右フックがまたもやのポイントゲッターだったんだわ。

 

氏原君の方は多少の被弾は覚悟の上の重戦車戦略だったんだけど、

折角詰めてもそこからのショートブローが雑過ぎてて、

特に決めの右フックが荒木さんの上か後ろの空気を斬ることが多かったんだわ。

 

一方の荒木さんの方も相手との距離を確保する為には、

もっともっとのフックワークの方がジャブより有効そうに見えたんだけどね。

 

<4R>

もっと相手のボディを攻めるっていうアイデアはどうなのって思ったんだけど、

相変わらず氏原君は顔面攻撃に拘ってたし、

1~2発で決めようとしないで、たまには軽い回転で打ってみればとか、

色々考えたんだけど単調な印象が拭えなかったんだよなあ。

 

残り1分10秒、氏原君の右ストレートがヒットしたんだけどあくまで単発で、

却って荒木さんの時折のボディブローの喰い込みの方が目立ってたなあ。

 

<5R>

ブルドーザー氏原君の右にはまだまだ必殺感が宿ってて、

荒木さんとしても相打ち系で貰っても危険な状況はまだ続いてたんだよね。

 

アレッて感じで気が付いたのは徐々に荒木さんの振りがデカくなってきたことで、

振り負けないようにって強振して空振った際に体勢を崩してしまってたんだわ。

 

<6R>

1分14秒、1Rに続いて体がもつれた際に氏原君が荒木さんを投げてしまって、

それは中々強打が叶わない氏原君のイライラ感の噴出だったと思うんだけど、

いずれにしてもレスリング行為ってことで1点減点を喰らってしまったんだわ。

 

リスタート後は明らかに氏原君の気持ちが切れての劣化が目立って、

荒木さんの方からはかなりの余裕が感じられるようになったんだよね。

 

 

ってことで自分はここで切り上げたんだけど結局、

79-71、78-72×2ってことで圧倒差で荒木さんの3-0勝ちだったんだわ。

 

 

試合後の荒木さんと少しばかり話をする機会があって、

彼のフットワークに関する感想を伝えたんだけど、

圧力が半端じゃない相手にまずまずの好パフォーマンスだったのは間違いないね。

 

 

次の試合は全く見てなかったんだけど、

元々の相手がいつの間にかサイトージムボクサーに変わってて、

これなら中川健太さんなら2Rまでだなって思ってたら、

3Rまでかかってしまったみたいだね。

 

 

 

F赤羽ジムにはお名前は存じ上げないんだけど、

行き合えば挨拶を交わすトレーナーさんが何人かいるんだけど、

そのうちのお一人が、「やっとホールに来られるようになりました。」 って、

車椅子の青年を紹介してくれて、それまでは全く気が付かなかったんだけど、

何とその青年は約1年半ほど前の試合で大ケガをした横山拓成君その人で、

彼の回復に関しては人づてには聞いてたんだけど、

久し振りに見る彼はまだ自由にならない部分があるようだったんだけど、

「頑張り過ぎないようにしてユックリユックリね。」 みたいな言葉を掛けて、

最後に握手したんだけど彼の手は柔らかくて温かかったなあ……。

 

 

 

⑨ 村中優さん(F赤羽)×阿知和賢さん(ワタナベ)

                       ………53㎏ 8R

25勝(8KO)3敗1分のランク6位、32歳・鹿児島県と、

11勝(4KO)12敗(1KO)5分のランク10位、31歳・神奈川県。

 

この日のF赤羽ジムはボクサー4人出しだったんだけど、

殆どが古里さんがチーフセコンドだったんだけど、勿論この試合もね。

彼は50歳前後だと思うんだけど、厳つい感じがする割にとっても人懐っこいし、

風貌からしても女性にもてると思うなあ……。

 

<1R>

なんてことを考えながらの初っ端だったんだけど、

立ち上がりの阿知和さんはとっても調子が良さそうで、

彼はいつも気持ちでボクシングする典型なんだけど、

この日は強くて巧いボクサーに見えたんだよね。

 

一方の村中さんは必ずしもベストのようには見えなかったんだけど、

それでもそこそこの試合をして結果を出すタイプなんだよね。

 

リーチ優位な阿知和さんが先手ジャブからの右への繋がりがスムースだったし、

ショート戦も対等以上のまま繋ぎのパンチにも充分な配慮が出来てたんだわ。

 

殆どいいところナシのままだった村中さんだったんだけど残り24秒のリング中央、

お互いのパンチが危険な交差を見せたその刹那、

村中さんの返しの左フックが大直撃して阿知和さんが一発ダウン。

 

何とかリスタートした阿知和さんだったんだけどダメージは明らかで、

腕振りが極端に鈍くなって危険な状態が続いたんだけど、

残り10秒ちょっとのところを何とか凌ぎ切ったんだわ。

 

<2R>

村中さんがまずは丁寧なボディブローを打ち込んでいった中、

阿知和さんの回復度が気になったんだけど30秒過ぎには大丈夫になって、

体を傾けながらの右ショートフックが抜群の効力を発揮し始めたんだわ。

 

残り20秒からはかなりの消耗が見えて心配されたんだけど阿知和さん、

その前の残り40秒からのラッシュラッシュは圧巻で、

村中さんに西ロープを背負わせての渾身のヒットヒットだったんだよね。

 

<3R>

開始18秒、自分にはちょっと見え難かったガッツンバッティングだったんだけど、

それはレフェリーからも死角だったみたいで、

一瞬村中さんが背中を向けてしまったんだけど、

レフェリーのコールがないままの試合続行中だったのは間違いなくて、

で、歩み寄った阿知和さんが軽くフック系を一発ヒット。

 

この時、もし阿知和さんが遠慮しないで思いっ切り打ち込んでたら、

それは先週の大橋建典さん×坂晃典さんの試合の再現だったんだけど、

多分、阿知和さんにはバッティングだったのが解ってたんだろうね。

 

慌てたレフェリーが直後に試合を止めてジャッジ達に確認してたけどね。

 

残り1分15秒からはこれこそ激闘ってシーンが始まって、

阿知和さんの右ガードが下がり気味になるところに村中さんが左フックをヒット。

 

阿知和さんは1Rでのダウンの原因になったパンチをほぼ同じところに貰って、

明らかに効いてしまったんだけど、そこから必死の立て直しで、

またもや危ないところを切り抜けたんだけど、

実は村中さんの追撃も甘かったと言わざるを得なくて、

特に右フックの精度が極端に悪かったんだよね。

 

<4R>

お互いに顔面の傷みが進んできたんだけど村中さんの方がより顕著で、

今やすっかり回復なった阿知和さんの先攻力が初っ端から目立ってて、

ワンツーも鋭かったしアッパー含めたショートブローも強く打ててたし、

開始50秒のことろでの右ストレートも抜群だったんだわ。

 

相手の精度の高い攻撃に村中さんが結構貰ってしまう場面が目立って、

それでも気持ちで挽回を目指していったもんでお互いに更にガードが緩くなって、

実にとっても危険な殴り合いが続いたんだわ。

 

残り30秒からはお互いに交互に残り時間を確認しながらの奮戦だったなあ。

 

<6R>

二人共いきなりの飛ばしで、それはお互いにスコアが接近してると思っての事で、

一気にひたすらの接近激闘に突入していって、

流石に村中さんは連続してのクリーンヒットを許さなかったんだけど、

いつの間にか阿知和さんは残り時間が迫ってもヘバリを見せることが無くなって、

このラウンドは甲乙付け難かった残り30秒からも手数落ちしてなかったんだわ。

 

<7R>

最初の30秒間は阿知和さんの飛ばしが印象的で、

次の30秒間の中で10秒ほど阿知和さんがサウスポーチェンジしたんだけど、

それは村中さんを北ロープに追い込み連打した際、

最初の打ち込みの時のスタンスの関係で、他に意図は無かったと思ったけど、      

それでも若干村中さんの意表を突いたようで何発かヒットヒットさせたんだわ。

 

それにしてもこの日の村中さんの右フックはまるで空砲のまま、

いつの間にか鼻血も見舞わられてしまってたし、

残り30秒からもアピールし切れてなかったんだよなあ。

 

隣の渡辺会長からスコアがどうなってるか聞かれたもんで計算してみたら、

何となんと自分のスコアは66-66ってことだったんだわ。

 

<8R>

勿論、二人共飛ばしまくった最終回だったんだけど、

最初の30秒間はまたしても阿知和君の先手からのヒットヒットで、

陣営からは 「倒せ!倒せ!」 の声が飛んでたんだわ。

 

村中さんも相手の空いてるところと打ち終わりを狙って打っていったんだけど、

やっぱりこの日の右フックが悪過ぎでいっそのこと、

阿知和さんの右ガードが緩みがちになるところを左フック主体に攻めればって、

そんな感じがしないでもなかったんだよね。

 

村中さんが大きく攻勢を取る場面が訪れないまま、

阿知和さんは1分20秒から2分まで村中さんをロープからコーナーへと詰め寄せて、

充分な攻勢を見せ続けたんだわ。

 

村中さんは残り1分になってもムチャ攻めしていかないまま、

残り30秒からは優劣付け難い最後の壮絶系になっての終了ゴング。

 

 

ってことで自分は76-75で阿知和さんだったんだけど、

発表されたスコアは76-75×3ってことで全く同じスコアではあったんだけど、

コールされた勝者は村中さんだったんだわ。

 

 

興行主とハイランカーへの若干の配慮があり得ることを考慮すれば、

これはまあまあ納得の範囲内ってことで、

どこかの一つのラウンドの評価が行ったり来たりすればこうなるんだよね。

 

 

 

医務室からの帰り道での村中さんの第一声は 「お久し振りです。」 で、

その後、少し後ろ向きな事を言ってたんだけど、

一休みしてユックリ考えることなんだわ。

 

 

阿知和さんの応援には久し振りの冨山浩之介さんも来てたんだけど、

控室での阿知和さんからはやるべき事はやったって感じが漂ってて、

勝者が敗者のようなコメントを残してたのが全てで、

この日の阿知和さんは村中さんの決めの右フックをことごとく交わしてて、

それは上体の動きが抜群だったからであったし、

1Rに大きなダメージを負ってしまったところからの驚異の踏ん張り直しだったし、

とにかくあんなに打ちまくったのに最後まで保ってたスタミナは大したもんで、

どういう練習をしてたのかを聞いたんだけど、なる程ねだったんだよね。

 

 

 

【本日のベストボクサー】

① 阿知和賢さん 

② 佐宗緋月君

③ 荒木貴裕さん

2017年12月 6日 (水)

11月度ランキング

 

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「ランク落ちしてしまったんだわ、トホホ……。」

 

 

 

ランキングっていえば今、業界の中でランカーを増やして活性化しようってことで、

A級で1勝すればその対象にして、16位以下のランクを与えようって流れがあって、

多分中小ジム辺りからの発案じゃないかと思うんだけど、

そうするとこによってボクサーの参加意識やモチベーションを上げようって、

そういうことらしいんだけど、お察しの通り自分は大反対で、

ボクサーのモチベーションを上げて練習生を増やそうっていうなら、

それはまずちゃんとファイトマネーを支払う事から始めるべきだと思うんだよね。

 

16位以下のランカーなんて大手ジムも全く必要性を感じてないと思うんだけど、

アラカサマに反対すると大手ジムの横暴だとか、小さなジムを苛めるなとか、

いつもそういう泣き言が聞こえてくるもんで、呆れて放置って感じなんだよね。

 

そもそも今の15位までっていうのも多過ぎで、

以前の10位以内に戻すべきだって自分は思ってて、

現在13階級に32名分もの空きがあるのに一体どうしようというのかって事で、

A級1勝の順位を誰がどうやって決めるのかって事でもあるし、

毎月のランキング委員会はそれこそ徹夜仕事になってしまいそうなんだわ。

 

少子化傾向以上にボクサー数が減ってる事由が他にある事を認めないで、

見当ハズレな施策を繰り返してると、益々の底なし沼だと思うんだよね。

 

 

 

≪11月度ランキング≫

11月のランキングは10月31日~11月29日までの試合を対象にして、

12月1日に発表されたんだけど、ちょっと遅れてしまって……。

 

 

【世界チャンピオン】

山中竜也さん(獲得)、京口紘人さん(獲得)、田口良一さん(6)、拳四朗さん(1)、

井岡一翔さん(5)、比嘉大吾さん(1)、木村翔さん(獲得)、井上尚弥さん(6)、

岩佐亮祐さん(獲得)、ホルヘ・リナレス(WBA2、WBCダイヤモンド)、

村田諒太さん(獲得)の計12名。

 

田中恒成さんが返上して保留選手リスト入り。

 

 

 

【OPBFチャンピオン】

小浦翼さん(1)、中山佳祐さん(1)、マーク・ジョン・ヤップ(1)、大竹秀典さん(2)、

清水聡さん(獲得)、中谷正義さん(8)、井上岳志さん(獲得)、太尊康輝さん(2)、

藤本京太郎さん(2)の計9名。

 

小浦さんは11月11日、谷口将隆さんとのタイトル戦に2-0勝ちして初防衛。

井上さんは11月10日に何チャラ・シットサイトーンに8RKO勝ちして王座ゲット。

 

 

 

【WBO APチャンピオン】

勅使河原弘晶さん(獲得)、伊藤雅雪さん(1)、荒川仁人さん(1)、

小原佳太さん(獲得)、井上岳志さん(獲得)、藤本京太郎さん(1)の計6名。

 

近藤明広さんは世界戦の為王座返上したんだわ。

井上さんはOPBFとのダブルタイトルゲット。

 

 

 

【日本ランキング】

 

【ミニマム級】……小西伶弥さん(1)

小浦翼さんとのタイトル戦に敗れた谷口将隆さんは4位から5位にダウンして、

11月5日に春口直也さんに2-0勝ちした加納陸さんが変わって4位にアップ。

加納さんに敗れた春口さんは榮拓海さんと入れ替わって7位にダウン。

 

高橋悠斗さんが2試合連続いい勝ちをしたってことで9位にランクイン。

 

若干試合から遠ざかってる大平剛さんが8位から10位にダウン。

空が1名分減って4名分。

 

 

 

【ライトフライ級】……久田哲也さん(2)

久田さんは11月17日、上久保タケルさんとのタイトル戦で4RKO勝ちして2防衛。

敗れた上久保さんは5位から9位へダウン。

 

10位だった小坂駿さんがF級に転級したもんで空き1名増えて4名分。

 

 

 

【フライ級】……黒田雅之さん(2)

黒田さんは11月10日、松山真虎さんに7RKO勝ちして2防衛。

敗れた松山さんは6位から9位にダウン。

 

試合間隔の差か粉川拓也さんと藤北誠也さんが3位と4位を入れ替わってるね。

 

11月26日に小坂駿さんに判定負けした堀陽太さんが7位から10位にダウン。

勝利した小坂さんはLF級から転入して6位にランキング。

 

5位だったユータ松尾さんがSF級に転出。

 

上位ランカーのランクダウンや転出があったもんで、

11月6日、タイボクサーに1RKO勝ちした望月直樹さんが8位から5位にアップ。

中谷潤人さんも9位から7位に、阪下優友さんも10位から8位に自然アップ。

 

15位だった村井貴裕さんが8月の試合を棄権したまま引退ランクアウト?

 

 

 

【スーパーフライ級】……船井龍一さん(1)

11月20日にフィリピンボクサーに1RKO勝ちした山下賢哉さんが3個上がって5位。

 

11月10日にノーランカーに2RKO勝ちしたユータ松尾さんは転入しての8位。

 

ってことでギリギリ15位だった大塚隆太さんが押し出された形でのランクアウト。

 

 

 

【バンタム級】……赤穂亮さん(1)

11月5日にフィリピンボクサーに3-0勝ちした清瀬天太さんが2個上がって8位。

 

11月19日、ノーランカーに3-0勝ちした澤田京介さんは、

入口裕貴さんと入れ替わって13位にアップ。

 

 

 

【スーパーバンタム級】……久我勇作さん(1)

11月4日に中川勇太さんに2-1勝ちした石本康隆さんが2位から1位にアップして、

敗れた中川さんは1位から4位にダウン。

 

11月11日、フィリピンボクサーに3-0勝ちした田村亮一さんは、

藤原陽介さんと入れ替わって6位にアップ。

 

Fe級の14位だった臼井欽士郎さんが転入して同じ14位にランク。

ってことで空き1名分が埋まったね。

 

 

 

【フェザー級】……坂晃典さん(獲得)

岩井大さんが林翔太さんと入れ替わって3位にアップ。

 

11月6日に野口将志さんに8RKO勝ちした河野洋佑さんが13位にランクイン。

敗れた野口さんはL級9位からのランク落ち。

 

11月20日、フィリピンボクサーに1RKO勝ちした木村吉光さんは15位のまま。

 

 

 

【スーパーフェザー級】……末吉大さん(獲得)

11月11日に白鳥大珠君に3-0勝ちした富岡樹さんが、

高畑里望さんと入れ替わって5位にアップ。

 

11月4日、小澤有毅君に3-0勝ちした石田凌太さんは、

一個アップして9位にランキング。

 

11月22日に石井龍輝君に5RKO勝ちした三瓶数馬さんも一個アップの10位。

 

二人に越された岩原慶さんが2個下がっての11位。

空き2名分は変わらず。

 

 

 

【ライト級】……吉野修一郎さん(獲得)

11月19日、佐々木基樹さんに2-0勝ちしたアクセル住吉さんは2位のままで、

敗れた佐々木さんは12位からのランク落ち。

 

11月29日にノーランカーに5RKO勝ちした柳達也さんは3位のまま。

 

11月4日にOPBFランカーに4RKO勝ちした斉藤一貴さんが10位に初ランク。

 

7位だった土屋修平さんと8位だった加藤善孝さんが引退ランクアウトして、

9位だった野口将志さんと12位だった佐々木さんがランク落ちしたもんで、

ここは一気に3名分の空が発生して5名分もあるんだわ。

 

 

 

【スーパーライト級】……麻生興一さん(1)

11月28日に韓国ボクサーに3-0勝ちした永田大士さんが、

今野裕介さんと入れ替わって4位にアップ。

 

11月11日、小林孝彦君に5RKO勝ちした平岡アンディさんが、

岡崎祐也さんと入れ替わって14位にアップ。

 

 

 

【ウェルター級】……有川稔男さん(2)

有川さんは11月7日、暫定王者だった坂本大輔さんとの統一戦で、

5RKO勝ちして2防衛、敗れた坂本さんは4位にダウンランキング。

 

11月22日にノーランカーに3RKO勝ちした垂水稔朗さんは7位のままだけど、

坂本さんが4位に降りてきたことを考えると1個アップに相当してて、

他のランカー達は其々一個筒ランクダウン。

 

空は1名分減って2名分。

 

 

 

【スーパーウェルター級】……井上岳志さん(1)

井上さんは日本タイトルを1防衛のままベルトが3個になったんだよね。

 

11月22日にフィリピンボクサーに1RKO勝ちした長濱陸さんは1個アップの3位。

 

11月11日、コブラ諏訪さんに3RKO勝ちした新藤寛之さんは1位のままで、

敗れた諏訪さんは2位から4位にダウン。

 

11月4日にフィリピンボクサーに1RKO勝ちした9位だった渡部あきのりさんは、

試合から遠ざかってる4人のボクサーを飛び越えて一気に5位にアップ。

 

ここの空き6名分は変わらず。

 

 

 

【ミドル級】……西田光さん(1)

11月4日に福本祥馬さんに1RKO勝ちした竹迫司登さんが2位から1位にアップ。

敗れた福本さんは1位から最下位の5位にダウン。

 

異動はそれだけで9名分の空きも変わらず。

 

 

 

【保留選手】

福原辰也さん、原隆二さん、八重樫東さん、田中恒成さん、河野公平さん、

五十嵐俊幸さん、江藤光喜さん、井上拓真さん、石田匠さん、帝里木下さん、

山中慎介さん、大森将平さん、益田健太郎さん、小國以載さん、亀田和毅さん、

松本亮さん、和氣慎吾さん、久保隼さん、細野悟さん、大沢宏晋さん、

カシミ・セルバニア、尾川堅一さん、西谷和宏さん、岡田博喜さん、近藤明広さん、

亀海喜寛さん、野中悠樹さんの計27名。

 

田中恒成さんと近藤明広さんが新規参入して現在の枠だとあと一人分だけ。

 

福原さんは11月25日のWBCのタイトル戦に0ー3負け。

大沢さんは11月5日にインドネシアボクサーに3-0勝ち。

近藤さんは11月4日、IBFのタイトル戦に0-3負け。

 

2017年12月 5日 (火)

後楽園ホール・12月4日

 

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「……ってことは僕は養子に出されるんですかあ?」

 

 

 

マイケル・ジャクソンと郷ひろみのルーツは、

どう考えてもジェームズ・ブラウンだと思うんだけど、

そのまたルーツは実はエルビス・プレスリーだと思ってるんだけどね。

 

 

 

昨日のボクシングは初めの4試合は女子戦だったもんで、

第5試合からのリポートってことで……。

 

 

昨日は小熊ジムから2名出場だったもんで田之岡条さんも来てて、

ボクシングのこととかスニーカーのことなんか色々話したんだわ。

彼は普段は笑顔笑顔の青年なんだけど、

ことボクシングの話になるといきなり目付きが違ってきて、

自分の話しも真面目に聞いてくれたし、次の試合のことなんかもね……。

 

この日の彼の服装ならオレンジのアディダスより、

黒の革靴の方がもっとカッコ良かったんじゃないかなあって思ったんだけど、

全体の色合いの中でのアクセントとしては正解なのかも知れないね。

 

 

この日は同門から女子ボクサーがデビューするってことで、

嶋崎俊君が奥様と応援に来てて、初めはそんなつもりはなかったんだけど、

何だか色々語ってしまってちょっと申し訳なかったなあ……。

 

 

 

⑤ 渡辺顕哉君(小熊)×今井朝日君(T&T)……SFe 4R

1勝(1KO)1敗のサウスポー、27歳・福島県と、

1勝1敗のサウスポー、23歳・青森県。

 

<1R>

1勝1敗のサウスポー同士だったんだけど、

一回りデカイ渡辺君の動きがちょっと頼りないというか、

まるでロボコップのようにガキゴキしてたんだわ。

 

最初のクリーンヒットは今井君の左ストレートだったんだけど、

それでも渡辺君は火が付かなくて、少し突っ立ち気味の中、

ガードが外側に緩むところを今井君に内側からヒットヒットされてたんだわ。

 

渡辺君は攻撃のきっかけを掴みかねたまま先手を取られ過ぎで、

全体としての手数も今井君の8:2ほどだったんだわ。

 

<2R>

渡辺君の変わり身は期待し難くて、

危うい構えからヌーッて感じで無防備に入って行くもんで危ない危ないで、

どこか体調が良くないのか全くキリッとしたところがなくて結果、

随分打たれてしまって早くも顔面が相当赤くなってきて、

スピード的にも今井君に付いていけなくなってしまって何となく万事休す。

 

 

ってことでこのラウンドで離席したんだけどやっぱり結局、

40-37、39-37、39-38ってことで今井君の3-0勝ちだったんだわ。

 

 

 

⑥ 来山悠一君(花形)×角田知浩君(川崎新田)……60㎏ 4R

3勝(3KO)5敗(4KO)1分の31歳・神奈川県と、

2勝5敗(3KO)のサウスポー、31歳・東京都。

 

<1R>

少しづつ負け越してる31歳同士だったんだけど、

頭半分以上デカい角田君のリーチの長さと懐の深さが半端じゃなくて、

来山君は攻め込むきっかけを見出しかねたままだったなあ。

 

角田君もそれほど腕振りが鋭い方ではなくて、ショート戦では腕を余してたんだけど、

距離に対する意識は高くて、結果的にそれがポイントを分けたんだわ。

 

<2R>

角田君の3発目はとってもルーズで危うかったんだけど、

来山君の前詰めが甘いもんで大助かりって感じで、

来山君としてはどこかで吹っ切ってガンガン行くべきだったんだけど、

いつの間にか顔面を赤くしてしまって右目尻をヒットカットされてしまったし、

展開というか勝負の行方がハッキリしてしまったモンで一旦休憩タイム。

 

 

ってことで結局、4R2分28秒、バッティングしての負傷ストップだったんだけど、

40-37、39-37、39-38ってことで、角田君の3-0勝ちだったんだけど、

それにしてもスコアのバラケ方が前の試合と全く同じだったんだわ。

 

 

 

⑦ コウジ神南君(ワタナベ)×鈴木陸斗君(船橋D)……SB 4R

1勝(1KO)2敗の31歳・福島県と、0勝1敗1分の18歳・千葉県。

 

<1R>

開始直後の2秒、鈴木君がスタートのグローブタッチをしようとしたその瞬間、

神南君がそれに構うことなくいきなりの右フックを強振していって、

体勢が整ってなかった鈴木君がまともに直撃されてしまって一発ダウン。

 

鈴木君の不注意が全てであって、神南君は何の反則も犯して無くて、

試合前のレフェリーからの注意の際にグローブタッチは済んでたんだけど、

それは解っていながらそれでも何となく自分の中ではシックリしなくて、

それは1日の大橋建典さんのパフォーマンスとは明らかに違ってた訳で、

鈴木君がリスタートしたところで一旦離席したんだわ。

 

 

結局この試合は1R2分14秒で神南君のTKO勝ちだってね、やっぱり。

 

 

 

⑧ 豊田和也君(小熊)×小松裕道君(相模原)……SFe 4R

1勝(1KO)3敗(1KO)の28歳・埼玉県と、

1勝(1KO)3敗(2KO)1分の24歳・神奈川県。

 

2年ほど前かなあ、奥さんと川越に遊びに行った際に、

フラッと小熊ジムに寄ってみたら中途半端な時間帯だったもんで、

小熊会長の他にはボクサーが一人しかいなくて、

その時黙々と練習してたのが豊田君だったんだよね。

 

<1R>

1勝3敗同士の一戦は小松君の方が僅かに上背で勝ってて、

積極的な前詰めを仕掛けて行ったんだけど、

結構落ち着いてた豊田君が相手より先手先手を心掛けてたんだわ。

 

ただ、ショット自体のタイト感は小松君の方が圧倒してたし、

残念ながら豊田君は軸のシッカリ感が欠如してて、

決め打ちする度に体が流れてたし、返しのパンチを鋭く振り切れてなかったんだわ。

 

試合序盤はまあまあだった豊田君だったんだけど、

徐々に小松君のシッカリ感に後れを取るようになってきた残り1分02秒、

意を決したような小松君のラッシュラッシュの前に、

北ロープに詰められながらほぼ一方的になってしまって、

これはもうやられてしまうんじゃないかってほど追い込まれてしまったんだわ。

 

小松君の大攻勢が一段落した後の豊田君は顔面をかなり赤くしてたし、

消耗の度合いも半端じゃなかったんだわ。

 

このラウンドは何とか凌いでも次は危ないなあって見てた残り8秒、

何となんと、エイッて感じで何となくデタラメ気味に振り出した豊田君の右フック、

それが前掛かりになってた小松君の顔面を大直撃して、

アラララーッて感じで小松君から一発昏倒ダウンをゲットしてしまったんだわ。

 

大きく仰向けに倒れてしまった様子を見計らったレフェリーが殆ど即のストップで、

2分56秒、驚愕の大逆転ショットで豊田君のTKO勝ちだったんだわ。

 

 

豊田君は3分間だけはとにかく驚くほど頑張る川越のウルトラマン、

っていう噂はホントだったんだわ。

 

 

 

⑨ 佐々木悠登君(ワタナベ)×松本北斗君(REBOOT)

                            ………L 4R

1勝(1KO)1敗1分のサウスポー、23歳・岩手県と、2勝0敗の21歳・埼玉県。

 

<1R>

この試合がこの日の自分的なメインイベントで、

佐々木君もそこそこ鋭い動きが出来てたんだけど、

松本君の構えは一種独特で、後で聞いたら彼は空手出身ってことで頷けたんだけど、

前の手を普通より前目に保持して、右手は如何にもストレートを打ちそうな構えで、

開始18秒、その前置きした左手を柔らかく鋭くチョンチョンジャブに使った直後、

鋭く伸びる右ストレートを的確にヒットさせていきなりのダウンゲットだったんだわ。

 

佐々木君はそれほど大きなダメージを負うことなくリスタートできたんだけど、

その後も松本君の見栄えのいい構えは全く揺るぎないままだったし、

佐々木君の左ストレートの打ち終わりにキッチリ右フックを合わせてたし、

若いのに実に冷静なパフォーマンスで抜群の安定感だったんだわ。

 

勿論佐々木君も反撃しなかった訳では無かったんだけど、

その後も危ない被弾を積み重ねるに至って1分40秒、

レフェリーが割って入ってのストップエンドだったんだわ。

 

 

松本君が来年の新人王トーナメントに出場するなら優勝候補の筆頭って事で……。

 

 

 

⑩ 東上剛司さん(ドリーム)×何チャラ・何チャラ……60㎏ 6R

13勝(2KO)15敗(1KO)5分のランク2位、37歳・大阪府と、

7勝(3KO)5敗の19歳・タイ。

 

東上さんは丸14年のキャリアを誇るもう37歳なんだけど、

このブログを当初から読んでくれてる大事な固定客さんでもあるんだよね。

 

東上さんは通算では負け越してるんだけど、

それは安易な外国人との対戦を避けてきた結果でもあって、

33戦して2KO勝ちしかないんだけど、一方KO負けも1つしかなくて、

パンチ力では勝負できないボクサー達の指標的な存在なんだよね。

 

この日は初めての外国人相手の試合で、

名前が難し過ぎるタイ人だったんだけど、中々の小兵だったんだわ。

 

応援団の数も半端じゃなかった中、

藤原陽介さんがヘルプセコンドに付いて試合開始。

 

<1R>

相手のタイボクサーは随分背が低かったんだけど、

それが更に前傾を深くするもんで相手にするにはやり難いほど小さかったんだわ。

 

頭一個分以上の身長の違いに最初戸惑い気味だった東上さん、

間合いとタイミングを計りながら始めてたんだけど、

相手のタイボクサーはこれが得意技ですって感じの鋭い踏み込みざまの右フックで、

まだリズム感を掴みかねてた東上さんの左顔面をいきなり直撃したんだわ。

 

そのワンショットは試合後の東上さんの左目周辺に痣を残し、

後で聞いたんだけど一瞬モノが二重に見えてしまうほどのダメージだったんだよね。

 

タイボクサーがガードを固めて小さく丸まると打つところが無くなる程だったんだけど、

その一発被弾で火が付いた東上さんは猛然と挽回攻勢をかけていって、

取り敢えずって感じで空いてる所を探しながらのメッタ打ちだったんだわ。

 

で、残り1分24秒、数発の左右ボディから右フックをフォローしてダウンゲット。

 

この日のタイボクサーはサイトーンジムボクサーとは違う気丈なところを見せて、

リスタート後も果敢に東上さんに突っ掛っていったんだけど残り59秒の北ロープ前、

相手の一発強振右フックを見切ったような東上さんが更なる詰め詰めラッシュで、

顔面とボディを際限なく打たれ込んでしまったタイボクサーが2回目のダウン。

 

これで終わりかと思わせたサイトーンジムではないタイボクサー、

またもや必死の起き上がりで、でもそれは結局更にダメージを積まれただけで、

残り37秒、リスタート地点から遠くない北西ポストで3回目のダウンだったんだわ。

 

そろそろだよなあって見てたんだけどこのタイボクサー、

まるでアルマジロのように体を丸めて何とかやり過ごして凌ぎ切ったんだわ。

 

<2R>

試合当初と比較しても更に小さくなったタイボクサー相手に東上さん、

それはまるで子供を苛めてるような様相を呈してきて、

余りにいたぶるのも何だと思ったか東上さんは初っ端から一気のラッシュラッシュで、

またもやの北西ポストだったんだけど、

前の回の終わり頃から止め時を見計らってたレフェリーがついにのストップエンド。

 

ってことで0分45秒でのTKO勝ちだったんだけど10年振りのKO勝ちだってね。

 

こんな相手ではあったんだけど、イザッて時に東上さんがどれだけ飛ばせるのか、

っていうのだけを確かめてたんだけど、

それは自分が勝手に東上さんに与えてたテーマだったんだけど、

その東上さんはまだまだやれるってことを証明したんだよね。

 

 

 

【本日のベストボクサー】

① 松本北斗君

② 東上剛司さん

③ 豊田和也君

 

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